JP3627873B2 - (メタ)アクリルアミド系重合体水分散液の製造方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は(メタ)アクリルアミド系重合体の新規な製造方法に関する。更に詳しくは増粘剤、凝集剤、製紙工業における紙力増強剤、歩留向上剤、濾水性向上剤、各種懸濁溶液の分散安定剤、土壌改良剤などに広く使用されている(メタ)アクリルアミド系重合体の新規な製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術およびその課題】
従来より上記の目的で使用されている(メタ)アクリルアミド系重合体は主として水溶液中での重合により製造されている。かかる水溶液重合では単量体濃度が高い程工業的に有利である。しかし、水溶液重合では、単量体濃度が高くなるに従って、生成物が含水したゲル状となり取り扱いが著しく困難となる。そのため、(メタ)アクリルアミド系重合体は希釈して低濃度溶液として提供されるか、または乾燥して粉末化されているが、低濃度で取り扱う場合には輸送費が高くなり不経済であり、また乾燥粉末化のためには膨大な熱エネルギーが必要となるうえに熱的三次元架橋による不溶化が起るなどの問題を抱えている。
【0003】
また、油中水型のエマルジョン重合や疎水性溶媒中での懸濁重合による(メタ)アクリルアミド系重合体の製造方法も知られている(例えば、特開平5−194613号公報等)。しかしながら、エマルジョン重合法や懸濁重合法で使用される疎水性の有機溶剤は危険物であると共に強い臭気をもつため作業環境の問題から重合および分離の各製造設備に多額の費用が必要となるなどの問題がある。
【0004】
さらに、塩水溶液中の沈殿重合も注目される製造方法である(例えば、特開昭50−70489号公報)。しかしながら、この方法では生成した重合体どうしが付着し、最終的には大きな塊となってしまう本質的欠点を有している。また、保護コロイドとして高分子電解質を少量含有する塩水溶液中で、沈殿重合を行う方法も知られている(特開昭62−20511号公報)。この方法は生成した重合体どうしの付着をある程度は防止できものの、塩析作用によって高重合性単量体濃度で重合を行うことは困難であった。
【0005】
一方、(メタ)アクリルアミド系重合体などの水溶性高分子が水中で他の水溶性高分子と相互作用を起こして相分離を生じることは以前から知られている。例えば、ポリアルキレングリコール水溶液とポリアクリルアミド水溶液を混合すれば相分離が生じる。しかし、報告されている相互作用を応用するだけでは分散性、流動性に富む(メタ)アクリルアミド系重合体の分散液は得られておらず、製品性能上組み合わされる水溶性高分子の影響が懸念されたため実用化には至っていない。従って、水溶性高分子の組み合わせを考慮することによって分散性、流動性に富む水系の分散液ができればそれが(メタ)アクリルアミド系重合体の最も望むべき形態であるといえる。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このような背景から本発明者らは、水溶液中における(メタ)アクリルアミド系重合体と高分子電解質との相互作用、それに伴う相分離、不溶化現象に注目して、水系での(メタ)アクリルアミドの重合について鋭意検討を重ねた。その結果、(メタ)アクリルアミドを主成分とする重合性単量体を高分子電解質の存在する水中で重合した場合には、生成した(メタ)アクリルアミド系重合体が高分子電解質との相互作用により析出し、低粘度で分散性、流動性に富む水性分散液が得られることを見出した。
【0007】
しかし、この製造方法でも、重合体濃度が高くなるにつれて得られる水分散液の分散安定性が低下し、重合中における凝集物の生成、器壁への付着が顕著になるとともに、静置保存中に粒子が分離、結合して再分散しなくなってしまう。そこで本発明者らは、水溶液中における(メタ)アクリルアミド系重合体と高分子電解質との相互作用により形成される分散液の分散安定性への(メタ)アクリルアミド系重合体の構造的影響に注目し、さらに鋭意検討を重ねた結果、(メタ)アクリルアミドを主成分とする重合性単量体の混合物を重合する際に、重合性単量体として連鎖移動剤として作用する水溶性の(メタ)アリル化合物を用いることにより、高重合性単量体濃度でも分散液の分散安定性が向上して重合中の凝集を抑制し、経時的に再分散性が損なわれることのない分散液を得ることができることを見出した。
【0008】
すなわち本発明は、高分子電解質が存在する水中で、重合性単量体として(メタ)アクリルアミドと水溶性の(メタ)アリル化合物との混合物を重合することを特徴とする(メタ)アクリルアミド系重合体水分散液の製造方法に関するものである。
【0009】
本発明では、重合性単量体として、まず(メタ)アクリルアミドを必須成分として使用する。(メタ)アクリルアミドとはアクリルアミドおよび/またはメタクリルアミドのことをいい、本発明において(メタ)とは以下同様の意味である。一般的にはアクリルアミドを使用する。該(メタ)アクリルアミドは単独で使用できる他、(メタ)アクリルアミドと共重合する一種または二種以上の重合性単量体と併用することもできる。(メタ)アクリルアミドと共重合する重合性単量体としては、アニオン性不飽和単量体、カチオン性不飽和単量体、非イオン性不飽和単量体および架橋性不飽和単量体から選ばれる少なくとも1種があげられる。
【0010】
アニオン性不飽和単量体としては、例えば(メタ)アクリル酸、クロトン酸、、(メタ)アリルカルボン酸等のモノカルボン酸;マレイン酸、フマール酸、イタコン酸、ムコン酸等のジカルボン酸;ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、(メタ)アリルスルホン酸などの有機スルホン酸;またはこれら各種有機酸のナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩等があげられ、これらの1種を単独でまたは2種以上を使用できる。
【0011】
カチオン性不飽和単量体としては、代表的なものにはジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、(メタ)アリルアミンなどの第三級アミノ基を有する不飽和単量体またはそれらの塩酸、硫酸、酢酸などの無機酸もしくは有機酸の塩類、または該第三級アミノ基含有不飽和単量体とメチルクロライド、ベンジルクロライド、ジメチル硫酸、エピクロルヒドリンなどの四級化剤との反応によって得られる第四級アンモニウム塩を含有する不飽和単量体などがあげられ、これらの一種を単独でまたは2種以上を使用できる。
【0012】
非イオン性不飽和単量体としては、前記アニオン性不飽和単量体のアルキルエステル(アルキル基の炭素数1〜8)、アクリロニトリル、スチレン類、酢酸ビニル、メチルビニルエーテル、(メタ)アリルアルコールなどがあげられる。これらは一種を単独でまたは2種以上を使用できる。
【0013】
また、架橋性不飽和単量体の代表的なものとしては以下のものがあげられる。たとえば、2官能性不飽和単量体としては、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート等のジ(メタ)アクリレート類、メチレンビス(メタ)アクリルアミド、エチレンビス(メタ)アクリルアミド、ヘキサメチレンビス(メタ)アクリルアミド等のビス(メタ)アクリルアミド類、アジピン酸ジビニル、セバシン酸ジビニル等のジビニルエステル類、(メタ)アリル(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート類、ウレタン(メタ)アクリレート類、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、ジ(メタ)アリルアミン、ジ(メタ)アリルジメチルアンモニウム、ジ(メタ)アリルフタレート、ジ(メタ)アリルクロレンデート、ジビニルベンゼン等があげられる。また、3官能性モノマーとしては、1,3,5−トリ(メタ)アクリロイルヘキサヒドロ−S−トリアジン、トリ(メタ)アリルイソシアヌレート、トリ(メタ)アリルアミン、トリ(メタ)アリルトリメリテート、N,N−ジ(メタ)アリル(メタ)アクリルアミド等を、4官能性不飽和単量体としては、テトラメチロールメタンテトラ(メタ)アクリレート、テトラ(メタ)アリルピロメリテート、N,N,N’,N’−テトラ(メタ)アリル−1,4−ジアミノブタン、テトラ(メタ)アリルアミン塩、テトラ(メタ)アリルオキシエタン等があげられる。これらは一種を単独でまたは2種以上を使用できる。
【0014】
前記(メタ)アクリルアミドと共重合する重合性単量体の使用量は、アクリルアミドを含む重合性単量体の総モル和の通常50モル%以下、好ましくは20モル%以下である。(メタ)アクリルアミドと共重合する重合性単量体の使用量が50モル%を越える場合には(メタ)アクリルアミドの割合が少なくなるため、高分子電解質との相互作用による相分離が生じなくなり、(メタ)アクリルアミド系重合体の分散液が得られなくなる。なお、アニオン性不飽和単量体、カチオン性不飽和単量体、非イオン性不飽和単量体および架橋性不飽和単量体は、それぞれ一種または2種以上を組み合わせて(メタ)アクリルアミドと併用でき、またその使用割合は得られる(メタ)アクリルアミド系重合体の用途等を考慮して、重合性単量体の総モル和の通常50モル%の範囲内で適宜に決定すればよい。ただし、架橋性不飽和単量体を使用する場合には、重合性単量体の総モル和の通常10モル%以下、好ましくは0.01〜5モル%とするのがよい。10モル%を越える場合には重合溶液全体が架橋するため分散液は得られない。
【0015】
また、本発明では(メタ)アクリルアミドと共重合する重合性単量体として、水溶性の(メタ)アリル化合物を必須使用することで、重合性単量体濃度が高い場合でも分散液の分散安定性が向上して重合中の凝集を抑制し、経時的に再分散性が損なわれることのない分散液を得ることができる。詳細に関しては明確ではないが、重合性単量体として水溶性の(メタ)アリル化合物のみに見られる効果であり、連鎖移動作用を有する水溶性の(メタ)アリル化合物を用いることで重合中に形成される分岐構造や末端基構造が(メタ)アクリルアミド系高分子の水溶液の粘度を著しく低減させ、重合初期における粒子間の融合、凝集を抑制すると共に、これらの構造的要因は高分子電解質との相互作用によって生じる不溶化物の分散性も本質的に向上させているものと考えられる。なお、一般的に連鎖移動剤として用いられるイソプロピルアルコールを用いても分散安定性などを向上させることはできない。
【0016】
かかる水溶性の(メタ)アリル化合物としてはアニオン性不飽和単量体、カチオン性不飽和単量体、非イオン性不飽和単量体または架橋性不飽和単量体の各種のものがあげられる。具体的には、(メタ)アリルアルコール、(メタ)アリルカルボン酸、(メタ)アリルスルホン酸、(メタ)アリルアミンまたはその塩類等があげられ、これらは一種を単独でまたは2種以上を使用できる。これらのなかでも、(メタ)アリルスルホン酸またはその塩類か好ましく、特にメタアリルスルホン酸塩が有効である。水溶性のアリル化合物の使用量は、これらの使用によって得られる(メタ)アクリルアミド系重合体の分子量が大きく変動するため、その用途を考慮して決定される。通常、水溶性のアリル化合物の割合は重合性単量体の総モル和に対して、10モル%以下、好ましくは0.1モル%以上で10モル%以下、より好ましくは0.5モル%以上で5モル%以下である。0.1モル%未満では分散安定性の向上への効果はほとんどなく、また、10モル%を越える場合には、分子量低下が顕著となり実用的でなくなる。
【0017】
本発明において、(メタ)アクリルアミド系重合体の製造時に、水中に存在させる高分子電解質とは、高分子中にカルボン酸塩および/またはスルホン酸塩を有し、生成する(メタ)アクリルアミド系重合体との相互作用により相分離を生じさせるものをいう。このような高分子電解質としては、例えば前記例示のアニオン性不飽和単量体の一種を単独でまたは2種以上を重合して得られる重合体の塩があげられる。本発明の高分子電解質としては、特にアニオン性不飽和単量体としてアクリル酸を使用したアクリル酸重合体の塩が好ましい。
【0018】
また、重合体の塩の種類は特に限定されないが、本発明においては、ナトリウム塩あるいはカリウム塩等のアルカリ金属塩が好ましい。したがって、本発明の高分子電解質としてはアクリル酸重合体のアルカリ金属塩が特に好ましい。高分子電解質のカルボン酸および/またはスルホン酸の中和率は通常50〜100モル%、好ましくは70〜100モル%である。このカルボン酸塩および/またはスルホン酸塩の形成は、アニオン性不飽和単量体の段階で行ってもよく、重合体を製造した後に行ってもよい。
【0019】
また、本発明の高分子電解質は、(メタ)アクリルアミド系重合体との相互作用により相分離を生じる範囲内であればアニオン性不飽和単量体と併用して、前記例示のカチオン性不飽和単量体、非イオン性不飽和単量体や(メタ)アクリルアミドなどのアミド基含有不飽和単量体から選ばれる少なくとも1種を共重合して得られるものでもよい。通常、アニオン性不飽和単量体と併用する共重合モノマーの割合は高分子電解質を構成する不飽和単量体の総モル和に対して通常30モル%以下、好ましくは10モル%以下である。30モル%を越える場合には、(メタ)アクリルアミド系重合体との相互作用により相分離を生じにくい。
【0020】
本発明に用いる高分子電解質の重量平均分子量は、(メタ)アクリルアミド系重合体と混合することにより水に不溶化するものであれば特に制限されず、(メタ)アクリルアミド系重合体の組成、重合反応の条件などにより異なるため一概には決定できないが、通常、重量平均分子量は10万以下であり、5000〜50000が好ましい。5000よりも低い場合には相分離が起りにくく、(メタ)アクリルアミド系重合体の分散液が得られない。また、10万を越える場合には系の粘度が増大し実用的でなくなる。
【0021】
次に、本発明の(メタ)アクリルアミド系重合体の製造方法について詳しく説明する。高分子電解質の使用量は、高分子電解質の組成、分子量や、重合性単量体の組成比、重合濃度、その他の重合条件によって異なるが、通常、高分子電解質と重合性単量体との重量比は、通常、前者/後者=10/90〜90/10、好ましくは20/80〜50/50である。高分子電解質の割合がこの範囲から外れると重合して得られる(メタ)アクリルアミド系重合体の分離が起らず分散液は得られない。
【0022】
また、重合性単量体の水溶液濃度は通常5〜50重量%、好ましくは15〜40重量%である。水溶液濃度が50重量%を越えると得られる分散液の分散性、流動性が低下して実用的でなくなる。また、5重量%未満では高分子電解質と(メタ)アクリルアミド系重合体との相互作用による相分離が生じなくなり分散液は得られない。
【0023】
前記重合性単量体を重合して、(メタ)アクリルアミド系重合体を得る方法は、水中に高分子電解質を存在させることを除き、従来公知の各種方法と同様の方法を採用できる。例えば、所定の反応容器に、重合性単量体、高分子電解質および水を仕込み、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩、またはこれらと亜硫酸水素ナトリウムのごとき還元剤とを組み合わせた形のレドックス系重合開始剤等の通常のラジカル重合開始剤を加え、撹拌下、加温する方法により、本発明の(メタ)アクリルアミド系重合体の分散液を得ることができる。
【0024】
ラジカル重合開始剤の使用量は、水溶性の(メタ)アリル化合物の使用量等を考慮して、得られる(メタ)アクリルアミド系重合体の分子量に対応できる範囲で設定される。通常、ラジカル重合開始剤の使用量は、重合性単量体に対して通常0.01〜10モル%である。また、重合時の重合性単量体を含む高分子電解質水溶液のpHは通常6〜10、好ましくは7〜8であり、この範囲に入るように前記高分子電解質のカルボン酸および/またはスルホン酸の中和率を設定する必要がある。pHが6より低い場合には相分離が起こりにくくなり、10を越える場合には(メタ)アクリルアミド系重合体の加水分解を生じるため好ましくない。重合の温度はラジカル重合開始剤の種類、重合性単量体と高分子電解質との組成およびそれらの濃度により異なり、一概には限定できないが、通常は25〜90℃の範囲内であり、重合はこうした条件下において1〜12時間行われる。なお、重合に際しては、その他必要に応じて添加剤として、任意に水溶性の(メタ)アリル化合物以外の連鎖移動剤、界面活性剤、塩などを用いることができる。添加剤の使用量は、得られる(メタ)アクリルアミド系重合体の用途などにより異なり、特に限定できないが、一般に重合性単量体に対して10重量%以下である。
【0025】
かくして得られた(メタ)アクリルアミド系重合体の重量平均分子量は、通常、10万〜2000万程度である。また、(メタ)アクリルアミド系重合体は高分子電解質との相互作用により相分離を生じて、両者の混合組成物粒子の分散液として得られる。この高分子電解質を含む(メタ)アクリルアミド系重合体の分散液の粘度は、通常、濃度20%において、100〜10000cps程度(25℃)である。このような高分子電解質を含む(メタ)アクリルアミド系重合体の分散物は、通常30〜70重量%の水を含むゲル状物である。これらは、水と分離しており、分散性、流動性に富んだものである。ゲル状物中の高分子電解質と(メタ)アクリルアミド系重合体との重量比は、各成分の仕込み比率や重合の条件によって異なるが、通常は前者/後者=50/50〜10/90である。なお、得られた分散物は、長時間静置しておくと分散物の浮上、分離が生じる場合があるが、重合性単量体として水溶性の(メタ)アリル化合物を用いた分散物は撹拌によって容易に再分散させることが可能である。
【0026】
また、高分子電解質を含む(メタ)アクリルアミド系高分子の含水ゲル状粒子は、分散液から遠心分離、濾過または他の適当な分離方法によって容易に、水と分離することができる。また、水と分離した含水ゲル状粒子は通常の水溶液重合で得られる含水ゲル状重合物よりも含水量が少なく、粒状であり、表面積も広くなるため乾燥も容易である。一般に、乾燥は温風(例えば30〜90℃)により、流動床等で行うことができる。
【0027】
【作用】
本発明により分散性、流動性に富む高濃度の(メタ)アクリルアミド系重合体の水性分散液を得ることができる。その作用の詳細は十分には解明できていないものの、水溶液中における(メタ)アクリルアミド系重合体と高分子電解質との相互作用による不溶化現象を分散液の形成に応用しているため、重合体単量体の組成の影響を受けにくく、分散安定性が良好で流動性に富む低粘度の水性分散液を得られることが特徴である。また、(メタ)アクリルアミド系重合体は高分子電解質を含む含水粒子として容易に分離できる。含水粒子は取り扱いが容易であるばかりでなく、水に対する溶解性が良好であり、希釈時間を短縮できることも特徴としてあげることができる。なお、重合性単量体として架橋性不飽和単量体を用いた場合には、(メタ)アクリルアミド系重合体の架橋粒子分散液が得られる。この架橋粒子は濾過によって容易に分離でき、水で洗浄することで高分子電解質を除くことができる。さらには、(メタ)アクリルアミド系重合体と高分子電解質との相互作用による分散液の製造において、重合性単量体として水溶性の(メタ)アリル化合物を用いた分散物は、重合性単量体が高濃度の場合にも重合中の粒子間の凝集を抑制し、分散安定性の大幅な向上を実現することができる。
【0028】
【実施例】
以下に、実施例によって本発明を具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。なお、各例中の%は重量基準であり、(メタ)アクリルアミド系重合体の分子量は水系ゲルパーミネェーションクロマログラフィを用いて測定してポリエチレングリコール分子量に換算した値である。
【0029】
実施例1
アクリルアミド100g、アリルアルコール3.2g(対アクリルアミド3.9モル%)、43重量%ポリアクリル酸ナトリウム水溶液232.6g(pH8.0、重量平均分子量約19000)およびイオン交換水164.3g(重合性単量体の濃度20.2重量%)を撹拌器、窒素導入管、温度計、還流冷却器を取り付けた1L反応容器に入れ、20℃に保ちながら窒素ガスを通じて液中の溶存酸素を除き、10重量%過硫酸アンモニウム水溶液8.0g、10重量%ピロ亜硫酸水素ナトリウム水溶液3.3gを加えて撹拌下45℃で3時間重合することにより粒子状で分散した重合体が得られた。この分散液の粘度は25℃で680cpであった。生成したアクリルアミド系重合体の重量平均分子量は1090000であった。
【0030】
実施例2
アクリルアミド100g、アリルスルホン酸ナトリウム7.9g(対アクリルアミド3.9モル%)、43重量%ポリアクリル酸ナトリウム水溶液232.6g(pH8、重量平均分子量約19000)およびイオン交換水159.5g(重合性単量体の濃度21.1重量%)を撹拌器、窒素導入管、温度計、還流冷却器を取り付けた1L反応容器に入れ、20℃に保ちながら窒素ガスを通じて液中の溶存酸素を除き、10重量%過硫酸アンモニウム水溶液8.0g、10重量%ピロ亜硫酸ナトリウム水溶液3.3gを加えて撹拌下45℃で3時間重合することにより粒子状で水中に分散した重合体が得られた。この分散液の粘度は25℃で1450cpであった。生成したアクリルアミド系重合体の重量平均分子量は1740000であった。
【0031】
実施例3
アクリルアミド100g、メタアリルスルホン酸ナトリウム1.1g(対アクリルアミド0.5モル%)、43重量%ポリアクリル酸ナトリウム水溶液232.6g(pH8、重量平均分子量約19000)およびイオン交換水166.3g(重合性単量体の濃度1 9.8重量%)を撹拌器、窒素導入管、温度計、還流冷却器を取り付けた1L反応容器に入れ、20℃に保ちながら窒素ガスを通じて液中の溶存酸素を除き、10重量%過硫酸アンモニウム水溶液8.0g、10重量%ピロ亜硫酸ナトリウム水溶液3.3gを加えて撹拌下45℃で3時間重合することにより粒子状で分散した重合体が得られた。この分散液の粘度は25℃で460cpであった。生成したアクリルアミド系重合体の重量平均分子量は1190000であった。
【0032】
実施例4
アクリルアミド100g、メタアリルスルホン酸ナトリウム8.6g(対アクリルアミド3.9モル%)、43重量%ポリアクリル酸ナトリウム水溶液232.6g(pH8、重量平均分子量約19000)およびイオン交換水58.9g(重合性単量体の濃度26.4重量%)を撹拌器、窒素導入管、温度計、還流冷却器を取り付けた1L反応容器に入れ、20℃に保ちながら窒素ガスを通じて液中の溶存酸素を除き、10重量%過硫酸アンモニウム水溶液8.0g、10重量%ピロ亜硫酸ナトリウム水溶液3.3gを加えて撹拌下45℃で3時間重合することにより微粒子状で分散した重合体が得られた。この分散液の粘度は25℃で5900cpであった。生成したアクリルアミド系重合体の重量平均分子量は120000であった。
【0033】
実施例5
アクリルアミド100g、メチレンビスアクリルアミド1.1g(対アクリルアミド0.5モル%)、メタアリルスルホン酸ナトリウム8.6g(対アクリルアミド3.9モル%)、43重量%ポリアクリル酸ナトリウム水溶液464.5g(pH8、重量平均分子量約19000)およびイオン交換水424.7g(重合性単量体の濃度10.9重量%)を撹拌器、窒素導入管、温度計、還流冷却器を取り付けた1L反応容器に入れ、20℃に保ちながら窒素ガスを通じて液中の溶存酸素を除き、10重量%過硫酸アンモニウム水溶液8.0g、10重量%亜硫酸ナトリウム水溶液3.3gを加えて撹拌下45℃で3時間重合することによりアクリルアミド架橋重合体微粒子の水分散液が得られた。さらに、この分散液を濾別し、大量の水で洗浄、循風式乾燥機中105℃、2時間で乾燥することにより粒子径約100ミクロンの架橋アクリルアミド系重合体の真球状微粒子が得られた。
【0034】
比較例1
アクリルアミド100g、26重量%ポリアクリル酸ナトリウム水溶液576.9g(pH8.0、重量平均分子量約19000)およびイオン交換水92.3g(重合性単量体の濃度12.7重量%)を撹拌器、窒素導入管、温度計、還流冷却器を取り付けた1L反応容器に入れ、35℃に保ちながら窒素ガスを通じて液中の溶存酸素を除き、1重量%過硫酸アンモニウム水溶液10g、1重量%亜硫酸水素ナトリウム水溶液10gを加えて撹拌下40℃で10時間重合することにより粒子状で分散した重合体が得られた。この分散液の粘度は25℃で5500cpであった。また、生成したアクリルアミド系重合体の重量平均分子量は8500000であった。
【0035】
比較例2
アクリルアミド170g、アクリル酸7.2g、水酸化ナトリウム3.2g、43重量%ポリアクリル酸ナトリウム水溶液395.3g(pH8.3、重量平均分子量約15000)およびイオン交換水274.3g(重合性単量体の濃度20.6重量%)を撹拌器、窒素導入管、温度計、還流冷却器を取り付けた1L反応容器に入れ、35℃に保ちながら窒素ガスを通じて液中の溶存酸素を除き、イソプロピルアルコール7.5gおよび10重量%過硫酸アンモニウム水溶液14.2g、10重量%亜硫酸ナトリウム水溶液5.7gを加えて撹拌下40℃で4時間重合することにより粒子状で水中に分散した重合体が得られた。この分散液の粘度は25℃で1200cpであった。また、生成したアクリルア ミド系重合体の重量平均分子量は5400000であった。
【0036】
比較例3
アクリルアミド100g、81重量%ジメチルアミノエチルメタクリレートメチルクロライド四級化物水溶液37.5g、43重量%ポリアクリル酸ナトリウム水溶液232.6g(pH8.3、重量平均分子量約15000)およびイオン交換水281.3g(重合性単量体の濃度19.9重量%)を撹拌器、窒素導入管、温度計、還流冷却器を取り付けた1L反応容器に入れ、35℃に保ちながら窒素ガスを通じて液中の溶存酸素を除き、イソプロピルアルコール4.7gおよび10重量%過硫酸アンモニウム水溶液0.38g、10重量%亜硫酸ナトリウム水溶液0.14gを加えて撹拌下80℃で4時間重合することにより粒子状で分散した重合体が得られた。この分散液の粘度は25℃で200cpであった。また、生成したアクリルアミド系重合体の重量平均分子量は12000000であった。
【0037】
比較例4
アクリルアミド200g、アクリル酸8.5g、水酸化ナトリウム3.8g、43重量%ポリアクリル酸ナトリウム水溶液199.3g(pH8.3、重量平均分子量約15000)およびイオン交換水231.6g(重合性単量体の濃度30.5重量%)を撹拌器、窒素導入管、温度計、還流冷却器を取り付けた1L反応容器に入れ、35℃に保ちながら窒素ガスを通じて液中の溶存酸素を除き、イソプロピルアルコール9gおよび10重量%過硫酸アンモニウム水溶液16.7g、10重量%亜硫酸ナトリウム水溶液6.8gを加えて撹拌下80℃で4時間重合することにより粒子状で分散した重合体が得られた。この分散液の粘度は25℃で6800cpであった。また、生成したアクリルアミド系重合体の重量平均分子量は2100000であった。
【0038】
比較例5
アクリルアミド100g、イソプロピルアルコール3.3g(対アクリルアミド3.9モル%)、43重量%ポリアクリル酸ナトリウム水溶液232.6g(pH8、重量平均分子量約19000)およびイオン交換水164.1g(重合性単量体の濃度19.6重量%)を撹拌器、窒素導入管、温度計、還流冷却器を取り付けた1L反応容器に入れ、20℃に保ちながら窒素ガスを通じて液中の溶存酸素を除き、10重量%過硫酸アンモニウム水溶液8.0g、10重量%ピロ亜硫酸ナトリウム水溶液3.3gを加えて撹拌下45℃で3時間重合することにより重合体が得られた。この分散液の粘度は25℃で3800cpであった。生成したアクリルアミド系重合体の重量平均分子量は2000000であった。
【0039】
比較例6
比較例2で合成したアクリルアミド系重合体分散液をガラスフィルターを用いて減圧濾過(100mmHg以上)することによって分散液からアクリルアミド系重合体とポリアクリル酸ナトリウムとからなる粒子を分離した。粒子はアクリルアミド系重合体(85重量%)とポリアクリル酸ナトリウム(15重量%)との混合物で43重量%の水を含んだ含水ゲル状であった。得られた粒状含水ゲルは容易に粉砕でき、流動床乾燥機で65℃時間で約30分間で乾燥できた。
【0040】
比較例7
比較例1で用いた反応容器にアクリルアミド100g、低分子の電解質として酢酸ナトリウム100gおよびイオン交換水200gを入れ、35℃に保ちながら窒素ガスを通じて溶存酸素を除き、1重量%過硫酸アンモニウム水溶液10g、1重量%亜硫酸水素ナトリウム水溶液10gを加えて撹拌下、50℃で重合を行うと、反応液の粘度は極端に高くなり10時間重合してもゲル状の塊のままで分散液は得られなかった。
【0041】
比較例8
比較例1で用いた反応容器にアクリルアミド75g、硫酸アンモニウム42.5g、リン酸水素二アンモニウム42.5g、ポリアクリル酸ナトリウム7.5g(重量平均分子量約15000)およびイオン交換水200gを入れ、35℃に保ちながら窒素ガスを通じて溶存酸素を除き、1重量%過硫酸アンモニウム水溶液0.75g、1重量%亜硫酸水素ナトリウム水溶液0.7gを加えて撹拌下、40℃で重合を行うと、反応液の粘度は極端に高くなり10時間重合してもゲル状の塊のままで分散液は得られなかった。
【0042】
比較例5および実施例1〜5における重合中の状況、得られたアクリルアミド系重合体の分散液の静置後の状況、再分散後の粘度、再分散性の評価を表1に示す。
【0043】
(重合中の状況):重合終了時に分散液中および撹袢羽根、反応容器壁面での分散物の凝集、付着を目視により観察し評価した。
【0044】
(静置後の状況):重合終了後、得られた分散液を25℃で48時間静置し、分散液中および容器壁面での分散物の凝集、付着を目視により観察し評価した。
【0045】
(再分散後の粘度):分散液を25℃で48時間静置した後、5分間撹拌器で全体を撹拌し、分散液の粘度をB型粘度計で測定した。なお、表1中には重合終了後、得られた分散液の粘度をB型粘度計で測定した結果を(静置前の粘度)として示す。
【0046】
(再分散性の評価):再分散後の状況を目視で観察し評価した。
【0047】
【表1】
【0048】
【発明の効果】
本発明は、高分子電解質を含む水溶液中でのアクリルアミド系重合体の新規な製造方法であり、低粘度で分散性、流動性に富む水性分散液を得ることができる。また、重合性単量体が高濃度の場合にも重合中の凝集物の形成を抑制し、経時的にも分散性を保った低粘度の水性分散液を得ることができるため以下のような効果がある。
【0049】
(1)引火性有機溶剤を使用しておらず簡単に製造できるため安価であり、経済的にも優れている。(2)低粘度で流動性の高いアクリルアミド系重合体の分散液であり、高濃度であるため輸送費が安くなり経済的に優れている。(3)容易に粒状のアクリルアミド系重合体を分離することができ、水への溶解性に優れる含水粒子を提供可能である。
【0050】
したがって、本発明により製造されるアクリルアミド系重合体の水性分散液は増粘剤、凝集剤、製紙工業における紙力増強剤、歩留向上剤、濾水性向上剤、各種懸濁溶液の分散安定剤、土壌改良剤などに広く使用することができ極めて有効である。また、重合性単量体として架橋性不飽和単量体を用いた場合に得られる(メタ)アクリルアミド系重合体の架橋粒子はその重合性単量体組成によっては親水性、吸水性を有しており、高吸水性ポリマーや水系塗料等の流動性改良剤、プラスチック等への吸水性付与剤や帯電防止剤などとして使用することができる。
Claims (6)
- 高分子電解質が存在する水中で、重合性単量体として(メタ)アクリルアミドと水溶性の(メタ)アリル化合物との混合物を重合することを特徴とする(メタ)アクリルアミド系重合体水分散液の製造方法。
- 水溶性の(メタ)アリル化合物が、(メタ)アリルアルコール、(メタ)アリルスルホン酸、(メタ)アリルカルボン酸、(メタ)アリルアミンおよびこれらの塩から選ばれるいずれか少なくとも1種である請求項1記載の製造方法。
- 高分子電解質が、アクリル酸系重合体のアルカリ金属塩である請求項1記載の製造方法。
- 高分子電解質と、重合性単量体との重量比が、前者/後者=10/90〜90/10であり、重合性単量体の水溶液濃度が5〜50重量%である請求項1記載の製造方法。
- 請求項1〜4のいずれかで得られた(メタ)アクリルアミド系重合体を水と分離することを特徴とする(メタ)アクリルアミド系重合体水分散液の製造方法。
- 請求項5で水と分離した(メタ)アクリルアミド系重合体を、乾燥することを特徴とする(メタ)アクリルアミド系重合体水分散液の製造方法。
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