JP3707051B2 - 湛水法面緑化吹付け材,その吹付け工法,同工法で造成した湛水法面および同工法で使用する給水ネット - Google Patents
湛水法面緑化吹付け材,その吹付け工法,同工法で造成した湛水法面および同工法で使用する給水ネット Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ダム湖や河川の湛水法面を緑化保護に好適な、湛水法面緑化吹付け材,その吹付け工法,同工法で造成した湛水法面および同工法で使用する給水ネットに関する。
【0002】
【従来の技術】
ダム湖や河川の周囲に存在する湛水法面は、水位が貯水量や流量の変動にともなって乾燥状態になったり水没状態になったりする。
そのため、放置していると、植物の生育が極めて困難で、植生のない荒廃した状態となり、それが、ダム湖の波や河川の水流の影響で侵食を受け易くし、かつ、土砂等のダム湖や河川への流入をもたらし、水質汚濁等による環境破壊を惹起する。
【0003】
特に、ダム湖の水面は、貯水量の変化によって数メートル単位で変化するため、広大な面積の湛水法面地肌が完全に露出して乾燥状態になることがあるが、多くの見学者や観光客が訪れるところでは景観を損なうことにもなり好ましいものではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような状況を改善する方策として、当該湛水法面に、短繊維を所要の基盤材に混入した耐水性客土吹付け材を吹き付け、上記のごとき侵食の影響を軽減するとともに水質浄化機能を備えさせるようにした工法が、特開平11−166234号公報や特開平11−247157号公報に提案開示されている。
【0005】
しかし、これら両公報に開示されている工法では、上記吹付け材中に使われるベントナイトやゼオライトまたはカーボン粒が崩壊し、微粒子化するために、多孔質な状態を保つことができず、逆に孔を塞ぐこともあり、植物の生育に必要な通気性や保水性を確保できないし、水質浄化に必要な吸着力や塩基交換容量も損なわれ、植物への施肥機能が短期間で損なわれるおそれがある。
【0006】
また、その吹付け材に、有機繊維としてピートモスを使用した場合には、それの膨潤性のために法面の強化が損なわれるということにもなる。さらには、水面の低下が長期間続く場合、植物への水分の供給が不十分になるという重大な欠点がある。
【0007】
他方、ダム建設現場では、普通、原石山から大量の伐採木が廃棄処理物として大量に発生するとともに、その原石山から骨材を採取する際に汚濁水がこれまた大量に発生し、また、堤体のコンクリート打設またはセメント注入時の余剰水を含んだ汚濁水も大量に発生する。
【0008】
従来、これらの骨材を採取する際に発生する汚濁水はもちろん上記余剰水を含んだ汚濁水は、そのまま河川に流すと環境に悪影響を与えるおそれがあるので、通常、岩石の微粒子を含む前者については、これを集めて脱水したいわゆる骨材脱水ケーキとされ、また、コンクリート・セメント粒子を含み強いアルカリ性を有する後者については、現場内に準備された沈殿池に一旦貯められ、その沈殿池で中和剤により中和し、かつ、凝集剤を加えることによりコンクリートセメント粒子をはじめとする汚濁物を沈殿させ、これを集めて脱水したいわゆる堤体脱水ケーキとされているものであるが、いずれも大量に発生するのを、上記伐採木と同様産業廃棄物として所要の処分場に運搬し埋め立て処分していた。
【0009】
しかし、近年においては、その処分場の確保が難しくなり、確保できても遠方になるため、伐採木,骨材脱水ケーキおよび堤体脱水ケーキの処分または処理コストが膨大化する傾向にあり、その対策が必須な状況である。
【0010】
そのために、これら伐採木,骨材脱水ケーキおよび堤体脱水ケーキを、法面緑化吹付け材として、有効利用する様々な試みがなされている。
しかしながら、堤体脱水ケーキには、硫酸アルミニウム等のアルミニウム化合物からなる凝集剤が使われていることから、鶏糞を混ぜて、アルミニウムの植物生育への害作用を軽減するなどの処理を施す必要があり、また、その場合であっても、保水性,保肥性または通気性の点で、必ずしも植物の生育に適していないとともに、バーク堆肥や客土を混練しても、コンクリート・セメント粒子のアルカリ害やアルミニウム化合物の害を完全に解消できないという問題があった。
【0011】
本発明の目的は、特にダム建設工事にともなって発生する伐採木,骨材脱水ケーキまたは堤体脱水ケーキを原材料とする吹付け材の有効利用を図るために、それらを無害化処理し、上記諸々の問題を解消するととともに、土壌改良効果を付与し、ダム湖や河川の波浪による浸食作用を受けにくく、水質を浄化するか、少なくともその汚染を軽減し、植生に対し長く良好な生育環境を提供することができる湛水法面緑化吹付け材とその吹付け工法をを提供することにある。
【0012】
請求項1記載の本発明湛水法面緑化吹付け材は,下層基盤材と上層基盤材とからなり、下層基盤材は、(ア)骨材採取時に発生する岩石微粒子を含む汚濁水を脱水した骨材脱水ケーキおよび/または堤体のコンクリート打設またはセメント注入時に発生するコンクリート・セメント粒子を含む汚濁水を脱水した堤体脱水ケーキを,粉砕乾燥したものと,伐採木チップを微粉砕したものとを混合混練,造粒,焼成してなる脱水ケーキ多孔質焼成体,(イ)上記骨材脱水ケーキを粉砕しアルカリ水溶液で改質してX型ゼオライトを主成分とした改質骨材脱水ケーキを,ポルトランドセメントと混練,造粒してなる改質骨材脱水ケーキ造粒物,(ウ)上記堤体脱水ケーキを粉砕しアルカリ水溶液で改質してカルシウムX型ゼオライトを主成分とした改質堤体脱水ケーキを,ポルトランドセメントと混練,造粒してなる改質堤体脱水ケーキ造粒物,(エ)伐採木チップ炭,および(オ)上記骨材脱水ケーキ,早強またはポルトランドセメント,硫酸アルミニウム,硫酸カルシウム,二酸化ケイ素,硫酸ナトリウムおよび酸化マグネシウムを混合した骨材脱水ケーキ土壌安定剤を、これらに適量の水を加えて混練したものであり,上層基盤材は、上記脱水ケーキ多孔質焼成体,上記改質骨材脱水ケーキ造粒物,上記改質堤体脱水ケーキ造粒物,伐採木チップ炭および上記骨材脱水ケーキ土壌安定剤の混練体に、無機酸化物を主成分とする親水性にしてかつ耐水性のシリカアルミナ繊維およびガラス繊維の短繊維と、適量の水,液肥,種子および地下茎等を加え混練してなるものである。
【0013】
請求項2記載の本発明は,下層基盤材が、上記脱水ケーキ多孔質焼成体,上記改質骨材脱水ケーキ造粒物,上記改質堤体脱水ケーキ造粒物および伐採木チップ炭を、体積比で10〜40:10〜20:10〜20:10〜40となるように配合混練するとともに、その混練体に上記骨材脱水ケーキ土壌安定剤を、重量比で100:3〜6となるように配合し、適量の水を加えて混練してなる請求項1記載の湛水法面緑化吹付け材である。
【0014】
請求項3記載の本発明は,上層基盤材が、上記脱水ケーキ多孔質焼成体,上記改質骨材脱水ケーキ造粒物,上記改質堤体脱水ケーキ造粒物および伐採木チップ炭を、体積比で10〜40:10〜20:10〜20:10〜40となるように配合混練するとともに、その混練体に上記骨材脱水ケーキ土壌安定剤を、重量比で100:3〜6となるように配合し、さらに、その配合体に、体積比で5〜10%の無機酸化物を主成分とする親水性にしてかつ耐水性のシリカアルミナ繊維およびガラス繊維の短繊維と、適量の水,液肥,種子および地下茎等を加え混練してなる請求項1または2記載の湛水法面緑化吹付け材である。
【0015】
請求項4記載の本発明は,上記脱水ケーキ多孔質焼成体が、上記骨材脱水ケーキおよび/または上記堤体脱水ケーキを粉砕乾燥したものと、伐採木チップを微粉砕したものとを混合し、さらに水を加えて混練し、4〜20mmに造粒し、ほぼ1000°Cで焼成してなる請求項1,2または3記載の湛水法面緑化吹付け材である。
【0016】
請求項5記載の本発明は,上記改質骨材脱水ケーキ造粒物が、上記骨材脱水ケーキを粉砕し、アルカリ水溶液で水熱処理して改質することにより生成したX型ゼオライトを主成分とする上記改質骨材脱水ケーキを、脱液−水洗−脱水し、ポルトランドセメント20重量%とともに混練し、4〜20mmの粒径に造粒してなる請求項1,2,3または4記載の湛水法面緑化吹付け材である。
【0017】
請求項6記載の本発明は,上記改質堤体脱水ケーキ造粒物が、上記堤体脱水ケーキを粉砕し、アルカリ水溶液で水熱処理して改質することにより生成したカルシウムX型ゼオライトを主成分とする改質堤体脱水ケーキを、脱液−水洗−脱水し、ポルトランドセメント20重量%とともに混練し、4〜20mmの粒径に造粒してなる請求項1,2,3,4または5記載の湛水法面緑化吹付け材である。
【0018】
請求項7記載の本発明は,伐採木チップ炭が、伐採木の生チップを炭化炉においてほぼ300〜450°Cで炭化し、4〜20mmに細粒化してなる請求項1,2,3,4,5または6記載の湛水法面緑化吹付け材である。
【0019】
請求項8記載の本発明は,上記骨材脱水ケーキ土壌安定剤が、上記骨材脱水ケーキ60〜90重量部,早強またはポルトランドセメント10〜30重量部,硫酸アルミニウム1〜10重量部,硫酸カルシウム1〜10重量部,二酸化ケイ素1〜10重量部,硫酸ナトリウム1〜10重量部および酸化マグネシウム1〜5重量部を混合してなる請求項1,2,3,4,5,6または7記載の湛水法面緑化吹付け材である。
【0020】
請求項9記載の本発明湛水法面緑化吹付け材の吹付け工法は,ダム湖または河川の湛水法面に、給水ネットBを、その下端辺縁所要幅員b3が水底または少なくとも通常の水位変動範囲における最低水位時の水面に達する状態に張架固定するとともに、上記請求項1,2,3,4,5,6,7または8記載の下層基盤材および上層基盤材を所要の吹付け範囲C内において2層に吹き付けることにより、該下層基盤材および上層基盤材による上,下層吹付け基盤c1,c2を、上記下端辺縁所要幅員b3と上端辺縁部所要幅員b4を除き,かつ,該上,下層該上,下層吹付け基盤c1,c2の中に上記給水ネットBを埋設した状態で造成することを内容とする。
【0021】
請求項10記載の本発明は,給水ネットBが、無機酸化物を主成分とする親水性でかつ耐水性のシリカアルミナ繊維およびガラス繊維製のロープb1で編成したものであり、そのロープb1の表層所要厚さ部分には、粉体人工ゼオライトとセメントを重量比で90:10〜70:30で配合し適量の水を加えたものを混練して得た接着剤b2を含浸させてなる請求項9記載の吹付け工法である。
【0022】
請求項11記載の本発明は,上記吹付け範囲C内に、下層基盤材を所要の厚さになるまで吹き付けて下層吹付け基盤c1を形成施工し、これにより上記給水ネットBの該吹付け範囲Cをほぼ埋設状態とし、その後、上記下層吹付け基盤c1の表面に、上層基盤材を所要の厚さになるまで吹き付け、上層吹付け基盤c2を形成施工する請求項9または10記載の吹付け工法である。
【0023】
請求項12記載の本発明は,請求項1,2,3,4,5,6,7または8記載の湛水法面緑化吹付け材を,モルタルガン等の吹付け機で吹き付ける請求項9,10または11記載の吹付け工法である。
【0024】
請求項13記載の本発明は,請求項9,10,11または12の吹付け工法により造成してなるダム湖または河川の湛水法面である。
【0025】
請求項14記載の本発明給水ネットは,無機酸化物を主成分とする親水性でかつ耐水性のシリカアルミナ繊維およびガラス繊維製のロープb1で編成され、かつ、そのロープb1の表層所要厚さ部分には、粉体人工ゼオライトとセメントを重量比で90:10〜70:30で配合し適量の水を加えたものを混練して得た接着剤b2を含浸させてなるものである。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下には、本発明の一実施形態に係る湛水法面緑化吹付け材(以下単に「吹き付け材」という)について説明する。
本吹付け材は、下層基盤材と上層基盤材とからなる。
【0027】
下層基盤材は、(1)脱水ケーキ多孔質焼成体,(2)改質骨材脱水ケーキ造粒物,(3)改質堤体脱水ケーキ造粒物,(4)伐採木チップ炭および(5)骨材脱水ケーキ土壌安定剤を所要の割合で混練したもので、これに適量の水を加え混練することにより所定の吹付け状態のものとなる。
【0028】
上層基盤材は、上記(1)脱水ケーキ多孔質焼成体,(2)改質骨材脱水ケーキ造粒物,(3)改質堤体脱水ケーキ造粒物,(4)伐採木チップ炭および(5)骨材脱水ケーキ土壌安定剤の混練体に、体積比で、5〜10%の無機酸化物を主成分とする親水性にしてかつ耐水性のシリカアルミナ繊維およびガラス繊維の短繊維を混練したもので、これに適量の水,液肥,種子および地下茎と加え混練することにより、所定の吹付け状態のものとなる。
【0029】
(1)脱水ケーキ多孔質焼成体
骨材および/または堤体脱水ケーキを粉砕乾燥したものと、伐採木チップを微粉砕したものとを混合し、さらに水を加えて混練し、4〜20mmに造粒し、ほぼ1000°Cで焼成することにより得た。
【0030】
この骨材および/または堤体脱水ケーキから作られた多孔質焼成体は、保水性と通気性に優れ、また、微生物活動から始まる微小動物の基盤内生態系を作り出す優れた素材となっていると認められ、さらに、この多孔質焼成体は簡単に崩壊するようなことなく、粒径を保つため、長く良好な土壌物理性を保持させる作用をする。
【0031】
(2)改質骨材脱水ケーキ造粒物
骨材脱水ケーキを粉砕し、アルカリ水溶液で水熱処理して改質することにより生成したX型ゼオライトを主成分とする改質骨材脱水ケーキを、脱液−水洗−脱水し、ポルトランドセメント20重量%とともに混練し、4〜20mmの粒径に造粒したものである。
【0032】
この改質骨材脱水ケーキ造粒物は、土壌改良材として優れた効果を持ち、そのイオン交換容量が大きいために保肥性を有し、肥料効果を長く保つとともに、保水性,通気性にも優れ、特に、鉄,マンガン,カリウム,カルシウム等の無機植物栄養分を豊富に含む。また、余分なイオンを吸着して植物への過剰害作用を阻止する。
【0033】
(3)改質堤体脱水ケーキ造粒物
堤体脱水ケーキを粉砕し、アルカリ水溶液で水熱処理して改質することにより生成したカルシウムX型ゼオライトを主成分とする改質堤体脱水ケーキを、脱液−水洗−脱水し、ポルトランドセメント20重量%とともに混練し、4〜20mmの粒径に造粒したものである。
【0034】
この改質堤体脱水ケーキ造粒物は、土壌改良材として優れた効果を持つ。すなわち、イオン交換容量が大きく、保肥性に優れ、肥料効果を長く保つとともに、保水性,通気性にも優れ、特に、堆肥等の有機質肥料と混合することで、有害なガスを吸着して無害化し、肥料効果を長く持続する。
【0035】
(4)伐採木チップ炭
伐採木の生チップを炭化炉においてほぼ300〜450°Cで炭化し、かつ、4〜20mmに細粒化したもの。
【0036】
この伐採木チップ炭は、多孔質で微生物の生育基盤になり、通気性,保水性にも優れ、かつ、植物に必要なミネラルがバランス良く含まれ、これらのミネラルを持続的に供給する。
【0037】
(5)骨材脱水ケーキ土壌安定剤
骨材脱水ケーキ60〜90重量部,早強またはポルトランドセメント10〜30重量部,硫酸アルミニウム1〜10重量部,硫酸カルシウム1〜10重量部,二酸化ケイ素1〜10重量部,硫酸ナトリウム1〜10重量部および酸化マグネシウム1〜5重量部を混合してなるもの。
【0038】
下層基盤材は、上記組成の脱水ケーキ多孔質焼成体,改質骨材脱水ケーキ造粒物,改質堤体脱水ケーキ造粒物および伐採木チップ炭を、体積比で10〜40:10〜20:10〜20:10〜40となるように配合混練するとともに、その混練体に上記組成の骨材脱水ケーキ土壌安定剤を、重量比で100:3〜6となるように配合し、適量の水を加えて混練することによりつくる。
【0039】
また、上層基盤材は、上記組成の脱水ケーキ多孔質焼成体,改質骨材脱水ケーキ造粒物,改質堤体脱水ケーキ造粒物および伐採木チップ炭を、体積比で10〜40:10〜20:10〜20:10〜40となるように配合混練するとともに、その混練体に上記組成の骨材脱水ケーキ土壌安定剤を、重量比で100:3〜6となるように配合し、さらに、この配合体に、体積比で、5〜10%の無機酸化物を主成分とする親水性にしてかつ耐水性のシリカアルミナ繊維およびガラス繊維の短繊維と、適量の水,液肥,種子および地下茎とを加え混練することによりつくる。
【0040】
なお、上記骨材脱水ケーキ土壌安定剤は、骨材脱水ケーキと早強またはポルトランドセメントに硫酸アルミニウム等を添加していることにより、他の混練材と混練する過程で、その各混練材を巻き込んで凝集し、吹付け後に速やかに団粒構造を形成させつつそれを法面に安定固化するよう作用するものである。
【0041】
本発明吹付け工法は、当該湛水法面例えばダム湖の湛水法面Aに、上記下層基盤材および上層基盤材を2層になるように吹き付けることを内容とするもので、それには、その法面Aに予め本発明給水ネットBを張架固定する。
【0042】
その給水ネットBは、無機酸化物を主成分とする親水性でかつ耐水性のシリカアルミナ繊維およびガラス繊維(繊維径5μm以下)製のロープb1で編成したものであり、かつ、そのロープb1の表層所要厚さ部分には、粉体人工ゼオライトとセメントを重量比で90:10〜70:30で配合し適量の水を加えたものを混練して得た接着剤b2を含浸させてなる。
【0043】
さらに、給水ネットBを、例えばダム湖の湛水法面Aに張架固定するに当たっては、その下端辺縁所要幅員b3が、水底または少なくとも通常の水位変動範囲における最低水位時の水面に達し、該下端辺縁所要幅員b3と上端辺縁部所要幅員b4が、上記下層基盤材および上層基盤材の吹付け範囲Cの上下に露呈位置する状態において、止め釘を打設する等所要の係止手段により張架固定する。
【0044】
そこで、上記吹付け範囲C内に、まず、下層基盤材を所要の厚さになるまで吹き付けて下層吹付け基盤c1を形成施工し、これにより上記給水ネットの該吹付け範囲を埋設状態とする。
その後、上記下層吹付け基盤c1の表面に、上層基盤材を所要の厚さになるまで吹き付け、上層吹付け基盤c2を形成施工する。
これら下層吹付け基盤c1と上層吹付け基盤c2の厚さは、現場の状況に適合するように適宜決定することができものである。
これにより、当該湛水法面Aに、上記下層基盤材および上層基盤材による上,下層吹付け基盤c1と上層吹付け基盤c2が、その中に給水ネットBを埋設した状態で造成される。
【0045】
この場合、下層基盤材および上層基盤材の吹付けは、モルタルガン等公知の吹付け機で慣行にしたがい簡単に実施でき、また、上記骨材脱水ケーキ土壌安定剤は、記述のとおり、上記吹付け後に速やかに団粒構造を形成させつつそれを法面に安定固化するよう作用する。
【0046】
【発明の効果】
本発明によれば次の効果を奏する。
【0047】
ダム建設現場において発生する伐採木,骨材脱水ケーキおよび堤体脱水ケーキ等を、産業廃棄物として処分することなく、湛水法面緑化吹付け材として有効利用でき、しかも、従来とは異なり、その骨材脱水ケーキや堤体脱水ケーキが完全無害化処理され、土壌改良効果が付与されているので、湛水法面緑化吹付材として極めて効果的なものである。
【0048】
すなわち、第1に、骨材脱水ケーキおよび堤体脱水ケーキは、そのままでは、保水性,保肥性および通気性の各点で植物の生育に適していないものであり、それを従来のように、鶏糞やバーク堆肥や客土を混練により改善しようとしても、コンクリート・セメント粒子のアルカリ害やアルミニウム化合物の害を完全に除去できないものであったが、本発明において、骨材および/または堤体脱水ケーキから作られた多孔質焼成体は、保水性と通気性に優れ、また、微生物活動から始まる微小動物の基盤内生態系を作り出す優れた素材となっていると認められ、しかも、この多孔質焼成体は簡単に崩壊するようなことなく、粒径を保つため、長く良好な土壌物理性を保持させる作用をする。
【0049】
第2に、本発明において、改質骨材脱水ケーキ造粒物は、土壌改良材として優れた効果を持ち、そのイオン交換容量が大きいために保肥性を有し、肥料効果を長く保つとともに、保水性,通気性にも優れ、特に、鉄,マンガン,カリウム,カルシウム等の無機植物栄養分を豊富に含む。
【0050】
第3に、本発明において、改質堤体脱水ケーキ造粒物は、上記骨材脱水ケーキXゼオライトと同じように、土壌改良材として優れ、保肥性に有し、肥料効果を長く保つとともに、保水性,通気性にも優れるのに加え、堆肥等の有機質肥料と混合することで、有害なガスを吸着して無害化し、肥料効果を長く持続させる。
【0051】
第4に、従来から法面緑化吹付け材の基盤材に用いられるバークは、植生に対して窒素,リン酸,カリといった有機的な肥料の補充に関しては留意されていたものの、その他のミネラル類の植生に対する効用には全く無力であった。
この点、本発明においては、骨材脱水ケーキが含有する岩石中のミネラル成分がゼオライトに吸着され、植物に穏やかにかつ有効に作用する。
【0052】
第5に、本発明において、伐採木チップ炭は、多孔質で微生物の生育基盤になり、通気性,保水性にも優れ、かつ、植物に必要なミネラルがバランス良く含まれ、これらのミネラルを持続的に供給する作用を果たす。
【0053】
第6に、本発明において、骨材脱水ケーキ土壌安定剤は、他の混練材と混練する過程で、その各混練材を巻き込んで凝集し、吹付け後に速やかに団粒構造を形成させつつそれを法面に安定固化するよう作用する。
【0054】
また、ダム湖等の湛水法面に張架する給水ネットが、上記下層基盤材および上層基盤材を2層に吹き付けてなる上,下層吹付け基盤中に埋設されるが、その下端辺縁所要幅員を、水底または少なくとも通常の水位変動範囲における最低水位時の水面に達しさせ、該下端辺縁所要幅員と上端辺縁部所要幅員を、上記上,下層吹付け基盤の外方に露呈させるので、ダム湖等の水は、少なくとも上記通常の水位変動範囲内であれあば、給水ネットを通じ下部から、雨水は該給水ネットの上部から、上記上,下層吹付け基盤の植生に給水される。
【0055】
すなわち、水面の低下が長期間続く場合にも、植物の根圏に水分を供給することを可能にする。また、この給水ネットは、法面側からの水分も保持することで、流水による基盤材と法面の剥離を防ぐ効果も持つ。
さらに、この給水ネットの水分を求め、植物の根圏が、法面まで達し拡大することで枯死するようなおそれがなくなる。
【0056】
さらに、上,下層吹付け基盤は、植生をの根圏の発達を促し、保水性、保肥性、通気性を持ちながら、湛水法面を保護する堅牢性も兼ね備え、かつまた、ダム湖や河川の水質を浄化する。
なお、水中の窒素、リン等の成分を吸着し、植物の栄養として穏やかに肥料効果を発揮させる機能も備える。
【0057】
また、吹付け材には、膨潤性のある有機繊維を含まないため、法面の内部からの崩壊が抑制されとともに、無機繊維の混入により外部からの侵食には極めて堅牢なものとなる。
特に、ダム建設現場で大量発生する廃棄物を有効利用するためコスト軽減が図れ、また廃棄物による環境汚染も防止できる効果は甚大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明吹付け工法の一実施形態を説明するためのもので、ダム湖の湛水法面に給水ネットを張架した状態の斜視図である。
【図2】ダム湖等の湛水法面に下層基盤材および上層基盤材を吹き付け、上記給水ネットを埋設した状態にして、上,下層吹付け基盤を造成した状態の断面図である。
【図3】上記給水ネットを編成しているロープの拡大断面図である。
【符号の説明】
A ダム湖等の湛水法面
C 吹付け範囲
B 給水ネット
b1 ロープ
b2 接着剤
b3 下端辺縁所要幅員
b4 上端辺縁部所要幅員
c1 下層吹付け基盤
c2 上層吹付け基盤
Claims (14)
- 下層基盤材と上層基盤材とからなり、
下層基盤材は、
(ア)骨材採取時に発生する岩石微粒子を含む汚濁水を脱水した骨材脱水ケーキおよび/または堤体のコンクリート打設またはセメント注入時に発生するコンクリート・セメント粒子を含む汚濁水を脱水した堤体脱水ケーキを,粉砕乾燥したものと,伐採木チップを微粉砕したものとを混合混練,造粒,焼成してなる脱水ケーキ多孔質焼成体,
(イ)上記骨材脱水ケーキを粉砕しアルカリ水溶液で改質してX型ゼオライトを主成分とした改質骨材脱水ケーキを,ポルトランドセメントと混練,造粒してなる改質骨材脱水ケーキ造粒物,
(ウ)上記堤体脱水ケーキを粉砕しアルカリ水溶液で改質してカルシウムX型ゼオライトを主成分とした改質堤体脱水ケーキを,ポルトランドセメントと混練,造粒してなる改質堤体脱水ケーキ造粒物,
(エ)伐採木チップ炭,および
(オ)上記骨材脱水ケーキ,早強またはポルトランドセメント,硫酸アルミニウム,硫酸カルシウム,二酸化ケイ素,硫酸ナトリウムおよび酸化マグネシウムを混合した骨材脱水ケーキ土壌安定剤を、
これらに適量の水を加えて混練したものであり,
上層基盤材は、上記脱水ケーキ多孔質焼成体,上記改質骨材脱水ケーキ造粒物,上記改質堤体脱水ケーキ造粒物,伐採木チップ炭および上記骨材脱水ケーキ土壌安定剤の混練体に、無機酸化物を主成分とする親水性にしてかつ耐水性のシリカアルミナ繊維およびガラス繊維の短繊維と、適量の水,液肥,種子および地下茎等を加え混練してなるものであることを特徴とする湛水法面緑化吹付け材。 - 下層基盤材が、上記脱水ケーキ多孔質焼成体,上記改質骨材脱水ケーキ造粒物,上記改質堤体脱水ケーキ造粒物および伐採木チップ炭を、体積比で10〜40:10〜20:10〜20:10〜40となるように配合混練するとともに、その混練体に上記骨材脱水ケーキ土壌安定剤を、重量比で100:3〜6となるように配合し、適量の水を加えて混練してなることを特徴とする請求項1記載の湛水法面緑化吹付け材。
- 上層基盤材が、上記脱水ケーキ多孔質焼成体,上記改質骨材脱水ケーキ造粒物,上記改質堤体脱水ケーキ造粒物および伐採木チップ炭を、体積比で10〜40:10〜20:10〜20:10〜40となるように配合混練するとともに、その混練体に上記骨材脱水ケーキ土壌安定剤を、重量比で100:3〜6となるように配合し、さらに、その配合体に、体積比で5〜10%の無機酸化物を主成分とする親水性にしてかつ耐水性のシリカアルミナ繊維およびガラス繊維の短繊維と、適量の水,液肥,種子および地下茎等を加え混練してなることを特徴とする請求項1または2記載の湛水法面緑化吹付け材。
- 上記脱水ケーキ多孔質焼成体が、上記骨材脱水ケーキおよび/または上記堤体脱水ケーキを粉砕乾燥したものと、伐採木チップを微粉砕したものとを混合し、さらに水を加えて混練し、4〜20mmに造粒し、ほぼ1000°Cで焼成してなることを特徴とする請求項1,2または3記載の湛水法面緑化吹付け材。
- 上記改質骨材脱水ケーキ造粒物が、上記骨材脱水ケーキを粉砕し、アルカリ水溶液で水熱処理して改質することにより生成したX型ゼオライトを主成分とする上記改質骨材脱水ケーキを、脱液−水洗−脱水し、ポルトランドセメント20重量%とともに混練し、4〜20mmの粒径に造粒してなることを特徴とする請求項1,2,3または4記載の湛水法面緑化吹付け材。
- 上記改質堤体脱水ケーキ造粒物が、上記堤体脱水ケーキを粉砕し、アルカリ水溶液で水熱処理して改質することにより生成したカルシウムX型ゼオライトを主成分とする改質堤体脱水ケーキを、脱液−水洗−脱水し、ポルトランドセメント20重量%とともに混練し、4〜20mmの粒径に造粒してなることを特徴とする請求項1,2,3,4または5記載の湛水法面緑化吹付け材。
- 伐採木チップ炭が、伐採木の生チップを炭化炉においてほぼ300〜450°Cで炭化し、4〜20mmに細粒化してなることを特徴とする請求項1,2,3,4,5または6記載の湛水法面緑化吹付け材。
- 上記骨材脱水ケーキ土壌安定剤が、上記骨材脱水ケーキ60〜90重量部,早強またはポルトランドセメント10〜30重量部,硫酸アルミニウム1〜10重量部,硫酸カルシウム1〜10重量部,二酸化ケイ素1〜10重量部,硫酸ナトリウム1〜10重量部および酸化マグネシウム1〜5重量部を混合してなることを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6または7記載の湛水法面緑化吹付け材。
- ダム湖または河川の湛水法面に、給水ネットを、その下端辺縁所要幅員が水底または少なくとも通常の水位変動範囲における最低水位時の水面に達する状態に張架固定するとともに、上記請求項1,2,3,4,5,6,7または8記載の下層基盤材および上層基盤材を所要の吹付け範囲内において2層に吹き付けることにより、該下層基盤材および上層基盤材による上,下層吹付け基盤を、上記下端辺縁所要幅員と上端辺縁部所要幅員を除き,かつ,該上,下層吹付け基盤の中に上記給水ネットを埋設した状態で造成することを特徴とする湛水法面緑化吹付け材の吹付け工法。
- 給水ネットが、無機酸化物を主成分とする親水性でかつ耐水性のシリカアルミナ繊維およびガラス繊維製のロープで編成したものであり、そのロープの表層所要厚さ部分には、粉体人工ゼオライトとセメントを重量比で90:10〜70:30で配合し適量の水を加えたものを混練して得た接着剤を含浸させてなることを特徴とする請求項9記載の吹付け工法。
- 上記吹付け範囲内に、下層基盤材を所要の厚さになるまで吹き付けて下層吹付け基盤を形成施工し、これにより上記給水ネットの該吹付け範囲をほぼ埋設状態とし、その後、上記下層吹付け基盤の表面に、上層基盤材を所要の厚さになるまで吹き付け、上層吹付け基盤を形成施工することを特徴とする請求項9または10記載の吹付け工法。
- 請求項1,2,3,4,5,6,7または8記載の湛水法面緑化吹付け材を、モルタルガン等の吹付け機で吹き付けることを特徴とする請求項9,10または11記載の吹付け工法。
- 請求項9,10,11または12の吹付け工法により造成してなることを特徴とするダム湖または河川の湛水法面。
- 無機酸化物を主成分とする親水性でかつ耐水性のシリカアルミナ繊維およびガラス繊維製のロープで編成され、かつ、そのロープb1の表層所要厚さ部分には、粉体人工ゼオライトとセメントを重量比で90:10〜70:30で配合し適量の水を加えたものを混練して得た接着剤を含浸させてなることを特徴とする湛水法面緑化吹付け材の吹付け工法において使用する給水ネット。
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