JP3794575B2

JP3794575B2 - Newspaper paper manufacturing method and newsprint paper

Info

Publication number: JP3794575B2
Application number: JP2003003831A
Authority: JP
Inventors: 淳小林; 浩則浦田
Original assignee: Daio Paper Corp
Current assignee: Daio Paper Corp
Priority date: 2003-01-10
Filing date: 2003-01-10
Publication date: 2006-07-05
Anticipated expiration: 2023-01-10
Also published as: JP2004218100A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オフセット印刷用新聞用紙、特に古紙パルプ（DIP)配合比率の高い新聞用紙の製造方法に関し、詳しくは、オフセット印刷における紙粉等によるブランケットパイリングを効果的に防止し、インク着肉性にすぐれる新聞用紙の製造方法および新聞用紙に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、新聞用紙には、メカニカルパルプや古紙パルプを配合した紙が使用され、近年、環境保護の観点から古紙パルプの高率配合や、軽量化等が要請されている。
【０００３】
古紙原料は古新聞紙を主体とし、古新聞紙以外に非塗工紙、塗工紙等の広葉樹パルプを含有するチラシ等が数多く混入している。
【０００４】
そして、そのような古紙を新聞用紙の抄紙原紙として使用した配合、その配合量が多くなるに従って、灰分が増加し、紙の表面強度が低下する。
【０００５】
表面強度の弱い新聞用紙は、印刷時に紙の繊維や填料等がインキによって紙表面から剥離されて、印刷画像の白抜けやヒッキー等が発生し、それが起因となりブランケットパイリング等の印刷トラブルを発生させブランケットの頻繁な洗浄を余儀なくし、またインク壷のインク中に練りローラ、呼び出しローラを通じて紙の繊維や填料が混入してしまう等の現象も生じる。
【０００６】
上記のようなオフセット印刷時に用紙の表面強度が不十分なために発生する諸々の問題を解決する方法として、従来から新聞用紙の表裏面に澱粉、PVA、ポリアクリルアミド等の高分子材料を成分とする表面処理剤を塗工することが一般に行われている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
上記諸々の問題は表面処理剤を塗布することによって大幅に解決することができたが、しかしこれは比較的小部数の印刷に限られ新聞印刷という大部数の印刷では依然として解決されていないのが実情である。
【０００８】
本発明の課題は、大部数の印刷においても紙粉、填料等によるトラブルがなく、またインク着肉性にすぐれた新聞用紙の製造方法を提供することである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、種々検討してきた結果、上記諸々の問題は新聞用紙用の表面強度が表面、裏面とでかなり相違していることに起因していると考えた。すなわち、紙の表面強度は抄紙機のワイヤーパートやプレスパートの型式や乾燥条件によって、紙の表面と裏面とで差が生じる。
【００１０】
従って、本発明の課題は、表面強度を表面と裏面とでできるだけ近づけさせた新聞用紙の製造方法と、その新聞用紙を提供するものである。本発明の課題は下記(１)(２)(３)によって達成される。
【００１１】
(１) 原紙の表裏面に澱粉を主成分とする表面処理剤を塗布、乾燥する新聞用紙の製造方法において、
前記原紙の表面側に塗布される前記表面処理剤を所定濃度に調製するための表面処理剤調製装置と、前記原紙の裏面側に塗布される前記表面処理剤を所定濃度に調製するための表面処理剤調製装置とを別々に備えるとともに、前記原紙の表面側に表面処理剤を供給するための表面処理剤タンクと、前記原紙の裏面側に表面処理剤を供給するための表面処理剤タンクとを別々に備え、前記原紙表面側用の表面処理剤調製装置から前記原紙表面側用表面処理剤タンクに所定濃度の前記表面処理剤を供給可能とするとともに、前記原紙裏面側用の表面処理剤調製装置から前記原紙裏面側用表面処理剤タンクに所定濃度の前記表面処理剤を供給可能とし、
前記原紙の表面と裏面とで表面処理剤の塗工量を個々に変えて塗工するとともに、原紙の表面側でオーバーフローした表面処理剤は前記原紙表面側用の表面処理剤タンクに返送し、原紙の裏面側でオーバーフローした表面処理剤は前記原紙裏面側用の表面処理剤タンクに返送することを特徴とする新聞用紙の製造方法。
【００１２】
(２) 原紙における古紙の配合率が30〜100重量％であることを特徴とする上記１記載の新聞用紙の製造方法。
【００１３】
(３) 澱粉を主成分とする表面処理剤の塗工量が表面、裏面それぞれ0.4〜3.0g/m²であることを特徴とする上記１または２記載の新聞用紙の製造方法。なお、表面強度は、例えば印刷適性試験機によって測定することができる。
【００１４】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
【００１５】
本発明は、古紙を原料とする再生パルプを配合した、好ましくは古紙を原料とする再生パルプを30〜100重量％配合した新聞用紙の製造において、紙の表面と裏面とで澱粉を主成分とする表面処理剤の濃度を個々に調整して、表面強度が弱い面に澱粉を主成分とする表面処理剤を多く塗工しようとするものである。より具体的には、紙の表裏面がそれぞれ所望の表面強度４〜５をもつように、紙の表面、裏面に別々に表面処理剤を塗工しようとするものである。
【００１６】
本発明でいう澱粉を主成分とする表面処理剤は、変性澱粉を主成分とする表面処理剤、澱粉含有型表面処理剤を含むものである。変性澱粉としては、特に限定されるものではなく、従来から知られている澱粉原料(例えば、トウモロコシ、馬鈴薯、タピオカ、小麦、米など)に酸化処理や酵素処理が施された澱粉が挙げられる。
【００１７】
本発明に係る原紙の主成分となるパルプ繊維としては、化学パルプ(NBKP、LBKP等)、繊維パルプ(DIP等)など公知のものが適宜用される。
【００１８】
そして特に軽量でかつ古紙パルプ配合率の高い、具体的には30〜100重量％、好ましくは70〜100重量％の古紙パルプが含有される原紙が用いられる。
【００１９】
図１は、本発明の新聞用紙の製造方法の主要部(澱粉を主成分とする表面処理剤の塗工フロー)の概略を表したものである。
【００２０】
澱粉と清水はスターチ溶解タンク１から第１の澱粉糊化装置２及び第２の澱粉糊化装置３に導入される。便利上、第１の澱粉糊化装置２は紙の裏面用、第２の澱粉糊化装置３は紙の表面用の、それぞれの表面処理剤を調製するために設けられる。
【００２１】
これら澱粉糊化装置２，３には所望量の熱水が加えられて固形分濃度3〜27重量％、好ましくは3〜20重量％の表面処理剤に調製される。
【００２２】
ここで、第１、第２の澱粉糊化装置２，３で得られるそれぞれの表面処理剤の濃度は、これら装置に希釈水タンク１０から導入される熱水及び蒸気の量を加減することによって得ることができる。
【００２３】
第１及び第２の澱粉糊化装置２，３で調製されたそれぞれの表面処理剤は、高振動スクリーン４，５を通じて不溶解澱粉を除去した後、ファイナルタンク６，７に貯蔵され、ここから、走行紙(原紙)の表面、裏面に塗工される。
【００２４】
塗工前の原紙の裏面、表面のそれぞれの表面強度は図示されていない表面強度測定装置(試験機名：ＲＩ−２型印刷適性試験機／明製作所株式会社)で測定され、この測定値に基づいて表面処理剤の濃度が決められる。
【００２５】
本発明者らの検討したところによれば、紙の表面強度と表面処理剤の塗工量とはほぼ比例関係にあり、このため、塗工前の厚紙の表面強度を測定することにより、表面処理剤の塗工量の調整が行われる。
【００２６】
従来の技術では、先に指摘したとおり、紙の表面強度は紙の表面と裏面で差が生じているのにもかかわらず、サイズプレスに表面処理剤を供給するタンクは１つ(紙の表面と裏面が共有)であったため、同一濃度の表面処理剤を紙の表面と裏面に塗工しており、表面処理剤の塗工量も紙の表面と裏面で同一となっていた。
【００２７】
このため、新聞社で印刷時に紙粉トラブルやブランケットへのパイリングが発生した場合、トラブルが発生した面だけでなく、紙の両面の表面処理塗工量を増さざるを得ず、必要以上の表面処理剤塗工量となっていた。
【００２８】
表面処理剤の塗工量が多すぎると、印刷時に表面処理剤が溶出してオフセット印刷機のブランケットに付着してリレキによる印刷不良や、吸水により紙表面の粘着性が増加してブランケットに用紙がとられて断紙に至るケースがあり、表面処理剤は必要以上に塗工しないことが望ましい。
【００２９】
これに対して、本発明はサイズプレス供給用の表面処理剤タンクが紙の表面用、裏面用の２つを備え紙の表面と裏面で表面処理剤の塗工量を変えることが可能である。この結果、紙の表面強度が弱い面のみに表面処理剤の塗工量を増やすことができるようになる。いずれにしても、本発明の塗工量は紙の表面、裏面それぞれ0.4〜3.0g/m²、好ましくは0.4〜2.0g/m²の範囲である。
【００３０】
（表面強度の評価）
ＲＩ試験機(試験機名：ＲＩ−２型印刷適性試験機／明製作所株式会社)を用いて試験片に印刷を行い、印刷後の試験片の白抜けの状態を目視で確認した。評価基準は下記のとおりである。
【００３１】
1：紙片が相関剥離する、または破れる
2：紙片面積の50%以上で白抜けが発生
3：紙片に白抜けが目立つ
4：紙片に白抜けが僅かに認められる
5：紙片に白抜けが見られない
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。勿論、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。またここでの部及び％は特に断らない限り、それぞれ重量部及び重量％である。
【００３２】
（実施例1）
(原紙の作成)
針葉樹クラフトパルプ(NBKP)；10％、サーモメカニズムパルプ(TMP)； 20％、グラウンドパルプ(GP)；5％、新聞脱墨古紙パルプ(DIP)；65％の比率構成になるパルプスラリを、レファイナで即解してフリーネス(CSF)が150 mlのパルプスラリを調製した。かくして得られたパルプスラリに固形分対比でパルプに対してロジンエマルジョンサイズ(品名：AL-120／日本PMC株式会社)0.2％、硫酸バンド1.5％及び填量として水和珪酸を紙灰分で1.5％となるように添加し、ツインワイヤー型抄紙機を使用して抄紙を行い、米坪44g/m²の原紙を得た。
【００３３】
なお、原紙灰分はJIS P8128に準拠して測定した。また、この原紙の表面強度は、表面が２、裏面が１と測定された。
【００３４】
(新聞用紙の作成)
表面処理剤として、熱水が加熱溶解した固形分濃度20％の酸化トウモロコシ澱粉(商品名：MS-3800／日本食品加工社製)に水を加え、固形分濃度；5.0％の紙の表面用の表面処理剤、固形分濃度10.0％の紙の裏面用の表面処理剤を調製した。
【００３５】
次いで、これらの表面処理剤で前記で得た原紙のそれぞれの面にゲートロールコータを使用して乾燥重量が、表面0.6g/m²、裏面1.1g/m²となるように塗布、乾燥した後、ソフトカレンダー処理を行い、オフセット印刷用新聞用紙を得た。この得られた新聞用紙の表面強度は、表面４、裏面５と測定された。
【００３６】
(実施例２)
実施例１の新聞用紙の製造において、表面処理剤の乾燥重量が表面0.3g/m²、裏面0.3/m²となるように塗布、乾燥した以外に、実施例１と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を得た。この得られた新聞用紙の表面強度は、表面３、裏面１と測定された。
【００３７】
（実施例３）
実施例１の新聞用紙の製造において、表面処理剤の乾燥重量が表面2.5g/m²、裏面3.1g/m²となるように塗布、乾燥した以外に、実施例１と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を得た。この得られた新聞用紙の表面強度は、表面５、裏面５と測定された。
【００３８】
(比較例１)
実施例１の原紙を用い、この原紙の表面及び裏面に実施例１の固形濃度5.0％の表面処理剤をともに0.6g/m²となるように塗布、乾燥した以外の実施例１と同様にして新聞用紙を製造した。この得られた新聞用紙の表面強度は、表面４、裏面３と測定された。かくして得られた実施例１〜３及び比較例１のオフセット印刷用新聞用紙について、下に示す品質評価を行った結果を表１に示す。
【００３９】
(ブランケットパイリングの評価)
オフセット印刷機(ローランドRVK−3B／ローランド社製)を使用し、オフセット印刷用インキのカラー４色刷りになる印刷を連続50000部行った後、ブランケット非画線部での紙粉の堆積の度合いを目視判定した。判定基準は下記による。
◎：紙粉の発生が認められない。
○：紙粉の発生が僅かに認められる。
△：紙粉の発生が認められる。
×：ブランケット上に紙粉が多く堆積している。
【００４０】
（印面白抜けの評価）
オフセット印刷機(ローランドRVK−3B)を使用し、網点面積率が30〜100％でオフセット輪転印刷用インキ(墨)の単色印刷を行い網点面積率100％のベタ部の印面の白抜けの程度を目視判断した。判断基準は下記による。
◎：白抜けがほとんど認められない。
○：白抜けが僅かに認められる。
△：白抜けが認められる。
×：白抜けの発生が多く認められる。
【００４１】
（吸水による紙の粘着性及び、澱粉溶出によるブランケットへの澱粉付着の評価）
オフセット印刷機（ローランドRVK−3B）にて印刷中の断紙の有無および、印刷後のブランケットへの澱粉の付着状態（澱粉が付着するとブランケット表面が全体的に白っぽくなる）を目視判断した。判断基準は下記による。
◎：印刷中に断紙の発生の発生はなく、ブランケット表面への澱粉の付着も見られない。
○：印刷中に断紙の発生はなく、ブランケット表面が僅かに白っぽくなる。
△：印刷中に断紙の発生はないが、ブランケット表面が全体的に白っぽくなる（紙粉、填量によるブランケットパイリングではない）。
×：印刷中にブランケットに紙がとられて断紙が発生する。
以上の試験結果を表１に示す。
【００４２】
【表１】

【００４３】
【発明の効果】
以上詳説のとおり、本発明によれば、インク着肉性にすぐれ印刷時のブランケットパイリング、印刷面の白抜けの発生が殆どなく、大部数の印刷、特にオフセット印刷に有用な新聞用紙を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の方法を説明するための、澱粉を主成分とする表面処理剤の塗工フローを表した図である。
【符号の説明】
１…スターチ溶解タンク、２…第１の澱粉糊化装置、３…第２の澱粉糊化装置、４・５…高振動スクリーン、６・７…ファイナルタンク[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for producing newsprint for offset printing, particularly newsprint with a high ratio of waste paper pulp (DIP), and more specifically, effectively prevents blanket piling due to paper dust or the like in offset printing and provides ink inking properties. The present invention relates to a newsprint paper manufacturing method and newsprint paper.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a paper blended with mechanical pulp or waste paper pulp has been used as newsprint, and in recent years, high-rate blending of waste paper pulp, weight reduction, etc. have been demanded from the viewpoint of environmental protection.
[0003]
Waste paper materials are mainly used for old newspapers, and in addition to old newspapers, many leaflets containing hardwood pulp such as uncoated paper and coated paper are mixed.
[0004]
As the amount and amount of such a used paper used as a newsprint paper base paper increase, the ash content increases and the surface strength of the paper decreases.
[0005]
Newspaper paper with low surface strength causes paper fibers and fillers to be peeled off from the paper surface by ink during printing, resulting in printouts that are white and hickeys, which causes printing problems such as blanket piling. The blanket must be frequently washed, and the paper fiber and filler may be mixed into the ink in the ink fountain through the kneading roller and the calling roller.
[0006]
As a method of solving various problems that occur due to insufficient surface strength of paper during offset printing as described above, conventional materials such as starch, PVA, and polyacrylamide are used as ingredients on the front and back of newsprint paper. In general, a surface treatment agent is applied.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
The above-mentioned problems can be largely solved by applying a surface treatment agent, but this is limited to a relatively small number of prints, and is still not solved by a large number of newspaper printing. It is a fact.
[0008]
SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to provide a method for producing newsprint paper that is free from troubles due to paper dust, fillers, etc. even in a large number of printings and is excellent in ink deposition.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
As a result of various studies, the present inventors have thought that the above-mentioned problems are caused by the fact that the surface strength for newsprint is considerably different between the front surface and the back surface. That is, the surface strength of the paper varies between the front surface and the back surface of the paper depending on the type of the wire part and press part of the paper machine and the drying conditions.
[0010]
Accordingly, an object of the present invention is to provide a newsprint manufacturing method in which the surface strength is as close as possible between the front surface and the back surface, and the newsprint. The object of the present invention is achieved by the following (1), (2) and (3).
[0011]
(1) In a method for producing newsprint paper, a surface treatment agent mainly composed of starch is applied to the front and back surfaces of a base paper and dried.
A surface treatment agent preparation device for preparing the surface treatment agent applied to the surface side of the base paper to a predetermined concentration, and a surface for preparing the surface treatment agent applied to the back surface side of the base paper to a predetermined concentration together and a processing agent preparation device separately with the surface treatment agent tank for supplying the surface treatment agent to the surface side of the base paper, and the surface treatment agent tank for supplying the surface treatment agent on the back side of the base paper The surface treatment agent for the base paper surface side can be supplied from the surface treatment agent preparation device for the base paper surface side to the surface treatment agent tank for the base paper surface side, and the surface treatment agent for the base paper back side The surface treatment agent having a predetermined concentration can be supplied from the preparation device to the surface treatment agent tank for the back side of the base paper,
While changing the coating amount of the surface treatment agent on the surface and the back surface of the base paper individually, the surface treatment agent overflowed on the surface side of the base paper is returned to the surface treatment agent tank for the base paper surface side, A method for producing newsprint, wherein the surface treatment agent overflowed on the back side of the base paper is returned to the surface treatment agent tank for the back side of the base paper.
[0012]
(2) The newsprint paper manufacturing method as described in 1 above, wherein the mixing ratio of the used paper in the base paper is 30 to 100% by weight.
[0013]
(3) The method for producing newsprint according to 1 or 2 above, wherein the coating amount of the surface treatment agent mainly composed of starch is 0.4 to 3.0 g / m ² on the front surface and the back surface, respectively. The surface strength can be measured by, for example, a printability tester.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in more detail.
[0015]
The present invention, in the production of newsprint paper blended with recycled pulp made from waste paper, preferably from 30 to 100% by weight recycled pulp made from waste paper, the starch as the main component on the front and back of the paper The concentration of the surface treatment agent to be adjusted is individually adjusted so that a large amount of the surface treatment agent mainly composed of starch is applied to the surface having a weak surface strength. More specifically, the surface treatment agent is separately applied to the front and back surfaces of the paper so that the front and back surfaces of the paper have desired surface strengths of 4 to 5, respectively.
[0016]
The surface treatment agent having starch as a main component in the present invention includes a surface treatment agent having a modified starch as a main component and a starch-containing surface treatment agent. The modified starch is not particularly limited, and includes starch obtained by subjecting a conventionally known starch raw material (eg, corn, potato, tapioca, wheat, rice, etc.) to an oxidation treatment or an enzyme treatment.
[0017]
Known pulp fibers (NBKP, LBKP, etc.), fiber pulp (DIP, etc.) and the like are appropriately used as the pulp fibers as the main component of the base paper according to the present invention.
[0018]
A base paper containing a waste paper pulp that is particularly lightweight and has a high recycled paper pulp content, specifically 30 to 100% by weight, preferably 70 to 100% by weight, is used.
[0019]
FIG. 1 shows an outline of the main part of the newsprint paper manufacturing method of the present invention (a coating flow of a surface treatment agent mainly composed of starch).
[0020]
Starch and fresh water are introduced from the starch dissolution tank 1 to the first starch gelatinizer 2 and the second starch gelatinizer 3. For convenience, the first starch gelatinizer 2 is provided for preparing the respective surface treatment agents for the back side of the paper, and the second starch gelatinizer 3 for the surface of the paper.
[0021]
A desired amount of hot water is added to these starch gelatinizers 2 and 3 to prepare a surface treatment agent having a solid concentration of 3 to 27% by weight, preferably 3 to 20% by weight.
[0022]
Here, the concentrations of the respective surface treatment agents obtained by the first and second starch gelatinizers 2 and 3 are adjusted by adjusting the amount of hot water and steam introduced from the dilution water tank 10 to these devices. Obtainable.
[0023]
The respective surface treatment agents prepared by the first and second starch gelatinizers 2 and 3 are stored in the final tanks 6 and 7 after removing the undissolved starch through the high vibration screens 4 and 5. It is applied to the front and back surfaces of running paper (base paper).
[0024]
The surface strength of each of the back and front surfaces of the base paper before coating is measured with a surface strength measuring device (test machine name: RI-2 type printability tester / Meiji Seisakusho Co., Ltd.) not shown in the figure. Based on this, the concentration of the surface treatment agent is determined.
[0025]
According to the study by the present inventors, the surface strength of the paper and the coating amount of the surface treatment agent are approximately proportional to each other. Therefore, by measuring the surface strength of the cardboard before coating, The coating amount of the processing agent is adjusted.
[0026]
In the prior art, as pointed out earlier, the surface strength of the paper is different between the front and back of the paper, but there is one tank for supplying the surface treatment agent to the size press (the surface of the paper). Therefore, the surface treatment agent having the same concentration was applied to the front surface and the back surface of the paper, and the coating amount of the surface treatment agent was the same between the front surface and the back surface of the paper.
[0027]
For this reason, when a paper dust trouble or a blanket piling occurs at the time of printing at a newspaper company, the amount of surface treatment coating on both sides of the paper must be increased, and more than necessary. The amount of surface treatment agent was applied.
[0028]
If the coating amount of the surface treatment agent is too large, the surface treatment agent elutes during printing and adheres to the blanket of the offset printing machine, resulting in poor printing due to reprinting, and increased paper surface tackiness due to water absorption, resulting in paper on the blanket. It is desirable that the surface treatment agent is not applied more than necessary.
[0029]
On the other hand, in the present invention, the surface treatment agent tank for supplying the size press has two for the front side and the back side of the paper, and it is possible to change the coating amount of the surface treatment agent on the front side and the back side of the paper. . As a result, the coating amount of the surface treatment agent can be increased only on the surface of the paper having a weak surface strength. In any event, the coating amount of the surface of the paper of the present invention, the back surface respectively 0.4~3.0g / m ^2, preferably in the range from 0.4 to 2.0 g / m ^2.
[0030]
(Evaluation of surface strength)
The test piece was printed using an RI tester (tester name: RI-2 type printability tester / Meiji Seisakusho Co., Ltd.), and the white state of the test piece after printing was visually confirmed. The evaluation criteria are as follows.
[0031]
1: The paper piece peels off or tears
2: White spots occur at 50% or more of the paper area
3: White spots are noticeable on the piece of paper
4: Slight white spots are observed on the piece of paper
5: No white spots are seen on the piece of paper [Example]
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to examples. Of course, the present invention is not limited to these examples. Further, parts and% herein are parts by weight and% by weight unless otherwise specified.
[0032]
(Example 1)
(Create base paper)
Soft refined kraft pulp (NBKP): 10%, thermomechanical pulp (TMP): 20%, ground pulp (GP): 5%, newspaper deinked waste paper pulp (DIP); Immediately, a pulp slurry with a freeness (CSF) of 150 ml was prepared. The pulp slurry thus obtained has a rosin emulsion size (product name: AL-120 / Nippon PMC Co., Ltd.) of 0.2%, a sulfuric acid band of 1.5% and a hydrated silicic acid content of 1.5% in terms of paper ash. Then, paper was made using a twin wire type paper machine to obtain a base paper having a weight of 44 g / m ² .
[0033]
The base paper ash content was measured according to JIS P8128. The surface strength of the base paper was measured as 2 on the front side and 1 on the back side.
[0034]
(Newspaper creation)
As a surface treatment agent, water is added to oxidized corn starch (trade name: MS-3800 / manufactured by Nippon Food Processing Co., Ltd.) with a solid content concentration of 20% dissolved in hot water. A surface treatment agent for the back side of paper having a solid content concentration of 10.0% was prepared.
[0035]
Then, the dry weight using a gate roll coater on each side of the base paper obtained above in these surface treating agents, surface 0.6 g / m ^2, coated to a backside 1.1 g / m ^2, and dried Thereafter, soft calendar processing was performed to obtain newsprint for offset printing. The surface strength of the obtained newsprint was measured as the front surface 4 and the back surface 5.
[0036]
(Example 2)
For offset printing in the same manner as in Example 1, except that in the production of newsprint of Example 1, the surface treatment agent was applied and dried so that the dry weight of the surface treatment was 0.3 g / m ² and the back side was 0.3 / m ² . I got a newspaper. The surface strength of the obtained newsprint was measured as the front surface 3 and the back surface 1.
[0037]
Example 3
In the manufacture of newsprint in Example 1, the dry weight of the surface treatment agent is a surface 2.5 g / m ^2, coated to a backside 3.1 g / m ^2, in addition to drying, offset printing in the same manner as in Example 1 I got newsprint paper. The surface strength of the obtained newsprint was measured as the front surface 5 and the back surface 5.
[0038]
(Comparative Example 1)
The same procedure as in Example 1 was conducted, except that the base paper of Example 1 was used, and the surface treatment agent with a solid concentration of 5.0% of Example 1 was applied to the front and back surfaces of the base paper to a concentration of 0.6 g / m ² and dried. Newspaper paper. The surface strength of the obtained newspaper was measured as the front surface 4 and the back surface 3. Table 1 shows the results of the quality evaluation shown below for the newspapers for offset printing of Examples 1 to 3 and Comparative Example 1 thus obtained.
[0039]
(Evaluation of blanket piling)
Using an offset printing machine (Roland RVK-3B / Roland), print 50,000 copies of offset printing ink in 4 colors continuously, and then check the degree of paper dust accumulation in the blanket non-image area. Visual judgment was made. Judgment criteria are as follows.
A: Generation of paper dust is not recognized.
○: Slight generation of paper dust is observed.
Δ: Generation of paper dust is observed.
X: A lot of paper dust is deposited on the blanket.
[0040]
(Evaluation of white marks on the seal)
Using an offset printing machine (Roland RVK-3B), with a halftone dot area ratio of 30 to 100%, single-color printing of offset rotary ink (black) is performed, and the solid surface of the solid part with a halftone dot area ratio of 100% is blank. The degree of was visually judged. Judgment criteria are as follows.
A: Almost no white spots are observed.
○: Slight white spots are observed.
Δ: White spots are observed.
X: Many white spots are observed.
[0041]
(Evaluation of paper adhesion due to water absorption and starch adhesion to blanket due to starch elution)
With an offset printing machine (Roland RVK-3B), the presence or absence of a paper break during printing and the state of starch adhering to the blanket after printing (when the starch adheres, the blanket surface becomes generally whitish) were visually determined. Judgment criteria are as follows.
A: Paper breakage does not occur during printing, and no starch adheres to the blanket surface.
○: No paper break occurred during printing, and the blanket surface becomes slightly whitish.
Δ: Paper breakage does not occur during printing, but the blanket surface is entirely whitish (not blanket piling due to paper dust and filling amount).
X: Paper is taken out of the blanket during printing, and breakage occurs.
The test results are shown in Table 1.
[0042]
[Table 1]

[0043]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the present invention, blanket piling during printing and the occurrence of white spots on the printing surface are hardly generated, and newsprint paper useful for large numbers of printing, particularly offset printing, can be obtained. Can do.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing a coating flow of a surface treatment agent mainly composed of starch for explaining the method of the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Starch dissolution tank, 2 ... 1st starch gelatinization apparatus, 3 ... 2nd starch gelatinization apparatus, 4 * 5 ... High vibration screen, 6 * 7 ... Final tank

Claims

In the newsprint manufacturing method in which a surface treatment agent mainly composed of starch is applied to the front and back surfaces of the base paper and dried,
A surface treatment agent preparation device for preparing the surface treatment agent applied to the surface side of the base paper to a predetermined concentration, and a surface for preparing the surface treatment agent applied to the back surface side of the base paper to a predetermined concentration together and a processing agent preparation device separately with the surface treatment agent tank for supplying the surface treatment agent to the surface side of the base paper, and the surface treatment agent tank for supplying the surface treatment agent on the back side of the base paper The surface treatment agent for the base paper surface side can be supplied from the surface treatment agent preparation device for the base paper surface side to the surface treatment agent tank for the base paper surface side, and the surface treatment agent for the base paper back side The surface treatment agent having a predetermined concentration can be supplied from the preparation device to the surface treatment agent tank for the back side of the base paper,
While changing the coating amount of the surface treatment agent on the surface and the back surface of the base paper individually, the surface treatment agent overflowed on the surface side of the base paper is returned to the surface treatment agent tank for the base paper surface side, A method for producing newsprint, wherein the surface treatment agent overflowed on the back side of the base paper is returned to the surface treatment agent tank for the back side of the base paper.

2. The newsprint paper manufacturing method according to claim 1, wherein the ratio of the used paper in the base paper is 30 to 100% by weight.

The method for producing newsprint according to claim 1 or 2, wherein the coating amount of the surface treatment agent mainly composed of starch is 0.4 to 3.0 g / m ² for each of the front surface and the back surface.