JP3794298B2 - 検査装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶パネルの計量系検査及び計数検査を行う検査装置及び検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶ライトバルブ等の液晶装置は、ガラス基板、石英基板等の2枚の基板間に液晶を封入して構成される。液晶ライトバルブでは、一方の基板に、例えば薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor、以下、TFTと称す)等の能動素子をマトリクス状に配置し、他方の基板に対向電極を配置して、両基板間に封止した液晶層の光学特性を画像信号に応じて変化させることで、画像表示を可能にする。
【0003】
TFTを配置したTFT基板と、TFT基板に対向配置される対向基板とは、別々に製造される。両基板は、パネル組立工程において高精度に貼り合わされた後、液晶が封入される。
【0004】
パネル組立工程においては、先ず、各基板工程において夫々製造されたTFT基板と対向基板との対向面、即ち、対向基板及びTFT基板の液晶層と接する面上に配向膜が形成され、次いでラビング処理が行われる。次に、一方の基板上の端辺に接着剤となるシール部が形成される。TFT基板と対向基板とをシール部を用いて貼り合わせ、アライメントを施しながら圧着硬化させる。シール部の一部には注入口が設けられており、この注入口を介して液晶を封入する。
【0005】
一般的には、貼り合わせ工程までは、生産性及び歩留まりの点から、TFT基板は、マザーガラス基板上で複数同時に形成される。マザーガラス基板上に形成された各TFT基板上に夫々対向基板を貼り合わせて液晶を封入し、セルを形成する。スクライブ工程においては、マザーガラス基板を各セル毎に切れ込みを入れ、この切れ込みを利用して各セルを分断して、液晶パネルチップを得る。
【0006】
液晶パネルチップの外部接続端子へFPCなどのフラットケーブルを圧着した後、パネルチップ保護のために樹脂などのケースを接着して、液晶パネルとする。
【0007】
こうして完成された液晶パネルに対して、パネル表示特性検査が行われる。パネル表示特性検査としては、例えば、透過率コントラスト測定等の計量系検査と、点欠陥等の計数検査及び面ムラ等の官能検査等の目視表示特性検査とがある。一般的には、各検査工程は、夫々独立して別工程として行われている。
【0008】
このようなパネル表示特性検査においては、以下の課題がある。
【0009】
即ち、
(1)各検査工程が分割されていることから、検査ロット全体の品質は分かるが、個体毎の品質を把握することができない。
【0010】
(2)各検査工程間の仕掛品が在庫として滞留してしまう。
【0011】
(3)サンプルホールドタイミング等のパネルの駆動タイミングが製造上のばらつきなどでずれると、表示画像がずれてゴースト等が発生する。パネルの最適駆動タイミングは厳密にはパネル毎に異なるが、個々のタイミング調整は不可能であり、検査も不正確になってしまう。
【0012】
(4)投影検査は目視検査であることから、検査に熟練を要する上、判定の曖昧さや見落としか発生する虞がある。
【0013】
(5)各検査による判定結果をパネルに識別表示するために、検査工程であるにもかかわらず、印字等の付帯作業が必要になる。
【0014】
そこで、これらの課題を解決するために、近年、自動検査装置が実用化されている。自動検査装置においては、透過率コントラスト測定等の計量系検査及び点欠陥及び面ムラ等の目視表示特性検査とが行われる。
【0015】
これらの検査を自動化することによって、検査に熟練を要しなくなる等の利点がある。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、自動検査装置を採用した場合でも、上述した(1)〜(5)の全ての課題を解決することはできない。即ち、自動検査装置による検査においても、目視検査と同様に、パネル毎に異なる最適タイミングを個々に調整することができず、最適な検査を行うことができない。また、パネルの設置方法及び判定ランク毎のパネル分類を手作業で行う必要があり、検査が自動化された場合でも工数は削減されない。更に、画像を用いる検査では、検査毎に、画像取込み処理を実行し、取込んだ画像を用いて判定までの各工程を実施する必要があり、検査に長時間を要するという問題点があった。
【0017】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、パネル毎に異なる最適タイミングを個々に調整することを可能にすることができる検査装置及び検査方法を提供することを目的とする。
【0018】
また、本発明は、パネルの設置方法及び判定ランク毎のパネル分類を自動化することができる検査装置及び検査方法を提供することを目的とする。
【0019】
また、本発明は、1回の画像取込み処理により画像を複数の検査で利用することで、検査に要する時間を短縮することができる検査装置及び検査方法を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る検査装置は、表示パネルの画像を取込む画像取込み手段と、前記表示パネルの計量系検査を行う計量系検査手段と、前記画像取込み手段が取込んだ画像を利用して、前記表示パネルの計数検査を行う計数検査手段と、前記画像取込み手段、計量系検査手段及び前記計数検査手段に前記表示パネルを搬送する搬送手段とを具備したことを特徴とする。
【0021】
このような構成によれば、画像取込み手段によって表示パネルの画像が取込まれる。計量系検査手段は表示パネルの計量系検査を行う。計数検査手段は表示パネルの計数検査を行う。この場合には、計数検査手段は、画像取込み手段が取込んだ画像を利用する。従って、計量系検査毎に画像取り込みを行う必要はなく、検査時間を短縮することができる。
【0022】
本発明に係る検査装置は、中が黒で背景が中間調のウィンドウパターン画面を表示して、表示パネルのゴースト現象が最小となるような水平方向の駆動回路の最適駆動タイミングを検出する最適タイミング検査手段と、前記表示パネルの透過率、コントラスト比又は電圧透過率特性の計量系検査を行う計量系検査手段と、前記最適タイミング検査手段が検出した最適駆動タイミングを利用して、前記表示パネルの表示画像を取込む画像取込み手段及び前記表示パネルの欠陥の計数検査を行う計数検査手段と、を具備したことを特徴とする。
【0023】
このような構成によれば、最適タイミング検査手段によって表示パネル最適駆動タイミングが検出される。計量系検査手段は表示パネルの計量系検査を行い、計数検査手段は表示パネルの計数検査を行う。計数検査時には、最適タイミング検査手段が検出した最適駆動タイミングが利用される。これにより、各検査の精度を向上させることができる。
【0024】
本発明に係る検査装置は、表示パネルのIDを検出するID読取手段と、前記表示パネルの画像を取込む画像取込み手段と、前記表示パネルの計量系検査を行う計量系検査手段と、前記表示パネルの計数検査を行う計数検査手段と、前記画像取込み手段、前記計量系検査手段及び前記計数検査手段に前記表示パネルを搬送する搬送手段と、前記ID読取手段が検出したIDによって、前記表示パネル毎に前記計量系検査手段及び前記計数検査手段の検査結果を得る判定手段とを具備したことを特徴とする。
【0025】
このような構成によれば、ID読取手段によって表示パネルのIDが検出される。計量系検査手段は表示パネルの計量系検査を行い、計数検査手段は表示パネルの計数検査を行う。これらの計量系検査及び計数検査時には、ID読取手段が読み取ったIDが利用され、各検査結果は表示パネル毎に管理制御される。
【0026】
本発明に係る検査装置は、前記表示パネルの画像を取込む画像取込み手段と、前記表示パネルの計量系検査を行う計量系検査手段と、前記表示パネルの計数検査を行う計数検査手段と、前記画像取込み手段、前記計量系検査手段及び前記計数検査手段に前記表示パネルを搬送する搬送手段と、前記計量系検査手段及び前記計数検査手段の検査結果に基づいて前記表示パネルを分類する判定手段と、前記判定手段の判定結果に基づいて検査後の前記表示パネルに検査結果の分類を示す表示を印字する印字手段とを具備したことを特徴とする。
【0027】
このような構成によれば、計量系検査手段は表示パネルの計量系検査を行い、計数検査手段は表示パネルの計数検査を行う。判定手段は、各検査結果に基づいて表示パネルを分類する。印字手段は、この分類に従って、表示パネルに検査結果の分類を示す表示を印字する。これにより、検査者は、印字された表示によって、検査結果に応じた分類を把握することができる。
【0028】
本発明に係る検査装置は、前記表示パネルの画像を取込む画像取込み手段と、前記表示パネルの計量系検査を行う計量系検査手段と、前記表示パネルの計数検査を行う計数検査手段と、前記画像取込み手段、前記計量系検査手段及び前記計数検査手段に前記表示パネルを搬送する搬送手段と、前記計量系検査手段及び前記計数検査手段の検査結果に基づいて前記表示パネルを分類する判定手段と、前記判定手段の判定結果に基づいて検査後の前記表示パネルを格納するトレイを決定するトレイ決定手段と、前記トレイ決定手段の決定に従って、検査後の前記表示パネルを分類に応じたトレイに移動させる除材手段とを具備したことを特徴とする。
【0029】
このような構成によれば、計量系検査手段は表示パネルの計量系検査を行い、計数検査手段は表示パネルの計数検査を行う。判定手段は、各検査結果に基づいて表示パネルを分類する。トレイ決定手段は、この分類に従って、検査後の表示パネルを格納するトレイを決定する。この決定に従って、除材手段は検査後の表示パネルを分類に応じたトレイに移動させる。これにより、検査結果に応じた分類及び格納が自動的に行われる。
【0030】
前記除材手段は、検査後の前記表示パネルを上下に積層された複数のトレイに移動させて格納することを特徴とする。
【0031】
このような構成によれば、複数のトレイを配置する場所の面積が狭くてもよい。
【0032】
前記トレイ決定手段は、前記表示パネルの判定結果として新たな分類が生じた場合には、前記上下に積層された複数のトレイのうち最も上に位置する空きトレイを前記新たな分類用のトレイとして決定することを特徴とする。
【0033】
このような構成によれば、表示パネルの検査結果が新たな分類である場合には、分類が決められていないトレイのうち最も上に位置するトレイが新たな分類用のトレイとして決定される。即ち、トレイは予め分類が決められておらず、分類が少ない場合等のように無駄にトレイが使用されることを防止することができる。
【0034】
前記計数検査手段は、画像の点欠陥を検査する点欠陥検査手段と画像の面欠陥を検査する面欠陥手段との少なくとも一方を含むことを特徴とする。
【0035】
このような構成によれば、画像の点欠陥及び面欠陥を検査する場合に、既に取込まれている画像を利用することができるので、これらの処理時間を短縮することができる。
【0036】
前記計数検査手段は、前記画像取込み手段による画像取込み、前記最適タイミング検査手段による最適駆動タイミングの検出及び前記ID読取手段によるIDの検出以後に、前記計数検査に複数の検査が含まれる場合にはこれらの複数の検査を並列処理することを特徴とする。
【0037】
このような構成によれば、計数検査が並列処理されるので、処理に要する時間を短縮することができる。
【0038】
本発明に係る検査方法は、表示パネルのIDを検出するID読取手順と、前記表示パネルの最適駆動タイミングを検出する最適タイミング検査手順と、前記表示パネルの画像を取込む画像取込み手順と、前記ID、最適駆動タイミング及び取込み画像を利用して、前記表示パネルの計量系検査を行うと共に、前記表示パネルの計数検査を行う計量系検査及び計数検査手順とを具備したことを特徴とする。
【0039】
このような構成によれば、ID読取手順において表示パネルのIDが検出され、最適タイミング検査手順によって最適駆動タイミングが検出され、画像取込み手順によって表示パネルの画像が取込まれる。これらのID、最適駆動タイミング及び取込み画像を利用して、表示パネルの計量系検査を行うと共に、表示パネルの計数検査を行う。従って、計量系検査及び計数検査時に、最適な駆動タイミングで検査が行われて検査精度が向上し、既に取込まれた画像を利用するので検査時間が短縮され、IDを用いて各検査結果を表示パネル毎に判定保持することができる。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係る検査装置を示すブロック図である。図2は液晶装置の画素領域を構成する複数の画素における各種素子、配線等の等価回路図である。図3はTFT基板等の素子基板をその上に形成された各構成要素と共に対向基板側から見た平面図であり、図4は素子基板と対向基板とを貼り合わせて液晶を封入する組立工程終了後の液晶装置を、図3のH−H'線の位置で切断して示す断面図である。また、図5は液晶装置を詳細に示す断面図である。
【0041】
先ず、図2乃至図5を参照して、検査対象となる液晶パネルの構造について説明する。
【0042】
液晶パネルは、図3及び図4に示すように、TFT基板等の素子基板10と対向基板20との間に液晶50を封入して構成される。素子基板10上には画素を構成する画素電極等がマトリクス状に配置される。図2は画素を構成する素子基板10上の素子の等価回路を示している。
【0043】
図2に示すように、画素領域においては、複数本の走査線3aと複数本のデータ線6aとが交差するように配線され、走査線3aとデータ線6aとで区画された領域に画素電極9aがマトリクス状に配置される。そして、走査線3aとデータ線6aの各交差部分に対応してTFT30が設けられ、このTFT30に画素電極9aが接続される。
【0044】
TFT30は走査線3aのON信号によってオンとなり、これにより、データ線6aに供給された画像信号が画素電極9aに供給される。この画素電極9aと対向基板20に設けられた対向電極21との間の電圧が液晶50に印加される。また、画素電極9aと並列に蓄積容量70が設けられており、蓄積容量70によって、画素電極9aの電圧はソース電圧が印加された時間よりも例えば3桁も長い時間の保持が可能となる。蓄積容量70によって、電圧保持特性が改善され、コントラスト比の高い画像表示が可能となる。
【0045】
図5は、一つの画素に着目した液晶パネルの模式的断面図である。
【0046】
ガラスや石英等の素子基板10には、LDD構造をなすTFT30が設けられている。TFT30は、チャネル領域1a、ソース領域1d、ドレイン領域1eが形成された半導体層に絶縁膜2を介してゲート電極をなす走査線3aが設けられてなる。TFT30上には第1層間絶縁膜4を介してデータ線6aが積層され、データ線6aはコンタクトホール5を介してソース領域1dに電気的に接続される。データ線6a上には第2層間絶縁膜7を介して画素電極9aが積層され、画素電極9aはコンタクトホール8を介してドレイン領域1eに電気的に接続される。
【0047】
走査線3a(ゲート電極)にON信号が供給されることで、チャネル領域1aが導通状態となり、ソース領域1dとドレイン領域1eとが接続されて、データ線6aに供給された画像信号が画素電極9aに与えられる。
【0048】
また、半導体層にはドレイン領域1eから延びる蓄積容量電極1fが形成されている。蓄積容量電極1fは、誘電体膜である絶縁膜2を介して容量線3bが対向配置され、これにより蓄積容量70を構成している。画素電極9a上にはポリイミド系の高分子樹脂からなる配向膜16が積層され、所定方向にラビング処理されている。
【0049】
一方、対向基板20には、TFTアレイ基板のデータ線6a、走査線3a及びTFT30の形成領域に対向する領域、即ち各画素の非表示領域において第1遮光膜23が設けられている。この第1遮光膜23によって、対向基板20側からの入射光がTFT30のチャネル領域1a、ソース領域1d及びドレイン領域1eに入射することが防止される。第1遮光膜23上に、対向電極(共通電極)21が基板20全面に亘って形成されている。対向電極21上にポリイミド系の高分子樹脂からなる配向膜22が積層され、所定方向にラビング処理されている。
【0050】
そして、素子基板10と対向基板20との間に液晶50が封入されている。TFT30は所定のタイミングでデータ線6aから供給される画像信号を画素電極9aに書き込む。書き込まれた画素電極9aと対向電極21との電位差に応じて液晶50の分子集合の配向や秩序が変化して、光を変調し、階調表示を可能にする。
【0051】
図3及び図4に示すように、対向基板20には表示領域を区画する額縁としての第2遮光膜42が設けられている。第2遮光膜42は例えば第1遮光膜23と同一又は異なる遮光性材料によって形成されている。
【0052】
第2遮光膜42の外側の領域に液晶を封入するシール材41が、素子基板10と対向基板20間に形成されている。シール材41は対向基板20の輪郭形状に略一致するように配置され、素子基板10と対向基板20を相互に固着する。シール材41は、素子基板10の1辺の一部において欠落しており、貼り合わされた素子基板10及び対向基板20相互の間隙には、液晶50を注入するための液晶注入口78が形成される。液晶注入口78より液晶が注入された後、液晶注入口78を封止材79で封止するようになっている。
【0053】
素子基板10のシール材41の外側の領域には、データ線駆動回路61及び実装端子62が素子基板10の一辺に沿って設けられており、この一辺に隣接する2辺に沿って、走査線駆動回路63が設けられている。素子基板10の残る一辺には、画面表示領域の両側に設けられた走査線駆動回路63間を接続するための複数の配線64が設けられている。また、対向基板20のコーナー部の少なくとも1箇所においては、素子基板10と対向基板20との間を電気的に導通させるための導通材65が設けられている。
【0054】
図1において、給材部81には、図2乃至図5に示す液晶パネルが与えられる。給材部81は液晶パネルを搬送部82に給材する。給材部81は、積層された図示しないトレイを有する。プラスチック成形された各トレイには液晶パネルが複数配列されるようになっている。給材部81は、トレイが積み重ねられて設置される図示しない給材トレイ部を有している。各トレイ上には、検査する液晶パネル(以下、検査モジュールという)を例えば5列×4行で20枚並べられている。給材部81は、トレイ上の検査モジュールを搬送部82に給材する。
【0055】
搬送部82は、液晶パネルを各検査部に自動搬送する。なお、搬送部82は、各検査部間では、ループ状に移動する図示しないパレット搬送系によって液晶パネルを搬送するようになっている。また、搬送部82は、全ての検査が終了した液晶パネルを除材部83に搬送する。
【0056】
なお、搬送部82による各パレットからトレイ又は各検査部へのパネルセットは、XYロボット又はスカラロボットを使用して、真空吸着することによって行われる。
【0057】
除材部83は検査終了後の液晶パネルを検査装置から除材する。本実施の形態においては、除材部83は、検査によって良否又はランク判定された液晶パネルを分類して各トレイ上に載置するようになっている。
【0058】
検査部としては、ID読取部84、画像処理部85、最適駆動タイミング設定部86、計量系検査部87、点欠陥検査部88、面欠陥検査部89及び印字部90を有する。これらの検査部は、管理制御部91によって管理制御されるようになっている。
【0059】
ID読取部84は、検査モジュールである液晶パネルの識別番号を読み取るようになっている。予め前工程によって、液晶パネルのFPC(フレキシブルプリント板)等にパネル識別記号を印字しておく。ID読取部84は、搬送部82による搬送路上に配置され、例えば、バーコードリーダー等によってパネル上の識別記号を読み取る。
【0060】
なお、この場合には、印字面積を最小限にするために、2次元バーコードを使用するのが好ましい。また、識別記号をパネル上に印字することができない場合には、ID読取部84を用いることなく、個々のパネルを搭載する搬送系のパレットにICタグなどの識別表示を付して装置内での識別用として用いてもよい。
【0061】
検査モジュールのIDを認識することで、各検査部におけるパネル検査データを個体管理することが可能となる。
【0062】
画像処理部85は、画像を必要とする各検査工程のために、パネルの投影画面を数値化して取込むようになっている。図6は図1中の画像処理部85の具体的な構成を示す説明図である。
【0063】
搬送部82によって、画像処理部85の所定の検査位置に検査モジュールである液晶パネル100が配置されるようになっている。検査位置においては実機と同様の光学系を用いた投影機構が設けられている。即ち、高圧水銀ランプ等を用いた光源103から、入射光学系106を通して、入射偏光板107、出射偏光板108で挟まれた液晶パネル100へ光を入射して、投射光学系109からスクリーン101へ液晶パネル100の表示画面を投影する。このとき、使用する光の波長は白色光でも良いが、波長によって検出感度が異なる欠陥を検出するために、緑色光、赤色光、青色光を使い分けても構わない。
【0064】
液晶パネル100近傍にはLCDドライバ104が配置される。
【0065】
LCDドライバ104は、電気信号を液晶パネル100に伝達するための図示しないプローブ機構を有しており、液晶パネル100を図示しない画像入力ボードからの画像信号に応じて駆動することができるようになっている。これにより、スクリーン101上に画像が投影される。
【0066】
CCD等のカメラ102は、スクリーン101の表示画面を取り込んで数値化するようになっている。
【0067】
なお、投影機構は、パネルの搬送系と同様にパネルを水平に設置することで、精度の高い位置出しを可能にしている。また、図6ではスクリーン101を液晶パネル100の上方向に配置して、画像投射方向を垂直方向としたが、反射ミラーを用いて90度方向変換して水平方向へ投射するようにしてもよいことは明らかである。
【0068】
また、CCDカメラ102としては、パネルの画素数に依存するが、例えば、横1300×縦1000画素の白黒カメラを用いる。また、中間調表示でわずかに周辺より輝度の高い欠陥を検出するために処理する階調数は、1024階調(10ビット以上)あることが望ましい。3板用液晶ブロジェクタでは、1枚のパネルは白黒であるので、デバイスとしてのパネル検査用に用いるCCDカメラはカラーである必要はない。
【0069】
カメラ102からのカメラ出力は画像処理パソコン105に供給される。画像処理パソコン105は図示しないメモリを備えており、カメラ出力に所定の画像信号処理を施すと共に、処理画像を各種検査に用いるために、液晶パネルのIDに対応させて表示画面データとして記憶保持するようになっている。
【0070】
図1において最適駆動タイミング設定部86は、パネル駆動時の最適駆動タイミングを検出して、検出結果を以後の検査に適用するようになっている。
【0071】
水平方向の駆動回路を内蔵したTFT液晶パネルにおいては、製造プロセスの相違によってトランジスタ特性が異なり、機種や個体毎に、特に水平方向サンプルホルダの駆動タイミングが異なる場合がある。この場合、表示画面のパターン切り替り部分にゴースト現象と呼ぶ影が発生する。そこで、最適駆動タイミング設定部86は、駆動タイミングを自動的にずらしながら、ゴースト現象が最小となるタイミングを得ることで、最適タイミングを取得する。
【0072】
例えば、最適駆動タイミング設定部86は、液晶パネルを図示しない蛍光管等のバックライト上に配置した状態で、ゴーストが見えやすいパターンを表示させる。ゴーストを検出するパターンとしては、中が黒で背景が中間調のウィンドウパターン画面等がある。最適駆動タイミング設定部86は、液晶パネルに表示された画像をCCDカメラで撮像して、撮像画像からゴースト値を算出する。ゴースト値は、ウィンドウパターンに隣接する背景部(ゴースト発生部)の輝度Aと、離れた場所の背景の輝度Bとを用いて、下記(1)式によって表すことができる。
【0073】
ゴースト値=(A−B)/B×100 (%) …(1)
計量系検査部87は、液晶パネルの計量系検査を実行する。例えば、計量系検査部87は、透過率、コントラスト比及びTV特性等を測定する。計量系検査部87は、実機に近い図示しない光学系を具備しており、検査台上の液晶パネルに、実機に近い入射光を照射して、透過光を測定する。なお、透過光の測定器として照度計または、輝度計を使用すると、高い精度の測定が可能となる。
【0074】
また、実際のプロジェクタ(実機)は、使用するパネルサイズによって光学系による入射光の角度分布が異なる。そこで、実機に近い入射光を得るために、計量系検査部87の光学系に、パネルサイズに応じて最大入射角度が可変の機構を設けることにより、パネルサイズに拘わらず入射光の角度分布を実機と近似させることができる。
【0075】
計量系検査部87は、パネル有無による照度の差を透過率として取得し、白表示と黒表示との差をコントラスト比データとして取得する。また、計量系検査部87は、ビデオ電圧を徐々に変化させた際の照度を測定することによって、電圧透過率特性(TVカーブ)を得るようになっている。
【0076】
点欠陥検査部88は、CCDカメラ等によって位置及び階調情報に変換された表示画面データを画像処理して、点欠陥検査を実施する。本実施の形態においては、点欠陥検査部88は、画像処理部85の画像処理パソコン105に保持されている処理画像の表示画面データが後述する管理制御部91から与えられて、点欠陥処理を実行するようになっている。従って、本実施の形態においては、点欠陥検査部88において画像取込み装置は不要であり、また、点欠陥処理に際して画像取込み処理は不要である。
【0077】
面欠陥検査部89は、点欠陥検査部88と同様に、予め画像処理パソコン105に格納されている画像データを画像処理して面欠陥の検出、判定を実施するようになっている。
【0078】
印字部90は、各種検査の検査判定結果の情報(判定情報)が与えられて、判定情報に基づく表示を液晶パネル等に印字するようになっている。例えば、印字部90は、判定情報に基づいて、検査モジュールの部分に、インクジェットプリンタ等を用いて判定結果又はそれに類する記号やバーコード等の表示を印字する。なお、印字の色が黒の文字の場合には、透明なFPC部分に印字すると視認しやすく好ましい。
【0079】
管理制御部91は、各検査部等を管理制御すると共に、各検査部からの情報を収集して、検査判定結果の判定情報を得るための所定の処理を行うようになっている。本実施の形態においては、管理制御部91は、点欠陥処理及び面欠陥処理時には、画像処理部85が記憶保持している表示画面データを利用するようになっている。
【0080】
次に、このように構成された実施の形態の動作について図7乃至図18のフローチャートを参照して説明する。図7乃至図9は被検査物である液晶パネルの搬送を説明するためのものであり、図10乃至図18は検査工程を説明するためのものである。
【0081】
検査工程が開始されると、図7のステップS11において、ハンドワーク等により、検査モジュールである液晶パネルをパレット上に載置する。次に、ステップS12においてトレイを給材部81にセットする。
【0082】
次に、ステップS13において給材を開始する。図8はステップS13の給材部における給材を説明するためのものである。図8のステップS21において、給材部81の給材トレイ部の最上段のトレイから、ロボット等によって、パネルを吸着保持して(ステップS22)、所定場所に移動させる(ステップS23)。なお、1つのトレイ上の液晶パネルの全てが移動されて空になると、引き続き、次の段のトレイからパネルが取り出される。
【0083】
給材部81によって給材されたトレイ上の液晶パネルは搬送部82によって各検査部に搬送される。各検査は図10のフローチャートに従って行われる。先ず、搬送部82は図7のステップS13において、トレイをID読取部84に搬送する。図10のステップS41に示すように、給材トレイから液晶パネルが取り出されて、ステップS42においてパネルの識別IDがID読取部84によって読み取られる。
【0084】
図11はID読み取り処理を示している。図11のステップS51において、管理制御部91から開始信号が与えられると、ID読取部84は、バーコードリーダーを下に移動させ(ステップS52)、ステップS53において識別記号を読み取る。次に、ステップS54において、ID読取部84は読み取った各液晶パネルのIDを管理制御部91に出力する。以後、搬送される液晶パネルに対して順次IDの読み取り及び情報の転送が行われる。
【0085】
次に、図7のステップS14において、搬送部82は、検査モジュールを計量系検査部87に搬送する。図10のステップS43において、計量系検査部87は計量系の各種検査を行う。図12は計量系検査工程を示している。
【0086】
図12のステップS61において、管理制御部91から開始信号が与えられると、計量系検査部87は、パネルを配置しない状態で照度測定を行い(ステップS62)、ステップS63においてパネルを検査台に配置して、全白画像の照度測定を行う(ステップS63)。次に、計量系検査部87は、ステップS65において全黒画像の照度測定を行い、ステップS66において電圧可変時の照度測定を行う。計量系検査部87は、ステップS67において測定結果を管理制御部91に出力する。
【0087】
管理制御部91は、計量系検査部87の測定結果に基づいて、透過率、コントラスト比及びTV特性を算出する。
【0088】
次に、図7のステップS15において、搬送部82は、検査モジュールを最適駆動タイミング設定部86に搬送する。図10のステップS44において、最適駆動タイミング設定部86は最適タイミングを検出する。図13は最適タイミング検出処理を示している。
【0089】
図13のステップS71において、管理制御部91から開始信号が与えられると、最適駆動タイミング設定部86は、ステップS72において、液晶パネルを所定のタイミングで駆動する。次に、この状態で、駆動タイミング設定部86は、液晶パネルに中黒で背景が中間調のウィンドウパターンを表示させる(ステップS73)。次に、ステップS74において、CCDカメラにより画像を取込み、ウィンドウ周辺の輝度差(ゴースト)を算出する(ステップS75)。駆動タイミング設定部86は、ゴーストの算出結果に基づいて、ステップS76,S79において、タイミングを変更する。駆動タイミング設定部86は、ステップS73〜S76の処理を、設定タイミングまで繰返す。駆動タイミング設定部86は、ステップS77において、ゴーストが最小値となるタイミングを、最適タイミングとして検出する。最適駆動タイミング設定部86は、ステップS78において測定結果を管理制御部91に出力する。
【0090】
次に、図7のステップS16において、搬送部82は、検査モジュールを画像処理部85に供給する。図10のステップS45において、画像処理部85は投影画像を複数枚取込む。図14は画像取込み処理を示している。
【0091】
図14のステップS81において、管理制御部91から開始信号が与えられると、画像処理部85は、ステップS82において、液晶パネルに画像を表示させて、CCDカメラ102によって画像を撮像する(ステップS83)。撮像された画像はステップS84において、画像処理パソコン105に記憶保持される。次に、画像処理部85は、液晶パネルに表示させるパターンを変化させて(ステップS86)、同様の処理を繰返す。
【0092】
次に、図7のステップS17において、搬送部82は、検査モジュールを各欠陥検査部88,89に搬送する。図10のステップS46において、先ず、点欠陥検査部88は点欠陥を検出する。図15は点欠陥検査処理を示している。
【0093】
図15のステップS91において、管理制御部91から開始信号が与えられると、点欠陥検査部88は、ステップS92において、画像処理部85において取込み済みの画面データ読み出す。画像処理パソコン105からの画面データは管理制御部91を介して点欠陥検査部89に供給される。
【0094】
点欠陥検査部88は、例えば、以下の(A1)乃至(C1)に示すアルゴリズムによって点欠陥処理を行う。
【0095】
(A1)元画面を5×5画素等の単位で平均化し、元画面と差を算出して輝度ムラを補正する。
【0096】
(B1)元画面を判定規格で2値化して、白レベルとなるものを輝点候補とする。
【0097】
(C1)各輝点候補の輝度値と面積を調べ、規格輝度以上で、規格面積以上のものを輝点と判定する。
【0098】
黒点の場合には(B1)の2値化時に黒レベルとなるものについて同様に処理を行う。
【0099】
即ち、点欠陥検査部88は、ステップS93において、設定閾値で元画面を2値化し、ステップS94で黒部をマスクして、元画面から白部を抜き出し、ステップS95で抜き出し部を判定規格と比較し、ステップS96で輝点部検出、判定を行う。更に、点欠陥検査部88は、ステップS97において、設定閾値で元画面を2値化し、ステップS98で白部をマスクして、元画面から黒部を抜き出し、ステップS99で抜き出し部を判定規格と比較し、ステップS100 で黒点部検出、判定を行う。次に、点欠陥検査部88は、ステップS101 において、別ファイルを選択して処理をステップS92に戻し、最終画面ファイルまで同様の処理を繰返す。点欠陥検査部88は、ステップS102 において測定結果を管理制御部91に出力する。
【0100】
次に、図10のステップS47において、面欠陥検査部89は面欠陥を検出する。図16は面欠陥検査処理を示している。
【0101】
図16のステップS111 において、管理制御部91から開始信号が与えられると、面欠陥検査部89は、ステップS112 において、画像処理部85において取込み済みの画面データを読み出す。画像処理パソコン105からの画面データは管理制御部91を介して面欠陥検査部89に供給される。
【0102】
面欠陥検査部89は、例えば、以下(A2)乃至(E2)に示すアルゴリズムによって面欠陥処理を行う。下記アルゴリズムは、欠陥のうち、たとえば、シミ、ムラと呼ばれる比較的小面積の輝度変化についてのアルゴリズムを示している。
【0103】
(A2)元画面の輝度ムラを補正する。
【0104】
(B2)画面を、5×5画素等の核となるサイズで平均化してブロック化する。
【0105】
(C2)周囲のブロックと比較して、差が大きいブロックをムラ候補とする(D2)核サイズを7×7,9×9等の数種類に設定して、(B2),(C2)を実施する。
【0106】
(E2)結果画像に適当な係数を乗じて加算し、最終結果とする。
【0107】
(F2)結果画像の中で、判定規格以上となる部分のピーク数値と面積を元にシミムラの判定を行う。
【0108】
即ち、面欠陥検査部89は、ステップS113 において、設定画素数を単位として元画面を平均化し、ステップS114 において隣接領域(ブロック)との差を算出し、ステップS115 において、結果を判定規格と比較し、ステップS116 においてムラ部を検出する。次に、面欠陥検査部89は、ステップS117 ,S122 において、設定画素数を変更して処理をステップS113 に戻し、最大設定まで同様の処理を繰返す。次に、面欠陥検査部89は、ステップS118 において各設定画素数毎の検出結果を合算し、ステップS119 でムラ部を判定する。次に、面欠陥検査部89は、ステップS120 ,S123 において、別ファイルを選択して処理をステップS112 に戻し、最終画面ファイルまで同様の処理を繰返す。面欠陥検査部89は、ステップS121 において測定結果を管理制御部91に出力する。
【0109】
図10のステップS48は、管理制御部91における判定処理を示している。図17は結果判定処理を示すフローチャートである。
【0110】
図10のフローチャートでは、全ての検査終了後に行われるように記載されているが、判定処理を各検査の終了毎に行うようにしてもよい。図17は判定処理を各検査結果の受信毎に行われるものとして示してある。
【0111】
図17のステップS131 において、管理制御部91は検査結果に基づく判定処理を開始する。管理制御部91は、ステップS132 において各検査部の受信結果を受信して、夫々判定を行う。管理制御部91は、判定結果に基づいて、各液晶パネルをランク分けし(ステップS133 )、液晶パネル毎にランクデータを保持する(ステップS134 )。
【0112】
次に、図7のステップS18において、搬送部82は、検査モジュールを印字部90に搬送する。図10のステップS49において、印字部90は判定結果に基づく印字を行う。図18は結果印字処理を示している。
【0113】
図18のステップS142 において、印字部90は、管理制御部91から判定結果を受信すると、ステップS143 においてインクジェットプリンタ等の印字装置に検査モジュールである液晶パネルを移動させ、判定結果に基づいてランクを示す印字を行う(ステップS144 )。
【0114】
次に、図7のステップS19において、搬送部82は、検査モジュールを除材部83に搬送する(図10のステップS50)。除材部83は、搬送された検査モジュールを除材する。図9は除材処理を示している。
【0115】
検査終了後、除材部83は除材を開始する。除材部83は、管理制御部91から除材する液晶パネルのランクを受信する(ステップS32)。除材部83は、判定ランク毎に格納するトレイを設定し、ランクに応じたトレイに検査済みの液晶パネルを載置可能なように、トレイの移動等を行う(ステップS33)。除材部83は、ステップS34において、ランクに応じたトレイに液晶パネルをセットする。除材部83は、ステップS35において、セットした液晶パネルのトレイ内での位置の情報及びトレイの番号等の情報を管理制御部91に出力する。
【0116】
なお、除材部83は、予めトレイをランク毎に作成しておく例を説明したが、ランクが新たに発生した時点で、最も上の空きトレイをそのランク用として決定してもよい。この場合には、判定結果の分布が予測できない場合においても、必要トレイ数が少なくて済む可能性がある。
【0117】
また、図10においては、各検査を順次行うものとして説明した。しかし、ID認識、画像取込み、最適タイミング検査後の各検査については、並列処理によって実施することができることは明らかである。この場合でも、ID認識、画像取込み及び最適タイミングの検査結果を利用して、他の検査を行うことができる。並列処理によって検査時間を著しく短縮することが可能である。
【0118】
このように、本実施の形態においては、パネル毎に異なる最適タイミング情報を各検査部において利用することができることから、検査の最適化を図ることができる。また、各検査部で得られた情報を管理制御部において一括して処理していることから、検査部間での分類仕分け作業が不要となる。また、個々のパネルの欠陥情報を一括して処理することができることから、前工程への品質情報のフィードバックが容易となる。取込んだ画像を、画像を必要とする複数の検査で利用しており、各検査毎に画像取込みを行う必要がないので、全検査時間を短縮することが可能である。また、計量系検査、点欠陥検査及び面欠陥検査を分割して処理することができ、検査時聞を短縮することができる。また、個体を識別し、個体毎にランクを印字することができ、分類等の付帯作業を自動化することができる。
【0119】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、パネル毎に異なる最適タイミングを個々に調整することを可能にすることができ、また、パネルの設置方法及び判定ランク毎のパネル分類を自動化することができ、更に、1回の画像取込み処理により画像を複数の検査で利用することで、検査に要する時間を短縮することができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る検査装置を示すブロック図。
【図2】液晶装置の画素領域を構成する複数の画素における各種素子、配線等の等価回路図。
【図3】TFT基板等の素子基板をその上に形成された各構成要素と共に対向基板側から見た平面図。
【図4】素子基板と対向基板とを貼り合わせて液晶を封入する組立工程終了後の液晶装置を、図3のH−H'線の位置で切断して示す断面図。
【図5】液晶装置を詳細に示す断面図。
【図6】図1中の画像処理部85の具体的な構成を示す説明図。
【図7】実施の形態の動作を説明するためのフローチャート。
【図8】実施の形態の動作を説明するためのフローチャート。
【図9】実施の形態の動作を説明するためのフローチャート。
【図10】実施の形態の動作を説明するためのフローチャート。
【図11】実施の形態の動作を説明するためのフローチャート。
【図12】実施の形態の動作を説明するためのフローチャート。
【図13】実施の形態の動作を説明するためのフローチャート。
【図14】実施の形態の動作を説明するためのフローチャート。
【図15】実施の形態の動作を説明するためのフローチャート。
【図16】実施の形態の動作を説明するためのフローチャート。
【図17】実施の形態の動作を説明するためのフローチャート。
【図18】実施の形態の動作を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
81…給材部
82…搬送部
83…除材部
84…ID読取部
85…画像処理部
86…最適駆動タイミング設定部
87…計量系検査部
88…点欠陥検査部
89…面欠陥検査部
90…印字部
91…管理制御部
Claims (3)
- 中が黒で背景が中間調のウィンドウパターン画面を表示して、表示パネルのゴースト現象が最小となるような水平方向の駆動回路の最適駆動タイミングを検出する最適タイミング検査手段と、
前記表示パネルの透過率、コントラスト比又は電圧透過率特性の計量系検査を行う計量系検査手段と、
前記最適タイミング検査手段が検出した最適駆動タイミングを利用して、前記表示パネルの表示画像を取込む画像取込み手段及び前記表示パネルの欠陥の計数検査を行う計数検査手段と、
を具備したことを特徴とする検査装置。 - 前記計数検査手段は、表示画像の前記点欠陥を検査する点欠陥検査手段と表示画像の面欠陥を検査する面欠陥手段との少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項1に記載の検査装置。
- 前記計数検査手段は、前記画像取込み手段による画像取込み、前記最適タイミング検査手段による最適駆動タイミングの検出及び前記ID読取手段によるIDの検出以後に、前記計数検査に複数の検査が含まれる場合にはこれらの複数の検査を並列処理することを特徴とする請求項1に記載の検査装置。
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