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JP3783263B2 - プラグ装置 - Google Patents

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JP3783263B2
JP3783263B2 JP01116196A JP1116196A JP3783263B2 JP 3783263 B2 JP3783263 B2 JP 3783263B2 JP 01116196 A JP01116196 A JP 01116196A JP 1116196 A JP1116196 A JP 1116196A JP 3783263 B2 JP3783263 B2 JP 3783263B2
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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、航空機の座席に設けられているオーディオ機器等のジャックに接続するためのプラグ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、航空機では、乗客に音楽サービスを行うため、ヘッドホンのプラグを接続するためのジャックが座席に設けられている。しかし、一般のヘッドホンのプラグでは、このジャックに適合しないことが多い。そこで、従来、図15及び図16に示すようなプラグアダプタとしてのプラグ装置が考案されている。
【0003】
図15に示すプラグアダプタ100は、2極のプラグ101,102を2本突設したいわゆるダブルプラグアダプタである。すなわち、座席のジャックがダブルの場合に、このプラグアダプタ100のプラグ101,102を座席のジャックに接続し、ヘッドホンのプラグをこのプラグアダプタ100のジャック103に接続することで、ヘッドホンの使用を可能にしている。
【0004】
図16に示すプラグアダプタ200は、3極のプラグ201を1本突設したいわゆるシングルプラグアダプタであり、インピーダンスマッチングを採るための直列抵抗202を有している。すなわち、座席のジャックのオーディオ機器が高インピーダンスでかつジャックがシングルの場合に、このプラグアダプタ200を座席のジャックに接続し、ヘッドホンのプラグをプラグアダプタ200のジャック203に接続することで、オーディオ機器とヘッドホンとのインピーダンスのマッチングを採ることができるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来のプラグアダプタでは、次のような問題がある。図15に示すプラグアダプタ100は、インピーダンスマッチングをとった構造となっていないので、座席のジャックのオーディオ機器が高インピーダンスの場合には、高インピーダンスのヘッドホンしか使用することができない。これに対して、図16に示すプラグアダプタ200は、抵抗202を設けて高インピーダンスに対応することができる構造になっている。しかし、プラグアダプタ200は、座席のジャックがシングルのときにのみ使用することができ、ダブルのときには使用することができない。このため、高インピーダンスのオーディオ機器のジャックがダブルで且つヘッドホンが低インピーダンスの場合には、プラグアダプタ100を座席のジャックに接続し、プラグアダプタ100のジャック103にプラグアダプタ200のプラグ201を接続した後、プラグアダプタ200のジャック203に低インピーダンスのヘッドホンを接続して、やっと、ヘッドホンを使用することができることとなる。この結果、接続構造が複雑になり、接続ミスが生じ易くなる。このため、接続ミスによるインピーダンスのアンマッチングが生じ、不都合が生じる。また、2つのプラグアダプタ100,200を使用するので、設備コストも高く付くという問題もある。
【0006】
本発明は上述した課題を解決するためになされたもので、1つの装置でダブルプラグとシングルプラグとを兼用することができると共に高インピーダンスにも対応することができる小型で低コストのプラグ装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の発明に係るプラグ装置は、ケースの前面に突設された第1の三極プラグと、上記第1の三極プラグと平行に配設され、上記前面側に動いてその突出状態を解除可能な第2の二極プラグと、上記第2の二極プラグの突出状態を維持可能なロック機構とを具備する構成とした。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1に記載のプラグ装置において、上記第2の二極プラグを軸方向に移動可能に取り付け、上記ケースの一側面に上記第2のプラグの軸方向に沿って設けられた長孔と、上記第2の二極プラグの基部を保持したプラグ保持部と、上記一側面の外側に配設され且つ上記長孔内の連結部を介して上記プラグ保持部に連結されたつまみ部とを備えるプラグ可動機構を設け、上記ロック機構を、上記長孔の両端部にそれぞれ凹設され且つ上記連結部と係合可能な一対の係合穴と、上記長孔の両端部位置で、上記連結部を上記係合穴側に付勢する付勢部材とで形成した構成としてある。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1に記載のプラグ装置において、上記第2の二極プラグの基部を、この第2の二極プラグが上記ケースの前面に垂直な上記突出状態から上記前面側に折畳むことができるように軸支し、上記ロック機構を、上記突出状態において、上記第2の二極プラグの基部と係合する複数の突起で形成した構成としてある。
【0010】
上記請求項1の発明によれば、ロック機構によって、第2のプラグを突出状態に維持すると、第1及び第2のプラグによるダブルプラグとして使用することができる。また、第2のプラグの突出状態を解除すれば、第1のプラグによるシングルプラグとして使用することができる。
【0011】
上記請求項2の発明によれば、プラグ可動機構のつまみ部を長孔に沿って移動させると、プラグ保持部を介してつまみ部に連結された第2のプラグが、軸方向に移動し、ケースの前面から突出したり、ケース内に納ったりする。そして、つまみ部の移動時に、プラグ可動機構の連結部がロック機構の長孔の両端部に至ると、付勢部材が連結部を係合穴側に付勢する。この結果、連結部が係合穴に係合し、第2のプラグが突出状態位置または収納状態位置で固定される。
【0012】
上記請求項3の発明のよれば、第2のプラグを突出状態にすることで、第1及び第2のプラグによるダブルプラグとして使用することができる。このとき、ロック機構の突起が第2のプラグの基部と係合し、その突出状態が維持される。また、第2のプラグを折畳むことで、第1のプラグによるシングルプラグとして使用することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)図1は、本発明の第1の実施形態に係るプラグ装置を示す側断面図であり、図2及び図3は前断面図であり、図4ないし図6は底面図である。本実施形態のプラグ装置は、プラグアダプタであり、図1に示すように、箱状のケース1と、3極プラグ2(第1のプラグ)と、2極プラグ3(第2のプラグ)と、プラグ可動機構4と、ロック機構5と、ジャック6とを備えている。
【0014】
3極プラグ2は、ケース1の前面10の上部に垂直に固定されている。2極プラグ3は、ケース1の前面10の下部に穿設された孔11に挿入されており、この孔11を介して、3極プラグ2と平行に移動できるようになっている。すなわち、2極プラグ3はその軸方向に移動することができ、ケース1から突出させたり、ケース1内に収納させたりすることができる。このような2極プラグ3には、プラグ可動機構4が取り付けられている。
【0015】
プラグ可動機構4は、図1ないし図3に示すように、長孔40とプラグ保持部41とつまみ部42とで構成されている。
【0016】
長孔40は、2極プラグ3の軸方向に沿って、ケース1の底面12(一側面)に穿設されており、底面12の前部(図1の左部)から後部(図1の右部)に至っている。
一方、プラグ保持部41は、図2及び図3に示すように、円筒状をしており、2極プラグ3の基部(図1の右側端部)は、このプラグ保持部41の孔41aに圧入されている。このプラグ保持部41の両側には、一対の突出部41b,41bが突設されており、これらの突出部41b,41bが、ケース1の右及び左側面13,14の内壁に形成された直状のガイド溝13a,14aにスライド可能に嵌合されている。また、プラグ保持部41の上面左部には、板状の接触部41cが突設されている。
つまみ部41は、底面12の下側に配設されており、長孔40内に位置する連結部41dを介してプラグ保持部41に連結されている。
これにより、つまみ部42を図1の前後に移動操作することで、2極プラグ3をケース1の前面10から突出させたり、ケース1内に収納させたりすることができるようになっている。
しかし、突出状態における2極プラグ3は、外力に対して無抵抗状態にあり、突出状態を維持することができない。ロック機構5は、2極プラグ3の突出状態を維持するための機構である。
【0017】
ロック機構5は、図1及び図4ないし図6に示すように、長孔40に凹設された一対の係合穴50,51と、板バネ52(付勢部材)とで構成されている。
【0018】
係合穴50は、図4ないし図6に示すように、長孔40の前端部を側面13に向かってコの字状に切り欠いて形成したものであり、係合穴51は、長孔40の後端部を側面13に向かってコの字状に切り欠いて形成したものである。これら係合穴50,51の大きさは、プラグ保持部41の連結部41dが嵌合可能な大きさに設定されている。一方、板バネ52は、図1にも示すように、側面14にボルト53で固定された長尺状の金属板体であり、係合穴50,51に対応する部分に、プラグ保持部41の接触部41cを付勢するための湾曲部52a,52bが形成されている。
【0019】
図7及び図8は、上記ロック機構5の機能を示す概略斜視図である。図7に示すように、つまみ部42を、長孔40の後端部近傍から矢印A方向、つまり2極プラグ3の突出方向に移動させていくと、プラグ保持部41の連結部41dが長孔40の前端部にくる前は、接触部41cが板バネ52にほとんど接触しないので、つまみ部42を長孔40に沿って滑らかに移動させることができる。そして、つまみ部42を長孔40の前端部まで移動させ、図1の実線で示すように、2極プラグ3を完全に突出させた状態にすると、図8に示すように、プラグ保持部41の接触部41cが板バネ52の湾曲部52aによる付勢力を矢印B方向に受け、連結部41dが、係合穴50に入り込んで係合する。この結果、2極プラグ3の突出状態が維持され、2極プラグ3をケース1側に押しても、2極プラグ3がケース1内に移動することはない。すなわち、2極プラグ3が突出状態にロックされた状態となる。また、この状態から、つまみ部42を矢印Bと逆方向に押して、ロックを解除し、図7R>7の矢印Aと逆方向に移動させることで、2極プラグ3がケース1内に納っていく。そして、つまみ部42を長孔40の後端部まで移動させ、図1の二点鎖線で示すように、2極プラグ3がケース1内に完全に収納された状態になると、プラグ保持部41の接触部41cが板バネ52の湾曲部52bに付勢されて、連結部41dが、係合穴51に入り込んで係合する。この結果、ケース1の前面10を下に向けても2極プラグ3がケース1から出てくることはない。すなわち、2極プラグ3が収納状態にロックされた状態となる。
【0020】
図1において、ジャック6は、図示しないヘッドホン等のプラグを差込むためのものであり、上記したような2極プラグ3と3極プラグ2とに電気的に接続されている。図9は、その回路図である。
【0021】
図9に示すように、3極プラグ2は、第1極端子20と第2極端子21と第3極端子22とを備えている。そして、第1極端子20は、抵抗70を介してジャック6に接続され、第2極端子21は、直接ジャック6に接続され、第3極端子22は、抵抗71を介してジャック6に接続されている。一方、2極プラグ3は、第1極端子30と第2極端子31とを備えており、第1極端子30は第3極端子22と抵抗71との接続点に接続され、第2極端子31は第2極端子21に接続されている。なお、航空機のオーディオ機器等のインピーダンスが例えば147Ωであり、本実施形態のプラグアダプタに接続するヘッドホンが例えば27Ωという低インピーダンスの場合には、マッチングを図るため、120Ωの抵抗値の抵抗70,71を使用する。
【0022】
次に、本実施形態のプラグアダプタの使用例について説明する。なお、ここでは、理解を容易にするため、航空機の座席に付いているオーディオ機器(インピーダンスは例えば147Ω)のジャックに、本実施形態のプラグアダプタを用いて、27Ωという低インピーダンスのヘッドホンを接続する場合について説明する。
【0023】
オーディオ機器のジャックがダブルの場合には、図1に示すように、プラグ可動機構4のつまみ部42を前端まで移動させて、2極プラグ3をケース1の前面10に突出させる。すると、プラグ保持部41の接触部41cがロック機構5の板バネ52の湾曲部52aに付勢され、図3,図6,図8に示したように、連結部41dが長孔40の係合穴50に入り込み、係合穴50と係合する。これにより、プラグアダプタがダブルプラグ状態になるので、突出した3極プラグ2及び2極プラグ3を座席のダブルジャックに挿入する。この挿入時に、2極プラグ3に対して凹む方向に外力が働く。しかし、上記したように、プラグ可動機構4の連結部41dがロック機構5の係合穴50に係合しているので、2極プラグ3がケース1内に移動することはない。そして、3極プラグ2及び2極プラグ3をダブルジャックに挿入した後、ジャック6にヘッドホンのプラグを接続する。すると、図9に示すような回路構成で3極プラグ2及び2極プラグ3がジャック6に接続されているので、オーディオ機器の音信号がこのプラグアダプタを介して、ヘッドホンに入力する。このとき、オーディオ機器が147Ωという高インピーダンスを有しているが、プラグアダプタの抵抗70,71が120Ωに設定されていることから、プラグアダプタとヘッドホンの合計インピーダンスが147Ωとなり、インピーダンスのマッチングがとれる。この結果、乗客は、オーディオ機器の音楽をヘッドホンで何の支障もなく聴くことができる。
【0024】
また、オーディオ機器のジャックがシングルの場合には、図1に示すように、プラグ可動機構4のつまみ部42を後端まで移動させる。すると、図1の二点鎖線で示すように、2極プラグ3がケース1内に完全に収納された状態になる。そして、接触部41cが板バネ52の湾曲部52bに付勢され、図4に示したように、連結部41dが長孔40の係合穴51に入り込み、係合穴51と係合する。これにより、プラグアダプタがシングルプラグ状態になるので、突出した3極プラグ2のみを座席のシングルジャックに挿入することができる。この挿入時に、ジャックが上向きになっていると、プラグアダプタの前面10を下向きにしなければならない。したがって、2極プラグ3が下側に移動して、ケース1から突出しようとする。しかし、上記したように、連結部41dが係合穴51に係合しているので、2極プラグ3がケース1内から出ることはない。そして、3極プラグ2をシングルジャックに挿入した後、ジャック6にヘッドホンのプラグを接続して、オーディオ機器の音楽を聴くことができる。
【0025】
このように、本実施形態のプラグアダプタによれば、つまみ部42を用いて、2極プラグ3を突出させたり、凹ませたりすることで、1つのプラグアダプタでダブルプラグまたはシングルプラグとして兼用することができるので、上記した従来例のように航空機等の座席のジャックの種類に対応させて複数のプラグアダプタ100,200を用意する必要がなく、その分設備コストを低減化することができる。また、プラグアダプタが、3極プラグ2と、2極プラグ3と、長孔40,プラグ保持部41,及びつまみ部42でなるプラグ可動機構4と、係合穴50,51及び板バネ52でなるロック機構5と、ジャック6という、簡単な構造となっているので、小型化を可能にすると共に製品コストも低く抑えることができる。さらに、1つのプラグアダプタで、高インピーダンスのオーディオ機器等に対するインピーダンスマッチングをとることができるので、高インピーダンスのオーディオ機器等に対する接続構造が単純になる。すなわち、上記した従来例のように、2つのプラグアダプタ100,200を接続する必要がないので、接続ミスを減少させることができると共に、設備コストも低減化することができる。
【0026】
(第2の実施形態)図10は、本発明の第2実施形態に係るプラグ装置を示す側断面図であり、図1111はその前面図である。なお、図1ないし図9に示す部材と同一部材については同一符号を付して説明する。本実施形態のプラグ装置もプラグアダプタであるが、2極プラグ3を折畳むことができる構造となっている点が上記第1の実施形態のプラグアダプタと異なる。
【0027】
図10において、符号1−1はケースであり、このケース1−1の前面10−1の上部に突設された3極プラグ2の下側に、2極プラグ3が回転自在に取り付けられている。具体的には、2極プラグ3の基部が保持板80に固定され、この保持板80が、ケース1−1の両側面14−1に架けられた軸8の回りで回転できるようになっている。これにより、2極プラグ3が軸8で軸支された状態になり、折畳むことができるようになっている。また、前面10−1において、2極プラグ3の折畳み範囲部分は切り欠かれており、この前面10−1の下端10−2と、一対の突起15,15と、一対の突起16,16で、ロック機構が構成されている。下端10−2は、2極プラグ3が3極プラグ2と平行になったときに、2極プラグ3と当接するように設定されており、一対の突起15,15は、両側面14−1であって、下端10−2の近傍下側に配設されている。また、一対の突起16,16は、一対の突起15,15よりも内側であって、一対の突起15,15よりも下位に位置するように配設されている。そして、2極プラグ3と3極プラグ2とが、図9に示した回路構造で、ジャック6−1に電気的に接続されている。
【0028】
次に、本実施形態のプラグアダプタの使用例について説明する。オーディオ機器のジャックがダブルの場合には、図10の実線で示すように、2極プラグ3を上方に回転させ、一対の突起15,15間に圧入する。すると、2極プラグ3の基部上面が前面10−1の下端10−2に係止すると共に、2極プラグ3の基部下面が一対の突起15,15に係合する。これにより、プラグアダプタはダブルプラグ状態になるので、突出した3極プラグ2及び2極プラグ3をダブルジャックに挿入する。このとき、2極プラグ3を折畳む方向に外力が加わっても、2極プラグ3が下端10−2と一対の突起15,15とによってロックされているので、2極プラグ3はその突出状態を維持する。
【0029】
また、オーディオ機器のジャックがシングルの場合には、図10の二点鎖線で示すように、2極プラグ3を折畳み、一対の突起16,16に圧入して、ケース1の下部内部に収納する。これにより、プラグアダプタはシングルプラグ状態になるので、突出した3極プラグ2のみをダブルジャックに挿入する。このとき、プラグアダプタの前面10−1が下向きになっても、2極プラグ3の回転が一対の突起16,16によって阻止されるので、2極プラグ3がケース1−1内から出ることはない。
【0030】
このように本実施形態のプラグアダプタによれば、ダブルプラグアダプタ及びシングルプラグアダプタとして兼用することができるだけでなく、2極プラグ3を軸8で軸支し、2極プラグ3のロック機構を前面10−1の下端10−2と一対の突起15,15と一対の突起16,16とで形成したので、さらに、プラグアダプタの構造を簡単にすることができ、さらなる製品コストの低減化を図ることができる。その他の構成,作用効果は上記第1の実施形態と同様であるので、その記載は省略する。
【0031】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内において種々の変形や変更が可能である。例えば、図12及び図13や、図14に示す変形が可能である。
【0032】
図12は第1変形例の前断面図であり、図1313は底面図である。上記第1の実施形態では、つまみ部42を平板状にしたが、本変形例では、つまみ部42−1の右端部に上方を向くに折曲部42−2を設けた構造とした。これにより、折曲部42−2を右手の親指で矢印C方向に押すことで、2極プラグ3のロック状態を容易に解除することができる。
【0033】
図14は第2変形例の斜視図である。上記第1の実施形態では、プラグ可動機構4のプラグ保持部41を円筒状に形成し、その孔41aに、2極プラグ3の基部を圧入した構造としたが、本変形例では、プラグ保持部41−1をU字状に形成して、2極プラグ3の基部を挟持する構造とした。なお、符号41−2は、ガイド溝13a,14a(図1ないし図3参照)に嵌める突出部である。
【0034】
また、上記実施形態では、プラグ装置をプラグアダプタとしたが、ヘッドホンのプラグとすることもできる。すなわち、ジャック6,6−1を除き、ヘッドホンコードの先端に図1及び図10に示すプラグ装置を直接接続して、ヘッドホンプラグとすることができる。これにより、部品点数の削減を図ることができ、さらに製品コストの低減化を図ることができる。
【0035】
【発明の効果】
以上詳しく説明したように、請求項1の発明に係るプラグ装置よれば、第2のプラグの突出状態維持または突出状態解除によって、1つの装置でダブルプラグまたはシングルプラグとして兼用することができるので、航空機等の座席のジャックの種類に対応させて、複数のプラグ装置を用意する必要がなく、その分設備コストを低減化することができるという優れた効果がある。
【0036】
請求項2の発明によれば、プラグ装置が、ケース前面に突設した第1のプラグと、軸方向に移動可能に取り付け第2のプラグと、長孔,プラグ保持部,及びつまみ部を備えたプラグ可動機構と、長孔の両端部の一対の係合穴,及び付勢部材で形成したロック機構という、簡単な構造となっているので、小型化と装置コストの低減化とを図ることができるという効果がある。
【0037】
請求項3の発明によれば、第2のプラグの基部を軸支した構造とし、ロック機構を複数の突起で形成した構造としているので、さらに、装置構造を簡単にすることができ、さらなる装置コストの低減化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係るプラグアダプタを示す側断面図である。
【図2】 第1図のプラグアダプタを示す前断面図である。
【図3】 2極プラグのロック状態を示す前断面図である。
【図4】 2極プラグの収納ロック状態を示す底面図である。
【図5】 2極プラグの移動状態を示す底面図である。
【図6】 2極プラグの突出ロック状態を示す底面図である。
【図7】 2極プラグの移動状態を示す概略斜視図である。
【図8】 2極プラグの突出ロック状態を示す概略斜視図である。
【図9】 3極プラグ及び2極プラグとジャックとの接続状態を示す回路図である。
【図10】 本発明の第2実施形態に係るプラグアダプタを示す側断面図である。
【図11】 第10図のプラグアダプタの前面図である。
【図12】 第1変形例の前断面図である。
【図13】 第1変形例の底面図である。
【図14】 第2変形例の斜視図である。
【図15】 従来例のプラグアダプタを示す側面図である。
【図16】 他の従来例のプラグアダプタを示す側面図である。
【符号の説明】
1・・・ケース、2・・・3極プラグ、3・・・2極プラグ、4・・・プラグ可動機構、5・・・ロック機構、6・・・ジャック、40・・・長孔、41・・・プラグ保持具、41c・・・接触部、42・・・つまみ部、50,51・・・係合穴、52・・・板バネ。

Claims (3)

  1. ケース前面に突設された第1の三極プラグと、
    前記ケースに収納された状態から前記ケースの前面側に動いて、前記第1の三極プラグと平行して突出するようにした第2の二極プラグと、
    前記第2の二極プラグの収納状態と突出状態を維持可能なロック機構と、
    前記第1及び第2のプラグからの入力の一方又は双方を出力できるジャックと、
    前記第1の三極プラグ及び第2の二極プラグのプラグに接続されたインピーダンスマッチング用の抵抗とよりなり、
    オーディオ機器のジャックがシングルのときは前記第2の二極プラグを前記ケースに収納したまま第1の三極プラグのみを使用し、
    オーディオ機器のジャックがダブルのときは前記第2の二極プラグを前記ケースから突出させて第1の三極プラグと共に使用し、
    何れの使用状態でも、オーディオ機器のジャックとインピーダンスマッチングがとれるようにしたことを特徴とするヘッドホン用のプラグ装置。
  2. 請求項1に記載のプラグ装置において、
    上記第2の二極プラグを軸方向に移動可能に取り付け、
    上記ケースの一側面に上記第2の二極プラグの軸方向に沿って設けられた長孔と、上記第2の二極プラグの基部を保持したプラグ保持部と、上記一側面の外側に配設され且つ上記長孔内の連結部を介して上記プラグ保持部に連結されたつまみ部とを備えるプラグ可動機構を設け、
    上記ロック機構を、上記長孔の両端部にそれぞれ凹設され且つ上記連結部と係合可能な一対の係合穴と、上記長孔の両端部位置で、上記連結部を上記係合穴に付勢する付勢部材とで形成した、
    ことを特徴とするプラグ装置。
  3. 請求項1に記載のプラグ装置において、上記第2の二極プラグの基部を、この第2の二極プラグが上記ケースの前面に垂直な上記突出状態から上記前面側に折畳むことができるように軸支し、上記ロック機構を、上記突出状態において、上記第2の二極プラグの基部と係合する複数の突起で形成した、ことを特徴とするプラグ装置。
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