JP3756745B2 - Processing device with temperature control seal mechanism - Google Patents
Processing device with temperature control seal mechanism Download PDFInfo
- Publication number
- JP3756745B2 JP3756745B2 JP2000259647A JP2000259647A JP3756745B2 JP 3756745 B2 JP3756745 B2 JP 3756745B2 JP 2000259647 A JP2000259647 A JP 2000259647A JP 2000259647 A JP2000259647 A JP 2000259647A JP 3756745 B2 JP3756745 B2 JP 3756745B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature
- processing
- hollow
- processing chamber
- processing apparatus
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
- Gasket Seals (AREA)
- Sealing Devices (AREA)
- Weting (AREA)
- Cleaning Or Drying Semiconductors (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、温度調節シール機構付処理装置に関するもので、更に詳細には、例えば半導体ウエハやLCD用ガラス基板等の被処理体を密封雰囲気の処理室内に収容して処理流体例えば薬液、リンス液あるいは乾燥流体、反応性ガス等を接触して処理を施す温度調節シール機構付処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、半導体デバイスの製造工程やLCD製造工程においては、シール機構を有する処理装置の一つとして半導体ウエハやLCD用ガラス等の被処理体(以下にウエハ等という)に付着したレジストやドライ処理後の残渣(ポリマ等)を除去するために、処理液やガス等の処理流体を用いる洗浄・乾燥処理装置が広く採用されている。ここでいう処理液とは、例えば有機溶剤あるいは有機酸や無機酸等の薬液とリンス液等で、ガスとは乾燥ガスや雰囲気コントロールガス等のことをいう。
【0003】
従来のこの種の洗浄・乾燥処理装置として、例えば、一側方にウエハ等の搬入・搬出用の開口を有する処理室と、この処理室内に配設されると共に、ウエハ等を収容したキャリアを回転する保持手段例えばロータと、処理室の開口部を閉塞する閉塞手段例えば蓋と、ウエハ等に対して液体を供給する液体供給手段と、ウエハ等に対してガスを供給するガス供給手段と、を具備する洗浄・乾燥装置が知られている。
【0004】
上記洗浄・乾燥処理装置において、ウエハ等に対して処理流体を接触して処理を施す際には、処理室外部に処理流体が漏れるのを防止するために、処理室と閉塞手段(蓋)とをシール機構によって気水密にする必要がある。そこで、従来では、処理室又は閉塞手段(蓋)のいずれか一方に、シール部材を配設している。また、シール効果を上げるために、例えば膨張タイプの中空シール部材を配設し、中空シール部材の中空部内に、例えば空気やN2ガス等の不活性ガスを供給して処理室と閉塞手段(蓋)間の気水密の維持も検討されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のこの種のシール機構においては、シール部材は、雰囲気が高温度である場合、劣化したり、また、空気やN2ガス等の圧縮性流体で加圧した場合は、圧力が常に一定にかかるため、処理雰囲気が高温度であるときは、シール部材が膨張して破裂したりシール効果が発揮できなくなる恐れがあり、処理流体や処理流体として高温の液体やガスを用いた場合の蒸気が外部に漏れるという問題が考えられる。また、処理流体として高温や低温の液体やガスを用いた場合、シール部材のゴム又は合成樹脂材料が膨張、収縮に不適正な状態に硬化したり軟化するため、シール性が低下するばかりか、シール部材の寿命が低下するという問題も考えられる。
【0006】
この発明は上記事情に鑑みなされたもので、シール性の向上及び寿命の増大を図れるようにした温度調節シール機構付処理装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、被処理体を保持した保持手段を処理室内に収容し、処理室を閉塞手段で密封した状態で、上記被処理体に処理流体を接触させて処理を施す処理装置において、 上記処理室と閉塞手段との閉塞部における処理室又は閉塞手段のいずれか一方に、可撓性を有する中空シール部材を配設し、 上記中空シール部材の中空部に、供給管路を介して加圧流体供給源を接続すると共に、供給管路中に、上記処理室内の温度に応じて加圧流体を温度調節する温度調節手段を介設してなることを特徴とする。
【0008】
また、請求項2記載の発明は、被処理体を保持した保持手段を処理室内に収容し、上記被処理体に処理流体を接触させて処理を施す処理装置において、 上記処理室に上記処理流体を排出可能な開口部を設け、上記開口部を閉塞手段により開閉可能に形成し、上記処理室と閉塞手段との閉塞部における処理室又は閉塞手段のいずれか一方に、可撓性を有する中空シール部材を配設し、 上記中空シール部材の中空部に、供給管路を介して加圧流体供給源を接続すると共に、供給管路中に、上記処理室内の温度に応じて加圧流体を温度調節する温度調節手段を介設してなることを特徴とする。
【0009】
また、請求項3記載の発明は、被処理体を保持した保持手段を処理室内に収容し、上記被処理体に処理流体を接触させて処理を施す処理装置において、 上記処理室に上記被処理体を搬出入可能な開口部を設け、上記開口部を閉塞手段により開閉可能に形成し、上記処理室と閉塞手段との閉塞部における処理室又は閉塞手段のいずれか一方に、可撓性を有する中空シール部材を配設し、 上記中空シール部材の中空部に、供給管路を介して加圧流体供給源を接続すると共に、供給管路中に、上記処理室内の温度に応じて加圧流体を温度調節する温度調節手段を介設してなることを特徴とする。
【0010】
また、請求項4記載の発明は、被処理体を保持した保持手段を処理室内に収容し、上記被処理体に処理流体を接触させて処理を施す処理装置において、 上記処理室に上記保持手段を摺動可能な開口部を設け、上記開口部における上記保持手段の摺動部側に、可撓性を有する中空シール部材を配設し、 上記中空シール部材の中空部に、供給管路を介して加圧流体供給源を接続すると共に、供給管路中に、上記処理室内の温度に応じて加圧流体を温度調節する温度調節手段を介設してなることを特徴とする。
【0011】
この発明において、上記処理室内の温度を検出する温度検出手段と、該温度検出手段によって検出された温度に基づいて上記温度調節手段に制御信号を伝達する制御手段とを具備する方が好ましい(請求項5)。また、上記供給管路に、圧力検出手段及び開閉手段を介設する方が好ましい(請求項6)。また、上記中空シール部材を、二重に配設し、両中空シール部材間に漏れ検出手段を介して排気手段を接続すると共に、漏れ検出手段に接続する制御手段によりシール部を監視可能に形成することができ(請求項7)、また、加圧流体供給源を、液体供給源にて形成し、上記中空シール部材の中空部に、排液管を接続すると共に、排液管に、開閉手段と流量調整手段とを並列状に介設する方が好ましい(請求項8)。
【0012】
このように構成することにより、中空シール部材の中空部に加圧流体供給源から加圧流体例えば空気や不活性ガス等の気体あるいは例えば純水等の液体を供給して中空シール部材を膨脹させてシールすることができ、加圧流体の温度を温度調節手段によって調節することができる。したがって、処理流体の温度状況に応じて加圧流体の温度を調節することができるので、中空シール部材を膨張、収縮に最適な状態とすることができ、シール性の向上を図ることができると共に、シール部材の寿命の増大が図れる(請求項1〜5,7,8)。
【0013】
また、供給管路に、圧力検出手段及び開閉手段を介設することにより、加圧状態を圧力検出手段にて監視することができる。したがって、万一、中空シール部材が破損してシール効果を発揮しなくなった場合には、その状態を圧力検出手段によって検知することができるので、安全性の向上が図れる(請求項6)。
【0014】
また、加圧流体として液体(非圧縮流体)を用いて中空シール部材の中空部内に液体を流すことによって、温度環境に影響を受けることなくシール部材の膨張、収縮を適正な状態に維持することができるので、シール部材自体の寿命を増大させることができる(請求項8)。また、排液管に、開閉手段と流量調整手段とを並列状に介設することによって、液体の排液量を調節してシール状態と非シール状態にすることができると共に、シール時と非シール時にも温度調節された液体を流すことができる(請求項8)。また、シール部材が破損した場合に開閉手段を開放して液体を速やかに排水することができる(請求項8)。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。この実施形態では半導体ウエハの洗浄・乾燥処理装置にこの発明に係るシール機構を適用した場合について説明する。
【0016】
図1はこの発明に係るシール機構を適用した洗浄・乾燥処理システムの一例を示す概略平面図である。
【0017】
上記洗浄・乾燥処理システムは、被処理体である半導体ウエハW(以下にウエハWという)の複数枚例えば25枚を収納する容器例えばキャリア1を搬入、搬出するための搬入・搬出部2と、ウエハWを液処理すると共に乾燥処理する処理部3と、搬入・搬出部2と処理部3との間に位置してウエハWの受渡し、位置調整及び姿勢変換等を行うインターフェース部4とで主に構成されている。なお、搬入・搬出部2とインターフェース部4の側方には、空のキャリア1を一時収納するキャリアストック5と、キャリア1をクリーニングするキャリアクリーナ6が配設されている。
【0018】
上記搬入・搬出部2は、洗浄・乾燥処理装置の一側端部に配置されており、キャリア搬入部2aとキャリア搬出部2bが併設されている。
【0019】
上記インターフェース部4には、キャリア載置台7が配置されており、このキャリア載置台7と、搬入・搬出部2との間には、キャリア搬入部2aから受け取ったキャリア1をキャリア載置台7又はキャリアストック5上に搬送し、キャリア載置台7上のキャリア1をキャリア搬出部2b又はキャリアストック5へ搬送するキャリア搬送手段8が配設されている。また、インターフェース部4には、処理部3と連なる搬送路9が設けられており、この搬送路9にウエハ搬送手段例えばウエハ搬送チャック10が移動自在に配設されている。このウエハ搬送チャック10は、キャリア載置台7上のキャリア1内から未処理のウエハWを受け取った後、処理部3に搬送し、処理部3にて処理された処理済みのウエハWをキャリア1内に搬入し得るように構成されている。
【0020】
一方、上記処理部3には、ウエハWに付着するレジストやポリマ等を除去するこの発明に係る処理装置20が配設されている。
【0021】
上記処理装置20は、図2に示すように、ウエハWを保持する回転可能な保持手段例えばロータ21と、このロータ21を水平軸を中心として回転駆動する駆動手段であるモータ22と、ロータ21にて保持されたウエハWを包囲する複数例えば2つの処理室(第1の処理室,第2の処理室)を形成する内チャンバ23,外チャンバ24と、これら内チャンバ23又は外チャンバ24内に収容されたウエハWに対して処理流体例えばレジスト剥離液,ポリマ除去液等の薬液の供給手段50、この薬液の溶剤例えばイソプロピルアルコール(IPA)の供給手段60、リンス液例えば純水等の処理液の供給手段(リンス液供給手段)70又は例えば窒素(N2)等の不活性ガスや清浄空気等の乾燥気体(乾燥流体)の供給手段80{図2では薬液供給手段50と乾燥流体供給手段80を示す。}と、内チャンバ23を構成する内筒体25と外チャンバ24を構成する外筒体26をそれぞれウエハWの包囲位置とウエハWの包囲位置から離れた待機位置に切り換え移動する移動手段例えば第1,第2のシリンダ27,28及びウエハWを上記ウエハ搬送チャック10から受け取ってロータ21に受け渡すと共に、ロータ21から受け取ってウエハ搬送チャック10に受け渡す被処理体受渡手段例えばウエハ受渡ハンド29とで主要部が構成されている。
【0022】
上記のように構成される処理装置20におけるモータ22、処理流体の各供給手段50,60,70,80{図2では薬液供給手段50と乾燥流体供給手段80を示す。}の供給部、ウエハ受渡ハンド29等は制御手段例えば中央演算処理装置30(以下にCPU30という)によって制御されている。
【0023】
また、図3に示すように、上記ロータ21は、水平に配設されるモータ22の駆動軸22aに片持ち状に連結されて、ウエハWの処理面が鉛直になるように保持し、水平軸を中心として回転可能に形成されている。この場合、ロータ21は、モータ22の駆動軸22aにカップリング22bを介して連結される回転軸21Aを有する第1の回転板21aと、この第1の回転板21aと対峙する第2の回転板21bと、第1及び第2の回転板21a,21b間に架設される複数例えば4本の固定保持棒31と、これら固定保持棒31に列設された保持溝(図示せず)によって保持されたウエハWの上部を押さえる図示しないロック手段及びロック解除手段によって押え位置と非押え位置とに切換移動する一対の押え棒32とで構成されている。また、ロータ21の回転軸21Aは、ベアリング33を介して第1の固定壁34に回転可能に支持されており、第1の固定壁側のベアリング33に連接するラビリンスシール35によってモータ22側に発生するパーティクル等が処理室内に侵入しないように構成されている(図3参照)。なお、モータ22は、第1の固定壁34に連設される固定筒体36内に収納されている。また、モータ22は、予めCPU30に記憶されたプログラムに基づいて所定の回転数を選択的に行い得るように制御されている。
【0024】
なお、モータ22は過熱される虞があるので、モータ22には、過熱を抑制するための冷却手段37が設けられている。この冷却手段37は、図2に示すように、モータ22の周囲に配管される循環式冷却パイプ37aと、この冷却パイプ37aの一部と冷却水供給パイプ37bの一部を配設して、冷却パイプ37a内に封入される冷媒液を冷却する熱交換器37cとで構成されている。この場合、冷媒液は、万一漏洩してもモータ22が漏電しないような電気絶縁性でかつ熱伝導性の良好な液、例えばエチレングリコールが使用されている。また、この冷却手段37は、図示しない温度センサによって検出された信号に基づいて作動し得るように上記CPU30によって制御されている。なお、冷却手段37は必ずしも上記のような構造である必要はなく、例えば空冷式あるいはペルチェ素子を用いた電気式等任意のものを使用することができる。
【0025】
一方、処理室例えば内チャンバ23(第1の処理室)は、閉塞手段である第1の固定壁34と、この第1の固定壁34と対峙する閉塞手段である第2の固定壁38と、これら第1の固定壁34及び第2の固定壁38との間にそれぞれ後述するシール機構40(40A)を構成する第1及び第2のシール部材40a,40bを介して係合する内筒体25とで形成されている。すなわち、内筒体25は、移動手段である第1のシリンダ27の伸張動作によってロータ21とウエハWを包囲する位置まで移動されて、第1の固定壁34との間に第1のシール部材40aを介してシールされると共に、第2の固定壁38との間に第2のシール部材40bを介してシールされた状態で内チャンバ23(第1の処理室)を形成する(図2及び図3参照)。また、第1のシリンダ27の収縮動作によって固定筒体36の外周側位置(待機位置)に移動されるように構成されている。この場合、内筒体25の先端開口部は第1の固定壁34との間に第2のシール部材40bを介してシールされ、内筒体25の基端部は固定筒体36の中間部に周設されたフランジ部36aに第1のシール部材40aを介してシールされて、内チャンバ23内に残存する薬液の雰囲気が外部に漏洩するのを防止している。
【0026】
また、外チャンバ24(第2の処理室)は、待機位置に移動された内筒体25との間に第2のシール部材40bを介在する第1の固定壁34と、第2の固定壁38と、第2の固定壁38と内筒体25との間にそれぞれ第3及び第4のシール部材40c,40dを介して係合する外筒体26とで形成されている。すなわち、外筒体26は、移動手段である第2のシリンダ28の伸張動作によってロータ21とウエハWを包囲する位置まで移動されて、第2の固定壁38との間に第3のシール部材40cを介してシールされると共に、外筒体26の基端部外方に位置する第4のシール部材40dを介してシールされた状態で、外チャンバ24(第2の処理室)を形成する。また、第2のシリンダ28の収縮動作によって固定筒体36の外周側位置(待機位置)に移動されるように構成されている。この場合、外筒体26と内筒体25の基端部間には第4のシール部材40dが介在されて、シールされている。したがって、内チャンバ23の内側雰囲気と、外チャンバ24の内側雰囲気とは、互いに気水密な状態に離隔されるので、両チャンバ23,24内の雰囲気が混じることなく、異なる処理流体が反応して生じるクロスコンタミネーションを防止することができる。
【0027】
上記のように構成される内筒体25と外筒体26は共に一端に向かって拡開するテーパ状に形成されており、同一水平線上に対峙する第1の固定壁34、第2の固定壁38及び装置側壁39に架設された互いに平行な複数(例えば3本)のガイドレール(図示せず)に沿って摺動可能に取り付けられており、上記第1及び第2のシリンダ27,28の伸縮動作によって同心上に互いに出没可能及び重合可能に形成されている。このように内筒体25及び外筒体26を、一端に向かって拡開するテーパ状に形成することにより、処理時に内筒体25又は外筒体26内でロータ21が回転されたときに発生する気流が拡開側へ渦巻き状に流れ、内部の薬液等が拡開側へ排出し易くすることができる。また、内筒体25と外筒体26とを同一軸線上に重合する構造とすることにより、内筒体25と外筒体26及び内チャンバ23及び外チャンバ24の設置スペースを少なくすることができると共に、装置の小型化が図れる。
【0028】
なお、上記内筒体25及び外筒体26はステンレス鋼にて形成されている。また、内筒体25の外周面には例えばポリテトラフルオロエチレン(テフロン)等の断熱層が形成されており、この断熱層によって内チャンバ23内で処理に供される薬液及び薬液の蒸気が冷えるのを防止し得るように構成されている。
【0029】
一方、シール機構40を構成する上記第1ないし第4のシール部材40a〜40dは、シールする対象物すなわち内筒体25、外筒体26、第1の固定壁34、第2の固定壁35の一方に膨隆可能又は変形可能に装着される例えばエチレン・プロピレン・ジエン・ゴム(EPDM)やカルレッツ(商品名)等の耐熱性、耐薬品性、耐候性等に富む合成ゴム製の中空パッキンにて形成されており、加圧流体(圧縮流体又は非圧縮流体)を封入することにより膨脹して、対象物(内筒体25、外筒体26、第1の固定壁34、第2の固定壁35)をシールし、加圧流体の供給を停止すると共に、排出することにより、シールが解除され、内筒体25あるいは外筒体26が移動し得るようになっている。
【0030】
以下に、シール機構40について、図5〜図7を参照して詳細に説明する。図5は、この発明に係るシール機構40の第一実施形態のシール前の状態を示す概略断面図、図6は、第一実施形態のシール状態を示す概略断面図である。
【0031】
上記シール機構40は、上記中空シール部材40a〜40d(以下に中空シール部材40aを代表して説明する。)を、例えば上記内筒体25の端部内周面部に、取付ねじ302をもって取り付けられる取付ブロック300介して配設される中空シール部材100(以下に中空パッキン100という)を具備してなり、各中空パッキン100の中空部102に空気供給管104を介して加圧流体供給源例えば空気供給源103が接続されている。
【0032】
なお、取付ブロック300に設けられた通路301及びこの通路301に連通するように内筒体25に設けられた連通路25aを介して空気供給管104が接続されている。そして、空気供給管104には、空気供給源103から中空パッキン100に向かって順に、開閉手段である開閉弁105,蓄圧器106,逆止弁107と可変絞り108とで構成される流量調整弁109、圧力検出手段である圧力検出スイッチ110及び温度調節手段である温度調節器200が介設されている。
【0033】
この場合、温度調節器200は、例えば空気供給管104に近接する位置に配設される熱交換チューブに熱媒体を循環する熱交換器やペルチェ素子を用いた電気式熱交換器等にて形成されている。この温度調節器200は、制御手段例えば中央演算処理装置400(以下にCPU400という)からの制御信号に基づいて加圧流体である空気を所定温度に調節するように構成されている。なお、この場合、内チャンバ23(処理室)内に温度センサ(図示せず)を配設し、この温度センサからの検出信号をCPU400に伝達し、CPU400に予め記憶された温度データと比較演算処理して制御信号を温度調節器200に伝達するようにしてもよい。また、圧力検出スイッチ110は、CPU400に電気的に接続されており、この圧力検出スイッチ110にて検出された検出信号がCPU400に伝達され、CPU400から例えばアラーム等の信号が発せるようになっている。
【0034】
上記のように構成されるシール機構40によれば、図5に示す非シール状態では、開閉弁105は閉じて空気供給源103からの空気の供給が停止しており、中空パッキン100は収縮した状態で第1の固定壁34から後退している。したがって、内筒体25は、中空パッキン100に接触することなく使用位置と待機位置に移動することができる。また、図6に示すシール状態では、開閉弁105が開放して空気供給源103からの供給される空気が蓄圧器106に蓄えられた空気の相乗作用によって加圧されると共に、温度調節器200によって所定の温度例えば40℃に温度調節されて中空パッキン100の中空部102内に供給され、この圧縮空気によって中空パッキン100が膨脹して第1の固定壁34に密接して、内筒体25と第1の固定壁34との間の気水密を維持することができる。このシール状態において、内チャンバ23(処理室)内が例えば80℃の高温雰囲気におかれた場合でも、中空パッキン100の中空部102内に供給される空気の温度を40℃に調節することができるので、中空パッキン100が膨張、収縮に不適正な状態に硬化したり軟化することがない。したがって、適正にシール状態は維持されるので、第1の処理室(内チャンバ23)内の雰囲気が外部に漏れる恐れはない。なお、中空パッキン100の中空部102内の圧力が低下した場合、圧力検出スイッチ110が減圧状態を検出して、その検出信号をCPU400に伝達することができ、CPU400からの制御信号(アラーム等)によって中空パッキン100の破損等を検知することができる。これにより、例えば次の処理の前に破損した中空パッキン100を交換あるいは補修することができる。
【0035】
図7は、この発明に係る温度調節シール機構の第二実施形態を示す概略断面図である。第二実施形態は、更にシール性の向上を図ると共に、中空パッキン100自体の寿命の増大を図れるようにした場合である。
【0036】
すなわち、上記中空パッキン100の中空部102に供給管路である純水供給管120を介して加圧流体供給源である液体例えば純水供給源121を接続する一方、中空パッキン100の中空部102に、排液管122を接続した場合である。この場合、純水供給管120には、純水供給源121から中空パッキン100側に向かって順に、開閉手段である開閉弁105A、圧力検出手段であるフローメータ123及び温度調節器200Aが介設されている。そして、フローメータ123は、上記第一実施形態と同様に、上記CPU400に電気的に接続されており、中空パッキン100が破損等した場合を検出し得るようになっている。また、温度調節器200Aは、上記第一実施形態と同様に、例えば純水供給管120に近接する位置に配設される熱交換チューブに熱媒体を循環する熱交換器やペルチェ素子を用いた電気式熱交換器等にて形成されている。この温度調節器200Aは、CPU400からの制御信号に基づいて加圧流体である純水を所定温度に調節するように構成されている。なお、この場合、内チャンバ23(処理室)内に温度センサ(図示せず)を配設し、この温度センサからの検出信号をCPU400に伝達し、CPU400に予め記憶された温度データと比較演算処理して制御信号を温度調節器200に伝達するようにしてもよい。また、排液管122には、開閉手段であるドレン弁124と流量調整手段である可変絞り125とが並列状に介設されている。
【0037】
上記のように構成されるシール機構40Aによれば、開閉弁105Aを開放して純水供給源121から純水を純水供給管120内に流すと共に、温度調節器200Aによって純水を所定温度例えば40℃に温度調節して、中空パッキン100の中空部102内に供給して中空パッキン100を膨脹させて第1の固定壁(図示せず)に密接させてシールすることができる。また、中空パッキン100の中空部102内に供給された純水は可変絞り125によって所定の流量が常時ドレン側に排水されているので、中空パッキン100は純水によって所定温度に維持される。したがって、純水を所定量供給することにより、中空パッキン100の変形量(膨張、収縮)を正確に規定することができるので、余分な圧力すなわち余分な純水を供給することなく、シール性を維持することができる。また、高温度下における処理室(内チャンバ23)内の温度例えば80℃による中空パッキン100の温度上昇を抑制することができるので、シール部材自体の寿命を増大させることができる。また、排液管122に、ドレン弁124と可変絞り125とが並列状に介設されているので、純水の排水量を調節することができ、非シール時はドレン弁124を用いて純水を流通させることもできると共に、シール時に万一、中空パッキン100が破損した場合にドレン弁124を開放して純水を速やかに排水することができる。したがって、純水が処理室(内チャンバ23)内に侵入することはない。なお、排出される純水は循環して使用してもよい。
【0038】
なお、第二実施形態において、その他の部分は上記第一実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付して、説明は省略する。
【0039】
なお、上記説明では、中空パッキン100を内筒体25に配設する場合について説明したが、内筒体25の閉塞対象物となる第1の固定壁34あるいは第2の固定壁38に中空パッキン100を配設してもよい。
【0040】
図8は、この発明に係る温度調節シール機構の第三実施形態の非シール状態及びシール状態を示す概略断面図である。第三実施形態は、中空シール部材(中空パッキン)を小さな加圧流体圧によって変形させてシールさせるようにした場合である。
【0041】
すなわち、第三実施形態のシール機構40Bは、第1の固定壁(図示せず){閉塞手段}側に向かって変形可能な変形中空パッキン130(図8(a)参照)を内筒体25に配設し、変形中空パッキン130の中空部102に、開閉切換手段である開閉切換弁140を介して加圧流体供給源例えば空気供給源103を接続した場合である。この場合、変形中空パッキン130は、非加圧状態(非シール状態)において常時断面凹状例えば断面略M字状に形成されている。なお、この場合、変形中空パッキン130と空気供給源103とを接続する空気供給管104には、空気供給源103側から変形中空パッキン130側に向かって開閉切換弁140、流量調整弁109、圧力検出スイッチ110(圧力検出手段)及び温度調節器200(温度調節手段)が介設されている。そして、上記第一実施形態と同様に、温度調節器200はCPU400からの制御信号に基づいて加圧流体である空気を所定温度に調節するように構成されている。また、圧力検出スイッチ110は、CPU400に電気的に接続されている。
【0042】
このように、非加圧状態において、断面略M字状の変形中空パッキン130の中空部102に、開閉切換弁140、圧力検出スイッチ110及び温度調節器200を介して空気供給源103を接続することにより、内筒体25の待機時や移動時に、開閉切換弁140を排気側に切り換えて、空気供給源103からの加圧空気の供給を停止して変形中空パッキン130を断面略M字状にすることができ、変形中空パッキン130を第1の固定壁34と非接触とすることができる(図8(a)参照)。また、内筒体25が、使用位置に移動された状態において、開閉切換弁140を加圧側に切り換えると、空気供給源103から変形中空パッキン130の中空部102内に、温度調節された加圧空気が供給されて、変形中空パッキン130が凸状に変形して、第1の固定壁34の外周面に密接し、内筒体25と第1の固定壁34とをシールすることができる(図8(b)参照)。このシール状態において、上記第一実施形態と同様に、温度調節器200とCPU400によって変形中空パッキン130の温度が所定の温度に維持されている。また、圧力検出スイッチ110とCPU400によって変形中空パッキン130の破損やシール効果の低下等が監視されている。なお、処理が終了した際、開閉切換弁140を排気側に切り換えれば、変形中空パッキン130は再び断面略M字状に変形して、第1の固定壁34の外周面と非接触となる。
【0043】
したがって、第三実施形態のシール機構40Bによれば、空気供給源103からの小さな加圧空気の供給によって、変形中空パッキン130が凸状に変形してシール状態を維持するので、シール状態を確実にすることができる。また、変形中空パッキン130の中空部102内の空気を排気すると、変形中空パッキン130が断面略M字状に変形するので、第1の固定壁34との非接触状態が確実になるので、内筒体25の移動の際、変形中空パッキン130が第1の固定壁34(閉塞手段)に接触して摩擦することがなくなり、変形中空パッキン130の寿命の増大を図ることができる。
【0044】
なお、第三実施形態において、その他の部分は、上記第一、第二実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付して、説明は省略する。
【0045】
図9は、この発明に係る温度調節シール機構の第四実施形態の非シール状態を示す概略断面図、図10は、第四実施形態のシール状態を示す概略断面図である。
【0046】
第四実施形態は、上記第一実施形態における中空シール部材(中空パッキン)を二重に配設してシール性の向上及び寿命の増大を図れるようにした場合である。
【0047】
第四実施形態のシール機構40Cは、取付ねじ302をもって取り付けられる2個の取付ブロック300を介して二重に配設される中空パッキン100を具備しており、各中空パッキン100の中空部102に空気供給管104を介して加圧流体供給源例えば空気供給源103が接続されている。
【0048】
なお、取付ブロック300に設けられた通路301及びこの通路301に連通するように内筒体25に設けられた連通路25aを介して空気供給管104が接続されている。この場合、各空気供給管104には、空気供給源103から中空パッキン100に向かって順に、閉塞手段である閉塞弁105、畜圧器106、逆止弁107と可変絞り108とで構成される流量調整弁109、圧力検出スイッチ110及び温度調節器200が介設されている。そして、上記第一実施形態と同様に、温度調節器200はCPU400からの制御信号に基づいて加圧流体である空気を所定温度に調節するように構成されている。また、圧力検出スイッチ110は、CPU400に電気的に接続されている。
【0049】
上記のように構成されるシール機構40Cによれば、図9に示す非シール状態では、開閉弁105は閉じて空気供給源103からの空気の供給が停止しており、両中空パッキン100は収縮した状態で第1の固定壁34から交代している。したがって、内筒体25は、中空パッキン100に接触することなく使用位置と待機位置に移動することができる。また、図10に示すシール状態では、開閉弁105が解放して空気供給源103からの供給される空気が畜圧器106に蓄えられた空気の相乗作用によって加圧されると共に、温度調節器200によって所定の温度例えば40℃に温度調節されて両中空パッキン100の中空部102内に供給され、この圧縮空気によって両中空パッキン100が膨張して第1の固定壁34に密接して、内筒体25と第1の固定壁34との間の気水密を維持することができる。このシール状態において、内チャンバ23(処理室)内が例えば80℃の高温雰囲気におかれた場合でも、両中空パッキン100の中空部102内に供給される空気の温度を40℃に調節することができるので、両中空パッキン100が膨張、収縮に不適正な状態に硬化したり軟化することがない。したがって、適正にシール状態は維持されるので、第1の処理室(内チャンバ23)内の雰囲気が外部に漏れる恐れはない。このシール状態において、万一、中空パッキン100の一方が破損したとしても、他方の中空パッキン100によってシール状態は維持されるので、第1の処理室(内チャンバ23)内の雰囲気が外部に漏れる恐れはない。なお、中空パッキン100の中空部102内の圧力が低下した場合、圧力検出スイッチ110が減圧状態を検出して、その検出信号をCPU400に伝達することができ、CPU400からの制御信号(アラーム等)によって中空パッキン100の破損等を検知することができる。これにより、例えば次の処理の前に破損した中空パッキン100を交換あるいは補修することができる。
【0050】
なお、第四実施形態において、その他の部分は、上記第一〜第三実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付して、説明は省略する。
【0051】
図11は、この発明に係る温度調節シール機構の第五実施形態を示す概略断面図である。
【0052】
第五実施形態は、上記第二実施形態における中空シール部材(中空パッキン)を二重に配設してシール性の向上及び寿命の増大を図れるようにした場合である。
【0053】
すなわち、上記両中空パッキン100の中空部102に純水供給管120を介して加圧流体供給源である純水供給源121を接続する一方、両中空パッキン100の中空部102に、排水管122を接続した場合である。この場合、純水供給管120には、冷却水供給源121から中空パッキン100,101側に向かって順に、開閉手段である開閉弁105A、圧力検出手段であるフローメータ123及び温度調節器200が介設されている。そして、フローメータ123は、上記第二実施形態と同様に、上記CPU400に電気的に接続されており、両中空パッキン100が破損等した場合を検出し得るようになっている。また、温度調節器200Aは、上記第一〜第四実施形態と同様に、CPU400からの制御信号に基づいて加圧流体である純水を所定温度に調節するように構成されている。また、排水管122は、開閉手段であるドレン弁124と流量調整手段である可変絞り125とが並列状に介設されている。
【0054】
上記のように構成されるシール機構40Dによれば、開閉弁105Aを開放して純水供給源121から純水を純水供給管120内に流すと共に、温度調節器200Aによって純水を所定温度例えば40℃に温度調節して、両中空パッキン100の中空部102内に供給して中空パッキン100を膨張させて第1の固定壁(図示せず)に密接させてシールすることができる。また、中空パッキン100の中空部102内に供給された純水は可変絞り125によって所定の流量が常時ドレン側に排水されているので、中空パッキン100は純水によって所定温度に維持される。したがって、純水を所定量供給することにより、中空パッキン100の変形量(膨張、収縮)を正確に規定することができるので、余分な圧力すなわち余分な純水を供給することなく、シール性を維持することができる。また、高温度下における処理室(内チャンバ23)内の温度例えば80℃による中空パッキン100の温度上昇を抑制することができるので、シール部材自体の寿命を増大させることができる。また、排液管122に、ドレン弁124と可変絞り125とが並列状に介設されているので、純水の排水量を調節することができ、非シール時はドレン弁124を用いて純水を流通させることもできると共に、シール時に万一、中空パッキン100が破損した場合にドレン弁124を開放して純水を速やかに排水することができる。したがって、純水が処理室(内チャンバ23)内に侵入することはない。
【0055】
なお、第五実施形態において、その他の部分は上記第一〜第四実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付して、説明は省略する。
【0056】
なお、上記第三実施形態における変形中空パッキン130を、上記第四、第五実施形態と同様に、二重に配設することも可能である。
【0057】
なお、中空パッキン100又は変形中空パッキン130を二重に配設した形態において、図9に二点鎖線で示すように、両中空パッキン100(又は変形中空パッキン130)間に、ガスセンサ111(漏れ検出手段)を介して排気手段112を接続する方が好ましい。また、ガスセンサ111を400に電気的に接続することにより、中空パッキン100(又は変形中空パッキン130)のシール効果の低下を検知(監視)することができる。
【0058】
また、上記説明では、シール機構40、40A〜40Dを第1のシール部材40aを代表して説明したが、その他の第2〜第4のシール部材40b〜40dにおいても同様に上記シール機構40、40Aを適用することができる。
【0059】
なお、上記処理流体供給手段のうち、薬液例えばポリマ除去液の供給手段50は、図2、図3及び図4に示すように、内筒体25内に取り付けられる薬液供給ノズル51と、薬液供給部52と、この薬液供給ノズル51と薬液供給部52とを接続する薬液供給管路53に介設されるポンプ54、フィルタ55、温度調整器56、薬液供給弁57を具備してなる。この場合、薬液供給部52は、薬液供給源58と、この薬液供給源58から供給される新規の薬液を貯留する薬液供給タンク52Aと、処理に供された薬液を貯留する循環供給タンク52bとで構成されており、両薬液供給タンク52A,52bには、上記内チャンバ23の拡開側部位の下部に設けられた第1の排液ポート41に第1の排液管42が接続され、第1の排液管42には、図示しない切換弁(切換手段)を介して循環管路90が接続されている。なお、内チャンバ23の拡開側部位の上部には、第1の排気ポート43が設けられており、この第1の排気ポート43には、図示しない開閉弁を介設した第1の排気管44が接続されている。また、両供給タンク52A,52bの外部には温度調整用ヒータ52cが配設されて、供給タンク52A,52b内の薬液が所定の温度に維持されるようになっている。また、薬液供給ノズル51は、ロータ21にて保持された複数例えば25枚のウエハW全体に均一に薬液を供給し得るように、最側端のウエハWの外方及び各ウエハW間に位置する26個のノズル孔(図示せず)を有するシャワーノズルにて形成されており、かつ各ノズル孔から薬液が略扇形状に噴射されるように構成されている。したがって、薬液供給ノズル51のノズル孔から、ロータ21と共に回転するウエハに向かって薬液を供給することにより、ロータ21に保持された複数例えば25枚のウエハWに均一に薬液を供給することができる。ここで、ロータ21には25枚のウエハWがキャリア1に収納されていた時と同じ間隔で保持されている場合を説明したが、キャリア収納時の間隔の半分で例えば50枚をロータ21に保持させることもある。この場合は、ノズル孔は51個となる。
【0060】
薬液の溶剤例えばIPAの供給手段60は、図4に示すように、内筒体25内に取り付けられる上記薬液供給ノズルを兼用する供給ノズル51(以下に薬液供給ノズル51で代表する)と、溶剤供給部61と、この供給ノズル51と薬液供給部52とを接続するIPA供給管路62に介設されるポンプ54A、フィルタ55A、IPA供給弁63を具備してなる。ここでいう薬液の溶剤とは薬液と反応することなく、その後の工程で使用されるリンス液とも反応することがない液体で、この薬液の溶剤により、ウエハWやチャンバに付着した薬液を大まかに洗い流すことができるものであればよい。この場合、溶剤供給部61は、溶剤例えばIPAの供給源64と、このIPA供給源64から供給される新規のIPAを貯留するIPA供給タンク61Aと、処理に供されたIPAを貯留する循環供給タンク61bとで構成されており、両IPA供給タンク61A,61bには、上記内チャンバ23の拡開側部位の下部に設けられた第1の排液ポート41に接続する第1の排液管42に図示しない切換弁(切換手段)を介して循環管路90が接続されている。
【0061】
一方、リンス液例えば純水の供給手段70は、図2,図3及び図4に示すように、第2の固定壁38に取り付けられる純水供給ノズル71と、純水供給源72と、純水供給ノズル71と純水供給源72とを接続する純水供給管路73に介設される供給ポンプ74、純水供給弁75とを具備してなる。この場合、純水供給ノズル71は、内チャンバ23の外側に位置すると共に、外チャンバ24の内側に位置し得るように配設されており、内筒体25が待機位置に後退し、外筒体26がロータ21とウエハWを包囲する位置に移動して外チャンバ24を形成した際に、外チャンバ24内に位置して、ウエハWに対して純水を供給し得るように構成されている。
【0062】
また、外チャンバ24の拡開側部位の下部には、第2の排液ポート45が設けられており、この第2の排液ポート45には、図示しない開閉弁を介設した第2の排液管46が接続されている。なお、第2の排液管46には、純水の比抵抗値を検出する比抵抗計47が介設されており、この比抵抗計47によってリンス処理に供された純水の比抵抗値を検出し、その信号を上記CPU30に伝達するように構成されている。したがって、この比抵抗計47でリンス処理の状況を監視し、適正なリンス処理が行われた後、リンス処理を終了することができる。
【0063】
なお、上記外チャンバ24の拡開側部位の上部には、第2の排気ポート48が設けられており、この第2の排気ポート48には、図示しない開閉弁を介設した第2の排気管49が接続されている。
【0064】
また、乾燥流体供給手段80は、図2、図3及び図4に示すように、第2の固定壁38に取り付けられる乾燥流体供給ノズル81と、乾燥流体例えば窒素(N2)供給源82と、乾燥流体供給ノズル81とN2供給源82とを接続する乾燥流体供給管路83に介設される開閉弁84、フィルタ85、N2温度調整器86とを具備してなり、かつ乾燥流体供給管路83におけるN2温度調整器86の二次側に切換弁87を介して上記IPA供給管路62から分岐される分岐管路88を接続してなる。この場合、乾燥流体供給ノズル81は、上記純水供給ノズル71と同様に内チャンバ23の外側に位置すると共に、外チャンバ24の内側に位置し得るように配設されており、内筒体25が待機位置に後退し、外筒体26がロータ21とウエハWを包囲する位置に移動して外チャンバ24を形成した際に、外チャンバ24内に位置して、ウエハWに対してN2ガスとIPAの混合流体を霧状に供給し得るように構成されている。この場合、N2ガスとIPAの混合流体で乾燥した後に、更にN2ガスのみで乾燥する。なお、ここでは、乾燥流体がN2ガスとIPAの混合流体である場合について説明したが、この混合流体に代えてN2ガスのみを供給するようにしてもよい。
【0065】
なお、上記薬液供給手段50、IPA供給手段60、純水供給手段70及び乾燥流体供給手段80におけるポンプ54,54A、温度調整器56,N2温度調整器86、薬液供給弁57、IPA供給弁63及び切換弁87は、CPU30によって制御されている(図2参照)。
【0066】
なお、上記のように構成される処理装置20は、上方にフィルタユニット(図示せず)を有する処理空間内に配設されて、常時清浄空気がダウンフローされている。
【0067】
次に、上記洗浄・乾燥処理装置の動作態様について説明する。まず、搬入・搬出部2のキャリア搬入部2Aに搬入された未処理のウエハWを収納したキャリア1を、キャリア搬送手段8によってキャリア載置台7上に搬送する。次に、ウエハ搬送チャック10がキャリア載置台7上に移動して、キャリア1内からウエハWを搬出し、受け取ったウエハWを処理部3の処理装置20の上方、すなわち、内筒体25及び外筒体26が待機位置に後退した状態のロータ21の上方位置まで搬送する。すると、ウエハ受渡ハンド29が上昇して、ウエハ搬送チャック10にて搬送されたウエハWを受け取り、その後、下降してウエハWをロータ21の固定保持棒31上に受け渡した後、ウエハ受渡ハンド29は元の位置に移動する。ロータ21の固定保持棒31上にウエハWを受け渡した後、図示しないロック手段が作動してウエハ押え棒32がウエハWの上側縁部まで移動してウエハWの上部を保持する。
【0068】
上記のようにしてロータ21にウエハWがセットされると、内筒体25及び外筒体26がロータ21及びウエハWを包囲する位置まで移動して、内チャンバ23内にウエハWを収容する。なお、内筒体25及び外筒体26が移動するときは、シール機構40,40A〜40Dのシール部材40a例えば中空パッキン100は非シール状態になっており、第1の固定壁34や第2の固定壁38とは非接触となっている。また、内筒体25及び外筒体26が移動した後は、シール機構40,40A〜40Dの中空パッキン100(又は変形中空パッキン130)内には、温度調節器200,200Aによって所定温度に温度調節された加圧流体(空気又は純水)が供給されてシール状態となる。
【0069】
シール機構40,40A〜40Dがシール状態になると、まず、ウエハWに薬液を供給して薬液処理を行う。この薬液処理は、ロータ21及びウエハWを低速回転例えば1〜500rpmで回転させた状態で所定時間例えば数十秒間薬液を供給した後、薬液の供給を停止し、その後、ロータ21及びウエハWを数秒間高速回転例えば100〜3000rpmで回転させてウエハW表面に付着する薬液を振り切って除去する。この薬液供給工程と薬液振り切り工程を数回から数千回繰り返して薬液処理を完了する。なお、シール機構40,40A〜40Dのシール状態において、中空パッキン100(又は変形中空パッキン130)のシール状態を、上記圧力検出スイッチ110で監視し、中空パッキン100(又は変形中空パッキン130)が万一破損したり、シール効果が低下した場合、CPU400にて検知することができる。
【0070】
上記薬液処理工程において、最初に供給される薬液は、循環供給タンク52b内に貯留された薬液が使用され、この最初に使用された薬液は第1の排液管42から廃棄され、以後の処理に供される薬液は供給タンク52b内に貯留された薬液を循環供給する。そして、薬液処理の最後に、薬液供給源58から供給タンク52A内に供給された新規の薬液が使用されて、薬液処理が終了する。
【0071】
なお、薬液処理工程の際には、薬液処理に供された薬液は第1の排液ポート41に排出され、切換弁(図示せず)の動作によって薬液供給部52の循環管路45又は第1の排液管42に排出される一方、薬液から発生するガスは第1の排気ポート43を介して第1の排気管44から排気される。
【0072】
薬液処理を行った後、内チャンバ23内にウエハWを収容したままの状態で、IPA供給手段60のIPAの供給ノズルを兼用する薬液供給ノズル51から低速回転例えば1〜500rpmで回転させた状態で所定時間例えば数十秒間IPAを供給した後、IPAの供給を停止し、その後、ロータ21及びウエハWを数秒間高速回転例えば100〜3000rpmで回転させてウエハW表面に付着するIPAを振り切って除去する。このIPA供給工程とIPA振り切り工程を数回から数千回繰り返して薬液除去処理を完了する。この薬液除去処理においても、上記薬液処理工程と同様に、最初に供給されるIPAは、循環供給タンク61b内に貯留されたIPAが使用され、この最初に使用されたIPAは第1の排液管42から廃棄され、以後の処理に供されるIPAは供給タンク61b内に貯留されたIPAを循環供給する。そして、薬液除去処理の最後に、IPA供給源64から供給タンク61A内に供給された新規のIPAが使用されて、薬液除去処理が終了する。
【0073】
なお、薬液除去処理において、薬液除去処理に供されたIPAは第1の排液ポート41に排出され、切換弁(図示せず)の動作によって溶剤供給部61の循環管路90又は第1の排液管42に排出される一方、IPAガスは第1の排気ポート43を介して第1の排気管44から排気される。
【0074】
薬液処理及びリンス処理が終了した後、シール機構40,40A〜40Dの中空パッキン100(又は変形中空パッキン130)を非シール状態にした後、内筒体25が待機位置に後退して、ロータ21及びウエハWが外筒体26によって包囲、すなわち外チャンバ24内にウエハWが収容される。したがって、内チャンバ23内で処理されたウエハWから液がしたたり落ちても外チャンバ24で受け止めることができる。この状態において、まず、リンス液供給手段の純水供給ノズル71から回転するウエハWに対してリンス液例えば純水が供給されてリンス処理される。このリンス処理に供された純水と除去されたIPAは第2の排液ポート45を介して第2の排液管46から排出される。また、外チャンバ24内に発生するガスは第2の排気ポート48を介して第2の排気管49から外部に排出される。
【0075】
このようにしてリンス処理を所定時間行った後、外チャンバ24内にウエハWを収容したままの状態で、乾燥流体供給手段80のN2ガス供給源82及びIPA供給源64からN2ガスとIPAの混合流体を回転するウエハWに供給して、ウエハ表面に付着する純水を除去することで、ウエハWと外チャンバ24内の乾燥を行うことができる。また、N2ガスとIPAの混合流体によって乾燥処理した後、N2ガスのみをウエハWに供給することで、ウエハWの乾燥と外チャンバ24内の乾燥をより一層効率よく行うことができる。
【0076】
上記のようにして、ウエハWの薬液処理、薬液除去処理、リンス処理及び乾燥処理が終了した後、第3,第4のシール部材40c,40dのシール機構40,40A〜40Dが非シール状態となり、外筒体26が内筒体25の外周側の待機位置に後退する一方、図示しないロック解除手段が動作してウエハ押え棒32をウエハWの押え位置から後退する。すると、ウエハ受渡ハンド29が上昇してロータ21の固定保持棒31にて保持されたウエハWを受け取って処理装置20の上方へ移動する。処理装置の上方へ移動されたウエハWはウエハ搬送チャック10に受け取られてインターフェース部4に搬送され、キャリア載置台7上のキャリア1内に搬入される。処理済みのウエハWを収納したキャリア1はキャリア搬送手段8によってキャリア搬出部2bに搬送された後、装置外部に搬送される。
【0077】
なお、上記実施形態では、薬液(薬品)処理、IPA処理、純水処理、乾燥処理を例に説明しているが、処理室と閉塞手段とを閉塞した密封雰囲気内で処理を行うものであれば、他の処理にも適用できることは勿論である。
【0078】
また、上記実施形態では、処理室を形成する内筒体25と外筒体26に対して閉塞手段が第1の固定壁34と第2の固定壁38である処理装置にシール機構40,40A〜40Dを適用する場合について説明したが、必ずしもこのような構造の処理装置である必要はなく、例えば、処理室に対して進退移動する蓋体にて閉塞手段を構成する処理装置にも適用できることは勿論である。
【0079】
また、上記実施形態では、高温雰囲気の環境の下で処理を行う場合について説明したが、低温雰囲気の環境の下で処理を行う場合にもシール機構40,40A〜40Dを同様に適用することができる。この場合、温度調節器200,200Aによって加圧流体(空気、純水)を処理室内の温度より高い温度又は同温度に温度調節して、中空パッキン100(又は変形中空パッキン130)の膨張、収縮を適正状態にすることができる。なお、加圧流体(空気、純水)を処理室内の温度と同温度にする理由は、処理室内に影響を与えないようにして処理に支障をきたさないようにするためである。
【0080】
なお、上記実施形態では、この発明に係る温度調節シール機構が、処理室を閉塞手段で密封した状態で、被処理体であるウエハWに処理流体(薬液、IPA、純水等)を接触させて処理を施す処理装置に適用される場合について説明したが、この発明に係る温度調節シール機構は、別の処理装置にも適用できることは勿論である。
【0081】
例えば、図12及び図13に示す洗浄・乾燥処理装置に、上記シール機構40,40A〜40Dを使用することができる。
【0082】
上記洗浄・乾燥処理装置は、図12及び図13に示すように、例えばフッ化水素酸等の薬液や純水等の洗浄液を貯留(収容)し、貯留した洗浄液にウエハWを浸漬する洗浄槽500と、洗浄槽500の上部に位置する乾燥室510と、複数例えば50枚のウエハWを保持してこのウエハWを洗浄槽500内及び乾燥室510内に移動する保持手段例えばウエハボート530とで主に構成されている。
【0083】
この場合、洗浄槽500は、例えば石英製部材やポリプロピレンにて形成される内槽501と、この内槽501の上端部外側に配設されて内槽501からオーバーフローした洗浄液を受け止める外槽502とで構成されている。また、内槽501の下部両側には洗浄槽500内に位置するウエハWに向かって洗浄液を噴射する洗浄液供給ノズル540が配設され、この洗浄液供給ノズル540に接続する図示しない薬液供給源及び純水供給源から切換弁によって薬液又は純水が供給されて洗浄槽500内に薬液又は純水が貯留されるようになっている。また、内槽501の底部には薬液又は純水を排出可能な開口部503が設けられており、この開口部503に閉塞手段である開閉蓋504が上記シール機構40,40A〜40Dを介して開閉可能に閉塞し得るように形成されている。なお、外槽502の底部に設けられた排出口には排出バルブ505を介設するドレン管506が接続されている。
【0084】
上記乾燥室510は、洗浄槽500の開口部507との間に閉塞手段であるシャッタ511を介して連通する固定基体512と、この固定基体512との間にシール機構40,40A〜40Dを介して密接する乾燥室本体513とで構成されている。なお、シャッタ511と固定基体512との間には、シール機構40,40A〜40Dが介設されている。この場合、乾燥室本体513は断面逆U字状の石英製部材にて形成され、固定基体512も石英製部材にて形成されて、外部からの内部のウエハWの状態が目視できるようになっている。また、乾燥室510内の固定基体512の側方には、側方から上方に向かって例えばIPAの溶剤の蒸気からなる乾燥ガスの供給部550と乾燥ガスを排出する排出部551が設けられている。乾燥ガス供給部550は図示しないIPAガス発生部及び乾燥ガスの圧送用鍛代例えば窒素(N2)ガス加熱部が接続されている。また、排出部551には図示しない排気装置が接続されている。このように乾燥ガス供給部550と排出部551を設けることにより、乾燥ガス供給部550から乾燥室510内に供給される乾燥ガスは図13に矢印で示すように乾燥室本体513の両側の内壁面に沿って上方に流れた後、中央部から下方に流れて排出部551から排出されるので、ウエハWに均一に乾燥ガスが接触し、乾燥ガスの蒸気を凝縮置換させて均一に乾燥することができる。
【0085】
また、乾燥室本体513の両外側位置には、加熱ランプ514(加熱用光源)が配設され、加熱ランプ514の背面側には反射板515が配設されている。このように加熱ランプ514を配設することにより、加熱ランプ514から直接あるいは反射板515から反射された光が乾燥室510内に照射されることによって乾燥室510内が加熱されるので、乾燥室510内のウエハWの乾燥が促進される。なお、乾燥室本体513は、第一の昇降手段512によって昇降可能すなわち固定基体512に対して接離可能に形成されている。
【0086】
また、上記ウエハボート530は、第2の昇降手段522によって昇降可能すなわち洗浄槽500内及び乾燥室510内を移動可能に形成されている。この場合、第2の昇降手段522に連結されるウエハボート530のロッド531は、乾燥室本体513の頂部に設けられた透孔516(開口部)内に摺動可能に貫通している。また、透孔516におけるウエハボート530のロッド531の摺動部側、すなわち、透孔516とロッド531との隙間には、シール機構40A,40〜40Dが介在されて透孔516とロッド531との隙間の気密性が保持されている。
【0087】
次に、上記のように構成される洗浄・乾燥処理装置の動作態様について説明する。
【0088】
まず、洗浄槽500の開口部507のシャッタ511を閉じ、第1の昇降手段521の駆動により乾燥室本体513が上昇して洗浄槽500の上方にスペースが形成されると、側方からスペース内にウエハWを保持した搬送アーム(図示せず)が移動してウエハWを搬入する。このとき、第2の昇降手段522が駆動してウエハボート530が上昇し、搬送アームにて保持されたウエハWをウエハボート530が受け取る。ウエハWを受け渡した搬送アームが退いた後、上記シャッタ511が開き、第2の昇降手段522の駆動によりウエハボート530が下降して洗浄槽500内にウエハWを搬入する。このとき、第1の昇降手段521が駆動して乾燥室本体513が下降して固定基体512に密接する。なお、シャッタ511は最初から開いていてもよい。
【0089】
その後、洗浄液供給ノズル540から薬液例えばフッ化水素酸を供給してウエハWを薬液洗浄する。なお、予め薬液は洗浄槽500に供給されていてもよい。次いで、洗浄液供給ノズル540から純水を供給して薬液と置換後、洗浄処理する。ウエハWが洗浄処理された後、第2の昇降手段522が駆動してウエハボート530が上昇し、ウエハWは乾燥室510内に搬送される。このとき、シャッタ511が閉じて乾燥室510内が洗浄槽500及び外気と遮断される。なお、シャッタ511は、ウエハWが洗浄槽500で処理されている間、閉じていてもよい。
【0090】
その後、乾燥ガス供給部から乾燥ガス例えばIPAとN2との混合ガスが乾燥室510内に供給され乾燥室510内がIPA雰囲気とされ、ウエハWとIPAとが接触して乾燥処理が行われる。このとき、乾燥ガスの一部は排出部551から排出される。
【0091】
ウエハWに付着した水とIPAが置換された後、又は乾燥処理が終了し、乾燥ガス供給部550からN2ガスが供給され、乾燥室510からIPA雰囲気が除かれた後、第1の昇降手段521が駆動して乾燥室本体513が上昇し、洗浄槽500との間にスペースを形成する。すると、側方から搬送アーム(図示せず)がスペース内のウエハボート530の下方に移動し、第2の昇降手段522の駆動によりウエハボート530が下降してウエハWを搬送アームに受け渡す。ウエハWを受け取った後、搬送アームは洗浄槽500の上方から後退して次の処理工程に搬送する。
【0092】
上記のように、乾燥室本体513を上昇して洗浄槽500の上方にスペースを形成することにより、搬送アームを側方から移動させてウエハWを受け渡すことができるので、従来のこの種の装置のように乾燥室510の上方からウエハWを受け渡す構造のものに比べて装置の高さを低くすることができると共に、装置全体を小型にすることができる。また、搬送アームの移動量を少なくすることができるので、移動時間の短縮が図れ、スループットの向上が図れる。
【0093】
上記洗浄・乾燥処理装置において、内槽501の底部に設けられた開口部503と開閉蓋504との間、洗浄槽500の開口部507における固定基体512とシャッタ511との間、固定基体512と乾燥室本体513との間、及び乾燥室本体513の透孔516とウエハボート530のロッド531との間に、それぞれ温度調節シール機構40,40A〜40Dが設けられている。したがって、上記4箇所の各部のシール性が保持されると共に、洗浄槽500内の温度や乾燥室510内の温度に対応させてシール機構40,40A〜40Dを構成する中空パッキン100(又は変形中空パッキン130)内に供給される加圧流体(空気、純水)の温度を調節することができるので、中空パッキン100(又は変形中空パッキン130)のシール性の向上及び寿命の増大を図ることができる。
【0094】
なお、上記4箇所の各部に加圧流体(空気、純水)を供給する形態としては、同一の加圧流体供給源(空気供給源103、純水供給源121)から各部の中空パッキン100(又は変形中空パッキン130)の中空部102内に温度調節された加圧流体(空気、純水)を供給してもよく、あるいは、温度環境が異なる洗浄槽500と乾燥室510とを別にして、それぞれ加圧流体(空気、純水)を供給するようにしてもよい。
【0095】
なお、上記実施形態では、この発明に係る処理装置を半導体ウエハの洗浄・乾燥処理装置に適用した場合について説明したが、その他の処理液を使った処理装置や反応性ガスを利用した処理装置等シール性を必要とする処理装置に適用されるのは勿論、半導体ウエハ以外のLCD用ガラス基板等にも適用できることは勿論である。
【0096】
【発明の効果】
以上に説明したように、この発明によれば、上記のように構成されているので、以下のような効果が得られる。
【0097】
1)請求項1〜5記載の発明によれば、中空シール部材の中空部に加圧流体供給源から加圧流体を供給して中空シール部材を膨脹させてシールすることができ、加圧流体の温度を温度調節手段によって調節することができる。したがって、処理流体の温度状況に応じて加圧流体の温度を調節することができるので、中空シール部材を膨張、収縮に最適な状態とすることができ、シール性の向上を図ることができると共に、シール部材の寿命の増大が図れる。また、シール部材内の加圧流体による処理室内の温度変化を防ぐことができる。
【0098】
2)請求項6記載の発明によれば、供給管路に、圧力検出手段及び開閉手段を介設することにより、加圧状態を圧力検出手段にて監視することができるので、万一、中空シール部材が破損してシール効果を発揮しなくなった場合には、その状態を圧力検出手段によって検知することができるので、安全性の向上が図れる。
【0099】
3)請求項7記載の発明によれば、中空シール部材の中空部に加圧流体供給源から例えば空気や不活性ガス等の気体を供給して中空シール部材を膨張させてシールすることができ、上記気体の温度を温度調節手段によって調節することができる。したがって、処理流体の温度状況に応じて加圧用気体の温度を調節することができるので、中空シール部材を膨張、収縮に最適な状態とすることができ、シール性の向上を図ることができると共に、シール部材の寿命の増大が図れる。また、シール部内の加圧用気体による処理室内の温度変化を防ぐことができる。
【0100】
4)請求項8記載の発明によれば、加圧流体として液体を用いて中空シール部材の中空部内に液体を流すことによって、温度環境に影響を受けることなくシール部材の膨張、収縮を適正な状態に維持することができるので、シール部材自体の寿命を増大させることができる。また、排液管に、開閉手段と流量調整手段とを並列状に介設することによって、液体の排水量を調節してシール状態と非シール状態にすることができると共に、シール時と非シール時にも液体を流すことができる(請求項8)。また、シール部材が破損した場合に開閉手段を開放して液体を速やかに排水することができる(請求項8)。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る処理装置を適用した洗浄・乾燥処理装置の概略平面図である。
【図2】この発明に係る処理装置の概略構成図である。
【図3】この発明に係る処理装置の要部断面図である。
【図4】この発明に係る処理装置における配管系統を示す概略配管図である。
【図5】この発明における温度調節シール機構の第一実施形態の非シール状態を示す要部拡大断面図である。
【図6】上記温度調節シール機構のシール状態を示す要部拡大断面図である。
【図7】上記温度調節シール機構の第二実施形態の概略断面図である。
【図8】上記温度調節シール機構の第三実施形態の非シール状態及びシール状態を示す概略断面図である。
【図9】上記温度調節シール機構の第四実施形態の非シール状態を示す概略断面図である。
【図10】上記温度調節シール機構の第四実施形態のシール状態を示す概略断面図である。
【図11】上記温度調節シール機構の第五実施形態を示す概略断面図である。
【図12】この発明に係る処理装置を適用した別の洗浄・乾燥処理装置の斜視図である。
【図13】上記洗浄・乾燥処理装置の概略断面図である。
【符号の説明】
W 半導体ウエハ(被処理体)
21 ロータ(回転保持手段)
23 内チャンバ(第1の処理室)
24 外チャンバ(第2の処理室)
25 内筒体
26 外筒体
34 第1の固定壁(閉塞手段)
38 第2の固定壁(閉塞手段)
40,40A〜40D シール機構
40a〜40d シール部材
100 中空パッキン
102 中空部
103 空気供給源(圧力流体供給源)
105、105A 開閉弁(開閉手段)
110 圧力検出スイッチ(圧力検出手段)
121 純水供給源(加圧流体供給源)
122 排液管
123 フローメータ(圧力検出手段)
124 開閉弁(開閉手段)
125 可変絞り(流量調整手段)
130 変形中空パッキン
200,200A 温度調節器(温度調節手段)
500 洗浄槽(処理室)
503 開口部
504 開閉蓋(閉塞手段)
507 開口部
510 乾燥室(処理室)
511 シャッタ(閉塞手段)
516 透孔(開口部)
530 ウエハボート(保持手段)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a processing apparatus with a temperature adjusting seal mechanism. More specifically, the present invention relates to a processing fluid such as a chemical liquid or a rinsing liquid in which a target object such as a semiconductor wafer or a glass substrate for LCD is accommodated in a processing chamber in a sealed atmosphere. Or it is related with the processing apparatus with a temperature control seal mechanism which processes by contacting dry fluid, reactive gas, etc.
[0002]
[Prior art]
In general, in a semiconductor device manufacturing process or an LCD manufacturing process, as one of processing apparatuses having a sealing mechanism, a resist adhered to a target object such as a semiconductor wafer or glass for LCD (hereinafter referred to as a wafer) or after dry processing. In order to remove the residue (polymer, etc.), a cleaning / drying processing apparatus using a processing fluid such as a processing liquid or a gas is widely used. The treatment liquid here refers to, for example, an organic solvent or a chemical solution such as an organic acid or an inorganic acid and a rinsing liquid, and the gas refers to a dry gas, an atmosphere control gas, or the like.
[0003]
As a conventional cleaning / drying processing apparatus of this type, for example, a processing chamber having an opening for loading / unloading a wafer or the like on one side, and a carrier disposed in the processing chamber and containing a wafer or the like are provided. A rotating holding means such as a rotor, a closing means such as a lid for closing the opening of the processing chamber, a liquid supply means for supplying a liquid to the wafer or the like, a gas supply means for supplying a gas to the wafer or the like, There is known a cleaning / drying apparatus comprising:
[0004]
In the cleaning / drying processing apparatus, when processing is performed by contacting a processing fluid to a wafer or the like, the processing chamber and blocking means (lid) are provided to prevent the processing fluid from leaking outside the processing chamber. It is necessary to make it airtight with a sealing mechanism. Therefore, conventionally, a seal member is provided in either the processing chamber or the closing means (lid). In order to increase the sealing effect, for example, an expansion type hollow seal member is provided, and an inert gas such as air or N2 gas is supplied into the hollow portion of the hollow seal member to provide a treatment chamber and a closing means (lid ) Maintenance of air-tightness is also being considered.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in this type of conventional seal mechanism, the seal member deteriorates when the atmosphere is at a high temperature, or the pressure is always constant when pressurized with a compressive fluid such as air or N2 gas. Therefore, when the processing atmosphere is at a high temperature, the seal member may expand and rupture or the sealing effect may not be exhibited. Steam when a high-temperature liquid or gas is used as the processing fluid or processing fluid May leak to the outside. In addition, when a high-temperature or low-temperature liquid or gas is used as the processing fluid, the rubber or synthetic resin material of the seal member is hardened or softened in an inappropriate state for expansion and contraction, so that the sealing performance is deteriorated. There is also a problem that the life of the sealing member is reduced.
[0006]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and an object of the present invention is to provide a processing apparatus with a temperature adjusting seal mechanism that can improve the sealing performance and increase the life.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the invention according to
[0008]
Further, the invention described in
[0009]
Further, the invention described in
[0010]
According to a fourth aspect of the present invention, there is provided a processing apparatus in which a holding unit holding a target object is accommodated in a processing chamber, and processing is performed by bringing a processing fluid into contact with the target object. A flexible hollow seal member is disposed on the sliding portion side of the holding means in the opening, and a supply pipe line is provided in the hollow portion of the hollow seal member. A pressurized fluid supply source through the supply line, The temperature of the pressurized fluid is adjusted according to the temperature in the processing chamber. It is characterized by being provided with temperature adjusting means.
[0011]
In this invention, It is preferable to comprise temperature detection means for detecting the temperature in the processing chamber and control means for transmitting a control signal to the temperature adjustment means based on the temperature detected by the temperature detection means (claim 5). Also, It is preferable that a pressure detecting means and an opening / closing means are interposed in the supply pipe line. 6 ). Also, The above hollow seal members are arranged in double, and exhaust means are connected between both hollow seal members via leak detection means, and the seal part can be monitored by control means connected to the leak detection means (Claims 7 ) In addition, a pressurized fluid supply source is formed by a liquid supply source, and a drain pipe is connected to the hollow portion of the hollow seal member. As well as It is preferable that the drainage pipe is provided with the opening / closing means and the flow rate adjusting means in parallel (Claim 8).
[0012]
With this configuration, the hollow seal member is expanded by supplying a pressurized fluid such as air or an inert gas or a liquid such as pure water from the pressurized fluid supply source to the hollow portion of the hollow seal member. The temperature of the pressurized fluid can be adjusted by temperature adjusting means. Therefore, since the temperature of the pressurized fluid can be adjusted according to the temperature condition of the processing fluid, the hollow seal member can be brought into an optimum state for expansion and contraction, and the sealing performance is improved. The And the life of the seal member can be increased. 5, 7, 8 ).
[0013]
Further, the pressure detection means can be monitored by providing the pressure detection means and the opening / closing means in the supply pipe line. Therefore, in the unlikely event that the hollow seal member is damaged and does not exhibit the sealing effect, the state can be detected by the pressure detection means, and thus the safety can be improved. 6 ).
[0014]
Further, by using a liquid (non-compressed fluid) as a pressurized fluid to flow the liquid into the hollow portion of the hollow seal member, the seal member is maintained in an appropriate state without being affected by the temperature environment. Therefore, the life of the sealing member itself can be increased. 8 ). Also In addition, the drainage pipe is provided with an opening / closing means and a flow rate adjusting means in parallel so that the amount of liquid drainage can be adjusted to be in a sealed state and a non-sealed state. Sometimes a temperature-controlled liquid can be allowed to flow (claim 8). Further, when the seal member is broken, the opening / closing means can be opened to drain the liquid quickly (Claim 8).
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below in detail with reference to the drawings. In this embodiment, a case where the sealing mechanism according to the present invention is applied to a semiconductor wafer cleaning / drying processing apparatus will be described.
[0016]
FIG. 1 is a schematic plan view showing an example of a cleaning / drying processing system to which a sealing mechanism according to the present invention is applied.
[0017]
The cleaning / drying processing system includes a loading /
[0018]
The carry-in / carry-out
[0019]
The interface unit 4 is provided with a carrier mounting table 7. Between the carrier mounting table 7 and the carry-in / carry-out
[0020]
On the other hand, the
[0021]
As shown in FIG. 2, the
[0022]
The
[0023]
Further, as shown in FIG. 3, the
[0024]
Since the
[0025]
On the other hand, the processing chamber, for example, the inner chamber 23 (first processing chamber) includes a first fixed
[0026]
The outer chamber 24 (second processing chamber) includes a first fixed
[0027]
Both the
[0028]
The
[0029]
On the other hand, the first to
[0030]
Below, the
[0031]
The
[0032]
The
[0033]
In this case, the
[0034]
According to the
[0035]
FIG. 7 is a schematic cross-sectional view showing a second embodiment of the temperature control seal mechanism according to the present invention. In the second embodiment, the sealing performance is further improved, and the lifetime of the
[0036]
That is, a liquid such as a pressurized
[0037]
According to the
[0038]
In the second embodiment, the other parts are the same as those in the first embodiment, so the same parts are denoted by the same reference numerals and description thereof is omitted.
[0039]
In the above description, the case where the
[0040]
FIG. 8 is a schematic cross-sectional view showing a non-sealed state and a sealed state of the third embodiment of the temperature adjusting seal mechanism according to the present invention. The third embodiment is a case where the hollow seal member (hollow packing) is deformed and sealed with a small pressurized fluid pressure.
[0041]
In other words, the
[0042]
In this way, in the non-pressurized state, the
[0043]
Therefore, according to the
[0044]
In addition, in 3rd embodiment, since another part is the same as said 1st, 2nd embodiment, the same code | symbol is attached | subjected to the same part and description is abbreviate | omitted.
[0045]
FIG. 9 is a schematic cross-sectional view showing the non-sealed state of the fourth embodiment of the temperature control sealing mechanism according to the present invention, and FIG. 10 is a schematic cross-sectional view showing the sealed state of the fourth embodiment.
[0046]
The fourth embodiment is a case in which the hollow seal member (hollow packing) in the first embodiment is double arranged so that the sealing performance can be improved and the life can be increased.
[0047]
The
[0048]
The
[0049]
According to the
[0050]
In addition, in 4th embodiment, since another part is the same as said 1st-3rd embodiment, the same code | symbol is attached | subjected to the same part and description is abbreviate | omitted.
[0051]
FIG. 11 is a schematic cross-sectional view showing a fifth embodiment of the temperature adjusting seal mechanism according to the present invention.
[0052]
The fifth embodiment is a case where the hollow seal member (hollow packing) in the second embodiment is arranged in a double manner so that the sealing performance can be improved and the life can be increased.
[0053]
That is, a pure
[0054]
According to the
[0055]
In addition, in 5th embodiment, since another part is the same as said 1st-4th embodiment, the same code | symbol is attached | subjected to the same part and description is abbreviate | omitted.
[0056]
In addition, it is also possible to arrange | position the deformation | transformation hollow packing 130 in the said 3rd embodiment doubly similarly to the said 4th, 5th embodiment.
[0057]
In addition, in the form in which the
[0058]
In the above description, the
[0059]
Among the processing fluid supply means, the chemical solution, for example, polymer removal liquid supply means 50 includes a chemical
[0060]
As shown in FIG. 4, a chemical solution solvent, for example, IPA supply means 60 includes a supply nozzle 51 (hereinafter represented by the chemical solution supply nozzle 51) that also serves as the chemical solution supply nozzle mounted in the
[0061]
On the other hand, the rinsing liquid, for example, pure water supply means 70, as shown in FIGS. 2, 3, and 4, includes a pure
[0062]
Further, a
[0063]
A
[0064]
Further, as shown in FIGS. 2, 3 and 4, the drying fluid supply means 80 includes a drying
[0065]
Note that the
[0066]
In addition, the
[0067]
Next, an operation mode of the cleaning / drying processing apparatus will be described. First, the
[0068]
When the wafer W is set on the
[0069]
When the sealing
[0070]
In the chemical solution processing step, as the chemical solution supplied first, the chemical solution stored in the
[0071]
In the chemical treatment process, the chemical used for the chemical treatment is discharged to the
[0072]
After performing the chemical treatment, the wafer W is housed in the
[0073]
In the chemical solution removal process, the IPA subjected to the chemical solution removal process is discharged to the
[0074]
After the chemical treatment and the rinsing treatment are completed, the hollow packing 100 (or the deformed hollow packing 130) of the sealing
[0075]
After the rinsing process is performed for a predetermined time in this manner, the N2 gas and IPA are supplied from the N2
[0076]
As described above, after the chemical processing, chemical removal processing, rinsing processing, and drying processing of the wafer W are completed, the sealing
[0077]
In the above embodiment, chemical liquid (chemical) processing, IPA processing, pure water processing, and drying processing are described as examples. However, the processing may be performed in a sealed atmosphere in which the processing chamber and the closing means are closed. Needless to say, the present invention can be applied to other processes.
[0078]
Further, in the above embodiment, the
[0079]
Moreover, although the case where the process was performed in a high-temperature atmosphere environment has been described in the above embodiment, the
[0080]
In the above embodiment, the temperature adjusting seal mechanism according to the present invention brings the processing fluid (chemical solution, IPA, pure water, etc.) into contact with the wafer W as the object to be processed in a state where the processing chamber is sealed with the closing means. However, the temperature adjusting seal mechanism according to the present invention can of course be applied to another processing apparatus.
[0081]
For example, the sealing
[0082]
As shown in FIGS. 12 and 13, the cleaning / drying processing apparatus stores (accommodates) a cleaning liquid such as a chemical liquid such as hydrofluoric acid or pure water, and immerses the wafer W in the stored cleaning liquid. 500, a drying
[0083]
In this case, the
[0084]
The drying
[0085]
A heating lamp 514 (heating light source) is disposed at both outer positions of the drying
[0086]
The wafer boat 530 can be moved up and down by the second lifting and lowering means 522, that is, can be moved in the
[0087]
Next, an operation mode of the cleaning / drying processing apparatus configured as described above will be described.
[0088]
First, when the
[0089]
Thereafter, a chemical solution such as hydrofluoric acid is supplied from the cleaning
[0090]
Thereafter, a drying gas, for example, a mixed gas of IPA and N2 is supplied from the drying gas supply unit into the drying
[0091]
After the water and IPA adhering to the wafer W are replaced, or after the drying process is completed, the N2 gas is supplied from the drying
[0092]
As described above, by raising the drying chamber
[0093]
In the cleaning / drying processing apparatus, between the opening 503 provided at the bottom of the
[0094]
In addition, as a form which supplies pressurized fluid (air, pure water) to each part of said 4 places, the
[0095]
In the above-described embodiment, the case where the processing apparatus according to the present invention is applied to a semiconductor wafer cleaning / drying processing apparatus has been described. However, a processing apparatus using other processing liquid, a processing apparatus using a reactive gas, or the like. Needless to say, the present invention can be applied to a processing apparatus that requires sealing properties, and can also be applied to an LCD glass substrate other than a semiconductor wafer.
[0096]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, since it is configured as described above, the following effects can be obtained.
[0097]
1)
[0098]
2)
[0099]
3) Claim 7 According to the described invention, the hollow seal member can be sealed by inflating the hollow seal member by supplying a gas such as air or an inert gas from a pressurized fluid supply source to the hollow portion of the hollow seal member. Can be adjusted by temperature adjusting means. Therefore, Processing fluid Since the temperature of the pressurizing gas can be adjusted according to the temperature condition of the gas, the hollow seal member can be brought into an optimum state for expansion and contraction, and the sealing performance can be improved. The life can be increased. Moreover, the temperature change in the processing chamber due to the pressurizing gas in the seal portion can be prevented.
[0100]
4) Claim 8 According to the described invention, by using a liquid as a pressurized fluid and flowing the liquid into the hollow portion of the hollow seal member, the expansion and contraction of the seal member is maintained in an appropriate state without being affected by the temperature environment. Therefore, the life of the seal member itself can be increased. Also The drainage pipe is provided with an opening / closing means and a flow rate adjusting means in parallel so that the liquid drainage amount can be adjusted to be in a sealed state and an unsealed state, and also when sealed and unsealed. A liquid can flow (claim 8). Further, when the seal member is broken, the opening / closing means can be opened to drain the liquid quickly (Claim 8).
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic plan view of a cleaning / drying processing apparatus to which a processing apparatus according to the present invention is applied.
FIG. 2 is a schematic configuration diagram of a processing apparatus according to the present invention.
FIG. 3 is a cross-sectional view of a main part of the processing apparatus according to the present invention.
FIG. 4 is a schematic piping diagram showing a piping system in the processing apparatus according to the present invention.
FIG. 5 is an enlarged cross-sectional view of a main part showing a non-sealed state of the first embodiment of the temperature adjusting seal mechanism in the present invention.
FIG. 6 is an enlarged cross-sectional view of a main part showing a sealing state of the temperature adjusting seal mechanism.
FIG. 7 is a schematic cross-sectional view of a second embodiment of the temperature control seal mechanism.
FIG. 8 is a schematic cross-sectional view showing an unsealed state and a sealed state of the third embodiment of the temperature adjusting seal mechanism.
FIG. 9 is a schematic cross-sectional view showing a non-sealed state of the fourth embodiment of the temperature adjusting seal mechanism.
FIG. 10 is a schematic cross-sectional view showing a sealed state of a fourth embodiment of the temperature adjusting seal mechanism.
FIG. 11 is a schematic cross-sectional view showing a fifth embodiment of the temperature adjusting seal mechanism.
FIG. 12 is a perspective view of another cleaning / drying processing apparatus to which the processing apparatus according to the present invention is applied.
FIG. 13 is a schematic sectional view of the cleaning / drying processing apparatus.
[Explanation of symbols]
W Semiconductor wafer (object to be processed)
21 Rotor (Rotation holding means)
23 inner chamber (first processing chamber)
24 Outer chamber (second processing chamber)
25 Inner cylinder
26 outer cylinder
34 First fixed wall (blocking means)
38 Second fixed wall (blocking means)
40, 40A-40D Seal mechanism
40a-40d sealing member
100 Hollow packing
102 hollow part
103 Air supply source (pressure fluid supply source)
105, 105A Open / close valve (open / close means)
110 Pressure detection switch (pressure detection means)
121 Pure water supply source (pressurized fluid supply source)
122 Drainage pipe
123 Flow meter (pressure detection means)
124 On-off valve (open / close means)
125 Variable throttle (Flow rate adjusting means)
130 Modified hollow packing
200, 200A Temperature controller (temperature control means)
500 Cleaning tank (processing room)
503 opening
504 Open / close lid (closing means)
507 opening
510 Drying room (processing room)
511 Shutter (blocking means)
516 Through hole (opening)
530 Wafer boat (holding means)
Claims (8)
上記処理室と閉塞手段との閉塞部における処理室又は閉塞手段のいずれか一方に、可撓性を有する中空シール部材を配設し、
上記中空シール部材の中空部に、供給管路を介して加圧流体供給源を接続すると共に、供給管路中に、上記処理室内の温度に応じて加圧流体を温度調節する温度調節手段を介設してなることを特徴とする温度調節シール機構付処理装置。In a processing apparatus for performing processing by bringing a processing fluid into contact with the object to be processed in a state where the holding means holding the object to be processed is accommodated in the processing chamber and the processing chamber is sealed by the closing means.
A hollow seal member having flexibility is disposed in either the processing chamber or the closing means in the closing portion between the processing chamber and the closing means,
A pressurized fluid supply source is connected to the hollow portion of the hollow seal member via a supply pipe, and a temperature adjusting means for adjusting the temperature of the pressurized fluid according to the temperature in the processing chamber is provided in the supply pipe. A processing apparatus with a temperature-adjusting seal mechanism, characterized by being interposed.
上記処理室に上記処理流体を排出可能な開口部を設け、上記開口部を閉塞手段により開閉可能に形成し、上記処理室と閉塞手段との閉塞部における処理室又は閉塞手段のいずれか一方に、可撓性を有する中空シール部材を配設し、
上記中空シール部材の中空部に、供給管路を介して加圧流体供給源を接続すると共に、供給管路中に、上記処理室内の温度に応じて加圧流体を温度調節する温度調節手段を介設してなることを特徴とする温度調節シール機構付処理装置。In a processing apparatus for storing a holding means for holding a target object in a processing chamber and performing processing by bringing a processing fluid into contact with the target object,
The processing chamber is provided with an opening through which the processing fluid can be discharged, the opening is formed so as to be openable and closable by a closing means, and either the processing chamber or the closing means in the closing portion between the processing chamber and the closing means is provided. A flexible hollow seal member is disposed;
A pressurized fluid supply source is connected to the hollow portion of the hollow seal member via a supply pipe, and a temperature adjusting means for adjusting the temperature of the pressurized fluid according to the temperature in the processing chamber is provided in the supply pipe. A processing apparatus with a temperature-adjusting seal mechanism, characterized by being interposed.
上記処理室に上記被処理体を搬出入可能な開口部を設け、上記開口部を閉塞手段により開閉可能に形成し、上記処理室と閉塞手段との閉塞部における処理室又は閉塞手段のいずれか一方に、可撓性を有する中空シール部材を配設し、
上記中空シール部材の中空部に、供給管路を介して加圧流体供給源を接続すると共に、供給管路中に、上記処理室内の温度に応じて加圧流体を温度調節する温度調節手段を介設してなることを特徴とする温度調節シール機構付処理装置。In a processing apparatus for storing a holding means for holding a target object in a processing chamber and performing processing by bringing a processing fluid into contact with the target object,
The processing chamber is provided with an opening through which the object to be processed can be carried in and out, and the opening is formed so as to be opened and closed by the closing means. On one side, a flexible hollow seal member is disposed,
A pressurized fluid supply source is connected to the hollow portion of the hollow seal member via a supply pipe, and a temperature adjusting means for adjusting the temperature of the pressurized fluid according to the temperature in the processing chamber is provided in the supply pipe. A processing apparatus with a temperature-adjusting seal mechanism, characterized by being interposed.
上記処理室に上記保持手段を摺動可能な開口部を設け、上記開口部における上記保持手段の摺動部側に、可撓性を有する中空シール部材を配設し、
上記中空シール部材の中空部に、供給管路を介して加圧流体供給源を接続すると共に、供給管路中に、上記処理室内の温度に応じて加圧流体を温度調節する温度調節手段を介設してなることを特徴とする温度調節シール機構付処理装置。In a processing apparatus for storing a holding means for holding a target object in a processing chamber and performing processing by bringing a processing fluid into contact with the target object,
The processing chamber is provided with an opening capable of sliding the holding means, and a flexible hollow seal member is disposed on the sliding portion side of the holding means in the opening.
A pressurized fluid supply source is connected to the hollow portion of the hollow seal member via a supply pipe, and a temperature adjusting means for adjusting the temperature of the pressurized fluid according to the temperature in the processing chamber is provided in the supply pipe. A processing apparatus with a temperature-adjusting seal mechanism, characterized by being interposed.
上記処理室内の温度を検出する温度検出手段と、該温度検出手段によって検出された温度に基づいて上記温度調節手段に制御信号を伝達する制御手段とを具備する、ことを特徴とする温度調節シール機構付処理装置。A temperature adjustment seal comprising temperature detection means for detecting a temperature in the processing chamber and control means for transmitting a control signal to the temperature adjustment means based on the temperature detected by the temperature detection means. Processing unit with mechanism.
上記供給管路に、圧力検出手段及び開閉手段を介設してなることを特徴とする温度調節シール機構付処理装置。In the processing apparatus with a temperature control seal mechanism according to any one of claims 1 to 5 ,
A processing apparatus with a temperature adjusting seal mechanism, characterized in that pressure supply means and opening / closing means are interposed in the supply pipe line.
上記加圧流体供給源を、気体供給源にて形成し、
上記中空シール部材を、二重に配設し、両中空シール部材間に漏れ検出手段を介して排気手段を接続すると共に、漏れ検出手段に接続する制御手段によりシール部を監視可能に形成してなる、ことを特徴とする温度調節シール機構付処理装置。In the processing apparatus with a temperature control seal mechanism according to any one of claims 1 to 6 ,
The pressurized fluid supply source is formed by a gas supply source,
The hollow seal member is provided in a double manner, the exhaust means is connected between the hollow seal members via the leak detection means, and the seal portion is formed so as to be monitored by the control means connected to the leak detection means. A processing apparatus with a temperature control seal mechanism, characterized in that
上記加圧流体供給源を、液体供給源にて形成し、
上記中空シール部材の中空部に、排液管を接続すると共に、上記排液管に、開閉手段と 流量調整手段とを並列状に介設する、ことを特徴とする温度調節シール機構付処理装置。In the processing apparatus with a temperature control seal mechanism according to any one of claims 1 to 6 ,
Forming the pressurized fluid supply source with a liquid supply source;
A drainage pipe is connected to a hollow portion of the hollow seal member, and an opening / closing means and a flow rate regulation means are provided in parallel in the drainage pipe, and the processing apparatus with a temperature regulation seal mechanism, .
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000259647A JP3756745B2 (en) | 2000-08-29 | 2000-08-29 | Processing device with temperature control seal mechanism |
TW090116150A TW477882B (en) | 2000-07-03 | 2001-07-02 | Processing apparatus with sealing mechanism |
US09/912,412 US6698439B2 (en) | 2000-07-03 | 2001-07-02 | Processing apparatus with sealing mechanism |
KR1020010039603A KR100760329B1 (en) | 2000-07-03 | 2001-07-03 | Processing apparatuw with sealing mechanism |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000259647A JP3756745B2 (en) | 2000-08-29 | 2000-08-29 | Processing device with temperature control seal mechanism |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002075948A JP2002075948A (en) | 2002-03-15 |
JP3756745B2 true JP3756745B2 (en) | 2006-03-15 |
Family
ID=18747793
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000259647A Expired - Fee Related JP3756745B2 (en) | 2000-07-03 | 2000-08-29 | Processing device with temperature control seal mechanism |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3756745B2 (en) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4187473B2 (en) * | 2002-07-17 | 2008-11-26 | 東京エレクトロン株式会社 | Substrate processing equipment |
JP5199851B2 (en) * | 2008-12-10 | 2013-05-15 | 三菱重工業株式会社 | Equipment for removing isopropyl alcohol from paper elements |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3019785U (en) * | 1994-09-22 | 1996-01-12 | 柴垣 喜造 | Dryer |
JP3103525B2 (en) * | 1997-12-17 | 2000-10-30 | 川崎重工業株式会社 | Through-hole sealing device |
-
2000
- 2000-08-29 JP JP2000259647A patent/JP3756745B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002075948A (en) | 2002-03-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100760329B1 (en) | Processing apparatuw with sealing mechanism | |
US9076643B2 (en) | Supercritical processing apparatus, substrate processing system and supercritical processing method | |
JP5146413B2 (en) | High pressure processing equipment | |
US9004079B2 (en) | Substrate processing apparatus | |
KR101671533B1 (en) | Substrate processing apparatus, substrate processing method, and storage medium | |
JP3698403B2 (en) | Rotary liquid processing equipment | |
KR20020006467A (en) | Cleaning method and cleaning apparatus for substrate | |
US8944078B2 (en) | Substrate processing apparatus, substrate processing method and storage medium | |
KR100516792B1 (en) | Processing apparatus and processing method | |
JP3849846B2 (en) | Rotating substrate processing apparatus and rotating substrate processing method | |
JP3681329B2 (en) | Substrate surface treatment method and substrate surface treatment apparatus | |
JP3983015B2 (en) | Processing unit with seal mechanism | |
JP3756745B2 (en) | Processing device with temperature control seal mechanism | |
KR101856611B1 (en) | Apparatus and method for treating substrate | |
JP3739075B2 (en) | Liquid processing apparatus and liquid processing method | |
JP3907380B2 (en) | Processing apparatus and processing method | |
US20230187230A1 (en) | Substrate processing apparatus and substrate processing method | |
JP4260820B2 (en) | Processing equipment | |
KR20130134997A (en) | Substrate treating apparatus and substrate treating method | |
JP2002368067A (en) | Rotating substrate processing device and rotating substrate processing method | |
JP4053045B2 (en) | Processing equipment | |
JP4293376B2 (en) | Processing equipment | |
KR102729443B1 (en) | Substrate processing apparatus and substrate processing method | |
KR102674784B1 (en) | Substrate processing apparatus | |
JP3729482B2 (en) | Liquid processing apparatus and liquid processing method |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050524 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050701 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050818 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20051220 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20051222 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120106 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150106 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |