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JP3783699B2 - 出力バッファ回路 - Google Patents

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JP3783699B2
JP3783699B2 JP2003129854A JP2003129854A JP3783699B2 JP 3783699 B2 JP3783699 B2 JP 3783699B2 JP 2003129854 A JP2003129854 A JP 2003129854A JP 2003129854 A JP2003129854 A JP 2003129854A JP 3783699 B2 JP3783699 B2 JP 3783699B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、出力バッファ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、半導体集積回路では、内部で処理された論理情報を適切に外部に送出するため、インピーダンス整合を行う出力バッファ回路が備えられている。
【0003】
また、出力バッファ回路には、出力する信号に対し、この信号を伝送する伝送路の減衰特性に応じた波形整形を行うプリエンファシス機能を備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。このようなプリエンファシス機能を備えた出力バッファ回路は、特に、近年の高速の信号伝送を行うコンピュータシステムにおいて、有用である。
【0004】
この出力バッファ回路は、出力するデータとこのデータを1ビット遅延させて反転させたデータとを加算する。このような処理を行うことにより、供給されるビット信号が“0”から“1”になる場合は、エンファシス処理がオンし、同じ信号レベルが連続する場合は、エンファシス処理がオフする。この出力バッファ回路は、このような処理を行うことにより、信号波形の劣化を抑制している。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−94365号公報(第6−8頁、図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような出力バッファ回路では、製造時で発生する駆動能力のバラツキ等により、エンファシス処理を行ったときの駆動能力とエンファシス処理を行わなかったときの駆動能力とが整合しない場合がある。
【0007】
エンファシス処理を行わなかったときに比較して、エンファシス処理を行ったときの駆動能力が低くなると、伝送路を介して伝送されたビット信号は、図7に示すような波形を有することになる。即ち、入力閾値Vthを“0”か“1”かを判別するための閾値とすると、伝送路を介して伝送されたビット信号と入力閾値Vthとのレベル差Va,Va'(マージン)が小さくなり、伝送されたビット信号のビット値を誤判定するおそれがある。
【0008】
一方、エンファシス処理を行ったときの駆動能力が高くなると、伝送路を介して伝送されたビット信号は、図8に示すような波形を有することになる。即ち、伝送前のデータのビット信号が“0”から“1”又は“1”から“0”に変化すると、伝送されたビット信号の信号レベルは、図8に示すように大きく変化する。
【0009】
この場合、伝送前のデータのビット信号として、“1”が連続した後、1ビットだけ“0”になって、再び“1”に変化すると、この“1”の区間で、伝送されたビット信号の信号レベルは、GND側にシフトされてしまう。このため、伝送されたビット信号のビット値は、“1”と判定されるべきところを“0”であると誤判定されるおそれがある。
【0010】
このように2つの駆動能力が整合していないと、波形整形が過度になったり、不足したりして伝送されたビット信号の信号波形が劣化し、ビット値が誤判定されるおそれがある。特に、信号伝送が高速化するに従って、データサイクルが短くなるため、このような不都合は大きくなる。
【0011】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、エンファシス処理をオンしたときとオフしたときとにおける駆動能力の整合性を良好にすることが可能な出力バッファ回路を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る出力バッファ回路は、
信号のエンファシス処理を行い、当該処理を行った出力信号を伝送路に出力する出力バッファ回路において、
所定の駆動能力で、前記エンファシス処理をオンして前記出力信号の波形強調処理を行い、前記エンファシス処理をオフして前記波形強調処理を停止させるエンファシス処理部と、
前記エンファシス処理部から前記伝送路を介して伝送された伝送信号の信号レベルを参照し、前記エンファシス処理部が前記エンファシス処理をオンしたときの信号レベルとオフしたときの信号レベルとを比較するレベル比較部と、
前記レベル比較部の比較結果に基づいて、前記エンファシス処理部がエンファシス処理をオンしたときの前記伝送信号の信号レベルとオフしたときの前記伝送信号の信号レベルとのレベル差を判別し、判別したレベル差が小さくなるように前記エンファシス処理部の駆動能力を制御する駆動能力制御部と、を備えたものである。
【0013】
このような構成によれば、エンファシス処理をオンしたときとオフしたときとにおける駆動能力は整合するようになる。
【0014】
前記レベル比較部は、前記エンファシス処理がオフした状態で前記伝送信号の安定した信号レベルと、前記エンファシス処理がオンした状態で前記エンファシス処理部の出力信号が続けて変化したときの前記伝送信号のピークレベルとを、それぞれ、前記エンファシス処理がオフしたとき、オンしたときの前記伝送信号の信号レベルとして比較し、
前記駆動能力制御部は、前記レベル比較部の比較結果に基づいて判別した前記伝送信号のレベル差が小さくなるように前記エンファシス処理部の駆動能力を制御するように構成されたものであってもよい。
【0015】
前記レベル比較部は、前記伝送信号の信号レベルに予め参照レベルを設定し、前記エンファシス処理部がエンファシス処理をオンしたとき、オフしたときの前記伝送信号の信号レベルを、それぞれ、前記設定した参照レベルと比較し、
前記駆動能力制御部は、前記エンファシス処理部がエンファシス処理をオンしたときの前記レベル比較部の比較結果とオフしたときの前記レベル比較部の比較結果とが一致すれば、前記伝送信号のレベル差は小さいと判別して前記エンファシス処理部の駆動能力を固定し、前記比較結果が不一致であれば前記伝送信号のレベル差は大きいと判別して、前記伝送信号のレベル差が小さくなるように前記エンファシス処理部の駆動能力を制御するように構成されたものであってもよい。
【0016】
前記エンファシス処理部は、
伝送対象のデータ列が供給され、供給されたデータ列の各ビットを反転する第1のインバータと、
前記第1のインバータから出力されたデータ列をビット毎に増幅する第1の出力バッファと、
前記第1のインバータに供給された同じデータ列を1ビット遅延させる遅延回路と、
前記遅延回路から出力されたデータ列の各ビットを反転する第2のインバータと、
前記第2のインバータから出力されたデータ列の各ビットを反転する第3のインバータと、
前記第3のインバータから出力されたデータ列をビット毎に増幅する第2の出力バッファと、を備え、
前記第1、第2の出力バッファの出力端がともに伝送路に接続されて、前記第1、第2の出力バッファの出力信号が加算されることにより、前記エンファシス処理のオン、オフを行うように構成され、
前記第1の出力バッファは、
それぞれ、電流路の一端に第1の電圧が供給され、制御端が前記第1のインバータの出力端に接続された複数の第1のトランジスタと、
それぞれ、電流路の一端が前記複数の第1のトランジスタの各他端に接続され、電流路の他端に前記第1の電圧とは異なる第2の電圧が供給され、制御端が前記第1のインバータの出力端に接続された複数の第2のトランジスタと、を備え、
前記複数の第1のトランジスタと前記複数の第2のトランジスタとの各接続点を出力端とするものであって、
前記第2の出力バッファは、
それぞれ、電流路の一端に前記第1の電圧が供給され、制御端が前記第3のインバータの出力端に接続された複数の第3のトランジスタと、
それぞれ、電流路の一端が前記複数の第3のトランジスタの各他端に接続され、電流路の他端に前記第2の電圧が供給され、制御端が前記第3のインバータの出力端に接続された複数の第4のトランジスタと、
それぞれ、電流路の一端に前記第1の電圧が供給され、制御端が前記第3のインバータの出力端に接続された複数の第5のトランジスタと、
それぞれ、電流路の一端が前記複数の第5のトランジスタの各他端に接続された複数の第6のトランジスタと、
それぞれ、電流路の一端が前記複数の第6のトランジスタの各他端に接続された複数の第7のトランジスタと、
それぞれ、電流路の一端が前記複数の第7のトランジスタの各他端に接続され、電流路の他端に前記第2の電圧が供給され、制御端が前記第3のインバータの出力端に接続された複数の第8のトランジスタと、を備え、
前記複数の第3のトランジスタと前記複数の第4のトランジスタとの各接続点及び前記複数の第6のトランジスタと前記複数の第7のトランジスタとの各接続点を出力端とするものであって、
前記駆動能力制御部は、前記レベル比較部の比較結果に基づいて判別した前記伝送信号のレベル差が小さくなるように、前記第2の出力バッファの複数の第6,第7のトランジスタの制御端に制御信号を供給し、前記エンファシス処理部の駆動能力を制御するように構成されたものであってもよい。
【0017】
前記エンファシス処理部は複数備えられ、
前記駆動能力制御部は、前記レベル比較部の比較結果に基づいて、前記エンファシス処理部がエンファシス処理をオンしたとき、オフしたときの前記伝送信号のレベル差を判別し、判別したレベル差が小さくなるように前記複数のエンファシス処理部の駆動能力を制御するように構成されたものであってもよい
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る出力バッファ回路を図面を参照して説明する。
本実施の形態に係る出力バッファ回路の構成を図1に示す。
本実施の形態に係る出力バッファ回路は、プリエンファシス出力回路11と、レベル比較回路12,13と、判定部14と、を備えて構成される。
【0019】
尚、伝送路15の出力端には、終端抵抗R1の一端が接続される。また、終端抵抗R1の他端には、電圧VTが供給される。
【0020】
レベル比較回路12は、伝送路15を介して伝送されたデータd1の各ビット信号S2の信号レベルを参照電圧V1と比較するための回路である。レベル比較回路13は、ビット信号S2の信号レベルを参照電圧V2(+V1>V2)と比較するための回路である。レベル比較回路12、13は、例えば、コンパレータを備えて構成される。
【0021】
出力バッファ回路の初期化時等において、初期化用データとして、図3(a)に示すようなデータd1の“0”、“1”が順次、プリエンファシス出力回路11に供給される。また、プリエンファシス出力回路11は、最初、エンファシス処理をオンし、データd1が“0”から“1”に変化してから、エンファシス処理をオフする。伝送路15から出力されたビット信号S2は、エンファシス処理がオンした状態で“0”から“1”に変化し、その後、エンファシス処理がオフした状態で、“1”に安定する。尚、このビットパターンは、ソフトウェアによって指定される。
【0022】
レベル比較回路12,13は、伝送路15から出力されたビット信号S2の信号レベルVxを、“1”が安定した状態で、それぞれ、参照電圧V1,V2と比較する。
【0023】
レベル比較回路12は、Vx<V1であれば、比較結果として、判定部14に“0”を出力し、Vx≧V1であれば、判定部14に“1”を出力する。
【0024】
また、レベル比較回路13は、Vx<V2であれば、比較結果として、判定部14に“0”を出力し、Vx≧V2であれば、判定部14に“1”を出力する。
【0025】
次に、初期化用データとして、図3(b)に示すようなデータd1“0”、“1”、“0”がプリエンファシス出力回路11に供給される。このビットパターンもソフトウェアによって指定される。また、プリエンファシス出力回路11は、エンファシス処理をオンする。伝送路15から出力されたビット信号S2は、エンファシス処理がオンした状態で、順次、“0”、“1”、“0”に変化する。レベル比較回路12,13は、このビット信号S2のピークレベルVyを、それぞれ、参照電圧V1,V2と比較する。
【0026】
レベル比較回路12は、Vy<V1であれば、比較結果として、判定部14に“0”を出力し、Vy≧V1であれば、判定部14に“1”を出力する。
【0027】
レベル比較回路13は、Vy<V2であれば、比較結果として、判定部14に“0”を出力し、Vy≧V2であれば、判定部14に“1”を出力する。
【0028】
尚、参照電圧V1,V2は、エンファシス処理をオンしたときとオフしたときとにおける駆動能力を整合させるための電圧であり、エンファシス処理をオン、オフしたときの電圧Vx,Vyを判別できるような値に設定される。
【0029】
判定部14は、ビット信号S2の信号レベルVxと参照電圧V1,V2との関係、信号レベルVyと参照電圧V1,V2との関係が一致しているか否かを判定するものであり、判定結果に基づいて駆動能力調整用の制御信号S4,S5の信号レベルを設定し、この制御信号S4,S5をプリエンファシス出力回路11に出力する。尚、判定部14は、この判定結果を記憶するための記憶部(図示せず)を備える。
【0030】
プリエンファシス出力回路11は、ビットデータd1が供給されて、供給されたビットデータd1に対するエンファシス処理を行う回路である。プリエンファシス出力回路11は、図2に示すように、インバータ21と、出力バッファ22と、遅延回路23と、インバータ24,25と、出力バッファ26と、を備えて構成される。
【0031】
第1のインバータとしてのインバータ21には、順次、データd1の各ビット信号が供給される。インバータ21は、供給されたデータd1のビット信号を反転して出力バッファ22に出力する。
【0032】
出力バッファ22は、トランジスタQ11〜Q26を備え、インバータ21から出力されたビット信号に基づいてトランジスタQ11〜Q26をオン、オフするものである。出力バッファ22は、データd1と同じ論理値(“1”又は“0”)のデータを出力する。
【0033】
トランジスタQ11〜Q18は、第1のトランジスタとしてのPチャネルMOS(Metal-Oxide Semiconductor)トランジスタであり、トランジスタQ19〜Q26は、第2のトランジスタとしてのNチャネルMOSトランジスタである。
【0034】
トランジスタQ11〜Q18のソースには、第1の電圧としての電圧Vccが印加される。トランジスタQ19〜Q26のドレインは、それぞれ、トランジスタQ11〜Q18のドレインに接続される。トランジスタQ19〜Q26のソースは、それぞれ、接地される。この接地電圧が第2の電圧に相当する。トランジスタQ11〜Q26のドレインは、共通に接続されて、出力バッファ22の出力端として接続点P1に接続される。
【0035】
トランジスタQ11〜26のゲートには、インバータ21から出力されたビット信号が順次、供給される。
【0036】
遅延回路23は、データd1を1ビット分だけ遅延させる回路である。
第2のインバータとしてのインバータ24は、遅延回路23が1ビット分だけ遅延させたデータを反転させる回路であり、第3のインバータとしてのインバータ25は、インバータ24の出力データを反転させる回路である。インバータ25は、反転した各ビット信号を出力バッファ26に出力する。
【0037】
出力バッファ26は、トランジスタQ31〜Q44を備え、インバータ25から出力されたビット信号に基づいてトランジスタQ31〜Q40をオン、オフする。
【0038】
トランジスタQ31〜Q35は、PチャネルMOSトランジスタであり、トランジスタQ36〜Q44は、NチャネルMOSトランジスタである。トランジスタQ31〜Q33が第3のトランジスタに、トランジスタQ36〜Q38が第4のトランジスタに相当する。また、トランジスタQ34、Q35が第5のトランジスタに、トランジスタQ41,Q43が第6のトランジスタに、トランジスタQ42,Q44が第7のトランジスタに、トランジスタQ39,Q40が第8のトランジスタに、それぞれ、相当する。
【0039】
トランジスタQ31〜Q35のソースには、電圧Vccが印加される。トランジスタQ36〜Q38のドレインは、それぞれ、トランジスタQ31〜Q33のドレインに接続される。トランジスタQ41のドレインは、トランジスタQ34のドレインに接続され、トランジスタQ42のドレインは、トランジスタQ41のソースに接続される。トランジスタQ39のドレインは、トランジスタQ42のソースに接続される。
【0040】
トランジスタQ43のドレインは、トランジスタQ35のドレインに接続され、トランジスタQ44のドレインは、トランジスタQ43のソースに接続される。トランジスタQ40のドレインは、トランジスタQ44のソースに接続される。トランジスタQ36〜Q40のソースは接地される。
【0041】
トランジスタQ31〜Q33,Q36〜Q38,Q42,Q44のドレインと、トランジスタQ41,Q43のソースは、共通接続され、出力バッファ26の出力端として、ともに接続点P1に接続される。
【0042】
トランジスタQ31〜Q40のゲートには、インバータ25から出力されたビット信号が順次、供給される。トランジスタQ41〜Q44は、駆動能力調整用のトランジスタであり、判定部14は、トランジスタQ41,Q42のゲートに制御信号S4を供給する。また、判定部14は、トランジスタQ43,Q44のゲートに制御信号S5を供給する。
【0043】
プリエンファシス出力回路11の駆動能力は、出力バッファ22の駆動能力は、トランジスタQ11〜Q26のオン抵抗によって決定される。また、出力バッファ26の駆動能力は、判定部14から供給された制御信号S4,S5に従って制御され、トランジスタQ31〜Q40のうち、オンしたトランジスタのオン抵抗によって決定される。この駆動能力は、伝送路15を負荷として、この負荷を駆動する能力を示すものである。
【0044】
尚、終端抵抗R1の他端に供給される電圧VTは、0<VT<Vccとなるように設定される。
【0045】
出力バッファ22,26から出力されたビット信号は、接続点P1で加算され、プリエンファシス出力回路11は、接続点P1で加算されたビット信号S1を出力する。
【0046】
次に本実施の形態に係る出力バッファ回路の動作を説明する。
プリエンファシス出力回路11は、データd1が供給されると、このデータd1に対して、エンファシス処理を行う。
【0047】
プリエンファシス出力回路11のインバータ21には、データd1が供給される。インバータ21は、このデータd1の各ビット信号を反転させて出力バッファ22に供給する。また、遅延回路23は、データd1を1ビット遅延させる。インバータ24は、遅延回路23から出力された各ビット信号を反転させてデータd2を生成する。さらに、インバータ25は、インバータ24から出力されたデータd2の各ビット信号を反転させる。そして、インバータ25は、反転させた各ビット信号を、順次、出力バッファ26に出力する。
【0048】
インバータ21には、図4(a)に示すようなデータd1の各ビット信号“1”、“1”、“0”、“1”、“1”、“1”、・・・が、順次、供給されるものとする。インバータ25には、図4(b)に示すようなデータd2の各ビット信号“1”、“0”、“0”、“1”、“0”、“0”、・・・が、順次、供給される。
【0049】
判定部14からの制御信号S4,S5の信号レベルを“1”とすると、出力バッファ26のトランジスタQ41〜Q44はオンし、プリエンファシス出力回路11の駆動能力は最も大きくなる。
【0050】
データd1のビット信号が“1”、データd2のビット信号が“1”になると、出力バッファ22のトランジスタQ11〜Q18はオン、トランジスタQ19〜Q26はオフする。出力バッファ26のトランジスタQ31〜Q35はオン、トランジスタQ36〜Q40はオフする。
【0051】
この場合、トランジスタQ11〜Q18,Q31〜Q35のオン抵抗が並列接続され、接続点P1に流れる電流は、電圧Vcc、VTと、オンしたトランジスタQ11〜Q18,Q31〜Q35のオン抵抗とによって決定される。このため、プリエンファシス出力回路11から出力される信号S1の信号レベルは、図4(c)に示すように、最も高い電圧VH2となる。
【0052】
データd1のビット信号が“1”、データd2のビット信号が“0”になると、トランジスタQ11〜Q18はオン、トランジスタQ19〜Q26はオフ、トランジスタQ31〜Q35はオフ、トランジスタQ36〜Q40はオンする。この場合、接続点P1を流れる電流は、オンしたトランジスタQ11〜Q18,Q36〜Q40のオン抵抗によって制御され、信号S1の信号レベルは、電圧VH2よりも低い電圧VH1となる。
【0053】
データd1のビット信号が“0”、データd2のビット信号が“1”になると、トランジスタQ11〜Q18はオフ、トランジスタQ19〜Q26はオン、トランジスタQ31〜Q35はオン、トランジスタQ36〜Q40はオフする。このため、接続点P1を流れる電流は、オンしたトランジスタQ19〜Q26,Q31〜Q35のオン抵抗によって制御され、ビット信号S1の信号レベルは、電圧VH1よりも低い電圧VL1となる。
【0054】
また、データd1のビット信号が“0”、データd2のビット信号が“0”になると、トランジスタQ11〜Q16はオフ、トランジスタQ19〜Q26はオン、トランジスタQ31〜Q35はオフ、トランジスタQ36〜Q40はオンする。このため、接続点P1を流れる電流は、オンしたトランジスタQ19〜Q26,Q36〜Q40のオン抵抗によって制御され、ビット信号S1の信号レベルは、最も低い電圧VL2となる。
【0055】
従って、ビット信号S1は、図4(c)に示すような信号レベルを有し、プリエンファシス出力回路11は、このビット信号S1を順次出力する。
【0056】
この図4(c)に示すように、データd1のビット信号が“0”から“1”(又は“1”から“0”)に変化する場合、エンファシス処理がオンして、ビット信号S1の信号レベルは、最も高い電圧VH2になる。
【0057】
また、データ“1”(又は“0”)が連続する場合、エンファシス処理がオフして、信号レベル“1”のビット信号S1に後続するビット信号S1の信号レベルは、電圧VH2よりも低くなって電圧VH1になる。
【0058】
このデータd1のビット信号S1は、伝送路15を介して伝送され、ビット信号S2として伝送路15から出力される。入力回路16は、このビット信号S2を出力する。
【0059】
入力回路16は、このビット信号S2を受信すると、各ビット信号S2の信号レベルVxをスレッショルド電圧Vthと比較する。そして、ビット信号S2の信号レベルVxがスレッショルド電圧Vth以下であれば、入力回路16は、ビット信号S2の信号レベルVxは“0”と判定する。また、ビット信号S2の信号レベルVxがスレッショルド電圧Vthを越えていれば、入力回路16は、ビット信号S2の信号レベルVxは“1”と判定する。
【0060】
しかし、エンファシス処理がオンのときの駆動能力とオフのときの駆動能力とが整合しなければ、伝送路15を介して伝送されたビット信号S2は、図4(d)に示すような信号波形を有することになる。
【0061】
本実施の形態に係る出力バッファ回路では、エンファシス処理がオンしたときの駆動能力とオフのときの駆動能力との整合性を良好にするため、駆動能力が制御される。
【0062】
まず、出力バッファ回路の初期化時等において、図3(a)に示すようなデータd1が、プリエンファシス出力回路11に供給される。図3(a)に示すデータd1は、ビット値“0”が連続した後、“1”に変化し、そのまま、“1”が連続するビットパターンを有する。このビットパターンは、ソフトウェアによって指定される。
【0063】
プリエンファシス出力回路11にデータd1が供給されると、まず、プリエンファシス出力回路11から出力されるビット信号S1が“0”から“1”に変化してエンファシス処理がオンした状態となる。この状態で、伝送路15から出力されたビット信号S2は立ち上がり、その後、ビット信号S1が“1”に安定してエンファシス処理がオフする。この状態で、信号S2も安定する。
【0064】
レベル比較回路12,13は、“1”が安定した時刻t1において、ビット信号S2の信号レベルVxを、それぞれ、参照電圧V1,V2と比較する。
【0065】
図3(a)に示すように、時刻t1において、Vx<V1であれば、レベル比較回路12は、判定部14に“0”を出力する。
【0066】
また、Vx>V2であれば、レベル比較回路13は、判定部14に“1”を出力する。判定部14は、レベル比較回路12,13から出力された出力値を記憶部に記憶する。
【0067】
次に、図3(b)に示すデータd1がプリエンファシス出力回路11に供給される。このデータd1は、ビット値“0”が連続した後、1ビットだけ“1”に変化し、再び、“0”に戻るビットパターンを有する。このビットパターンもソフトウェアによって指定される。
【0068】
図3(b)に示すデータd1が、プリエンファシス出力回路11に供給されると、エンファシス処理がオンしたまま、伝送路15から出力されたビット信号S2は、図3(b)に示すように変化する。レベル比較回路12,13は、時刻t2において、ビット信号S2のピークレベルVyを、それぞれ、参照電圧V1,V2と比較する。
【0069】
ビット信号S2が図3(b)に示すように変化すると、ビット信号S2のピークレベルVyは、時刻t2において、Vy≧V1になるので、レベル比較回路12は、判定部14に“1”を出力する。
【0070】
また、時刻t2において、Vy≧V2であるので、レベル比較回路13は、判定部14に“1”を出力する。判定部14は、レベル比較回路12,13から出力された出力値を記憶部に記憶する。
【0071】
判定部14は、記憶部に記憶したレベル比較回路12,13からの出力値を比較する。図3(a)に示す状態と図3(b)に示す状態とでは、レベル比較回路13から出力された2つの出力値は一致する。しかし、レベル比較回路12から出力された2つの出力値は一致しない。
【0072】
このため、判定部14は、電圧Vxは参照電圧V1よりも低く、電圧Vyは参照電圧V1よりも高く、電圧VxとVyとは一致しないと判定する。このため、判定部14は、電圧VxとVyとが一致するように、制御信号S4,S5の信号レベルを設定する。
【0073】
即ち、判定部14は、図3(b)に示すように、データd1のビット信号が、“0”から“1”に変化するときは、駆動能力が大きすぎると判定し、制御信号S4,S5の信号レベルを、それぞれ、“0”,“1”に設定する。
【0074】
制御信号S4の信号レベルが“0”になると、出力バッファ26のトランジスタQ41,Q42がトランジスタQ34又はトランジスタQ39の電流路に流れる電流を遮断する。
このため、出力バッファ26のインピーダンスは高くなり、これにより、出力バッファ26の駆動能力は低下する。
【0075】
このように、駆動能力が調整された後、レベル比較回路12,13と、判定部14とは、再度、プリエンファシス出力回路11から伝送路15を介して伝送されたビット信号S2の信号レベルの比較判定を行う。
【0076】
ビット信号S2の信号レベルの比較判定の結果、図3(a)に示す状態と図3(b)に示す状態とにおいて、電圧Vxが参照電圧V1よりもまだ低く、電圧Vyが参照電圧V1よりもまだ高くなったとする。判定部14は、データd1のビット信号が“0”から“1”に変化するときの駆動能力がまだ大きすぎると判定し、制御信号S5の信号レベルも“0”に設定する。
【0077】
制御信号S5の信号レベルも“0”になると、出力バッファ26のトランジスタQ43,Q44がトランジスタQ35又はトランジスタQ40の電流路に流れる電流を遮断する。
【0078】
このため、出力バッファ26のインピーダンスは高くなり、これにより、出力バッファ26の駆動能力は、さらに低下する。
【0079】
このようにして、レベル比較回路12,13と、判定部14とは、このような処理を、エンファシス処理をオンしたときの信号S2の電圧とオフしたときの電圧とがほぼ一致するまで行う。
【0080】
エンファシス処理をオンしたときの信号S2の電圧とオフしたときの信号S2の電圧とがほぼ一致すると、判定部14は、駆動能力の制御を固定する。プリエンファシス出力回路11は、この駆動能力でエンファシス処理のオン、オフを行う。
【0081】
レベル比較回路12,13と、判定部14がこのような処理を繰り返し行うことにより、ビット信号S2は、図5(c)に示すような波形を有することになり、エンファシス処理がオンのときの駆動能力とオフのときの駆動能力との整合性は、良好となる。
【0082】
以上説明したように、本実施の形態によれば、伝送路15を介して出力されたビット信号S2の電圧レベルを参照電圧V1,V2と比較し、その比較結果に基づいて判定部14がプリエンファシス出力回路11の駆動能力を制御するようにした。
【0083】
従って、エンファシス処理がオンしたときの駆動能力とオフのときの駆動能力との整合性を良好にすることができ、駆動能力を自動的に最適化することができる。このため、製造過程で発生する駆動能力のバラツキ等による信号劣化を最小限に抑えることができる。そして、信号伝送の高速化によってデータサイクルが短くなっても入力閾値Vthと“1”又は入力閾値Vthと“0”とのマージンを広くとることができ、特に近年のコンピュータシステムにおける信号の高速伝送を安定して行うことができる。
【0084】
尚、本発明を実施するにあたっては、種々の形態が考えられ、上記実施の形態に限られるものではない。
【0085】
プリエンファシス出力回路11は1つに限られるものではなく、図6に示すようにプリエンファシス出力回路11−1〜11−n(nは自然数)を備えることもできる。プリエンファシス出力回路11−1〜11−nは、それぞれ伝送路15−1〜15−nを介してデータd1−1〜d1−nのビット信号を、入力回路16−1〜16−nに伝送する。
【0086】
レベル比較回路12,13は、それぞれ、プリエンファシス出力回路11−1から伝送路15−1を介して伝送されたビット信号の信号レベルを、参照電圧V1,V2と比較し、判定部14は、この比較結果に基づいて制御信号S4,S5の信号レベルを設定する。そして、判定部14は、この制御信号S4,S5を、プリエンファシス出力回路11−1〜11−nに、それぞれ、出力する。プリエンファシス出力回路11−1〜11−nの駆動能力は、この制御信号S4,S5に基づいて制御される。
【0087】
本実施の形態では、レベル比較回路12,13と、判定部14とは、エンファシス処理をオンしたときの信号S2の電圧とオフしたときの電圧とがほぼ一致するまで行うようにした。しかし、エンファシス処理をオンしたときの信号S2の電圧とオフしたときの電圧とのレベル差に予め範囲を設定しておき、レベル差がこの範囲内であれば、駆動能力が整合していると判定するように構成されることもできる。このようにすれば、駆動能力の調整時間を短縮することができる。
【0088】
本実施の形態では、信号S2の信号レベルを比較判定するのに、参照電圧をV1,V2の2つとした。しかし、レベル比較回路は、2つに限られるものではなく、3つ以上であってもよい。このようにレベル比較回路を3つ以上にして、参照する電圧の数を増やすことによって、整合性の精度を高めることができ、大きなバラツキにも対応することができる。
【0089】
本実施の形態では、出力バッファ22には、pチャネルMOSトランジスタとnチャネルMOSトランジスタとを、8つずつ備え、出力バッファ26には、pチャネルMOSトランジスタとnチャネルMOSトランジスタとを、5つずつ備えるようにした。しかし、出力バッファ22,26に備えるトランジスタの数は、このものに限られるものではなく、トランジスタの数をさらに増やせば、駆動能力を大きくすることができる。
【0090】
本実施の形態では、出力バッファ26に、駆動能力制御用のトランジスタを4つ備えるようにした。しかし、駆動能力制御用のトランジスタの数を5つ以上にすることもできる。このようにすれば、駆動能力を微調整することもでき、駆動能力の分解能を高めることができる。
【0091】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、エンファシス処理をオンしたときとオフしたときとにおける駆動能力の整合性を良好にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る出力バッファ回路の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すプリエンファシス出力回路の構成を示す回路図である。
【図3】図1の出力バッファ回路が高い駆動能力で動作したときの動作を示すタイミングチャートである。
【図4】図1のレベル比較回路と判定部との動作を説明するための信号波形図である。
【図5】図1の出力バッファ回路の駆動能力を制御したときの動作を示すタイミングチャートである。
【図6】図1の出力バッファ回路の応用例を示す回路図である。
【図7】従来の出力バッファ回路の駆動能力が低い場合の動作を示す説明図である。
【図8】従来の出力バッファ回路の駆動能力が高い場合の動作を示す説明図である。
【符号の説明】
11 プリエンファシス出力回路
12,13 レベル比較回路
14 判定部
15 伝送路
22,26 出力バッファ

Claims (5)

  1. 信号のエンファシス処理を行い、当該処理を行った出力信号を伝送路に出力する出力バッファ回路において、
    所定の駆動能力で、前記エンファシス処理をオンして前記出力信号の波形強調処理を行い、前記エンファシス処理をオフして前記波形強調処理を停止させるエンファシス処理部と、
    前記エンファシス処理部から前記伝送路を介して伝送された伝送信号の信号レベルを参照し、前記エンファシス処理部が前記エンファシス処理をオンしたときの信号レベルとオフしたときの信号レベルとを比較するレベル比較部と、
    前記レベル比較部の比較結果に基づいて、前記エンファシス処理部がエンファシス処理をオンしたときの前記伝送信号の信号レベルとオフしたときの前記伝送信号の信号レベルとのレベル差を判別し、判別したレベル差が小さくなるように前記エンファシス処理部の駆動能力を制御する駆動能力制御部と、を備えた、
    ことを特徴とする出力バッファ回路。
  2. 前記レベル比較部は、前記エンファシス処理がオフした状態で前記伝送信号の安定した信号レベルと、前記エンファシス処理がオンした状態で前記エンファシス処理部の出力信号が続けて変化したときの前記伝送信号のピークレベルとを、それぞれ、前記エンファシス処理がオフしたとき、オンしたときの前記伝送信号の信号レベルとして比較し、
    前記駆動能力制御部は、前記レベル比較部の比較結果に基づいて判別した前記伝送信号のレベル差が小さくなるように前記エンファシス処理部の駆動能力を制御するように構成された、
    ことを特徴とする請求項1に記載の出力バッファ回路。
  3. 前記レベル比較部は、前記伝送信号の信号レベルに予め参照レベルを設定し、前記エンファシス処理部がエンファシス処理をオンしたとき、オフしたときの前記伝送信号の信号レベルを、それぞれ、前記設定した参照レベルと比較し、
    前記駆動能力制御部は、前記エンファシス処理部がエンファシス処理をオンしたときの前記レベル比較部の比較結果とオフしたときの前記レベル比較部の比較結果とが一致すれば、前記伝送信号のレベル差は小さいと判別して前記エンファシス処理部の駆動能力を固定し、前記比較結果が不一致であれば前記伝送信号のレベル差は大きいと判別して、前記伝送信号のレベル差が小さくなるように前記エンファシス処理部の駆動能力を制御するように構成されたものである、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の出力バッファ回路。
  4. 前記エンファシス処理部は、
    伝送対象のデータ列が供給され、供給されたデータ列の各ビットを反転する第1のインバータと、
    前記第1のインバータから出力されたデータ列をビット毎に増幅する第1の出力バッファと、
    前記第1のインバータに供給された同じデータ列を1ビット遅延させる遅延回路と、
    前記遅延回路から出力されたデータ列の各ビットを反転する第2のインバータと、
    前記第2のインバータから出力されたデータ列の各ビットを反転する第3のインバータと、
    前記第3のインバータから出力されたデータ列をビット毎に増幅する第2の出力バッファと、を備え、
    前記第1、第2の出力バッファの出力端がともに伝送路に接続されて、前記第1、第2の出力バッファの出力信号が加算されることにより、前記エンファシス処理のオン、オフを行うように構成され、
    前記第1の出力バッファは、
    それぞれ、電流路の一端に第1の電圧が供給され、制御端が前記第1のインバータの出力端に接続された複数の第1のトランジスタと、
    それぞれ、電流路の一端が前記複数の第1のトランジスタの各他端に接続され、電流路の他端に前記第1の電圧とは異なる第2の電圧が供給され、制御端が前記第1のインバータの出力端に接続された複数の第2のトランジスタと、を備え、
    前記複数の第1のトランジスタと前記複数の第2のトランジスタとの各接続点を出力端とするものであって、
    前記第2の出力バッファは、
    それぞれ、電流路の一端に前記第1の電圧が供給され、制御端が前記第3のインバータの出力端に接続された複数の第3のトランジスタと、
    それぞれ、電流路の一端が前記複数の第3のトランジスタの各他端に接続され、電流路の他端に前記第2の電圧が供給され、制御端が前記第3のインバータの出力端に接続された複数の第4のトランジスタと、
    それぞれ、電流路の一端に前記第1の電圧が供給され、制御端が前記第3のインバータの出力端に接続された複数の第5のトランジスタと、
    それぞれ、電流路の一端が前記複数の第5のトランジスタの各他端に接続された複数の第6のトランジスタと、
    それぞれ、電流路の一端が前記複数の第6のトランジスタの各他端に接続された複数の第7のトランジスタと、
    それぞれ、電流路の一端が前記複数の第7のトランジスタの各他端に接続され、電流路の他端に前記第2の電圧が供給され、制御端が前記第3のインバータの出力端に接続された複数の第8のトランジスタと、を備え、
    前記複数の第3のトランジスタと前記複数の第4のトランジスタとの各接続点及び前記複数の第6のトランジスタと前記複数の第7のトランジスタとの各接続点を出力端とするものであって、
    前記駆動能力制御部は、前記レベル比較部の比較結果に基づいて判別した前記伝送信号のレベル差が小さくなるように、前記第2の出力バッファの複数の第6,第7のトランジスタの制御端に制御信号を供給し、前記エンファシス処理部の駆動能力を制御するように構成された、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の出力バッファ回路。
  5. 前記エンファシス処理部は複数備えられ、
    前記駆動能力制御部は、前記レベル比較部の比較結果に基づいて、前記エンファシス処理部がエンファシス処理をオンしたとき、オフしたときの前記伝送信号のレベル差を判別し、判別したレベル差が小さくなるように前記複数のエンファシス処理部の駆動能力を制御するように構成された、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の出力バッファ回路。
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