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JP3783284B2 - 撮像装置 - Google Patents

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JP3783284B2
JP3783284B2 JP14949696A JP14949696A JP3783284B2 JP 3783284 B2 JP3783284 B2 JP 3783284B2 JP 14949696 A JP14949696 A JP 14949696A JP 14949696 A JP14949696 A JP 14949696A JP 3783284 B2 JP3783284 B2 JP 3783284B2
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  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、被写体像を撮像し、得られた画像信号を出力する撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、CCD(Charge Coupled Devise)等の撮像素子を用いた撮像装置、例えばビデオカメラにおいては、集光レンズ等からなる光学系を介してCCD上に結像された被写体像を当該CCDにて光電変換し、当該CCDからの撮像信号に対してホワイトバランス調整処理やガンマ(γ)補正処理、ホワイトクリップ処理、ニー(knee)処理等のプロセス処理を施し、得られた動画像信号をビデオ出力としている。
【0003】
また、近年の撮像装置は、上記CCDを構成する複数の受光部に蓄積された蓄積電荷を取り出す際に、オッドフィールド(奇数フィールド)に対応する受光部の蓄積電荷とイーブンフィールド(偶数フィールド)に対応する受光部の蓄積電荷とを垂直帰線期間毎に同時に読み出す、いわゆる全画素読み出し方式が用いられているものがある。
【0004】
すなわち、この全画素読み出し方式の場合は、CCD出力のうち、オッドフィールドに対応する受光部から読み出された撮像信号(以下、オッドフィールドの撮像信号と呼ぶ)とイーブンフィールドに対応する受光部から読み出された撮像信号(以下、イーブンフィールドの撮像信号と呼ぶ)とが、同時刻に撮像されて得られたものとなる。図4を用いて、より具体的に説明すると、当該全画素読み出し方式の場合は、図4(a)に示すように、CCD出力のうち、オッドフィールドの撮像信号O1とイーブンフィールドの撮像信号E1とが同時刻に撮像されたものであり、また、オッドフィールドの撮像信号O2とイーブンフィールドの撮像信号E2、オッドフィールドの撮像信号O3とイーブンフィールドの撮像信号O3、・・・も、それぞれが同時刻に撮像されて得られたものである。
【0005】
これに対して、当該ビデオカメラから外部に出力するビデオ信号が、例えばNTSC(National Television System Committee)方式やPAL(Phase Alternation by Line)方式やSECAM(sequential a memoire color television system)方式等に対応するものである場合は、オッドフィールドとイーブンフィールドの順番で出力されることになる。このため、図4の(b)に示すように、上記オッドフィールドの撮像信号O1とイーブンフィールドの撮像信号E1とでは、先にオッドフィールドの撮像信号から生成された画像信号O1(以下、オッドフィールドの画像信号と呼ぶ)が出力され、その後イーブンフィールドの撮像信号から生成された画像信号E1(以下、イーブンフィールドの画像信号と呼ぶ)が出力され、次のオッドフィールドの撮像信号O2とイーブンフィールドの撮像信号E2は捨てられ、その次のオッドフィールドの撮像信号O3とイーブンフィールドの撮像信号O3とでは、先にオッドフィールドの画像信号O3が出力され、その後イーブンフィールドの画像信号E3が出力されるようになる。その後の各フィールドの撮像信号も同様である。
【0006】
このように、上記全画素読み出し方式の撮像装置では、同時刻にCCDにて撮像して得たオッドフィールドとイーブンフィールドの撮像信号を、オッドフィールドの次にイーブンフィールドが来るように時間的に分けると共に、それぞれの撮像信号から生成したオッドフィールドの画像信号とイーブンフィールドの画像信号を順番に繋げてビデオ信号として出力するようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記ビデオカメラから出力されるビデオ信号は外部装置に送られるようになる。外部装置としては、モニタ装置やディジタルスチルレコーダ、ディジタルプリンタ等が考えられる。なお、上記ディジタルスチルレコーダは、動画像信号から静止画像を取り出して記録する画像記録装置であり、ディジタルプリンタは、動画像信号から静止画像を取り出して印刷する印刷装置である。
【0008】
ところで、上記ビデオカメラから出力されるビデオ信号は動画像信号であるが、上記ディジタルスチルレコーダやディジタルプリンタでは、上記ビデオカメラの出力動画像信号のうち、連続する2フィールド分の画像から一つのフレーム分の画像を生成し、このフレーム画像を静止画像として取り出すようにしている。
【0009】
ところが、通常、上記ディジタルスチルレコーダやディジタルプリンタでは、上記ビデオカメラの出力動画像信号に対するフィールド判別が行われていない。このため、これらディジタルスチルレコーダやディジタルプリンタにおいては、上記フレーム画像を生成する際に上記ビデオカメラの出力動画像信号からから取り出す上記連続する2フィールド分の画像が、ビデオカメラで同時刻に撮影されたものでないことが起き得る。
【0010】
ここで、ビデオカメラで撮影した被写体が静止したものであり、且つビデオカメラも静止した状態で撮影を行ったような場合には、上記ディジタルスチルレコーダやディジタルプリンタにおいて上記フレーム画像を生成する際の上記連続する2フィールド分の画像が、例えば異なる時刻に撮影されたものであったとしても問題は少ない。
【0011】
しかし、ビデオカメラで撮影した被写体が動いていたり、ビデオカメラをパンニングやチルティングさせて動かしながら撮影を行ったような場合には、上記ディジタルスチルレコーダやディジタルプリンタにおいて、異なる時刻に撮影された2つのフィールドから上記フレーム画像を生成してしまうと、当該フレーム画像はフィールド毎にずれたものとなり、最終的に得られる静止画像の品質が低下することになる。
【0012】
すなわち、例えば図4の(b)に示したように、ビデオカメラからの出力ビデオ信号はオッドフィールドの画像信号とイーブンフィールドの画像信号が順に繰り返すものであり、上記ディジタルスチルレコーダやディジタルプリンタにおいて上記フレーム画像を生成する際に、上記連続する2フィールド画像信号として例えばイーブンフィールドの画像信号E1とオッドフィールドの画像信号O3とを取り出してしまうと、これらイーブンフィールドの画像信号E1とオッドフィールドの画像信号O3は異なる時刻に撮像されたものであるため、これらから生成されたフレーム画像はフィールド画像がずれたものとなってしまい、したがって、最終的に得られる静止画像の品質が低下することになる。
【0013】
そこで、本発明は、上述のような問題点に鑑みてなされたものであり、例えばディジタルスチルレコーダやディジタルプリンタのような外部装置において良好な静止画像を生成することを可能ならしめるための撮像装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の撮像装置は、被写体像を結像する光学系と、上記光学系からの入射光を光電変換して同時刻に撮像された第1フィールド及び第2フィールドの画像信号を生成する変換手段と、上記画像信号を記憶する記憶手段と、上記記憶手段における画像信号の書き込みと読み出しを制御する書き込み/読み出し制御手段と、上記記憶手段に上記変換手段からの上記第1フィールド及び第2フィールドの画像信号を書き込む際のタイミングを示す書き込みトリガパルスを発生するトリガパルス発生手段と、上記書き込みトリガパルスに応じて、上記第1フィールド、第2フィールドを判別するフィールド判別パルスの上記第1のフィールドのタイミングに同期したライトイネーブル信号を発生するライトイネーブル発生手段とを有し、上記記憶手段から上記フィールド判別パルスに応じて上記第1フィールドの画像信号と上記第2フィールドの画像信号とをこの順番で読み出して外部に出力し、このときの第1フィールドの出力タイミングに同期した上記ライトイネーブル信号を上記画像信号の取り込み制御信号として外部に出力することにより上述した課題を解決する。
【0015】
すなわち、本発明によれば、画像信号とライトイネーブル信号とは同期しており、この画像信号とライトイネーブル信号を外部に出力するようにしている。したがって、外部装置はライトイネーブル信号に同期して画像信号を取り込むことが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0017】
図1には、本発明の撮像装置の一実施の形態として、ビデオカメラ30の内部構成の一例を示す。
【0018】
当該ビデオカメラ30は前記全画素読み出し方式を採用し、さらに3枚のCCDを用いて赤色(R)光と緑色(G)光と青色(B)光の各撮像信号を生成するいわゆる3板式CCDを適用した例を挙げている。勿論、コスト削減や構成の小型化等を勘案して、3板式CCDではなく、CCDを1枚のみ用いる通常のビデオカメラにすることも可能であり、この場合も本発明は適用可能である。
【0019】
この図1において、光学系1を介して入射した被写体等からの光は、色分解プリズム2に導かれる。なお、光学系1には、被写体からの光を光電変換する変換手段であるCCD上に結像するための結像レンズの他、必要に応じて例えば光量調節或いは被写界深度設定のための絞り機構やピント合わせのためのレンズ駆動機構等をも有し、さらに必要に応じて赤外線カットフィルタや紫外線カットフィルタ等を有してなるものである。また、色分解プリズム2は例えばダイクロイックプリズム等により構成され、上記光学系1を介した入射光を赤色(R)光と緑色(G)光と青色(B)光とに分解し、これら分解した各色の光のうち、R光をR用CCD3Rへ、G光をG用CCD3Gへ、B光をB用CCD3Bへ、それぞれ導く。
【0020】
これらCCD3R,3G,3Bからは、タイミングジェネレータ20からの垂直転送パルス及び水平転送パルス等のCCD読み出しパルスに応じて、それぞれ蓄積した光電荷がR,G,Bの撮像信号として取り出される。これらCCD3R,3G,3Bでは、それぞれCCDを構成する複数の受光部に蓄積された蓄積電荷を取り出す際に、第1フィールドであるオッドフィールドに対応する受光部の蓄積電荷と第2フィールドであるイーブンフィールドに対応する受光部の蓄積電荷を同時に読み出す、いわゆる全画素読み出し方式が用いられている。なお、当該図1のビデオカメラ30において、各CCD3R,3G,3Bの配置をずらして固着することにより、疑似信号の抑圧や解像度の向上を図るいわゆる画素ずらしという手法を適用することも可能である。この画素ずらしの手法を用いる場合、各CCD3R,3G,3Bの配置は、R及びB用のCCD3R,3BをG用のCCD3Gに対して水平方向に1/2画素ピッチ分オフセットさせたものとする。この画素ずらしの手法を適用すると、各CCD3R,3G,3Bに入射した映像は、Gの撮像信号とR,Gの撮像信号が相補的にサンプリングされ、サンプリング周波数の1/2以上の周波数の映像信号でも疑似信号とはならず、高解像度が得られるようになる。
【0021】
上記CCD3R,3G,3Bに供給されるCCD読み出しパルスを生成するタイミングジェネレータ11は、例えば高周波発信器を備え、後述するシンクジェネレータ12からの垂直駆動パルスVD及び水平駆動パルスHDに基づいて、上記CCD読み出しパルスを発生する。
【0022】
上記CCD3R,3G,3BからのR,G,Bの各撮像信号は、それぞれ対応して設けられたサンプリング回路4R,4G,4Bに送られる。これらサンプリング回路4R,4G,4Bでは、上記供給された各撮像信号に対して相関二重サンプリングを施すことで、CCDのランダム雑音を低減する。
【0023】
これらサンプリング回路4R,4G,4Bにて相関二重サンプリングされたR,G,Bの各撮像信号は、それぞれ対応するプリアンプ5R,5G,5Bにより増幅された後、アナログ/ディジタル変換回路(以下、A/D変換回路と言う)6R,6G,6Bにて各々ディジタル信号に変換される。ここで、各A/D変換回路6R,6G,6Bでは、上記各CCD3R,3G,3Bでのサンプリングクロックと同一周波数のクロックを用いて上記各撮像信号をディジタル変換している。なお、図1の例では、上記A/D変換回路6R,6G,6Bをそれぞれ別々の構成としているが、1チップ内で上記R,G,Bの各撮像信号をディジタル変換するものを用いてもよい。また、例えば上記画素ずらしの手法を適用した場合、G用のA/D変換回路6Gにおいては当該画素ずらしの効果が得られるようにR,B用のA/D変換回路6R,6Bよりも位相が180度遅れたクロックでディジタル変換を行う。
【0024】
上記A/D変換回路6R,6G,6Bから出力された上記R,G,Bの撮像信号、すなわち上記CCD13R,13G,13Bの各受光部にそれぞれ対応する各画素データは、フレームメモリであるビデオメモリ7に送られる。このビデオメモリ7は、メモリコントローラ13にて書き込みと読み出しが制御されるものである。また、ビデオメモリ7としては、一つの構成ではなく、R,G,Bに対応して3つ設けることも可能である。
【0025】
メモリコントローラ13は、上記ビデオメモリ7に対して、上記R,G,Bの各画素データを例えばそれぞれ別の記憶領域に振り分けて記憶させる書き込みアドレス制御を行い、また、上記全画素読み出し方式が適用される上記各CCDの全画素データすなわち1フレーム分の画素データのうち、第1フィールドであるオッドフィールドに対応する画素データと第2フィールドであるイーブンフィールドに対応する画素データとを時間的にずらして読み出させる読み出しアドレス制御を行うものである。なお、当該メモリコントローラ13によるビデオメモリ7への画素データの書き込みタイミング制御と読み出しタイミング制御については後述する。
【0026】
上記ビデオメモリ7から読み出された画素データ、すなわちR,G,Bに対応する各ディジタル撮像信号は、ディジタルプロセス回路9に送られる。当該ディジタルプロセス回路9では、供給されたR,G,Bの各ディジタル撮像信号に対して、γ(ガンマ)処理、ホワイトバランス調整やホワイトクリップ処理,ニー(knee)処理等の各種ディジタル調整処理を施す。なお、例えば上記画素ずらしの手法を適用した場合、このディジタルプロセス回路9では、当該画素ずらしの効果を維持するために、CCDのサンプリングクロックの倍の周波数で処理を行う。また、プロセス回路9における上記各種調整処理は、アナログ領域にて行うことも可能である。この場合は、上記ビデオメモリ7からの各ディジタル撮像信号をそれぞれディジタル/アナログ変換回路にてアナログ変換したものを、アナログプロセス回路に送ることになる。
【0027】
上記ディジタルプロセス回路9にて得られた上記R,G,Bのディジタル映像信号は、出力回路10に送られる。この出力回路10は、例えば出力ドライバであり、ビデオ出力端子11を介して接続される外部装置に上記ディジタルビデオ信号を出力するためのものである。なお、上記プロセス回路9をアナログ構成とした場合は、当該出力回路10もアナログ対応の構成となる。また、出力回路10は、上記R,G,Bのコンポーネントビデオ信号をコンポジットビデオ信号に変換することも可能である。この場合、当該出力回路10内には、R,G,Bのコンポーネントビデオ信号をコンポジットビデオ信号に変換するためのマトリクス回路が設けられることになる。その他、出力回路10は、上記R,G,Bに対応した3つの構成からなるものとすることもできる。
【0028】
上記ビデオ出力端子11から出力されたビデオ信号は、例えばケーブル等にて接続された外部装置に供給されることになる。なお、外部装置については後述する。
【0029】
ここで、本構成例のビデオカメラ30においては、上記ビデオ信号の出力を行うと共に、上記ビデオ出力端子11にケーブル等を介して接続される外部装置に対して、上記ビデオ信号の取り込みタイミングを指示するための外部出力用ライトイネーブル信号をも出力可能となっている。すなわち、この外部出力用ライトイネーブル信号は、外部装置において例えばビデオ信号の取り込みを行う際に、その取り込みタイミングを指示するための信号であり、前述の図4で従来の問題点として説明したように、異なる時刻に撮像されたイーブンフィールドの画像とオッドフィールドの画像とから一つのフレーム画像を生成してしまうようなことを防止するために、ビデオ信号の例えばオッドフィールドのタイミングを外部装置に提供するためのものである。
【0030】
本構成例のビデオカメラは、以下のような構成にて上記外部出力用ライトイネーブル信号を生成するようにしている。当該外部出力用ライトイネーブル信号の生成の様子を、図2のタイミングチャートと図1の構成を用いて説明する。
【0031】
図1において、シンクジェネレータ12は同期信号を生成するものであり、生成した同期信号を各部に供給すると共に、水平駆動パルスHD及び図2に示すような垂直駆動パルスVDと、前記全画素読み出し方式により得られる1フレーム分の画像をオッドフィールドとイーブンフィールドに分ける際のタイミングを設定するための図2に示すようなフィールド判別パルスFLDと、上記ビデオメモリ7へのデータ書き込みの際の同期信号である書き込みイネーブル信号WENとを出力する。上記水平駆動パルスHD及び垂直駆動パルスVDは上記タイミングジェネレータ20とメモリコントローラ13に送られる。上記フィールド判別パルスFLDはメモリコントローラ13と後述するトリガ切換回路14及び外部出力用ライトイネーブル発生回路16に送られる。上記書き込みイネーブル信号WENはメモリコントローラ13に送られる。また、上記垂直駆動パルスVDについては、マイクロコンピュータ15へも送られる。なお、この図2の例のフィールド判別パルスFLDは、オッドフィールドが”H(ハイ)”レベルでイーブンフィールドが”L(ロー)”レベルとなる繰り返しパルスからなり、また、これらパルスの立ち上がりのタイミングは厳密にいうと上記垂直駆動パルスVDの立ち下がりのタイミングよりも例えば3H(Hは水平走査期間)分ずれたものとなっている。
【0032】
マイクロコンピュータ15は、ビデオカメラ30内の各構成要素の制御を行うと共に、上記垂直駆動パルスVDに基づいて内部トリガパルスを発生するトリガパルス発生手段としての機能をも有する。この内部トリガパルスは、孤立パルスが所定の時間間隔で配列してなるものであり、各孤立パルスは垂直駆動パルスVDの立ち上がりに同期して生成されるものである。この内部トリガパルスの上記所定の時間間隔は、予め固定の時間間隔として設定しておくことも、また、例えばトリガパルス設定用入力部19からの入力設定値として任意に設定することも可能である。このトリガパルス設定用入力部19としては設定時間切換スイッチや設定時間可変ボリューム或いは設定時間入力用キー等の様々なものを使用することができる。なお、上記所定の時間間隔としては、例えば2フレーム分から10分程度のフレーム単位の時間間隔が考えられ、図2のタイミングチャートには例えば2フレーム分の時間間隔を有する内部トリガパルスの例を挙げている。
【0033】
ここで、マイクロコンピュータ15では、上記垂直駆動パルスVDをカウントすることにより、上記所定の時間間隔を計測すると共に、上記フィールド判別パルスFLDを用いなくてもオッドフィールドとイーブンフィールドの判別を可能となっている。したがって、当該マイクロコンピュータ15は、上記内部トリガパルスをオッドフィールドに同期したタイミングで生成することが可能である。すなわち、当該マイクロコンピュータ15は、フィールド判別パルスFLDのオッドパルスが存在する時間内で且つ、垂直駆動パルスVDの立ち下がりのタイミングに応じた内部トリガパルスを発生するようにしている。
【0034】
トリガ切換回路14は上記フィールド判別パルスFLDを検波すること(例えばレベル判別すること)によって例えばオッドフィールドを認識可能なものであり、上記マイクロコンピュータ15から上記オッドフィールドに同期した内部トリガパルスが供給されたときには、当該内部トリガパルスを書き込みトリガパルスとしてメモリコントローラ13に送る。
【0035】
メモリコントローラ13は、前述したようにビデオメモリ7の書き込みアドレス制御信号と読み出しアドレス制御信号を生成するものであり、また、上記シンクジェネレータ12から前記書き込みイネーブル信号WENが供給されているときにビデオメモリ7へのデータ書き込みを許可するものである。ここで、当該メモリコントローラ13は、上記トリガ切換回路14から上記オッドフィールドに同期した書き込みトリガパルスが供給されると、当該書き込みトリガパルスのタイミングで上記ビデオメモリ7にデータを取り込ませる。これにより、ビデオメモリ7には、全画素読み出し方式のCCDにて得られた撮像信号、すなわち同時刻に撮像された1フレーム分の画素データが書き込まれることになる。また、メモリコントローラ13は、上記書き込みトリガパルスのタイミングでビデオメモリ7にデータを取り込ませると、次の書き込みトリガパルスが来るまで、当該ビデオメモリ7が記憶している1フレーム分の画素データをオッドフィールド→イーブンフィールド→オッドフィールド→・・・のようにオッドフィールドから順番にフィールド毎に繰り返し読み出させるようなメモリ制御を行う。なお、当該メモリコントローラ13においては、フィールド毎のデータ読み出しのタイミングについては上記垂直駆動パルスVD及び水平駆動パルスHDに基づいて生成し、また、オッドフィールドとイーブンフィールドの何れのデータを読み出すかについてはフィールド判別パルスFLDに基づいて判断している。
【0036】
外部出力用ライトイネーブル発生回路16では、上記トリガ切換回路14からの書き込みトリガパルスと、シンクジェネレータ12からの垂直駆動パルスVD及びフィールド判別パルスFLDとに基づいて、外部装置に供給する外部出力用ライトイネーブル信号を生成する。すなわち、当該外部出力用ライトイネーブル発生回路16では、上記フィールド判別パルスFLDを検波すること(例えばレベル判別すること)によりオッドフィールドを認識しており、上記トリガ切換回路14からの書き込みトリガパルスが供給されると、当該オッドフィールドのタイミングに同期した外部出力用ライトイネーブル信号を生成して、外部出力用ライトイネーブル信号出力端子18に送る。より具体的に言うと、外部出力用ライトイネーブル信号は、図2に示すようにように、上記トリガ切換回路14が上記書き込みトリガパルスを発生する度に、例えば1V(Vは垂直走査期間)分だけ“L(ロー)”レベルになるローアクティブの信号であり、外部出力用ライトイネーブル発生回路16では、上記書き込みトリガパルスが供給された後、フィールド判別パルスFLDの最初のオッドパルスが供給される直前の垂直駆動パルスVDの立ち下がりのタイミングで立ち下がりパルスが発生するような外部出力用ライトイネーブル信号を発生する。なお、当該外部出力用ライトイネーブル発生回路16においては、実際には、上記垂直駆動パルスVDと、当該垂直駆動パルスVDの立ち下がりタイミングよりも3H(Hは水平走査期間)分ずれてオッドパルスが立ち上がる上記フィールド判別パルスFLDとから、垂直駆動パルスVDの立ち下がりタイミングでオッドパルスが立ち上がる疑似フィールド判別パルスを生成し、この疑似フィールド判別パルスのオッドパルスの立ち上がりのタイミングで立ち下がりパルスが発生する上記外部出力用ライトイネーブル信号を生成している。また、図2の例では、上記外部出力用ライトイネーブル信号をローアクティブの信号としているが、逆にハイアクティブとなる信号であってもよく、当該ビデオカメラに接続される外部装置の仕様に応じたものを設定することができる。このライトイネーブル信号は、ライトイネーブル出力端子18を介して外部装置に送られる。
【0037】
上述したようなことから、上記ビデオ出力端子11を介してビデオ信号が入力される外部装置は、上記外部出力用ライトイネーブル出力端子18を介して外部出力用ライトイネーブル信号を受け取ることで、当該ビデオ信号のオッドフィールドに同期した動作を行うことが可能となる。
【0038】
すなわち、外部装置として、例えば、前述したようなディジタルスチルレコーダやディジタルプリンタ等のように、ビデオカメラ30からのビデオ信号のうち、連続する2フィールド分の画像から一つのフレーム画像を生成して、このフレーム画像を静止画像として取り出すようなものを用いたとしても、これら外部装置は上記外部出力用ライトイネーブル信号に基づいて当該ビデオカメラ30から供給されたビデオ信号を取り込むことができるため、前述したような問題が発生することはない。
【0039】
言い換えれば、外部装置は、ビデオカメラ30から供給されたビデオ信号をオッドフィールドから取り込むことができるようになるため、前述したように異なる時刻に撮影された2つのフィールドの画像から1つのフレーム画像を生成するようなことは起こらず、したがって、高品質の静止画像を記録したり、印刷したりすることが可能となる。
【0040】
なお、異なる時刻に撮影された2つのフィールド画像であっても、例えばフィールド補正処理を行うことで1フレームの画像を生成することができる外部装置を製造することも考えられるが、この外部装置はフィールド補正処理を行うための構成が必要となるためにコストが高くなり、また、得られたフレーム画像も同時刻に撮影された2つのフィールド画像から生成されたフレーム画像に比べれば画質が劣化したものとなる。
【0041】
ところで、本構成例のビデオカメラ30は、端子17から外部トリガパルスを入力可能にもなっている。この外部トリガパルスは、例えば前記内部トリガパルスと同様なトリガパルスを生成可能な外部装置が、当該ビデオカメラ30に対して供給するものである。上記外部トリガパルスが供給されると、上記トリガ切換回路14では、当該外部トリガパルスに基づいて、前記メモリコントローラ13に送る書き込みトリガパルスを生成する。ただし、このときのトリガ切換回路14では、ビデオカメラ30内部の上記シンクジェネレータ12からのフィールド判別パルスFLDを検波すること(例えばレベル判別すること)によりオッドフィールドを認識し、上記外部トリガパルスが供給されたときには、当該オッドフィールドのタイミングに同期した書き込みトリガパルスを生成して上記メモリコントローラ13に送る。したがって、この場合のメモリコントローラ13は、当該外部トリガパルスに基づいて生成された書き込みトリガパルスによって、ビデオメモリ7の書き込みを制御することになり、このため、ビデオメモリ7からは外部装置が設定した外部トリガパルスに同期したデータが取り出されることになる。このようにしてビデオメモリ7から取り出され、ビデオ出力端子11から出力されたビデオ信号は、外部装置に送られることになる。外部装置は、自己が発生した外部トリガパルスに同期したビデオ信号を受け取ることになるため、ビデオカメラ30において同時刻に撮影した2つのフィールドからフレーム画像を生成することが可能となる。なお、このように外部トリガパルスを入力可能としたビデオカメラ30の場合は、例えば前記トリガパルス設定用入力部19に内部トリガパルスと外部トリガパルスの切換選択用スイッチ等を設け、外部トリガパルスを使用するときには当該切換選択用スイッチを外部トリガパルス側に切り換える。このときマイクロコンピュータ15は、トリガ切換回路14に対して外部トリガパルスを使用するための切換制御信号を供給する。これにより、トリガ切換回路14では、外部トリガパルス入力端子17からの上記外部トリガパルスを使用した書き込みトリガパルスの生成を行うことになる。
【0042】
次に、図3には、本発明構成例のビデオカメラ30が適用されるシステム構成例を示す。
【0043】
図3において、本発明構成例のビデオカメラ30のビデオ出力端子はモニタ装置31に接続される。このモニタ装置31はビデオカメラ30から供給されたビデオ信号をディスプレイ上に表示する。また、このモニタ装置31に供給されたビデオ信号は、ディジタルプリンタ32とディジタルスチルスチルレコーダ33にも送られる。これらディジタルプリンタ32とディジタルスチルレコーダ33が上述した外部装置に対応する。したがって、本構成例のビデオカメラ30からは前記外部出力用ライトイネーブル信号がこれらディジタルプリンタ32とディジタルスチルレコーダ33に送られるようになっている。
【0044】
【発明の効果】
本発明の撮像装置においては、光学系からの入射光を光電変換して得た画像信号を、内部トリガパルスに応じて記憶手段に書き込むと共に読み出し、この記憶手段から読み出された画像信号を外部に出力し、また、内部トリガパルスに同期したライトイネーブル信号をも外部に出力するようにしているため、ディジタルスチルレコーダやディジタルプリンタのような外部装置は良好な静止画像を生成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明構成例のビデオカメラの概略的な内部構成を示すブロック回路図である。
【図2】本発明構成例のビデオカメラの要部構成の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図3】本発明のビデオカメラが適用されるシステム構成例を示す図である。
【図4】全画素読み出し方式でのCCD出力とビデオ出力についての説明に用いる図である。
【符号の説明】
1 光学系、 2 プリズム、 3R,3G,3B CCD、 6R,6G,6B A/D変換回路、 7 ビデオメモリ、 9 プロセス回路、 10 出力回路、 12 シンクジェネレータ、 13 メモリコントローラ、 14 トリガ切換回路、 15 マイクロコンピュータ、 16 外部出力用ライトイネーブル発生回路、 19 トリガパルス設定用入力部、 30 ビデオカメラ

Claims (4)

  1. 被写体像を結像する光学系と、
    上記光学系からの入射光を光電変換して同時刻に撮像された第1フィールド及び第2フィールドの画像信号を生成する変換手段と、
    上記画像信号を記憶する記憶手段と、
    上記記憶手段における画像信号の書き込みと読み出しを制御する書き込み/読み出し制御手段と、
    上記記憶手段に上記変換手段からの上記第1フィールド及び第2フィールドの画像信号を書き込む際のタイミングを示す書き込みトリガパルスを発生するトリガパルス発生手段と、
    上記書き込みトリガパルスに応じて、上記第1フィールド、第2フィールドを判別するフィールド判別パルスの上記第1のフィールドのタイミングに同期したライトイネーブル信号を発生するライトイネーブル発生手段とを有し、
    上記記憶手段から上記フィールド判別パルスに応じて上記第1フィールドの画像信号と上記第2フィールドの画像信号とをこの順番で読み出して外部に出力し、このときの第1フィールドの出力タイミングに同期した上記ライトイネーブル信号を上記画像信号の取り込み制御信号として外部に出力することを特徴とする撮像装置。
  2. 上記書き込み/読み出し制御手段は、上記変換手段からの同時刻に撮像された第1フィールド及び第2フィールドの1フレーム分の画像信号を上記書き込みトリガパルスに応じて上記記憶手段に書き込み、当該記憶手段に記憶した1フレーム分の画像信号を上記書き込みトリガパルスの後に上記第1フィールドと第2フィールドに分けてこの順に繰り返し読み出す制御を行うことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 上記トリガパルス発生手段は、所定時間毎に発生する内部トリガパルスに応じて上記書き込みトリガパルスを発生し、上記内部トリガパルスの所定時間間隔を可変設定する可変設定手段を含むことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  4. 上記トリガパルス発生手段は、外部から供給される外部トリガパルスと上記内部トリガパルスとを切り換えるトリガ切換手段を含み、このトリガ切換手段からのパルスに応じて上記書き込みトリガパルスを発生することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
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