JP3786614B2 - Method for producing low-charge and easy-adhesive polyester film - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は低帯電・易接着性ポリエステルフイルムの製造方法に関し、さらに詳しくは耐熱性、塗工性に優れ、かつ高い接着性と低い帯電性を有するプライマー層を設けてなり、特に磁気記録媒体の基材として有用な低帯電・易接着性ポリエステルフイルムの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ポリエステルフイルムは、物理的、化学的性質に優れ種々の広範囲な用途(例えば、磁気記録媒体、グラフィック材料、印刷材料、包装材料、電子材料など)に用いられている。しかし、ポリエステルフイルムは高度の結晶性を有し、フイルム特性を充分引き出すためには、用途に見合った表面特性を付与する必要がある。
【0003】
ポリエステルフイルムに易接着性を付与する手段として、従来、易接着性ポリエステル樹脂の水性液例えば水分散体を塗布して易接着層(プライマー層)を設けることが提案され、実用化されている。例えば、ポリマー分子内にスルホン酸塩基を0.5モル%以上導入した親水性ポリエステル樹脂の水性液を塗布することが知られている。しかし、この親水性ポリエステル樹脂は二次転移点(Tg)が低く、耐湿熱性に劣るという欠点がある。また水性液の安定化又は塗布工程の安定化のために界面活性剤を添加するが、この界面活性剤によっても耐熱性が低下し、塗工性不良となるという問題をかかえている。
【0004】
ポリエステル樹脂の二次転移点(Tg)を高めるためには剛直な成分を導入するのが有効であるが、この場合接着性の特性が低下する傾向があり、また親水性も低くなるため樹脂の溶解性が低下するという問題がある。
【0005】
特開昭63−115747号公報には、(A)全ジカルボン酸成分に対し0.5〜15モル%のスルホン酸金属塩基含有ジカルボン酸を含有する混合ジカルボン酸成分とグリコール成分とから形成された水不溶性ポリエステル共重合体および(B)下記式
【0006】
【化1】
HO−(R1O)n−(R2O)m−H
(但し、n、mは6〜1200の整数、R1 、R2 は炭素数が1〜4のアルキレン基又はアリーレン基、R1 、R2 のうちいずれか一方が炭素数3以上のアルキレン又はアリーレン基)で示される共重合物の混合物を有する層が、フイルムの少なくとも片面に積層されてなることを特徴とする、透明で帯電防止性に優れた熱可塑性樹脂フイルム積層物が開示されている。しかし、このフイルム積層物の帯電防止性は十分であるとは言えず、また上記共重合物はHLBが低いので接着特性が低下する傾向がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、耐熱性、塗工性に優れ、かつ高い接着性と低い帯電性を有する低帯電・易接着性ポリエステルフイルムの製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、かかる目的を達成するために次の構成からなる。
【0009】
ポリエステルフイルムの少なくとも片面に、(A)全酸成分当り0.01モル%以上0.5モル%未満のスルホン酸金属塩基含有化合物を共重合した水分散性ポリエステル樹脂、(B)ポリエチレンオキシド・ポリプロピレンオキシドブロック共重合物及び(C)ポリエチレンオキシド・モノアルキルエーテルを主要固形成分とする塗液を塗布し、乾燥して、軟化点が140〜170℃の範囲にあるプライマー層を設けることを特徴とする低帯電・易接着性ポリエステルフイルムの製造方法。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を更に詳細に説明する。
【0011】
本発明においてポリエステルフイルムを構成するポリエステルとは、芳香族ジカルボン酸を主たる酸成分とし、脂肪族グリコールを主たるグリコール成分とするポリエステルである。かかるポリエステルは実質的に線状であり、そしてフイルム形成性、特に溶融成形によるフイルム形成性を有する。
【0012】
芳香族ジカルボン酸としては、例えばテレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、イソフタル酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェニルエーテルジカルボン酸、ジフェニルスルホンジカルボン酸、ジフェニルケトンジカルボン酸、アンスラセンジカルボン酸等を挙げることができる。
【0013】
脂肪族グリコールとしては、例えばエチレングリコール、トリメチレングリコール、テトラメチレングリコール、ペンタメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、デカメチレングリコール等の如き炭素数2〜10のポリメチレングリコールあるいはシクロヘキサンジメタノールの如き脂環族ジオール等を挙げることができる。
【0014】
本発明において、ポリエステルとしては、アルキレンテレフタレート及び/又はアルキレンナフタレートを主たる構成成分とするものが好ましく用いられる。かかるポリエステルのうちでも特にポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート、全ジカルボン酸成分の80モル%以上がテレフタル酸及び/又は2,6−ナフタレンジカルボン酸であり、全グリコール成分の80モル%以上がエチレングリコールである共重合体が好ましい。その際全酸成分の20モル%以下は、テレフタル酸及び/又は2,6−ナフタレンジカルボン酸以外の上記芳香族ジカルボン酸であることができ、また例えばアジピン酸、セバチン酸等の如き脂肪族ジカルボン酸;シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸の如き脂環族ジカルボン酸等であることができる。また、全グリコール成分の20モル%以下は、エチレングリコール以外の上記グリコールであることができ、また例えばハイドロキノン、レゾルシン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン等の如き芳香族ジオール;1,4−ジヒドロキシジメチルベンゼンの如き芳香環を有する脂肪族ジオール;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等の如きポリアルキレングリコール(ポリオキシアルキレングリコール)等であることもできる。
【0015】
また、本発明におけるポリエステルには、例えばヒドロキシ安息香酸の如き芳香族オキシ酸、ω−ヒドロキシカプロン酸の如き脂肪族オキシ酸等のオキシカルボン酸成分を、ジカルボン酸成分とオキシカルボン酸成分の総量に対し20モル%以下の量で共重合したものを包含する。
【0016】
さらに本発明におけるポリエステルには実質的に線状である範囲の量、例えば全酸成分に対し2モル%以下の量で、三官能以上のポリカルボン酸成分又はポリヒドロキシ化合物成分、例えばトリメリット酸、ペンタエリスリトール等を共重合したものも包含される。
【0017】
上記ポリエステルは、それ自体公知であり、かつそれ自体公知の方法で製造することができる。
【0018】
上記ポリエステルとしては、O−クロロフェノール中の溶液として35℃で測定して求めた固有粘度が0.4〜0.9のものが好ましい。
【0019】
本発明におけるポリエステルには、滑剤として不活性無機粒子または架橋高分子粒子を単独で、又は任意の組み合せで含有させることができる。不活性無機粒子としてはカオリン、炭酸カルシウム、シリカ、三二酸化アルミニウム等が好ましい。架橋高分子粒子としては架橋シリコーン樹脂、架橋ポリスチレン樹脂、架橋アクリル樹脂等からなる粒子が好ましい。これら粒子は通常ポリエステル製造時、例えばエステル交換法による場合のエステル交換反応中もしくは重縮合反応中の任意の時期、または直接重合法による場合の任意の時期に、好ましくはグリコール中のスラリーとして反応系中に添加する。滑剤の平均粒径は0.005〜2μm、更には0.01〜1.8μmであることが好ましく、また添加量は0.01〜2重量%、更には0.03〜1.5重量%であることが好ましい。
【0020】
本発明におけるポリエステルフイルムは二軸配向フイルムであることが好ましく、またこの厚みは3〜75μmであることが好ましい。さらにポリエステルフイルムは二軸方向のヤング率がそれぞれ450kg/mm2 以上2000kg/mm2 以下であることが好ましい。
【0021】
前記ポリエステルフイルムは、従来から知られている製造方法或は当業界に蓄積されている製造方法で製造することができる。
【0022】
本発明において、ポリエステルフイルムの少なくとも片面に設けるプライマー層は、(A)全カルボン酸成分当り、0.01モル%以上0.5モル%未満のスルホン酸金属塩基含有化合物を共重合した水分散性ポリエステル樹脂、(B)ポリエチレンオキシド・ポリプロピレンオキシドブロック共重合物及び(C)ポリエチレンオキシド・モノアルキルエーテルを主要固形成分とする塗液を塗布し、乾燥して得られる、軟化点が140〜170℃の範囲にあるプライマー層である。
【0023】
前記水分散性ポリエステル樹脂(A)は、スルホン酸金属塩基含有化合物が全ジカルボン酸成分当り0.01モル%以上0.5モル%未満、好ましくは0.04〜0.3モル%の割合で共重合されている。この化合物の共重合割合が0.01モル%未満であると樹脂の水分散性や塗液の安定性が非常に悪くなり、一方0.5モル%以上であるとフイルムの帯電性が強く、低帯電性の目的を達成することができない。
【0024】
このスルホン酸金属塩基含有化合物としては、スルホン酸塩基(例えばNaスルホネート、Liスルホネート、Kスルホネート、アンモニウムスルホネート、ポリアルキルホスフィンスルホネート等)を有するジカルボン酸、例えば5−Naスルホイソフタル酸、5−Kスルホイソフタル酸、5−Naスルホテレフタル酸、5−Kスルホテレフタル酸等を好ましく挙げることができる。
【0025】
前記水分散性ポリエステル樹脂(A)を構成するジカルボン酸成分としては、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、4,4′−ジフェニルジカルボン酸、フェニルインダンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、トリメリット酸等を、またグリコール成分としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ジメチロールプロピオン酸、グリセリン、トリメチロールプロパン、ビスフェノールAのアルキレンオキシド付加物等を例示することができる。これらは2種以上を用いることができる。
【0026】
前記水分散性ポリエステル樹脂(A)は従来から知られている方法で製造することができる。そして水分散性ポリエステル樹脂(A)の数平均分子量は3000〜30000、更には5000〜15000であることが好ましい。また水分散性ポリエステル樹脂(A)は塗液調製時に水分散体として用いるが、この水分散体の平均粒径は数十nmの大きさであることが好ましい。
【0027】
また、前記ポリエチレンオキシド・ポリプロピレンオキシドブロック共重合物(B)としては、下記式(1)
【0028】
【化2】
HO−(C2H4O)n−(C3H6O)m−(C2H4O)p−H……(1)
で表されるブロック共重合物のような両端がポリエチレンオキシド単位からなるブロック共重合物が好ましく挙げられる。
【0029】
上記式(1)において、mは20〜80であり、n+pは80〜600、更には100〜600であることが好ましい。またn、pはそれぞれ20以上であることが好ましい。
【0030】
前記ポリエチレンオキシド・ポリプロピレンオキシドブロック共重合物(B)におけるポリエチレンオキシド単位とポリプロピレンオキシド単位の割合は任意に調整することができるが、該ポリエチレンオキシド単位の割合が50〜90重量%、さらには70〜85重量%の範囲にあることが好ましい。さらに該ブロック共重合物の数平均分子量は5000〜3万であることが好ましい。
【0031】
また、前記ポリエチレンオキシド・モノアルキルエーテル(C)は下記式(2)
【0032】
【化3】
RO−(C2H4O)q−H……(2)
ここで、Rはアルキル基であり、qは3〜15の数である。
で表されるエーテル化合物である。この式(2)において、Rのアルキル基としては炭素数8〜18の一級または二級アルキルが好ましく、具体例としてはオクチル、ラウリル、ミリスチル、ペンタデシル、ステアリル等が好ましく例示できる。これらの中で、特に炭素数12〜14のアルキルが好ましい。またqは5〜9の数が好ましい。上記式(2)において、Rのアルキル基は親油性付与成分として作用し、
【0033】
【化4】
−(C2H4O)q−H
は親水性付与成分として作用する。このため、アルキル基の分子量にもよるが、通常エチレンオキシドの付加重合度が小さいもの(換言すると、qが小さいもの)は親油性が強く、一方この付加重合度が大きいもの(換言すると、qが大きいもの)は親水性の強いものとなる。両特性のバランスにおいて、Rは炭素数12〜14のアルキル基、qは5〜9であることが好ましい。
【0034】
本発明において、水分散性ポリエステル樹脂(A)とポリエチレンオキシド・ポリプロピレンオキシドブロック共重合物(B)とポリエチレンオキシド・モノアルキルエーテル(C)の割合(重量%)は93〜80:15〜5:10〜2、特に90〜80:13〜7:7〜3であることが好ましい。水分散性ポリエステル樹脂(A)の割合が93重量%を超えると塗工安定性が不良となり、一方80重量%未満になると接着性が不良となる。ポリエチレンオキシド・ポリプロピレンオキシドブロック共重合物(B)の割合が15重量%を超えるとフイルムの耐ブロッキング性が低下し、一方5重量%未満になると、低帯電性、耐熱性、塗工性が悪くなる。また、ポリエチレンオキシド・モノアルキルエーテル(C)の割合が10重量%を超えると耐熱性が低下し、一方2重量%未満になると塗工性が不良となる。
【0035】
本発明におけるプライマー層は軟化点が140〜170℃の範囲にあるが、好ましくは146〜165℃である。この軟化点が140℃未満であると耐熱性が悪く、フイルム製造工程や加工工程での加熱ロールを汚すようになる。一方170℃を超える軟化点は接着性や塗工性が悪くなる。
【0036】
プライマー層は、未延伸ポリエステルフイルム、一軸延伸ポリエステルフイルム或は二軸延伸ポリエステルフイルムに塗布液を塗布し、乾燥することで設けられる。この塗布はフイルムの片面または両面に行なう。これらの中、縦方向に延伸した一軸延伸フイルムを塗布することが好ましい。この場合、塗布後横延伸、更に場合によっては再縦延伸や再横延伸を行うことができる。延伸は従来から知られている条件、方法で行うことができる。例えば延伸倍率は二軸方向にそれぞれ2.5倍以上、好ましくは3.0倍以上であり、面積倍率は8倍以上、好ましくは8〜30倍である。
【0037】
前記塗布液(プライマー塗布液)の固形分濃度は30重量%以下、さらには15重量%以下であることが好ましい。また固形分濃度は0.5重量%以上、さらには1重量%以上であることが好ましい。この塗布液には、水分散性ポリエステル樹脂(A)、ポリエチレンオキシド・ポリプロピレンオキシドブロック共重合物(B)及びポリエチレンオキシド・モノアルキルエーテル(C)の外に、所望により他の成分例えば不活性微粒子、熱安定剤、等を含有させることができる。プライマー層(乾燥塗膜)の厚さは任意であるが、0.005μmから1μmであることが好ましい。
【0038】
このようにして得られた積層ポリエステルフイルムは塗工性、接着性、耐熱性、低帯電性に優れ、特に磁気用記録媒体の基材として有用である。
【0039】
【実施例】
以下、実施例をあげて本発明を更に説明する。尚、各特性値は下記の方法で測定した。
【0040】
1.接着性
ポリエステルフイルムのプライマー層の上に下記評価用塗料をマイヤーバーで乾燥後の厚さが約4μmになるように塗布し、100℃で3分間乾燥する。その後60℃で24時間エージングし、次いでスコッチテープNo.600(3M社製)巾12.7mm、長さ15cmを気泡の入らないように粘着し、この上をJIS C2701(1975)記載の手動式荷重ロールでならし、密着させ、テープ幅に切り出す。これを180度剥離したときの剥離強度を測定する。
○:50g以上
△:30g以上50g未満
×:30g以下
【0041】
(評価用塗料)
固形分換算で
▲1▼ ウレタン樹脂 ニッポラン2304 25重量部(日本ポリウレタン製)
▲2▼ 塩ビ・酢ビ樹脂 エスレックA 50重量部(積水化学製)
▲3▼ 分散剤 レシオンP 1重量部(理研ビタミン製)
▲4▼ 磁性剤 CTX−860 500重量部(戸田化学製)
をメチルエチルケトン/トルエン/シクロヘキサノン混合溶剤に溶解し、40%液にし、サンドグラインダーで2時間分散する。その後架橋剤のコロネートL 25重量部(固形分換算)を添加し、よく撹拌して磁性塗料を得る。
【0042】
2.環球式軟化点
プライマー層用塗液の乾固物を作り、JIS K−3531−1960に準じて軟化点を測定する。加熱浴液はグリセリンを使用し、昇温速度は約5℃/minとする。
【0043】
3.耐熱性
110℃に加熱した回転表面速度4m/minの加熱ロールを用い、該加熱ロールにプライマー層面がニップ圧2kg/cm2 で接するようにポリエステルフイルムを走行させ、40分後にロール表面を評価する。
○:ロール表面に異物が見られない
△:ロール表面に若干異物が見られる
×:ロール表面に多量の異物が見られる
【0044】
4.帯電性
ポリエステルフイルム(10μm×500mm×3000m)を23℃×75%RHの雰囲気下で150m/minのスピードで巻き返し、そのロールの剥離帯電量をヒューグルエレクトロニクス(株)製のデジタル式試験電気測定器Model−203を用いて測定する。
【0045】
5.塗布性評価
プライマー用塗液をフイルムにコートする際、コートフイルムの塗布面を観察して均一に塗布されているか目視判断する。
○:斑、筋が見られない
△:わずかに斑、筋が見られる
×:斑、筋の発生が非常に多く見られる
【0046】
6.塗液安定性
プライマー用塗液を60℃×3日保管し沈殿物が無いか観察する。
○:沈殿物が見られない
△:沈殿物がわずかに見られる
×:沈殿物非常に多く見られる
【0047】
[実施例1]
プライマー塗布液の調製:
2,6−ナフタレンジカルボン酸成分(40モル%)、イソフタル酸成分(59.95モル%)、5−Naスルホイソフタル酸成分(0.05モル%)、エチレングリコール成分(70モル%)、ビスフェノールAのプロピレンオキサイド4モル付加体成分(30モル%)からなり、数平均分子量が約10000の水分散性ポリエステル樹脂 82.5重量%
ポリエチレンオキシド(80重量%)・ポリプロピレンオキシド(20重量%)ブロック共重合物(数平均分子量:約23500) 12.5重量%
ポリエチレンオキシド・モノアルキルエーテル(数平均分子量:約500、アルキル基:炭素数12〜14の混合アルキル) 5重量%
を用い、これらと水媒体とを十分に混合して固形分濃度10重量%のプライマー水性塗布液を調製した。
【0048】
ポリエステルフイルムの製造:
固有粘度0.62のポリエチレンテレフタレートの未延伸シートを縦方向に2.3倍延伸した後、その片面に上記のプライマー水性塗布液をロールコーターで塗布した。次いで乾燥しつつ横方向に3.7倍延伸し、更に縦方向に2.3倍再縦延伸し、220℃で熱固定して厚さ10μmのフイルムを得た。プライマー層の膜厚は0.015μmであった。フイルムの特性を表1に示す。
【0049】
[実施例2〜4、比較例1〜4]
実施例1においてポリエステル樹脂成分を85重量%とし、塗布物の比率を表1に示すように変更する以外は同様に行った。得られたフイルムの特性を表1に示す。
【0050】
【表1】
【0051】
【発明の効果】
本発明における易接着層(プライマー層)は、ポリエステル樹脂中に特定量のスルホン酸塩基を有することと、ポリエチレンオキシド・ポリプロピレンオキシドブロック共重合物及びポリエチレンオキシド・モノアルキルエーテルを特定量配合してあり、耐熱性に優れ高い接着性と低帯電性を発現する特長を有するとともに、塗工性も改善されたものであり、磁気記録媒体の基材として優れた特性を発現する。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for producing a low-charge / easily-adhesive polyester film. More specifically, the present invention is provided with a primer layer having excellent heat resistance and coating property, and having high adhesion and low chargeability. The present invention relates to a method for producing a low-charge and easy-adhesive polyester film useful as a substrate.
[0002]
[Prior art]
Polyester films have excellent physical and chemical properties and are used in a wide variety of applications (for example, magnetic recording media, graphic materials, printing materials, packaging materials, electronic materials, etc.). However, the polyester film has a high degree of crystallinity, and it is necessary to impart a surface characteristic suitable for the application in order to fully extract the film characteristic.
[0003]
As a means for imparting easy adhesion to a polyester film, it has been proposed and practically used to provide an easy adhesion layer (primer layer) by applying an aqueous liquid of an easily adhesive polyester resin, for example, an aqueous dispersion. For example, it is known to apply an aqueous liquid of a hydrophilic polyester resin in which 0.5 mol% or more of a sulfonate group is introduced into a polymer molecule. However, this hydrophilic polyester resin has a disadvantage that it has a low secondary transition point (Tg) and is inferior in heat-and-moisture resistance. In addition, a surfactant is added to stabilize the aqueous liquid or the coating process, but this surfactant also has a problem that the heat resistance is lowered and the coating property is poor.
[0004]
In order to increase the secondary transition point (Tg) of the polyester resin, it is effective to introduce a rigid component. In this case, however, the adhesive property tends to be lowered, and the hydrophilicity is also lowered. There is a problem that the solubility is lowered.
[0005]
In JP-A-63-115747, (A) formed from a mixed dicarboxylic acid component containing 0.5-15 mol% of a sulfonic acid metal base-containing dicarboxylic acid and a glycol component with respect to the total dicarboxylic acid component. Water-insoluble polyester copolymer and (B)
[Chemical 1]
HO- (R 1 O) n- ( R 2 O) m-H
(However, n and m are integers of 6 to 1200, R 1 and R 2 are alkylene groups having 1 to 4 carbon atoms or arylene groups, and one of R 1 and R 2 is alkylene having 3 or more carbon atoms, or A transparent and antistatic thermoplastic resin film laminate characterized in that a layer having a copolymer mixture represented by (arylene group) is laminated on at least one surface of the film is disclosed. . However, it cannot be said that the antistatic property of this film laminate is sufficient, and since the copolymer has a low HLB, the adhesive properties tend to deteriorate.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a method for producing a low-charge / easy-adhesive polyester film having excellent heat resistance and coating property, and having high adhesion and low chargeability.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve this object, the present invention has the following configuration.
[0009]
A water-dispersible polyester resin obtained by copolymerizing (A) a sulfonic acid metal base-containing compound in an amount of 0.01 mol% or more and less than 0.5 mol% per total acid component on at least one side of a polyester film, (B) polyethylene oxide / polypropylene It is characterized by applying a coating liquid containing an oxide block copolymer and (C) polyethylene oxide monoalkyl ether as a main solid component and drying to provide a primer layer having a softening point in the range of 140 to 170 ° C. A method for producing a low-charge and easy-adhesive polyester film.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in more detail.
[0011]
In the present invention, the polyester constituting the polyester film is a polyester having aromatic dicarboxylic acid as the main acid component and aliphatic glycol as the main glycol component. Such polyesters are substantially linear and have film-forming properties, particularly film-forming properties by melt molding.
[0012]
Examples of aromatic dicarboxylic acids include terephthalic acid, naphthalene dicarboxylic acid, isophthalic acid, diphenoxyethane dicarboxylic acid, diphenyl dicarboxylic acid, diphenyl ether dicarboxylic acid, diphenyl sulfone dicarboxylic acid, diphenyl ketone dicarboxylic acid, and anthracene dicarboxylic acid. Can do.
[0013]
Examples of the aliphatic glycol include alicyclic groups such as polymethylene glycol having 2 to 10 carbon atoms such as ethylene glycol, trimethylene glycol, tetramethylene glycol, pentamethylene glycol, hexamethylene glycol, decamethylene glycol and the like, or cyclohexanedimethanol. A diol etc. can be mentioned.
[0014]
In the present invention, as the polyester, those mainly comprising alkylene terephthalate and / or alkylene naphthalate are preferably used. Among these polyesters, in particular, polyethylene terephthalate, polyethylene-2,6-naphthalate, 80 mol% or more of all dicarboxylic acid components are terephthalic acid and / or 2,6-naphthalenedicarboxylic acid, and 80 mol% or more of all glycol components. A copolymer in which is ethylene glycol is preferred. In this case, 20 mol% or less of the total acid component can be the above-mentioned aromatic dicarboxylic acid other than terephthalic acid and / or 2,6-naphthalenedicarboxylic acid, and aliphatic dicarboxylic acids such as adipic acid and sebacic acid, for example. Acid; can be alicyclic dicarboxylic acid such as cyclohexane-1,4-dicarboxylic acid. Further, 20 mol% or less of the total glycol component can be the above-mentioned glycol other than ethylene glycol, and an aromatic diol such as hydroquinone, resorcin, 2,2-bis (4-hydroxyphenyl) propane; Aliphatic diol having an aromatic ring such as 1,4-dihydroxydimethylbenzene; polyalkylene glycol (polyoxyalkylene glycol) such as polyethylene glycol, polypropylene glycol, polytetramethylene glycol and the like.
[0015]
In the polyester of the present invention, an oxycarboxylic acid component such as an aromatic oxyacid such as hydroxybenzoic acid or an aliphatic oxyacid such as ω-hydroxycaproic acid is added to the total amount of the dicarboxylic acid component and the oxycarboxylic acid component. It includes those copolymerized in an amount of 20 mol% or less.
[0016]
Further, the polyester in the present invention has a substantially linear amount, for example, 2 mol% or less based on the total acid component, and a tri- or higher functional polycarboxylic acid component or polyhydroxy compound component such as trimellitic acid. And those obtained by copolymerizing pentaerythritol and the like.
[0017]
The polyester is known per se and can be produced by a method known per se.
[0018]
The polyester preferably has an intrinsic viscosity of 0.4 to 0.9 determined by measurement at 35 ° C. as a solution in O-chlorophenol.
[0019]
The polyester in the present invention may contain inert inorganic particles or crosslinked polymer particles as a lubricant alone or in any combination. As the inert inorganic particles, kaolin, calcium carbonate, silica, aluminum sesquioxide and the like are preferable. As the crosslinked polymer particles, particles composed of a crosslinked silicone resin, a crosslinked polystyrene resin, a crosslinked acrylic resin or the like are preferable. These particles are usually used as a reaction system, preferably as a slurry in glycol, at any time during polyester production, for example, at any time during the transesterification or polycondensation reaction by the transesterification method, or by the direct polymerization method. Add in. The average particle size of the lubricant is preferably 0.005 to 2 μm, more preferably 0.01 to 1.8 μm, and the addition amount is 0.01 to 2% by weight, more preferably 0.03 to 1.5% by weight. It is preferable that
[0020]
The polyester film in the present invention is preferably a biaxially oriented film, and the thickness is preferably 3 to 75 μm. Furthermore, the polyester film preferably has a biaxial Young's modulus of 450 kg / mm 2 or more and 2000 kg / mm 2 or less, respectively.
[0021]
The polyester film can be produced by a conventionally known production method or a production method accumulated in the industry.
[0022]
In the present invention, the primer layer provided on at least one surface of the polyester film is (A) water dispersibility obtained by copolymerizing 0.01 mol% or more and less than 0.5 mol% of a sulfonic acid metal base-containing compound per total carboxylic acid component. Polyester resin, (B) Polyethylene oxide / polypropylene oxide block copolymer and (C) Polyethylene oxide / monoalkyl ether are applied as a main solid component and dried to obtain a softening point of 140 to 170 ° C. It is a primer layer in the range of.
[0023]
In the water dispersible polyester resin (A), the sulfonic acid metal base-containing compound is 0.01 mol% or more and less than 0.5 mol%, preferably 0.04 to 0.3 mol%, based on the total dicarboxylic acid component. Copolymerized. If the copolymerization ratio of this compound is less than 0.01 mol%, the water dispersibility of the resin and the stability of the coating solution are very poor, while if it is 0.5 mol% or more, the chargeability of the film is strong, The purpose of low chargeability cannot be achieved.
[0024]
Examples of the sulfonic acid metal base-containing compound include dicarboxylic acids having a sulfonate group (for example, Na sulfonate, Li sulfonate, K sulfonate, ammonium sulfonate, polyalkylphosphine sulfonate, etc.), such as 5-Na sulfoisophthalic acid, 5-K sulfone. Preferable examples include isophthalic acid, 5-Na sulfoterephthalic acid, and 5-K sulfoterephthalic acid.
[0025]
Examples of the dicarboxylic acid component constituting the water-dispersible polyester resin (A) include terephthalic acid, isophthalic acid, phthalic acid, 2,6-naphthalenedicarboxylic acid, hexahydroterephthalic acid, 4,4′-diphenyldicarboxylic acid, and phenyl. Indane dicarboxylic acid, adipic acid, sebacic acid, trimellitic acid, etc., and glycol components include ethylene glycol, diethylene glycol, neopentyl glycol, 1,4-butanediol, 1,6-hexanediol, 1,4-cyclohexane Examples thereof include dimethanol, dimethylolpropionic acid, glycerin, trimethylolpropane, and an alkylene oxide adduct of bisphenol A. Two or more of these can be used.
[0026]
The water-dispersible polyester resin (A) can be produced by a conventionally known method. And it is preferable that the number average molecular weights of water-dispersible polyester resin (A) are 3000-30000, Furthermore, 5000-15000. The water-dispersible polyester resin (A) is used as an aqueous dispersion during preparation of the coating liquid, and the average particle size of the aqueous dispersion is preferably several tens of nm.
[0027]
The polyethylene oxide / polypropylene oxide block copolymer (B) is represented by the following formula (1):
[0028]
[Chemical 2]
HO- (C 2 H 4 O) n- (C 3 H 6 O) m- (C 2 H 4 O) p-H ...... (1)
A block copolymer having both ends composed of polyethylene oxide units, such as a block copolymer represented by
[0029]
In said formula (1), m is 20-80, n + p is 80-600, Furthermore, it is preferable that it is 100-600. N and p are each preferably 20 or more.
[0030]
The ratio of the polyethylene oxide unit and the polypropylene oxide unit in the polyethylene oxide / polypropylene oxide block copolymer (B) can be arbitrarily adjusted, but the ratio of the polyethylene oxide unit is 50 to 90% by weight, more preferably 70 to 70%. It is preferably in the range of 85% by weight. Further, the number average molecular weight of the block copolymer is preferably 5,000 to 30,000.
[0031]
The polyethylene oxide monoalkyl ether (C) is represented by the following formula (2):
[0032]
[Chemical 3]
RO- (C 2 H 4 O) q-H ...... (2)
Here, R is an alkyl group, and q is a number from 3 to 15.
It is an ether compound represented by these. In this formula (2), the alkyl group of R is preferably a primary or secondary alkyl having 8 to 18 carbon atoms, and specific examples include octyl, lauryl, myristyl, pentadecyl, stearyl and the like. Among these, alkyl having 12 to 14 carbon atoms is particularly preferable. Moreover, q is preferably a number from 5 to 9. In the above formula (2), the alkyl group of R acts as a lipophilic component,
[0033]
[Formula 4]
- (C 2 H 4 O) q-H
Acts as a hydrophilicity-imparting component. For this reason, although depending on the molecular weight of the alkyl group, those having a small degree of addition polymerization of ethylene oxide (in other words, having a small q) are strongly lipophilic, while those having a large degree of addition polymerization (in other words, q is Larger ones are more hydrophilic. In the balance of both characteristics, R is preferably an alkyl group having 12 to 14 carbon atoms, and q is preferably 5 to 9.
[0034]
In the present invention, the ratio (% by weight) of the water-dispersible polyester resin (A), the polyethylene oxide / polypropylene oxide block copolymer (B) and the polyethylene oxide / monoalkyl ether (C) is 93-80: 15-5: It is preferably 10 to 2, particularly 90 to 80:13 to 7: 7 to 3. When the proportion of the water-dispersible polyester resin (A) exceeds 93% by weight, the coating stability becomes poor, while when it is less than 80% by weight, the adhesiveness becomes poor. When the proportion of the polyethylene oxide / polypropylene oxide block copolymer (B) exceeds 15% by weight, the blocking resistance of the film is lowered. On the other hand, when the proportion is less than 5% by weight, the low chargeability, heat resistance and coating property are poor. Become. Further, when the ratio of the polyethylene oxide monoalkyl ether (C) exceeds 10% by weight, the heat resistance is lowered, whereas when it is less than 2% by weight, the coating property becomes poor.
[0035]
The primer layer in the present invention has a softening point in the range of 140 to 170 ° C, preferably 146 to 165 ° C. When the softening point is less than 140 ° C., the heat resistance is poor, and the heating roll in the film production process or processing process is soiled. On the other hand, when the softening point exceeds 170 ° C., the adhesiveness and the coating property deteriorate.
[0036]
The primer layer is provided by applying a coating solution to an unstretched polyester film, a uniaxially stretched polyester film, or a biaxially stretched polyester film and drying it. This application is performed on one or both sides of the film. Among these, it is preferable to apply a uniaxially stretched film stretched in the longitudinal direction. In this case, it is possible to carry out lateral stretching after coating, and in some cases, re-longitudinal stretching or re-lateral stretching. Stretching can be performed by conventionally known conditions and methods. For example, the draw ratio is 2.5 times or more, preferably 3.0 times or more in the biaxial direction, and the area ratio is 8 times or more, preferably 8 to 30 times.
[0037]
The solid content concentration of the coating solution (primer coating solution) is preferably 30% by weight or less, and more preferably 15% by weight or less. The solid concentration is preferably 0.5% by weight or more, more preferably 1% by weight or more. In addition to the water-dispersible polyester resin (A), the polyethylene oxide / polypropylene oxide block copolymer (B) and the polyethylene oxide / monoalkyl ether (C), other components such as inert fine particles are optionally added to the coating solution. , Heat stabilizers, and the like. The thickness of the primer layer (dry coating) is arbitrary, but is preferably 0.005 μm to 1 μm.
[0038]
The laminated polyester film thus obtained is excellent in coatability, adhesiveness, heat resistance and low chargeability and is particularly useful as a base material for magnetic recording media.
[0039]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be further described with reference to examples. Each characteristic value was measured by the following method.
[0040]
1. The following coating material for evaluation is applied on the primer layer of the adhesive polyester film with a Meyer bar so that the thickness after drying becomes about 4 μm, and dried at 100 ° C. for 3 minutes. Thereafter, aging was performed at 60 ° C. for 24 hours, and then Scotch tape No. A 600 (made by 3M) width 12.7 mm and a length of 15 cm are adhered so that air bubbles do not enter, and this is leveled with a manual load roll described in JIS C2701 (1975), closely adhered, and cut into a tape width. The peel strength when this is peeled 180 degrees is measured.
○: 50 g or more Δ: 30 g or more and less than 50 g ×: 30 g or less
(Evaluation paint)
1 in terms of solid content Urethane resin Nipponporan 2304 25 parts by weight (made by Nippon Polyurethane)
▲ 2 ▼ PVC / Vinyl resin Resc A 50 parts by weight (manufactured by Sekisui Chemical)
(3) Dispersant Recion P 1 part by weight (made by Riken Vitamin)
(4) 500 parts by weight of magnetic agent CTX-860 (manufactured by Toda Chemical)
Is dissolved in a methyl ethyl ketone / toluene / cyclohexanone mixed solvent to make a 40% solution, and dispersed with a sand grinder for 2 hours. Thereafter, 25 parts by weight of the cross-linking agent Coronate L (in terms of solid content) is added and stirred well to obtain a magnetic paint.
[0042]
2. A dried product of the coating solution for the ring and ball type softening point primer layer is prepared, and the softening point is measured according to JIS K-3531-1960. The heating bath solution uses glycerin, and the rate of temperature rise is about 5 ° C./min.
[0043]
3. Using a heating roll heated to 110 ° C. and having a rotating surface speed of 4 m / min, a polyester film was run so that the primer layer surface was in contact with the heating roll at a nip pressure of 2 kg / cm 2 , and the roll surface was evaluated after 40 minutes. .
○: No foreign matter is found on the roll surface Δ: Some foreign matter is seen on the roll surface ×: A large amount of foreign matter is seen on the roll surface [0044]
4). A chargeable polyester film (10 μm × 500 mm × 3000 m) is rewound at a speed of 150 m / min in an atmosphere of 23 ° C. × 75% RH, and the peel charge amount of the roll is measured by digital test electric measurement manufactured by Hugle Electronics Co., Ltd. Measurement is performed using a model Model-203.
[0045]
5. When the primer coating solution is coated on the film, the coated surface of the coat film is observed to determine whether it is uniformly applied.
○: Spots and muscles are not seen Δ: Slight spots and muscles are seen ×: Spots and muscles are very frequently observed
6). Coating solution stability The coating solution for primer is stored at 60 ° C. for 3 days and observed for precipitates.
○: No precipitate is seen Δ: A slight amount of precipitate is seen ×: A very large amount of precipitate is seen [0047]
[Example 1]
Preparation of primer coating solution:
2,6-naphthalenedicarboxylic acid component (40 mol%), isophthalic acid component (59.95 mol%), 5-Na sulfoisophthalic acid component (0.05 mol%), ethylene glycol component (70 mol%), bisphenol 82.5% by weight of a water dispersible polyester resin comprising a propylene oxide 4 mol adduct component (30 mol%) of A and having a number average molecular weight of about 10,000
Polyethylene oxide (80% by weight) / polypropylene oxide (20% by weight) block copolymer (number average molecular weight: about 23500) 12.5% by weight
Polyethylene oxide monoalkyl ether (number average molecular weight: about 500, alkyl group: mixed alkyl having 12 to 14 carbon atoms) 5% by weight
These were mixed well with an aqueous medium to prepare a primer aqueous coating solution having a solid concentration of 10% by weight.
[0048]
Production of polyester film:
An unstretched polyethylene terephthalate sheet having an intrinsic viscosity of 0.62 was stretched 2.3 times in the machine direction, and the primer aqueous coating solution was coated on one side thereof with a roll coater. Next, while being dried, the film was stretched 3.7 times in the transverse direction, further stretched 2.3 times in the longitudinal direction, and heat-set at 220 ° C. to obtain a film having a thickness of 10 μm. The thickness of the primer layer was 0.015 μm. Table 1 shows the characteristics of the film.
[0049]
[Examples 2 to 4, Comparative Examples 1 to 4]
In Example 1, it carried out similarly except having changed the polyester resin component into 85 weight% and changing the ratio of a coated material as shown in Table 1. The properties of the obtained film are shown in Table 1.
[0050]
[Table 1]
[0051]
【The invention's effect】
The easy-adhesion layer (primer layer) in the present invention has a specific amount of a sulfonate group in the polyester resin and a specific amount of polyethylene oxide / polypropylene oxide block copolymer and polyethylene oxide / monoalkyl ether. It has excellent heat resistance, high adhesiveness and low chargeability, and improved coatability, and exhibits excellent properties as a base material for magnetic recording media.
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