JP3765045B2 - Shield tunnel construction method - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンクリートやモルタル等の自硬性充填材を採用するシールドトンネルを構築するに際して用いて好適なシールドトンネルの施工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、例えば軟弱で地下水位が高いような地盤に対してシールド工法によりトンネルを施工する場合、一次覆工にはセグメントを使用することが一般的である。近年、セグメントを用いることに代えて、シールド機の後方において型枠を組み立て、その型枠と地山との間に直接的に自硬性硬化材としてコンクリートを打設充填することによって覆工壁を形成する、いわゆるECL工法(Extruded Concrete Lining Method)の開発も進められている。
【0003】
ECL工法では、打設されたコンクリートが硬化して覆工壁が形成された後は地山圧力(土圧および地下水圧)に対して十分に耐え得ることは当然であるが、コンクリートを打設した直後の未硬化コンクリートによっても地山圧力に対して抗し得るものでなければならない。特に地下水圧が高い地山に対してECL工法を適用する場合には未硬化コンクリートによる十分な止水性を確保するための方策が不可欠である。このため、本出願人は先に、コンクリートの打設圧力を地山圧力より常に高く維持することによって未硬化のコンクリートによっても止水性を確保するようにしたECL工法におけるシールドトンネルの覆工方法を提供した(特開平4ー161599号、特願平9−332138号等)。
【0004】
図11および図12は、特開平4ー161599号に記載されたものであり、前記覆工方法を実施する際に用いるシールド掘削機Sの一例を示している。
これは、スキンプレート1の先端部に設けたカッター装置2により地山Jを掘削するとともに、スキンプレート1の後方側に鉄筋3を配筋してはそれを覆うように型枠4を組み立て、その型枠4から反力をとって推進ジャッキ5により掘進しながら型枠4と地山Jとの間にコンクリートを打設充填することによりトンネル覆工壁Wを形成するようにしたものである。型枠4の最前部には妻型枠6が取り付けられるが、その妻型枠6はコンクリート中に埋設されていく主妻枠6aと型枠4に対して出没する補助妻枠6bとが組み合わされることによりシールド掘削機Sの蛇行に追随できるものとされている。符号7はコンクリートポンプ、8は型枠4に接続されるコンクリート打設管、9はそれらの接続部に設けられているシャッタである。
【0005】
また、このシールド掘削機Sにおいては、図11、図12に示すようにスキンプレート1のテール部の内側に内筒10を配するとともにそれらの間に複数のコンクリートピストン室11を設け、それらコンクリートピストン室11内に押出ピストン12をシールド掘削機Sの軸線方向にスライド可能に配置するとともに、その押出ピストン12を駆動するための圧力保持ジャッキ13を備え、かつ、打設孔14を設けてそこにコンクリート打設管15を接続して構成している。そして、打設孔14を通してコンクリートを打設しながら、圧力保持ジャッキ13で押出ピストン12を押出すことによって、打設したコンクリートを押圧し、打設されたコンクリート圧力Poを地山圧力Pjより高く保持するようにしている。
【0006】
上記のシールド掘削機Sによるコンクリート打設手順を図13〜図15を参照してさらに詳細に説明する。図13はコンクリート打設が完了した部分(これを「先行打設部分」と称する)の前方に新たに鉄筋3および型枠4を組み立てた状態を示すものである。この状態では上記のように押出ピストン12が打設コンクリートを押圧していることによりコンクリート圧力Poが地山圧力Pjより高く保持されており、したがって地下水が浸入してくることが防止されている。
【0007】
次に、図13の状態から図14に示すように打設管8を通じて最前部の型枠4内にコンクリートを打設し、その部分(これを「後行打設部分」と称する)でのコンクリート圧力Prが先行打設されているコンクリート圧力Poと同等あるいはやや高くなった時点で打設管8のシャッタ9を閉じ、先行の補助妻枠6bを引き下げて後行打設部分を先行打設部分とを連通させる。これにより両者の打設コンクリートが一体化するとともにそれら全体のコンクリート圧力Poが地山圧力Pjより高いままに保持される。
【0008】
続いて、図15に示すように、打設孔14を通してコンクリートピストン室11にコンクリートを打設する。この際、押出ピストン12は圧力保持ジャッキ13(図11、図12参照)により常に後方(図示右方)へ押圧されながらもコンクリートの打設圧力に打ち負けて漸次前進(図示左方へ移動)していき、これによりコンクリート圧力Poが保持される。その後、推進ジャッキ5を作動させてシールド掘削機Sを掘進させた後、推進ジャッキ5を引戻して新たな鉄筋3の配筋と型枠4の組み立てを行ない、以上の手順を繰り返して掘進を行なう。
【0009】
上記工法においては、圧力保持ジャッキ13および押出ピストン12によって打設コンクリートを押圧することによってコンクリート圧力Poを地山圧力Pjより常に高く保持することにより、地下水圧の高い地山Jであってもコンクリート打設途中における地下水の浸入を防止でき、したがってそのような地山Jに対してもECL工法の採用が可能となった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような従来の工法には、依然として、以下のような問題が存在する。
すなわち、上記工法においては、図13の状態から図14に示したように、最前部の型枠4内にコンクリートを打設して加圧した後、先行の補助妻枠6bを引き下げて後行打設部分を先行打設部分とを連通させている。このように、先行打設したコンクリートが固まる前に次のリングのコンクリートを打設することによって、両者の打設コンクリートが一体化する構成となっている。その結果、覆工コンクリートが打継ぎ面のない連続体とされ、これによって止水性が確保されるものとなっている。
ところが、例えば工事の休業日等には、先に打設したコンクリートが完全に硬化してしまうため、休業日明けの最初の工程で打設するコンクリートとは一体化せず、ここに打継ぎ面が形成されてしまうこととなり、この部分からの漏水の恐れがあるため、打継ぎ面における止水性の確保が要求されていた。
【0011】
この他にも、コンクリートを連続打設することによって連続形成される覆工壁は、コンクリートの硬化熱が徐々に低下するにともなって、その全体が収縮し、その結果覆工壁にクラックが生じる恐れがある。特に、周囲地盤が堅固な場合には、覆工壁の外周面側が周囲地盤によって拘束されるため、収縮によるクラックが生じやすい。このようなクラックは発生箇所の特定が困難であるため、この部分からの漏水に対する対処も困難となっている。
【0012】
本発明は、以上のような点を考慮してなされたもので、より止水性を高めることのできるシールドトンネルの施工方法を提供することを課題とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、シールド掘削機の先端のカッターにより地盤を掘削しつつ掘削された地盤の周壁を所定の間隔を空けて型枠により覆い、該型枠と前記周壁との間に自硬性充填材を充填し、前記周壁の内面を覆工するトンネル覆工方法であって、前記周壁と前記型枠との間の空間に対して注入充填された自硬性充填材を加圧手段で加圧しつつ、前記シールド掘削機を前進させる構成とし、前記型枠を組み立てるときには、該型枠の、前記シールド掘削機の推進方向前方側の端部に、前記型枠と前記シールド掘削機の内周面との隙間を塞ぐ妻枠を設け、該妻枠の外周縁部には、前記妻枠と直交して位置する止水板を固定部材で前記周壁と前記型枠との間の空間内に組んだ鉄筋に固定しておくこととされ、前記固定部材が、鉄筋に固定するための固定部と、止水板を保持するための保持部とからなり、前記固定部は、断面略C字状を成したブラケットと、該ブラケットに形成されたネジ穴にねじ込まれたボルトとから形成され、前記保持部は、その基端部が前記ブラケットに一体に固定され、中間部において断面略L字状を成すよう折り曲げられ、さらに先端部が前記ブラケット側に湾曲して折り返された構成となっていることを特徴としている。
【0018】
これにより、妻枠で型枠とシールド掘削機の内周面との隙間を塞いだ状態で自硬性充填材を充填した後、シールド掘削機を推進させて、前記妻枠の前方側に自硬性充填材を充填することによって、自硬性充填材の打継ぎ面に止水板が位置する構成となり、シールドトンネルの止水構造が実現される。
【0020】
請求項2に係る発明は、請求項1記載のシールドトンネルの施工方法であって、前記型枠を組み立てるときに、前記自硬性充填材が硬化することによって形成される覆工壁の内周面に凹溝状のクラック誘発目地を形成するため、前記妻枠の少なくとも一部を構成する誘発目地形成型枠を取り付けることを特徴としている。
【0025】
これにより、誘発目地形成型枠を別途設ける必要が無くなり、型枠の構造の簡易化を図ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るシールドトンネルの施工方法の実施の形態の一例を、図1ないし図10を参照して説明する。
【0027】
図1は、本発明を実現するにあたって使用するシールド掘削機Spの主要部分を示す図である。このシールド掘削機Spは、基本的に、上述した従来のシールド掘削機Sと同様の構成とされており、これら両者に共通する構成については同一符号を付すこととする。
【0028】
すなわち、図1において、符号1は、地山Jにおいてトンネル(シールドトンネル)Tを掘削するためのシールド掘削機Spのスキンプレートを示しており、2は、スキンプレート1の先端部に設けられて地山Jを掘削するためのカッター装置を、3は、スキンプレート1の後方側に配置された鉄筋を示している。また符号4は、鉄筋3をトンネルTの内部側から覆うように組み立てられた型枠であり、型枠4と、シールド掘削機Spによって掘削された坑の周壁Twとの間にコンクリートやモルタル等の自硬性充填材を打設充填することにより、トンネル覆工壁(覆工壁)Wが形成される。
【0029】
また、符号5は、推進ジャッキであり、型枠4から反力を取って、シールド掘削機Spを前進させる役割を果たすものである。さらに、符号7は自硬性充填材ポンプを、8は型枠4にトンネルTの内部側から接続される自硬性充填材打設管を、9は型枠4と自硬性充填材打設管8との接続部に設けられているシャッタを、それぞれ示している。
【0030】
そして、スキンプレート1と、そのテール部の内側に配置された内筒10との間の空間が、型枠4と周壁Twとの間の空間に対して連通状態に形成された自硬性充填材充填空間部21とされている。自硬性充填材充填空間部21は、自硬性充填材注入部23と、ピストン室24とに分割されている。さらに、自硬性充填材注入部23に自硬性充填材注入管26が、ピストン室24に押出ピストン(加圧手段)27が、それぞれ別個に配置された構成とされている。
押出ピストン27は、ピストン室24内部において前後両方向にスライド自在とされるとともに、スキンプレート1側に固定された圧力保持ジャッキ28によって駆動される構成とされている。
【0031】
図1に示したシールド掘削機SpのI−I断面を示したのが図2である。図中に示すように、自硬性充填材充填空間部21は、スキンプレート1と内筒10とを連結する隔壁30によって、その周方向に分割されており、このうちの一部が前記自硬性充填材注入部23とされ、また別の一部がピストン室24とされている。
【0032】
自硬性充填材注入部23内部には、周壁Twと型枠4との間に充填された自硬性充填材がシールド内に浸入することを防ぐための仕切板32が配置されるとともに、仕切板32には打設孔33が設けられ、打設孔33には自硬性充填材注入管26の先端が挿通される。
【0033】
ピストン室24の内部には、押出ピストン27が配置されるとともに、押出ピストン27は、シールド掘削機Spの軸線に平行な方向から、油圧駆動の圧力保持ジャッキ28によって押圧されることとなる。
【0034】
また、図1に示したシールド掘削機SpのII−II断面を示したのが図3である。図中に示すように、自硬性充填材注入管26は、自硬性充填材注入部23にむけてのみ配置され、ピストン室24には配置されていない。
【0035】
図4は、図3におけるA−A断面を示した図であり、圧力保持ジャッキ28および押出ピストン27を、シールド掘削機Spの軸線方向と直交する方向から側面視した図である。図中に示すように、押出ピストン27には、そのスキンプレート1側と内筒10側の周囲にシール部材35が配置されている。また、押出ピストンの27の先端面すなわち打設自硬性充填材を直接的に押圧する面には、自硬性充填材の圧力を検出するため、例えば歪み計型の土圧計等、圧力センサ36が取り付けられている。さらに、この圧力センサ36は、圧力保持ジャッキ28の駆動を制御する制御手段(図示なし)と接続されており、押出ピストン27によって押圧されて加圧される自硬性充填材の圧力が刻々と検出されて制御手段(図示なし)に入力されるようになっている。そして、制御手段(図示なし)では、押出ピストン27から入力された自硬性充填材の圧力に応じ、予め入力されている設定値およびプログラムに基づいて、圧力保持ジャッキ28の駆動油圧を自動制御するようになっている。
【0036】
以上において、シールド掘削機Spの主要な構成を説明したが、次に図5ないし図9を参照して、シールド掘削機Spを用いたトンネルTの覆工方法について説明する。
なお、図5ないし図9においては、(a)において、ピストン室24およびその近傍を拡大して示した図を、(b)において、自硬性充填材注入部23およびその近傍を拡大して示した図を示すこととする。
【0037】
まず、図5に示すように、内筒10の内側において、鉄筋3を組み立てるとともに、この鉄筋3の内側に型枠4を組立てる。
【0038】
さらに、内筒10と型枠4との間を閉塞する妻枠40を、型枠4の前端部(シールド掘削機Spの推進方向前方側の端部)に取り付ける。図4に示したように、この妻枠40は、コンクリート中に埋設されていく主妻枠41と、型枠4に対して出没する補助妻枠(誘発目地形成手段)42とから構成されている。主妻枠41は、その一端が内筒10の内面に近接するように配置され、コンクリート中に埋め殺しにされるものである。補助妻枠42は、型枠4の内周面側から外周面側に突出させて設けられ、主妻枠41の他端側に生じる型枠4の外面の間の隙間を塞ぐようになっており、その断面形状は、型枠4の外周面側の基端部42aから先端部42bに向けて断面寸法が漸次縮小するテーパ形状を成している。
【0039】
そして、この妻枠40の主妻枠41の外周縁部に近接させて、リング状の止水板44を固定部材(固定手段)45を用いて鉄筋3に固定して設置する。止水板44は、その前後方向(シールド掘削機Spの推進方向)に所定長を有しており(すなわち内筒10と同心円上に位置する筒状を成している)、その前後長の中間部に主妻枠41の外周縁部が位置するよう配置されている。
【0040】
図6に示すように、固定部材45は、鉄筋3に固定するための固定部46と、止水板44を保持するための保持部47とが一体に形成されたものである。固定部46は、断面略C字状を成したブラケット46aと、このブラケット46aに形成されたネジ穴(図示なし)にねじ込まれたボルト46bとから形成され、ブラケット46aを鉄筋3にセットした状態でボルト46bをねじ込むことによって、鉄筋3に固定される。保持部47は、鋼板等から形成されており、その基端部47aがブラケット46aに一体に固定され、中間部47bにおいて断面略L字状を成すよう折り曲げられ、さらに先端部47cがブラケット46a側に湾曲して折り返された構成となっている。これにより、保持部47は、止水板44を中間部47bと先端部47cとの間に挟み込んで保持するようになっている。
このような固定部材45は、リング状の止水板44の周方向複数箇所に配置され、それぞれ、固定部46側を、シールド掘削機Spの推進方向前方側に位置させ、保持部47の先端部47c側を推進方向方向側に位置させた状態で、鉄筋3に固定される。
【0041】
また、図5に示したように、シールド掘削機Spの推進ジャッキ5は、型枠4に当接させておき、型枠4から推進ジャッキ5が反力をとることができるようにしておく。このとき、自硬性充填材圧力P0が地山圧力PJよりも常に高くなるように、圧力保持ジャッキ28を駆動して押出ピストン27により打設自硬性充填材を加圧しておく。これにより地下水が浸入してくることが防止されている。
【0042】
次に、図7に示すように、型枠4、内筒10および妻枠6,6によって囲まれた部分の空間50に、打設管8から自硬性充填材Cを打設する。このとき、トンネルTの周壁Twと型枠4との間に充填された自硬性充填材Cが、地山圧力PJを上回る所定の圧力Poを保つように、制御手段(図示なし)により圧力保持ジャッキ28を操作しておく。
【0043】
図8に示すように、空間50内への自硬性充填材Cの打設が完了したら、次に、自硬性充填材注入部23内に配置された自硬性充填材注入管26から、トンネルTの周壁Twと型枠4との間の空間に、自硬性充填材Cを打設する。このとき、押出ピストン27は、圧力保持ジャッキ28により常に後方(図示右方)へ押圧されるが、自硬性充填材Cの打設圧力により自硬性充填材圧力Poが上昇した場合には、制御手段(図示なし)によって、圧力保持ジャッキ28の作動を漸次前進(図示左方へ移動)するように制御し、自硬性充填材圧力Poを所定の値に保つこととする。
【0044】
上記のように、自硬性充填材注入管26を通じて、トンネルTの周壁Twと型枠4との間の空間に自硬性充填材Cを打設すれば、打設が進むにつれて自硬性充填材圧力Poは高まっていくこととなる。この自硬性充填材圧力Poは圧力センサ36(図4参照)により刻々と検出され、その検出値に応じて制御手段(図示なし)で圧力保持ジャッキ28の作動を制御することによって、自硬性充填材圧力Poを所定の値に保ちながら、トンネルTの周壁Twと型枠4との間の空間に、自硬性充填材Cを打設していく。
【0045】
そして、自硬性充填材Cの打設量が一定の値に達したら、今度は、推進ジャッキ5を作動させてシールド掘削機Spを前方に掘進させる。このとき、止水板44が、シールド掘削機Spの内筒10の内周面に近接しているが、止水板44は複数の固定部材45によって鉄筋3に保持されているので、シールド掘削機Spに引きずられてその位置がずれることはない。また、図6に示したように、固定部材45の保持部47は、先端部47cが湾曲形成されているので、いわばソリのような形状を成しており、これによってシールド掘削機Spの内筒10との摩擦を最小限に抑えることができる。
【0046】
なお、シールド掘削機Spを掘進させる際には、圧力保持ジャッキ28および押出ピストン27もともに前進していくので、そのままでは自硬性充填材圧力Poは低下することになるが、圧力センサ36により刻々と検出される自硬性充填材圧力Poが、地山圧力PJよりも大きい値に保たれるよう、その検出値に応じて制御手段(図示なし)で圧力保持ジャッキ28の作動を制御し、圧力保持ジャッキ28を伸長駆動させる。
【0047】
このようにして、シールド掘削機Spを掘進させる際には、押出ピストン27を後方へ移動させて打設自硬性充填材を加圧しつつ、その一方で、スキンプレート1側に固定された自硬性充填材注入管26をスキンプレート1とともに一体的に移動させることとする。これにより、トンネル掘進時に自硬性充填材注入管26がシールド掘削機Sp内を動くことがなくなる。
【0048】
このようにシールド掘削機Spを掘進させた後に、図9に示すように、推進ジャッキ5を引戻し、図5に示したように、推進ジャッキ5と型枠4および鉄筋3との間の空間に、新たな鉄筋3の配筋と型枠4の組み立てを行なう。また、この場合にも、常に打設自硬性充填材圧力Poが、地山圧力PJを上回るように、圧力保持ジャッキ28を制御して押出ピストン27により打設自硬性充填材を押圧する。
【0049】
そして、打設した自硬性充填材Cが硬化した後、図10に示すように、型枠4および補助妻枠42を解体・撤去する。
すると、自硬性充填材Cが硬化することによって形成されるトンネル覆工壁Wには、その内周面に、周方向に連続する凹溝状のクラック誘発目地58が補助妻枠42によって形成される。このクラック誘発目地58は、補助妻枠42の断面形状に対応して、トンネル覆工壁Wの内周面側からその外周側に向けて、漸次断面寸法が小さくなるテーパ形状を成している。
【0050】
このようにして構築するトンネルTでは、1リング毎に配置された主妻枠41の外周側に止水板44が配置されているので、休業日明け等、先行打設した自硬性充填材Cが既に硬化している場合にも、この次に打設する自硬性充填材Cとの打継ぎ面に、これに直交して位置する筒状の止水板44が埋設されることとなり、打継ぎ面における止水性が確保される。
【0051】
また、トンネル覆工壁Wの内周面には凹溝状のクラック誘発目地58が形成されているので、自硬性充填材Cの硬化時の収縮による応力がここに集中する。そして、クラックの発生に至る場合には、このクラック誘発目地58の部分に誘発され、他の部分にはクラックが生じにくくなる。このクラックは、クラック誘発目地58から主妻枠41に向けて延びることとなるが、主妻枠41の外周縁部には前記止水板44が配置されているので、クラックの部分における止水性が確保されるようになっている。
【0052】
本実施の形態においては、以上の手順を繰り返してトンネルTの掘進が行なわれることとなる。
【0053】
上述したトンネルTの止水構造およびその施工方法では、主妻枠41の外周側に止水板44を配置する構成としたので、自硬性充填材Cの打継ぎ面に、これに直交して位置する止水板44が位置し、これにより、打継ぎ面からトンネル内部への漏水が防止される。したがって、例えば休業日明け等、先行打設した自硬性充填材Cが硬化している場合であっても、これに次いで打設する自硬性充填材との打継ぎ面における止水性を確保することができ、トンネルTの止水性を高めることができる。しかも、止水板44を新たに設けるのみなので、特に大幅なコスト上昇や施工の煩雑化を招くこともなく、最小限の手間とコストで高い効果が得られる。
【0054】
さらに、この止水板44は、固定部材45で鉄筋3に固定する構成となっている。これにより、止水板44が固定されることになり、シールド掘削機Spの前進時に引きずられてその位置がずれたりすることを防ぐことができる。しかも、固定部材45の保持部47は、先端部47cが湾曲形成されてソリのような形状を成しており、これによってシールド掘削機Spの内筒10との摩擦を抑えることができ、止水板44をより確実に固定することができる。
【0055】
また、トンネル覆工壁Wの内周面には、凹溝状のクラック誘発目地58が形成された構成となっている。これにより、自硬性充填材Cの硬化収縮等によるクラックはクラック誘発目地58の部分に誘発され、他の部分にはクラックが生じにくくなる。そして、このクラックは、クラック誘発目地58から打継ぎ面に沿って延びることとなるが、その外周側には止水板44が配置されているので、このクラックによる漏水を防止することができ、トンネルTの止水性を一層高めることが可能となる。
【0056】
そして、クラック誘発目地58を補助妻枠42によって形成する構成としたので、補助妻枠42を、妻枠本来の機能と、クラック誘発目地58を形成するための型枠としての機能を兼ね備えたものとすることができる。したがって、クラック誘発目地58を形成するための型枠をわざわざ別途設ける必要が無くなり、型枠の構造の簡易化を図り、型枠コストを最小限に抑えることができるとともに、施工の効率化を図ることができる。しかも、このような補助妻枠42は型枠4に取り付ける構成となっており、つまり補助妻枠42と型枠4とが別体となっているので、型枠形状が複雑になることもなく、それぞれを安価で製作することができる。
また、クラック誘発目地58を形成するには、当然のことながら、自硬性充填材Cの硬化後に補助妻枠42を解体する必要がある。言い換えれば、自硬性充填材Cの打設途中で補助妻枠42を解体する必要が無く、施工の手間を大幅に低減することができる。
【0057】
さらに、補助妻枠42は、その基端部42aから先端部42b側に向けて、その断面が漸次縮小するテーパ状に形成された構成となっている。これにより、自硬性充填材Cの硬化後に補助妻枠42を撤去するに際し、これを硬化した自硬性充填材Cから容易に引き抜くことができ、クラック誘発目地58を簡単に形成することができる。
【0058】
なお、上記実施の形態に挙げた構成については、本発明の主旨を逸脱しない限り、適宜他の構成に変更することが可能である。
例えば、上記実施の形態において、シールド掘削機Spの構造について述べたが、その構造については何ら限定するものではなく、適宜他の構造のシールド掘削機を用いることが可能である。
【0059】
また、止水板44を固定部材45で鉄筋3に固定する構成としたが、止水板44の固定手段としては固定部材45以外のものを用いても良く、例えば他の構造のものでも良いし、また例えば接着剤による接着等を採用することも可能である。また、止水板44を鉄筋3以外のもの、例えば妻枠40等に固定する構成としても良い。さらに、止水板44がシールド掘削機Spの内壁10から十分離れているのであれば、固定部材45をより簡易な構成としたり、またこれを省略するような構成としても良い。
【0060】
クラック誘発目地58を形成するために補助妻枠42を用いる構成としたが、その形状については上記にあげたものに限らず、クラックを誘発させやすい形状、あるいは解体時に容易に引き抜くことのできる形状等、他の形状としても良い。また、補助妻枠42とは別にクラック誘発目地58を形成するための型枠を設けるような構成とすることも可能である。
【0061】
また、クラック誘発目地58を、上記実施の形態では1リング毎、つまり全ての妻枠40に対応した位置に形成する構成としたが、その間隔についてはこれに限るものではなく、適宜変更しても良いし、また不要であれば全く形成しない構成としても良い。なお、クラック誘発目地58を形成しない場合には、特願平9−332138号に記載した技術のように、自硬性充填材Cの充填途中で補助妻枠42を取り外し、先行打設した自硬性充填材Cと一体化させる構成とすればよい。
止水板44についても、全ての妻枠40に対応した位置に配置する構成としたが、打継ぎ面からの漏水を防止するため、例えば、休業日前の最終工程に形成するリングの部分のみに止水板44を設置するような構成としても良い。
【0062】
加えて、上記実施の形態では、断面視円形のトンネルを構築する場合を例に挙げたが、構築するトンネル自体の構成については限定する意図はなく、例えばトンネル覆工壁Wに鉄筋3を配筋せずに無筋としたもの、断面視矩形のものをはじめとした他の形状のトンネル等にも本発明の技術を適用することができる。
【0063】
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない範囲内であれば、いかなる構成を採用しても良く、また上記したような構成を適宜選択的に組み合わせたものとしても良いのは言うまでもない。
【0066】
【発明の効果】
請求項1に係るシールドトンネルの施工方法によれば、周壁と型枠との間の空間に対して注入充填した自硬性充填材を加圧手段で加圧しつつ、シールド掘削機を前進させる構成とし、型枠を組み立てるときには、推進方向前方側の端部に妻枠を設け、枠の外周縁部に止水板を固定部材で固定しておく構成とした。
これにより、止水性の高いトンネルを構築することができる。しかも、止水板を新たに設けるのみなので、特に大幅なコスト上昇や施工の煩雑化を招くこともなく、最小限の手間とコストで高い効果が得られる。
【0067】
また、請求項1に係るシールドトンネルの施工方法によれば、止水板を周壁と型枠との間の空間内に組んだ鉄筋に固定部材で固定する構成となっている。これにより止水板が固定されることになり、シールド掘削機の前進時に引きずられてその位置がずれたりすることを防ぐことができる。
【0068】
請求項2に係るシールドトンネルの施工方法によれば、型枠を組み立てるときに、凹溝状のクラック誘発目地を形成するため、妻枠の少なくとも一部を構成する誘発目地形成型枠を取り付ける構成となっている。
【0070】
これにより、妻枠を、妻枠本来の機能と、クラック誘発目地を形成するための型枠としての機能を兼ね備えたものとすることができる。したがって、誘発目地形成型枠を別途設ける必要が無くなり、型枠の構造の簡易化を図り、型枠コストを最小限に抑えることができるとともに、妻枠の解体と同時にクラック誘発目地を形成することができるので施工の効率化を図ることができる。
また、クラック誘発目地を形成するには、当然のことながら、自硬性充填材の硬化後に誘発目地形成型枠を解体する必要があり、言い換えれば、自硬性充填材の打設途中で妻枠を解体する必要が無く、施工の手間を大幅に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るシールドトンネルの止水構造およびその施工方法の一実施の形態を示す図であって、前記シールドトンネルの施工に用いるシールド掘削機の側断面図である。
【図2】 図1におけるI−I矢視断面図である。
【図3】 図1におけるII−II矢視断面図である。
【図4】 図3におけるA−A矢視断面図である。
【図5】 本発明のシールド掘削機を用いたトンネルの施工手順を示す側断面図であって、(a)は、シールド掘削機におけるピストン室の近傍を示す図、(b)は、自硬性充填材注入部の近傍(図3におけるB−B矢視断面図)を示す図である。
【図6】 前記止水構造に用いる止水板の取付構造を示す側断面図および正断面図である。
【図7】 本発明のシールド掘削機を用いたトンネルの施工手順を示す側断面図であって、図5に続く状態を示す図である。
【図8】 同、図7に続く状態を示す図である。
【図9】 同、図8に続く状態を示す図である。
【図10】 同、図9に続く状態であり、型枠を解体した状態を示す図である。
【図11】 本発明の従来の技術を示すための図であって、ECL工法を用いてトンネルを構築する際に用いられるシールド掘削機を示す側断面図である。
【図12】 同、正面図である。
【図13】 同、上記シールド掘削機を用いてトンネルを構築する際の手順を示すための側断面図である。
【図14】 同、図13に続く状態を示す図である。
【図15】 同、図14に続く状態を示す図である。
【符号の説明】
3 鉄筋
4 型枠
27 押出ピストン(加圧手段)
40 妻枠
42 補助妻枠(誘発目地形成手段)
44 止水板
45 固定部材(固定手段)
50 空間
58 クラック誘発目地
C 自硬性充填材
Sp シールド掘削機
T トンネル(シールドトンネル)
Tw 周壁
W トンネル覆工壁(覆工壁)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a shield tunnel suitable for use in constructing a shield tunnel that employs a self-hardening filler such as concrete or mortar. Application of It relates to the construction method.
[0002]
[Prior art]
As is well known, for example, when a tunnel is constructed by a shield method on a ground that is soft and has a high groundwater level, it is common to use a segment for primary lining. In recent years, instead of using segments, lining the walls by assembling the formwork behind the shield machine and placing concrete as a self-hardening hardener directly between the formwork and the ground. The so-called ECL method (Extruded Concrete Lining Method) is also being developed.
[0003]
In the ECL method, it is natural to withstand the natural ground pressure (earth pressure and groundwater pressure) after the placed concrete is hardened and the lining wall is formed. Even uncured concrete immediately after it must be able to resist ground pressure. In particular, when the ECL method is applied to ground with a high groundwater pressure, measures to ensure sufficient water-stopping with uncured concrete are indispensable. For this reason, the applicant of the present invention previously described a shield tunnel lining method in the ECL method in which the concrete placement pressure is always kept higher than the natural ground pressure so as to ensure waterstop even with uncured concrete. (Japanese Patent Application Laid-Open No. 4-161599, Japanese Patent Application No. 9-332138, etc.).
[0004]
FIG. 11 and FIG. 12 are described in JP-A-4-161599 and show an example of a shield excavator S used when the lining method is carried out.
This is because excavating the natural ground J with the
[0005]
Further, in this shield excavator S, as shown in FIGS. 11 and 12, an
[0006]
The concrete placing procedure by the shield excavator S will be described in more detail with reference to FIGS. FIG. 13 shows a state in which the reinforcing
[0007]
Next, as shown in FIG. 14, the concrete is placed in the
[0008]
Subsequently, as shown in FIG. 15, concrete is placed in the
[0009]
In the above construction method, the concrete pressure Po is always kept higher than the ground pressure Pj by pressing the cast concrete with the
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
However, the conventional methods as described above still have the following problems.
That is, in the above construction method, as shown in FIG. 14 from the state of FIG. 13, concrete is placed in the
However, for example, when the construction is closed, the concrete that was previously cast will be completely cured, so it will not be integrated with the concrete that is cast in the first step after the holiday, so that As a result, there is a risk of water leakage from this portion, so that it has been required to ensure water stoppage at the joint surface.
[0011]
In addition to this, the lining wall continuously formed by continuously placing concrete shrinks as the hardening heat of the concrete gradually decreases, resulting in cracks in the lining wall. There is a fear. In particular, when the surrounding ground is firm, the outer peripheral surface side of the lining wall is constrained by the surrounding ground, so that cracks due to shrinkage are likely to occur. Since it is difficult to identify the location where such a crack occurs, it is also difficult to cope with water leakage from this portion.
[0012]
The present invention has been made in consideration of the above points, and a shield tunnel that can further improve the water-stopping property. Application of It is an object to provide a construction method.
[0017]
[Means for Solving the Problems]
[0018]
As a result, after filling the self-hardening filler in a state where the gap between the formwork and the inner peripheral surface of the shield excavator is closed with the wife frame, the shield excavator is propelled to the front side of the wife frame. By filling the filler, the water stop plate is located on the joint surface of the self-hardening filler. , The water stop structure of the field tunnel is realized.
[0020]
[0025]
Thereby, it is not necessary to separately provide a trigger eye terrain molding frame, and the structure of the mold can be simplified.
[0026]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the shield tunnel according to the present invention Application of An example of the embodiment of the construction method will be described with reference to FIGS.
[0027]
FIG. 1 is a diagram showing a main part of a shield excavator Sp used for realizing the present invention. This shield excavator Sp is basically configured in the same manner as the conventional shield excavator S described above, and the same reference numerals are given to configurations common to both.
[0028]
That is, in FIG. 1,
[0029]
[0030]
And the self-hardening filler with which the space between the
The
[0031]
FIG. 2 shows an II cross section of the shield excavator Sp shown in FIG. As shown in the figure, the self-hardening filler filling
[0032]
A
[0033]
An
[0034]
FIG. 3 shows a section II-II of the shield excavator Sp shown in FIG. As shown in the figure, the self-hardening
[0035]
FIG. 4 is a view showing a cross section taken along the line AA in FIG. 3, and is a view of the
[0036]
The main configuration of the shield excavator Sp has been described above. Next, a tunnel T lining method using the shield excavator Sp will be described with reference to FIGS.
5 to 9, (a) shows an enlarged view of the
[0037]
First, as shown in FIG. 5, the
[0038]
Further, the
[0039]
Then, the ring-shaped
[0040]
As shown in FIG. 6, the fixing
Such fixing
[0041]
As shown in FIG. 5, the
[0042]
Next, as shown in FIG. 7, the self-hardening filler C is placed from the
[0043]
As shown in FIG. 8, when the self-hardening filler C is placed in the
[0044]
As described above, if the self-hardening filler C is placed in the space between the peripheral wall Tw of the tunnel T and the
[0045]
And if the amount of placement of the self-hardening filler C reaches a certain value, this time, the
[0046]
Note that when the shield excavator Sp is advanced, both the
[0047]
Thus, when the shield excavator Sp is advanced, the
[0048]
After the shield excavator Sp has been dug in this way, the
[0049]
Then, after the cast self-hardening filler C is hardened, as shown in FIG. 10, the
Then, in the tunnel lining wall W formed by hardening the self-hardening filler C, a groove-inducing crack-inducing joint 58 continuous in the circumferential direction is formed on the inner peripheral surface by the
[0050]
In the tunnel T constructed in this way, the
[0051]
In addition, since the groove-inducing crack-inducing joint 58 is formed on the inner peripheral surface of the tunnel lining wall W, stress due to shrinkage when the self-hardening filler C is cured concentrates here. When cracks are generated, the cracks are induced in the crack-inducing joint 58, and cracks are unlikely to occur in other parts. This crack extends from the crack-inducing joint 58 toward the
[0052]
In the present embodiment, tunnel T is dug by repeating the above procedure.
[0053]
In the water stop structure of the tunnel T and the construction method thereof, since the
[0054]
Further, the
[0055]
Further, the inner circumferential surface of the tunnel lining wall W has a configuration in which a groove-like crack inducing joint 58 is formed. As a result, cracks due to hardening shrinkage or the like of the self-hardening filler C are induced in the crack-inducing joint 58, and cracks are unlikely to occur in other parts. And although this crack will be extended from the crack induction joint 58 along a splicing surface, since the
[0056]
And since it was set as the structure which forms the crack induction joint 58 by the
Moreover, in order to form the crack induction joint 58, it is necessary to disassemble the
[0057]
Further, the
[0058]
Note that the configuration described in the above embodiment can be appropriately changed to another configuration without departing from the gist of the present invention.
For example, although the structure of the shield excavator Sp has been described in the above embodiment, the structure is not limited in any way, and a shield excavator having another structure can be used as appropriate.
[0059]
Further, the
[0060]
The
[0061]
Further, in the above embodiment, the crack inducing joint 58 is formed for each ring, that is, at a position corresponding to all the wife frames 40. However, the interval is not limited to this, and can be changed as appropriate. It is also possible to adopt a configuration that does not form at all if unnecessary. In the case where the crack-inducing joint 58 is not formed, the
The
[0062]
In addition, in the above embodiment, the case of constructing a tunnel having a circular cross section is given as an example, but there is no intention to limit the configuration of the tunnel itself to be constructed. For example, the reinforcing
[0063]
In addition to this, it is needless to say that any configuration may be adopted as long as it does not depart from the gist of the present invention, and the above-described configurations may be appropriately combined.
[0066]
【The invention's effect】
This , Stop Highly water-borne tunnels can be constructed. In addition, since only a water stop plate is newly provided, a high effect can be obtained with a minimum of labor and cost without incurring a significant cost increase and complicated construction.
[0067]
Also,
[0068]
[0070]
Thereby, the wife frame can have both the original function of the wife frame and the function as a mold for forming the crack-inducing joint. Therefore, it is not necessary to provide a separate formation frame for the induced eye, simplifying the structure of the formwork, minimizing the formwork cost, and forming a crack-inducing joint at the same time as disassembling the wife frame. Therefore, construction efficiency can be improved.
Moreover, in order to form a crack-inducing joint, it is necessary to disassemble the inducing-eye terrain molding frame after the self-hardening filler is cured, in other words, the wife frame in the middle of the placement of the self-hardening filler. There is no need to dismantle, and construction work can be greatly reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a view showing an embodiment of a water shutoff structure of a shield tunnel and a construction method thereof according to the present invention, and is a side sectional view of a shield excavator used for construction of the shield tunnel.
2 is a cross-sectional view taken along the line II in FIG.
FIG. 3 is a cross-sectional view taken along the line II-II in FIG.
4 is a cross-sectional view taken along the line AA in FIG. 3;
FIG. 5 is a side sectional view showing a construction procedure of a tunnel using the shield excavator of the present invention, wherein (a) is a view showing the vicinity of a piston chamber in the shield excavator, and (b) is self-hardening. It is a figure which shows the vicinity (BB sectional drawing in FIG. 3) of the filler injection | pouring part.
FIG. 6 is a side sectional view and a front sectional view showing a mounting structure for a water stop plate used in the water stop structure.
7 is a side sectional view showing a construction procedure of a tunnel using the shield excavator of the present invention, and is a view showing a state following FIG. 5. FIG.
FIG. 8 is a diagram showing a state following FIG. 7;
FIG. 9 is a diagram showing a state following FIG. 8;
10 is a view subsequent to FIG. 9 and showing a state in which the mold is disassembled. FIG.
FIG. 11 is a side sectional view showing a shield excavator used for constructing a tunnel using the ECL method in order to show a conventional technique of the present invention.
FIG. 12 is a front view of the same.
FIG. 13 is a side sectional view for illustrating a procedure for constructing a tunnel using the shield excavator.
FIG. 14 is a diagram showing a state following FIG. 13;
FIG. 15 is a diagram showing a state following FIG. 14;
[Explanation of symbols]
3 Rebar
4 Formwork
27 Extrusion piston (pressurizing means)
40 wife frame
42 Auxiliary wife frame (induction joint formation means)
44 Water stop plate
45 Fixing member (fixing means)
50 spaces
58 Crack-induced joints
C Self-hardening filler
Sp shield excavator
T tunnel (shield tunnel)
Tw wall
W Tunnel lining wall (lining wall)
Claims (2)
前記周壁と前記型枠との間の空間に対して注入充填された自硬性充填材を加圧手段で加圧しつつ、前記シールド掘削機を前進させる構成とし、
前記型枠を組み立てるときには、該型枠の、前記シールド掘削機の推進方向前方側の端部に、前記型枠と前記シールド掘削機の内周面との隙間を塞ぐ妻枠を設け、該妻枠の外周縁部には、前記妻枠と直交して位置する止水板を固定部材で前記周壁と前記型枠との間の空間内に組んだ鉄筋に固定しておくこととされ、
前記固定部材が、鉄筋に固定するための固定部と、止水板を保持するための保持部とからなり、前記固定部は、断面略C字状を成したブラケットと、該ブラケットに形成されたネジ穴にねじ込まれたボルトとから形成され、前記保持部は、その基端部が前記ブラケットに一体に固定され、中間部において断面略L字状を成すよう折り曲げられ、さらに先端部が前記ブラケット側に湾曲して折り返された構成となっていることを特徴とするシールドトンネルの施工方法。Covering the peripheral wall of the ground excavated while excavating the ground with the cutter at the tip of the shield excavator with a predetermined space, filling the space between the mold frame and the peripheral wall with a self-hardening filler, A tunnel lining method for lining the inner surface of a peripheral wall,
The shield excavator is advanced while pressurizing the self-hardening filler injected and filled into the space between the peripheral wall and the mold with a pressurizing means,
When assembling the formwork, at the end of the formwork on the front side in the propulsion direction of the shield excavator, a wife frame that closes a gap between the formwork and the inner peripheral surface of the shield excavator is provided. The outer peripheral edge of the frame is fixed to a reinforcing bar assembled in a space between the peripheral wall and the mold frame with a fixing member , a water stop plate positioned orthogonal to the wife frame ,
The fixing member includes a fixing part for fixing to a reinforcing bar and a holding part for holding a water stop plate, and the fixing part is formed on the bracket having a substantially C-shaped cross section and the bracket. The holding portion is fixed to the bracket integrally with the bracket, bent at an intermediate portion so as to have a substantially L-shaped cross section, and further, the distal end portion is A method for constructing a shield tunnel, characterized by being bent and folded to the bracket side .
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