JP3751766B2 - Operational amplifier - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は演算増幅器に係わり、特に高負荷を駆動可能とする演算増幅器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ポータブルオーディオ機器に使用するヘッドフォンドライバは、バイポーラプロセスによる専用ICである。ヘッドフォンドライバには、低電圧まで負荷(16〜32Ω程度)を駆動できる能力が要求される。
【0003】
近年、ヘッドフォンドライバをCMOS回路化して、D/A変換LSIに内蔵する動きが出てきている。ヘッドフォンドライバを、D/A変換LSIに1チップ化すれば基板の実装面積を削減でき、小型軽量化、低価格化に寄与できる。
【0004】
現在、ポータブルオーディオ機器のD/A変換方式は、1ビットΣΔ変調方式が主流であり、D/A変換LSIの出力部には、演算増幅器を用いたフィルタが内蔵されているものがほとんどである。演算増幅器の出力部は、低電圧動作の観点から、MOSトランジスタにより構成されたカレントミラー対が使われる。
【0005】
図13は、カレントミラー対を使用した演算増幅器の出力部の回路図である。
【0006】
図13に示すように、出力部204は、Nチャネル型MOSトランジスタ(以下NMOS)Q14、Pチャネル型MOSトランジスタ(以下PMOS)Q15、Q16、NMOS Q17を有している。
【0007】
NMOS Q14のソースは回路内接地電位VSSに接続され、そのドレインはPMOS Q15のドレインに接続されている(ノードN7)。NMOS Q14のゲートには第1の制御入力IN1が供給される。PMOS Q15のソースは電源電位VDDに接続され、そのゲートにはノードN7の電位が供給される。ノードN7の電位は、さらにPMOS Q16のゲートに供給される。PMOS Q16のソースは電源電位VDDに接続され、そのドレインはNMOS Q17のドレインに接続されている(ノードN8)。NMOS Q17のソースは回路内接地電位VSSに接続され、そのゲートには第2の制御入力IN2が供給される。また、NMOS Q17のゲートは、抵抗R1、およびキャパシタC1を介して、ノードN8に接続されている。
【0008】
PMOS Q16、およびNMOS Q17は出力段を構成しており、これらのドレインの相互接続ノードN8は出力端子である。PMOS Q16、およびNMOS Q17はそれぞれ制御入力IN1、IN2に応じて駆動され、出力端子(ノードN8)の電位をスイングさせる。
【0009】
このような演算増幅器の出力部204に、もし十分な負荷駆動能力を持たせることができれば、ヘッドフォンドライバ等の外部負荷を駆動する回路を省略でき、チップサイズ的に大変有利となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
演算増幅器の出力部204に、十分な負荷駆動能力を持たせるためには、出力段を構成しているPMOS Q16、およびNMOS Q17のサイズを大きくすればよい。詳しくはPMOS Q16のチャネル幅W16とチャネル長L16との比“W16/L16”、およびNMOS Q17のチャネル幅W17とチャネル長L17との比“W17/L17”をそれぞれ大きくする。
【0011】
しかし、チャネル長Lには製造上、下限がある。このため、“W/L”を大きくするためには、図14に示すようにチャネル幅W16、W17をそれぞれ大きくしなければならない。このような事情は、チップサイズの増大の抑制に不利である。
【0012】
この発明は上記の事情に鑑みて為されたもので、その主要な目的は、チップサイズの増大を抑制しつつ、負荷駆動能力を向上させることが可能な出力部を持つ演算増幅器を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明に係る演算増幅器は、MOSトランジスタにより構成されたカレントミラー対と、MOSトランジスタにより構成された他のカレントミラー対とを出力部に持つ演算増幅器であって、前記カレントミラー対の出力段、および入力段のMOSトランジスタのうち、入力段のMOSトランジスタのソースと電源との間にのみ、実質的に抵抗が挿入され、前記他のカレントミラー対の出力段は前記カレントミラー対の出力段に接続され、この他のカレントミラー対は、出力段、および入力段双方のMOSトランジスタのソースと電源との間に実質的に抵抗が挿入されていないことを特徴としている。
【0014】
上記構成を有する演算増幅器であると、カレントミラー対の入力段のMOSトランジスタのソースと電源との間に抵抗を挿入したので、カレントミラー対の出力段のMOSトランジスタのゲート電位を、抵抗が無い場合に比べて、より低くできる。このため、カレントミラー対の出力段を構成するMOSトランジスタのサイズを大きくしなくても、多くの出力電流を流すことができ、その負荷駆動能力を向上させることができる。よって、チップサイズの増大を抑制しつつ、負荷駆動能力を向上させることが可能な出力部を持つ演算増幅器を得ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図面を参照して説明する。なお、全図面において、共通する部分には共通する参照符号を付す。
【0016】
[第1の実施形態]
図1は、この発明の第1の実施形態に係る演算増幅器の一回路例を示す回路図である。
【0017】
図1に示すように、第1の実施形態に係る演算増幅器10は、第1段101〜第7段107を含む。第1段101の電流I1は、電流源ISCにより決定される定電流である。第2段102〜第7段107それぞれの電流I2、I3、I4、I5、I6、I7は、定電流I1を元にして決まる。また、実施の形態の説明に際し、第1段101〜第7段107の各段を、便宜上、それぞれの機能に応じ、電流源部201、差動増幅部202、バイアス電位生成および増幅部203、出力部204の4つにブロック化する。
【0018】
第1段101は電流源部201を構成し、PMOS Q1および電流源ISCを含む。PMOS Q1のソースは電源電位VDDに接続され、そのゲートはそのドレインに接続されている(ノードN1)。電流源ISCはノードN1と回路内接地電位VSSとの間に接続されている。電流源ISCが動作し、定電流I1が流れている間、演算増幅器10は動作する。
【0019】
第2段102は差動増幅部202を構成し、PMOS Q2〜Q4、NMOS Q5、Q6を含む。PMOS Q2のソースは電源電位VDDに接続され、そのゲートはノードN1に接続されている。PMOS Q3、Q4のソースはそれぞれ、PMOS Q2のドレインに接続されている。また、PMOS Q3のゲートには負入力IN-が入力され、PMOS Q4のゲートには正入力IN+が入力される。負入力IN-および正入力IN+はそれぞれ、演算増幅器10に入力される入力信号である。PMOS Q3のドレインはNMOS Q5のドレインに接続され(ノードN2)、PMOS Q4のドレインはNMOS Q6のドレインに接続されている(ノードN3)。NMOS Q5およびQ6のゲートはそれぞれ、ノードN2に接続され、これらのソースはそれぞれ、回路内接地電位VSSに接続されている。
【0020】
第3段103、第4段104、および第5段105はそれぞれバイアス電位生成および増幅部203を構成する。第3段103はPMOS Q7、NMOS Q8を含む。PMOS Q7のソースは電源電位VDDに、そのゲートはノードN1に、そのドレインはNMOS Q8のドレインにそれぞれ接続されている。NMOS Q8のソースは回路内接地電位VSSに接続されている。第4段104はPMOS Q10、NMOS Q9、Q11を含む。PMOS Q10のソースは電源電位VDDに、そのゲートはノードN1に、そのドレインはNMOS Q11のドレインに接続されている(ノードN5)。NMOS Q11のゲートは、ノードN5に接続され、そのソースはNMOS Q9のドレインに接続されている(ノードN4)。NMOS Q9のソースは回路内接地電位VSSに、そのゲートはノードN4にそれぞれ接続されている。また、ノードN4は、NMOS Q8のゲートに接続されている。第5段105はNMOS Q12、Q13を含む。NMOS Q12のドレインは電源電位VDDに、そのゲートはノードN5に、そのソースはNMOS Q13のドレインにそれぞれ接続されている(ノードN6)。NMOS Q13のソースは回路内接地電位VSSに、そのゲートはノードN3にそれぞれ接続されている。
【0021】
第6段106、および第7段107はそれぞれ出力部204を構成する。出力部204は、カレントミラー対120を有する。
【0022】
第6段106はNMOS Q14、PMOS Q15を含む。NMOS Q14のソースは回路内接地電位VSSに接続され、そのドレインはPMOS Q15のドレインに接続されている(ノードN7)。NMOS Q14のゲートはノードN6に接続されている。ノードN6の電位は、第1の制御入力IN1である。PMOS Q15のソースは抵抗Rを介して電源電位VDDに接続され、そのゲートはノードN7に接続されている。
【0023】
第7段107はPMOS Q16、NMOS Q17を含む。PMOS Q16は、PMOS Q15とともに、カレントミラー対120を構成する。PMOS Q16のゲートはノードN7に接続されている。PMOS Q16のソースは電源電位VDDに直接接続され、そのドレインはNMOS Q17のドレインに接続されている(ノードN8)。NMOS Q17のソースは回路内接地電位VSSに接続され、そのゲートはノードN3に接続されている。ノードN3の電位は、第2の制御入力IN2である。NMOS Q17のゲートは、抵抗R1、およびキャパシタC1を介して、ノードN8に接続されている。
【0024】
PMOS Q16のドレインとNMOS Q17のドレインとの相互接続ノードN8は出力端子である。PMOS Q16、およびNMOS Q17はそれぞれ、制御入力IN1、IN2に応じて駆動され、出力端子(ノードN8)の電位をスイングさせる。出力端子(ノードN8)から得られる出力OUTの波形は、たとえば正弦波状である。演算増幅器10の出力部204は、出力端子(ノードN8)を介して、外部負荷に電荷を供給したり、外部負荷から電荷を引き抜いたりして、外部負荷を駆動する。
【0025】
このような演算増幅器10において、入力段のPMOS Q15のソースを、抵抗Rを介して電源電位VDDに接続し、出力段のPMOS Q16のソースを電源電位VDDに直接接続している。この構成により、電流I6が増加した場合、抵抗Rによる電圧降下により、ノードN7の電位は、抵抗Rが無い場合に比べ、さらに低くなる。このため、PMOS Q16のゲート電位は、抵抗Rが無い場合に比べて、さらに低くすることができる。この結果、PMOS Q16は、より多くの電流I7を流せるようになり、その負荷駆動能力が向上する。
【0026】
これにより、図2(A)に示すように、PMOS Q16のチャネル幅W16とPMOS Q16のチャネル長L16との比(以下“W16/L16”比と略す)を、抵抗Rが無い場合より小さくしても、PMOS Q16の負荷駆動能力は、抵抗Rが無い場合とほぼ同程度の負荷駆動能力とすることが可能になる。
【0027】
また、図2(B)に示すように、“W16/L16”比を、抵抗Rが無い場合と同程度にしたときには、PMOS Q16の負荷駆動能力は、抵抗Rが無い場合よりも向上する。
【0028】
よって、第1の実施形態によれば、チップサイズの増大を抑制しつつ、負荷駆動能力を向上させることが可能な出力部204を持つ演算増幅器10を得ることができる。
【0029】
図3は、第1の実施形態に係る演算増幅器10を用いたD/A変換LSIの一構成例、およびそのD/A変換LSIを用いたシステムの一構成例を示すブロック図である。図3は、特にポータブルオーディオ機器に用いられるシステムを示している。
【0030】
図3に示すように、D/A変換LSI300は、D/A変換器301およびアナログフィルタ302を1チップに集積したもので、図1に示した演算増幅器10はアナログフィルタ302に含まれている。D/A変換器301は、デジタルオーディオデータを、アナログオーディオデータに変換するものであり、たとえば1ビットΣΔ変調を用いた1ビットD/A変換器である。デジタルオーディオデータはCDやDVDなど、オーディオ情報等を記録した記録媒体303から取り出されたデジタルデータである。また、D/A変換器301の出力は、アナログフィルタ302に入力される。アナログフィルタ302は、D/A変換されたアナログオーディオデータをフィルタリングおよび演算増幅してアナログ出力として出力する。また、アナログフィルタ302の出力(アナログ出力)は上記デジタルデータに応じてヘッドフォンなどの外部負荷304を駆動する出力であり、図1に示した出力部204の出力端子(ノードN8)から得られる出力に相当する。出力部204の出力端子(ノードN8)に外部負荷304を接続した時の等価回路を図4に示す。
【0031】
この発明に係る演算増幅器10によれば、その出力部204の負荷駆動能力を向上できるので、たとえば図3に示すように、アナログフィルタ302(演算増幅器)の出力によって、ヘッドフォン等の外部負荷を駆動できる。
【0032】
さらにこの発明に係る演算増幅器10によれば、アナログフィルタ302の出力によって、ヘッドフォン等の外部負荷304を駆動できるので、D/A変換LSI300に、ヘッドフォンドライバ等の外部負荷を駆動するための回路を、別途設ける必要がない。このような構成は、D/A変換LSI300のチップサイズの縮小に有利である。
【0033】
[第2の実施形態]
図5は、この発明の第2の実施形態に係る演算増幅器の一回路例を示す回路図である。
【0034】
図5に示すように、第2の実施形態に係る演算増幅器20が、第1の実施形態に係る演算増幅器10と異なるところは出力部204-2であり、出力部204-2は、複数、この実施形態では2つのカレントミラー対120-2、121を有することである。
【0035】
第8段108はNMOS Q24、PMOS Q22を含む。NMOS Q24のソースは回路内接地電位VSSに接続され、そのドレインはPMOS Q22のドレインに接続されている(ノードN9)。NMOS Q24のゲートはノードN6に接続されている。ノードN6の電位は、第1の制御入力IN1である。PMOS Q22のソースは、電源電位VDDに直接に接続され、そのゲートはノードN9に接続されている。
【0036】
第9段109はPMOS Q23を含む。PMOS Q23は、PMOS Q22とともに、カレントミラー対121を構成する。PMOS Q23のゲートはノードN9に接続されている。PMOS Q16のソースは、電源電位VDDに直接に接続され、そのドレインはノードN8に接続されている。
【0037】
カレントミラー対120-2は、第1の実施形態の出力部204が有するカレントミラー対120と同様のものであり、PMOS Q15のソースは抵抗Rを介して電源電位VDDに接続されている。
【0038】
図6は、カレントミラー対の入力電流と出力電流との関係を示す図である。
【0039】
図6に示すように、カレントミラー対121は、入力段のPMOS Q22のソースを直接電源電位VDDに接続しているために、入力電流I8が増加すると、出力電流I9は、線(i)に示すように直線的に増加する。
【0040】
また、図6に示すように、カレントミラー対120-2は、入力段のPMOS Q15のソースを抵抗Rを介して電源電位VDDに接続している。このため、入力電流I6が増加すると、出力電流I7’は、線(ii)に示すように、出力電流I9よりも急峻に増加する。
【0041】
第2の実施形態に係る演算増幅器20は、これらのカレントミラー対121、120-2をそれぞれ有するために、その出力部204-2が流す電流I7は、線(iii)に示すように、PMOS Q16が流す電流I7’と、PMOS Q23が流す電流I9との和になる。この結果、電流I7はさらに増え、出力部204の負荷駆動能力は、より向上する。
【0042】
また、第2の実施形態によれば、さらに下記の効果を得ることができる。
【0043】
図6中の線(ii)に示すように、カレントミラー対120-2は、抵抗Rがあるために、電流I7'を、より急峻に増加させることができる反面、入力電流I6が小さい領域“r”では、抵抗Rが無い場合に比べて、出力電流I7’を急激に小さくしてしまう傾向がある。このため、カレントミラー対120-2のみで、出力部204-2を構成した場合、図7に示すように、出力OUTに、波形が不連続となる、いわゆる“ゼロクロス歪み”などの不具合を生じる可能性がある。
【0044】
この点、第2の実施形態では、抵抗Rを持たないカレントミラー対121と、抵抗Rを持つカレントミラー対120-2とで、出力部204-2を構成する。これにより、入力電流I6が小さい領域“r”において、出力電流I7に、抵抗Rを持たないカレントミラー対121の出力電流I9を重ね合わせることができる。この結果、出力電流I7’を急激に小さくしてしまう傾向は改善され、出力OUTに、“ゼロクロス歪み”などの不具合を生じる可能性を低減することができる。
【0045】
また、第2の実施形態ではカレントミラー対を2つとしたが、3つ以上設けても良い。このような場合には、抵抗Rを持つカレントミラー対と、抵抗Rを持たないカレントミラー対とを適宜組み合わせることで、出力部の負荷駆動能力を調節することができる。
【0046】
たとえばカレントミラー対を3つ設けた場合、その2つを抵抗Rを持つカレントミラー対とし、残りの1つを抵抗Rを持たないカレントミラー対とする。この場合、出力部の負荷駆動能力は向上する。
【0047】
また、抵抗Rを持つカレントミラー対を1つとし、残りの2つを抵抗Rを持たないカレントミラー対とする。この場合、出力部の負荷駆動能力は上記の場合に比べて低下するが、静止時に出力部に流れるアイドル電流が減り、低消費電力化できる利点が得られる。静止時とは、外部負荷への電流の出入りがない状態、つまり出力OUTが中点電位で一定の時のことである。出力OUTが一定電位でも、たとえば図5に示すPMOS Q16、Q23、NMOS Q17それぞれには電流が流れている。
【0048】
アイドル電流の低減と負荷駆動能力の向上とは、通常互いに相反の関係にあり、負荷駆動能力を向上させようとすればアイドル電流は増加し、アイドル電流を減少させようとすれば駆動能力は低下する。このため、負荷駆動能力の調節は重要である。従来、負荷駆動能力の調節は、MOSトランジスタのサイズ、特に“W/L”比を調節することで行われる。このため、負荷駆動能力の調節が必要となった場合、回路設計や、チップのレイアウトをやり直す必要があった。
【0049】
この点、第2の実施形態では、カレントミラー対を2つ以上有しており、これらカレントミラー対のうち、いくつのカレントミラー対に抵抗Rを設けるかで、負荷駆動能力の調節を行える。このような調節は、“W/L”比を調節する場合に比べて簡単であり、たとえば製品の開発期間を短縮できる等の利点を得ることができる。
【0050】
[第3の実施形態]
図8は、この発明の第3の実施形態に係る演算増幅器の一回路例を示す回路図である。
【0051】
図8に示すように、第3の実施形態に係る演算増幅器30が、第2の実施形態に係る演算増幅器20と異なるところは、電流源部201、差動増幅部202、バイアス電位生成および増幅部203に昇圧電源電位VDD1を用い、出力部204-2に非昇圧電源電位VDD2を用いたことである。
【0052】
近年のポータブルオーディオ機器の仕様として、機器の電源である電池の電圧を昇圧して安定化させた昇圧電源電位を作ってD/A変換LSIを含む各LSIに供給し、ヘッドフォンドライバには、電池から電源電位を直接に供給する仕様がある。
【0053】
このような仕様に、この発明を対応させる場合には、図8に示すように、演算増幅器30の出力部204-2のみを別電源とし、電流源部201、差動増幅部202、バイアス電位生成および増幅部203に、昇圧電源電位VDD1を供給し、出力部204-2に電池から電源電位VDD2を直接に供給するようにすれば良い。
【0054】
また、この発明は、ヘッドフォンドライバに、電池から電源電位を直接に供給する仕様において、特に有効である。以下、これにつき説明する。
【0055】
図9は電池の電圧と時間との関係を示す関係図、図10は出力OUTの波形を示す波形図である。
【0056】
図9に示すように、電池が消耗するにつれて、その電圧は徐々に低下する。電圧の低下に伴って、出力部が負荷に十分な電流を供給できなくなってくると、図10の破線に示すように、出力OUTの高レベル側波形に大きな歪みが生ずる。この歪みが許容範囲におさまっている間が、動作可能時間Toprと定義される。もし、ヘッドフォンドライバの駆動能力を、図9に示すように、さらに低い電圧V1まで確保できれば、動作可能時間Toprを延ばすことができる。
【0057】
図11は、比較例に係る演算増幅器を示す図である。
【0058】
図11に示す回路では、NMOS Q17のゲートに供給される制御入力IN2の高レベル側ピーク電位は、電池305の電圧が下がっても変わらない。バイアス電位生成および増幅部203には、電池305の高電位を昇圧部306で昇圧した電源電位が供給されているためである。即ち、NMOS Q17の負荷駆動能力は、電池305の電圧が下がっても、そのゲート〜ソース間電圧Vgsが変わらないために低下しない。
【0059】
これに対し、PMOS Q16のソースには、電池305の高電位が直接供給される。このため、電池305の電圧が下がると、そのゲート〜ソース間電圧Vgsが小さくなってしまい、PMOS Q16の負荷駆動能力は低下する。
【0060】
電池305の電圧が下がっても、上下対称な出力OUTを長い時間得られるようにすれば、動作可能時間Toprを長くすることができる。
【0061】
このためには、図11に示すように、PMOS Q16のサイズ、特にW16を、さらに大きくし、PMOS Q16の負荷駆動能力をより向上させれば良い。
【0062】
しかし、このような構成では、上述したようにチップサイズの増大の抑制に不利である。
【0063】
そこで、図12に示すように、ヘッドフォンドライバに、電池から電源電位を直接に供給する仕様において、この発明に係る演算増幅器を用いる。
【0064】
このようにすれば、PMOS Q16のサイズ、特にW16を、図11に示した構成ほど大きくしなくても、PMOS Q16には、ほぼ同等の負荷駆動能力が得られる。よって、ヘッドフォンドライバに、電池から電源電位を直接に供給する仕様において、チップサイズの増大を抑制しつつ、負荷駆動能力を向上でき、かつ動作可能時間を長くできる、という効果を得ることができる。
【0065】
なお、第3の実施形態は、第2の実施形態と併用されるばかりでなく、第1の実施形態と併用できることはもちろんである。
【0066】
以上、この発明を第1〜第3の実施形態により説明したが、この発明は第1〜第3の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することができる。
【0067】
また、第1〜第3の実施形態は、ポータブルオーディオ機器への使用を想定して説明したが、この発明は、特にポータブルオーディオ機器に限られるものではなく、入力アナログデータに応じたアナログ出力を演算増幅により得て、このアナログ出力により負荷を駆動するようなシステムであれば、この発明に係る演算増幅器は当然に適用できる。また、入力されるアナログデータは、D/A変換したものであっても、D/A変換しないもの(元々がアナログデータ)であっても、どちらでも構わない。
【0068】
また、第1〜第3の実施形態のカレントミラー対は、PMOSにより構成されたが、NMOSにより構成されても良い。ただし、特にトランジスタサイズの増加を抑制できる効果は、PMOSのほうがより良く得られる。たとえばシリコンを半導体とした一般的なLSIでは、PMOSの電流駆動能力が、NMOSの電流駆動能力よりも劣る傾向がある。このため、PMOSのサイズが、NMOSのサイズよりも大きくされている。よって、この発明は、PMOSにより構成されたカレントミラー対に、より好ましく適用できる。
【0069】
なお、MOSトランジスタのサイズはゲート幅W、ゲート長Lにより定義したが、それぞれチャネル幅、チャネル長と読み替えられても良い。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、チップサイズの増大を抑制しつつ、負荷駆動能力を向上させることが可能な出力部を持つ演算増幅器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の第1の実施形態に係る演算増幅器の一回路例を示す回路図。
【図2】図2(A)、(B)はそれぞれ第1の実施形態の効果を説明するための図。
【図3】図3は第1の実施形態に係る演算増幅器を用いたLSIの一構成例、およびそのLSIを用いたシステムの一構成例を示すブロック図。
【図4】図4は第1の実施形態に係る演算増幅器の出力端子に外部負荷を接続した時の等価回路図。
【図5】図5はこの発明の第2の実施形態に係る演算増幅器の一回路例を示す回路図。
【図6】図6はカレントミラー対の入力電流と出力電流との関係を示す図。
【図7】図7は演算増幅器の出力波形を示す波形図。
【図8】図8はこの発明の第3の実施形態に係る演算増幅器の一回路例を示す回路図。
【図9】図9は電池の電圧と時間との関係を示す関係図。
【図10】図10は演算増幅器の出力波形を示す波形図である。
【図11】図11は比較例に係る演算増幅器を示す図。
【図12】図12は第3の実施形態の効果を説明するための図。
【図13】図13はカレントミラー対を使用した演算増幅器の出力部の回路図。
【図14】図14は解決しようとする課題を説明するための図。
【符号の説明】
10…第1の実施形態に係る演算増幅器、
20…第2の実施形態に係る演算増幅器、
30…第3の実施形態に係る演算増幅器、
101〜109…段、
120、121、120-2…カレントミラー対、
201…電流源部、
202…差動増幅部、
203…バイアス電位生成および増幅部、
204、204-2…出力部、
300…D/A変換LSI、
301…D/A変換器、
302…アナログフィルタ、
304…外部負荷(ヘッドフォン)、
305…電池、
306…昇圧部。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an operational amplifier, and more particularly to an operational amplifier that can drive a high load.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a headphone driver used for a portable audio device is a dedicated IC based on a bipolar process. Headphone drivers are required to be capable of driving a load (about 16 to 32Ω) to a low voltage.
[0003]
In recent years, there has been a movement to convert a headphone driver into a CMOS circuit and incorporate it in a D / A conversion LSI. If the headphone driver is integrated into a D / A conversion LSI on a single chip, the mounting area of the substrate can be reduced, contributing to a reduction in size and weight and cost.
[0004]
At present, the D / A conversion method for portable audio devices is mainly a 1-bit ΣΔ modulation method, and most of the output units of the D / A conversion LSI include a filter using an operational amplifier. . The output section of the operational amplifier uses a current mirror pair composed of MOS transistors from the viewpoint of low voltage operation.
[0005]
FIG. 13 is a circuit diagram of an output unit of an operational amplifier using a current mirror pair.
[0006]
As shown in FIG. 13, the
[0007]
The source of the NMOS Q14 is connected to the in-circuit ground potential VSS, and the drain thereof is connected to the drain of the PMOS Q15 (node N7). The first control input IN1 is supplied to the gate of the NMOS Q14. The source of the PMOS Q15 is connected to the power supply potential VDD, and the potential of the node N7 is supplied to the gate thereof. The potential of the node N7 is further supplied to the gate of the PMOS Q16. The source of the PMOS Q16 is connected to the power supply potential VDD, and the drain thereof is connected to the drain of the NMOS Q17 (node N8). The source of the NMOS Q17 is connected to the in-circuit ground potential VSS, and the second control input IN2 is supplied to the gate thereof. The gate of the NMOS Q17 is connected to the node N8 via the resistor R1 and the capacitor C1.
[0008]
The PMOS Q16 and the NMOS Q17 constitute an output stage, and an interconnection node N8 of these drains is an output terminal. The PMOS Q16 and the NMOS Q17 are driven according to the control inputs IN1 and IN2, respectively, and swing the potential of the output terminal (node N8).
[0009]
If the
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
In order to provide the
[0011]
However, the channel length L has a lower limit in manufacturing. Therefore, in order to increase “W / L”, the channel widths W16 and W17 must be increased as shown in FIG. Such a situation is disadvantageous for suppressing an increase in chip size.
[0012]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and a main object thereof is to provide an operational amplifier having an output unit capable of improving load driving capability while suppressing an increase in chip size. It is in.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, an operational amplifier according to the present invention includes a current mirror pair composed of MOS transistors. And other current mirror pairs composed of MOS transistors An operational amplifier in an output unit, which is substantially a resistor only between a source of a MOS transistor in the input stage and a power source among the MOS transistors in the output stage and the input stage of the current mirror pair. But Insert The output stage of the other current mirror pair is connected to the output stage of the current mirror pair, and the other current mirror pair is substantially connected between the source and power source of the MOS transistors of both the output stage and the input stage. No resistance is inserted It is characterized by that.
[0014]
In the operational amplifier having the above configuration, since the resistor is inserted between the source of the MOS transistor in the input stage of the current mirror pair and the power supply, the gate potential of the MOS transistor in the output stage of the current mirror pair has no resistance. Compared to the case, it can be lower. For this reason, even if the size of the MOS transistor constituting the output stage of the current mirror pair is not increased, a large amount of output current can be passed, and the load driving capability can be improved. Therefore, it is possible to obtain an operational amplifier having an output unit capable of improving the load driving capability while suppressing an increase in chip size.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings. In all the drawings, common parts are denoted by common reference numerals.
[0016]
[First Embodiment]
FIG. 1 is a circuit diagram showing a circuit example of an operational amplifier according to the first embodiment of the present invention.
[0017]
As shown in FIG. 1, the
[0018]
The
[0019]
The
[0020]
The
[0021]
The
[0022]
The
[0023]
The
[0024]
An interconnection node N8 between the drain of the PMOS Q16 and the drain of the NMOS Q17 is an output terminal. The PMOS Q16 and the NMOS Q17 are driven according to the control inputs IN1 and IN2, respectively, and swing the potential of the output terminal (node N8). The waveform of the output OUT obtained from the output terminal (node N8) is, for example, sinusoidal. The
[0025]
In such an
[0026]
As a result, as shown in FIG. 2A, the ratio between the channel width W16 of the PMOS Q16 and the channel length L16 of the PMOS Q16 (hereinafter abbreviated as “W16 / L16” ratio) is made smaller than that without the resistor R. However, the load driving capability of the PMOS Q16 can be made to be almost the same as that without the resistor R.
[0027]
Further, as shown in FIG. 2B, when the “W16 / L16” ratio is set to the same level as that without the resistor R, the load driving capability of the PMOS Q16 is improved as compared with the case without the resistor R.
[0028]
Therefore, according to the first embodiment, it is possible to obtain the
[0029]
FIG. 3 is a block diagram illustrating a configuration example of a D / A conversion LSI using the
[0030]
As shown in FIG. 3, the D /
[0031]
According to the
[0032]
Furthermore, according to the
[0033]
[Second Embodiment]
FIG. 5 is a circuit diagram showing a circuit example of an operational amplifier according to the second embodiment of the present invention.
[0034]
As shown in FIG. 5, the
[0035]
The
[0036]
The
[0037]
The current mirror pair 120-2 is the same as the
[0038]
FIG. 6 is a diagram illustrating the relationship between the input current and the output current of the current mirror pair.
[0039]
As shown in FIG. 6, since the
[0040]
As shown in FIG. 6, in the current mirror pair 120-2, the source of the PMOS Q15 in the input stage is connected to the power supply potential VDD via the resistor R. For this reason, when the input current I6 increases, the output current I7 ′ increases more steeply than the output current I9, as shown by the line (ii).
[0041]
Since the
[0042]
Further, according to the second embodiment, the following effects can be further obtained.
[0043]
As indicated by the line (ii) in FIG. 6, the current mirror pair 120-2 can increase the current I7 ′ more steeply because of the resistance R, but the region where the input current I6 is small “ At r ″, there is a tendency that the output current I7 ′ is drastically reduced as compared with the case without the resistance R. For this reason, when the output unit 204-2 is configured with only the current mirror pair 120-2, as shown in FIG. 7, a defect such as so-called “zero cross distortion” in which the waveform becomes discontinuous occurs in the output OUT. there is a possibility.
[0044]
In this regard, in the second embodiment, the output mirror 204-2 is configured by the
[0045]
In the second embodiment, two current mirror pairs are provided, but three or more current mirror pairs may be provided. In such a case, the load drive capability of the output unit can be adjusted by appropriately combining a current mirror pair having a resistance R and a current mirror pair having no resistance R.
[0046]
For example, when three current mirror pairs are provided, two of them are current mirror pairs having a resistance R, and the other one is a current mirror pair having no resistance R. In this case, the load driving capability of the output unit is improved.
[0047]
One current mirror pair having a resistance R is used, and the other two are current mirror pairs having no resistance R. In this case, the load drive capability of the output unit is lower than that in the above case, but the idle current flowing through the output unit when stationary is reduced, and the advantage of low power consumption can be obtained. The stationary state means a state in which no current flows in or out of the external load, that is, when the output OUT is constant at the midpoint potential. Even when the output OUT is at a constant potential, for example, current flows in each of the PMOSs Q16, Q23, and NMOS Q17 shown in FIG.
[0048]
The reduction of idle current and the improvement of load drive capacity are usually in a mutually contradictory relationship. If the load drive capacity is improved, the idle current increases, and if the idle current is reduced, the drive capacity decreases. To do. For this reason, adjustment of the load driving capability is important. Conventionally, the load drive capability is adjusted by adjusting the size of the MOS transistor, particularly the “W / L” ratio. For this reason, when it is necessary to adjust the load drive capability, it is necessary to redo circuit design and chip layout.
[0049]
In this regard, in the second embodiment, two or more current mirror pairs are provided, and the load drive capability can be adjusted depending on how many current mirror pairs of the current mirror pairs are provided with the resistance R. Such adjustment is simpler than the case of adjusting the “W / L” ratio, and can provide advantages such as shortening the product development period.
[0050]
[Third Embodiment]
FIG. 8 is a circuit diagram showing one circuit example of an operational amplifier according to the third embodiment of the present invention.
[0051]
As shown in FIG. 8, the
[0052]
As a specification of portable audio equipment in recent years, a boosted power supply potential obtained by boosting and stabilizing the voltage of a battery as a power supply of the equipment is generated and supplied to each LSI including a D / A conversion LSI. There is a specification to supply the power supply potential directly.
[0053]
When the present invention is adapted to such specifications, as shown in FIG. 8, only the output unit 204-2 of the
[0054]
The present invention is particularly effective in a specification in which the power supply potential is directly supplied from the battery to the headphone driver. This will be described below.
[0055]
FIG. 9 is a relational diagram showing the relationship between battery voltage and time, and FIG. 10 is a waveform diagram showing the waveform of output OUT.
[0056]
As shown in FIG. 9, the voltage gradually decreases as the battery is depleted. When the output unit cannot supply a sufficient current to the load as the voltage decreases, a large distortion occurs in the high-level waveform of the output OUT as shown by the broken line in FIG. The time during which this distortion is within the allowable range is defined as the operable time Topr. If the driving capability of the headphone driver can be secured to a lower voltage V1, as shown in FIG. 9, the operable time Topr can be extended.
[0057]
FIG. 11 is a diagram illustrating an operational amplifier according to a comparative example.
[0058]
In the circuit shown in FIG. 11, the high-level side peak potential of the control input IN2 supplied to the gate of the NMOS Q17 does not change even when the voltage of the
[0059]
On the other hand, the high potential of the
[0060]
Even if the voltage of the
[0061]
For this purpose, as shown in FIG. 11, the size of the PMOS Q16, in particular W16, may be further increased to further improve the load driving capability of the PMOS Q16.
[0062]
However, such a configuration is disadvantageous in suppressing the increase in chip size as described above.
[0063]
Therefore, as shown in FIG. 12, the operational amplifier according to the present invention is used in the specification in which the power supply potential is directly supplied from the battery to the headphone driver.
[0064]
In this way, even if the size of the PMOS Q16, in particular W16, is not made as large as that of the configuration shown in FIG. Therefore, in the specification in which the power supply potential is directly supplied from the battery to the headphone driver, it is possible to obtain the effects that the load driving capability can be improved and the operable time can be lengthened while suppressing an increase in the chip size.
[0065]
Note that the third embodiment can be used not only in combination with the second embodiment but also in combination with the first embodiment.
[0066]
As mentioned above, although this invention was demonstrated by 1st-3rd embodiment, this invention is not restricted to 1st-3rd embodiment, In the range which does not deviate from the meaning, it can change variously.
[0067]
Although the first to third embodiments have been described on the assumption that they are used for portable audio devices, the present invention is not limited to portable audio devices, and an analog output corresponding to input analog data is provided. The operational amplifier according to the present invention can naturally be applied to any system that is obtained by operational amplification and that drives a load by the analog output. Further, the input analog data may be D / A converted or may not be D / A converted (originally analog data).
[0068]
In addition, the current mirror pair of the first to third embodiments is configured by PMOS, but may be configured by NMOS. However, the effect of suppressing the increase in the transistor size can be obtained better with the PMOS. For example, in a general LSI using silicon as a semiconductor, the current drive capability of PMOS tends to be inferior to the current drive capability of NMOS. For this reason, the size of the PMOS is larger than the size of the NMOS. Therefore, the present invention can be more preferably applied to a current mirror pair composed of PMOS.
[0069]
Although the size of the MOS transistor is defined by the gate width W and the gate length L, it may be read as a channel width and a channel length, respectively.
[0070]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, it is possible to provide an operational amplifier having an output unit capable of improving load driving capability while suppressing an increase in chip size.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a circuit diagram showing a circuit example of an operational amplifier according to a first embodiment of the present invention.
FIGS. 2A and 2B are diagrams for explaining the effects of the first embodiment, respectively.
FIG. 3 is a block diagram showing a configuration example of an LSI using the operational amplifier according to the first embodiment and a configuration example of a system using the LSI.
FIG. 4 is an equivalent circuit diagram when an external load is connected to the output terminal of the operational amplifier according to the first embodiment.
FIG. 5 is a circuit diagram showing a circuit example of an operational amplifier according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a diagram showing a relationship between an input current and an output current of a current mirror pair.
FIG. 7 is a waveform diagram showing an output waveform of an operational amplifier.
FIG. 8 is a circuit diagram showing a circuit example of an operational amplifier according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a relationship diagram showing the relationship between battery voltage and time.
FIG. 10 is a waveform diagram showing an output waveform of an operational amplifier.
FIG. 11 is a diagram illustrating an operational amplifier according to a comparative example.
FIG. 12 is a diagram for explaining the effect of the third embodiment;
FIG. 13 is a circuit diagram of an output unit of an operational amplifier using a current mirror pair.
FIG. 14 is a diagram for explaining a problem to be solved;
[Explanation of symbols]
10: an operational amplifier according to the first embodiment,
20 ... the operational amplifier according to the second embodiment,
30: an operational amplifier according to the third embodiment,
101-109 ... stage,
120, 121, 120-2 ... current mirror pair,
201 ... current source part,
202... Differential amplification unit,
203... Bias potential generation and amplification unit,
204, 204-2 ... output section,
300 ... D / A conversion LSI,
301 ... D / A converter,
302: Analog filter,
304: External load (headphones),
305 ... Battery,
306 ... Boosting unit.
Claims (2)
前記カレントミラー対の出力段、および入力段のMOSトランジスタのうち、入力段のMOSトランジスタのソースと電源との間にのみ、実質的に抵抗が挿入され、
前記他のカレントミラー対の出力段は前記カレントミラー対の出力段に接続され、この他のカレントミラー対は、出力段、および入力段双方のMOSトランジスタのソースと電源との間に実質的に抵抗が挿入されていないことを特徴とする演算増幅器。An operational amplifier having an output unit with a current mirror pair configured with a MOS transistor and another current mirror pair configured with a MOS transistor ,
Of the MOS transistors of the output stage of the current mirror pair and the input stage, a resistor is substantially inserted only between the source of the MOS transistor of the input stage and the power supply ,
The output stage of the other current mirror pair is connected to the output stage of the current mirror pair, and the other current mirror pair is substantially connected between the source and power supply of the MOS transistors of both the output stage and the input stage. An operational amplifier characterized in that no resistor is inserted .
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