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JP3795625B2 - 板材折曲げ加工機 - Google Patents

板材折曲げ加工機 Download PDF

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JP3795625B2 JP10195697A JP10195697A JP3795625B2 JP 3795625 B2 JP3795625 B2 JP 3795625B2 JP 10195697 A JP10195697 A JP 10195697A JP 10195697 A JP10195697 A JP 10195697A JP 3795625 B2 JP3795625 B2 JP 3795625B2
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  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は板材折曲げ加工機に係り、さらに詳しくは、特殊な折曲げ加工もできる板材折曲げ加工機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図12を参照するに、従来より一般的な板材折曲げ加工機101では、上部フレーム103の下部に装着された上押え金型105と下部フレーム107の上部に装着された下押え金型109により板材Wをクランプし、曲げ金型111の上下移動によって板材Wの折曲げ加工を行うものである。
【0003】
なお、前記曲げ金型111による曲げ加工動作については、例えば特開平4−37419号公報等に記載されているようにすでに公知であるので、説明を省略することとする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の図12に示されているような板材折曲げ加工機101にあっては、図13に示されているように、フランジ幅Bが大きくなるとワークWが上押え金型105と干渉して折曲げ加工できないという問題がある。
【0005】
この問題を解決するために、図14に示されているように上押え金型113の先端部分115をフランジ幅Bよりも長くすることが考えられるが、板押えの強度の関係から寸法L0には一定の制約がある。すなわち、上押え金型113の先端部分115を長くすると、板押えの強度が弱くなり、板厚、材質が制約されるという問題がある。
【0006】
あるいは、図15に示されているような形状に板材Wを折曲げ加工したい場合には、特殊形状の上押え金型117を用いて折曲げ加工を行うが、この場合にはそれ以外の形状の折曲げ加工には適さないため多様性がなく、経済的にも不利である。
【0007】
さらに、図16に示されているような円形曲げを行う場合には、通常の上押え金型105(図12参照)を用いて鈍角曲げを多数繰返えすことにより徐々に円形状に曲げ上げるため、加工時間が長くなるという問題がある。この問題を解決すべく、上押え金型119の先端部分121の半径Rを大きくすることが考えられるが、この場合には半径の小さな折曲げ加工ができなくなってしまうという問題がある。
【0008】
この発明の目的は、以上のような従来の技術に着目してなされたものであり、多種多様な板厚、材質の板材に対して汎用的な折曲げ加工を行うと共に特殊な折曲げ加工も行うことのできる板材折曲げ加工機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、相対的に開閉する上部フレームの上押え金型と下部フレームの下押え金型との協働により板材をクランプして、曲げ金型の移動により板材に折曲げ加工を行う板材折曲げ加工機であって、前記上部フレームの前面および/または下部フレームの前面に設けられて前記上押え金型の下側および/または前記下押え金型の上側に第二押え金型をセットおよび退避させる第二押え金型装置を設け、この第二押え金型装置が、前記第二押え金型を装着した第二押え金型ホルダと、この金型ホルダを略水平面内において前後方向へ旋回せしめるべく保持する一対の回転軸と、この回転軸を回転自在に保持すると共に上下動自在の第二板押えフレームと、この第二板押えフレームを上下動せしめる上下駆動シリンダと、前記回転軸に取付けられた歯車と、この歯車に歯合してこの回転軸を回転せしめるラックと、このラックを往復動させて前記金型ホルダを前後方向へ旋回せしめる旋回駆動シリンダと、を備えてなる板材折曲げ加工機である。
【0010】
従って、上部フレームを下部フレームに対して相対的に閉じることにより上押え金型と下押え金型との協働で板材をクランプする際に、上部フレームおよび/または下部フレームの前面に設けられている第二押え金型装置により所望の形状をした第二押え金型を上押え金型の下側および/または下押え金型の上側にセットして板材をクランプし、曲げ金型により板材を折曲げ加工する。
【0014】
また、上下駆動シリンダが第二板押えフレームを上下動させ、旋回駆動シリンダがラックを往復動させてこのラックに歯合する歯車を回転させることにより回転軸を回転させて、この回転軸に装着された第二押え金型ホルダを前後方向へ旋回させて第二押え金型を上押え金型の下側および/または下押え金型の上側へ移動させる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0022】
図1には、この発明に係る板材折曲げ加工機1が示されている。この板材折曲げ加工機1では、下部フレーム3と、この下部フレーム3の上部後端に設けられているヒンジ5を中心として、図示省略の駆動機構により上部フレーム7の前部を上下に開閉するものである。
【0023】
下部フレーム3の前面上端部には、ワークWを下から支持する下押え金型9が装着されている。上部フレーム7の前面下端部にはワークWを上から押さえつける上押え金型11が装着されている。従って、上部フレーム7を開閉することにより、上部フレーム7の上押え金型11と、下部フレーム3の下押え金型9との協働でワークWをクランプする。
【0024】
一方、上部フレーム7と下部フレーム3の間の後方(図1中右方向)には、上押え金型11と下押え金型9によりクランプされたワークWを曲げる曲げ金型13が設けられており、図示省略の駆動装置により上下および前後に所定の方向へ移動自在に設けられている。
【0025】
前記上部フレーム7の前面における左右(図1中紙面直交方向の前後)側には、特殊折曲げ加工のために左右の第二押え金型装置15L、15Rが各々設けられている。なお、この左右に設けられている第二押え金型装置15L、15Rは全く対称のものなので、以下においては右側の第二押え金型装置15L(以後、単に第二押え金型装置15と示す)を示して説明することとする。
【0026】
図2〜図4を併せて参照するに、この第二押え金型装置15は、支持部材17を介して上部フレーム7の前面に前方(図1中左方向)へ突出した形で設けられている。支持部材17の前面には一対のブラケット19が取付けられており、ブラケット19の上にはベースプレート21が水平方向に設けられている。ベースプレート21における図2中左右方向中央部分には、ベースプレート21を貫通して下向きに上下動駆動機構としての上下駆動シリンダ23が取付けられている。
【0027】
この上下駆動シリンダ23はピストンロッド25を下向きにして取付けられており、ピストンロッド25の下端部には第二板押えフレーム27が取付けられている。この第二板押えフレーム27は、前記ピストンロッド25の下端部に取付けられている水平方向の下支持アーム29と、この下支持アーム29により連結されている垂直方向の左右の柱部材31L、31Rを有し、さらにこの柱部材31L、31Rの上端部付近を連結する上支持アーム33から構成されている。
【0028】
図3を参照するに、この上支持アーム33の前面には前後駆動機構としての旋回駆動シリンダ35が水平方向に設けられており、この旋回駆動シリンダ35のピストンロッド37の先端部にはブラケット39を介してラック41に取付けられている。このラック41は左右の柱部材31L、31Rの上端部において図2中左右方向(水平方向)へ移動自在に設けられている。
【0029】
また、ラック41の後方(図2中紙面向う側)には、このラック41に歯合する左右の小歯車43L、43Rが回転自在に設けられている。この小歯車43L、43Rには下方に延びる回転駆動シャフト45が各々設けられており、この回転駆動シャフト45の下端部には各々平行リンク47を介して第二押え金型ホルダとしての第二板押え取付プレート49が設けられている。この第二板押え取付プレート49の図2中左側端部(左の第二押え金型装置15Lにおいては右側端部)付近には所定の長さを有する第二押え金型51が取付けられている。この第二押え金型51は特殊折曲げ加工の内容に応じて種々の形状のものと交換可能に取付けられている。
【0030】
従って、第二板押えフレーム27は上下駆動シリンダ23の作用により上部フレーム7の前面に対して相対的に上下移動自在となっており、また第二板押え取付プレート49が旋回駆動シリンダ35の作用により、第二板押えフレーム27に対して前後方向へ移動自在となっている。このため、第二押え金型51は、上下駆動シリンダ23および旋回駆動シリンダ35の作用により、上下方向および前後方向へ移動自在となっている。図2〜図4に示されている状態は、第二押え金型51を上押え金型11の下側にセットした状態を示している。
【0031】
なお、図5を参照するに、第二押え金型51の上方における第二板押え取付プレート49の上面には係止部としての突起53が設けられており、上押え金型11の底面に設けられている位置決め部としての嵌合溝55に嵌合して位置決めされるようになっている。
【0032】
次に、図6〜図10に基づいて前述の第二押え金型51を上押え金型11の下側にセットする手順について説明する。
【0033】
まず、一般的な折曲げ加工を行う場合には、図6に示されているように、上押え金型11および下押え金型9のみを用いて折曲げ加工を行うので、旋回駆動シリンダ35により第二押え金型51を前方へ移動させておき、さらに上下駆動シリンダ23により第二板押えフレーム27を上昇させて作業の邪魔にならない位置に退避させておく。
【0034】
次に、第二押え金型51を上押え金型11の下側にセットする場合には、図7に示されているように、上下駆動シリンダ23により第二板押えフレーム27を下降させて、第二押え金型51が上押え金型11よりも下方に位置するようにする。続いて、図8に示されているように、旋回駆動シリンダ35(図2参照)を駆動してラック41と小歯車43の働きにより第二押え金型51を旋回させて上押え金型11の真下に移動させる。
【0035】
続いて、図9を参照するに、上下駆動シリンダ23を少し上昇させて、第二押え金型51の上面に設けられている突起53を上押え金型11の底面に設けられている嵌合溝55に嵌合させて第二押え金型51の位置決めを行う(図5参照)。
【0036】
以上により第二押え金型51が上押え金型11の下側にセットされる。図示は省略するが、この状態では左右の第二押え金型51は連続してセットされているので、図10に示されているように、上部フレーム7を下方へ閉じて、下押え金型9と第二押え金型51により板材Wをクランプして、曲げ金型13により板材Wに所望の折曲げ加工を行う。
【0037】
以上の結果から、上押え金型11の下側に特殊な形状をした第二押え金型51を必要な場合に容易に取付けることができるので、通常の折曲げ加工に加えて上押え金型11を用いてできなかった特殊な折曲げ加工を行うことが可能になる。また、第二押え金型51を種々の形状のものと取り替えることにより、加工能力を大幅に拡大することができる。
【0038】
また、左右の第二押え金型装置15L、15Rにより左右の第二押え金型51が連結されるので、広いワークWに対しても特殊加工を行うことができる。
【0039】
なお、この発明は前述の実施の形態に限定されることなく、適宜な変更を行なうことにより、その他の態様で実施し得るものである。すなわち、前述の実施の形態においては、第二押え金型51を有する第二板押えフレーム27を上下駆動シリンダ23により上下動させると共に旋回駆動シリンダ35により第二押え金型51を旋回させてセットしたが、図11に示されている板材折曲げ加工機57のように、先端に第二押え金型51を装着した所定の長さを有するL字状の支持部材59を、上部フレーム7の前面に設けられているヒンジ61を中心として回動可能に軸支し、第二押え金型51を使用する場合に前記支持部材59を下方へ回動させることにより上押え金型11の下側にセットするようにしても良い。
【0040】
また、前述の実施の形態においては、上押え金型11の下側に第二押え金型51をセットする第二押え金型装置15を上部フレーム7の前面に設けたが、これに代わり、あるいはこれに加えて下部フレーム3の前面に下押え金型9の上側に第二押え金型をセットする第二押え金型装置を設けることも可能である。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明による板材折曲げ加工機では、上部フレームおよび/または下部フレームの前面に設けられている第二押え金型装置により所望の形状をした第二押え金型を上押え金型の下側および/または下押え金型の上側にセットして板材をクランプし、曲げ金型により板材を折曲げ加工するので、多種多様な板厚、材質の板材に対して汎用的な折曲げ加工を行うと共に特殊な折曲げ加工も行うことができる。
【0043】
また、上下駆動シリンダが第二板押えフレームを上下動させ、旋回駆動シリンダがラックを往復動させてこのラックに歯合する歯車を回転させることにより回転軸を回転させて、この回転軸に装着された第二押え金型ホルダを前後方向へ旋回させて第二押え金型を上押え金型の下側および/または下押え金型の上側へ移動させるので、容易に脱着でき、通常の加工に加えて特殊な加工を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る板材折曲げ加工機を示す側面図である。
【図2】第二板押え金型装置を示す正面図である。
【図3】図2中III −III 方向から見た平面図である。
【図4】図3中VI方向から見た側面図である。
【図5】図4中V部分の拡大図である。
【図6】第二押え金型を装着する手順を示すステップ図である。
【図7】第二押え金型を装着する手順を示すステップ図である。
【図8】第二押え金型を装着する手順を示すステップ図である。
【図9】第二押え金型を装着する手順を示すステップ図である。
【図10】第二押え金型を装着する手順を示すステップ図である。
【図11】別の実施の形態を示す側面図である。
【図12】従来より一般的な折曲げ加工を示す側面図である。
【図13】従来より一般的な折曲げ加工における問題点を示す側面図である。
【図14】特殊な上押え金型を示す側面図である。
【図15】特殊な上押え金型を示す側面図である。
【図16】特殊な上押え金型を示す側面図である。
【符号の説明】
1、57 板材折曲げ加工機
3 下部フレーム
7 上部フレーム
9 下押え金型
11 上押え金型
13 曲げ金型
15 第二押え金型装置
23 上下駆動シリンダ(上下動駆動機構)
35 旋回駆動シリンダ(前後駆動機構)
49 第二板押え取付プレート(第二押え金型ホルダ)
51 第二押え金型
53 突起(係止部)
55 嵌合溝(位置決め部)
W 板材

Claims (1)

  1. 相対的に開閉する上部フレームの上押え金型と下部フレームの下押え金型との協働により板材をクランプして、曲げ金型の移動により板材に折曲げ加工を行う板材折曲げ加工機であって、前記上部フレームの前面および/または下部フレームの前面に設けられて前記上押え金型の下側および/または前記下押え金型の上側に第二押え金型をセットおよび退避させる第二押え金型装置を設け、この第二押え金型装置が、前記第二押え金型を装着した第二押え金型ホルダと、この金型ホルダを略水平面内において前後方向へ旋回せしめるべく保持する一対の回転軸と、この回転軸を回転自在に保持すると共に上下動自在の第二板押えフレームと、この第二板押えフレームを上下動せしめる上下駆動シリンダと、前記回転軸に取付けられた歯車と、この歯車に歯合してこの回転軸を回転せしめるラックと、このラックを往復動させて前記金型ホルダを前後方向へ旋回せしめる旋回駆動シリンダと、を備えてなることを特徴とする板材折曲げ加工機。
JP10195697A 1997-04-18 1997-04-18 板材折曲げ加工機 Expired - Fee Related JP3795625B2 (ja)

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