JP3638627B2 - Walking training device - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は患者の歩行訓練を行なうための歩行訓練装置に関するものである。
【0002】
患者の歩行機能を回復させるために、歩行浴槽(歩行訓練浴槽)が用いられている。この歩行浴槽は、内部に湯水、特にマッサ−ジ効果を期待するために湯が入れられて、この湯水中で患者が歩行するものである。この歩行浴槽の底面は、患者の足裏が接触される歩行路(面)となるもので、この歩行路は、全体として水平な平担面として構成されている。
【0003】
一方、患者の歩行機能回復として、足首の曲げ機能回復を狙ったものがある。例えば、尖足訓練(足首の上下方向の曲げ機能回復)、外反足訓練(足首の左右方向外側への曲げ機能回復)、内反足訓練(足首の左右方向内側への曲げ機能回復)を狙ったものがある。これ等の訓練は、陸上において、所定方向に傾斜した台板上に患者が乗っかることにより、曲げ機能が十分でない方向に曲げられた状態の足首に、患者自身の体重を加えるようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の足首の曲げ機能回復訓練においては、足首に連続して患者の体重が加わるのでかなりきついものとなり、また患者は機能回復訓練中じっとしていなければならないので、訓練にあきやすいものとなる。
【0005】
このため、患者が歩行される歩行路を、傾斜状態等の姿勢状態が変更可能な可動歩行板として構成して、歩行訓練と足首機能回復訓練とを合せて行なうことが考えられている。このような可動歩行板を発展させて、左右の足首機能の障害度合が異なるのに対処すべく、可動歩行板を、右足用と左足用とで別個独立した左右一対の可動歩行板で構成して、その姿勢状態特に傾斜状態を左右で異ならせることが考えらえている。
【0006】
しかしながら、例えば反足訓練のために左右の可動歩行板の左右方向における傾斜角度を互いに異ならせると、可動歩行板の歩行方向つまり長手方向の一端部側から他端部側へ向けては患者にとって好都合なものとして設定しても、他端部側から一端部側へ向かう反対方向の歩行については、傾斜状態が左右の足首の障害度合に対応したものとならない。このため、患者は、一旦可動歩行板から降りて同一方向からのみ可動歩行板を歩行することが強いられることになってしまう。このことは、患者の左右の足の一方に障害があって、左右の可動歩行板の高さ位置を異ならせた状態で歩行訓練を行なうときも同じような問題を生じる。さらに、可動歩行板をその長手方向に傾斜させて尖足訓練を行なう場合も、同じような問題を生じる。
【0007】
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、姿勢状態が変更可能な可動歩行板を利用して歩行訓練を行なう場合に、可動歩行板を一旦降りることなく、可動歩行板の一端部側から他端部側への歩行の際も、他端部側から一端部側への歩行の際にも、可動歩行板の姿勢状態が患者に対して同じような姿勢状態をとり得るようにした歩行訓練装置を提供することにある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前記目的を達成するため、本発明はその第1の構成として次のようにしてある。すなわち、
患者の歩行路を構成する左右一対の可動歩行板が、互いに個々独立してその姿勢状態が変更可能として配設され、
前記左右の可動歩行板の姿勢状態を個々独立して変更するための駆動手段が設けられ、
前記駆動手段を制御して、左右方向において互いに相違された前記左右の可動歩行板の姿勢状態を、可動歩行板の長手方向一端部側から他端部側へ向かうときに対応した所定の設定姿勢状態と、該設定姿勢状態とは左右方向において対称の姿勢状態とされた反転姿勢状態との間での姿勢状態変更を行なうための反転制御手段を備えている、
ような構成としてある。
上記構成を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項2〜請求項11に記載の通りである。
【0009】
【発明の効果】
請求項1に記載された発明によれば、設定姿勢状態と反転姿勢状態との間での姿勢状態変更を行なうことにより、患者が正面つまり前方を向いて可動歩行板上を歩行するとき、可動歩行板の長手方向一端部側から他端部側へ向かうときと、当該他端部側から一端部側へ向かうときとで、患者に対する可動歩行板の姿勢状態が同一とされる。これいより、患者は可動歩行板を一旦降りることなく、可動歩行板を往復して同じ訓練を連続して行なうことが可能になる。
【0010】
請求項2に記載したような構成とすることにより、可動歩行板を往復して訓練する必要のないとき等は、不用な反転制御を行なわないようにすることができる。
【0011】
請求項3に記載したような構成とすることにより、患者が可動歩行板の長手方向端部に来たことを確認して、つまり患者が今迄歩行してきた方向とは逆方向への歩行を開始する折返し位置となったことを確認して、次の歩行方向に応じた姿勢状態への変更を行なって、姿勢状態の変更時期を適切なものとすることができる。
【0012】
請求項4に記載したような構成とすることにより、反転制御を完全自動化する上で好ましいものとなる。
また、請求項5に記載したような構成とすることにより、姿勢状態変更を、患者に応じた適切な時期にマニュアル設定して、姿勢状態の変更に起因する患者への不安低減等を図る上で好ましいものとなる。
【0013】
請求項6に記載したような構成とすることにより、姿勢状態変更が行なわれることをあらかじめ患者やその周囲の看護者に与えて、すなわち姿勢状態変更が不意に行なわれないようにして、姿勢状態変更に起因する不測の事故を未然に防止する上で好ましいものとなる。
また、請求項7に記載したような構成とすることにより、姿勢状態変更が行なわれることが警報器により予告されてから、患者が姿勢状態変更に対応した体勢をとるまでの時間を確保して、安全に姿勢状態変更を行なう上で極めて好ましいものとなる。
【0014】
請求項8に記載したような構成とすることにより、反足訓練を、往復共に同じように行なうことができる。
請求項9に記載したような構成とすることにより、左右の足の一方に障害がある等により左右に段差をもたせて歩行訓練する場合に、往復共に同じように訓練することができる。
請求項10に記載したような構成とすることにより、尖足訓練を合せて行なう場合に、往復共に同じように訓練することができる。
【0015】
請求項11に記載したような構成とすることにより、歩行訓練浴槽において歩行訓練するときに、前述した各請求項で得られる効果を得ることができる。
【0016】
【実施例】
以下本発明の実施例を添付した図面に基づいて説明する。図1、図2において、1は訓練浴槽で、この訓練浴槽1は実施例では、歩行浴槽(歩行訓練浴槽)2と入浴浴槽3とを連通した一体形式のものとして構成されている。患者は、担架4に乗ったまま、既知のリフタ5を利用して、入浴浴槽3に対して(訓練浴槽1に対して)入退浴される。
【0017】
歩行浴槽2を構成する左右一対の側壁11、および入浴浴槽3とは反対側の端壁つまり前壁12は、それぞれアクリル樹脂板等により全体的に透明に形成されて、歩行訓練中の患者が全体的に容易かつ明瞭に外部から観察し得るようになっている。
【0018】
歩行浴槽2内において、患者が歩行するつまり患者の足裏が接触される歩行路が、左右一対の可動歩行板21L、21Rによって構成されている。この各可動歩行板21L、21Rは、それぞれ、次のような第1〜第5の姿勢状態を選択的にとり得る。
【0019】
第1姿勢状態
各可動歩行板21L、21Rがそれぞれ、略水平状態とされると共に、行浴槽の基準底面2aと同一高さとされて、歩行浴槽の底部に構成される歩行路が全体として面一の平担面を構成する姿勢状態であり、図3でハッチングを施して示す状態となる。勿論、この第1姿勢状態のときは、従来からある歩行浴槽の底面状態と同じである。
【0020】
第2姿勢状態
各可動歩行板21L、21Rが、前後方向に傾斜されて、前上がりあるいは前下がりの状態となる姿勢状態であり、図2一点鎖線、図3の一点鎖線、2点鎖線で示してある。また、図6に全体的な傾斜状態を示してあり、その傾斜角度がθ2で示される。勿論、この第2姿勢状態は、尖足訓練用となる。なお、左右の可動歩行板21L、21Rの傾斜角度θ2は、互いに相違するように設定することが可能となっている(一方の傾斜角度θ2が零の場合もある)。
【0021】
第3姿勢状態
左右の各可動歩行板21L、21Rが、左右方向内側が外側よりも高くなるように左右方向に傾斜された状態であり、図7にその全体的な傾斜の様子を、また図8に前方から見たときの傾斜の様子を示し、図中θ3が左右方向の傾斜角度を示す。勿論、この第3姿勢状態は、外反足訓練用となる。なお、左右の可動歩行板21L、21Rの傾斜角度θ3は、互いに相違するように設定することがとなっている(一方の傾斜角度θ3が零の場合もある)。
【0022】
第4姿勢状態
左右の各可動歩行板21L、21Rが、左右方向外側が内側よりも高くなるように左右方向に傾斜された状態であり、図9にその全体的な傾斜の様子を、また図10に前方から見たときの傾斜の様子を示し、図中θ4が左右方向の傾斜角度を示す。勿論、この第4姿勢状態は、内反足訓練用となる。なお、左右の可動歩行板21L、21Rの傾斜角度θ4は、互いに相違するように設定することとなっている(一方の傾斜角度θ4が零の場合もある)。
【0023】
第5姿勢状態
左右の可動歩行板21L、21Rはそれぞれ略水平状態とされるが、互いにその高さ位置が相違されて、所定の段差を有する状態である。この第5姿勢状態の全体的な様子が図11に示され、前方から見たときの様子が図12に示される。そして、可動歩行板21Lと21Rとの段差が符号Tで示される。なお、この第5姿勢状態では、高くなる方の可動歩行板を、左可動歩行板21Lとするか右可動歩行板21Rとするかは任意に選択できるようになっている。
【0024】
前記第1〜第5の各姿勢状態共に、基本的には、各可動歩行板21L、22Rの上面のうちもっとも低い面が、基準底面2aと同じ高さとなるようにされる。ただし、実施例では、患者の身長や、水深が患者に与える負荷等を考慮して、患者に対して最適な水深となるように、上記もっとも低い面の高さとなる基準高さ位置を、基準底面2aよりも高い位置へ変更し得るようにしてある。
【0025】
可動歩行板21L、21Rを前述した第1〜第5の姿勢状態で切換えるため、およびその傾斜角度θ2〜θ4や段差Tを変更するため、図2、図3に示すように、駆動機構31が設けられる。この駆動機構31は、可動歩行板21L、21Rの下方に配設した複数のシリンダ装置を利用して構成され、左可動歩行板21Lに対応して3個のシリンダ装置32L〜34Lが設けられ、右可動歩行板21等に対応して3個のシリンダ装置32R〜34Rが設けられる。
【0026】
なお、上記シリンダ装置を利用した駆動機構は左右同じように構成されているので、左用のシリンダ装置32L〜34L部分に着目して、その詳細な構造について図1〜図4を参照しつつ説明する。先ず、3個のシリンダ装置32L〜34Lはそれぞれ、上下方向に伸ばして配設されて、そのシリンダ35が歩行浴槽2の下端フレ−ム36に固定される一方、ピストンロッド37が対応する可動歩行板21Lに連結される。
【0027】
図1に示すように、2個のシリンダ装置32L、33Lは、左可動歩行板21Lの後端部において左右並列に配設されている。また、残る1つのシリンダ装置34Lは、左可動歩行板21Lの前端部でかつ左右方向中間位置に配設されている。シリンダ装置32L、33Lのピストンロッド37はそれぞれ、左可動歩行板21Lの下面に固定された前後方向に伸びる取付軸38に対して、ボ−ルジョイント39を介して連結されている。すなわち、ボ−ルジョイント39のボ−ル部材39aが取付軸38に対して前後方向に若干距離だけ摺動自在として嵌合され、このボ−ル部材39aを包被する軸受部材39bが、ピストンロッド37に固定されている(図4参照)。
【0028】
シリンダ装置34Lも同様に、取付軸38とボ−ルジョイント39とを利用して可動歩行板21Lに連結されているが、シリンダ装置34L用の取付軸は、左右方向に伸びていると共に、取付軸38に対してボ−ル部材39aが摺動しないようにされている。
【0029】
後側の2つのボ−ル部材39aを可動歩行板21Lに対して前後方向へ若干の相対移動可能とすることにより、可動歩行板21Lが前述した種々の姿勢状態の間で姿勢変更されるときに生じるピストンロッド37に対する可動歩行板21Lの連結位置の変動(前後方向での変動)が吸収される。また、上記姿勢状態を変更する際、ボ−ルジョイント39による360度回りの回動可能な機能によって、可動歩行板21Lのスム−ズな姿勢状態変更が確保される(前後方向の傾斜や左右方向の傾斜を行なわせる際の仮想回動軸線が、各シリンダ装置32L〜34Lにおけるピストンロッド37の伸長量を個々独立して調整するだけで自動的に構成される)。
【0030】
図5は、左用の各シリンダ装置32L〜34Lに対する油圧回路例を示すものである。この図5において、ポンプ41からの高圧の油圧が供給される供給経路が符号42で示され、リザ−バタンク43へ油圧を開放する解放経路が符号44で示される。各経路42、43に対して、各シリンダ装置32L〜34Lが、それぞれ電磁切換弁52L〜54Lを介して接続されている。この各電磁吸気弁52L〜54Lは、4ポ−ト3ポジションとされて、その位置切換により、ピストンロッド37を伸長させる状態と、縮長させる状態と、保持する状態とが、各シリンダ装置32L〜34L毎に個々独立して調整される。なお、図5中、45はアキュムレ−タ、46は供給経路42内の圧力が所定圧以上となったときに開かれるリリ−フ弁である。
【0031】
右可動歩行板21Rと右シリンダ装置32R〜34Rとの関係およびその油圧回路も左用のものと同様なので、その重複した説明は省略する。なお、図5に示す油圧回路においては、シリンダ装置と切換弁とを除いて、左右共通とされる。図5に示される各種油圧機器のうちシリンダ装置32L〜34L、32R〜34Rを除く油圧機器がユニット化され、このユニット化された油圧機器が、図2、図3において符号Yで示される。
【0032】
ここで、歩行浴槽2の湯水を貯留する部分の底面は、実質的に、可動歩行板21L、21Rの若干下方にある底壁2bによって構成される(図3参照)。そして、ユニット化された油圧機器類Yは、底壁2bの下方の収納空間Xに位置されている。また、ピストンロッド37は、底壁2bを摺動自在に貫通しており、この貫通部分には、シ−ル部材13によって液密にシ−ルされている。さらに、収納空間X内に配設されたシリンダ35は、カバ−部材14により全体的に液密に被覆されており、このカバ−部材14の上方は前記シ−ル部材13に臨んで、当該シ−ル部材13より漏れ出た湯水はカバ−部材14内に貯留されるようになっている。そして、カバ−部材14には、湯水抜き用の開閉弁(図示略)が接続されている。
【0033】
図13は、前記電磁切換弁52L〜54L、52R〜54Rを個々独立して制御することにより、左右の可動歩行板21L、21Rの姿勢状態を個々独立して制御するための制御系を示す。図13中Uはマイクロコンピュ−タを利用して構成された制御ユニット、61は、各種情報を選択(入力)するためのスイッチ盤、62は警報用ブザ−、63は警報用ランプである。
【0034】
上記スイッチ盤61は、例えば図14に示すように構成される。このスイッチ盤61に設けられた各種スイッチ(あるいはダイアル)は、次の通りである。設定変更スイッチ71は、可動歩行板21L、21Rの第1〜第5の姿勢状態、傾斜角度θ2〜θ4、段差T、基準高さのいずれかを変更するときに、変更の開始を指令するためのものとして操作される。
【0035】
5つのモ−ドスイッチ72X、72A〜72Dが設けられている。モ−ドスイッチ72Xは、基本モ−ド選択用で、左右の可動歩行板21Lと21Rとがそれぞれ略水平でかつ互いに同一高さ位置とされる状態の選択であり、第1姿勢状態を選択するときに選択されるものである。モ−ドスイッチ72Aは、モ−ドAの選択用で、尖足訓練用となる第2姿勢状態を選択するためのものである。モ−ドスイッチ72Bは、モ−ドBの選択用で、外反足あるいは内反足の訓練用となる第3姿勢状態あるいは第4姿勢状態を選択するためものである。モ−ドスイッチ72Cは、モ−ドCの選択用で、第5姿勢状態を選択するためのものである。モ−ドスイッチ72Dは、複合モ−ド選択用で、第2姿勢状態〜第5姿勢状態のうちから、任意の2つあるいは3つの組み合わせを選択するときのものである。
【0036】
モ−ドスイッチ72A〜72Cに対応して、より詳しい内容を選択するための態様スイッチ73A〜73Cと、レベルスイッチ74A〜74Cとが設けられる。態様スイッチ73Aは、第2姿勢状態において、前上がりとするか前下がりとするかを選択するためのものである。態様スイッチ73Bは、第2姿勢状態と第3姿勢状態との間での選択を行なうためのものである。態様スイッチ73Cは、左右の可動歩行板21Lと21Rとのうちいずれを高い方にするかを選択するためのものである。
【0037】
レベルスイッチ74Aは、第2姿勢状態での傾斜角度θ2を選択するもので、左右同一の傾斜角度を選択するときの共通ダイアルと、左右個別の傾斜角度を選択するための2つの個別ダイアルを有する。レベルスイッチ74Bは、第3姿勢状態あるいは第4姿勢状態での傾斜角度θ3あるいはθ4を選択するもので、左右同一の傾斜角度を選択するときの共通ダイアルと、左右個別の傾斜角度を選択するための2つの個別ダイアルを有する。レベルスイッチ74Cは、段差Tを選択するためのものであり、1つのダイアルからなる。
【0038】
スイッチ75は、基準高さ位置を設定するものであり、1つのダイアルからなり、零を選択したときは、基準高さが基準底面2aと一致される(基本モ−ドが選択され、かつ基準高さ位置として零が選択されたときに、従来からある通常の歩行浴槽と同様に、歩行浴槽2の底面が全体として平担面とされる)。スイッチ76は、可動歩行板21Lと21Rとの間で左右の相違を生じさせるか否かの選択を行なうものであり、モ−ドAあるいはモ−ドBが選択されているときにのみ適用される。
【0039】
スイッチ77は、歩行浴槽2内の患者が、その歩行ストロ−ク端に位置したとき、左右の可動歩行板21Lと21Rとの関係が逆の関係となるように自動反転を行なわせるか否かの選択を行なうためのものである。すなわち、例えば、図12に示すように左可動歩行板21Lが右可動歩行板21Rよりも高い位置とされた状態で、患者が歩行して歩行浴槽2の前方端にきたとき、患者が180度向きを変えることなくそのまま背面歩きをして歩行浴槽2の後方端へ向けて移動する場合は、左右の足に対する左右の可動歩行板21L、21Rの高低関係は何等変化しないものとなる。
【0040】
しかしながら、歩行ストロ−ク端で180度向きを変えて、通常の歩行態様となる正面歩きをするときは、左右の足に対する左右の可動歩行板21L、21Rの高さ関係が逆の関係となってしまう。このような場合に、自動反転を選択することにより、患者が常に正面歩き(あるいは常に背面歩き)をした場合でも、左右の足に対する左右の可動歩行板21L、21Rの関係が常に所定の設定状態として得られることになる。
【0041】
なお、自動反転が選択されたときは、危険防止のために、反転開始前にあらかじめ警報器62、6を作動させた後、所定時間遅れて反転を実行するようにしてもよい。この反転を行なう前提として、患者が可動歩行板21L、21Rの前端部あるいは後端部に位置したことが、可動歩行板21L、21Rの各長手方向端部に設けた患者の体重を受けて作動される感圧センサや、光センサ等のセンサS1(図13参照)により検出される。センサS1が、光センサ等間接的に患者を検出するものであるときは、可動歩行板21L、21Rの長手方向各端部付近、例えば歩行浴槽壁に当該センサS1を設ければよい。
【0042】
歩行浴槽2の前後端部に、患者あるいは周囲の看護者により操作されるマニュアルスイッチS2(図13参照)設けて、このスイッチS2が操作されたときに反転を行なうようにしてもよい(反転指令をマニュアル指令とする)。このマニュアルスイッチS2は、可動歩行板21L、21Rの長手方向各端部付近、例えば歩行浴槽壁上面等に当該センサS1を設ければよい。安全のため、センサS1が患者を検出しかつマニュアルスイッチS2が操作されたときにのみ、反転を行なうようにしてもよい。
【0043】
スイッチ盤61は、前述各スイッチで選択された内容を全て表示する表示部78を有し、この表示部78に表示された内容を確認して確認スイッチ79を操作することにより、選択が完了される。さらに、スイッチ盤61は、2つのクリアスイッチ80、81を有している。クリアスイッチ81は、1回前に選択した内容を訂正する場合用であり、クリアスイッチ82は、最初から訂正をやり直す場合用である。なお、各スイッチ79が操作されたときは、選択内容が全て、制御ユニットUのRAMに記憶される。
【0044】
ここで、操作の容易化のため、設定変更のスイッチ71を操作した後は、次に操作すべき対象となるスイッチのみを点滅表示(あるいは点灯表示)させ、点滅表示されたスイッチに関する選択を終了した後は、点滅していたスイッチを全て消灯して、次に選択すべき対象となるスイッチを点滅表示させるようにすることができる。これと同時に、その時点において選択すべき内容を、表示部78に表示することもできる。
【0045】
例えば、スイッチ71を操作したとき、先ずモ−ド選択スイッチ72X、72A〜72Dのみを点滅させ(表示部78に、モ−ドを選択すべき旨の表示を行なう)、モ−ドAが選択されたときは、いままで点滅させていたモ−ドスイッチ72X、72A〜72Dを消灯させると共に、次に高さ選択スイッチ75のみを点滅させる(表示部78に、高さを選択すべき旨の表示を行なう)。以下同様の手法によって、選択が行なわれる。なお、点滅表示されたスイッチ以外のスイッチが操作作されても、操作信号をキャンセルする処理を行なうようにしてもよい。
【0046】
選択の容易化のため、歩行訓練が同じ患者に対してはほぼ同じような内容で行なわれることを勘案して、患者毎に、選択内容を記憶したRAMカ−ド82を用意し、このRAMカ−ド82をスイッチ盤61に設けた読取り装置によって読取って、読取った内容を表示部78に表示してもよい(図6のステップP32手前までの操作がRAMカ−ド82を利用して省略される)。歩行訓練内容を変更する場合、RAMカ−ド82の記憶内容を表示部78に表示した段階で部分訂正スイッチ83を操作することにより、選択内容を任意に変更できるものとなる(通常は、スイッチ74A〜74Cでのレベル変更が多くなる)。そして、確認スイッチ79を操作した時点で、RAMカ−ド82の記憶内容が、表示部78に表示された最新の選択内容に書き換えられる。
【0047】
制御ユニットUは、各可動歩行板21L、21Rが所望の姿勢状態となるようにシリンダ装置(用の電磁切換弁)を制御するが、あるいくつかの基本となる姿勢状態に対応した各シリンダ装置の伸長量をそのROMに記憶しており、ROMに記憶されていない姿勢状態では、記憶値に基づいて演算により決定することになる。また、シリンダ装置の制御は、フィ−ドフォワ−ド制御でもよいが、シリンダ装置の実際の伸長量検出するセンサを設けて、このセンサの出力に基づいてシリンダ装置をフィ−ドバック制御するのが好ましい。
【0048】
スイッチ盤61の操作に応じた制御ユニットUによる制御内容の一例について、図15、図16に示すフロ−チャ−トを参照しつつ説明する。なお、フロ−チャ−トは、もっとも使用頻度が高いと考えられる基本モ−ドとモ−ドAとモ−ドBとモ−ドCとが選択(単独選択)されたときの手順が、極力簡単になるようにしたものである。特に、表示部78に、次に操作者が選択すべき内容を表示するようにすれば、選択の操作を行なっていく上でより一層便利となる。先ず図16のP(ステップ−以下同じ)1において、設定変更スイッチ71が操作されたか否かが判別される。このP1の判別でNOのときは、P2において、左右の可動歩行板21L、21Rの状態が現状のままに保持される。
【0049】
P1の判別でYESのときは、設定変更されるという予告を患者や周囲の者に与えるべく、警報器62、63が作動される。次いで、P4において、警報器62、63を作動させてから所定時間(予告を与えるのに十分な時間で5〜10秒程度)経過しているか否かが判別され、このP4の判別でNOのときは警報が継続される。P4の判別でYESとなったときは、P5において設定変更を与えるスイッチからの信号入力が許可される状態となり(このとき警報器62、63を停止させる)、この後は、P5でのモ−ド選択(スイッチ72X、72A〜72D)、P6での高さ選択(スイッチ75)が行なわれる。
【0050】
P7では、基本モ−ドが選択されたか否かが判別される。この判別でYESのときは、図16のP32において選択された内容が表示部78に表示される。この表示内容が所望通りであれば、P33での確認スイッチ79の操作を待って、P34において各可動歩行板21L、21Rの状態が表示内容通りの状態となるように制御が実行される。なお、実行の前にあらかじめ、所定時間だけ、警報器63、63を作動させるのが好ましい。
【0051】
P7の判別でNOのときは、P8において、スイッチ73A〜73Cに基づく選択が行なわれる。次いで、P9において、現在選択されているのが、モ−ドA〜モ−ドCのいずれか1つのモ−ドの選択であるか否が、つまり複合モ−ドが選択されていない状態であるか否かが判別される。このP9の判別でNOのときは、複合モ−ドが選択されているときであり、このときは、P10において、複合させるべき各種情報を全て選択し、その後、P11において自動反転の有無の選択が行なわれた後、P32へ移行する。
【0052】
P9の判別でYESのときは、図16のP21において、モ−ドCが選択されているか否かが判別される。このP21の判別でYESのときは、P22において、スイッチ74Cによるレベル選択を行なった後、P23においてスイッチ77による自動反転の有無が選択されて、P32へ移行する。
【0053】
P21の判別でNOのときは、P24において、スイッチ76による左右の相違有無が選択された後、P25において、左右の相違が有る状態が選択されているか否かが判別される。P25の判別でYESのときは、P26において、左右のレベルが個々独立して選択された後、P27において自動反転の有無が選択されて、P32へ移行する。
【0054】
P25の判別でNOのときは、P28において、モ−ドBが選択されているか否かが判別される、このP28の判別でYESのときは、P29においてレベルが選択された後、P32へ移行する。P28の判別でNOのときは、モ−ドAが選択されているときであり、このときは、P30においてレベルが選択され、P31において自動反転(前後方向の反転)有無が選択された後、P32へ移行する。
【0055】
ここで、姿勢状態の反転について、より詳細に説明する。先ず、図6で示すように、可動歩行板21L、21Rがその長手方向に傾斜された尖足訓練を行なうときを考える。このとき、図6のように前上がりに傾斜された状態を設定傾斜状態として(図3一点鎖線に対応)、その傾斜角度θ2が例えば20度であるとする。この設定姿勢状態に対応した反転姿勢状態は、可動歩行板21L、21Rが前下がり(後上がり)となって、その傾斜角度は設定姿勢状態と同一角度となる20度とされる(図3二点鎖線参照)。
【0056】
また、図7〜図10に示す反足訓練を行なうときを考える。このとき、設定姿勢状態が、左可動歩行板21Lの傾斜角度(θ3あるいはθ4)が例えば10度)、右可動歩行板21Rの傾斜角度が15度であるとする。この設定姿勢状態に対応した反転姿勢状態は、左可動歩行板21Lの傾斜角度が15度、右可動歩行板21Rの傾斜角度が10度とされる。
【0057】
さらに、図11、図12に示す段差をもたせた歩行訓練を行なうときを考える。このとき、設定姿勢状態が、左可動歩行板21Lが右可動歩行板21Rに対して例えば10cm高いとすると、これに対応した反転姿勢状態は、右可動歩行板21Rが左可動歩行板21Lよりも10cm高い状態とされる。
【0058】
図17には、反転制御するときの制御内容を示すフロ−チャ−トであるが、このフロ−チャ−トは、安全のため、センサS1が患者を検出しかつマニュアルスイッチS2が操作されたときにのみ反転(姿勢状態変更)を行なうようにしてある。すなわち、センサS1で患者が検出され(P41)、かつマニュアルスイッチS2が操作されたことが確認されると(P42)、警報器62、63が作動される(P43)。警報器62、63の作動開始から所定時間経過したことが確認されると(P44)、姿勢状態の変更が実行される(P45)。
【0059】
以上実施例について説明したが、本発明はこれに限らず例えば次のような場合をも含むものである。
(1)歩行浴槽2は、他の浴槽を組み合わせることなく、単独の形式のものであってもよい。また、可動歩行板21L、21Rは、歩行訓練浴槽2内でなく、陸上で使用するようにしてもよく、この場合はその周囲に、患者に把持される手すり等が設置しておけばよい。
(2)第2姿勢状態を得るためで、第3〜第5の姿勢状態が不用な場合は、可動歩行板を、左右の2枚とすることなく、左右共通の1枚としてもよい。
(3)駆動機構における駆動源としてのシリンダ装置は、油圧式に限らず水圧式でもよく、また電動モ−タであってもよい(この場合は、例えばナット−ねじ棒機構を利用して、モ−タの回転を例えばねじ棒の上下動に変換すればよい)。
(4)1枚の可動歩行板について、シリンダ装置を4個以上設けてもよい。
(5)第2姿勢状態〜第5姿勢状態は、そのうちいずれか1つのみが得られるようなものであってもよく、任意の2つあるいは任意の3つの組み合わせが得られるようなものであってもよい。
(6)可動歩行板を傾斜させる際の回動軸を、実施例のような仮想回動軸とすることなく、ピン等を利用して実回動軸を構成するようにしてもよい。この場合、複数種の傾斜状態を得るために、実回動軸を互いに同一軸線上にない複数種要する場合は、例えば、複数種の実回動軸を構成する回動機構をそれぞれ可変式(ON、OFF式)として、所望の傾斜状態に対応した回動機構のみをON状態(作動状態)として、残る他の回動機構をOFF状態(作動解除状態)とすればよい。この可変式回動機構を構成するには、例えば空気圧により進退動される可動ピンを歩行浴槽に設ける一方、この可動ピンが進退出される回動孔を可動歩行板に形成すればよい。この場合、可動ピンが回動孔内に侵入し得る位置として例えば第1姿勢状態であることを前提とし、姿勢状態変更の際は一旦第1姿勢状態に復帰させ、その後、前回まで選択されていた姿勢状態に対応した可動ピンをOFF状態にすると共に、変更後の姿勢状態用の実回動軸の選択(対応する可動ピンのON作動)が行なわれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す浴槽の平面図。
【図2】図1の側面図。
【図3】可動歩行板部分の詳細を示す側面断面図。
【図4】ボ−ルジョイント部分の詳細を示す拡大断面図。
【図5】シリンダ装置に対する油圧回路例を示す図。
【図6】第2姿勢状態とされた可動歩行板の斜視図。
【図7】第3姿勢状態とされた可動歩行板の斜視図。
【図8】第3姿勢状態とされた可動歩行板を歩行方向から見た図。
【図9】第4姿勢状態とされた可動歩行板の斜視図。
【図10】第4姿勢状態とされた可動歩行板を歩行方向から見た図。
【図11】第5姿勢状態とされた可動歩行板の斜視図。
【図12】第5姿勢状態とされた可動歩行板を歩行方向から見た図。
【図13】シリンダ装置に対する制御系統を示す図。
【図14】スイッチ盤の詳細を示す正面図。
【図15】本発明の制御例を示すフロ−チャ−ト。
【図16】本発明の制御例を示すフロ−チャ−ト。
【図17】本発明の制御例を示すフロ−チャ−ト。
【符号の説明】
2:歩行浴槽
21L:左可動歩行板
21R:右可動歩行板
31:駆動機構
32L〜34L:シリンダ装置
32R〜34R:シリンダ装置
61:スイッチ盤
62,63:警報器
77:自動反転選択スイッチ
S1:センサ(患者検出)
S2:マニュアルスイッチ
U:制御ユニット[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a walking training apparatus for performing walking training for a patient.
[0002]
In order to restore the patient's walking function, a walking bathtub (walking training bathtub) is used. This walking tub has hot water therein, in particular, hot water in order to expect a massage effect, and a patient walks in this hot water. The bottom surface of the walking tub is a walking path (surface) with which the patient's sole is in contact, and the walking path is configured as a horizontal flat surface as a whole.
[0003]
On the other hand, there is one aiming at recovery of an ankle bending function as a recovery of a patient's walking function. For example, sharp foot training (ankle ankle bending function recovery), hallux valgus training (ankle ankle bending function recovery outward), clubfoot training (ankle ankle bending function recovery inward) There is something aimed. These exercises are designed to add the patient's own weight to the ankle that is bent in a direction where the bending function is not sufficient by the patient riding on a base plate inclined in a predetermined direction on land. is there.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
The conventional ankle flexion function recovery training is quite difficult because the patient's weight is continuously added to the ankle, and the patient must remain still during the function recovery training, so that the training is easy.
[0005]
For this reason, it is considered that the walking path on which the patient walks is configured as a movable walking board in which the posture state such as an inclined state can be changed, and the walking training and the ankle function recovery training are performed together. In order to cope with the development of such a movable walking board and dealing with different degrees of failure in the left and right ankle functions, the movable walking board is composed of a pair of left and right movable walking boards that are independent for the right foot and the left foot. Therefore, it is considered that the posture state, particularly the inclined state, is different on the left and right.
[0006]
However, for example, when the left and right movable walking plates are inclined at different angles in the left-right direction for anti-foot training, the patient is unable to move from one end side to the other end side in the walking direction of the movable walking plate, that is, the longitudinal direction. Even if it is set as convenient, for the walking in the opposite direction from the other end side to the one end side, the inclined state does not correspond to the degree of failure of the left and right ankles. For this reason, a patient will be forced to get off the movable walk board and walk on the movable walk board only from the same direction. This causes a similar problem when walking training is performed in a state where one of the left and right feet of the patient has an obstacle and the height positions of the left and right movable walking boards are different. Furthermore, the same problem occurs when the cusp training is performed with the movable walking board inclined in the longitudinal direction.
[0007]
The present invention has been made in consideration of the above circumstances. When walking training is performed using a movable walking board whose posture state can be changed, the movable walking board can be used without getting off the movable walking board. When walking from one end side to the other end side or walking from the other end side to the one end side, the posture state of the movable walking board can be similar to the patient. An object of the present invention is to provide a walking training apparatus.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
In order to achieve the above object, the present invention has the following configuration as its first configuration. That is,
A pair of left and right movable walking plates constituting the patient's walking path are arranged so that their posture state can be changed independently of each other,
Driving means for independently changing the posture state of the left and right movable walking plates are provided,
A predetermined set posture corresponding to when the posture state of the left and right movable walking plates that are different from each other in the left-right direction is controlled from the one end side to the other end side in the longitudinal direction of the movable walking plate by controlling the driving means. A reversal control means for performing a posture state change between the state and the reversed posture state in which the set posture state is a symmetrical posture state in the left-right direction;
The configuration is as follows.
Preferred embodiments based on the above configuration are as described in
[0009]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, by changing the posture state between the set posture state and the reversed posture state, when the patient walks on the movable walking board facing the front, that is, the front, it is movable. The posture state of the movable gait board with respect to the patient is the same when the gait board is directed from one end side to the other end side in the longitudinal direction and when the gait board is directed from the other end part side to the one end part side. Thus, the patient can perform the same training continuously by reciprocating the movable walking plate without once getting off the movable walking plate.
[0010]
By adopting the configuration as described in
[0011]
By adopting the configuration as described in
[0012]
By adopting a configuration as described in
Further, by adopting the configuration as described in claim 5, the posture state change is set manually at an appropriate time according to the patient, thereby reducing anxiety for the patient due to the change of the posture state, etc. Is preferable.
[0013]
By adopting the configuration as described in claim 6, the posture state is given in advance to the patient and surrounding nurses, that is, the posture state change is not performed unexpectedly. This is preferable for preventing unexpected accidents caused by the change.
In addition, by adopting the configuration as described in claim 7, it is possible to secure a time from when the alarm is notified by the alarm device that the posture state change is performed until the patient takes a posture corresponding to the posture state change. This is extremely preferable for safely changing the posture state.
[0014]
By adopting the configuration as described in the eighth aspect, the anti-foot training can be performed in the same way for both the reciprocal movement.
By adopting the configuration as described in claim 9, when walking training is performed with a step difference on the left and right due to a failure in one of the left and right feet, the same training can be performed in both directions.
By adopting a configuration as described in claim 10, when performing cusp training together, it is possible to perform training in the same way for both reciprocation.
[0015]
By adopting the configuration as described in
[0016]
【Example】
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings. 1 and 2,
[0017]
The pair of left and
[0018]
In the walking
[0019]
First posture state Each of the
[0020]
Second posture state Each of the
[0021]
Third posture state Each of the left and right
[0022]
Fourth posture state The left and right
[0023]
Fifth posture state The left and right
[0024]
In each of the first to fifth posture states, the lowest surface among the upper surfaces of the
[0025]
In order to switch the
[0026]
Since the drive mechanism using the cylinder device is configured in the same manner on the left and right, the detailed structure thereof will be described with reference to FIGS. 1 to 4 while focusing on the
[0027]
As shown in FIG. 1, the two
[0028]
Similarly, the
[0029]
When the posture of the
[0030]
FIG. 5 shows an example of a hydraulic circuit for the
[0031]
Since the relationship between the right
[0032]
Here, the bottom surface of the portion for storing hot water in the walking
[0033]
FIG. 13 shows a control system for independently controlling the posture states of the left and right
[0034]
The
[0035]
Five
[0036]
Corresponding to the mode switches 72A to 72C, mode switches 73A to 73C for selecting more detailed contents and level switches 74A to 74C are provided. The
[0037]
The level switch 74A selects the inclination angle θ2 in the second posture state, and has a common dial for selecting the same left and right inclination angles and two individual dials for selecting the left and right individual inclination angles. . The level switch 74B selects the tilt angle θ3 or θ4 in the third posture state or the fourth posture state, and selects the common dial when selecting the same left and right tilt angles and the left and right individual tilt angles. Have two individual dials. The
[0038]
The
[0039]
Whether the
[0040]
However, when changing the direction by 180 degrees at the end of the walking stroke and walking in front, which is a normal walking mode, the height relationship between the left and right
[0041]
When automatic reversal is selected, in order to prevent danger, the reversal may be executed with a predetermined time delay after the
[0042]
A manual switch S2 (see FIG. 13) operated by a patient or a surrounding nurse may be provided at the front and rear ends of the walking
[0043]
The
[0044]
Here, for the sake of easy operation, after operating the setting
[0045]
For example, when the
[0046]
In order to facilitate selection, a
[0047]
The control unit U controls the cylinder device (for electromagnetic switching valve) so that each of the
[0048]
An example of the contents of control by the control unit U according to the operation of the
[0049]
When the determination of P1 is YES, the
[0050]
In P7, it is determined whether or not the basic mode has been selected. When the determination is YES, the contents selected in P32 of FIG. If this display content is as desired, control of the
[0051]
When the determination in P7 is NO, selection based on the
[0052]
If YES in step P9, it is determined in step P21 in FIG. 16 whether or not the mode C is selected. If the determination at P21 is YES, the level selection by the
[0053]
If the determination in P21 is NO, in P24, whether or not there is a difference between left and right by the
[0054]
If NO in P25, it is determined whether or not Mode B is selected in P28. If YES in P28, the level is selected in P29 and then the process proceeds to P32. To do. When NO is determined in P28, mode A is selected. In this case, after the level is selected in P30 and the presence or absence of automatic inversion (reverse in the front-rear direction) is selected in P31, Move to P32.
[0055]
Here, the reversal of the posture state will be described in more detail. First, as shown in FIG. 6, a case is considered where the movable walking plates 21 </ b> L and 21 </ b> R perform sharp foot training in which the movable walking plates 21 </ b> L and 21 </ b> R are inclined in the longitudinal direction. At this time, the state inclined forward as shown in FIG. 6 is set as the set inclination state (corresponding to the one-dot chain line in FIG. 3), and the inclination angle θ2 is, for example, 20 degrees. In the inverted posture state corresponding to this set posture state, the
[0056]
Further, consider the case where the anti-foot training shown in FIGS. At this time, it is assumed that the set posture state is such that the left
[0057]
Further, consider a case where walking training with steps shown in FIGS. 11 and 12 is performed. At this time, if the set posture state is that the left
[0058]
FIG. 17 is a flowchart showing the contents of control when the reversal control is performed. For safety, this flowchart shows that the sensor S1 detects the patient and the manual switch S2 is operated for safety. Only when it is reversed (posture state change). That is, when the patient is detected by the sensor S1 (P41) and it is confirmed that the manual switch S2 is operated (P42), the
[0059]
Although the embodiment has been described above, the present invention is not limited to this, and includes, for example, the following cases.
(1) The walking
(2) In order to obtain the second posture state, when the third to fifth posture states are unnecessary, the movable walking board may be a common left and right one instead of the two left and right.
(3) The cylinder device as a drive source in the drive mechanism is not limited to a hydraulic type, and may be a hydraulic type or an electric motor (in this case, for example, using a nut-screw rod mechanism, For example, the rotation of the motor may be converted into a vertical movement of the screw rod).
(4) Four or more cylinder devices may be provided for one movable walking board.
(5) The second posture state to the fifth posture state may be such that only one of them can be obtained, or any two or any three combinations can be obtained. May be.
(6) The actual rotation axis may be configured using a pin or the like without using the rotation axis when tilting the movable walking board as a virtual rotation axis as in the embodiment. In this case, in order to obtain a plurality of types of inclined states, if a plurality of types of actual rotation shafts are not required to be on the same axis line, for example, each of the rotation mechanisms constituting the plurality of types of actual rotation shafts is variable ( In the ON / OFF type), only the rotation mechanism corresponding to the desired tilt state is set to the ON state (operation state), and the remaining other rotation mechanisms are set to the OFF state (operation release state). In order to configure the variable rotation mechanism, for example, a movable pin that is advanced and retracted by air pressure is provided in the walking bathtub, while a rotation hole that allows the movable pin to advance and retract is formed in the movable walking plate. In this case, the position where the movable pin can enter the rotation hole is assumed to be in the first posture state, for example, and when the posture state is changed, it is temporarily returned to the first posture state and then selected until the previous time. The movable pin corresponding to the changed posture state is turned off, and the actual rotation axis for the changed posture state is selected (the corresponding movable pin is turned on).
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view of a bathtub showing an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a side view of FIG.
FIG. 3 is a side sectional view showing details of a movable walking board portion.
FIG. 4 is an enlarged sectional view showing details of a ball joint portion.
FIG. 5 is a diagram showing an example of a hydraulic circuit for a cylinder device.
FIG. 6 is a perspective view of the movable walking board in a second posture state.
FIG. 7 is a perspective view of the movable walking board in a third posture state.
FIG. 8 is a diagram of a movable walking board in a third posture state viewed from the walking direction.
FIG. 9 is a perspective view of the movable walking board in a fourth posture state.
FIG. 10 is a diagram of a movable walking board in a fourth posture state viewed from the walking direction.
FIG. 11 is a perspective view of a movable walking board in a fifth posture state.
FIG. 12 is a diagram of the movable walking board in the fifth posture state as seen from the walking direction.
FIG. 13 is a diagram showing a control system for a cylinder device.
FIG. 14 is a front view showing details of the switch panel.
FIG. 15 is a flowchart showing a control example of the present invention.
FIG. 16 is a flowchart showing a control example of the present invention.
FIG. 17 is a flowchart showing a control example of the present invention.
[Explanation of symbols]
2: Walking
S2: Manual switch U: Control unit
Claims (11)
前記左右の可動歩行板の姿勢状態を個々独立して変更するための駆動手段が設けられ、
前記駆動手段を制御して、左右方向において互いに相違された前記左右の可動歩行板の姿勢状態を、可動歩行板の長手方向一端部側から他端部側へ向かうときに対応した所定の設定姿勢状態と、該設定姿勢状態とは左右方向において対称の姿勢状態とされた反転姿勢状態との間での姿勢状態変更を行なうための反転制御手段を備えている、
ことを特徴とする歩行訓練装置。A pair of left and right movable walking plates constituting the patient's walking path are arranged so that their posture state can be changed independently of each other,
Driving means for independently changing the posture state of the left and right movable walking plates are provided,
A predetermined set posture corresponding to when the posture state of the left and right movable walking plates that are different from each other in the left-right direction is controlled from the one end side to the other end side in the longitudinal direction of the movable walking plate by controlling the driving means. A reversal control means for performing a posture state change between the state and the reversed posture state in which the set posture state is a symmetrical posture state in the left-right direction;
A walking training apparatus characterized by that.
マニュアル操作されて、前記反転制御手段を作動させるか作動禁止するかの選択を行なうための反転選択スイッチを備えている、ことを特徴とする歩行訓練装置。In claim 1,
A gait training apparatus comprising a reversal selection switch that is manually operated to select whether to activate or prohibit the reversal control means.
患者が可動歩行板の長手方向端部に位置したこと検出する位置検出手段を備え、
前記位置検出手段により患者が前記可動歩行板の長手方向端部に位置したことが検出されたときに、前記反転制御手段が作動されて、前記設定姿勢状態と反転姿勢状態との間での姿勢状態の変更が行なわれる、
ことを特徴とする歩行訓練装置。In claim 1,
Comprising position detecting means for detecting that the patient is located at the longitudinal end of the movable walking board;
When the position detecting means detects that the patient is positioned at the longitudinal end of the movable walking board, the reversing control means is activated to change the posture between the set posture state and the reversed posture state. State changes are made,
A walking training apparatus characterized by that.
前記位置検出手段が、前記可動歩行板の長手方向端部あるいはその付近に設けられて、患者が該長手方向端部にきたときに作動されるセンサとされている、ことを特徴とする歩行訓練装置。In claim 3,
Gait training characterized in that the position detecting means is a sensor that is provided at or near the longitudinal end of the movable walking board and is activated when the patient comes to the longitudinal end. Equipment .
前記位置検出手段が、前記可動歩行板の長手方向端部あるあいはその付近に設けられて、マニュアル操作されるスイッチとされている、ことを特徴とする歩行訓練装置。In claim 3,
A walking training apparatus , wherein the position detecting means is a switch that is provided at or near the longitudinal end of the movable walking board and is manually operated.
前記反転制御手段が作動される前にあらかじめ、警報を発生する警報器を備えている、ことを特徴とする歩行訓練装置。In claim 1,
A walking training apparatus comprising an alarm device for generating an alarm in advance before the inversion control means is operated.
前記警報器が作動されてから所定時間経過した後、前記反転制御手段を作動させる遅延手段を備えている、ことを特徴とする歩行訓練装置。In claim 6,
A walking training apparatus comprising delay means for activating the inversion control means after a predetermined time has elapsed since the alarm was activated.
前記設定姿勢状態が、前記左右の各可動歩行板の左右方向への傾斜角度が互いに異なるものとして設定される、ことを特徴とする歩行訓練装置。In claim 1,
The walking training apparatus characterized in that the set posture state is set such that the left and right movable walking plates have different inclination angles in the left-right direction.
前記設定姿勢状態が、前記左右の可動歩行板の高さ位置が互いに異なるものとして設定されている、ことを特徴とする歩行訓練装置。In claim 1,
The walking training apparatus , wherein the set posture state is set such that height positions of the left and right movable walking boards are different from each other.
前記設定姿勢状態において、前記左右の可動歩行板がその長手方向において傾斜されており、
前記反転姿勢状態が、前記設定姿勢状態に対して該可動歩行板の長手方向における傾斜の向きが反対でかつ傾斜角度が同一となるように設定されている、
ことを特徴とする歩行訓練装置。In claim 1,
In the set posture state, the left and right movable walking plates are inclined in the longitudinal direction,
The reverse posture state is set so that the direction of the inclination in the longitudinal direction of the movable walking board is opposite to the set posture state and the inclination angle is the same.
A walking training apparatus characterized by that.
前記可動歩行板が、歩行訓練浴槽における歩行路とされている、ことを特徴とする歩行訓練装置。In any one of Claims 1 thru | or 10,
A walking training apparatus , wherein the movable walking board is a walking path in a walking training bathtub.
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