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JP3752210B2 - Centrifugal compressor, diffuser blade, and manufacturing method thereof - Google Patents

Centrifugal compressor, diffuser blade, and manufacturing method thereof Download PDF

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JP3752210B2
JP3752210B2 JP2002253522A JP2002253522A JP3752210B2 JP 3752210 B2 JP3752210 B2 JP 3752210B2 JP 2002253522 A JP2002253522 A JP 2002253522A JP 2002253522 A JP2002253522 A JP 2002253522A JP 3752210 B2 JP3752210 B2 JP 3752210B2
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弘高 東森
啓司 久間
晃宏 飛田
史郎 吉田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遠心圧縮機、及び、ディフューザ翼、及び、その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
気体を圧縮する圧縮機として、遠心圧縮機が知られている。遠心圧縮機は、図10に示されるように、インペラ103が取り付けられた回転軸101とケーシング102とから構成される。インペラ103には回転翼104が取り付けられ、ケーシング102には、遠心方向成分を持つ旋回流105を半径方向に導くための通路を形成する旋回流形成対向壁として輪状円盤106とケーシング本体107が構成されている。この輪状円盤106とケーシング本体107の対向面間に複数のディフューザ翼108が固定されて同一角度間隔で同一円周状に配列されている。輪状円盤106が取り付けられている側のケーシングは、シュラウドケーシングといわれる。ディフューザ翼108は輪状円盤106に溶接により接合され、又は、ディフューザ翼108と輪状円盤とは削りだし成形により一体に形成されている。
【0003】
回転軸101と同体に回転する複数の回転翼104は、インペラ103とケーシング102との間の環状空間の気体に仕事を与える。回転翼104の出口端部の近傍で遠心方向成分流105は、その圧力が上昇するとともに、周方向成分が増大してインペラ103の回転方向に高速に旋回する旋回流を形成する。回転翼104から遠心方向成分と周方向成分を持って吐き出される気体の旋回流105は、図11に示されるように、旋回方向流速成分109と半径方向流速成分110とを有している。流れ角αは、旋回流105と旋回方向流速成分109との間の角度として定義される。旋回流105は、ディフューザ翼108から力を受けて減速し高圧化する高圧流111に変換される。遠心圧縮機は、このような高圧化により気体を圧縮する。
【0004】
図10に示される公知の代表的なディフューザ翼108は、輪状円盤106の基準平面112に平行な任意の軸方向位置で切断された断面形状が軸方向113に同じである柱状体として形成されている。このように2次元平面上で定義されるディフューザ翼108は、図12(a),(b),(c)に示されるように、左右の端面116と117が円筒状刃物114でNCにより削り出されて形状化される。円筒状刃物114の端面118が旋削能力を持つ場合には、両側翼面116,117の面形状を形成する際に同時的に、輪状円盤面である基準面112を形成することができ、輪状円盤106に一体化されたディフューザ翼108を製作することができる。円筒状刃物114の回転軸心線の移動軌跡をNCにより制御することにより、翼面116と117を形成する。これにより、図12(a),(b),(c)に見られるように、ディフューザ翼108に既述の2次元面形状を与えることができる。このように製作されて柱状に2次元面形状を持つディフューザは、2次元ディフューザと名付けられる。
【0005】
図13(a),(b)は、大流量対応圧縮機と小流量対応圧縮機のインペラ出口部形状の比較を示している。大流量と小流量は、回転翼104の出口側幅bとインペラ直径Dとの比(=b/D)に基づいて比較される。この比の相対的大小により、大流量型と小流量型とが相対的に比較される。図13(a),(b)の2つの圧縮機の間では、図13(a)の圧縮機は図13(b)の圧縮機に対して相対的に大流量型であると言われ、図13(b)の圧縮機は図13(a)の圧縮機に対して相対的に小流量型であると言われる。多くの圧縮機は、0.05〜0.1を比の中心として分布している。
【0006】
図14(a),(b)は、図13(a)の圧縮機の流れ角と図13(b)の圧縮機の流れ角αの空間分布を示している。図14(a),(b)の横軸は、それぞれにディフューザ翼108の軸方向距離(図11に示される軸方向113の高さ位置)を示し、図14(a),(b)の縦軸は、それぞれにディフューザ翼108の流れ角αを示している。位置Aは輪状円盤側位置(ディフューザ翼108の低位置)を示し、位置Bは位置Aの反対側位置(ディフューザ翼108の高位置)を示している。流れ角分布は、位置Aと位置Bに対応する壁面位置では境界層が発達して、位置Aと位置Bに近い高さ領域で放物線状に分布する放物線分布領域Kを有している。大流量型圧縮機の流れ角分布は、位置Aの側の境界層の端部Cと位置Bの側の境界層の端部Dとの間の中位領域で直線状に分布する直線状分布領域Jを有することがある。小流量型圧縮機では、位置Aの側の境界層の端部Cと位置Bの側の境界層の端部Dとが一致し、流れ角αの直線状分布領域は存在しない。
【0007】
公知の圧縮機では、その翼角(ディフューザ翼108の中心線と円周方向線との間の角度)は、図中に1点鎖線で示されているように一定である。インシデンスInは、翼角と流れ角αとの差として定義される。インシデンスは、図中に斜線で示されている。インシデンスInが、位置Aの壁面近傍と、位置Bの壁面近傍と、位置Aと位置Bとの間の中央高さ領域とで大きくなることは、大流量型圧縮機と小流量型圧縮機とで共通している。インシデンスInがより大きい圧縮機では、翼角形状に起因する損失がより大きく、そのディフューザ性能がより低下する。
【0008】
インシデンスの改良は、位置Aと位置Bとの間の任意の位置(輪状円盤106の基準平面112からの距離)Hの関数で表現され得る。翼角がαLEで表されれば、インシデンス(αLE−α)は、(αLE(H)−α(H)で一般的に表現される。図14に示されるインシデンスの積分がより小さくなれば、翼角の関数形と流れ角の関数形に基づく積分に対応する翼形状起因損失がより小さくなる。このような観点に基づく翼形状の改良は、特開平10−77997号で知られている。公知のこのような改良技術は、翼の前縁形状線を曲線状化することにより、流れ角と翼角のうち、翼角(特に、翼入り口角又は翼前縁角度)α(H)を曲線化したものである。
【0009】
損失は、インシデンスの積分値に強く影響されることは既述の公知文献で示唆されているように確かであるが、インシデンスの翼高さ方向の分布に関する考慮が性能改良のために求められる。
【0010】
インシデンスの翼高さ方向の分布を考慮することにより、ディフューザ性能の低下をより有効に抑制する技術を確立することが求められる。更に、インシデンスの翼高さ方向の分布を有する遠心流の構造に基づいて翼形状を補正することが求められ、特に、そのように求められるディフューザ形状の形成方法を確立することが求められる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、インシデンスの翼高さ方向の分布を考慮することにより、ディフューザ性能の低下をより有効に抑制することができる遠心圧縮機、ディフューザ翼、及び、その製造方法を提供することにある。
本発明の他の課題は、インシデンスの翼高さ方向の分布に基づいてディフューザ翼形状を補正することにより、ディフューザ性能の低下を更により有効に抑制することができるることができる遠心圧縮機、ディフューザ翼、及び、その製造方法を提供することにある。
本発明の更に他の課題は、そのようなディフューザ形状の生成の技術を確立することができるディフューザ翼の製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
その課題を解決するための手段が、下記のように表現される。その表現中に現れる技術的事項には、括弧()つきで、番号、記号等が添記されている。その番号、記号等は、本発明の実施の複数の形態又は複数の実施例のうちの少なくとも1つの実施の形態又は複数の実施例を構成する技術的事項、特に、その実施の形態又は実施例に対応する図面に表現されている技術的事項に付せられている参照番号、参照記号等に一致している。このような参照番号、参照記号は、請求項記載の技術的事項と実施の形態又は実施例の技術的事項との対応・橋渡しを明確にしている。このような対応・橋渡しは、請求項記載の技術的事項が実施の形態又は実施例の技術的事項に限定されて解釈されることを意味しない。
【0013】
本発明による遠心圧縮機のディフューザ翼を図1に示している。複数のディフューザ翼(1)は、図10と同様の回転翼(104)の回転領域の周囲に固定的に配置される。ディフューザ翼(1)は、上流側に前縁部位(3)を形成している。前縁部位(3)は下流側に向かって凸状に形成される前縁形状線(4)に形成されている。前縁形状線(4)は、回転翼(104)の軸方向に定義される高さ位置の関数で表現され、下流側に向かって凸状に形成される放物線の形状である。頂点は少なくとも1つが存在し、頂点が多点化されることは否定されない。
【0014】
前縁形状線(4)は、回転翼(104)の軸方向に定義される高さ方向に分割される2領域の形状線を有する。前縁形状線(4)は、高さ方向に低位である領域の低位側前縁形状線(11)と、高さ方向に高位である領域の高位側前縁形状線(12)とから構成されている。低位側前縁形状線(11)と高位側前縁形状線(12)とは、旋回流(105)の非対称に対応して高さ方向に非対称であることが圧縮効率の改善のために重要である。
【0015】
低位側前縁形状線(11)の高さ方向幅は高位側前縁形状線の高さ方向幅より大きいという点で、既述の通りに非対称である。低位側前縁形状線(11)の流線方向長さは高位側前縁形状線(12)の流線方向長さより長いという点で、非対称である。
【0016】
ディフューザ翼(1)の回転方向に対向する側面は円弧又は円弧状曲線の集合である。ディフューザ翼(1)の回転方向及び回転と逆方向に対向する2つの側面は、流れ方向に垂直な断面において、高さ方向の2分割高さを境に、低位方向と高位方向に側面形状を円弧又は円弧状曲線で構成することで、最下位部と最高部の翼厚がその2分割部分に比べて厚くなるという断面形状を有する。形状面が円弧で形成されることは、その形状面の製作を容易化す点は、公知の製造方法に同じである。
【0017】
本発明によるディフューザ翼は、下流側に向かって凸状に形成される前縁形状線を有する。凸状に形成される前縁形状線は、既述の通り、放物線の形状を持つ。凸状に形成される前縁形状線は、対称形状でも非対称形状であってもよい。
【0018】
2次元翼の翼角は一定でありインシデンスの調整が不可能であるが、本発明による遠心圧縮機の曲線状に分布する翼角αLE(H)と流れ角α(H)は、インシデンスを最小化する方向に調整することができる。関数α(H)としては、放物線状であることが好適であることは既述の通りである。
【0019】
低位側前縁形状線(11)と高位側前縁形状線(12)との間に直線又は他の曲線が介設されることは流量の変更に対応してインシデンスを全体的に(全域的に)軽減する調整を容易にする。
【0020】
翼(1)は、流路を形成する輪状円盤(2)に固定されている。輪状円盤(2)は円盤面(6)を有し、円盤面(6)は高さHが零に設定される基準面である。ディフューザ翼(1)は、ケーシング(107)と輪状円盤(2)との間に介設され、ディフューザ翼(1)は、輪状円盤(2)に一体的に又は別体的に固着される。
【0021】
本発明によるディフューザ翼の製造方法は、既述のディフューザ翼の製造方法である。ワーク母材に対してボールエンドミル26を第1軌跡上で数値制御により移動させる第1ステップと、ワーク母材に対してボールエンドミル(26)を第2軌跡上で数値制御により移動させる第2ステップとから構成されている。第1軌跡と第2軌跡は前縁形状線を形成するために互いに接近する。
【0022】
第1軌跡と第2軌跡を接近させる公知の製造方法は、本発明の既述の形状線を持つディフューザ翼の放物線を形成するために好適に流用される。既述の第1ステップと第2ステップとは、低位側前縁形状線(11)を有する第1ディフューザ翼部分を形成するステップと、高位側前縁形状線(12)を有する第2ディフューザ翼部分を形成するステップとから構成されている。共通の母材に一挙に(同時的に)低位側前縁形状線(11)と高位側前縁形状線(12)とを形成することと、その製造方法を容易化することとが本発明の目的である。
【0023】
【発明の実施の形態】
図10の従来例と同様に、本発明による遠心圧縮機の実施の形態は、図1において3次元ディフューザ翼1が輪状円盤に接合している。その3次元ディフューザ翼1は、輪状円盤2に一体に又は溶接により接合している。3次元ディフューザ翼1の翼前縁部位3の前縁線形状は、放物線や楕円の一部の曲線で形成されている。前縁線形状がボールエンドミルの円弧状の先端による切削軌跡で形成される場合には、インペラの回転方向と逆の面(圧力面41)と回転方向の面(負圧面42)の2つの切削軌跡での2つの曲面の交線として定義される。
【0024】
翼前縁部位3は、3次元ディフューザ翼1の内周側の部位である。輪状円盤2の翼前縁部位3の前縁線形状4は、この実施例では放物線で形成されている。本明細書で、軸方向(高さ方向)aに輪状円盤2の円盤面6により近い位置を低位置と呼ぶことにする。軸方向aにその円盤面6からより遠い位置を高位置と呼ぶことにする。輪状円盤2の円盤面6のHは零である。
【0025】
前縁形状線4は、下流側に向かって凸状に形成される前縁形状線4の凸状の頂点15を境に、インペラの回転軸方向に定義される高さ方向に対して上下に分割される2領域の前縁形状線それぞれ上方部位の前縁放物線12と下方部位の前縁放物線11を有している。頂点15を含む中央面7を境に低位の領域である下方部位8と高位の領域である上方部位9とから構成されている。中央面7の高さ方向位置座標は、翼高さHの1/2で限定されない。下方部位8と上方部位9はそれぞれ、中央面7より下方にある下方部位の前縁形状面13と、中央面7より上方にある上方部位の前縁形状面14とから構成されている。
【0026】
前縁形状線4の特徴である放物線は、下方部位の前縁放物線11については、下方部位の前縁放物線11を円盤面6に対して直角に投影したときに頂点15から上流側に進む距離のH(輪状円盤106の基準平面112からの距離)に対する関数として定義できる。上方部位の前縁放物線12については、上方部位の前縁放物線12を円盤面6に対して直角に投影したときに頂点15から上流側に進む距離のH(輪状円盤106の基準平面112からの距離)に対する関数として定義できる。下方部位の前縁放物線11の終点16までの距離19は、上方部位の前縁放物線12の終点18までの距離21よりも長いことが好ましい。この前縁放物線4は上記のように数学的に規定される放物線に限られることはなく、楕円の一部であっても、高次の関数であっても、これらに近似した形状であってもよい。
【0027】
図2は、流れ方向に垂直な断面Iで切断された翼断面形状を示している。インペラの回転方向及び回転の逆方向の2つの側面は、それぞれに圧力面31、負圧面32と呼ばれる。この翼断面形状は、高さ方向の中央面7を境に、低位方向、高位方向に側面形状を円弧又は円弧状の曲線で構成する。また、最下位部と最高位部の翼厚が中央面7の翼厚に比べて厚くなるという断面形状を有する。
【0028】
図10に示されるように、回転翼104により初動的に生成される旋回流105は、回転翼104の軸方向位置(高さ方向位置に対応)でその速度と向きが異なっていて、回転軸方向に関して完全に対称ではなく、非対称である。長さ19と長さ21は、このような旋回流の流れ角の非対称性に対応して非対称化されている。
【0029】
翼前縁の翼角αLEについて、図1にて定義する。任意の高さ位置で円盤面6に平行である面で切断した面22で、翼前縁の翼角αLEは先端点23を通り回転軸心線上の1点を中心点とする円24の先端点23での接線と、断面22の中心線(圧力面と負圧面の中心を結んだ線)を上流側に延長した延長線25との角度で示されている。一方、流れ角αは、図11に示されるように、旋回方向流速成分109と半径方向流速成分110とを有している。流れ角αは、旋回流105と旋回方向流速成分109との間の角度として定義される。
【0030】
翼前縁流れ角αは、前縁形状線4の上で旋回方向流速成分109と半径方向流速成分110とのなす角で定義され、翼前縁流れ角αの翼高さHに関する角度分布α(H)は、図3(a)と図4(a)に示されている。
【0031】
図3(a)は大流量タイプの圧縮機の翼前縁流れ角α(H)と翼前縁の翼角αLE(H)を示し、図4(a)は小流量タイプ圧縮機の翼前縁流れ角α(H)と翼前縁の翼角αLE(H)を示す。図3(b)と図4(b)は、前縁形状線4と高さHの方向を示している。図3(a)と図4(a)で、α15は前縁形状線4の頂点15の流れ角を示し、α16は前縁形状線4の終端点16における流れ角を示し、α18は終端点18における流れ角を示している。
【0032】
翼前縁流れ角α(H)は、図3(a)と図4(a)に実線で示す。図3の大流量タイプ圧縮機では、A,Bの両壁面の中間部に直線的な分布を持つ領域がある。これに対して翼前縁の翼角αLEを平翼前縁形状に対応して放物線状の分布α16−α15−α18に設定する。本発明による前縁領域翼角分布αLE(H)は、図13(a)と図14(a)に示される公知の翼角分布(一定分布)に比べて、流れ角分布αにより接近している。従って、本発明によるインシデンス分布(斜線部分)は、公知のインシデンス分布に比べて概ね全高さ領域で小さくなっている。図4の小流量タイプ圧縮機に関しても同様であり、公知のインシデンス分布に比べて概ね全高さ領域で小さくなっている。
【0033】
図5と図6は、本発明による遠心圧縮機の製造方法に関する実施の形態を示している。図6(a),(b),(c),(d),(e)は、図5に示される断面位置X,I,II,III,IVで中心線25にそれぞれに直交し、且つ、円盤面6にそれぞれに直交する平面で3次元ディフューザ翼1を切断したそれぞれの断面を示している。輪状円盤2を含む加工用母材を削り出して輪状円盤2と3次元ディフューザ翼1とを一体的に製作するために用いられる工具は、ボールエンドミル26である。
【0034】
ボールエンドミル26は、半径r1の球状刃面27と直径2×r1(=d1)の円筒刃面28を持つ。ボールエンドミル26の中心線と輪状円盤2の円盤面6との間の角度βは設定自在である。3次元ディフューザ翼1の中心線(既述の中心線25に対応)を含む中心面29と球状刃面27の中心点との間の距離がyxで表され、3次元ディフューザ翼1の軸端面17の端縁31と中心面29との間の距離がZxで表されている。球状刃面27の中心点Oの軌跡がNC装置(図示されず)に設定される。
【0035】
図6(b)は、図5の断面位置Iの3次元ディフューザ翼1の両側面の断面形状線32を示している。断面位置では、yx>r1、である。断面位置Iのyxは、図中にはyIで表されている。断面位置Iの断面形状線32は、球状刃面27により形状化される円弧と円筒刃面28により形状化される直線との合成曲線である。
【0036】
図6(a)は、断面位置Xの3次元前縁形状面5の下方部位の前縁形状面13と上方部位の前縁形状面14の断面形状線を示している。断面位置Xは、頂点15より上流側の位置であるので、下方部位の前縁形状面13の下方部位の前縁断面形状線33と、上方部位の前縁形状面14の上方部位の前縁断面形状線34とは、その断面で分離していて、yx<r1であり、且つ、zx>0である。断面位置Xにて、下方部位の前縁断面形状線33と上方部位の前縁断面形状線34とはともに円弧である。ボールエンドミル26が、断面位置Xに対応する位置から上流側に距離21(図1参照)だけ進んだボールエンドミル26の位置に対応する断面位置では、Zx=0であり、終端点18が現れる。
【0037】
ボールエンドミル26が、断面位置Xに対応する位置から上流側に距離19(図1参照)だけ進んだボールエンドミル26の位置に対応する断面位置では、仮想的にzx<0であり、且つ、yx=0であり、終端点16が現れる。yxは、ボールエンドミル26の進み長さSの関数であり、yx=yx(S)で表され、関数yxが定められることにより、下方部位の前縁形状線11にも上方部位の前縁形状線12にも、既述の放物線が与えられる。
【0038】
図6(c)は、断面位置IIの形状線を示している。この位置の断面形状は、円弧と直線とで形成されている点で、図6(b)の断面形状に同じであるが、3次元ディフューザ翼1はより厚く形成され、既述の角度βIIはより大きくなっている。図6(d)に示される断面位置IIIの断面形状は、円弧と直線の合成である点で、図6(b),(c)の断面形状に同じであるが、この位置の角度βIIIは更に大きく、90度である。図6(e)に示される下流側の断面位置IVの断面形状は、他のエンドミルにより形成され、円弧は実質的に存在しなが、公知の旋削と同じに、円盤面6を形成して、輪状円盤2を同時的に製作することができる。
【0039】
図7は、ボールエンドミル26の中心点Oの運動軌跡を示している。3次元ディフューザ翼1の両側面は、両側のボールエンドミル26のそれぞれの運動軌跡に1対1に対応して規定される。頂点15が現れる(形成される)時の翼前縁流れ角α(H)のα15は、図7に再記されている。翼前縁流れ角α(H)がα15である時のボールエンドミル26の中心点位置は、参照番号35で示されている。ボールエンドミル26の中心点Oの軌跡は、円盤面6に対して直交投影で円盤面6の面上に示されている。両側のボールエンドミル26の中心投影点は、中心点位置35から終端点16まで円盤面6の面上で直線的に移動する。
【0040】
この場合、翼前縁線4の円盤面6への投影線は直線になる。yx=k×Sのように線形関係が付与されるので、下方部位の前縁形状線11は楕円状の形状になる。α15は、この翼前縁線11との円盤面6への投影点と点15を通る円(既述の定義の円)との交点における角度である。α16は、この直線11と点16を通る円との交点16における角度である。幾何学的に知られるように、頂点15から終端点16に向かって進む位置が頂点15により近くなれば(頂点15と前縁放物線下方部位11の上の点とで規定される中心角θがより大きくなれば)、α(H)はより小さくなり、その関数α(H)は図3(a)と図4(a)に示されるように、1つの頂点を有する曲線として放物線状の形状になる。
【0041】
図8(a),(b)は、本発明による遠心圧縮機の実施の他の形態を示している。3次元ディフューザ翼1の片側で2つのボールエンドミル26が用いられている。2つのボールエンドミル26は、異なる2つの一定高さで移動する。大流量圧縮機では、図14に示されるように、境界層の厚さ(放物線分布領域Kに対応)が翼高さHの2分の1以下になることがある。このような場合には、ボールエンドミル26の半径d1を適正に(小さく)選択することができ、インシデンスを小さくすることができる。
【0042】
図9(a),(b)は、本発明による遠心圧縮機の実施の更に他の形態を示している。3次元ディフューザ翼1の片側で2つのボールエンドミル26が用いられている点で、実施の図8の形態に同じであるが、2つのボールエンドミル26の高さの差36が軌跡上で連続的に又は不連続的に可変である点で実施の図8の形態と異なっている。圧縮機の流量の大小に対応して、2つのボールエンドミル26のそれぞれの高さ位置とそれぞれの半径が適正に変更され得る。実施の本形態では、下方部位の前縁形状線11上方部位の前縁形状線12との間に直線部分34が介設される。
【0043】
【発明の効果】
本発明による遠心圧縮機、及び、ディフューザ翼、及び、その製造方法は、インシデンス角の調整により圧縮効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による遠心圧縮機の実施の形態を示す斜軸投影図である。
【図2】図2は、図1の側面断面図である。
【図3】図3(a),(b)は、ディフューザ翼の形状とインシデンスの関係を示す断面図とグラフである。
【図4】図4(a),(b)は、他のディフューザ翼の形状とインシデンスの関係を示す断面図とグラフである。
【図5】図5は、ディフューザ翼の断面位置を示す斜軸投影図である。
【図6】図6(a),(b),(c),(d),(e)は、それぞれの位置のディフューザ翼を示す断面図である。
【図7】図7は、ボールエンドミルの軌跡示す平面断面図である。
【図8】図8(a),(b)は、本発明による遠心圧縮機の実施の他の形態を示す斜軸投影図と側面断面図である。
【図9】図9(a),(b)は、本発明による遠心圧縮機の実施の更に他の形態を示す斜軸投影図と側面断面図である。
【図10】図10は、公知の圧縮機を示す断面図である。
【図11】図11は、公知のディフューザ翼を示す斜軸投影図である。
【図12】図12(a),(b),(c)は、公知のディフューザ翼の製造方法をそれぞれに示す断面図である。
【図13】図13(a),(b)は、公知のディフューザ翼の形状とインシデンスの関係を示す断面図とグラフである。
【図14】図14(a),(b)は、公知の他のディフューザ翼の形状とインシデンスの関係を示す断面図とグラフである。
【符号の説明】
1…ディフューザ翼
2…輪状円盤
3…前縁部位
4…前端線
5…両側側面
6…円盤面
11…下方側部位
12…上方側部位
34…直線
107…ケーシング
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a centrifugal compressor, a diffuser blade, and a manufacturing method thereof.
[0002]
[Prior art]
A centrifugal compressor is known as a compressor that compresses gas. As shown in FIG. 10, the centrifugal compressor includes a rotating shaft 101 to which an impeller 103 is attached and a casing 102. A rotor blade 104 is attached to the impeller 103, and a ring-shaped disk 106 and a casing main body 107 are configured in the casing 102 as a swirl flow forming opposing wall that forms a passage for guiding a swirl flow 105 having a centrifugal component in the radial direction. Has been. A plurality of diffuser blades 108 are fixed between the opposed surfaces of the annular disk 106 and the casing body 107 and are arranged in the same circumference at the same angular intervals. The casing on the side where the annular disk 106 is attached is called a shroud casing. The diffuser blade 108 is joined to the annular disk 106 by welding, or the diffuser blade 108 and the annular disk are integrally formed by machining.
[0003]
A plurality of rotor blades 104 rotating in the same body as the rotating shaft 101 gives work to the gas in the annular space between the impeller 103 and the casing 102. In the vicinity of the outlet end portion of the rotor blade 104, the centrifugal component flow 105 increases in pressure, and the circumferential component increases to form a swirling flow that swirls at high speed in the rotation direction of the impeller 103. A gas swirl flow 105 discharged from the rotor blade 104 with a centrifugal direction component and a circumferential direction component has a swirl direction flow velocity component 109 and a radial flow velocity component 110, as shown in FIG. The flow angle α is defined as an angle between the swirling flow 105 and the swirling direction flow velocity component 109. The swirling flow 105 is converted into a high-pressure flow 111 that receives a force from the diffuser blade 108 and decelerates to increase the pressure. A centrifugal compressor compresses gas by such high pressure.
[0004]
A known typical diffuser blade 108 shown in FIG. 10 is formed as a columnar body whose sectional shape is the same in the axial direction 113, which is cut at an arbitrary axial position parallel to the reference plane 112 of the annular disk 106. Yes. As shown in FIGS. 12A, 12B, and 12C, the diffuser blade 108 defined on the two-dimensional plane in this way has the left and right end surfaces 116 and 117 shaved by the NC with the cylindrical blade 114. It is put out and shaped. When the end face 118 of the cylindrical blade 114 has a turning ability, the reference surface 112 that is a ring-shaped disk surface can be formed simultaneously with the formation of the surface shapes of the two blade surfaces 116, 117, and the ring-shaped A diffuser blade 108 integrated with the disk 106 can be produced. The wing surfaces 116 and 117 are formed by controlling the movement trajectory of the rotational axis of the cylindrical blade 114 by the NC. Thereby, as described in FIGS. 12A, 12B, and 12C, the above-described two-dimensional surface shape can be given to the diffuser blade 108. The diffuser thus manufactured and having a two-dimensional surface shape in a columnar shape is named a two-dimensional diffuser.
[0005]
13 (a) and 13 (b) show a comparison of the shape of the impeller outlet portion of the compressor for high flow rate and the compressor for low flow rate. The large flow rate and the small flow rate are compared based on the ratio (= b / D) between the outlet side width b of the rotor blade 104 and the impeller diameter D. Due to the relative magnitude of this ratio, the large flow rate type and the small flow rate type are relatively compared. Among the two compressors of FIGS. 13 (a) and (b), the compressor of FIG. 13 (a) is said to be relatively large flow type with respect to the compressor of FIG. 13 (b), The compressor of FIG. 13 (b) is said to be a relatively small flow type relative to the compressor of FIG. 13 (a). Many compressors are distributed around 0.05 to 0.1 as the center of the ratio.
[0006]
14 (a) and 14 (b) show the spatial distribution of the flow angle α of the compressor of FIG. 13 (a) and the flow angle α of the compressor of FIG. 13 (b). The horizontal axes in FIGS. 14A and 14B respectively indicate the axial distances of the diffuser blades 108 (the height position in the axial direction 113 shown in FIG. 11), and the horizontal axes in FIGS. Each vertical axis represents the flow angle α of the diffuser blade 108. Position A indicates a ring-shaped disk side position (low position of the diffuser blade 108), and position B indicates a position opposite to the position A (high position of the diffuser blade 108). The flow angle distribution has a parabola distribution region K in which a boundary layer develops at the wall surface positions corresponding to the positions A and B, and is distributed in a parabolic shape in a height region close to the positions A and B. The flow angle distribution of the large flow type compressor is a linear distribution that is linearly distributed in a middle region between the boundary layer end C on the position A side and the boundary layer end D on the position B side. There may be a region J. In the small flow type compressor, the edge C of the boundary layer on the position A side and the edge D of the boundary layer on the position B side coincide with each other, and there is no linear distribution region of the flow angle α.
[0007]
In a known compressor, the blade angle (the angle between the center line of the diffuser blade 108 and the circumferential line) is constant as shown by a one-dot chain line in the figure. Incidence In is defined as the difference between the blade angle and the flow angle α. Incidence is shown with diagonal lines in the figure. Incidence In increases in the vicinity of the wall surface of position A, in the vicinity of the wall surface of position B, and in the central height region between position A and position B. In common. In a compressor having a higher incidence In, the loss due to the blade angle shape is larger, and the diffuser performance is further deteriorated.
[0008]
The improvement in the incidence can be expressed as a function of an arbitrary position between the position A and the position B (distance from the reference plane 112 of the annular disk 106) H. If the blade angle is expressed by αLE, the incidence (αLE−α) is generally expressed by (αLE (H) −α (H). If the integration of the incidence shown in FIG. The blade shape-induced loss corresponding to the integral based on the function shape of the blade angle and the function shape of the flow angle becomes smaller, and improvement of the blade shape based on such a viewpoint is known from Japanese Patent Laid-Open No. 10-77997. Such a known improvement technique makes the blade angle (particularly the blade entrance angle or blade leading edge angle) α (H) out of the flow angle and blade angle by curving the leading edge shape line of the blade. It is a curve.
[0009]
Although it is certain that the loss is strongly influenced by the integral value of the incident as suggested in the above-mentioned known literature, consideration regarding the distribution in the blade height direction of the incident is required for performance improvement.
[0010]
It is required to establish a technique that more effectively suppresses the deterioration of the diffuser performance by taking into account the distribution of the incidence in the blade height direction. Further, it is required to correct the blade shape based on the structure of the centrifugal flow having the distribution of the incidence blade height direction, and in particular, it is required to establish a method for forming the required diffuser shape.
[0011]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a centrifugal compressor, a diffuser blade, and a manufacturing method thereof that can more effectively suppress a decrease in the diffuser performance by considering the distribution of the incidence in the blade height direction. is there.
Another object of the present invention is to correct the diffuser blade shape based on the distribution of the incidence blade height direction, thereby further effectively suppressing a decrease in diffuser performance, It is to provide a diffuser blade and a manufacturing method thereof.
Still another object of the present invention is to provide a method of manufacturing a diffuser blade capable of establishing a technique for generating such a diffuser shape.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
Means for solving the problem is expressed as follows. Technical matters appearing in the expression are appended with numbers, symbols, etc. in parentheses (). The numbers, symbols, and the like are technical matters constituting at least one embodiment or a plurality of embodiments of the present invention or a plurality of embodiments, in particular, the embodiments or examples. This corresponds to the reference numbers, reference symbols, and the like attached to the technical matters expressed in the drawings corresponding to. Such reference numbers and reference symbols clarify the correspondence and bridging between the technical matters described in the claims and the technical matters of the embodiments or examples. Such correspondence and bridging does not mean that the technical matters described in the claims are interpreted as being limited to the technical matters of the embodiments or examples.
[0013]
A diffuser blade of a centrifugal compressor according to the present invention is shown in FIG. The plurality of diffuser blades (1) are fixedly arranged around the rotation region of the rotary blade (104) similar to FIG. The diffuser blade (1) forms a leading edge portion (3) on the upstream side. The leading edge portion (3) is formed on a leading edge shape line (4) formed in a convex shape toward the downstream side. The leading edge shape line (4) is expressed as a function of the height position defined in the axial direction of the rotor blade (104), and is a parabolic shape formed in a convex shape toward the downstream side. There is at least one vertex, and it is not denied that the vertex is multipointed.
[0014]
The leading edge shape line (4) has two regions of shape lines that are divided in the height direction defined in the axial direction of the rotor blade (104). The leading edge shape line (4) is composed of a lower leading edge shape line (11) in a region lower in the height direction and a higher leading edge shape line (12) in a region higher in the height direction. Has been. It is important for improving the compression efficiency that the lower leading edge shape line (11) and the higher leading edge shape line (12) are asymmetric in the height direction corresponding to the asymmetry of the swirling flow (105). It is.
[0015]
The height direction width of the lower side leading edge shape line (11) is asymmetric as described above in that it is larger than the height direction width of the higher side leading edge shape line. The length in the streamline direction of the lower side leading edge shape line (11) is asymmetric in that it is longer than the length in the streamline direction of the higher side leading edge shape line (12).
[0016]
The side surface facing the rotational direction of the diffuser blade (1) is an arc or a set of arc-shaped curves. The two side surfaces facing the rotational direction and the direction opposite to the rotational direction of the diffuser blade (1) have a side surface shape in the low direction and the high direction in the cross section perpendicular to the flow direction, with the height divided in two. By comprising an arc or an arcuate curve, it has a cross-sectional shape in which the blade thickness of the lowest part and the highest part becomes thicker than the two divided parts. The fact that the shape surface is formed by an arc is the same as a known manufacturing method in that the shape surface is easily manufactured.
[0017]
The diffuser blade according to the present invention has a leading edge shape line formed in a convex shape toward the downstream side. The leading edge shape line formed in a convex shape has a parabolic shape as described above. The leading edge shape line formed in a convex shape may be symmetric or asymmetric.
[0018]
Although the blade angle of the two-dimensional blade is constant and the adjustment of the incidence is impossible, the blade angle αLE (H) and the flow angle α (H) distributed in the curved shape of the centrifugal compressor according to the present invention minimize the incidence. It is possible to adjust in the direction to change. As described above, the function α (H) is preferably parabolic.
[0019]
The fact that a straight line or other curve is interposed between the lower leading edge shape line (11) and the higher leading edge shape line (12) can increase the overall incidence in response to the change in the flow rate. To) ease the adjustment to reduce.
[0020]
The wing (1) is fixed to an annular disk (2) that forms a flow path. The annular disk (2) has a disk surface (6), and the disk surface (6) is a reference surface whose height H is set to zero. The diffuser blade (1) is interposed between the casing (107) and the annular disk (2), and the diffuser blade (1) is fixed to the annular disk (2) integrally or separately.
[0021]
The method for manufacturing a diffuser blade according to the present invention is the above-described method for manufacturing a diffuser blade. A first step of moving the ball end mill 26 with respect to the workpiece base material by numerical control on the first locus, and a second step of moving the ball end mill (26) with respect to the workpiece base material by numerical control on the second locus. It consists of and. The first trajectory and the second trajectory approach each other to form a leading edge shape line.
[0022]
A known manufacturing method for bringing the first trajectory and the second trajectory closer is suitably used to form a parabola of the diffuser blade having the shape line described above. The first step and the second step described above include a step of forming a first diffuser blade portion having a lower front edge shape line (11) and a second diffuser blade having a higher front edge shape line (12). Forming a portion. Forming the low-order front edge shape line (11) and the high-order front edge shape line (12) on the common base material all at once (simultaneously) and facilitating the manufacturing method thereof Is the purpose.
[0023]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
As in the conventional example of FIG. 10, in the embodiment of the centrifugal compressor according to the present invention, the three-dimensional diffuser blade 1 is joined to the annular disk in FIG. The three-dimensional diffuser blade 1 is joined to the annular disk 2 integrally or by welding. The shape of the leading edge of the blade leading edge portion 3 of the three-dimensional diffuser blade 1 is formed by a partial curve of a parabola or an ellipse. When the leading edge line shape is formed by a cutting locus by the arcuate tip of the ball end mill, two cuttings are performed: a surface opposite to the impeller rotation direction (pressure surface 41) and a rotation direction surface (negative pressure surface 42). It is defined as the intersection of two curved surfaces at the locus.
[0024]
The blade leading edge portion 3 is a portion on the inner peripheral side of the three-dimensional diffuser blade 1. The leading edge line shape 4 of the blade leading edge portion 3 of the annular disk 2 is formed by a parabola in this embodiment. In the present specification, a position closer to the disk surface 6 of the annular disk 2 in the axial direction (height direction) a is referred to as a low position. A position farther from the disk surface 6 in the axial direction a will be referred to as a high position. H of the disk surface 6 of the annular disk 2 is zero.
[0025]
The leading edge shape line 4 extends vertically with respect to the height direction defined in the rotation axis direction of the impeller, with the convex vertex 15 of the leading edge shape line 4 formed convex toward the downstream side as a boundary. Each of the two regions to be divided has a leading edge parabola 12 at the upper part and a leading edge parabola 11 at the lower part. It is composed of a lower part 8 that is a low-order area and an upper part 9 that is a high-order area, with a central plane 7 including the vertex 15 as a boundary. The position coordinate in the height direction of the center plane 7 is not limited to ½ of the blade height H. Each of the lower portion 8 and the upper portion 9 includes a front edge shape surface 13 of a lower portion below the center surface 7 and a front edge shape surface 14 of an upper portion above the center surface 7.
[0026]
The parabola characteristic of the leading edge shape line 4 is the distance that the leading edge parabola 11 in the lower part travels upstream from the vertex 15 when the leading edge parabola 11 in the lower part is projected at right angles to the disk surface 6. As a function of H (distance from the reference plane 112 of the annular disk 106). For the leading edge parabola 12 of the upper part, the distance H (the distance from the reference plane 112 of the ring-shaped disk 106) that travels upstream from the vertex 15 when the leading edge parabola 12 of the upper part is projected at right angles to the disk surface 6. It can be defined as a function of distance). The distance 19 to the end point 16 of the leading edge parabola 11 in the lower part is preferably longer than the distance 21 to the end point 18 of the leading edge parabola 12 in the upper part. The leading edge parabola 4 is not limited to the parabola mathematically defined as described above, and may be a part of an ellipse or a higher-order function, and may have a shape similar to these. Also good.
[0027]
FIG. 2 shows a blade cross-sectional shape cut along a cross section I perpendicular to the flow direction. The two side surfaces of the impeller in the rotational direction and the reverse direction of the rotation are referred to as a pressure surface 31 and a negative pressure surface 32, respectively. The blade cross-sectional shape is configured by a circular arc or a circular arc-shaped side surface in the lower direction and the higher direction with the central plane 7 in the height direction as a boundary. Further, the blade thickness of the lowest part and the highest part has a cross-sectional shape that is thicker than the blade thickness of the central surface 7.
[0028]
As shown in FIG. 10, the swirl flow 105 that is initially generated by the rotor blades 104 is different in speed and direction at the axial position (corresponding to the height direction position) of the rotor blades 104. It is not completely symmetric with respect to direction, but asymmetric. The length 19 and the length 21 are asymmetrical corresponding to the asymmetry of the flow angle of the swirl flow.
[0029]
The blade angle αLE of the blade leading edge is defined in FIG. The blade angle αLE of the blade leading edge passes through the tip point 23 on the surface 22 cut by a plane parallel to the disk surface 6 at an arbitrary height position. It is shown as an angle between a tangent line at the point 23 and an extension line 25 obtained by extending a center line of the cross section 22 (a line connecting the centers of the pressure surface and the suction surface) to the upstream side. On the other hand, the flow angle α has a swirl direction flow velocity component 109 and a radial flow velocity component 110 as shown in FIG. The flow angle α is defined as an angle between the swirling flow 105 and the swirling direction flow velocity component 109.
[0030]
The blade leading edge flow angle α is defined by the angle formed by the swirl direction flow velocity component 109 and the radial flow velocity component 110 on the leading edge shape line 4, and the angle distribution α of the blade leading edge flow angle α with respect to the blade height H. (H) is shown in FIGS. 3 (a) and 4 (a).
[0031]
FIG. 3A shows the blade leading edge flow angle α (H) and blade leading edge blade angle αLE (H) of the large flow type compressor, and FIG. 4A shows the blade leading edge flow angle αLE (H) of the small flow type compressor. An edge flow angle α (H) and a blade leading edge blade angle αLE (H) are shown. 3B and 4B show the direction of the leading edge shape line 4 and the height H. FIG. 3A and 4A, α15 indicates the flow angle of the apex 15 of the leading edge shape line 4, α16 indicates the flow angle of the leading edge shape line 4 at the terminal point 16, and α18 indicates the terminal point. The flow angle at 18 is shown.
[0032]
The blade leading edge flow angle α (H) is indicated by a solid line in FIGS. 3 (a) and 4 (a). In the large flow rate type compressor of FIG. On the other hand, the blade angle αLE of the blade leading edge is set to a parabolic distribution α16-α15-α18 corresponding to the flat blade leading edge shape. The leading edge region blade angle distribution αLE (H) according to the present invention is closer to the flow angle distribution α than the known blade angle distribution (constant distribution) shown in FIGS. 13 (a) and 14 (a). Yes. Therefore, the incident distribution (shaded portion) according to the present invention is generally smaller in the entire height region than the known incident distribution. The same applies to the small flow type compressor of FIG. 4, which is smaller in the overall height region than the known incident distribution.
[0033]
5 and 6 show an embodiment relating to a method of manufacturing a centrifugal compressor according to the present invention. 6 (a), (b), (c), (d), (e) are orthogonal to the center line 25 at the cross-sectional positions X, I, II, III, IV shown in FIG. The cross sections of the three-dimensional diffuser blade 1 cut along planes orthogonal to the disk surface 6 are shown. A tool used to cut the processing base material including the annular disk 2 and integrally manufacture the annular disk 2 and the three-dimensional diffuser blade 1 is a ball end mill 26.
[0034]
The ball end mill 26 has a spherical blade surface 27 having a radius r1 and a cylindrical blade surface 28 having a diameter of 2 × r1 (= d1). The angle β between the center line of the ball end mill 26 and the disk surface 6 of the annular disk 2 can be set freely. The distance between the center plane 29 including the center line of the three-dimensional diffuser blade 1 (corresponding to the center line 25 described above) and the center point of the spherical blade surface 27 is represented by yx, and the axial end surface of the three-dimensional diffuser blade 1 The distance between the 17 edge 31 and the center plane 29 is represented by Zx. The locus of the center point O of the spherical blade surface 27 is set in the NC device (not shown).
[0035]
FIG. 6B shows cross-sectional shape lines 32 on both side surfaces of the three-dimensional diffuser blade 1 at the cross-sectional position I in FIG. In the cross-sectional position, yx> r1. Yx of the cross-sectional position I is represented by yI in the drawing. The cross-sectional shape line 32 at the cross-sectional position I is a composite curve of an arc formed by the spherical blade surface 27 and a straight line formed by the cylindrical blade surface 28.
[0036]
FIG. 6A shows the cross-sectional shape lines of the front edge shape surface 13 in the lower part and the front edge shape surface 14 in the upper part of the three-dimensional front edge shape surface 5 at the cross-sectional position X. Since the cross-sectional position X is a position upstream from the apex 15, the front edge cross-sectional shape line 33 of the lower part of the front edge shape surface 13 of the lower part and the front edge of the upper part of the front edge shape surface 14 of the upper part The cross-sectional shape line 34 is separated by its cross section, and yx <r1 and zx> 0. At the cross-sectional position X, the front edge cross-sectional shape line 33 in the lower part and the front edge cross-sectional shape line 34 in the upper part are both arcs. At the cross-sectional position corresponding to the position of the ball end mill 26 where the ball end mill 26 has advanced by a distance 21 (see FIG. 1) from the position corresponding to the cross-sectional position X, Zx = 0, and the end point 18 appears.
[0037]
At the cross-sectional position corresponding to the position of the ball end mill 26 where the ball end mill 26 has advanced by a distance 19 (see FIG. 1) from the position corresponding to the cross-sectional position X, virtually xx <0, and yx = 0, and the end point 16 appears. yx is a function of the advance length S of the ball end mill 26, and is expressed by yx = yx (S). By defining the function yx, the leading edge shape 11 of the lower part is also applied to the leading edge shape of the upper part. The parabola described above is also given to the line 12.
[0038]
FIG. 6C shows a shape line at the cross-sectional position II. The cross-sectional shape at this position is the same as the cross-sectional shape of FIG. 6B in that it is formed by an arc and a straight line, but the three-dimensional diffuser blade 1 is formed thicker, and the angle βII described above is It is getting bigger. The cross-sectional shape of the cross-sectional position III shown in FIG. 6D is the same as the cross-sectional shapes of FIGS. 6B and 6C in that it is a combination of a circular arc and a straight line, but the angle βIII at this position is Even larger, 90 degrees. The cross-sectional shape of the cross-sectional position IV on the downstream side shown in FIG. 6 (e) is formed by another end mill, and there is substantially no arc, but the disk surface 6 is formed in the same manner as in the known turning. The annular disk 2 can be manufactured simultaneously.
[0039]
FIG. 7 shows the motion locus of the center point O of the ball end mill 26. Both side surfaces of the three-dimensional diffuser blade 1 are defined in a one-to-one correspondence with the movement trajectories of the ball end mills 26 on both sides. Α15 of the blade leading edge flow angle α (H) when the apex 15 appears (formed) is rewritten in FIG. The center point position of the ball end mill 26 when the blade leading edge flow angle α (H) is α15 is indicated by reference numeral 35. The locus of the center point O of the ball end mill 26 is shown on the surface of the disk surface 6 by orthogonal projection with respect to the disk surface 6. The center projection points of the ball end mills 26 on both sides move linearly on the surface of the disk surface 6 from the center point position 35 to the end point 16.
[0040]
In this case, the projection line of the blade leading edge line 4 onto the disk surface 6 is a straight line. Since a linear relationship is given as yx = k × S, the leading edge shape line 11 in the lower part has an elliptical shape. α15 is an angle at the intersection of the projection point of the blade leading edge line 11 on the disk surface 6 and a circle passing through the point 15 (the circle defined above). α16 is an angle at the intersection 16 between the straight line 11 and a circle passing through the point 16. As is known geometrically, if the position going from the vertex 15 toward the terminal point 16 is closer to the vertex 15 (the central angle θ defined by the vertex 15 and the point above the lower part 11 of the leading edge parabola is Α (H) becomes smaller and its function α (H) becomes a parabolic shape as a curve having one vertex, as shown in FIGS. 3 (a) and 4 (a). become.
[0041]
8 (a) and 8 (b) show another embodiment of the centrifugal compressor according to the present invention. Two ball end mills 26 are used on one side of the three-dimensional diffuser blade 1. The two ball end mills 26 move at two different constant heights. In the large flow compressor, as shown in FIG. 14, the thickness of the boundary layer (corresponding to the parabola distribution region K) may be half or less of the blade height H. In such a case, the radius d1 of the ball end mill 26 can be appropriately selected (smaller), and the incidence can be reduced.
[0042]
9 (a) and 9 (b) show still another embodiment of the centrifugal compressor according to the present invention. Although the two ball end mills 26 are used on one side of the three-dimensional diffuser blade 1, it is the same as the embodiment of FIG. This embodiment is different from the embodiment shown in FIG. 8 in that it is variable continuously or discontinuously. Corresponding to the flow rate of the compressor, the height positions and the radii of the two ball end mills 26 can be appropriately changed. In the present embodiment, a straight portion 34 is interposed between the front edge shape line 11 in the lower part and the front edge shape line 12 in the upper part.
[0043]
【The invention's effect】
The centrifugal compressor, the diffuser blade, and the manufacturing method thereof according to the present invention can improve the compression efficiency by adjusting the incidence angle.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an oblique axis projection view showing an embodiment of a centrifugal compressor according to the present invention.
2 is a side sectional view of FIG. 1. FIG.
FIGS. 3A and 3B are a cross-sectional view and a graph showing the relationship between the shape of the diffuser blade and the incidence, respectively.
4A and 4B are a cross-sectional view and a graph showing the relationship between the shape of another diffuser blade and the incidence, respectively. FIG.
FIG. 5 is an oblique axis projection view showing a cross-sectional position of a diffuser blade.
6 (a), (b), (c), (d), and (e) are cross-sectional views showing diffuser blades at respective positions.
FIG. 7 is a plan sectional view showing a trajectory of a ball end mill.
FIGS. 8A and 8B are an oblique projection and a side sectional view showing another embodiment of the centrifugal compressor according to the present invention.
FIGS. 9A and 9B are an oblique projection and a side sectional view showing still another embodiment of the centrifugal compressor according to the present invention.
FIG. 10 is a cross-sectional view showing a known compressor.
FIG. 11 is an oblique projection showing a known diffuser blade.
FIGS. 12A, 12B, and 12C are cross-sectional views respectively showing a known diffuser blade manufacturing method.
FIGS. 13A and 13B are a cross-sectional view and a graph showing the relationship between the shape of a known diffuser blade and the incidence, respectively.
14A and 14B are a cross-sectional view and a graph showing the relationship between the shape of another known diffuser blade and the incidence, respectively.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Diffuser blade | wing 2 ... Ring-shaped disk 3 ... Front edge part 4 ... Front end line 5 ... Both-sides side 6 ... Disk surface 11 ... Lower side part 12 ... Upper side part 34 ... Straight line 107 ... Casing

Claims (4)

上流側である前方側に前縁を備え、下流側である後方側に後縁を備えるディフューザ翼の製造方法であって、
ワーク母材に対してボールエンドミルを第1軌跡上で数値制御により移動させ、前記ディフューザ翼の圧力面を切削加工する第1ステップと、
前記ワーク母材に対してボールエンドミルを第2軌跡上で数値制御により移動させ、前記ディフューザ翼の負圧面を切削加工する第2ステップとを具え、
前記前縁における前記ディフューザ翼の高さ方向の中間部は、前記前縁における前記高さ方向の両端部に対して前記後方側に後退しており、
前記第1軌跡と前記第2軌跡は、前記前方側と前記後方側とによって規定される前後方向に沿って、前記前縁を形成するために互いに接近しており、
前記ディフューザ翼は前記ワーク母材から削り出された基準面に固定されており、
前記高さ方向は前記基準面からの高さ方向であり、
前記ボールエンドミルの回転軸と、前記基準面に垂直な線を前記前縁から前記後縁に向けて連ねて構成される前記ディフューザ翼の中心面との間の角度は、前記第1ステップの一部と前記第2ステップの一部とにおいて、互いに相反する方向に0°より大きく90°より小さい角度で傾斜していることを特徴とする
ディフューザ翼の製造方法。
A manufacturing method of a diffuser blade including a front edge on the front side which is the upstream side and a rear edge on the rear side which is the downstream side,
A first step of moving the ball end mill with respect to the workpiece base material by numerical control on a first locus, and cutting the pressure surface of the diffuser blade;
Moving the ball end mill with respect to the workpiece base material on a second locus by numerical control, and a second step of cutting the suction surface of the diffuser blade,
The intermediate portion in the height direction of the diffuser blade at the front edge is retreated to the rear side with respect to both ends of the height direction at the front edge,
The first trajectory and the second trajectory are close to each other to form the leading edge along a front-rear direction defined by the front side and the rear side;
The diffuser blade is fixed to a reference surface cut out from the workpiece base material,
The height direction is a height direction from the reference plane,
The angle between the rotation axis of the ball end mill and the center plane of the diffuser blade formed by connecting a line perpendicular to the reference plane from the leading edge to the trailing edge is one of the first steps . The part and the part of the second step are inclined at an angle larger than 0 ° and smaller than 90 ° in mutually opposite directions.
前記第1軌跡と前記第2軌跡の各々の軌跡は、高位側軌跡と下位側軌跡とを含んでおり、
前記高位側軌跡における前記高さ方向の座標を高位側座標とし、前記低位側軌跡における前記高さ方向の座標を低位側座標とすると、前記高位側座標と前記低位側座標とは前記各々の軌跡上で互いに異なっている
請求項1のディフューザ翼の製造方法。
Each of the first trajectory and the second trajectory includes a high-order trajectory and a low-order trajectory,
Assuming that the coordinate in the height direction in the high-order locus is a high-order coordinate and the coordinate in the height direction in the low-order locus is a low-order coordinate, the high-order coordinates and the low-order coordinates are the respective loci. The method of manufacturing a diffuser blade according to claim 1, which is different from each other.
前記高位側座標と前記低位側座標との差は前記各々の軌跡上で可変である
請求項2のディフューザ翼の製造方法。
The method of manufacturing a diffuser blade according to claim 2, wherein a difference between the high-order side coordinates and the low-order side coordinates is variable on each of the trajectories.
第1ボールエンドミルを前記高位側軌跡上で移動させ、
第2ボールエンドミルを前記低位側軌跡上で移動させる
請求項2又は3のディフューザ翼の製造方法。
Moving the first ball end mill on the high-order locus,
The method for manufacturing a diffuser blade according to claim 2 or 3, wherein the second ball end mill is moved on the lower locus.
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