JP3632376B2

JP3632376B2 - Method for adjusting the coating amount of continuously molten metal-plated steel strip

Info

Publication number: JP3632376B2
Application number: JP15348897A
Authority: JP
Inventors: 直人上野; 高広菅野; 衛田渕; 祐弘飯田
Original assignee: JFE Steel Corp
Current assignee: JFE Steel Corp
Priority date: 1997-06-11
Filing date: 1997-06-11
Publication date: 2005-03-23
Anticipated expiration: 2017-06-11
Also published as: JPH111756A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、鋼帯に連続的に溶融金属めっきを施す際のめっき付着量の制御方法に係り、とくにエッジオーバーコートの防止方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
鋼帯に連続的に溶融金属をめっきする連続溶融金属めっき法においては、図３に示すように、焼鈍炉（図示せず）で熱処理された鋼帯１は、鋼帯の酸化を防止する目的で設置されたスナウト３を通り無酸化で溶融金属めっき浴８に導かれシンクロール４により進行方向を変更される。ついでサポートロール５により反り等を矯正され平坦な形状とされるとともに振動を抑制されて溶融金属めっき浴８を通過し表面に溶融金属めっきを施されている。
【０００３】
溶融金属めっきにおいては、溶融金属の付着量を調整するために、ガスワイピング法が用いられている。このガスワイピングにより、余分なめっきを掻き落とし鋼帯表裏面および幅方向に均一なめっき付着量としている。
このガスワイピング法は、鋼帯１を挟んでワイピングノズル６、６を対向配設し、鋼帯１の表裏面に向けてほぼ直角に噴出ガスを吹き付け鋼帯１両面上の余分な溶融金属を払拭するというものである。しかしながら、このようなガスワイピング法では、鋼帯１の両側エッジ部の溶融金属が鋼帯中央部に比べ払拭されがたいため、いわゆるエッジオーバーコートと呼ばれる鋼帯両エッジ部のめっき目付量が中央部にくらべ多くなる現象が生じる。このエッジオーバーコートが顕著になると、鋼帯を巻き取りコイルとする際にエッジ部の巻き膨れ（ビルドアップ）が発生する。
【０００４】
鋼帯幅方向でのめっき付着量の不均一の主な原因は、鋼帯エッジ部での局所的な噴出ガス流密度が中央部に比較して減少することによりめっき付着量が増加することにある。鋼帯エッジ部での局所的な噴出ガス流密度を中央部と同等のものにするには、鋼帯エッジの外側に鋼帯を付加延長するものとして、整流板７を設けることが有効であると言われている。しかし、整流板のみの設置では、ワイピングガスにより飛ばされた溶融金属が整流板のエッジ部に付着堆積するため、整流板を鋼帯に近接して設置すると、整流板に付着した溶融金属粉が鋼帯エッジ部と接触し鋼帯表面に溶融金属付着の外観不良を発生させるという問題があった。
【０００５】
この問題に対し、例えば特公平６−３９６７８号公報には、ワイピングノズルに加えて、鋼帯エッジ部近傍の幅方向延長面上に整流板を設け、さらに整流板の内側端部と鋼帯エッジ部との間にエッジワイピングノズルを設けたガスワイピング装置が提案されている。エッジワイピングノズルは、ガスを噴出させ、鋼帯幅方向外側に向かって溶融金属が飛散するのを抑制する目的で設置されている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、鋼帯のエッジオーバーコートを防止するための整流板と鋼帯エッジ部との適正間隔は溶融金属の目付量等のめっき条件によって微妙に変化し、エッジオーバーコートを完全には防止することはできていないのが現状である。そこで、本発明者らは、整流板と鋼帯エッジ部との間隔を適正にし、鋼帯のエッジオーバーコートを抑制できる、鋼帯の連続溶融金属めっきにおけるめっき付着量の調整方法を提案することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、ガスワイピングノズルと整流板を用いて、鋼帯エッジ部の外観不良およびエッジオーバーコートを少なくすることができる鋼帯のめっき付着量調整方法について鋭意検討した結果、目標めっき付着量によって鋼帯エッジ部と整流板の最適間隔が微妙に変化し、鋼帯エッジに付着した溶融金属粉による外観不良、エッジオーバーコートが顕著に影響を受けることに着目し、エッジオーバーコート率は、鋼帯エッジ部と整流板の間隔距離Ｌ（ｍｍ）を目標めっき付着量Ｗｓ（ｇ／ｍ^２）に応じ所定の関係式で決定される値以下とすることにより安定して問題のない程度まで低減できることを見いだした。
【０００８】
この知見の基礎となった実験について説明する。
１．０ｍｍ ×１２００ｍｍ幅の鋼帯にライン速度１００ｍ／ｍｉｎで溶融亜鉛めっき浴中を走行させ溶融亜鉛めっきを施した。溶融亜鉛めっき浴を通過後、浴面から２５０ｍｍの高さに設置したガスワイピングノズルを用いガス圧を４ｋｇ／ｃｍ^２として、さらにガスワイッピングノズルの鋼帯面からの距離を変化して鋼帯表裏面にガスを吹き付け、めっき付着量を調整した。このとき、鋼帯の両エッジ部の外側に、鋼帯幅方向延長上で鋼帯エッジからＬ（ｍｍ）だけ離れて整流板を配設して、ガスワイピングを行い、エッジオーバーコート率を測定した。その結果を図１に示す。図中各点に付された数字はオーバーコート率を示す。なお、エッジオーバーコート率Ｒは、Ｒ＝Ｗｅ／Ｗｓ（Ｗｅ：最大エッジめっき付着量の最大値（ｇ／ｍ^２）、Ｗｓ：目標めっき付着量（ｇ／ｍ^２）；いずれも鋼帯片面あたり）で定義した。エッジオーバーコート率Ｒは１．１０以下であれば実用品質上問題がないことが判っている。図１から、Ｒが１．１０以下となるのは、Ｌ≦０．１５・Ｗｓを満足するＬとした場合であることがわかる。しかし、整流板と鋼帯エッジの間隔距離Ｌを極端に狭くすると、鋼帯エッジへの溶融金属粉付着による外観不良が発生し、また、鋼帯の振動に伴う板振れにより、整流板と鋼帯エッジとが接触する危険性が高まる。図１からＬが２．０ｍｍ以下となると上記した外観不良が発生することがわかる。
【０００９】
この発明は、上記した知見をもとに構成されたものである。
すなわち、この発明は、連続的に溶融金属めっき浴を通過させた鋼帯表裏面にワイピングノズルを用いてガスを吹付けるガスワイピングを施し、鋼帯表裏面のめっき付着量を調整して目標めっき付着量１００ g/m ² 以下の溶融金属めっき鋼帯とする連続溶融金属めっき鋼帯のめっき付着量調整方法において、整流板を、前記鋼帯の両エッジ部の外側に、前記ワイピングノズルから噴出させたガスが前記鋼帯表裏面に衝突する衝突点を含む高さで、かつ鋼帯幅方向延長面上に配設し、該整流板と該鋼帯エッジとの間隔距離を、目標めっき付着量Ｗs に応じ次（１）式
2.0＜Ｌ≦0.15・Ｗs ………（１）
（ここに、Ｗs ：鋼帯片面あたりの目標めっき付着量（g/m²））を満足する間隔距離Ｌ（mm）に制御してガスワイピングを行うことを特徴とする連続溶融金属めっき鋼帯のめっき付着量調整方法であり、前記整流板は、鋼帯の幅、鋼帯片面あたりの目標めっき付着量Ｗs の変更に応じ前記間隔距離を調整可能に配設されるのが好ましい。
【００１０】
【発明の実施の形態】
この発明では、図４に１例を示すガスワイピング装置が好適に使用できる。
ガスワイピング装置では、鋼帯１を挟んで鋼帯１の全幅にわたりワイピングノズル６を対向配設する。ワイピングノズル６から鋼帯１の表裏面に向けて噴出ガスを吹き付け鋼帯１両面上の余分な溶融金属を払拭する。さらに、鋼帯エッジ１ａの外側に鋼帯を付加延長しガス流密度を均一化するために、整流板７が設けられている。この整流板７は鋼帯両エッジ部の外側にそれぞれ設けられる。この整流板７は、整流板スライディング台車１２に吊られた構造とされるのが好ましい。整流板スライディング台車１２は、鋼帯１の幅方向に沿って敷設されたレール１１上を移動自在に配設されている。整流板スライディング台車１２の移動は、付設された駆動手段１３による。このような構造とされることにより、整流板７は、鋼帯の幅の変更、めっき付着量の変更に応じてその位置を変更できる。整流板７の駆動手段１３には、鋼帯１のエッジ部１ａとの間隔距離を所定の範囲に制御する制御手段１６を設けるのが好ましい。そして、その制御手段１６は、例えば、鋼帯１のエッジ部１ａの位置を検出する検出手段１５と、その検出手段１５から出力された信号とプロセスコンピュータから入力させた操業条件とから予め設定されたプログラムにより整流板の適正位置を計算し整流板の移動を命令する信号を出力する演算装置１４とを設けるのが好ましい。演算装置１４からの信号により駆動手段１３を駆動させ、整流板７が鋼帯エッジとの間隔距離Ｌが所定の間隔距離となるように制御する。
【００１１】
溶融金属めっき浴８を通過し表裏面に溶融金属が付着した鋼帯１に、鋼帯１の全幅にわたり配設されたワイピングノズルから噴出され表裏面に吹き付けられたガスにより余分の溶融金属を掻き落とすガスワイピングを施し、表裏面のめっき付着量を調整する。
このガスワイピングに際しては、整流板を、鋼帯の両エッジ部の外側に、ワイピングノズルから噴出させたガスが鋼帯表裏面に衝突する衝突点を含む高さで、かつ鋼帯幅方向延長面上に整流板と鋼帯エッジとの間隔距離Ｌに保持して配設する。
【００１２】
この整流板は、鋼帯両エッジの外側で鋼帯幅方向延長面上の位置に設置され、ワイピングノズルから噴出したガスが相互干渉を起こすのを防止する。設置高さは、ワイピングノズルから噴出させたガスが鋼帯表裏面に衝突する衝突点を含む高さであればガスの相互干渉を防止するためには十分である。この衝突点より低い位置では、ワイピングノズルから噴出させたガスにより飛ばされた溶融金属が付着しやすい低い高さまで不必要に長くする必要はない。
【００１３】
本発明では、整流板と鋼帯エッジとの間隔距離Ｌ（ｍｍ）を目標めっき付着量Ｗｓに応じ、次（１）式を満足するように制御する。
２．０＜Ｌ≦０．１５・Ｗｓ ………（１）
（ここに、Ｗｓ：鋼帯片面あたりの目標めっき付着量（ｇ／ｍ^２））
整流板と鋼帯エッジからの間隔距離Ｌを（１）式の上限を超える間隔距離とすると、エッジオーバーコート率Ｒが実用品質上問題ない範囲のＲ＝１．１を超え、整流板の効果が低減する。また、Ｌを（１）式の下限以下の間隔距離とすると、鋼帯エッジへの溶融金属粉付着による外観不良や鋼帯の振動により、整流板と鋼帯エッジとの接触の危険性が高まる。なお、（１）式では、鋼板表裏面でめっき付着量の異なる差厚めっきの場合にはＷｓはめっき付着量の少ない方の値を用いる。
【００１４】
また、整流板と鋼帯エッジとの間隔距離Ｌは、連続溶融金属めっきではプロセスコンピュータからの鋼帯幅、めっき付着量等の情報により自動設定される。
【００１５】
【実施例】
図３および図４に模式的に示す溶融亜鉛めっき装置とガスワイピング装置を用いて、鋼帯１（１．０ｍｍ ×１２００ｍｍ幅）にライン速度１００ｍ／ｍｉｎで溶融亜鉛めっきを施した。ガスワイピングノズル６をめっき浴面から２５０ｍｍの高さに設置し、ガス圧を４ｋｇ／ｃｍ^２一定とし、さらにめっき付着量を変化するため鋼帯表面からのノズルの位置を変化して、鋼帯表裏面にガスを吹き付けガスワイピングを行った。このガスワイピングに際し、鋼帯の両エッジ部の外側に、鋼帯幅方向延長面上で鋼帯両エッジからおのおのＬ（ｍｍ）だけ離れて整流板を配設した。ガスワイピング後エッジオーバーコート率を測定した。エッジオーバーコート率Ｒは、Ｒ＝Ｗｅ／Ｗｓ（Ｗｅ：最大エッジめっき付着量の最大値（ｇ／ｍ^２）、Ｗｓ：目標めっき付着量（ｇ／ｍ^２）；いずれも鋼帯片面あたり）で定義する。
【００１６】
整流板と鋼帯両エッジとの間隔距離Ｌ（ｍｍ）を（１）式を満足するように制御してガスワイピングを行い、本発明例とした。一方、比較例として、間隔距離Ｌ（ｍｍ）を経験的に得られた値を用い予め設定した一定値としてガスワイピングを行った。その結果を図２（ａ）に示す。
この発明によれば、鋼帯エッジ部のエッジオーバーコートを防止でき、目標めっき付着量によらず鋼帯幅方向に均一なめっき付着量を得ることができる。一方比較例では、エッジオーバーコート率Ｒが１．１を大きく超える場合があり鋼帯幅方向に均一なめっき付着量を得ることができない。
【００１７】
本発明の効果をさらに明瞭にするため、目標めっき付着量が４５ｇ／ｍ^２（鋼帯片面当たり）の場合、おのおの１２０例について、エッジオーバーコート率Ｒの分布をもとめ、図２（ｂ）に示す。この発明を適用した場合には、Ｒの平均値が１．０３と比較例の１．０８に比べ、エッジオーバーコート率が減少し、またそのばらつきも小さい。本発明例では、偏差を考慮してもＲが１．１を超えることはなく、板幅方向に均一なめっき付着量が得られている。
【００１８】
また、鋼帯エッジの溶融金属粉の外観不良率は、比較例では0.25％と頻度高く発生したが、本発明例では0.06％であり発生は少なかった。なお、外観不良率は、溶融金属粉による不良長さを１ｍ単位に集計したときのコイル長に対する不良長さ率として算出した。
このように、本発明によれば、外観不良率の低減のみならず、板幅方向のめっき付着量の均一化によって、めっき付着量の目標値を低下でき、その結果、めっき原単位の低減も期待できる。図２（ｂ）の場合について、比較例の鋼帯10ton 当たりの平均めっき付着量を１とすれば、本発明例の平均めっき付着量は0.88となりめっき原単位が低減していることが明らかである。
【００１９】
この実施例では、溶融亜鉛めっきについて説明したが、他の溶融金属めっき、たとえば、アルミニウム合金めっき等の場合でも好適に適用できるのは言うまでもない。
【００２０】
【発明の効果】
この発明によれば、目標めっき付着量１００ g/m ² 以下の溶融金属めっき鋼帯を製造するに際しての鋼帯エッジ部の外観不良およびエッジオーバーコートを少なくでき、連続溶融金属めっき鋼帯のめっき品質の向上ならびにめっき原単位の低減を達成でき、産業上格段の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図１】エッジオーバーコート率におよぼす整流板と鋼帯エッジとの間隔Ｌと目標めっき付着量Ｗｓの関係を示すグラフである。
【図２】エッジオーバーコート率と目標めっき付着量の関係を示すグラフ（ａ）、エッジオーバーコート率の分布の比較を示すグラフ（ｂ）である。
【図３】本発明の実施に好適な連続溶融金属めっき装置を示す概念図である。
【図４】本発明の実施に好適な連続溶融金属めっき装置におけるガスワイピング装置の構成を示す概念図である。
【符号の説明】
１鋼帯
１ａ鋼帯エッジ
２溶融金属めっき浴槽
３スナウト
４シンクロール
５サポートロール
６ワイピングノズル
７整流板
８溶融金属めっき浴
１１レール
１２整流板スライディング台車
１３駆動手段
１４演算装置
１５鋼帯エッジ検出手段
１６整流板制御手段[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for controlling the amount of plating applied when continuously applying molten metal plating to a steel strip, and more particularly to a method for preventing edge overcoat.
[0002]
[Prior art]
In the continuous molten metal plating method in which a molten metal is continuously plated on a steel strip, as shown in FIG. 3, the steel strip 1 heat-treated in an annealing furnace (not shown) has the purpose of preventing oxidation of the steel strip. Then, it is guided to the molten metal plating bath 8 without oxidation through the snout 3 installed in the above, and the traveling direction is changed by the sink roll 4. Next, the warp or the like is corrected by the support roll 5 to have a flat shape and vibration is suppressed, and the molten metal plating is applied to the surface through the molten metal plating bath 8.
[0003]
In molten metal plating, a gas wiping method is used in order to adjust the amount of adhesion of molten metal. By this gas wiping, the excess plating is scraped off to obtain a uniform coating amount on the front and back surfaces of the steel strip and in the width direction.
In this gas wiping method, wiping nozzles 6 and 6 are arranged opposite to each other with the steel strip 1 sandwiched between them, and a jet gas is blown at a substantially right angle toward the front and back surfaces of the steel strip 1 to remove excess molten metal on both surfaces of the steel strip 1. Wiping away. However, in such a gas wiping method, the molten metal at both edge portions of the steel strip 1 is difficult to wipe out compared with the central portion of the steel strip. Phenomenon that increases more than the part occurs. When this edge overcoat becomes prominent, when the steel strip is used as a take-up coil, winding of the edge portion (build-up) occurs.
[0004]
The main cause of non-uniform plating coverage in the steel strip width direction is that the plating coverage increases due to a decrease in the local gas flow density at the edge of the steel strip compared to the center. is there. In order to make the local jet gas flow density at the steel strip edge equal to that at the central portion, it is effective to provide the rectifying plate 7 as an additional extension of the steel strip outside the steel strip edge. It is said. However, when only the current plate is installed, the molten metal blown by the wiping gas adheres and accumulates on the edge of the current plate, so if the current plate is installed close to the steel strip, the molten metal powder adhering to the current plate There was a problem in that the appearance of the molten metal adhered to the surface of the steel strip was caused by contact with the edge of the steel strip.
[0005]
In response to this problem, for example, Japanese Patent Publication No. 6-39678 discloses a rectifying plate provided on a surface extending in the width direction in the vicinity of the steel strip edge portion in addition to the wiping nozzle, and further, the inner end portion of the rectifying plate and the steel strip edge. A gas wiping apparatus having an edge wiping nozzle provided between the two is proposed. The edge wiping nozzle is installed for the purpose of ejecting gas and suppressing molten metal from scattering toward the outside in the steel strip width direction.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, the appropriate distance between the rectifying plate and the steel strip edge to prevent the edge overcoat of the steel strip varies slightly depending on the plating conditions such as the basis weight of the molten metal, and the edge overcoat must be completely prevented. The current situation is that it is not possible. Therefore, the present inventors propose a method for adjusting the amount of plating adhesion in continuous molten metal plating of a steel strip that can suppress the edge overcoat of the steel strip by optimizing the distance between the current plate and the steel strip edge portion. With the goal.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
As a result of earnestly examining the plating adhesion amount adjustment method of the steel strip that can reduce the appearance defect and edge overcoat of the steel strip edge portion using the gas wiping nozzle and the current plate, the present inventors have determined that the target plating adhesion Focusing on the fact that the optimum gap between the steel strip edge and the rectifying plate changes slightly depending on the amount, the appearance defect due to the molten metal powder adhering to the steel strip edge, the edge overcoat is noticeably affected, the edge overcoat rate is By setting the distance L (mm) between the steel strip edge portion and the current plate to a value determined by a predetermined relational expression according to the target plating adhesion amount Ws (g / m ² ), there is no problem with stability. I found that it can be reduced.
[0008]
The experiment which became the basis of this knowledge is explained.
A steel strip having a width of 1.0 mm × 1200 mm was run in a hot dip galvanizing bath at a line speed of 100 m / min to perform hot dip galvanizing. After passing through the hot dip galvanizing bath, the gas pressure was set to 4 kg / cm ² using a gas wiping nozzle installed at a height of 250 mm from the bath surface, and the distance from the steel strip surface of the gas wiping nozzle was changed. Gas was sprayed on the front and back of the belt to adjust the plating adhesion. At this time, on the outside of both edge parts of the steel strip, a rectifying plate is disposed by L (mm) away from the steel strip edge on the steel strip width direction extension, gas wiping is performed, and the edge overcoat rate is measured did. The result is shown in FIG. The numbers attached to each point in the figure indicate the overcoat rate. In addition, edge overcoat rate R is R = We / Ws (We: Maximum value of maximum edge plating adhesion amount (g / m ² ), Ws: Target plating adhesion amount (g / m ² ); Per). It has been found that there is no problem in practical quality when the edge overcoat rate R is 1.10 or less. From FIG. 1, it can be seen that R is 1.10 or less when L satisfies L ≦ 0.15 · Ws. However, if the distance L between the rectifying plate and the steel strip edge is extremely narrow, an appearance defect due to adhesion of molten metal powder to the steel strip edge occurs, and the rectifying plate and the steel are caused by plate runout accompanying the vibration of the steel strip. The risk of contact with the belt edge increases. It can be seen from FIG. 1 that the appearance defect described above occurs when L is 2.0 mm or less.
[0009]
The present invention is constructed based on the above-described knowledge.
That is, the present invention performs gas wiping by blowing a gas using a wiping nozzle on the front and back surfaces of a steel strip that has been continuously passed through a molten metal plating bath, and adjusts the plating adhesion amount on the front and back surfaces of the steel strip to achieve target plating. In the method for adjusting the coating amount of a continuously molten metal-plated steel strip, which is a molten metal-plated steel strip having an adhesion amount of 100 g / m ² or less , a rectifying plate is ejected from the wiping nozzle to the outside of both edge portions of the steel strip. The height of the gas including the collision point where the gas collides with the front and back surfaces of the steel strip is disposed on the surface extending in the width direction of the steel strip, and the distance between the current plate and the steel strip edge is set to the target plating adhesion. The following equation (1) according to the amount Ws
2.0 <L ≦ 0.15 ・ Ws (1)
(Here, Ws: target plating adhesion amount (g / m ² ) per one surface of steel strip) Controlled to a distance L (mm) that satisfies gas wiping, continuous molten metal-plated steel strip characterized in that It is preferable that the rectifying plate is disposed so that the interval distance can be adjusted according to a change in the width of the steel strip and the target plating coverage Ws per one side of the steel strip.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the present invention, the gas wiping apparatus shown as an example in FIG. 4 can be preferably used.
In the gas wiping apparatus, the wiping nozzle 6 is disposed to face the entire width of the steel strip 1 across the steel strip 1. A jet gas is blown toward the front and back surfaces of the steel strip 1 from the wiping nozzle 6 to wipe off excess molten metal on both surfaces of the steel strip 1. Further, a rectifying plate 7 is provided to add and extend the steel strip outside the steel strip edge 1a to make the gas flow density uniform. This baffle plate 7 is each provided in the outer side of both edge parts of a steel strip. The current plate 7 is preferably structured to be suspended from the current plate sliding carriage 12. The rectifying plate sliding carriage 12 is movably disposed on a rail 11 laid along the width direction of the steel strip 1. The movement of the rectifying plate sliding carriage 12 is performed by the attached driving means 13. By setting it as such a structure, the baffle plate 7 can change the position according to the change of the width | variety of a steel strip, and the change of the plating adhesion amount. The driving means 13 of the rectifying plate 7 is preferably provided with control means 16 for controlling the distance between the edge 1a of the steel strip 1 to a predetermined range. And the control means 16 is preset, for example from the detection means 15 which detects the position of the edge part 1a of the steel strip 1, the signal output from the detection means 15, and the operating conditions input from the process computer. It is preferable to provide an arithmetic unit 14 that calculates a proper position of the rectifying plate by a program and outputs a signal instructing movement of the rectifying plate. The driving means 13 is driven by a signal from the arithmetic unit 14 and the rectifying plate 7 is controlled so that the distance L between the rectifying plate 7 and the steel strip edge becomes a predetermined distance.
[0011]
The excess molten metal is scraped to the steel strip 1 that has passed through the molten metal plating bath 8 and adheres to the front and back surfaces by the gas blown from the wiping nozzle disposed over the entire width of the steel strip 1 and blown to the front and back surfaces. Apply gas wiping to remove and adjust the amount of plating on the front and back surfaces.
At the time of this gas wiping, the current plate is at a height including the collision point where the gas blown from the wiping nozzle collides with the front and back surfaces of the steel strip outside the both edges of the steel strip, and the steel strip width direction extension surface It arrange | positions hold | maintaining at the space | interval distance L of a baffle plate and a steel strip edge above.
[0012]
This baffle plate is installed in the position on the steel strip width direction extension surface on the outer side of both edges of the steel strip, and prevents the gas ejected from the wiping nozzle from causing mutual interference. If the installation height is high enough to include a collision point where the gas ejected from the wiping nozzle collides with the front and back surfaces of the steel strip, it is sufficient to prevent the mutual interference of the gases. At a position lower than the collision point, it is not necessary to unnecessarily increase the height to a low height at which the molten metal blown by the gas ejected from the wiping nozzle is likely to adhere.
[0013]
In the present invention, the distance L (mm) between the current plate and the steel strip edge is controlled so as to satisfy the following equation (1) according to the target plating adhesion amount Ws.
2.0 <L ≦ 0.15 · Ws (1)
(Ws: target plating adhesion amount per one side of steel strip (g / m ² ))
When the distance L between the current plate and the steel strip edge is a distance exceeding the upper limit of the equation (1), the edge overcoat rate R exceeds R = 1.1 in a range that does not cause any problem in practical quality, and the effect of the current plate Is reduced. Further, when L is an interval distance equal to or less than the lower limit of the expression (1), the risk of contact between the rectifying plate and the steel strip edge increases due to poor appearance due to adhesion of molten metal powder to the steel strip edge and vibration of the steel strip. . In the formula (1), in the case of differential thickness plating with different plating adhesion amounts on the front and back surfaces of the steel sheet, Ws uses the value with the smaller plating adhesion amount.
[0014]
In addition, the distance L between the current plate and the steel strip edge is automatically set by information such as the steel strip width and the plating adhesion amount from the process computer in continuous molten metal plating.
[0015]
【Example】
Hot dip galvanization was performed on steel strip 1 (1.0 mm × 1200 mm width) at a line speed of 100 m / min using a galvanizing apparatus and a gas wiping apparatus schematically shown in FIGS. The gas wiping nozzle 6 is installed at a height of 250 mm from the plating bath surface, the gas pressure is kept constant at 4 kg / cm ^2, and the position of the nozzle from the steel strip surface is changed in order to change the coating adhesion amount. Gas wiping was performed by blowing gas onto the front and back surfaces. At the time of this gas wiping, a rectifying plate was disposed outside the both edge portions of the steel strip on the surface extending in the width direction of the steel strip by a distance of L (mm) from each edge of the steel strip. The edge overcoat rate was measured after gas wiping. Edge overcoat rate R is R = We / Ws (We: maximum value of maximum edge plating adhesion amount (g / m ² ), Ws: target plating adhesion amount (g / m ² ); Define in.
[0016]
Gas wiping was performed by controlling the distance L (mm) between the rectifying plate and both edges of the steel strip so as to satisfy the formula (1). On the other hand, as a comparative example, gas wiping was performed by using a value obtained empirically as the interval distance L (mm) as a predetermined constant value. The result is shown in FIG.
According to this invention, the edge overcoat of the steel strip edge portion can be prevented, and a uniform plating adhesion amount can be obtained in the steel strip width direction regardless of the target plating adhesion amount. On the other hand, in the comparative example, the edge overcoat rate R may greatly exceed 1.1, and a uniform plating adhesion amount cannot be obtained in the steel strip width direction.
[0017]
In order to further clarify the effect of the present invention, when the target plating adhesion amount is 45 g / m ² (per one surface of the steel strip), the distribution of the edge overcoat rate R is obtained for each 120 cases, and FIG. Show. When this invention is applied, the edge overcoat rate is reduced and the variation is small compared to the average value of R of 1.03, which is 1.08 of the comparative example. In the example of the present invention, even when the deviation is taken into consideration, R does not exceed 1.1, and a uniform coating amount in the plate width direction is obtained.
[0018]
Further, the appearance defect rate of the molten metal powder at the edge of the steel strip occurred as frequently as 0.25% in the comparative example, but was 0.06% in the present invention example, and the occurrence was small. In addition, the appearance defect rate was calculated as a defect length rate with respect to the coil length when the defect length caused by the molten metal powder was counted in units of 1 m.
Thus, according to the present invention, not only reduces the appearance defect rate only by homogenization of the coating weight of the plate width direction, can decrease the target value of the coating weight, resulting also reduces plating intensity I can expect. In the case of FIG. 2 (b), when the average plating adhesion amount per 10 ton of steel strip of the comparative example is 1, it is clear that the average plating adhesion amount of the present invention example is 0.88 and the plating basic unit is reduced. is there.
[0019]
In this embodiment, hot dip galvanizing has been described, but it goes without saying that it can be suitably applied to other hot metal plating, for example, aluminum alloy plating.
[0020]
【The invention's effect】
According to the present invention, it is possible to reduce the appearance defect and edge overcoat at the edge of the steel strip when manufacturing a molten metal-plated steel strip having a target plating adhesion amount of 100 g / m ² or less, and plating the continuous molten metal-plated steel strip. The quality can be improved and the plating unit can be reduced .
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a graph showing a relationship between an interval L between a current plate and a steel strip edge and a target plating adhesion amount Ws on an edge overcoat rate.
FIG. 2 is a graph (a) showing the relationship between the edge overcoat rate and the target plating adhesion amount, and a graph (b) showing a comparison of the distribution of the edge overcoat rate.
FIG. 3 is a conceptual diagram showing a continuous molten metal plating apparatus suitable for carrying out the present invention.
FIG. 4 is a conceptual diagram showing a configuration of a gas wiping apparatus in a continuous molten metal plating apparatus suitable for carrying out the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Steel strip 1a Steel strip edge 2 Molten metal plating bath 3 Snout 4 Sink roll 5 Support roll 6 Wiping nozzle 7 Rectifier plate 8 Molten metal plating bath 11 Rail 12 Rectifier plate sliding carriage 13 Driving means 14 Computing device 15 Steel strip edge detecting means 16 Rectifier control means

Claims

Gas wiping is performed by blowing gas using a wiping nozzle on the front and back surfaces of the steel strip that has passed through the molten metal plating bath continuously, and the amount of plating on the front and back surfaces of the steel strip is adjusted to achieve a target plating coverage of 100 g / m ² In the following method for adjusting the coating amount of a continuously molten metal-plated steel strip, which is a molten metal-plated steel strip, the gas jetted from the wiping nozzle to the outside of both edge portions of the steel strip is flown from the wiping nozzle. It is disposed on the surface extending in the width direction of the steel strip at a height including a collision point that collides with the front and back surfaces, and the distance between the current plate and the edge of the steel strip is set as follows according to the target plating adhesion amount Ws (1 The method for adjusting the coating amount of the continuously molten metal-plated steel strip, characterized in that gas wiping is performed by controlling the distance L (mm) to satisfy the formula (1).
Record
2.0 <L ≦ 0.15 ・ Ws (1)
Where, Ws: target plating adhesion amount per side of steel strip (g / m ² )

2. The plating adhesion amount adjustment according to claim 1, wherein the rectifying plate is disposed such that the interval distance can be adjusted according to a change in a width of the steel strip and a target plating deposition amount Ws per one side of the steel strip. Method.