JP3751256B2 - Method and apparatus for discharging food dough - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は食品生地、特にパン生地や菓子生地の吐出手段に関するものであり、包あん機によって吐出される材料の乱貫を低減し、常に安定して吐出する手段を提供することに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、包あん機などに使用されている食品生地の吐出装置は、外筒を内筒に同心円状に重ねて設け、内包材を内包材供給装置によって内筒内へ供給し、また外皮材を外皮材供給装置によって、内筒と外筒との間の環状空間に供給し、さらにこれら内筒と外筒との出口部のノズルから、二重の連続棒状体に形成して吐出している。
これらの構成において、内筒と外筒との間の環状空間を通過する外皮材は、吐出される内包材の外周を覆うように密着包被させるようにしているため、内筒と外筒との間の環状空間は、絞りノズル形状となっている。
このため、この環状空間は外皮材の内圧をある程度高めて吐出されるため、この環状空間に供給されてくる食品生地の疎密が不安定であったり、また異物や小さな固まりがあったりすると、内圧が必要以上に上昇して前記空間に食品生地が詰まったりして安定した吐出が得られない場合がある。
【0003】
また、特許公告平4−43606号のごとき従来例では、内筒と外筒の環状空間に羽根を設けて回転させ、食品生地を羽根の推力により吐出しているものがある。この場合、食品生地は環状空間内に詰まることなく吐出できるが、羽根の回転による脈動吐出が生じ、食品生地を安定して吐出することができない場合がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の解決しようとする課題は、上記したように複数の食品生地を連続した棒状食品生地として接合して吐出する手段において、棒状食品生地の吐出状態を安定させて、脈動、重量乱貫を抑制して吐出する手段を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、断面形状が環状空間を回動する攪拌棒を設けたものであって、この空間を通過する食品生地に対して攪拌棒の攪拌効果により、絞り形状空間の食品生地の内圧の上昇を抑えることができる。したがって、前記空間を食品生地がスムーズに通過してノズル出口から吐出することができるものである。
【0006】
本発明の方法は、内筒とその外側にほぼ同心状に設けた外筒との間に形成された断面形状が環状の空間である環状空間に食品を通過させて行う食品生地の吐出方法であって、前記食品生地が前記環状空間を通過する際に、前記環状空間を形成する回動自在な周面から突設し、その長手方向が前記環状空間内を通過する前記食品生地の流れに沿って設けた攪拌棒を、前記環状空間の円周方向に回動させることによって、前記環状空間を通過する食品生地を攪拌し流動化させて、吐出する方法である。
【0007】
また、前記攪拌棒を円周方向への回転量を変更可能にして行うものである。
【0008】
また、本発明の装置は、内筒の外側に内筒とほぼ同心状に外筒を設け、前記内筒の外周面と前記外筒の内周面との間に食品生地が通過自在の断面形状が環状の空間である環状空間を有する食品生地の吐出装置であって、前記環状空間内に前記環状空間を形成する回動自在な周面から攪拌棒を突設し、前記攪拌棒は、その長手方向が前記環状空間内を通過する前記食品生地の流れ方向に沿って配置してなるものである。
【0009】
また、攪拌棒の回動速度を変更可能としてなるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1に基づいて、吐出装置1の構成について説明する。吐出装置1は、食品生地である内包材5を供給する内包材供給装置(図示なし)に接続した接続口31と、食品生地である外皮材6を供給する外皮材供給装置(図示なし)に接続した接続口33を各々側部に設けた上部ケーシング3を備えている。また、この上部ケーシング3には、内包材5が通過自在の中空の内側筒部35が前記接続口31に連接するように嵌入され、さらに、内側筒部35の外側に内側筒部35とほぼ同心状に外皮材6が通過自在の外側筒部37が前記接続口33に連通して設けられている。
【0011】
また、上部ケーシング3の下端部には、上部軸受11を装嵌し、固定している。さらに、この上部軸受11の下側には、攪拌棒13を内周面16に設けたリングギヤ15が回転自在に嵌入して設けられている。そして、リングギヤ15の下側は、下部ケーシング7に固定された下部軸受17と嵌合している。
【0012】
また、前記内側筒部35の下端部には、内包材用ノズル21を着脱交換可能に螺着固定し設けている。さらに、内包材用ノズル21を囲繞するように外皮材用ノズル23を下部ケーシング7の下側より着脱交換可能に嵌入し、セットリング17を螺着固定し設けている。
【0013】
上記のように構成された吐出装置1は、内側筒部35と内包材用ノズル21により形成される内筒8の外周面と、外側筒部37、リングギヤ15、軸受17および外皮材用ノズル23により形成される外筒9の内周面との間に外皮材6が通過自在の断面形状が環状の空間である環状空間Sを有することとなる。
【0014】
そして、前記内包材供給装置より餡などの内包材5(食品生地)を接続口31から内筒8内へ供給し、前記外皮材供給装置よりパン生地などの外皮材6(食品生地)を接続口33から環状空間Sに供給することにより、外皮材用ノズル23から、内包材5を外皮材6で被覆した棒状食品生地55を連続的に吐出する。
【0015】
次に、攪拌棒13の構成及び作用について説明する。攪拌棒13は、前述のとおりリングギヤ15の内周面16に突出して設けられており、環状空間Sに位置されるものである。図2,図3を参照するに、攪拌棒13は、3本の丸棒材をリングギヤ15の回転中心軸Oに対しほぼ平行に、かつ、円周方向に等間隔に配設されている。このリングギヤ15がモータ(図示なし)より連結駆動されることにより、これら攪拌棒13が環状空間S内を回転し、外皮材6を攪拌する。
【0016】
この攪拌により環状空間Sに供給されてくる外皮材6(食品生地)が流動化するとともに、必要以上の内圧の上昇を抑え疎密を整流したり、異物や小さな固まりの停滞を防止することが可能となる。
【0017】
攪拌棒13は、その長手方向を外皮材6の流れ方向に沿って配置しているので、外皮材6の流れに対する抵抗を抑えることができる。よって、外皮材6の流速や攪拌棒13の回転速度の変化による吐出重量の乱れを最小限に抑えることが可能である。
【0018】
図4は第2の実施の形態を示すものであり、攪拌棒の形状を折曲することも可能である。この攪拌棒25の下部に設けられた下部折曲部29は、内包材用ノズル21の吐出口付近まで外皮材6を攪拌し、外皮材6の停滞を防止することができる。また、上部に設けられた折曲部27は、攪拌を行なうとともに、外皮材6がリングギヤ15の上部より上部軸受11側に侵入することを低減させる効果がある。
【0019】
本実施の形態においては、攪拌棒25の折曲部27,29を垂直部26の上下に同時に設けたが、一方の折曲部のみ設けてもよい。また、垂直部26を設けずにリングギヤ15の内周面16より折曲部27と折曲部29の一方、または両方を設けてもよい。
【0020】
上記実施の形態においては、環状空間Sを形成する内筒8の外周面と外筒9の内周面において、リングギヤ15の内周面16のみが攪拌棒とともに回転し、外皮材6と接する構造になっている。この内周面16では、攪拌棒による外皮材6の攪拌作用が環状空間の他の固定面との攪拌作用より少ないことになる。そのため、内周面16の広狭により外皮材6の攪拌作用が変更可能とすることが確認できた。
【0021】
また、上記実施の形態において、攪拌棒13,25をリングギヤ15の内周面より設けているが、吐出装置1を適宜構成することにより、内筒8側より設けることも可能である。さらに、攪拌棒の数も3本に限らず適宜選択でき、食品生地の性状にあわせて攪拌作用を調整することも可能である。また、攪拌棒の回転速度、回転方向、往復回動等の回転量は、適宜選択可能である。
【0022】
本実施例では攪拌棒13、25を丸棒材で示したが、角棒材などの板材など適宜選択することにより、外皮材6に対する攪拌効果を調整することも可能である。また、攪拌棒13,25の長さや太さ、形状などは、外皮材6の性状により適宜選択することが可能である。
【0023】
また、リングギヤ15の回転速度は、モーターの出力回転数をボリューム調整したり、あるいは、包あん機の操作盤内に予め所定の回転速度が得られるよう設定された複数の選択ボタンを設けることにより適宜選択でき、外皮材6に対する攪拌効果を調整することも可能である。
【0024】
本発明実施例においては、環状空間Sは外筒と内筒の組み合わせによる構成にて形成される環状空間を説明しているが、その他の例としては、例えば外筒の内側に円錐状部材を配置して、この円錐状部材と外筒との間に断面が環状の空間を設けるような構成としてもよい。この場合は、食品生地は、一種類の吐出となる。
【0025】
【発明の効果】
本発明によれば、複数の食品生地を連続した棒状食品生地として接合して吐出する手段において、棒状食品生地の脈動や吐出の重量乱貫の発生などを抑制して吐出状態を安定させることができ、前述したごとき従来の問題を解消し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る吐出装置の説明図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る吐出装置の説明図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る吐出装置の説明図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る吐出装置の説明図である。
【符号の説明】
1 吐出装置
5 内包材(食品生地)
6 外皮材(食品生地)
8 内筒
9 外筒
13 攪拌棒
15 リングギヤ
25 攪拌棒
O 回転中心軸
S 環状空間[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a means for discharging food dough, particularly bread dough and confectionery dough, and relates to providing a means for constantly and stably discharging material discharged by a wrapping machine.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a food dough discharging device used in a packaging machine or the like is provided by concentrically stacking an outer cylinder on an inner cylinder, and supplying the inner packaging material into the inner cylinder by an inner packaging material supply device. It is supplied to the annular space between the inner cylinder and the outer cylinder by the outer shell material supply device, and is further formed into a double continuous rod-like body and discharged from the nozzle at the outlet of the inner cylinder and the outer cylinder. .
In these configurations, since the outer skin material that passes through the annular space between the inner cylinder and the outer cylinder is tightly covered so as to cover the outer periphery of the discharged inner packaging material, the inner cylinder and the outer cylinder The annular space in between has a throttle nozzle shape.
For this reason, since this annular space is discharged with the internal pressure of the outer shell material increased to some extent, if the density of the food dough supplied to this annular space is unstable, or if there are foreign objects or small lumps, the internal pressure May rise more than necessary, and food dough may be clogged in the space, and stable discharge may not be obtained.
[0003]
Moreover, in a conventional example such as Japanese Patent Publication No. Hei 4-43606, there is one in which a blade is provided in an annular space between an inner cylinder and an outer cylinder and rotated so that food dough is discharged by the thrust of the blade. In this case, the food dough can be discharged without being clogged in the annular space, but pulsation discharge occurs due to the rotation of the blades, and the food dough may not be discharged stably.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
The problem to be solved by the present invention is that, as described above, in the means for joining and discharging a plurality of food doughs as a continuous rod-shaped food dough, the discharge state of the rod-shaped food dough is stabilized, and pulsation and weight disturbance are prevented. It is to provide means for suppressing and discharging.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The present invention is provided with a stirring rod whose cross-sectional shape rotates in an annular space, and the internal pressure of the food dough in the throttle-shaped space is increased by the stirring effect of the stirring rod on the food dough passing through this space. Can be suppressed. Therefore, the food dough can smoothly pass through the space and be discharged from the nozzle outlet.
[0006]
In the method of the present invention, the inner cylinder and the discharge method of the food dough formed cross section carried out by passing the food in the annular space is an annular space between the outer cylinder provided substantially concentrically on the outside When the food dough passes through the annular space, the food dough protrudes from a rotatable peripheral surface forming the annular space, and the longitudinal direction of the food dough passes through the annular space. In this method, the food dough passing through the annular space is agitated and fluidized by rotating a stirring rod provided along the circumferential direction of the annular space to discharge the dough.
[0007]
In addition, the stirring rod can be changed in the amount of rotation in the circumferential direction.
[0008]
Further, the apparatus of the present invention is provided with an outer cylinder that is substantially concentric with the inner cylinder on the outer side of the inner cylinder, and a cross-section through which the food dough can pass between the outer peripheral surface of the inner cylinder and the inner peripheral surface of the outer cylinder. shape the dispensing apparatus of the food dough that have a annular space is an annular space, projecting a stir bar from rotatable circumferential surface forming the annular space in the annular space, the stirring rod , in which the longitudinal direction is arranged along the flow direction of the food dough passing through the said annular space.
[0009]
Further, the rotation speed of the stirring bar can be changed.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Based on FIG. 1 , the structure of the
[0011]
An
[0012]
Further, the inner
[0013]
The
[0014]
Then, the inner packaging material 5 (food dough) such as rice cake is supplied from the
[0015]
Next, the configuration and operation of the stirring
[0016]
By this stirring, the outer skin material 6 (food dough) supplied to the annular space S can be fluidized, the rise in internal pressure more than necessary can be suppressed, the density can be rectified, and the stagnation of foreign matter and small chunks can be prevented. It becomes.
[0017]
Stirring
[0018]
FIG. 4 shows a second embodiment, and the shape of the stirring rod can be bent. The
[0019]
In the present embodiment, the
[0020]
In the above embodiment, a structure in which only the inner
[0021]
Further, in the above embodiment, the stirring
[0022]
In the present embodiment, the stirring bars 13 and 25 are shown as round bars, but the stirring effect on the
[0023]
The rotational speed of the
[0024]
In the embodiment of the present invention, the annular space S describes an annular space formed by a combination of an outer cylinder and an inner cylinder. As another example, for example, a conical member is provided inside the outer cylinder. It is good also as a structure which arrange | positions and provides a space with a cyclic | annular cross section between this conical member and an outer cylinder. In this case, the food dough is one type of discharge.
[0025]
【The invention's effect】
According to the present invention, in a means for joining and discharging a plurality of food doughs as a continuous rod-shaped food dough, the discharge state can be stabilized by suppressing the occurrence of pulsation of the rod-shaped food dough and the discharge of weight turbulence. It is possible to solve the conventional problems as described above.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory diagram of a discharge device according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an explanatory diagram of a discharge device according to an embodiment of the present invention.
FIG. 3 is an explanatory diagram of a discharge device according to an embodiment of the present invention.
FIG. 4 is an explanatory diagram of a discharge device according to a second embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
1
6 Skin material (food dough)
8
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