JP3628270B2 - 電力供給システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、オフィスや家庭などにおいて、省電力化を達成しつつ、電力の安定供給を実現する電力供給システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、地球環境にやさしい発電方式として、太陽電池を用いた太陽光発電の方式と、燃料電池を用いた発電の方式とが知られている。
【0003】
太陽光発電の方式は、▲1▼「独立型」、▲2▼「系統連係型」と呼ばれる2種類の方式に大別される。「独立型」方式では、太陽光発電によって得られた電気が蓄電池に蓄えられ、蓄電池に蓄えられた電気が利用される。「系統連係型」方式では、太陽電池がインバータを介して電力会社の電線に接続される。「系統連係型」方式は、太陽光発電による発電量が家庭での消費量を上回っている時(例えば、晴れの日の昼間)には、余剰電力を電力会社に買い取ってもらい、太陽光発電による発電量が家庭での消費量を下回っている時(例えば、雨の日や夜間)には、不足電力を電力会社から購入する方式である。
【0004】
燃料電池を用いた発電システムの例としては、例えば、燃料電池を用いた家庭用コージェネレーションシステムが知られている(日経エレクトロニクスP55〜62(no.763)参照)。この文献に記載のコージェネレーションシステムは、高分子型の燃料電池に燃料ガス(例えば、天然ガスやLPガス)を流入させることにより、燃料電池を用いた発電を実現する。燃料電池を用いた発電によって得られた電気は家庭内の電気製品に供給される。また、燃料電池から排出される熱は温水として回収され、給湯や暖房に活用される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、太陽光発電の方式は、エネルギーの有効利用という点で課題があった。「独立型」方式では、発電された電気をいったん蓄電池に蓄えるため、蓄電時にエネルギー損失が発生し、「系統連係型」方式では、余剰電力を電力会社に売るときに余剰電力を電線を経由して電力会社に送るために、送電ロスが発生するからである。
【0006】
今後、燃料電池を用いたコージェネレーションシステムが家庭やオフィスなどにおいて普及すると予想されている。しかし、燃料電池に適した新たな電力供給システムをどのように構築するか(特に、如何にして省電力化を達成しつつ、電力の安定供給を実現するか)という点については、まったく配慮されていないのが現状である。
【0007】
本発明の目的は、省電力化を達成しつつ、電力の安定供給を実現することが可能な電力供給システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の電力供給システムは、複数の電気製品と、発電量を変更可能な発電装置と、前記発電装置から前記複数の電気製品への電力の供給を制御する電力制御装置とを備えた電力供給システムであって、前記複数の電気製品のそれぞれは、所望量の電力を要求するための第1の電力要求信号を前記電力制御装置に出力可能なように構成されており、前記電力制御装置は、前記複数の電気製品から複数の第1の電力要求信号を受け取り、前記複数の第1の電力要求信号のそれぞれによって要求される電力の量の和に応じた量の電力を要求するための第2の電力要求信号を生成し、前記第2の電力要求信号を前記発電装置に出力し、前記発電装置は、前記第2の電力要求信号に応じた目標量に一致するように発電量を増減させる。これにより、上記目的が達成される。
【0009】
前記発電装置は、燃料電池であってもよい。
【0010】
前記電力制御装置は、R=ΣRi+Rmを満たすように前記第2の電力要求信号を生成し、Rは前記第2の電力要求信号によって要求される電力の量を示し、Ri(i=0、1、・・・n)は前記複数の第1の電力要求信号のそれぞれによって要求される電力の量を示し、Rmは前記複数の電気製品と前記電力制御装置との間の通信に必要な最小限の電力の量を示してもよい。
【0011】
前記発電装置は、前記発電量が前記第2の電力要求信号に応じた目標量に一致したか否かを判定し、前記発電量が前記目標量に一致したと判定された場合には一致信号を前記電力制御装置に出力し、前記電力制御装置は、前記一致信号に応答して、前記複数の電気製品のうち前記第1の電力要求信号を出力した少なくとも1つの電気製品のそれぞれにアクナリッジ信号を出力してもよい。
【0012】
前記発電装置は、前記発電量が前記第2の電力要求信号に応じた目標量に一致したか否かを判定し、前記発電量が前記目標量に一致したと判定された場合には前記複数の電気製品のうち前記第1の電力要求信号を出力した少なくとも1つの電気製品のそれぞれにアクナリッジ信号を出力してもよい。
【0013】
前記電力供給システムは、前記発電装置から供給される電力と前記発電装置以外の電力供給源から供給される電力とのうちの少なくとも一方を前記複数の電気製品に出力する電力供給装置をさらに備え、前記発電装置は、前記発電量が前記第2の電力要求信号に応じた目標量に一致したか否かを判定し、前記発電量が前記目標量に一致したと判定された場合には一致信号を前記電力制御装置に出力し、前記電力制御装置は、過去の第2の電力要求信号によって要求された電力量より現在の第2の電力要求信号によって要求される電力量が増加しているか否かを判定し、前記過去の第2の電力要求信号によって要求された電力量より前記現在の第2の電力要求信号によって要求される電力量が増加していると判定された場合には、前記現在の第2の電力要求信号を前記発電装置に出力してから前記一致信号を前記発電装置から受け取るまでの期間、前記発電装置から供給される電力の不足分を前記電力供給源から供給される電力で補うように前記電力供給装置を制御するようにしてもよい。
【0014】
前記電力制御装置は、前記過去の第2の電力要求信号によって要求される電力量に比較して前記現在の第2の電力要求信号によって要求される電力量の増加分が所定の値以上である場合に限って、前記発電装置から供給される電力の不足分を前記電力供給源から供給される電力で補うように前記電力供給装置を制御するようにしてもよい。
【0015】
前記電力供給源は、商用電力を供給する源であってもよい。
【0016】
前記電力供給源は、蓄電池であってもよい。
【0017】
前記複数の電気製品は、無線または有線を介して前記電力制御装置に接続されていてもよい。
【0018】
前記第1の電力要求信号は、前記電気製品の状態を示す状態信号であり、前記電力制御装置は、前記状態信号によって示される状態において前記電気製品に必要とされる電力量を取得し、前記電力量に基づいて前記第2の電力要求信号を生成してもよい。
【0019】
前記電力供給システムは、家庭やオフィスに電力を供給するシステムであってもよい。
【0020】
本発明のコンピュータシステムは、サーバコンピュータと端末とを備えたコンピュータシステムであって、前記サーバコンピュータは、電気製品の状態と前記状態での前記電気製品の消費電力との関係を示す対応表を格納する格納部を有しており、前記対応表は、前記端末からの要求に応じて、前記サーバコンピュータからネットワークを介してダウンロードされ、前記端末は、電力供給システムに接続されており、前記電力供給システムは、複数の電気製品と、発電量を変更可能な発電装置と、前記発電装置から前記複数の電気製品への電力の供給を制御する電力制御装置とを含み、前記電力制御装置は、前記発電装置に電力要求信号を出力し、前記ダウンロードされた対応表は、前記電力制御装置内に格納される。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
【0023】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る電力供給システム1の構成を示す。図1において、電力供給システム1は、他の電力供給源から電力の供給を受けることなく、家庭内で必要とされるすべての電力を自力でまかなう独立型の電力供給システムの一例である。
【0024】
電力供給システム1は、複数の電気製品40−1〜40−nと、発電量を変更可能な発電装置20と、発電装置20から複数の電気製品40−1〜40−nへの電力の供給を制御する電力制御装置30とを含む。
【0025】
以下、本明細書の説明では、発電装置20は燃料電池(例えば、固体高分子型の燃料電池PEFC:Polymer Electrolyte Fuel Cell)であると仮定する。この燃料電池には、都市ガスなどの燃料ガスから製造された水素が燃料改質装置(図示せず)から供給される。発電装置20が燃料電池であると仮定して説明する理由は、現在の技術水準では発電量を変更可能な発電装置として燃料電池が最も実用的だからである。しかし、発電量を変更可能という機能を有する任意のタイプの発電装置を発電装置20として使用することができる。
【0026】
複数の電気製品40−1〜40−nのそれぞれは、冷蔵庫、TV(テレビ)、照明器具、PC(パソコン)、電子レンジ、ステレオ、DVDプレーヤ、電話、FAXなどの任意のタイプの機器であり得る。以下の説明では、図1に示されるように、電気製品40−1は冷蔵庫であり、電気製品40−2はTVであり、電気製品40−(n−1)は照明器具であり、電気製品40−nはPCであると仮定する。
【0027】
複数の電気製品40−1〜40−nは、専用線を介して電力制御装置30に接続されている。しかし、複数の電気製品40−1〜40−nと電力制御装置30との接続形態はこれに限定されない。例えば、複数の電気製品40−1〜40−nは、無線または有線を介して電力制御装置30に接続され得る。無線としては、例えば、Blue toothや、携帯電話やPHSなどの通信回線を使用することができる。有線としては、例えば、ISDNなどの電話回線や、HAVIやエコネットなどのローカルエリアネットワーク(LAN)を使用することができる。
【0028】
燃料電池20によって発電された電力は、インバータ10を介して複数の電気製品40−1〜40−nに供給される。インバータ10によって直流電力が交流電力に変換される。なお、複数の電気製品40−1〜40−nには、常に、複数の電気製品40−1〜40−nと電力制御装置30との間の通信に必要な最小限の量Rmの電力が供給されているものとする。ここで、「複数の電気製品40−1〜40−nと電力制御装置30との間の通信に必要な最小限の量Rmの電力」とは、複数の電気製品40−1〜40−nと電力制御装置30との間でデータを送信するのに必要な電力に加えて、複数の電気製品40−1〜40−nの待機時の電力をも含むものとする。
【0029】
電気製品40−iは、所望量の電力を要求するための電力要求信号Ri(第1の電力要求信号)を電力制御装置30に出力可能なように構成されている。ここで、i=1、・・・、nである。
【0030】
例えば、電気製品(冷蔵庫)40−1の電源スイッチがオフからオンに操作された場合に電気製品(冷蔵庫)40−1が定格動作をするために必要な電力量がp1(W)であると仮定する。この場合、ユーザが電気製品(冷蔵庫)40−1の電源スイッチをオフからオンに操作すると、電気製品(冷蔵庫)40−1は、その操作に応答して、定格動作をするために必要な電力量p1を要求する電力要求信号R1を電力制御装置30に出力する。
【0031】
電力制御装置30は、複数の電気製品40−1〜40−nから複数の電力要求信号Riを受け取り、その複数の電力要求信号Riのそれぞれによって要求される電力の量の和に応じた量の電力を要求するための電力要求信号R(第2の電力要求信号)を生成し、電力要求信号Rを燃料電池20に出力する。
【0032】
燃料電池20は、電力要求信号Rに応じた目標量に一致するように発電量を増減させる。
【0033】
このように、電力供給システム1によれば、電気製品40−iからの電力要求信号Riの集計結果としての電力要求信号Rが燃料電池20に出力され、燃料電池20の発電量は、電力要求信号Rに応じて制御される。これにより、電気製品からの電力要求に応じて、「必要な時に」「必要な分だけ」発電を行うように燃料電池20による発電を制御することが可能になる。その結果、燃料電池20の発電量を必要以上に増加させる必要がなく、省電力化が達成される。
【0034】
図2は、電力制御装置30によって実行される処理の手順を示す。なお、図2に示される例では、電気製品40−iから出力される電力要求信号Riは「使用要求」または「不使用要求」のいずれかを示すものとする。ユーザが電気製品40−iを使用したいと望む場合(例えば、ユーザが電気製品40−iの電源スイッチをオフからオンに操作した場合)には、電気製品40−iは、「使用要求」を示す電力要求信号Riを電力制御装置30に出力する。ユーザが電気製品40−iを不使用にしたいと望む場合(例えば、ユーザが電気製品40−iの電源スイッチをオンからオフに操作した場合)には、電気製品40−iは、「不使用要求」を示す電力要求信号Riを電力制御装置30に出力する。
【0035】
ST1:電力制御装置30は、複数の電気製品40−1〜40−nのうち電力要求信号Riを出力した電気製品40−iから電力要求信号Riを受け取る。電力要求信号Riは、電気製品40−iから電力制御装置30に送信される。電力要求信号Riは、電気製品40−iを使用するために必要とされる電力のワット数(pi)を示す。ここで、「使用要求」を示す電力要求信号Riにおいてはpi>0であり、「不使用要求」を示す電力要求信号Riにおいてはpi=0である。電力要求信号Riは、例えば、8ビットのデジタルデータによって表現される。
【0036】
なお、電力要求信号Riは、次の電力要求信号Riが受け取られるまで、電力制御装置30において保持されるものとする。
【0037】
ST2:電力制御装置30は、(数1)を満たすように電力要求信号Rを生成する。電力要求信号Rは、燃料電池20から供給されるべき電力のワット数(p)を示す。電力要求信号Rは、例えば、所定のビットのデジタルデータによって表現される。
【0038】
【数1】
ここで、Ri(i=1、・・・、n)は、電力要求信号Riによって要求される電力の量を示す。Rmは、複数の電気製品40−1〜40−nと電力制御装置30との間の通信に必要な最小限の電力の量を示す。
【0039】
ST3:電力制御装置30は、電力要求信号Rを燃料電池20に出力することにより、電力要求信号Rに応じた発電を行うように燃料電池20に指示する。
【0040】
燃料電池20は、電力制御装置30から電力要求信号Rを受け取り、電力要求信号Rに応じた目標量に一致するように発電量を制御する。ここで、燃料電池20の目標量(目標発電量)は、電力要求信号Rによって要求される電力量に一致するように設定されてもよいし、マージンmを考慮して(電力要求信号Rによって要求される電力量+m)に一致するように設定されてもよい。燃料電池20の発電量の増減は、例えば、天然ガスやLPガスなどの燃料ガスの供給量を増減させることによって達成される。あるいは、燃料改質装置を不要とするならば、水素を直接、燃料電池20に供給するようにしてもよい。
【0041】
燃料電池20は、発電量が電力要求信号Rに応じた目標量に一致したか否かを判定し、発電量が目標量に一致したと判定された場合には、一致信号Cを電力制御装置30に出力する。
【0042】
ST4:電力制御装置30は、燃料電池20から一致信号Cを受領したか否かを確認する。
【0043】
「使用要求」を示す電力要求信号Riを出力した電気製品40−iに対しては、電力制御装置30は、燃料電池20から一致信号Cの受領を確認した後で、アクナリッジ信号を返す。このアクナリッジ信号は、「使用要求」を示す電力要求信号Riを出力した電気製品40−iに「電力要求信号Riを満たすように燃料電池20の発電量が目標発電量に達した」ことを知らせるために電力制御装置30から電気製品40−iに送信される。「使用要求」を示す電力要求信号Riを出力した電気製品40−iは、電力制御装置30からアクナリッジ信号を受領するまで、「使用要求」に対応する動作の開始を待機し、電力制御装置30からアクナリッジ信号を受領した後に、「使用要求」に対応する動作を開始する。
【0044】
「不使用要求」を示す電力要求信号Riを出力した電気製品40−iに対しては、電力制御装置30は、アクナリッジ信号を返さない。「不使用要求」を示す電力要求信号Riは、電力要求が減少する方向の要求であることから、「不使用要求」を示す電力要求信号Riを出力した電気製品40−iに「電力要求信号Riを満たすように燃料電池20の発電量が目標発電量に達した」ことを知らせる必要がないからである。「不使用要求」を示す電力要求信号Riを出力した電気製品40−iは、電力制御装置30からのアクナリッジ信号の受領を待つことなく、「不使用要求」を示す電力要求信号Riを電力制御装置30に出力した直後に、「不使用要求」に対応する動作を開始する。ここで、「不使用要求」に対応する動作には「何もしない」ことも含まれるものとする。
【0045】
上述したアクナリッジ信号は、電気製品40−iが専用線を介して電力制御装置30に接続されている場合には、例えば、電力制御装置30から電気製品40−iに常時出力されている電力許可信号Aiのレベルをローレベル(0)からハイレベル(1)に遷移させることによって、電力制御装置30から電気製品40−iに送信される。ここで、電力許可信号Aiのレベルがハイレベル(1)であることは電気製品40−iに対して電力供給を許可することを示し、電力許可信号Aiのレベルがローレベルであることは電気製品40−iに対して電力供給を許可しない(遮断する)ことを示す。
【0046】
なお、電気製品40−iがローカルエリアネットワーク(LAN)を介して電力制御信号30に接続されている場合には、電力許可信号Aiが電力制御装置30から電気製品40−iに常時出力されている必要はない。この場合には、イベントの発生(例えば、ユーザが電気製品40−iの電源スイッチをオフからオンに操作すること)に応答して、電力許可信号Aiが電力制御装置30から電気製品40−iに送出されるようにしてもよい。
【0047】
電気製品40−iが「使用要求」を示す電力要求信号Riを電力制御装置30に出力した時点では、電気製品40−iに供給されている電力許可信号Aiのレベルはローレベル(0)に設定されている。電力制御装置30は、燃料電池20から一致信号Cの受領を確認した後で、電力許可信号Aiのレベルをローレベル(0)からハイレベル(1)に遷移させる。このことは、燃料電池20の発電量が目標発電量に達した時点では、電気製品40−iに供給されている電力許可信号Aiのレベルがハイレベル(1)に設定されることを意味している。電気製品40−iは、電力許可信号Aiのレベルがハイレベル(1)に設定された後に、「使用要求」に対応する動作を開始する。
【0048】
電気製品40−iが「不使用要求」を示す電力要求信号Riを電力制御装置30に出力した時点では、電気製品40−iに供給されている電力許可信号Aiのレベルはハイレベル(1)に設定されている。電力制御装置30は、燃料電池20から一致信号Cの受領を待つことなく、電気製品40−iから「不使用要求」を示す電力要求信号Riを受領した時点でただちに、電力許可信号Aiのレベルをハイレベル(1)からローレベル(0)に遷移させる。このことは、燃料電池20の発電量が目標発電量に達したか否かにかかわりなく、電気製品40−iに供給されている電力許可信号Aiのレベルがローレベル(0)に設定されることを意味している。電気製品40−iは、電力許可信号Aiのレベルがローレベル(0)に設定された後に、「不使用要求」に対応する動作を開始する。
【0049】
上述した電力供給システム1によれば、一致信号Cに応答して、「使用要求」を示す電力要求信号Riを出力した電気製品40−iにアクナリッジ信号が出力される。「使用要求」を示す電力要求信号Riを出力した電気製品40−iは、電力制御装置30から「燃料電池20の発電量が目標発電量に達した」ことを示すアクナリッジ信号を受領するのを待って、「使用要求」に対応する動作を開始する。このことは、電気製品40−iが所定の機能を確実に実現するために必要な条件(定格条件)下で電気製品40−iが動作すること(すなわち、電気製品40−iが定格動作すること)を保証することを可能にする。その結果、電気製品40−iの故障の頻度が著しく低減される。
【0050】
また、電力供給システム1によれば、「不使用要求」を示す電力要求信号Riを出力した電気製品40−iは、「燃料電池20の発電量が目標発電量に達した」か否かを確認することなく、ただちに「不使用要求」に対応する動作を開始する。これにより、ユーザが電気製品40−iを不使用とする(例えば、電気製品40−iの動作を止める)ことを望む場合に、その電気製品40−iを速やかに不使用とすることが可能になる。
【0051】
なお、実施の形態1では、発電量が電力要求信号Rに応じた目標量(目標発電量)に一致したか否かを燃料電池20が判定し、燃料電池20がその判定結果を示す一致信号Cを電力制御装置30に出力し、電力制御装置30が一致信号Cに応答して「使用要求」を示す電力要求信号Riを出力した少なくとも1つの電気製品40−iのそれぞれにアクナリッジ信号を出力する例を説明した。あるいは、電力制御装置30を経由することなく、燃料電池20が「使用要求」を示す電力要求信号Riを出力した少なくとも1つの電気製品40−iのそれぞれに直接、アクナリッジ信号を返すようにしてもよい。ただし、これを実現するためには、電力制御装置30が、電力要求信号Rとともに電力要求信号Riを燃料電池20に出力するようにする必要がある。
【0052】
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2に係る電力供給システム2の構成を示す。図3において、電力供給システム2は、燃料電池を用いて家庭内で必要とされる電力を原則として自力でまかなうが、燃料電池の発電量が不足する場合には、燃料電池の発電量が目標発電量に達したことが確認されるまでの期間、燃料電池以外の電力供給源から電力(例えば、商用電力)の供給を受けるタイプの電力供給システムの一例である。
【0053】
図3において、図1に示される構成要素と同一の構成要素には同一の参照番号を付し、その説明を省略する。
【0054】
電力供給システム2は、電力供給システム1(図1)の構成に加えて、電力供給装置100をさらに含む。
【0055】
電力供給装置100は、燃料電池20から供給される電力と電力会社80から送電線90を介して供給される電力とのうちの少なくとも一方を複数の電気製品40−1〜40−nに出力する。
【0056】
電力制御装置300は、前回、燃料電池20に出力した電力要求信号R(以下、「過去の電力要求信号R」という)を保持しておくバッファ(図示せず)を有している。電力制御装置300は、(数1)に従って計算された電力要求信号Rであって、これから燃料電池20に出力しようとしている電力要求信号R(以下、「現在の電力要求信号R」という)によって要求される電力量が「過去の電力要求信号R」によって要求された電力量より増加しているか否かを判定する。「現在の電力要求信号R」によって要求される電力量が「過去の電力要求信号R」によって要求された電力量より増加していると判定された場合には、電力制御装置300は、買電信号T(例えば、ハイレベル)を電力供給装置100に出力する。この買電信号Tにより、燃料電池20の発電量の不足分に相当する量の電力が電力会社80から電力供給装置100を介して複数の電気製品40−1〜40−nに供給される。電力制御装置300は、燃料電池20から一致信号Cの受領を確認すると、買電信号T(例えば、ローレベル)を電力供給装置100に出力する。この買電信号Tにより、電力会社80からの電力供給が停止される。
【0057】
このように、電力制御装置300は、燃料電池20の発電量が目標発電量に達したことが確認されるまでの期間(すなわち、現在の電力要求信号Rを燃料電池20に出力してから一致信号Cを燃料電池20から受領するまでの期間)、燃料電池20から供給される電力の不足分を電力会社80から送電線90を介して供給される電力で補うように電力供給装置100を制御する。これにより、電力制御装置300は、燃料電池20の発電量が目標発電量に達することを待つことなく、「使用要求」を示す電力要求信号Riを出力した電気製品40−iにリアルタイムでアクナレッジ信号を返すことが可能になる。その結果、電気製品40−iの動作開始が遅延するという不快感をユーザに与えなくて済む。
【0058】
なお、電力制御装置300は、過去の電力要求信号Rによって要求される電力量に比較して現在の電力要求信号Rによって要求される電力量の増加分が所定の値以上であるか否かを判定するようにしてもよい。この場合には、その増加分が所定の値以上であると判定された場合に限って、燃料電池20の発電量が目標発電量に達したことが確認されるまでの期間(すなわち、現在の電力要求信号Rを燃料電池20に出力してから一致信号Cを燃料電池20から受領するまでの期間)、燃料電池20から供給される電力の不足分を電力会社80から送電線90を介して供給される電力で補うように電力供給装置100を制御するようにしてもよい。
【0059】
また、電力供給装置100に接続される燃料電池20以外の電力供給源は、任意のタイプの電力供給源であり得る。例えば、そのような電力供給源は、商用電力を供給する源であってもよいし、蓄電池であってもよい。
【0060】
図4は、電力制御装置300によって実行される処理の手順を示す。なお、図4に示される例では、図2に示される例と同様、電気製品40−iから出力される電力要求信号Riは「使用要求」または「不使用要求」のいずれかを示すものとする。
【0061】
ST1:電力制御装置300は、複数の電気製品40−1〜40−nのうち電力要求信号Riを出力した電気製品40−iから電力要求信号Riを受け取る。このST1の処理は、図2に示されるST1の処理と同一である。
【0062】
ST2:電力制御装置300は、(数1)を満たすように電力要求信号Rを生成する。このST2の処理は、図2に示されるST2の処理と同一である。
【0063】
ST3:電力制御装置300は、電力要求信号Rを燃料電池20に出力することにより、電力要求信号Rに応じた発電を行うように燃料電池20に指示する。このST3の処理は、図2に示されるST3の処理と同一である。
【0064】
ST4:電力制御装置300は、「現在の電力要求信号R」によって要求される電力量が「過去の電力要求信号R」によって要求された電力量より増加しているか否かを判定する。「現在の電力要求信号R」によって要求される電力量が「過去の電力要求信号R」によって要求された電力量より増加していると判定された場合には、電力制御装置300は、買電信号Tを電力供給装置100に出力することにより、燃料電池20の発電量の不足分に相当する量の電力を電力会社80から購入するように電力供給装置100に指示する。
【0065】
ST5:「使用要求」を示す電力要求信号Riを出力した電気製品40−iに対しては、電力制御装置300は、燃料電池20から一致信号Cの受領を確認することなく、アクナリッジ信号を返す。このようなアクナリッジ信号を電力制御装置300から電気製品40−iに送信することは、例えば、電力制御装置300が、燃料電池20から一致信号Cを待つことなく、電気製品40−iから「使用要求」を示す電力要求信号Riを受領した時点でただちに、電力許可信号Aiのレベルをローレベル(0)からハイレベル(1)に遷移させることによって達成される。
【0066】
「不使用要求」を示す電力要求信号Riを出力した電気製品40−iに対しては、電力制御装置300は、アクナリッジ信号を返さない。このようなアクナリッジ信号を返さない処理は、図2に示されるST4の処理と同一である。
【0067】
ST6:電力制御装置300は、燃料電池20から一致信号Cを受領したか否かを確認する。電力制御装置300は、燃料電池20から一致信号Cの受領を確認すると、買電信号Tを電力供給装置100に出力することにより、燃料電池2電力会社80から供給される電力の購入を中止するように電力供給装置100に指示する。
【0068】
図5は、電力供給装置100の内部構成を示す。電力供給装置100は、買電装置100aと、電力加算器100bとを含む。
【0069】
買電装置100aは、送電線90を介して電力会社80に接続されている。買電装置100aには買電信号Tが供給されている。買電装置100aは、買電信号Tの値に応じて、電力会社80からの電力が電力加算器100bに供給されることを許可するか、電力会社80からの電力が電力加算器100bに供給されることを禁止するかを切り替える。買電装置100aは、例えば、電力会社80と電力加算器100bとを電気的に接続するか否かを決定するスイッチ(図示せず)を含み、そのスイッチの開閉が買電信号Tの値によって制御される。
【0070】
電力加算器100bは、買電装置100aの出力とインバータ10の出力とに接続されており、買電装置100aの出力とインバータ10の出力とを加算し、その加算結果を電気製品40−1〜40−nに出力する。
【0071】
図5に示される構成を有する電力供給装置100によれば、買電信号Tにより電力会社80からの電力が電力加算器100bに供給されることが許可されている場合には、燃料電池20の発電量の不足分に相当する量の電力が買電装置100aを介して電力会社80から電力加算器100bに引き込まれる。その結果、燃料電池20の発電量が目標発電量に達するまでの期間においても、適正な量の電力が電力加算器100bから出力されることとなる。
【0072】
このように、電力供給システム2によれば、電力制御装置300は、燃料電池20から一致信号Cの受領を確認することなく、「使用要求」を示す電力要求信号Riを電気製品40−iから受領した時点でただちに、「使用要求」を示す電力要求信号Riを出力した電気製品40−iにアクナリッジ信号を返す。燃料電池20の発電量が目標発電量に達するまでの期間においても、電気製品40−iに対する電力の安定供給が保証されるからである。これにより、「使用要求」を示す電力要求信号Riを出力した電気製品40−iは、燃料電池20の発電量が目標発電量に達するまでの期間、「使用要求」に対応する動作の開始を待機する必要がなくなる。その結果、電気製品40−iは、「使用要求」を示す電力要求信号Riを電力制御装置300に出力した後、速やかに、「使用要求」に対応する動作を開始することが可能になる。このことは、電気製品40−iが「使用要求」を示す電力要求信号Riを電力制御装置300に出力した後、速やかに、電気製品40−iが定格条件下で動作することを保証することを可能にする。その結果、電気製品40−iの故障の頻度が著しく低減される。
【0073】
あるいは、電力供給システム2において、電力制御装置300が、電気製品40−iから受領した電力要求信号Riの種類にかかわりなく(例えば、電力要求信号Riが「使用要求」を示すか「不使用要求」を示すかにかかわりなく)、電力要求信号Riを出力した電気製品40−iにアクナリッジ信号を返さないようにしてもよい。燃料電池20の発電量が目標発電量に達するまでの期間においても、電気製品40−iに対する電力の安定供給が保証されるからである。これにより、電気製品40−iは、電力制御装置300に出力した電力要求信号Riの種類にかかわりなく(例えば、電力要求信号Riが「使用要求」を示すか「不使用要求」を示すかにかかわりなく)、電力要求信号Riを電力制御装置300に出力した後、ただちに所望の動作を開始することが可能になる。
【0074】
(実施の形態3)
図6は、本発明の実施の形態3に係る電力供給システム3の構成を示す。図6において、電力供給システム3は、太陽電池と燃料電池とを併用した統合型の電力供給システムの一例である。なお、実施の形態1および2では、太陽電池と燃料電池とを併用しない例を説明したが、もちろん、実施の形態1および2で説明した電力供給システム1および2において太陽電池と燃料電池とを併用することも可能である。
【0075】
電力供給システム3は、太陽電池と燃料電池とを併用して家庭内で必要とされる電力を自力でまかなうことを原則とするシステムである。しかし、電力供給システム3は、太陽電池および燃料電池の発電量が不足する場合には、燃料電池の発電量が目標発電量に達したことが確認されるまでの期間、太陽電池および燃料電池以外の電力供給源から電力(例えば、商用電力)を購入し、太陽電池および燃料電池の発電量が余る場合には、その剰余分の電力を電力会社に販売することが可能なように構成されている。
【0076】
図6において、図1に示される構成要素と同一の構成要素には同一の参照番号を付し、その説明を省略する。
【0077】
電力供給システム3は、電力供給システム1(図1)の構成に加えて、太陽電池110と、インバータ120と、電力供給装置200とをさらに含む。
【0078】
ソーラーセル(太陽電池)110は、太陽光発電により得られた電力をインバータ120を介して電力供給装置200に供給する。インバータ120によって直流電力が交流電力に変換される。
【0079】
また、太陽電池110は、太陽電池110の発電量を示す電力生成信号Gを電力制御装置310に出力する。電力生成信号Gは、太陽電池110から電力制御装置310に送信される。
【0080】
電力供給装置200は、送電線90を介して電力会社80や、家庭81a、81bや、工場82に接続されている。なお、電力供給システム3は、家庭81内に設置されている。
【0081】
電力供給装置200は、太陽電池110から供給される電力P1の一部の電力P3を送電線90を介して電力会社80に出力し、または、太陽電池110から供給される電力P1の一部(P1−P3)と燃料電池20から供給される電力P2と電力会社80から送電線90を介して供給される電力P4との和に等しい量の電力(P1+P2−P3+P4)を複数の電気製品40−1〜40−nに出力する。
【0082】
複数の電気製品40−1〜40−nおよび太陽電池110は、専用線を介して電力制御装置310に接続されている。しかし、複数の電気製品40−1〜40−nおよび太陽電池110と電力制御装置310との接続形態はこれに限定されない。例えば、複数の電気製品40−1〜40−nおよび太陽電池110は、無線または有線を介して電力制御装置310に接続され得る。無線としては、例えば、Blue toothや、携帯電話やPHSなどの通信回線を使用することができる。有線としては、例えば、ISDNなどの電話回線や、HAVIやエコネットなどのローカルエリアネットワーク(LAN)を使用することができる。
【0083】
図7は、電力制御装置310によって実行される処理の手順を示す。なお、図7に示される例では、図2に示される例と同様、電気製品40−iから出力される電力要求信号Riは「使用要求」または「不使用要求」のいずれかを示すものとする。
【0084】
ST1:電力制御装置310は、複数の電気製品40−1〜40−nのうち電力要求信号Riを出力した電気製品40−iから電力要求信号Riを受け取り、太陽電池110から電力生成信号Gを受け取る。電力生成信号Gは、例えば、8ビットのデジタルデータによって表現される。
【0085】
ST2:電力制御装置310は、(数2)を満たすように電力要求信号Rを生成する。電力要求信号Rは、燃料電池20から供給されるべき電力のワット数(p)を示す。電力要求信号Rは、例えば、所定のビットのデジタルデータによって表現される。
【0086】
【数2】
ここで、Ri(i=1、・・・、n)は、電力要求信号Riによって要求される電力の量を示す。Rmは、複数の電気製品40−1〜40−nと電力制御装置30との間の通信に必要な最小限の電力の量を示す。Gは、太陽電池110の発電量を示す。
【0087】
ST3:電力制御装置310は、電力要求信号Rの正負を判定し、その判定結果を示す符号信号Sを燃料電池20と電力供給装置200とに出力する。例えば、符号信号Sが1であることは、電力要求信号Rの負であることを示し、符号信号Sが0であることは、電力要求信号Rが0または正であることを示す。
【0088】
ST3における判定の結果、「R≧0」の場合には処理はST4に進み、「R<0」の場合には処理はST8に進む。
【0089】
ST4〜ST7の処理(燃料電池20の発電量が不足している場合の処理)は、図4に示されるST3〜ST6の処理と同一である。
【0090】
ST8:電力制御装置310は、太陽電池110から供給される電力P1のうち、|R|(=P3)に等しい余剰電力を電力会社80に販売するように電力供給装置200に指示する。この場合には、燃料電池20による発電は不要であるため、電力制御装置310は、燃料電池20に発電の指示をしない。なお、太陽電池110から供給される電力P1のうち、|R|以外の残りの電力(=P1−P3)は、電力供給装置200を経由して電気製品40−1〜40−nに出力される。
【0091】
ST9の処理は、図4に示されるST5の処理と同一である。
【0092】
図8は、電力供給装置200の内部構成を示す。電力供給装置200は、買電装置200aと、電力加算器200bと、電力配分器200cとを含む。
【0093】
買電装置200aは、送電線90を介して電力会社80や家庭81a、81bや工場82に接続されている。買電装置200aには買電信号Tが供給されている。買電装置200aは、買電信号Tの値に応じて、電力会社80からの電力P4が電力加算器200bに供給されることを許可するか、電力会社80からの電力P4が電力加算器200bに供給されることを禁止するかを切り替える。買電装置200aは、例えば、電力会社80と電力加算器200bとを電気的に接続するか否かを決定するスイッチ(図示せず)を含み、そのスイッチの開閉が買電信号Tの値によって制御される。
【0094】
電力配分器200cには、電力要求信号Rと電力要求信号Rの正負を示す符号信号Sとが供給されている。電力配分器200cは、符号信号Sを判定する。
【0095】
符号信号Sの判定の結果、S=0(すなわち、電力要求信号Rが0または正)であると判定された場合には、電力配分器200cは、太陽電池110から供給される電力P1のすべてを電力加算器200bに出力する(すなわち、P3=0)。
【0096】
符号信号Sの判定の結果、S=1(すなわち、電力要求信号が負)であると判定された場合には、電力配分器200cは、太陽電池110から供給される電力P1のうち、余剰電力|R|(=P3)を送電線90を介して電力会社80に出力し、残りの電力(P1−P3)を電力加算器200bに出力する。
【0097】
電力加算器200bは、買電装置200aの出力とインバータ10の出力と電力配分器200cの出力とに接続されており、買電装置200aの出力P4とインバータ10の出力P2と電力配分器200cの出力(P1−P3)とを加算し、その加算結果(P1+P2−P3+P4)を電気製品40−1〜40−nに出力する。ここで、R≧0の場合にはP3=0であり、R<0の場合にはP3=|R|である。
【0098】
図9は、電力制御装置310の内部構成を示す。電力制御装置310は、n個のバッファ320−1〜320−nと、n個の論理OR素子330−1〜330−nと、演算装置360とを含む。
【0099】
複数の電気製品40−1〜40−nから出力される複数の電力要求信号R1〜Rnは、それぞれ、バッファ320−1〜320−nに保持される。図9に示される例では、複数の電力要求信号R1〜Rnのそれぞれは、8ビットのデジタルデータによって表現される。ここで、電力要求信号Riは、電気製品40−iを使用するために必要とされる電力のワット数を示す。「使用要求」を示す電力要求信号Riにおいてはpi>0であり、「不使用要求」を示す電力要求信号Riにおいてはpi=0である。
【0100】
なお、「不使用要求」を示す電力要求信号Riを出力した電気製品40−iは待機状態にあるため、「不使用要求」を示す電力要求信号Riを出力した電気製品40−iは、電気製品40−iの待機時に必要な電力を消費する。最小限電力信号Rmは、例えば、4ビットのデジタルデータによって表現される。最小限電力信号Rmの値は、所定値に予め設定されている。最小限電力信号Rmは、電力制御装置310に入力されている。上述した「電気製品40−iの待機時に必要な電力」は、最小限電力信号Rmによって示される最小限電力の一部として電力制御装置310に対して要求される。従って、待機状態にある電気製品40−iが、最小限電力信号Rmとは別途に、「電気製品40−iの待機時に必要な電力」を電力制御装置310に対して要求する必要はない。これが、「不使用要求」を示す電力要求信号Riにおいてはpi=0とされている理由である。
【0101】
なお、バッファ320−1〜320−nのいずれかにいったん保持された電力要求信号Riは、次の電力要求信号Ri(iはバッファに保持されている電力要求信号のiと同一)が電力制御装置310によって受領されるまで、更新されないものとする。
【0102】
演算装置360は、複数の電力要求信号R1〜Rnと最小限電力信号Rmと電力生成信号Gとを受け取り、(数2)に従って電力要求信号Rを生成する。
【0103】
また、演算装置360は、電力要求信号Rの符号を示す符号信号Sを生成する。
【0104】
さらに、演算装置360は、電力要求信号Rを燃料電池20に出力したタイミングと同期して、買電信号Tのレベルを電力会社80から電力を購入することを許可することを示す第1のレベル(例えば、ハイレベル)に設定し、一致信号Cを燃料電池20から受領したタイミングに同期して、買電信号Tのレベルを電力会社80から電力の購入を停止することを示す第2のレベル(例えば、ローレベル)に設定する。
【0105】
電力許可信号A1〜Anのそれぞれは、論理OR素子330−1〜330−nのうちの対応する1つからの出力に基づいて生成される。
【0106】
なお、電力制御装置300(図3)の内部構成は、電力生成信号Gの入力がないこと、符号信号Sの出力がないことを除いて、図9に示される電力制御装置310の内部構成と同一である。電力制御装置300においては、演算装置360は、複数の電力要求信号R1〜Rnと最小限電力信号Rmとを受け取り、(数1)に従って電力要求信号Rを生成する。
【0107】
図10は、実施の形態3の電力供給システム3において使用される各種信号の波形を示す。図10において、R1は冷蔵庫40−1から出力された電力要求信号を示し、R2はTV40−2から出力された電力要求信号を示す。また、太陽電池110による太陽光発電は行われているものと仮定する。従って、図10に示されるように、電力生成信号Gは正である。
【0108】
時刻t1において、ユーザがTV40−2を見たくなりTV40−2の電源スイッチをオフからオンに操作したと仮定する。この場合、TV40−2は、「使用要求」を示す電力要求信号R2(図10に示される例では、ハイレベルの信号)を電力制御装置310に出力する。電力制御装置310は、電力要求信号R1、R2と最小限電力信号Rm(図10には示されていない、図9参照)と電力生成信号Gとを受け取り、(数2)に従って時刻t1における電力要求信号Rを生成する。電力制御装置310は、時刻t1における電力要求信号Rの符号を判定する。図10に示される例では、時刻t1においてR≧0である。従って、電力制御装置310は、不足電力|R|分の発電を燃料電池20に指示するとともに、買電信号Tのレベルを電力会社80から電力を購入することを許可することを示す第1のレベル(例えば、ハイレベル)に設定する。電力制御装置310は、TV40−2から「使用要求」を示す電力要求信号R2を受領した時刻とほぼ同時刻に電力許可信号A2のレベルをローレベルからハイレベルに遷移させる。その後、電力制御装置310は、燃料電池20から一致信号Cを受領したことに同期して、買電信号Tのレベルを電力会社80から電力を購入することを停止することを示す第2のレベル(例えば、ローレベル)に設定する(時刻t1〜t2の間)。
【0109】
時刻t2において、ユーザがTV40−2を消したくなりTV40−2の電源スイッチをオンからオフに操作したと仮定する。この場合、TV40−2は、「不使用要求」を示す電力要求信号R2(図10に示される例では、ローレベルの信号)を電力制御装置310に出力する。電力制御装置310は、電力要求信号R1、R2と最小限電力信号Rm(図10には示されていない、図9参照)と電力生成信号Gとを受け取り、(数2)に従って時刻t2における電力要求信号Rを生成する。電力制御装置310は、時刻t2における電力要求信号Rの符号を判定する。図10に示される例では、時刻t2においてR<0である。従って、電力制御装置310は、燃料電池20に対する発電の指示を取りやめるとともに、余剰電力|R|を電力会社80に販売するように電力供給装置200に指示する。電力制御装置310は、TV40−2から「不使用要求」を示す電力要求信号R2を受領した時刻とほぼ同時刻に電力許可信号A2のレベルをハイレベルからローレベルに遷移させる。
【0110】
このようにして、TV40−2の電源スイッチのオン、オフ操作に応じて燃料電池20の発電を制御することができる。
【0111】
このように、電力供給システム3によれば、太陽電池110と燃料電池20とを併用することにより、燃料電池20の発電量が不足する場合(R≧0の場合)には、電力会社80から供給される電力を購入し、太陽電池110の発電量が余剰する場合(R<0の場合)には、その余剰電力を電力会社80に販売することが可能になる。
【0112】
なお、電力供給システム3において、太陽電池110の発電量が余剰する場合(R<0の場合)に、その余剰電力を電力会社80に販売する代わりに、その余剰電力を蓄電池(図示せず)に蓄えるようにしてもよい。この場合には、その後、燃料電池20の発電量が不足する場合(R≧0の場合)に、その不足分の発電を燃料電池20に指示する代わりに、その蓄電池に蓄えられた電力を利用するようにしてもよい。あるいは、燃料電池20の発電量が不足する場合(R≧0の場合)に、その不足分の発電を燃料電池20に指示することに加えて、燃料電池20の発電量が目標発電量に達するまでの期間、その蓄電池に蓄えられた電力を利用するようにしてもよい。
【0113】
また、電力供給システム3によれば、電力制御装置310は、燃料電池20から一致信号Cの受領を確認することなく、「使用要求」を示す電力要求信号Riを電気製品40−iから受領した時点でただちに、「使用要求」を示す電力要求信号Riを出力した電気製品40−iにアクナリッジ信号を返す。これにより、電力供給システム3によっても、電力供給システム2によって得られた効果と同様の効果が得られる。
【0114】
あるいは、電力供給システム3において、電力制御装置310が、電気製品40−iから受領した電力要求信号Riの種類にかかわりなく(例えば、電力要求信号Riが「使用要求」を示すか「不使用要求」を示すかにかかわりなく)、電力要求信号Riを出力した電気製品40−iにアクナリッジ信号を返さないようにしてもよい。これにより、電力供給システム3によっても、電力供給システム2によって得られた効果と同様の効果が得られる。
【0115】
なお、実施の形態1〜3では、電気製品40−iからの電力要求信号Riの増減に応じて燃料電池20の発電量の出力制御を行ったが、電気製品40−iから電力要求信号Riを出力しないで電気製品40−iの消費電力の要求に応じて燃料電池20の発電量の出力制御を行う方法もある。例えば、系統連係型を採用した構成で、燃料電池20の発電量だけでは電力が不足したために電力会社80から商用電力を購入したことをモニターしておき、そのモニター結果に基づいて燃料電池20の発電量を変更するようにしてもよい。この場合、モニター結果によって電気製品の消費電力の要求がわかるからである。
【0116】
また、実施の形態2、3では、発電手段として太陽電池110を用いたが、太陽電池110による発電に代えて、あるいは、太陽電池110による発電に加えて、風力による発電や、海水の波力による発電や、地熱による発電などの他の発電手段を用いてもよい。これらの発電手段は、その地域の特性などを十分に考慮して選定されることが好ましい。
【0117】
例えば、風力による発電と太陽電池による発電とを共存させて、本発明の電力供給システムを構築することも可能である。
【0118】
なお、実施の形態1〜3では、燃料電池20は各家庭内に設置されることを前提とする例を説明したが、燃料電池20を複数の家庭(あるいは、1以上の集落、1以上の街、1以上のマンションなどの単位)で共用するようにしてもよい。高効率の燃料電池20を共用することにより、トータルの電力供給効率を向上させることができる。
【0119】
また、実施の形態1〜3では、電力要求信号Riは「使用要求」または「不使用要求」を示す例を説明したが、電力要求信号Riが3種類以上の要求を示すようにしてもよい。例えば、電力要求信号Riが「高出力使用要求」または「低出力使用要求」または「不使用要求」を示すようにしてもよい。「高出力使用要求」を示す電力要求信号Riは、例えば、100Wの電力を要求する信号であり、「低出力使用要求」を示す電力要求信号Riは、例えば、50Wの電力を要求する信号であり、「不使用要求」を示す電力要求信号Riは、例えば、0Wの電力を要求する信号であってもよい。
【0120】
電力要求が「不使用要求」から「高出力使用要求」に切り替えられた場合、または、電力要求が「不使用要求」から「低出力使用要求」に切り替えられた場合には、電力制御装置30は、一致信号Cの受領を確認した後に、電力許可信号Aiのレベルをローレベル(0)からハイレベル(1)に遷移させるようにし、電力制御装置300、310は、一致信号Cの受領を確認することなく、電力許可信号Aiのレベルをローレベル(0)からハイレベル(1)に遷移させるようにすればよい。電力要求が「低出力使用要求」から「高出力使用要求」に切り替えられた場合には、電力制御装置30は、電力許可信号Aiのレベルをハイレベル(1)からローレベル(0)にいったん遷移させ、一致信号Cの受領を確認した後に、電力許可信号Aiのレベルをローレベル(0)からハイレベル(1)に遷移させるようにし、電力制御装置300、310は、電力許可信号Aiのレベルをハイレベル(1)からローレベル(0)にいったん遷移させ、一致信号Cの受領を確認することなく、電力許可信号Aiのレベルをローレベル(0)からハイレベル(1)に遷移させるようにすればよい。
【0121】
電力要求が「高出力使用要求」から「不使用要求」に切り替えられた場合、または、電力要求が「低出力使用要求」から「不使用要求」に切り替えられた場合には、電力制御装置30(300、310)は、一致信号Cの受領を確認することなく、電力許可信号Aiのレベルをハイレベル(1)からローレベル(0)に遷移させるようにすればよい。電力要求が「高出力使用要求」から「低出力使用要求」に切り替えられた場合には、電力制御装置30(300、310)は、一致信号Cの受領を確認することなく、電力許可信号Aiのレベルをハイレベル(1)に維持するようにすればよい。
【0122】
また、実施の形態1〜3では、電力要求信号Riは電気製品40−iを使用するために必要とされる電力のワット数(pi)を示すとしたが、電力要求信号Riが電気製品40−iの状態(電力状態)を示すようにしてもよい。この場合には、電力制御装置30(300、310)は、電気製品40−iの状態を示す状態信号を電力要求信号Riとして電気製品40−iから受け取り、その状態信号によって示される状態で電気製品40−iを使用するために必要とされる電力量を取得するようにすればよい。例えば、電力制御装置30(300、310)は、状態信号とその状態信号によって示される状態で電気製品40−iを使用するために必要とされる電力量との対応表(例えば、ルックアップテーブル)を電力制御装置30(300、310)の内部のメモリ(図示せず)に格納しておくようにしてもよい。この場合には、その対応表を用いて、状態信号がその状態信号によって示される状態で電気製品40−iを使用するために必要とされる電力量に変換される。このような対応表は、例えば、電気製品の種別および/または形式ごとに用意されることが好ましい。
【0123】
(実施の形態4)
図11は、本発明の実施の形態4のコンピュータシステム4の構成を示す。コンピュータシステム4は、サーバコンピュータ410と、少なくとも1つの端末420とを含む。サーバコンピュータ410と少なくとも1つの端末420とは、インターネット430を介して接続されている。
【0124】
サーバコンピュータ410は、少なくとも1つのウェブページを格納するための格納部450を有している。格納部450は、例えば、ハードディスクである。
【0125】
図12Aおよび図12Bは、サーバコンピュータ410の格納部450に格納されているウェブページの内容(コンテンツ)の一例として、電気製品の状態とその状態での電気製品の消費電力との関係を示す対応表の例を示す。図12Aは、BS録画機能付きテレビ用の対応表510の例を示し、図12Bは、洗濯機用の対応表520の例を示す。対応表510および520は、例えば、ルックアップテーブルである。
【0126】
図12Aに示される対応表510は、BS録画機能付きテレビが「オン状態」「オフ状態」「BS録画状態」という3つの状態(電力状態)をとることができ、「オン状態」に対応する消費電力が220Wであり、「オフ状態」に対応する消費電力が0Wであり、「BS録画状態」に対応する消費電力が18Wであることを示している。さらに、対応表510は、3つの状態(電力状態)がそれぞれ3つの状態信号S1、S2およびS3によって示されることを示している。状態信号S1、S2およびS3のそれぞれは、例えば、2ビットのデジタルデータによって表現される。
【0127】
図12Bに示される対応表520は、洗濯機が「遠心力洗い状態」「攪拌洗い状態」「オフ状態」という3つの状態(電力状態)をとることができ、「遠心力洗い状態」に対応する消費電力が170Wであり、「攪拌洗い状態」に対応する消費電力が270Wであり、「オフ状態」に対応する消費電力が0Wであることを示している。さらに、対応表520は、3つの状態(電力状態)がそれぞれ3つの状態信号T1、T2およびT3によって示されることを示している。状態信号T1、T2およびT3のそれぞれは、例えば、2ビットのデジタルデータによって表現される。
【0128】
なお、上述した対応表は、電気製品の種別および/または形式ごとに用意されることが好ましい。
【0129】
サーバコンピュータ410の格納部450に格納されているウェブページを端末420に表示させることをユーザが希望する場合には、ユーザは、ウェブページを一意に特定するアドレスを端末に入力する。ウェブページを一意に特定するアドレスは、URL(Uniform Resource Locators)アドレスと呼ばれる。端末420は、ユーザによって入力されたURLアドレスをサーバコンピュータ410に送信する。サーバコンピュータ410は、そのURLアドレスによって指定されたウェブページの内容(コンテンツ)を端末420に送信する。端末420では、ブラウザが実行される。これにより、サーバコンピュータ410から端末420に送信されたウェブページの内容(コンテンツ)が解釈されて端末420に表示される。
【0130】
図13Aは、端末420に表示された「電力供給システム対応電気製品ウェブサイト」のホームページ(すなわち、トップのウェブページ)の一例を示す。図13Aにおいて、ユーザが「対応表検索」をクリックすると、対応表を検索するための条件を入力するための「対応表検索」ウェブページが端末420に表示される。
【0131】
図13Bは、「対応表検索」ウェブページの一例を示す。図13Bにおいて、ユーザが、メーカー名(例えば、「松下電器(株)」)、電気製品の種別(例えば、「洗濯機」)、電気製品の品番(機種名)(例えば、「xxxx」)を入力し、「検索」をクリックすると、入力されたメーカー名、電気製品の種別、電気製品の品番(機種名)によって特定された対応表を確認するための「対応表確認」ウェブページが端末420に表示される。
【0132】
図13Cは、「対応表確認」ウェブページの一例を示す。図13Cにおいて、ユーザが「ダウンロード」をクリックすると、「対応表確認」ウェブページの内容(コンテンツ)(すなわち、入力されたメーカー名、電気製品の種別、電気製品の品番(機種名)によって特定された対応表)がサーバコンピュータ410からインターネット430を介して端末420にダウンロードされる。このようなウェブページの内容(コンテンツ)のダウンロードは、例えば、サーバコンピュータ410および端末420の双方に予めインストールされたダウンロードプログラムが協働することによって達成される。
【0133】
なお、対応表の検索結果を確認する必要がない場合には、図13Cに示される「対応表確認」ウェブページの表示を省略してもよい。この場合には、検索結果(すなわち、入力されたメーカー名、電気製品の種別、電気製品の品番(機種名)によって特定された対応表)をサーバコンピュータ410からインターネット430を介して端末420にダウンロードするようにすればよい。
【0134】
端末420は、電力供給システム1(図1)に接続されている。電力供給システム1内の電力制御装置30は、電力制御装置30の内部に対応表を格納するためのメモリ(図示せず)を有している。この場合には、サーバコンピュータ410からダウンロードされた対応表を電力制御装置30のメモリに格納するようにしてもよい。電力制御装置30は、電気製品40−iの状態(電力状態)を示す状態信号を受け取り、電力制御装置30内に格納されている対応表を用いて、その状態信号をその状態信号によって示される状態での電気製品40−iの消費電力に変換する。
【0135】
あるいは、電力制御装置30がホームサーバとしての機能を果たす場合には、端末420を経由することなく、サーバコンピュータ410から電力制御装置30に対応表をダウンロードするようにしてもよい。
【0136】
このように、サーバコンピュータ410からダウンロードされた対応表を電力制御装置30内で利用することにより、電力制御装置30に接続されている電気製品が変更されたり、増設されたりした場合に、ユーザの手間を取らせることなく、電力供給システム1を新しい環境に容易に適合させることが可能になる。
【0137】
なお、電気製品をユーザに販売する際に、その電気製品に上述した対応表を入手可能とするURLアドレスを付けて電気製品を販売するようにしてもよい。例えば、そのようなURLアドレスは、電気製品に同梱される保証書やサービス仕様書に記載され得る。これにより、電気製品を購入したユーザが、そのURLアドレスによって指定されるウェブページにアクセスすることにより、その購入した電気製品の対応表を入手することが容易になる。その結果、その購入した電気製品を電力供給システム1に追加することが容易になる。
【0138】
なお、電力供給システム1(図1)の代わりに、端末420を電力供給システム2(図3)または電力供給システム3(図6)に接続するようにしてもよい。
【0139】
なお、実施の形態4では、インターネット430を使用する例を説明したが、インターネット430の代わりに、あるいは、インターネット430と組み合わせて、任意のタイプのネットワークを使用することができる。
【0140】
【発明の効果】
請求項1に係る本発明の電力供給システムによれば、複数の電気製品からの複数の第1の電力要求信号の集計結果としての第2の電力要求信号が発電装置に出力され、発電装置の発電量は、第2の電力要求信号に応じて制御される。これにより、電気製品からの電力要求に応じて、「必要な時に」「必要な分だけ」発電を行うように発電装置による発電を制御することが可能になる。その結果、発電装置の発電量を必要以上に増加させる必要がなく、省電力化が達成される。
【0141】
請求項4に係る本発明の電力供給システムによれば、一致信号に応答して、複数の電力要求信号のうち第1の電力要求信号を出力した少なくとも1つの電気製品のそれぞれにアクナリッジ信号が出力される。第1の電力要求信号を出力した電気製品は、電力制御装置からアクナリッジ信号を受領するのを待って、動作を開始する。このことは、電気製品が所定の機能を確実に実現するために必要な条件(定格条件)下で電気製品が動作すること(すなわち、電気製品が定格動作すること)を保証することを可能にする。その結果、電気製品の故障の頻度が著しく低減される。
【0142】
請求項6に係る本発明の電力供給システムによれば、電力制御装置は、発電装置の発電量が目標発電量に達したことが確認されるまでの期間(すなわち、現在の電力要求信号を発電装置に出力してから一致信号を発電装置から受領するまでの期間)、発電装置から供給される電力の不足分を発電装置以外の電力供給源から供給される電力で補うように電力供給装置を制御する。これにより、電力制御装置は、発電装置の発電量が目標発電量に達することを待つことなく、第1の電力要求信号を出力した電気製品にリアルタイムでアクナレッジ信号を返すことが可能になる。その結果、電気製品の動作開始が遅延するという不快感をユーザに与えなくて済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る電力供給システム1の構成を示す図
【図2】電力制御装置30によって実行される処理の手順を示すフローチャート
【図3】本発明の実施の形態2に係る電力供給システム2の構成を示す図
【図4】電力制御装置300によって実行される処理の手順を示すフローチャート
【図5】電力供給装置100の内部構成を示す図
【図6】本発明の実施の形態3に係る電力供給システム3の構成を示す図
【図7】電力制御装置310によって実行される処理の手順を示すフローチャート
【図8】電力供給装置200の内部構成を示す図
【図9】電力制御装置310の内部構成を示す図
【図10】電力供給システム3において使用される各種信号の波形を示すタイミングチャート
【図11】本発明の実施の形態4のコンピュータシステム4の構成を示す図
【図12A】BS録画機能付きテレビ用の対応表510の例を示す図
【図12B】洗濯機用の対応表520の例を示す図
【図13A】「電力供給システム対応電気製品ウェブサイト」のホームページの一例を示す図
【図13B】「対応表検索」ウェブページの一例を示す図
【図13C】「対応表確認」ウェブページの一例を示す図
【符号の説明】
1、2、3 電力供給システム
10、120 インバータ
20 燃料電池
30、300、310 電力制御装置
40−1〜40−n 電気製品
100、200 電力供給装置
110 太陽電池
Claims (13)
- 複数の電気製品と、
発電量を変更可能な発電装置と、
前記発電装置から前記複数の電気製品への電力の供給を制御する電力制御装置と
を備えた電力供給システムであって、
前記複数の電気製品のそれぞれは、所望量の電力を要求するための第1の電力要求信号を前記電力制御装置に出力可能なように構成されており、
前記電力制御装置は、前記複数の電気製品から複数の第1の電力要求信号を受け取り、前記複数の第1の電力要求信号のそれぞれによって要求される電力の量の和に応じた量の電力を要求するための第2の電力要求信号を生成し、前記第2の電力要求信号を前記発電装置に出力し、
前記発電装置は、前記第2の電力要求信号に応じた目標量に一致するように発電量を増減させる、電力供給システム。 - 前記発電装置は、燃料電池である、請求項1に記載の電力供給システム。
- 前記電力制御装置は、R=ΣRi+Rmを満たすように前記第2の電力要求信号を生成し、Rは前記第2の電力要求信号によって要求される電力の量を示し、Ri(i=0、1、・・・n)は前記複数の第1の電力要求信号のそれぞれによって要求される電力の量を示し、Rmは前記複数の電気製品と前記電力制御装置との間の通信に必要な最小限の電力の量を示す、請求項1に記載の電力供給システム。
- 前記発電装置は、前記発電量が前記第2の電力要求信号に応じた目標量に一致したか否かを判定し、前記発電量が前記目標量に一致したと判定された場合には一致信号を前記電力制御装置に出力し、
前記電力制御装置は、前記一致信号に応答して、前記複数の電気製品のうち前記第1の電力要求信号を出力した少なくとも1つの電気製品のそれぞれにアクナリッジ信号を出力する、請求項1に記載の電力供給システム。 - 前記発電装置は、前記発電量が前記第2の電力要求信号に応じた目標量に一致したか否かを判定し、前記発電量が前記目標量に一致したと判定された場合には前記複数の電気製品のうち前記第1の電力要求信号を出力した少なくとも1つの電気製品のそれぞれにアクナリッジ信号を出力する、請求項1に記載の電力供給システム。
- 前記電力供給システムは、前記発電装置から供給される電力と前記発電装置以外の電力供給源から供給される電力とのうちの少なくとも一方を前記複数の電気製品に出力する電力供給装置をさらに備え、
前記発電装置は、前記発電量が前記第2の電力要求信号に応じた目標量に一致したか否かを判定し、前記発電量が前記目標量に一致したと判定された場合には一致信号を前記電力制御装置に出力し、
前記電力制御装置は、過去の第2の電力要求信号によって要求された電力量より現在の第2の電力要求信号によって要求される電力量が増加しているか否かを判定し、前記過去の第2の電力要求信号によって要求された電力量より前記現在の第2の電力要求信号によって要求される電力量が増加していると判定された場合には、前記現在の第2の電力要求信号を前記発電装置に出力してから前記一致信号を前記発電装置から受け取るまでの期間、前記発電装置から供給される電力の不足分を前記電力供給源から供給される電力で補うように前記電力供給装置を制御する、請求項1に記載の電力供給システム。 - 前記電力制御装置は、前記過去の第2の電力要求信号によって要求される電力量に比較して前記現在の第2の電力要求信号によって要求される電力量の増加分が所定の値以上である場合に限って、前記発電装置から供給される電力の不足分を前記電力供給源から供給される電力で補うように前記電力供給装置を制御する、請求項6に記載の電力供給システム。
- 前記電力供給源は、商用電力を供給する源である、請求項6に記載の電力供給システム。
- 前記電力供給源は、蓄電池である、請求項6に記載の電力供給システム。
- 前記複数の電気製品は、無線または有線を介して前記電力制御装置に接続されている、請求項1に記載の電力供給システム。
- 前記第1の電力要求信号は、前記電気製品の状態を示す状態信号であり、前記電力制御装置は、前記状態信号によって示される状態において前記電気製品に必要とされる電力量を取得し、前記電力量に基づいて前記第2の電力要求信号を生成する、請求項1に記載の電力供給システム。
- 前記電力供給システムは、家庭やオフィスに電力を供給するシステムである、請求項1に記載の電力供給システム。
- サーバコンピュータと端末とを備えたコンピュータシステムであって、
前記サーバコンピュータは、電気製品の状態と前記状態での前記電気製品の消費電力との関係を示す対応表を格納する格納部を有しており、
前記対応表は、前記端末からの要求に応じて、前記サーバコンピュータからネットワークを介してダウンロードされ、
前記端末は、電力供給システムに接続されており、
前記電力供給システムは、複数の電気製品と、発電量を変更可能な発電装置と、前記発電装置から前記複数の電気製品への電力の供給を制御する電力制御装置とを含み、
前記電力制御装置は、前記発電装置に電力要求信号を出力し、前記ダウンロードされた対応表は、前記電力制御装置内に格納される、コンピュータシステム。
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