JP3796439B2 - 液体収納容器 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、交換型の液体収納容器、該液体収納容器の内外を接続する接続口を塞ぐ弾性部材、および前記液体収納容器を備えたインクジェット記録装置にする。
【0002】
【従来の技術】
従来の交換型液体収納容器の従来例1として、特開平5−162333号公報に開示されている形態のインクジェット記録装置用インクタンクが知られている。また、特開平5−162333号公報に開示している図面を、従来例1として説明するため図44、45、46に示す。
【0003】
従来例1は、図44〜46に示すように、上筐体62Aの凹部81aと下筐体62Bの固定部材82部分によってインク導出部材72を押圧固定する構成になっている。
【0004】
なお、従来例1でのインク導出部材72は、他の従来例および実施例では、よりその性質を表す表記として弾性部材を使用する。従来例1のみ、上記公報の開示文書内の表記に合わせてインク導出部材72と表記する。
【0005】
図44は従来例1で使用するインク導出部材72の斜視図であり、記録手段の本体側のインク導出針が挿入されるインク導出部72fと、インク導出部72fより大径の位置決め部72eと、インク袋(不図示)と連結部72gとから構成されている。
【0006】
図44に示される、インク導出部材72の横方向径yは図45に示される下筐体62B側の固定部の横方向径xよりも大径となっており、上筐体62Aと下筐体62Bを組み上げる際、インク導出部材72が横方向からのみ押圧力または主として横方向からの押圧力を受けて圧縮され図46のように組みあがる。
【0007】
なお、大径の位置決め部72eによって、筐体62A、62Bに対してインク導出部材72を規定の位置に装着し、移動することを防止している。
【0008】
また交換型液体収納容器の従来例2として、図47および図48に示す形態のインクジェット記録装置用インクタンクが知られている。図47は、そのインクタンクの詳細を説明するため、その側面を断面で示した図である。図48は、図47で示したインクタンク内外を連通させる接続部の栓を説明する断面図である。
【0009】
図47および図48に示すように、インクタンク100は、インク貯蔵室101と廃インク貯蔵室102とからなる。インク貯蔵室101の端部にはインク供給針(不図示)を貫通させるためのゴム栓104が2ヶ所に設けられ、同様に廃インク貯蔵室102の端部にもゴム栓104が1ヶ所に設けられる。これらのゴム栓104は、接続部の一部を構成するもので、インク供給針が貫通するインク連通部103を除き、インクタンクのハウジング部105とゴム栓押さえ107とによって挟まれている。
【0010】
廃インク貯蔵室102は、一端部で連通する2層の貯留部からなり、上記インク供給針が貫通する部位は下層の貯留部に対応して設けられる。すなわち、廃インク貯蔵室102には、インクジェット記録装置のインク供給路に接続されたインク供給針が貫通し、これにより吐出回復処理等で排出された廃インクが、廃インク貯蔵部102の下層部内に流入することができる。廃インク貯蔵部102の略全体には吸収体108が充填されており、下層部に流入した廃インクは下層部の吸収体108によって吸収される。廃インクの流入に従って、吸収体108のうち廃インクを保持する領域は除々に上層部の吸収体108にまで広がり、これと共に廃インクの一部は吸収体外へ滲み出す。一方、上層部の廃インク吸収体108の端部に隣接して隔壁102Aが設けられており、これにより、廃インク量が吸収体の保持能力を超えないうちは上述の滲み出したインクは隔壁102Aによって、その右側の吸収体の無い部分へ移動できない状態とされる。累積的に流入した廃インク量が吸収体の保持能力を越えて始めて、滲み出した廃インクは隔壁102Aから溢れて右側の部屋に移り、その液位を高くして行き、所定の廃液検知電極(不図示)に触れるに至る。この結果、廃インク貯蔵室102が廃インクで満たされたことを検知でき、インクタンク100の交換等を促すことが可能となる。また、廃インク貯蔵室102の後ろ端部上方には大気連通口109が設けられており、この大気連通口109を介して廃インク貯蔵部102の内部とインクタンク外部とが連通できる。
【0011】
図48で示すようにゴム栓104の外径はハウジング部105の内径より単体状態では大きく作られており、所定装置を使用してゴム栓104の径方向(図48中、矢印A方向)に沿って圧縮されてから、矢印B方向に沿ってハウジング部105の中に組みつけられている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来例1での図44に示すように、インク導出部72の内、位置決め部72eは位置決めにのみ機能し、インク導出部72fは圧縮され、連結部72gはインク導出部72fとインク袋との連結機能を提供すると開示されている。従って、インク導出部72fのみが記録装置本体との接続に寄与している。
【0013】
インク導出部72fは液体収納容器の製造時に上筐体62Aと下筐体62Bによって圧縮されるため、製造されてから使用後の廃却されるまでの間の期間において筒状部材が装着されていない場合でも、常に圧縮力がインク導出部72fに加わる。また、弾性部材に筒状部材を装着した状態では、筒状部材が装着されていない場合の圧縮力に、更に筒状部材の体積分の圧縮力が加わる。
【0014】
弾性部材は一般に圧縮力が大きいほど、また圧縮力を受ける時間が長いほど、クリープ(時間の経過と共に圧縮を開放した時に圧縮前の状態に戻らなくなる度合い、つまりひずみが大きくなる現象)が進行する。そのため、筒状部材を抜いた時、元の状態に復帰できなくなり、接続口からの液垂れが発生しやすい。
【0015】
また、従来例2の液体収納容器およびインクジェット記録装置では、液体収納容器を記録装置本体へ装着する際、図49に示すように記録装置本体の、液体収納容器130のインク連通部129に挿入されるインク供給針127の針径が太い場合、インク連通部の栓である弾性体128に対してインク供給針127を挿入した体積分が針挿入方向及び弾性体径方向に押しやられる(図49(a))。その後、インク供給針127を弾性体128から抜くと、弾性体128が針挿入方向へ陥没するとともに、弾性体128の、針挿入開始部と反対側の部分がめくれてしまう(図49(b))。この事により、インク供給針127と弾性体128とが接してインクを遮断できる面積が少なくなり、インク供給口131よりインクが垂れ、取り外した容器周辺にある物をインクで汚染する恐れがある。また、液体収納容器を記録装置本体に再度装着した際にも同様に、インクを遮断できる面積が少なくなり、インク供給口131よりインクが垂れ、記録装置本体や容器周辺物をインクで汚染するおそれがある。
【0016】
また、図50は、液体収納容器のインク連通部のゴム栓を記録装置本体のインク供給針に複数回挿入したときに、ゴム栓に生じた裂け目の状態を示した平面図である。
【0017】
従来の液体収納容器およびインクジェット記録装置では、液体収納容器を記録装置本体へ装着する際、記録装置本体のインク供給針自身がインクタンク供給口に設けられているゴム栓の弾性体128を切り裂いて侵入する。記録装置の使用者が何らかの理由で、複数回にわたって液体収納容器の脱着を繰り返した場合、図50に示す裂け目128a〜128cのように挿入毎にランダムに弾性体128を切り裂き、弾性体128に損傷を与える。その結果、切り裂き同士がつながった場合、弾性体128を構成するゴム肉が切断され所定の圧力で弾性体128を圧縮できなかったり、最悪の場合には斜線部128dに示される、ゴム肉が脱落して穴が空く。特に、インクジェット記録装置本体に設けられたインク供給針の針径が太い場合、弾性体への切り裂き幅が大きくなり、インク供給口よりインクが垂れたり、記録装置への容器の脱着を繰り返したために、更に損傷が進行して弾性体に穴が空くことによりインクの流出が止まらなくなる。
【0018】
こうした現象は、特に商業用の大判インクジェット記録装置の場合におこりやすく、その背景には大量のプリントを低価格で提供すべく夜間無人運転前に満タンのインクタンクと交換してからプリントジョブを実行することが一般的作業となっていることがあげられる。そして日中において、人手が空いている際には事前に交換して使いかけとなったインクタンクが再装着、再利用される。
【0019】
そこで本発明の第1の目的は、筒状部材を挿通することで容器内外が連通する液体収納容器において、長期間にわたり放置されたり、長期間にわたって筒状部材が挿入された場合でも、液漏れの無い確実な接続および脱抜を実現できる液体収納容器を提供することである。
【0020】
さらに本発明の第2の目的は、筒状部材を挿通することで容器内外が連通する液体収納容器において、筒状部材を挿通によるめくれを防止し、弾性体とインク供給針の間に接触面積を確保することで、液漏れの無い確実な接続および脱抜を実現できる液体収納容器を提供することである。
【0021】
さらに本発明の第3の目的は、筒状部材を挿通することで容器内外が連通する液体収納容器において、筒状部材に対して液体収納容器を複数回接続しても、液漏れの無い確実な接続を実現できる液体収納容器を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、インクジェット記録装置に使用される液体収納容器であって、前記液体収納容器の液室に繋がり容器内外を接続する接続口と、
該接続口を塞ぐ弾性部材と、
前記弾性部材を収納するハウジングと、
前記液体収納容器の液室に繋がる接続口に対して、該ハウジング内に組み付けられた前記弾性部材を押圧し固定する固定部材と、
を有し、筒状部材を前記弾性部材を通して前記接続口に挿入することで容器内外が連通する液体収納容器において、
前記ハウジング内に組み付ける前の前記弾性部材は、前記筒状部材が挿入される側の面が凸形状、この逆側の面が凹形状、且つほぼ厚み一定のドーム形状であり、該ドーム形状部の前記凹形状側に突き出た柱状部を有する単一部品であり、さらに、前記筒状部材の進入側端から進入方向に向かう切れ込みを有し、前記切れ込みが、前記柱状部内に収まっており、
前記固定部材を用いて前記ハウジング内に組み付け固定された前記弾性部材は、前記ドーム形状部および前記柱状部が、前記筒状部材の挿入方向に対して、前記記ドーム形状部、前記柱状部の順番に並んでおり、かつ、前記柱状部が前記接続口内に位置し、
前記ドーム形状部は、前記ドーム形状部の前記凸形状側が前記固定部材によって押圧されることで前記ハウジングの側壁により前記弾性部材の中心方向へ圧縮されており、前記筒状部材が挿入された時、その圧縮力が高まる圧縮領域になっており、
前記柱状部は、前記筒状部材が挿入されていない状態では、前記接続口の側壁で圧縮されておらず、前記筒状部材が挿入されて始めて前記接続口の側壁により圧縮される実質的な非圧縮領域となっており、
前記筒状部材が挿入される方向において、前記筒状部材を挿入しない状態での、前記非圧縮領域よりも前記圧縮領域の方が長いことを特徴とする。
【0024】
この構成により、非圧縮領域弾性部材の経年変化による弾性低下が、圧縮領域弾性部材と比較すると小さいものとなるので、圧縮領域弾性部材および非圧縮領域弾性部材に筒状部材を挿入した状態が長期間放置された場合、永久ひずみを生じて、筒状部材を抜いた時に元の状態に復帰できなくなる現象(クリープ現象)が非圧縮領域弾性部材では起きにくくなり、長期放置後に筒状部材を抜いた時でも、非圧縮領域弾性部材により、永久ひずみによる接続口のシール不能を防ぐことができる。また、非圧縮領域弾性部材を有することにより、筒状部材との接触面積の絶対量を増やすことができる。よって、液体収納容器内外の圧力変化に対しても接続口のシール性が向上する。
【0028】
さらに、前記接続口に設けられ、前記弾性部材を収納するハウジングと、該ハウジングの内径と前記弾性部材の外径とは略同一寸法であり、固定部材により前記弾性部材の前記凸形状側を押圧することで、前記ハウジング内で前記弾性部材が前記弾性部材の中心方向へ圧縮され、前記弾性部材の柱形状部の外径が前記接続口よりも小さい径であることが好ましい。このように構成すると、弾性部材の柱形状部に筒状部材を挿入させたときのみ、柱形状部の内部に圧縮力が生じる構成となるので、弾性部材の柱形状部が、該弾性部材における常に圧縮状態の部位に比べて、経年変化による永久ひずみを起こしにくい。よって、弾性部材の筒状部材を装着したまま長期間放置した後に筒状部材を抜いても、接続口からの液垂れが発生しにくい。
【0029】
さらに、前記弾性部材の前記凸形状側が、前記筒状部材が挿入する開口部を設けられた前記固定部材により押圧された状態で、前記弾性部材の前記固定部材に設けられた前記開口部内に前記弾性部材が押し出されていないことが好ましい。この場合、前記弾性部材の前記凸形状側の頂上部にすり鉢形状を設けたものや、前記弾性部材の前記凸形状側が、前記筒状部材が挿入する方向にほぼ直交する平面または一段くぼんだ平面であるものが好ましい。このような構成をとると、弾性部材に筒状部材を挿入したときに筒状部材に押し出される方向を弾性部材の径方向に限定することが可能となり、筒状部材の挿入による弾性部材の陥没をより一層防ぐことができる。
【0031】
さらに、前記弾性部材が前記筒状部材の進入側端から進入方向に向かう切れ込みを有する構成をとると、針状筒の挿入の際に針状筒が切れ込みに沿って進入するため、常に一定の切り裂きで弾性部材を貫通させることができる。そのため、針状筒の挿入時における弾性部材の損傷の発生を防いで、接続口の密閉をより確実なものにすることができる。
【0032】
また、前記弾性部材をドーム形状にすることによって、弾性部材を固定部材で押圧したときに、ハウジング内において弾性部材内部に弾性部材の中心方向へ圧縮された状態を容易に作り出すことができる。よって、弾性部材に筒状部材を挿通させたときの、弾性部材と筒状部材の密着力が向上し、接続口密閉の信頼性が高まる。また、前記ドーム形状部の前記凹形状側の柱形状は、前記筒状部材が挿入する方向に突き出ているために、弾性部材に筒状部材を挿入しても「めくれ」が発生しにくい構造になっているので、筒状部材の挿入による弾性部材の陥没を防ぐことができる。その結果、従来技術に比べ、筒状部材と弾性部材との接触面積を大きく保てる。さらに、前記弾性部材の前記筒状部材の進入方向に切れ込みを設けることにより、切れ込みにて筒状部材を案内して貫通させることができる。そのため、筒状部材の挿入時における弾性部材の損傷の発生を防いで、接続口の密閉をより確実なものとすることができる。
【0033】
この場合、前記切れ込みが単一であることが好ましい。この構成により、弾性部材の一定個所で常に貫通させることが可能である。さらに、前記切れ込みが前記弾性部材を貫通していないことが好ましい。この構成をとると、容器製造から容器使用開始までの物流過程で激しい環境変化の中に置かれても接続口の密閉を保てるので、環境変化への対応幅が大きい。さらに、前記切り込みの、前記筒状部材の進入方向と直交する方向に関する長さLが、前記筒状部材の直径Dに対して、2L>πDの関係にあるものが好ましい。この構成をとると、弾性部材に針状筒を切り込みに沿って貫通させたとき、切り込みが裂けて大きくなることが無い。
【0038】
また、上記のような構成において、前記弾性部材を前記ハウジングに押圧し固定する固定部材を有し、該固定部材に液滴を吸収するための吸収体が取り付けられるとともに、前記接続口を中心とする放射状の溝が設けられ、該放射状の溝のうち少なくとも一つが前記切れ込みの方向に沿って設けられていることが好ましい。このように、溝の少なくとも一つを弾性部材の切り込み方向に合わせることにより、弾性部材表面の切り込みによる微細な溝と固定部材の溝とが繋ぎ合わさるので、弾性部材表面に付着した液滴(収納液がインクの場合はインク滴)を、より効果的に液滴を吸収体に導くことができる。
【0052】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0053】
但し、本発明の第一の目的である、長期間にわたり放置されたり、また長期間にわたって筒状部材が挿入された場合でも、液漏れの無い確実な接続および脱抜を実現できる液体収納容器に関する発明の具体的態様は第1の参考形態で述べる。
【0054】
また、本発明の第二の目的である、筒状部材の挿入によるめくれを防ぎ、液漏れの無い確実な接続および脱抜を実現できる液体収納容器に関する発明の具体的態様は第2〜第3の参考形態で述べる。
【0055】
また、本発明の第三の目的である、筒状部材に対して液体収納容器を複数回接続しても、液漏れの無い確実な接続を実現できる液体収納容器に関する発明の具体的態様は第4の参考形態および第1の実施形態で述べる。
【0056】
本発明の本質はインクジェット記録装置と液体収納容器との接続部にあり、以下に説明する第1〜第4の参考形態および第1の実施形態のインクタンクに使用されるため、図1に示す本インク供給システムは全実施形態において共通である。
【0057】
また、本インク供給システムの以外のインク供給システムであっても、接続針(筒状部材)と弾性部材による接続を用いるインク供給システムであれば、本発明は有効に機能する。
【0058】
図1は、本発明の液体収納容器を使用するインクジェット記録装置におけるインク供給システムの例を示す模式図である。
【0059】
図1に示すインク供給システムは、インク1を貯蔵する液体収納容器2と、インク1の液滴を記録媒体(不図示)に飛翔させ記録を行うインクジェットヘッド3と、液体収納容器2からインクジェットヘッド3へインク1を供給するチューブである液体供給管4と、液体収納容器2の底部2aの第1の接続口5に挿入され、液体供給管4と液体収納容器2を連結する液体導出用接続針(筒状部材)7と、液体導出用接続針7からインクが供給された量だけ液体収納容器2内に空気を導入するための大気導入管8と、液体収納容器2の底部2aの第2の接続口6に液体導出用接続針7とともに挿入され、大気導入管8と液体収納容器2を連結する大気導入用接続針(筒状部材)9とから構成される。接続針7,9は先端が針形状を持つ液体供給管である。
【0060】
インクジェットヘッド3のインク吐出面(ノズル口形成面)3aを液体収納容器2からの液体導出路の最下点より上方に位置させて、インクジェットヘッド3内の液路に負圧を与え、これによりインク吐出口に安定したメニスカスを形成している。
【0061】
この液体供給システムでは、インクジェットヘッド3のインク吐出によって液体収納容器2内のインクが、液体導出用接続針7と液体供給管4を介してインクジェットヘッド3に導出される。このとき、液体収納容器2は内部に収納されたインク1の導出に対応して変形することがない筐体からなるので、インク導出量に見合う分だけの大気が大気導入管8と大気導入用接続針9を介して液体収納容器2内に入る。この事により、インクジェットヘッドに対し常に一定負圧でのインク供給が可能となる。なお、インク吐出は、吐出用液流路(ノズル)の吐出口近傍に配置した不図示の発熱素子の熱エネルギーまたは振動素子の振動エネルギーにより、ノズル内の液体を押し出すことにより行われ、吐出後にノズルの毛細管力により再びノズル内にインクを満たすサイクルが繰り返され、インクは液体収納容器2から随時吸い上げられる。
【0062】
まず、本発明の第1〜第4の参考形態および第1の実施形態に共通の液体収納容器について図2および図3を参照して説明する。
【0063】
図2は図1に示した液体収納容器の分解したそれぞれの構成部品を斜めから見た斜視図、図3は図1に示した液体収納容器の、図1の液体収納容器の中心を通る線で切った断面図である。
【0064】
図2および図3に示すように第1〜第5の実施形態共通の液体収納容器はインク1、液体収納部12、圧縮領域弾性部材18、非圧縮領域弾性部材19、固定部材15、弾性部材収納部17の構成部品からなる。
【0065】
当然のことながら、圧縮領域弾性部材18および非圧縮領域弾性部材19は、いずれも弾性部材単品の状態では非圧縮状態にある。
【0066】
図2に示すように、本実施形態の液体収納部12は内部にインク1を直接収納する容器であり、液体導出用接続針7及び大気導入用接続針9(図1)と、液体収納部12と弾性部材収納部17で構成される内側空間とを圧縮領域弾性部材18と非圧縮領域弾性部材19を介して互いに連通させるための開口部13が設けられている。
【0067】
また液体収納部12はダイレクトブロー成形やインジェクション成形により作られる。さらに、液体収納部12は、容器内に収納する液量に応じて大小の容器を用意することができる。
【0068】
液体収納部12に設けられた開口部13には弾性部材収納部17が超音波溶着や接着などで接合される。弾性部材収納部17には弾性部材を収納するための内部空間としてハウジング17aが設けられ、圧縮領域弾性部材18と非圧縮領域弾性部材19がハウジング17a内に収納される。
【0069】
また、ハウジング17aに収納した圧縮領域弾性部材18と非圧縮領域弾性部材19が外れるのを防ぐために固定部材15が弾性部材収納容器17に超音波溶着や接着などで接合され、液体収納容器2を形成する。
【0070】
このような部品からなる液体収納容器2の内部は、図3に示すように、例えばインクジェット記録装置で1つの色を記録するための1つのインク1を収納する密閉された液室16が形成されている。液体収納容器2をインクジェット記録装置(図1参照)に装着した場合、液室16は液体収納容器2の上側に位置する。さらに、液体収納容器12の接続口13には、弾性部材収納部17が接合されている。弾性部材収納部17には、液体導出用接続針7と大気導入用接続針9を液室16に接続するための第1の接続口5と第2の接続口6が設けられている。第1の接続口5と第2の接続口6にはそれぞれ、栓としての圧縮領域弾性部材18と非圧縮領域弾性部材19が配設されている。接続針7,9が圧縮領域弾性部材18と非圧縮領域弾性部材19を貫通することで、液室16が接続針7,9を介して容器外部と接続される。
【0071】
(第1の参考形態)
次に、本発明の第1の参考形態について図2〜図9を参照して説明する。
【0072】
この第1の参考形態で圧縮領域弾性部材18は液体収納容器に組み込まれた時点で圧縮力を受ける弾性部材として、また、非圧縮領域弾性部材19は組み込まれた時点では圧縮力を受けず、接続針(筒状部材)が挿入されて始めて圧縮力を受ける弾性部材の意として使用する。
【0073】
また、本発明でいう非圧縮とはハウジング17aなど弾性体の外部からの作用によって生じる圧縮力が無い状態を示している。
【0074】
図4は、図2に示した形状の圧縮領域弾性部材18の外観を示し、図4(a)は圧縮領域弾性部材18の外観を示す斜視図、図4(b)は圧縮領域弾性部材18の正面図、図4(c)は圧縮領域弾性部材18の側面図である。図5は、図2に示した形状の非圧縮領域弾性部材19の外観を示し、図5(a)は非圧縮領域弾性部材19の外観を示す斜視図、図5(b)は非圧縮領域弾性部材19の正面図、図5(c)は非圧縮領域弾性部材19の側面図である。
【0075】
図6は図3で示した断面図の液体収納容器の接続口5,6に対して、圧縮領域弾性部材18と非圧縮領域弾性部材19組み付け前、図7は組み付けの途中、図8は固定部材15を用いて、接続口5,6のハウジング内に弾性部材12を収納し、組み付け完了の各状態を示す。
【0076】
図9では接続針を挿入した図である。
【0077】
これらの図では接続口5に対しての弾性部材の組み付けや接続針の挿入状態を示すが、この組み付けおよび挿入状態は接続口6も同じである。
【0078】
第1の実施形態の特徴である、弾性部材収納容器17の接続口5,6の栓である圧縮領域弾性部材18と非圧縮領域弾性部材19については、図4および図5に示すように、圧縮領域弾性部材18と非圧縮領域弾性部材19は概ね円柱形状をしている。組み込み前の圧縮領域弾性部材18の直径は非圧縮領域弾性部材19の直径より大きい。
【0079】
さらに、図6〜図8を用いて、図2及び図3に示した液体収納容器の接続口5,6に対して、図4および図5に示した形状の圧縮領域弾性部材18と非圧縮領域弾性部材19を組み付けの様子を説明する。
【0080】
図6において、符号17aはハウジングであり、液室16に繋がる接続口5を塞ぐ圧縮領域弾性部材18と非圧縮領域弾性部材19を収める部分である。ハウジング17aの内径d1と非圧縮領域弾性部材19の外径w2はほぼ同一寸法をなしている。
【0081】
またそれに対して、圧縮領域弾性部材18の外径w1はハウジング17aの内径d1よりも大きい寸法をなしている。この状態では圧縮領域弾性部材18と非圧縮領域弾性部材19に対して圧縮力は生じていない。
【0082】
次いで、図7に示すように、弾性部材収納部17のハウジング17a内に非圧縮領域弾性部材19を組み付けていく。ハウジング17aの内径d1と非圧縮領域弾性部材19の外径w2はほぼ同一寸法をなしているため、非圧縮領域弾性部材19に対して圧縮がかからない状態で収納される。
【0083】
さらに弾性部材収納部17のハウジング17a内に圧縮領域弾性部材18の組み込みを行うが、非圧縮領域弾性部材19とは異なり、単体状態では圧縮領域弾性部材18の外径w1(図7中の2点鎖線)はハウジング17aの内径d1よりも大きい寸法をなしている。
【0084】
そのため、そのままでは圧縮領域弾性部材18はハウジング17aに収めることができない。そこで圧縮領域弾性部材18の径方向(図7中、矢印A方向)に沿って外径をハウジング17aの内径d1と同じまた小さい寸法w1’まで圧縮されて(図7中の実線)から、図7の矢印B方向に沿ってハウジング17aの中に組み付けられる。
【0085】
その後、一旦収納した圧縮領域弾性部材18と非圧縮領域弾性部材19が外れないように、固定部材15が弾性部材収納部17に接合され図8の状態に至る。このとき、圧縮領域弾性部材18の径方向に広がろうとする力(図8中、矢印A方向)がハウジング17aで押さえ込まれる。そのため、圧縮領域弾性部材18内では、図8中の矢印Bで示す、圧縮領域弾性部材18の中心へ向かう圧縮応力が蓄積していく。
【0086】
圧縮領域弾性部材18および非圧縮領域弾性部材19の外形形状(ハウジング17aと弾性部材との接合部形状)は弾性部材中心に圧縮力が集まりやすいことから、図4および図5に示すように円形が性能上最も望ましいが、図10に示すように、所定の圧縮力が加わりさえすれば四角形など、円形以外の形状を採用することも可能である。
【0087】
なお、図8に示した状態で、非圧縮領域弾性部材19内には圧縮力は生じていない。一方、圧縮領域弾性部材18には接続針が挿入されている時、されていない時に関わらず、圧縮されている。
【0088】
次に、図9は圧縮領域弾性部材18および非圧縮領域弾性部材19に接続針7を貫通させた時の状態を示している。図8に示すとおり、接続針7を挿入する前から圧縮力が働いている圧縮領域弾性部材18内では接続針7が挿入されることにより、接続針7の体積分上乗せされる形で圧縮力が高まる。
【0089】
それに対して、非圧縮領域弾性部材19内では接続部7が挿入されると、ハウジング17aの内径d1とほぼ同一寸法である非圧縮領域弾性部材19が、ハウジング17aの径方向に広がって、非圧縮領域弾性部材19がハウジング17aから圧縮力を受けるように構成されている。そのため、接続針7が挿入された非圧縮領域弾性部材19の圧縮力は接続針7の体積分のみの圧縮力のみ生じる。
【0090】
この事により、非圧縮領域弾性部材19に生じる圧縮力は、圧縮領域弾性部材18に比較して小さくなっている。また非圧縮領域弾性部材19内では、接続針7が挿入された時のみ圧縮応力が生じるため、製造された時より圧縮力が生じている圧縮領域弾性部材18と比較して、廃棄されるまでの圧縮力が生じている時間が、圧縮領域弾性部材18と比較して短い。
【0091】
弾性体は一般に圧縮力が大きいほど、また圧縮力を生じる時間が長いほど、クリープ(時間の経過と共に圧縮を開放した時に圧縮前の状態に戻らなくなる度合い、つまりひずみが大きくなる現象)が進行する。本発明の構成では、非圧縮領域弾性部材19の圧縮永久ひずみ量は、圧縮領域弾性部材18と比較すると小さくなり、圧縮領域弾性部材18および非圧縮領域弾性部材19に接続針7を挿入した状態が長期間放置された場合、クリープが進行して、接続針7を抜いた時に元の状態に復帰できなくなる現象が非圧縮領域弾性部材19では起きにくくなり、長期放置後に接続針7を抜いた時でも、非圧縮領域弾性部材19が確実に閉じることにより、接続口5のシール性が不十分となってインク垂れをおこすことを防ぐことができる。
【0092】
本発明の効果はお互いが離れて配置されていたり、圧縮領域弾性部材18と非圧縮領域弾性部材19間に空間の有り無しによらない。しかし、圧縮領域弾性部材18と非圧縮領域弾性部材19間に空間がある場合には内部の空気が環境変化によって膨張、収縮するため、圧縮領域弾性部材18と非圧縮領域弾性部材19に余分な圧力変化が生じるため、この第1の実施形態のように圧縮領域弾性部材18と非圧縮領域弾性部材19が接触している方が望ましい。
【0093】
また、本発明の効果は圧縮領域弾性部材18と非圧縮領域弾性部材19が各々複数であったり、固定部材15に設けられた開口部に対する配置や順序、組み合わせによらない。望ましくは、接続針が抜けていく側、すなわち液体収容側に非圧縮領域弾性部材19が設けられている方が効果的であり。こうすることにより液体収容容器を取り外す早い段階で、弾性体の復元が始まり、最終的に接続針が抜けきる前にシールが完了するように作用する。
【0094】
なお、図9に示した接続針挿入時の弾性部材の変化は、接続針9を第2の接続口6の弾性部材に挿入する場合でも同じである。
【0095】
(第2の参考形態)
次に、本発明の第2の参考形態について図11〜図17を参照して説明する。ここでは、図1〜図3に示した部品と同様の構成要素には同一符号を用い、その説明は第1の参考形態に委ねることとする。
【0096】
図11は図1の液体収納容器の接続口に使用する、弾性部材の別形状について説明するための図であり、図11(a)は弾性部材の外観を示す斜視図、図11(b)は正面図、図11(c)は側面図である。
【0097】
図12〜図14に、図11に示した形状の弾性部材40を固定部材15を用いて組み付けるときの様子を示す。図12では組み込み前の状態、図13では図12の状態から弾性部材をハウジング内に収納するために弾性部材の中心に向かって圧縮した状態を示す図、図14では弾性部材の組み込み完了を示す。
【0098】
図15では接続針を弾性部材に挿入し始めた状態を示した図であり、図16は接続針の弾性部材への挿入を完了した図である。
【0099】
図11〜図17では接続口5に対しての弾性部材の組み付けや接続針の挿入状態を示すが、この組み付けおよび挿入状態は接続口6も同じである。
【0100】
本参考形態では図11に示すように、弾性部材42は概ね円柱形状で、弾性部材42の1つ面が突き出て円柱形状部42aより小さい面積の柱形状(柱状部42b)が設けられている。
【0101】
図12は弾性部材42の組み付け前の状態を示し、ハウジング17aは液室16に繋がる接続口5を塞ぐ弾性部材12を収める部分である。円柱形状部42aの外径w1はハウジング17aの内径d1より大きい寸法をなしている。また、柱状部42bの外径w2はハウジング17bの内径d2より小さい。
【0102】
次いで、図13に示すように、液体収納容器に弾性部材42を組み付けていく過程を示す。上述した通り、円柱形状部42aの外径w1はハウジング17aの内径d1より大きい寸法をなしているため、そのままではハウジング17a内に収納することができない。
【0103】
そこで、図13に示す通り、円柱形状部42aに矢印A方向に力を加えて、力を加える前には図中2点鎖線で表す形状だった、円柱形状部42aの外径w1を図中の実線のようにハウジング17aの内径d1と同じかそれより小さい径まで圧縮する(円柱形状部42aの圧縮後の外径w1')。そして、円柱形状部42aを矢印B方向に挿入してハウジング17a内に収納する。
【0104】
その後、固定部材15が弾性部材収納部17に接合され図14の状態に至る。このとき、円柱形状部42aの径方向に広がろうとする力がハウジング17aで押さえ込まれる。そのため、円柱形状部42a内では、図14中の矢印で示す、円柱形状部42aの中心へ向かう圧縮応力が蓄積していく。
【0105】
ハウジング17a内の円柱形状部42aの外形形状(ハウジングと弾性部材との接合部形状)は弾性部材中心に圧縮力が集まりやすいことから、図11に示した円形が性能上最も望ましいが、図17に示すように、所定の圧縮力が加わりさえすれば四角形など、円形以外の形状を採用することも可能である。
【0106】
図15は接続針7の挿入途中での弾性部材42の弾性変形の挙動を示している。図15に示すとおり、比較的太い接続針7を弾性部材42に挿入すると弾性部材42が変形を起こすが、弾性部材42には接続針7の挿入方向に柱状部42bを有することにより、接続針7の挿入の際に、本来は柱状部42bが無い場合に発生する肉のめくれる箇所に柱状部42bの肉が既にあることと、柱状部42bの肉の剛性により、柱状部42bが無い場合と比較して、肉のめくれが発生しにくい構造になっているので、弾性部材42の針挿入方向の陥没(図49(b)参照)を防ぐことができ、接続針7が完全に挿入された図16の状態に至る。このため従来の技術に比べ、肉のめくれと陥没による、接続針7と弾性部材42との接触面積の減少を防ぐことができる。
【0107】
また、柱状部42bを有することにより、接続針7と弾性部材42の接触面積の絶対量を増やすことができる。よって、液体収納容器内外の圧力変化に対しても接続口のシール性が向上する。
【0108】
従って、本発明の第二の目的である接続針7の挿入によるめくれを防ぎ、弾性部材42と接続針7の接触面積を確保することで、液漏れのない確実な接続および脱抜を実現できる。
【0109】
第2の参考形態のその他の効果として以下に説明するように第1の参考形態と同様の効果が得られ、長期放置後に接続針7を抜いた時でも、接続口5のシール不良を防ぐことができる。図14に示した状態で、円柱形状部42aは圧縮されている。それに対して、柱状部42b内では、接続針7が挿入された時のみ圧縮応力が生じる。そのため、製造された時より圧縮力が生じている円柱形状部42aと比較して、廃棄されるまでの圧縮力が生じている時間が柱状部42bは短い。
【0110】
また、図16に示す通り、接続針7を挿入する前から圧縮力が働いている円柱形状部42aでは接続針7が挿入されることにより、接続針7の体積分上乗せされる形で圧縮力が高まる。
【0111】
それに対して、柱状部42bでは接続針7が挿入されると、ハウジング17bの内径d2とほぼ同一寸法である、柱状部42bがハウジング17aの径方向に広がろうとするものの、柱状部42bがハウジング17bの内壁により規制をうけ、圧縮力を生じるようになっている。すなわち、接続針7が挿入された柱状部42b内の圧縮力はほぼ接続針7の体積分のみの圧縮力のみ生じる。
【0112】
従って第1の参考形態と同様の効果が得られ、柱状部42bの経年変化による弾性低下が、円柱形状部42aと比較すると小さい。これは、円柱形状部42aおよび柱状部42bに接続針7を挿入した状態が長期間放置された場合、クリープが進行して、接続針7を抜いた時に元の状態に復帰できなくなる現象が柱状部42bでは起きにくくなり、長期放置後に接続針7を抜いた時でも、柱状部42bにより、接続口5のシール不良を防ぐことができる。
【0113】
(第3の参考形態)
次に、本発明の第3の参考形態について図18〜図25を参照して説明する。ここでは、図1〜図3に示した部品と同様の構成要素には同一符号を用い、その説明は第1の参考形態に委ねることとする。
【0114】
図18は図1の液体収納容器の接続口に使用する弾性部材の形状を説明するための図で、(a)は弾性部材の、接続針を差し込む側の面を斜め上から見た図、(b)は弾性部材の、接続針を差し込む側と反対側の面を斜め上から見た図、(c)は弾性部材の、接続針を差し込む側の面を真上から見た図、(d)は弾性部材の側面図、(e)は(c)中のA方向から見た縦断面図である。
【0115】
図18の(a)〜(e)に示すように、弾性部材43は概ね半球形状(ドーム形状)で、弾性部材43の、接続針を差し込む側の面が突き出て湾曲形状(ドーム形状)をなし、この面の頂上にはすり鉢形状の部分(すり鉢部43a)が設けられている。一方、弾性部材43の、接続針を差し込む側と反対側の面がくぼんで湾曲形状をなし、この面の谷底には柱形状の部分(柱状部43b)が設けられている。
【0116】
図19および図20に、図2及び図3に示した液体収納容器の接続口5,6に対して、図18に示した形状の弾性部材43を固定部材15を用いて組み付けるときの様子を示す。図19では接続口5,6のハウジング内に弾性部材12を収納した状態、図20では図19の状態から弾性部材を固定部材で押し込む状態、図21では弾性部材の組み込み完了を示す。これらの図では接続口5に対しての弾性部材の組み付けを示すが、この組み付けは接続口6も同じである。
【0117】
図19において、ハウジング17aは液室16に繋がる接続口5を塞ぐ弾性部材43を収める部分である。ハウジング17aの内径と弾性部材43の外径はほぼ同一寸法をなしている。ここで、ハウジング17aの内径より弾性部材43の外径のほうがやや小さい方が組み込みやすいが、逆にハウジング17aの内径より、弾性部材43の外径が大きい場合でも、弾性部材43の形状は力を加えることによって、容易に変化するため、極端に弾性部材43の外径が大きくならない限り、特に問題にならない。また、弾性部材43は単体では曲率をもったドーム形状を成している。
【0118】
次いで、図20に示すように、液体収納容器に固定部材15を組み付けていくと、弾性部材43は固定部材15により押圧される。このとき、弾性部材43の突出したドーム状面上の稜線長がハウジング17aの内径よりも長いものであるので、弾性部材43が固定部材15の押圧部23でハウジング17aの収納方向に押さえつける同時に、弾性部材43のハウジング17aの径方向に広がろうとする力がハウジング17aで押さえ込まれる。そのため、弾性部材43内では、図20中の矢印で示す、弾性部材43の中心へ向かう圧縮応力が蓄積していく。
【0119】
弾性部材43の外形は弾性部材中心に圧縮力が集まりやすいことから、図18に示すように円形が最も望ましいが、図26に示すように、所定の圧縮力が加わりさえすれば四角形など、円形以外の形状を採用することも可能である。
【0120】
そして、図21に示すようにハウジング17aに弾性部材43の組み込みが完了すると、図21中の矢印のように弾性部材43のドーム形状であった部分のみ、ハウジング17aと押圧部23によって、弾性部材43の中心に向かって圧縮された状態が作り出されている。このとき、弾性部材43の柱状部43b内には圧縮力は生じていない。すなわち、接続口5の流路内径dより柱状部43bの外径Wが小さい。
【0121】
ところで図20のように、弾性部材43の接続針7が侵入する面が、すり鉢部43aの形状ではなく、ドーム形状のままであったならば、ドーム形状の頂上部は固定部材15に接触しておらず押圧できないため、図22のように固定部材15の開口部から弾性部材の肉がはみ出た状態となる。
【0122】
この図22の状態で接続口5より弾性部材43に接続針7が挿入されると、図中に斜線で示すはみ出し部43dの体積分の弾性肉は径方向に移動できず、はみ出し部43dの弾性肉を押し込めて挿入しなければならないため、弾性部材43の針の挿入方向に肉がめくれやすい。
【0123】
そこで、図20に示すように、弾性部材43のドーム形状部の、固定部材15の開口部に当たる部分に対して、すり鉢形状43aを設けることにより、接続針7が押し込めてしまう部分における弾性部材の肉を最初から削除されているため、図22のすり鉢形状43dのような弾性部材の肉の盛り上がりはなく、図21の43eのように、ほぼフラットないしは、ややくぼみが残った状態となる。それにより、接続針7が挿入したときの、弾性肉の押し込めを防ぐことができる。
【0124】
また、図22に示すように固定部材15の開口部から弾性部材の肉をはみ出してしまう形状で無ければ、すり鉢形状でなくても程度の差はあるが発明の効果がある。そのため、弾性部材43のドーム形状部の、固定部材15の開口部に当たる部分は、ただ単純に固定部材15と弾性部材43との接触面eにてはみ出し部43dを切断した平面であっても良い。
【0125】
図21の状態で、接続口5より弾性部材43のすり鉢部43aに接続針7が挿入されるが、図23に示した状態の弾性部材43のすり鉢部43aのテーパ角度(斜面の角度)と、接続針7の先端のテーパ角度αとをほぼ等しくすると、接続針7の先端に抵抗する構成物が無いため、接続針の挿入がスムーズになる。また、弾性部材43の針の差込開始部分にすり鉢部43aを設けているため、接続針7に押し出される方向を弾性部材43の径方向により多く導くことが可能となり、弾性部材43の針の挿入方向に肉がめくれにくい。それ故、弾性部材43の挿入方向の陥没が防げる。 図24は接続針7の挿入途中での弾性部材43の弾性変形の挙動を示している。図24に示すとおり、比較的太い接続針7を弾性部材43に挿入すると弾性部材43が変形を起こすが、弾性部材43には接続針7の挿入方向に接続口5よりも小さな径Wの柱状部43bを有することにより、接続針7の挿入の際に柱状部43bがハウジング17aのd1径の領域に比べ、小さな径である接続口5内に支えられることで、肉のめくれが発生しにくい構造になっているので、弾性部材43の針挿入方向の陥没(図49(b)参照)を防ぐことができる。このため従来の技術に比べ、肉のめくれと陥没による、接続針7と弾性部材43との接触面積の減少を防ぐことができる。
【0126】
また、柱状部43bを有することにより、接続針7との接触面積の絶対量を増やすことができる。よって、液体収納容器内外の圧力変化に対しても接続口のシール性が向上する。
【0127】
従って、本発明の第二の目的である接続針7の挿入によるめくれを防ぎ、弾性部材42と接続針7の接触面積を確保することで、液漏れのない確実な接続および脱抜を実現できる。
【0128】
また第3の参考形態のその他の効果として以下に説明するように第1の参考形態と同様の効果が得られ、長期放置後に接続針7を抜いた時でも、接続口5のシール不良を防ぐことができる。図21および図22に示した状態では、弾性部材43の柱状部43b内には圧縮力は生じていない。一方、弾性部材43のドーム形状部は接続針が挿入されている時、されていない時に関わらず、圧縮されている。
【0129】
次に、図25は弾性部材43に接続針7を貫通させた時の状態を示している。図25に示すとおり、接続針7を挿入する前から圧縮力が働いている弾性部材43のドーム形状部内では接続針7が挿入されることにより、接続針7の体積分上乗せされる形で圧縮力が高まる。それに対して、柱状部43bに接続部7が挿入されると、接続部5の内径より小さい柱状部43bが接続口5の径方向に広がって、柱状部12bが接続口5の内部に接合するように構成されている。そのため、接続針7が挿入された柱状部43bの圧縮力は接続針7のほぼ体積分のみの圧縮力のみ生じる。
【0130】
この事により、弾性部材43のドーム形状部に生じる圧縮力は柱状部43bに生じる圧縮力より大きい。
【0131】
また柱状部43b内では、接続針7が挿入された時のみ圧縮応力が生じる。そのため、液体収納容器が製造された時より圧縮力が生じている弾性部材43のドーム形状部は、液体収納容器が廃棄されるまで圧縮力が生じている時間が柱状部43bと比較して長い。
【0132】
以上により第1の参考形態と同様の効果が機能し、柱状部43bの経年変化による弾性低下が、ドーム形状部と比較すると小さい。これは、弾性部材43に接続針7を挿入した状態が長期間放置された場合、クリープが進行して、接続針7を抜いた時に元の状態に復帰できなくなる現象が柱状部43bでは起きにくくなり、長期放置後に接続針7を抜いた時でも、柱状部43bにより、接続口5のシール不能を防ぐことができる。
【0133】
また、第3の参考形態の別の効果として、図21等に示すように柱状部12の突出端面をすり鉢形状部43fにすることにより、引っかかり形状(主に、接続針に横穴等)を有した接続針7を弾性部材43から抜く際、接続針7が引っかかって弾性部材43が変形することを防止して、より確実に液室の接続口5を密閉することができる。
【0134】
さらに、弾性部材43に図27や図32を用いて後述するようなスリットを切れ込み加工して常にスリット(切れ込み)にて接続針7を案内して貫通させることにより、接続針7の挿入時に発生する弾性部材43の損傷を防いで、より確実に接続口5を密閉することができる。
【0135】
なお、図23〜図25に示した接続針挿入時の弾性部材の変化は、接続針9を接続口6の弾性部材に挿入する場合(図1)でも同じである。
【0136】
(第4の参考形態)
次に、本発明の第4の参考形態について図27〜図32を参照して説明する。ここでは、図1〜図3に示した部品と同様の構成要素には同一符号を用い、その説明は第1の参考形態に委ねることとする。
【0137】
また、第4の参考形態の弾性部材の外径形状およびハウジング17aとの関係、組み付け過程は第1の参考形態と同一である。
【0138】
図27は図1の液体収納容器の接続口に使用する弾性部材の別の形状を説明するための図で、(a)は弾性部材の、接続針を差し込む側の面を斜め上から見た図、(b)は弾性部材の、接続針を差し込む側の面を真上から見た図、(c)は弾性部材の側面図、(c)は(b)中のA方向から見た縦断面図、(e)は(b)中のB方向から見た縦断面図である。
【0139】
図27〜図31は、図1に示した液体収納容器の接続口5,6に図27に示した形状の弾性部材44を組み付けた形態において、弾性部材44に対し接続針7を挿入する過程を示している。特に図27は接続口5の周辺を弾性部材44のスリット44cに沿った面で切断した断面図、図27は接続口5の周辺を弾性部材44のスリット44cの面と直交する面で切断した断面図で、図27中の矢印は接続針7が刺さる前のスリット44cにかかる力を表す。
【0140】
図30は接続針7の挿入途中での弾性部材44の弾性変形の挙動を示している。また、図31は接続針7が挿入し終わった状態を示す。
【0141】
図27(a)〜(e)に示すように、弾性部材44は概ね円柱形状をなしている。そして、弾性部材44の、接続針を差し込む側の面にスリット(切り込み)44cが、弾性部材44を貫通させずに切り込まれている。
【0142】
また、図28及び図29に示すように、固定部材15はハウジング17aを覆うように接合され、弾性部材44の径方向と略直交する方向に弾性部材44を押すための押圧部23を有している。ハウジング17aに弾性部材44を組み込み、固定部材15で固定した状態では、図29中の矢印のように弾性部材44の内部に、ハウジング17aと押圧部23によって、弾性部材44の中心に向かって圧縮された状態が作り出されている。
【0143】
図30に示すとおり、接続針7がスリット12cからずれて挿入されてきても、弾性部材44の変形と弾性部材44内部の径方向の圧縮とにより、接続針7に弾性部材44が追従する。弾性部材44が接続針7に追従する挙動により、スリット44cの位置が移動し、接続針7がスリット44c内に導かれる。その後、図31に示すようにスリット44cを通って接続針7が弾性部材44を貫通する。
【0144】
これにより、接続針7がランダムな位置から何回か挿入されても、常に一定の場所つまりスリット44cから接続針7が貫通するので、弾性部材44の損傷を防ぐことができる。さらに、弾性部材44の損傷を防げるため、組み付けた弾性部材44内部に常に径方向の圧縮を維持でき、弾性部材44を接続針7が貫通しても接続針7を抜いた後の弾性部材44のスリット44cは元の状態に復帰して閉じられ、内容物であるインクの滲み出し等を防ぐことができる。
【0145】
なお、図28〜図31に示した接続針挿入時の弾性部材の変化は、接続針9を接続口6の弾性部材に挿入する場合でも同じである。
【0146】
組み付けた弾性部材44のスリット44cは前述のようにハウジング17aで常に圧縮されており、接続針7が抜かれている状態でも弾性部材44内部の圧縮力で閉じているため、スリット44cは弾性部材44の針挿入方向に対して初めから貫通していても良い。
【0147】
さらに、接続針7がある程度までスリット44cに進入すれば、弾性部材44の一定箇所つまりスリット44cで常に接続口5に導かれる。接続針7の貫通によって弾性部材44に生じる切り裂きはスリット44cに沿ってできるため、従来技術で述べたような弾性部材の損傷に至ることはない。
【0148】
以上述べてきた作用は、特に引き裂き性の悪い材質を用いた場合により効果的である。すなわち、ガスバリア性やインク接液性の面からよく用いられるゴム硬度40°以下の塩素化ブチルゴムの場合には接続針によって引き裂かれた界面は破断面となっており、界面が見かけ閉じていてもシール性が十分発揮されないケースがあったが、スリットを用いた構成ではこうした懸念はない。
【0149】
また、固定部材15の開口部をガイドとして、接続針7の中心を弾性部材44の中心から0.5D以内(針直径をDとした場合)に導くように設定することで、弾性部材の損傷に至る可能性を更に低くすることができる。
【0150】
接続針7が一旦貫通してしまうと、切り込み刃等で弾性部材製造時にスリットを貫通させた場合と同じことになる。しかし、環境の変化により気温、気圧が変化するにしたがって液室の内圧が上昇する液体収納容器において、接続口のシール性(密閉性)が最も求められているのは、液体収納容器の製造後からインクジェット記録装置(図43参照)のユーザーが使用するまでの物流過程であり、それ以降は一般の住環境の気圧変化と温度変化と考えてよいため、液体収納容器の記録装置への最初の装着時までスリット44cを貫通させない方が環境変化への対応幅が大きい。
【0151】
また、弾性部材44のスリット幅Lは、接続針7が弾性部材44に貫通した場合でもスリット44cの切り込みが進行することが無いように、接続針7の直径Dに対して、2L>πDの関係になるのが望ましい(図28参照)。
【0152】
接続口5の針挿入口は、先端開口径Xが後端開口径Yより広く形成されたテーパ状開口であり、接続針7との位置ずれに対して確実に弾性部材12のほぼ中央に案内するように構成されている。
【0153】
一般に接続針7は先端がテーパ形状をしており、接続針7の先端から直線部(外径Rの部分)に達するまでの距離Mが、接続口5の針挿入口の後端開口径Yの部分から弾性部材44表面に達するまでの距離Nより短くする(図28参照)ことにより、接続口5の後端開口径Yの部分に接続針7のテーパ形状部が未だ接している途中で接続針7の先端が弾性部材44表面に達することを防止できる。その結果、弾性部材44の中心位置に接続針7を導くことが可能となる。
【0154】
また、前述および後述する実施形態においても言えることだが、弾性部材44と接続針7先端の材質によって、弾性部材44と接続針7先端との摩擦が高い場合には、インクタンクの必要挿入力が高くなるため、非力なユーザーへの操作の簡便性が失われる。
【0155】
更に摩擦が高い場合には、所定の位置までインクタンクを装着することができなくなり、インクが供給されず、不要な印刷不良を引き起こす可能性がある。
【0156】
また最悪の場合、針先端が侵入動作に則して中心部分に呼び込まれず、そのままスリット44c以外の弾性部材の肉を引き裂いて、弾性部材の栓を破壊してしまう。
【0157】
そこで、弾性部材44の表面に対して潤滑剤を塗布することで、摩擦を低減することにより、接続針7が弾性部材44の表面上を滑り、スリット44cに導かれることにより、上記問題を回避することができる。
【0158】
潤滑剤として、使用状態において液状の物として、シリコーンオイル、グリコール類から選択した物としてグリセリン、固体形態では液状シリコーン硬化物などが存在する。潤滑剤として、潤滑性以外に求められる要求因子として使用環境、特に温度、湿度等に対して潤滑剤自体が変質しにくい。塗布する部材または接触する部材に対してお互いを変質させない。容器内液体に対してお互いに影響を与えない。これらを満たす手段として本実施形態ではグリセリンを用いている。
【0159】
潤滑剤の塗布は組み込み後にすり鉢形状が充分に取れない場合やすり鉢形状そのものを実現できない場合に特に効果を発揮するが、充分にすり鉢形状が実現できる場合でも、針と弾性部材との間の摩擦力を低減できることに変わりなく、よりスムーズに挿入できる効果がある。
【0160】
また、スリット44cは鋭利な刃を使用して加工を行う場合には、刃に潤滑剤を塗布することにより、弾性部材44の表面およびスリット44cに潤滑剤を塗布することができる。
【0161】
スリット44cに潤滑剤を塗布することにより、スリット44c内に接続針7が挿入されている時の摩擦力を低減でき、より接続針7がスリット44c以外の弾性部材の肉を引き裂く可能性が低くなる。
【0162】
また、図21、図22の符号aのように固定部材15と弾性部材43との接触面に潤滑剤を塗布することにより、弾性部材の組み込み時または接続針挿入時の肉の移動、接続針が抜かれる場合に対して、固定部材15と弾性部材43との接触面に対して発生する摩擦によって弾性部材の肉の移動を妨げるおそれを低減することが可能になる。さらに、図21、図22の符号bのように、弾性部材43が組み込まれるハウジング17aに対して潤滑剤を塗布することで、弾性部材43とハウジング17aとの摩擦を低減することにより、簡便に弾性部材43を組み込むことが可能となる。
【0163】
(第1の実施形態)
次に、本発明の第1の実施形態について図32〜図41を参照して説明する。
【0164】
図32の(a)は弾性部材の側面図、図32の(b)は弾性部材の下面図(接続針を差し込む側の反対側の面)、図32の(c)は弾性部材の、接続針を差し込む側の面を斜めから見た図、図32の(d)は弾性部材の、接続針を差し込む側の反対側の面を斜めから見た図である。図33の(a)は弾性部材の下面図(接続針を差し込む側の反対側の面)であり、図33の(b)は図33の(a)のA−A切断面からみた断面図である。
【0165】
図34〜図36に、図32、33に示した形状の弾性部材45を固定部材15を用いて組み付けるときの様子を示す。図34では接続口5,6のハウジング内に弾性部材45を収納した状態、図35では図34の状態から弾性部材を固定部材で押し込む状態、図36では弾性部材の組み込み完了を示す。これらの図では接続口5に対しての弾性部材の組み付けを示すが、この組み付けは接続口6も同じである。
【0166】
図34において、符号17aはハウジングを示し、これは、液室16に繋がる接続口5を塞ぐ弾性部材12を収める部分である。ハウジング17aの内径と弾性部材45の外径はほぼ同一寸法をなしている。ここで、ハウジング17aの内径より弾性部材45の外径のほうがやや小さい方が組み込みやすいが、逆にハウジング17aの内径より、弾性部材45の外径が大きい場合でも、弾性部材45の形状は力を加えることによって、容易に変化するため、極端に弾性部材45の外径が大きくならない限り、特に問題にならない。また、図32および図33に示すように、弾性部材45は単体では曲率をもったドーム形状を成している。
【0167】
次いで、図35に示すように、液体収納容器に固定部材15を組み付けていくと、弾性部材45は固定部材15により押圧される。
【0168】
このとき、弾性部材45の突出したドーム状面上の稜線長がハウジング17aの内径よりも長いものであるので、弾性部材45が固定部材15の押圧部23でハウジング17aの収納方向に押さえつけると同時に、弾性部材45のハウジング17aの径方向に広がろうとする力がハウジング17aで押さえ込まれる。そのため、弾性部材45内では、図35中の矢印で示す、弾性部材45の中心へ向かう圧縮応力が蓄積していく。
【0169】
このとき、圧縮応力は固定部材15により弾性部材45のどの位置を押圧しているかによって変化する。弾性部材が単純なドーム形状では固定部材15の開口部と弾性部材45のドーム形状部とリング状での接し押圧されるが、平面45bの径が固定部材15の開口径よりも大きい場合の方が、固定部材15の平面と弾性部材45の平面45bとの接触面で圧縮応力を規定できるため、よりばらつきの少ない接点、ひいてはばらつきの少ない圧縮応力を実現できる。
【0170】
また図32および図33に示すとおり、弾性部材45のドーム形状部45aにフラット部である平面45bを設けることで、図22の43dに示すような弾性体の肉の盛り上がりを防止できると共に、接続針をスリットに呼び込むためのガイドとなるくぼみが得られる。(図21の43eと同様)
ただし、前述の第3の参考形態で示した、図18に示すような明確なすり鉢部43aを弾性部材43にあらかじめ設けてある形状に比べて、浅いすり鉢形状になるため、接続針7のテーパ角度αとの相関に留意する必要がある。
【0171】
図36はハウジング17aに弾性部材45の組み込まれた図で、図34中の矢印のように弾性部材45のドーム形状であった部分のみ、ハウジング17aと押圧部23によって、弾性部材45の中心に向かって圧縮された状態が作り出されている。
【0172】
図37は接続針7の挿入途中での弾性部材45の弾性変形の挙動を示している。図37に示すとおり、比較的太い接続針7を弾性部材45に挿入すると弾性部材45が変形を起こすが、弾性部材45には接続針7の挿入方向に柱状部45dを有することにより、接続針7の挿入の際に、本来は柱状部45dが無い場合に発生する肉のめくれる箇所に柱状部45dの肉が既にあることと、柱状部45dの肉の剛性により、柱状部45dが無い場合と比較して、肉のめくれが発生しにくい構造になっているので、弾性部材45の針挿入方向の陥没(図49(b)参照)を防ぐことができ、接続針7が完全に挿入された図39の状態に至る。このため従来の技術に比べ、肉のめくれと陥没による、接続針7と弾性部材45との接触面積の減少を防ぐことができる。また、柱状部45dを有することにより、接続針7と弾性部材45の接触面積の絶対量を増やすことができる。よって、液体収納容器内外の圧力変化に対しても接続口のシール性が向上する。
【0173】
また、ドーム頂上部に対して一段落ちた位置に平面45bを設け、平面45bに潤滑剤を塗布することにより、スタンプ方式などより簡便な塗布方法によって、潤滑剤を塗布することが可能となる。なお、本実施形態のようにドーム頂上部に対して一段落ちた位置ではなく単なる平面であっても、スタンプ方式などより簡便な塗布方法を採用できる。
【0174】
また、図32に示すようにドーム頂上部に対して一段落ちた位置に平面45bを設け、平面45bに潤滑剤を塗布することにより、潤滑剤が接続口の他の部位に流れ出すのを防ぐことが可能となり、より低粘度の潤滑剤を使用することが可能となるなど、潤滑剤の選択範囲が広がる。
【0175】
また、図33(c)に示すように弾性部材45のスリット幅Lは一定である必要は無いが、接続針7が弾性部材45に貫通した場合でも切り込みが進行し、柱形状部45dが分断されることが無いように、柱形状部45dの外径をD2として接続針7の直径Dおよび柱形状部45dの内部のスリット長Lに対して、D2>2L/π>Dの関係になるのが望ましい。
【0176】
また、以下はこれまで説明してきた実施形態にも同様に言えるが、製品構成上、固定部材15の開口径を大きくとれない場合、図40に示すように円弧状のスリット45cを施すことで、2L>πDのスリットを設けることが可能となる。
【0177】
また同様の理由で、図41に示すように複数のスリット42cを交わらせることで、2L>πDのスリットを設けることが可能となる。しかし、液体収納容器の着脱を繰り返すと、最悪の場合、弾性部材の、複数のスリットが交わる部位の肉はその周辺の肉と切り離されてしまうため、弾性部材の陥没に対しての密閉性能は単一のスリットに劣る。そのため、図41に示すように2つのスリットのうち片方のスリットを短くし、弾性部材の肉が切り離され孤立する長さを短くすることで、弾性部材の陥没による密閉性低下を防ぐことが望ましい。
【0178】
また、以上のようにやむなく、複数のスリットを設ける場合には接続針7の進入方向が規制できない以上、弾性部材の中心位置にて交わるのが望ましい。
【0179】
また、スリット幅が長すぎると、弾性部材のスリット交点部位の肉とその周辺の肉とが切り離されて、弾性部材の陥没に対しての密閉性能が落ちるので、1.5πD>Lの関係であることが望ましい。
【0180】
また、図38に示すように、固定部材15の接続口5における、弾性部材45側の径をなだらかに小さくすることで、接続針7が弾性部材45に設けているスリット45cに確実に呼び込まれる構成をとることが、より望ましい。
【0181】
なお、図37〜図39に示した接続針挿入時の弾性部材の変化は、接続針9を第2の接続口6の弾性部材に挿入する場合でも同じである。
【0182】
なお、以上説明してきた実施の形態では、ドーム形状部及びその凹部側に一体に柱形状部をもつ弾性部材は、液室16側に柱状部45dを設けた構成としている。
【0183】
しかしながら、接続針7の径が比較的細い場合には、接続針7の挿入開始側すなわち、固定部材15側に柱状部45bを構成としても、柱状部45bを持たない弾性部材を用いた形態と比較して、本発明の作用を効果的に得ることができる。
【0184】
また、図2、図3、図12〜16には示していないが、図19〜25、図28〜31、図34〜39に示すように、固定部材15は2つの固定部材からなり、第1の固定部材が弾性部材を押圧するようにハウジング17aに接合され、第2の固定部材が吸収体24を覆うように第1の固定部材に接合されている。吸収体24は固定部材15における接続針7の接続口5の周りを囲むように設けられている。
【0185】
吸収体24は接続針7,9から液体収納容器を取り外す時に生じる少量の液滴を吸収保持することにより、本形態の液体収納容器を用いたインクジェット記録装置のユーザー、記録装置自体、記録装置の使用周辺にある物を、容器取り外し時に生じる液滴(インク滴)によって汚染することを防ぐことが可能となる。
【0186】
また、上記のような吸収体を接続口に備える場合は図42に示す形態をとるのが望ましい。図42は本実施形態の液体収納容器の底部の接続口周辺を接続針の挿入方向から見た平面図である。また、図42中のD−D’線に沿った断面は図29及び図36の断面図に相当する。
【0187】
本実施形態において上記のような吸収体を備える場合、図38に示すように、固定部材15に複数の溝25を接続口5の中心より放射状に設けることにより、前述したように、液体収納容器を接続針から取り外す時に生じる少量の液滴(インク滴)を毛管力により吸収体に効率良く導くことが可能となり、インクジェット記録装置のユーザー、記録装置自体、記録装置の使用周辺にある物をインクの汚染から効果的に防ぐことが可能となる。
【0188】
そして、溝25の少なくとも一つを、弾性部材45のスリット45cの切り込み方向に合わせることにより、弾性部材45の表面に付着した液滴(インク滴)をスリット45c表面の微細な溝と固定部材15の溝25を繋ぎ合わせることによって、より効果的に液滴を吸収体に導くことができる。
【0189】
次に、上述した構成の液体収納容器に好適な液体供給システム(図1参照)を備えた記録装置について説明する。図43は本発明の液体収納容器が適用される装置例としてインクジェット記録装置を示している。
【0190】
図43に示すインクジェット記録装置は、インクジェットヘッド3の往復移動(主走査)と、一般記録紙、特殊紙、OHPフィルム等の記録用シートSの所定ピッチごとの搬送(副走査)とを繰り返しつつ、これらの動きと同期させながらインクジェットヘッド3から選択的にインクを吐出させ、記録用シートSに付着させることで、文字や記号、画像等を形成するシリアル型の記録装置である。
【0191】
図43において、インクジェットヘッド3は、2本のガイドレール26,27に摺動自在に支持され不図示のモータ等の駆動手段によりガイドレール26,27に沿って往復移動されるキャリッジ28に着脱可能に搭載されている。記録用シートSは、搬送ローラ29により、インクジェットヘッド3のインク吐出面に対面し、かつ、インク吐出面との距離を一定に維持するように、キャリッジ28の移動方向と交差する方向(例えば、直交する方向である矢印A方向)に搬送される。
【0192】
インクジェットヘッド3は、それぞれ異なる色のインクを吐出するための複数のノズル列を有する。インクジェットヘッド3から吐出されるインクの色に対応して、複数の独立したメインタンクである液体収納容器2が、インク供給ユニット30に着脱可能に装着される。インク供給ユニット30とインクジェットヘッド3とは、それぞれインクの色に対応した複数の液体供給管4によって接続され、液体収納容器2をインク供給ユニット30に装着することで、液体収納容器2内に収納された各色のインクを、インクジェットヘッド3の各ノズル列に独立して供給することが可能となる。
【0193】
インクジェットヘッド3の往復移動範囲内で、かつ、記録用シートSの通過範囲外の領域である非記録領域には、回復ユニット7が、インクジェットヘッド3のインク吐出面と対面するように配置されている。回復ユニット32は、インクジェットヘッド3のインク吐出面をキャッピングするためのキャップ部、インク吐出口面をキャッピングした状態でインクジェットヘッド3から強制的にインクを吸引するための吸引機構、インク吐出面の汚れを払拭するためのクリーニングブレード等を有する。
【0194】
ここではシリアル型のインクジェット記録装置を例に挙げて説明したが、ノズル列が被記録媒体の幅方向全幅にわたって設けられたライン型のインクジェットヘッドを搭載するインクジェット記録装置にも、本発明は適用可能である。
【0195】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、インクジェット記録装置に使用される液体収納容器であって、前記液体収納容器の液室に繋がり容器内外を接続する接続口と、該接続口を塞ぐ弾性部材と、該弾性部材を収納し、前記接続口を備えたハウジングと、前記液体収納容器の液室に繋がる接続口に対して、該ハウジング内に前記弾性部材を押圧し組み付ける固定部材と、を有し、前記弾性部材に筒状部材を挿通することで容器内外が連通する液体収納容器において、前記弾性部材は、前記固定部材によって前記ハウジング内に組み付けられた時、前記筒状部材を挿入しない状態で圧縮力を受ける圧縮領域と、前記ハウジング内に組み付けられた時、前記筒状部材を挿入しない状態では圧縮力を受けず、筒状部材が挿入されて始めて圧縮力を受ける実質的な非圧縮領域と、を有する単一部品であり、前記弾性部材の前記圧縮領域および前記非圧縮領域は、前記筒状部材の挿入方向に対して、前記圧縮領域、前記非圧縮領域の順番に並んでいる構成をとる。これにより、非圧縮領域弾性部材の経年変化による弾性低下が、圧縮領域弾性部材と比較すると小さいものとなるので、圧縮領域弾性部材および非圧縮領域弾性部材に筒状部材を挿入した状態が長期間放置された場合、永久ひずみを生じて、筒状部材を抜いた時に元の状態に復帰できなくなる現象(クリープ現象)が非圧縮領域弾性部材では起きにくくなり、長期放置後に筒状部材を抜いた時でも、非圧縮領域弾性部材により、永久ひずみによる接続口のシール不能を防ぐことができる。さらに、非圧縮領域弾性部材を有することにより、筒状部材との接触面積の絶対量を増やすことができる。よって、液体収納容器内外の圧力変化に対しても接続口のシール性が向上する。
【0196】
また、前記弾性部材において、前記筒状部材を挿入しない状態での、前記圧縮領域と前記非圧縮領域が単一部品である場合、前記弾性部材において、前記筒状部材が挿入する方向に直交する面形状において、対面する、どちらか一方の面が凸形状、逆側が凹形状、且つほぼ厚み一定であり、前記筒状部材を挿入しない状態での、前記非圧縮領域の形状が、前記凹形状側に突き出た柱形状であることにより、弾性部材内部に弾性部材の中心方向へ圧縮された状態を容易に作り出すことができる。さらに、前記柱形状を前記筒状部材を挿入する方向に突き出すことで、弾性部材に筒状部材を挿入しても「めくれ」が発生しにくい構造になっているので、筒状部材の挿入による弾性部材の陥没を防ぐことができる。その結果、従来技術に比べ、筒状部材と弾性部材との接触面積を大きく保てる。加えて、前記弾性部材の前記筒状部材の進入方向に切れ込みを設けることにより、切れ込みにて筒状部材を案内して貫通させることができる。そのため、筒状部材の挿入時における弾性部材の損傷の発生を防いで、接続口の密閉をより確実なものとすることができる。
【0198】
さらに、前記弾性部材の前記凸形状側の頂上部にすり鉢形状を設けたり、前記弾性部材の前記凸形状側を、前記筒状部材が挿入する方向にほぼ直交する平面または一段くぼんだ平面にすることにより、弾性部材に筒状部材を挿入したときに筒状部材に押し出される方向を弾性部材の径方向に限定することが可能となり、筒状部材の挿入による弾性部材の陥没をより一層防ぐことができる。
【0200】
また、前記弾性部材が前記筒状部材の進入側端から進入方向に向かう切れ込みを有し、前記ハウジング内で前記弾性部材がハウジング内の中心方向へ圧縮されていることにより、針状筒の挿入の際に針状筒が切れ込みに沿って進入するため、常に一定の切り裂きで弾性部材を貫通させることができる。そのため、針状筒の挿入時における弾性部材の損傷の発生を防いで、接続口の密閉をより確実なものにすることができる。
【0201】
また、前記弾性部材をドーム形状にすることによって、弾性部材を固定部材で押圧したときに、ハウジング内において弾性部材内部に弾性部材の中心方向へ圧縮された状態を容易に作り出すことができる。よって、弾性部材に筒状部材を挿通させたときの、弾性部材と筒状部材の密着力が向上し、接続口密閉の信頼性が高まる。また、前記ドーム形状部の前記凹形状側の柱形状は、前記筒状部材が挿入する方向に突き出ているために、弾性部材に筒状部材を挿入しても「めくれ」が発生しにくい構造になっているので、筒状部材の挿入による弾性部材の陥没を防ぐことができる。その結果、従来技術に比べ、筒状部材と弾性部材との接触面積を大きく保てる。さらに、前記弾性部材の前記筒状部材の進入方向に切れ込みを設けることにより、切れ込みにて筒状部材を案内して貫通させることができる。そのため、筒状部材の挿入時における弾性部材の損傷の発生を防いで、接続口の密閉をより確実なものとすることができる。
【0202】
さらに、前記切れ込みを単一にすることにより、弾性部材の一定個所で常に貫通させることが可能である。また、前記切れ込みが前記弾性部材を貫通していない構成をとると、容器製造から容器使用開始までの物流過程で激しい環境変化の中に置かれても接続口の密閉を保てるので、環境変化への対応幅が大きい。さらに、前記切り込みの、前記筒状部材の進入方向と直交する方向に関する長さLが、前記筒状部材の直径Dに対して、2L>πDの関係にあることにより、弾性部材に針状筒を切り込みに沿って貫通させたとき、切り込みが裂けて大きくなることが無い。
【0214】
また、上記発明の液体収納容器において、前記弾性部材を前記ハウジングに押圧し固定する固定部材を有し、該固定部材に液滴を吸収するための吸収体が取り付けられるとともに、前記接続口を中心とする放射状の溝を設け、該放射状の溝のうち少なくとも一つを前記切れ込みの方向に沿って設けることにより、弾性部材表面の切り込みによる微細な溝と固定部材の溝とが繋ぎ合わさるので、弾性部材表面に付着した液滴(収納液がインクの場合はインク滴)を、より効果的に液滴を吸収体に導くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液体収納容器を使用するインクジェット記録装置におけるインク供給システムの例を示す模式図である。
【図2】 本発明の第1の参考形態として、図1に示した液体収納容器の分解したそれぞれの構成部品を斜めから見た斜視図である。
【図3】 本発明の第1の参考形態として、図1に示した液体収納容器の、図1の液体収納容器の中心を通る線で切った断面図である。
【図4】図2に示した形状の圧縮領域弾性部材の外観を示し、(a)は圧縮領域弾性部材の外観を示す斜視図、(b)は圧縮領域弾性部材の正面図、(c)は圧縮領域弾性部材の側面図である。
【図5】図2に示した形状の非圧縮領域弾性部材の外観を示し、(a)は非圧縮領域弾性部材の外観を示す斜視図、(b)は非圧縮領域弾性部材の正面図、(c)は非圧縮領域弾性部材の側面図である。
【図6】図3で示した断面図の接続部分の各構成部品の組み込み前の状態を示した拡大図である。
【図7】図6から組み込み途中の状態を示した図である。
【図8】図6に示した液体収納容器において弾性部材を収納し、組み込み完了を示す図である。
【図9】図6に示した液体収納容器において接続針を挿入した図である。
【図10】図4および図5に示した非圧縮領域弾性部材および圧縮領域弾性部材の変形例を示す図である。
【図11】 本発明の第2の参考形態において図1の液体収納容器の接続口に使用する、弾性部材の別形状について説明するための図であり、(a)は弾性部材の外観を示す斜視図、(b)は正面図、(c)は側面図である。
【図12】図11に示した形状の弾性部材の組み付け前の状態を示す図である。
【図13】図12の状態から弾性部材をハウジング内に収納するために弾性部材の中心に向かって圧縮した状態を示す図である。
【図14】図11に示した形状の弾性部材の組み込み完了を示す図である。
【図15】図11に示した形状の弾性部材を組み込んだ液体収納容器において、接続針を弾性部材に挿入し始めた状態を示した図である。
【図16】図11に示した形状の弾性部材を組み込んだ液体収納容器において、接続針の弾性部材への挿入を完了した図である。
【図17】図11に示した形状の弾性部材の変形例を示す図である。
【図18】 本発明の第3の参考形態として図1の液体収納容器の接続口に使用する弾性部材の形状を説明するための図で、(a)は弾性部材の、接続針を差し込む側の面を斜め上から見た図、(b)は弾性部材の、接続針を差し込む側と反対側の面を斜め上から見た図、(c)は弾性部材の、接続針を差し込む側の面を真上から見た図、(d)は弾性部材の側面図、(e)は(c)中のA方向から見た縦断面図である。
【図19】図2及び図3に示した液体収納容器の接続口のハウジング内に、図18に示した形状の弾性部材を収納した状態を示す図である。
【図20】図19の状態から弾性部材を固定部材で押し込む状態を示す図である。
【図21】図2及び図3に示した液体収納容器の接続口のハウジング内に、図18に示した形状の弾性部材の組み込みを完了した状態を示す図である。
【図22】図2及び図3に示した液体収納容器の接続口のハウジング内に、図18に示した形状の弾性部材(但し、すり鉢部無し)の組み込みを完了した状態を示す図である。
【図23】図21に示した状態の弾性部材のすり鉢部のテーパ角度(斜面の角度)と、接続針の先端のテーパ角度との関係を説明するための図である。
【図24】図18に示した形状の弾性部材を用いた容器の場合の、接続針の挿入途中での弾性部材の弾性変形の挙動を示す図である。
【図25】図18に示した形状の弾性部材を用いた容器において、弾性部材に接続針を貫通させた時の状態を示す図である。
【図26】図18に示した弾性部材の別の形状を説明するための図である。
【図27】 本発明の第4の参考形態として図1の液体収納容器の接続口に使用する弾性部材の別の形状を説明するための図で、(a)は弾性部材の、接続針を差し込む側の面を斜め上から見た図、(b)は弾性部材の、接続針を差し込む側の面を真上から見た図、(c)は弾性部材の側面図、(c)は(b)中のA方向から見た縦断面図、(e)は(b)中のB方向から見た縦断面図である。
【図28】図1の液体収納容器の接続口に図27に示した形状の弾性部材を組み付けた形態において、弾性部材に対し接続針を挿入する過程を示す図である。
【図29】図1の液体収納容器の接続口に図27に示した形状の弾性部材を組み付けた形態において、弾性部材に対し接続針を挿入する過程を示す図である。
【図30】図1の液体収納容器の接続口に図27に示した形状の弾性部材を組み付けた形態において、弾性部材に対し接続針を挿入する過程を示す図である。
【図31】図1の液体収納容器の接続口に図27に示した形状の弾性部材を組み付けた形態において、弾性部材に対し接続針を挿入する過程を示す図である。
【図32】 本発明の第1の実施形態として図1の液体収納容器の接続口に使用する弾性部材の形状を示し、(a)は弾性部材の側面図、(b)は弾性部材の下面図(接続針を差し込む側の反対側の面)、(c)は弾性部材の、接続針を差し込む側の面を斜めから見た図、(d)は弾性部材の、接続針を差し込む側の反対側の面を斜めから見た図である。
【図33】図32の弾性部材において、(a)は弾性部材の下面図(接続針を差し込む側の反対側の面)であり、(b)は図(a)のA−A切断面からみた断面図である。
【図34】図32、33に示した形状の弾性部材を接続口のハウジング内に収納した状態を示す図である。
【図35】図34の状態から弾性部材を固定部材で押し込む状態を示す図である。
【図36】図32、33に示した形状の弾性部材の組み込み完了を示す図である。
【図37】図32、33に示した形状の弾性部材を用いた容器の場合の、接続針の挿入途中での弾性部材の弾性変形の挙動を示す図である。
【図38】図37の容器における固定部材の接続口の変形例を示す図である。
【図39】図32、33に示した形状の弾性部材を用いた容器において、弾性部材に接続針を貫通させた時の状態を示す図である。
【図40】図32、33に示した形状の弾性部材のスリットの変形例を示す図である。
【図41】図32、33に示した形状の弾性部材のスリットの変形例を示す図である。
【図42】図32、33に示した形状の弾性部材を備える液体収納容器の底部の接続口周辺の好ましい構造を接続針の挿入方向から見た平面図である。
【図43】本発明の液体収納容器が適用される装置例としてインクジェット記録装置を示す模式図である。
【図44】特開平5−162333号公報に開示された従来の交換型液体収納容器を説明するための図で、インク導出部材を示す斜視図である。
【図45】図44のインク導出部材を固定する部位を示す図である。
【図46】図44のインク導出部材を固定する部位を含む容器の要部断面図である。
【図47】従来の交換型液体収納容器の一例の断面図である。
【図48】図47の容器内外を連通させるインク連通部のゴム栓の組み付けの様子を示す図である。
【図49】図47及び図48に示したような従来構造の容器の接続口の課題を説明するための図である。
【図50】図47及び図48に示したような従来構造の容器の接続口の課題を説明するための図である。
【符号の説明】
1 インク
2 液体収納容器
2a 底部
3 インクジェットヘッド
3a インク吐出面
4 液体供給管
5 第1の接続口
6 第2の接続口
7 液体導出用接続針
8 大気導入管
9 大気導入用接続針
12 液体収納部
13 開口部
15 固定部材
16 液室
17 弾性部材収納部
17a、17b ハウジング
18 圧縮領域弾性部材
19 非圧縮領域弾性部材
23 押圧部
24 吸収体
25 溝
26、27 ガイドレール
28 キャリッジ
29 搬送ローラ
30 インク供給ユニット
32 回復ユニット
42、43、44、45 弾性部材
42a 円柱形状部
42b、43b、45d 柱状部
43a すり鉢部
43d はみ出し部
43f すり鉢形状部
44c、45c スリット
45a ドーム形状部
45b 平面
e 接触面
Claims (4)
- インクジェット記録装置に使用される液体収納容器であって、前記液体収納容器の液室に繋がり容器内外を接続する接続口と、
該接続口を塞ぐ弾性部材と、
前記弾性部材を収納するハウジングと、
該ハウジング内に組み付けられた前記弾性部材を押圧し固定する固定部材と、
を有し、筒状部材を前記弾性部材を通して前記接続口に挿入することで容器内外が連通する液体収納容器において、
前記ハウジング内に組み付ける前の前記弾性部材は、前記筒状部材が挿入される側の面が凸形状、この逆側の面が凹形状、且つほぼ厚み一定のドーム形状であり、該ドーム形状部の前記凹形状側に突き出た柱状部を有する単一部品であり、さらに、前記筒状部材の進入側端から進入方向に向かう切れ込みを有し、該切れ込みが、前記柱状部内に収まっており、
前記固定部材を用いて前記ハウジング内に組み付け固定された前記弾性部材は、前記ドーム形状部および前記柱状部が、前記筒状部材の挿入方向に対して、前記記ドーム形状部、前記柱状部の順番に並んでおり、かつ、前記柱状部が前記接続口内に位置し、
前記ドーム形状部は、前記ドーム形状部の前記凸形状側が前記固定部材によって押圧されることで前記ハウジングの側壁により前記弾性部材の中心方向へ圧縮されており、前記筒状部材が挿入された時、その圧縮力が高まる圧縮領域になっており、
前記柱状部は、前記筒状部材が挿入されていない状態では、前記接続口の側壁で圧縮されておらず、前記筒状部材が挿入されて始めて前記接続口の側壁により圧縮される実質的な非圧縮領域となっており、
前記筒状部材が挿入される方向において、前記筒状部材を挿入しない状態での、前記非圧縮領域よりも前記圧縮領域の方が長いことを特徴とする液体収納容器。 - 前記弾性部材の前記筒状部材の挿入側に、すり鉢形状を設けたことを特徴とする請求項1に記載の液体収納容器。
- 前記弾性部材の前記切れ込みが、前記弾性部材を貫通していないことを特徴とする、請求項1に記載の液体収納容器。
- 前記固定部材に液滴を吸収するための吸収体が取り付けられるとともに、前記固定部材には前記接続口を中心とする放射状の溝が設けられ、該放射状の溝のうち少なくとも一つが前記弾性部材の前記切れ込みの方向に沿って設けられていることを特徴とした請求項1に記載の液体収納容器。
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