JP3770204B2 - 脈波解析装置及び生体状態監視装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、生体から計測された脈波に基づいて、各種の生体異常等を検知することができる脈波解析装置、生体状態監視装置、プログラム、及び記録媒体に関するものである。
【0004】
【従来の技術】
従来より、脈拍の信号である脈波には、自律神経信号が乗っていることが分かっているので、脈波を解析して、呼吸情報を得る技術が研究されている。つまり、自律神経には、交換神経と迷走神経(副交感神経)があり、迷走神経出力は呼気時に減少し、吸気時に増加することが知られているので、この自律神経信号が乗っている脈波を解析することによって、呼吸情報を得ようとしていた。
【0005】
ところが、従来では、脈波を精度良く検出できる簡易で適当な装置が無い状況であったので、自律神経機能(従って呼吸状態)の評価に役立つ指標として、脈波ではなく心電図から得られる心拍変動が使われてきた。
具体的には、心電図のピーク(R波)と次のピーク(R波)の時間間隔を心拍間隔と呼び、この心拍間隔を計測時間に対してプロットすると、心拍間隔の揺らぎ(心拍変動)が観察されるが、この揺らぎ成分のうち、特定の周波数帯の成分を取り出して、自律神経機能を評価する指標として利用してきた。
【0006】
しかし、心電図による心拍変動の測定は、電極を最低2箇所以上体に貼り付ける必要があり、被験者に負担が大きく、長時間の連続測定は困難であった。また、心電図から呼吸信号を求めるには精度が十分ではなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、近年では、軽量で精度の良い脈波センサが開発されてきたこともあり、心電図ではなく、脈波を使った脈波解析により、心電図と同様な自律神経機能評価を行おうとする試みがある。
【0008】
ところが、脈波を計測する場合には、電極が不要で装置がコンパクトであり、被験者に負担をかけない等の利点や、(脈波には多くの情報が含まれており)1つの脈波センサで多くの情報が得られるという利点があるが、短所もある。
つまり、脈波の場合、心電図ほど一拍毎の区分が明確でなく、ノイズに弱いという問題がある。また、従来のFFT解析やウェブレット解析による周波数解析では、瞬時脈拍間隔を求めることは不可能であり、計算に必要なデータ数も多いため、リアルタイムで解析することは困難であった。
【0009】
このため、従来から、脈波や心電図から、脈拍数、脈拍間隔、呼吸、副交換神経の活動量の検出や解析方法の試みがなされているが、このうち、脈拍数解析を除いて実用には至っていないのが現状である。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、簡便に検出可能な脈波を用いることにより、被験者に負担をかけることなく、被験者の各種の生理状態(例えば脈拍、脈拍間隔、呼吸、副交感神経活動量、生体異常信号等)を精度良く検出して、リアルタイムにモニタすること等ができる脈波解析装置、生体状態監視装置、プログラム、及び記録媒体を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
(1)請求項1の発明(脈波解析装置)は、脈波信号に基づいて、脈波の基線成分を求め、前記脈波から前記基線成分を引いた修正脈波に対して、前記脈波の頂点に基づいて算出した脈拍数から複素復調解析の中心周波数を決定して更新し、前記中心周波数を用いて複素復調解析を実施して、脈拍間隔を算出することを特徴とする。
【0013】
脈波信号は、各種の要因により各脈波の変動とは別に緩やかな揺らぎがある。従って、本発明では、この揺らぎ成分(即ち揺らぎを示す基線成分)を脈波信号から除去して修正脈波を求め、この修正脈波に対して複素復調解析を実施することによって、より精度の高い脈拍間隔を算出することができる。
また、本発明では、脈波信号の脈波の頂点に基づいて脈拍数を求め、その脈拍数により、(脈拍間隔を計算する)複素復調解析の中心周波数を決定して更新するので、例えば周知のFFT解析から得られる脈拍数を用いる場合と比べて、一層容易に且つリアルタイムに中心周波数を決定することができる。
【0014】
従って、この中心周波数を用いて複素復調解析を実施することにより、容易に且つリアルタイムに脈拍間隔を求めることができる。また、この中心周波数で複素復調解析を行うことにより、FFT解析を用いた場合と比べて、より正確に脈拍間隔を算出することができる。
尚、複素復調解析とは、後に詳述するが、解析対象のデータ(脈波信号の波形のデータ)に対して、脈波信号の波形に最も類似した三角関数(分析したい周波数領域の中心周波数を持つ複素三角関数)をフィッティングし(当てはめ)、その三角関数(例えばcos(φ+ωt))の瞬時周波数(ω)を、脈波の周波数f(=1/T)とするものである。
【0015】
つまり、瞬時周波数(ω)は、各脈波のピーク間の周波数fを示すものであるので、複素復調解析を実施することによって、周波数fより、(その周期Tである)脈拍間隔を推定することができる。
【0023】
(2)請求項2の発明は、前記請求項1に記載の脈波解析装置を備え、脈波信号のデータを逐次更新し、脈波信号より得られる、脈拍数、脈拍間隔、呼吸状態、副交感神経活動量、及び脈波の基線の揺らぎを示す情報のうち、2種以上の情報に基づいて、リアルタイムで生体の状態を判断することことを特徴とする。
【0024】
本発明では、脈波信号のデータを逐次更新し、脈拍数、脈拍間隔、呼吸状態(呼吸数や胸腔内圧)、副交感神経活動量、及び脈波の基線の揺らぎを示す情報のうち、2種以上の情報に基づいて、リアルタイムで生体の状態を判断するので、生体の状態を的確に把握することができる。
【0025】
(3)請求項3の発明は、前記請求項1に記載の脈波解析装置を備え、脈波信号より得られる、脈拍数、脈拍間隔、呼吸状態、副交感神経活動量、及び脈波の基線の揺らぎを示す情報のうち、2種以上の情報を、リアルタイムで、同一画面上に表示することを特徴とする。
【0026】
本発明では、脈拍数、脈拍間隔、呼吸状態(呼吸数や胸腔内圧)、副交感神経活動量、及び脈波の基線の揺らぎを示す情報のうち、2種以上の情報を、リアルタイムで、モニタ等の同一画面上に(例えば同一時間軸で)表示するので、一目で、生体の状態を把握することができる。
【0027】
(4)請求項4の発明(プログラム)は、請求項1に記載の脈波解析装置、或いは請求項2又は3に記載の生体状態監視装置の機能を実現するための手段を有している。つまり、上述した脈波解析装置又は生体状態監視装置の機能を実現するための各手段は、コンピュータのプログラムにより実行される処理により実現することができる。
【0028】
(5)請求項5の発明(記録媒体)は、請求項4に記載のプログラムの機能を実現するための手段を記憶している。つまり、上述した様なプログラムをコンピュータシステムにて実現する機能は、例えば、コンピュータシステム側で起動するプログラムとして備えることができる。このようなプログラムの場合、例えば、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、ハードディスク等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、必要に応じてコンピュータシステムにロードして起動することにより用いることができる。この他、ROMやバックアップRAM等をコンピュータ読み取り可能な記録媒体として前記プログラムを記録しておき、このROMあるいはバックアップRAM等をコンピュータシステムに組み込んで用いても良い。
【0029】
尚、脈波センサを用いて、脈波を検出する場合には、その測定部位として、腕(手首甲、上腕)、額、こめかみ等が、装着性に優れており、ゆらぎ成分を好適に検出することができる
【0030】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の脈波解析装置及び生体状態監視装置の実施の形態の例(実施例)について、図面に基づいて説明する。
(実施例)
ここでは、被験者の脈波を脈波解析装置で解析して、例えば脈拍数、脈拍間隔、副交感神経活動量(脈拍間隔の揺らぎ)、呼吸(胸腔内圧)信号、生体異常信号(脈波の基線の揺らぎ)などをリアルタイムでモニタすることができる生体状態監視装置を例に挙げて説明する。
【0031】
a)まず、本実施例の脈波解析装置を備えた生体状態監視装置のシステム構成について、図1に基づいて説明する。
図1に示す様に、本実施例の生体状態監視装置は、人体の例えば指や手首等に取り付けて使用される脈波センサ1と、この脈波センサ1から出力される測定結果に基づいて脈波を計測するとともに、その脈拍信号に基づいて運動強度に関する処理等を行うデータ処理装置3とを備えている。尚、前記脈波センサ1を取り付ける場所としては、指、手首、腕、額、こめかみ、すねなどが好ましい。
【0032】
前記脈波センサ1は、発光素子(例えば発光ダイオード:LED)5と、その駆動回路7と、受光素子(例えばフォトダイオード:PD)9と、光を通過させる透明な窓11とを備える、周知の光学式反射型センサである。
この脈波センサ1においては、発光素子5から人体に向かって光が照射されると、光の一部が人体の内部を通る毛細動脈に当たって、毛細動脈を流れる血液中のヘモグロビンに吸収され、残りの光が毛細動脈で反射して散乱し、その一部が受光素子9に入射する。この時、血液の脈動により毛細動脈にあるヘモグロビンの量が波動的に変化するので、ヘモグロビンに吸収される光も波動的に変化する。その結果、毛細動脈で反射して受光素子9で検出される受光量が変化し、その受光量の変化を脈波情報(例えば電圧信号)としてデータ処理装置3に出力している。
【0033】
一方、前記データ処理装置3は、脈波解析装置としての機能を有するものであり、検出回路13と、ADC(ADコンバータ)15と、マイクロコンピュータ17とを内蔵するとともに、各種のデータを(マニュアル等により)入力するための入力部19と、検出結果等を表示する表示部(モニタ)21とを備えている。
【0034】
このうち、検出回路13では、脈波センサ1から得られた電圧信号を増幅し、ADC15では、検出回路13から得られた電圧信号であるアナログ信号をデジタル信号に変換する。
また、マイクロコンピュータ17は、周知のCPU、ROM、RAM等を備えた電子回路であり、ADC15から得られたデジタル信号を処理するためのプログラムが記憶されている。
【0035】
つまり、マイクロコンピュータ17は、脈波センサ1で検出された脈波信号を計測し解析するとともに、その解析結果から生体状態を検知するものであり、脈波解析のアルゴリズムに基づいたプログラムとともに、生体状態を検知するためのアルゴリズムに基づいたプログラムが組み込まれている。
【0036】
b)次に、本実施例における制御処理について説明する。
▲1▼まず、制御処理全体について、図2のフローチャート及び図3のグラフに基づいて説明する。
図2に示す様に、ステップ(S)10では、後に詳述する様に、脈波センサ1からの脈波信号に基づいて、脈波PW(i)を取得する。
【0037】
この脈波信号を図3に示すが、脈波信号は、心臓の収縮期に対応した上側の頂点(上ピーク)と、心臓の拡張期に対応した下側の頂点(下ピーク)とを有しており、時間の経過とともに、その脈波信号が微妙に揺らいでいることが分かる。
続くS20では、後に詳述する様に、脈波信号に基づいて、呼吸状態を検知するために、呼吸(胸腔内圧)信号の解析等の呼吸解析を行う。
【0038】
続くS30では、後に詳述する様に、脈波信号に基づいて、脈拍間隔PI(i)を算出する処理を行う。
続くS40では、後に詳述する様に、前記S30にて算出した脈拍間隔PI(i)を周波数解析(FFT解析)して、脈拍間隔の揺らぎ、即ち副交感神経活動量HFを求める。
【0039】
続くS50では、後に詳述する様に、脈波PI(i)を周波数解析(FFT解析)して、脈波の基線の揺らぎを算出し、この脈波の基線の揺らぎから、生体異常(特に血圧異常)を検知する処理を行う。
続くS60では、前記S10〜S50の検出結果をモニタ21に表示する処理を行う。
【0040】
続くS70では、計測継続か否かを、例えばマニュアルスイッチの操作状況により判定し、ここで肯定判断されれば前記S10に戻って同様な処理を繰り返し、一方否定判断されれば、一旦本処理を終了する。
▲2▼次に、前記S10の脈波取得の処理を、図4のフローチャートに基づいて説明する。
【0041】
この処理は、設定した解析データ数t2(例えば20Hzサンプリングで1分間、1200データ)を、更新データ数t1(例えば20Hzサンプリングで1秒間、20データ)づつ更新しながら、脈波センサ1からの信号を取得する処理である。
【0042】
まず、図4に示す様に、S110では、取得データ数を示すカウンタsを0にセットする。
続くS120では、カウンタsをインクリメントする。
続くS130では、脈波信号を、20Hz毎に順次tmpPW(s)に記憶する(取得する)。
【0043】
続くS140では、取得データ数sが、所定の更新データ数t1(例えば20)以上か否かを判定する。ここで肯定判断されるとS150に進み、一方否定判断されるとS120に戻る。
S150では、取得データ数sが所定の更新データ数t1に達したので、脈波データの更新を行う。
【0044】
具体的には、例えば1200のデータのうちの古いデータを20削除し、新しいデータを20加える処理を行う。
続くS160では、脈波データ数iが、所定の解析データ数t2(例えば1200)以上か否かを判定する。ここで否定判断されると前記110に戻り、一方肯定判断されると一旦本処理を終了する。
【0045】
上述した処理により、解析データ数t2の時間幅で、データを20個づつ更新しながら、リアルタイムで脈波PW(i)を解析することができる。
▲3▼次に、前記S20の呼吸解析の処理を、図5のフローチャート及び図6〜図8のグラフに基づいて説明する。
【0046】
この処理は、前記S10で得られた脈波の呼吸(胸腔内圧)信号の解析処理である。
まず、図5に示す様に、S210にて、脈波の収縮期の頂点検索を行う。つまり、心臓の収縮期に対応した頂点(ピーク)を求める。
【0047】
続くS220では、隣合う頂点の時間間隔{P(t)−P(t−1)}が、所定の時間(頂点検索補正係数)t3未満であるか否かを判断する。ここで肯定判断されるとS240に進み、一方否定判断されるとS230に進む。
S230では、隣合う頂点の時間間隔が大きいので、検出された頂点を(ノイズ等でない)真の頂点としてカウントする。
【0048】
一方、S240では、図6に示す様に、隣合う頂点の時間間隔が小さいので、隣合う脈波の大きさPW(P(t))とPW(P(t−1))とを比較し、大きい方を(ノイズ等でない)真の頂点としてカウントする。
つまり、図6に示す様に、脈波信号には、心臓の収縮期に対応した頂点以外に、ノイズ等により小さな偽の頂点(P’)が現れることがあるので、このノイズ等による偽の頂点を、前記S210〜S240の処理により除去して、真の頂点を検出するのである。
【0049】
続くS250では、前記S210〜S240と同様にして、脈波の(心臓の)拡張期に対応した頂点検索を行い、その真の頂点を求める。
続くS260では、上述した様にして求めた脈波の(収縮期の)頂点を用いて、脈拍数の計算を行う。つまり、頂点の数の1分平均Aを脈拍数とする。
【0050】
続くS270では、図7に示す様に、前記(収縮期の)頂点同士を結んで、脈波の包絡線、即ち第1包絡線B(i)を作成する。尚、同図の基線とは、上ピークと下ピークの中央値同士を結んだものである。
続くS280では、図7に示す様に、脈波の包絡線の包絡線、即ち第1包絡線の頂点同士を結んだ包絡線である第2包絡線C(i)を作成する。
【0051】
続くS290では、第1包絡線B(i)と第2包絡線C(i)との差{C(i)−B(i)}より、図8に示す様に、呼吸(胸腔内圧)信号を模した信号D(i)を作成する。即ち、この信号D(i)は、胸腔内圧と相関があることが知られており、呼吸に合わせて上下するので、これを呼吸(胸腔内圧)信号とする。
【0052】
続くS295では、呼吸(胸腔内圧)信号D(i)の山の数の1分平均Eを呼吸数としてカウントし、一旦本処理を終了する。
上述した処理により、脈波信号からノイズ等を除去した真の頂点を求め、この頂点から脈拍数Aや呼吸数を求めることができる。また、呼吸(胸腔内圧)信号から胸腔内圧を求めることもできる。
【0053】
▲4▼次に、前記S30の脈拍間隔計算の処理を、図9のフローチャート及び図10のグラフに基づいて説明する。
まず、図9に示す様に、S310では、前記図5のS260にて算出した脈拍数Aから、脈拍の周波数Fを算出する。つまり、F=A/60の式より、後述する複素復調解析の中心周波数として用いる脈拍の周波数Fを求める。
【0054】
続くS320では、図10(a)に示す様に、収縮期と拡張期の頂点の中間値、即ち脈波の波高の中間値から、脈波の基線G(i)を算出する。
続くS330では、図10(b)に示す様に、脈波PW(i)から脈波の基線G(i)を引いて、脈波をsin波に近づけた修正脈波PW’(i)を求める。
【0055】
続くS340では、修正脈波PW’(i)を、脈拍の周波数F(中心周波数)で複素復調解析して、瞬時周波数Freq(i)を求める。
・ここで、複素復調解析について簡単に説明する。
複素復調解析とは、上述した様に、解析対象のデータ(脈波信号の波形のデータ)に対して、脈波信号の波形に最も類似した三角関数(分析したい周波数領域の中心周波数を持つ複素三角関数)をフィッティングし(当てはめ)、その三角関数(例えばcos(φ+ωt))の瞬時周波数(ω)を、脈波の周波数f(=1/T)とするものである。
【0056】
つまり、瞬時周波数(ω)は、各脈波のピーク間の周波数fを示すものであるので、複素復調解析を実施することによって、周波数fより、(その周期Tである)脈拍間隔を推定することができる。
以下に、複素復調解析の代表的な手順を示す。
【0057】
(1)まず、分析したい周波数領域を設定し、その周波数領域を0Hzに周波数シフトする。そのためには、データ(脈波信号)に、分析したい周波数領域の中心周波数を持つ複素三角関数(例えば複素sin関数)をかける。これにより、複素信号を得る。
【0058】
(2)次に、得られた複素信号を、例えば(第1の)ローパスフィルタに通し、分析したい周波数領域の成分のみを取り出す。
(3)次に、前記周波数領域の成分の実部と虚部を、極座標系に変換し、振動の振幅と位相を時間の関数として得る。
【0059】
(4)次に、前記位相の時間関数である位相信号を微分することにより、周波数0Hzからのずれの時間関数を得る。この関数に、前記(1)の中心周波数を加えることで、瞬時周波数を時間の関数として得る。
つまり、この様にして、前記S340では、修正脈波PW’(i)から瞬時周波数Freq(i)を求めるのである。
【0060】
続くS350では、瞬時周波数Freq(i)の逆数から、脈拍間隔PI(i)を求める。
続くS360では、脈拍間隔PI(i)の平均値avPI(例えば200データ分の平均)の逆数から、脈拍数Hを求める。
【0061】
続くS370では、頂点検索によって得られた脈拍数Aと、脈拍間隔PIから得られた脈拍数Hとの大きさを比較する。つまり、脈拍数Aと脈拍数Hとの差の絶対値が判定値a未満であるか否かを判定し、ここで肯定判断されるとS380に進み、一方否定判断されるとS385に進む。
【0062】
S385では、脈拍数Aと脈拍数Hとの差が大きいので、体動又はノイズによる誤差が発生したと判断して、脈拍数を前の値に補正し、一旦本処理を終了する。
一方、S380では、脈拍数Aと脈拍数Hとの差が小さいので、即ち両脈拍数A、Hは近い値であるので、脈拍数A又は脈拍数Hを真の脈拍数とする。
【0063】
続くS390では、脈拍間隔PI(i)の平均値avPIから、前記頂点検索補正係数t3を更新し、例えば頂点検索補正係数t3を平均値avPIの70%とし、一旦本処理を終了する。
この様に、本処理では、複素復調解析の中心周波数を脈拍数Aを用いて更新するので、複素復調解析の精度を高めることができ、より適正な瞬時周波数Freq(i)を算出することができる。
【0064】
また、複素復調解析を行う対象である脈波として、脈波PW(i)から基線成分G(i)を引いた修正脈波PW’(i)を用いるので、基線成分の変動を除去して、より精密な解析を行うことができる。
更に、脈拍間隔PI(i)の平均値avPIから、頂点検索補正係数t3を更新するので、ノイズを除去して頂点検索をより的確に行うことができる。
【0065】
▲5▼次に、前記S40の副交感神経活動量計算の処理を、図11のフローチャート及び図12のグラフに基づいて説明する。
まず、図11に示す様に、S410では、前記図9のS350にて求めた脈拍間隔PI(i)の周波数解析を行う。
【0066】
具体的には、図12に示す様に、脈拍間隔P(i)の周波数解析(例えば周知のFFT解析)を行い、そのうちの0.15Hz以上の高周波成分AMP(i)を算出する。この高周波成分は、副交感神経活動をよく表しており、この値(成分のパワー)が大きいほど副交感神経活動が活発である。
【0067】
続くS420では、前記高周波成分AMP(i)を、副交感神経活動量HF(i)として設定し、一旦本処理を終了する。
この様に、本処理では、脈拍間隔P(i)から副交感神経活動量HF(i)を求めることができるので、この副交感神経活動量HF(i)から、心臓の活動の状態等を把握することができる。例えば副交感神経活動量HF(i)が小さな場合には、心臓の活動量が大きいことが分かる。
【0068】
▲6▼次に、前記S50の脈波の基線の揺らぎ計算の処理を、図13のフローチャート及び図14のグラフに基づいて説明する。
まず、図13に示す様に、S510では、脈波PW(i)から、周波数解析(例えば周知のFFT解析)用のデータFFT(n)を取得する。
【0069】
続くS520では、取得したFFT解析データ数nが、解析必要データ数nと一致したか否かを判定する。ここで肯定判断されるとS530に進み、一方否定判断されると一旦本処理を終了する。
S530では、取得したFFT解析用のデータFFT(n)をFFT解析する。
【0070】
続くS540では、図14に示す様に、MVW周波数帯(0.1〜0.22Hz)の積分平均MVWを算出する。即ち、脈波の基線の揺らぎに対応する周波数帯のパワーMVW(生体異常信号)を求める。
続くS550では、図14に示す様に、PW周波数帯(1〜2Hz)の積分平均PWを算出する。即ち、脈拍に対応する周波数帯のパワーPWを求める。
【0071】
続くS560では、脈波の基線に対応する周波数帯のパワーMVWと脈拍に対応する周波数帯のパワーPWとの比MVW/PWを求める。即ち、脈波の基線の揺らぎの状態を示す比MVW/PWを求める。
この比MVW/PWは、生体異常(特に血圧異常)と相関関係があるので、この比MVW/PWから、生体異常(特に血圧異常)を把握することができる。
【0072】
例えば比MVW/PWが、正常な値より大きくなった場合には、例えば血圧の低下などの血圧異常が発生した判定することができる。
▲7▼次に、前記S60のデータの表示処理を、図15のグラフに基づいて説明する。
【0073】
本処理では、前記▲2▼〜▲6▼の各処理により得られた結果等を、モニタ21の表示画面上に一括して表示する。
具体的には、モニタ21の第1表示領域H1に脈拍数を表示し、第2表示領域H2に呼吸数を表示し、第3表示領域H3に脈拍間隔PIを表示し、第4表示領域H4に副交感神経活動量HFを表示し、第5表示領域H5に生体異常信号MVWを表示する。
【0074】
また、第6表示領域H6には、脈波信号とその包絡線(第1、第2包絡線)と基線の経時変化を表示し、第7表示領域H7には、脈拍間隔PIの経時変化を示し、第8表示領域H8には、副交感神経活動量HFの経時変化を示し、第9表示領域H9は、呼吸信号Dの経時変化を表示する。
【0075】
尚、第10表示領域には、FFT解析の結果を示している。
c)次に、本実施例による効果を説明する。
・本実施例では、ある脈波の頂点Xから頂点検索補正係数t3の範囲内にある別の頂点Yに着目して、その頂点Yが頂点Xよりピークが小さいときには、頂点Yを偽のピークとして、脈波の真の頂点としないようにしている。
【0076】
これにより、脈拍に対応した真の頂点のみを抽出することができるので、この真の頂点を用いることにより、正確な脈拍数や脈拍間隔などを求めることができる。
・本実施例では、脈波信号の脈波の頂点に基づいて脈拍数を求め、その脈拍数により、(脈拍間隔を計算する)複素復調解析の中心周波数を決定して更新するので、例えば周知のFFT解析から得られる脈拍数を用いる場合と比べて、一層容易に且つリアルタイムに中心周波数を決定することができる。
【0077】
しかも、上述した真の頂点を用いることにより得られた正確な脈拍数を使用することにより、精度の高い複素復調解析の中心周波数が得られるので、この中心周波数で複素復調解析を行うことにより、容易に且つリアルタイムに、高い精度で脈拍間隔を算出することができる。
【0078】
その上、本実施例では、脈波信号の揺らぎ成分を脈波信号から除去して修正脈波を求め、この修正脈波に対して複素復調解析を実施するので、この点からも、精度の高い脈拍間隔を算出することができる。
・本実施例では、上述した様にして求めた精度の高い脈拍間隔により、頂点検索補正係数t3を更新するので、脈波の頂点の誤検出を防止することができる。
【0079】
また、頂点検索によって得られた脈拍数Aと脈拍間隔PIから得られた脈拍数Hとの差を比較し、その差が大きな場合には、体動又はノイズによる誤差が発生したと判断して、脈拍数を前の値に補正し、その差が小さい場合には、脈拍数A又は脈拍数Hを真の脈拍数とするので、体動等のノイズの影響を排除して、正確な脈波数を求めることができる。
【0080】
・本実施例では、脈波信号のデータを逐次更新し、脈拍数、脈拍間隔、呼吸状態(呼吸数や胸腔内圧)、副交感神経活動量、及び脈波の基線の揺らぎを示す情報のうち、2種以上の情報に基づいて、リアルタイムで生体の状態を判断するので、生体の状態を的確に把握することができる。
【0081】
また、脈拍数、脈拍間隔、呼吸状態、副交感神経活動量、及び脈波の基線の揺らぎを示す情報のうち、2種以上の情報を、リアルタイムで、モニタ21の同一画面上に表示するので、一目で、生体の状態を把握することができる。
更に、脈拍数、脈拍間隔、副交感神経活動量、呼吸信号、生体異常信号のうち1種又は2種以上の情報を用いて、それぞれ、正常値からどれくらい外れているかを判断して、生体の異常の発生を検知して、被験者本人又は周囲の人に、生体の異常を報知することができる。
【0082】
例えば検出した情報の値において、正常値から標準偏差や変動係数を基に、正常値からどのくらい外れているかによって、生体の異常を的確に判定することができる。
尚、本発明は前記実施例になんら限定されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
【0083】
(1)例えば、前記実施例では、脈波解析装置及び生体状態監視装置について述べたが、本発明は、それらに限らず、上述したアルゴリズムに基づく処理を実行させるプログラムやそのプログラムを記憶している記録媒体にも適用できる。
この記録媒体としては、マイクロコンピュータとして構成される電子制御装置、マイクロチップ、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク等の各種の記録媒体が挙げられる。つまり、上述した脈波解析装置及び生体状態監視装置の処理を実行させることができるプログラムを記憶したものであれば、特に限定はない。
【0084】
尚、前記プログラムは、単に記録媒体に記憶されたものに限定されることなく、例えばインターネットなどの通信ラインにて送受信されるプログラムにも適用される。
(2)また、前記脈波解析装置及び生体状態監視装置は、脈波センサから得られた信号を、すぐそばにあるデータ処理装置に直接に入力する場合だけでなく、脈波センサからの得られたデータを例えばパソコン等の装置に入力し、そのデータを例えばインターネット等を利用して遠隔地にあるデータ処理装置に送信にして、生体異常等を検知する場合などに適用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の脈波解析装置を備えた生体状態監視装置のシステム構成を示す説明図である。
【図2】 実施例の主要な処理を示すメインのフローチャートである。
【図3】 脈波信号を示すグラフである。
【図4】 脈波取得の処理を示すフローチャートである。
【図5】 呼吸解析の処理を示すフローチャートである。
【図6】 脈波信号の脈波の頂点の状態を示すグラフである。
【図7】 脈波信号における包絡線等を示すグラフである。
【図8】 呼吸信号を示すグラフである。
【図9】 脈拍間隔計算の処理を示すフローチャートである。
【図10】 (a)は脈波信号の揺らぎの状態を示すグラフであり、(b)は補正した脈波信号を示すグラフである。
【図11】 副交感神経活動量計算の処理を示すフローチャートである。
【図12】 副交感神経活動量等の変化を示すグラフである。
【図13】 脈波の基線の揺らぎ計算の処理を示すフローチャートである。
【図14】 脈波の基線の揺らぎ計算の結果を示すグラフである。
【図15】 モニタの表示画面を示す説明図である。
【符号の説明】
1…脈波センサ
3…データ処理装置
5…発光素子
9…受光素子
17…マイクロコンピュータ
19…表示部
21…表示部
Claims (5)
- 脈波信号に基づいて、脈波の基線成分を求め、前記脈波から前記基線成分を引いた修正脈波に対して、前記脈波の頂点に基づいて算出した脈拍数から複素復調解析の中心周波数を決定して更新し、前記中心周波数を用いて複素復調解析を実施して、脈拍間隔を算出することを特徴とする脈波解析装置。
- 前記請求項1に記載の脈波解析装置を備え、脈波信号のデータを逐次更新し、脈波信号より得られる、脈拍数、脈拍間隔、呼吸状態、副交感神経活動量、及び脈波の基線の揺らぎを示す情報のうち、2種以上の情報に基づいて、リアルタイムで生体の状態を判断することことを特徴とする生体状態監視装置。
- 前記請求項1に記載の脈波解析装置を備え、脈波信号より得られる、脈拍数、脈拍間隔、呼吸状態、副交感神経活動量、及び脈波の基線の揺らぎを示す情報のうち、2種以上の情報を、リアルタイムで、同一画面上に表示することを特徴とする生体状態監視装置。
- 前記請求項1に記載の脈波解析装置、或いは前記請求項2又は3に記載の生体状態監視装置の機能を実現するための手段を有することを特徴とするプログラム。
- 前記請求項4に記載のプログラムの機能を実現するための手段を記憶していることを特徴とする記録媒体。
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