【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、タービンあるいは発電機のような高速回転かつ高荷重を受ける回転軸を支承する軸受に、回転軸のジャーナル周囲に複数個の軸受パッドを配置して形成された、ティルティングパッド軸受を使用するようにしたジャーナル軸受に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
蒸気タービン、ガスタービン等の大型回転機械の回転軸を支承する軸受で、ジャーナル外周面と軸受の摺動面との間に形成される軸受面(以下軸受面という)を形成する、複数の軸受パッドをピボットで可動支持して、回転軸のジャーナル全周に配置して形成され、回転軸の動きにそって、それぞれの軸受パッドを傾かせ、動的な油膜力で回転軸の振れまわらせようとする成分をもたせないようにした、ティルティングパッド軸受をジャーナル軸受として使用するようにした回転軸の軸受が、従来から広く用いられている。
【0003】
すなわち、軸受面に潤滑油を注入してジャーナル外周面および軸受の摺動面を潤滑するようにしたジャーナル軸受は、軸受面を潤滑する潤滑油の給油方式でみると大きく2種類に分けられ、一つは、従来から広く用いられている軸受箱の中に潤滑油を供給して、満たし、軸受面を潤滑油で浸漬するとともに、上方から摺動に使用された油等を排出するようにして、軸受面に潤滑油を浸漬循環させるようにした油浴方式(Flooded Lubrication)のジャーナル軸受であり、もう一つは、最近、供給油量低減、損失低減の点で有利なために適用が拡大しつつある、軸受面に潤滑油膜を形成して、この潤滑油膜により軸受面を潤滑するようにした直接潤滑方式(Directed Lubrication)のジャーナル軸受の2種類がある。
【0004】
本発明のジャーナル軸受は、後者の直接潤滑方式のジャーナル軸受に関するものである。
この直接潤滑方式のジャーナル軸受として、従来から使用されているティルティングパッド軸受の代表例について、図5ないし図7によって説明する。
【0005】
図5はティルティングパッド軸受の横断面図、図6は図7の矢視B−Bにおける縦断面図、図7は図5に示すティルティングパッド軸受の軸受パッドの摺動面(内周面)に設けられた溝形状と潤滑油の流れを説明するための斜視図である。これらのティルティングパッド10軸受は、回転軸1が回転することによる流体潤滑作用により、図5に示すように、下側軸受パッド2c〜2dが回転軸1の回転方向に若干傾いて荷重を支えるようにしている。
【0006】
すなわち、上側軸受パッド2a,2b、および下側軸受パッド2c,2dの4個からなる軸受パッド2は、それぞれの外周面が支持環6の内周面に内接され、両側部が油止め輪8で保持されて、回転軸1の回転方向に、ティルトできるようになっており、特に、下側軸受パッド2c〜2dは、転方向に傾いて回転軸1の荷重を支えるようにしている。
【0007】
また、軸受面3に供給される潤滑油7は、支持環6外周に配置され、支持環6を固定する、図示されていない軸受ケーシングに設けられた給油孔から支持環6の外周側に供給され、その潤滑油7は、支持環6外周に凹設された円環状の給油ポケット12により支持環6の全周に廻りこむ。
【0008】
さらに、給油ポケット12の全周に流入した潤滑油7は、その円環状の給油ポケット12と連通させて、支持環6の周方向に等ピッチの間隔を設け、径方向に挿通された給油孔と、支持環6に内接された上側軸受パッド2a,2b、および下側軸受パッド2c,2dのそれぞれ外周面から内径側にそれぞれ穿設された、上側パッド用給油ノズル4a,4bおよび下側パッド用給油ノズル4c,4dからなる給油ノズル4とを連結する、支持環6の内周側並びに上側軸受パッド2a,2b、および下側軸受パッド2c,2dの外周側に挿入された上側パッド用スリーブ5a,5bおよび下側パッド用スリーブ5c,5dからなる給油スリーブ5を介して、給油ノズル4に供給される。
【0009】
給油ノズル4に供給された潤滑油は、して、軸受パッド2上流側の摺動面9に、それぞれ回転軸1の軸心に平行に設けられた、上側パッド用給油溝11a,11bおよび下側パッド用給油11c,11dからなる給油溝11内に供給される。
さらに、給油パッド2の摺動面9に設けた給油溝11に供給された潤滑油7は、給油力と回転軸1の回転により生じるポンプ作用(油に引き込み作用)により軸受面3に流入し、回転軸1の荷重を支える油膜を回転軸1のジャーナル全周に形成する。
【0010】
このとき、油膜を形成する潤滑油7は、軸受パッド2の中央だけでなく、軸受パッド2の摺動面9幅方向全面へ供給され、軸受面3の軸方向の全面に油膜を形成する必要があるために、軸受パッド2の軸受面3の摺動面9幅方向の細長く設けた給油溝11の全体に潤滑油7が行き渡るように、給油溝11の両サイドには、チャンフャ13が設けられている。
【0011】
しかしながら、このようにして構成されたティルティングパッド軸受10を使用するようにしたジャーナル軸受においては、軸受パッド2の摺動面9に設けた給油溝11の両サイドにはチャンフャ13が設けられ、細長く設けた給油溝11全体に潤滑油7が充満するようにしているが、給油溝11への潤滑油7の供給は、軸受パッド2中央に設けた給油ノズル4のみからおこなわれるようにしているために、給油溝11中央は潤滑油7で充満するものの、給油ノズル4から遠ざかる給油溝11の両端側は油不足となり、軸受パッド2の摺動面9の両サイドが油不足となり、軸受面3の焼き付きを起す危険性がある。
【0012】
また、給油溝11の両端が油不足とならないように、給油溝11の両サイドにチャンフャ13を設けるようにしているが、この部分からジャーナル外周と支持環6の内周面との間に流出する潤滑油7は、軸受面3の潤滑には殆んど利用されず、メタル温度の低下には有効に作用せず、無駄な潤滑油7となっており、このため給油溝11には余剰の潤滑油7を供給が必要になり、供給潤滑油量低減の点から改善の必要がある。
【0013】
さらに、軸受パッド2の摺動面9に設けられる給油溝11の形状は、軸受面3に開口したものとなっているため、軸受油膜厚さとの比でみると、段差形状を形成し、このために、回転軸1の回転による潤滑油7の軸受面3への引き込み作用が有効に作用せず、潤滑油7が軸受面3に流入しにくいという不具合もある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述したジャーナルの円弧に沿って複数個の軸受パッド2を配置し、回転軸1を支承する、ティルティングパッド軸受10を使用するようにした、従来のジャーナル軸受の上述した不具合を解消するため、給油溝11の両端部においても、潤滑油不足を起すことがなく、軸受面の両サイドにおいても油不足になることがなく、焼き付きが起る危険性がなく、また、給油溝に供給した潤滑油は、全てを軸受の両サイドを含む軸受面に流出させることができ、メタル温度の低下に有効に作用させることができるので、無駄にならず供給する潤滑油量を低減できるとともに、軸受パッドの幅方向全体に潤滑油を均等になるように供給するために軸受パッドの幅方向に設ける供給流路の形状が、潤滑油膜の比でも、軸受パッドの摺動面に段差を形成するものにならず、さらには、回転軸の回転による潤滑油の引き込み作用を有効に発生させることができて、潤滑油をジャーナル外周面に設けられる軸受面に効果的に流入させることのできるジャーナル軸受を提供することを課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明のジャーナル軸受は、次の手段(1)(2)を提案するものである。
【0016】
(1)複数個の軸受パッドをジャーナルの円弧に沿って配置して形成されるティルティングパッド軸受で、回転軸を支承するようにしたジャーナル軸受において、前記軸受パッドの前記回転軸の回転上流側にそれぞれの幅方向に間隔をおいて径方向に穿設され、独立した穴径にされて軸受面に開口し、前記軸受面に新油を送り込む3個の給油ノズルと、前記給油ノズルの外径側の前記軸受パッド内を幅方向に穿設され前記給油ノズルのそれぞれに新油を送り込む油ポケットを設けると共に、前記給油ノズルの中央位置のノズル径を、両サイドのノズル径よりも大きくしたことを特徴とするジャーナル軸受である。
【0017】
なお、給油ノズルの穴径は、給油ノズル毎に可変にできるようにするとともに、軸受パッドの幅方向の選択された給油ノズルの穴径を全開かつ全閉にまで制御できるような構造のものにすることが好ましい。
【0018】
なお、油ポケットは給油ノズル以外からは軸受の内部に潤滑油を供給できない構造のものにすることが好ましい。
【0019】
このような、ティルティングパッド軸受のパッド軸受の軸受面のメタル温度は、パッド軸受の入口側の油温、油膜のせん断による発熱、および軸受パッドから周囲への放熱等により決まり、周方向および幅方向には、通常20°〜40°程度の大きな温度むらが生じる。この温度むらを低減し、ひいてはメタル最高温度を下げることは、軸受の信頼性向上の点から非常に重要である。
さらに、軸受面における油温は、当該軸受面を形成する軸受パッドの上流側に配置されている軸受パッドから流出する、温度が高くなっている潤滑油の油温と油量、および当該軸受パッドの給油ノズルから新たに流入する冷たい油の温度と油量によって支配されるものとなっており、これらの潤滑油の混ざりあい方によって影響される。
【0020】
本発明のジャーナル軸受は、前記(1)の手段により、次の作用効果を奏するものである。
(a)パッド軸受の径方向に穿設され、軸受パッドの幅方向に間隔を設けて独立した給油ノズルを配置し、給油ノズル穴径の設定により、パッド軸受の幅方向に設けられた油ポケットから独立に制御された油量が軸受面に供給されることにより、幅方向の油量が調整可能になり、幅方向での潤滑油の供給が必要な個所に、必要なだけの量の給油が行われ、パッド軸受の幅方向に最適な給油量配分にされることで、軸受面油温の分布を最適な状態とし、軸受パッドの幅方向のメタル温度分布の温度むらの少ないものにでき、メタル最高温度を低くすることができる。
【0021】
また、油ポケットに供給された潤滑油は、給油ノズルから全て軸受面に供給されるので、この点からもメタル温度の低下に効果的に作用させることができるとともに、余剰な潤滑油の供給が必要なくなり、供給油量を低減することができる。
さらに、油ポケットは、給油ノズルの外周側の軸受パッド内に穿設され、従来の給油溝のように軸受面に開口することがなく、軸受油膜厚さ比で見た場合においても、油ポケット形成による段差は、全く形成されず、回転軸の回転による給油ノズルから吐出された潤滑油の軸受面への引き込み作用が有効に作用するようになり、軸受面への潤滑油の流入がしやすくなり、ジャーナル全周の油膜の形成が良好になり、軸受パッドの摺動面又はジャーナル外周面の摩耗を軽微なものにできる。
【0022】
また、本発明のジャーナル軸受は、前記(1)の手段に加え、次の手段を提案するものである。
【0023】
(2)前記(1)に記載のジャーナル軸受において、前記回転軸の回転上流側を深くするとともに、回転下流側を浅くしたスクープ形状にされたスクープ型給油口を、前記給油ノズルの前記軸受面への開口に設けたものである。
【0024】
本発明のジャーナル軸受は、上述の作用効果(a)に加え、前記(2)の手段により、次の作用効果を奏するものである。
(b)回転軸の回転による軸受パッドの軸受面への給油ノズルの出口から流入する潤滑油の引き込みがスクープ型給油口の設置により、よりスムースに行われるので、軸受パッドの幅方向の全てにおいて軸受面の潤滑油不足が、より起りにくくなる。
【0025】
また、何等かの原因により、潤滑油の給油圧が低下し、圧力により軸受面へ流入する油量が低下するような事態が生じた場合においても、スクープ型給油口の設置により、ポンプ作用による引き込み力が増大することとなり、軸受面には潤滑に必要な油量を軸受パッドの幅方向の全てにおいて、充分に確保できるようになる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のジャーナル軸受の実施の一形態を図面にもとづき説明する。
図1は、本発明のジャーナル軸受の実施の第1形態としてのティルティングパッド軸受の横断面図、図2は図1の矢視A−Aにおける縦断面図、図3は図1に示すティルティングパッド軸受を構成する軸受パッドの斜視図である。
なお、これらの図において、図5〜図7に示す部材と同一部材には、同一符号を付し説明は省略する。
【0027】
これらの図に示すように、本実施の形態のティルティングパッド軸受20においては、潤滑油7は、ケーシング21内を貫通させた給油通路22から、支持環6の外周面に図6に示したものと同様に穿設された円環状の給油ポケット12に給油され、この給油ポケット12に充満した潤滑油7は、円環状の給油ポケット12と連通する支持環6側を貫通させた給油通路23と軸受パッド側25を貫通させた給油通路24とをつなぐための給油スリーブ5を介して、軸受パッド25内部の幅方向に穿設された油ポケット26に潤滑油7が供給される。
【0028】
なお、軸受パッド25は、従来例と同様に、ジャーナルの上方の上側軸受パッド25a,25b、下方の下側軸受パッド25c,25dの4個からなり、支持環6の内周と支持環6の内周面に内接する軸受パッド25の外周に凹設された溝に挿入されたピボット28a,28b,28c,28dにより、回転軸1の回転方向に傾動自在にして支持環6に連結されている。
【0029】
従って、支持環6の給油通路23からは、上側軸受パッド25a,25b、下側軸受25c,25dのそれぞれに貫通させた給油通路24a,24b,25に、上側パッド用給油スリーブ5a,5b、下側パッド用給油スリーブ5c,5dを介して潤滑油7が供給され、上側軸受パッド25a,25b、下側軸受パッド25c,25d内にそれぞれ穿設された、上側軸受パッド用油ポケット26a,26b、下側軸受パッド用油ポケット26c,26dのそれぞれに充填される。
【0030】
さらに、油ポケット26に充満した潤滑油7は、上側パッド用給油ノズル4a,4b、下側パッド用給油ノズル4c,4dのそれぞれを、軸受パッド25幅方向に間隔をおいて配置するようにした給油ノズル4x〜4zを通じて、軸受パッド25の摺動面9から軸受面3に供給される。
ここで、給油ノズル4x〜4zは、各々独立して潤滑油7が供給できるようにされており、それらが配置された軸方向位置の軸受面3への供給流量は、給油ノズル4x〜4zのそれぞれの径を自由に設定することで、軸受パッド25の幅方向各個所への潤滑油の供給油量7x〜7zが調整できる。
【0031】
さらに、給油ノズル4x〜4zのそれぞれ摺動面10への開口には、回転軸1の回転方向上流側を深くするとともに、回転下流側を浅くして、上流側の軸受面3から流出する潤滑油を掬いやすくした、スクープ形状にされたスクープ型給油口27が上側パッド用給油ノズル4a,4b、下側パッド用給油ノズル4c,4dのそれぞれ軸受パッド25幅方向に間隔をおいて配置するようにした給油ノズル4x〜4zの各出口に設けている。
【0032】
また、回転軸1が回転することによる、流体潤滑油作用により、上側軸受パッド25a,25b、下側軸受パッド25c,25dのそれぞれ、特に下側軸受パッド25c,25dは、従来の軸受パッド2と同様に、回転軸1の回転方向に若干傾いて、回転軸1の荷重を支える。
【0033】
次に、図4は、給油ノズル4を幅方向に間隔を設けて複数配置するようにした、給油ノズル4x〜4zの開度、および給油ノズルの数を変えたときのパッド表面の油の充満状況を模式的に示す図である。
【0034】
図4(a)に示すように、回転軸1への負荷が小さい場合には、例えば、軸受パッド25の幅方向に3個設けた給油ノズル4x〜4zのうちの中央位置の給油ノズル4yからのみ潤滑油7を供給するようにし、軸受面3に潤滑油を供給する他の給油ノズル4x,4zを閉鎖することにより、負荷に応じた油量に供給量を絞ることができる。
【0035】
また、図4(b)に示すように、中央位置の給油ノズル4yのノズル径を、両サイドの給油ノズル4x,4zのノズル径よりも比較的大きくして、給油ノズル4等から供給する油量を多めにし、両サイドの給油ノズル4x,4zから軸受面3への潤滑油7の供給量を少くして、両サイドの油量を少なくするようにして、軸受面3の幅方向に均等の膜厚の油膜を形成するようにすることもできる。
【0036】
さらに、図4(c)に示すように、軸受パッド25の軸方向の給油ノズル4の数を図4(a)、図4(b)に示す3個以上に増すことで、さらに細かく軸受面3幅方向の油量を均等に配分し、より均一にされた膜厚の油膜を幅方向に形成することもできる。
【0037】
したがって、本実施の形態のジャーナル軸受では、幅方向での潤滑油7の供給が、必要な個所に必要なだけの潤滑油7を給油し、軸受面3の幅方向に最適な給油量配分にすることで、軸受面3の幅方向の油温の分布を最適な状態とし、メタル温度分布の温度むらの低減およびメタル最高温度を低くすることができる。
【0038】
さらに、油ポケット26に供給された潤滑油7の全ては、軸受面3に供給されるので、潤滑油7が無駄にならず供給油量を低減することができるとともに、油ポケット26が軸受面3に直接開口しないので、軸受パッド25の摺動面には油膜厚さ程度の段差が生じることもなく、回転軸6による潤滑油7の軸受面への引込みが増大する。
また、軸受面3への給油ノズル4の出口に設けたスクープ型給油口27の設置により、回転軸1の回転による潤滑油の軸受面3への引き込みがさらに増大することになり、軸受面3には潤滑に必要な油量を充分に確保できる。
【0039】
以上説明したように、本実施の形態のジャーナル軸受によれば、
(1)軸受パッド25上流側(幅方向)に独立した穴径の複数の給油パッド給油通路24を設けることにより、幅方向の給油量が調整できるので、従来の一本溝タイプの給油ノズル4の欠点である軸受パッド25両サイドの油不足を解消することができる。
【0040】
また、幅方向の給油量を独立して配分できるので、上流側軸受パッド25からの高温油の流入と供給新油との混合によって決まる軸受パッド25の幅方向入口温度を所定の分布にすることができる。
それにより、メタル温度が高くなる個所に多くの潤滑油7を供給し、メタル温度の低い個所は油量を絞ることで、メタル最高温度の低減および油量の低減が可能となる。
また、現状と同等のメタル温度レベルを許容する場合には、油量の大幅な低減が可能である。
【0041】
(2)給油された潤滑油7は、ほとんどが軸受パッド25の摺動面9に供給され、メタル温度低減に効率的に使われるので、少ない油量でメタル温度の低い軸受が実現できる。
【0042】
(3)軸受パッド25の軸受面3への出口にスクープ型給油口27を設けるこで、回転軸1の回転による潤滑油7の軸受面3への引き込みを効果的かつ安定して行うことができる。
【0043】
また、給油圧が低下した場合でも、軸受面3への潤滑に必要な油量が充分確保できるため、軸受面3の焼き付きを回避し安定した軸受特性を保持することが可能となる。
【0044】
【発明の効果】
本発明のジャーナル軸受は、複数個の軸受パッドをジャーナルの円弧に沿って配置して形成されるティルティングパッド軸受で、回転軸を支承するようにしたジャーナル軸受において、前記軸受パッドの前記回転軸の回転上流側にそれぞれの幅方向に間隔をおいて径方向に穿設され、独立した穴径にされて軸受面に開口し、前記軸受面に新油を送り込む給油ノズルと、前記給油ノズルの外径側の前記軸受パッド内を幅方向に穿設され前記給油ノズルのそれぞれに新油を送り込む油ポケットを設けると共に、前記給油ノズルの中央位置のノズル径を、両サイドのノズル径よりも大きくしたものである。
【0045】
これにより、パッド軸受の径方向に穿設され、軸受パッドの幅方向に間隔を設けて独立した給油ノズルを配置し、給油ノズル穴径の設定により、パッド軸受の幅方向に設けられた油ポケットから独立した油量が調整可能にして軸受面に供給されることにより、幅方向での潤滑油の供給が必要な個所に必要な軸受面に必要な量の給油が行われ、パッド軸受の幅方向に最適な給油量配分にすることで、軸受パッド入口油温の分布を最適な状態とし、メタル温度分布の温度むら低減およびメタル最高温度を低くすることができる。
【0046】
また、油ポケットに供給された潤滑油は、給油ノズルかつ全て軸受面に供給されるので、この点からもメタル温度の低下に効果的に作用させることができるので、余剰な潤滑油の供給が必要なくなり油量を低減することができる。
さらに、油ポケットは給油ノズルの外周側の軸受パッド内に穿設され給油溝のように軸受面に開口部が露出せず、軸受油膜厚さ比で見た場合においても、段差が形成されず、回転軸の回転による給油ノズルから吐出された潤滑油の引き込み作用が有効に作用するようになり、軸受面への潤滑油の流入がしやすくなる。
【0047】
また、本発明は、前記ジャーナル軸受において、前記回転軸の回転上流側を深くするとともに、回転下流側を浅くしたスクープ形状にされたスクープ型給油口を、前記給油ノズルの前記軸受面への開口に設けたものである。
【0048】
これにより、回転軸の回転による軸受パッドの軸受面への給油ノズルの出口から流入する潤滑油の引き込みが、よりスムースに行われるので、軸受面の潤滑油不足になりにくくなる。
【0049】
また、給油圧が低下し、圧力により軸受面へ流入する油量が低下した場合でも、スクープ型給油口の設置によるポンプ作用により引き込み力が増大することとなり、軸受面の潤滑に必要な油量を充分に確保できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のジャーナル軸受の実施の第1形態としてのティルティングパッド軸受の横断面図、
【図2】図1の矢視A−Aにおける縦断面図、
【図3】図1に示すティルティングパッド軸受を構成する軸受パッドの斜視図、
【図4】給油ノズルの幅方向に間隔を設け、複数設けられたノズルの開度およびノズルの数をかえたときのパッド表面の油の充満状況を模式的に示す図で、図4(a)は負荷が小さい場合に、軸受パッドの幅方向に3個設けた給油ノズルのうちの中央位置の給油ノズル4yからのみ潤滑油を供給する場合を示す図、図4(b)は中央位置の給油ノズルのノズル径を両サイドのノズル径よりも比較的大きくして油量を多めにし、両サイドの給油のノズル径を小さくして軸受面両サイドの油量を少なくして供給する場合を示す図、図4(c)は軸受パッド5の軸方向の給油ノズルの数を図4(a)、図4(b)に示すものより増すことで、さらに細かく軸受面3幅方向の油量を配分するようにした場合を示す図、
【図5】従来のティルティングパッド軸受の横断面図、
【図6】図5に示す矢視B−Bにおける縦断面図、
【図7】図5に示すティルティングパッド軸受の軸受パッドの摺動面(内周面)に設けられた溝形状と潤滑油の流れを説明するための斜視図である。
【符号の説明】
1 回転軸
2 軸受パッド
2a,2b 上側軸受パッド
2c,2d 下側軸受パッド
3 軸受面
4,4x,4y,4z 給油ノズル
4a,4b 上側パッド用給油ノズル
4c,4d 下側パッド用給油ノズル
5 給油スリーブ
5a,5b 上側パッド用給油スリーブ
5c,5d 下側パッド用給油スリーブ
6 支持環
7 潤滑油
7′ 排油
7x〜7y 軸受面幅方向の潤滑油量
8 油止め輪
9 摺動面
10 ティルティングパッド軸受
11 給油溝
11a,11b 上側パッド用給油溝
11c,11d 下側パッド用給油溝
12 給油ポケット
13 チャンフャ
20 ティルティングパッド軸受
21 ケーシング
22 (ケーシング)給油通路
23 (支持環)給油通路
24 (軸受パッド)給油通路
24a,24b 上側軸受パッド用給油通路
24c,24d 下側軸受パッド用給油通路
25 軸受パッド
25a,25b 上側軸受パッド
25c,25d 下側軸受パッド
26 油ポケット
27 スクープ型給油口
28a,28b,28c,28d ピボット[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a tilting pad formed by arranging a plurality of bearing pads around a journal of a rotating shaft on a bearing that supports a rotating shaft that receives a high speed rotation and a high load, such as a turbine or a generator. The present invention relates to a journal bearing that uses a bearing.
[0002]
[Prior art]
A plurality of bearings that support a rotating shaft of a large-scale rotating machine such as a steam turbine or a gas turbine, and that form a bearing surface (hereinafter referred to as a bearing surface) formed between the outer peripheral surface of the journal and the sliding surface of the bearing. The pad is movable and supported by a pivot, and is arranged around the journal of the rotating shaft. The bearing pads are tilted according to the movement of the rotating shaft, and the rotating shaft is shaken by dynamic oil film force. 2. Description of the Related Art Conventionally, a rotary shaft bearing that uses a tilting pad bearing as a journal bearing so as not to have a component to be used has been widely used.
[0003]
That is, journal bearings in which lubricating oil is injected into the bearing surface to lubricate the outer peripheral surface of the journal and the sliding surface of the bearing are roughly divided into two types in terms of the lubricating oil supply method for lubricating the bearing surface. The first is to supply and fill the lubricating oil in a bearing box that has been widely used so far, so that the bearing surface is immersed in the lubricating oil, and the oil used for sliding is discharged from above. This is an oil bath type journal bearing in which lubricating oil is immersed and circulated on the bearing surface, and the other is recently applied because it is advantageous in terms of reducing the amount of oil supplied and reducing loss. 2 of a direct lubrication type journal bearing in which a lubricating oil film is formed on the bearing surface and the bearing surface is lubricated by this lubricating oil film. There is a kind.
[0004]
The journal bearing of the present invention relates to the latter direct lubrication type journal bearing.
As a direct lubrication type journal bearing, a typical example of a tilting pad bearing conventionally used will be described with reference to FIGS.
[0005]
5 is a transverse sectional view of the tilting pad bearing, FIG. 6 is a longitudinal sectional view taken along the line BB in FIG. 7, and FIG. 7 is a sliding surface (inner peripheral surface) of the bearing pad of the tilting pad bearing shown in FIG. FIG. 3 is a perspective view for explaining a groove shape provided in () and a flow of lubricating oil. In these tilting pad 10 bearings, the lower bearing pads 2c to 2d are slightly inclined in the rotational direction of the rotating shaft 1 to support the load, as shown in FIG. I am doing so.
[0006]
That is, the four bearing pads 2 consisting of the upper bearing pads 2a and 2b and the lower bearing pads 2c and 2d are inscribed in the inner peripheral surface of the support ring 6, and both sides are oil retaining rings. 8, and can be tilted in the rotational direction of the rotary shaft 1. In particular, the lower bearing pads 2 c to 2 d are inclined in the rolling direction to support the load of the rotary shaft 1.
[0007]
Further, the lubricating oil 7 supplied to the bearing surface 3 is disposed on the outer periphery of the support ring 6 and supplied to the outer peripheral side of the support ring 6 from an oil supply hole provided in a bearing casing (not shown) that fixes the support ring 6. The lubricating oil 7 travels around the entire circumference of the support ring 6 by means of an annular oil supply pocket 12 recessed in the outer periphery of the support ring 6.
[0008]
Further, the lubricating oil 7 that has flowed into the entire circumference of the oil supply pocket 12 communicates with the annular oil supply pocket 12, has an equal pitch interval in the circumferential direction of the support ring 6, and is provided with an oil supply hole inserted in the radial direction. And upper pad oiling nozzles 4a, 4b and lower side bored from the outer peripheral surfaces of the upper bearing pads 2a, 2b and the lower bearing pads 2c, 2d inscribed in the support ring 6 to the inner diameter side, respectively. For the upper pad inserted into the inner peripheral side of the support ring 6 and the outer peripheral side of the upper bearing pads 2a, 2b and the lower bearing pads 2c, 2d, which are connected to the fuel nozzle 4 comprising the pad fuel nozzles 4c, 4d. The oil is supplied to the oil supply nozzle 4 through an oil supply sleeve 5 including sleeves 5a and 5b and lower pad sleeves 5c and 5d.
[0009]
The lubricating oil supplied to the oil supply nozzle 4 is then provided on the sliding surface 9 on the upstream side of the bearing pad 2 in parallel with the upper pad oil supply grooves 11a and 11b and the lower oil supply grooves 11a and 11b, respectively. The oil is supplied into the oil supply groove 11 including the side pad oil supply 11c, 11d.
Further, the lubricating oil 7 supplied to the oil supply groove 11 provided on the sliding surface 9 of the oil supply pad 2 flows into the bearing surface 3 due to the oil supply force and the pump action (the action of drawing oil) generated by the rotation of the rotary shaft 1. An oil film that supports the load of the rotary shaft 1 is formed on the entire circumference of the journal of the rotary shaft 1.
[0010]
At this time, the lubricating oil 7 that forms the oil film is supplied not only to the center of the bearing pad 2 but also to the entire sliding surface 9 in the width direction of the bearing pad 2, and it is necessary to form the oil film on the entire axial surface of the bearing surface 3. Therefore, on both sides of the oil supply groove 11, the chambers 13 are provided so that the lubricant oil 7 is distributed over the whole of the oil supply groove 11 provided in the width direction of the sliding surface 9 of the bearing surface 3 of the bearing pad 2. It has been.
[0011]
However, in the journal bearing using the tilting pad bearing 10 configured as described above, the chamfers 13 are provided on both sides of the oil supply groove 11 provided on the sliding surface 9 of the bearing pad 2, Although the lubricating oil 7 is filled in the entire elongated oil supply groove 11, the supply of the lubricating oil 7 to the oil supply groove 11 is performed only from the oil supply nozzle 4 provided in the center of the bearing pad 2. Therefore, although the center of the oil supply groove 11 is filled with the lubricating oil 7, both ends of the oil supply groove 11 moving away from the oil supply nozzle 4 are short of oil, and both sides of the sliding surface 9 of the bearing pad 2 are short of oil. There is a risk of seizure of 3.
[0012]
In addition, the chamfers 13 are provided on both sides of the oil supply groove 11 so that both ends of the oil supply groove 11 do not run out of oil, but the oil flows out from this portion between the outer periphery of the journal and the inner peripheral surface of the support ring 6. The lubricating oil 7 to be used is hardly used for the lubrication of the bearing surface 3, and does not act effectively on the decrease in the metal temperature, and is a useless lubricating oil 7. Therefore, it is necessary to improve the amount of lubricating oil supplied.
[0013]
Furthermore, since the shape of the oil supply groove 11 provided in the sliding surface 9 of the bearing pad 2 is an opening in the bearing surface 3, a step shape is formed in comparison with the bearing oil film thickness. For this reason, the pulling-in action of the lubricating oil 7 to the bearing surface 3 due to the rotation of the rotating shaft 1 does not work effectively, and there is a problem that the lubricating oil 7 is difficult to flow into the bearing surface 3.
[0014]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention eliminates the above-mentioned problems of the conventional journal bearing in which a plurality of bearing pads 2 are arranged along the arc of the above-described journal and the tilting pad bearing 10 that supports the rotating shaft 1 is used. In order to solve this problem, there is no shortage of lubricating oil at both ends of the oil supply groove 11, no oil shortage at both sides of the bearing surface, no risk of seizure, and the oil supply groove. All of the lubricating oil supplied to the cylinder can flow out to the bearing surface including both sides of the bearing and can effectively act to lower the metal temperature, so that the amount of lubricating oil supplied can be reduced without being wasted. In addition, the shape of the supply flow path provided in the width direction of the bearing pad in order to supply the lubricating oil evenly in the entire width direction of the bearing pad has a step on the sliding surface of the bearing pad even in the ratio of the lubricating oil film. Furthermore, it is possible to effectively generate the lubricating oil pull-in action by the rotation of the rotating shaft, and to effectively flow the lubricating oil into the bearing surface provided on the outer peripheral surface of the journal. It is an object to provide a journal bearing that can be used.
[0015]
[Means for Solving the Problems]
For this reason, the journal bearing of the present invention proposes the following means (1) and (2) .
[0016]
(1) a plurality of bearing pads in tilting pad bearing which is formed located along an arc of the journal, the journal bearing which is adapted for supporting the rotation shaft, the rotation of the rotary shaft of the bearing pads is drilled radially at intervals in the width direction of the flow side Niso respectively, they are in separate hole diameter and open to the shaft receiving surface, and three filling nozzle feeding the new oil to the bearing surface , The inside of the bearing pad on the outer diameter side of the oil supply nozzle is provided in the width direction and provided with an oil pocket for feeding new oil to each of the oil supply nozzles, and the nozzle diameter at the center position of the oil supply nozzle is set on both sides. The journal bearing is characterized by being larger than the nozzle diameter .
[0017]
The hole diameter of the oil nozzle is variable for each oil nozzle, and the hole diameter of the oil nozzle selected in the width direction of the bearing pad is controlled to be fully open and fully closed. It is preferable to do.
[0018]
In addition, it is preferable that the oil pocket has a structure in which the lubricating oil cannot be supplied into the bearing from other than the oil supply nozzle.
[0019]
Such metal temperature of the bearing surface of the pad bearing the tilting pad bearing, the inlet side of the oil temperature of the pad bearing, heat generation due to shearing of the oil film, determined by the radiation or the like to ambient and the bearing pad in the circumferential direction In the width direction, large temperature irregularities of about 20 ° to 40 ° usually occur. It is very important from the viewpoint of improving the reliability of the bearing to reduce the temperature unevenness and thus lower the maximum metal temperature.
Furthermore, the oil temperature at the bearing surface flows out from the bearing pad arranged on the upstream side of the bearing pad that forms the bearing surface, the temperature and amount of the lubricating oil that is high, and the bearing pad. This is governed by the temperature and amount of cold oil newly flowing from the oil supply nozzle, and is affected by how these lubricating oils are mixed.
[0020]
Journal bearing of the present invention, by means of (1), in which the following beneficial operational effects are obtained.
(A) Oil pockets provided in the width direction of the pad bearing according to the setting of the diameter of the oil supply nozzle hole, in which an independent oil supply nozzle is provided in the radial direction of the pad bearing and spaced apart in the width direction of the bearing pad. The amount of oil controlled independently from the oil supply is supplied to the bearing surface, making it possible to adjust the amount of oil in the width direction, and supplying the required amount of oil to the location where lubricating oil supply in the width direction is required. The oil distribution is optimized in the width direction of the pad bearing, so that the oil temperature distribution on the bearing surface can be optimized and the metal temperature distribution in the width direction of the bearing pad can be reduced. The maximum metal temperature can be lowered.
[0021]
In addition, since all the lubricating oil supplied to the oil pocket is supplied to the bearing surface from the oil supply nozzle, it is possible to effectively act to lower the metal temperature also from this point, and supply of excess lubricating oil is prevented. This is unnecessary and the amount of oil supplied can be reduced.
In addition, the oil pocket is drilled in the bearing pad on the outer peripheral side of the oil supply nozzle, and does not open to the bearing surface as in the conventional oil supply groove. No step due to the formation is formed at all, and the drawing action of the lubricating oil discharged from the oiling nozzle by the rotation of the rotating shaft to the bearing surface is effective, and it is easy for the lubricating oil to flow into the bearing surface Thus, the formation of the oil film on the entire circumference of the journal is improved, and the wear of the sliding surface of the bearing pad or the outer circumferential surface of the journal can be reduced.
[0022]
Moreover, the journal bearing of the present invention, in addition to the means of (1), is to propose the following means.
[0023]
(2) In the journal bearing according to (1), wherein with deep rotation upstream side of the rotary shaft, a scoop-type filler opening rotation downstream shallow the scan Koop shape, the said dispensing nozzle It is provided in the opening to the bearing surface .
[0024]
The journal bearing of the present invention exhibits the following operational effects by means of the above ( 2 ) in addition to the operational effects (a) described above.
(B) Since the lubrication oil flowing from the outlet of the oil supply nozzle to the bearing surface of the bearing pad by the rotation of the rotating shaft is smoothly performed by the installation of the scoop type oil supply port, in all the width directions of the bearing pad Lack of lubricating oil on the bearing surface is less likely to occur.
[0025]
Even if the oil supply pressure of the lubricating oil decreases for some reason and the amount of oil flowing into the bearing surface decreases due to the pressure, the scoop-type oil filler opening will The pull-in force increases, and the bearing surface can sufficiently secure the amount of oil necessary for lubrication in all the width directions of the bearing pad.
[0026]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of a journal bearing of the present invention will be described with reference to the drawings.
1 is a transverse sectional view of a tilting pad bearing as a first embodiment of a journal bearing according to the present invention, FIG. 2 is a longitudinal sectional view taken along the line AA in FIG. 1, and FIG. 3 is a till shown in FIG. It is a perspective view of the bearing pad which comprises a ting pad bearing.
In these drawings, the same members as those shown in FIGS. 5 to 7 are designated by the same reference numerals and description thereof is omitted.
[0027]
As shown in these drawings, in the tilting pad bearing 20 of the present embodiment, the lubricating oil 7 is shown in FIG. 6 on the outer peripheral surface of the support ring 6 from the oil supply passage 22 penetrating the casing 21. Lubricating oil 7 filled in an annular oil supply pocket 12 formed in the same manner as the one and filled in the oil supply pocket 12 passes through the side of the support ring 6 communicating with the annular oil supply pocket 12. The lubricating oil 7 is supplied to an oil pocket 26 formed in the width direction inside the bearing pad 25 through an oil supply sleeve 5 for connecting the oil supply passage 24 penetrating the bearing pad side 25.
[0028]
As in the conventional example, the bearing pad 25 is composed of four upper bearing pads 25a and 25b above the journal and lower lower bearing pads 25c and 25d below the journal, and the inner periphery of the support ring 6 and the support ring 6 The pivots 28a, 28b, 28c, and 28d inserted into grooves recessed in the outer periphery of the bearing pad 25 inscribed in the inner peripheral surface are connected to the support ring 6 so as to be tiltable in the rotational direction of the rotary shaft 1. .
[0029]
Accordingly, from the oil supply passage 23 of the support ring 6 to the oil supply passages 24a, 24b, 25 penetrating the upper bearing pads 25a, 25b and the lower bearings 25c, 25d, the upper pad oil supply sleeves 5a, 5b, Lubricating oil 7 is supplied through the side pad oil supply sleeves 5c and 5d, and the upper bearing pad oil pockets 26a and 26b are formed in the upper bearing pads 25a and 25b and the lower bearing pads 25c and 25d, respectively. Each of the lower bearing pad oil pockets 26c, 26d is filled.
[0030]
Further, in the lubricating oil 7 filled in the oil pocket 26, the upper pad oil supply nozzles 4a and 4b and the lower pad oil supply nozzles 4c and 4d are arranged at intervals in the bearing pad 25 width direction. The oil is supplied from the sliding surface 9 of the bearing pad 25 to the bearing surface 3 through the oil supply nozzles 4x to 4z.
Here, each of the oil supply nozzles 4x to 4z can supply the lubricating oil 7 independently, and the supply flow rate to the bearing surface 3 at the axial position where they are arranged is the oil supply nozzles 4x to 4z. By freely setting the respective diameters, it is possible to adjust the supply amount 7x to 7z of the lubricating oil to each part in the width direction of the bearing pad 25.
[0031]
Further, in the openings to the sliding surfaces 10 of the oil supply nozzles 4x to 4z, the lubricating oil flowing out from the upstream bearing surface 3 is made deeper at the upstream side in the rotational direction of the rotating shaft 1 and shallower at the downstream side of the rotational shaft. Scoop-type oil supply ports 27 in a scoop shape, which facilitates oiling, are arranged at intervals in the width direction of the bearing pad 25 of the upper pad oil supply nozzles 4a, 4b and the lower pad oil supply nozzles 4c, 4d. It is provided at each outlet of the refueling nozzles 4x to 4z.
[0032]
Further, due to the action of fluid lubricating oil caused by the rotation of the rotary shaft 1, the upper bearing pads 25a and 25b and the lower bearing pads 25c and 25d, respectively, particularly the lower bearing pads 25c and 25d are different from the conventional bearing pads 2. Similarly, the load of the rotating shaft 1 is supported by slightly tilting in the rotating direction of the rotating shaft 1.
[0033]
Next, FIG. 4 shows the filling of the oil on the pad surface when the number of the oil supply nozzles 4x to 4z and the number of the oil supply nozzles are changed, in which a plurality of the oil supply nozzles 4 are arranged at intervals in the width direction. It is a figure which shows a condition typically.
[0034]
As shown in FIG. 4A, when the load on the rotary shaft 1 is small, for example, from the oil supply nozzle 4y at the center position among the three oil supply nozzles 4x to 4z provided in the width direction of the bearing pad 25. By supplying only the lubricating oil 7 and closing the other oil supply nozzles 4x and 4z for supplying the lubricating oil to the bearing surface 3, the supply amount can be reduced to the oil amount corresponding to the load.
[0035]
Also, as shown in FIG. 4B, the oil supplied from the oil supply nozzle 4 or the like by making the nozzle diameter of the oil supply nozzle 4y at the center position relatively larger than the nozzle diameters of the oil supply nozzles 4x and 4z on both sides. Evenly in the width direction of the bearing surface 3 by increasing the amount, reducing the supply amount of the lubricating oil 7 from the oil supply nozzles 4x, 4z on both sides to the bearing surface 3, and reducing the oil amount on both sides. It is also possible to form an oil film having a thickness of.
[0036]
Further, as shown in FIG. 4 (c), the number of the oil supply nozzles 4 in the axial direction of the bearing pad 25 is increased to three or more as shown in FIGS. It is also possible to evenly distribute the amount of oil in the three width directions and form an oil film with a more uniform thickness in the width direction.
[0037]
Therefore, in the journal bearing according to the present embodiment, the supply of the lubricating oil 7 in the width direction supplies only the necessary amount of the lubricating oil 7 to the necessary portions, so that the optimal amount of oil distribution in the width direction of the bearing surface 3 is achieved. By doing so, the oil temperature distribution in the width direction of the bearing surface 3 can be made to be in an optimum state, the temperature unevenness of the metal temperature distribution can be reduced, and the maximum metal temperature can be lowered.
[0038]
Furthermore, since all of the lubricating oil 7 supplied to the oil pocket 26 is supplied to the bearing surface 3, the lubricating oil 7 is not wasted and the amount of supplied oil can be reduced. 3 does not directly open, so that there is no level difference of oil film thickness on the sliding surface of the bearing pad 25, and the retraction of the lubricating oil 7 to the bearing surface by the rotating shaft 6 increases.
Further, the installation of the scoop type oil supply port 27 provided at the outlet of the oil supply nozzle 4 to the bearing surface 3 further increases the amount of the lubricating oil drawn into the bearing surface 3 due to the rotation of the rotary shaft 1. It is possible to secure a sufficient amount of oil necessary for lubrication.
[0039]
As explained above, according to the journal bearing of the present embodiment,
(1) Since the oil supply amount in the width direction can be adjusted by providing a plurality of oil pad oil supply passages 24 having independent hole diameters on the upstream side (width direction) of the bearing pad 25, the conventional single groove type oil supply nozzle 4 can be adjusted. The shortage of oil on both sides of the bearing pad 25, which is a disadvantage of the above, can be solved.
[0040]
Further, since the amount of oil supply in the width direction can be independently distributed, the inlet temperature in the width direction of the bearing pad 25 determined by the mixing of the high-temperature oil inflow from the upstream bearing pad 25 and the supplied new oil is set to a predetermined distribution. Can do.
As a result, a large amount of lubricating oil 7 is supplied to locations where the metal temperature is high, and the amount of oil is reduced in locations where the metal temperature is low, so that the maximum metal temperature and the amount of oil can be reduced.
Moreover, when the metal temperature level equivalent to the present condition is permitted, the oil amount can be significantly reduced.
[0041]
(2) Since most of the supplied lubricating oil 7 is supplied to the sliding surface 9 of the bearing pad 25 and is used efficiently for reducing the metal temperature, a bearing having a low metal temperature can be realized with a small amount of oil.
[0042]
(3) By providing the scoop-type oil supply port 27 at the outlet of the bearing pad 25 to the bearing surface 3, the lubricating oil 7 can be effectively and stably drawn into the bearing surface 3 by the rotation of the rotary shaft 1. it can.
[0043]
Further, even when the supply hydraulic pressure is lowered, a sufficient amount of oil necessary for lubrication to the bearing surface 3 can be secured, so that seizure of the bearing surface 3 can be avoided and stable bearing characteristics can be maintained.
[0044]
【The invention's effect】
Journal bearing of the present invention is a tilting pad bearing which is formed by arranging along a multi several bearing pads in a circular arc of the journal, the journal bearing which is adapted for supporting the rotation shaft, the rotation of the bearing pads drilled in the width direction of the axis of rotation on the upstream side Niso respectively radially spaced, fueling nozzle opens into the bearing surface is a separate hole diameter, feed the new oil to the bearing surface If, provided with an oil pocket to feed new oil to each of the said dispensing nozzle is drilled through the bearing pad in the width direction of the outer diameter side of the oil supply nozzle, the nozzle diameter of the central position of the oil supply nozzle, both sides This is larger than the nozzle diameter .
[0045]
As a result, the oil pockets are provided in the width direction of the pad bearing by setting the oil supply nozzle hole diameter by arranging the independent oil supply nozzles in the radial direction of the pad bearing and providing an interval in the width direction of the bearing pad. The amount of oil that is independent of the oil is supplied to the bearing surface in an adjustable manner, so that the required amount of oil is supplied to the bearing surface where it is necessary to supply the lubricating oil in the width direction. By allocating the optimal oil supply amount in the direction, the distribution of the oil temperature at the bearing pad inlet can be optimized, the temperature unevenness of the metal temperature distribution can be reduced, and the maximum metal temperature can be lowered.
[0046]
In addition, since the lubricating oil supplied to the oil pocket is all supplied to the oil supply nozzle and the bearing surface, it is possible to effectively act on the reduction of the metal temperature from this point. The oil amount can be reduced because it is not necessary.
Furthermore, the oil pocket is drilled in the bearing pad on the outer peripheral side of the oil supply nozzle, and the opening is not exposed on the bearing surface like the oil supply groove, and no step is formed even when viewed from the ratio of the bearing oil film thickness. The pulling-in action of the lubricating oil discharged from the oil supply nozzle due to the rotation of the rotating shaft is effective, and the lubricating oil easily flows into the bearing surface.
[0047]
Further, the present invention provides a scoop-type oil supply port having a scoop shape in which the rotation upstream side of the rotating shaft is deepened and the rotation downstream side is shallowed in the journal bearing , the opening to the bearing surface of the oil supply nozzle Is provided .
[0048]
As a result, the lubricating oil flowing from the outlet of the oil supply nozzle to the bearing surface of the bearing pad by the rotation of the rotating shaft is more smoothly drawn, so that the lubricating oil on the bearing surface is less likely to be insufficient.
[0049]
In addition, even if the oil supply pressure decreases and the amount of oil flowing into the bearing surface due to pressure decreases, the pulling force increases due to the pump action due to the installation of the scoop-type oil supply port, and the amount of oil required for bearing surface lubrication Can be secured sufficiently.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of a tilting pad bearing as a first embodiment of a journal bearing according to the present invention;
2 is a longitudinal sectional view taken along the line AA in FIG.
FIG. 3 is a perspective view of a bearing pad constituting the tilting pad bearing shown in FIG.
FIG. 4 is a diagram schematically showing the state of oil filling on the pad surface when intervals are provided in the width direction of the oil supply nozzles and the opening degree and the number of nozzles of a plurality of nozzles are changed. ) Is a diagram showing a case where the lubricating oil is supplied only from the central oil supply nozzle 4y among the three oil supply nozzles provided in the width direction of the bearing pad when the load is small, and FIG. When the oil supply nozzle diameter is relatively larger than the nozzle diameter on both sides to increase the amount of oil, and the oil supply nozzle on both sides is reduced to reduce the oil amount on both sides of the bearing surface. FIG. 4 (c) shows an increase in the number of oil supply nozzles in the axial direction of the bearing pad 5 as compared with those shown in FIG. 4 (a) and FIG. 4 (b). A diagram showing a case where distribution is made,
FIG. 5 is a cross-sectional view of a conventional tilting pad bearing,
6 is a longitudinal sectional view taken along the line BB shown in FIG.
7 is a perspective view for explaining the groove shape provided on the sliding surface (inner peripheral surface) of the bearing pad of the tilting pad bearing shown in FIG. 5 and the flow of the lubricating oil. FIG.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Rotating shaft 2 Bearing pad 2a, 2b Upper bearing pad 2c, 2d Lower bearing pad 3 Bearing surface 4, 4x, 4y, 4z Lubrication nozzle 4a, 4b Upper pad lubrication nozzle 4c, 4d Lower pad lubrication nozzle 5 Lubrication Sleeves 5a, 5b Upper pad oiling sleeves 5c, 5d Lower pad oiling sleeve 6 Support ring 7 Lubricating oil 7 'Drained oil 7x to 7y Lubricating oil amount 8 in the bearing surface width direction Oil retaining ring 9 Sliding surface 10 Tilting Pad bearing 11 Oil supply groove 11a, 11b Upper pad oil supply groove 11c, 11d Lower pad oil supply groove 12 Oil supply pocket 13 Chamfer 20 Tilting pad bearing 21 Casing 22 (Case) Oil supply passage 23 (Support ring) Oil supply passage 24 (Bearing) Pad) Oil supply passages 24a, 24b Oil supply passages for upper bearing pads 24c, 24d Oil supply for lower bearing pads Road 25 bearing pads 25a, 25b upper bearing pads 25c, 25d lower bearing pad 26 oil pocket 27 scoop-type filler opening 28a, 28b, 28c, 28d pivot