JP3763089B2 - Overlay welding method - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、肉盛溶接を行うと該肉盛溶接部に溶接割れが生じ、該溶接割れが母材の破断につながる恐れのある割れ感受性の高い材料表面上に、高硬度金属を多層肉盛溶接する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
耐摩耗性が必要とされる装置、例えば火力発電用ボイラーにおいて石炭粉砕に用いられる部品として竪型ミルのローラタイヤ、テーブルセグメント、ホッパーなど被粉砕原料により表面が激しく摩耗する部分には、高クロム鋳鉄や軟鋼あるいは鋳鋼の母材表面に高硬度金属を多層肉盛溶接したものなど耐摩耗性の高い部材が用いられている。これらは使用後摩耗部分に、あるいは使用前に摩耗が予想される部分に高硬度金属を多層肉盛溶接し使用する場合がある。一般に高硬度金属の耐割れ性は低く、母材・溶接材料に関係なく高硬度金属を用いた溶接では割れの発生を避けることは困難となっており、この割れが母材内部まで進展し破断の原因となる場合がある。そこで肉盛溶接における入熱を抑え急加熱・急冷プロセスを用いて肉盛溶接部に意図的に微細な割れを発生させることにより残留応力を開放し母材への割れの進展を少なくした方法を用いた多層肉盛溶接が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来方法では、肉盛溶接の入熱を低く抑えて意図的に割れを発生させる際に、図8に示すように、溶接ビードを重ねながら(ハーフラップ法)肉盛溶接をした場合、最初の溶接ビードで発生した割れが隣接する溶接ビードへ次々と伝播し、微細な割れであるが割れが縦横につながった比較的規則正しい形状となる。この方法により多層肉盛溶接を行った場合、初層で発生した割れが2層目、3層目と伸びていき肉盛溶接部表面において初層での割れ形状が再現される形になる。このような規則正しい割れ形状では溶接金属の剥離や母材破断の可能性が高くなり、例えば前述の竪型ミルのローラタイヤ、テーブルセグメントのように激しい振動の起こる部分に適用する場合に特に問題となる。
【0004】
また従来方法では肉盛溶接の際の入熱を抑え続けることにより微細な割れを発生させているため、溶接金属量が少なく非能率的な作業となっている。
【0005】
本発明の目的は、上記従来方法における問題点を解決し、溶接金属の剥離や母材破断の可能性が低く母材への割れの進展を最少とする肉盛溶接部を確保できる肉盛溶接方法を提供することにある。
【0006】
また本発明の別の目的は、上記のように、溶接金属の剥離や母材破断の可能性がを低く母材への割れの進展を最少とする肉盛溶接部を確保すると共に、より溶接能率の向上を図る肉盛溶接方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の肉盛溶接方法は、割れ感受性の高い材料からなる母材表面に、多パスで高硬度金属を肉盛溶接する方法において、母材表面を覆う初層を形成するため、各パスの入熱を所定値以下に制限して各パスの溶接ビードに細かい割れを発生させる溶接条件を用いて、母材表面にまず溶接ビードを並行にかつ隣合う溶接ビードを離間させて形成し、次いで隣合う溶接ビード間を両溶接ビードと重なるように溶接ビードを形成することを特徴とする。
【0008】
上記方法により、肉盛溶接部には微細で不規則な割れを発生させることにより溶接残留応力を肉盛溶接後直ちに開放し、母材内部へ深く割れが進展せず母材を破断へ至らしめるのを防ぐことができる。
【0009】
また上記別の目的を達成するために、本発明の別の肉盛溶接方法は、割れ感受性の高い材料からなる母材表面に、多パス多層で高硬度金属を肉盛溶接する肉盛溶接方法において、各パスの入熱を所定値以下に制限して各パスの溶接ビードに細かい割れを発生させる溶接条件を用いて、(1)母材表面にまず溶接ビードを並行にかつ隣合う溶接ビードを離間させて形成し、次いで前記隣合う溶接ビード間を該両溶接ビードと重なるように溶接ビードを形成することにより母材表面を覆う初層を形成し、(2)そして該初層上に該初層と同様に各パスの入熱を所定値以下に制限して溶接ビードを並行にかつ隣合う溶接ビードを離間させて形成し、次いで該隣合う溶接ビード間を該両溶接ビードと重なるように溶接ビードを形成することにより第2層を形成し、(3)さらに前記初層及び前記第2層よりも入熱を高くして第3層以降の肉盛溶接を行うことを特徴とする
【0010】
上記各肉盛溶接方法は、肉盛溶接はオープンアーク溶接を用いて行うことが好ましい。また各肉盛溶接方法において、割れ感受性の高い材料は高クロム鋳鉄とし、高硬度金属は炭素を5.4wt%以下含有するものとする場合には、初層を形成する各パスの溶接入熱が2,000J/cm未満であることが好ましい。なお、別の肉盛溶接方法において、第3層以降の入熱は2,000J/cm以上、例えば7000J/cm又はそれ以上にすることにより、高能率の肉盛溶接を行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面により説明する。
図1は、本発明に係る肉盛溶接方法を示す図である。割れ感受性の高い材料表面上への高硬度金属の多層肉盛溶接においては、図1(a)に示すように、初層を互いの溶接ビード12、13、14、15が重ならないように肉盛溶接を行い、それぞれの溶接ビードで独立した割れを発生させた後、図1(b)で示すように、溶接ビード間を溶接ビード16、17、18を形成して肉盛溶接することで初層肉盛溶接部表面において微細で且つ不規則な割れの発生発生させる。図中、溶接ビード長手方向に対して交叉する方向の横割れが示されている。
【0012】
本発明による割れ感受性の高い材料表面上への高硬度金属の多層肉盛溶接を実施する自動アーク溶接装置の一例を図2に示す。この自動アーク溶接装置は、溶接制御装置1と、溶接電源2と、溶接トーチ4と、この溶接トーチ4の左右移動ユニット6及び上下移動ユニット7と、溶接トーチ4にフィード供給される溶接ワイヤ5と、溶接トーチ4、左右移動ユニット6、上下移動ユニット7、等を搭載する自走台車8と、被溶接材料(母材)3上に載置され自走台車8をガイドするレール9等から構成されている。符号10、11はアーク電流用パワーケーブル、アースケーブルである。この装置による溶接はオープンアークにより行う。そのため、周囲からアークや溶融池の位置、状態を容易に確認できる。
【0013】
本発明の方法で肉盛溶接をする場合、特別な装置や技術は必要なく、従来のガスシールドアーク装置をそのまま流用できる点が強みである。
【0014】
上記溶接装置を用いて高クロム鋳鉄(C:3wt%,Cr:20wt%,残り Fe)に高硬度金属(C:5.2wt%,Cr:25.3wt%,残り Fe)の多層肉盛溶接を行った。
【0015】
表1及び図3に溶接条件を変化させ2層肉盛溶接したときの肉盛部表面における平均割れピッチと母材進展割れ深さの測定結果を示す。試験片No.1〜3は従来法のハーフラップ法に肉盛溶接したものであり、試験片No.4〜7は本発明方法(飛びパス法と称することにする)により肉盛溶接したものである。従来法のハーフラップ法で溶接入熱1200、1500、1800 J/cmの各種条件で溶接した場合、平均割れピッチは、8、10、11mmであり、母材進展割れ深さは4、4.5、4.5mmであった。本発明の飛びパス法で同じく溶接入熱1200、1500、1800 J/cmの各種条件で溶接した場合、平均割れピッチは、6、7、9mmであり、最大母材進展割れ深さは3、3、3.5mmであった。このように従来法に比べ本発明の方法で肉盛溶接した物のほうが平均割れピッチが狭く且つ母材進展割れ深さが浅いことから、溶接残留応力が最大限解放され母材への影響が極小となっていることが分かる。なお、本発明の飛びパス法により肉盛溶接したNo.7は、入熱が2000 J/cmと大きいため、平均割れピッチ11mm、母材進展割れ深さは4.5mmと大きくなった。
【0016】
【表1】
【0017】
ここで、平均割れピッチは、溶接ビード長手方向に交差する横割れの間隔を平均した値を示し、測定には30mm角のマス目を用いた。また入熱J(J/cm)は、I;溶接電流(A)、E;溶接電圧(V)、v;溶接速度(cm/min)とすると、次のように表される。
【0018】
【数1】
【0019】
次に、肉盛溶接の1、2層目を本発明の飛びパス法を用い、入熱を1800 J/cmとして 低入熱で溶接を行い、さらに2層目肉盛溶接部の上に各種入熱条件(1800、4032、6000、7980 J/cm)を用いて多層肉盛溶接(約20mm)を行った。表2に溶接した試験片No.8〜11、溶接条件及び母材進展割れ深さの測定結果を示す。3層目以降の肉盛溶接における入熱を増加させても、母材進展割れ深さの最大値は3.5mmと一定であり、増加していないことが分かる。これは、初層で形成した微細で且つ不規則な割れが2層目以降に次々と伝播することで、肉盛溶接における入熱を低く抑え続けなくとも、溶接残留応力の解放が可能であることを示している。
【0020】
【表2】
【0021】
図4に試験片を母材表面に対して垂直方向に切断した一断面における割れ状態を、図5に試験片を母材表面と平行に切断した一断面(多層肉盛の約20mm厚さのほぼ半分にあたる面位置)における割れ状態を示す。
【0022】
この高硬度金属の肉盛溶接により、溶接部に十分な耐摩耗性が確保できていることを確認するために、肉盛溶接部に対して摩耗試験を実施した。摩耗試験は、図6に示すように、試験片19に対して錘22により荷重をかけ、試験片19とゴムライニングホイールとの間に珪砂を供給して相互に回転させ摩擦させて行った。供試材は表2に示す試験片No.8〜11である。表3に摩耗試験の条件を、表4及び図7には摩耗試験結果を示す。
【0023】
【表3】
【0024】
耐摩耗性を母材(高クロム鋳鉄)の摩耗量を各試験片の摩耗量で除した数値(比)で示すと、母材の1に対して、試験片No.8〜11は、1.69、2.45、2.75となる。この試験結果から、高硬度金属の肉盛溶接部は母材1より耐摩耗性に優れ、肉盛溶接時の入熱量の増加に伴い耐摩耗性も増加していることが分かる。これは、入熱量の増加に伴い溶接金属中の炭化物の結晶成長が促進されるためである。しかし、耐摩耗性の増加、すなわち溶接金属中の炭化物の結晶成長には上限があり、むやみに肉盛溶接時の入熱を増加させてもある程度以上の耐摩耗製の増加は期待できない。逆に、肉盛溶接時の入熱を増加させすぎると、残留応力の解放が十分に行われず、結果として母材の破断につながる可能性がある。従って、本高硬度金属の肉盛溶接時の入熱は10,000J/cm程度が上限であると考える。
【0025】
【発明の効果】
本発明によれば、割れ感受性の高い材料からなる母材表面に高硬度金属を肉盛溶接する肉盛溶接方法を、初層の形成時に、低入熱で母材3表面にまず溶接ビードを並行にかつ隣合う溶接ビードを離間させて形成し、次いで隣合う溶接ビード間を両溶接ビードと重なるように溶接ビードを形成するものとするので、肉盛溶接部に微細で不規則な割れを発生させ、溶接残留応力を溶接後直ちに開放し、溶接金属の剥離や母材内部へ深く割れが進展するのを防ぐことができるという効果がある。
【0026】
また本発明によれば、別の肉盛溶接方法を、上記肉盛溶接方法と同じ要領で初層、第2層を形成し、第3層以降はより大きな入熱で溶接ビードを形成するものとしたので、上記のように割れの進展を防ぐと共に、高能率の肉盛溶接を行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の溶接肉盛方法による溶接ビードの形成順序と肉盛溶接部表面の割れ形状を示す図である。
【図2】本発明を実施する溶接装置の一例を示す図である。
【図3】本発明の方法及び従来方法によりそれぞれ形成した第2層溶接部表面での平均割れピッチと母材進展割れ深さを比較する図である。
【図4】本発明の溶接肉盛方法により形成した肉盛溶接部を母材表面に対して垂直に切断した断面での割れを示す図である。
【図5】本発明の溶接肉盛方法により形成した肉盛溶接部を母材表面と平行に切断した断面での割れを示す図である。
【図6】硬化肉盛溶接部の摩耗試験を行う実験装置を示す図である。
【図7】本発明の溶接肉盛方法により形成した肉盛溶接部の摩耗試験結果を示す図である。
【図8】従来のハーフラップ法による溶接ビードの形成順序と肉盛溶接部表面の割れ形状を示す図である。
【符号の説明】
1 溶接制御装置
2 溶接電源
3 母材
4 溶接トーチ
5 溶接ワイヤ
8 自走台車
12〜18 溶接ビード
23 肉盛溶接部
24 割れ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
In the present invention, when overlay welding is performed, weld cracking occurs in the overlay weld, and the weld crack is likely to lead to fracture of the base material. It relates to welding technology.
[0002]
[Prior art]
In parts where wear resistance is required, such as boilers for thermal power generation, parts used for coal crushing, such as roller tires of vertical mills, table segments, hoppers, etc. A member with high wear resistance such as cast iron, mild steel, or a cast metal base material having a high-hardness metal multi-layer welded on its surface is used. In some cases, a high-hardness metal is multilayered and welded to a worn part after use or a part where wear is expected before use. Generally, high-hardness metals have low cracking resistance, and it is difficult to avoid cracking when welding with high-hardness metals regardless of the base metal and welding material. It may cause. Therefore, a method that suppresses heat input in overlay welding and intentionally generates fine cracks in the weld overlay using a rapid heating / quenching process to release residual stress and reduce the development of cracks in the base metal. The used multi-layer welding is performed.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In the above conventional method, when cracks are intentionally generated while keeping the heat input of overlay welding low, as shown in FIG. 8, when overlay welding is performed with the weld beads stacked (half lap method), The cracks generated in the weld beads propagate to the adjacent weld beads one after another, and become a relatively regular shape that is a fine crack but is connected vertically and horizontally. When multilayer build-up welding is performed by this method, the crack generated in the first layer extends to the second and third layers, and the crack shape in the first layer is reproduced on the surface of the build-up weld. Such a regular crack shape increases the possibility of peeling of the weld metal and the fracture of the base metal, which is particularly problematic when applied to portions where intense vibrations occur, such as the roller tires of the above-mentioned vertical mills and table segments. Become.
[0004]
Moreover, in the conventional method, since fine cracks are generated by continuously suppressing heat input during overlay welding, the amount of weld metal is small and the work is inefficient.
[0005]
The object of the present invention is to solve the problems in the conventional methods described above, and build-up welding that can secure a built-up weld that minimizes the progress of cracks to the base metal with low possibility of peeling of the weld metal and breakage of the base metal It is to provide a method.
[0006]
Another object of the present invention, as described above, is to secure a welded weld that minimizes the progress of cracking to the base metal with a low possibility of welding metal peeling and base metal breakage, and more welding. An object of the present invention is to provide an overlay welding method for improving the efficiency.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the overlay welding method of the present invention is the first layer covering the base material surface in the method of overlay welding a high-hardness metal in multiple passes to the base material surface made of a material having high cracking sensitivity. In order to form a weld bead in parallel and adjacent to the base metal surface using welding conditions that limit the heat input of each pass to a predetermined value or less and generate fine cracks in the weld bead of each pass. The weld beads are formed so as to be separated from each other, and the weld beads are then overlapped with each other between the adjacent weld beads.
[0008]
By the above method, the weld residual stress is released immediately after build-up welding by generating fine and irregular cracks in the build-up weld, and cracks do not propagate deeply into the base metal, leading to fracture of the base metal Can be prevented.
[0009]
In order to achieve the above-mentioned another object, another overlay welding method of the present invention is an overlay welding method for overlay welding a high-hardness metal in a multi-pass multilayer to a base material surface made of a material having high cracking sensitivity. (1) Welding beads adjacent to the base material surface in parallel and adjacent to each other using welding conditions that limit the heat input of each pass to a predetermined value or less and cause fine cracks in the weld beads of each pass. Forming an initial layer covering the base material surface by forming a weld bead so as to overlap the weld bead between the adjacent weld beads, and (2) on the initial layer. As with the first layer, the heat input of each pass is limited to a predetermined value or less, and weld beads are formed in parallel and adjacent weld beads are separated from each other, and the adjacent weld beads are then overlapped with the two weld beads. Second by forming the weld bead as Forming a, [0010], wherein (3) the carrying out the high to overlaying welding of the third and subsequent layers may heat input from the first layer and the second layer further
In each of the overlay welding methods, the overlay welding is preferably performed using open arc welding. Also, in each overlay welding method, if the material with high cracking sensitivity is high chromium cast iron and the hard metal contains 5.4 wt% or less of carbon, the welding heat input of each pass forming the first layer Is preferably less than 2,000 J / cm. In another build-up welding method, high-efficiency build-up welding can be performed by setting the heat input after the third layer to 2,000 J / cm or more, for example, 7000 J / cm or more.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a diagram showing a build-up welding method according to the present invention. In multi-layer overlay welding of a high-hardness metal on the surface of a material that is highly susceptible to cracking, as shown in FIG. 1 (a), the first layer is welded so that the
[0012]
FIG. 2 shows an example of an automatic arc welding apparatus for performing multi-layer overlay welding of a hard metal on a material surface having high crack sensitivity according to the present invention. The automatic arc welding apparatus includes a welding control device 1, a
[0013]
When overlay welding is performed by the method of the present invention, no special device or technique is required, and the advantage is that a conventional gas shield arc device can be used as it is.
[0014]
Multi-layer overlay welding of high-hardness metal (C: 5.2 wt% , Cr: 25.3 wt% , remaining Fe ) to high chromium cast iron (C: 3 wt%, Cr: 20 wt%, remaining Fe ) using the above welding equipment Went.
[0015]
Table 1 and FIG. 3 show the measurement results of the average crack pitch and the base material progress crack depth on the surface of the built-up part when the welding conditions are changed and two-layer build-up welding is performed. Specimen No. Nos. 1 to 3 are overlay welded to the conventional half lap method. Nos. 4 to 7 are overlay welded by the method of the present invention (hereinafter referred to as the jump pass method). When welding under various conditions of
[0016]
[Table 1]
[0017]
Here, the average crack pitch shows the value which averaged the space | interval of the transverse crack which cross | intersects a weld bead longitudinal direction, and the 30 square mm square was used for the measurement. The heat input J (J / cm) is expressed as follows, where I: welding current (A), E: welding voltage (V), v: welding speed (cm / min).
[0018]
[Expression 1]
[0019]
Next, the first and second layers of the overlay welding are welded at a low heat input with a heat input of 1800 J / cm using the jump path method of the present invention. Multi-layer overlay welding (about 20 mm) was performed using heat input conditions (1800, 4032, 6000, 7980 J / cm). Table 2 shows the measurement results of welded test pieces Nos. 8 to 11, welding conditions, and base metal crack depth. It can be seen that even if the heat input in overlay welding of the third and subsequent layers is increased, the maximum value of the base material progress crack depth is constant at 3.5 mm and does not increase. This is because the fine and irregular cracks formed in the first layer propagate one after another in the second layer, so that it is possible to release the welding residual stress without keeping the heat input in overlay welding low. It is shown that.
[0020]
[Table 2]
[0021]
FIG. 4 shows a cracked state in one cross section obtained by cutting the test piece in a direction perpendicular to the base material surface, and FIG. 5 shows a cross section in which the test piece is cut in parallel with the base material surface. The cracking state at the surface position corresponding to approximately half) is shown.
[0022]
In order to confirm that sufficient wear resistance was ensured in the welded portion by overlay welding of the high hardness metal, a wear test was performed on the overlay welded portion. As shown in FIG. 6, the wear test was performed by applying a load to the
[0023]
[Table 3]
[0024]
When the wear resistance is indicated by a numerical value (ratio) obtained by dividing the wear amount of the base material (high chromium cast iron) by the wear amount of each test piece, the test pieces No. 8 to 11 are 1 for the base material 1 .69, 2.45, 2.75. From this test result, it can be seen that the build-up welded portion of the high-hardness metal is superior to the base material 1 in wear resistance, and the wear resistance is increased with the increase in heat input during build-up welding. This is because the crystal growth of carbides in the weld metal is promoted as the heat input increases. However, there is an upper limit to the increase in wear resistance, that is, the crystal growth of carbides in the weld metal, and even if the heat input during build-up welding is increased, an increase in wear resistance beyond a certain level cannot be expected. Conversely, if the heat input during overlay welding is increased too much, the residual stress is not sufficiently released, and as a result, the base material may be broken. Therefore, it is considered that the upper limit of the heat input during overlay welding of the high hardness metal is about 10,000 J / cm.
[0025]
【The invention's effect】
According to the present invention, a build-up welding method in which high-hardness metal is build-up welded to a surface of a base material made of a material having high cracking sensitivity, and a weld bead is first applied to the surface of the
[0026]
According to the present invention, another overlay welding method is the same as the overlay welding method in which the first layer and the second layer are formed, and the third and subsequent layers form a weld bead with a larger heat input. As described above, there is an effect that it is possible to prevent the progress of cracks as described above and to perform highly efficient overlay welding.
[Brief description of the drawings]
BRIEF DESCRIPTION OF DRAWINGS FIG. 1 is a diagram showing a welding bead formation order and a cracked shape of a surface of a weld weld by a weld overlay method of the present invention.
FIG. 2 is a view showing an example of a welding apparatus for carrying out the present invention.
FIG. 3 is a diagram comparing an average crack pitch and a base material progress crack depth at the surface of a second layer weld formed by the method of the present invention and the conventional method, respectively.
FIG. 4 is a diagram showing a crack in a cross section obtained by cutting a build-up weld formed by the weld build-up method of the present invention perpendicularly to the surface of a base material.
FIG. 5 is a diagram showing a crack in a cross section obtained by cutting a build-up weld formed by the weld build-up method of the present invention in parallel with the surface of a base material.
FIG. 6 is a view showing an experimental apparatus for performing a wear test of a hardfacing welded portion.
FIG. 7 is a diagram showing a result of a wear test of a weld overlay formed by the weld overlay method of the present invention.
FIG. 8 is a diagram showing the formation order of weld beads by the conventional half lap method and the crack shape on the surface of the weld overlay.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
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