JP3797439B2 - Fuel composition for diesel engines - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水分の混入による濁りを防ぎ、乳化を抑制することができるディーゼル機関用燃料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディーゼル機関用燃料には、低温流動性の改善、エンジンの清浄性やセタン価向上等を目的として各種添加剤を加えて高性能化や付加価値を見いだしている。これらの添加剤としては、例えば、流動性向上剤、清浄剤、セタン価向上剤、防錆剤、防腐剤、消泡剤、酸化防止剤、潤滑性向上剤やこれらの添加剤が複合化されたパッケージ添加剤などがある。
しかし、これらの添加剤を多量に使用したディーゼル機関用燃料に水分が混入した場合、濁りや乳化層を生じることがわかり、さらに添加剤の有効成分が水層に移行し添加剤の効果が発揮されない等の問題が生じることが分かった。特に、パッケージ添加剤の添加量が増すにつれて、この現象が顕著に現れ、燃料の品質上好ましくないことが分かった。
更に、一部の欧米諸国では、低硫黄化処理したディーゼル機関用燃料の潤滑性不足を補うことを目的として、通常使用されていた濃度を遥かに越えて防錆剤が使用されており、日本でも1997年度に施行される軽油中の硫黄分0.05質量%以下規制実施以降には、同じ様に潤滑性不足を補うことを目的として高添加量で防錆剤が使用されることが予想される。
しかしながら、防錆剤が高濃度で使用された場合、上記と同様に軽油の水分による濁り、乳化層の発生が著しいことが判明した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、各種添加剤が配合されている場合においても優れた抗乳化性を備え、多量の水分が混入した場合にも濁りを防ぎ、乳化層の発生を抑制し、添加剤効果の減少を防ぐことができるディーゼル機関用燃料組成物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明者等は上記問題を解決すべく、鋭意研究を行った結果、灯油、軽油及びA重油から選ばれる燃料基油に、特定のポリプロピレンオキシ化合物を特定量添加することによって、水分の混入による濁りを防ぎ、乳化層の発生を抑制し、添加剤効果の減少を防ぐことができるディーゼル機関用燃料を調製できることを見い出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、灯油、軽油及びA重油から選ばれる燃料基油に、一般式(1)
【0005】
【式4】
R1−O−(AO)a−R2 ・・・・(1)
【0006】
(式中、AOはイソプロピレンオキシ基を表し、R1、R2は水素または炭素数1〜28の飽和又は不飽和炭化水素基であり、R1、R2は同一であっても良く、異なっても良い。aは、40〜240の整数である。)で表されるイソプロピレンオキシ化合物、一般式(2)
【0007】
【式5】
【0008】
(式中、AOはイソプロピレンオキシ基を表し、R3、R4及びR5は水素または炭素数1〜28の飽和又は不飽和炭化水素基であり、R3、R4及びR5は同一であっても良く、異なっても良い。b、c及びdは、それぞれ0以上であって、かつ40≦b+c+d≦240を満たす整数である。)で表されるイソプロピレンオキシ化合物、及び一般式(3)
【0009】
【式6】
【0010】
(式中、AOはイソプロピレンオキシ基を表し、R6、R7、R八及びR9は水素または炭素数1〜28の飽和又は不飽和炭化水素基であり、R6、R7、R八及びR9は同一であってもよく、異なってもよい。e、f及びgは、それぞれ0以上であって、かつ40≦e+f+g≦240の整数である。)で表されるイソプロピレンオキシ化合物の群から選ばれる少なくとも1種が添加されており、イソプロピレンオキシ化合物の添加量が5〜150mg/lであることを特徴とするディーゼル機関用燃料組成物を提供するものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
【0011】
一般式(1)、(2)及び(3)のAOはイソプロピレンオキシ基、つまり−CH(−CH3)−CH2−O−又は−CH2−CH(−CH3)−O−基を表す。一般式(1)のaは、40〜240の整数であるが、好ましくは50〜200の整数であり、更に好ましくは60〜160の整数である。aが大きくなると、粘度の増加や固化が起こりディーゼル機関用燃料への溶解性が悪くなり好ましくない。反対にaが小さすぎると、抗乳化性能が低下する。
一般式(1)のR1、R2は水素または炭素数1〜28の飽和又は不飽和炭化水素基であるが、好ましくは水素または炭素数1〜20の飽和又は不飽和炭化水素基であり、特に好ましくは水素または炭素数1〜8の飽和又は不飽和炭化水素基である。R1、R2の炭素数の和が大きいと、粘度の増加や固化が起こりディーゼル機関用燃料への溶解性が悪くなる。同時に抗乳化性能も低下するため好ましくない。
【0012】
炭素数1〜28の飽和又は不飽和炭化水素基としては、炭素数1〜28の飽和脂肪族炭化水素基、不飽和脂肪族炭化水素基、芳香族基、芳香族脂肪族基等が挙げられる。好ましくは飽和脂肪族炭化水素基である。
【0013】
飽和脂肪族炭化水素基の適当な具体例としては、例えばn−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert−ペンチル、2−メチルブチル、n−ヘキシル、イソヘキシル、3−メチルペンチル、エチルブチル、n−ヘプチル、2−メチルヘキシル、n−オクチル、イソオクチル、tert−オクチル、2−エチルヘキシル、3−メチルヘプチル、n−ノニル、イソノニル、1−メチルオクチル、エチルヘプチル、n−デシル、1−メチルノニル、n−ウンデシル、1,1−ジメチルノニル、ラウリル、n−テトラデシル、n−ヘプタデシル、n−オクタデシル、n−ノナデシル、n−アイコシル、n−ヘンアイコシル、n−ドコシル、n−トリコシル、n−テトラコシル、n−ペンタコシル、n−ヘキサコシル、n−ヘプタコシル、n−オクタコシル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、3−メチルシクロヘキシル、4−メチルシクロヘキシル、4−エチルシクロヘキシル、2−メチルシクロオクチルなどが挙げられる。
【0014】
不飽和脂肪族炭化水素基の適当な具体例としては、例えば1,1−ジメチルアリル、3−メチル−2−ブテニル、3−メチル−3−ブテニル、4−ペンテニル、ヘキセニル、オクテニル、ノネニル、デセニル、1−メチルノネニル、n−ウンデセニル、1,1−ジメチルノネニル、n−ドデセニル、n−テトラデセニル、n−ヘプタデセニル、n−オクタデセニル、n−ノナデセニル、n−アイコセニル、n−ヘンアイコセニル、n−ドコセニル、n−トリコセニル、n−テトラコセニル、n−ペンタコセニル、n−ヘキサコセニル、n−ヘプタコセニル、n−オクタコセニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニル、シクロオクテニル、4−メチルシクロヘキセニル、4−エチルシクロヘキセニルなどが挙げられる。
【0015】
芳香族基としては、フェニル、ナフチルなどのアリール基;4−メチルフェニル、3,4−ジメチルフェニル、3,4,5−トリメチルフェニル、2−エチルフェニル、n−ブチルフェニル、t−ブチルフェニル、アミルフェニル、ヘキシルフェニル、ノニルフェニル、2−t−ブチル−5−メチルフェニル、シクロヘキシルフェニル、クレジル、オキシエチルクレジル、2−メトキシ−4−t−ブチルフェニル、デシルフェニル、ドデシルフェニル、テトラデシルフェニルなどのアルキルアリール基などが挙げられる。
【0016】
芳香族脂肪族基としては、ベンジル、1−フェニルエチル、2−フェニルエチル、2−フェニルプロピル、3−フェニルプロピル、4−フェニルブチル、5−フェニルペンチル、6−フェニルヘキシル、1ー(2ーメチルフエニル)エチル、1−(4−メチルフェニル)エチル、2−(4−メチルフェニル)エチル、2−メチルベンジル、1−(3,4−ジメチルシフェニル)エチル、2−(3,4−ジメチルフェニル)エチル、4ーメトキシベンジル、1,1ージメチルー2ーフエニルエチル、2−(4−デシルフェニル)エチルなどが挙げられる。
【0017】
一般式(1)のR1、R2の特に好ましい具体例として、水素、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert−ペンチル、2−メチルブチル、n−ヘキシル、イソヘキシル、3ーメチルペンチル、エチルブチル、n−ヘプチル、2−メチルヘキシル、n−オクチル、イソオクチル、tert−オクチル、2−エチルヘキシル、3−メチルヘプチルなどが挙げられる。
一般式(1)で表されるイソプロピレンオキシ化合物は、例えば、ポリイソプロピレングリコール(ジオールタイプ)やポリイソプロピレングリコール(ジオールタイプ)のエーテル化によって得られ、市販品として容易に入手できる。
【0018】
一般式(2)のR3、R4及びR5は一般式(1)のR1、R2と同様であり、好ましいもの、特に好ましいものもそれぞれ同様である。
一般式(2)のb、c及びdは、それぞれ0以上であり、かつ40≦b+c+d≦240を満たす整数であるが、好ましくは50≦b+c+d≦200を満たす整数であり、更に好ましくは60≦b+c+d≦160を満たす整数である。b+c+dが大きくなると、粘度の増加や固化が起こりディーゼル機関用燃料への溶解性が悪くなり好ましくない。反対にb+c+dが小さすぎると、抗乳化性能が低下する。
一般式(2)で表されるイソプロピレンオキシ化合物は、例えば、グリセロールプロポキシレートやグリセロールプロポキシレートのエーテル化によって得られ、市販品として容易に入手できる。
【0019】
一般式(3)のR6、R7、R8及びR9は一般式(1)のR1、R2と同様であり、好ましいもの、特に好ましいものもそれぞれ同様である。
一般式(3)のe、f及びgは一般式(2)のb、c及びdと同様であり、好ましいもの、特に好ましいものもそれぞれ同様である。
一般式(3)で表されるイソプロピレンオキシ化合物は、例えば、トリメチロールアルキルプロポキシラートやトリメチロールアルキルプロポキシラートのエーテル化によって得られ、市販品として容易に入手できる。
【0020】
上記一般式(1)、(2)及び(3)で表されるイソプロピレンオキシ化合物のうち、好ましいものは、ポリイソプロピレングリコール、グリセロールプロポキシレート、トリメチロールプロピルプロポキシレートである。
上記一般式(1)、(2)及び(3)で表されるイソプロピレンオキシ化合物は、1種単独で用いてもよいし、2種以上併用しても何ら差し障りない。
一般式(1)、(2)及び(3)で表されるイソプロピレンオキシ化合物の群から選ばれる少なくとも1種のイソプロピレンオキシ化合物のディーゼル機関用燃料への添加量は、5〜150mg/lであり、好ましくは10〜120mg/lであり、更に好ましくは20〜100mg/lである。添加量が多すぎると、ディーゼル機関用燃料の泡立ちが大きくなり好ましくない。
【0021】
本発明のディーゼル機関用燃料は、他の添加剤を配合した場合に、特に前記の抑制効果を発揮する。他の添加剤は、ディーゼル機関用燃料に使用される添加剤であり、例えばセタン価向上剤、流動性向上剤、防腐剤、防錆剤、消泡剤、清浄剤、酸化防止剤、潤滑性向上剤、及びこれらの添加剤が複合化されたパッケージ添加剤などである。
これらの他の添加剤は、単独で用いられてもよいし、2種以上を組合せて用いてもよい。
【0022】
セタン価向上剤としては、例えば硝酸−2−クロロエチル、硝酸−2−エトキシエチル、硝酸イソプロピル、硝酸ブチル、混合硝酸アミル、硝酸第一アミル、硝酸第二アミル、硝酸イソアミル、硝酸第一ヘキシル、硝酸第二ヘキシル、硝酸−n−ヘプチル、硝酸−n−オクチル、硝酸シクロヘキシル、二硝酸エチレングリコール、ブチルパーオキサイド、カプロイルパーオキサイド、ヘプチルパーオキサイド、オレイルパーオキサイド、オレイルパーオキサイド、トリアセトンパーオキサイド、アセチルベンゾイルパーオキサイド、ニトロメタン、ニトロエタン、1−ニトロプロパン、2−ニトロプロパン、ニトロベンゼン、ジフェニルアミン、アニリン、アセトン、メチルアセテート、臭化ブチル、三塩化エタン、エチルエーテル、ブチルカルビノール、ジエチルカルビノールなどが挙げられる。
【0023】
流動性向上剤としては、例えばエチレン−酢酸ビニル系共重合体、エチレン−アルキルアクリレート系共重合体、塩素化ポリエチレン、ポリアルキルアクリレート、アルケニルコハク酸アミド系化合物などが挙げられる。
防腐剤としては、例えばアルケニルコハク酸及びその誘導体、ソルビタンモノオレートなどのエステル、ワックス酸化物、中性バリウムスルホネート、ソルビタントリオール、パラフィン又はその他アミン類などが挙げられる。
防錆剤としては、例えば脂肪酸、ダイマー酸、脂肪酸エステル、ダイマー酸エステルなどが挙げられる。
【0024】
消泡剤としては、例えばポリジメチルシロキサンなどが挙げられる。
清浄剤としては、例えばコハク酸イミド、ベンジルアミン、コハク酸エステル、1−オクタデセンとビニルアルコール又はビニルアセテートとの共重合体、オクタデシルビニルエーテルと無水マレイン酸との共重合体のモルホリン塩などが挙げられる。
【0025】
酸化防止剤としては、例えば2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール、2,4−ジメチル−6−tert−ブチルフェノール、2,6−ジ−tert−ブチルフェノール、75%以上の2,6−ジ−tert−ブチルフェノールと25%以下のtert−ブチルフェノールの混合物、72%以上の2,4−ジメチル−1,6−tert−ブチルフェノールと28%以上のモノメチル及びジメチル−tert−ブチルフェノールなどのフェノール系酸化防止剤、N,N’−ジイソプロピル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジ−sec −ブチル−p−フェニレンジアミンなどのアミン系酸化防止剤などが挙げられ、好ましいものとしてはN,N’−ジイソプロピル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジ−sec −ブチル−p−フェニレンジアミンなどのアミン系酸化防止剤が挙げられる。
【0026】
潤滑性向上剤としては、例えば脂肪酸、ダイマー酸、脂肪酸エステル、アルキルアミンカルボン酸塩、アルキルジアミンジカルボン酸塩、アルキルジアミンカルボン酸塩、ソルビタンエステル、脂肪酸アルコールエステルなどが挙げられる。
これらの他の添加剤のうち、本発明の抑制効果がより大きく発揮されるものは、防錆剤、潤滑性向上剤、添加剤が複合化されたパッケージ添加剤などであり、特に清浄剤、酸化防止剤及び防錆剤を含むパッケージ添加剤である。
【0027】
上記他の添加剤の配合量としては、特に制限ないが、本発明においては、これらの他の添加剤の配合量が高濃度であっても、本発明の抑制効果を生じさせることに特徴を有する。本発明の効果を著しく生じさせる他の添加剤の濃度は、他の添加剤の総配合量が通常50〜2000mg/lの範囲であり、特に150〜1000mg/lの範囲である。なお、他の添加剤の総配合量が上記上限値より大きい場合にも、本発明の効果が生じることは言うまでもない。また、セタン価向上剤は通常10〜1000mg/l、流動性向上剤は通常10〜1000mg/l、防腐剤は通常2〜500mg/l、防錆剤は通常2〜500mg/l、消泡剤は通常2〜500mg/l、清浄剤は通常2〜1000mg/l、酸化防止剤は通常2〜500mg/l、潤滑性向上剤は通常2〜1000mg/lであればよい。なお、上記添加剤は、単独で用いてもよいし、2種以上を組合せて用いてもよい。本発明のディーゼル機関用燃料とは、JIS K2203に規定される灯油、JIS K2204に規定される軽油及びJIS K2205に規定されるA重油の基油から選ばれる。
【0028】
【実施例】
次に本発明を実施例及び比較例によりさらに具体的に説明する。なお、本発明はこれらの例によって何ら制約されるものではない。
実施例及び比較例の評価試験は、JIS K2520に記載されている抗乳化性試験方法に基づき行った。試験温度は25℃で行った。
実施例及び比較例において使用したベース油は、中東系原油を主体とする原油から常圧蒸留によって得られた軽油留分を深度脱硫プロセスを経て硫黄分0.05質量%に調整したディーゼル機関用燃料組成物である。このベース油の一般性状を表1に示した。
【0029】
【表1】
注
TD%:全留出量%
RO%:残油量%
LOSS%:減失量%
実施例及び比較例において使用したパッケージタイプ添加剤、潤滑性向上剤の種類を表2に示した。
【0030】
【表2】
【0031】
実施例1〜6
表1に示したベース油に表2に示したパッケージ添加剤(No.1)と一般式(1)で表されるポリイソプロピレングリコール類の数平均分子量4000(aが67程度)の市販特級試薬(以下PPG Mn4000と略す)又は一般式(2)で表されるグリセロールプロポキシレート類の数平均分子量6000(b+c+dが100程度)の市販特級試薬(以下GP Mn6000と略す)を添加して調整したディーゼル機関用燃料組成物の抗乳化試験の結果を表3に示した。
【0032】
実施例7〜12
表1に示したベース油に表2に示した潤滑性向上剤(No.2)とPPG Mn4000、GP Mn6000又は一般式(3)で表されるトリメチロールプロピルプロポキシラート類の数平均分子量4000(e+f+gが65程度)の市販特級試薬(以下TMPP Mn4000と略す)を添加して調整したディーゼル機関用燃料組成物の抗乳化試験の結果を表3に示した。
【0033】
実施例13〜18
表1に示したベース油に表2に示した潤滑性向上剤(No.3)とPPG Mn4000、GP Mn6000又はTMPP Mn4000を添加して調整したディーゼル機関用燃料組成物の抗乳化試験の結果を表3に示した。
【0034】
【表3】
【0035】
比較例1〜6
表1に示したベース油に表2に示した他の添加剤を添加して調整したディーゼル機関用燃料組成物の抗乳化試験の結果を表4に示した。
【0036】
比較例7、8
表1に示したベース油に表2に示した潤滑性向上剤(No.3)とPPG Mn4000、GP Mn6000の添加量をそれぞれ250mg/lで調整したディーゼル機関用燃料組成物の抗乳化試験の結果を表4に示した。
【0037】
【表4】
【0038】
【発明の効果】
本発明は、他の添加剤が配合されている場合においても優れた抗乳化性を備え、多量の水分が混入した場合にも濁りを防ぎ、乳化層の生成を抑制し及び添加剤効果の減少を防ぐことができるディーゼル機関用燃料組成物を提供することができる。従って本発明のディーゼル機関用燃料組成物は実用上極めて有用である。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a fuel composition for a diesel engine that can prevent turbidity due to water mixing and suppress emulsification.
[0002]
[Prior art]
Various additives are added to diesel engine fuels for the purpose of improving low temperature fluidity, improving engine cleanliness and cetane number, and finding higher performance and added value. As these additives, for example, fluidity improvers, detergents, cetane number improvers, rust inhibitors, preservatives, antifoaming agents, antioxidants, lubricity improvers and these additives are combined. Package additives and so on.
However, when water is mixed in diesel engine fuels that use these additives in large quantities, it turns out that turbidity and emulsification layers occur, and the active ingredients of the additives move to the water layer and the effects of the additives are demonstrated. It was found that problems such as not being done occur. In particular, as the additive amount of the package additive is increased, this phenomenon becomes more prominent, and it has been found that the fuel quality is not preferable.
Furthermore, in some Western countries, rust preventives are used far beyond the concentration normally used to compensate for the lack of lubricity of low-sulfurized diesel engine fuel. However, after the regulation of sulfur content in diesel oil of 0.05% by mass or less, which will be enforced in 1997, rust preventives are expected to be used in high additions to compensate for the lack of lubricity. Is done.
However, it has been found that when the rust inhibitor is used at a high concentration, the turbidity due to the moisture of the light oil and the generation of the emulsified layer are remarkable as described above.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in view of the above problems, and has excellent demulsibility even when various additives are blended, and prevents turbidity even when a large amount of water is mixed, It aims at providing the fuel composition for diesel engines which can suppress generation | occurrence | production and can prevent the reduction | decrease in an additive effect.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
Therefore, as a result of intensive studies to solve the above problems, the present inventors have added a specific amount of a specific polypropyleneoxy compound to a fuel base oil selected from kerosene, light oil and A heavy oil, thereby It has been found that a diesel engine fuel that can prevent turbidity due to mixing, suppress the generation of an emulsified layer, and prevent the additive effect from decreasing can be prepared, and the present invention has been completed.
That is, the present invention provides a fuel base oil selected from kerosene, light oil, and A heavy oil, having the general formula (1)
[0005]
[Formula 4]
R 1 —O— (AO) a —R 2 (1)
[0006]
(In the formula, AO represents an isopropyleneoxy group, R 1 and R 2 are hydrogen or a saturated or unsaturated hydrocarbon group having 1 to 28 carbon atoms, and R 1 and R 2 may be the same, A is an integer of 40 to 240.), an isopropyleneoxy compound represented by the general formula (2)
[0007]
[Formula 5]
[0008]
(In the formula, AO represents an isopropyleneoxy group, R 3 , R 4 and R 5 are hydrogen or a saturated or unsaturated hydrocarbon group having 1 to 28 carbon atoms, and R 3 , R 4 and R 5 are the same. And b, c and d are each an integer of 0 or more and an integer satisfying 40 ≦ b + c + d ≦ 240) and a general formula (3)
[0009]
[Formula 6]
[0010]
(In the formula, AO represents an isopropyleneoxy group, R 6 , R 7 , R 8 and R 9 are hydrogen or a saturated or unsaturated hydrocarbon group having 1 to 28 carbon atoms; R 6 , R 7 , R 8 and R 9 may be the same or different, and each of e, f and g is 0 or more and is an integer of 40 ≦ e + f + g ≦ 240. At least 1 sort (s) chosen from the group of a compound is added, The addition amount of an isopropylene oxy compound is 5-150 mg / l, The fuel composition for diesel engines characterized by the above-mentioned is provided.
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
[0011]
AO in the general formulas (1), (2) and (3) is an isopropyleneoxy group, that is, a —CH (—CH 3 ) —CH 2 —O— or —CH 2 —CH (—CH 3 ) —O— group. Represents. A in the general formula (1) is an integer of 40 to 240, preferably an integer of 50 to 200, and more preferably an integer of 60 to 160. When a is large, viscosity is increased and solidification occurs, resulting in poor solubility in fuel for diesel engines, which is not preferable. On the other hand, if a is too small, the anti-emulsifying performance is lowered.
R 1 and R 2 in the general formula (1) are hydrogen or a saturated or unsaturated hydrocarbon group having 1 to 28 carbon atoms, preferably hydrogen or a saturated or unsaturated hydrocarbon group having 1 to 20 carbon atoms. Particularly preferred is hydrogen or a saturated or unsaturated hydrocarbon group having 1 to 8 carbon atoms. If the sum of the carbon numbers of R 1 and R 2 is large, viscosity increases and solidification occurs, resulting in poor solubility in diesel engine fuel. At the same time, the anti-emulsification performance is lowered, which is not preferable.
[0012]
Examples of the saturated or unsaturated hydrocarbon group having 1 to 28 carbon atoms include saturated aliphatic hydrocarbon groups having 1 to 28 carbon atoms, unsaturated aliphatic hydrocarbon groups, aromatic groups, and aromatic aliphatic groups. . A saturated aliphatic hydrocarbon group is preferred.
[0013]
Suitable specific examples of the saturated aliphatic hydrocarbon group include, for example, n-pentyl, isopentyl, neopentyl, tert-pentyl, 2-methylbutyl, n-hexyl, isohexyl, 3-methylpentyl, ethylbutyl, n-heptyl, 2- Methylhexyl, n-octyl, isooctyl, tert-octyl, 2-ethylhexyl, 3-methylheptyl, n-nonyl, isononyl, 1-methyloctyl, ethylheptyl, n-decyl, 1-methylnonyl, n-undecyl, 1, 1-dimethylnonyl, lauryl, n-tetradecyl, n-heptadecyl, n-octadecyl, n-nonadecyl, n-icosyl, n-heneicosyl, n-docosyl, n-tricosyl, n-tetracosyl, n-pentacosyl, n-hexacosyl , N-heptacosyl, n- Kutakoshiru, cyclopentyl, cyclohexyl, cycloheptyl, cyclooctyl, 3-methylcyclohexyl, 4-methylcyclohexyl, 4-ethyl cyclohexyl, 2-methyl-cyclooctyl.
[0014]
Suitable examples of the unsaturated aliphatic hydrocarbon group include, for example, 1,1-dimethylallyl, 3-methyl-2-butenyl, 3-methyl-3-butenyl, 4-pentenyl, hexenyl, octenyl, nonenyl, decenyl. 1-methylnonenyl, n-undecenyl, 1,1-dimethylnonenyl, n-dodecenyl, n-tetradecenyl, n-heptadecenyl, n-octadecenyl, n-nonadecenyl, n-icosenyl, n-heneicosenyl, n-docosenyl, n-tricosenyl , N-tetracosenyl, n-pentacosenyl, n-hexacosenyl, n-heptacosenyl, n-octacocenyl, cyclopentenyl, cyclohexenyl, cycloheptenyl, cyclooctenyl, 4-methylcyclohexenyl, 4-ethylcyclohexenyl and the like.
[0015]
Aromatic groups include aryl groups such as phenyl and naphthyl; 4-methylphenyl, 3,4-dimethylphenyl, 3,4,5-trimethylphenyl, 2-ethylphenyl, n-butylphenyl, t-butylphenyl, Amylphenyl, hexylphenyl, nonylphenyl, 2-t-butyl-5-methylphenyl, cyclohexylphenyl, cresyl, oxyethylcresyl, 2-methoxy-4-t-butylphenyl, decylphenyl, dodecylphenyl, tetradecylphenyl And alkylaryl groups such as
[0016]
Aromatic aliphatic groups include benzyl, 1-phenylethyl, 2-phenylethyl, 2-phenylpropyl, 3-phenylpropyl, 4-phenylbutyl, 5-phenylpentyl, 6-phenylhexyl, 1- (2-methylphenyl) ) Ethyl, 1- (4-methylphenyl) ethyl, 2- (4-methylphenyl) ethyl, 2-methylbenzyl, 1- (3,4-dimethylsiphenyl) ethyl, 2- (3,4-dimethylphenyl) ) Ethyl, 4-methoxybenzyl, 1,1-dimethyl-2-phenylethyl, 2- (4-decylphenyl) ethyl and the like.
[0017]
As particularly preferred specific examples of R 1 and R 2 in the general formula (1), hydrogen, methyl group, ethyl group, n-propyl group, isopropyl group, n-butyl group, isobutyl group, sec-butyl group, tert-butyl Group, n-pentyl, isopentyl, neopentyl, tert-pentyl, 2-methylbutyl, n-hexyl, isohexyl, 3-methylpentyl, ethylbutyl, n-heptyl, 2-methylhexyl, n-octyl, isooctyl, tert-octyl, 2- Examples include ethylhexyl and 3-methylheptyl.
The isopropyleneoxy compound represented by the general formula (1) is obtained, for example, by etherification of polyisopropylene glycol (diol type) or polyisopropylene glycol (diol type), and can be easily obtained as a commercial product.
[0018]
R 3 , R 4 and R 5 in the general formula (2) are the same as R 1 and R 2 in the general formula (1), and preferable and particularly preferable ones are also the same.
In the general formula (2), b, c and d are each an integer of 0 or more and satisfying 40 ≦ b + c + d ≦ 240, preferably an integer satisfying 50 ≦ b + c + d ≦ 200, more preferably 60 ≦ It is an integer that satisfies b + c + d ≦ 160. When b + c + d is increased, viscosity is increased and solidification occurs, resulting in poor solubility in diesel engine fuel. On the other hand, if b + c + d is too small, the anti-emulsifying performance is lowered.
The isopropyleneoxy compound represented by the general formula (2) is obtained, for example, by etherification of glycerol propoxylate or glycerol propoxylate, and can be easily obtained as a commercial product.
[0019]
R 6 , R 7 , R 8 and R 9 in the general formula (3) are the same as R 1 and R 2 in the general formula (1), and preferable and particularly preferable ones are also the same.
E, f and g in the general formula (3) are the same as b, c and d in the general formula (2), and preferable and particularly preferable ones are also the same.
The isopropyleneoxy compound represented by the general formula (3) is obtained, for example, by etherification of trimethylol alkylpropoxylate or trimethylol alkylpropoxylate, and can be easily obtained as a commercial product.
[0020]
Of the isopropyleneoxy compounds represented by the general formulas (1), (2) and (3), polyisopropylene glycol, glycerol propoxylate, and trimethylolpropylpropoxylate are preferable.
The isopropyleneoxy compounds represented by the general formulas (1), (2) and (3) may be used alone or in combination of two or more.
The addition amount to the diesel engine fuel of at least one isopropyleneoxy compound selected from the group of isopropyleneoxy compounds represented by the general formulas (1), (2) and (3) is 5 to 150 mg / l. , and the preferably 10~120mg / l, more preferably from 20 to 100 mg / l. If the amount is too large, the foaming of the diesel engine fuel is undesirably increased.
[0021]
The diesel engine fuel of the present invention exhibits the above-described suppression effect particularly when other additives are blended. Other additives are those used in diesel engine fuels, such as cetane number improvers, fluidity improvers, antiseptics, rust inhibitors, antifoaming agents, detergents, antioxidants, lubricity And improvers and package additives in which these additives are combined.
These other additives may be used alone or in combination of two or more.
[0022]
Examples of the cetane number improver include: 2-chloroethyl nitrate, 2-ethoxyethyl nitrate, isopropyl nitrate, butyl nitrate, mixed amyl nitrate, primary amyl nitrate, secondary amyl nitrate, isoamyl nitrate, primary hexyl nitrate, nitric acid Secondary hexyl, nitric acid-n-heptyl, nitric acid-n-octyl, cyclohexyl nitrate, ethylene glycol dinitrate, butyl peroxide, caproyl peroxide, heptyl peroxide, oleyl peroxide, oleyl peroxide, triacetone peroxide, Acetylbenzoyl peroxide, nitromethane, nitroethane, 1-nitropropane, 2-nitropropane, nitrobenzene, diphenylamine, aniline, acetone, methyl acetate, butyl bromide, ethane trichloride, ethyl ether, butyl Rubinoru, and the like diethyl carbinol is.
[0023]
Examples of the fluidity improver include ethylene-vinyl acetate copolymers, ethylene-alkyl acrylate copolymers, chlorinated polyethylene, polyalkyl acrylates, and alkenyl succinic acid amide compounds.
Examples of the preservative include alkenyl succinic acid and derivatives thereof, esters such as sorbitan monooleate, wax oxide, neutral barium sulfonate, sorbitan triol, paraffin or other amines.
Examples of the rust preventive include fatty acid, dimer acid, fatty acid ester, dimer acid ester and the like.
[0024]
Examples of the antifoaming agent include polydimethylsiloxane.
Examples of the detergent include succinimide, benzylamine, succinate, a copolymer of 1-octadecene and vinyl alcohol or vinyl acetate, and a morpholine salt of a copolymer of octadecyl vinyl ether and maleic anhydride. .
[0025]
Examples of the antioxidant include 2,6-di-tert-butyl-4-methylphenol, 2,4-dimethyl-6-tert-butylphenol, 2,6-di-tert-butylphenol, 75% or more of 2, Mixtures of 6-di-tert-butylphenol and 25% or less tert-butylphenol, 72% or more 2,4-dimethyl-1,6-tert-butylphenol and 28% or more phenols such as monomethyl and dimethyl-tert-butylphenol Amine antioxidants such as N, N′-diisopropyl-p-phenylenediamine, N, N′-di-sec-butyl-p-phenylenediamine, and the like are preferable. N′-diisopropyl-p-phenylenediamine, N, N′-di-sec-butyl-p Amine antioxidants such as phenylenediamine.
[0026]
Examples of the lubricity improver include fatty acids, dimer acids, fatty acid esters, alkylamine carboxylates, alkyldiamine dicarboxylates, alkyldiamine carboxylates, sorbitan esters, and fatty acid alcohol esters.
Among these other additives, those that exert the greater suppression effect of the present invention are rust preventives, lubricity improvers, package additives in which additives are combined, etc., especially detergents, A package additive containing an antioxidant and a rust inhibitor.
[0027]
The blending amount of the other additives is not particularly limited, but the present invention is characterized in that the inhibitory effect of the present invention is produced even when the blending amount of these other additives is high. Have. Concentrations of other additives that significantly produce the effects of the present invention are such that the total amount of other additives is usually in the range of 50 to 2000 mg / l, particularly in the range of 150 to 1000 mg / l. Needless to say, the effects of the present invention also occur when the total amount of other additives is larger than the above upper limit. The cetane number improver is usually 10 to 1000 mg / l, the fluidity improver is usually 10 to 1000 mg / l, the preservative is usually 2 to 500 mg / l, the rust inhibitor is usually 2 to 500 mg / l, and the antifoaming agent. Is usually 2 to 500 mg / l, the detergent is usually 2 to 1000 mg / l, the antioxidant is usually 2 to 500 mg / l, and the lubricity improver is usually 2 to 1000 mg / l. In addition, the said additive may be used independently and may be used in combination of 2 or more type. The diesel engine fuel according to the present invention, kerosene, which is defined in JIS K2203, selected from base oil A heavy oil as defined in gas oil and JIS K2205 as defined in JIS K2204.
[0028]
【Example】
Next, the present invention will be described more specifically with reference to examples and comparative examples. In addition, this invention is not restrict | limited at all by these examples.
The evaluation tests of Examples and Comparative Examples were performed based on the demulsibility test method described in JIS K2520. The test temperature was 25 ° C.
The base oil used in Examples and Comparative Examples is for diesel engines in which a light oil fraction obtained by atmospheric distillation from crude oil mainly composed of Middle Eastern crude oil is adjusted to 0.05 mass% through a deep desulfurization process. It is a fuel composition. The general properties of this base oil are shown in Table 1.
[0029]
[Table 1]
Note TD%: Total distillate%
RO%: Residual oil amount%
LOSS%: Loss amount%
Table 2 shows the types of package type additives and lubricity improvers used in Examples and Comparative Examples.
[0030]
[Table 2]
[0031]
Examples 1-6
Commercial grade of the base oil shown in Table 1 having a number average molecular weight of 4000 (a is about 67) of the package additive (No. 1) shown in Table 2 and the polyisopropylene glycols represented by the general formula (1) It was prepared by adding a reagent (hereinafter abbreviated as PPG Mn4000) or a commercially available special grade reagent (hereinafter abbreviated as GP Mn6000) having a number average molecular weight of 6000 (b + c + d is about 100) of glycerol propoxylates represented by the general formula (2). Table 3 shows the results of the demulsification test of the fuel composition for diesel engines.
[0032]
Examples 7-12
The base oil shown in Table 1 and the lubricity improver (No. 2) shown in Table 2 and PPG Mn4000, GP Mn6000, or the number average molecular weight 4000 of trimethylolpropylpropoxylates represented by the general formula (3) ( Table 3 shows the results of an anti-emulsification test of a diesel engine fuel composition prepared by adding a commercially available special grade reagent (hereinafter referred to as TMPP Mn4000) having an e + f + g of about 65.
[0033]
Examples 13-18
The results of the anti-emulsification test of the fuel composition for diesel engines prepared by adding the lubricity improver (No. 3) shown in Table 2 and PPG Mn4000, GP Mn6000 or TMPP Mn4000 to the base oil shown in Table 1 are shown. It is shown in Table 3.
[0034]
[Table 3]
[0035]
Comparative Examples 1-6
Table 4 shows the results of the demulsification test of the diesel engine fuel composition prepared by adding the other additives shown in Table 2 to the base oil shown in Table 1.
[0036]
Comparative Examples 7 and 8
The anti-emulsification test of the fuel composition for diesel engines in which the addition amount of the lubricity improver (No. 3) shown in Table 2 and PPG Mn4000 and GP Mn6000 was adjusted to 250 mg / l to the base oil shown in Table 1 The results are shown in Table 4.
[0037]
[Table 4]
[0038]
【The invention's effect】
The present invention has excellent demulsibility even when other additives are blended, prevents turbidity even when a large amount of water is mixed, suppresses formation of an emulsified layer, and reduces additive effects It is possible to provide a fuel composition for a diesel engine that can prevent the above. Therefore, the diesel engine fuel composition of the present invention is extremely useful in practice.
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