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JP3741991B2 - ドア支持装置 - Google Patents

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JP3741991B2
JP3741991B2 JP2001315332A JP2001315332A JP3741991B2 JP 3741991 B2 JP3741991 B2 JP 3741991B2 JP 2001315332 A JP2001315332 A JP 2001315332A JP 2001315332 A JP2001315332 A JP 2001315332A JP 3741991 B2 JP3741991 B2 JP 3741991B2
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徹 相沢
実 吉田
武志 鈴木
豊 森
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車のドア、例えばバックドアの閉じた状態における浮き上がりや、がたつきが発生するのを防止するのに好適なドア支持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上記したドア支持装置として、ボディに取り付けたベースに対して当接部材を、スプリングでバックドアを開ける方向へ付勢した状態で、閉じたバックドアを当接部材に当接させる構成のものが提案されている。
このドア支持装置は、例えば実公平1−43298号公報に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来のドア支持装置は、ベースをボディに取り付けてしまうと、ベースと当接部材との間の距離(間隔)を調整することができないので、取付位置の誤差などにより、当接部材をバックドアに一定の当接量で当接させることができなかった。
したがって、バックドアを閉じた状態において、当接部材の当接量が過剰になると、バックドアが浮き上がり、また、当接部材が当接しないと、バックドアががたつくことになる。
【0004】
この発明は、上記したような不都合を解消するためになされたもので、当接部材のドアまたはボディへの当接量を調整できるようにすることにより、閉じた状態のドアに浮き上がりや、がたつきが発生するのを防止することのできるドア支持装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、ドアを閉じる際に接近するボディとドアとの一方に取り付けられ、閉じたドアをロック機構でロックした状態で、ボディとドアとの他方が当接する当接部材を備えたドア支持装置において、ボディまたはドアに取り付けられるベースに立設された円柱状のガイドシャフトが当接部材に埋設された金属製の円筒状をした被ガイドスリーブに挿入され、当接部材がベースに対して接離するのを案内するガイド機構と、ベースと当接部材との間に装填され、互いを離す方向へ付勢する付勢部材と、ベースと当接部材との間の距離を調整可能な調整機構を設けたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図に基づいて説明する。
図1はこの発明の一実施形態であるドア支持装置の構成を示す分解斜視図、図2は図1に示した当接部材の構成を示す分解斜視図、図3は図1に示した当接部材の断面図、図4は図1に示したドア支持装置を組み立てた状態の平面図、図5は図4に示したドア支持装置の正面図、図6は図4のY−Y線による断面図、図7は図4のX−X線による断面図である。
なお、図3の断面図は、図のX−X線による断面図である。
そして、図6および図7において、ガイドシャフトは、一部が破断されている。
【0007】
図1において、ドア支持装置Sは、自動車のボディに取り付けられるベース11と、当接部材21と、この当接部材21がベース11に対して接離するのを案内するガイド機構31と、ベース11と当接部材21との間の距離(間隔)を、その距離内で当接部材21を移動可能にすることにより、調整可能な調整機構41とで構成されている。
【0008】
上記したベース11は、図1に示すように、金属板を折り曲げて構成され、自動車のボディに当接する当接部12,13と、この当接部12,13の間に位置し、ボディから浮き上がって離れる浮上部14とで構成されている。
そして、当接部12には円形の取付孔12aが設けられ、また、当接部13には、ボディに設けた螺子孔の位置のばらつきを考慮して、長円形の取付孔13aが設けられている。
さらに、浮上部14には、2つの円形の挿通孔14aと、この挿通孔14a,14aと略三角形を形成する位置に位置する螺子孔14bとが設けられるとともに、浮上部14の浮上方向へ折り曲げた折り曲げ片からなるストッパ15が設けられている。
【0009】
上記した当接部材21は、図1、図2または図3に示すように、平板部23Aの対向する端を同一方向へ折り曲げた折り曲げ部23B,23Bとした金属板からなるインサートパネル22と、浮上部14の挿通孔14a,14aに対応させて平板部23Aに設けた挿通孔23a,23aに挿通され、一端に設けたフランジ24aが平板部23Aの下側(浮上部14の浮上側と反対側)にプロジェクション溶接される金属製の円筒状をした被ガイドスリーブ24,24と、この被ガイドスリーブ24,24の他端を閉塞し、折り曲げ部25aが被ガイドスリーブ24,24にプロジェクション溶接される金属製のキャップ25と、被ガイドスリーブ24,24およびキャップ25を覆うように、インサートパネル22にモールドされた軟質材、例えばゴムからなる当接部26とで構成されている。
【0010】
そして、平板部23Aには、図2に示すように、挿通孔23a,23aの他に、図1に示した浮上部14の螺子孔14bに対応させた挿通孔23bと、モールド用に貫通孔23c,23cとが設けられている。
また、当接部26は、図1または図2に示すように、インサートパネル22を覆い、平板部23Aの挿通孔23bを露出させる凹部27aが設けられた平板状部27と、この平板状部27から突出し、被ガイドスリーブ24,24およびキャップ25を覆う突出部28と、この突出部28の側面(挿通孔23bと反対側の側面)に設けられた3本のリブ29とで構成されている。
さらに、突出部28のリブ29が設けられた側面と反対側の側面(挿通孔23b側の側面)は、図1または図2に示すように、バックドアの開方向から閉方向へ向けてバックドアに接近する傾斜面28aとされ、この傾斜面28aに、バックドアの回動方向に平行な3本の突条30が設けられている。
【0011】
上記したガイド機構31は、図1に示すように、一端が浮上部14の挿通孔14aに嵌合する細径部32aとされた円柱状のガイドシャフト32,32と、このガイドシャフト32,32を浮上部14に取付、固定するワッシャ33、スプリングワッシャ34および取付螺子35とで構成されている。
【0012】
また、調整機構41は、図1に示すように、ベース11と当接部材21との間に装填されように、ガイドシャフト32,32の外周に装着され、ベース11と当接部材21とを離す方向へ付勢する付勢部材としてのコイルスプリング42,42と、ベース11と当接部材21との間に装填され、互いを離す方向へ付勢する付勢部材としてのコイルスプリング43と、ワッシャ44およびスプリングワッシャ45と、コイルスプリング42,43の付勢力に抗してベース11(浮上部14)と当接部材21との距離を調整可能な調整螺子46と、この調整螺子46の螺子軸部に、調整螺子46がベース11(浮上部14)から抜けないように打ち込まれるスプリングピン47とで構成されている。
【0013】
次に、当接部材21の製造の一例について説明する。
まず、図2に示すように、平板部23Aの下側(折り曲げ部23Bが折り曲げられていない面側)から2つの挿通孔23a,23aに各被ガイドスリーブ24を挿通し、図3に示すように、各フランジ24aを平板部23Aに当接させる。そして、図3に示すように、各フランジ24aを平板部23Aにプロジェクション溶接する。
次に、図3に示すように、2つの被ガイドスリーブ24の開放端をキャップ25で覆い、折り曲げ部25aを各被ガイドスリーブ24にプロジェクション溶接する。
【0014】
このように、平板部23Aに2つの被ガイドスリーブ24を取り付け、さらに、2つの被ガイドスリーブ24の開放端にキャップ25を取り付けたものに、軟質材(ゴム)をモールドすることにより、図1、図3〜図7に示す、当接部材21を製造する。
【0015】
次に、ドア支持装置Sの組立の一例について説明する。
まず、図1に示すように、浮上部14の上側(ストッパ15が突出している側)から2つの挿通孔14aへ各ガイドシャフト32の細径部32aを嵌合させ、スプリングワッシャ34およびワッシャ33を貫通させた取付螺子35の螺子軸部を各ガイドシャフト32に螺合させることにより、図5〜図7に示すように、ガイド機構31をベース11に取り付ける。
【0016】
そして、図5〜図7に示すように、各ガイドシャフト32の外側にそれぞれコイルスプリング42を装着する。
次に、図7に示すように、当接部材21の凹部27a内に露出している挿通孔23bに、上側(突出部28側)からスプリングワッシャ45およびワッシャ44を貫通させた調整螺子46の螺子軸部を挿通するとともに、挿通孔23bの下側に位置させたコイルスプリング43内に調整螺子46の螺子軸部を挿通させる。
【0017】
このように、コイルスプリング43内に調整螺子46の螺子軸部を挿通させた状態で、各ガイドシャフト32を対応する被ガイドスリーブ24内へ挿入するとともに、調整螺子46の螺子軸部を螺子孔14bに螺合させ、浮上部14から下側へ突出した調整螺子46の螺子軸部にスプリングピン47を打ち込むと、図4〜図7に示す、ドア支持装置Sとなる。
【0018】
このドア支持装置Sによれば、ベース11と当接部材21との間の距離を、その距離内で両者間の距離が短くなる方向へ当接部材21を移動可能に、調整可能な調整機構41を設け、この調整機構41を、ベース11と当接部材21との間に装填され、互いを離す方向へ付勢するコイルスプリング42,43と、このコイルスプリング42,43の付勢力に抗してベース11と当接部材21との距離を調整可能な調整螺子46とで構成したので、調整螺子46のベース11への螺合量を調整することにより、ベース11と当接部材21との距離(間隔)を調整することができる。
したがって、バックドアに当接する当接部材21の当接量を調整できるので、閉じた状態のバックドアに浮き上がりや、がたつきが発生するのを防止することができる。
そして、ベース11に対する当接部材21の接離を案内するガイド機構31を設けたので、当接部材21を所望位置へ所期した状態で移動させることができる。
【0019】
図8はドア支持装置の取付位置を示す説明図、図9はボディの右後ろ側に取り付けたドア支持装置部分を示す平断面図である。
【0020】
これらの図において、ドア支持装置Sは、自動車のボディBの左、右後ろ側に取り付けられ、ボディBの後端上部を回動支点として取り付けられたバックドアDをがたつかないように支持するものである。
なお、ボディBの左後ろ側に取り付けられたドア支持装置Sは、図示が省略されている。
そして、ドア支持装置SをボディBに取り付けた状態で、調整螺子46の頭部は、ドライバなどの工具で操作可能な状態に露出している。
【0021】
次に、ドア支持装置Sの作用について説明する。
図8に示すように、開けた状態のバックドアDを回動させて閉じ、図示を省略したロック機構でロックすると、図9に示すように、バックドアDの端が突出部28の傾斜面28aに設けられた突条30に当接する。
したがって、閉じた状態のバックドアDに浮き上がりや、がたつきが発生するのを防止することができる。
そして、傾斜面28がバックドアDの開方向から閉方向へ向けてバックドアDに接近する面とされているので、バックドアDに突条30が確実に当接するとともに、突条30が変形することにより、当接部材21のバックドアDへの適度な当接量を得ることができる。
【0022】
なお、当接部材21のバックドアDへの当接量を調整する場合は、前述したように、調整螺子46のベース11への螺合量を調整することにより、ベース11と当接部材21との距離(間隔)を調整することができる。
このように、当接部材21のバックドアDへの当接量を調整する場合、ベース11をボディBに取り付けた状態で、調整螺子46が操作可能な状態で露出しているので、工具で調整螺子46を操作することにより、簡単に当接部材21の位置を調整することができる。
【0023】
上記した実施形態では、ドア支持装置SをボディBの左、右後ろ側に取り付けた例を示したが、ボディBの後端下側にドア支持装置S取り付けても、同様な効果を得ることができ、また、バックドアDの左右、または下側にドア支持装置Sを取り付けも、同様な効果を得ることができる。
しかし、ドア支持装置SをバックドアD側に取り付ける場合、傾斜面は、バックドアDの開方向から閉方向へ向けてボディBから離れる面とする。
また、ドアをバックドアDとした例を示したが、左右のドア、または、スライド式のドアなどにも適用できることは言うまでもない。
さらに、付勢部材としてコイルスプリング42,43を用いた例を示したが、他の付勢部材、例えば弾性ゴムなどの弾性体であってもよい。
【0024】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、ボディまたはドアに取り付けられるベースに立設された円柱状のガイドシャフトが当接部材に埋設された金属製の円筒状をした被ガイドスリーブに挿入され、当接部材がベースに対して接離するのを案内するガイド機構と、ベースと当接部材との間に装填され、互いを離す方向へ付勢する付勢部材と、ベースと当接部材との間の距離を調整可能な調整機構を設け、この調整機構を、ベースと当接部材との間に装填され、互いを離す方向へ付勢する前述した付勢部材と、この付勢部材の付勢力に抗してベースと当接部材との距離を調整可能な調整螺子とで構成したので、当接部材を所望位置へ所期した状態で移動させることができ、また、調整螺子のベースへの螺合量を調整し、ベースと当接部材との間の距離を調整することができる。
したがって、ドアまたはボディに当接する当接部材の当接量を調整できるので、閉じた状態のドアに浮き上がりや、がたつきが発生するのを防止することができる。
【0025】
また、ベースをボディまたはドアに取り付けた状態で、調整螺子が操作可能な状態で露出しているので、工具で調整螺子を操作することにより、簡単に当接部材の位置を調整することができる。
さらに、当接部材に、ドアの開方向から閉方向へ向けてドアに接近する傾斜面、または、ドアの開方向から閉方向へ向けてボディから離れる傾斜面と、この傾斜面に位置し、ドアの回動方向に平行な複数の突条とを設けたので、ドアまたはボディに突条が確実に当接するとともに、突条が変形することにより、当接部材のドアまたはボディへの適度な当接量を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態であるドア支持装置の構成を示す分解斜視図である。
【図2】図1に示した当接部材の構成を示す分解斜視図である。
【図3】図1に示した当接部材の断面図である。
【図4】図1に示したドア支持装置を組み立てた状態の平面図である。
【図5】図4に示したドア支持装置の正面図である。
【図6】図4のY−Y線による断面図である。
【図7】図4のX−X線による断面図である。
【図8】ドア支持装置の取付位置を示す説明図である。
【図9】ボディの右後ろ側に取り付けたドア支持装置部分を示す平断面図である。
【符号の説明】
S ドア支持装置
11 ベース
12,13 当接部
12a,13a 取付孔
14 浮上部
14a 挿通孔
14b 螺子孔
15 ストッパ
21 当接部材
22 インサートパネル
23A 平板部
23a,23b 挿通孔
23c 貫通孔
23B 折り曲げ部
24 被ガイドスリーブ
24a フランジ
25 キャップ
25a 折り曲げ部
26 当接部
27 平板状部
27a 凹部
28 突出部
28a 傾斜面
29 リブ
30 突条
31 ガイド機構
32 ガイドシャフト
32a 細径部
33 ワッシャ
34 スプリングワッシャ
35 取付螺子
41 調整機構
42,43 コイルスプリング
44 ワッシャ
45 スプリングワッシャ
46 調整螺子
47 スプリングピン
B ボディ
D バックドア

Claims (4)

  1. ドアを閉じる際に接近するボディと前記ドアとの一方に取り付けられ、閉じた前記ドアをロック機構でロックした状態で、前記ボディと前記ドアとの他方が当接する当接部材を備えたドア支持装置において、
    前記ボディまたは前記ドアに取り付けられるベースに立設された円柱状のガイドシャフトが前記当接部材に埋設された金属製の円筒状をした被ガイドスリーブに挿入され、前記当接部材が前記ベースに対して接離するのを案内するガイド機構と、
    前記ベースと前記当接部材との間に装填され、互いを離す方向へ付勢する付勢部材と、
    前記ベースと前記当接部材との間の距離を調整可能な調整機構を設けた、
    ことを特徴とするドア支持装置。
  2. 請求項1に記載のドア支持装置において、
    前記調整機構は、前記ベースと前記当接部材との間に装填され、互いを離す方向へ付勢する前記付勢部材と、この付勢部材の付勢力に抗して前記ベースと前記当接部材との距離を調整可能な調整螺子とで構成されている、
    ことを特徴とするドア支持装置。
  3. 請求項2に記載のドア支持装置において、
    前記調整螺子は、前記ベースを前記ボディまたは前記ドアに取り付けた状態で、操作可能な状態で露出している、
    ことを特徴とするドア支持装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のドア支持装置において、
    前記当接部材は、前記ドアの開方向から閉方向へ向けて前記ドアに接近する傾斜面、または、前記ドアの開方向から閉方向へ向けて前記ボディから離れる傾斜面と、この傾斜面に設けられ、前記ドアの回動方向に平行な複数の突条とを有する、
    ことを特徴とするドア支持装置。
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