JP3742594B2 - Diaphragm pump device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、送液室と作動流体室とを画成する一対のダイヤフラムと、各ダイヤフラムが両端部に取り付けられたセンターロッドを往復動可能に支承する本体部と、このセンターロッドを往復動させるために両作動流体室への作動流体の供給切り換えを行うための切り換え弁装置とを備えたダイヤフラムポンプ装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ダイヤフラムポンプ装置には、送液室と作動流体室とを画成する一対のダイヤフラムと、各ダイヤフラムの中央部が両端部に取り付けられたセンターロッドを往復動可能に支承する本体部と、そのセンターロッドを往復動させるために両作動流体室への作動流体の供給切り換えを行う切り換え弁装置とを備えているものが知られている(例えば、特公平6-31650号公報参照)。
【0003】
その切り換え弁装置は、スリーブと、このスリーブ内部に設けられて軸方向に往復動されるスプールと、このスプールの軸方向一端部に設けられてこのスプールの中立位置での停止を防止するバネ機構(デデント機構)とからなっている。この従来のダイヤフラムポンプ装置では、その一方のダイヤフラム側の作動流体室と他方のダイヤフラム側の作動流体室とに交互に作動流体が供給され、この両作動流体室への作動流体の供給切り換えに基づき、センターロッドが往復動されて一方の作動流体室の容積拡大と他方の作動流体室の容積拡大とが交互に繰り返えされ、この繰り返しにより吸い込み口から流体が両送液室に交互に吸い込まれ、その各送液室に吸い込まれた流体が交互に両送液室から排出され、これにより吐出口から流体が連続的に吐出されるものとなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この従来のダイヤフラムポンプ装置では、その切り換え弁装置は、そのバネ機構が、図1に示すように、弁装置本体に固定されたバネ受け部材1と、図1、図2に示すように、スプール2の軸方向一端部3の軸端から挿入されて軸方向一端部3に摺動可能に支承されると共にナット4により抜け止めされたブッシュ部材5と、ブッシュ部材5に両端部6aが回動可能に取り付けられかつ当接部6bがバネ受け部材1の係合溝1aに当接支承された金属製のC形の一対の線状バネ部材6とから構成されている。
【0005】
この従来の切り換え弁装置では、スプール2の往復動により図3に破線で示すように線状バネ部材6の湾曲部6cが荷重を受けて変形され、この線状バネ部材6の矢印方向のバネ作用方向の転換により、スプール2がその軸方向中立位置で停止するのが防止されている。
【0006】
しかしながら、この従来の切り換え弁装置では、バネ受け部材1とブッシュ部材5との間に線状バネ部材6を揺動アームとして機能させるために掛け渡す構造であり、スプール2の軸方向の往復動に基づく変形応力が線状バネ部材6の湾曲部6cに集中して加わるため、スプール3の往復の繰り返しにより線状バネ部材6が疲労破損するおそれがある。また、線状バネ部材6の当接部6bに集中的に荷重が加わるため、バネ受け部材1が偏摩耗し、切り換え弁装置が作動不良を起こすおそれもある。
【0007】
更に、この種のダイヤフラム弁装置は、今日では、半導体製造業の分野でも使用されているが、その半導体製造業の分野では、金属イオンによる生産ラインの汚染は、半導体の品質に直接影響し、一旦生産ラインが金属イオンに汚染されると、現にラインを流れている半導体製品の廃棄のみならず、汚染ラインの洗浄及び復旧に数時間から数日間を必要としてその間生産ラインを停止させなければならないためにその費用が膨大となり、金属イオンによる汚染が極端に嫌われており、できるかぎりダイヤフラムポンプ装置を合成樹脂製部品で製作することが望まれている。
【0008】
ところが、切り換え弁装置のバネ機構として用いられている線状バネ部材6を合成樹脂製とすると、合成樹脂は金属よりも強度が低いため、耐用寿命が益々低くなるという問題がある。
【0009】
本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、バネ機構の長寿命化、作動安定性を図ることができ、バネ部材を樹脂製とした場合に好適な切り換え弁装置を有するダイヤフラムポンプ装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のダイヤフラムポンプ装置は、送液室と作動流体室とを画成する一対のダイヤフラムと、各ダイヤフラムの中央部が両端部に取り付けられたセンターロッドを往復動可能に支承する本体部と、前記センターロッドを往復動させるために両作動流体室への作動流体の供給切り換えを行う切り換え弁装置とを備え、該切り換え弁装置は、スリーブと、該スリーブ内部に設けられて軸方向に往復動されるスプールと、該スプールの軸方向一端部に設けられて該スプールの中立位置での停止を防止するバネ機構とからなっているダイヤフラムポンプ装置において、
前記バネ機構は、前記スプールの軸方向一端部の側に自由端部が設けられかつ前記スプールの軸方向に対称配置された一対の揺動アームと、、弁装置本体に設けられて前記一対の揺動アームの基端部を揺動可能に支承するアーム受け部材と、一方の揺動アームの基端部に湾曲方向一端部が係合されかつ他方の揺動アームの基端部に湾曲方向他端部が係合されて前記一対の揺動アームの両基端部を介して前記アーム受け部材に支承されると共に前記スプールの軸方向の往復動に基づく前記一対の揺動アームの揺動に伴って湾曲方向両端部が離反接近する方向に拡縮される半円形状バネ部材とから構成されていることを特徴とする。
【0011】
請求項2に記載のダイヤフラムポンプ装置は、前記スプールの軸方向一端部には、該スプールの軸方向に摺動可能で前記一対の揺動アームの自由端部が係合されるブッシュ部材が設けられていることを特徴とする。
【0012】
請求項3に記載のダイヤフラムポンプ装置は、前記半円形状バネ部材が合成樹脂からなることを特徴とする。
請求項4に記載のダイヤフラムポンプ装置は、前記半円形状バネ部材には前記湾曲方向両端部に円周方向に延びる切り欠き部がそれぞれ設けられ、該切り欠きに係合する係合片を湾曲方向両端部に有して該切り欠き部に係合されて前記半円形状バネ部材と一体になって円形状を呈しかつ該一対の係合片に前記揺動アームの基端部が係合されて該揺動アームの基端部を介して前記アーム受け部材に支承されると共に両係合片が離反接近される方向に拡縮される半円形状バネ部材とからなることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
図4は本発明に係るダイヤフラムポンプ装置の縦断面図であり、この図4において、符号10はダイヤフラムポンプ装置を示している。このダイヤフラムポンプ装置10は、本体部11と、この本体部11の両側に配置される一対のケーシング部材12、12とから構成されている。その本体部11の材料にはステンレス(SUS)が用いられ、そのステンレスの外周面はテフロン材料を用いて被覆されている。一対のケーシング部材12、12の材料にはテフロンが用いられる。
【0014】
本体部11と一対のケーシング部材12、12とは水平方向に延びる6本のタイロッド13により一体化されている。
本体部11にはその中央にセンターロッド14が往復動可能に支承されている。センターロッド14の両端部にはディスク14a、14bが設けられて、このディスク14a、14bに一対の円盤状のダイヤフラム15が取り付けられる。
【0015】
その一対のダイヤフラム15は湾曲形状の隔膜部16を有する。左方のダイヤフラム15は送液室17aと作動流体室18aとを画成する役割を果たし、右方のダイヤフラム15は送液室17bと作動流体室18bとを画成する役割を果たす。そのダイヤフラム15の周辺部は一対のケーシング部材12と本体部11とにより挟持されている。
【0016】
その本体部11には、図5に示すように切り換え弁装置19が取り付けネジ20を用いて固定されている。その切り換え弁装置19は、弁装置本体21を有する。弁装置本体21には図6に拡大して示すようにスリーブ22が配設されている。そのスリーブ22内にはスプール23が軸方向(上下方向)に往復動可能に設けられている。
【0017】
そのスプール23は縮径部23a、23b、拡径部23c、23d、23e、軸方向一端部23fを有する。拡径部23dを境に下側の拡径部23cと拡径部23dとの間の縮径部23aの部分が下室23gとされ、拡径部23dを境に上側の拡径部23eと拡径部23dとの間の縮径部23bの部分が上室23hとされている。
【0018】
弁装置本体21には拡径部23cの下方に圧力室21aが設けられ、拡径部23eの上方に圧力室21bが設けられている。その圧力室21aには切り換え弁装置19が万が一に作動不良状態となったときにスプール23を駆動するためのスプール駆動ロッド機構24が設けられている。25はその駆動ロッドであり、26は環状シールネジ部材である。なお、その駆動ロッド25は手動でスプール23を軸方向に可動させる機能を果たす。
【0019】
圧力室21bにはスプール23がその軸方向中立位置で作動を停止するのを防止するためのバネ機構(デデント機構)27が設けられている。このバネ機構27は、アーム受け部材28を有する。このアーム受け部材28は弁装置本体21に環状シールネジ部材29により固定されている。そのアーム受け部材28の詳細構造については後述する。
【0020】
弁装置本体21には作動流体としての圧縮空気を供給する供給通路30a〜30dが設けられている。スリーブ22にはポート22a〜22eが設けられている。供給通路30aはオリフィス31を介して圧力室21aに連通されている。供給通路30dはオリフィス32を介して圧力室21bに連通されている。供給通路30bはポート22aに連通され、供給通路30cはポート22bに連通されている。
【0021】
ケーシング12部材には図4に示すように連通口33a、33bが設けられている。連通口33aはポート22cに通路22c´を介して連通され、連通口33bはポート22eに通路22e´を介して連通されている。その連通口33a、33bは圧縮空気を作動流体室18a、18bに供給する役割と作動流体室18a、18b内の圧縮空気をポート22dを介して大気に放出する役割とを果たす。
【0022】
図6には、ポート22aが開成されると共にポート22aが下室23gを介してポート22cに連通され、かつ、ポート22bが閉成されると共にポート22eとポート22dとが上室23hを介して連通されている状態が示されている。
【0023】
ケーシング部材12には切り換え圧減圧室34a、34bが図7に拡大して示すように設けられている。この切り換え圧減圧室34aには圧力室21bの圧縮空気が連通路35bを介して供給される。切り換え圧減圧室34bには圧力室21aの圧縮空気が連通路35aを介して供給される。その切り換え圧減圧室34a、34bにはプッシュロッド35a、35bが設けられている。そのプッシュロッド35a、35bはセンターロッド14のディスク14a、14bに当接可能に臨まされている。そのプッシュロッド35a、35bには弁体36が設けられている。切り換え圧減圧室34a、34bは弁体36を介して開閉可能に連通されている。ケーシング部材12にはそのプッシュロッド35a、35bの先端を作動流体室18a、18bに向けて突出させる方向に付勢する付勢バネ37a、37bが設けられている。弁体36はディスク14a、14bがプッシュロッド35a、35bに当接することにより開成されて、切り換え圧減圧室34a、34bと作動流体室18a、18bとがそれぞれ連通される。スリーブ22のポート22dは通路22d´を介して大気に連通されている。
【0024】
本体部11には吸い込み口38と吐出口39とが図5に示すように設けられている。吸い込み口38はチェック弁としての機能するボール40、41が配設された管路42、43に連通されている。その管路42、43には弁座44、45が設けられ、ボール40、41はその弁座44、45の開口44a、45aを開閉する役割を果たす。その管路42は送液室17aに連通され、その管路43は送液室17bに連通されている。
【0025】
吐出口39にはチェック弁として機能するボール46、47が配設された管路50、51に連通されている。管路50、51には弁座48、49が設けられ、ボール46、47はその弁座48、49の開口48a、49aを開閉する役割を果たす。その管路50は送液室17aに連通され、その管路51は送液室17bに連通されている。
【0026】
バネ機構27は図6に示すように半円形状バネ部材52、一対の揺動アーム54、ブッシュ部材55を有する。これらの半円形状バネ部材52、揺動アーム54、ブッシュ部材55はダイヤフラムポンプ装置10を半導体製造業の分野に用いる場合には、なるべく合成樹脂製とすることが望ましい。
【0027】
アーム受け部材28には、図8に示すように、半円形状バネ部材52が設置される設置空間56が形成されている。揺動アーム54は図13に示すように肉厚の長方形状平板からなり、その一方の辺部は回動基端部54aとされてその回動基端部54aには図13、図14に示すように支承軸54b、54bが形成されている。他方の辺部は自由端部54cとされている。
【0028】
ブッシュ部材55は図15、図16、図19に示すようにスプール23の軸方向一端部23fが挿通される挿通穴55a、挿通用切り欠き55bを有する。このブッシュ部材55はスプール23の軸方向に摺動可能とされ、軸方向一端部23fの頭部57´によりスプール23から脱落しないようにされている。そのブッシュ部材55にはスプール23の軸線を境に対称位置に一対の係合溝55c、55cが形成されている。この係合溝55c、55cには揺動アーム54の自由端部54cが係合される。
【0029】
そのアーム受け部材28には、図9〜図11に示すように、スプール23の軸方向一端部23fが貫通する貫通穴57が形成されると共に、図8、図9、図11、図12に示すように、一対の揺動アーム54の支承軸54b、54bを回動可能に支承する一対の支承溝58、58が形成されている。一対の支承溝58、58はスプール23の軸線方向対称位置に配設されている。その一対の揺動アーム54はその支承溝58、58に支承軸54bを係合支承させつつ設置空間56内に挿入されて、その自由端部54cがブッシュ部材55の係合溝55c、55cに係合される。
【0030】
半円形状バネ部材52は図17〜図19に示すように半円形状湾曲板から形成されている。その半円形状湾曲板は図18に示すように上面から見た場合に直方形状を呈しており、その湾曲方向中間部52aから両側に向かって延びる湾曲方向両端部52b、52bにはその内周面側に係合溝52c、52cが形成されている。その係合溝52c、52cには揺動アーム54の回動基端部54a、54aが係合される。
【0031】
その半円形状バネ部材52はこの回動基端部54a、54aを介してアーム受け部材28に間接的に、すなわち、アーム受け部材28に対して浮いた状態で支承される。この半円形状バネ部材52はスプール23の軸方向の往復動に基づく一対の揺動アーム54の揺動に伴って、両湾曲端部52b、52bが図19に破線で示す示すように離反接近する方向に拡縮され、これによって、バネ力が蓄積解放され、そのバネの作用方向が転換される。
【0032】
すなわち、図6に示すように、スプール23が矢印X方向に往動されると、その湾曲方向両端部52b、52bには揺動アーム54、54によって半円形状バネ部材52の中心から半径方向外側に向かう力が作用し、半円形状バネ部材52はその湾曲方向中間部52aを中心にして外側に変形し、これにより半円形状バネ部材52にバネ力が蓄積される。その半円形状バネ部材52は全体的に変形するので局所的に応力が集中するのが防止され、疲労の減少が図られる。また、湾曲方向両端部52b、52bには半径方向から垂直に揺動アーム54による力が加わるので、その偏摩耗も低減される。
【0033】
次に、このダイヤフラムポンプ装置1の作用を概略説明する。
今、図6において、切り換え弁装置19のポート22a、ポート22c、通路22c´、連通口33aを介して左側の作動流体室18aに圧縮空気が供給され、センターロッド14が右方向へ可動中で、左側の作動流体室18aの容積が拡大されると同時に連通口33b、通路22e´、ポート22e、ポート22d、通路22d´を介して右側の作動流体室18b内の圧縮空気が大気に放出され、右側の作動流体室18bの容積が縮小されつつある状態にあるものとする。すなわち、左側の送液室17aの容積が縮小過程にあり、右側の送液室17bの容積が拡大過程にあるものとする。
【0034】
このとき、左側の送液室17aの圧力が増大し、ボール40が弁座44に当接され、ボール46が弁座48から離間され、左側の送液室17aの流体が吐出口39から吐出される。一方、右側の送液室17bの圧力は減少され、ボール41が弁座45から離間され、ボール47が弁座49に当接され、流体が吸い込み口38から右側の送液室17bに吸い込まれる。
【0035】
ディスク14aがプッシュロッド35aの突出端に当接すると、プッシュロッド35aがバネ37aの付勢力に抗する方向に可動されて、弁体36が切り換え圧減圧室34aを開成し、圧力室21bの圧縮空気が通路35b、切り換え圧減圧室34aを介して右側の作動流体室18bに流入し、連通口33bを経て大気に放出される。
【0036】
圧力室21a、21bには均等に圧縮空気の圧力が加わっているが、オリフィス32による空気供給量よりも、切り換え圧減圧室34a、作動流体室18b、連通口33b、通路22e´、ポート22e、22dを介して大気に放出される空気の量が多いので、圧力室21a、圧力室21bの圧力バランスがくずれ、圧力室21bの圧力が低くなる。従って、スプール23が瞬時に上方向に可動され、ポート22bが開かれ、ポート22aが閉じられる。これにより、圧縮空気がポート22b、ポート22e、通路22e´、連通口33bを経由して右側の作動流体室18bに供給されて、右側の作動流体室18bの容積が拡大される。これにより、センターロッド14が左方向に可動される。
【0037】
その際、スプール23の軸方向中立位置に対してバネ機構27の中立位置とがブッシュ部材55によってオフセットされ、かつ、ブッシュ部材55がスプール23に連動して軸方向に摺動する構造となっているので、揺動アーム54の揺動抵抗によりスプール23の運動が抑制されることが防止される。
【0038】
【変形例】
図20に示すように、半円形状バネ部材52には、湾曲方向両端部52b、52bに円周方向に延びる切り欠き60、60が形成されている。この半円形状バネ部材52には、半円形状バネ部材61が係合されるものである。半円形状バネ部材61にはその切り欠き60、60に係合する係合片62、62が湾曲方向両端部61a、61aに形成されている。その係合片62、62には揺動アーム54の回動基端部54aが係合される係合溝61b、61bが形成されている。その半円形状バネ部材61は、揺動アーム54の回動基端部54aを介してアーム受け部材28に支承されると共に、スプール23の往復動に基づき両係合片62、62が離反接近される方向に拡縮されるものとなっている。その半円形状バネ部材61には、図21に示すようにスプール23の軸方向一端部23fが貫通する貫通孔63が形成されている。この半円形状バネ部材61は半円形状バネ部材52に係合されて全体として円形状のバネ部材を呈するものである。
【0039】
このものによれば、スプール23の往復動に基づき両半円形状バネ部材52、61の両湾曲端部52b、52b、61a、61aが離反接近する方向に拡縮されるので、バネの作用力を発明の実施の形態に較べて高めることができる。
【0040】
【発明の効果】
請求項1ないし請求項4に記載の発明によれば、バネ機構の長寿命化、作動安定性を図ることができ、バネを樹脂製とした場合に好適な切り換え弁装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の切り換え弁装置のバネ機構の構成を示す部分側面図である。
【図2】 図1に示すバネ機構の構成を示す分解斜視図である。
【図3】 図1に示すバネ機構を矢印Y方向から目視した図である。
【図4】 本発明に係るダイヤフラムポンプ装置の縦断面図である。
【図5】 図4の矢印A-A線に沿う断面図である。
【図6】 図5に示す切り換え弁装置の部分拡大断面図である。
【図7】 図5に示す切り換え圧減圧室の部分拡大図である。
【図8】 アーム受け部材の正面図である。
【図9】 図8に示す矢印B-B線に沿う断面図である。
【図10】 図8に示すアーム受け部材の平面図である。
【図11】 図10に示す矢印C-C線に沿う断面図である。
【図12】 図8に示すアーム受け部材の側面図である。
【図13】 図6に示す揺動アームの平面図である。
【図14】 図6に示す揺動アームの側面図である。
【図15】 図6に示すブッシュ部材の縦断面図である。
【図16】 図6に示すブッシュ部材の平面図である。
【図17】 図6に示す半円形状バネ部材の側面図である。
【図18】 図6に示す半円形状バネ部材の平面図である。
【図19】 図6に示すバネ機構の分解斜視図である。
【図20】 本発明のバネ機構の変形例を示す図であって、スリーブとアーム受け部材と半円形状バネ部材とスプールとの組み付け関係を示す平面図である。
【図21】 図20の矢印D-D線に沿う断面図である。
【符号の説明】
10 ダイヤフラムポンプ装置
11 本体部
14 センターロッド
15 ダイヤフラム
19 切り換え弁装置
21 弁装置本体
21b 圧力室
22 スリーブ
23 スプール
27 バネ機構
28 アーム受け部材
52 半円形状バネ部材
54 揺動アーム
55 ブッシュ部材[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a pair of diaphragms that define a liquid feeding chamber and a working fluid chamber, a main body portion that supports a center rod attached to both ends of each diaphragm so as to be able to reciprocate, and reciprocates the center rod. Therefore, the present invention relates to an improvement of a diaphragm pump device having a switching valve device for switching supply of working fluid to both working fluid chambers.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a diaphragm pump device includes a pair of diaphragms that define a liquid feeding chamber and a working fluid chamber, and a main body portion that reciprocally supports center rods attached to both ends of the central portion of each diaphragm. A switch valve device for switching the supply of working fluid to both working fluid chambers in order to reciprocate the center rod is known (for example, see Japanese Patent Publication No. 6-31650).
[0003]
The switching valve device includes a sleeve, a spool provided in the sleeve and reciprocated in the axial direction, and a spring mechanism provided at one axial end of the spool to prevent the spool from stopping at a neutral position. (Dedent mechanism). In this conventional diaphragm pump device, the working fluid is alternately supplied to the working fluid chamber on one diaphragm side and the working fluid chamber on the other diaphragm side, and the supply of working fluid to both working fluid chambers is switched. The center rod is reciprocated, and the volume expansion of one working fluid chamber and the volume expansion of the other working fluid chamber are alternately repeated. By this repetition, fluid is alternately sucked into the two liquid feeding chambers from the suction port. Thus, the fluid sucked into each liquid feeding chamber is alternately discharged from both liquid feeding chambers, and thereby the fluid is continuously discharged from the discharge port.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in this conventional diaphragm pump device, the switching valve device has a spring mechanism whose spring mechanism is fixed to the valve device main body as shown in FIG. 1, and as shown in FIGS. The
[0005]
In this conventional switching valve device, the
[0006]
However, in this conventional switching valve device, the
[0007]
Furthermore, this type of diaphragm valve device is also used today in the field of semiconductor manufacturing industry, where contamination of the production line by metal ions directly affects the quality of the semiconductor, Once the production line is contaminated with metal ions, not only the semiconductor products that are actually flowing through the line are discarded, but also the cleaning and recovery of the contaminated line requires several hours to several days, during which time the production line must be stopped. Therefore, the cost is enormous, and contamination by metal ions is extremely disliked, and it is desired to manufacture the diaphragm pump device with synthetic resin parts as much as possible.
[0008]
However, when the
[0009]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and can improve the life and operation stability of a spring mechanism, and has a switching valve device suitable when the spring member is made of resin. An object is to provide an apparatus.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
The diaphragm pump device according to claim 1 is a main body for reciprocally supporting a pair of diaphragms defining a liquid feeding chamber and a working fluid chamber, and a center rod having a central portion attached to both ends of each diaphragm. And a switching valve device for switching the supply of the working fluid to both working fluid chambers in order to reciprocate the center rod, the switching valve device being provided in the sleeve and in the axial direction. A diaphragm pump device comprising: a spool reciprocally moved to the shaft; and a spring mechanism that is provided at one end of the spool in the axial direction and prevents the spool from stopping at a neutral position.
The spring mechanism includes a pair of swing arms provided with a free end on the one end side in the axial direction of the spool and symmetrically arranged in the axial direction of the spool, and a pair of swing arms provided on the valve device body. An arm receiving member that supports the base end of the swing arm so as to be swingable, and one end of the swing direction is engaged with the base end of one swing arm, and the direction of curvature is the base end of the other swing arm. The other end is engaged and supported by the arm receiving member via both base ends of the pair of swing arms, and the pair of swing arms swings based on the axial reciprocation of the spool. Accordingly, both ends of the bending direction are composed of a semicircular spring member that is expanded and contracted in the direction of separating and approaching.
[0011]
3. The diaphragm pump device according to
[0012]
The diaphragm pump device according to claim 3 is characterized in that the semicircular spring member is made of a synthetic resin.
The diaphragm pump device according to
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 4 is a longitudinal sectional view of the diaphragm pump device according to the present invention. In FIG. 4,
[0014]
The
A
[0015]
The pair of
[0016]
As shown in FIG. 5, a switching
[0017]
The
[0018]
In the valve device
[0019]
The pressure chamber 21b is provided with a spring mechanism (dedent mechanism) 27 for preventing the
[0020]
The valve device
[0021]
The
[0022]
In FIG. 6, the
[0023]
The casing
[0024]
The
[0025]
The
[0026]
As shown in FIG. 6, the
[0027]
As shown in FIG. 8, an
[0028]
As shown in FIGS. 15, 16, and 19, the
[0029]
As shown in FIGS. 9 to 11, the
[0030]
The
[0031]
The
[0032]
That is, as shown in FIG. 6, when the
[0033]
Next, the operation of the diaphragm pump device 1 will be schematically described.
Now, in FIG. 6, compressed air is supplied to the left working
[0034]
At this time, the pressure in the left
[0035]
When the disk 14a comes into contact with the protruding end of the
[0036]
The
[0037]
At this time, the neutral position of the
[0038]
[Modification]
As shown in FIG. 20, the
[0039]
According to this structure, since both
[0040]
【The invention's effect】
According to the first to fourth aspects of the present invention, the life of the spring mechanism can be extended and the operation stability can be improved, and a switching valve device suitable for the case where the spring is made of resin can be obtained.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a partial side view showing a configuration of a spring mechanism of a conventional switching valve device.
2 is an exploded perspective view showing a configuration of a spring mechanism shown in FIG. 1. FIG.
3 is a view of the spring mechanism shown in FIG. 1 as viewed from the direction of arrow Y. FIG.
FIG. 4 is a longitudinal sectional view of a diaphragm pump device according to the present invention.
5 is a cross-sectional view taken along the line AA in FIG.
6 is a partially enlarged sectional view of the switching valve device shown in FIG.
7 is a partially enlarged view of a switching pressure decompression chamber shown in FIG.
FIG. 8 is a front view of an arm receiving member.
9 is a cross-sectional view taken along the line BB shown in FIG.
FIG. 10 is a plan view of the arm receiving member shown in FIG.
11 is a cross-sectional view taken along the line CC shown in FIG.
12 is a side view of the arm receiving member shown in FIG. 8. FIG.
13 is a plan view of the swing arm shown in FIG. 6. FIG.
14 is a side view of the swing arm shown in FIG. 6. FIG.
15 is a longitudinal sectional view of the bush member shown in FIG.
16 is a plan view of the bush member shown in FIG. 6. FIG.
17 is a side view of the semicircular spring member shown in FIG. 6. FIG.
18 is a plan view of the semicircular spring member shown in FIG. 6. FIG.
19 is an exploded perspective view of the spring mechanism shown in FIG.
FIG. 20 is a view showing a modification of the spring mechanism of the present invention, and is a plan view showing an assembling relationship among a sleeve, an arm receiving member, a semicircular spring member, and a spool.
21 is a cross-sectional view taken along the line DD in FIG.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (3)
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