JP3742291B2 - Brushless motor device - Google Patents
Brushless motor device Download PDFInfo
- Publication number
- JP3742291B2 JP3742291B2 JP2000291638A JP2000291638A JP3742291B2 JP 3742291 B2 JP3742291 B2 JP 3742291B2 JP 2000291638 A JP2000291638 A JP 2000291638A JP 2000291638 A JP2000291638 A JP 2000291638A JP 3742291 B2 JP3742291 B2 JP 3742291B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- brushless motor
- voltage
- current
- phase
- rotor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は永久磁石を有するロータと三相巻線を有するステータとを備えて構成されるブラシレスモータと、該ブラシレスモータを駆動する駆動装置を具備するブラシレスモータ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図1は従来のブラシレスモータ装置の構成を示す図である。図示するように、ブラシレスモータ装置はブラシレスモータ部Mと駆動装置部Dとからなる。ブラシレスモータ部Mはブラシレスモータ10を具備する。該ブラシレスモータ10は外周に永久磁石11a、11b、11c、11dが配置されたロータ11と、該ロータ11の外周に配置したステータコア(図示せず)と巻線12u、12v、12wを有するステータ12とを具備する。駆動装置部Dはインバータ部21、スイッチング制御部22、磁極位置信号処理部23、回転数制御部24、電流検出部25及びコンバータ部26を具備する。
【0003】
各巻線12u、12v、12wに通電するタイミングは、所定の位置にロータ11の磁極位置を検出する例えばホール素子等からなる磁極位置センサ13を配置し、図2(a)に示すようなロータ11の磁極位置信号波形Hu、Hv、Hwを検出し、該磁極位置信号波形Hu、Hv、Hwから図2(b)に示すようなロータ11の永久磁石11a、11b、11c、11dによる誘起電圧に対して120度の通電タイミングのスイッチング出力信号を形成し、それにより図1のインバータ部21のスイッチング素子T1〜T6をオンオフ駆動していた。即ち、同時通電相数2の120度通電方式であった。
【0004】
上記通電方式におけるロータ11の磁極位置の検出には、上記のようにホール素子等からなる磁極位置センサ13を使用したり、或いはロータ11の回転中に発生する誘起電圧を通電していない相の巻線から検出し、信号処理を行い図2(b)に示すような通電タイミングのスイッチング駆動信号を形成し、インバータ部21のスイッチング素子T1〜T6をオンオフ駆動していた。
【0005】
図2(c)、図2(d)はそれぞれブラシレスモータ10の運転中の巻線端子電圧波形、巻線電流波形を示す。図から明らかなように、通電中の巻線電流波形は正弦波状にならずM字状の波形となり、低力率となるという問題があった。なお、図2(c)、図2(d)にはU相の巻線12uの端子電圧波形、巻線電流波形を示したが、V相、W相の巻線12v、12wの端子電圧波形、巻線電流波形も120度の位相差があるのみで、波形の形状は同じである。上記構成のブラシレスモータ装置には下記のような問題点があった。
【0006】
▲1▼ロータ11の磁極位置を検出するため、磁極位置センサ13を設ける必要があるために磁極位置センサ13自身のコストを必要とし、また磁極位置センサ13の耐熱や耐振動などの特性から磁極位置センサ13の設置環境を制限する必要があった。
【0007】
▲2▼磁極位置センサを設けないで誘起電圧を検出して通電タイミングを決定し、駆動するタイプは、通電する相を決めるための信号を処理する複雑な回路を必要としていた。これらはコストの面や駆動回路を複雑にし故障の原因となるという問題もあった。
【0008】
▲3▼120度の矩形波通電方式においては前述したように通電電流は図2(d)に示すようにM字形の波形となり、高周波成分により鉄損がより多く発生し、また力率は悪く電流を多く流す必要になるために銅損が大きくなり、効率の更なる向上には限界があった。
【0009】
▲4▼その発生トルクはリップルを含むことになる。このリップルは回転制御や位置制御用途において高精度のモータ特性を得ようとする点で問題となっていた。
【0010】
▲5▼ロータ11の永久磁石11a、11b、11c、11dによる磁界方向は等配置しているのに対して120度通電時のステータ磁極は同時通電相数は2であるため、一般的に三相巻線においては通電時、磁極発生位置が等配磁極にならないため反磁界作用が強く働きロータの永久磁石が減磁しやすいという欠点もあった。また、トルクリップルも含むことになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、安価でより高性能のブラシレスモータとその駆動装置を具備するブラシレスモータ装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため請求項1に記載の発明は、ステータコアと三相巻線を有するステータと、該ステータコアの中央部に配置され永久磁石を有するロータとを備えたブラシレスモータと、該ブラシレスモータと、該ブラシレスモータの各巻線に通電するスイッチング素子及び該スイッチング素子のオンオフを制御する制御手段を備えた駆動装置を具備するブラシレスモータ装置であって、
前記ブラシレスモータのステータコアと永久磁石は前記ロータの回転により前記三相巻線の各相間に発生する誘起電圧は120度ずつ位相の異なる正弦波状となるように構成されており、
前記駆動装置は前記ロータの磁極位置に関係なく前記ステータの三相巻線の各相間に運転周波数f0で前記ロータが回転した場合の各相間の誘起電圧V0よりも所定倍率で大きく且つ前記各相の巻線にそれぞれ120度位相が異なる正弦波電流を180度のタイミングで流す電圧V1を前記スイッチング素子のオンオフ制御により通電する機能を具備することを特徴とする。
【0013】
上記のように駆動装置は、三相巻線の各相間に運転周波数f0でロータが回転した場合の各相間の誘起電圧V0よりも大きく且つ各相の巻線にそれぞれに120度位相が異なる正弦波電流を180度のタイミングで流す電圧V1をスイッチング素子のオンオフ制御により印加することにより、追加励磁状態となり、発生するトルクは通常得られるトルクより大きいトルクが得られる。また、各相の巻線には正弦波電流を通電するので、従来の120度の矩形波通電方式とは異なり、高周波成分が少なく鉄損の発生が少なく、更に力率が良くなることにより銅損が少なくなるから効率が向上する。また、ロータの磁極位置を検出する磁極位置センサを設ける必要がないため、該磁極位置センサの設置環境を考慮する必要がない。
【0014】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のブラシレスモータ装置において、ブラシレスモータは2nのロータ磁極と、3n個又は6n個(n=1,2,3,…)の突極集中巻の巻線を有するステータ磁極歯を具備することを特徴とする。
【0015】
上記のように2nのロータ磁極と3n個又は6n個の突極集中巻の巻線を有するステータ磁極歯を具備するので、三相巻線の各相間に発生する誘起電圧は120度ずつ位相の異なる正弦波状となり、突極性と追加励磁作用により追加励磁トルクを発生させることが可能となる。
【0016】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のブラシレスモータ装置において、駆動装置は、ブラシレスモータの始動時に所定時間直流電流を巻線に流した後、徐々に駆動電圧及び駆動周波数を上昇させる機能を具備することを特徴とする。
【0017】
上記のようにブラシレスモータの始動時に所定時間直流電流を巻線に流すことにより、ブラシレスモータのロータの磁極あわせが確実に完了し、その後に徐々に駆動電圧、周波数を上昇(ソフトスタート)させることにより、駆動周波数に対するロータ回転の同期はずれ、いわゆる脱調を起こすことなく加速し、定格運転に入ることができる。
【0018】
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2又は3に記載のブラシレスモータ装置において、駆動装置は、ブラシレスモータの巻線に流れる電流を検出する電流検出手段を具備し、該ブラシレスモータの駆動中に駆動周波数とロータの回転同期ずれの脱調が生じ、その通電電流が正常運転時の通電電流よりも大きくなった場合、駆動周波数を降下させるか又は通電を停止する機能を具備することを特徴とする。
【0019】
上記のように通電電流が正常運転時の通電電流よりも大きくなった場合、駆動周波数を降下させることにより脱調を回避するか又は通電を停止することにより、ブラシレスモータを脱調状態から保護することができる。
【0020】
請求項5に記載の発明は、請求項1又は2又は3に記載のブラシレスモータ装置において、駆動装置は、ブラシレスモータの各相間に印加する電圧により各相に流れる電流と該電圧の位相を監視する手段を具備し、該電流と電圧の位相差が予め設定した目標値に近づくように印加電圧を増減して位相制御する機能を備えたことを特徴とする。
【0021】
ブラシレスモータは印加する電圧の増減によって通電電流との位相が変動する特性をもっているから、上記のようにブラシレスモータの各相間に印加する電圧により各相に流れる電流と該電圧の位相を監視し、該電流と電圧の位相差が予め設定した目標値に近づくように印加電圧を増減することにより、目標値に近い電流と電圧の位相差で運転することが可能となる。
【0022】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のブラシレスモータ装置において、駆動装置は、位相制御により印加電圧の増減を繰返しても目標の位相差に近づかないことと、電流値が所定の設定値より大きい場合、脱調と判断して駆動周波数を降下させるか又は通電を停止することを特徴とする。
【0023】
上記のように位相制御により印加電圧の増減を繰返しても目標の位相差に近づかないことと、電流値が所定の設定値より大きい場合、脱調と判断して駆動周波数を降下させるか又は通電を停止することにより、ブラシレスモータが脱調状態になったことを確実に検知でき、この脱調状態から回避又は停止させることができる。
【0024】
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6のいずれか1項に記載のブラシレスモータ装置において、駆動装置は、ブラシレスモータを駆動において出力電流が所定の値を超えた場合、該出力電流と駆動周波数の積が一定になるように該駆動周波数を制御する機能を具備することを特徴とする。
【0025】
上記のように出力電流が所定の値を超えた場合、該出力電流と駆動周波数の積が一定になるように該駆動周波数を制御するので、出力が略一定となる定出力特性領域を持たせることができ、電力を検出するなどの複雑な手段を用いることなくブラシレスモータに加わる負荷を制限させてモータ保護することが可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態例を図面に基づいて説明する。図3は本発明に係るブラシレスモータの主要部構成を示す図であり、図4はその巻線の結線状態を示す図である。ステータ12は6スロットのステータコア14の磁極部U1、U2、V1、V2、W1、W2に突極集中巻により巻線12u1、12u2、12v1、12v2、12w1、12w2を巻回して構成している。磁極U1に巻かれた巻線12u1と磁極U2に巻かれた巻線12u2とを直列に接続してU相巻線とし、磁極V1に巻かれた巻線12v1と磁極V2に巻かれた巻線12v2とを直列に接続してV相巻線とし、磁極W1に巻かれた巻線12w1と磁極W2に巻かれた巻線12w2とを直列に接続してW相巻線としている。そしてU相巻線、V相巻線、W相巻線を星型結線に接続している。
【0027】
ステータコア14の中央部に外周に永久磁石11a、11b、11c、11dを設けたロータ11を配置する。ここでは等方性のボンド磁石リング(磁性粒子を樹脂で固めたリング状に形成した磁石)を用い4極に着磁を施している。この結果、等方性の磁気特性によりロータ11が回転することによるU相巻線(巻線12u1と12u2)、V相巻線(巻線12v1と12v2)、W相巻線(巻線12w1と12w2)に発生する誘起電圧波形は正弦波状となる。
【0028】
ロータ11は上記構成に限らず扇状の永久磁石セグメントを貼り付けたり、スキューをかけたり、ロータ内部に埋め込み型とする構成等やステータ巻線側の工夫によりロータが回転する時に巻線に発生する誘起電圧を正弦波状とすることができる。なお、ブラシレスモータは上記構成に限定されるものではなく、2nのロータ磁極と3n個又は6n個(但しn=1,2,3,…)の突極集中巻の巻線を有するステータ磁極歯を具備する構成であればよい。
【0029】
また、突極集中巻は図4からも明らかなようにコイルエンド寸法を最小にでき、使用する巻線の量を減らせるので電流が流れるときに発生するジュール熱、いわゆる銅損を減ずる効果があると共に、製造時に巻線をステータコアに取り付ける作業において省力化を図れ、低価格のブラシレスモータとなる。
【0030】
図5は本発明に係るブラシレスモータ装置の主要構成を示す図である。図示するように、駆動装置部Dはインバータ部21、コンバータ部26、電流検出部27、電圧検出部28、周波数/電圧制御部29及び出力部30を具備する。インバータ部21は6個の半導体スイッチング素子T1〜T6で構成され、U相とV相間、V相とW相間、W相とU相間において発生電圧は互いに120度の位相を持ち、各相への通電電流は180度のタイミングにて正弦波電流の通電を行う。
【0031】
ここでは、図2に示すような磁極位置センサ13およびインバータスイッチング駆動信号を形成するための磁極位置信号処理部23及び回転数制御部24を設けることなく、各相の電流、電圧を検出する電流検出部27、電圧検出部28を設け、その出力により周波数/電圧制御部29でスイッチング制御部22を介してインバータ部の各半導体スイッチング素子T1〜T6をオンオフ制御して、ブラシレスモータ10を回転駆動する。図6(a)は上記駆動装置から出力されるブラシレスモータ10の印加電圧波形、図6(b)はその各相の通電電流Iu、Iv、Iw、図6(c)の▲1▼〜▲5▼はその時におけるステータ巻線磁極とロータ11の位置関係を示す図である。
【0032】
図6(b)の▲1▼〜▲5▼は図6(c)の▲1▼〜▲5▼に対応する。図6(b)に示す正弦波状の電流Iu、Iv、Iwに対して、図6(c)の▲1▼〜▲5▼に示すように連続的にロータ11が回転する。
【0033】
上記突極集中巻においては次のような特徴が得られる。図6における状態で回転しているときに負荷が大きくなっていくと、ブラシレスモータ10のロータ磁極とステータ磁極歯にできる磁極の間にズレが徐々にできてくる。ここで本実施形態例の場合、ロータ11の回転による巻線に発生する誘起電圧V0よりも大きい電圧V1を印加することにより、追加励磁する状態となり、発生するトルクは通常得られる磁石トルクより大きいトルクが得られる。これはここではロータ11にリング磁石を用いているが、ステータが突極集中巻によりその磁極歯が突極性を有するような形状にしたことにより、その突極性と追加励磁作用により追加励磁トルクが発生しているからである。
【0034】
図7は上記磁石トルクと追加励磁トルクと総合トルクの状態を示す図である。同図において、縦軸はトルク値、横軸は電流位相を示す。図示するように、磁石トルクAに対して追加励磁トルクBが発生し、それにより総合トルクCが得られる。ロータの突極性に対するリラクタンストルクの重畳は従来から言われており、ここではその応用となる。
【0035】
本発明の突極集中巻における磁極歯の突極性とは、図6(c)のステータコア14の形状に示すように、ステータコア14とロータ11の磁気ギャップの大きさG0よりもスロット開口部の大きさG1を大きくしたものである。
【0036】
次に、実際の運転動作について説明する。図3に示す構成のブラシレスモータのロータ11を外部の動力により回転させると誘導起電力が巻線12u1、12u2、12v1、12v2、12w1、12w2に発生する。回転数と発生する電圧の関係(V/fレートと呼ぶ)の実測データを図8に示す。図8に示すデータは定格周波数f0でロータ11が回転した場合における誘起電圧V0が得られることを示す。この得られたデータから誘起電圧V0より少し大きい電圧V1を印加電圧として決定する。本実施形態例では定格点において電圧V0の1.2倍を設定している(この電圧V0に対する電圧V1の割合を印加電圧定数と呼ぶ)。
【0037】
始動時にはこのV/fレートにおいて徐々に駆動電圧、周波数を上昇(ソフトスタート)すれば駆動周波数に対するロータ回転の同期はずれ、いわゆる脱調を起こすことなく加速し、定格運転に入ることができる。このときにソフトスタートによりステータ巻線にできる磁極とロータ磁極の同期がとられ、脱調することなく運転できるのであるが、始動時においてより確実な同期を行うために本実施形態例ではソフトスタートを開始する前に前述のモータ巻線に一方向の直流電流を所定の時間かける。これによりブラシレスモータのロータ11の磁極あわせが確実に完了しその後のソフトスタートにモータは確実に加速される。
【0038】
また、この時印加電圧V1を誘起電圧V0の何倍に設定(以下、印加電圧定数とする)するかは所望するトルクと得られる力率のバランスを考慮して決定すればよい。
【0039】
また、図8に示したように印加電圧定数をモータの負荷率に対していつも一定にすると必要なバランスをもった運転が可能となる。図9に示すように本実施形態例における負荷は回転数2500min-1においてトルクが盛り上がる特性をもっているので、予めその回転数での印加電圧定数を1.4倍と高めた電圧を印加すれば、増大したトルクに対して脱調せずに駆動できる。
【0040】
また、図5に示す駆動装置部Dには次のような特徴を持たせている。図5に示すように、電流検出部27と電圧検出部28から得られた信号により、ブラシレスモータ10に通電する電圧と電流の位相を常時監視し位相の制御を行う手段、即ち周波数/電圧制御部29を設けている。これはブラシレスモータ10に印加する電圧の増減によって通電電流との位相が変動する特性を持っているからで、これによれば位相差が予め設定した位相、本実施形態例では90%(位相差無しを100%)になるように駆動することが可能となる。
【0041】
更に上記制御によりブラシレスモータ10の運転中に予期せぬ負荷の増大が生じた場合に対しては、印加電圧及び周波数、又はどちらか一方の増加減を所定時間何度か繰返し行っても予め設定した目標の位相差に近づかないことと、所定の許容電流値より大きくなった場合は、この状態を脱調と判断しブラシレスモータ10の駆動を停止する。本実施形態例では定格電流の250%の過電流値を検出したので定格電流の2倍を基準値としている。
【0042】
脱調が確定した場合は、ブラシレスモータ10の運転を停止するが、その後同様の始動を自動的或いは手動にて行い運転を再開する。本実施形態例ではこのように再始動を行っても前述の脱調が再度確定し、自動的にその動作を繰返して行う回数を3回とし、それでも始動しないときは自動再始動を停止し出力部30からアラームを出力する。
【0043】
また、本発明では次の機能を持たせることができる。図10に示すようにブラシレスモータ10が運転中に何等かの理由により、所定の電流値を超えた場合にその周波数を検出し、電流値との積が一定になるように駆動周波数を低下させる。これにより出力が略一定となる定出力特性領域を持たせることができ、ブラシレスモータ10に加わる負荷を制限させてモータ保護することが可能となる。これによれば電力を検出するなどの複雑な手段は必要なくなる。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように各請求項に記載の発明によれば下記のような優れた効果が得られる。
【0045】
請求項1及び2に記載の発明によれば、三相巻線の各相間に運転周波数f0でロータが回転した場合の各相間の誘起電圧V0よりも大きく且つ各相の巻線にそれぞれに120度位相が異なる正弦波電流を180度のタイミングで流す電圧V1を印加することにより、従来の120度の矩形波通電方式とは異なり、高周波成分が少なく鉄損の発生が少なく、更に力率が良くなることにより銅損が少なくり効率が向上する。また、ロータの磁極位置を検出する磁極位置センサを設ける必要がないため、その分安価で、磁極位置センサの設置環境を考慮する必要がない。
【0046】
請求項3に記載の発明によれば、ブラシレスモータの始動時に所定時間直流電流を巻線に流すことにより、ブラシレスモータのロータの磁極あわせが確実に完了し、その後に徐々に駆動電圧、周波数を上昇(ソフトスタート)させることにより、駆動周波数に対するロータ回転の同期はずれ、いわゆる脱調を起こすことなく加速し、定格運転に入ることができる。
【0047】
請求項4に記載の発明によれば、通電電流が正常運転時の通電電流よりも大きくなった場合、駆動周波数を降下させることにより脱調を回避するか又は通電を停止することにより、ブラシレスモータの脱調運転を回避することができる。
【0048】
請求項5に記載の発明によれば、ブラシレスモータは印加する電圧の増減によって通電電流との位相が変動する特性をもっているから、ブラシレスモータの各相間に印加する電圧により各相に流れる電流と該電圧の位相を監視し、該電流と電圧の位相差が予め設定した目標値に近づくように印加電圧を増減することにより、目標値に近い電流と電圧の位相差で運転することが可能となる。
【0049】
請求項6に記載の発明によれば、位相制御により印加電圧の増減を繰返しても目標の位相差に近づかないことと、電流値が所定の設定値より大きい場合、脱調と判断して駆動周波数を降下させるか又は通電を停止することにより、ブラシレスモータが脱調状態になったことを確実に検知でき、この脱調状態から回避又は停止させることができる。
【0050】
請求項7に記載の発明によれば、出力電流が所定の値を超えた場合、該出力電流と駆動周波数の積が一定になるように該駆動周波数を制御するので、出力が略一定となる定出力特性領域を持たせることができ、電力を検出するなどの複雑な手段を用いることなくブラシレスモータに加わる負荷を制限させてモータ保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のブラシレスモータ装置の構成例を示す図である。
【図2】図2(a)、(b)、(c)、(d)はそれぞれ従来のブラシレスモータ装置の磁極位置信号波形、スイッチング出力信号波形、巻線端子電圧波形、巻線電流波形を示す図である。
【図3】本発明に係るブラシレスモータの主要部構成を示す図である。
【図4】本発明に係るブラシレスモータの巻線の結線状態を示す図である。
【図5】本発明に係るブラシレスモータ装置の構成例を示す図である。
【図6】図6(a)、(b)、(c)はそれぞれ本発明に係るブラシレスモータの印加電圧波形、通電電流波形、ステータ巻線磁極とロータの位置関係を示す図である。
【図7】本発明に係るブラシレスモータの磁石トルク、追加励磁トルク及び総合トルクの状態を示す図である。
【図8】本発明に係るブラシレスモータのロータ回転数と誘起電圧の関係を示す図である。
【図9】本発明に係るブラシレスモータのロータ回転数と誘起電圧の関係を示す図である。
【図10】本発明に係るブラシレスモータの電流と周波数の特性(定出力特性)を示す図である。
【符号の説明】
10 ブラシレスモータ
11 ロータ
12 ステータ
13 磁極位置センサ
14 ステータコア
21 インバータ部
22 スイッチング制御部
23 磁極位置信号処理部
24 回転数制御部
25 電流検出部
26 コンバータ部
27 電流検出部
28 電圧検出部
29 周波数/電圧制御部
30 出力部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a brushless motor including a rotor having a permanent magnet and a stator having a three-phase winding, and a brushless motor device including a driving device for driving the brushless motor.
[0002]
[Prior art]
FIG. 1 is a diagram showing a configuration of a conventional brushless motor device. As shown in the figure, the brushless motor device includes a brushless motor portion M and a drive device portion D. The brushless motor unit M includes a
[0003]
The timing of energizing each of the
[0004]
For detecting the magnetic pole position of the
[0005]
2C and 2D show the winding terminal voltage waveform and the winding current waveform during the operation of the
[0006]
(1) In order to detect the magnetic pole position of the
[0007]
(2) The type that detects the induced voltage without determining the magnetic pole position sensor to determine the energization timing and drives it requires a complicated circuit for processing the signal for determining the energized phase. These have the problem of complicating the cost and driving circuit and causing failure.
[0008]
(3) In the 120-degree rectangular wave energization method, as described above, the energization current has an M-shaped waveform as shown in FIG. 2 (d), and more iron loss is generated due to high frequency components, and the power factor is poor. Since it is necessary to pass a large amount of current, the copper loss increases, and there is a limit to further increase in efficiency.
[0009]
(4) The generated torque includes ripples. This ripple has been a problem in obtaining high-precision motor characteristics in rotation control and position control applications.
[0010]
(5) Although the magnetic field directions of the
[0011]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in view of the above points, and an object of the present invention is to provide a brushless motor device including an inexpensive and higher performance brushless motor and its driving device.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problems, a first aspect of the present invention provides a brushless motor comprising a stator having a stator core and a three-phase winding , a rotor having a permanent magnet disposed at the center of the stator core , and the brushless motor. A brushless motor device comprising a switching device that energizes each winding of the brushless motor and a driving device that includes a control means for controlling on / off of the switching device,
The stator core and the permanent magnet of the brushless motor are configured such that the induced voltage generated between the phases of the three-phase winding by the rotation of the rotor has a sine wave shape with different phases by 120 degrees,
The driving device is larger than the induced voltage V0 between the phases when the rotor rotates at an operating frequency f0 between the phases of the three-phase windings of the stator regardless of the magnetic pole position of the rotor, and at a predetermined magnification. It is characterized by having a function of energizing a voltage V1 through which a sinusoidal current having a phase difference of 120 degrees is passed through the windings at a timing of 180 degrees by on / off control of the switching element.
[0013]
As described above, the driving device has a sine that is larger than the induced voltage V0 between the phases when the rotor rotates between the phases of the three-phase windings at the operating frequency f0 and that the phases of the windings of the phases are 120 degrees different from each other. By applying the voltage V1 that causes the wave current to flow at a timing of 180 degrees by ON / OFF control of the switching element, an additional excitation state is established, and the generated torque is larger than the torque that is normally obtained. Also, since sinusoidal current is applied to the windings of each phase, unlike the conventional 120-degree rectangular wave energization method, there is less high-frequency components and less iron loss, and the power factor is improved. Efficiency is improved because loss is reduced. Further, since it is not necessary to provide a magnetic pole position sensor for detecting the magnetic pole position of the rotor, it is not necessary to consider the installation environment of the magnetic pole position sensor.
[0014]
The invention according to
[0015]
Since the stator magnetic pole teeth having 2n rotor magnetic poles and 3n or 6n salient pole concentrated windings are provided as described above, the induced voltage generated between the phases of the three-phase winding is 120 degrees in phase. It becomes a different sine wave shape, and it becomes possible to generate additional excitation torque by saliency and additional excitation action.
[0016]
According to a third aspect of the present invention, in the brushless motor device according to the first or second aspect, the driving device causes the direct current to flow through the winding for a predetermined time when starting the brushless motor, and then gradually increases the driving voltage and the driving frequency. It is characterized by having a function of raising the temperature.
[0017]
As described above, when a brushless motor is started, a direct current is passed through the winding for a predetermined time to ensure that the magnetic pole alignment of the rotor of the brushless motor is completed, and then the drive voltage and frequency are gradually increased (soft start). Thus, the rotor rotation is out of synchronization with the drive frequency, so that acceleration can be performed without causing a so-called step-out and the rated operation can be started.
[0018]
According to a fourth aspect of the present invention, in the brushless motor device according to the first, second, or third aspect, the driving device includes a current detection unit that detects a current flowing through the winding of the brushless motor, and the brushless motor includes: When the drive frequency and rotor rotation synchronization deviation are out of phase during driving, and the energizing current becomes larger than the energizing current during normal operation, the drive frequency should be lowered or the energization stopped. It is characterized by.
[0019]
When the energizing current becomes larger than the energizing current during normal operation as described above, the brushless motor is protected from the step-out state by avoiding the step-out by decreasing the drive frequency or by stopping the energization. be able to.
[0020]
According to a fifth aspect of the present invention, in the brushless motor device according to the first, second, or third aspect, the driving device monitors a current flowing in each phase and a phase of the voltage by a voltage applied between the phases of the brushless motor. And a function of controlling the phase by increasing / decreasing the applied voltage so that the phase difference between the current and voltage approaches a preset target value.
[0021]
Since the brushless motor has the characteristic that the phase of the energization current fluctuates due to the increase or decrease of the applied voltage, the current flowing in each phase and the phase of the voltage are monitored by the voltage applied between the phases of the brushless motor as described above, By increasing or decreasing the applied voltage so that the phase difference between the current and voltage approaches a preset target value, it is possible to operate with a phase difference between the current and voltage close to the target value.
[0022]
According to a sixth aspect of the present invention, in the brushless motor device according to the fifth aspect, the drive device does not approach the target phase difference even when the increase / decrease of the applied voltage is repeated by phase control, and the current value is a predetermined value. If it is larger than the set value, it is determined that the step-out has occurred and the drive frequency is lowered or the energization is stopped.
[0023]
As described above, even if the applied voltage is repeatedly increased or decreased by phase control, if it does not approach the target phase difference, and if the current value is larger than the predetermined set value, it is determined that the step out and the drive frequency is lowered or energized. Can be reliably detected that the brushless motor is in a step-out state, and can be avoided or stopped from this step-out state.
[0024]
A seventh aspect of the present invention is the brushless motor device according to any one of the first to sixth aspects, wherein when the output current exceeds a predetermined value in driving the brushless motor, the output current And a function of controlling the drive frequency so that the product of the drive frequency is constant.
[0025]
When the output current exceeds a predetermined value as described above, the drive frequency is controlled so that the product of the output current and the drive frequency is constant, so that a constant output characteristic region in which the output is substantially constant is provided. It is possible to protect the motor by limiting the load applied to the brushless motor without using complicated means such as detecting electric power.
[0026]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings. FIG. 3 is a diagram showing a main part configuration of the brushless motor according to the present invention, and FIG. 4 is a diagram showing a connection state of the windings. The
[0027]
A
[0028]
The
[0029]
Further, as is apparent from FIG. 4, the salient pole concentrated winding can minimize the coil end size and reduce the amount of windings to be used. Therefore, the effect of reducing Joule heat generated when current flows, so-called copper loss, is reduced. In addition, labor can be saved in attaching the winding to the stator core at the time of manufacture, resulting in a low-cost brushless motor.
[0030]
FIG. 5 is a diagram showing the main configuration of the brushless motor device according to the present invention. As shown in the figure, the drive unit D includes an
[0031]
Here, a current for detecting the current and voltage of each phase without providing the magnetic
[0032]
(1) to (5) in FIG. 6 (b) correspond to (1) to (5) in FIG. 6 (c). With respect to the sinusoidal currents Iu, Iv, and Iw shown in FIG. 6B, the
[0033]
In the salient pole concentrated winding, the following characteristics are obtained. When the load increases while rotating in the state shown in FIG. 6, a deviation is gradually formed between the rotor magnetic pole of the
[0034]
FIG. 7 is a diagram showing a state of the magnet torque, additional excitation torque, and total torque. In the figure, the vertical axis represents the torque value, and the horizontal axis represents the current phase. As shown in the figure, an additional excitation torque B is generated with respect to the magnet torque A, whereby a total torque C is obtained. The superposition of the reluctance torque on the saliency of the rotor has been said conventionally, and here is its application.
[0035]
As shown in the shape of the
[0036]
Next, an actual driving operation will be described. When the
[0037]
At startup, if the drive voltage and frequency are gradually increased (soft start) at this V / f rate, the rotor rotation is out of synchronization with the drive frequency, so that acceleration can be performed without causing a so-called step-out and the rated operation can be started. At this time, the magnetic pole formed on the stator winding by the soft start and the rotor magnetic pole are synchronized, and the operation can be performed without step-out. However, in order to perform more reliable synchronization at the start, the soft start in this embodiment example Before starting, a one-way direct current is applied to the motor winding for a predetermined time. As a result, the magnetic pole alignment of the
[0038]
At this time, how many times the applied voltage V1 is set to the induced voltage V0 (hereinafter referred to as applied voltage constant) may be determined in consideration of the balance between the desired torque and the obtained power factor.
[0039]
Further, if the applied voltage constant is always constant with respect to the load factor of the motor as shown in FIG. 8, operation with a necessary balance becomes possible. As shown in FIG. 9, since the load in the present embodiment has a characteristic that the torque rises at a rotational speed of 2500 min −1 , if a voltage obtained by increasing the applied voltage constant at the rotational speed by 1.4 times in advance is applied, It can drive without stepping out against the increased torque.
[0040]
Further, the drive unit D shown in FIG. 5 has the following characteristics. As shown in FIG. 5, a means for constantly monitoring the phase of voltage and current applied to the
[0041]
Further, in the case where an unexpected increase in load occurs during operation of the
[0042]
When the step-out is confirmed, the operation of the
[0043]
In the present invention, the following functions can be provided. As shown in FIG. 10, when the
[0044]
【The invention's effect】
As described above, according to the invention described in each claim, the following excellent effects can be obtained.
[0045]
According to the first and second aspects of the present invention, the induction voltage V0 between the phases when the rotor rotates between the phases of the three-phase winding at the operating frequency f0 is larger than the induced voltage V0 between the phases, and 120 for each phase winding. Unlike the conventional 120-degree rectangular wave energization method, by applying a voltage V1 that flows sinusoidal currents with different degrees of phase at a timing of 180 degrees, there is less high-frequency components and less iron loss, and the power factor is lower. By improving, the copper loss is reduced and the efficiency is improved. In addition, since it is not necessary to provide a magnetic pole position sensor for detecting the magnetic pole position of the rotor, it is less expensive and it is not necessary to consider the installation environment of the magnetic pole position sensor.
[0046]
According to the third aspect of the present invention, when the brushless motor is started, a direct current is passed through the windings for a predetermined time, so that the magnetic pole alignment of the brushless motor rotor is reliably completed, and thereafter the drive voltage and frequency are gradually increased. By raising (soft start), the rotor rotation is out of synchronization with the drive frequency, so that acceleration can be performed without causing a so-called step-out and the rated operation can be started.
[0047]
According to the fourth aspect of the present invention, when the energization current becomes larger than the energization current during normal operation, the step-out is avoided by decreasing the drive frequency or the energization is stopped, thereby the brushless motor. The step-out operation can be avoided.
[0048]
According to the fifth aspect of the present invention, since the brushless motor has a characteristic that the phase of the energization current fluctuates due to increase / decrease of the applied voltage, the current flowing in each phase by the voltage applied between the phases of the brushless motor By monitoring the voltage phase and increasing / decreasing the applied voltage so that the phase difference between the current and voltage approaches a preset target value, it becomes possible to operate with a phase difference between the current and voltage close to the target value. .
[0049]
According to the sixth aspect of the present invention, when the applied voltage is repeatedly increased or decreased by the phase control, it does not approach the target phase difference, and when the current value is larger than the predetermined set value, it is determined that the step is out and is driven. By lowering the frequency or stopping energization, it is possible to reliably detect that the brushless motor has become out of step, and it is possible to avoid or stop from this step out state.
[0050]
According to the seventh aspect of the present invention, when the output current exceeds a predetermined value, the drive frequency is controlled so that the product of the output current and the drive frequency is constant, so that the output is substantially constant. A constant output characteristic region can be provided, and the motor can be protected by limiting the load applied to the brushless motor without using complicated means such as detecting electric power.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram illustrating a configuration example of a conventional brushless motor device.
2 (a), (b), (c), and (d) show a magnetic pole position signal waveform, a switching output signal waveform, a winding terminal voltage waveform, and a winding current waveform of a conventional brushless motor device, respectively. FIG.
FIG. 3 is a diagram showing a main part configuration of a brushless motor according to the present invention.
FIG. 4 is a diagram showing a connection state of windings of a brushless motor according to the present invention.
FIG. 5 is a diagram showing a configuration example of a brushless motor device according to the present invention.
6 (a), 6 (b), and 6 (c) are diagrams showing the applied voltage waveform, the energized current waveform, and the positional relationship between the stator winding magnetic poles and the rotor of the brushless motor according to the present invention, respectively.
FIG. 7 is a diagram showing a state of magnet torque, additional excitation torque, and total torque of the brushless motor according to the present invention.
FIG. 8 is a graph showing the relationship between the rotor rotational speed and the induced voltage of the brushless motor according to the present invention.
FIG. 9 is a diagram showing the relationship between the rotor rotational speed and the induced voltage of the brushless motor according to the present invention.
FIG. 10 is a diagram showing current and frequency characteristics (constant output characteristics) of a brushless motor according to the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (7)
前記ブラシレスモータのステータコアと永久磁石は前記ロータの回転により前記三相巻線の各相間に発生する誘起電圧は120度ずつ位相の異なる正弦波状となるように構成されており、
前記駆動装置は前記ロータの磁極位置に関係なく前記ステータの三相巻線の各相間に運転周波数f0で前記ロータが回転した場合の各相間の誘起電圧V0よりも所定倍率で大きく且つ前記各相の巻線にそれぞれ120度位相が異なる正弦波電流を180度のタイミングで流す電圧V1を前記スイッチング素子のオンオフ制御により通電する機能を具備することを特徴とするブラシレスモータ装置。A brushless motor comprising a stator having a stator core and a three-phase winding; a rotor disposed at the center of the stator core and having a permanent magnet; the brushless motor; a switching element for energizing each winding of the brushless motor; A brushless motor device comprising a drive device having a control means for controlling on / off of a switching element,
The stator core and the permanent magnet of the brushless motor are configured such that the induced voltage generated between the phases of the three-phase winding by the rotation of the rotor has a sine wave shape with different phases by 120 degrees,
The driving device is larger than the induced voltage V0 between the phases when the rotor rotates at an operating frequency f0 between the phases of the three-phase windings of the stator regardless of the magnetic pole position of the rotor, and at a predetermined magnification. A brushless motor device comprising a function of energizing a voltage V1 through which a sinusoidal current having a phase difference of 120 degrees is applied to the windings at a timing of 180 degrees by on / off control of the switching element.
前記ブラシレスモータは2nのロータ磁極と3n個又は6n個(n=1,2,3,…)の突極集中巻線を有するステータ磁極歯を有することを特徴とするブラシレスモータ装置。In the brushless motor device according to claim 1,
The brushless motor has 2 n rotor magnetic poles and stator magnetic pole teeth having 3n or 6n (n = 1, 2, 3,...) Salient pole concentrated windings.
前記駆動装置は、前記ブラシレスモータの始動時に所定時間直流電流を前記巻線に流した後、徐々に駆動電圧及び駆動周波数を上昇させる機能を具備することを特徴とするブラシレスモータ装置。In the brushless motor device according to claim 1 or 2,
The drive device has a function of gradually increasing a drive voltage and a drive frequency after flowing a direct current through the winding for a predetermined time when the brushless motor is started.
前記駆動装置は、前記ブラシレスモータの巻線に流れる電流を検出する電流検出手段を具備し、該ブラシレスモータの駆動中に駆動周波数と前記ロータの回転同期ずれの脱調が生じ、その通電電流が正常運転時の通電電流よりも大きくなった場合、前記駆動周波数を降下させるか又は通電を停止する機能を具備することを特徴とするブラシレスモータ装置。In the brushless motor device according to claim 1, 2 or 3,
The drive device includes current detection means for detecting a current flowing in the winding of the brushless motor, and the drive frequency and the rotational synchronization deviation of the rotor are stepped out during the driving of the brushless motor. A brushless motor device comprising a function of decreasing the drive frequency or stopping energization when the energization current becomes larger than that during normal operation.
前記駆動装置は、前記ブラシレスモータの各相間に印加する電圧により各相に流れる電流と該電圧の位相を監視する手段を具備し、該電流と電圧の位相差が予め設定した目標値に近づくように前記印加電圧を増減して位相制御する機能を備えたことを特徴とするブラシレスモータ装置。In the brushless motor device according to claim 1, 2 or 3,
The driving device includes means for monitoring a current flowing in each phase by a voltage applied between the phases of the brushless motor and a phase of the voltage so that a phase difference between the current and the voltage approaches a preset target value. The brushless motor device further includes a function of controlling the phase by increasing / decreasing the applied voltage.
前記駆動装置は、前記位相制御により前記印加電圧の増減を繰返しても目標の位相差に近づかないことと、前記電流値が所定の設定値より大きい場合、脱調と判断して駆動周波数を降下させるか又は通電を停止することを特徴とするブラシレスモータ装置。In the brushless motor device according to claim 5,
The driving device determines that the phase difference does not approach the target phase difference even if the increase / decrease of the applied voltage is repeated, and if the current value is larger than a predetermined set value, it determines that the stepping out and drops the driving frequency. Or a brushless motor device characterized in that energization is stopped.
前記駆動装置は、前記ブラシレスモータを駆動において出力電流が所定の値を越えた場合、該出力電流と駆動周波数の積が一定になるように該駆動周波数を制御する機能を具備することを特徴とするブラシレスモータ装置。In the brushless motor device according to any one of claims 1 to 6,
The driving device has a function of controlling the driving frequency so that a product of the output current and the driving frequency is constant when the output current exceeds a predetermined value in driving the brushless motor. Brushless motor device.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000291638A JP3742291B2 (en) | 2000-09-26 | 2000-09-26 | Brushless motor device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000291638A JP3742291B2 (en) | 2000-09-26 | 2000-09-26 | Brushless motor device |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002101686A JP2002101686A (en) | 2002-04-05 |
JP3742291B2 true JP3742291B2 (en) | 2006-02-01 |
Family
ID=18774687
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000291638A Expired - Fee Related JP3742291B2 (en) | 2000-09-26 | 2000-09-26 | Brushless motor device |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3742291B2 (en) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4271958B2 (en) * | 2003-01-28 | 2009-06-03 | 株式会社荏原製作所 | Water supply equipment |
JP5882639B2 (en) * | 2011-09-02 | 2016-03-09 | キヤノン株式会社 | Motor drive device and drive control method for motor drive device |
JP6365315B2 (en) * | 2015-01-16 | 2018-08-01 | 株式会社デンソー | Motor starting device and motor starting method |
CN110114969B (en) * | 2016-12-26 | 2022-09-13 | 松下知识产权经营株式会社 | Power generating device |
JP6727461B2 (en) * | 2018-07-06 | 2020-07-22 | 三菱電機株式会社 | Rotating electric machine |
TWI780556B (en) * | 2021-01-04 | 2022-10-11 | 緯創資通股份有限公司 | Mobile assistance device and driving method therof |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0515179A (en) * | 1991-07-03 | 1993-01-22 | Shinko Electric Co Ltd | Starting method for synchronous motor |
JP3127183B2 (en) * | 1993-09-14 | 2001-01-22 | 東芝キヤリア株式会社 | DC brushless motor drive controller |
JP3311283B2 (en) * | 1997-10-17 | 2002-08-05 | 株式会社東芝 | Drive device for brushless motor |
-
2000
- 2000-09-26 JP JP2000291638A patent/JP3742291B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002101686A (en) | 2002-04-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH1175394A (en) | Ac dynamoelectric machine power converter | |
JPH09219990A (en) | Control drive device for sensor-less dc brushless motor | |
JP3906429B2 (en) | Synchronous motor drive | |
JP2011211799A (en) | Motor drive unit | |
JP3753074B2 (en) | DC brushless motor device | |
JP3742291B2 (en) | Brushless motor device | |
JP2006280044A (en) | Three-phase dc brushless motor and wiring method | |
JP4531180B2 (en) | Synchronous motor and method for starting synchronous motor | |
JPH10191682A (en) | Drive control device for blower | |
JP3283377B2 (en) | DC motor synchronous starter | |
JP2005312145A (en) | Driver of brushless motor | |
JP3244853B2 (en) | DC brushless motor drive controller | |
JPH08317684A (en) | Control device of permanent magnet type motor and washing machine with it | |
JP2017022867A (en) | Motor driving method | |
JP3531563B2 (en) | Brushless motor control device, brushless motor control method, and compressor | |
JPH04312390A (en) | Starter for brushless motor | |
JP2005184884A (en) | Driving device of brushless dc motor | |
JP6643968B2 (en) | SR motor control system and SR motor control method | |
TWI389445B (en) | Start-up method with sensorless control for bldc motor | |
JP2004015968A (en) | Brushless electric motor drive control device | |
JP2020156166A (en) | Switched reluctance motor control device and switched reluctance motor control method | |
JP2670022B2 (en) | Commutatorless motor | |
JP7198121B2 (en) | Drive and motor system for brushless DC motor | |
JP3110843B2 (en) | Starting method of sensorless multi-phase DC motor | |
JP3338306B2 (en) | DC brushless motor speed controller |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040916 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041109 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050107 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20050107 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20051108 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20051110 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081118 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091118 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091118 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101118 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111118 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111118 Year of fee payment: 6 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111118 Year of fee payment: 6 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121118 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121118 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131118 Year of fee payment: 8 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |