JP3630079B2 - 修理交換時期検知方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は鉄道車両に取り付けられた振動加速度計を用いて、鉄道車両が備える緩衝部材の修理交換時期を検知する修理交換時期検知方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
鉄道車両には、空気バネ及び各種ダンパ等の緩衝部材、並びに車輪等の様々な部品が含まれており、これらの部品を損耗の程度に応じて、修理又は交換をすることで、鉄道車両の走行中の安全確保及び快適性の維持がなされている。
【0003】
鉄道車両に含まれる部品の損耗は、所定の期間又は走行距離として設定されている周期毎に、当該部品を車両から取り外して検査を実施することにより検出し、検査により損耗等の異常が検出された場合、修理及び新部品への交換を実施する。
【0004】
また部品によっては、専用の検査機に取り付けなければならない場合もあり、例えば走行中の振動を吸収すべく鉄道車両の台車部に取り付けられているダンパでは、鉄道車両からダンパを取り外し、検査機に取り付け、検査後、検査機から取り外し、鉄道車両に再取り付けを行うというように、実際の検査作業以外にも、多大な作業量及び作業時間を伴う付随作業が必要である。
【0005】
なおこれらの検査により検出される異常とは、例えばダンパの劣化、空気バネのパンク、及び走行時の停止操作に伴い発生するフラットと呼ばれる車輪の形状異常がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら交換が不要な正常部品についても、所定の周期毎に、部品の取り付け及び取り外し等の付随作業を伴う検査を行わなければならず、多大な作業量及び作業時間が必要になるという問題がある。
【0007】
またダンパの劣化、空気バネのパンク、及び車輪の形状異常等の異常が発生している場合、走行中の安全確保及び快適性の維持の面から、即座に修理又は交換を行う必要があるにも拘わらず、検査周期に到達するまでは、その異常が発見されないまま営業走行が行われる可能性があるため、安全及び快適性の面での問題がある。
【0008】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、鉄道車両に振動加速度計を取り付けて走行中の振幅及び周波数を測定し、測定により得られた測定値に基づいて、緩衝部材の修理交換時期及び異常の発生を判断することにより、検査に要する作業量及び作業時間を削減し、しかも営業走行時の安全性及び快適性を維持することが可能な修理交換時期検知方法の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
第1発明に係る修理交換時期検知方法は、緩衝部材を備え、振動加速度計が取り付けられた鉄道車両にて、前記緩衝部材の修理交換時期を検知する修理交換時期検知方法において、前記緩衝部材の走行中の振動を、振動加速度計により測定し、測定により得られた測定値に基づいて、前記緩衝部材の修理交換時期を検知することを特徴とする。
【0010】
第1発明に係る修理交換時期検知方法では、走行中に測定した振動に基づいて緩衝部材の修理交換時期を検知、即ち鉄道車両の台車の前後方向の振動に基づいて、例えばヨーダンパの修理交換時期を検知、又は鉄道車両の車体の上下方向の振動に基づいて、例えば空気バネの修理交換時期を検知するので、ヨーダンパ及び空気バネ等の緩衝部材の取り外し等の作業を必要とせず、効率的な検査を行うことができ、検査に要する作業量及び作業時間を削減することが可能であり、しかも緩衝部材が修理交換すべき状況になってきている場合、即座に、その状況を検知することができるので、修理交換すべき緩衝部材を使用した状態での営業走行を防止することができるので、走行中の安全確保及び快適性の維持を行うことが可能である。
【0011】
第2発明に係る修理交換時期検知方法は、第1発明において、前記緩衝部材は、上下軸ダンパ、空気バネ、ヨーダンパ及び車体左右動ダンパのいずれかであることを特徴とする。
【0012】
第2発明に係る修理交換時期検知方法は、上下軸ダンパ、空気バネ、ヨーダンパ及び車体左右動ダンパの修理交換時期を検知することが可能である。
【0013】
第3発明に係る修理交換時期検知方法は、上下軸ダンパの上下振動を検知する上下軸ダンパ検知用上下振動加速度計及び空気バネの上下振動を検知する空気バネ検知用上下振動加速度計を備える鉄道車両にて、車輪の修理交換時期を検知する修理交換時期検知方法において、前記上下軸ダンパの走行中の振動を、上下軸ダンパ検知用上下振動加速度計により測定し、前記空気バネの走行中の振動を、空気バネ検知用上下振動加速度計により測定し、前記上下軸ダンパの振動の測定値及び前記空気バネの振動の測定値に基づいて、車輪の修理交換時期を検知することを特徴とする。
【0014】
第3発明に係る修理交換時期検知方法では、複数の振動加速度計の測定値に基づいて修理交換時期を検出することにより、検出精度を向上させることができ、走行中の安全確保を行うことが可能である。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
図1は本発明の修理交換時期検知方法を適用した鉄道車両の車体内部及び台車部を模式的に示す側面図であり、図2は本発明の修理交換時期検知方法を適用した鉄道車両の台車部を模式的に示す平面図である。
【0028】
図中1は鉄道車両であり、鉄道車両1は、外形が直方体状をなし、内部に乗客及び貨物等の輸送対象を乗せる車体部2、及び車体部2を下方から支持すべく前後に配置された1対の台車部3,3を有している。
【0029】
台車部3は、進行方向に対して平行に配置される左右の側梁部3a,3a、及び側梁部3a,3aを渡す横梁部3bを有する平面視H状をなし、左右の側梁部3a,3aは、夫々前部及び後部に2対の軸箱3c,3c,…を有し、前後2対の軸箱3c,3c,…により、前後2本の車軸4,4を夫々回動自在に軸支し、各車軸4,4は、夫々1対の車輪5,5,…を軸止している。
【0030】
なお各軸箱3c,3c,…及び側梁部3a,3aの間には、上下軸ダンパ6,6,…が配設されており、上下軸ダンパ6,6,…が上下方向に伸縮することにより、車輪5,5,…からの振動が側梁部3a,3aへ直接伝達することを抑制する緩衝部材として機能する。
【0031】
また各側梁部3a,3a及び横梁部3bの接続部には、車体部2及び台車部3を連結する空気バネ7,7が固着しており、空気バネ7,7が上下方向に伸縮することにより、台車部3の上下方向の振動が車体部2へ直接伝達されることを抑制する緩衝部材として機能する。
【0032】
さらに各側梁部3a,3aの外側には、前後方向に伸縮する緩衝部と車体部2に固着する腕部とによりL字状をなし、車体部2及び台車部3を連結するヨーダンパ8,8の緩衝部の一端が固着しており、ヨーダンパ8,8の緩衝部が前後方向に伸縮することにより、台車部3の前後方向の振動が車体部2へ直接伝達されることを抑制する緩衝部材として機能する。
【0033】
そして棒状をなし、両端部が車体部2に固着して、中央部が横梁部3bに支持される車体左右動ダンパ9が配設されており、車体左右動ダンパ9により、台車部3の左右方向の振動が車体部2へ直接伝達されることを抑制する緩衝部材として機能する。
【0034】
またこれらの振動を測定すべく、各軸箱3c,3c,…、該軸箱3c,3c,…の上部、又は側梁部3a,3aには、上下方向の振動加速度を測定する上下軸ダンパ検知用上下振動加速度計10,10,…車体部2における台車部3に支持された部位の付近には、上下方向の振動加速度を測定する空気バネ検知用上下振動加速度計11,11、各側梁部3a,3aにおける横梁部3bとの接続部付近には、前後方向の振動加速度を測定するヨーダンパ検知用前後振動加速度計12,12、そして車体部2における車体左右動ダンパ9が固着する部位の付近には、左右方向の振動加速度を測定する左右動ダンパ振動加速度計13が、夫々配設されており、夫々の振動加速度計が測定して得られた測定値は、車体部2の内部に配設されている制御器14へ送られる。
【0035】
測定値を受け付ける制御器14は、受け付けた測定値を実時間で解析する機能を有する解析部14a、並びに測定値及び解析結果を記録する着脱可能な記録媒体14bを備え、解析結果を出力信号として、車両モニタ(図示せず)へ出力する。
【0036】
制御器14は、本発明における修理交換時期検知装置及び/又は異常検出装置として用いられるが、走行終了後、記録媒体14bを制御器14から取り外して、パーソナルコンピュータ等を用いた外部の処理装置15に読み込ませ、処理装置15にて、記録されている測定値を受け付け、FFT等の処理を用いた解析処理を行い、解析結果を出力することにより、処理装置15を本発明の修理交換時期検知装置及び/又は異常検出装置として用いてもよい。
【0037】
次に本発明の修理交換時期検知方法及び異常検出方法の測定原理を説明する。
図3は本発明の修理交換時期検知方法で用いられる上下軸ダンパ検知用上下振動加速度計10の測定値を示すグラフである。
図3(a)は、上下軸ダンパ6が正常時の測定値の時刻歴データを示し、図3(b)は、上下軸ダンパが修理交換時期の測定値の時刻歴データを示す。
【0038】
図3(a)及び(b)を比較することにより、正常時と修理交換時期とでは、波形が明らかに異なることが読み取れる。
そこで各振動の振幅ピーク値An1(n=1〜i)及び周波数Fn1(n=1〜i)に対して、予め振幅閾値A1、並びに周波数下限側閾値Fl1及び周波数上限側閾値Fh1を設定しておき、走行時に得られた測定値に、ローパスフィルタ、バンドパスフィルタ、及びバンドストップフィルタ等のフィルタによる前処理をしたデータの振幅ピーク値An1が振幅閾値A1を超え、しかも周波数Fn1が周波数下限側閾値Fl1及び周波数上限側閾値Fh1内に入る回数を計数し(An1≧A1 and Fl1≦Fn1≦Fh1→N1=N1+1)、計数した回数N1が予め設定されている回数閾値N01を超えた場合(N1≧N01)、上下軸ダンパ6が劣化してきており、修理交換時期に達していると判断することが可能である。
【0039】
ただし誤判断を防止するため、各種閾値を超えるデータが不連続である場合、例えば前回に計数した時点から所定の時間又は周期以上の間隔がある場合、回数N1をゼロクリアすることが望ましい。
【0040】
なお周波数Fn1は、振動加速度が極小値を示した時刻から極大値を示した時刻までの時間Tn1を計時し、得られた値Tn1から下記の式1で示す計算式による計算にて求められる。
【0041】
Fn1=1/(2×Tn1)…………式1
【0042】
即ち上下軸ダンパ検知用上下振動加速度計10にて得られた測定値は、制御器14へ渡され、制御器14にて測定値を受け付け、受け付けた測定値を解析部14aにて閾値と比較する解析を行い、解析結果を車両モニタへ出力することにより、走行中においても、上下軸ダンパ6が修理交換時期に達していると判断することができ、また車両モニタから解析結果を修理設備へ送信しておくことにより、修理設備では修理交換の準備をすることができるので、走行終了後、速やかに修理交換を実施することができる。
【0043】
図4は本発明の修理交換時期検知方法で用いられる上下軸ダンパ検知用上下振動加速度計10の測定値のデータをFFTにより周波数解析した結果を示すグラフである。
図4(a)は、上下軸ダンパ6が正常時の結果を示し、図4(b)は、上下軸ダンパ6が修理交換時期の解析結果を示しており、いずれも予め定められている走行区間分の走行結果を解析した結果である。
【0044】
なおここでいう走行区間とは、一回の走行分全体であっても、顕著な解析結果を得やすい特定の区間であってもよく、特定の区間である場合、車両モニタ側からの地点データ等の位置を特定することができるデータを、制御器14へ送信するか、又は制御器14に直接、地点データを入力することにより、区分の特定をすることができる。
【0045】
図4(a)及び(b)での正常時及び修理交換時期の解析結果を比較することにより、修理交換時期には正常時に比べて特定の周波数付近に顕著なピークが現れていることが確認できる。
そこでピーク値及び該ピーク値の周波数fp1に対して、予めPSD閾値P1、並びに下限側閾値fl1及び上限側閾値fh1を設定しておき、走行時の測定値データをFFT解析して、ピーク値fp1がPSD閾値P1を超え(fp1≧P1)、しかもその周波数fp1が、下限側閾値fl1から上限側閾値fh1までの間に入る場合に(fl1≦fp1≦fh1)、上下軸ダンパ6が修理交換時期に達していると判断することができる。
【0046】
即ち制御器14へ渡された上下軸ダンパ検知用上下振動加速度計10の測定値は、記録媒体14bに記録される。
そして走行終了後、記録媒体14bに記録された測定値を処理装置15に読み込ませ、処理装置15によりFFT解析を行って得られた処理値が、所定の閾値を超える場合に、修理交換時期を示す信号を解析結果として出力することにより、上下軸ダンパ6が修理交換時期に達していると判断することができ、またこれにより修理交換時期の判断精度を向上させることが可能である。
なお上述の形態では、FFT解析を用いた解析方法を説明しているが、本発明はこれに限らず、例えば位置情報も同時に得られるウェブレット解析を用いてもよい。
【0047】
図5は本発明の修理交換時期検知方法で用いられる空気バネ検知用上下振動加速度計11の測定値を示すグラフである。
図5(a)は、空気バネ7が正常時の測定値の時刻歴データを示し、図5(b)は、空気バネ7が修理交換時期の測定値の時刻歴データを示す。
【0048】
図5(a)及び(b)を比較することにより、修理交換時期には、正常時に比べて振幅が大きくなっていることが読み取れる。
そこで各振動の振幅ピーク値An2(n=1〜i)及び周波数Fn2(n=1〜i)に対して、予め振幅閾値A2、並びに周波数下限閾値Fl2及び周波数上限側閾値Fh2を設定しておき、走行時に得られた測定値に、ローパスフィルタ、バンドパスフィルタ、及びバンドストップフィルタ等のフィルタによる前処理をしたデータの振幅ピーク値An2が振幅閾値A2を超え、しかも周波数Fn2が周波数下限側閾値Fl2及び周波数上限側閾値Fh2内に入る回数を計数し(An2≧A2 and Fl2≦Fn2≦Fh2→N2=N2+1)、計数した回数N2が予め設定されている回数閾値N02を超えた場合(N2≧N02)、空気バネ7がパンク傾向にあり、修理交換時期に達していると判断することが可能である。
【0049】
ただし誤判断を防止するため、各種閾値を超えるデータが不連続である場合、例えば前回に計数した時点から所定の時間又は周期以上の間隔がある場合、回数N2をゼロクリアすることが望ましい。
【0050】
なお周波数Fn2は、振動加速度が極小値を示した時刻から極大値を示した時刻までの時間Tn2を計時し、得られた値Tn2から下記の式2で示す計算式による計算にて求めるられる。
【0051】
Fn2=1/(2×Tn2)…………式2
【0052】
即ち空気バネ検知用上下振動加速度計11にて得られた測定値は、制御器14へ渡され、制御器14にて測定値を受け付け、受け付けた測定値を解析部14aにて閾値と比較する解析を行い、解析結果を車両モニタへ出力することにより、走行中においても、空気バネ7が修理交換時期に達していると判断することができ、これにより低速走行又は緊急停止等の異常処置を行うことが可能であり、また車両モニタから解析結果を修理設備へ送信しておくことにより、修理設備では修理交換の準備をすることができるので、走行終了後、速やかに修理交換を実施することができる。
【0053】
図6は本発明の修理交換時期検知方法で用いられる空気バネ検知用上下振動加速度計11の測定値のデータをFFTにより周波数解析した結果を示すグラフである。
図6(a)は、空気バネ7が正常時の結果を示し、図6(b)は、空気バネ7が修理交換時期の解析結果を示している。
【0054】
図6での正常時及び修理交換時期の解析結果を比較することにより、修理交換時期には正常時と比べて、ピークとなる周波数帯が遷移しており、その値も大きくなっている。
そこでピーク値及び該ピーク値の周波数fp2に対して、予めPSD閾値P2、並びに下限側閾値fl2及び上限側閾値fh2を設定しておき、走行時の測定値データをFFT解析して、ピーク値fp2がPSD閾値P2を超え(fp2≧P2)、しかもその周波数fp2が、下限側閾値fl2から上限側閾値fh2までの間に入る場合に(fl2≦fp2≦fh2)、空気バネ7が修理交換時期に達していると判断することができる。
【0055】
即ち制御器14へ渡された空気バネ検知用上下振動加速度計11の測定値は、記録媒体14bに記録される。
そして走行終了後、記録媒体14bに記録された測定値を処理装置15に読み込ませ、処理装置15によりFFT解析を行って得られた処理値が、所定の閾値を超える場合に、修理交換時期を示す信号を解析結果として出力することにより、空気バネ7が修理交換時期に達していることが確認でき、またこれにより修理交換時期の判断精度を向上させ、異常発生前に対処することが可能となる。
なお上述の形態では、FFT解析を用いた解析方法を説明しているが、本発明はこれに限らず、例えば位置情報も同時に得られるウェブレット解析を用いてもよい。
【0056】
図7は本発明の修理交換時期検知方法で用いられるヨーダンパ検知用前後振動加速度計12の測定値を示すグラフである。
図7(a)は、ヨーダンパ8が正常時の測定値の時刻歴データを示し、図7(b)は、上下軸ダンパ6が修理交換時期の測定値の時刻歴データを示す。
【0057】
図7(a)及び(b)を比較することにより、修理交換時期には、正常時に比べて振幅が大きくなっていることが読み取れる。
そこで各振動の振幅ピーク値An3(n=1〜i)及び周波数Fn3(n=1〜i)に対して、予め振幅閾値A3、並びに周波数下限閾値Fl3及び周波数上限側閾値Fh3を設定しておき、走行時に得られた測定値に、ローパスフィルタ、バンドパスフィルタ、及びバンドストップフィルタ等のフィルタによる前処理をしたデータの振幅ピーク値An3が振幅閾値A3を超える回数、及び周波数Fn3が周波数下限側閾値Fl3及び周波数上限側閾値Fh3内に入る回数を計数し(An3≧A3 and Fl3≦Fn3≦Fh3→N3=N3+1)、計数した回数N3が予め設定されている回数閾値N03を超えた場合(N3≧N03)、ヨーダンパ8が劣化傾向にあり、修理交換時期に達していると判断することが可能である。
【0058】
ただし誤判断を防止するため、各種閾値を超えるデータが不連続である場合、例えば前回に計数した時点から所定の時間又は周期以上の間隔がある場合、回数N3をゼロクリアすることが望ましい。
【0059】
なお周波数Fn3は、振動加速度が極小値を示した時刻から極大値を示した時刻までの時間Tn3を計時し、得られた値Tn3から下記の式3で示す計算式による計算にて求められる。
【0060】
Fn3=1/(2×Tn3)…………式3
【0061】
即ちヨーダンパ検知用前後振動加速度計12にて得られた測定値は、制御器14へ渡され、制御器14にて測定値を受け付け、受け付けた測定値を解析部14aにて閾値と比較する解析を行い、解析結果を車両モニタへ出力することにより、走行中においても、ヨーダンパ8が修理交換時期に達していると判断することができ、これにより低速走行又は緊急停止等の異常処置を行うことが可能であり、また車両モニタから解析結果を修理設備へ送信しておくことにより、修理設備では修理交換の準備をすることができるので、走行終了後、速やかに修理交換を実施することができる。
【0062】
図8は本発明の修理交換時期検知方法で用いられるヨーダンパ検知用前後振動加速度計12の測定値のデータをFFTにより周波数解析した結果を示すグラフである。
図8(a)は、ヨーダンパ8が正常時の結果を示し、図8(b)は、ヨーダンパ8が修理交換時期の解析結果を示している。なお図8(b)中、点線で示されるグラフは、ヨーダンパ8が初期の劣化状態にある場合の解析結果である。
【0063】
図8での正常時及び修理交換時期の解析結果を比較することにより、修理交換時期には正常時に比べて特定の周波数付近に顕著なピークが現れており、またこのピークはヨーダンパ8の劣化が進行するにつれて大きくなることを確認することができる。
そこでピーク値及び該ピーク値の周波数fp3に対して、予めPSD閾値P3、並びに下限側閾値fl3及び上限側閾値fh3を設定しておき、走行時の測定値データをFFT解析して、ピーク値fp3がPSD閾値P3を超え(fp3≧P3)、しかもその周波数fp3が、下限側閾値fl3から上限側閾値fh3までの間に入る場合に(fl3≦fp3≦fh3)、ヨーダンパ8が修理交換時期に達していると判断することができる。
【0064】
即ち制御器14へ渡されたヨーダンパ検知用前後振動加速度計12の測定値は、記録媒体14bに記録される。
そして走行終了後、記録媒体14bに記録された測定値を処理装置15に読み込ませ、処理装置15によりFFT解析を行って得られた処理値が、所定の閾値を超える場合に、修理交換時期を示す信号を解析結果として出力することにより、ヨーダンパ8が修理交換時期に達していると判断することができ、またこれにより修理交換時期の判断精度を向上させ、異常発生前に対処することが可能となる。
なお上述の形態では、FFT解析を用いた解析方法を説明しているが、本発明はこれに限らず、例えば位置情報も同時に得られるウェブレット解析を用いてもよい。
【0065】
図9は本発明の修理交換時期検知方法で用いられる左右動ダンパ振動加速度計13の測定値を示すグラフである。
図9(a)は、車体左右動ダンパ9が正常時の測定値の時刻歴データを示し、図9(b)は、車体左右動ダンパが修理交換時期の測定値の時刻歴データを示す。
【0066】
図9(a)及び(b)を比較することにより、修理交換時期には、正常時に比べて振幅が大きくなっていることが読み取れる。
そこで各振動の振幅ピーク値An4(n=1〜i)及び周波数Fn4(n=1〜i)に対して、予め振幅閾値A4、並びに周波数下限閾値Fl4及び周波数上限側閾値Fh4を設定しておき、走行時に得られた測定値に、ローパスフィルタ、バンドパスフィルタ、及びバンドストップフィルタ等のフィルタによる前処理をしたデータの振幅ピーク値An4が振幅閾値A4を超える回数、及び周波数Fn4が周波数下限側閾値Fl4及び周波数上限側閾値Fh4を超える回数を計数し(An1≧An and Fl4≦Fn4≦Fh4→N4=N4+1)を計数し、計数した回数N4が予め設定されている回数閾値N04を超えた場合(N4≧N04)、車体左右動ダンパ9が劣化してきており、修理交換時期に達していると判断することが可能である。
【0067】
ただし誤判断を防止するため、各種所定値を超えるデータが不連続である場合、例えば前回に計数した時点から所定の時間又は周期以上の間隔がある場合、回数N4をゼロクリアすることが望ましい。
【0068】
なお周波数Fn4は、振動加速度が極小値を示した時刻から極大値を示した時刻までの時間Tn4を計時し、得られた値から下記の式4で示す計算式による計算にて求められる。
【0069】
Fn4=1/(2×Tn4)…………式4
【0070】
即ち左右動ダンパ振動加速度計13にて得られた測定値は、制御器14へ渡され、制御器14にて測定値を受け付け、受け付けた測定値を解析部14aにて閾値と比較する解析を行い、解析結果を社用モニタへ出力することにより、走行中においても、車体左右動ダンパ9が修理交換時期に達していると判断することができ、また車両モニタから解析結果を修理設備へ送信しておくことにより、修理設備では修理交換の準備をすることができるので、走行終了後、速やかに修理交換を実施することができる。
【0071】
図10は本発明の修理交換時期検知方法で用いられる左右動ダンパ振動加速度計13の測定値のデータをFFTにより周波数解析した結果を示すグラフである。
図10(a)は、車体左右動ダンパ9が正常時の結果を示し、図10(b)は、車体左右動ダンパ9が修理交換時期の解析結果を示している。
【0072】
図10(a)及び(b)での正常時及び修理交換時期の解析結果を比較することにより、修理交換時期には正常時に比べて特定の周波数付近に顕著なピークが現れていることを確認することができる。
そこでピーク値及び該ピーク値の周波数fp4に対して、予めPSD閾値P4、並びに下限側閾値fl4及び上限側閾値fh4を設定しておき、走行時の測定値データをFFT解析して、ピーク値fp4がPSD閾値P4を超え(fp4≧P4)、しかもその周波数fp4が、下限側閾値fl4から上限側閾値fh4までの間に入る場合に(fl4≦fp4≦fh4)、車体左右動ダンパ9が修理交換時期に達していると判断することができる。
【0073】
即ち制御器14へ渡された左右動ダンパ振動加速度計13の測定値は、記録媒体14bに記録される。
そして走行終了後、記録媒体14bに記録された測定値を処理装置15に読み込ませ、処理装置15によりFFT解析を行って得られた処理値が、所定の閾値を超える場合に、修理交換時期を示す信号を解析結果として出力することにより、車体左右動ダンパ9が修理交換時期に達していると判断することができ、またこれにより修理交換時期の判断精度を向上させ、異常発生前に対処することが可能となる。
なお上述の形態では、FFT解析を用いた解析方法を説明しているが、本発明はこれに限らず、例えば位置情報も同時に得られるウェブレット解析を用いてもよい。
【0074】
図11は本発明の修理交換時期検知方法及び異常検出方法で用いられる上下方向の振動加速度を測定する振動加速度計の測定値を示すグラフである。
図11は上下軸ダンパ検知用上下振動加速度計10を用いて、車輪5の異常検知及び修理交換時期検出を判断すべく、上下方向の振動加速度を測定した結果であり、図11(a)が正常時の測定値の時刻歴データを示し、図11(b)がフラットと呼ばれる車輪5の異常が発生した場合の測定値の時刻歴データを示す。
【0075】
図11(a)及び(b)を比較することにより、フラット発生時には、正常時に比べて、一定の周期で振幅が大きい振動が発生していることが読み取れる。
そこで各振動の振幅ピーク値An5(n=1〜i)及び周波数Fn5(n=1〜i)に対して、予め振幅閾値A5、並びに周波数下限閾値Fl5及び周波数上限側閾値Fh5を設定しておき、走行時に得られた測定値に、ローパスフィルタ、バンドパスフィルタ、及びバンドストップフィルタ等のフィルタによる前処理をしたデータの振幅ピーク値An5が振幅閾値A5を超え、しかも周波数Fn5が周波数下限側閾値Fl5及び周波数上限側閾値Fh5内に入る回数を計数し(An5≧A5 and Fl5≦Fn5≦Fh5→N5=N5+1)、計数した回数N5が予め設定されている回数閾値N05を超えた場合(N5≧N05)、車輪5にフラットが発生しており、修理交換時期に達していると判断することが可能である。
【0076】
ただし誤判断を防止するため、各種閾値を超えるデータが不連続である場合、例えば前回に計数した時点から所定の時間又は周期以上の間隔がある場合、回数N5をゼロクリアすることが望ましい。
なお周波数Fn5は、振動加速度が極小値を示した時刻から極大値を示した時刻までの時間Tn5を計時し、得られた値から下記の式5で示す計算式による計算にて求められる。
【0077】
Fn5=1/Tn5…………式5
【0078】
即ち上下軸ダンパ検知用上下振動加速度計10にて得られた測定値は、制御器14へ渡され、制御器14にて測定値を受け付け、受け付けた測定値を解析部14aにて閾値と比較する解析を行い、解析結果を車両モニタへ出力することにより、走行中においても、車輪5が修理交換時期に達していると判断するとができ、これにより低速走行又は緊急停止等の異常処置を行うことが可能であり、また車両モニタから解析結果を修理設備へ送信しておくことにより、修理設備では修理交換の準備をすることができるので、走行終了後、速やかに修理交換を実施することができる。
【0079】
図12は本発明の修理交換時期検知方法及び異常検出方法で用いられる上下方向の振動加速度を測定する振動加速度計の測定値のデータをFFTにより周波数解析した結果を示すグラフである。
図12は上下軸ダンパ検知用上下振動加速度計10を用いて、車輪5の異常検知及び修理交換時期検出を判断すべく、上下方向の振動加速度を測定しFFT解析した結果であり、図12(a)は正常時の結果を示し、図12(b)は異常が発生した場合の測定値の時刻歴データを示す。
【0080】
図12(a)及び(b)での正常時及び修理交換時期の解析結果を比較することにより、修理交換時期には正常時に比べて特定の周波数付近に顕著なピークが現れていることを確認することができる。
そこでピーク値及び該ピーク値の周波数fp5に対して、予めPSD閾値P5、並びに下限側閾値fl5及び上限側閾値fh5を設定しておき、走行時の測定値データをFFT解析して、ピーク値fp5がPSD閾値P5を超え(fp5≧P5)、しかもその周波数fp5が、下限側閾値fl5から上限側閾値fh5までの間に入る場合に(fl5≦fp5≦fh5)、車輪5が修理交換時期に達していると判断することができる。
【0081】
即ち制御器14へ渡された上下軸ダンパ検知用上下振動加速度計10の測定値は、記録媒体14bに記録される。
そして走行終了後、記録媒体14bに記録された測定値を処理装置15に読み込ませ、処理装置15によりFFT解析を行って得られた処理値が、所定の閾値を超える場合に、修理交換時期を示す信号を解析結果として出力することにより、車輪5が修理交換時期に達していることが確認でき、またこれにより修理交換時期の判断精度を向上させ、異常発生前に対処することが可能となる。
なお上述の形態では、FFT解析を用いた解析方法を説明しているが、本発明はこれに限らず、例えば位置情報も同時に得られるウェブレット解析を用いてもよい。
【0082】
なお振動加速度計としては、上述したように台車部3に取り付けられた上下軸ダンパ検知用上下振動加速度計10を用いる以外に、車体部2に取り付けられた空気バネ検知用上下振動加速度計11を用いても、異常の検出及び修理交換時期の検知を行うことができ、台車部3に取り付けられた上下軸ダンパ検知用上下振動加速度計10にて異常が検出された場合、どの車輪5に異常が生じているかまで検出することができる。
【0083】
ただしこれら複数の振動加速度計のいずれかの値で判断するのではなく、複数の振動加速度計の測定値を総合して判断することが望ましく、例えば車輪5にフラットが発生した場合、そのピークの周波数は、下記の式6で示すことができるため、複数の振動加速度計の測定値に同様の周波数でピークが出現したときに、フラットが発生していると検知することができる。
【0084】
f=V/π・D ……………式6
但し、f:周波数(Hz)
V:速度(m/s)
D:車輪直径(m)
【0085】
次に本発明の修理交換時期検知方法及び異常検出方法における処理を図13に示すフローチャートを用いて説明する。
上下軸ダンパ検知用上下振動加速度計10等の各種振動加速度計では、振動の測定を行い(ステップS1)、得られた測定値を制御器14へ渡す(ステップS2)。
【0086】
制御器14では、受け付けた測定値を記録媒体14bに記録し(ステップS3)、フィルタにより前処理を行い(ステップS4)、前処理をしたデータの振幅及び周波数の両方が閾値を超えているか否かを判別する(ステップS5)。
【0087】
ステップS5において、振幅及び周波数の少なくとも一方が閾値を超えていないと判断した場合(ステップS5:N)、ステップS1に戻り処理を繰り返す。
【0088】
ステップS5において、振幅及び周波数が両方とも閾値を超えていると判断した場合(ステップS5:Y)、連続して閾値を判別し(ステップS6)、連続していないと判断した場合(ステップS6:N)、閾値を超えた回数を示す変数Nn(n=1〜5)をゼロクリアする(ステップS7)。
なおステップS6において、連続していると判断した場合(ステップS6:Y)、ステップS7の処理は行なわれない。
そして変数Nnに1を加算し(ステップS8)、変数Nnが回数閾値N0nを超えているか否かを判別する(ステップS9)。
【0089】
ステップS9において、変数Nnが回数閾値N0nを超えていないと判別した場合(ステップS9:N)、ステップS1に戻り処理を繰り返す。
ステップS9において、変数Nnが回数閾値N0nを超えていると判断した場合(ステップS9:Y)、修理交換時期を検知した解析結果又は異常を検出した解析結果として異常信号を車両モニタへ出力する(ステップS10)。
【0090】
そして担当者は、得られた異常信号に基づいて、各種部品の修理交換時期及び異常を認知することができる。
なお複数の測定値により、各種部品の修理交換時期及び異常を判断する場合も、同様の処理が行われる。
【0091】
【発明の効果】
以上詳述した如く、本発明に係る修理交換時期検知方法では、走行中に測定した振動に基づいて緩衝部材の修理時期を検知するので、ヨーダンパ及び空気バネ等の緩衝部材の取り外し等の作業を必要とせず、効率的な検査を行うことができ、検査に要する作業量及び作業時間を削減することが可能であり、しかも緩衝部材が修理交換すべき状況になってきている場合、即座に、その状況を検知することができるので、修理交換すべき緩衝部材を使用した状態での営業走行を防止することができるので、走行中の安全確保及び快適性の維持を行うことが可能である等、優れた効果を奏する。
【0092】
さらに走行中に測定した振動に基づいて、車輪の形状異常等の異常を走行中に検出することにより、緩衝部材の取り外し及び目視検査等の作業を必要とせず、効率的な検査を行うことができ、検査に要する作業量及び作業時間を削減することが可能であり、しかも異常の発生に対して、速やかな対応を行うことができるので、走行中の安全確保及び快適性の維持を行うことが可能である等、優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の修理交換時期検知方法を適用した鉄道車両の車体内部及び台車部を模式的に示す側面図である。
【図2】本発明の修理交換時期検知方法を適用した鉄道車両の台車部を模式的に示す平面図である。
【図3】本発明の修理交換時期検知方法で用いられる上下軸ダンパ検知用上下振動加速度計の測定値を示すグラフである。
【図4】本発明の修理交換時期検知方法で用いられる上下軸ダンパ検知用上下振動加速度計の測定値のデータをFFTにより周波数解析した結果を示すグラフである。
【図5】本発明の修理交換時期検知方法で用いられる空気バネ検知用上下振動加速度計の測定値を示すグラフである。
【図6】本発明の修理交換時期検知方法で用いられる空気バネ検知用上下振動加速度計の測定値のデータをFFTにより周波数解析した結果を示すグラフである。
【図7】本発明の修理交換時期検知方法で用いられるヨーダンパ検知用前後振動加速度計の測定値を示すグラフである。
【図8】本発明の修理交換時期検知方法で用いられるヨーダンパ検知用前後振動加速度計の測定値のデータをFFTにより周波数解析した結果を示すグラフである。
【図9】本発明の修理交換時期検知方法で用いられる左右動ダンパ振動加速度計の測定値を示すグラフである。
【図10】本発明の修理交換時期検知方法で用いられる左右動ダンパ振動加速度計の測定値のデータをFFTにより周波数解析した結果を示すグラフである。
【図11】本発明の修理交換時期検知方法及び異常検出方法で用いられる上下方向の振動加速度を測定する振動加速度計の測定値を示すグラフである。
【図12】本発明の修理交換時期検知方法及び異常検出方法で用いられる上下方向の振動加速度を測定する振動加速度計の測定値のデータをFFTにより周波数解析した結果を示すグラフである。
【図13】本発明の修理交換時期検知方法及び異常検出方法における処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 鉄道車両
2 車体部
3 台車部
3a 側梁部
3b 横梁部
3c 軸箱
4 車軸
5 車輪
6 上下軸ダンパ
7 空気バネ
8 ヨーダンパ
9 車体左右動ダンパ
10 上下軸ダンパ検知用上下振動加速度計
11 空気バネ検知用上下振動加速度計
12 ヨーダンパ検知用前後振動加速度計
13 左右動ダンパ振動加速度計
14 制御器
14a 解析部
14b 記録媒体
15 処理装置
Claims (3)
- 緩衝部材を備え、振動加速度計が取り付けられた鉄道車両にて、前記緩衝部材の修理交換時期を検知する修理交換時期検知方法において、
前記緩衝部材の走行中の振動を、振動加速度計により測定し、
測定により得られた測定値に基づいて、前記緩衝部材の修理交換時期を検知する
ことを特徴とする修理交換時期検知方法。 - 前記緩衝部材は、上下軸ダンパ、空気バネ、ヨーダンパ及び車体左右動ダンパのいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の修理交換時期検知方法。
- 上下軸ダンパの上下振動を検知する上下軸ダンパ検知用上下振動加速度計及び空気バネの上下振動を検知する空気バネ検知用上下振動加速度計を備える鉄道車両にて、車輪の修理交換時期を検知する修理交換時期検知方法において、
前記上下軸ダンパの走行中の振動を、上下軸ダンパ検知用上下振動加速度計により測定し、
前記空気バネの走行中の振動を、空気バネ検知用上下振動加速度計により測定し、
前記上下軸ダンパの振動の測定値及び前記空気バネの振動の測定値に基づいて、車輪の修理交換時期を検知する
ことを特徴とする修理交換時期検知方法。
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