JP3702310B2 - 光学式記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユーザ側において情報データの記録が可能な光学式記録媒体に関する。
【0002】
【従来技術】
現在、かかる光学式記録媒体として、追記型のDVD(Digital Versatile Disc)−R、及び書換可能なDVD−RWが製品化されている。
図1は、情報データが記録される前のDVD−R又はDVD−RW(以下、単にDVDと称する)の記録面及び断面の構造を示す斜視図である。
【0003】
図1に示されるように、DVDの記録層R上には、螺旋状もしくは同心円状に、(図の視点から見て)凸状のグルーブトラックGV及び(同様に図の視点から見て)凹状のランドトラックLDが交互に形成されている。図1に示された如く、DVDは透明基板Bを有しており、基板Bがそのグルーブ及びランドトラックを有する面で記録層Rに付いている。
ランドトラックLD上には、DVDレコーダ(図示せぬ)が、その情報データ(音声データ、映像データ、及びコンピュータデータ)の記録時にグルーブトラックGV上の位置を認識する為のアドレス、並びに記録タイミングを担う複数のランドプリピットLPPが予め形成されている。これらランドプリピットLPPの各々は、隣接する両グルーブトラックGV間を連結する形態で形成されており、その底面(斜線にて示す面)は、グルーブトラックGVの底面(同様に斜線にて示す)と繋がっている。
【0004】
DVDレコーダが、かかるDVDに対して情報データの記録を行うには、この情報データに応じた記録ビームをグルーブトラックGVの底面に照射する。この際、記録ビームが照射されたグルーブトラックGV上の領域に熱が伝わり、その領域内に図2に示されるが如き情報ピットPTが形成される。すなわち、情報データを担う情報ピット列が上記グルーブトラックGV上に形成されて行くのである。
【0005】
しかしながら、DVDレコーダからの記録ビームがグルーブトラックGV上におけるランドプリピットLPPに架かる位置に照射されると、図2に示されるが如き変形した情報ピットPTXが形成されてしまう。これは、記録ビームを照射した際の熱がランドプリピットLPPの一部にもおよぶからである。
従って、図2に示されるが如き記録形態を有するDVDから情報データの再生を行うと、特に、上述の変形ピットPTXを読み取った際に得られた読取信号に波形歪みが生じ、読み取りエラー率が高くなるという問題が発生する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した点に鑑みなされたものであり、その情報再生時に波形歪みの無い読取信号が得られる光学式記録媒体を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明による光学式記録媒体は、情報データを担う情報ピットが形成されるべき情報トラックと、複数のプリピットが予め形成されているプリピットトラックとを含む光学式記録媒体であって、前記情報トラックの各々はプリピットトラックの各々に隣接して形成され、前記プリピットの各々は、少なくともその底部が前記プリピットトラックに隣接する前記情報トラックの双方から離間して形成され、前記プリピットの各々は、さらに、当該プリピットの深さ方向の途中位置で前記情報トラックの双方と連続していることを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図に基づいて詳細に説明する。
図3は、本発明による光学式記録媒体としての追記又は書換可能なDVDの記録面及び断面の構造を示す斜視図である。尚、図3においては、DVDレコーダ(図示せぬ)によって情報データの記録が為される以前の形態を示している。
【0009】
図3に示されように、かかるDVDの記録層R上には、螺旋状もしくは同心円状に、凸状のグルーブトラックGV及び凹状のランドトラックLDが交互に形成されている。図1の場合と同様に、DVDは透明基板Bを有しており、基板Bがそのグルーブ及びランドトラックを有する面で該記録層Rに付いている。
ここで、DVDレコーダが、かかるDVDに対して情報データ(音声データ、映像データ、及びコンピュータデータ)の記録を行うと、上記グルーブトラックGV上に、上記情報データを担う情報ピット列が形成される。
【0010】
一方、ランドトラックLD上には、かかるDVDレコーダによる情報データの記録時に、グルーブトラックGV上の位置を認識する為のアドレス、並びに記録タイミングを担う複数の島状のランドプリピットLPP’が、予め点在して形成されている。
この際、ランドプリピットは、グルーブトラックGVへの光ビームの照射時に、その照射による熱の伝わりやすい部分となるが、ランドプリピットの各々は図3、4に示されるように、島状のランドプリピットLPP’として形成され、隣接する両グルーブトラックGVの各々から所定距離だけ離間して形成されている。換言すれば、ランドプリピットLPP’の底部のディスク半径方向の幅W2は図4に示された如く、ランドトラックLDの幅W3より狭く形成されており、これによりランドプリピットLPP’はグルーブトラックから離間した島状のプリピットとなっている。尚、図4においてW1はグルーブトラックの幅を示している。
【0011】
よって、例えば、情報データに応じた記録ビームがグルーブトラックGV上におけるランドプリピットLPP’に架かる位置に照射されても、その熱がランドプリピットLPP’におよぶことはない。従って、図4に示されるように、その形状を変形させることなく、グルーブトラックGV上におけるランドプリピットLPP’の近傍位置に情報ピットPTを形成させることが可能になるのである。
【0012】
尚、図3に示されるが如き形態を有するDVDを製造する為には、グルーブトラックGV及び島状のランドプリピットLPP’各々を凹状に形成したディスク原盤を作成する必要がある。このディスク原盤を作成するにあたり、先ず、上記グルーブトラックGV及び島状のランドプリピットLPP’各々の形態を有するマスクパターンをレーザカッティングにより作成する。この際、ランドプリピットLPP’のディスク半径方向における幅は、グルーブトラックGVのトラックピッチよりも狭い。よって、かかるランドプリピットLPP’のマスクパターンを作成するには、グルーブトラックGVのマスクパターンを作成する際に照射するカッティングビームよりもそのビーム径を小径化する必要がある。
【0013】
図5は、ランドプリピットLPP’のマスクパターン作成時に用いられる、LPPカッテイングビーム発生装置の構成の一例を示す図である。
図5において、レーザ発振器50が発生したレーザ光は、レーザ強度分布補正素子51を介して対物レンズ52に導出される。レーザ強度分布補正素子51は、かかるレーザ光を透過する透過部51bと、これを遮断する遮光部51aとからなる。この際、遮光部51aは、その中心が上記レーザ光の中心と略一致する位置に設けられている。対物レンズ52は、かかるレーザ強度分布補正素子51を介して導出されたレーザ光を集光し、これをカッティングビームとしてマスク素材(図示せぬ)に照射する。この際、レーザ強度分布補正素子51により、レーザ光の瞳端強度に対して中心部の強度が低下するので、対物レンズOLで集光されるビーム径は小径化するのである。
【0014】
このように、図5に示されるLPPカッティングビーム発生装置では、超解像現象を利用して、カッティングビームのビーム径の小径化を図るのである。
尚、上記実施形態に示されるDVDにおいては、グルーブトラックGVを凸状、ランドトラックLDを凹状にしているが両者の形状が反対であっても構わない。要するに、グルーブトラックGVが凹状、ランドトラックLDが凸状であっても構わないのである。この際、情報データを担う情報ピットPTはランドトラックLD上に形成されことになり、グルーブトラックGV上には、上記ランドプリピットLPP’に代わる島状のグルーブプリピットを予め形成しておく。
図6は、ランドプリピットLPP’の他の例を示す図である。この例の場合、ランドプリピットLPP’は図3に示されたランドプリピットLPP’と同様の位置に形成されている。図6及び図6の線VII−VIIに沿った断面を示す図7に示された如く、ランドプリピットLPP’はその底部においてはグルーブトラックGVと離間して形成されているが、その深さ方向の中程の位置でグルーブトラックGVと繋がった形状に形成されている。図7に示された如く、ランドプリピットLPP’の底部のディスク半径方向の幅W2は、ランドトラックLDの幅、すなわち隣接する一対のグルーブトラックGV間の部分の幅より小であり、これによりランドプリピットLPP’の底部がグルーブトラックとは離れた形状になっている。
尚、図6、7に示されたランドプリピットLPP’は図5を用いて説明した方法と同様の方法でカッティングビームのビーム径を小径化することにより形成される。
本実施例によれば、図3に示される実施例と比較してグルーブトラックGVとランドプリピットLPP’との間に形成される壁の高さが低くなっている。図6及び7に示された形状の場合には記録ビームの照射熱がランドプリピットLPP’に及ぶのを防ぐ効果は小さくなるが、基板Bが比較的容易に形成される利点がある。基板Bの形成が容易になる結果、ランドプリピットの側面を確定する壁の高さのディスク間のばらつきが減少し、ランドプリピット読み取り信号の均一性が改善される。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明による光学式記録媒体によれば、情報データに応じた記録ビームの照射熱がプリピットにおよぶことはないので、情報データを担う情報ピットが正常な形で形成されるようになる。よって、かかる光学式記録媒体からは、波形歪みの無い読取信号が得られて好ましいのである。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記実施例ではランドプリピットLPP’の各々の底部は、それを挟む2つのグルーブトラックGVから離間して形成されている。しかしながらランドプリピットLPP’の各々は2つのグルーブトラックの一方からのみ離間し、残りのグルーブトラックには連続して形成されても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の追記又は書換可能なDVDの記録面及び断面を示す斜視図である。
【図2】図1に示されるDVDに情報ピットが形成された際の記録面の形態の一例を示す図である。
【図3】本発明による追記又は書換可能なDVDの記録面及び断面を示す斜視図である。
【図4】本発明によるDVDに情報ピットが形成された際の記録面の形態の一例を示す図である。
【図5】LPPカッティングビーム発生装置の構成の一例を示す図である。
【図6】本発明による追記又は書換可能なDVDの他の記録面及び断面を示す斜視図である。
【図7】図6の線分VII−VIIに沿った断面を示す図である。
【主要部分の符号の説明】
LD ランドトラック
GV グルーブトラック
LPP’ ランドプリピット
Claims (3)
- 情報データを担う情報ピットが形成されるべき情報トラックと、複数のプリピットが予め形成されているプリピットトラックとを含む光学式記録媒体であって、前記情報トラックの各々はプリピットトラックの各々に隣接して形成され、
前記プリピットの各々は、少なくともその底部が前記プリピットトラックに隣接する前記情報トラックの双方から離間して形成され、
前記プリピットの各々は、さらに、当該プリピットの深さ方向の途中位置で前記情報トラックの双方と連続していることを特徴とする光学式記録媒体。 - 前記情報トラックはグルーブトラックであり、前記プリピットトラックはランドトラックであり、前記プリピットはランドプリピットであることを特徴とする請求項1記載の光学式記録媒体。
- 前記プリピットの各々の底部のディスク半径方向の幅は、前記プリピットトラック各々のディスク半径方向の幅よりも狭いことを特徴とする請求項1または2記載の光学式記録媒体。
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