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JP3774971B2 - シャッター動作検出装置 - Google Patents

シャッター動作検出装置 Download PDF

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JP3774971B2
JP3774971B2 JP02404097A JP2404097A JP3774971B2 JP 3774971 B2 JP3774971 B2 JP 3774971B2 JP 02404097 A JP02404097 A JP 02404097A JP 2404097 A JP2404097 A JP 2404097A JP 3774971 B2 JP3774971 B2 JP 3774971B2
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Bunka Shutter Co Ltd
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Bunka Shutter Co Ltd
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シャッターの動作状態を検出して保守点検時期の把握等に有効利用できるシャッター動作検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
シャッターには、開閉動作検出手段が設けられることがある。この開閉動作検出手段は、上下限リミットスイッチ等による位置検出もしくは開閉スイッチ、開閉機内部のブレーキ作動等による接点作動の有無を検出して、シャッターの開閉動作の回数をカウントする構成となっている。
このカウント回数に基づき、例えば所定のカウント数を以て点検、保守(メンテナンス)を行う目安にされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成のカウントを目安にメンテナンスを行ったとき、下記のような不具合が生じやすい。
上下限リミットスイッチ作動等による位置検出でカウントする構成では、シャッターが上下限位置に達しないとカウントされないため、カウント数は実際のシャッター開閉動作回数よりも少なくなりやすく、保守点検時期が必要な時期よりも遅れやすい。
一方、開閉スイッチの操作、開閉機内部のブレーキ作動等をカウントする構成では、悪戯や故意の操作を含む極短時間の開閉もカウントされるため、カウント数は実際のシャッターの動作時間(シャッターの上下限間の開閉距離)よりも多くなりやすく、保守点検時期が必要な時期よりも早まりやすい。
【0004】
現在、上記カウント数を保守点検や保証期間の目安として用いているが、上記構成では、適切な時期に保守点検を行えないため不要な手間とコストを発生させたり、想像以上に部品を傷めており他のシャッター部品や回路に影響を与える等の問題があった。
尚、シャッターサイズの違いにより、シャッタースラット、開閉機、塗装、開閉音等は、上記カウント数に至るまでの磨耗や経年変化がそれぞれ異なるため、異なるシャッターで同じカウント数を判断基準として用いることはできない。
【0005】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、シャッターの保守点検時期や保証期間の目安を適切な時期に知らせることができるシャッター動作検出装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のシャッター動作検出装置は、請求項1記載のように、シャッターを開閉駆動するモータMの動作を検出し回転している検出期間中、回転検出信号を出力する動作検出回路6と、
開放スイッチ2aの操作状態を検出する開動作検出回路4からの開検出信号の入力、あるいは閉鎖スイッチ2bの操作状態を検出する閉動作検出回路5からの閉検出信号の入力をトリガとしてタイマの計時情報に基づき、前記回転検出信号が所定時間tに達しない短時間の出力の場合にはカウントせず、前記回転検出信号が前記所定時間t以上継続的に出力されているときには動作回数をカウントし、総動作回数を更新記憶する総動作回数検出部7aと、
を備えたことを特徴とする。
【0007】
請求項2記載のシャッター動作検出装置では、前記総動作回数検出部は、前記総動作回数について、メンテナンスが必要な所定時期に対応した報知動作回数が予め設定されており、前記総動作回数が前記報知動作回数を越えたとき外部報知する構成を備えたことを特徴とする。
【0008】
なお、前記動作検出回路4,5,6によるシャッター開閉動作の検出出力に基づき、シャッターが開方向あるいは閉方向に動作したときの動作時間をカウントし、総動作時間を更新記憶する総動作時間検出部7bを備えた構成としてもよい。
また、前記総動作回数検出部7a、及び前記総動作時間検出部7bは、前記総動作回数と総動作時間について、メンテナンスが必要な所定時期に対応した報知動作回数と報知動作時間が予め設定されており、前記総動作回数あるいは総動作時間が報知動作回数あるいは報知動作時間をそれぞれ越えたとき外部報知する構成としてもよい。
【0009】
シャッターが開方向あるいは閉方向に開閉駆動されると、動作検出回路4,5,6によってこの開閉動作が検出され、総動作回数検出部7aは、予め設定された所定期間tを越えて継続的に開閉駆動されたとき総動作回数を更新記憶する。また、総動作時間検出部7bは、この開閉時間分だけ総動作時間を更新記憶する。
総動作回数検出部7aは、総動作回数が報知動作回数を越えたとき外部報知し、総動作時間検出部7bは総同時間が報知動作時間を越えたとき外部報知する。ここで、総動作回数は、所定期間tを越えない短時間の開閉時には更新されないため、誤操作や悪戯等で短時間の開閉を除くことができ、実際のシャッター開閉に沿って(例えば下限位置から上限位置までの継続的な開閉を1回として)履歴を取ることができ、シャッターのメンテナンスを適切な時期に行えるようになる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明のシャッター動作検出装置を示すブロック図である。
処理手段1は、シャッターを開閉駆動するモータMを開閉制御する制御部の一部機能として設けられる。即ち、同図の処理手段1内には制御部が有するシャッター開閉制御の構成を簡略化して記載した。
【0011】
モータMには、所定電圧を有する交流等の電源が接続され、開放スイッチ2a、閉鎖スイッチ2bの操作に基づきモータMを正転/逆転させシャッターを開放/閉鎖駆動する。また、停止スイッチ2cの操作でモータMは停止する。
【0012】
処理手段1には、開放スイッチ2a、閉鎖スイッチ2bの操作状態を検出する開動作検出回路4、閉動作検出回路5が設けられる。
開動作検出回路4は、開放スイッチ2aの接点の両端に接続され、開放スイッチ2aの操作に対応した両端電圧の値の変化に基づき、この開操作(接点閉)時に開検出信号を出力する。
閉動作検出回路5も同様に閉鎖スイッチ2bの接点の両端電圧を検出して閉操作(接点閉)時に閉検出信号を出力する。
【0013】
動作検出回路6は、モータMの動作を検出し回転している検出期間中、検出信号を出力する。この動作検出回路6は、モータMに設けられたタコジェネレータから継続的にパルスが出力されている期間中、回転検出信号を出力する。
また、モータMへの電源供給状態を検出してモータMが回転している期間中、回転検出信号を出力する構成とすることもできる。
【0014】
MPU7には、開動作検出回路4、閉動作検出回路5の出力に基づき開閉の総動作回数を検出する総動作回数検出部7a、開閉の総動作時間を検出する総動作時間検出部7b、これら検出された総動作回数、総動作時間を記憶するEEPROM等の記憶部7c、タイマ等を有する。
【0015】
総動作回数検出部7aは、開動作検出回路4あるいは閉動作回路検出回路5からの開検出信号あるいは閉検出信号の入力をトリガとして所定期間t経過した後に1カウントとし記憶部7cに記憶された総動作回数のカウントを1増加して更新記憶する。
具体的に総動作回数検出部7aは、動作検出回路6からの回転検出信号とタイマの計時情報とに基づき、所定期間t以上継続的にモータMが回転したときに1カウントする。
そして、この総動作回数検出部7aは、記憶部7cに記憶された総動作回数が予め設定された報知動作回数(カウント)に達すると動作回数LED10を発光制御する。
【0016】
総動作時間検出部7bは、開動作検出回路4あるいは閉動作回路検出回路5からの開検出信号あるいは閉検出信号の入力をトリガとして所定時間単位で1カウントづつ加算し記憶部7cに記憶された総動作時間のカウントを1増加して更新記憶する。
具体的に総動作時間検出部7bは、動作検出回路6からの回転検出信号とタイマの計時情報とに基づき、モータMが回転している所定時間、例えば1秒毎に1カウントづつ増加させる。
そして、この総動作時間検出部7bは、記憶部7cに記憶された総動作時間が予め設定された報知動作時間(カウント)に達すると動作時間LED11を発光制御する。
【0017】
次に、上記構成による動作を図2のフローチャートを用いて説明する。
開放スイッチ2aが操作されると、開動作検出回路4から開検出信号が出力され、総動作時間検出部7bは、動作検出回路6から回転検出信号が出力されている間は、1秒を1カウントとしてカウントを開始する(SP1)。
【0018】
同時に、総動作回数検出部7aは、開放スイッチ2aが操作されてから動作検出回路6からの回転検出信号が所定期間tを越えたか否かを判断し(SP2)、越えたときには検出フラグを1(セット)にする(SP3)。
開放スイッチ2aが操作されてから動作検出回路6からの回転検出信号が所定期間tを越えないときには検出フラグを0(リセット)状態に維持する(SP4)。
尚、上記SP2にて総動作回数のセット条件である所定期間tは、例えば10秒や20秒等、図1に示すスイッチSW1やダイヤル等で適宜可変調整や選択設定等しておくことができ、この設定された所定期間tに達しない短時間の開閉はカウントしない設定となる。
【0019】
この後、フラグが1(セット)状態であることにより(SP5)、記憶部7cに記憶されている総動作回数のカウントが1増加され更新記憶させる(SP6)。
そして、停止スイッチ2cの操作、あるいはシャッターが下限位置に達して下限リミットスイッチが作動しモータMが停止したとき、総動作時間検出部7bは、記憶部7cの総動作時間に今回の動作時間が加えられたカウント値を更新記憶させる。
【0020】
上記説明では、開放スイッチ2aの操作によるシャッターの開放時の動作を説明したが、加えて閉鎖スイッチ2bの操作によるシャッターの閉鎖時にも同様に、総動作時間と総動作回数を検出する構成とすることができる。
【0021】
このようにして、記憶部7cには過去のシャッター動作の履歴として所定期間tを越えた動作時の総動作回数と、シャッターが移動した時間そのものを示す総動作時間がそれぞれ記憶されることになる。
【0022】
そして、総動作回数検出部7aは、記憶部7cに記憶された総動作回数が予め設定された報知動作回数(カウント)に達すると動作回数LED10を発光制御し、外部の操作者等に報知する。この総動作回数は、1回毎のシャッターの動作時間が所定期間tを越えたものについて回数をカウントしたものであり、この所定期間tを越えない誤操作やいたずら等で短時間だけシャッター動作したものは排除することができ、より実際的なシャッター開閉回数を表すことになる。
例えば、開放時であれば、下限位置から上限位置まで継続的に開閉駆動されたときには1回の開閉としてカウントされる。所定期間tの設定にもよるが、下限位置から開放され所定期間tを越えれば半開状態で途中停止したときにも1回の開閉としてカウントされる。
【0023】
また、総動作時間検出部7bは、記憶部7cに記憶された総動作時間が予め設定された報知動作時間(カウント)に達すると動作時間LED11を発光制御し、外部の操作者等に報知する。この総動作時間は、シャッター動作時の全ての累積時間をカウントしたものである。
【0024】
操作者は、動作回数LED10あるいは動作時間LED11の発光に基づき、メンテナンス(保守点検業務)を行えばよく、これらLED10,11の発光時期でメンテナンスを行うことでこのシャッターに適した時期にこのメンテナンスを行えるようになる。
メンテナンスは、モータMや駆動機構のチェーン、スプロケット等消耗品の部品交換、ガイドレールの点検、電気系統の点検等を行う。
ここで、動作時間LED11のみが点灯したときには、シャッターの全開閉時間が設定時間を越えたことを示すが、実際にメンテナンスを行う時期は加えて動作回数LED10も点灯しこれら2つのLED10,11がいずれも点灯した時期に行うこととしてもよい。
即ち、動作回数LED10には誤操作やいたずら等で短時間だけ開閉した回数はカウントされていないため、この動作回数LED10の点灯の時期に行えば、より必要な時期にこのメンテナンスが行えるようになる。
【0025】
上記実施の形態では、総動作時間と総動作回数がそれぞれ予め設定した報知動作時間と報知動作回数に達したとき動作回数LED10と動作時間LED11を発光する構成としたが、LEDに限らず、報知手段としてランプの点灯やCRT等表示手段に表示データを送出したり、この他報知音を発生させて外部報知する構成にできる。
そして、上記構成によれば、報知動作時間と報知動作回数を設置したシャッターの特性、例えばシャッターサイズや開閉機特性、塗装、開閉音の各要因に応じて適宜な値(カウント値)に設定しておくことができ、異なるシャッターに対して同一の構成を適用できるようになる。
【0026】
【発明の効果】
本発明のシャッター動作検出装置によれば、シャッターが所定時間を越えて継続的に開放又は閉鎖したとき1回の開放又は閉鎖として総動作回数を更新する構成であるから、誤操作や悪戯等短時間の開閉を加算せず、動作回数検出をより実際的な開閉状態として検出することができる。このことから、シャッターのメンテナンス時期を適切な時期に報知できるようになる。
そして、総動作回数が予め設定された報知動作回数を越えたとき外部報知する構成とすれば、このシャッターで必要な時期にメンテナンスを行えるようになる。
特に、同一の装置を用いて報知動作回数を対応して設定するだけで異なるシャッターに適用できるようになり、シャッターサイズの違いや、シャッタースラット、開閉機、塗装、開閉音等、各メンテナンス箇所別にこのメンテナンスが必要な時期を設定でき、シャッター毎に異なる上記設定値に至るまでの磨耗や経年変化に対応できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシャッター動作検出装置の実施の形態を示すブロック図。
【図2】同装置の動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…処理手段、2a…開放スイッチ、2b…閉鎖スイッチ、2c…停止スイッチ、4…開動作検出回路、5…閉動作検出回路、6…動作検出回路、7…MPU、7a…総動作回数検出部、7b…総動作時間検出部、7c…記憶部、10…動作回数LED、11…動作時間LED。

Claims (2)

  1. シャッターを開閉駆動するモータの動作を検出し回転している検出期間中、回転検出信号を出力する動作検出回路と、
    開放スイッチの操作状態を検出する開動作検出回路からの開検出信号の入力、あるいは閉鎖スイッチの操作状態を検出する閉動作検出回路からの閉検出信号の入力をトリガとしてタイマの計時情報に基づき、前記回転検出信号が所定時間に達しない短時間の出力の場合にはカウントせず、前記回転検出信号が前記所定時間以上継続的に出力されているときには動作回数をカウントし、総動作回数を更新記憶する総動作回数検出部と、
    を備えたことを特徴とするシャッター動作検出装置。
  2. 前記総動作回数検出部は、前記総動作回数について、メンテナンスが必要な所定時期に対応した報知動作回数が予め設定されており、前記総動作回数が前記報知動作回数を越えたとき外部報知する構成を備えたことを特徴とする請求項1記載のシャッター動作検出装置。
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