JP3777072B2 - Molding equipment for resin molded products - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリスチレンやポリプロピレン等の熱可塑性樹脂よりなる樹脂成形品の成形装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
このような樹脂成形品の成形装置としては、例えば特開平9−48065号公報に、キャビティが形成された成形型(雌型)とこのキャビティに対向する熱板(雄型)とを備えて、これら成形型と熱板との間に挟み込んだ樹脂シートを熱板によって加熱して軟化させ、次いでキャビティ内面に形成された複数の小孔からキャビティ内を真空吸引して樹脂シートとキャビティ内面との間の空気を排気するとともに熱板側からは圧縮空気を吹き込むことにより、この樹脂シートを挟んでキャビティの熱板側が成形型側よりも高圧となるように圧力差を生じさせて樹脂シートをキャビティ内面に密着させ、所定の成形品形状に成形するものが記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような成形方法および成形装置では、上記樹脂シートをキャビティ内面に密着させるときに、これら樹脂シートとキャビティ内面との間のキャビティ内の空気を上述のようにキャビティ底部の小孔から排気するようにしており、キャビティ内を真空吸引したとしても時間当たりの排気量は制限されざるを得ないため、先の成形から次の成形に至る成形の1サイクルも自ずと長くなり、加工効率を劣化させる一因となるという問題があった。その一方で、このキャビティ内の空気の排気性を向上させるために、例えば上記小孔を大きくしたりすると、軟化した樹脂がキャビティ内面に密着した際にこの小孔に引き込まれることにより、成形品の底部にその跡が突起状に大きく残されてしまい、製品としての品位を損なう結果となる。
【0004】
本発明は、このような背景の下になされたもので、成形品の品位を損なったりすることなく、上記キャビティ内の空気の排気性を向上して成形サイクルの短縮を図り、高い加工効率を得ることが可能な樹脂成形品の成形装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明の成形装置は、有底のキャビティが形成された雌型と、このキャビティに対向して上記雌型に相対的に離接可能とされた雄型と、これら雌型と雄型との間に挟み込まれた樹脂シートを間にして上記キャビティの雌型側と雄型側とに圧力差を生じさせる圧力発生手段とを備え、上記キャビティの底部に、円形をなして開口するように取付孔を形成するとともに、この取付孔には円板状の底板部材を緩挿し、これら取付孔の内周と底板部材の外周との間に、上記樹脂シートと上記キャビティの内面との間の空気を排気する排気溝を円周状に周回するように形成して、上記取付孔は上記キャビティ側の開口部から孔底側に向けて一定の内径で延びるとともに、上記底板部材の外周面は該底板部材の裏面側に向かうに従い縮径するテーパ面状にすることにより、上記排気溝を、その溝幅が、溝底側に向かうに従い漸次大きくなるように形成したことを特徴とする。
【0006】
従って、このような成形装置によれば、成形品の底部に大きな跡が残されることがないように、例えば上記排気溝の溝幅を従来の小孔の径と等しくしたとしても、この排気溝がキャビティ底部を周回するように形成されていて、その全周に亙って排気が行われるので、この従来の小孔を形成した場合に比べてキャビティからの排気経路に大きな開口面積を確保することができ、キャビティ内の空気を速やかに排出することが可能となる。また、特に上記成形装置において、上記排気溝を、その溝幅が、上記キャビティ底部の開口部よりも溝底側の方が大きくなるように形成すれば、この排気溝を通してのキャビティ内空気の排気性を一層向上させることができる。
【0007】
なお、本発明の成形装置において、上記雌型と雄型との間に挟み込まれた樹脂シートを間にしてキャビティの雌型側と雄型側とに圧力差を生じさせる際には、上述した特開平9−48065号公報に記載のものと同様に、雄型側に圧縮空気を供給するとともに、雌型側で上記排気溝を介して真空吸引を行ってキャビティ内の空気を排気するようにしてもよく、またこの雌型側では真空吸引を行わずに、雄型側に供給した圧縮空気によって樹脂シートを膨張させてキャビティ内面に密着させることにより、雌型側のキャビティ内の空気を押し出すようにして排気するようにしてもよい。さらに、これら雌型と雄型との間に上記樹脂シートを挟み込むに際しても、雄型を固定して雌型を移動させたり、逆に雌型を固定して雄型を移動させたり、あるいはこれら雄型と雌型との双方を移動させたりして、キャビティに対向して雄型を雌型に相対的に離接させることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1および図2は本発明の成形装置の一実施形態を示すものであって、図1は雌型1を、図2は雄型2をそれぞれ示し、また図3および図4はこの成形装置を用いた本発明の成形方法の一実施形態を説明するものである。なお、本実施形態により成形される樹脂成形品Aは、図4に示されるように円板状の底部Bとこの底部B側に向かうに従い漸次縮径する円錐面状の胴周部Cとからなる有底筒型のカップ状のものであり、さらにこの胴周部Cの開口部側には一段拡径するようにして円筒部Dが形成されるとともに、この円筒部Dの開口縁には外周側に広がるように円環板状のフランジ部Eが形成されている。
【0009】
上記雌型1は図示されないテーブルに取り付けられて雄型2側(図1において下側)に向けて進退可能とされており、この雌型1の雄型2側を向く端面1Aには、該端面1Aから凹むようにしてキャビティ3が形成されている。このキャビティ3は、上記樹脂成形品Aの外形形状に合わせて形成されたものであって、その内面が、円形をなす底面3Aと、この底面3A側に向かうに従い内径が漸次縮径する円錐面状の内周面3Bと、この内周面3Bの開口部側に一段拡径するように形成されて上記端面1Aに至る円筒状面3Cとにより画成されている。なお、本実施形態の成形装置では、1つの雌型1に複数のこのようなキャビティ3が上記端面1Aに縦横に並んで開口するように形成されている。
【0010】
ここで、この雌型1においては、キャビティ3の上記底面3A部分に、円形のこの底面3Aより僅かに小さな径の円形をなして開口するように取付孔4が形成されるとともに、この取付孔4には、円板状の底板部材5が取付ボルト6によって雌型1に支持されて該取付孔4を塞ぐように緩挿されており、この底板部材5の円形をなす表面がキャビティ3内に臨んで配置されることにより、上記底面3Aが画成されている。また、この底板部材5の裏面側の雌型1内には、上記取付孔4の直径方向に延びるように空洞状の排気室7が形成されていて、この排気室7は雌型1の外部に解放されている。そして本実施形態では、上記底板部材5の外径が取付孔4の内径よりも僅かに小さく設定されるとともに、該底板部材5が取付孔4に同軸に支持されることにより、上記底面3Aの外周縁部においてこれら取付孔4の内周と底板部材5の外周との間に円周状に周回する凹溝が画成され、この凹溝が上記排気室7に連通して排気溝8とされている。
【0011】
なお、本実施形態では、上記取付孔4は、キャビティ3側の開口部から孔底側に向けて一定の内径で延びた後に排気室7側でその内径が一段拡径する多段状に形成されるとともに、上記底板部材5も、その外径が、キャビティ3の上記底面3Aとなる表面側から裏面側に向けて一定の径で延びた後、取付孔4の内径が拡径する部分で一段拡径する多段状に形成されていて、これにより上記排気溝8は、その溝幅Wが、上記底面3A側の開口部から上記取付孔4と底板部材5とが一段拡径する溝底側の段部に至るまで一定の幅とされている。また、この雌型1内には、成形された樹脂成形品Aを冷却する冷却媒体が流通させられる流路9が、各キャビティ3を取り囲むように形成されている。
【0012】
一方、図2に示す雄型2もまた図示されないテーブルに取り付けられて、雌型1の上記キャビティ3に対向して該雌型1側(図2において上側)に向け進退可能とされている。ここで、この雄型2はさらに、上記テーブルに支持部材10を介して取り付けられる雄型本体11と、この雄型本体11の雌型1側を向く端面11Aに密着可能、かつエアシリンダ12およびガイド13によって雌型1側に向けて出没可能とされた平板状のクランパ14とから構成されており、このクランパ14には、雌型1の各キャビティ3の開口部に合わせた位置に円形の開口孔15がそれぞれ貫設されるとともに、雄型本体11の上記端面11Aにはこの開口孔15の中央から雌型1側に突出するプラグ16が取り付けられている。
【0013】
なお、このクランパ14は、上記エアシリンダ12によって上記雌型1側に突出させられた状態でも、その雌型1側を向く端面14Aが上記プラグ16の先端より後退した位置に配置されるようになされている。また、この雄型本体11には、図示されない圧縮空気源等の圧力発生手段に電磁弁等を介して連結された圧縮空気の供給路17が形成されており、この供給路17は、クランパ14を雄型本体11に密着させた状態において上記開口孔15の内側に位置するように、上記端面11Aに開口させられている。
【0014】
さらに、このクランパ14の上記開口孔15の周縁には、上記樹脂成形品Aの円筒部Cの内周面とフランジ部Eの雄型2側を向く端面とをクランプするクランプ部18が設けられている。すなわち、本実施形態では、上記開口孔15の雌型1側の開口部に断面L字状の取付溝19が形成されていて、この取付溝19にクランプリング20が取り付けられており、このクランプリング20には、その内周側に上記雌型1側に突出する円筒壁状の内周クランプ部18Aが形成されるとともに、この内周クランプ部18Aの外周側には雌型1に対向する円環平面状の端面クランプ部18Bが形成され、これら内周クランプ部18Aと端面クランプ部18Bとによって上記クランプ部18が画成されている。
【0015】
ここで、上記内周クランプ部18Aの内径、すなわちクランプリング20の内径は、開口孔15の雄型本体11側の部分の内径と等しくされるとともに、この内周クランプ部18Aの外径は、成形される樹脂成形品Aの上記円筒部Cの開口部側の肉厚分だけキャビティ3の上記円筒状面3Cの内径よりも小さくされ、さらにこの内周クランプ部18Aの突端部外周には断面凸円弧状の面取りがなされている。一方、平面状の上記端面クランプ部18Bは、クランパ14の雌型1側を向く端面14Aよりも僅かに突出するようにされ、さらにこの端面クランプ部18Bの内周側の上記内周クランプ部18Aの外周面と交差する隅部は、断面凹円弧状に形成されている。
【0016】
次に、このように構成された実施形態の成形装置によって上述のような樹脂成形品Aを成形する場合の、本発明の成形方法の一実施形態について説明する。まず本実施形態では、ポリスチレンやポリプロピレン等の熱可塑性樹脂よりなる樹脂シートSをその材質、厚さや外気温度等に基づいた所定の成形可能温度に加熱して軟化させ、上記雌型1と雄型2との間に配置する。次いで、エアシリンダ12により雄型2の上記クランパ14を雌型1側に突出させた状態として、これら雌型1と雄型2とを上記各テーブルによりそれぞれ前進させて互いに接近させ、まずプラグ16の先端を樹脂シートSに接触させた後、さらにそのまま接近させて図3に示すように雌型1の端面1Aと雄型2のクランパ14の端面14Aとの間で樹脂シートSを挟み込む。
【0017】
ここで、本実施形態では、このクランパ14の開口孔15周縁にクランプ部18が設けられており、雌型1と雄型2のクランパ14とで樹脂シートSを挟み込んだ状態で、このクランプ部18がキャビティ3の開口部周縁との間で樹脂シートSをクランプする。すなわち、このクランプ部18の上記内周クランプ部18Aがキャビティ3の上記円筒状面3Cに対向してその間で樹脂成形品Aの円筒部Cとなる部分をクランプするとともに、上記端面クランプ部18Bが雌型1の端面1Aに対向してその間で上記フランジ部Eとなる部分をクランプする。なお、このときには、クランパ14の上記端面14Aから突出したプラグ16によって押し出されることにより、軟化した樹脂シートSが変形して膨らみ、その一部が雌型1のキャビティ3内に押し込まれた状態とされる。
【0018】
そこで、次に、上記テーブルにより雄型2の雄型本体11を前進させながら、この雄型本体11に対してエアシリンダ12によりクランパ14を後退させることにより、このクランパ14が雌型1との間で樹脂シートSを挟み込んだ状態を維持したまま、プラグ16をさらにキャビティ3内に突き出して樹脂シートSを押し込む。そして、クランパ14に雄型本体11の端面11Aが密着してプラグ16がキャビティ3内に突き出され切ったところで、キャビティ3内に膨らんだ樹脂シートSと雄型2との間に雄型本体11の供給路17を通して上記圧力発生手段から圧縮空気を供給することにより、この樹脂シートSを間にしてキャビティ3内の雄型2側を雌型1側よりも高圧状態として、図4に示すようにキャビティ3内面の底面3Aおよび内周面3Bに樹脂シートSを密着させ、上記形状の樹脂成形品Aに成形する。
【0019】
このとき、このキャビティ3内面と樹脂シートSとの間の空気は、上記排気溝8から排気されて排気室7を介して排出される。しかして、本実施形態の成形装置では、この排気溝8はキャビティ3の底面3Aに円周状に周回するように形成されているので、上記空気はこの排気溝8からその全周に亙って排気される。さらに、こうして成形された樹脂成形品Aは、雌型1の上記流路9に流通させられる冷却媒体によって冷却されて硬化させられた後、上記各テーブルをそれぞれ後退させてこれら雌型1と雄型2とを互いに離間させることによりキャビティ3から抜き出されて、板状に残された樹脂シートS部分と一体のまま排出され、上記フランジ部Eの外周でトリミングされて製品として供される。
【0020】
このように、上記構成の成形装置および該成形装置を用いた上記成形方法によれば、キャビティ3の内面に樹脂シートSを密着させて樹脂成形品Aに成形する際に、この樹脂シートSとキャビティ3内面との間の空気が、キャビティ3の底面3Aに円周状に周回するように形成された排気溝8からその全周に亙って排気されるので、その溝幅Wをそれほど大きく広げたりせずともそのキャビティ3への開口面積を大きく確保することができ、排気性の向上を図って上記空気を速やかにキャビティ3内から排気室7に排出することが可能となる。従って、この排気の速度によって樹脂成形品Aの成形速度が制限を受けることがなく、成形サイクルを短縮してより効率的な成形加工を促すことができる一方、こうして成形された樹脂成形品Aに上記排気溝8の跡が残されたりするのを防いで高品位の樹脂成形品Aを提供することが可能となる。
【0021】
しかも、本実施形態では、この排気溝8がキャビティ3の底面3Aの外周縁部に形成されており、同じ溝幅Wでもこれを内周側に形成した場合に比べて排気溝8にさらに大きな開口面積を確保することができる。また、このキャビティ3の底面3Aの外周縁部は、例えば成形される樹脂成形品Aが本実施形態のように有底筒型のカップ状である場合などには、雄型2から圧縮空気を供給した際に樹脂シートSがキャビティ3の内面に最後に密着する部位となるため、そのような部位に排気溝8を形成することにより、樹脂シートSとキャビティ3内面との間に空気が取り残されたりするのを防いで確実な排気を図り、樹脂成形品A形状を安定させることができる。ただし、成形される樹脂成形品の形状によっては、排気溝8をキャビティ3の底面3Aの外周縁部よりも内周側に形成するなど、成形品形状に応じた位置に排気溝を形成すればよい。
【0022】
また、本実施形態ではこの排気溝8が、そのキャビティ3への開口部側から溝底側にかけて等しい溝幅Wで延びるように形成されているが、例えば図5に示すように上記底板部材5の外周面5Aを該底板部材5の裏面側に向かうに従い縮径するテーパ面状にして排気溝8が溝底側に向かうに従い溝幅Wが漸次大きくなるように形成したり、あるいは図6に示すようにこの底板部材5の外周面5Aに内周側に凹む環状の凹部を形成したりして、この溝幅Wをキャビティ3側の開口部よりも溝底側の方が大きくなるようにすれば、このキャビティ3の底面3Aにおける溝幅Wを大きくすることなく、排気抵抗を減じて一層速やかにキャビティ3内の空気を排出することが可能となる。しかも、このように排気溝8の溝幅Wを溝底側で大きくする場合でも、本実施形態では、雌型1に形成された取付孔4の内周とこの取付孔4に取り付けられる底板部材5の外周とによって上記排気溝8が画成されているため、この底板部材5の外周面5Aに上述のような加工を施せばよく、かかる排気溝8の形成が容易であるという利点も得られる。
【0023】
一方、本実施形態では、その雄型2のクランパ14に、雌型1のキャビティ3の開口部の位置に合わせてクランプ部18が形成されており、樹脂成形品Aの開口部周縁となる部分の樹脂シートSがこのクランプ部18によってクランプされた後に、圧縮空気が供給されて樹脂シートSがキャビティ3の内面に密着させられる。このため、この樹脂成形品Aの開口部周縁は、圧縮空気が供給された際にも変形したりすることがなく、その寸法、形状を精度よく所定の寸法形状に成形することが可能となり、例えば当該樹脂成形品Aが容器として使用されるものであって成形後にこの開口部に蓋を取り付ける場合などでも、この蓋の取り付け作業を確実かつ容易に執り行うことが可能となる。また、このクランプ部18により、圧縮空気が供給される部分は個々のキャビティ3ごとに互いに気密に独立した状態となるので、雌型1に複数のキャビティ3が形成されている場合でも雄型2全体として圧縮空気を供給すべき部分の容積を小さく抑えることができ、これにより成形サイクルの一層の短縮を図るとともに、圧縮空気の供給量を低減して省エネルギー化を促したり、当該成形装置の駆動力の低減を図ったりすることも可能となる。
【0024】
さらにこのクランプ部18は、キャビティ3開口部の上記円筒状面3Cに対向する内周クランプ部18Aと、この円筒状面3C周縁の雌型1の端面1Aに対向する端面クランプ部18Bとから構成されており、内周クランプ部18Aと円筒状面3Cとの間で樹脂シートSをクランプすることにより、樹脂成形品Aの開口部の上記円筒部Cの特に内径が高精度に成形され、また端面クランプ部18Bが雌型1の端面1Aとの間で樹脂シートSをクランプすることにより、樹脂成形品Aの上記フランジ部Eの特に肉厚が高精度に成形されるとともにその端面も平坦に形成されるため、すなわちこのフランジ部Eを所定の寸法形状により正確に成形することができる。しかるに、上述のようにこのカップ状の樹脂成形品Aを容器として使用する場合にその開口部に蓋を取り付けるには、例えばこのフランジ部Eの端面にフィルム状の蓋を超音波によって溶着して貼り付ける方法が一般的に知られているが、本実施形態によれば、特にこのフランジ部Eが高精度に成形されることにより、このような超音波溶着によって蓋を取り付ける場合でも、確実かつ適正な強度で取り付けを行うことが可能となる。
【0025】
なお、本実施形態では、上記排気室7が雌型1の外部に解放されていて、キャビティ3内に押し込まれた樹脂シートSとキャビティ3内面との間の空気は、この樹脂シートSが圧縮空気によってキャビティ3内面に密着するときに、膨張する樹脂シートSに押し出されることにより上記排気溝8から排気されてこの排気室7を介して排出されているが、この排気室7に真空ポンプ等の真空吸引手段を圧力発生手段の一部として接続して、樹脂シートSをキャビティ3内面に密着させる際には、これら樹脂シートSとキャビティ3内面との間に負圧を生じさせ、樹脂シートSの雄型2側に対してより大きな圧力差を与えるようにしてもよく、これにより一層速やかに空気を排気して成形サイクルのさらなる短縮を図ることができる。また、図1〜図4では、雌型1がキャビティ3を下向きに開口させて上側に、また雄型2がプラグ16を上向きに突き出して下側にそれぞれ配置されて、上記テーブルにより昇降して互いに離接可能とされているが、これら雌型1と雄型2の配置は成形条件等によって適宜に設定することができる。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、キャビティの底部に排気溝が周回するように形成されていて、この排気溝からその全周に亙ってキャビティ内面と樹脂シートの間の空気が排出されるので、成形品にその品位を損なう跡などを残したりすることなくキャビティ内の空気を速やかに排出することができ、これにより成形サイクルの短縮を図って高い加工効率を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の成形装置の一実施形態における雌型1を示す側断面図である。
【図2】 本発明の成形装置の一実施形態における雄型2を示す側断面図である。
【図3】 本発明の成形方法の一実施形態において雌型1と雄型2のクランパ14との間で樹脂シートSが挟み込まれた状態を示す図である。
【図4】 本発明の成形方法の一実施形態において樹脂シートSがキャビティ3の内面に密着した状態を示す図である。
【図5】 排気溝8の変形例を示す断面図である。
【図6】 排気溝8の変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 雌型
1A 雌型1の端面
2 雄型
3 キャビティ
4 取付孔
5 底板部材
7 排気室
8 排気溝
11 雄型本体
14 クランパ
15 開口孔
16 プラグ
17 圧縮空気の供給路
18 クランプ部
18A 内周クランプ部
18B 端面クランプ部
A 樹脂成形品
W 排気溝8の溝幅[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a molding apparatus for a resin molded product made of a thermoplastic resin such as polystyrene or polypropylene.
[0002]
[Prior art]
As a molding apparatus for such a resin molded product, for example, in JP-A-9-48065, a mold (female mold) in which a cavity is formed and a hot plate (male mold) facing the cavity are provided. The resin sheet sandwiched between the mold and the hot plate is heated and softened by the hot plate, and then the inside of the cavity is vacuum-sucked from a plurality of small holes formed in the inner surface of the cavity to form a resin sheet and the inner surface of the cavity. By evacuating the air between them and blowing compressed air from the hot plate side, a pressure difference is generated so that the hot plate side of the cavity has a higher pressure than the mold side with this resin sheet sandwiched between the resin sheet and the cavity It is described that it is brought into close contact with the inner surface and molded into a predetermined molded product shape.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in such a molding method and molding apparatus, when the resin sheet is brought into close contact with the cavity inner surface, the air in the cavity between the resin sheet and the cavity inner surface is exhausted from the small hole at the bottom of the cavity as described above. Even if the inside of the cavity is vacuumed, the amount of exhaust per hour must be limited. Therefore, one molding cycle from the first molding to the next molding is naturally lengthened, and the processing efficiency is degraded. There was a problem that it contributed. On the other hand, in order to improve the exhaustability of the air in the cavity, for example, if the small hole is enlarged, the softened resin is drawn into the small hole when the resin comes into close contact with the inner surface of the cavity. As a result, the mark is largely left in the shape of a protrusion on the bottom of the product, resulting in a loss of product quality.
[0004]
The present invention has been made under such a background, and without damaging the quality of the molded product, the air exhaustability in the cavity is improved, the molding cycle is shortened, and high processing efficiency is achieved. An object of the present invention is to provide an apparatus for molding a resin molded product that can be obtained.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problems and achieve such an object, the molding apparatus of the present invention includes a female mold in which a bottomed cavity is formed, and a relative separation from the female mold facing the cavity. And a pressure generating means for creating a pressure difference between the female mold side and the male mold side of the cavity with a resin sheet sandwiched between the female mold and the male mold interposed therebetween. A mounting hole is formed in the bottom of the cavity so as to open in a circular shape, and a disk-shaped bottom plate member is loosely inserted into the mounting hole, and the inner periphery of the mounting hole and the outer periphery of the bottom plate member The exhaust groove for exhausting air between the resin sheet and the inner surface of the cavity is formed so as to circulate in a circular shape, and the mounting hole extends from the opening on the cavity side to the bottom of the hole. And the outer peripheral surface of the bottom plate member is By the tapered surface shape whose diameter decreases toward the rear surface side of the bottom plate member, the exhaust groove, the groove width, characterized by being formed so as to gradually increase toward the groove bottom side.
[0006]
Therefore, according to such a molding apparatus , for example, even if the groove width of the exhaust groove is made equal to the diameter of the conventional small hole so as not to leave a large mark on the bottom of the molded product, the exhaust groove Is formed so as to circulate around the bottom of the cavity, and exhaust is performed over the entire circumference, so that a larger opening area is ensured in the exhaust path from the cavity than in the case where this conventional small hole is formed. Therefore, the air in the cavity can be quickly discharged. Further, particularly in the above molding apparatus, if the exhaust groove is formed so that the groove width is larger on the groove bottom side than the opening of the cavity bottom part, the air in the cavity is exhausted through the exhaust groove. Property can be further improved.
[0007]
In the molding apparatus of the present invention, when the pressure difference is generated between the female mold side and the male mold side of the cavity with the resin sheet sandwiched between the female mold and the male mold interposed therebetween, Similarly to the one described in Japanese Patent Laid-Open No. 9-48065, compressed air is supplied to the male mold side, and vacuum suction is performed on the female mold side through the exhaust groove to exhaust the air in the cavity. Further, the air in the cavity on the female mold side is pushed out by inflating the resin sheet with the compressed air supplied to the male mold side and closely contacting the inner surface of the cavity without performing vacuum suction on the female mold side. In this manner, exhaust may be performed. Further, when the resin sheet is sandwiched between the female mold and the male mold, the male mold is fixed and the female mold is moved, or conversely, the female mold is fixed and the male mold is moved, or these By moving both the male mold and the female mold, the male mold can be relatively separated from the female mold so as to face the cavity.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
1 and 2 show an embodiment of the molding apparatus of the present invention. FIG. 1 shows a
[0009]
The
[0010]
Here, in the
[0011]
In the present embodiment, the
[0012]
On the other hand, the
[0013]
Even when the
[0014]
Further, a
[0015]
Here, the inner diameter of the inner
[0016]
Next, an embodiment of the molding method of the present invention in the case where the resin molded product A as described above is molded by the molding apparatus of the embodiment configured as described above will be described. First, in this embodiment, the resin sheet S made of a thermoplastic resin such as polystyrene or polypropylene is softened by heating to a predetermined moldable temperature based on its material, thickness, outside air temperature, etc., and the
[0017]
Here, in this embodiment, a
[0018]
Then, next, while the male
[0019]
At this time, the air between the inner surface of the
[0020]
Thus, according to the molding apparatus having the above configuration and the molding method using the molding apparatus, when the resin sheet S is brought into close contact with the inner surface of the
[0021]
Moreover, in the present embodiment, the
[0022]
Further, in the present embodiment, the
[0023]
On the other hand, in this embodiment, the
[0024]
Further, the
[0025]
In the present embodiment, the
[0026]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the exhaust groove is formed to circulate at the bottom of the cavity, and the air between the cavity inner surface and the resin sheet is discharged from the exhaust groove over the entire circumference. As a result, the air in the cavity can be quickly exhausted without leaving a mark that impairs the quality of the molded product, which enables shortening of the molding cycle and high processing efficiency. Become.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side sectional view showing a
FIG. 2 is a side sectional view showing a
3 is a view showing a state where a resin sheet S is sandwiched between a
4 is a view showing a state in which a resin sheet S is in close contact with the inner surface of a
5 is a cross-sectional view showing a modification of the
6 is a cross-sectional view showing a modification of the
[Explanation of symbols]
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