JP3748014B2 - 吸収性物品 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、生理用ナプキン、パンティライナー、使い捨ておむつ、尿取りパッドなどの吸収性物品に関するものであり、更に詳しくは、吸収体に吸収された排泄物を隠蔽する性能が高く、表面が滑らかで、且つ嵩高の表面材を用いた吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、排泄物を吸収させるための生理用ナプキン、パンティライナー、使い捨ておむつ、尿取りパッドなどの吸収性部品が広く使用されている。これら吸収性物品は、肌に接する透液性の表面シートと、不透液性の裏面シートと、表面シートと裏面シートとの間に挟まれる吸収層とで構成される。この表面シートは、透液性であるため、表面シートを透過して吸収層へ吸収された排泄物(経血など)の色を、表面シートを介して見ることができてしまう。よって、使用者が不快を感じることがあった。
【0003】
これ関し、一度吸収したものを表面シートを介して見えないようにする研究がなされている。例えば、特開平3−30764号公報には、二酸化チタンを含有した熱可塑性繊維で形成された衛生材用フエーシング不織布が開示されている。繊維に酸化チタンを含有させることにより、不織布の白色度をあげて隠蔽性を高くしている。この不織布は一層構造である。また、特開平5−25764号公報には、2層構造の表面材を含む吸収性物品が開示されている。この表面材の各層には酸化チタンが含有されており、さらに隠蔽性が高いものとなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、酸化チタンを繊維に含有させたものは、ドラフトを上げると繊維が切れてしまうため低ドラフトの紡糸を行うことになる。その結果、酸化チタンを含有した繊維は一般に樹脂の配向性が低くなり、繊維の乾燥伸び率が高くなり、また引張り強さが低下する。そのため、酸化チタンを含有した繊維で形成した繊維ウェッブは強度が低くなり、繊維ウェッブに嵩高さを出すことが難しい。また嵩高性が低下するために、リウェット(一度吸収した体液が、再度表面に滲み出る現象)が生じ易くなる。
【0005】
したがって、特開平3−30764号公報に記載された一層構造の不織布および特開平5−25764号公報に記載されている各層に酸化チタンが含まれた2層構造の不織布を生理用ナプキンなどの吸収性物品の表面材として使用したものでは、前記課題が未解決のままである。
【0006】
本発明の目的は、隠蔽性が高く、且つ嵩高い表面材を使用した吸収性物品を提供することにある。
【0007】
本発明の更なる目的は、リウェットが生じ難い表面材を使用した吸収性物品を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記従来の課題及び目的は、受液側に液透過性の表面材が設けられた吸収性物品において、
前記表面材は、肌に対面する上層と、上層の下に位置する下層とが一体化された不織布で形成され、
前記不織布は、互いに融着されていない熱融着性繊維が積層された前記上層となる繊維ウエッブと、互いに融着されていない熱融着性繊維が積層された前記下層となる繊維ウエッブとが重ねられ、熱処理によって両繊維ウエッブの熱融着性繊維が結合されたエアースルーボンド不織布であり、
少なくとも前記上層を構成する繊維が酸化チタンを含有し、
前記上層を構成する繊維よりも前記下層を構成する繊維の方がJIS L 1013により測定される伸び率が低く且つ引張強さが大きいことを特徴とする吸収性物品によって達成される。
【0009】
本発明の表面材では、上層に酸化チタンが含有されているため白色度が高く、透過した排泄物を効果的に隠蔽できる。また、下層は伸び率が比較的低く且つ引張強さの高い繊維を用いて構成されているので、下層において嵩高さやクッション性を出すことができる。したがって、上層の存在により視覚的に装着者に不快感を与え難く、また下層の存在により装着感をよくすることができる。さらに、下層の存在によりリウェットを防止し易いので、さらに装着感がよいものとなる。なお、この表面材は全体として柔らかいものとなる。
【0010】
前記下層を構成する繊維には、酸化チタンが含まれていないか、または前記下層を構成する繊維の酸化チタンの含有量(重量%)が、前記上層を構成する繊維の酸化チタンの含有量(重量%)よりも少ないことが好ましい。
【0011】
また、前記下層を構成する繊維は、JIS L 1013により測定される伸び率が50〜80%であり、JIS L 1013により測定される引張強さが2〜5g/dであることが好ましい。
【0012】
前記上層を構成する繊維には、酸化チタンが0.5〜10重量%含有されていることが好ましい。
【0013】
前記下層を構成する繊維には、酸化チタンが0〜1重量%含有されていることが好ましい。
【0014】
前記上層を構成する繊維は芯鞘構造を持ち、芯部に酸化チタンが含有されていることが好ましい。
【0015】
前記下層の目付が、7〜45g/m2であることが好ましい。
前記上層の目付が5〜20g/m2であることが好ましい。
【0016】
前記上層を構成する繊維の繊度が、前記下層を構成する繊維の繊度以上であることが好ましい。この場合、前記下層を構成する繊維の繊度は1〜5デニールであることが好ましい。また、前記上層を構成する繊維の繊度は2〜6デニールであることが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面を参照しながら説明する。図1は本発明の吸収性物品の表面材の断面図、図2は前記表面材を用いた本発明の吸収性物品の斜視図である。
【0018】
本発明の吸収性物品に用いられる表面材1は、図1に示すように装着者の肌側に当てられる上層2とその下の下層3とで構成されている。すなわち表面材1は、上層2と下層3とが異なる繊維層で形成された一体の不織布で形成されている。この表面材1を用いて、吸収性物品、例えば図2に示すような生理用ナプキン4が構成される。
【0019】
表面材1の上層2を構成する繊維には酸化チタン(例えば、二酸化チタン:TiO2)が含有され、その含有量は0.5〜10重量%である。前記下限より小さいと、白色度がそれほど高くならず、吸収後の体液に対して必要となる隠蔽性が得られ難い。前記上限より大きいと、製造時において紡糸が困難である。また、上層2を構成する繊維が、酸化チタンを含んでいる結果、この繊維は乾燥時の伸び率が高く、よって表面材1は表面の平滑性が高く、柔らかいものとなる。
【0020】
一方、下層3が、上層2に比較して、嵩高で且つクッション性を有するようにするために、前記下層3を構成する繊維は、前記上層2を構成する繊維に比べて、JIS L 1013による乾燥時の伸び率が低く、且つJIS L 1013による引張強さが高いことが好ましい。前記伸び率は50〜80%であることが好ましい。前記下限より小さいと、繊維が硬くなり風合いが低下する。前記上限より大きいと、嵩高さ及び強度がで難い。さらに、前記引張強さが2〜5g/dであることが好ましい。前記下限より小さいと、嵩高性が劣り、前記上限より大きいと、硬くなり、風合いが低下する。この嵩高い下層3の存在により、リウェットを防止できる。
【0021】
下層3を形成する繊維として、このような伸び率や強度を持った繊維を得るためには、例えば酸化チタンなどの異物を含有していない繊維で形成することができる。通常、酸化チタンなどの異物を含有した繊維を紡糸するときに、ドラフトを高くすると糸が切れてしまうため、ドラフトを下げて紡糸することになる。その結果、繊維は樹脂の配向性が低くなり、伸び率が比較的高くなり、また引張強度も低下する。一方、酸化チタンのような異物が混入されていない繊維、または酸化チタンなどの含有量の少ない繊維は、紡糸工程でのドラフトを上げても糸が切れることがない。したがって、ドラフトを上げて樹脂の配向性の高い繊維を紡糸できるようになり、伸び率が低く引張強さの高い繊維を得ることができる。
【0022】
ただし、表面材1の隠蔽性を高めるため、下層3を形成する繊維にも酸化チタンを少量、好ましくは0.1〜1重量%含有させることもできる。前記上限より大きいと、繊維紡糸時のドラフトを低くせざるを得なくなり、繊維の伸び率が高く、引張強さが低くなり、下層3において必要となる嵩高性およびクッション性を得ることが困難になる。
【0023】
なお上層2を構成する繊維の乾燥時のJIS L 1013による伸び率は60〜90%であることが好ましい。前記下限より小さいと、硬くなってしまい風合いが低下する。前記上限より大きいと、製造時にカード機にかかり難い。なお、乾燥時における伸び率の測定条件は、つかみ間隔が20mm、引張りスピードが20mm/minである。また、上層2を構成する繊維の乾燥時におけるJIS L 1013による引張強さは1〜4g/dであることが好ましい。前記下限より小さいと、製造時にカード機にかかり難い。前記上限より大きいと、硬くなってしまうので風合いが低下する。
【0024】
上層2及び下層3の繊維は、熱可塑性樹脂からなる芯鞘構造を持つ繊維であり、上層2と下層3とで形成される表面材1は、熱処理によって得られるエアースルーボンド不織布である。その製造方法は、上層2及び下層3となる各繊維をカード機から供給して2層構造の繊維ウエッブを形成し、エアースルーバンドドライヤーにて各層を熱処理して繊維間を結合させる。
【0025】
熱可塑性樹脂からなる芯鞘構造を持つ繊維とは、例えば、芯がポリプロピレンまたはポリエチレンテレフタレートにより中充されたもので、鞘がポリエチレンなどの繊維である。この繊維を用いて、エアースルーバンドドライヤーにて処理して不織布を形成するとき、乾燥機135〜140℃、熱シリンダー120〜130℃で処理することが好ましい。
【0026】
このような芯鞘構造を持つ繊維で上層2を構成する場合、主に芯部を構成する前記樹脂に酸化チタンを含有させることが好ましい。このような繊維を用いて不織布を製造するとき、鞘部が融着して互いに接合されるので、融着時に酸化チタンが流出してしまうことを防止できる。また、繊維どうしにおける接合を酸化チタンの存在によって阻害されることがないので、接合に際して高温を加える必要はなく、製造工程上のメリットがあり、また得られる不織布の風合いが接合処理によって損われない。さらにまた、酸化チタンは芯部に含まれていた方が白色度を呈する箇所に偏りが生じ難い。上層2を構成する繊維としては、芯部に酸化チタンが0.5〜10重量%含有され、また鞘部には酸化チタンが含有されないことが好ましい。
【0027】
前記下層3を構成する繊維も芯鞘構造を持つ繊維である。下層3を構成する繊維に酸化チタンが含有される場合においては、中充された芯部を構成する樹脂に酸化チタンが0〜1%含有され、鞘部には酸化チタンが含有されていないことが好ましい。
【0028】
下層3においてクッション性を出現させるために、下層3の目付は7〜45g/m2であることが好ましい。なお前記下限より小さいと、液の引き込みが困難となることがある。前記上限より大きいと、排泄液透過時に液体が下層3で保持され易くなり、吸収層への移行性が低下してしまうことがある。一方、上層2の目付は5〜20g/m2であることが好ましい。前記下限より小さいと、表面として必要な柔らかさを出すことが困難になることがある。前記上限より大きいと、液体が透過し難く、目詰まりを起こすことがある。
【0029】
また、さらにクッション性を出すために、下層3の繊維の繊度は1〜5dであることが好ましい。なお前記下限より小さいと、排泄液透過時に液体が下層3で保持され易くなり、吸収層への移行性が低下してしまうことがある。前記上限より大きいと、上層2から下層3への液の移行が困難となることがある。一方、上層2の繊維の繊度は2〜6dであることが好ましい。前記下限より小さいと、排泄液が透過せず、表面に水分が残存してしまうことがある。前記上限より大きいと、表面材1の風合いが低下してしまうことがある。
【0030】
なお、上層2を構成する繊維のデニールは、下層3を構成する繊維のデニールと同じ若しくはそれより大きい方が好ましい。排泄液が上層2から下層3へと移行し易くなる。
【0031】
図2に示す生理用ナプキン4は、前記2層構造の表面材1と、液不透過性バックシート10と、表面材とバックシートとの間に挟まれる吸収体11とで構成される。生理用ナプキン4の周辺部13では、吸収体11の存在しない領域において表面材1とバックシート10とがヒートエンボスや接着剤などによって接合されている。生理用ナプキン4の使用時には、経血が表面材1の上層2と下層3とを順に透過して、その下に位置する吸収体11に吸収される。
【0032】
なお、本発明の表面材1は、前記述べた生理用ナプキン4以外にも、パンティライナー、使い捨ておむつ、尿取りパッドなどの吸収性物品に用いることができる。
【0033】
【実施例】
以下、本発明の実施例について述べるが、本発明はこれに限定されない。
【0034】
本発明の表面材1として、次の構成からなる上層2と下層3とを有する不織布を、以下の製造方法にしたがって形成した。
【0035】
(上層を構成する繊維およびウエッブ)
繊度3d、繊維長51mmの芯(樹脂が中充された芯):鞘が、PET:PEである熱融着性繊維を使用した。芯を形成する樹脂中に繊維全体重量(芯部と鞘部を合わせた重量)に対して2重量%の酸化チタン(TiO2)が含有されたものを使用した。使用した前記熱融着性繊維の乾燥時の伸び率は70%、引張強度は3g/dであった。この繊維を用いて目付10g/m2の上層となる繊維ウェッブを形成した。
【0036】
(下層を構成する繊維およびウエッブ)
繊度3d、繊維長51mmの芯(樹脂が中充された芯):鞘が、PET:PEである熱融着性繊維を使用した。芯を形成する樹脂中に繊維重量(芯部と鞘部を合わせた重量)に対して0.1重量%の酸化チタン(TiO2)を含有したものを使用した。前記熱融着性繊維は、乾燥時の伸び率が60%、引張強度は3.5g/dであった。この繊維を用いて目付15g/m2の繊維ウェッブを形成した。
【0037】
(表面材となる不織布の製造方法)
前記繊維をカード機から供給して下層の繊維ウエッブ上に上層の繊維ウエッブが重ねられた2層のウエッブを形成し、エアースルーバンドドライヤーにて、乾燥機135〜140℃、熱シリンダー120〜130℃で処理を行ない、表面材となるエアースルーボンド不織布を得た。
【0038】
得られた表面材(不織布)は、全体の目付が25g/m2、全体の厚みが0.7mmチャック間隔100mm、資材巾25mm、引張りスピード100mm/minでのJIS L 1096による引張強度が、MD300g/inch(5%伸長時)1800g/inch(max時)であり、CD15g/inch(5%伸長時)270g/inch(max時)であった。また、JIS L 1018のカンチレバー法で測定した剛軟度はMD90mm、CD45mmであった。この表面材は、嵩高く、また隠蔽性も高かった。さらに、液透過性に優れているだけではなく、リウェット防止においても優れていた。
【0039】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の表面材では、上層に酸化チタンが含有されているため白色度が高く、透過した排泄物を効果的に隠蔽できる。また、下層は伸び率が比較的低い繊維を用いて構成されているので、下層において嵩高さやクッション性を出すことができる。したがって、上層の存在により視覚的に装着者に不快感を与えにくく、また下層の存在により装着感をよくすることができる。そしてこの表面材は全体として柔らかいものとなる。なお、下層の存在によりリウェットを防止し易いので、さらに装着感がよいものとなっている。
【0040】
さらに、各層を構成するデニールなどを調節することにより、液移行性が高い表面材とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表面材の断面図
【図2】本発明の表面材を用いた生理用ナプキンの斜視図
【符号の説明】
1 表面材
2 上層
3 下層
4 生理用ナプキン
10 バックシート
11 吸収体
13 周辺部
Claims (7)
- 受液側に液透過性の表面材(1)が設けられた吸収性物品において、
前記表面材(1)は、肌に対面する上層(2)と、上層(2)の下に位置する下層(3)とが一体化された不織布で形成され、
前記不織布は、互いに融着されていない熱融着性繊維が積層された前記上層(2)となる繊維ウエッブと、互いに融着されていない熱融着性繊維が積層された前記下層(3)となる繊維ウエッブとが重ねられ、熱処理によって両繊維ウエッブの熱融着性繊維が結合されたエアースルーボンド不織布であり、
少なくとも前記上層(2)を構成する繊維が酸化チタンを含有し、
前記上層(2)を構成する繊維よりも前記下層(3)を構成する繊維の方がJIS L 1013により測定される伸び率が低く且つ引張強さが大きいことを特徴とする吸収性物品。 - 前記下層(3)を構成する繊維には、酸化チタンが含まれていないか、または前記下層(3)を構成する繊維の酸化チタンの含有量(重量%)が、前記上層(2)を構成する繊維の酸化チタンの含有量(重量%)よりも少ない請求項1記載の吸収性物品。
- 前記下層(3)を構成する繊維は、JIS L 1013により測定される伸び率が50〜80%であり、JIS L 1013により測定される引張強さが2〜5g/dである請求項1または2記載の吸収性物品。
- 前記上層(2)を構成する繊維には、酸化チタンが0.5〜10重量%含有されている請求項2記載の吸収性物品。
- 前記下層(3)を構成する繊維には、酸化チタンが0〜1重量%含有されている請求項2記載の吸収性物品。
- 前記上層(2)を構成する繊維は芯鞘構造を持ち、芯部に酸化チタンが含有されている請求項1ないし5のいずれかに記載の吸収性物品。
- 前記下層(3)を構成する繊維は芯鞘構造を持ち、芯部に酸化チタンが含有されている請求項1ないし6のいずれかに記載の吸収性物品。
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