JP3781184B2 - オートパレタイザのワーク積込方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、オートパレタイザのワーク積込方法に関し、特には、プレス加工のサイクルタイム高速化に好適なワーク積込方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
プレスラインのワーク搬出側に設置されるオートパレタイザは、搬出コンベア等で搬出され、かつセンタリング装置で位置決めされた加工済みワーク(パネル等)を、自動的に保持して搬送し、パレット内に積み込んで収納するものである。ここで、プレス加工ラインのサイクルタイムを向上する為の重要な要因の一つとして、オートパレタイザのサイクルタイムがある。従来から、このためのオートパレタイザシステムがいくつか提案されており、例えば、特開平6−345254号公報に記載されたオートパレタイザ装置が知られている。図14及び図15は同公報に記載のオートパレタイザ装置の平面図及び側面図であり、以下同図により従来技術を説明する。
【0003】
プレス61のワーク搬出側に搬出コンベア62が設けられ、搬出コンベア62の下流側端部にワークWを上下に振り分ける上下振り分けコンベア63が設けられている。上下振り分けコンベア63の上下の搬出口には、それぞれコンベア64,65が設けられており、この各コンベア64,65のワーク搬送方向左右にそれぞれ2台ずつ、計4台のパレタイジング用ロボット66a,〜66dが配置されている。各ロボット66a,〜66dは、コンベア64,65に設けてあるセンタリング装置(図示せず)に位置決めされた加工済みワークWを保持して搬送し、パレット67内に積み込んで収納する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特開平6−345254号公報に記載の従来のオートパレタイザ装置では、複数台のロボット66a,〜66dでパレタイジングするために、サイクルタイムを向上できるものの、複数台のロボット間の干渉を避けるために、その間を上下方向及び水平方向に大きく離して設置している。このため、オートパレタイザ装置の広い設置スペースが必要であり、プレスライン全体が長くなり、工場建屋面積に占めるライン専有面積が広いと言う問題がある。
このような理由から、複数台のロボットの設置スペースを小さくし、かつロボット間の干渉を無くして、プレス加工の短いサイクルタイムに対応可能なオートパレタイザ装置が求められている。
【0005】
本発明は、上記の問題点に着目してなされたものであり、複数台のロボットの設置スペースを小さくでき、しかもロボット間の干渉を無くして、プレス加工の速いサイクルタイムに対応できるオートパレタイザのワーク積込方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】
上記の目的を達成するために、第1発明は、プレスから搬出されたワークをロボットによってパレットに積み込むオートパレタイザのワーク積込方法において、前記ワークを搬送方向上流側及び下流側の2台のセンタリング装置でプレスショット1回おきに位置決めし、前記2台のセンタリング装置をはさんでワーク搬送方向左右に2台ずつ対向する、計4台のロボットの内、上流側の左右2台のロボットが上流側のセンタリング装置上のワークを保持可能とし、下流側の左右2台のロボットが下流側のセンタリング装置上のワークを保持可能とし、平面視略矩形の対角に位置するロボット2台を一組として、各組が、前記2台のセンタリング装置がワークを位置決めする毎に1回ずつ交互に、前記2台のセンタリング装置上のワークを保持し、パレットに積込み動作を行う方法としている。
【0007】
第1発明によると、ワーク搬送方向の上流側及び下流側の位置に設けた2台のセンタリング装置をはさんで、搬送方向左右に2台ずつ対向させて計4台のロボットを配設し、この4台のロボットの内、上流側の左右2台のロボットが共通の上流側センタリング装置上のワークを保持可能とし、下流側の左右2台のロボットが共通の下流側センタリング装置上のワークを保持可能とし、平面視略矩形の対角に位置するロボットを一組として各組が、2台のセンタリング装置がワークを位置決めする毎に1回ずつ交互に動作して、2台のセンタリング装置により位置決めされたワークをそれぞれ保持し、2個所のパレットにそれぞれ積み込む作業を行うようにした。このため、4台のロボットが共通の2台のセンタリング装置を挟んで略矩形の4隅に位置するのでロボットの設置スペースを小さくでき、しかも対角位置の1組ずつを交互に動作させるので、ロボット間距離が狭くても、センタリング装置上方又はパレット上方の干渉が発生し易い場所でも干渉しないように動作させることができる。したがって、4台のロボットが互いの待機時間を少なくして動作でき、サイクルタイムを大幅に向上できる。
【0008】
第2発明は、第1発明において、前記一組のロボットがワークの保持動作中は、他の一組のロボットはパレットへのワークの積込動作を行うか、又は前記ワーク保持動作位置への侵入待機状態であり、前記一組のロボットがパレットへのワークの積込み動作中は、他の一組のロボットはワークの保持動作を行うか、又は前記ワーク積込位置への侵入を待機している方法としている。
【0009】
第2発明によると、複数台のロボットの干渉が発生し易いのは、センタリング装置上方でのワーク保持動作時と、パレット上方でのワーク積込動作時とであることから、二組のロボットが対角に位置するものを一組として各組交互に前記ワーク保持動作とワーク積込動作とを行うようにしたため、上記ロボット間の干渉を確実に防止できる。
【0010】
第3発明は、第1又は第2発明において、各ロボットの干渉領域侵入インタロック信号を上位のコントローラに出力し、上位のコントローラを介して各ロボット間の干渉防止のインタロックを確認するようにした方法である。
【0011】
第3発明によると、各ロボットの干渉領域インタロック信号を上位のコントローラに出力し、上位のコントローラを介して各インタロック信号を監視するので、ロボットの動作プログラムが簡潔になり、短いプログラムで構成できる。これにより、動作プログラムの作成及びメンテナンスが非常に容易となるとともに、処理演算速度も速くなるので、ロボットのサーボ制御処理も高速で演算処理できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係るオートパレタイザ装置を適用したプレス加工ラインの構成図である。同図において、プレス1のワーク搬出側には搬出コンベア2が配設され、搬出コンベア排出コンベア2のワーク搬送方向下流側にはセンタリングコンベア7が設けられている。センタリングコンベア7には、上流側の第1センタリング装置3aと、下流側の第2センタリング装置3bとが設けられており、各センタリング装置3a,3bには搬送されて来るワークWを搬送方向前後及び左右端を位置決めする図示しない位置決め装置を備えている。また、センタリング装置3a,3bをはさんで搬送方向左右には、それぞれ2台ずつ、計4台のパレタイジング用のロボット4a,4b,4c,4dが配設されており、前#1、後#1ロボット4a,4cは第1センタリング装置3aの近傍に、また前#2、後#2ロボット4b,4dは第2センタリング装置3bの近傍にそれぞれ設置されている。各ロボット4a,〜4dは、ワーク搬送方向と平行に移動可能に構成されている。
【0015】
さらに、ロボット4a,4b及びロボット4c,4dをはさんでセンタリング装置3a,3bと反対側には、それぞれパレット6を位置決め可能に搬送するパレットフィーダ8,8が配設されており、パレット搬入口6aからパレット搬出口6bまで図示しないガイドレールに沿ってパレット6を搬送している。また、センタリングコンベア7の下流側端部近傍には抜取台車5が移動自在に設けられ、ワークWを抜取検査位置5aに搬送可能となっている。
【0016】
図2に示す制御構成ブロック図により、本オートパレタイザ装置の制御構成を説明する。
制御システム全体の管理、制御を行うコントローラ(ここでは、プログラマブルロジックコントローラよりなる)10を備えており、このコントローラ10には、各ロボット4a,〜4dの軌跡及び動作シーケンスをそれぞれ制御しているロボットコントローラ11a,〜11dが接続されている。ロボットコントローラ11a,〜11dは各ロボット4a,〜4dの駆動軸を制御するサーボモータ(図示せず)及びその位置を検出する位置センサ(図示せず)と接続され、該位置センサからの位置情報と予め設定されたロボット軌跡上の目標位置との偏差値に基づき、この偏差値が小さくなるように位置サーボ制御を行うと共に、各ロボット動作シーケンスを制御し、詳細は後述するように前記ロボット位置に応じたインタロック(以後、I/Lと略す)信号をコントローラ10との間で送受信して、各ロボット4a,〜4d間での干渉を防止している。
【0017】
また、コントローラ10には、搬出コンベア2を駆動する搬出コンベアサーボモータ2aを制御するサーボアンプ12と、センタリングコンベア7を駆動するセンタリングサーボモータ7aを制御するサーボアンプ13と、パレットフィーダ8,8をそれぞれ駆動するパレットフィーダサーボモータ8a,8bを制御するサーボアンプ14,15と、抜取台車5を駆動するACモータ5bとがそれぞれ接続されている。さらに、コントローラ10には、操作スイッチや表示器等を有する主操作盤16及び副操作盤17が接続され、これらの操作盤16,17に設けられているスイッチの信号を入力して、各機器及び装置の動作モードの切り換えや単独操作を制御し、また表示信号を出力して前記表示器の表示を制御している。
また、2台のセンタリング装置3a,3bにはそれぞれワーク位置決め完了、すなわちセンタリング完了を検出する図示しない位置センサが設けられており、このセンタリング完了信号はコントローラ10に入力されている。コントローラ10は2台のセンタリング装置3a,3bのセンタリング完了信号に基づき、搬出コンベア2及びセンタリングコンベア7によって搬送されたワークWがプレス1の2ショット毎に(1ショットおきに)2台のセンタリング装置3a,3bに位置決めされるように位置決め装置を制御している。
【0018】
次に、図3〜図4により、図5〜図12を参照しながら、本発明に係るワーク積込方法におけるオートパレタイザ装置の制御手順を説明する。図3〜図4は制御シーケンス図であり、また図5〜図12はその制御シーケンスのロボットの動作説明図である。
ここで、連動運転スタートの際には各ロボット4a,4b,4c,4dは図5に示すような作業原点位置に初期設定されているものとし、この作業原点位置から運転スタートする場合には、対角位置に有る前#1、後#2ロボット4a,4dを優先して先に吸着位置に移動させるものとする。作業原点位置での姿勢は、各ロボット4a,4b,4c,4dのアームどうしが互いに干渉しないように設定されているものとする。また、4台のロボット4a,4b,4c,4dが互いに干渉する可能性の高い領域として、第1センタリング装置3a及び第2センタリング装置3bの上方のセンタリング干渉領域と、パレット6への積込作業を行うパレット干渉領域とを設定している。また、以下では、ワークWとしてパネルの例で説明する。
【0019】
まず、ステップS1で、連動運転スタート釦(図示せず)が操作されると、コントローラ10は外部スタート信号を各ロボットコントローラ11a,〜11dに出力する。ステップS2で、この作業原点位置にいるロボット4a,〜4dの各ロボットコントローラ11a,〜11dは上記外部スタート信号を受信すると、その動作プログラムをパネル種別すなわち金型データに対応したジョブに移行し、詳細は後述するようにパレット6への積込作業時のパネル積込位置のシフト量計算に必要なパラメータをコントローラ10から読み出し、これらのパラメータと、現在既に積み込まれているパネル積込枚数と、本積込処理による積込枚数とにより、次に積込みをしようとするパネルの積込位置を算出する。次に、ステップS3で、優先起動される前#1、後#2ロボット4a,4dのロボットコントローラ11a,11dは、初期動作I/Lオン及びセンタリング干渉領域侵入I/Lオンをコントローラ10に出力した後、ステップS4で図6に示すように、前#1、後#2ロボット4a,4dをセンタリング干渉領域に侵入させ、前#1ロボット4aは第1センタリング装置3aの上方に、後#2ロボット4dは第2センタリング装置3bの上方にそれぞれ移動させる。そして、ステップS5で、コントローラ10を経由して第1、第2センタリング装置3a,3bのワーク位置決め完了信号、即ちセンタリング完了信号をそれぞれ取り込むまで、この位置で待機させる。
【0020】
第1、第2センタリング装置3a,3bの各センタリング完了信号が入力されたら、ステップS6で、前#1、後#2ロボット4a,4dをそれぞれパネルの吸着位置へ移動させて吸着動作させ、ワーク吸着完了後、図7に示すように退避点R1,R4まで移動させる。そして退避点R1,R4にて、前#1、後#2ロボット4a,4dのセンタリング干渉領域侵入I/Lオフをコントローラ10に出力する。この後、ステップS7で、前#2、後#1ロボット4b,4cのパレット干渉領域侵入I/Lがオフするまで、前#1、後#2ロボット4a,4dを待機させるが、連動運転スタート時には、前#2、後#1ロボット4b,4cは作業原点にいるので等価的に上記パレット干渉領域侵入I/Lオフとみなして、次にステップS8で、図8に示すように、前#1、後#2ロボット4a,4dをパレット6の上方に移動させる。次に、ステップS9で、前#1、後#2ロボット4a,4dのパレット干渉領域侵入I/Lオン及び初期動作I/Lオフをコントローラ10に出力する。
【0021】
次に、ステップS10で、ロボットコントローラ11a,11dは、前#1、後#2ロボット4a,4dを前記演算により求めたパネル積込位置に移動させて吸着を解放し、パレット6にパネルを積み込む。そしてパネル積み込み後、ステップS11で、コントローラ10に積込完了信号を出力すると共に、図10に示すように作業原点近傍の退避点R1,R4上方にて、前#2、後#1ロボット4b,4cのセンタリング干渉領域侵入I/Lオフとなるまで待機する。そして、ステップS12で、コントローラ10は前#1、後#2ロボット4a,4dの前記積込完了信号を受信して、現在の当該パレット積込枚数をカウントアップする。
【0022】
一方、待機していた前#2、後#1ロボット4b,4cのロボットコントローラ11b,11cは、ステップS20で、コントローラ10内の各状態信号を監視して、前記ステップS9のとき出力された前#1、後#2ロボット4a,4dの初期動作I/Lオフを取り込むと、前#2、後#1ロボット4b,4cのワーク吸着動作を開始する。このとき前#1、後#2ロボット4a,4dのセンタリング干渉領域侵入I/Lはオフなので、ロボットコントローラ11b,11cは前#2、後#1ロボット4b,4cのセンタリング干渉領域侵入I/Lオン及びパレット干渉領域侵入I/Lオフをコントローラ10に出力する。そして、ステップS21で、前#2、後#1ロボット4b,4cをセンタリング干渉領域に侵入させ、図9に示すように、前#2ロボット4bは第2センタリング装置3bの上方に、後#1ロボット4cは第1センタリング装置3aの上方にそれぞれ移動させる。
【0023】
次に、ステップS22で、コントローラ10の状態信号を経由して第1、第2センタリング装置3a,3bのセンタリング完了信号を取り込むまで、前#2、後#1ロボット4b,4cをそれぞれ第2センタリング装置3b及び第1センタリング装置3aの上方位置で待機させる。この間、第1センタリング装置3a及び第2センタリング装置3bにそれぞれワークWが位置決めされてセンタリング完了信号が入力されたら、ステップS23で、前#2、後#1ロボット4b,4cをパネルの吸着位置へ移動させて吸着動作させ、ワーク吸着完了後、図10に示すように退避点R2,R3まで移動させる。そしてステップS24で、退避点R2,R3にて、前#2、後#1ロボット4b,4cのセンタリング干渉領域侵入I/Lオフをコントローラ10に出力し、前#1、後#2ロボット4a,4dのパレット干渉領域侵入I/Lがオフとなるまで待機する。
【0024】
この間、ロボットコントローラ11a,11dは、前記ステップS24のときに前#2、後#1ロボット4b,4cのセンタリング干渉領域侵入I/Lがオフになったことをコントローラ10を介して確認すると、ステップS13で、前#1、後#2ロボット4a,4dをセンタリング干渉領域に侵入させ、図11に示すようにそれぞれ第1センタリング装置3a及び第2センタリング装置3bの上方に移動させる。そして、ステップS14で前#1、後#2ロボット4a,4dのセンタリング干渉領域侵入I/Lオン及びパレット干渉領域侵入I/Lオフを出力する。次に、ステップS15で第1、第2センタリング装置3a,3bのセンタリング完了信号を取り込むまで、前#1、後#2ロボット4a,4dをセンタリング装置3a,3bの上方位置で待機させる。センタリング完了信号が入力されたら、ステップS16で、前#1、後#2ロボット4a,4dをパネル吸着位置へ移動させて吸着動作させ、パネル吸着完了後、図12に示すように退避点R1,R4まで移動させる。この後、ステップS17で前#1、後#2ロボット4a,4dのセンタリング干渉領域侵入I/Lオフをコントローラ10に出力すると共に、ステップS18で前#2、後#1ロボット4b,4cのパレット干渉領域侵入I/Lがオフとなるまでそれぞれ待機する。以下、前記前#1、後#2ロボット4a,4dのステップS8以降の処理と同様に繰り返される。
【0025】
一方、前記ステップS14で前#1、後#2ロボット4a,4dのパレット干渉領域侵入I/Lがオフされると、前#2、後#1ロボット4b,4cのロボットコントローラ11b,11cは、ステップS25で、図11,図12に示すように、前#2、後#1ロボット4b,4cをパレット6の上方に移動させると共に、前#2、後#1ロボット4b,4cのパレット干渉領域侵入I/Lオンをコントローラ10に出力する。次に、ステップS26で、前#2、後#1ロボット4b,4cを前記演算により求めたパネル積込位置に移動させて吸着を解放し、パレット6にパネルを積み込む。この後、ステップS27で、コントローラ10に積込完了信号を出力すると共に、作業原点近傍の退避点R2,R3上方にて、前#1、後#2ロボット4a,4dのセンタリング干渉領域侵入I/Lオフとなるまで待機する。そして、ステップS28で、コントローラ10は前記前#2、後#1ロボット4b,4cの積込完了信号を受信して、現在の当該パレット積込枚数をカウントアップする。
【0026】
そして、前記ステップS17のとき前#1、後#2ロボット4a,4dのセンタリング干渉領域侵入I/Lオフが出力されると、ステップS29で、前#2、後#1ロボット4b,4cのセンタリング干渉領域侵入I/Lオン及びパレット干渉領域侵入I/Lオフをコントローラ10に出力する。次に、ステップS30で、前#2、後#1ロボット4b,4cをセンタリング干渉領域に侵入させ、図9に示すように、前#2ロボット4b及び後#1ロボット4cを第2センタリング装置3b及び第1センタリング装置3aの上方にそれぞれ移動させる。
以下、前記前#2、後#1ロボット4b,4cのステップS22以降の処理と同様に繰り返される。
【0027】
次に、図13により、パレット6へのパネル等ワークWの積込位置の算出方法について説明する。図13は、積込位置の算出のためのパラメータを説明する図である。
本発明では、パネル1枚当たりの厚さやパネル積載枚数に基づき、次に積載しようとするパネルの積込位置(パネル解放位置)の、シフト開始基準位置すなわち一枚目のパネル解放位置に対するシフト量を順次求める方法を採用している。
【0028】
次に積載しようとするパネルの解放位置は、そのパネルが何枚目か、つまり積込枚数が分かれば、図13に示すような下記のパラメータから求められる。
(a)パネル1枚目の解放教示点P1
(b)1回目爪起こし後のパネル1枚目の解放教示点P2(但し、パネル解放時のクリアランスcは上記(a)パネル1枚目の解放教示点P1と同じとする)
(c)1回目爪起こし教示点P3
(d)パネル1枚当たりのシフト量a
(e)パネル積込枚数n
(f)爪間の最大パネル積載枚数b
【0029】
ここで、上記解放教示点P1は、パネルを吸着させたまま、クリアランスcを考慮した1枚目のパネル解放位置にパネルを移動し、この位置で教示した点である。また、1回目爪起こし後のパネル1枚目の解放教示点P2は、図13に示すように複数枚のパネルを所定間隔毎に支持するために起伏自在に設けた爪21の内、1回目に起こした爪21に前記1枚目パネルと同じクリアランスcを有して1枚目パネルを解放するときの位置を教示した点である。さらに、1回目爪起こし教示点P3は、パネル支持可能とするために1回目の爪21を起こす位置を教示した点である。これらの教示点P1,P2,P3はパネル種別(金型データに対応)毎に予め教示され、各ロボットコントローラ11a,11b,11c,11dの各金型データに対応する動作プログラムに記憶されている。
また、パネル1枚当たりのシフト量a及び上下爪21間の最大パネル積載枚数bは各金型データに対応するパラメータとしてコントローラ10に記憶されており、各ロボットコントローラ11a,11b,11c,11dは連動運転でロボット駆動開始前に各金型データに対応する上記パラメータをコントローラ10から読み込む。
【0030】
次に、計算方法を詳細に説明する。
(1)爪21を1回も起こしてない場合
数式「パネル積込枚数nに対するシフト量A=(パネル1枚当たりのシフト量a)×(パネル積込枚数n)」によりシフト量Aが求められるので、パネル1枚目の解放教示点P1のロボット直交3次元位置の高さ(Z軸方向)データに上記で求めたシフト量Aを加算することにより、パネル積込枚数nに対応する解放位置が求められる。
【0031】
(2)爪21を起こしている場合
(1回目爪起こし後のパネル1枚目の解放教示点P2)−(パネル1枚目の解放教示点P1)=グループシフト量Gとおくと、(爪起こし後の1枚目パネル解放シフト量F)=(グループシフト量G)×(現爪起こし数)となり、また、起こした爪の中で最も高い位置にある現起こし爪上のパネル積載枚数mは、数式「m=(パネル積込枚数n)−{(爪間の最大パネル積載枚数b)×(現爪起こし数)}」で求められる。したがって、以上に基づき、パネル積込枚数nに対するシフト量Aは、数式「A=(爪起こし後の1枚目パネル解放シフト量F)+{(現起こし爪上のパネル積載枚数m−1)×(パネル1枚当たりのシフト量a)}」で求められる。
【0032】
尚、本実施形態では、グループ平積みを含めた平積みに関して述べたが、パネルを立ててパレットに積み込む、グループ縦積みを含めた縦積みにも対応可能である。この場合、解放教示点のロボット直交3次元位置の水平方向データに、パネル積込枚数nに対応するシフト量Aを加算する。
【0033】
次に、前述の4台のロボット4a〜4dをワーク搬送方向と平行に移動自在として作用効果について説明する。
4台のロボット4a〜4dは、センタリング装置3a,3bのワーク搬送方向左右に2台ずつ対向して、該搬送方向に平行に移動自在に設置されているため、この対向する2台は互いに接離自在となっている。これにより、例えば一方の1台をメンテナンスのため停止させ、他方の1台を稼動させる場合に、停止している方を離しておくことにより、干渉を防止でき、しかもメンテナンス性がよい。また、パレット6には、ワークWをガイドし、かつ保持するための数本のポール(図示せず)が立設されているが、ワーク形状に応じてこのポール立設位置が異なる場合があり、この場合でもロボットがポールと干渉しない適切な方向からワーク積み込みができるように、ロボット4a〜4dを移動させる。これにより、最適な積込姿勢で作業ができるので、作業性を向上できる。
【0034】
尚、本発明は、ワークWとしてパネルを例に実施形態で説明したが、これに限定されない。また、ワークWを保持する手段は吸着装置に限定されず、他の把持や挟持等による保持手段であっても構わない。
【0035】
以上説明したように、本発明によると以下の効果が得られる。
(1)ワーク搬送方向の上流及び下流位置にそれぞれワークを位置決めしてロボットに保持させる2台のセンタリング装置を配設し、この2台のセンタリング装置をはさんで搬送方向左右に2台ずつ対向して略矩形の4隅位置に4台のパレタイジング用のロボットを配設したため、4台のロボットを小さい専有スペースで設置できる。しかも、4台のロボットのうち、対角位置に有るものを一組とし、各組が、前記2台のセンタリング装置がワーク位置決めする毎に1回ずつ交互に動作させるため、ロボット間距離が狭くても、ロボット間の干渉が発生し難い。この結果、4台のロボットを小さいスペース内で干渉無くスムーズに動作させることができ、プレスの速いサイクルタイムに対応できる。
(2)ロボット間の干渉が発生し易いセンタリング装置上方でのワーク保持動作と、パレット上方のワーク積込動作とを、各組のロボットで交互に行うようにしたので、ロボット干渉を確実に防止できる。
【0036】
(3)パレットに積載しようとするワークの解放位置を、そのワーク積込枚数から、予め記憶している各種パラメータに基づき、演算により常に求めることができる。これにより、いくつかのワークが既に積み込まれているパレットへの新たなワーク積込であっても、この既に積み込まれているワーク枚数と、新たに積み込んだワーク枚数とに基づきトータルの積み込み枚数を演算し、演算したトータル積み込み枚数に基づき、次に積込みしようとするワークの積込位置(解放位置)を求めることができるので、確実にワークを積み込むことができる。この結果、積み残ししたパレットでも使用できるのでパレット管理が容易となり、作業性を向上できる。
【0037】
(4)ロボット間の干渉防止のためのインタロック信号は、コントローラを介してロボットコントローラ間で送受信されるので、インタロック監視のためのロボット動作プログラムが非常に簡潔となり、またそのプログラムステップ数も少なくなる。このため、ロボット動作プログラムの作成やメンテナンスが格段に容易となると共に、動作シーケンス処理速度も速くなるので、ロボット駆動軸制御等の動作処理にかかる時間が短くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のオートパレタイザ装置を適用したプレスラインの構成図である。
【図2】本発明のオートパレタイザ装置の制御構成ブロック図である。
【図3】本発明の制御シーケンス図(前半)である。
【図4】本発明の制御シーケンス図(後半)である。
【図5】ロボットの動作説明図である。
【図6】ロボットの動作説明図である。
【図7】ロボットの動作説明図である。
【図8】ロボットの動作説明図である。
【図9】ロボットの動作説明図である。
【図10】ロボットの動作説明図である。
【図11】ロボットの動作説明図である。
【図12】ロボットの動作説明図である。
【図13】本発明の積込位置算出のためのパラメータの説明図である。
【図14】従来のオートパレタイザ装置の平面図である。
【図15】従来のオートパレタイザ装置の側面図である。
【符号の説明】
1…プレス、2…搬出コンベア、3a,3b…センタリング装置、4a,4b,4c,4d…ロボット、5…抜取台車、6…パレット、7…センタリングコンベア、8…パレットフィーダ、10…コントローラ、11a,11b,11c,11d…ロボットコントローラ、12,13,14,15…サーボアンプ。
Claims (3)
- プレス(1) から搬出されたワーク(W) をロボットによってパレット(6) に積み込むオートパレタイザのワーク積込方法において、
前記ワーク(W) を搬送方向上流側及び下流側の2台のセンタリング装置(3a,3b)でプレスショット1回おきに位置決めし、
前記2台のセンタリング装置(3a,3b) をはさんでワーク搬送方向左右に2台ずつ対向する、計4台のロボット(4a,4b,4c,4d)
の内、上流側の左右2台のロボット (4a,4c) が上流側のセンタリング装置 (3a) 上のワークを保持可能とし、下流側の左右2台のロボット (4b,4d) が下流側のセンタリング装置 (3b) 上のワークを保持可能とし、平面視略矩形の対角に位置するロボット2台(4a,4d)(4b,4c)を一組として、各組が、前記2台のセンタリング装置(3a,3b)
がワーク(W) を位置決めする毎に1回ずつ交互に、前記2台のセンタリング装置(3a,3b) 上のワークを保持し、パレット(6) に積込み動作を行う
ことを特徴とするオートパレタイザのワーク積込方法。 - 請求項1記載のオートパレタイザのワーク積込方法において、
前記一組のロボット(4a,4d)(4b,4c)がワークの保持動作中は、他の一組のロボット(4b,4c)(4a,4d)はパレットへのワークの積込動作を行うか、又は前記ワーク保持動作位置への侵入待機状態であり、前記一組のロボット(4a,4d)(4b,4c)がパレットへのワークの積込み動作中は、他の一組のロボット(4b,4c)(4a,4d)はワークの保持動作を行うか、又は前記ワーク積込み位置への侵入を待機している
ことを特徴とするオートパレタイザのワーク積込方法。 - 請求項1又は2記載のオートパレタイザのワーク積込方法において、
各ロボット(4a,4b,4c,4d) の干渉領域侵入インタロック信号を上位のコントローラ(10)に出力し、上位のコントローラ(10)を介して各ロボット(4a,4b,4c,4d)
間の干渉防止のインタロックを確認する
ことを特徴とするオートパレタイザのワーク積込方法。
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