JP3754054B2 - インクジェットプリンタ用記録媒体のインク受容層形成用組成物およびインクジェットプリンタ用記録媒体 - Google Patents
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Description
本発明はインクジェットプリンタ用記録媒体のインク受容層形成用組成物およびインクジェットプリンタ用記録媒(例えば印刷用紙,事務用紙など)に係り,さらに詳しくはその基材層の一面にコーティングされるインク受容層形成用組成物を一定組成および成分にして提供することによって耐水性と耐湿性を向上させることができるインクジェットプリンタ用記録媒体のインク受容層形成用組成物およびインクジェットプリンタ用記録媒体に関する。
プリンタによる印刷方式は二つに大別され,ノンインパクトプリンティング(non-impact printing)方式とインパクトプリンティング(impact printing)方式とがある。このうち,インクジェットプリントはノンインパクトプリンティング方式の1つであって,インパクトプリンティング方式に比べて低ノイズでありレーザービームプリンタに比べてカラー具現が容易であるという長所がある。また,プリンタが安価であり出力速度が早く,高解像度の画像を提供できるという長所があって幅広く利用されている。
インクジェットプリンタに使われる用紙は一般用紙を始め,特殊コーティングされた専用紙,専用フィルムなどの多様な記録媒体がある。インクジェットプリンタ用記録媒体がセルロースアセテートまたはポリエチレンテレフタレートのようなポリエステルなどよりなる疏水性基材層を含んでいる場合は疏水性基材層上に親水性物質をコーティングして記録媒体にインクが容易に定着できるようにする。この際,親水性物質を含有するコーティング層をインク受容層と呼ぶ。
疏水性基材層とインク受容層を含んで構成されるインクジェットプリンタ用記録媒体は熱方式,ピエゾ方式またはフェースチェーンジ方式などのインクジェットプリンタを通したデジタル写真や画像の印刷に適用されオーバーヘッドプロジェクタを通したプレゼンテーション道具として用いられたり,外壁装飾,デザイン,広告分野などに利用されている。
一般に,記録媒体は記録された状態を長期間変成や磨耗なしに保存されることが求められる。従って,インクジェットプリンタ用記録媒体もプリントされた状態を保存することが大事であり,この観点からプリントされた状態の長期保管性能を持つインクジェットプリンタ用記録媒体の開発が求められてきた。
この点,例えば特許文献1〜3はセルロース誘導体,ポリビニルアルコールなどの親水性樹脂をバインダとして使ってインクの吸収速度および吸収容量が改善された記録媒体を開示している。しかし,同特許に開示された発明は親水性樹脂が水に溶解しやすくなって記録媒体の画像が滲みやすくなるように耐水性に弱い問題点がある。
また,特許文献4,5はポリエチレンアミンの有機酸塩を含有するインク受容層を備えた記録媒体を開示している。同特許によれば,記録媒体の耐水性は向上するが,耐熱性および耐光性が低下して紫外線による黄変現象が発生する問題点がある。
また,最近記録媒体のインク受容層に含まれる無機物充填剤としてアルミナを使うことに対する関心が高まりつつある。アルミナは他の無機物充填剤に比べてインク中の染料を固着させる能力に優れ,光沢に優れる画像を形成させられる長所がある。この点,例えば特許文献6〜10はべーマイト構造を有するアルミナ水和物を含む記録媒体を開示している。その他,特許文献11〜13は陽イオン性高分子および水溶性多価金属塩を添加したインクジェット記録用紙を開示している。同特許に開示された発明によれば,記録用紙の染料定着性および短期耐水性などは極めて向上されたが,長期耐水性は相変わらず乏しい。特に,同特許の発明は高温における耐湿性はかえって悪化する場合も発生する問題点がある。
本発明は前述したような問題点を解決するために案出されたもので,その目的はインク吸収速度とインク吸収量の優秀性を維持しつつ高温における耐湿性と長期耐水性が向上されたインクジェットプリンタ用記録媒体のインク受容層形成用組成物およびこれを含むインクジェットプリンタ用記録媒体を提供するところにある。
上記課題を解決するために,本発明のある観点によれば,無機物充填剤と,親水性結合剤と,コア-シェル構造の陽イオン性ラテックスとポリアミド-エピクロロヒドリン樹脂と,を含むことを特徴とするインクジェットプリンタ用記録媒体のインク受容層形成用組成物が提供される。
また,前記組成物の全体固形粉100重量部に対して,前記無機物充填剤は50〜90重量部,前記親水性結合剤は5〜30重量部,前記コア-シェル構造の陽イオン性ラテックスは0.5〜20重量部および前記ポリアミド-エピクロロヒドリン樹脂は0.5〜20重量部が好ましい。
また,前記組成物は添加剤をさらに含むことができる。前記組成物が添加剤をさらに含む場合,前記組成物の全体固形粉100重量部に対して,前記無機物充填剤は50〜90重量部,前記親水性結合剤は5〜30重量部,前記コア-シェル構造の陽イオン性ラテックスは0.5〜20重量部,前記ポリアミド-エピクロロヒドリン樹脂は0.5〜20重量部,および前記添加剤は0.015〜10重量部が好ましい。
また,前記コア-シェル構造の陽イオン性ラテックスは次の化学式1で表され,
--[A]l--[B]m--[C]n--
・・・(化学式1)
前記化学式1において,Aは3級アミノ基または4級アンモニウム基を含む共重合可能なモノマーを共重合して生成されたポリマー単位であり,Bは少なくとも2個以上の不飽和二重結合グループを持っていて共重合可能なモノマーを共重合して生成されたポリマー単位であり,CはAとBで使用されない共重合可能な二重結合のモノマーを共重合して生成されたポリマー単位である。また,lは10〜99モル%,mは0〜10モル%,およびnは0〜90モル%であり,l+m+n=100モル%の関係にある。
--[A]l--[B]m--[C]n--
・・・(化学式1)
前記化学式1において,Aは3級アミノ基または4級アンモニウム基を含む共重合可能なモノマーを共重合して生成されたポリマー単位であり,Bは少なくとも2個以上の不飽和二重結合グループを持っていて共重合可能なモノマーを共重合して生成されたポリマー単位であり,CはAとBで使用されない共重合可能な二重結合のモノマーを共重合して生成されたポリマー単位である。また,lは10〜99モル%,mは0〜10モル%,およびnは0〜90モル%であり,l+m+n=100モル%の関係にある。
また,前記コア-シェル構造の陽イオン性ラテックスはアクリレート系陽イオン性ラテックスが好ましい。前記ポリアミド-エピクロロヒドリン樹脂は例えばポリアミド基とエピクロロヒドリン基を有する混合物または化合物である。
また,前記無機物充填剤は例えば炭酸カルシウム,カオリン,タルク,硫酸カルシウム,硫酸バリウム,酸化チタン,酸化亜鉛,炭酸亜鉛,珪酸アルミニウム,珪酸,珪酸ナトリウム,珪酸マグネシウム,珪酸カルシウム,シリカおよびアルミナで構成されたグループの中から選ばれた無機物を少なくとも1つ以上含む。
前記無機物充填剤は次の化学式2で表され,
Al2O3-p(OH)2P・qH2O
・・・(化学式2)
前記化学式2において,pは0〜3の自然数であり,qは0〜10の有理数のアルミナが好ましい。また,前記親水性結合剤はポリビニルアルコールが好ましい。
Al2O3-p(OH)2P・qH2O
・・・(化学式2)
前記化学式2において,pは0〜3の自然数であり,qは0〜10の有理数のアルミナが好ましい。また,前記親水性結合剤はポリビニルアルコールが好ましい。
上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,基材層とインク受容層を含み,前記インク受容層は無機物充填剤,親水性結合剤,およびコア-シェル構造の陽イオン性ラテックスとポリアミド-エピクロロヒドリン樹脂を含むことを特徴とするインクジェットプリンタ用記録媒体が提供される。
また,前記基材層は透明または半透明のポリエステル系フィルム,ポリカーボネート系フィルム,セルロース-アセテート系フィルムおよびポリエチレン系フィルム,両面のうち少なくとも一面以上がコーティングされたポリエチレン紙およびポリプロピレン紙,片面アート紙および両面アート紙,キャストコート紙,合成紙,および印画紙とから構成されたグループの中から選ばれたいずれか1つである。なお,前記基材層の厚さは70〜350μmが好ましい。
また,前記インク受容層はその全体固形粉100重量部に対して,前記無機物充填剤は50〜90重量部,前記親水性結合剤は5〜30重量部,前記コア-シェル構造の陽イオン性ラテックスは0.5〜20重量部および前記ポリアミド-エピクロロヒドリン樹脂は0.5〜20重量部が好ましい。
また,前記インク受容層は添加剤をさらに含める。インク受容層が添加剤をさらに含む場合はインク受容層の全体固形粉100重量部に対して前記無機物充填剤は50〜90重量部,前記親水性結合剤は5〜30重量部,前記コア-シェル構造の陽イオン性ラテックスは0.5〜20重量部,前記ポリアミド-エピクロロヒドリン樹脂は0.5〜20重量部および前記添加剤は0.015〜10重量部で含有されることが好ましい。
また,前記コア-シェル構造の陽イオン性ラテックスは次の化学式1で表され,
--[A]l--[B]m--[C]n--
・・・(化学式1)
前記化学式1において,Aは3級アミノ基または4級アンモニウム基を含む共重合可能なモノマーを共重合して生成されたポリマー単位であり,Bは少なくとも2個以上の不飽和二重結合グループを持っていて共重合可能なモノマーを共重合して生成されたポリマー単位であり,CはAとBで使用されない共重合可能な二重結合のモノマーを共重合して生成されたポリマー単位である。また,lは10〜99モル%,mは0〜10モル%,およびnは0〜90モル%であり,l+m+n=100モル%の関係にある。
--[A]l--[B]m--[C]n--
・・・(化学式1)
前記化学式1において,Aは3級アミノ基または4級アンモニウム基を含む共重合可能なモノマーを共重合して生成されたポリマー単位であり,Bは少なくとも2個以上の不飽和二重結合グループを持っていて共重合可能なモノマーを共重合して生成されたポリマー単位であり,CはAとBで使用されない共重合可能な二重結合のモノマーを共重合して生成されたポリマー単位である。また,lは10〜99モル%,mは0〜10モル%,およびnは0〜90モル%であり,l+m+n=100モル%の関係にある。
また,前記コア-シェル構造の陽イオン性ラテックスはアクリレート系コア-シェル構造の陽イオン性ラテックスであることが好ましい。さらに,前記ポリアミド-エピクロロヒドリン樹脂は例えばポリアミド基とエピクロロヒドリン基を有する混合物または化合物である。
また,前記無機物充填剤は例えば炭酸カルシウム,カオリン,タルク,硫酸カルシウム,硫酸バリウム,酸化チタン,酸化亜鉛,炭酸亜鉛,珪酸アルミニウム,珪酸,珪酸ナトリウム,珪酸マグネシウム,珪酸カルシウム,シリかおよびアルミナで構成されたグループの中から選択された無機物を少なくとも1つ以上含む。
また,前記無機物充填剤は次の化学式2で表され,
Al2O3-p(OH)2P・qH2O
・・・(化学式2)
前記化学式2において,pは0〜3の自然数であり,qは0〜10の有理数のアルミナであることが好ましい。
Al2O3-p(OH)2P・qH2O
・・・(化学式2)
前記化学式2において,pは0〜3の自然数であり,qは0〜10の有理数のアルミナであることが好ましい。
また,前記親水性結合剤はポリビニルアルコールが好ましい。さらに,前記インク受容層の厚さは8〜80μmのものが好ましい。また,本発明のインクジェットプリンタ用記録媒体は前記基材層と前記インク受容層との間に位置したアンダコート層をさらに含み,前記インク受容層の上部に位置した保護層をさらに含むこともできる。
また,本発明のインクジェットプリンタ用記録媒体は前記基材層のインク受容層が形成されていない一面に置かれた背面コート層をさらに含むことができる。
本発明によれば,コア-シェル構造の陽イオン性ラテックスとポリアミド-エピクロロヒドリン樹脂を共にインク受容層に導入することによって,インクの吸収力だけでななく,短期と長期耐水性および高温高湿下における耐湿性において著しく改善された性能を有するインクジェットプリンタ用記録媒体のインク受容層形成用組成物およびインクジェットプリンタ用記録媒体を提供することができる。
以下に添付図面を参照しながら,本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図1は本発明の実施形態に係るインクジェットプリンタ用記録媒体を示した断面図である。インクジェットプリンタ用記録媒体は基本的に基材層2とインク受容層4を含む。そして,インク受容層4と基材層2との間に位置するアンダコート層3をさらに含むか,基材層の下部に位置する背面コート層1をさらに含み,インク受容層4上にインク透過性能を有する保護層5をさらに含むこともできる。
無機物充填剤,親水性結合剤,コア-シェル構造の陽イオン性ラテックス,ポリアミド-エピクロロヒドリン樹脂,および溶媒を混合して本発明のインクジェットプリンタ用記録媒体のインク受容層形成用組成物を製造する。
インク受容層形成用組成物において,コア-シェル構造の陽イオン性ラテックスは陽イオン性グループを持っているポリマー単位構造を有するものなら全て使える。
好ましくは,次の化学式1で代表されるコア-シェル構造の陽イオン性ラテックスを使用する。
--[A]l--[B]m--[C]n--
・・・(化学式1)
・・・(化学式1)
化学式1において,-A-は3級アミノ基または4級アンモニウム基を含む共重合可能なモノマーを共重合して生成されたポリマー単位であり,-B-は少なくとも2個の不飽和二重結合グループを持っていて共重合可能なモノマーを共重合して生成されたポリマー単位であり,-C-は-A-と-B-で使用されない共重合可能な二重結合のモノマーを共重合して生成されたポリマー単位である。lは10〜99モル%,mは0〜10モル%,およびnは0〜90モル%であり,l+m+n=100モル%を満たす。
前記化学式1で表されるコア-シェル構造の陽イオン性ラテックスは陽イオン性グループを有している単位構造と共重合過程で架橋役割を果たす単位およびイオン性を呈しない単位構造などを含む。
一般に,インクジェットプリンタ用カラーインクに使用されている染料は直接染料または酸性染料であって,その染料分子自体に陰イオン性のカルボン酸基(Carboxylic acid group,−COOH)またはスルホン酸基(Sulfonic acid group,SO3H)を持っているので,前記ラテックスのような陽イオン性物質と比較的強い結合であるイオン結合を通して記録媒体に固定される。従って,前記染料により形成される画像の耐水性と定着性が向上する。
コア-シェル構造の陽イオン性ラテックスは,例えばコア部とシェル部との間でTg差がある場合,ゲル量に差がある場合,分子量に差がある場合,陽イオン性の官能基量に差がある場合などであって,コア部とシェル部が区分される構造を有している。このうち,陽イオン性の官能基量に差があるコア-シェル構造の陽イオン性ラテックスを使うのが好ましい。陽イオン性の官能基量によるコア-シェル構造の陽イオン性ラテックスはその製造過程において陽イオン性官能基がなく膨張されない硬いコア(core)と陽イオン性官能基が酸によって膨張されうるソフトなシェル(shell)よりなるコア-シェル構造を有する。このような構造を有するラテックスはその構造的特徴のため,充填剤性質(コア部)と結合剤性質(シェル部)を同時に有するようになり,よって充填剤と結合剤を共に使用する組成物に含まれる場合にさらに有利な物質になる。
一般に,陽イオン性ラテックスのTgは−30℃〜60℃である。Tgが低い陽イオン性ラテックスは染料固定の効果はみられるが,その低いTgによって特に高温における耐湿性が弱くなる短所がある。
従って,本発明では割合に高いTgを有するTgが50℃〜150℃のコア-シェル構造の陽イオン性ラテックスを使用することが好ましく,特にTgが60℃~140℃のコア-シェル構造の陽イオン性ラテックスを使用することがさらに好ましい。
一般に,高いTgを有するコア-シェル構造の陽イオン性ラテックスはコーティング層で高い多孔性を維持する長所もある。
本発明のコア-シェル構造の陽イオン性ラテックスの粒径は20〜200nmが好ましい。この粒径はラテックス製造時の界面活性剤,ラジカル開始剤などの添加剤の量を適切に調節することによって作ることができる。
特に,本発明のコア-シェル構造の陽イオン性ラテックスはアクリレート系コア-シェル構造の陽イオン性ラテックスを使用することが好ましく,スチレン-アクリール系コア-シェル構造の陽イオン性ラテックスを使用することがさらに好ましい。
インク受容層形成用組成物中のコア-シェル構造の陽イオン性ラテックスの含量が少なすぎるとその使用効果がなく,その量が多すぎると全体充填剤量の過多と同一な現象を示してインク受容層にクラックが発生し,またインクジェットインク印刷適性に悪影響を及ぼす恐れがある。この点を考慮して,コア-シェル構造の陽イオン性ラテックスの含量はインク受容層形成用組成物のうち全体固形粉100重量部に対して約0.5〜20重量部程度になることが好ましい。
インク受容層形成用組成物にコア-シェル構造の陽イオン性ラテックスと共に含まれるポリアミド-エピクロロヒドリン樹脂はポリアミド樹脂にエピクロロヒドリン成分が付与されたものならばポリアミド系化合物とエピクロロヒドリン系化合物の単純な混合物であるか,または化学結合した化合物のいずれでも使用できる。
また,ポリアミド-エピクロロヒドリン樹脂と類似にポリアミン樹脂にエピクロロヒドリン成分が付与されたポリアミン-エピクロロヒドリン樹脂もコア-シェル構造の陽イオン性ラテックスと共に使用できる。ポリアミン-エピクロロヒドリン樹脂もポリアミン系化合物とエピクロロヒドリン系化合物の単純な混合物または化学結合した化合物のいずれでも可能である。
ポリアミド-エピクロロヒドリン樹脂は紙力増強剤として広範に知られている。ポリアミド-エピクロロヒドリン樹脂は公知の製造方法を用いて製造できる。代表的な製造方法はアジピン酸とジエチレントリアミンを脱水重縮合して得るものである。また,市販中の製品を使用できるが,このような市販製品としては韓国の泰光化学工業社のFINEX-606,FINEX-414,ハーキュレス社のPOLYCUP172,日本PMC社のWS525,WS535,WS570などがある。
アルミナのように顔料を主に使って多孔性のインク受容層を形成する記録媒体は大体に耐水性に優れる。しかし,長時間に亘って水に浸漬する場合,または高温高湿の環境下では耐水性と耐湿性で不良な結果を示す。本発明ではコア-シェル構造の陽イオン性ラテックスと共にポリアミド-エピクロロヒドリン樹脂を導入して耐水性をさらに向上させるだけではなく高温高湿下における耐湿性をアップさせることができる。
ポリアミド-エピクロロヒドリン樹脂は架橋剤の役割だけではなく,ポリアミドまたはポリアミンの陽イオン成分が染料固定能力もあって,陽イオン性ラテックスと共に染料定着の役割を果たすのでシナジー効果が見られる。また,酸性であるポリアミド-エピクロロヒドリン樹脂の場合は前記コア-シェル構造の陽イオン性ラテックスのシェル部が酸膨張に関与するため,コーティング・乾燥時に膨張されたシェル部が絡み合いながらコーティング層の耐水性を向上させる役割を果たす。一般に,架橋剤を添加して行なわれる架橋を通して耐水性を上げすぎると耐水性の向上とは対照的にインク吸収度が低下したり耐湿性が弱まる。しかし,本発明に係る方法によるシェル部の膨張およびもつれ(entanglement)による構造的なもつれはインク吸収度と耐湿性を低下しない長所がある。
本発明はTgが高いコア-シェル構造のラテックスとポリアミド-エピクロロヒドリン樹脂を同時に使って長期耐水性とインク定着性に優れ,同時に高温高湿下でも印刷されたインクの滲みが少なくて耐湿性に優れた記録媒体を供給できるということが最大の特徴である。
インク受容層形成用組成物中のポリアミド-エピクロロヒドリン樹脂の含量が少すぎるとその使用効果がなく,その量が多すぎるとインク吸収度を低下させてインクジェットインク印刷滴性に悪影響を及ぼす恐れがある。この点を考慮して,前記ポリアミド-エピクロロヒドリン樹脂の含量はインク受容層形成用組成物のうち全体固形粉100重量部に対して約0.5〜20重量部の範囲内になるようにすることが好ましい。
本発明の無機物充填剤は炭酸カルシウム,カオリン,タルク,硫酸カルシウム,硫酸バリウム,酸化チタン,酸化亜鉛,炭酸亜鉛,珪酸アルミニウム,珪酸,珪酸ナトリウム,珪酸マグネシウム,珪酸カルシウム,シリカまたはアルミナなどが使用できる。このうち,アルミナを使用することが一番好まれる。アルミナは次の化学式2で代表される。
Al2O3-p(OH)2P・qH2O
・・・(化学式2)
・・・(化学式2)
前記化学式2において,pは0〜3の自然数であり,qは0〜10の有理数である。特に,qが0〜5の有理数であることが好ましい。殆んどの場合,水和物形態の水(H2O)は結晶格子の形成に関与しない離脱可能な水相を示す。従って,前記化学式2においてqは整数倍でない値を取ることもある。本発明において,好ましいアルミナはX線回折法で分析した時べーマイト(boehmite)構造または非晶質形態を有するアルミナである。
アルミナは自体的に陽電荷を持っているのでインク中の染料のインク受容層に対する定着性を向上させられ,同時に透明性に優れ印刷濃度が高く,発色の良好な画像が得られるという長所がある。また,多孔質の層を形成するのでインク受容層のインク吸収度を向上させる。結合剤為主の樹脂(resin)タイプが親水性為主の高分子を使用するので耐水性に弱い一方,本発明のようにアルミナを主に使う多孔方式は顔料為主のインク受容層を形成するので,耐水性も優れる。また結合剤を単独で使用する場合に発生しうるフィルム間にくっつく現象を除去するように表面特性を調節できる長所もある。
アルミナは前記化学式2の粉末状のものを使用することもあるが,場合によってこれら成分が粒子で含有されているゾル状態(アルミナゾル)のものを使用できる。アルミナゾルを使用する場合はゾル内の粒子サイズが小さすぎるとインク吸収性が低下され,粒子のサイズが大きすぎると記録媒体の透明度などを低下させる恐れがあるので,通常その粒子サイズが20〜200nmのものを使用できる。
インク受容層形成用組成物中のアルミナの含量が少すぎるか多すぎると,前述したようにフィルム相互間がくっつく現象またはインク吸収度が低下する現象が発生する可能性がある。従って,アルミナの含量はインク受容層形成用組成物中の全体固形粉100重量部に対して約50〜95重量部になることが好ましい。
インク受容層はアルミナ以外の他の顔料,例えば炭酸カルシウム,カオリン,タルク,硫酸カルシウム,硫酸バリウム,酸化チタン,酸化亜鉛,炭酸亜鉛,珪酸アルミニウム,珪酸,珪酸ナトリウム,珪酸マグネシウム,珪酸カルシウムおよびシリカなどの無機系顔料,プラスチック顔料および尿素樹脂顔料などの有機系顔料,またはこれらの混合物を本発明の効果を損傷しない範囲でアルミナと共に添加して使用できる。このような添加的顔料はアルミナの含量について20重量部以下に添加することが好ましい。
前記インク受容層形成用組成物の親水性結合剤はポリビニルアルコールを使用することが好ましい。ポリビニルアルコールはインク適性に優れ,顔料に対する優れた接着剤なので主な結合剤として多用される。
本発明で使用されるポリビニルアルコールは重合度が1000以上のものが好ましく,さらに好ましくは1500〜5000である。鹸化度は70〜100部のものが好ましく,さらに好ましくは80〜99.5である。
ポリビニルアルコールの含量が少なすぎると結合剤の役割を果たせないので,ポリビニルアルコールを結合剤として含むインク受容層と基材層との付着力が弱くなるだけではなく,相対的に顔料のような他の成分が多くなるのでインク受容層にクラックが発生するなどの面性(surface properties)が劣化する。また,ポリビニルアルコールの含量が多すぎるとインク受容層が殆んど結合剤だけでなされるようになってインク吸収度が低下するので,インク速乾性も低下する場合がある。
この点を考慮して,インク受容層形成用組成物中の結合剤の含量はインク受容層形成用組成物中の全体固形粉100重量部を基準に約5〜30重量部になるようにすることができ,特に5〜25重量部のものが好ましい。
本発明のインク受容層形成用組成物はポリビニルアルコールの他,親水性高分子がさらに添加されうる。例えば,ポリビニルピロリドン,メチルセルロース,ヒドロキシプロピルメチルセルロース,ゼラチン,澱粉,ポリエチレンオキシド,アクリル系高分子,ポリエステル,ポリウレタンなどがある。使われる親水性高分子の含量は前記ポリビニルアルコールに対して50重量部以内に使用することが好ましく,さらに好ましくは0〜20重量部の範囲内に使用する。
本発明のインク受容層形成用組成物の溶媒は別に制限されない。但し,環境的問題および作業性などを考慮して水を主に使用する。また,ケトン類,グリコールエーテル類,アルコール類溶媒またはメチルセロソルブ,エチルセロソルブ,ジメチルフォルムアミド,ジメチルスルホキシドなどが使用されうる。前記ケトン類の具体的な例を挙げると,アセトン,メチルエチルケトンがあり,前記グリコールエーテル類の具体的な例を挙げると,ジエチレングリコールおよびモノブチルエーテルがある。前記アルコール類溶媒の具体的な例を挙げると,メタノール,エタノール,ブタノールまたはイソプロパノールがある。
溶媒の含量はインク受容層形成用組成物の固形粉の含量が5〜40重量部になるようにすることが好ましい。前記固形粉の含量が少なすぎると粘度が低すぎるようになるだけではなく,コーティング時乾燥が難しく,固形粉の含量が多すぎると粘度が高すぎるようになってコーティング面性が悪化する可能性があるのでこの点を考慮した。
溶媒のうち水を除いたアルコール類およびその他有機溶媒は溶媒の総含量に対して約5重量部〜50重量部で使用することが好ましい。その理由はアルコール類およびその他有機溶媒の含量が少すぎると乾燥特性が劣化する傾向があり,また多すぎる時は組成物の溶解度問題の発生とコストアップ要因が発生する可能性があるからである。
本発明のインク受容層形成用組成物はその他添加剤をさらに付加して物性を補える。架橋剤は結合剤成分および無機物充填剤成分を架橋させ耐水性および表面強度を増加させる。架橋剤の含量が少すぎると架橋の効果がなく,その含量が多すぎると架橋の程度が酷くてインク吸収度が低下する傾向がある。この点を考慮してさらに使用される架橋剤はインク受容層全体固形粉100重量部を基準に約0.015〜8重量部で使用することが好ましい。
架橋剤として使用する物質は,例えば,オキサゾリン,イソシアネート,エポキシド,アジリジン,メラミン-フォルムアルデヒド,ジアルデヒド,ホウ素化合物,ジルコニウム化合物またはこれらの混合物を使用することが好ましい。イソシアネートの具体的な例を挙げればトリレンジイソシアネート付加物(Tolylene diisocyanate adduct,TDI adduct)があり,エポキシドの具体的な例としてはエピクロルヒドリンがあり,ジアルデヒドの具体的な例としてはグリオキサル(glyoxal),グルタリックジアルデヒド(glutaric dialdehyde)がある。ホウ素化合物の具体的な例を挙げると,ホウ酸,ボラックス(Borax)があり,ジルコニウム化合物の具体的な例を挙げると酢酸ジルコニウム,硝酸ジルコニウム,塩化ジルコニル(zirconyl chloride)がある。その他の添加剤としては定着剤,染料,蛍光染料,光拡酸剤,pH調節剤,酸化防止剤,消泡剤および脱泡剤,レべリング剤,潤滑剤,カーリング防止剤,表面調節剤,濡れ向上剤などがある。蛍光染料は視認できる白色度(外観白色度)を増加させる。
添加剤の含量が少なすぎると添加剤付加効果が微弱であり,多すぎると記録媒体のインク適性およびコーティング特性が低下される恐れがある。この点を考慮して,前記インク受容層形成用組成物中のその他添加剤の総含量はインク受容層の全体固形粉100重量部に対して約0.015〜10重量部になることが好ましい。
前述したインク受容層形成用組成物を製造した後,この組成物を基材層の一面にコーティングし乾燥してインク受容層を形成することによってインクジェットプリンタ用記録媒体を提供する。乾燥は50℃〜130℃でなされる。架橋剤が添加されている場合はこの乾燥段階で架橋剤による熱架橋反応が起る。従って,乾燥温度が50℃未満ならば架橋反応性が低下し,130℃を越えると黄変現象が起る場合があって好ましくないので乾燥温度を前述した温度範囲内に調節する。
前記過程によって形成されたインク受容層の厚さが薄すぎるとインク吸収が不可能であり,厚すぎるとコストアップとコーティング時乾燥が難くなる傾向がある。このような点を考慮してインク受容層の厚さは約8μm〜80μmになることが好ましい。
本発明の記録媒体で基材層は透明または半透明のポリエステル系フィルム,ポリカーボネート系フィルム,セルロース-アセテート系フィルム,ポリエチレン系フィルム,両面のうち少なくとも一面以上がポリエチレンやポリプロピレンでコーティングされた紙,片面アート紙または両面アート紙,キャストコート紙,合成紙,印画紙(またはバライタ(baryta)紙)で構成されたグループの中から選ばれたいずれか1つであるが,これに限られない。基材層の厚さは取扱いやすく,その上部にコーティング層を形成する場合に曲げを防止できるよう約70μm〜350μmのものが好ましい。
本発明の記録媒体は図1に示した通り,基材層とインク受容層との間にこれら間の接着力を向上させるためのアンダコート層3を選択的に含める。アンダコート層3はポリオールとポリイソシアネートの二核型プライマー(bi-component primer)またはアクリール系,ウレタン系,アクリール-ウレタン系,ビニル系などの一核型プライマーで構成されたグループの中から選ばれた物質で形成し,コーティングされる物質の量は0.2g/m2〜2g/m2であり,コーティング厚さは0.2μm〜2.0μmが好ましく,特に1μmの場合がさらに好ましい。
本発明の記録媒体はそのインク受容体4の上部にインク受容層を保護するための保護層5と,基材層2の下部に基材層を保護するための背面コート層1を選択的にさらに形成してなる。
保護層はインク透過性に優れ,ある程度の硬化がなされて表面強度が良いセルロース系,ポリエチレンオキシド系と架橋剤で構成された化合物の中から選択された物質で形成し,その厚さは約0.5μm〜3μmであることが好ましい。
背面コート層は連続給紙向上とカーリング現象を補うため,前記インク吸収層に使われる結合剤であるポリビニルアルコール,ポリビニルピロリドン,メチルセルロース,ヒドロキシプロピールメチルセルロース,ゼラチン,ポリエチレンオキシド,アクリル系高分子,ポリエステル系,ポリウレタン系および前記架橋剤であるオキサゾリン,イソシアネート,エポキシド,アジリジン,メラミン-フォルムアルデヒド,ジアルデヒド,硼素化合物の中から選択された物質で形成し,その厚さは0.5μm〜4μmのものが好ましい。
以下,本発明の実施例を挙げて具体的に説明する。但し,本発明が次の実施例にだけ限定されることではない。
(実施例1)
実施例1では,次のような組成を有するインク受容層形成用組成物を用意した。
実施例1では,次のような組成を有するインク受容層形成用組成物を用意した。
<インク受容層形成用組成物の組成>
アルミナ(ドイツのデグッサ製,ALUMINIUMOXID C) 87.5重量部
ポリビニルアルコール(日本のクラレ製,PVA224E) 7.0重量部
コア-シェル構造の陽イオン性ラテックス
(アメリカのWestvaco製,TruDot DPX-8015087) 1.8重量部
ポリアミド-エピクロロヒドリン(韓国の泰光化学工業製,FINEX-606) 2.1重量部
レべリング剤(ドイツのTego製,Flow425) 1.0重量部
蛍光染料(韓国の三元産業製,SW5274F) 0.5重量部
ホウ酸(韓国の三田純薬製) 0.1重量部
蒸留水,エタノールおよびジメチルフォルムアミドを75:10:15重量比で混合した溶媒 400重量部
アルミナ(ドイツのデグッサ製,ALUMINIUMOXID C) 87.5重量部
ポリビニルアルコール(日本のクラレ製,PVA224E) 7.0重量部
コア-シェル構造の陽イオン性ラテックス
(アメリカのWestvaco製,TruDot DPX-8015087) 1.8重量部
ポリアミド-エピクロロヒドリン(韓国の泰光化学工業製,FINEX-606) 2.1重量部
レべリング剤(ドイツのTego製,Flow425) 1.0重量部
蛍光染料(韓国の三元産業製,SW5274F) 0.5重量部
ホウ酸(韓国の三田純薬製) 0.1重量部
蒸留水,エタノールおよびジメチルフォルムアミドを75:10:15重量比で混合した溶媒 400重量部
前記インク受容層形成用組成物を坪量200g/m2のゼラチン処理された印画紙(いわば,バライタ紙)上部にバーコ─タ─を使ってコーティングした後110℃の温度で3分間乾燥させた。こうして約35μm厚さのインク受容層が形成されたインクジェットプリンタ用記録媒体を製造した。
(実施例2)
実施例2では,インク受容層形成用組成物の組成を次のように実施したことを除けば,実施例1と同様な方法でインクジェットプリンタ用記録媒体を製造した。
実施例2では,インク受容層形成用組成物の組成を次のように実施したことを除けば,実施例1と同様な方法でインクジェットプリンタ用記録媒体を製造した。
<インク受容層形成用組成物の組成>
アルミナゾ─ル(アメリカのキャボット製,PG003) 85.0重量部
ポリビニルアルコール(日本のクラレ製,PVA224E) 10.0重量部
コア-シェル構造の陽イオン性ラテックス
(アメリカのWestvaco製,TruDot DPX-8015087) 1.3重量部
ポリアミド-エピクロロヒドリン(韓国の泰光化学工業製,FINEX-606) 1.5重量部
グリオキサル(韓国の三田純薬製) 0.65重量部
レべリング剤(ドイツのTego製,Flow425) 1.0重量部
蛍光染料(韓国の三元産業製,SW5274F) 0.5重量部
ホウ酸(韓国の三田純薬製) 0.05重量部
蒸留水,エタノールおよびジメチルフォルムアミドを70:10:20重量比で混合した溶媒 400重量部
アルミナゾ─ル(アメリカのキャボット製,PG003) 85.0重量部
ポリビニルアルコール(日本のクラレ製,PVA224E) 10.0重量部
コア-シェル構造の陽イオン性ラテックス
(アメリカのWestvaco製,TruDot DPX-8015087) 1.3重量部
ポリアミド-エピクロロヒドリン(韓国の泰光化学工業製,FINEX-606) 1.5重量部
グリオキサル(韓国の三田純薬製) 0.65重量部
レべリング剤(ドイツのTego製,Flow425) 1.0重量部
蛍光染料(韓国の三元産業製,SW5274F) 0.5重量部
ホウ酸(韓国の三田純薬製) 0.05重量部
蒸留水,エタノールおよびジメチルフォルムアミドを70:10:20重量比で混合した溶媒 400重量部
こうして約35μm厚さのインク受容層が形成されたインクジェットプリンタ用記録媒体を製造した。
(実施例3)
実施例3では,インク受容層形成用組成物の組成を次のように実施したことを除けば,実施例1と同様な方法でインクジェットプリンタ用記録媒体を製造した。
実施例3では,インク受容層形成用組成物の組成を次のように実施したことを除けば,実施例1と同様な方法でインクジェットプリンタ用記録媒体を製造した。
<インク受容層形成用組成物の組成>
アルミナゾル(韓国のハナ理化製,SS30) 76.9重量部
アルミナ(ドイツのデグッサ製,ALUMINIUMOXIDC) 8.5重量部
ポリビニルアルコール(韓国の東洋化学製,PVA P-17) 8.0重量部
コア-シェル構造の陽イオン性ラテックス
(アメリカWestvaco製,TruDot DPX-8015087) 1.5重量部
ポリアミド-エピクロロヒドリン
(アメリカのハーキュレス製,POLYCUP172) 2.5重量部
ジルコニウムオキシクロリド(日本のジュンセイ製) 1.0重量部
レべリング剤(ドイツのTego製,Flow425) 1.0重量部
蛍光染料(韓国の三元産業製,SW5274F) 0.5重量部
ホウ酸(韓国の三田純薬製) 0.1重量部
蒸留水,エタノール,ジメチルフォルムアミドおよびジメチルスルホキシドを70:10:15:5重量比で混合した溶媒 400重量部
アルミナゾル(韓国のハナ理化製,SS30) 76.9重量部
アルミナ(ドイツのデグッサ製,ALUMINIUMOXIDC) 8.5重量部
ポリビニルアルコール(韓国の東洋化学製,PVA P-17) 8.0重量部
コア-シェル構造の陽イオン性ラテックス
(アメリカWestvaco製,TruDot DPX-8015087) 1.5重量部
ポリアミド-エピクロロヒドリン
(アメリカのハーキュレス製,POLYCUP172) 2.5重量部
ジルコニウムオキシクロリド(日本のジュンセイ製) 1.0重量部
レべリング剤(ドイツのTego製,Flow425) 1.0重量部
蛍光染料(韓国の三元産業製,SW5274F) 0.5重量部
ホウ酸(韓国の三田純薬製) 0.1重量部
蒸留水,エタノール,ジメチルフォルムアミドおよびジメチルスルホキシドを70:10:15:5重量比で混合した溶媒 400重量部
こうして約35μm厚さのインク受容層が形成されたインクジェットプリンタ用記録媒体を製造した。
(比較例1)
比較例1では,インク受容層形成用組成物の組成を下記のように実施することを除けば,実施例1と同様な方法でインクジェットプリンタ用記録媒体を製造した。
比較例1では,インク受容層形成用組成物の組成を下記のように実施することを除けば,実施例1と同様な方法でインクジェットプリンタ用記録媒体を製造した。
<インク受容層形成用組成物の組成>
アルミナ(ドイツのデグッサ製,ALUMINIUMOXIDC) 89.0重量部
ポリビニルアルコール(日本のクラレ製,PVA224E) 7.3重量部
ポリアミド-エピクロロヒドリン(韓国の泰光化学工業製,FINEX-606) 2.1重量部
レべリング剤(ドイツのTego製,Flow425) 1.0重量部
蛍光染料(韓国の三元産業製,SW5274F) 0.5重量部
ホウ酸(韓国の三田純薬製) 0.1重量部
蒸留水,エタノール,およびジメチルフォルムアミドを75:10:15重量比で混合した溶媒 400重量部
アルミナ(ドイツのデグッサ製,ALUMINIUMOXIDC) 89.0重量部
ポリビニルアルコール(日本のクラレ製,PVA224E) 7.3重量部
ポリアミド-エピクロロヒドリン(韓国の泰光化学工業製,FINEX-606) 2.1重量部
レべリング剤(ドイツのTego製,Flow425) 1.0重量部
蛍光染料(韓国の三元産業製,SW5274F) 0.5重量部
ホウ酸(韓国の三田純薬製) 0.1重量部
蒸留水,エタノール,およびジメチルフォルムアミドを75:10:15重量比で混合した溶媒 400重量部
こうして約35μm厚さのインク受容層が形成されたインクジェットプリンタ用記録媒体を製造した。
(比較例2)
インク受容層形成用組成物の組成を次のように実施することを除けば,実施例1と同様な方法でインクジェットプリンタ用記録媒体を製造した。
インク受容層形成用組成物の組成を次のように実施することを除けば,実施例1と同様な方法でインクジェットプリンタ用記録媒体を製造した。
<インク受容層形成用組成物の組成>
アルミナゾール(アメリカのキャボット製,PG003) 86.3重量部
ポリビニルアルコール(日本のクラレ製,PVA117) 10.2重量部
コア-シェル構造の陽イオン性ラテックス
(アメリカのWestvaco製,TruDot DPX-8087-06) 1.3重量部
グリオキサル(韓国の三田純薬製) 0.65重量部
レべリング剤(ドイツのTego製,Flow425) 1.0重量部
蛍光染料(韓国の三元産業製,SW5274F) 0.5重量部
ホウ酸(韓国の三田純薬製) 0.05重量部
蒸留水,エタノール,およびジメチルフォルムアミドを70:10:20重量比で混合した溶媒 400重量部
アルミナゾール(アメリカのキャボット製,PG003) 86.3重量部
ポリビニルアルコール(日本のクラレ製,PVA117) 10.2重量部
コア-シェル構造の陽イオン性ラテックス
(アメリカのWestvaco製,TruDot DPX-8087-06) 1.3重量部
グリオキサル(韓国の三田純薬製) 0.65重量部
レべリング剤(ドイツのTego製,Flow425) 1.0重量部
蛍光染料(韓国の三元産業製,SW5274F) 0.5重量部
ホウ酸(韓国の三田純薬製) 0.05重量部
蒸留水,エタノール,およびジメチルフォルムアミドを70:10:20重量比で混合した溶媒 400重量部
こうして約35μm厚さのインク受容層が形成されたインクジェットプリンタ用記録媒体を製造した。
(比較例3)
比較例3では,インク受容層形成用組成物の組成を次のように実施したことを除けば,実施例1と同様な方法でインクジェットプリンタ用記録媒体を製造した。
比較例3では,インク受容層形成用組成物の組成を次のように実施したことを除けば,実施例1と同様な方法でインクジェットプリンタ用記録媒体を製造した。
<インク受容層形成用組成物の組成>
アルミナゾル(韓国のハナ理化製,SS30) 79.5重量部
アルミナ(ドイツのデグッサ製,ALUMINIUMOXIDC) 8.9重量部
ポリビニルアルコール(日本のクラレ製,PVA224E) 8.0重量部
ジルコニウムオキシクロライド(日本のジュンセイ製) 1.0重量部
レべリング剤(ドイツのTego製,Flow425) 1.0重量部
蛍光染料(韓国の三元産業製,SW5274F) 0.5重量部
ホウ酸(韓国の三田純薬製) 0.1重量部
蒸留水,エタノール,ジメチルフォルムアミドおよびジメチルスルホキシドを70:10:15:5重量比で混合した溶媒 400重量部
アルミナゾル(韓国のハナ理化製,SS30) 79.5重量部
アルミナ(ドイツのデグッサ製,ALUMINIUMOXIDC) 8.9重量部
ポリビニルアルコール(日本のクラレ製,PVA224E) 8.0重量部
ジルコニウムオキシクロライド(日本のジュンセイ製) 1.0重量部
レべリング剤(ドイツのTego製,Flow425) 1.0重量部
蛍光染料(韓国の三元産業製,SW5274F) 0.5重量部
ホウ酸(韓国の三田純薬製) 0.1重量部
蒸留水,エタノール,ジメチルフォルムアミドおよびジメチルスルホキシドを70:10:15:5重量比で混合した溶媒 400重量部
こうして約35μm厚さのインク受容層が形成されたインクジェットプリンタ用記録媒体を製造した。
ここで,前記実施例1〜3と比較例1〜3によるインクジェット記録媒体について韓国三星電子製カラーインクプリンタ(MJC-1130i)を用いて画像印刷を行なった場合の実験結果について説明する。実施例1〜3と比較例1〜3によるインクジェット記録媒体に所定の画像を印刷し,印刷したインクジェット記録媒体について,インク吸収力,カラー画像の鮮明性(滲み性),短期と長期耐水性,および耐湿性などに対する評価を行なった。各評価項目に対する評価方法は次の通りである。
(評価方法)
(1)インク吸収力テスト
A4サイズの試片に混合ブラック為主の標準画像(MJC-1130i)を撮った後直ちに模造紙を重ね合わせて5kgの鉄塊を10秒間プレスした後模造紙にインクがこすれて汚れる程度を確認した。本実験の結果,模造紙にインクがこすれて汚れることがない場合は“非常に優秀”と判断し,インクの量が5%以内の少量の場合“優秀”と判断し,インクの量が約5〜50%範囲内の場合“不良”と判断し,インクの量が50%越える場合は“極不良”と判断する。
(1)インク吸収力テスト
A4サイズの試片に混合ブラック為主の標準画像(MJC-1130i)を撮った後直ちに模造紙を重ね合わせて5kgの鉄塊を10秒間プレスした後模造紙にインクがこすれて汚れる程度を確認した。本実験の結果,模造紙にインクがこすれて汚れることがない場合は“非常に優秀”と判断し,インクの量が5%以内の少量の場合“優秀”と判断し,インクの量が約5〜50%範囲内の場合“不良”と判断し,インクの量が50%越える場合は“極不良”と判断する。
(2)滲み性テスト
A4サイズの試片に混合ブラック為主の標準ライン(MJC-1130i使用)を撮った後24時間経過後標準ラインの鮮明性程度を確認した。本実験の結果,標準ラインが標準ライン厚さの1%以内に滲む場合“非常に優秀”と判断し,1〜5%範囲内に滲む場合“優秀”と判断し,5〜10%以内に滲む場合“不良”と判断し,10%を越える場合“極不良”と判断する。
A4サイズの試片に混合ブラック為主の標準ライン(MJC-1130i使用)を撮った後24時間経過後標準ラインの鮮明性程度を確認した。本実験の結果,標準ラインが標準ライン厚さの1%以内に滲む場合“非常に優秀”と判断し,1〜5%範囲内に滲む場合“優秀”と判断し,5〜10%以内に滲む場合“不良”と判断し,10%を越える場合“極不良”と判断する。
(3)耐水性テスト
試片(2.5cm×5.0cm)を常温(25℃)の恒温水槽に入れ,短期は30分,長期は24時間前記恒温水槽を掻き回しながら表面の画像が変形されたりインク受容層が柔らかくなる程度を確認した。本実験の結果,標準画像の光密度変化率が5%以内かつ画像の変化がない場合“非常に優秀”と判断し,変化率が5〜10%以内の場合は“優秀”と判断し,変化率が10〜20%以内またはインク受容層がやや柔らかくなる場合“不良”と判断し,変化率が20%を越えるかインク受容層が柔らかくなる場合“極不良”と判断する。
試片(2.5cm×5.0cm)を常温(25℃)の恒温水槽に入れ,短期は30分,長期は24時間前記恒温水槽を掻き回しながら表面の画像が変形されたりインク受容層が柔らかくなる程度を確認した。本実験の結果,標準画像の光密度変化率が5%以内かつ画像の変化がない場合“非常に優秀”と判断し,変化率が5〜10%以内の場合は“優秀”と判断し,変化率が10〜20%以内またはインク受容層がやや柔らかくなる場合“不良”と判断し,変化率が20%を越えるかインク受容層が柔らかくなる場合“極不良”と判断する。
(4)耐湿性テスト
A4サイズの試片にカラー画像の標準画像(MJC-1130i使用)を撮った後60℃,95%相対湿度の恒温恒湿器で24時間放置した後画像の滲む程度を確認した。本実験の結果,画像が標準画像厚さの5%以内に滲む場合“非常に優秀”と,5〜10%以内の場合“優秀”と判断し,10〜20%以内の場合“不良”と判断し,20%が越える場合“極不良”と判断する。
A4サイズの試片にカラー画像の標準画像(MJC-1130i使用)を撮った後60℃,95%相対湿度の恒温恒湿器で24時間放置した後画像の滲む程度を確認した。本実験の結果,画像が標準画像厚さの5%以内に滲む場合“非常に優秀”と,5〜10%以内の場合“優秀”と判断し,10〜20%以内の場合“不良”と判断し,20%が越える場合“極不良”と判断する。
次に,上記実験によって画像が印刷された実施例1〜3および比較例1〜3によるインクジェット記録媒体についてのインク吸収力,カラー画像の鮮明性(滲み性),短期と長期耐水性,および耐湿性などに対する各評価結果を下記表1に示す。
前記表1において,◎は非常に優秀,0は優秀,△は不良,×は極不良を示す。
前記表1に示すように,実施例1〜3により製造されたインクジェットプリンタ用記録媒体はコア-シェル構造の陽イオン性ラテックスとポリアミド-エピクロロヒドリン樹脂をインク受容層に導入することによって水性インクの吸収量および吸収速度が向上するだけではなく,耐水性および耐湿性も極めて優れることが分かる。
ポリアミド-エピクロロヒドリン樹脂だけ含み,コア-シェル構造の陽イオン性ラテックスを含まない比較例1による記録媒体については短期耐水性は極めて優れるが,高温高湿下における耐湿性と長期耐水性が良くないことが分かる。
ポリアミド-エピクロロヒドリン樹脂を含まず陽イオン性ラテックスだけ含んでいる比較例2による記録媒体は短期耐水性は優れるが,長期耐水性が良くなく,特に高温高湿下における耐湿性が非常に良くないことが分かる。
比較例3による記録媒体はコア-シェル構造の陽イオン性ラテックスとポリアミド-エピクロロヒドリン樹脂の両方を使っていないが,その結果短期耐水性も良くなく長期耐水性および高温高湿下における耐湿性が著しく低下する傾向を示すことが分かる。
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された範疇内において,各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は,例えば印刷用紙や事務用紙などのインクジェットプリンタ用記録媒体のインク受容層形成用組成物およびインクジェットプリンタ用記録媒体に適用可能である。
1 背面コート層
2 基材層
3 アンダコート層
4 インク受容層
5 保護層
2 基材層
3 アンダコート層
4 インク受容層
5 保護層
Claims (26)
- 無機物充填剤と,
親水性結合剤と,
コア-シェル構造の陽イオン性ラテックスとポリアミド-エピクロロヒドリン樹脂と,
を含むことを特徴とするインクジェットプリンタ用記録媒体のインク受容層形成用組成物。 - 前記組成物は,全体固形粉100重量部に対して,
前記無機物充填剤は50〜90重量部であり,
前記親水性結合剤は5〜30重量部であり,
前記コア-シェル構造の陽イオン性ラテックスは0.5〜20重量部であり,
前記ポリアミド-エピクロロヒドリン樹脂は0.5〜20重量部であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ用記録媒体のインク受容層形成用組成物。 - 前記組成物は,添加剤をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ用記録媒体のインク受容層形成用組成物。
- 前記組成物は,全体固形粉100重量部に対して,
前記無機物充填剤は50〜90重量部であり,
前記親水性結合剤は5〜30重量部であり,
前記コア-シェル構造の陽イオン性ラテックスは0.5〜20重量部であり,
前記ポリアミド-エピクロロヒドリン樹脂は0.5〜20重量部であり,
前記添加剤は0.015〜10重量部であることを特徴とする請求項3に記載のインクジェットプリンタ用記録媒体のインク受容層形成用組成物。 - 前記コア-シェル構造の陽イオン性ラテックスは下記の化学式1で表され,
--[A]l--[B]m--[C]n--
・・・(化学式1)
前記化学式1において,
Aは3級アミノ基または4級アンモニウム基を含む共重合可能なモノマーを共重合して生成されたポリマー単位であり,
Bは少なくとも2個以上の不飽和二重結合グループを持っていて共重合可能なモノマーを共重合して生成されたポリマー単位であり,
CはAとBで使用されない共重合可能な二重結合のモノマーを共重合して生成されたポリマー単位であり,
lは10〜99モル%,mは0〜10モル%,およびnは0〜90モル%であり,l+m+n=100モル%の関係にあることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ用記録媒体のインク受容層形成用組成物。 - 前記コア-シェル構造の陽イオン性ラテックスはアクリレート系コア-シェル構造の陽イオン性ラテックスであることを特徴とする請求項1または5に記載のインクジェットプリンタ用記録媒体のインク受容層形成用組成物。
- 前記ポリアミド-エピクロロヒドリン樹脂はポリアミド基とエピクロロヒドリン基を有する混合物または化合物であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ用記録媒体のインク受容層形成用組成物。
- 前記無機物充填剤は,炭酸カルシウム,カオリン,タルク,硫酸カルシウム,硫酸バリウム,酸化チタン,酸化亜鉛,炭酸亜鉛,珪酸アルミニウム,珪酸,珪酸ナトリウム,珪酸マグネシウム,珪酸カルシウム,シリカおよびアルミナで構成されたグループの中から選ばれた無機物を少なくとも1つ以上含むことを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ用記録媒体のインク受容層形成用組成物。
- 前記無機物充填剤は次の化学式2で表され,
Al2O3-p(OH)2P・qH2O
・・・(化学式2)
前記化学式2において,pは0〜3の自然数であり,qは0〜10の有理数のアルミナであることを特徴とする請求項1または8に記載のインクジェットプリンタ用記録媒体のインク受容層形成用組成物。 - 前記親水性結合剤はポリビニルアルコールであることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ用記録媒体のインク受容層形成用組成物。
- 基材層と,インク受容層と,を含み,
前記インク受容層は,無機物充填剤と,親水性結合剤と,コア-シェル構造の陽イオン性ラテックスとポリアミド-エピクロロヒドリン樹脂と,を含むことを特徴とするインクジェットプリンタ用記録媒体。 - 前記基材層は透明または半透明のポリエステル系フィルム,ポリカーボネート系フィルム,セルロース-アセテート系フィルムおよびポリエチレン系フィルム,両面のうち少なくとも一面以上がコーティングされたポリエチレン紙およびポリプロピレン紙,片面アート紙および両面アート紙,キャストコート紙,合成紙,および印画紙で構成されたグループの中から選ばれたいずれか1つであることを特徴とする請求項11に記載のインクジェットプリンタ用記録媒体。
- 前記基材層の厚さは70〜350μmであることを特徴とする請求項11に記載のインクジェットプリンタ用記録媒体。
- 前記インク受容層は,全体固形粉100重量部に対して,
前記無機物充填剤は50〜90重量部であり,
前記親水性結合剤は5〜30重量部であり,
前記コア-シェル構造の陽イオン性ラテックスは0.5〜20重量部であり,
前記ポリアミド-エピクロロヒドリン樹脂は0.5〜20重量部であることを特徴とする請求項11に記載のインクジェットプリンタ用記録媒体。 - 前記インク受容層は,添加剤をさらに含むことを特徴とする請求項11に記載のインクジェットプリンタ用記録媒体。
- 前記インク受容層は,全体固形粉100重量部に対して,
前記無機物充填剤は50〜90重量部であり,
前記親水性結合剤は5〜30重量部であり,
前記コア-シェル構造の陽イオン性ラテックスは0.5〜20重量部であり,
前記ポリアミド-エピクロロヒドリン樹脂は0.5〜20重量部であり,
前記添加剤は0.015〜10重量部であることを特徴とする請求項15に記載のインクジェットプリンタ用記録媒体。 - 前記コア-シェル構造の陽イオン性ラテックスは次の化学式1で表され,
--[A]l--[B]m--[C]n--
・・・(化学式1)
前記化学式1において,
Aは3級アミノ基または4級アンモニウム基を含む共重合可能なモノマーを共重合して生成されたポリマー単位であり,
Bは少なくとも2個以上の不飽和二重結合グループを持っていて共重合可能なモノマーを共重合して生成されたポリマー単位であり,
CはAとBにおいて使用されない共重合可能な二重結合のモノマーを共重合して生成されたポリマー単位であり,
lは0〜99モル%,mは0〜10モル%,およびnは0〜90モル%であり,l+m+n=100モル%の関係にあることを特徴とする請求項11に記載のインクジェットプリンタ用記録媒体。 - 前記コア-シェル構造の陽イオン性ラテックスはアクリレート系コア-シェル構造の陽イオン性ラテックスであることを特徴とする請求項11または17に記載のインクジェットプリンタ用記録媒体。
- 前記ポリアミド-エピクロロヒドリン樹脂はポリアミド基とエピクロロヒドリン基を有する混合物または化合物であることを特徴とする請求項11に記載のインクジェットプリンタ用記録媒体。
- 前記無機物充填剤は炭酸カルシウム,カオリン,タルク,硫酸カルシウム,硫酸バリウム,酸化チタン,酸化亜鉛,炭酸亜鉛,珪酸アルミニウム,珪酸,珪酸ナトリウム,珪酸マグネシウム,珪酸カルシウム,シリカおよびアルミナで構成されたグループの中から選ばれた無機物を少なくとも1つ以上含むことを特徴とする請求項11に記載のインクジェットプリンタ用記録媒体。
- 前記無機物充填剤は次の化学式2で表され,
Al2O3-p(OH)2P・qH2O
・・・(化学式2)
前記化学式2において,pは0〜3の自然数であり,qは0〜10の有理数のアルミナであることを特徴とする請求項11または20に記載のインクジェットプリンタ用記録媒体。 - 前記親水性結合剤はポリビニルアルコールであることを特徴とする請求項11に記載のインクジェットプリンタ用記録媒体。
- 前記インク受容層の厚さは8〜80μmであることを特徴とする請求項11に記載のインクジェットプリンタ用記録媒体。
- 前記基材層と前記インク受容層との間に置かれたアンダコート層をさらに含むことを特徴とする請求項11に記載のインクジェットプリンタ用記録媒体。
- 前記インク受容層の上部に位置した保護層をさらに含むことを特徴とする請求項11に記載のインクジェットプリンタ用記録媒体。
- 前記基材層のインク受容層が形成されない一面に位置した背面コート層をさらに含むことを特徴とする請求項11に記載のインクジェットプリンタ用記録媒体。
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