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JP3747514B2 - 照明器具 - Google Patents

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JP3747514B2
JP3747514B2 JP10883496A JP10883496A JP3747514B2 JP 3747514 B2 JP3747514 B2 JP 3747514B2 JP 10883496 A JP10883496 A JP 10883496A JP 10883496 A JP10883496 A JP 10883496A JP 3747514 B2 JP3747514 B2 JP 3747514B2
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正樹 今村
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ダウンライト等に適用する照明器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図19および図20は第1の従来例のダウンライト等の埋込型照明器具を示す。すなわち、この埋込型照明器具は、天井56の埋込孔57に埋設されて天井面に照射開口52を有する器具本体50と、この器具本体50に納装されたランプソケット51および反射板52と、照射開口52に取付けられた装飾体53とを備えている。装飾体53は照射開口52の縁部に取付けられるリング状の支持体54と、この支持体54に吊り下げられた多数の透明部品55からなる。
【0003】
図21および図22は第2の従来例であるが、装飾体53が吊棒59を有するリング状の支持体54と、吊棒59に取付けられて照射開口52を覆う透明板58からなるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、第1の従来例は、各透明部品55の反射・屈折の光量が少ないことと、透明部品55が小さい部品の集合であるため輝きが分散してしまい、輝度感によるアイキャッチ効果が低いという欠点があった。また、照明配光も損なわれる。
【0005】
第2の従来例は、照明配光は損なわれないものの、透明板58に対して光の入射角と出射角が直角に近いため、透明板58の端部から出る光量が少なく、輝度感によるアイキャッチ効果が低いという欠点があった。
したがって、この発明の目的は、照明配光をほとんど損なうことなく輝度感のあるアイキャッチ効果を高くでき、にぎやかさや豪華さなど装飾的な光の効果を演出できる照明器具を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の照明器具は、照射開口を有する器具本体と、前記照射開口に配置された装飾体とを備え、
前記装飾体は、中央に切欠を有する複数の透光板を、前記切欠で公差状態に噛み合わせたものであり、
各透光板が前記照射開口の投光方向に略平行となる姿勢に配置されて、前記照射開口から突き出した先端の交差部分が突出または凹んでおり、前記透光板の前記照射開口側の端面を入射面とし、前記先端側の端面を出射面としたものである。
【0007】
請求項1記載の照明器具によれば、器具本体内のランプの点灯により照射開口および透光板を透して光が照射されるので器具本体の照明配光をほとんど損なわない。また光が透光板のランプ側の端縁から入射し透光板内を反射して、主に側縁および先端縁ならびに切欠縁から外方に出射するので、透光板の先端縁および側縁ならびに交差部の切欠縁に輝度感のある発光が可能となる。このため、従来に比して輝度感による高いアイキャッチ効果が得られ、にぎやかさや豪華さなどの装飾的および美的な光を演出することができる。また透光板の平面形状により先端縁側に光を集中したり、平面形状の異なる透光板を交換可能にしたり、あるいは透光板の個数を増加することにより、より一層美的な装飾効果を高められる。
【0008】
【発明の実施の形態】
この発明の第1の実施の形態を図1ないし図6により説明する。すなわち、この照明器具はダウンライトであり、器具本体1と、装飾体2とを有する。
器具本体1は、照射開口3を有し内部にランプ4を有する。実施の形態では、器具本体1が天井5の埋込孔6に埋設されている。7は照射開口3の縁部に設けられて天井5の埋込孔6の縁部に係止するつば、8(図2等)は器具本体1の側面に設けられて天井5の裏面に係止する取付具、9は器具本体1内に取付けられてランプ4を装着したランプソケット、10は反射板、11はつば7を被覆する化粧リングであり、器具本体1にキックばね等の取付手段により取付けられ、反射板10を支持している。ランプソケット9に給電されてランプ4が点灯すると、ランプ4の直接光および反射板10の反射光が照射開口3を通して外部に照射し、所定の照明配光を形成する。19(図2等)は器具本体1の放熱孔である。
【0009】
装飾体2は、複数の透光板12,13からなり、透光板12,13に形成した切欠15,16で噛み合わせることにより、複数の透光板12,13を交差するとともに透光板12,13が照射開口3の投光方向に略平行となる姿勢に照射開口3に配置している。実施の形態の装飾体2は、たとえばアクリル板で形成した各透光板12,13のランプ4側の端縁12a,13aの両側に係止部17を突設し、端縁12aに弧状の凹部18を形成し、各透光板12,13の先端縁および両側縁は略S字状のやわらかい曲面により連続し、先端縁の中心に突出部20を形成している。各透光板12,13の形状を全体的にみると、いわば平面的にみた漏斗状をなしている。
【0010】
また透光板12の切欠15は先端縁の中心の突出部20に全高の約1/2の深さで形成し、透光板13の切欠16はランプ4側の端縁12aの凹部18の中心に全高の約1/2の深さで形成し、切欠15,16が噛み合うように透光板12,13を組み合わせた状態で図4に示すように透光板12,13を十字に交差した装飾体2を形成している。この装飾体2の係止部17を化粧リング11に係止すると、装飾体2が図1および図2に示すように器具本体1に取付けられる。
【0011】
図1の矢印で示す光線L1 は、ランプ4の点灯により透光板12に光が入射した状態を説明している。すなわち、ランプ4の光が凹部18より透光板12に略垂直に入射する。そのため屈折光は直進し、透光板12の先端縁および側縁の略S状の曲面を一部反射し残部が屈折して外部に出射しその出射部分が発光面となる。また一部反射光は切欠15の切欠縁を一部反射し残部が屈折して外部に出射しその出射部分が発光面となり、また透光板12内の一部反射光は次第に突出部20に集中し、突出部20における側縁および切欠縁より射出しこれらの部分が発光面となる。
【0012】
また図5は透光板13に光L2 が入射した状態を説明している。すなわち、ランプ4の光が凹部18より透光板12に略垂直に入射し、屈折光は直進し、透光板12の先端縁および側縁の略S状の曲面を一部反射し残部が屈折して外部に出射しその出射部分が発光面となる。また一部反射光の一部は切欠16の切欠縁を一部反射し残部が屈折して外部に出射しその出射部分が発光面となり、透光板12内の一部反射光は次第に突出部20に集中し、突出部20における側縁より射出しこの出射部分が発光面となる。
【0013】
このように、各透光板12,13の外形は器具本体1からみた先端側を除々に細くした曲線により形成され、透光板12,13の外形の端面での反射光はその曲線の角度により、透光板12,13の先端の突出部20に集まり輝度の高い部分を作る。また図4に示すように二枚の透光板12,13の切欠15,16を互いに噛み合わせるため、透光板12,13の内部を通る光が発光面となる切欠縁のある交差部14にも現れ、突出部20の周縁とともに透光板12,13の交差部14に輝度の高い部分を作る。この結果、図6に示すように装飾体2の各透光板12,13の側縁および先端縁の発光面のうち輝度の高い部分Aが突出部20および交差部14に現れ、輝度の低い部分Bが透光板12,13の側縁に現れる。
【0014】
第1の実施の形態によれば、器具本体1内のランプ4の点灯により照射開口3および透光板12,13を透して光が照射されるので、器具本体1の照明配光すなわちダウンライトとしての配光をほとんど損なわない。また光が透光板12,13のランプ4側の端縁から入射し透光板12,13内を反射して、主に側縁および先端縁ならびに切欠縁から外方に出射するので、透光板12,13の先端縁および側縁ならびに交差部の切欠縁に輝度感のある発光が可能となる。このため、従来に比して輝度感による高いアイキャッチ効果が得られ、にぎやかさや豪華さなどの装飾的および美的な光を演出することができる。
【0015】
また透光板12,13の先端縁側に突出部20を形成しているため、突出部20および切欠15,16の切欠縁に光を集中でき高輝度を発生でき、美的な装飾効果を高めることができる。
この発明の第2の実施の形態を図7ないし図10に示す。すなわち、この照明器具は、第1の実施の形態において、装飾体2の透光板12,13の器具本体1からみた先端側の幅を除々に細くし、先端より1/3ぐらいのところからまた幅を除々に膨らませる曲線で側縁12b,13bを形成し、その側縁の先端角に一枚当たり2個の角状の張出突部21を形成するように、張出突部21から先端縁12c,13cの中心の交差部14に向けて切れあがった形状に形成し、各透光板12,13は全体的にみて蝶のような鳥羽状に形成している。
【0016】
この透光板12,13の外形の端縁での反射光は図8および図9に光線L1 ,L2 で示すように、透光板12,13の端縁の曲線の角度により、透光板12,13の張出突部21に集まり、図10に示すように輝度の高い部分Aを作る。また透光板12,13を互いに噛み合わせるための切欠15,16は第1の実施の形態と同様であり、したがって透光板12,13の交差部14にも輝度の高い部分Aを作る。また透光板12,13の輝度の低い部分Bは透光板12,13の側縁となる。
【0017】
その他は、第1の実施の形態と同様であり、共通部分に同一符号を付している。また第1の実施の形態と同様な効果がある。
この発明の第3の実施の形態を図11ないし図14に示す。すなわち、この照明器具は、第1の実施の形態において、装飾体2の透光板12,13の器具本体1からみた先端側の幅を除々に細くした曲線により側縁12b,13bを形成し、先端縁12c,13cに1枚あたり二つの曲線状の突起部22を作るように先端縁12c,13cの交差部14に向けてきれ上がった形状に形成し、全体として各透光板12,13を平面的にみて尻形に形成している。
【0018】
この透光板12,13の外形の端面での反射光L1 ,L2 はその曲線の角度により、透光板12,13の二つの突起部22に集まり、輝度の高い部分Aを作る。また二枚の透光板12,13は第1の実施の形態と同様な切欠15,16を形成し互いに嵌め合わせるため、透光板12,13の端部が二枚の透光板12,13の交差部14にも現れ、突起部22とともにこの鉛直線状の交差部14にも輝度の高い部分Aを作り、側縁12b,13bが輝度の低い部分Bとなる。
【0019】
その他は、第1の実施の形態と同様であり、共通部分に同一符号を付している。また第1の実施の形態と同様な効果がある。
この発明の第4の実施の形態を図15ないし図18に示す。すなわち、この照明器具は、第1の実施の形態において、装飾体2の各透光板12,13の形状を長方形としたものである。この第4の実施の形態においても各透光板12,13の側縁12b,13bおよび先端縁12c,13cが発光面となるとともに切欠15,16のある交差部14が発光面となる。この場合、ランプ光の照射方向から考えて先端縁12c,13cの輝度が側縁12b,13bの輝度よりも大きい。
【0020】
その他は、第1の実施の形態と同様であり、共通部分に同一符号を付している。また第1の実施の形態と同様な効果がある。
なお、この発明において、透光板12,13の一方のみに切欠15,16が形成されてもよく、また一つの透光板12に複数の透光板が交差してもよく、さらに各透光板12,13にそれぞれ複数の透光板を交差させると、美的な装飾効果をより一層高めることができる。
【0021】
また平面形状の異なる透光板12等を交換可能にして美的な装飾効果を高めてもよい。
さらに装飾体2は透光板12,13を十字に交差したが、90度以外のたとえばX字に交差するものでよく、また交差部14は中心になくてもよく、たとえばL字に交差するものでもよい。
【0022】
さらに装飾体2の配置は透光板12,13が照射開口3の投光方向に略平行であるが、この投光方向が開口面に垂直に限らず斜めである場合をも含む。
また透光板12,13の端部が光るため、装飾体2を複数個取付けると高い装飾性があり美的効果があがる。
【0023】
【発明の効果】
請求項1記載の照明器具によれば、器具本体内のランプの点灯により照射開口および透光板を透して光が照射されるので器具本体の照明配光をほとんど損なわない。また光が透光板のランプ側の端縁から入射し透光板内を反射して、主に側縁および先端縁ならびに切欠縁から外方に出射するので、透光板の先端縁および側縁ならびに交差部の切欠縁に輝度感のある発光が可能となる。このため、従来に比して輝度感による高いアイキャッチ効果が得られ、にぎやかさや豪華さなどの装飾的および美的な光を演出することができる。また透光板の平面形状により先端縁側に光を集中したり、平面形状の異なる透光板を交換可能にしたり、あるいは透光板の個数を増加することにより、より一層美的な装飾効果を高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態の透光板内を通る光線を説明する概略断面図である。
【図2】照明器具の右側面図である。
【図3】装飾体の分解斜視図である。
【図4】装飾体の斜視図である。
【図5】図1と別の透光板内を通る光線を説明する概略断面図である。
【図6】照明器具の左側面図である。
【図7】第2の実施の形態の照明器具の右側面図である。
【図8】透光板内を通る光線を説明する概略断面図である。
【図9】別の透光板内を通る光線を説明する概略断面図である。
【図10】照明器具の左側面図である。
【図11】第3の実施の形態の照明器具の右側面図である。
【図12】透光板内を通る光線を説明する概略断面図である。
【図13】別の透光板内を通る光線を説明する概略断面図である。
【図14】照明器具の左側面図である。
【図15】第4の実施の形態の照明器具の右側面図である。
【図16】透光板内を通る光線を説明する概略断面図である。
【図17】化粧リングに取付けられた装飾体の斜視図である。
【図18】照明器具の左側面図である。
【図19】第1の従来例の概略断面図である。
【図20】その装飾体の斜視図である。
【図21】第2の従来例の断面図である。
【図22】その装飾体の斜視図である。
【符号の説明】
1 器具本体
2 装飾体
3 照射開口
4 ランプ
12,13 透光板
14 交差部
15,16 切欠

Claims (1)

  1. 照射開口を有する器具本体と、前記照射開口に配置された装飾体とを備え、
    前記装飾体は、中央に切欠を有する複数の透光板を、前記切欠で公差状態に噛み合わせたものであり、
    各透光板が前記照射開口の投光方向に略平行となる姿勢に配置されて、前記照射開口から突き出した先端の交差部分が突出または凹んでおり、前記透光板の前記照射開口側の端面を入射面とし、前記先端側の端面を出射面とした照明器具。
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