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JP3783448B2 - 燃料タンク部構造 - Google Patents

燃料タンク部構造 Download PDF

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JP3783448B2
JP3783448B2 JP5858199A JP5858199A JP3783448B2 JP 3783448 B2 JP3783448 B2 JP 3783448B2 JP 5858199 A JP5858199 A JP 5858199A JP 5858199 A JP5858199 A JP 5858199A JP 3783448 B2 JP3783448 B2 JP 3783448B2
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、燃料タンク部構造で、自動車等の車両のエンジンに燃料を送り、旋回槽を備えた燃料タンク部構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両の燃料タンク部構造では、図13に示す特開平7−304341号公報等に記載されているようなものが知られている。
【0003】
このようなものでは、車両後部の燃料タンク1内に旋回槽2が設けられている。
【0004】
この旋回槽2の槽本体3内には、車両前方に設けられたエンジン方向へ燃料9を、送り配管4を介して送出するポンプ装置5が設けられている。また、この槽本体3の燃料流入孔5には、一方弁6が設けられている。
【0005】
そして、戻し配管7によって送られてくる戻し燃料が、ジェットノズル8から噴出されて前記一方弁6が開放される。また、この燃料タンク1が傾斜した時には、この旋回槽2の槽本体3内から燃料タンク1内へ、燃料9が逆流しないように、この一方弁6が閉塞されるように構成されている。
【0006】
このように構成された従来のものでは、前記戻し配管7によって送られてくる戻し燃料が、ジェットノズル8から噴出されて前記一方弁6が開放されて、燃料タンク1内の燃料9と共に、旋回槽2の槽本体3内に流入する。
【0007】
また、燃料残量が少ない場合であっても、傾斜時に槽本体3内から燃料タンク1内へ、燃料が逆流しないので、前記エンジンに燃料9が継続して供給される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の燃料タンク部構造では、車両のレイアウト上の都合により、前記旋回槽2の槽本体3が、前記燃料タンク1の略中央位置に設けることが出来ない場合があった。
【0009】
このような取付条件では、車両旋回時や、傾斜地に停車した場合等に、旋回槽2内の燃料が無くなると、前記燃料タンク1内に燃料が、残っているのに吸い込めない虞があった。
【0010】
そこで、本発明の目的は、上記の問題点を解消し、車両のレイアウトに関わらず、エンジンに燃料を安定して連続供給出来る燃料タンク部構造を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載された発明では、略平板状の底面部と該底面部の両側に設けられた側壁部とを備え、該側壁部のうち、何れか一方の側壁部に近接して、旋回槽を設けた燃料タンク本体を有し、該燃料タンク本体の底面部近傍に、前記旋回槽に隣接する負圧室内と燃料タンク本体内とを連通するメインタンク吸い込み口を形成して、エンジン方向から戻り燃料を圧送する燃料吐出口を該負圧室内に臨ませることにより、該メインタンク吸い込み口から該燃料タンク内の燃料を、前記旋回槽内に送出させるジェットポンプ装置を設けた燃料タンク部構造において、前記ジェットポンプ装置の筐体の側面部に、略バンド溝状の凹部を形成し、該凹部に、前記メインタンク吸い込み口を設けると共に、前記燃料タンク本体の他方の側壁部近傍に設けられる吸い込み口部と、前記負圧室内に臨む残存燃料突出口とを備えた残存燃料吸入チューブを設けてなる燃料タンク部構造を特徴としている。
【0012】
このように構成された請求項1記載のものでは、前記旋回槽が近接して設けられた側壁部の他方の側の側壁部近傍の吸い込み口部から吸い込まれた残存燃料は、前記残存燃料吸入チューブを介して前記残存燃料突出口から負圧室内に吸い込まれる。
【0013】
このため、前記旋回槽が何れか一方の側壁部に近接するといった車両のレイアウトに関わらず、前記燃料タンクが傾いてもエンジンに燃料を安定して連続供給出来る。
【0014】
また、請求項2に記載されたものでは、略平板状の底面部と該底面部の両側に設けられた側壁部とを備え、該側壁部のうち、何れか一方の側壁部に近接して、旋回槽を設けた燃料タンク本体を有し、該燃料タンク本体の底面部近傍で略中央位置に、負圧室、及び該負圧室内と燃料タンク本体内とを連通するメインタンク吸い込み口を形成して、エンジン方向から戻り燃料を圧送する燃料吐出口を該負圧室内に臨ませることにより、該メインタンク吸い込み口から該燃料タンク内の燃料を、延長パイプを介して、前記旋回槽内に送出させるジェットポンプノズルを設けた燃料タンク部構造を特徴としている。
【0015】
このように構成された請求項2記載のものでは、前記燃料タンク本体の底面部近傍で略中央位置に、負圧室と、該負圧室内と燃料タンク本体内とを連通するメインタンク吸い込み口を形成した前記ジェットポンプノズルが設けられている。
【0016】
このため、エンジン方向から圧送された戻り燃料が、前記燃料吐出口から該負圧室内に送出される際、該メインタンク吸い込み口から該燃料タンク内の略中央位置底部近傍の燃料が、前記戻り燃料と共に旋回槽内に送出される。
【0017】
従って、例えば、前記旋回槽が何れか一方の側壁部に近接するといった車両のレイアウトに関わらず、前記燃料タンクが傾いてもエンジンに燃料を安定して連続供給出来る。
【0018】
そして、請求項3に記載されたものでは、前記燃料タンク本体と移送チューブを介して連結されるサブタンクが設けられると共に、該移送チューブは、該サブタンク内に設けられた吸い込み口部と、前記負圧室内に臨む残存燃料突出口とを備えてなる請求項2記載の燃料タンク部構造を特徴としている。
【0019】
このように構成された請求項3記載のものでは、前記燃料タンクにサブタンクが設けられていても、前記サブタンク内に設けられた吸い込み口部から該サブタンク内の燃料が吸入されて、前記負圧室内に臨む残存燃料突出口から前記旋回槽内に送出される。
【0020】
前記ジェットポンプノズルは、車両の旋回等により、前記燃料タンクが一定角度まで傾いても、該メインタンク吸い込み口を、燃料の液面下に位置させて、該燃料に浸しているので、常に移送チューブの燃料移送に必要とされる負圧を保持できる。
【0021】
【発明の実施の形態1】
以下、本発明の具体的な実施の形態1について、図示例と共に説明する。
【0022】
図1乃至図10は、この発明の実施の形態1を示すものである。なお、前記従来例と同一乃至均等な部分については同一符号を付して説明する。
【0023】
まず、構成を説明すると、この実施の形態1のものでは、車両100後部には、車両前後方向に沿って所定長さを呈して略鞍型に形成された燃料タンク本体10aを有する燃料タンク10が設けられている。
【0024】
この燃料タンク10は、図3に示す車両レイアウトの都合上、フロアパネル12を介在させて後部座席シート11の下側で、しかも、この後部座席シート11のクッション部11a下側に沿うように配設されている。
【0025】
そして、この燃料タンク10は、略平板状の底面部10fと、この底面部10fの前,後両側に設けられた前,後側壁部10e,10gとを有し、車両側面視で、車両前,後に各々背高部10b,10cが形成されると共に、略中央部を凹ませた上面部10dを設けて、凹状を呈する様に構成されている。
【0026】
このうち、前側の背高部10b内の一方の側壁部である前壁部10e近傍には、旋回槽13が、底面部10fに固着されて設けられている。
【0027】
また、この実施の形態1では、通常のFF駆動仕様車の他、図4に示すように後輪14,14を軸支する後車軸15へ前記エンジン101から回転駆動力を伝達するセンタシャフト16が、該燃料タンク10の下側に沿って車両前後方向に延設される4WD仕様車においても共用できるように、車両上面視で前記センタシャフト16よりも左側に前記旋回槽13を位置させている。
【0028】
この旋回槽13のうち、上方を開放した略円筒状の槽本体13a内には、車両前方に設けられたエンジン方向へ、槽本体13a内の燃料9を、送り配管4を介して送出するポンプ装置5が設けられている。
【0029】
この旋回槽13の槽本体13aの外側壁部13bの前記底面部10f近傍には、凹部13cが形成されて、この凹部13cに、前記戻し配管7を接続するジェットポンプ装置17が装着されている。
【0030】
このジェットポンプ装置17には、前記エンジン方向から戻り燃料が、図示省略の再循環ポンプから再循環燃料として、前記戻し配管7によって圧送される。
【0031】
戻し配管7の先端には、略L字状に折曲形成されて、このジェットポンプ装置17の筐体17a内に埋設される接続管体18が接続されている。この接続管体18の出口側側端18aは、ノズル部材19が取り付けられている。
【0032】
そして、この筐体17aの出口側一側面を閉塞する出口ノズル部材20が、このノズル部材19の燃料突出口19aを覆うように固着されて、図10に示すように、前記先端部19aと筒状の内側面20aとの間に負圧室21が形成されている。
【0033】
また、この筐体17aの側面部には、凹部17bが、略バンド溝状に形成されている。この凹部17bのうち、下面側に位置する出口側側面部17cには、口径aを有するメインタンク吸い込み口22が設けられていて、前記燃料タンク本体10a内と、前記負圧室21内とが連通されている。
【0034】
この凹部17bの両側面部には、一対の係止爪17d,17dが突設されている。そして、この凹部17bには、図6に示す様な略コ字状のフィルタ部材23が嵌着されて、一対に係止孔23a,23aを前記係止爪17d,17dに係止する様に構成されている。
【0035】
このフィルタ部材23には、前記メインタンク吸い込み口22の周縁を覆う略箱状の濾過室23dが形成されている。この濾過室23dは、メッシュ状に複数の小孔を形成した
側面メッシュフィルタ部23bと、後面メッシュフィルタ部23cとを有して、前記凹部17bに適合するように前記接続管体18配設部分を一部凹ませて構成されている。
【0036】
そして、この負圧室21内に戻り燃料が圧送されると、この燃料吐出口19aをこの負圧室21内に臨ませることにより、このメインタンク吸い込み口22から燃料タンク本体10a内の燃料を、前記旋回槽13内に送出させるようにしている。
【0037】
また、この燃料タンク本体10aの他方の側壁部としての後壁部10f近傍には、フィルタ25を装着した吸い込み口部24aを位置させて、残存燃料吸入チューブ24が設けられている。
【0038】
一方、前記筐体17aの後面側17eには、図5に示すように、口径bを有する残存燃料突出口26aを設けてなる接続部材26が、後面側17eを閉塞するように固着されている。この口径bは、前記メインタンク吸い込み口22の口径よりも大きくなるように設定されて形成されている。
【0039】
この接続部材26には、接続ノズル部26bが一体に突設形成されている。
【0040】
そして、この接続ノズル部26bは、前記残存燃料吸入チューブ24の他端部24bを嵌着して接続することにより、この残存燃料吸入チューブ24が、前記負圧室21内に臨んで連通されるように接続されている。
【0041】
次に、この実施の形態1の燃料タンク部構造の作用について説明する。
【0042】
この実施の形態1の燃料タンク部構造では、前記メインタンク吸い込み口22から、燃料タンク本体10a内の燃料9が、前記フィルタ部材23の濾過室23dを介して、負圧室21内に送出されて、前記出口ノズル部材20から前記旋回槽13の槽本体13a内に前記戻し配管7から圧送される戻り燃料と共に、流入する。
【0043】
また、前記旋回槽13が近接して設けられた前壁部10eの他方の側の後壁部10g近傍の吸い込み口部24aから吸い込まれた残存燃料は、前記残存燃料吸入チューブ24を介して前記接続部材26の残存燃料突出口26aから負圧室21内に吸い込まれる。
【0044】
このため、前記旋回槽13が、前壁部10eに近接するといった車両のレイアウトに関わらず、例えば、図1中に示すように前記燃料タンク10が傾いて、燃料9の液面が、傾斜して、前記旋回槽13が燃料9中に浸かっていなくても、前記戻し配管7から圧送される戻り燃料と共に、旋回槽13内に送出されて、この旋回槽13内の燃料9の液面位置を上昇させることが出来る。このため、前記ポンプ装置5の吸込口が空気中に露呈してしまう虞が減少して、エンジン101に燃料9を安定して連続供給出来る。
【0045】
また、この実施の形態1では、前記残存燃料突出口26aの口径bが、メインタンク吸い込み口22の口径よりも大きく設定されて形成されている。このため、負圧室21から距離が離れた残存燃料吸入チューブ24からの吸込が優先して行われて、良好な吸い込みバランスを得られる。
【0046】
【変形例1】
図11は、この発明の実施の形態1の変形例1の燃料タンク部構造を示すものである。なお、前記実施の形態1と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
【0047】
この変形例1の燃料タンク110では、内部の底面部10fのうち、後壁部10g近傍には、上方を開放した後部旋回槽27が固着されて設けられている。
【0048】
この後部旋回槽27内には、前記フィルタ25を装着した吸い込み口部24aが位置されている。
【0049】
このように構成された変形例1の燃料タンク部構造では、前記吸い込み口部24aが、後部旋回槽27内に設けられているので、更に、燃料9が減少した状態であっても、この吸い込み口部24aに装着されたフィルタ25から、後部旋回槽27内の燃料9が吸い込まれて、前記旋回槽13内に送出される。
【0050】
他の構成及び作用,効果については、前記実施の形態1と同一乃至均等であるので、説明を省略する。
【0051】
【発明の実施の形態2】
図12は、この発明の実施の形態2の燃料タンク部構造を示すものである。なお、前記実施の形態1と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
【0052】
この変形例1の燃料タンク210では、燃料タンク本体210aの底面部10f近傍で、車両前後方向略中央位置に、負圧室21、及びこの負圧室21内と燃料タンク本体210内とを連通するメインタンク吸い込み口22が形成されたジェットポンプ装置117が設けられている。
【0053】
このジェットポンプ装置117には、エンジン方向から戻り燃料を圧送する燃料吐出口19aをこの負圧室21内に臨ませることにより、このメインタンク吸い込み口22からこの燃料タンク本体210a内の燃料9を、延長パイプ28及びこの延長パイプ28先端を接続して槽本体13aの側面部に形成された突出開口29を介して、前記旋回槽113内に送出させるジェットポンプノズル29が設けられている。
【0054】
このジェットポンプノズル29には、フレキシブルチューブ30が接続されている。このフレキシブルチューブ30は、前記戻り配管7に一端30aが接続されると共に、前記槽本体13aの側面部にクリップ部材31を介して管本体30cが係止されて、他端30bを前記ジェットポンプノズル29の上端部29aに接続されるように構成されている。
【0055】
そして、この実施の形態2では、前記燃料タンク本体210と移送チューブ32を介して連結される図4に示すような鞍型タンクの車両右側に位置するサブタンク33が設けられている。
【0056】
この移送チューブ32は、前記サブタンク33内の底面部近傍に設けられた吸い込み口部34と、前記負圧室21内に臨む残存燃料突出口35とが備えられている。
【0057】
次に、この実施の形態2の燃料タンク部構造の作用について説明する。
【0058】
この実施の形態2の燃料タンク部構造では、前記燃料タンク本体210aの底面部10f近傍で略中央位置に、前記負圧室21と、この負圧室21内と燃料タンク本体210a内とを連通するメインタンク吸い込み口22が形成されて、前記ジェットポンプノズル29が設けられている。
【0059】
このため、前記エンジン101方向から戻り配管7によって圧送された戻り燃料が、前記燃料吐出口19aからこの負圧室21内に送出される際、このメインタンク吸い込み口22から、この燃料タンク本体210a内の略中央位置底面部10f近傍の燃料9が、前記戻り燃料と共に旋回槽113内に送出される。
【0060】
従って、例えば、前記旋回槽113が、前壁部10eに近接するといった車両のレイアウトに関わらず、前記燃料タンク210が傾いてもエンジン101に燃料9が安定して連続供給出来る。
【0061】
また、前記鞍型の燃料タンク210に、図4に示すようなサブタンク33が、、車幅方向略中央部に前記センタシャフト16との干渉を防止する隆起を有して設けられていても、前記サブタンク33内に設けられた吸い込み口部34から、このサブタンク33内の燃料9が吸入されて、前記負圧室21内に臨む残存燃料突出口35からこの負圧室21に流入し、前記戻り燃料と共に、前記旋回槽113内に送出される。
【0062】
前記ジェットポンプノズル29は、車両100の旋回等により、前記燃料タンク210が一定角度まで傾いても、メインタンク吸い込み口22を燃料の液面下に位置させて、この燃料に浸しているので、常に移送チューブ32の燃料移送に必要とされる負圧を保持できる。
【0063】
他の構成及び作用,効果については、前記実施の形態1と同一乃至均等であるので、説明を省略する。
【0064】
以上、この発明の実施の形態1,2を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態1,2に限らず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
【0065】
例えば、前記実施の形態1では、一方の側壁部として前壁部10eを他方の側壁部として後壁部10gを用いる構成を示して説明してきたが、特にこれに限らず、例えば、一方の側壁部として後壁部10gを他方の側壁部として前壁部10eを用いたり、或いは、一方の側壁部として左側壁部を他方の側壁部として右側壁部を用いる構成を採用してもよい。
【0066】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項1の発明によれば、前記旋回槽が近接して設けられた側壁部の他方の側の側壁部近傍の吸い込み口部から吸い込まれた残存燃料は、前記残存燃料吸入チューブを介して前記残存燃料突出口から負圧室内に吸い込まれる。
【0067】
このため、前記旋回槽が何れか一方の側壁部に近接するといった車両のレイアウトに関わらず、前記燃料タンクが傾いてもエンジンに燃料を安定して連続供給出来る。
【0068】
また、請求項2に記載されたものでは、前記燃料タンク本体の底面部近傍で略中央位置に、負圧室と、該負圧室内と燃料タンク本体内とを連通するメインタンク吸い込み口を形成した前記ジェットポンプノズルが設けられている。
【0069】
このため、エンジン方向から圧送された戻り燃料が、前記燃料吐出口から該負圧室内に送出される際、該メインタンク吸い込み口から該燃料タンク内の略中央位置底部近傍の燃料が、前記戻り燃料と共に旋回槽内に送出される。
【0070】
従って、例えば、前記旋回槽が何れか一方の側壁部に近接するといった車両のレイアウトに関わらず、前記燃料タンクが傾いてもエンジンに燃料を安定して連続供給出来る。
【0071】
そして、請求項3に記載されたものでは、前記燃料タンクにサブタンクが設けられていても、前記サブタンク内に設けられた吸い込み口部から該サブタンク内の燃料が吸入されて、前記負圧室内に臨む残存燃料突出口から前記旋回槽内に送出される。
【0072】
前記ジェットポンプノズルは、車両の旋回等により、前記燃料タンクが一定角度まで傾いても燃料の液面下に位置する該メインタンク吸い込み口を、該燃料タンク内の燃料に浸しているので、常に移送チューブの燃料移送に必要とされる負圧を保持できる、という実用上有益な効果を発揮し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の燃料タンク部構造で、要部の構成を説明し、図2中A−A線に沿った位置での燃料タンク本体の断面図である。
【図2】実施の形態1の燃料タンク部構造で、車両全体の構成を説明する斜視図である。
【図3】実施の形態1の燃料タンク部構造で、燃料タンク本体近傍を側方から見た模式図である。
【図4】燃料タンク部構造で、燃料タンク周縁を上方から見た模式図である。
【図5】実施の形態1の燃料タンク部構造で、ジェットポンプ装置の構成を説明する分解斜視図である。
【図6】実施の形態1の燃料タンク部構造で、ジェットポンプ装置に用いられるフィルタ部材の斜視図図である。
【図7】実施の形態1の燃料タンク部構造で、ジェットポンプ装置の図5中C−C線に沿った位置での断面図である。
【図8】実施の形態1の燃料タンク部構造で、ジェットポンプ装置の図5中D−D線に沿った位置での断面図である。
【図9】実施の形態1の燃料タンク部構造で、ジェットポンプ装置の組付けを説明する図5中E−E線に沿った位置での断面図である。
【図10】実施の形態1の燃料タンク部構造で、ジェットポンプ装置を組み付けた状態での図5中B−B線に沿った位置での一部断面図である。
【図11】変形例1の燃料タンク部構造で、構成を説明する図4中A−A線に沿った位置に対応する位置での断面図である。
【図12】実施の形態2の燃料タンク部構造で、構成を説明する図4中A−A線に沿った位置に対応する位置での断面図である。
【図13】従来例の燃料タンク部構造で、構成を説明する断面図である。
【符号の説明】
10,110,210 燃料タンク
10a,210a 燃料タンク本体
13,113 旋回槽
19a 燃料突出口
21 負圧室
22 メインタンク吸い込み口
24 残存燃料吸入チューブ
24a 吸い込み口部
26a,35 残存燃料突出口
29 ジェットポンプノズル
32 移送チューブ
33 サブタンク
34 吸い込み口部

Claims (3)

  1. 略平板状の底面部と該底面部の両側に設けられた側壁部とを備え、該側壁部のうち、何れか一方の側壁部に近接して、旋回槽を設けた燃料タンク本体を有し、該燃料タンク本体の底面部近傍に、前記旋回槽に隣接する負圧室内と燃料タンク本体内とを連通するメインタンク吸い込み口を形成して、エンジン方向から戻り燃料を圧送する燃料吐出口を該負圧室内に臨ませることにより、該メインタンク吸い込み口から該燃料タンク内の燃料を、前記旋回槽内に送出させるジェットポンプ装置を設けた燃料タンク部構造において、
    前記ジェットポンプ装置の筐体の側面部に、略バンド溝状の凹部を形成し、該凹部に、前記メインタンク吸い込み口を設けると共に、前記燃料タンク本体の他方の側壁部近傍に設けられる吸い込み口部と、前記負圧室内に臨む残存燃料突出口とを備えた残存燃料吸入チューブを設けてなることを特徴とする燃料タンク部構造。
  2. 略平板状の底面部と該底面部の両側に設けられた側壁部とを備え、該側壁部のうち、何れか一方の側壁部に近接して、旋回槽を設けた燃料タンク本体を有し、該燃料タンク本体の底面部近傍で略中央位置に、負圧室、及び該負圧室内と燃料タンク本体内とを連通するメインタンク吸い込み口を形成して、エンジン方向から戻り燃料を圧送する燃料吐出口を該負圧室内に臨ませることにより、該メインタンク吸い込み口から該燃料タンク内の燃料を、延長パイプを介して、前記旋回槽内に送出させるジェットポンプノズルを設けたことを特徴とする燃料タンク部構造。
  3. 前記燃料タンク本体と移送チューブを介して連結されるサブタンクが設けられると共に、該移送チューブは、該サブタンク内に設けられた吸い込み口部と、前記負圧室内に臨む残存燃料突出口とを備えてなることを特徴とする請求項2記載の燃料タンク部構造。
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