JP3771460B2 - Vehicle seat - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は乗物に設置される座席に係り、より詳しくは、乗員の腰部及び胸部を拘束するための三点支持式シートベルトを装備した乗物用座席に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、乗物の車内には、複数人が掛けることのできる乗物用座席が設置されている。例えば、二人が掛けることのできる乗物用座席の一形態としては、座席フレーム、一対の背当部、一対の保持機構及び一対の二点支持式シートベルトを備えたものが知られている。
【0003】
座席フレームは、一対の横フレーム部と、両横フレーム部間に配置された中間フレーム部と、それらの両横フレーム部及び中間フレーム部の各前端部を連結する前フレーム部と、各後端部を連結する後フレーム部とを備えている。座席フレームは、その側部において乗物に固定される。固定の方式としては種々のタイプがある。例えば、両横フレーム部の下部にそれぞれ脚部が設けられ、これらの脚部を介して座席フレームが乗物の床に固定されるタイプがある。窓側の脚部が省略されたタイプ(片脚タイプ)、窓側及び通路側の両方の脚部が省略されたタイプ(片持ちタイプ)もある。片脚タイプ及び片持ちタイプのいずれでも、座席フレームがその窓側の側部において乗物の側壁等に取付けられる。
【0004】
各背当部の左右両側部からは一対の支持アームが下方へ突出しており、その一方が横フレーム部に回動可能に支持され、他方が中間フレーム部に回動可能に支持されている。さらに、二点支持式シートベルトのバックル及び巻取り装置の一方が横フレーム部に取付けられ、他方が中間フレーム部に取付けられている。そして、巻取り装置からウェビングが引出されて、タングプレートがバックルに係止されることにより、乗員の腰部が座席フレームに拘束される。
【0005】
ところで、近年では、乗員の安全性向上の観点から、腰部のみを拘束する二点支持式シートベルトに代えて、腰部及び胸部の両方を拘束する三点支持式シートベルトを装備する要請が高まってきている。これに対しては、座席フレーム、背当部、保持機構等はそのままで、シートベルトのみを変更することが考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、乗物の急制動時、緊急時等にシートベルトを介して乗物用座席に加わる荷重は、二点支持式シートベルトを着用した場合よりも、三点支持式シートベルトを着用した場合の方が大きい。二点支持式では腰部のみを拘束するのに対し、三点支持式では腰部に加え胸部も拘束するからである。
【0007】
また、荷重の加わり方も二点支持式と三点支持式とで異なる。シートベルトが横フレーム部及び中間フレーム部に支持される二点支持式では、急制動時等には座席フレームに対し前上方への荷重が加わる。これに対し、例えば、ベルト部を乗員の肩の近くで支持するために、支持具が背当部の一側面上部に取付けられ、その支持具にベルト部が通されるタイプの三点支持式シートベルトでは、急制動時等に背当部が前傾しようとする際、背当部の支持具取付け側が非取付け側よりも前方へ強く引張られる。すなわち、背当部にねじれを生じさせようとする力が作用する。この力は、支持アーム及び軸を通じて横フレーム部及び中間フレーム部にも伝わり、座席フレームに斜め前上方への荷重が加わる。
【0008】
本発明は前述した事情に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、十分に高い強度を有し、乗物の急制動時等に大きな荷重が加わった場合にも、その荷重を受け止めて初期の形状を維持することのできる乗物用座席を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、一対の横フレーム部間に中間フレーム部を配置し、それらの両横フレーム部及び中間フレーム部の各前端部を前フレーム部で連結するとともに、各後端部を後フレーム部で連結することにより構成され、その側部にて乗物に固定される座席フレームと、前記横フレーム部及び前記中間フレーム部に軸により回動可能に支持された背当部と、前記背当部の一側面に取付けられた支持具に通された状態で、両端部が前記座席フレームに固定された三点支持式シートベルトとを備える乗物用座席において、前記座席フレームの幅方向中間部分を前記乗物の床に連結するための中間脚部をさらに備え、前記中間フレーム部は、前記軸を有し、かつ互いに離間した状態で配置された一対の構成部材と、前記両構成部材間に配置されて前記両軸を連結する連結部材とをさらに備えている。
【0010】
従って、乗物の急制動時等には、三点支持式シートベルトが乗員の腰部及び胸部を、座席フレーム及び背当部に拘束する。乗員が慣性により前方へ移動し続けようとするが、この移動は腰部の拘束により規制される。また、乗員の上半身の過度な傾斜が、胸部の拘束により規制される。この際、前記慣性にともなう乗員の荷重は、三点支持式シートベルトを介して背当部及び座席フレームに伝わる。この荷重は、背当部に対しては、前方への引張り力として伝達される。そのため、背当部は、軸を支点として回動し、前方へ倒れようとする。ここで、三点式支持シートベルトのベルト部が、背当部の一側面に取付けられた支持具に通されていることから、前記回動にともない、背当部の支持具取付け側が非取付け側よりも前方へ強く引張られようとする。すなわち、背当部にねじれを生じさせようとする力が作用する。この力は、軸を通じて横フレーム部及び中間フレーム部にも伝わり、座席フレームの幅方向中間部分に斜め前上方への荷重が加わる。
【0011】
これに対し、本発明では、座席フレームの幅方向中間部分が中間脚部を介して乗物の床に連結されている。同中間部分の剛性が、中間脚部によって高められる。このため、乗物の急制動時等に座席フレームに対し斜め前上方への大きな荷重が加わっても、その荷重は、剛性の高められた中間部分によって受け止められる。
【0013】
さらに、乗物の急制動時等には、前述したように、背当部のねじれにともなう荷重が軸を通じて横フレーム部及び中間フレーム部に伝わる。ここでは、前記背当部を支持する軸が単に構成部材に設けられているだけでなく、もう一方の構成部材の軸に対し、連結部材を介して連結されていて、構成部材の軸近傍部分の剛性が高められている。このように剛性の高められた両構成部材によって、前記ねじれにともなう荷重が受け止められる。
【0014】
請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記中間フレーム部は、前記軸を有し、かつ互いに離間した状態で配置され、さらに後端部が前記後フレーム部に固定された一対の板状第1構成部材と、前端部が前記前フレーム部に固定され、後端部が前記両第1構成部材に固定された管状第2構成部材と、前記両第1構成部材間の隙間により構成され、前記三点支持式シートベルトのベルト部を通すためのベルト挿通部とを備えている。
【0015】
従って、中間フレーム部の後半部を構成する第1構成部材間の隙間は、三点支持式シートベルトのベルト部を通すためのベルト挿通部として機能する。また、乗物の急制動時等には、前述したように、背当部のねじれにともなう荷重が、軸を通じて、横フレーム部及び第1構成部材に伝わる。ここでは、中間フレーム部の前半部が、板状の第1構成部材よりも剛性の高い管状の第2構成部材によって構成されている。このため、中間フレーム部の前後方向中間部分の剛性は、全体が一対の第1構成部材のみによって構成されている場合よりも高い。そして、このように前後方向中間部分の剛性が高められた中間フレーム部によって、前記ねじれにともなう荷重が受け止められる。
【0016】
請求項3に記載の発明は、前記請求項1又は2に記載の発明において、前記横フレーム部及び前記中間フレーム部のうち前記支持具が取付けられている側のフレーム部又はその近傍には、前記背当部を所定の角度に保持するための保持機構が設けられている。
【0017】
従って、保持機構によって、背当部を所定の傾斜角度に保持する機能が発揮されるほか、その保持機構自身の有する剛性により、同機構の設けられた横フレーム部又は中間フレーム部の剛性が高められる。ここで、保持機構の設けられたフレーム部は、横フレーム部及び中間フレーム部のうち支持具が取付けられている側であり、ここには、前述したように、背当部のねじれにともなう斜め前上方への大きな荷重が加わる。しかし、前記のように剛性の高められた横フレーム部又は中間フレーム部によって、この斜め前上方への荷重が受け止められる。
【0018】
請求項4に記載の発明は、前記請求項3に記載の発明において、前記座席フレームは、前記保持機構が設けられた横フレーム部又は中間フレーム部から下方へ突出する拡張部をさらに備え、前記三点支持式シートベルトの巻取り装置が前記拡張部に取付けられている。
【0019】
従って、拡張部自身の有する剛性により、保持機構の設けられた横フレーム部又は中間フレーム部の剛性が高められる。ここで、拡張部の取付けられたフレーム部は、横フレーム部及び中間フレーム部のうち支持具が取付けられている側であり、ここには、前述したように、背当部のねじれにともなう斜め前上方への荷重が加わる。しかし、前記のように剛性の高められた横フレーム部又は中間フレーム部によって、この斜め前上方への荷重が受け止められる。
【0020】
また、保持機構がフレーム部又はその近傍に設けられるのに対し、三点支持式シートベルトの巻取り装置は拡張部に取付けられる。拡張部は保持機構の設けられた横フレーム部又は中間フレーム部から下方へ突出している。このため、保持機構及び巻取り装置は、同一の横フレーム部又は中間フレーム部の互いに高さの異なる箇所に位置し、干渉し合うおそれがない。
【0021】
請求項5に記載の発明は、前記請求項3又は4に記載の発明において、前記背当部は、その両側部にそれぞれ設けられた支持アームにおいて、前記横フレーム部及び前記中間フレーム部に対し、前記軸により回動可能に支持されており、前記座席フレームは、前記支持アームが前記保持機構による保持の所定角度範囲を超えて回動するとき、前記両支持アームに当接してそれ以上の回動を阻止するストッパをさらに備えている。
【0022】
従って、支持アームが保持機構による保持の所定角度範囲を超えて回動しようとすると、ストッパは両支持アームに当接し、背当部がそれ以上前方へ傾くのを阻止する。このため、乗物の急制動時等において、三点支持式シートベルトを介して、保持機構によって阻止できる大きさ以上の荷重が加わり、背当部が前方へ回動しようとしても、その回動は、両支持アームがストッパに当接する角度で止まる。
【0023】
請求項6に記載の発明は、前記請求項1〜5のいずれか1つに記載の発明において、前記両構成部材間に配置され、さらに上端に回動支持部を有し、前記座席フレームに対して上方に突出して設けられた肘掛支持部と、前記肘掛支持部の前記回動支持部に軸支された肘掛部とをさらに備え、前記肘掛部は、前記座席フレームに対して略水平に突出した肘掛使用位置、及び略垂直に跳上げられた跳上位置の間で、前記回動支持部を回動軸として変位可能なものである。
【0024】
従って、肘掛部を座席フレームに対して略水平に突出した肘掛使用位置にすることにより、座席フレーム上方の空間が肘掛部によって仕切られる。一方、肘掛使用位置から回動軸を軸心として略垂直に跳上げて、跳上位置に変位させることにより、座席フレーム上方の空間が仕切られた状態から開放される。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を二人掛け座席に具体化した第一実施形態を、図面に従って説明する。
【0026】
図1,2に示すように、二人掛け座席10の一部は、座席フレーム1によって構成されている。座席フレーム1は、乗物の進行方向に延びる一対の横フレーム部2,3と、両横フレーム部2,3の中間部分(ここでは中央部分)に位置する中間フレーム部4と、それらの両横フレーム部2,3及び中間フレーム部4の各前端部(図1の左端部、図2の下端部)を連結する前フレーム部5と、各後端部を連結する後フレーム部6とを備えている。両横フレーム部2,3は板材によって形成されており、後端部に軸7を有している。前後両フレーム部5,6及び両横フレーム部2,3によって囲まれた箇所には、中間フレーム部4によって、通路側の空間S1と窓側の空間S2とが形成されている。座席フレーム1には、空間S1,S2毎に座部8が装着されている。
【0027】
図2,4に示すように、中間フレーム部4は、前半部を構成する1本の第2構成部材12と、後半部を構成する一対の第1構成部材11とを備えている。第2構成部材12の前端部は前フレーム部5に固定されている。両第1構成部材11は板材を加工することにより形成されており、後端部に軸13を有している。両第1構成部材11は互いに離間した状態で配置されており、その前端部が第2構成部材12の後端部側面に固定され、後端部が後フレーム部6に固定されている。両第1構成部材11の後端部間には連結部材14が介在されており、この連結部材14の両側に前記軸13が、ボルト、溶接等の手段によって固定されている。すなわち、両軸13は連結部材14によって連結されて一体となっている。このように、連結部材14及び第2構成部材12は、両第1構成部材11を所定間隔離間させるスペーサとしても機能している。両第1構成部材11間の隙間は、後記三点支持式シートベルトのウェビングを通すためのベルト挿通部15となっている。
【0028】
図3,5に示すように、座席フレーム1の両側部は、一対の脚部16,17によって乗物の床18に連結されている。これらの脚部16,17は互いに同様の構成を有している。そのため、ここでは、一方(通路側)の脚部16の構造についてのみ説明する。脚部16は、前脚21、後脚22及び連結脚23を備えている。前脚21の下端部は床18に固定され、上端部は前フレーム部5の端部に固定されている。同様に、後脚22の下端部は床18に固定され、上端部は後フレーム部6の端部に固定されている。連結脚23は、前脚21及び後脚22に架け渡されている。なお、前脚21の上端部は、前フレーム部5に代えて横フレーム部2の前端部に固定されてもよい。同様に、後脚22の上端部は、後フレーム部6に代えて横フレーム部2の後端部に固定されてもよい。
【0029】
図4に示すように、中間フレーム部4の下方には、中間脚部24及び拡張部27が設けられている。中間脚部24は、座席フレーム1の幅方向中央部分を床18に連結するためのものであり、前脚25及び後脚26からなる。後脚26の下端部は床18に固定され、上端部は後フレーム部6に固定されている。
【0030】
拡張部27は、取付杆28、補助部材29及び保持板31を備え、中間フレーム部4から下方へ突出している。取付杆28の前端部は前フレーム部5の中央部分に固定され、後端部は後脚26の下部に固定されている。補助部材29は、取付杆28及び中間フレーム部4に傾斜状態で架け渡されている。保持板31は垂直状態で配置され、自身の側縁部において取付杆28の幅方向中間部に固定されている(図6参照)。さらに、前脚25の下端部は床18に固定され、上端部は取付杆28の上端部に固定されている。すなわち、前脚25の上端部は取付杆28を介して前フレーム部5に固定されている。なお、前脚25の上端部は、取付杆28に代えて前フレーム部5や中間フレーム部4に直接固定されてもよい。また、取付杆28の後端部は、後脚26に代えて後フレーム部6や中間フレーム部4に固定されてもよい。
【0031】
前記座席フレーム1、脚部16,17,24及び拡張部27によって、二人掛け座席10の骨格の主要部分が構成されている。これらのうち、前後両フレーム部5,6、第2構成部材12、前脚21,25、後脚22,26、連結脚23、取付杆28及び補助部材29は、軽量で強度の高い材料によって形成されることが望ましい。
【0032】
図3〜5に示すように、座席フレーム1の後部において前記空間S1に対応する箇所には背当部32が取付けられている。背当部32のフレームは、その両側下部に支持アーム34,35を備えている。一方(通路側)の支持アーム34は、前記軸7により横フレーム部2に回動可能に支持され、他方(中央側)の支持アーム35は、前記軸13により第1構成部材11に回動可能に支持されている。支持アーム34,35は、軸7,13から同支持アーム34,35の下端までの長さLが、軸7,13及び後フレーム部6の間隔Dよりも大きくなるよう細長く形成されている。しかも、支持アーム34,35において軸7,13よりも下側の部分は、後フレーム部6よりも前方に配置されている。
【0033】
図3,4,6に示すように、背当部32及び座席フレーム1には、連続三点支持式シートベルト(以下単に「シートベルト」という)36が取付けられている。詳しくは、ベルト部としてのウェビング37の一端には取付具38が取付けられており、この取付具38が第1構成部材11の後部に締結されている。また、ウェビング37の巻取り装置39は、ピン41により前記保持板31に回動自在に取付けられている。巻取り装置39には種々のタイプがあるが、ここでは緊急ロック式(通常、ELRと呼ばれているタイプ)が用いられている。このタイプの巻取り装置39は、所定値以上の加速度が作用した場合等にウェビング37をロックする機能を有している。従って、通常の使用状況下では、ウェビング37がロックされず、引出し及び巻込みが可能である。そして、巻取り装置39から引出されたウェビング37が、ベルト挿通部15を通じて上方へ引張られている。
【0034】
図1,3に示すように、背当部32の一側面上部には、支持具としてのスルータング42が取付けられている。本実施形態では、背当部32において二人掛け座席10の中央部寄りの側面(内側面という)にスルータング42が取付けられている。前記ウェビング37は、このスルータング42とタングプレート43とに通されている。横フレーム部2の後部には、ロック機構及びボタンを有するバックル45が取付けられている。ロック機構はタングプレート43を係止するためのものであり、ボタンはそのロック機構による係止状態を解除するために操作されるものである。
【0035】
図2,4に示すように、座席フレーム1には、所定の角度範囲内において、両支持アーム35、ひいては背当部32を所望の傾斜角度に保持するための保持機構46が設けられている。保持機構46の配置箇所としては、支持アーム34,35の近傍、すなわち横フレーム部2の近傍及び中間フレーム部4の近傍が考えられるが、前記スルータング42が取付けられている側のフレーム部の近傍であることが望ましい。これは、このフレーム部の剛性を保持機構46によって高めるためである。スルータング42が背当部32の内側面に設けられている本実施形態では、保持機構46は中間フレーム部4の側方近傍に設けられている。
【0036】
保持機構46としては種々の構造のものを用いることができるが、ここでは、プッシュロッド47の押圧操作により、シリンダ48内の流体(オイル、ガス等)の流通路を開閉し、同シリンダ48からのピストンロッド49の突出長さを無段階で調整するタイプが用いられている。そして、ピストンロッド49の前端部は、ブラケット50を介して前フレーム部5に取付けられ、シリンダ48の後端部は、ピン51により支持アーム35の下端部に連結されている。ブラケット50にはレバー56が回動可能に支持されている。一方、前フレーム部5の端部にはブラケット55が固定され、ハンドル、レバー等の操作部材52がブラケット55に回動可能に支持されている。操作部材52は、ケーブル等の伝達部材53によって前記レバー56に接続されている。
【0037】
前記保持機構46では、操作部材52が回動操作されると、その回動が伝達部材53によってレバー56に伝達される。レバー56が図4の時計回り方向へ回動してプッシュロッド47が後方へ押され、シリンダ48からピストンロッド49が出没し得る状態となる。これにともない、支持アーム35の軸13を支点とした回動が可能となる。このとき、例えば、支持アーム35が前方へ回動して背当部32が後方へ倒れると、支持アーム35の下端部が後フレーム部6から前上方へ離れる。一方、操作部材52の非操作時には、シリンダ48からのピストンロッド49の出没が停止され、支持アーム35の回動が不能となり、背当がその位置に保持される。
【0038】
図4,5に示すように、中間フレーム部4及び横フレーム部2の各後部にはストッパが設けられている。ストッパは、支持アーム35が保持機構46による保持の許容角度範囲を超えて後方へ回動し、背当部32が過度に前傾しようとした場合に、両支持アーム34,35に当接してそれ以上の回動を阻止するためのものであり、前述した後フレーム部6がこれらのストッパを兼ねている。
【0039】
なお、拡張部27の後方にはカバー54が取付けられている。このカバー54は、二人掛け座席10の後方から巻取り装置39等が見えないようにするためのものであり、中間脚部24の後脚26及び後フレーム部6に固定されている。
【0040】
一方、図2,3に示すように、座席フレーム1の後部において前記空間S2に対応する箇所には、背当部33が取付けられている。この背当部33の座席フレーム1に対する支持構造は、前述した通路側の背当部32と同様である。また、中間フレーム部4の側方近傍に保持機構46が設けられている点、横フレーム部3に操作部材52が取付けられている点、中間フレーム部4及び横フレーム部3にストッパ(後フレーム部6が兼用)が設けられている点、背当部33及び座席フレーム1にシートベルト36が取付けられている点、拡張部27の後方にカバー54が取付けられている点等も同様である。
【0041】
相違点は、シートベルト36の各部が、ちょうど中間フレーム部4を挟んで対称となる箇所に取付けられていることである。すなわち、取付具38が中間フレーム部4の後部に対し空間S2側から締結され、巻取り装置39が拡張部27に対し空間S2側から回動可能に支持されている。また、スルータング42が背当部33の内側面の上部に取付けられ、バックル45が横フレーム部3に取付けられている。なお、図6に示すように、巻取り装置39を保持板31に支持するピンとしては、前述した通路側のピン41が利用されている。すなわち、1枚の保持板31に1本のピン41が挿通され、これが一対の巻取り装置39を支持する機能を発揮している。
【0042】
前記のように構成された第一実施形態の二人掛け座席10において、例えば通路側の座席が使用される場合には、図1,3に示すように、巻取り装置39からウェビング37が引出され、タングプレート43がバックル45に係止される。ウェビング37において、取付具38及びバックル45間の部分は、背当部32の下端部前方を横切り、乗員の腰部に密着する。また、ウェビング37において、背当部32の前方に位置する部分、すなわちスルータング42及びバックル45間の部分は、下方ほど横フレーム部2に近づくように傾斜し、乗員の胸部に密着する。この際、所定値以上の加速度の作用しない通常の使用状況下であれば、巻取り装置39がウェビング37をロックしないため、ウェビング37は乗員の動きを妨げないような弱い力で、腰部や胸部にフィットする。
【0043】
乗物の急制動時、緊急時等において、所定値以上の加速度が作用すると、巻取り装置39がウェビング37をロックし、シートベルト36が乗員の腰部及び胸部を、座席フレーム1及び背当部32に拘束する。乗員が慣性により前方へ移動し続けようとするが、この移動は腰部の拘束により規制される。また、乗員の上半身の過度な傾斜が、胸部の拘束により規制される。
【0044】
前記慣性にともなう乗員の荷重は、シートベルト36を介して背当部32及び座席フレーム1に伝わる。この荷重は背当部32に対しては、前方への引張り力として伝達される。そのため、背当部32は、軸7,13を支点として前方へ倒れようとする。この際、ウェビング37が、背当部32の内側面に設けられたスルータング42に通されていることから、背当部32のスルータング取付け側(内側)が非取付け側(外側)よりも前方へ強く引張られる。すなわち、図3において矢印で示すように、背当部32にねじれを生じさせようとする力が作用する。この動きは、軸7,13を通じて横フレーム部2及び中間フレーム部4にも伝わり、図2において矢印で示すように、座席フレーム1に斜め前上方への荷重が加わる。
【0045】
これに対し、第一実施形態では座席フレーム1の幅方向中央部分が、中間脚部24の前脚25及び後脚26を介して床18に連結されているので、前記斜め前上方への荷重に対する前記中間部分の剛性が、中間脚部24によって高められる。このため、乗物の急制動時、緊急時等に、シートベルト36を介して、座席フレーム1の幅方向中央部分に対し斜め前上方への大きな荷重が加わっても、その座席フレーム1は変形することなく初期の形状を維持する。これは、従来の座席フレームを流用し、単にシートベルトを二点支持式から三点支持式に変更しただけの場合には得られず、中間脚部24の追加により得られる効果である。
【0046】
さらに第一実施形態では、座席フレーム1の幅方向中央部分における前記剛性が、以下の構成によっても高められていて、乗物の急制動時等における座席フレーム1の変形防止効果がより一層確実なものとなっている。
【0047】
(i)中間フレーム部4においては、ベルト挿通部15の形成のために、一対の第1構成部材11が互いに離間した状態で配置されているが、これらの第1構成部材11は板材によって形成されていることもあり、それ自体剛性はさほど高くない。これに対し、本実施形態では、支持アーム35を支持する軸13が各第1構成部材11に設けられているだけでなく、他方の第1構成部材11の軸13に対し、連結部材14によって連結されている。この連結にともない、第1構成部材11における軸13の近傍部分の剛性が高まる。
【0048】
(ii)中間フレーム部4の前半部が、板状の第1構成部材11よりも剛性の高い管状の第2構成部材12によって構成されている。このため、中間フレーム部4の前後方向中間部分の剛性は、全体が一対の第1構成部材11のみによって構成されている場合に比べ、第2構成部材12に置換えられた分高まる。
【0049】
(iii )保持機構46が中間フレーム部4の側方近傍に配置されることにより、その保持機構46の有する剛性が中間フレーム部4の剛性に加わる。その分、座席フレーム1の幅方向中央部分における前記斜め前上方への荷重に対する剛性が高くなる。
【0050】
(iv)中間フレーム部4から下方へ突出する拡張部27が付加されることにより、その拡張部27の有する剛性が中間フレーム部4の剛性に加わる。その分、座席フレーム1の幅方向中央部分における前記斜め前上方への荷重に対する剛性が高くなる。この際、拡張部27が、ウェビング37の引出し方向と略同一方向へ延びる板状の部材(保持板31)を備えている点、取付杆28及び補助部材29を備えている点、取付杆28が曲げ形成されている点等は、剛性を高めるうえで有利である。
【0051】
(v)拡張部27の後方近傍に板材からなるカバー54が配置されることにより、そのカバー54の有する剛性が加わる。その分、座席フレーム1の幅方向中央部分における前記斜め前上方への荷重に対する剛性が高くなる。
【0052】
ところで、第一実施形態の二人掛け座席10によると、支持アーム35は、保持機構46により任意の傾斜角度に保持される。急制動時等において、慣性にともなう乗員の荷重が、シートベルト36を介して背当部32に伝わることについては前述したが、その荷重が比較的小さければ、保持機構46が支持アーム35の後方への回動を阻止する。これに対し、保持機構46によって阻止できる大きさ以上の荷重が加わると、シリンダ48が後方へ引張られ、支持アーム34,35が保持機構46による保持の許容角度範囲を超えて回動しようとする。
【0053】
しかし、全部の支持アーム34,35は、自身の下端後部において、後フレーム部6の前面に一斉に当接するため、支持アーム34,35のそれ以上の回動が阻止される。その結果、座席フレーム1の剛性が高められていることと相まって、乗物の急制動時、緊急時等に、シートベルト36を介して、保持機構46によって阻止できる大きさ以上の荷重が加わり、背当部32,33が前方へ過度に倒れようとしても、そのいずれの支持アーム34,35に関しても所定角度で止めることができる。背当部32,33がねじれた状態で過度に前方へ倒れるのを防止することができる。
【0054】
この点において第一実施形態は、後フレーム部よりも後方で支持アームが支持されている従来の座席を流用し、これに三点支持式シートベルトを取付けた場合と異なる。後者の場合には、支持アームが後フレーム部よりも後方で支持されている限り、背当部が前方へいくら傾いても、支持アームが後フレーム部に当接することがなく、後フレーム部がストッパとして機能しないからである。
【0055】
第一実施形態は前述した事項以外にも次の特徴を有する。
(a)保持機構46が中間フレーム部4の側方近傍に配置されるのに対し、巻取り装置39は、中間フレーム部4から下方へ突出する拡張部27に取付けられる。保持機構46と巻取り装置39とは座席フレーム1の幅方向中央部分に配置されるが、両者は互いに高さの異なる箇所に位置することとなる。このため、保持機構46及び巻取り装置39が干渉し合って互いの作動を妨げる不具合を回避することができる。
【0056】
(b)座席フレーム1の剛性を高める対策としては、各構成部品の肉厚を増したり、材料を強度の高いものに変更したりする等、種々考えられる。しかし、これらの対策は往々にして重量の大幅な増加を招く。これに対し、本実施形態では、基本的には中間脚部24、より詳しくは、前脚25及び後脚26を付加しているだけである。このため、剛性アップにともなう重量増加を必要最小限にとどめることができる。
【0057】
(c)1枚の保持板31及び1本のピン41が通路側の巻取り装置39を支持する機能と、窓側の巻取り装置39を支持する機能とを兼ねている。このため、一対の巻取り装置39を別々の保持板31に支持した場合に比べて部品点数が少なくてすみ、また軽量化を図るうえで有効である。
【0058】
(d)保持機構46の近傍に、曲げに対する剛性の高い後フレーム部6が配置されていることに着目し、これを、支持アーム34,35の過度の回動を阻止するストッパとして利用している。このため、別部材を用いてストッパを専用に設けた場合に比べて部品点数が少なくてすみ、また軽量化も図ることができる。
【0059】
(e)一対の第1構成部材11を離間配置し、両者の隙間をベルト挿通部15として利用しているので、中間フレーム部4等に、ウェビング37を通すための通路(開口等)を新たに設けなくてもすむ。ベルト挿通部15を簡単な構成で形成することができる。
【0060】
(f)中間フレーム部4の下方に存在する空きスペースを利用し、そこに巻取り装置39を配置している。このため、巻取り装置39の配置のために専用の空間を新たに確保しなくてもすむ。また、巻取り装置39が乗員等の邪魔になりにくい。
【0061】
次に、本発明を二人掛け座席に具体化した第二実施形態を、図面に従って説明する。なお、第二実施形態の二人掛け座席57において、第一実施形態の二人掛け座席10と同様の構成を示すものは、同一番号を付し、ここでは詳細な説明は省略する。
【0062】
図7,8に示すように、第二実施形態の二人掛け座席57は、第一実施形態の二人掛け座席10の構成に加え、互いに離間した状態に配置された一対の第1構成部材11の後端部間に介在する連結部材14を貫通し、座席フレーム1に対して上方に突出して設けられた肘掛支持部58と、肘掛支持部58の上端に設置され、略円板状を呈するとともに上方に切欠59が施された回動部60を有する回動支持部68と、回動部60が挿通されるスリット61及びスリット61に挿通された回動部60の外周形状と略一致する空間が形成された回動支持受部62を一端に有し、回動支持部68と連結された肘掛部63とをさらに備えている。ここで、両第1構成部材11の間隔は、肘掛支持部58を設置するため、及びシートベルト36が肘掛部63に擦れないようにするために広幅に拡げられ、両第1構成部材11及び第2構成部材12は構成連結部材69によって連結されている。
【0063】
ここで、肘掛部63は回動部60の円周形状に沿って座席フレーム1に対して略水平に突出した肘掛使用位置H及び略垂直に跳上げられた跳上位置Vとの間で、回動可能に変位することができる。
【0064】
なお、第二実施形態の二人掛け座席57において、通路側(図8において紙面右側)に、同様の構成を示す肘掛支持部64、回動部65を有する回動支持部(図示しない)、及びスリット66及び回動支持受部(図示しない)が形成された肘掛部67が設けられている。ここで、肘掛支持部64は、一対の第一構成部材11との間に設置される代りに、座席フレーム1の側部に直接取付けられている。
【0065】
前記のように構成された第二実施形態の二人掛け座席57において、例えば、二人で二人掛け座席57を使用する場合、肘掛部63が肘掛使用位置Hにあると、中間フレーム部4によって形成された空間S1及び空間S2の上方の境界が明確となる。すなわち、各空間S1,S2に対応する座部8に着席した乗員は、肘掛部63の存在によって一人分の占有空間を認識することができる。そのため、隣の乗員との不必要な身体の接触を避けることができ、乗車時に不快感を与えることがない。同様に、通路側の肘掛部67によって、通路と座部8に対応する空間S1との境界が明確に認識できる。さらに、乗車時に肘掛部63,67に肘を乗せて着席することが可能となり、乗車姿勢を楽に保つことができる。これにより、長時間の乗車でも乗員に疲労を感じさせることが少ない。
【0066】
さらに、急制動時には、乗員自らが肘掛部63,67に腕をついて身体を支えることができるために、身体に加わる衝撃を和らげることが可能となるとともに、座席フレーム1にかかる荷重を分散し、初期の形状を維持することができる。
【0067】
一方、乗降時に肘掛部63を略垂直に跳上げた跳上位置Vに変位させると、肘掛部63が邪魔にならずスムーズな乗降が可能となる。さらに、二人掛け座席57を一人で使用する場合は、跳上位置Vに肘掛部63を変位させることにより、各空間S1,S2の仕切が開放され、一人で占有することができる。
【0068】
加えて、肘掛支持部58は、一対の第一構成部材11の間に位置する連結部材14に貫通して取付けられているために、肘掛支持部58のために新たなスペースを設ける必要がなく、さらに座席フレーム1の剛性に影響を与えることがない。
【0069】
なお、本発明は次に示す別の実施形態に具体化することができる。
(1)シートベルト36の各構成部品の取付け箇所を変更してもよい。例えば、取付具38及び巻取り装置39を、中間フレーム部4に代えて横フレーム部2,3に取付けてもよい。スルータング42を、背当部32,33の内側面の上部に代えて外側面の上部に取付けてもよい。バックル45を横フレーム部2,3に代えて中間フレーム部4に取付けてもよい。また、通路側のシートベルト36と窓側のシートベルト36とに関し、各構成部品を中間フレーム部4を挟んで非対称となる箇所に取付けてもよい。
【0070】
前記取付け箇所の変更に対応して、保持機構46の位置も変更することが望ましい。保持機構46の付加によって剛性アップを図る観点からは、横フレーム部2,3及び中間フレーム部4のうち、特に高い剛性が要求されるフレーム部、すなわち、背当部32,33の側面においてスルータング42が取付けられている側のフレーム部の近傍に保持機構46を設ける。
【0071】
(2)巻取り装置39を拡張部27とは異なる箇所に取付けてもよい。例えば、巻取り装置39を中間フレーム部4に直接取付けたり、両横フレーム部2,3間において後フレーム部6の前方にパイプ等の別部材を架設し、そこに巻取り装置39を取付けたりしてもよい。要は、巻取り装置39が保持機構46と干渉しない位置であればよい。
【0072】
(3)前記実施形態では、保持機構46を中間フレーム部4の近傍にのみ取付ける場合について説明したが、同保持機構46を横フレーム部2(又は3)及び中間フレーム部4の両方に取付けてもよい。また、保持機構46の省略も可能である。この場合には、保持機構46と巻取り装置39との干渉の問題がないので、拡張部27を省略し、巻取り装置39を中間フレーム部4に取付けてもよい。
【0073】
(4)後フレーム部6とは別に、中間フレーム部4及び両横フレーム部2,3に、支持アーム34,35の過度の回動を阻止するストッパを設けてもよい。
【0074】
(5)第2構成部材12を省略し、一対の第1構成部材11のみによって中間フレーム部4を構成してもよい。この場合、例えば第1構成部材11を前方へ延長し、前フレーム部5に直接固定する。また、両第1構成部材11を省略し、第2構成部材12のみによって中間フレーム部4を構成してもよい。この場合、例えば第2構成部材12を後方へ延長し、後フレーム部6に直接固定する。また、管状の第2構成部材12の剛性は、板状の第1構成部材11の剛性よりも高いので、連結部材14の省略が可能である。
【0075】
(6)本発明は、窓側の脚部17を省略して、座席フレームの一側部を乗物の壁に固定した、いわゆる片脚タイプの乗物用座席や、通路側及び窓側の両脚部16,17を省略して、座席フレームの一側部を乗物の壁に固定した、いわゆる片持ちタイプの乗物用座席に適用してもよい。後者の場合、座席フレームの通路側側部と、中間脚部24との間に補強部材を架け渡すことが、強度確保の点で望ましい。また、本発明は、三人以上腰掛けることのできる乗物用座席に適用してもよい。この場合、中間フレーム部4や中間脚部24の数を複数に変更可能である。
【0076】
(7)本発明は、三人以上腰掛けることのできる乗物用座席に適用する場合は、肘掛部58,64及び肘掛支持部63,67の数を複数に変更することも可能である。
【0077】
(8)本発明は、例えば、バス、電車、船、飛行機等の乗物の座席に具体化することができる。
【0078】
【発明の効果】
以上のように、請求項1に記載の発明によれば、座席フレームの幅方向中間部分の斜め前上方への荷重に対する剛性を高めることにより、乗物の急制動時等に座席フレームに同方向の大きな荷重が加わった場合にも、その荷重を受け止めて初期の形状を維持することができる。
【0079】
さらに、中間フレーム部の軸近傍部分における斜め前上方への荷重に対する剛性を高め、発明の効果をより一層確実なものにすることができる。
【0080】
請求項2に記載の発明によれば、三点支持式シートベルトのベルト部を通すための箇所を簡単な構成で形成することができる。また、中間フレーム部の前後方向中間部分における斜め前上方への荷重に対する剛性を高め、請求項1に記載の発明の効果をより一層確実なものにすることができる。
【0081】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、背当部を所定の傾斜角度に保持する機能を付与することができる。また、横フレーム部及び中間フレーム部のうち三点支持式シートベルトの支持具が取付けられている側のフレーム部には特に高い剛性が要求されるが、保持機構の剛性により、この要求を満たすことができる。
【0082】
請求項4に記載の発明によれば、保持機構の設けられた横フレーム部又は中間フレーム部の剛性を拡張部で補うことにより、請求項3に記載の発明の効果をより一層確実なものとすることができる。また、保持機構と巻取り装置との干渉を回避することができる。
【0083】
請求項5に記載の発明によれば、請求項3又は4に記載の発明の効果に加え、乗物の急制動時等に、背当部がねじれた状態で過度に前方へ倒れるのを防止することができる。
【0084】
請求項6に記載の発明によれば、請求項1〜5のいずれか1つに記載の発明の効果に加え、肘掛部により、乗員の乗車姿勢を楽に保つことができる。さらに、急制動時に乗員自らが肘掛部に腕をついて身体を支えることができるために、座席フレームにかかる荷重を分散し、初期の形状を維持することができる。また、肘掛部が回動可能に設置されているため、跳上位置に設定することにより、乗降時の邪魔にならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した第一実施形態の二人掛け座席の幅方向中央部分における断面図である。
【図2】第一実施形態の二人掛け座席における座席フレーム及びその周辺部分の平面図である。
【図3】第一実施形態の二人掛け座席における三点支持式シートベルトを示す正面図である。
【図4】図1の下部を拡大して示す断面図である。
【図5】二人掛け座席下部の側面図である。
【図6】図3の下部中央部分を拡大して示す正面図である。
【図7】第二実施形態の二人掛け座席の幅方向中央部分における断面図である。
【図8】第二実施形態の二人掛け座席における座席フレーム及びその周辺部分の平面図である。
【符号の説明】
1 座席フレーム
2,3 横フレーム部
4 中間フレーム部
5 前フレーム部
6 後フレーム部(ストッパとしても機能)
7,13 軸
10,57 乗物用座席としての二人掛け座席
11 第1構成部材
12 第2構成部材
14 連結部材
15 ベルト挿通部
18 床
24 中間脚部
27 拡張部
32,33 背当部
34,35 支持アーム
36 三点支持式シートベルト
37 ベルト部としてのウェビング
39 巻取り装置
42 支持具としてのスルータング
46 保持機構
58,64 肘掛支持部
60,66 回動部
63,67 肘掛部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a seat installed in a vehicle, and more particularly to a vehicle seat equipped with a three-point support type seat belt for restraining the waist and chest of an occupant.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, a vehicle seat on which a plurality of people can hang is installed in a vehicle. For example, as a form of a vehicle seat that can be hung by two people, a vehicle having a seat frame, a pair of backrests, a pair of holding mechanisms, and a pair of two-point support seat belts is known.
[0003]
The seat frame includes a pair of horizontal frame portions, an intermediate frame portion disposed between the horizontal frame portions, a front frame portion connecting the front end portions of the horizontal frame portions and the intermediate frame portions, and rear end portions. And a rear frame part for connecting the parts. The seat frame is fixed to the vehicle at its side. There are various types of fixing methods. For example, there is a type in which legs are provided at the lower portions of both lateral frame parts, and the seat frame is fixed to the floor of the vehicle via these legs. There is a type in which the leg on the window side is omitted (single leg type) and a type in which both the leg on the window side and the passage side are omitted (cantilever type). In both the single leg type and the cantilever type, the seat frame is attached to the side wall of the vehicle or the like at the window side.
[0004]
A pair of support arms protrudes downward from the left and right side portions of each backrest portion, one of which is rotatably supported by the horizontal frame portion and the other is rotatably supported by the intermediate frame portion. Further, one of the buckle and the winding device of the two-point support seat belt is attached to the horizontal frame portion, and the other is attached to the intermediate frame portion. Then, the webbing is pulled out from the winding device and the tongue plate is locked to the buckle, so that the occupant's waist is restrained by the seat frame.
[0005]
By the way, in recent years, from the viewpoint of improving the safety of passengers, there is an increasing demand to equip a three-point support seat belt that restrains both the waist and the chest instead of the two-point support seat belt that restrains only the waist. ing. For this, it is conceivable to change only the seat belt without changing the seat frame, the backrest portion, the holding mechanism and the like.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, the load applied to the vehicle seat via the seat belt during sudden braking of the vehicle, in an emergency, etc., is greater when wearing a three-point support seat belt than when wearing a two-point support seat belt. Is big. This is because the two-point support system restrains only the waist, whereas the three-point support system restrains the chest in addition to the waist.
[0007]
Also, the way of applying the load is different between the two-point support type and the three-point support type. In the two-point support system in which the seat belt is supported by the horizontal frame portion and the intermediate frame portion, a load in the front and upper direction is applied to the seat frame during sudden braking or the like. On the other hand, for example, in order to support the belt portion near the occupant's shoulder, a support device is attached to one side upper part of the backrest portion, and the belt portion is passed through the support device. In the seat belt, when the backrest portion is inclined forward during sudden braking or the like, the support attachment side of the backrest portion is more strongly pulled forward than the non-attachment side. That is, a force is applied to cause a twist in the backrest portion. This force is transmitted to the horizontal frame portion and the intermediate frame portion through the support arm and the shaft, and a load is applied to the seat frame obliquely forward and upward.
[0008]
The present invention has been made in view of the circumstances described above, and the problem to be solved is that the load is sufficiently high even when a large load is applied during sudden braking of a vehicle. It is to provide a vehicle seat that can be received and maintain its initial shape.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
According to the first aspect of the present invention, the intermediate frame portion is disposed between the pair of horizontal frame portions, and the front end portions of the both horizontal frame portions and the intermediate frame portion are connected by the front frame portion, and the rear end portions A seat frame that is fixed to the vehicle at its side, a backrest that is rotatably supported by a shaft on the horizontal frame and the intermediate frame, A vehicle seat comprising a three-point support seat belt having both ends fixed to the seat frame in a state of being passed through a support attached to one side surface of the backrest portion, the width direction of the seat frame An intermediate leg is further provided for connecting the intermediate part to the vehicle floor. The intermediate frame portion has the shaft and a pair of constituent members arranged in a state of being separated from each other, and a connecting member arranged between the two constituent members to connect the two shafts. Is further provided.
[0010]
Therefore, when the vehicle is suddenly braked, the three-point support seat belt restrains the occupant's waist and chest to the seat frame and backrest. Although the occupant tries to move forward due to inertia, this movement is restricted by restraint of the waist. In addition, excessive inclination of the upper body of the occupant is restricted by restraint of the chest. At this time, the occupant's load accompanying the inertia is transmitted to the backrest portion and the seat frame via the three-point support type seat belt. This load is transmitted to the backrest as a forward pulling force. Therefore, the backrest portion turns around the shaft and tends to fall forward. Here, since the belt portion of the three-point support seat belt is passed through a support device attached to one side surface of the backrest portion, the support attachment side of the backrest portion is changed from the non-attachment side with the rotation. Tries to be pulled forward too. That is, a force is applied to cause a twist in the backrest portion. This force is transmitted to the horizontal frame portion and the intermediate frame portion through the shaft, and an obliquely upward load is applied to the intermediate portion in the width direction of the seat frame.
[0011]
On the other hand, in the present invention, the intermediate portion in the width direction of the seat frame is connected to the vehicle floor via the intermediate leg portion. The rigidity of the intermediate part is increased by the intermediate leg part. For this reason, even when a large load is applied obliquely forward to the seat frame when the vehicle is suddenly braked, the load is received by the intermediate portion with increased rigidity.
[0013]
further, When the vehicle is suddenly braked, as described above, the load caused by the twist of the backrest portion is transmitted to the horizontal frame portion and the intermediate frame portion through the shaft. Here, the shaft that supports the backrest portion is not only provided on the component member, but is connected to the shaft of the other component member via the connection member, and the portion near the shaft of the component member The rigidity is improved. Thus, the load accompanying the said twist is received by both the structural members with which rigidity was improved.
[0014]
[0015]
Accordingly, the gap between the first component members constituting the rear half of the intermediate frame portion functions as a belt insertion portion for passing the belt portion of the three-point support seat belt. Further, when the vehicle is suddenly braked, as described above, the load caused by the twist of the backrest portion is transmitted to the lateral frame portion and the first component member through the shaft. Here, the front half part of the intermediate frame part is constituted by a tubular second constituent member having higher rigidity than the plate-like first constituent member. For this reason, the rigidity of the intermediate portion in the front-rear direction of the intermediate frame portion is higher than that of the case where the entirety is constituted only by the pair of first component members. Then, the load associated with the twist is received by the intermediate frame portion whose rigidity in the intermediate portion in the front-rear direction is thus increased.
[0016]
[0017]
Therefore, the holding mechanism exhibits the function of holding the backrest portion at a predetermined inclination angle, and the rigidity of the holding mechanism itself increases the rigidity of the horizontal frame portion or the intermediate frame portion provided with the mechanism. It is done. Here, the frame portion provided with the holding mechanism is the side on which the support is attached of the horizontal frame portion and the intermediate frame portion, and here, as described above, the frame portion is obliquely associated with the twist of the backrest portion. A large load is applied to the upper front. However, the diagonally forward and upward load is received by the horizontal frame portion or the intermediate frame portion having increased rigidity as described above.
[0018]
[0019]
Accordingly, the rigidity of the horizontal frame part or the intermediate frame part provided with the holding mechanism is enhanced by the rigidity of the extension part itself. Here, the frame portion to which the extension portion is attached is the side of the horizontal frame portion and the intermediate frame portion to which the support is attached. As described above, the frame portion is inclined according to the twist of the backrest portion. A forward and upward load is applied. However, the diagonally forward and upward load is received by the horizontal frame portion or the intermediate frame portion having increased rigidity as described above.
[0020]
Further, while the holding mechanism is provided at or near the frame portion, the three-point support type seat belt winding device is attached to the extension portion. The extension portion protrudes downward from the horizontal frame portion or the intermediate frame portion provided with the holding mechanism. For this reason, the holding mechanism and the winding device are located at different heights of the same horizontal frame portion or intermediate frame portion, and there is no possibility of interfering with each other.
[0021]
[0022]
Therefore, when the support arm tries to rotate beyond a predetermined angle range of holding by the holding mechanism, the stopper comes into contact with both the supporting arms and prevents the backrest portion from further tilting forward. For this reason, even when the vehicle is suddenly braked, a load larger than that which can be prevented by the holding mechanism is applied via the three-point support type seat belt, and even if the backrest portion tries to rotate forward, the rotation is not Then, both support arms stop at an angle at which they contact the stopper.
[0023]
[0024]
Therefore, the space above the seat frame is partitioned by the armrest portion by setting the armrest portion to the armrest use position protruding substantially horizontally with respect to the seat frame. On the other hand, the space above the seat frame is released from the partitioned state by jumping up substantially vertically from the armrest use position as a pivot axis and displacing it to the jump-up position.
[0025]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a first embodiment in which the present invention is embodied in a two-seat seat will be described with reference to the drawings.
[0026]
As shown in FIGS. 1 and 2, a part of the two-
[0027]
As shown in FIGS. 2 and 4, the
[0028]
As shown in FIGS. 3 and 5, both side portions of the
[0029]
As shown in FIG. 4, an
[0030]
The
[0031]
The
[0032]
As shown in FIGS. 3 to 5, a
[0033]
As shown in FIGS. 3, 4 and 6, a continuous three-point support type seat belt (hereinafter simply referred to as “seat belt”) 36 is attached to the
[0034]
As shown in FIGS. 1 and 3, a
[0035]
As shown in FIGS. 2 and 4, the
[0036]
As the
[0037]
In the
[0038]
As shown in FIGS. 4 and 5, stoppers are provided at the rear portions of the
[0039]
A
[0040]
On the other hand, as shown in FIGS. 2 and 3, a
[0041]
The difference is that each part of the
[0042]
In the two-
[0043]
When acceleration of a predetermined value or more is applied during sudden braking or emergency of the vehicle, the winding
[0044]
The passenger's load accompanying the inertia is transmitted to the
[0045]
On the other hand, in the first embodiment, the central portion in the width direction of the
[0046]
Furthermore, in the first embodiment, the rigidity at the center portion in the width direction of the
[0047]
(I) In the
[0048]
(Ii) The front half portion of the
[0049]
(Iii) Since the
[0050]
(Iv) By adding the
[0051]
(V) Since the
[0052]
By the way, according to the two-
[0053]
However, since all the
[0054]
In this respect, the first embodiment is different from a case where a conventional seat in which a support arm is supported behind the rear frame portion is used and a three-point support type seat belt is attached thereto. In the latter case, as long as the support arm is supported behind the rear frame part, the support arm does not come into contact with the rear frame part no matter how much the backrest part tilts forward. This is because it does not function as a stopper.
[0055]
The first embodiment has the following features in addition to the matters described above.
(A) While the holding
[0056]
(B) Various measures for increasing the rigidity of the
[0057]
(C) One
[0058]
(D) Paying attention to the fact that the
[0059]
(E) Since the pair of first
[0060]
(F) A vacant space existing below the
[0061]
Next, a second embodiment in which the present invention is embodied in a two-seat seat will be described with reference to the drawings. In addition, in the two-
[0062]
As shown in FIGS. 7 and 8, the two-
[0063]
Here, the
[0064]
In addition, in the two-
[0065]
In the two-
[0066]
Furthermore, at the time of sudden braking, since the occupant himself can support the body by putting his arm on the
[0067]
On the other hand, when the
[0068]
In addition, since the
[0069]
Note that the present invention can be embodied in another embodiment described below.
(1) You may change the attachment location of each component of the
[0070]
It is desirable to change the position of the
[0071]
(2) The winding
[0072]
(3) In the above-described embodiment, the case where the
[0073]
(4) In addition to the
[0074]
(5) The second
[0075]
(6) The present invention eliminates the window-
[0076]
(7) When the present invention is applied to a vehicle seat on which three or more people can sit, the number of the
[0077]
(8) The present invention can be embodied in a vehicle seat such as a bus, a train, a ship, and an airplane.
[0078]
【The invention's effect】
As described above, according to the first aspect of the present invention, the rigidity of the intermediate portion of the seat frame in the width direction with respect to the load on the diagonally forward front is increased, so Even when a large load is applied, the initial shape can be maintained by receiving the load.
[0079]
further, Increased rigidity against diagonally upward load in the vicinity of the axis of the intermediate frame , Departure The light effect can be further ensured.
[0080]
[0081]
[0082]
[0083]
[0084]
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of a center portion in a width direction of a two-seat seat according to a first embodiment embodying the present invention.
FIG. 2 is a plan view of a seat frame and its peripheral portion in the two-seat seat of the first embodiment.
FIG. 3 is a front view showing a three-point support seat belt in the two-seat seat according to the first embodiment.
4 is an enlarged cross-sectional view of a lower part of FIG.
FIG. 5 is a side view of a lower part of a two-seat seat.
6 is an enlarged front view showing a lower center portion of FIG. 3; FIG.
FIG. 7 is a cross-sectional view of the center portion in the width direction of the two-seat seat according to the second embodiment.
FIG. 8 is a plan view of a seat frame and its peripheral portion in a two-seat seat according to a second embodiment.
[Explanation of symbols]
1 Seat frame
2, 3 Horizontal frame
4 Intermediate frame
5 Front frame
6 Rear frame (also functions as a stopper)
7,13 axis
10,57 Two-seater seat as vehicle seat
11 First component
12 Second component
14 Connecting member
15 Belt insertion part
18 floors
24 Intermediate leg
27 Extension
32,33 Back portion
34, 35 Support arm
36 Three-point support seat belt
37 Webbing as a belt
39 Winding device
42 Thruting as a support
46 Holding mechanism
58, 64 armrest support
60, 66 rotating part
63, 67 armrest
Claims (6)
前記横フレーム部及び前記中間フレーム部に軸により回動可能に支持された背当部と、
前記背当部の一側面に取付けられた支持具に通された状態で、両端部が前記座席フレームに固定された三点支持式シートベルトと
を備える乗物用座席において、
前記座席フレームの幅方向中間部分を前記乗物の床に連結するための中間脚部をさらに備え、
前記中間フレーム部は、
前記軸を有し、かつ互いに離間した状態で配置された一対の構成部材と、
前記両構成部材間に配置されて前記両軸を連結する連結部材と
をさらに備えることを特徴とする乗物用座席。By arranging an intermediate frame part between a pair of horizontal frame parts and connecting the front end parts of both the horizontal frame parts and the intermediate frame part at the front frame part, and connecting the rear end parts at the rear frame part A seat frame configured and secured to the vehicle at its side;
A backrest portion rotatably supported by a shaft on the horizontal frame portion and the intermediate frame portion;
In a vehicle seat comprising a three-point support seat belt having both ends fixed to the seat frame in a state of being passed through a support attached to one side of the backrest portion,
Further example Bei the intermediate leg portion for connecting the widthwise middle portion of the seat frame to the floor of the vehicle,
The intermediate frame portion is
A pair of components having the shaft and arranged in a state of being separated from each other;
A vehicle seat, further comprising: a connecting member that is disposed between the two structural members and connects the two shafts .
前記軸を有し、かつ互いに離間した状態で配置され、さらに後端部が前記後フレーム部に固定された一対の板状第1構成部材と、
前端部が前記前フレーム部に固定され、後端部が前記両第1構成部材に固定された管状第2構成部材と、
前記両第1構成部材間の隙間により構成され、前記三点支持式シートベルトのベルト部を通すためのベルト挿通部と
を備えることを特徴とする請求項1に記載の乗物用座席。 The intermediate frame portion is
A pair of plate-like first constituent members having the shaft and arranged in a state of being separated from each other, and further having a rear end portion fixed to the rear frame portion;
A tubular second component having a front end fixed to the front frame and a rear end fixed to both the first components;
The vehicle according to claim 1 , further comprising: a belt insertion portion that is configured by a gap between the first component members and that allows the belt portion of the three-point support seat belt to pass therethrough . seat.
前記座席フレームは、前記支持アームが前記保持機構による保持の所定角度範囲を超えて回動するとき、前記両支持アームに当接してそれ以上の回動を阻止するストッパをさらに備えることを特徴とする請求項3又は4に記載の乗物用座席。 The backrest portion is supported by the shaft so as to be rotatable with respect to the horizontal frame portion and the intermediate frame portion in support arms provided on both sides thereof,
The seat frame further includes a stopper that abuts against both support arms to prevent further rotation when the support arm rotates beyond a predetermined angular range of holding by the holding mechanism. The vehicle seat according to claim 3 or 4.
前記肘掛支持部の前記回動支持部に軸支された肘掛部とをさらに備え、
前記肘掛部は、
前記座席フレームに対して略水平に突出した肘掛使用位置、及び略垂直に跳上げられた跳上位置の間で、前記回動支持部を回動軸として変位可能なことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の乗物用座席。 An armrest support portion disposed between the two structural members, further having a rotation support portion at an upper end thereof, and protruding upward with respect to the seat frame;
An armrest portion pivotally supported by the rotation support portion of the armrest support portion,
The armrest is
The displacement support portion can be displaced with the rotation support portion as a rotation axis between an armrest use position protruding substantially horizontally with respect to the seat frame and a jumping position raised substantially vertically. The vehicle seat according to any one of 1 to 5 .
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