JP3626641B2 - コレステリルエステル転移タンパク質阻害薬 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コレステリルエステル転移タンパク質(CETP)阻害薬、このような阻害薬を含有する医薬用組成物、ならびに高密度リポタンパク質(HDL)−コレステロールを含めて特定の血漿脂質のレベルを高めるために、他の特定の血漿脂質(例えば低密度リポタンパク質(LDL)−コレステロールやトリグリセリド)のレベルを下げるために、したがって、ヒトを含めた特定の哺乳動物(すなわち、血漿中にCETPを有する哺乳動物)において低レベルのHDL−コレステロール及び/又は高レベルのLDL−コレステロールやトリグリセリドによって罹る疾患(例えば、アテローム性動脈硬化症や心臓血管疾患)を治療するために、このような阻害薬を使用することに関する。
【0002】
【従来の技術】
アテローム性動脈硬化症とそれに関連した冠動脈疾患は、工業化社会における多くの死亡の主要な原因をなしている。二次的なリスク因子(喫煙、肥満、運動不足)を軽減しようという試み、及び食事療法や薬物療法による異脂肪血症(dyslipidemia)の治療にもかかわらず、冠動脈心臓疾患(CHD)が依然として米国における死亡の最も一般的な原因であって、心臓血管疾患が全死亡の44%を占めており、このうちの53%がアテローム性動脈硬化症による冠動脈心臓疾患に関係している。
【0003】
こうした疾患の発現に対するリスクが、ある特定の血漿脂質のレベルと強く関係していることが明らかになっている。LDL−Cの上昇というのが異脂肪血症の最も広く認識されている状態であるかも知れないが、CHDに対する脂質関連の唯一の重大な誘因では決してない。さらに、低いHDL−CがCHDに対するリスク因子であることも知られている〔Gordon,D.J.,et al.,”High−density Lipoprotein Cholesterol and Cardiovascular Disease”, Circulation, (1989),79: 8−15〕。
【0004】
高レベルのLDL−コレステロールとトリグリセリドは心臓血管疾患を発現するリスクと強く相関しているが、高レベルのHDL−コレステロールはこうしたリスクとはそれほど相関性がない。したがって異脂肪血症は、CHDに対する単一のリスクプロフィールでなく、1種以上の脂質異常で構成されていることがある。
【0005】
これらの疾患依存性成分の血漿レベルを制御する多くの因子の中で、コレステリルエステル転移タンパク質(CETP)の活性がこうした3種の血漿レベル全てに対して影響を及ぼす。ヒトを含めた多くの動物種においてみられるこの70,000ダルトンの血漿糖タンパク質の役割は、高密度リポタンパク質(HDL)、低密度リポタンパク質(LDL)、超低密度リポタンパク質(VLDL)、及びキロミクロンを含めたリポタンパク質粒子間にコレステリルエステルとトリグリセリドを転移することにある。CETP活性がもたらす最終的な結果は、HDLコレステロールの減少とLDLコレステロールの増大である。リポタンパク質プロフィールに及ぼすこうした影響は、特に脂質プロフィールがCHDに対するリスク増大を構成するような問題においては、アテローム発生の前段階を引き起こすものと考えられる。
【0006】
HDLのレベルを上昇させる完全に満足できるような治療法は今のところない。フィブラート(fibrates)とHMG−CoA還元酵素阻害薬は、HDL−Cだけを適度に(〜10−12%)上昇させる。その結果、血漿のHDLレベルを大幅に上昇させることができて、これによってアテローム性動脈硬化症の進行を逆転又は遅らせることのできるような充分な耐性をもつ薬剤(well−tolerated agent)がまだ未検討である医療面から強く求められている。
【0007】
したがって、アテローム性動脈硬化症に対しては現在種々の治療法があるけれども、この技術分野においては、なおもこれらに代わる治療法が求められており、絶えず検討が続けられている。
【0008】
EP0818448(970624)は、コレステリルエステル転移タンパク質阻害薬としての特定の5,6,7,8置換テトラヒドロキノリンと同族体の製造について開示している。
【0009】
米国特許第5,231,102号は、N−メチル−D−アスパルテート(NMDA)受容体の特異的な拮抗薬であり、したがって神経変性障害の治療及び/又は予防に有用な、2−位置に酸基(又はin vivoにおいて酸基に転化しうる基)を有するある種類の4−置換−1,2,3,4−テトラヒドロキノリンについて開示している。
【0010】
米国特許第5,288,725号は、ピロロキノリンブラジキニン拮抗薬について開示している。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、式I
【0012】
【化2】
【0013】
〔式中、R1は、水素、Y、W−X、又はW−Yであって;
このときWは、カルボニル、チオカルボニル、スルフィニル、又はスルホニルであり;
Xは、−O−Y、−S−Y、−N(H)−Y、又は−N−(Y)2であり;
各結合に対するYが、独立的にZあるいは完全飽和、部分不飽和、もしくは完全不飽和の1〜10員の直鎖又は枝分かれ鎖の炭素鎖であって、このとき結合炭素以外の炭素が、酸素、イオウ、及び窒素から独立的に選ばれる1個又は2個のヘテロ原子で所望により置き換えられていてもよく、前記炭素が、ハロゲンで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、又はトリ置換されており、前記炭素がヒドロキシで所望によりモノ置換されており、前記炭素がオキソで所望によりモノ置換されており、前記イオウがオキソで所望によりモノ置換又はジ置換されており、前記窒素がオキソで所望によりモノ置換又はジ置換されており、そして前記炭素鎖がZで所望によりモノ置換されており;
このときZは、酸素、イオウ、及び窒素から独立的に選ばれる1〜4個のヘテロ原子を所望により有する部分飽和、完全飽和、もしくは完全不飽和の3〜8員の環、あるいは窒素、イオウ、及び酸素から独立的に選ばれる1〜4個のヘテロ原子を所望により有することが独立的に考慮される(taken independently)2つの縮合した部分飽和、完全飽和、もしくは完全不飽和の3〜6員の環からなる二環式の環であり;
前記Z置換基が、ハロゲン、(C2〜C6)アルケニル、(C1〜C6)アルキル、ヒドロキシ、(C1〜C6)アルコキシ、(C1〜C4)アルキルチオ、アミノ、ニトロ、シアノ、オキソ、カルボキシル、(C1〜C6)アルキルオキシカルボニル、モノ−N−(C1〜C6)アルキルアミノ、又はジ−N,N−(C1〜C6)アルキルアミノで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、又はトリ置換されていて、前記(C1〜C6)アルキル置換基が、ハロゲン、ヒドロキシ、(C1〜C6)アルコキシ、(C1〜C4)アルキルチオ、アミノ、ニトロ、シアノ、オキソ、カルボキシル、(C1〜C6)アルキルオキシカルボニル、モノ−N−(C1〜C6)アルキルアミノ、又はジ−N,N−(C1〜C6)アルキルアミノで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、又はトリ置換されており、前記(C1〜C6)アルキル置換基がさらに、1〜9個のフッ素で所望により置換されており;
R3は、水素又はQであって;
このときQは、完全飽和、部分不飽和、もしくは完全不飽和の1〜6員の直鎖又は枝分かれ鎖の炭素鎖であって、このとき結合炭素以外の炭素が、酸素、イオウ、及び窒素から選ばれる1個のヘテロ原子で所望により置き換えられていてもよく、前記炭素が、ハロゲンで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、又はトリ置換されており、前記炭素がヒドロキシで所望によりモノ置換されており、前記炭素がオキソで所望によりモノ置換されており、前記イオウがオキソで所望によりモノ置換又はジ置換されており、前記窒素がオキソで所望によりモノ置換又はジ置換されており、そして前記炭素鎖がVで所望によりモノ置換されており;
このときVは、酸素、イオウ、及び窒素から独立的に選ばれる1〜4個のヘテロ原子を所望により有する部分飽和、完全飽和、もしくは完全不飽和の3〜8員の環、あるいは窒素、イオウ、及び酸素から独立的に選ばれる1〜4個のヘテロ原子を所望により有することが独立的に考慮される2つの縮合した部分飽和、完全飽和、もしくは完全不飽和の3〜6員の環からなる二環式の環であり;
前記V置換基が、ハロゲン、(C1〜C6)アルキル、(C2〜C6)アルケニル、ヒドロキシ、(C1〜C6)アルコキシ、(C1〜C4)アルキルチオ、アミノ、ニトロ、シアノ、オキソ、カルバモイル、モノ−N−(C1〜C6)アルキルカルバモイル、ジ−N,N−(C1〜C6)アルキルカルバモイル、カルボキシル、(C1〜C6)アルキルオキシカルボニル、モノ−N−(C1〜C6)アルキルアミノ、又はジ−N,N−(C1〜C6)アルキルアミノで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、トリ置換、又はテトラ置換されていて、前記の(C1〜C6)アルキル置換基又は(C2〜C6)アルケニル置換基が、ヒドロキシ、(C1〜C6)アルコキシ、(C1〜C4)アルキルチオ、アミノ、ニトロ、シアノ、オキソ、カルボキシル、(C1〜C6)アルキルオキシカルボニル、モノ−N−(C1〜C6)アルキルアミノ、又はジ−N,N−(C1〜C6)アルキルアミノで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、又はトリ置換されておているか、あるいは前記の(C1〜C6)アルキル置換基又は(C2〜C6)アルケニル置換基がさらに、1〜9個のフッ素で所望により置換されており;
R4は、Q1又はV1であって;
このときQ1は、完全飽和、部分不飽和、もしくは完全不飽和の1〜6員の直鎖又は枝分かれ鎖の炭素鎖であって、このとき結合炭素以外の炭素が、酸素、イオウ、及び窒素から選ばれる1個のヘテロ原子で所望により置き換えられていてもよく、前記炭素が、ハロゲンで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、又はトリ置換されており、前記炭素がヒドロキシで所望によりモノ置換されており、前記炭素がオキソで所望によりモノ置換されており、前記イオウがオキソで所望によりモノ置換又はジ置換されており、前記窒素がオキソで所望によりモノ置換又はジ置換されており、そして前記炭素鎖がV1で所望によりモノ置換されており;
このときV1は、酸素、イオウ、及び窒素から独立的に選ばれる1〜2個のヘテロ原子を所望により有する、部分飽和、完全飽和、もしくは完全不飽和の3〜6員の環であり;
前記V1置換基が、ハロゲン、(C1〜C6)アルキル、(C1〜C6)アルコキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、(C1〜C6)アルキルオキシカルボニル、モノ−N−(C1〜C6)アルキルアミノ、又はジ−N,N−(C1〜C6)アルキルアミノで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、トリ置換、又はテトラ置換されていて、前記(C1〜C6)アルキル置換基が、オキソで所望によりモノ置換されており、前記(C1〜C6)アルキル置換基がさらに、1〜9個のフッ素で所望により置換されており;
R3がVを含んでいるか、あるいはR4がV1を含んでいなければならず;
R5、R6、R7、及びR8は、互いに独立的に水素、ヒドロキシ、又はオキシであり、前記オキシが、Tあるいは部分飽和、完全飽和、もしくは完全不飽和の1〜12員の直鎖又は枝分かれ鎖の炭素鎖で置換されており、このとき結合炭素以外の炭素が、酸素、イオウ、及び窒素から独立的に選ばれる1個又は2個のヘテロ原子で所望により置き換えられていてもよく、前記炭素が、ハロゲンで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、又はトリ置換されており、前記炭素がヒドロキシで所望によりモノ置換されており、前記炭素がオキソで所望によりモノ置換されており、前記イオウがオキソで所望によりモノ置換又はジ置換されており、前記窒素がオキソで所望によりモノ置換又はジ置換されており、そして前記炭素鎖がTで所望によりモノ置換されており;
このときTは、酸素、イオウ、及び窒素から独立的に選ばれる1〜4個のヘテロ原子を所望により有する部分飽和、完全飽和、もしくは完全不飽和の3〜8員の環、あるいは窒素、イオウ、及び酸素から独立的に選ばれる1〜4個のヘテロ原子を所望により有することが独立的に考慮される2つの縮合した部分飽和、完全飽和、もしくは完全不飽和の3〜6員の環からなる二環式の環であり;
前記T置換基が、ハロゲン、(C1〜C6)アルキル、(C2〜C6)アルケニル、ヒドロキシ、(C1〜C6)アルコキシ、(C1〜C4)アルキルチオ、アミノ、ニトロ、シアノ、オキソ、カルボキシ、(C1〜C6)アルキルオキシカルボニル、モノ−N−(C1〜C6)アルキルアミノ、又はジ−N,N−(C1〜C6)アルキルアミノで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、又はトリ置換されていて、前記(C1〜C6)アルキル置換基が、ヒドロキシ、(C1〜C6)アルコキシ、(C1〜C4)アルキルチオ、アミノ、ニトロ、シアノ、オキソ、カルボキシ、(C1〜C6)アルキルオキシカルボニル、モノ−N−(C1〜C6)アルキルアミノ、又はジ−N,N−(C1〜C6)アルキルアミノで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、又はトリ置換されており、前記(C1〜C6)アルキル置換基がさらに、1〜9個のフッ素で所望により置換されている〕
で示される化合物、前記化合物のプロドラッグ、前記化合物の医薬用として許容しうる塩、又は前記プロドラッグの医薬用として許容しうる塩に関する。
【0014】
好ましい化合物群(A群として表示)は、
C2メチルがベータであり;
C4窒素がベータであり;
R1がW−Xであり;
Wが、カルボニル、チオカルボニル、又はスルホニルであり;
Xが、−O−Y−、−S−Y−、−N(H)−Y−、又は−N−(Y)2−であり;
各結合に対するYが、独立的にZあるいは(C1〜C4)アルキルであって、前記(C1〜C4)アルキルが所望により1〜9個のフッ素を有しているか、あるいは前記(C1〜C4)アルキルがZで所望によりモノ置換されており;
このときZは、酸素、イオウ、及び窒素から独立的に選ばれる1〜2個のヘテロ原子を所望により有する、部分飽和、完全飽和、もしくは完全不飽和の3〜6員の環であり;
前記Z置換基が、ハロゲン、(C1〜C4)アルキル、(C1〜C4)アルコキシ、(C1〜C4)アルキルチオ、ニトロ、シアノ、オキソ、又は(C1〜C6)アルキルオキシカルボニルで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、又はトリ置換されていて、前記(C1〜C4)アルキル置換基がさらに、1〜9個のフッ素で所望により置換されており;
R3がQ−Vであって、このときQが(C1〜C4)アルキレンであり、Vが、酸素、イオウ、及び窒素から独立的に選ばれる1〜3個のヘテロ原子を所望により有する、5員又は6員の部分飽和、完全飽和、もしくは完全不飽和の環であり;前記V環が、ハロゲン、(C1〜C6)アルキル、ヒドロキシ、(C1〜C6)アルコキシ、ニトロ、シアノ、又はオキソで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、トリ置換、又はテトラ置換されていて、前記(C1〜C6)アルキル置換基が、(C1〜C6)アルコキシ又は(C1〜C4)アルキルチオで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、又はトリ置換されているか、あるいは前記(C1〜C6)アルキルが1〜9個のフッ素を所望により有しており;
R4が(C1〜C4)アルキルであり;
R6とR7が、互いに独立的に水素又は(C1〜C6)アルコキシであって、前記(C1〜C6)アルコキシが1〜9個のフッ素を所望により有しているか、あるいは前記(C1〜C6)アルコキシがTで所望によりモノ置換されており;
Tが、酸素、イオウ、及び窒素から独立的に選ばれる1〜2個のヘテロ原子を所望により有する、部分飽和、完全飽和、もしくは完全不飽和の5〜6員の環であり;
前記T置換基が、ハロゲン、(C1〜C6)アルキル、ヒドロキシ、(C1〜C6)アルコキシ、(C1〜C4)アルキルチオ、アミノ、オキソ、カルボキシ、(C1〜C6)アルキルオキシカルボニル、モノ−N−(C1〜C6)アルキルアミノ、又はジ−N,N−(C1〜C6)アルキルアミノで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、又はトリ置換されていて、前記(C1〜C6)アルキル置換基が1〜9個のフッ素を所望により有しており;そして
R5とR8がHである;
という場合の上記式1を有する化合物、及び前記化合物の医薬用として許容しうる塩を含む。
【0015】
A化合物群の中で好ましい化合物群(B群として表示)は、
Wがカルボニルであり;
XがO−Yであって、Yが(C1〜C4)アルキルであり、前記(C1〜C4)アルキルが1〜9個のフッ素を所望により有しており;
Qが(C1〜C4)アルキレンであって、Vがフェニル、ピリジニル、又はピリミジニルであり;
前記V環が、ハロゲン、(C1〜C6)アルキル、ヒドロキシ、(C1〜C6)アルコキシ、ニトロ、シアノ、又はオキソで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、又はトリ置換されていて、前記(C1〜C6)アルキル置換基が1〜9個のフッ素を所望により有しており;
R6とR7が互いに独立的に水素又は(C1〜C3)アルコキシであって、前記(C1〜C3)アルコキシが1〜7個のフッ素を所望により有している;
という場合の化合物、及び前記化合物の医薬用として許容しうる塩を含む。
【0016】
B化合物群の中で好ましい化合物群(C群として表示)は、
Qがメチレンであって、Vがフェニル又はピリジニルであり;
前記V環が、ハロ、ニトロ、又は(C1〜C2)アルキルで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、又はトリ置換されていて、前記(C1〜C2)アルキル置換基が1〜5個のフッ素を所望により有している;
という場合の化合物、及び前記化合物の医薬用として許容しうる塩を含む。
【0017】
式Iの特に好ましい化合物は、
[2R,4S]4−[(3,5−ジクロロ−ベンジル)−メトキシカルボニル−アミノ]−6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル;
[2R,4S]4−[(3,5−ジニトロ−ベンジル)−メトキシカルボニル−アミノ]−6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル;
[2R,4S]4−[(2,6−ジクロロ−ピリジン−4−イルメチル)−メトキシカルボニル−アミノ]−6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル;
[2R,4S]4−[(3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル)−メトキシカルボニル−アミノ]−6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル;
[2R,4S]4−[(3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル)−メトキシカルボニル−アミノ]−6−メトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル;及び
[2R,4S]4−[(3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル)−メトキシカルボニル−アミノ]−7−メトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル;
という化合物、ならびに上記化合物の医薬用として許容しうる塩である。
【0018】
式Iの他の特に好ましい化合物は、
[2R,4S]4−[(3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル)−メトキシカルボニル−アミノ]−6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸イソプロピルエステル;
[2R,4S]4−[(3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル)−エトキシカルボニル−アミノ]−6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル;
[2R,4S]4−[(3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル)−メトキシカルボニル−アミノ]−6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸2,2,2−トリフルオロ−エチルエステル;
[2R,4S]4−[(3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル)−メトキシカルボニル−アミノ]−6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸プロピルエステル;
[2R,4S]4−[(3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル)−メトキシカルボニル−アミノ]−6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル;及び
[2R,4S]4−[(3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル)−メトキシカルボニル−アミノ]−2−メチル−6−トリフルオロメトキシ−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル;という化合物、ならびに上記化合物の医薬用として許容しうる塩である。
【0019】
C化合物群中の特に好ましい化合物は、
a.Yがエチルであり;
R3が3,5−ジクロロフェニルメチルであり;
R4がメチルであり;そして
R6とR7がそれぞれメトキシである;という場合の化合物、
b.Yがエチルであり;
R3が3,5−ジニトロフェニルメチルであり;
R4がメチルであり;そして
R6とR7がそれぞれメトキシである;という場合の化合物、
c.Yがエチルであり;
R3が2,6−ジクロロピリジン−4−イルメチルであり;
R4がメチルであり;そして
R6とR7がそれぞれメトキシである;という場合の化合物、
d.Yがエチルであり;
R3が3,5−ビス−トリフルオロメチルフェニルメチルであり;
R4がメチルであり;そして
R6とR7がそれぞれメトキシである;
という場合の化合物、e.Yがエチルであり;
R3が3,5−ビス−トリフルオロメチルフェニルメチルであり;
R4がメチルであり;
R6がメトキシであり;そして
R7が水素である;
という場合の化合物、f.Yがエチルであり;
R3が3,5−ビス−トリフルオロメチルフェニルメチルであり;
R4がメチルであり;
R6が水素であり;そして
R7がメトキシである;という場合の化合物、
g.Yがイソプロピルであり;
R3が3,5−ビス−トリフルオロメチルフェニルメチルであり;
R4がメチルであり;そして
R6とR7がそれぞれメトキシである;という場合の化合物、
h.Yがエチルであり;
R3が3,5−ビス−トリフルオロメチルフェニルメチルであり;
R4がエチルであり;そして
R6とR7がそれぞれメトキシである;という場合の化合物、
i.Yが2,2,2−トリフルオロエチルであり;
R3が3,5−ビス−トリフルオロメチルフェニルメチルであり;
R4がメチルであり;そして
R6とR7がそれぞれメトキシである;という場合の化合物、
j.Yがn−プロピルであり;
R3が3,5−ビス−トリフルオロメチルフェニルメチルであり;
R4がメチルであり;そして
R6とR7がそれぞれメトキシである;という場合の化合物、
k.Yがtert−ブチルであり;
R3が3,5−ビス−トリフルオロメチルフェニルメチルであり;
R4がメチルであり;そして
R6とR7がそれぞれメトキシである;という場合の化合物、及び
l.Yがエチルであり;
R3が3,5−ビス−トリフルオロメチルフェニルメチルであり;
R4がメチルであり;
R6がトリフルオロメトキシであり;そして
R7が水素である;という場合の化合物、ならびに前記化合物の医薬用として許容しうる塩である。
【0020】
好ましい化合物群(D群として表示)は、
C2メチルがベータであり;
C4窒素がベータであり;
R1がW−Yであり;
Wがカルボニル、チオカルボニル、又はスルホニルであり;
Yが(C1〜C6)アルキルであって、前記(C1〜C6)アルキルが1〜9個のフッ素を所望により有しているか、あるいは前記(C1〜C6)アルキルがZで所望によりモノ置換されており;
Zが、酸素、イオウ、及び窒素から独立的に選ばれる1〜2個のヘテロ原子を所望により有する、部分飽和、完全飽和、もしくは完全不飽和の3〜6員の環であり;
前記Z置換基が、ハロゲン、(C1〜C4)アルキル、(C1〜C4)アルコキシ、(C1〜C4)アルキルチオ、ニトロ、シアノ、オキソ、又は(C1〜C6)アルキルオキシカルボニルで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、又はトリ置換されていて、前記(C1〜C4)アルキル置換基が1〜9個のフッ素で所望により置換されており;
R3がQ−Vであって、このときQが(C1〜C4)アルキルであり、Vが、酸素、イオウ、及び窒素から独立的に選ばれる1〜3個のヘテロ原子を所望により有する、5員又は6員の部分飽和、完全飽和、もしくは完全不飽和の環であり;
前記V環が、ハロゲン、(C1〜C6)アルキル、ヒドロキシ、(C1〜C6)アルコキシ、ニトロ、シアノ、又はオキソで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、トリ置換、又はテトラ置換されていて、前記(C1〜C6)アルキル置換基が、(C1〜C6)アルコキシ又は(C1〜C4)アルキルチオで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、又はトリ置換されているか、あるいは前記(C1〜C6)アルキルが1〜9個のフッ素を所望により有しており;
R4が(C1〜C4)アルキルであり;
R6とR7が、互いに独立的に水素又は(C1〜C6)アルコキシであって、前記(C1〜C6)アルコキシが1〜9個のフッ素を所望により有しているか、あるいは前記(C1〜C6)アルコキシがTで所望によりモノ置換されており;
Tが、酸素、イオウ、及び窒素から独立的に選ばれる1〜2個のヘテロ原子を所望により有する、部分飽和、完全飽和、もしくは完全不飽和の5〜6員の環であり;
前記T置換基が、ハロゲン、(C1〜C6)アルキル、ヒドロキシ、(C1〜C6)アルコキシ、(C1〜C4)アルキルチオ、アミノ、オキソ、カルボキシ、(C1〜C6)アルキルオキシカルボニル、モノ−N−(C1〜C6)アルキルアミノ、又はジ−N,N−(C1〜C6)アルキルアミノで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、又はトリ置換されていて、前記(C1〜C6)アルキル置換基が1〜9個のフッ素を所望により有しており;そして
R5とR8がHである;という場合の上記式1を有する化合物、及び前記化合物の医薬用として許容しうる塩を含む。
【0021】
D化合物群の中の好ましい化合物群(E群として表示)は、
Wがカルボニルであり;
Yが(C1〜C4)アルキルであって、前記(C1〜C4)アルキルが1〜9個のフッ素を所望により有しており;
Qが(C1〜C4)アルキレンであって、Vがフェニル、ピリジニル、又はピリミジニルであり;
前記V環が、ハロゲン、(C1〜C6)アルキル、ヒドロキシ、(C1〜C6)アルコキシ、ニトロ、シアノ、又はオキソで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、又はトリ置換されていて、前記(C1〜C6)アルキル置換基が1〜9個のフッ素を所望により有しており;そして
R6とR7が、互いに独立的に水素又は(C1〜C3)アルコキシであって、前記(C1〜C3)アルコキシが1〜7個のフッ素を所望により有している;という場合の化合物、及び前記化合物の医薬用として許容しうる塩を含む。
【0022】
式Iの特に好ましい化合物は、[2R,4S](3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル)−(1−ブチリル−6,7−ジメトキシ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル)−カルバミン酸メチルエステル、又は前記化合物の医薬用として許容しうる塩である。
【0023】
E化合物群中の特に好ましい化合物は、
Yがn−プロピルであり;
R3が3,5−ビス−トリフルオロメチルフェニルメチルであり;
R4がメチルであり;そして
R6とR7がそれぞれメトキシである;という場合の化合物、又は前記化合物の医薬用として許容しうる塩である。
【0024】
好ましい化合物群(F群として表示)は、
C2メチルがベータであり;
C4窒素がベータであり;
R1がYであり;
Yが(C2〜C6)アルケニル又は(C1〜C6)アルキルであって、前記(C2〜C6)アルケニル又は(C1〜C6)アルキルが1〜9個のフッ素を所望により有しているか、あるいは前記(C2〜C6)アルケニル又は(C1〜C6)アルキルがZで所望によりモノ置換されており;
Zが、酸素、イオウ、及び窒素から独立的に選ばれる1〜2個のヘテロ原子を所望により有する、部分飽和、完全飽和、もしくは完全不飽和の3〜6員の環であり;
前記Z置換基が、ハロゲン、(C1〜C4)アルキル、(C1〜C4)アルコキシ、(C1〜C4)アルキルチオ、ニトロ、シアノ、オキソ、又は(C1〜C6)アルキルオキシカルボニルで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、又はトリ置換されていて、前記(C1〜C4)アルキルが1〜9個のフッ素で所望により置換されており;R3がQ−Vであって、このときQが(C1〜C4)アルキルであり、Vが、酸素、イオウ、及び窒素から独立的に選ばれる1〜3個のヘテロ原子を所望により有する、5員又は6員の部分飽和、完全飽和、もしくは完全不飽和の環であり;
前記V環が、ハロゲン、(C1〜C6)アルキル、ヒドロキシ、(C1〜C6)アルコキシ、ニトロ、シアノ、又はオキソで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、トリ置換、又はテトラ置換されていて、前記(C1〜C6)アルキル置換基が、(C1〜C6)アルコキシ又は(C1〜C4)アルキルチオで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、又はトリ置換されているか、あるいは前記(C1〜C6)アルキルが1〜9個のフッ素を所望により有しており;
R4が(C1〜C4)アルキルであり;
R6とR7が、互いに独立的に水素又は(C1〜C6)アルコキシであって、前記(C1〜C6)アルコキシが1〜9個のフッ素を所望により有しているか、あるいは前記(C1〜C6)アルコキシがTで所望によりモノ置換されており;
Tが、酸素、イオウ、及び窒素から独立的に選ばれる1〜2個のヘテロ原子を所望により有する、部分飽和、完全飽和、もしくは完全不飽和の5〜6員の環であり;
前記T置換基が、ハロゲン、(C1〜C6)アルキル、ヒドロキシ、(C1〜C6)アルコキシ、(C1〜C4)アルキルチオ、アミノ、オキソ、カルボキシ、(C1〜C6)アルキルオキシカルボニル、モノ−N−(C1〜C6)アルキルアミノ、又はジ−N,N−(C1〜C6)アルキルアミノで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、又はトリ置換されていて、前記(C1〜C6)アルキル置換基が1〜9個のフッ素を所望により有しており;そして
R5とR8がHである;という場合の上記式1を有する化合物、及び前記化合物の医薬用として許容しうる塩を含む。
【0025】
F化合物群中の好ましい化合物群(G群として表示)は、
Yが(C1〜C4)アルキルであって、前記(C1〜C4)アルキルが1〜9個のフッ素を所望により有しており;
Qが(C1〜C4)アルキレンであって、Vがフェニル、ピリジニル、又はピリミジニルであり;
前記V環が、ハロゲン、(C1〜C6)アルキル、ヒドロキシ、(C1〜C6)アルコキシ、ニトロ、シアノ、又はオキソで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、又はトリ置換されていて、前記(C1〜C6)アルキル置換基が1〜9個のフッ素を所望により有しており;そして
R6とR7が、互いに独立的に水素又は(C1〜C3)アルコキシであって、前記(C1〜C3)アルコキシが1〜7個のフッ素を所望により有している;という場合の化合物、及び前記化合物の医薬用として許容しうる塩を含む。
【0026】
式Iの特に好ましい化合物は、[2R,4S](3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル)−(1−ブチル−6,7−ジメトキシ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル)−カルバミン酸メチルエステル、[2R,4S](3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル)−[1−(2−エチル−ブチル)−6,7−ジメトキシ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル]−カルバミン酸メチルエステル塩酸塩、及び前記化合物の医薬用として許容しうる塩である。
【0027】
G化合物群中の特に好ましい化合物は、
a.Yがn−ブチルであり;
R3が3,5−ビス−トリフルオロメチルフェニルメチルであり;
R4がメチルであり;そして
R6とR7がそれぞれメトキシである;という場合の化合物、
b.Yが2−エチルプチルであり;
R3が3,5−ビス−トリフルオロメチルフェニルメチルであり;
R4がメチルであり;そして
R6とR7がそれぞれメトキシである;という場合の化合物、及び前記化合物の医薬用として許容しうる塩である。
【0028】
好ましい化合物群(H群として表示)は、
C2メチルがベータであり;
C4窒素がベータであり;
R1がZであり;
Zが、酸素、イオウ、及び窒素から独立的に選ばれる1〜2個のヘテロ原子を所望により有する、部分飽和、完全飽和、もしくは完全不飽和の3〜6員の環であり;
前記Z置換基が、ハロゲン、(C1〜C4)アルキル、(C1〜C4)アルコキシ、(C1〜C4)アルキルチオ、ニトロ、シアノ、オキソ、又は(C1〜C6)アルキルオキシカルボニルで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、又はトリ置換されていて、前記(C1〜C4)アルキルが1〜9個のフッ素を所望により有しており;
R3がQ−Vであり;
Qが(C1〜C4)アルキルであって、Vが、酸素、イオウ、及び窒素から独立的に選ばれる1〜3個のヘテロ原子を所望により有する、5員又は6員の部分飽和、完全飽和、もしくは完全不飽和の環であり;
前記V環が、ハロゲン、(C1〜C6)アルキル、ヒドロキシ、(C1〜C6)アルコキシ、ニトロ、シアノ、又はオキソで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、トリ置換、又はテトラ置換されていて、前記(C1〜C6)アルキル置換基が、(C1〜C6)アルコキシ又は(C1〜C4)アルキルチオで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、又はトリ置換されているか、あるいは前記(C1〜C6)アルキルが1〜9個のフッ素を所望により有しており;
R4が(C1〜C4)アルキルであり;
R6とR7が、互いに独立的に水素又は(C1〜C6)アルコキシであって、前記(C1〜C6)アルコキシが1〜9個のフッ素を所望により有しているか、あるいは前記(C1〜C6)アルコキシがTで所望によりモノ置換されており;
Tが、酸素、イオウ、及び窒素から独立的に選ばれる1〜2個のヘテロ原子を所望により有する、部分飽和、完全飽和、もしくは完全不飽和の5〜6員の環であり;
前記T置換基が、ハロゲン、(C1〜C6)アルキル、ヒドロキシ、(C1〜C6)アルコキシ、(C1〜C4)アルキルチオ、アミノ、オキソ、カルボキシ、(C1〜C6)アルキルオキシカルボニル、モノ−N−(C1〜C6)アルキルアミノ、又はジ−N,N−(C1〜C6)アルキルアミノで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、又はトリ置換されていて、前記(C1〜C6)アルキル置換基が1〜9個のフッ素を所望により有しており;そして
R5とR8がHである;
という場合の上記式1を有する化合物、及び前記化合物の医薬用として許容しうる塩を含む。
【0029】
好ましい化合物群(I群として表示)は、
C2メチルがベータであり;
C4窒素がベータであり;
R1がW−Zであり;
Wが、カルボニル、チオカルボニル、又はスルホニルであり;
Zが、酸素、イオウ、及び窒素から独立的に選ばれる1〜2個のヘテロ原子を所望により有する、部分飽和、完全飽和、もしくは完全不飽和の3〜6員の環であり;
前記Z置換基が、ハロゲン、(C1〜C4)アルキル、(C1〜C4)アルコキシ、(C1〜C4)アルキルチオ、ニトロ、シアノ、オキソ、又は(C1〜C6)アルキルオキシカルボニルで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、又はトリ置換されていて、前記(C1〜C4)アルキルが1〜9個のフッ素を所望により有しており;
R3がQ−Vであって、このときQが(C1〜C4)アルキルであり、Vが、酸素、イオウ、及び窒素から独立的に選ばれる1〜3個のヘテロ原子を所望により有する、5員又は6員の部分飽和、完全飽和、もしくは完全不飽和の環であり;
前記V環が、ハロゲン、(C1〜C6)アルキル、ヒドロキシ、(C1〜C6)アルコキシ、ニトロ、シアノ、又はオキソで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、トリ置換、又はテトラ置換されていて、前記(C1〜C6)アルキル置換基が、(C1〜C6)アルコキシ又は(C1〜C4)アルキルチオで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、又はトリ置換されているか、あるいは前記(C1〜C6)アルキルが1〜9個のフッ素を所望により有しており;
R4が(C1〜C4)アルキルであり;
R6とR7が、互いに独立的に水素又は(C1〜C6)アルコキシであって、前記(C1〜C6)アルコキシが1〜9個のフッ素を所望により有しているか、あるいは前記(C1〜C6)アルコキシがTで所望によりモノ置換されており;
Tが、酸素、イオウ、及び窒素から独立的に選ばれる1〜2個のヘテロ原子を所望により有する、部分飽和、完全飽和、もしくは完全不飽和の5〜6員の環であり;
前記T置換基が、ハロゲン、(C1〜C6)アルキル、ヒドロキシ、(C1〜C6)アルコキシ、(C1〜C4)アルキルチオ、アミノ、オキソ、カルボキシ、(C1〜C6)アルキルオキシカルボニル、モノ−N−(C1〜C6)アルキルアミノ、又はジ−N,N−(C1〜C6)アルキルアミノで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、又はトリ置換されていて、前記(C1〜C6)アルキル置換基が1〜9個のフッ素を所望により有しており;そして
R5とR8がHである;という場合の上記式1を有する化合物、及び前記化合物の医薬用として許容しうる塩を含む。
【0030】
本発明のさらに他の態様は、アテローム性動脈硬化症、末梢血管疾患、異脂肪血症、β−リポタンパク過剰血症、低アルファリポタンパク血症、コレステロール過剰血症、高トリグリセリド血症、家族性のコレステロール過剰血症、心臓血管障害、アンギナ、虚血、心臓虚血、発作、心筋梗塞、再かん流傷害、血管形成術後の再狭窄、高血圧症、糖尿病の血管合併症、肥満症、又は内毒素血症の治療を必要とする哺乳動物に、治療有効量の式Iの化合物、前記化合物のプロドラッグ、前記化合物の医薬用として許容しうる塩、又は前記プロドラッグの医薬用として許容しうる塩を投与することによって、ヒトを含めた哺乳動物におけるアテローム性動脈硬化症、末梢血管疾患、異脂肪血症、β−リポタンパク過剰血症、低アルファリポタンパク血症、コレステロール過剰血症、高トリグリセリド血症、家族性のコレステロール過剰血症、心臓血管障害、アンギナ、虚血、心臓虚血、発作、心筋梗塞、再かん流傷害、血管形成術後の再狭窄、高血圧症、糖尿病の血管合併症、肥満症、又は内毒素血症を治療するための方法に関する。
【0031】
本発明のさらに他の態様は、アテローム性動脈硬化症の治療を必要とする哺乳動物に、治療有効量の式Iの化合物、前記化合物のプロドラッグ、前記化合物の医薬用として許容しうる塩、又は前記プロドラッグの医薬用として許容しうる塩を投与することによって、ヒトを含めた哺乳動物におけるアテローム性動脈硬化症を治療するための方法に関する。
【0032】
本発明のさらに他の態様は、末梢血管疾患の治療を必要とする哺乳動物に、治療有効量の式Iの化合物、前記化合物のプロドラッグ、前記化合物の医薬用として許容しうる塩、又は前記プロドラッグの医薬用として許容しうる塩を投与することによって、ヒトを含めた哺乳動物における末梢血管疾患を治療するための方法に関する。
【0033】
本発明のさらに他の態様は、異脂肪血症の治療を必要とする哺乳動物に、治療有効量の式Iの化合物、前記化合物のプロドラッグ、前記化合物の医薬用として許容しうる塩、又は前記プロドラッグの医薬用として許容しうる塩を投与することによって、ヒトを含めた哺乳動物における異脂肪血症を治療するための方法に関する。
【0034】
本発明のさらに他の態様は、β−リポタンパク過剰血症の治療を必要とする哺乳動物に、治療有効量の式Iの化合物、前記化合物のプロドラッグ、前記化合物の医薬用として許容しうる塩、又は前記プロドラッグの医薬用として許容しうる塩を投与することによって、ヒトを含めた哺乳動物におけるβ−リポタンパク過剰血症を治療するための方法に関する。
【0035】
本発明のさらに他の態様は、低アルファリポタンパク血症の治療を必要とする哺乳動物に、治療有効量の式Iの化合物、前記化合物のプロドラッグ、前記化合物の医薬用として許容しうる塩、又は前記プロドラッグの医薬用として許容しうる塩を投与することによって、ヒトを含めた哺乳動物における低アルファリポタンパク血症を治療するための方法に関する。
【0036】
本発明のさらに他の態様は、コレステロール過剰血症の治療を必要とする哺乳動物に、治療有効量の式Iの化合物、前記化合物のプロドラッグ、前記化合物の医薬用として許容しうる塩、又は前記プロドラッグの医薬用として許容しうる塩を投与することによって、ヒトを含めた哺乳動物におけるコレステロール過剰血症を治療するための方法に関する。
【0037】
本発明のさらに他の態様は、高トリグリセリド血症の治療を必要とする哺乳動物に、治療有効量の式Iの化合物、前記化合物のプロドラッグ、前記化合物の医薬用として許容しうる塩、又は前記プロドラッグの医薬用として許容しうる塩を投与することによって、ヒトを含めた哺乳動物における高トリグリセリド血症を治療するための方法に関する。
【0038】
本発明のさらに他の態様は、家族性のコレステロール過剰血症の治療を必要とする哺乳動物に、治療有効量の式Iの化合物、前記化合物のプロドラッグ、前記化合物の医薬用として許容しうる塩、又は前記プロドラッグの医薬用として許容しうる塩を投与することによって、ヒトを含めた哺乳動物における家族性のコレステロール過剰血症を治療するための方法に関する。
【0039】
本発明のさらに他の態様は、心臓血管障害の治療を必要とする哺乳動物に、治療有効量の式Iの化合物、前記化合物のプロドラッグ、前記化合物の医薬用として許容しうる塩、又は前記プロドラッグの医薬用として許容しうる塩を投与することによって、ヒトを含めた哺乳動物における心臓血管障害を治療するための方法に関する。
【0040】
本発明のさらに他の態様は、アンギナの治療を必要とする哺乳動物に、治療有効量の式Iの化合物、前記化合物のプロドラッグ、前記化合物の医薬用として許容しうる塩、又は前記プロドラッグの医薬用として許容しうる塩を投与することによって、ヒトを含めた哺乳動物におけるアンギナを治療するための方法に関する。
【0041】
本発明のさらに他の態様は、虚血の治療を必要とする哺乳動物に、治療有効量の式Iの化合物、前記化合物のプロドラッグ、前記化合物の医薬用として許容しうる塩、又は前記プロドラッグの医薬用として許容しうる塩を投与することによって、ヒトを含めた哺乳動物における虚血を治療するための方法に関する。
【0042】
本発明のさらに他の態様は、心臓虚血の治療を必要とする哺乳動物に、治療有効量の式Iの化合物、前記化合物のプロドラッグ、前記化合物の医薬用として許容しうる塩、又は前記プロドラッグの医薬用として許容しうる塩を投与することによって、ヒトを含めた哺乳動物における心臓虚血を治療するための方法に関する。
【0043】
本発明のさらに他の態様は、発作の治療を必要とする哺乳動物に、治療有効量の式Iの化合物、前記化合物のプロドラッグ、前記化合物の医薬用として許容しうる塩、又は前記プロドラッグの医薬用として許容しうる塩を投与することによって、ヒトを含めた哺乳動物における発作を治療するための方法に関する。
【0044】
本発明のさらに他の態様は、心筋梗塞の治療を必要とする哺乳動物に、治療有効量の式Iの化合物、前記化合物のプロドラッグ、前記化合物の医薬用として許容しうる塩、又は前記プロドラッグの医薬用として許容しうる塩を投与することによって、ヒトを含めた哺乳動物における心筋梗塞を治療するための方法に関する。
【0045】
本発明のさらに他の態様は、再かん流傷害の治療を必要とする哺乳動物に、治療有効量の式Iの化合物、前記化合物のプロドラッグ、前記化合物の医薬用として許容しうる塩、又は前記プロドラッグの医薬用として許容しうる塩を投与することによって、ヒトを含めた哺乳動物における再かん流傷害を治療するための方法に関する。
【0046】
本発明のさらに他の態様は、血管形成術後の再狭窄の治療を必要とする哺乳動物に、治療有効量の式Iの化合物、前記化合物のプロドラッグ、前記化合物の医薬用として許容しうる塩、又は前記プロドラッグの医薬用として許容しうる塩を投与することによって、ヒトを含めた哺乳動物における血管形成術後の再狭窄を治療するための方法に関する。
【0047】
本発明のさらに他の態様は、高血圧症の治療を必要とする哺乳動物に、治療有効量の式Iの化合物、前記化合物のプロドラッグ、前記化合物の医薬用として許容しうる塩、又は前記プロドラッグの医薬用として許容しうる塩を投与することによって、ヒトを含めた哺乳動物における高血圧症を治療するための方法に関する。
【0048】
本発明のさらに他の態様は、糖尿病の血管合併症の治療を必要とする哺乳動物に、治療有効量の式Iの化合物、前記化合物のプロドラッグ、前記化合物の医薬用として許容しうる塩、又は前記プロドラッグの医薬用として許容しうる塩を投与することによって、ヒトを含めた哺乳動物における糖尿病の血管合併症を治療するための方法に関する。
【0049】
本発明のさらに他の態様は、肥満症の治療を必要とする哺乳動物に、治療有効量の式Iの化合物、前記化合物のプロドラッグ、前記化合物の医薬用として許容しうる塩、又は前記プロドラッグの医薬用として許容しうる塩を投与することによって、ヒトを含めた哺乳動物における肥満症を治療するための方法に関する。
【0050】
本発明のさらに他の態様は、内毒素血症の治療を必要とする哺乳動物に、治療有効量の式Iの化合物、前記化合物のプロドラッグ、前記化合物の医薬用として許容しうる塩、又は前記プロドラッグの医薬用として許容しうる塩を投与することによって、ヒトを含めた哺乳動物における内毒素血症を治療するための方法に関する。
【0051】
式Iの化合物、前記化合物のプロドラッグ、前記化合物の医薬用として許容しうる塩、又は前記プロドラッグの医薬用として許容しうる塩の好ましい用量は約0.001〜100mg/kg/日である。式Iの化合物、前記化合物のプロドラッグ、前記化合物の医薬用として許容しうる塩、又は前記プロドラッグの医薬用として許容しうる塩の特に好ましい用量は約0.01〜10mg/kg/日である。
【0052】
本発明はさらに、治療学的に有効量の式Iの化合物、前記化合物のプロドラッグ、前記化合物の医薬用として許容しうる塩、又は前記プロドラッグの医薬用として許容しうる塩と、医薬用として許容しうるキャリヤーとを含む医薬用組成物に関する。
【0053】
本発明はさらに、治療学的に有効量の式Iの化合物、前記化合物のプロドラッグ、前記化合物の医薬用として許容しうる塩、又は前記プロドラッグの医薬用として許容しうる塩と医薬用として許容しうるキャリヤーとを含む、ヒトを含めた哺乳動物におけるアテローム性動脈硬化症、末梢血管疾患、異脂肪血症、β−リポタンパク過剰血症、低アルファリポタンパク血症、コレステロール過剰血症、高トリグリセリド血症、家族性のコレステロール過剰血症、心臓血管障害、アンギナ、虚血、心臓虚血、発作、心筋梗塞、再かん流傷害、血管形成術後の再狭窄、高血圧症、糖尿病の血管合併症、肥満症、又は内毒素血症を治療するための医薬用組成物に関する。
【0054】
本発明はさらに、アテローム性動脈硬化症を治療するのに有効な量の式Iの化合物、前記化合物のプロドラッグ、前記化合物の医薬用として許容しうる塩、又は前記プロドラッグの医薬用として許容しうる塩と医薬用として許容しうるキャリヤーとを含む、哺乳動物におけるアテローム性動脈硬化症を治療するための医薬用組成物に関する。
【0055】
本発明はさらに、末梢血管疾患を治療するのに有効な量の式Iの化合物、前記化合物のプロドラッグ、前記化合物の医薬用として許容しうる塩、又は前記プロドラッグの医薬用として許容しうる塩と医薬用として許容しうるキャリヤーとを含む、ヒトを含めた哺乳動物における末梢血管疾患を治療するための医薬用組成物に関する。
【0056】
本発明はさらに、異脂肪血症を治療するのに有効な量の式Iの化合物、前記化合物のプロドラッグ、前記化合物の医薬用として許容しうる塩、又は前記プロドラッグの医薬用として許容しうる塩と医薬用として許容しうるキャリヤーとを含む、ヒトを含めた哺乳動物における異脂肪血症を治療するための医薬用組成物に関する。
【0057】
本発明はさらに、β−リポタンパク過剰血症を治療するのに有効な量の式Iの化合物、前記化合物のプロドラッグ、前記化合物の医薬用として許容しうる塩、又は前記プロドラッグの医薬用として許容しうる塩と医薬用として許容しうるキャリヤーとを含む、ヒトを含めた哺乳動物におけるβ−リポタンパク過剰血症を治療するための医薬用組成物に関する。
【0058】
本発明はさらに、低アルファリポタンパク血症を治療するのに有効な量の式Iの化合物、前記化合物のプロドラッグ、前記化合物の医薬用として許容しうる塩、又は前記プロドラッグの医薬用として許容しうる塩と医薬用として許容しうるキャリヤーとを含む、ヒトを含めた哺乳動物における低アルファリポタンパク血症を治療するための医薬用組成物に関する。
【0059】
本発明はさらに、コレステロール過剰血症を治療するのに有効な量の式Iの化合物、前記化合物のプロドラッグ、前記化合物の医薬用として許容しうる塩、又は前記プロドラッグの医薬用として許容しうる塩と医薬用として許容しうるキャリヤーとを含む、ヒトを含めた哺乳動物におけるコレステロール過剰血症を治療するための医薬用組成物に関する。
【0060】
本発明はさらに、高トリグリセリド血症を治療するのに有効な量の式Iの化合物、前記化合物のプロドラッグ、前記化合物の医薬用として許容しうる塩、又は前記プロドラッグの医薬用として許容しうる塩と医薬用として許容しうるキャリヤーとを含む、ヒトを含めた哺乳動物における高トリグリセリド血症を治療するための医薬用組成物に関する。
【0061】
本発明はさらに、家族性のコレステロール過剰血症を治療するのに有効な量の式Iの化合物、前記化合物のプロドラッグ、前記化合物の医薬用として許容しうる塩、又は前記プロドラッグの医薬用として許容しうる塩と医薬用として許容しうるキャリヤーとを含む、ヒトを含めた哺乳動物における家族性のコレステロール過剰血症を治療するための医薬用組成物に関する。
【0062】
本発明はさらに、アンギナを治療するのに有効な量の式Iの化合物、前記化合物のプロドラッグ、前記化合物の医薬用として許容しうる塩、又は前記プロドラッグの医薬用として許容しうる塩と医薬用として許容しうるキャリヤーとを含む、ヒトを含めた哺乳動物におけるアンギナを治療するための医薬用組成物に関する。
【0063】
本発明はさらに、虚血を治療するのに有効な量の式Iの化合物、前記化合物のプロドラッグ、前記化合物の医薬用として許容しうる塩、又は前記プロドラッグの医薬用として許容しうる塩と医薬用として許容しうるキャリヤーとを含む、ヒトを含めた哺乳動物における虚血を治療するための医薬用組成物に関する。
【0064】
本発明はさらに、心臓虚血を治療するのに有効な量の式Iの化合物、前記化合物のプロドラッグ、前記化合物の医薬用として許容しうる塩、又は前記プロドラッグの医薬用として許容しうる塩と医薬用として許容しうるキャリヤーとを含む、ヒトを含めた哺乳動物における心臓虚血を治療するための医薬用組成物に関する。
【0065】
本発明はさらに、発作を治療するのに有効な量の式Iの化合物、前記化合物のプロドラッグ、前記化合物の医薬用として許容しうる塩、又は前記プロドラッグの医薬用として許容しうる塩と医薬用として許容しうるキャリヤーとを含む、ヒトを含めた哺乳動物における発作を治療するための医薬用組成物に関する。
【0066】
本発明はさらに、心筋梗塞を治療するのに有効な量の式Iの化合物、前記化合物のプロドラッグ、前記化合物の医薬用として許容しうる塩、又は前記プロドラッグの医薬用として許容しうる塩と医薬用として許容しうるキャリヤーとを含む、ヒトを含めた哺乳動物における心筋梗塞を治療するための医薬用組成物に関する。
【0067】
本発明はさらに、再かん流傷害を治療するのに有効な量の式Iの化合物、前記化合物のプロドラッグ、前記化合物の医薬用として許容しうる塩、又は前記プロドラッグの医薬用として許容しうる塩と医薬用として許容しうるキャリヤーとを含む、ヒトを含めた哺乳動物における再かん流傷害を治療するための医薬用組成物に関する。
【0068】
本発明はさらに、血管形成術後の再狭窄を治療するのに有効な量の式Iの化合物、前記化合物のプロドラッグ、前記化合物の医薬用として許容しうる塩、又は前記プロドラッグの医薬用として許容しうる塩と医薬用として許容しうるキャリヤーとを含む、ヒトを含めた哺乳動物における血管形成術後の再狭窄を治療するための医薬用組成物に関する。
【0069】
本発明はさらに、高血圧症を治療するのに有効な量の式Iの化合物、前記化合物のプロドラッグ、前記化合物の医薬用として許容しうる塩、又は前記プロドラッグの医薬用として許容しうる塩と医薬用として許容しうるキャリヤーとを含む、ヒトを含めた哺乳動物における高血圧症を治療するための医薬用組成物に関する。
【0070】
本発明はさらに、糖尿病の血管合併症を治療するのに有効な量の式Iの化合物、前記化合物のプロドラッグ、前記化合物の医薬用として許容しうる塩、又は前記プロドラッグの医薬用として許容しうる塩と医薬用として許容しうるキャリヤーとを含む、ヒトを含めた哺乳動物における糖尿病の血管合併症を治療するための医薬用組成物に関する。
【0071】
本発明はさらに、肥満症を治療するのに有効な量の式Iの化合物、前記化合物のプロドラッグ、前記化合物の医薬用として許容しうる塩、又は前記プロドラッグの医薬用として許容しうる塩と医薬用として許容しうるキャリヤーとを含む、ヒトを含めた哺乳動物における肥満症を治療するための医薬用組成物に関する。
【0072】
本発明はさらに、内毒素血症を治療するのに有効な量の式Iの化合物、前記化合物のプロドラッグ、前記化合物の医薬用として許容しうる塩、又は前記プロドラッグの医薬用として許容しうる塩と医薬用として許容しうるキャリヤーとを含む、ヒトを含めた哺乳動物における内毒素血症を治療するための医薬用組成物に関する。
【0073】
本発明はさらに、
(a)式Iの化合物、前記化合物のプロドラッグ、前記化合物の医薬用として許容しうる塩、又は前記プロドラッグの医薬用として許容しうる塩である第1の化合物;
(b)HMG−CoA還元酵素阻害薬、ミクロソームトリグリセリド転移タンパク質(MTP)/ApoB分泌阻害薬、PPARアクチベータ、胆汁酸再取り込み阻害薬、コレステロール吸収阻害薬、コレステロール合成阻害薬、フィブラート、ナイアシン、イオン交換樹脂、酸化防止剤、ACAT阻害薬、又は胆汁酸金属イオン封 鎖剤である第2の化合物;及び/又は
(c)医薬用キャリヤー;
を含む治療学的に有効量の組成物を含んだ医薬用組合せ組成物に関する。
【0074】
第2の化合物の中で好ましいのは、HMG−CoA還元酵素阻害薬と MTP/ApoB分泌阻害薬である。
特に好ましいHMG−CoA還元酵素阻害薬は、ロバスタチン、シムバスタチン、プラバスタチン、フルバスタチン、アトルバスタチン、又はリバスタチンである。
【0075】
本発明の他の態様は、アテローム性動脈硬化症に罹っている哺乳動物に、
(a)式Iの化合物、前記化合物のプロドラッグ、前記化合物の医薬用と して許容しうる塩、又は前記プロドラッグの医薬用として許容しうる塩であ る第1の化合物;及び
(b)HMG−CoA還元酵素阻害薬、MTP/ApoB分泌阻害薬、コレステロール吸収阻害薬、コレステロール合成阻害薬、フィブラート、ナイアシン、イオン交換樹脂、酸化防止剤、ACAT阻害薬、又は胆汁酸金属イオン封鎖剤である第2の化合物;
を投与することを含み、このとき前記第1の化合物と前記第2の化合物の量が、結果的に治療効果をもたらすような量である、哺乳動物におけるアテローム性動脈硬化症の治療法である。
【0076】
上記治療法の好ましい態様は、前記第2の化合物がHMG−CoA還元酵素阻害薬又はMTP/ApoB分泌阻害薬であるという態様である。
上記治療法の特に好ましい態様は、HMG−CoA還元酵素阻害薬が、ロバスタチン、シムバスタチン、プラバスタチン、フルバスタチン、アトルバスタチン、又はリバスタチンであるという態様である。
【0077】
本発明のさらに他の態様は、
(a)第1のユニット投与剤形における、式Iの化合物、前記化合物のプロドラッグ、前記化合物の医薬用として許容しうる塩、又は前記プロドラッグの医薬用として許容しうる塩である第1の化合物と医薬用として許容しうるキャリヤー;
(b)第2のユニット投与剤形における、HMG−CoA還元酵素阻害薬、MTP/ApoB分泌阻害薬、コレステロール吸収阻害薬、コレステロール合成阻害薬、フィブラート、ナイアシン、イオン交換樹脂、酸化防止剤、ACAT阻害薬、又は胆汁酸金属イオン封鎖剤である第2の化合物と医薬用として許容しうるキャリヤー;及び
(c)前記第1と第2の剤形を収容するための手段;
を含み、このとき前記第1の化合物と前記第2の化合物の量が結果的に治療効果をもたらすような量であるキットである。
【0078】
好ましい第2の化合物は、HMG−CoA還元酵素阻害薬又はMTP/ApoB分泌阻害薬である。
特に好ましいHMG−CoA還元酵素阻害薬は、ロバスタチン、シムバスタチン、プラバスタチン、フルバスタチン、アトルバスタチン、又はリバスタチンである。
【0079】
本明細書で使用している“哺乳動物”とは、血漿中にCETPを含有する全ての哺乳動物(例えば、サルやヒト等の霊長類及びウサギなど)を表している。他の特定の哺乳動物(例えば犬、猫、牛、ヤギ、羊、及び馬)は血漿中にCETPを含有せず、したがって本明細書で言う哺乳動物には含まれない。
【0080】
本明細書で使用している“治療すること(treating)”、“治療する(treat)”、又は“治療(treatment)”は、防止的(例えば予防的)及び緩和的な処置を含む。
【0081】
“医薬用として許容しうる”とは、キャリヤー、希釈剤、賦形剤、及び/又は塩が組成物の他の成分に対して相容性があって、しかもこれらのレシピエントにとって有害であってはならない、ということを意味している。
【0082】
“プロドラッグ”とは、投与した後に、ある化学的又は物理的プロセスを介してin vivoにて薬物を放出するような薬物前駆体である化合物を表している(例えば、プロドラッグは、生理学的pHになると、あるいは酵素の作用によって所望の薬物形態に転化する)。典型的なプロドラッグは、開裂を受けると対応する遊離酸を生成し、式Iの化合物のこのような加水分解性のエステル形成残基は、遊離水素が(C1〜C4)アルキル、(C2〜C7)アルカノイルオキシメチル、4〜9個の炭素原子を有する1−(アルカノイルオキシ)エチル、5〜10個の炭素原子を有する1−メチル−1−(アルカノイルオキシ)−エチル、3〜6個の炭素原子を有するアルコキシカルボニルオキシメチル、4〜7個の炭素原子を有する1−(アルコキシカルボニルオキシ)エチル、5〜8個の炭素原子を有する1−メチル−1−(アルコキシカルボニルオキシ)エチル、3〜9個の炭素原子を有するN−(アルコキシカルボニル)アミノメチル、4〜10個の炭素原子を有する1−(N−(アルコキシカルボニル)アミノ)エチル、3−フタリジル、4−クロトノラクトニル、γ−ブチロラクトン−4−イル、ジ−N,N−(C1〜C2)アルキルアミノ(C2〜C3)アルキル(例えばB−ジメチルアミノエチル)、カルバモイル−(C1〜C2)アルキル、N,N−ジ(C1〜C2)アルキルカルバモイル−(C1〜C2)アルキル、ピペリジノ(C2〜C3)アルキル、ピロリジノ(C2〜C3)アルキル、又はモルホリノ(C2〜C3)アルキルで置換されているカルボキシル部分を有する残基を含む(これらに限定されない)。
【0083】
下記のパラグラフは、本発明に含まれる総称的な環名に対する代表的な環を記載している。
酸素、窒素、及びイオウから独立的に選ばれる1個又は2個のヘテロ原子を所望により有する代表的な5〜6員の芳香環としては、フェニル、フリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピリジニル、ピリジアジニル、ピリミジニル、及びピラジニルなどがある。
【0084】
酸素、窒素、及びイオウから独立的に選ばれる1〜4個のヘテロ原子を所望により有する、部分飽和、完全飽和、もしくは完全不飽和の5〜8員の代表的な環としては、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、及びフェニルなどがある。さらなる代表的な5員環としては、2H−ピロリル、3H−ピロリル、2−ピロリニル、3−ピロリニル、ピロリジニル、1,3−ジオキソラニル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、2H−イミダゾリル、2−イミダゾリニル、イミダゾリジニル、ピラゾリル、2−ピラゾリニル、ピラゾリジニル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、1,2−ジチオリル、1,3−ジチオリル、3H−1,2−オキサチオリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,3,4−オキサトリアゾリル、1,2,3,5−オキサトリアゾリル、3H−1,2,3−ジオキサゾリル、1,2,4−ジオキサゾリル、1,3,2−ジオキサゾリル、1,3,4−ジオキサゾリル、5H−1,2,5−オキサチアゾリル、及び1,3−オキサチオリルなどがある。
【0085】
さらなる代表的な6員環としては、2H−ピラニル、4H−ピラニル、ピリジニル、ピペリジニル、1,2−ジオキシニル、1,3−ジオキシニル、1,4−ジオキサニル、モルホリニル、1,4−ジチアニル、チオモルホリニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピペラジニル、1,3,5−トリアジニル、1,2,4−トリアジニル、1,2,3−トリアジニル、1,3,5−トリチアニル、4H−1,2−オキサジニル、2H−1,3−オキサジニル、6H−1,3−オキサジニル、6H−1,2−オキサジニル、1,4−オキサジニル、2H−1,2−オキサジニル、4H−1,4−オキサジニル、1,2,5−オキサチアジニル、1,4−オキサジニル、o−イソオキサジニル、p−イソオキサジニル、1,2,5−オキサチアジニル、1,2,6−オキサチアジニル、1,4,2−オキサジアジニル、及び1,3,5,2−オキサジアジニルなどがある。
【0086】
さらなる代表的な7員環としては、アゼピニル、オキセピニル、及びチエピニルなどがある。
さらなる代表的な8員環としては、シクロオクチル、シクロオクテニル、及びシクロオクタジエニルなどがある。
【0087】
窒素、イオウ、及び酸素から独立的に選ばれる1〜4個のヘテロ原子を所望により有することが独立的に考慮される2つの縮合した部分飽和、完全飽和、もしくは完全不飽和の5員又は6員の環からなる代表的な二環式の環としては、インドリジニル、インドリル、イソインドリル、3H−インドリル、1H−イソインドリル、インドリニル、シクロペンタ(b)ピリジニル、ピラノ(3,4−b)ピロリル、ベンゾフリル、イソベンゾフリル、ベンゾ(b)チエニル、ベンゾ(c)チエニル、1H−インダゾリル、インドオキサジニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、プリニル、4H−キノリジニル、キノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、フタラジニル、キナゾリニル、キノオキサリニル、1,8−ナフチリジニル、プテリジニル、インデニル、イソインデニル、ナフチル、テトラリニル、デカリニル、2H−1−ベンゾピラニル、ピリド(3,4−b)−ピリジニル、ピリド(3,2−b)−ピリジニル、ピリド(4,3−b)−ピリジニル、2H−1,3−ベンゾオキサジニル、2H−1,4−ベンゾオキサジニル、1H−2,3−ベンゾオキサジニル、4H−3,1−ベンゾオキサジニル、2H−1,2−ベンゾオキサジニル、及び4H−1,4−ベンゾオキサジニルなどがある。
【0088】
アルキレンとは、末端炭素のそれぞれから水素原子が除去されている場合の飽和炭化水素(直鎖又は枝分かれ鎖)を意味している。このような基の代表的なものは(示された長さが特定の例を含むものと仮定すると)、メチレン、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン、ヘキシレン、及びヘプチレンである。
【0089】
ハロとは、クロロ、ブロモ、ヨード、又はフルオロを意味している。
アルキルとは、直鎖の飽和炭化水素又は枝分かれ鎖の飽和炭化水素を意味している。このようなアルキル基の代表的なものは(示された長さが特定の例を含むものと仮定すると)、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert−ペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、ヘキシル、イソヘキシル、ヘプチル、及びオクチルである。
【0090】
アルコキシとは、オキシを介して結合した直鎖の飽和アルキル又は枝分かれ鎖の飽和アルキルを意味している。このようなアルコキシ基の代表的なものは(示された長さが特定の例を含むものと仮定すると)、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、tert−ブトキシ、ペントキシ、イソペントキシ、ネオペントキシ、tert−ペントキシ、ヘキソキシ、イソヘキソキシ、ヘプトキシ、及びオクトキシである。
【0091】
本明細書で使用しているモノ−N−又はジ−N,N−(C1〜Cx)アルキル...とは、それがジ−N,N−(C1〜Cx)アルキル...(xは整数を表す)であるときには独立的に考慮される(C1〜Cx)アルキル部分を表している。
【0092】
理解しておかなければならないことは、炭素環式部分又は複素環式部分が、特定の結合箇所を示すことなく異なった環原子を介して所定の基体(designated substrate)に結合もしくは結び付いている場合は、炭素原子を介していようと、あるいは例えば三価の窒素原子を介していようと全ての可能な箇所を意図している、ということである。例えば、“ピリジル”とは、2−、3−、又は4−ピリジルを意味しており、また“チエニル”とは、2−又は3−チエニルを意味している、等々である。
【0093】
“前記炭素がハロゲンで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、又はトリ置換されている;前記炭素がヒドロキシで所望によりモノ置換されている;前記炭素がオキソで所望によりモノ置換されている”というフレーズ中の“前記炭素”という表記(例えば請求項1)は、結合している炭素も含めた炭素鎖中の各炭素を表している。
【0094】
本明細書における“オキソでジ置換されている窒素”という表記(例えば請求項1)は、ニトロ官能価を構成している末端窒素を表している。
“医薬用として許容しうる塩”とは、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、リン酸イオン、酢酸イオン、マレイン酸イオン、フマール酸イオン、シュウ酸イオン、乳酸イオン、酒石酸イオン、クエン酸イオン、グルコン酸イオン、メタンスルホン酸イオン、及び4−トルエン−スルホン酸イオン(これらに限定されない)等のアニオンを含有する無毒性のアニオン性塩を表している。この表記はさらに、ナトリウムイオン、カリウムイオン、カルシウムイオン、マグネシウムイオン、アンモニウムもしくはプロトン化されたベンザチン(N,N’−ジベンジルエチレンジアミン)、コリン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、エチレンジアミン、メグラミン(N−メチル−グルカミン)、ベネタミン(N−ベンジルフェネチルアミン)、ピペラジン、及びトロメタミン(2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール)(これらに限定されない)等のカチオンを含有する無毒性のカチオン性塩も表している。
【0095】
本明細書で使用している“反応不活性溶媒”及び“不活性溶媒”とは、出発物質、試剤、中間体、又は生成物と、所望の生成物の収率に悪影響を及ぼすような仕方で相互作用しない溶媒又は混合溶媒を表している。
【0096】
“シス”とは、2つの置換基と環の平面に関して、2つの置換基の配向を表している〔どちらも“上向き(up)”又はどちらも“下向き(down)”〕。同様に、“トランス”とは、2つの置換基と環の平面に関して、2つの置換基の配向を表している(置換基が環の相反する側に存在する)。
【0097】
アルファとベータは、環の平面(すなわちページ)に対する置換基の配向を表している。ベータは環の平面(すなわちページ)より上であり、アルファは環の平面(すなわちページ)より下である。
【0098】
当技術者は、本発明のある特定の化合物が、特定の立体化学的又は幾何学的配置をとってよい1つ以上の原子を含んでおり、したがって立体異性体及び幾何異性体が存在するということを認識している。このような全ての異性体及びこれらの混合物は本発明に含まれる。本発明の化合物の水和物及び溶媒和物も本発明に含まれる。
【0099】
言うまでもないが、本発明の化合物は、放射性同位体で標識した状態にて存在することができる。すなわち本発明の化合物は、自然界に通常みられる原子質量(atomic mass)又は質量数とは異なる原子質量又は質量数を有する1つ以上の原子を含んでよい。水素、炭素、リン、フッ素、及び塩素の放射性同位体としては、それぞれ3H、14C、32P、35S、18F、及び36Clがある。これらの放射性同位体及び/又は他の原子の他の放射性同位体を含有する本発明の化合物、前記化合物のプロドラッグ、前記化合物の医薬用として許容しうる塩、又は前記プロドラッグの医薬用として許容しうる塩も本発明の範囲内である。三重水素すなわち3Hと炭素−14すなわち14Cは、調製と検出の容易さという点で特に好ましい。本発明の式Iの放射性同位体標識化合物及び前記化合物のプロドラッグは、一般的には当業者によく知られている方法によって製造することができる。このような放射性同位体標識化合物は、放射線同位体で標識していない試剤の代わりに容易に入手できる放射性同位体標識試剤を使用して、下記の反応経路及び/又は実施例と製造例に記載の手順を実施することによって適切に製造することができる。
【0100】
DTTはジチオトレイトールを意味しており、DMSOはジメチルスルホキシドを意味しており、EDTAはエチレンジアミン四酢酸を意味している。
本発明の他の特徴と利点は、本発明を説明している本明細書と特許請求の範囲を読めば明らかになるであろう。
【0101】
【発明の実施の形態】
一般には、本発明の化合物は、特に本明細書に記載の説明を考慮して、化学技術者によく知られている方法と類似の方法を含んだ種々の方法によって製造することができる。本発明の化合物を製造するための特定の方法が、本発明のさらなる特徴として以下に記載されており、下記の反応経路によって図示されている。実験のセクションにおいて他の方法も説明されている。
反応経路I
【0102】
【化3】
【0103】
反応経路II
【0104】
【化4】
【0105】
反応経路III
【0106】
【化5】
【0107】
反応経路IV
【0108】
【化6】
【0109】
式Iの化合物の製造においては、本明細書に記載の化合物の製造に対して有用な製造法の幾つかは、離れた官能基(例えば、式の前駆体における第一アミン、第二アミン、カルボキシル)の保護を必要とすることがある、という点に先ず留意しておかなければならない。このような保護の必要性は、離れた官能基の性質と製造法の条件に応じて変わる。このような保護の必要性は、当技術者よって容易に決定される。このような保護法/脱保護法の使用についても、当技術者にはよく知られている。保護基とそれらの使用についての一般的な説明に対しては、T.W.Dreeneによる“Protective Groups in Organic Synthesis, John Wiley & Sons, New York, 1991”を参照のこと。
【0110】
例えば、反応経路IとIIにおいては、ある特定の式Iの化合物は、もし保護されていないままであれば、分子の他の部位での反応を妨げるかもしれないような第一アミン又はカルボン酸官能基を含んでいる。したがってこのような官能基は、後の工程において取り除くことのできる適切な保護基によって保護することができる。アミンやカルボン酸を保護するための適切な保護基としては、ペプチド合成において普通に使用されるような保護基(例えば、アミンに対するN−t−ブトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、及び9−フルオレニルメチレンオキシカルボニル、及びカルボン酸に対する低級アルキルもしくはベンジルエステル)があり、これらは一般には、記載の反応条件下では化学的に反応せず、また通常は式Iの化合物中の他の官能基を化学的に変えることなく取り除くことができる。
【0111】
反応経路Iによれば、R5、R6、R7、及びR8が前記にて定義したとおりであって、P2が適切な保護基であるような式IIIの化合物は、R5、R6、R7、及びR8が前記にて定義したとおりであるような適切な式IIの芳香族アミンから製造することができる。
【0112】
式IIIのテトラヒドロキノリンは、炭化水素(例えばヘキサン、ペンタン、又はシクロヘキサン)、芳香族炭化水素(例えばベンゼン、トルエン、又はキシレン)、ハロカーボン(例えばジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、又はジクロロエタン)、エーテル(例えばジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、又はメチルtert−ブチルエーテル)、ニトリル(例えばアセトニトリル又はプロピオニトリル)、及びニトロアルカン(例えばニトロメタン又はニトロベンゼン)等の不活性溶媒(好ましくはジクロロメタン)中にで、脱水剤(例えば、硫酸ナトリウムや硫酸マグネシウム)の存在下にて、約0℃〜約100℃の温度(好ましくは周囲温度)で1〜24時間(好ましくは1時間)、適切な式IIの芳香族アミンを必要なアセトアルデヒドで処理することによって製造される。このようにして得られる溶液を、適切に置換された化学種(例えばベンジルオキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル、メトキシカルボニル、ホルミル、アセチル、ジアリル、又はジベンジル化学種;好ましくはカルボキシベンジルオキシ化学種やN−ビニル化学種)、及びルイス酸(例えば三フッ化ホウ素、三フッ化ホウ素エーテラート、塩化亜鉛、四塩化チタン、三塩化鉄、三塩化アルミニウム、二塩化アルキルアルミニウム、塩化ジアルキルアルミニウム、又はトリフルオロメタンスルホン酸イッテルビウム(III);好ましくは三フッ化ホウ素エーテラート)、あるいはプロトン酸〔例えばハロゲン化水素酸(例えばフッ化水素酸、塩酸、臭化水素酸、もしくはヨウ化水素酸)、アルキルスルホン酸(例えばp−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、もしくはトリフルオロメタンスルホン酸)、又はカルボン酸(例えばギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、もしくは安息香酸)〕で、約−78℃〜約50℃の温度(好ましくは周囲温度)で0.1〜24時間(好ましくは1時間)処理する。
【0113】
これとは別に、式IIのアミンとアルキルアミン塩基(好ましくはトリエチルアミン)を極性の非プロトン性溶媒(好ましくはジクロロメタン)中に溶解して得た溶液を、四塩化チタンを極性の非プロトン性溶媒(好ましくはジクロロメタン)中に溶解して得た溶液で約−78℃〜約40℃(好ましくは0℃)の温度で処理し、次いでアセトアルデヒドを使用して約−78℃〜約40℃(好ましくは0℃)の温度で処理することによって、式IIのアミンとアセトアルデヒドを縮合させることができる。反応を約0℃〜約40℃(好ましくは室温)の温度で約0.1〜約10時間(好ましくは1時間)進行させてイミンを生成させ、これを上記のN−ビニル化学種と反応させる。
【0114】
R1、R5、R6、R7、及びR8が前記の通りであって、P1とP2が保護基である場合の式IVの化合物は、対応する式IIIのアミンから、当業者に公知の種々の反応経路によって製造することができる。
【0115】
従って、R1、R5、R6、R7、及びR8が前記の通りであって、P1とP2がアミン部分に関して明らかに異なった保護基である場合の式IVの化合物は、対応する式IIIのテトラヒドロキノリンから、アミンを前記のR1に関して記載の官能基に誘導するための標準的な方法を使用して製造される(Richard Larockによる“Comprehensive Organic Transformations, VCH Publishers Inc., New York, 1989”及びJerry Marchによる“Advanced Organic Chemistry, John Willey & Sons, New York, 1985”を参照)。例えば、極性の非プロトン性溶媒(好ましくはジクロロメタン)中で、塩基(好ましくはピリジン)の存在下にて約−78℃〜約100℃(好ましくは0℃からスタートして室温に加温する)の温度で1〜24時間(好ましくは12時間)、式IIIの化合物を適切な塩化チオカルボニル、塩化スルホニル、イソシアネート、又はチオイソシアネートで処理する。
【0116】
式IVのカルバメート化合物とウレア化合物〔このときR1がW=C(O)、X=O−Y、S−Y、N(H)−Y、又はNY2である〕は、式IIIのアミンを、ホスゲンの炭化水素(好ましくはトルエン)溶液で、約0℃〜約200℃の温度(好ましくは還流温度)で0.1〜24時間(好ましくは2時間)処理することにより、式IIIのアミンから対応する塩化カルバモイルを介して製造することができる。
【0117】
対応するウレアは、塩化カルバモイル(上記のように製造)の溶液を、極性溶媒(好ましくはジクロロメタン)中にて約−78℃〜約100℃の温度(好ましくは周囲温度)で1〜24時間(好ましくは12時間)にわたって適切なアミンで処理することによって製造することができる。
【0118】
対応するカルバメートは、塩化カルバモイル(上記のように製造)の溶液を、極性溶媒(好ましくはジオキサン)中にて約−78℃〜約100℃の温度(好ましくは周囲温度)で1〜24時間(好ましくは12時間)にわたって、適切なアルコールと適切な塩基(好ましくは水素化ナトリウム)で処理することによって製造することができる。
【0119】
これとは別に、対応するカルバメートは、塩化カルバモイルの溶液を、適切なアルコール中にて約0℃〜約200℃の温度で1〜240時間(好ましくは24時間)にわたってで処理することによって製造することもできる。
【0120】
R1がYである場合の式IVの化合物は、Y置換基(例えばアルキル又はアルキル結合置換基)を導入するための、当業者に公知の方法を使用して製造することができる。こうした方法としては、例えば、式IIIのアミンと活性化されたカルボン酸からアミドを形成させ、次いでエーテル系溶媒(例えばテトラヒドロフラン)中にてボランで還元するというものがある。これとは別に、式IIIのアミンと必要なカルボニル含有反応物とを縮合させた後に還元することによって、アルキル置換基又はアルキル結合置換基(alkyl linked substituent)を追加することができる。さらに、式IIIのアミンを、当業者に公知の方法にしたがって適切なハロゲン化アルキル又はハロゲン化アリールと反応させることもできる。
【0121】
このように、式IIIのアミンと酸(例えばハロゲン化水素酸、硫酸、スルホン酸、又はカルボン酸;好ましくは酢酸)とを、極性溶媒(好ましくはエタノール)中にて約0℃〜約100℃(好ましくは室温)の温度で約0.1〜24時間(好ましくは1時間)にわたって適切なカルボニル含有反応物で処理し、次いで水素化物源(a hydride source)(例えばホウ水素化ナトリウム、シアノホウ水素化ナトリウム、好ましくはトリアセトキシホウ水素化ナトリウム)を使用して約0℃〜約100℃の温度(好ましくは周囲温度)で0.1〜100時間(好ましくは5時間)処理する。
【0122】
R1、R5、R6、R7、及びR8が前記の通りであって、P1が保護基である場合の式Vのアミンは、水素化分解、酸(例えばトリフルオロ酢酸や臭化水素酸)による処理、塩基(水酸化ナトリウム)による処理、求核試剤(例えばナトリウムメチルチオラートやシアン化ナトリウムなど)との反応、そしてトリアルキルシリルエトキシカルボニル基の場合はフッ化物(例えばフッ化テトラブチルアンモニウム)の使用という方法を含めた、当業者に公知の方法を使用して対応する式IVの化合物から脱保護(P2)することによって製造することができる。ベンジルオキシカルボニル基を除去する場合は、適切な触媒(例えば5〜20%炭素担持パラジウム、水酸化パラジウム;好ましくは10%炭素担持パラジウム)の存在下にて、極性溶媒(例えばメタノール、エタノール、又は酢酸エチル;好ましくはエタノール)中で約−78℃〜約100℃の温度(好ましくは周囲温度)で0.1〜24時間(好ましくは1時間)にわたって、式IVの化合物を水素化物源(例えば1〜10気圧の水素ガス、シクロヘキセン、又はギ酸アンモニウム)で処理することによって水素化分解を行う。
【0123】
R1、R3、R5、R6、R7、及びR8が前記の通りであって、P1が前記のような保護基である場合の式VIの化合物は、対応する式Vのアミンから当業者に公知の種々の反応経路によって製造することができる。
【0124】
R3が前記の通りである場合の式VIの第二アミンは、R3置換基(例えばアルキル置換基又はアルキル結合置換基)を導入するための、当業者に公知の方法を使用して製造することができる。こうした方法としては、例えば、アミンと活性化させたカルボン酸からアミドを形成させ、次いでエーテル系溶媒(例えばテトラヒドロフラン)中にてボランでアミドを還元するという方法がある。これとは別に、アミンと必要なカルボニル含有反応物とを縮合させることによって形成される適切なイミンを還元することによって、アルキル置換基又はアルキル結合置換基を追加することができる。さらに、アミンを、当業者に公知の方法にしたがって適切なハロゲン化アルキルと反応させることもできる。
【0125】
このように、式Vのアミンと酸(例えばハロゲン化水素酸、硫酸、スルホン酸、又はカルボン酸;好ましくは塩酸)とを、極性溶媒(好ましくはジクロロメタン)中にて約0℃〜約100℃(好ましくは室温)の温度で約0.1〜24時間(好ましくは1時間)にわたって適切なカルボニル含有試剤で処理し、次いで水素化物源(例えばホウ水素化ナトリウム又はシアノホウ水素化ナトリウム;好ましくはトリアセトキシホウ水素化ナトリウム)を使用して約0℃〜約100℃の温度(好ましくは周囲温度)で0.1〜100時間(好ましくは5時間)処理する。
【0126】
R1、R3、R5、R6、R7、及びR8が前記の通りであって、P1とP2が保護基である場合の式VIIの化合物は、対応する式IVの化合物から当業者に公知の方法(例えば、式Vの化合物の式VIの化合物への変換における上記のR3置換基の導入に関して記載の方法)によって製造することができる。これに次いで、対応する式VIの化合物は、式VIIの化合物から適切な脱保護法(例えば、式IVの化合物から式Vの化合物への変換に関して上記した方法)によって製造することができる。
【0127】
R3がHであって、R4が前記の通りであるとき、反応経路Iの式VIとVIIにおいてはR4をR3で表すことができ、したがってこのような化合物に対する合成経路が得られる。
【0128】
反応経路IIによれば、R5、R6、R7、R8、及びYが前記の通りであって、P1が保護基である場合の式XIのジヒドロキノロン化合物は、対応する式Xのキノリンから、メタロメチル化学種(a metallo−methyl species)で処理し、次いで加水分解することによって製造することができる。
【0129】
このように、式Xのキノリンと過剰(好ましくは1.5当量)のメチルマグネシウム化学種(グリニャール試剤)とを極性の非プロトン性溶媒(例えばジエチルエーテルやジクロロメタン;好ましくはテトラヒドロフラン)にて混合して得た混合物を、過剰(好ましくは1.5当量)のY−もしくはP1−クロロギ酸エステルを使用して約−100℃〜約70℃(好ましくは−78℃)の温度で処理し、次いで0.1〜24時間(好ましくは1時間)で約0℃〜約70℃の温度(好ましくは周囲温度)に加温する。こうして得られる混合物を過剰(好ましくは2当量)の酸水溶液(好ましくは1モル濃度の塩酸)と混合して0.1〜24時間にわたって(好ましくは1時間、又は中間体であるエノールエーテルの加水分解が完全に終了するまで)激しく攪拌する。
【0130】
当然のことながら、式XIの化合物は、最終的には式XVIの化合物となり、このときR1が〜C(O)OYであるか又はP1が〜C(O)OP1であり、さらなる変換はない。
【0131】
R5、R6、R7、及びR8が前記の通りである場合の式XVの化合物は、対応する式XIのジヒドロキノロンから、式IVの化合物から式Vの化合物への変換に関して記載した適切な脱保護(自発的な脱炭酸を含めて)によって製造することができる。
【0132】
R1、R5、R6、R7、及びR8が前記の通りであって、P1が保護基である場合の式XVIの化合物は、対応する式XVのジヒドロキノロンから、式IIIの化合物の式IVの化合物への変換に関して記載したように製造することができる。試剤が4−位のカルボニル酸素に対しても反応しているという特定の場合には、酸(例えば塩酸)又は塩基(例えば水酸化ナトリウム水溶液)で処理することによって置換基を適切に除去することができる。
【0133】
このときも、R1又はP1が式XIの化合物の場合と同じであるような式XVIの化合物に対しては、上記のような変換は必要ない。
R1、R3、R5、R6、R7、及びR8が前記の通りであって、P1が保護基である場合の式VIのアミン化合物は、対応する式XVIのジヒドロキノロンから、還元アミノ化によって製造することができる。式XVIのジヒドロキノロン、過剰(好ましくは1.1当量)のR3−アミン、及び過剰(好ましくは7当量)のアミン塩基(好ましくはトリエチルアミン)を極性溶媒(好ましくはジクロロメタン)中に溶解して得た溶液を、0.5〜1.0当量(好ましくは0.55当量)の四塩化チタンを適切な極性溶媒(好ましくはジクロロメタン)中に溶解して得た溶液で、約0℃〜約40℃の温度(好ましくは周囲温度)で1〜24時間(好ましくは12時間)にわたって処理する。こうして得られる式XIIのイミンを、適切な極性溶媒(好ましくはエタノール)中にて約0℃〜約80℃の温度(好ましくは室温)で1〜24時間(好ましくは12時間)にわたって還元剤(好ましくはホウ水素化ナトリウム)で処理することにより還元し、この結果式VIのアミンのジアステレオマー混合物が得られる(一般にはトランス異性体のほうが多い)。これとは別に、還元は、式XIIのイミンを、過剰(好ましくは5当量)のホウ水素化亜鉛をエーテル中に溶解して得た溶液(好ましくは0.2モル濃度)で直接、約0℃〜約40℃の温度(好ましくは周囲温度)で1〜24時間(好ましくは12時間)処理することにより行うこともでき、この結果式VIのアミンのジアステレオマー混合物が得られる(一般にはシス異性体のほうが多い)。
【0134】
これとは別に、R1、R3、R5、R6、R7、及びR8が前記の通りであって、P1が保護基である場合の式VIのアミンは、対応する式XVIのジヒドロキノロンから、オキシムの形成、還元、及びアミンの置換によって製造することができる。このように、式XVIのジヒドロキノロン、過剰(好ましくは3当量)のヒドロキシルアミン塩酸塩、及び過剰(好ましくは2.5当量)の塩基(好ましくは酢酸ナトリウム)を、極性溶媒(好ましくはエタノール)中にて約0℃〜約100℃の温度(好ましくは還流温度)で1〜24時間(好ましくは2時間)反応させる。こうして得られる式XIIIのオキシムを、過剰(好ましくは6当量)の塩基水溶液(好ましくは2N水酸化カリウム)を極性溶媒(好ましくはエタノール)中に溶解して得た溶液と過剰(好ましくは4当量)のニッケル−アルミニウム合金(好ましくは1:1重量比)で、約0℃〜約100℃の温度(好ましくは周囲温度)にて0.25〜24時間(好ましくは1時間)処理する。この結果、式Vのアミンがジアステレオマー混合物として得られる(一般にはシス異性体のほうが多い)。
【0135】
R1、R3、R5、R6、R7、及びR8が前記の通りであって、P1が保護基である場合の式VIの第二アミンは、式Vの化合物の式VIの化合物への変換に関して反応経路Iに記載した適切な式Vのアミンから製造することができる。
【0136】
反応経路IIIによれば、前記式Iの化合物は、適切な式VIの化合物を所望のカルバミン酸エステルに転化させることによって製造することができる。このように、式VIのアミンを、極性溶媒(好ましくはジクロロメタン)中にて過剰のアミン塩基(好ましくはピリジン)の存在下で、約−20℃〜約40℃の温度(好ましくは周囲温度)で1〜24時間(好ましくは12時間)にわたって適切な活性化炭酸エステル(例えばクロロギ酸エステル、ジ炭酸エステル、又はカルボニルジイミダゾールとその後の適切なアルコール)で処理して式Iの化合物を生成させる。
【0137】
これとは別に、反応経路IIIによれば、R1での官能基が式Iの化合物を形成させるための反応となじまない場合は、P1で保護した式VIの化合物を、保護/脱保護のシーケンスと所望の置換基の導入を介して式Iの化合物に変換させることもできる。このように、式VIのアミンを、極性溶媒(好ましくはジクロロメタン)中にて過剰のアミン塩基(好ましくはピリジン)の存在下で約−20℃〜約40℃の温度(好ましくは周囲温度)で1〜24時間(好ましくは12時間)にわたって適切な試剤〔例えば保護基前駆体や活性化炭酸エステル(例えばクロロギ酸エステル、ジ炭酸エステル、又はカルボニルイミダゾール)〕で処理して式XXの化合物を生成させる。
【0138】
さらに、P2が存在する場合の式XXの化合物は、式VIIの化合物(P1を有する)に関して反応経路Iに示したように得ることもできる。
R3、R5、R6、R7、R8、及びR4が前記の通りであって、P2が保護基である場合の式XXIのアミンは、式XXの化合物からP1の選択的な脱保護によって製造することができる。
【0139】
P1が例えばt−ブトキシカルボニルであるときは、式XXIの化合物を、酸(好ましくはトリフルオロ酢酸)を使用して約0℃〜約100℃の温度(好ましくは室温)で0.1〜24時間(好ましくは1時間)処理するのが適切である。
【0140】
式Iの化合物又は式XXIIの化合物(式中、R1は前記の通りである)は、対応する式XXIのアミン(それぞれR4又はP2が存在する)から、当業者に公知の種々のアミン反応経路(例えば、式IIIの化合物の式VIの化合物への変換に関して反応経路Iに記載の方法)によって製造することができる。
【0141】
式XXIIIのアミンは、式XXIIの化合物から適切な脱保護によって製造することができる。P2が例えばベンジルオキシカルボニルであるときは、式XXIIIの化合物は、極性溶媒(好ましくはエタノール)中にて0.01〜2当量(好ましくは0.1当量)の適切な触媒(好ましくは炭素担持10%パラジウム)の存在下で、約0℃〜約100℃の温度(好ましくは室温)で0.1〜24時間(好ましくは1時間)にわたって過剰の水素化物源(例えば、シクロヘキセン、水素ガス、又は好ましくはギ酸アンモニウム)で処理することによって製造することができる。
【0142】
R4が前記の通りである場合の式Iの化合物は、前記の反応経路IIIにおける式VIの化合物の式Iの化合物への転化に関して記載した方法を使用して製造することができる。
【0143】
反応経路IVによれば、R1、R5、R7、及びR8が前記の通りであって、R6がエーテル結合部分である場合の式Vの化合物は、下記の方法を使用して、R6位置にOP3部分(式中、P3は保護基である)を有する式XXXのキノロンから得ることができる。さらに、このようなプロセスを類似の仕方で使用して、R5位置とR7位置に、又はR8位置にOP3部分を有する対応する式XXXの化合物から出発して、R5、R7、又はR8がエーテル結合部分である場合の対応する化合物を製造することができる。
【0144】
このように、式XXXのキノロンを、極性溶媒(好ましくはエタノール)中にて約0℃〜約100℃の温度(好ましくは還流温度)で1〜24時間(好ましくは2時間)にわたってヒドロキシルアミン塩酸塩及び無機塩基(好ましくは酢酸ナトリウム)と混合攪拌して、式XXXIのオキシムを生成させる。
【0145】
式XXXIのオキシムを、過剰(好ましくは6当量)の塩基水溶液(好ましくは2N水酸化カリウム)と過剰(好ましくは4当量)のニッケル−アルミニウム合金(好ましくは1:1重量比)で、極性溶媒(好ましくはエタノール)中にて約0℃〜約100℃の温度(好ましくは周囲温度)で0.25〜24時間(好ましくは2時間)処理して、対応する式XXXIIのアミンを生成させる。オキシムの変換でこのような開裂が起こらない場合は、必要に応じて標準的な方法を使用してP3保護基を除去することができる。
【0146】
これとは別に、式XXXの化合物を当業者に公知の方法によって脱保護(P3の除去)してから式XXXIのオキシムを形成させ、次いでこれを還元して式XXXIIのアミンを形成させることもできる。
【0147】
R6がオキシ結合部分(oxy−linked moiety)である場合の式Vの化合物は、式XXXIIのアルコールを、例えばミツノブ条件(Mitsunobu conditions)下で処理することによって製造することができる。このように、適切なフェノール類を、極性溶媒(好ましくはベンゼン)中にてホスフィン(好ましくはトリフェニルホスフィン)、アゾジカルボキシレート〔好ましくはビス−(N−メチルピペラジニル)−アゾジカルボキサミド〕、及び必要とされるアルコールで処理する。
【0148】
当然のことながら、得られた式Vの化合物は、反応経路IとIIを介して、本発明の式Iの化合物のための式VIの前駆体に変換させることができる。
これとは別に、R6がエーテル結合部分であって、R1、R3、及びR4が前記の通りで(第二アミン)あって、P1とP2が保護基である場合の式XXの化合物は、式XXXIIのアルコールから下記のように製造することができる。さらに、このようなプロセスを類似の仕方で使用して、対応する式XXXIIの化合物からスタートして、R5、R7、又はR8がエーテル結合部分である対応した化合物を製造することができ、そして最終的には式XXXの化合物(すなわち、R5、R7、又はR8位置にP3O−を有する式XXXの化合物)を製造することができる。
【0149】
R3が前記の通りである場合の式XXXIIIの第二アミンは、対応する式XXXIIの化合物から、反応経路Iにおいて式Vの化合物の式VIの化合物への転化に関して記載した方法にしたがって製造することができる。
【0150】
R4が前記の通りである場合の式XXXIVの化合物は、式XXXIIIのアミンから、反応経路IIIにおいて式VIの化合物の式XXの化合物への変換に関して記載した方法と類似の方法によって製造することができる。
【0151】
式XXXVのフェノール類は、例えばR4O2CO−が存在する場合、極性溶媒(好ましくはメタノール)中にて約0℃〜約100℃の温度(好ましくは周囲温度)で1〜24時間(好ましくは12時間)にわたって、式XXXIVの炭酸エステルを炭酸カリウムで処理することによって選択的に脱保護することができる。
【0152】
対応するXXのエーテルは、式XXXVのフェノール類から、例えば、式XXXIIの化合物の式Vの化合物への転化に関して前記のミツノブ条件を使用して製造することができる。言うまでもないことであるが、当業者は、標準的な方法(例えば、MarchやLarockの文献に記載の方法)を使用して、あるいは遷移金属触媒が関与する種々の反応に使用するための対応するトリフラートに転化させることによって、フェノール類を種々の官能基を有するよう誘導することができる、ということを知っている。
【0153】
式Iの化合物のプロドラッグは、当業者に公知の方法にしたがって製造することができる。代表的な方法を以下に説明する。
式Iのカルボン酸中のカルボキシル基がエステルで置換されている場合の本発明のプロドラッグは、塩基(例えば炭酸カリウム)の存在下にて不活性溶媒(例えばジメチルホルムアミド)中で約0〜100℃の温度で約1〜24時間にわって、カルボン酸を適切なハロゲン化アルキルと混合攪拌することによって製造することができる。これとは別に、カルボン酸と溶媒としての適切なアルコールとを、触媒量の酸(例えば濃硫酸)の存在下にて約20〜100℃の温度(好ましくは還流温度)で約1時間〜約24時間にわたって混合攪拌してもよい。別の方法としては、カルボン酸と化学量論量のアルコールとを、触媒量の酸の存在下にて不活性溶媒(例えばトルエン又はテトラヒドロフラン)中で反応させ、生じる水を物理的手段(例えばディーン−シュタルク・トラップ)又は化学的手段(例えばモレキュラーシーブ)によって同時的に除去するという方法がある。
【0154】
アルコール官能基がエーテルとして誘導化された場合の本発明のプロドラッグは、アルコールと適切な臭化アルキルもしくはヨウ化アルキルとを、塩基(例えば炭酸カリウム)の存在下にて不活性溶媒(例えばジメチルホルムアミド)中で約0〜100℃の温度で約1〜24時間にわたって混合攪拌することによって製造することができる。アルカノイルアミノエチルエーテルは、アルコールとビス−(アルカノイルアミノ)メタンとを、触媒量の酸の存在下にて不活性溶媒(例えばテトラヒドロフラン)中で米国特許第4,997,984号に記載の方法にしたがって反応させることによって得ることができる。これとは別に、これらの化合物は、Hoffmanらによる“J. Org. Chem. 1994, 59, 3530”に記載の方法によって製造することもできる。
【0155】
グリコシドは、アルコーと炭水化物とを不活性溶媒(例えばトルエン)中で酸の存在下で反応させることによって製造される。通常は、反応において形成される水が、前述のように形成されるにつれて除去される。これに代わる方法は、アルコールと適切に保護されたハロゲン化グリコシルとを塩基の存在下で反応させ、次いで脱保護するという方法である。
【0156】
N−(1−ヒドロキシアルキル)アミドとN−(1−ヒドロキシ−1(アルコキシカルボニル)メチル)アミドは、もとのアミドと適切なアルデヒドとを、中性又は塩基性の条件下(例えば、エタノール中ナトリウムエトキシド)で25〜70℃の温度で反応させることによって製造することができる。N−アルコキシメチル又はN−1−(アルコキシ)アルキル誘導体は、N−非置換化合物と必要なハロゲン化アルキルとを、塩基の存在下にて不活性溶媒中で反応させることによって得られる。
【0157】
本発明の化合物は、本明細書に記載の疾患/病気を治療するために他の医薬用薬剤(例えば、LDL−コレステロール低下剤やトリクセリセリド低下剤)と組み合わせて使用することができる。例えば、本発明の化合物は、コレステロール合成阻害薬、コレステロール吸収阻害薬、MTP/ApoB分泌阻害薬、及び他のコレステロール低下剤(例えばフィブラート、ナイアシン、イオン交換樹脂、酸化防止剤、ACAT阻害薬、及び胆汁酸金属イオン封鎖剤など)と組み合わせて使用することができる。組合せ治療においては、本発明の化合物と他の薬物治療の化合物を、従来の方法にしたがって哺乳動物(例えば、男性と女性を含めたヒト)に投与する。
【0158】
HMG−CoA還元酵素阻害薬はいずれも、本発明の組合せ態様において第2の化合物として使用することができる。HMG−CoA還元酵素阻害薬とは、HMG−CoA還元酵素によって触媒されるヒドロキシメチルグルタリル−補酵素Aのメバロン酸への生物学的変換を阻害する化合物を表している。このような阻害は、標準的なアッセイ(例えば、Meth.Enzymol.1981;71:455−509 及び前記文献中に引用の文献)にしたがって当業者によって容易に測定することができる。下記において種々のこうした化合物を説明するが、他のHMG−CoA還元酵素阻害薬も当業者に知られている。米国特許第4,231,938号(該特許の開示内容を参照により本明細書に含める)は、アスペルギラス属(genus Aspergillus)に属する微生物の培養後に単離される特定の化合物(例えばロバスタチン)を開示している。さらに米国特許第4,444,784号(該特許の開示内容を参照により本明細書に含める)は、上記化合物の合成誘導体(例えばシムバスタチン)を開示している。さらに米国特許第4,739,073号(該特許の開示内容を参照により本明細書に含める)は、特定の置換インドール(例えばフルバスタチン)を開示している。さらに米国特許第4,346,2274号(該特許の開示内容を参照により本明細書に含める)は、ML−236B誘導体(例えばプラバスタチン)を開示している。さらにEP−491226A(該特許の開示内容を参照により本明細書に含める)は、特定のピリジルジヒドロキシヘプタン酸(例えばリバスタチン)を開示している。さらに米国特許第5,273,995号(該特許の開示内容を参照により本明細書に含める)は、特定の6−[2−(置換−ピロール−1−イル)アルキル]ピラン−2−オン(例えばアトルバスタチン)を開示している。
【0159】
MTP/ApoB分泌(ミクロソームトリグリセリド転移タンパク質又はアポリポタンパク質B)阻害薬はいずれも、本発明の組合せ態様における第2の化合物として使用することができる。MTP/ApoB分泌阻害薬とは、トリグリセリド、コレステリルエステル、及びリン脂質の分泌を阻害する化合物を表している。このような阻害は、標準的なアッセイ(例えば、Wetterau, J.R. 1992;Science 258:999)にしたがって当業者により容易に測定することができる。下記において種々のこうした化合物を説明するが、他のMTP/ApoB分泌阻害薬も当業者に知られている。WO96/40640とWO98/23593が2つの代表的な文献である。例えば、以下のようなMTP/ApoB分泌阻害薬が特に有用である:
4’−トリフルオロメチル−ビフェニル−2−カルボン酸[2−(1H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン−6−イル]−アミド;
4’−トリフルオロメチル−ビフェニル−2−カルボン酸[2−(2−アセチルアミノ−エチル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン−6−イル]−アミド;
(2−[6−[(4’−トリフルオロメチル−ビフェニル−2−カルボニル)−アミノ]−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル]−エチル)−カルバミン酸メチルエステル;
4’−トリフルオロメチル−ビフェニル−2−カルボン酸[2−(1H−イミダゾール−2−イルメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン−6−イル]−アミド;
4’−トリフルオロメチル−ビフェニル−2−カルボン酸[2−(2,2−ジフェニル−エチル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン−6−イル]−アミド;及び
4’−トリフルオロメチル−ビフェニル−2−カルボン酸[2−(2−エトキシ−エチル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン−6−イル]−アミド。
【0160】
HMG−CoAシンターゼ阻害薬は、本発明の組合せ態様において第2の化合物として使用することができる。HMG−CoAシンターゼ阻害薬とは、酵素HMG−CoAシンターゼによって触媒される、アセチル−補酵素Aとアセトアセチル−補酵素Aからのヒドロキシメチルグルタリル−補酵素Aの生合成を阻害する化合物を表している。このような阻害は、標準的なアッセイ(Meth Enzymol.1975;35:155−160: Meth Enzymol.1985;110:19−26 及び前記文献中に引用されている文献)にしたがって当業者により容易に測定することができる。下記において種々のこうした化合物を説明するが、他のHMG−CoAシンターゼ阻害薬も当業者に知られている。米国特許第5,120,729号(該特許の開示内容を参照により本明細書に含める)は、特定のβ−ラクタム誘導体を開示している。米国特許第5,064,856号(該特許の開示内容を参照により本明細書に含める)は、微生物(MF5253)を培養することによって製造される特定のスピロ−ラクトン誘導体を開示している。米国特許第4,847,271号(該特許の開示内容を参照により本明細書に含める)は、特定のオキセタン化合物〔例えば、11−(3−ヒドロキシメチル−4−オキソ−2−オキセタイル)−3,5,7−トリメチル−2,4−ウンデカ−ジエン酸誘導体〕を開示している。
【0161】
HMG−CoA還元酵素遺伝子の発現を少なくするいかなる化合物も、本発明の組合せ態様における第2の化合物として使用することができる。これらの薬剤は、DNAの転写を妨げるHMG−CoA還元酵素転写阻害薬、又はHMG−CoA還元酵素に対するmRNAコードのタンパク質への翻訳を妨げる翻訳阻害薬であってよい。このような化合物は、転写や翻訳に直接影響を及ぼすことがあり、あるいはコレステロール生合成のカスケードにおいて1種以上の酵素によって上記の活性を有する化合物に生体内変換されることがあり、あるいは上記の活性を有するイソプレン代謝産物の堆積を引き起こすことがある。このような調整は、標準的なアッセイ(例えば、Meth.Enzymol.1985;110:9−19)にしたがって当業者によって容易に測定することができる。下記において幾つかの化合物を挙げて説明するが、HMG−CoA還元酵素遺伝子の発現に対する他の阻害薬も当業者に知られている。米国特許第5,041,432号(該特許の開示内容を参照により本明細書に含める)は、特定の15−置換されたラノステロール誘導体を開示している。HMG−CoA還元酵素の合成を抑制する他の酸素化ステロールが、E.I.Mercerによって説明されている(Prog.Lip.Res.1993;32:357−416)。
【0162】
いかなるスクアレンシンセターゼ阻害薬も、本発明の第2の化合物として使用することができる。スクアレンシンセターゼ阻害薬とは、スクアレンシンセターゼ酵素によって触媒される、2分子のファルネシルピロホスフェートが縮合してスクアレンを形成する反応、を阻害する化合物を表している。このような阻害は、標準的なアッセイ(例えば、Meth.Enzymol.1969;15:393−454 及び Meth.Enzymol.1985;110:359−373 及び前記文献中に引用されている文献)にしたがって当業者によって容易に測定することができる。下記において種々のこうした化合物を挙げて説明するが、他のスクアレンシンセターゼ阻害薬も当業者に知られている。米国特許第5,026,554号(該特許の開示内容を参照により本明細書に含める)は、ザラゴジン酸を含めた微生物MF5465(ATCC74011)の発酵生成物を開示している。他の特許取得したスクアレンシンセターゼ阻害薬の総括が編集されている(Curr.Op.Ther.Patents(1933)861−4)。
【0163】
いかなるスクアレンエポキシダーゼも、本発明の組合せ態様における第2の化合物として使用することができる。スクアレンエポキシダーゼ阻害薬とは、スクアレンエポキシダーゼ酵素によって触媒される、スクアレンと分子状酸素のスクアレン−2,3−エポキシドへの生物学的変換を阻害する化合物を表している。このような阻害は、標準的なアッセイ(Biochim.Biophys.Acta 1984;794:466−471)にしたがって当業者によって容易に測定することができる。下記において種々のこうした化合物を挙げて説明するが、他のスクアレンエポキシダーゼ阻害薬も当業者に知られている。米国特許第5,011,859と第5,064,864号(該特許の開示内容を参照により本明細書に含める)は、スクアレンの特定のフルオロ類縁体を開示している。ヨーロッパ特許公報395,768A(該特許の開示内容を参照により本明細書に含める)は、特定の置換アリルアミン誘導体を開示している。PCT公開WO9312069A(該特許の開示内容を参照により本明細書に含める)は、特定のアミノアルコール誘導体を開示している。米国特許第5,051,534号(該特許の開示内容を参照により本明細書に含める)は、特定のシクロプロピルオキシ−スクアレン誘導体を開示している。
【0164】
いかなるスクアレンシクラーゼ阻害薬も、本発明の組合せ態様における第2の成分として使用することができる。スクアレンシクラーゼ阻害薬とは、スクアレンシクラーゼ酵素によって触媒される、スクアレン−2,3−エポキシドのラノステロールへの生物学的変換を阻害する化合物を表している。このような阻害は、標準的なアッセイ(FEBS Lett.1989;244:347−350)にしたがって当業者によって容易に測定することができる。さらに、下記において種々のこうした化合物を挙げて説明するが、他のスクアレンシクラーゼ阻害薬も当業者に知られている。PCT公開WO9410150(該特許の開示内容を参照により本明細書に含める)は、特定の1,2,3,5,6,7,8,8α−オクタヒドロ−5,5,8α(β)−トリメチル−6−イソキノリンアミン誘導体〔例えば、N−トリフルオロアセチル−1,2,3,5,6,7,8,8α−オクタヒドロ−2−アリル−5,5,8α(β)−トリメチル−6(β)−イソキノリンアミン〕を開示している。フランス特許公報2697250(該特許の開示内容を参照により本明細書に含める)は、特定のβ,β−ジメチル−4−ピペリジンエタノール誘導体〔例えば、1−(1,5,9−トリメチルデシル)−β,β−ジメチル−4−ピペリジンエタノール〕を開示している。
【0165】
スクアレンエポキシダーゼ/スクアレンシクラーゼのいかなる組合せ阻害薬も、本発明の組合せ態様における第2の成分として使用することができる。スクアレンエポキシダーゼ/スクアレンシクラーゼ組合せ阻害薬とは、スクアレンからスクアレン−2,3−エポキシド中間体を経てラノステロールへの生物学的変換を阻害する化合物を表している。幾つかのアッセイでは、スクアレンエポキシダーゼ阻害薬とスクアレンシクラーゼ阻害薬を識別することはできないが、これらのアッセイついては当業者によって認識されている。したがって、スクアレンエポキシダーゼ/スクアレンシクラーゼ組合せ阻害薬による阻害は、スクアレンシクラーゼ阻害薬又はスクアレンエポキシダーゼ阻害薬に対する上記の標準的なアッセイにしたがって当業者により容易に測定することができる。下記において種々のこうした化合物を挙げて説明するが、他のスクアレンエポキシダーゼ/スクアレンシクラーゼ阻害薬も当業者に知られている。米国特許第5,084,461号(該特許の開示内容を参照により本明細書に含める)は、特定のアザデカリン誘導体を開示している。ヨーロッパ特許公報468,434(該特許の開示内容を参照により本明細書に含める)は、特定のピペリジルエーテル誘導体とチオエーテル誘導体置換〔例えば、2−(1−ピペリジル)ペンチルイソペンチルスルホキシドと2−(1−ピペリジル)エチルエチルスルフィド〕を開示している。PCT公開WO9401404(該特許の開示内容を参照により本明細書に含める)は、特定のアシル−ピペリジン〔例えば、1−(1−オキソペンチル−5−フェニルチオ)−4−(2−ヒドロキシ−1−メチル)−エチル)ピペリジン〕を開示している。米国特許第5,102,915号(該特許の開示内容を参照により本明細書に含める)は、特定のシクロプロピルオキシ−スクアレン誘導体を開示している。
【0166】
前記式Iの化合物を得るための出発物質と試剤は入手が容易であるか、あるいは従来の有機合成法を使用して当業者により簡単に合成することができる。例えば、本発明において使用される化合物の多くは、科学面での関心が高くてしかも工業上の必要性が大きい化合物に関係しているか又はこうした化合物から誘導され、したがって多くのこのような化合物は、市販されているか、あるいは文献に報告されているか、あるいは他の普通に入手できる物質から文献に記載の方法によって容易に製造することができる。
【0167】
本発明の式Iの化合物の幾つか又はそれらの合成における中間体は不斉炭素原子有しており、したがってエナンチオマー又はジアステレオマーが存在する。ジアステレオマー混合物は、それ自体公知の方法(例えば、クロマトグラフィー及び/又は分別結晶)にしたがって、それらの物理的・化学的差異に基づいてそれぞれのジアステレオマーに分離することができる。エナンチオマーは、例えばキラルHPLC法によって、あるいはエナンチオマー混合物を適切な光学活性化合物(例えばアルコール)と反応させることによってジアステレオマー混合物に転化させ、これらのジアステレオマーを分離し、そしてそれぞれのジアステレオマーを対応する純粋なエナンチオマーに転化(例えば加水分解により)させることによって分離することができる。さらに、式Iの化合物又はそれらの合成における酸性部分もしくは塩基性部分を含んだ中間体を、光学的に純粋なキラル塩基もしくはキラル酸(例えば、1−フェニル−エチルアミン又は酒石酸)を使用してジアステレオマー塩を形成させ、そして分別結晶によりジアステレオマーを分離することによって対応するそれらの純粋なエナンチオマーに分離し、次いで中和して塩の状態ではないようにし、これによって対応する純粋なエナンチオマーが得られる。ジアステレオマー、エナンチオマー、及びこれらの混合物を含めたこのような全ての異性体は、本発明の一部であると考えられる。さらに、本発明の化合物の幾つかはアトロプ異性体(例えば置換ビアリール)であり、これらも本発明の一部であると考えられる。
【0168】
さらに詳細に説明すると、本発明の式Iの化合物は、0〜50%のイソプロパノール(好ましくは2〜20%)と0〜5%のアルキルアミン(好ましくは0.1%のジエチルアミン)を含有する炭化水素(好ましくはヘプタン又はヘキサン)からなる移動相を用いる、不斉レジン(asymmetric resin)〔好ましくは、キラルセル(Chiralcel)AD又はOD(キラルテクノロジーズ,ペンシルバニア州エクストンから入手できる)〕に対するクロマトグラフィー〔好ましくは高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)〕を使用して、合成における最終化合物又は中間体のラセミ化合物を分割することによってエナンチオマー高含量の形態にて得ることができる。フラクションを含有する生成物を濃縮することにより、所望の物質が得られる。
【0169】
本発明の式Iの化合物の幾つかは酸性であり、医薬用として許容しうるカチオンと塩を形成する。本発明の式Iの化合物の幾つかは塩基性であり、医薬用として許容しうるアニオンと塩を形成する。全てのこのような塩は本発明の範囲内であり、従来の方法によって(例えば、必要に応じて水性媒体、非水性媒体、又は部分水性媒体中にて、通常は化学量論比で酸性物質と塩基性物質とを混合することによって)製造することができる。塩は、必要に応じて濾過、非溶媒による沈澱とその後の濾過、溶媒の蒸発除去、又は水溶液の場合には凍結乾燥によって回収される。本発明の化合物は、適切な溶媒(例えばエタノール、ヘキサン、又は水/エタノール混合物)中に溶解することによって結晶形態で得ることができる。
【0170】
さらに、本発明の式Iの化合物が水和物又は溶媒和物を形成するとき、それらも本発明の範囲内である。
本発明の式Iの化合物、前記化合物のプロドラッグ、及びこのような化合物とプロドラッグの塩はいずれも、哺乳動物(特にヒト)におけるコレステリルエステル転移タンパク質の活性を阻害する薬剤として治療用に使用するためのものである。したがって本発明の化合物は、血漿HDLコレステロール、それに関連した成分、及び哺乳動物(特にヒト)においてそれらにより果たされる機能を高める。それらの活性によって、これらの薬剤はさらに、哺乳動物(特にヒト)におけるトリグリセリド、LDLコレステロール、VLDLコレステロール、及びこれらに関連した成分の血漿レベルを低下させる。
【0171】
したがって、これらの化合物は、低アルファリポタンパク血症、β−リポタンパク過剰血症、高トリグリセリド血症、及び家族性のコレステロール過剰血症を含めて、アテローム性動脈硬化症と心臓血管疾患の発生に関係していると思われる種々の異脂肪血症の治療と矯正(correction)に有用である。
【0172】
さらに、CETPが欠乏している動物(マウス)に機能的なCETP遺伝子を導入すると、HDLのレベルが低下し〔Agellon,L.B.,et al:J.of Biol.Chem.(1991)266:10796−10801〕、アテローム性動脈硬化症に罹りやすくなる〔Marotti,K.R.,et al:Nature(1993)364:73−75〕。さらに、阻害性抗体を使用してCETP活性を阻害すると、ハムスター中のHDL−コレステロールが増大し〔Evans,G.F.,et al:J.of Lipid Research(1994)35:1634−1645〕、ウサギ中のHDL−コレステロールが増大する〔Whitlock,M.E.,et al:J.Clin.Invest.(1989)84:129−137〕。CETPmRNAを阻害するアンチセンスのオリゴデオキシヌクレオチドを使用して、増大した血漿CETPを静脈注射によって抑制すると、コレステロールを供給したウサギにおけるアテローム性動脈硬化症が減少した〔Sugano,M.,et al:J.of Biol.Chem.(1998)273:5033−5036〕。重要なことに、遺伝子突然変異により血漿CETPの不足した患者は、極めて高いレベルの血漿HDL−コレステロールとアポリポタンパク質A−I(HDLの主要なアポタンパク質成分)を有する。さらに、ほとんどの患者が、血漿LDLコレステロールとアポリポタンパク質B(LDLの主要なアポリポタンパク質成分)の顕著な減少を示す(Inazu,A.,et al:N.Engl.J.Med.(1990)323:1234−1238)。
【0173】
心臓血管疾患、脳血管疾患、及び末梢血管疾患の発症に関して、血液中のHDLコレステロールのレベルとHDLに関連したリポタンパク質との間にネガテイブな相関性が、そして血液中のトリグリセリド及びLDLコレステロールとそれらに関連したアポリポタンパク質との間にポジティブな相関性がもたらされれば、本発明の式Iの化合物、前記化合物のプロドラッグ、前記化合物の塩、及び前記プロドラッグの塩は、それらの薬理学的作用により、アテローム性動脈硬化症とそれに関連した疾患状態の予防、進行抑止 、及び/又は症候緩解に対して有用となる。こうした疾患としては、心臓血管疾患(例えばアンギナ、心臓虚血、及び心筋梗塞)、心臓血管質感の治療による合併症(例えば、再かん流傷害や血管形成術後の再狭窄)、高血圧症、発作、及び器官の移植に関連したアテローム性動脈硬化症などがある。
【0174】
HDLレベルの増大に広く関連した有益な効果を有することから、ヒトにおけるCETP活性を阻害する薬剤は、そのHDL増大能力により、他の多くの疾患分野における治療に対しても重要な手段を提供する。
【0175】
したがって、本発明の式Iの化合物、前記化合物のプロドラッグ、前記化合物の塩、及び前記プロドラッグの塩が、コレステロールエステルの転移阻害を介してリポタンパク質の組成を変える、という能力がもたらされれば、これらの物質は、糖尿病に関連した血管合併症の治療に有用となる。真性糖尿病に罹っているほとんどの患者において高脂血症がみられる(Howard,B.V.1987.J.Lipid Res.28,613)。正常なレベルの脂質が存在している場合でも、糖尿病患者は、心臓血管疾患を起こすより大きな危険性を孕んでいる(Kannel,W.B.と McGee,D.L.1979.Diabetes Care 2,120)。CETPの媒介によるコレステリルエステルの転移は、インシュリン依存性の糖尿病においても(Bagdade,J.D.,Subbaiah,P.V.及び Ritter,M.C. 1991.Eur.J.Clin.Invest.21,161)インシュリン非依存性の糖尿病においても(Bagdade.J.D.,Ritter,M.C.,Lane,J.及び Subbaiah. 1993.Atherosclerosis 104,69)異常に増大することが知られている。コレステロール転移の異常な増大は、特に、アテローム発生性がより高いVLDLとLDLに関してリポタンパク質組成の変化を引き起こす、ということが示されている。これらの組成変化は、通常の脂質スクリーニング時において必ず観察されるわけではない。したがって本発明は、糖尿病の結果としての心臓血管合併症の危険性を少なくするのに有用であろう。
【0176】
本発明の薬剤は肥満症の治療に対して有用である。ヒトにおいても(Radeau,T.,Lau,P.,Robb,M.,McDonnell,M.,Aihaud,G.及び McPherson,R.,1995.Journal of Lipid Research.36(12):2552−61)ヒトでない霊長類においても(Quinet,E.,Tall,A.,Ramakrishnan,R.及び Rudel,L.,1991.Journal of Clinical Investigation. 87(5):1559−66)、CETPのためのmRNAは脂肪組織中に高いレベルで発現される。脂肪メッセージ(adipose message)は、脂肪の供給(fat feeding)と共に増大し(Martin,L.J.,Connelly,P.W.,Nancoo,D.,Wood,N.,Zhang,Z.J.,Maguire,G.,Quinet,E.,Tall,A.R.,Marcel,Y.L.及び McPherson,R.,1993.Journal of Lipid Research.34(3):437−46)、機能性の転移タンパク質に翻訳され、分泌により血漿のCETPレベルに大きく寄与する。ヒトの含脂肪細胞においては、コレステロールの大部分が血漿のLDLとHDLによって供給される(Fong,B.S.,と Angel,A.,1989.Biochima et Biophysica Acta.1004(1):53−60)。HDLコレステリルエステルの取り込みはCETPに大きく依存する(Benoist,F.,Lau,P.,McDonnell,M.,Doelle,H.,Milne,R.及び McPherson,R.,1997.Journal of Biological Chemistry.272(38):23572−7)。CETPがHDLコレステリルの取り込みを刺激する能力は、肥満した患者の含脂肪細胞へのHDLの結合増大と相俟って(Jimenez,J.G.,Fong,B.,Julien,P.,Despres,J.P.,Rotstein,L.,及び Angel,A.,1989.International Journal of Obesity.13(5):699−709)、これらの患者に対する低HDL表現型の生成だけでなく、コレステロールの蓄積促進による肥満それ自体の発生において、CETPがある役割を果たしていることを示している。したがって、こうしたプロセスを妨げるCETP活性の阻害薬は、体重の減少を起こさせる際の食事療法に対する有用なアジュバントとして作用する。
【0177】
CETP阻害薬は、グラム陰性敗血症や敗血症性ショックによる炎症の治療に有用である。例えば、グラム陰性敗血症の全身性毒性は、ほとんどがエンドトキシン〔バクテリアの外表面から放出されるリポ多糖(LPS)〕によるものであり、これは広範囲の炎症性反応を引き起こす。リポ多糖は、リポタンパク質と複合体を形成することができる(Ulevitch,R.J.,Johhston,A.R.,及び Weinstein,D.B.,1981.J.Clin.Inves.67,827−37)。in vitroでの研究によれば、LPSをHDLに結合させることにより、炎症のメディエイタの生成と放出が大幅に減少するということが示されている(Ulevitch,R.J.,Johhston,A.R.,1978. J.Clin.Inves.62,1313−24)。in vivoでの研究は、ヒトのアポ−AIと増大したHDLレベルを示している形質転換マウスは敗血症性ショックに罹らない、ということを示している(Levine,D.M.,Parker,T.S.,Donnelly,T.M.,Walsh,A.M.,及び Rubin,A.L. 1993.Proc.Natl.Acad.Sci.90,12040−44)。重要なことに、エンドトキシンで攻撃されたヒトに再構成されたHDLを投与すると、炎症性反応が減少した(Pajkrt,D.,Doran,J.E.,Koster,F.,Lerch,P.G.,Arnet,B.,van der Poll,T.,ten Cate,J.W.,及び van Deventer,S.J.H. 1996.J.Exp.Med.184,1601−08)。CETP阻害薬は、HDLのレベルを増大させるという事実により、炎症や敗血症性ショックの生起を和らげる。
【0178】
本発明の式Iの化合物、前記化合物のプロドラッグ、前記化合物の塩、及び前記プロドラッグの塩の、哺乳動物(例えば、男性と女性を含めたヒト)における前記疾患/病気を治療する上での医薬としての有用性は、従来のアッセイ及び下記のin vivoアッセイにおける本発明の化合物の活性によって示される。in vivoアッセイ(当業界に公知の手法に適切な修正を加えたもの)を使用して、薬剤ならびに本発明の化合物を制御する他の脂質又はトリグリセリドの活性を決定することができる。下記の組合せプロトコルが、脂質薬剤と本明細書に記載のトリグリセリド薬剤(例えば本発明の化合物)の組合せ物の有用性を示すのに効果的である。このようなアッセイはさらに、本発明の式Iの化合物、前記化合物のプロドラッグ、前記化合物の塩、及び前記プロドラッグの塩(又は本明細書に記載の他の薬剤)の活性をお互いに比較できる、そして他の公知の化合物の活性と比較できる手段を提供する。これらの比較の結果は、前記疾患の治療に対し、ヒトを含めた哺乳動物における用量レベルを決定するのに有用である。
【0179】
下記のプロトコルは、当業者によって変えることができるのは言うまでもない。
式Iの化合物の高アルファコレステロール血症活性は、リポタンパク質フラクション間の放射性同位体標識脂質の相対的な転移比を測定する(実質的には、Mortonによる“J.Biol.Chem. 256,11992,1981”と Diasによる“Clin. Chem. 34,2322,1988”に記載のように)ことにより、コレステリルエステル転移タンパク質の作用に及ぼすこれら化合物の影響を評価することによって決定することができる。
【0180】
CETP の in vitro アッセイ
下記は、ヒトの血漿(in vitro)と動物の血漿(ex vivo)におけるコレステリルエステル転移のアッセイについての簡単な説明である。薬物の存在下又は非存在下でのCETP活性は、ヒトの血漿においては外因性のトレーサーHDLから非HDLリポタンパク質フラクションへの、そして形質転換マウスの血漿においては3H−標識したLDLからHDLフラクションへの3H−標識したコレステリルオレエート(CO)の転移を測定することによって検定される。ヒトの標識したリポタンパク質基質は、Mortonによって説明されている方法にしたがって同様に製造され、このとき該方法においては、血漿中の内因性のCETP活性を使用して、3H〜COをリン脂質リポソームから血漿中の全てのリポタンパク質フラクションへ転移させる。3H−標識したLDLとHDLは、引き続き逐次的な超遠心分離によって、それぞれ1.019〜1.063g/mlと1.10〜1.21g/mlの密度カットにて単離される。活性のアッセイに対しては、3H−標識したリポタンパク質を血漿に10−25nmolesCO/mlにて加え、サンプルを37℃で2.5〜3時間インキュベートする。次いで、等容積の20%(wt/vol)ポリエチレングリコール8000を加えることによって非HDLリポタンパク質を沈澱させる(Dias)。サンプルを750g×20分にて遠心分離機にかけ、HDLを含有する上澄み液中に含まれている放射能を測定する。種々の量の本発明の化合物をジメチルスルホキシド溶液としてヒトの血漿に導入してから放射性同位体標識したコレステリルオレエートを加え、そして転移された放射性同位体の相対量を比較することにより、コレステリルエステル転移に対する相対的な阻害活性を決定することができる。
【0181】
CETP の in vivo アッセイ
in vivoでのこれら化合物の活性は、ex vivoでの種々の時間ポイントにてコレステリルエステル転移活性を50%だけ阻害するために、あるいはCETPを含有する動物種においてHDLコレステロールをある所定のパーセントだけ増大させるために必要とされる薬剤の投与量(対照標準と比較したときの)によって決定することができる。ヒトのCETPとヒトのアポリポタンパク質AIとを発現している形質転換マウス(Charles River,Boston,MA)を使用して、in vivoにて化合物を評価することができる。調べようとする化合物を、オリーブ油とタウロコール酸ナトリウムを含有するエマルジョンビヒクルでの経口ガバージュによって投与する。投与する前に、マウスから血液をレトロオービタリー(retroorbitally)に採取する。投与後の種々の時点(4〜24時間)にて動物を致死させ、心臓穿刺によって血液を採取し、トータルのコレステロール、HDLコレステロール、LDLコレステロール、及びトリグリセリドを含めた脂質パラメーターを測定する。HDLではなくLDLを含有する3H−オレイン酸コレステリルをドナー源として使用すること以外は、前記方法と類似の方法によってCETP活性を測定する。脂質と転移活性に関して得られた値を、投与前に得られた値及び/又はビヒクルだけを受けたマウスからの値と比較する。
【0182】
血漿脂質のアッセイ
これらの化合物の活性はさらに、特定の哺乳動物(例えば、ヒトと同様のCETP活性と血漿リポタンパク質プロフィールを有するマーモセット)の血漿中における血漿脂質レベル(例えば、HDLコレステロールのレベル、LDLコレステロールのレベル、VLDLコレステロールのレベル、又はトリグリセリドのレベル)を変えるのに必要とされる薬剤の量を測定することによって示すことができる(Crook et al. Arteriosclerosis 10,625,1990)。トータルの血漿コレステロール濃度、HDLの血漿コレステロール濃度、及び/又はLDLの血漿コレステロール濃度に関して各グループが同等の平均±SDを有するように、成長したマーモセットを治療グループに割り当てる。グループの割り当て後、マーモセットに化合物を毎日、食餌療法用混合物として、あるいは胃内挿管法により1〜8日間にわたって投与する。対照標準のマーモセットは投与用のビヒクルだけを受ける。血漿のトータルのコレステロール値、LDLのコレステロール値、VLDLのコレステロール値、及びHDLのコレステロール値は、前腕前部の血管から血液を得ることによって、血漿リポタンパク質を密度勾配遠心法により個々のサブクラスに分離することによって、そしてコレステロールの濃度を前述のように測定することによって、実験中のいかなる時点においても測定することができる(Crook et al. Arteriosclerosis 10,625,1990)。
【0183】
アテローム性動脈硬化症の in vivo アッセイ
本発明の化合物の抗アテローム性動脈硬化症効果は、ウサギの大動脈中の脂質の沈着を少なくするのに必要とされる化合物の量によって決定することができる。ニュージーランド生息の雄の白ウサギに、0.2%のコレステロールと10%のヤシ油を含有する食餌を4日間与える(一日当たり1回の食餌供給)。末端の耳血管から採血し、これらのサンプルからトータルの血漿コレステロール値を測定する。トータルの血漿コレステロール濃度、HDLの血漿コレステロール濃度、トリグリセリド濃度、及び/又はコレステリルエステル転移タンパク質の活性に関して各グループが同等の平均±SDを有するように、ウサギを治療グループに割り当てる。グループの割り当て後、ウサギに化合物を毎日、食餌療法用混合物として、あるいは少量ずつのゼラチンベースの菓子として投与する。対照標準のウサギは、それが餌であろうとゼラチン菓子であろうと、投与用のビヒクルだけを受ける。実験中の全体にわたって、本発明の化合物の投与と共にコレステロール/ヤシ油の規定食を継続する。血漿コレステロール値とコレステリルエステル転移タンパク質の活性は、末端の耳血管から血液を採取することにより、実験中のいかなる時点においても測定することができる。3〜5ヶ月後、ウサギを致死させ、胸部アーチから腸骨動脈のブランチまで大動脈を除去する。動脈血管外膜を清浄にし、縦方向に開き、Holmanらによって説明されているようにSudanIVで染色する(Lab.Invest. 1958,7,42−47)。染色された表面積のパーセントを、オプティマス・イメージ・アナライジング・システム(Optimas Image Analyzing System)(イメージ・プロセシング・システムズ)を使用して濃度計法により定量する。脂質沈着の減少は、対照標準のウサギと比較したときの、化合物投与されたグループにおける染色された表面積パーセントの減少によって示される。
【0184】
抗肥満症プロトコル
CETP阻害薬が体重の低下を引き起こす能力は、30kg/m2以上のボディ・マス指数を有する肥満した患者において評価することができる。25%以上というHDLコレステロールレベルの増大をもたらすに足る量の阻害薬を投与する。3〜6ヶ月の実験期間にわたってBMIとボディ・ファット配分〔ウエスト(W)対ヒップ(H)の比(WHR)と定義される〕をモニターし、治療グループの結果をプラシーボを投与したグループの結果と比較する。
【0185】
敗血症の in vivo アッセイ
in vivoでの研究から、ヒトのアポ−AIと増大したレベルのHDLを発現している形質転換マウスは敗血症性ショックに罹らない、ということがわかっている。したがって、CETP阻害薬が敗血症性ショックの罹患を防止する能力を、ヒトのアポ−AIとヒトのCETP形質転換を発現しているマウスにおいて示すことができる(Levine,D.M.,Parker,T.S.,Donnelly,T.M.,Walsh,A.M.及び Rubin,A.L.,1933.Proc.Natl.Acad.Sci.90,12040−44)。HDLの増大をもたらすような適切な投与量にてCETP阻害薬が投与されている動物に、E.coliから誘導されるLPSをi.p.注射によって30mg/kg投与する。LPS注射後の最大48時間までの時点にて、生き残っているマウスの数を測定し、ビヒクル(CETP阻害薬が除いてある)だけを投与したマウスと比較する。
【0186】
本発明の化合物の投与は、本発明の化合物を全身に及び/又は局所に移送するいかなる方法で行ってもよい。これらの方法としては、経口経路、非経口経路、及び十二指腸内経路などがある。一般には、本発明の化合物は経口投与されるが、例えば経口投与がターゲットに対して不適切である場合、あるいは患者が薬物を摂取することができない場合は、非経口投与を行うことができる。
【0187】
一般には、所望する治療効果(例えばHDLの増大)を達成するのに充分な量の本発明の化合物が使用される。
一般には、本発明の式Iの化合物、前記化合物のプロドラッグ、前記化合物の塩、及び前記プロドラッグの塩に対する有効投与量は、0.01〜10mg/kg/日(好ましくは0.1〜5mg/kg/日)の範囲である。
【0188】
治療しようとする適応症に対して有効なある用量の薬剤がCETP阻害薬と組み合わせて使用される。
例えば、HMG−CoA還元酵素阻害薬に対する有効用量は、一般には0.01〜100mg/kg/日の範囲である。MTP/ApoB分泌阻害薬に対する有効用量は、一般には0.01〜100mg/kg/日の範囲である。
【0189】
本発明の化合物は一般に、本発明の化合物の少なくとも1種と、医薬用として許容しうるビヒクル、希釈剤、又はキャリヤーとを含んだ医薬用組成物の形で投与される。したがって、本発明の化合物は、従来の経口投与剤形、非経口投与剤形、直腸投与剤形、又は経皮投与剤形にて別個に投与することもできるし、あるいは一緒に投与することもできる。
【0190】
経口投与の場合、医薬用組成物は、溶液、懸濁液、錠剤、ピル、カプセル、及び粉末等の形態をとることができる。種々の賦形剤(例えばクエン酸ナトリウム、炭酸カルシウム、及びリン酸カルシウムなど)を含有する錠剤は、種々の崩壊剤〔例えばスターチ(特に好ましくは、ジャガイモスターチやタピオカスターチ)及び特定のケイ酸塩錯体など〕及び結合剤(例えばポリビニルピロリドン、スクロース、ゼラチン、及びアラビアゴムなど)と共に使用される。さらに、ステアリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウム、及びタルク等の滑剤も、錠剤化の目的に対して有用であることが多い。類似タイプの固体組成物も、軟質充填ゼラチンカプセルや硬質充填ゼラチンカプセルにおける充填剤として使用される。これに関して好ましい物質としてはさらに、ラクトースすなわち乳糖及び高分子量のポリエチレングリコールがある。好ましい製剤は、溶液又はオイル〔例えば、オリーブ油、ミグリオール(Miglyol)(商標)又はキャップマル(Capmul)(商標)など〕中懸濁液を軟質ゼラチンカプセル中に収容して得られる形態物である。長期にわたって保存されたときの分解を防止するために、必要に応じて酸化防止剤を加えることができる。経口投与するために水性懸濁剤及び/又はエリキシル剤が必要とされる場合、本発明の化合物を、種々の甘味料、香味剤、着色剤、乳化剤及び/又は沈澱防止剤、希釈剤(例えば水、エタノール、プロピレングリコール、グリセリンなど)、ならびにこれらの組合せ物と組み合わせることができる。
【0191】
非経口投与するためには、ゴマ油もしくは落花生油中に溶解して得られる溶液、あるいは水性プロピレングリコール中に溶解して得られる溶液を使用することができ、また対応する水溶性塩の無菌水溶液も使用することができる。このような水溶液は、必要に応じて適切に緩衝剤処理することができ、先ず最初に、充分な量の塩水又はグルコースを使用して液体希釈剤を等張性にする。これらの水溶液は、静脈注射、筋内注射、皮下注射、及び腹膜内注射用として特に適している。これに関して、使用される無菌水性媒体は、当業者によく知られている標準的な方法によって容易に得られる。
【0192】
経皮投与(例えば局所投与)するためには、無菌で稀薄の水溶液もしくは部分水性溶液(通常は約0.1〜5%の濃度)(あるいは上記の非経口溶液と類似のもの)を調製する。
【0193】
特定量の活性成分を含んだ種々の医薬用組成物を製造する方法は公知であるか、あるいき本明細書の開示内容を考察すれば当業者には明らかであろう。医薬用組成物を製造する方法の例に関しては、“Remington’s Pharmaceutical Sciences,Mack Publishing Company,Easter,Pa.,第15版(1975)”を参照のこと。
【0194】
本発明による医薬用組成物は、本発明の化合物を0.1〜95%(好ましくは1〜70%)含有する。いずれにしても、投与しようとする組成物又は配合物は、治療を受ける患者の疾患/病気(例えばアテローム性動脈硬化症)を治療するのに有効な量の本発明の化合物を含有する。
【0195】
本発明は、別々の投与することのできる活性成分を組み合わせて、本明細書に記載の疾患/病気を治療することに関するという面を有しているので、本発明はさらに、別個の医薬用組成物をキットの形態にて組み合わせることに関する。キットは、式Iの化合物、前記化合物のプロドラッグ、前記化合物の塩、又は前記プロドラッグの塩;及び前述のような第2の化合物;という2つの別個の医薬用組成物を含む。キットは、別個の組成物を収容するための手段(例えば容器、分割ボトル、又は分割ホイルパケット)を含む。キットは一般に、別個の成分を投与するための説明書を含む。キットという形態は、別個の成分を異なった剤形で投与(例えば経口投与と非経口投与)するのが好ましいときに、異なった投薬間隔で投与するときに、あるいは組合せの個々の成分の滴定(titration)が主治医によって要望されるときに、特に有利である。
【0196】
このようなキットの例としては、いわゆるブリスターパックがある。ブリスターパックは包装業界においてよく知られており、医薬のユニット投与剤形(錠剤やカプセルなど)の包装に広く利用されている。ブリスターパックは一般に、好ましくは透明のプラスチック材料のホイルで被覆された比較的剛性の物質のシートからなる。包装プロセス時に、プラスチックホイルに凹みが形成される。これらの凹みは、包装しようとする錠剤又はカプセルの大きさと形状を有する。次に、錠剤又はカプセルを凹み中に置き、凹みが形成されている方向とは反対側のホイルの面をプラスチックホイルと突き合わせて、比較的剛性の物質のシートをシールする。その結果、錠剤又はカプセルが、凹み中にてプラスチックホイルとシートとの間でシールされる。シートの強度は、凹みに対して手で圧力を加えることによって、そしてこれによって凹みの箇所にてシートに開口が形成されることによってブリスターパックから錠剤又はカプセルが取り出せるような強度であるのが好ましい。次いで錠剤又はカプセルを、前記開口を介して取り出すことができる。
【0197】
キット上にメモリーエイド(memory aid)を(例えば、錠剤やカプセルの後に続く数という形で)設けるのが望ましく、これによってその数が、錠剤やカプセルを明記のように摂取しなければならない治療方式の日にちと対応する。このようなメモリーエイドの他の例は、カード上に印刷されたカレンダーである(例えば、“第1週、月曜日、火曜日、...第2週、月曜日、火曜日、...”のように)。メモリーエイドの他のバリエーションは明らかであろう。所定の日に摂取すべき“日用量”は、単一の錠剤もしくはカプセルでとってもよいし、あるいは複数のピルもしくはカプセルでとってもよい。さらに、式Iの化合物の日用量が1個の錠剤もしくはカプセルからなっていて、第2の化合物の日用量が複数の錠剤もしくはカプセルからなっていてもよい。メモリーエイドは、こうしたことを明示するものでなければならない。
【0198】
本発明の他の特定の実施態様においては、意図する使用順序にて日用量を一度に1種ずつ分配するよう設計されたディスペンサーが提供される。ディスペンサーには、治療方式への追従をさらに容易にするようメモリーエイドが備えられているのが好ましい。このようなメモリーエイドの例としては、分配された日用量の数を示す機械的カウンターがある。このようなメモリーエイドの他の例としては、液晶表示装置あるいは可聴レマインダー信号装置(audible reminder signal)(例えば、最後の日用量を摂取すべき日付を読み取る、及び/又は次の用量を摂取すべき日付を気づかせる)を繋げたバッテリー駆動のマイクロチップメモリーがある。
【0199】
本発明の化合物(単独の場合も、あるいは互いの組合せ又は他の化合物との組合せの場合も)は、一般には適切な配合物の形で投与される。下記の配合物例は例示のためのものであって、これによって本発明の範囲が限定されるものではない。
【0200】
下記の配合物において、“活性成分”とは本発明の化合物を意味している。
硬質ゼラチンカプセルは下記の成分を使用して製造する。
【0201】
【表1】
配合物1:ゼラチンカプセル
錠剤配合物は下記の成分を使用して製造する。
【0202】
【表2】
配合物2:錠剤
これらの成分をブレンドし、圧縮して錠剤を形成させる。
【0203】
これとは別に、0.25〜100mgの活性成分を含有する錠剤が以下のように製造される。
【0204】
【表3】
配合物3:錠剤
活性成分、スターチ、及びセルロースをNo.45メッシュのU.S.ふるいに通し、充分に混合する。こうして得られる粉末とポリビニルピロリドンの溶液とを混合し、次いでNo.14メッシュのU.S.ふるいに通す。このようにして得られる顆粒状物(granules)を50〜60℃で乾燥し、No.18メッシュのU.S.ふるいに通す。次いで、あらかじめNo.60メッシュのU.S.ふるいに通しておいたカルボキシメチルセルロースナトリウム、スターチ、ステアリン酸マグネシウム、及びタルクをグラニュールに加え、ミキシング後に錠剤製造機(tablet machine)により圧縮して錠剤を形成させる。
【0205】
5mlの用量当たり0.25〜100mgの活性成分を含有する懸濁剤は、以下のように製造する。
【0206】
【表4】
配合物4:懸濁剤
活性成分をNo.45メッシュのU.S.ふるいに通し、カルボキシメチルセルロース及びシロップと混合して滑らかなペーストを形成させる。安息香酸溶液、香味剤、及び着色剤を水の一部で希釈し、攪拌しながら加える。次いで充分な水を加えて必要な容積にする。
【0207】
下記の成分を含有するエーロゾル溶液を製造する。
【0208】
【表5】
配合物5:エアゾール剤
活性成分をエタノールと混合し、この混合物をプロペラント22の一部に加え、30℃に冷却し、そして充填装置(a filling device)に移す。次いで必要量をステンレス鋼製容器に供給し、残りのプロペラントで希釈する。次いで容器にバルブユニットを取り付ける。
【0209】
坐剤は以下のように製造する。
【0210】
【表6】
配合物6:坐剤
活性成分をNo.60メッシュU.S.ふるいに通し、必要最小限の熱を加えてあらかじめ溶融しておいた飽和脂肪酸グリセリド中に懸濁させる。本混合物を、公称2g容量の坐剤モールド中に注ぎ込み、自然冷却させる。
【0211】
静脈注射用配合物は以下のように製造する。
【0212】
【表7】
配合物7:静脈注射剤
上記成分の溶液を、約1ml/分の割合で患者に静脈投与する。
【0213】
軟質ゼラチンカプセルは下記の成分を使用して製造する。
【0214】
【表8】
配合物8:オイル含有軟質ゼラチンカプセル配合物
上記の活性成分は薬剤の組合せ物であってもよい。
【0215】
一般的な実験手順
プロトンに対しては300MHzで、そして炭素核に対しては75.4MHzで23℃にて、バリアンXL−300(バリアン社、カリフォルニア州パロアルト)、ブルカーAM−300(ブルカー社、マサチューセッツ州ビレリカ)、又はバリアンユニティー400によりNMRスペクトルを記録した。化学シフトは、テトラメチルシランからダウンフィールドへのパーツ・パー・ミリオンで表示する。ピークの形状は次のように示す:S,一重線;d,二重線;t,三重線 q,四重線;m,多重線;bs,広い一重線。サンプルを同じ溶媒中において数滴のD2Oと振盪した場合の別個のNMR実験において、交換可能として示される共鳴は現れなかった。大気圧化学イオン化(APCI)マススペクトルは、フィソンズ・プラットホーム(Fisons Platform)IIスペクトロメーターにより得た。化学イオン化マススペクトルは、ヒューレット−パッカード5989インスツルメント(ヒューレット−パッカード社、カリフォルニア州パロアルト)(アンモニアイオン化、PBMS)により得た。塩素含有イオン又は臭素含有イオンの強度を表す場合は、推定強度比を観察し(35Cl/37Cl−含有イオンに対しては約3:1、そして79Br/81Br−含有イオンに対しては1:1)、より低い質量イオンだけの強度を得る。
【0216】
ベイカーシリカゲル(Baker Silica Gel)(40μm)(J.T.Baker,Phillipsburg,N.J.)又はシリカゲル60(EM Science,Gibbstown,N.J.)を使用し、ガラスカラムにて低い窒素圧でカラムクロマトグラフィーを行った。クロマトロン(Chromatron)(モデル7924T,ハリソン・リサーチ)を使用してラジアルクロマトグラフィーを行った。特に明記しない限り、試剤は市販品をそのまま使用した。反応溶媒として使用されるジメチルホルムアミド、2−プロパノール、テトラヒドロフラン、及びジクロロメタンは、アルドリッチ・ケミカル・カンパニー(ウィスコンシン州ミルウォーキー)から市販の無水グレード品であった。微量分析は、ニューヨーク州ウッドサイドのシュワルツコフ・ミクロアナリティカル・ラボラトリーで行った。“濃縮(concentrated)”及び“蒸発(evaporated)”とは、45℃未満の浴温度での水アスピレーター圧力におけるロータリー・エバポレーターによる溶媒の除去を表している。“0〜20℃”又は“0〜25℃”で行われる反応は、最初は断熱氷浴中に容器を入れて冷却し、それから数時間で室温に自然加温して行った。“min”及び“h”という略記は、それぞれ“分”と“時間”を表している。
実施例1
6,7−ジメトキシ−2−メチル−4−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸ベンジルエステル
4,6,7−トリメトキシキノリン(1.0g,4.6ミリモル)を無水テトラヒドロフラン(15ml)中に溶解した。本混合物を−78℃に冷却し、塩化メチルマグネシウム(テトラヒドロフラン中3.0M溶液を2.3ml,6.9ミリモル)を加えた。本混合物を−78℃で1時間攪拌してから、クロロギ酸ベンジル(1.0ml,6.9ミリモル)を加えた。反応混合物を30分で室温に加温し、1NのHCl水溶液を8ml加えた。30分後、テトラヒドロフランを減圧にて除去し、残留水相を酢酸エチルで抽出した(3×30ml)。有機相を合わせて水(15ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧にて濃縮して1.5gの粗製物を得た。0〜50%酢酸エチル/ヘキサンを溶離剤として使用するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、0.91g(57%)の所望生成物を得た。
【0217】
【化7】
【0218】
実施例2A
4−ベンジルイミノ−6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸ベンジルエステル
トリエチルアミン(2.2ml,2.3ミリモル)、ベンジルアミン(0.55ml,5.1ミリモル)、及び無水ジクロロメタン(15ml)を混合して得られた溶液に、6,7−ジメトキシ−2−メチル−4−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸ベンジルエステル(0.83g,2.3ミリモル)を溶解した。本溶液を室温の水浴中で攪拌しながら、四塩化チタン(TiCl4)の1Mジクロロメタン溶液2.5ml(2.5ミリモル)を徐々に加えた。反応混合物を室温で48時間攪拌した。次いで、水(50ml)と炭酸カリウム(10g)を混合して得た溶液に、応混合物を攪拌しながら注ぎ込んだ。濾過した後、濾液を酢酸エチルで抽出し(3×100ml)、有機相を合わせて水(100ml)とブライン(50ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧にて濃縮して所望のイミン(1.12g,約100%)を得た。
【0219】
【化8】
【0220】
実施例2B
シス−4−ベンジルアミノ−6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸ベンジルエステル
4−ベンジルイミノ−6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸ベンジルエステル(1.02g,2.29ミリモル)をエタノール(12ml)中に溶解し、ホウ水素化ナトリウム(96mg,2.5ミリモル)を加えた。反応混合物を一晩攪拌した後、追加のホウ水素化ナトリウム(43mg,1.1ミリモル)を加えて20分攪拌した。反応混合物を減圧にて約8mlに濃縮し、1NのHClで中和した。反応混合物を酢酸エチルで抽出した(3×12ml)。有機相を合わせて水(10ml)とブライン(5ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧にて濃縮して1.07gのアミン生成物の粗製混合物を得た。0〜20%酢酸エチル/ヘキサンを溶離剤として使用するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、シスアミン(160mg,16%)を得た。
【0221】
【化9】
【0222】
酢酸エチルの濃度を増大させて溶離を続けると、トランスアミンが得られる。
実施例3A
4−ヒドロキシイミノ−6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
6,7−ジメトキシ−2−メチル−4−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル(10.0g,34.1ミリモル)、塩酸ヒドロキシルアミン(7.1g,102ミリモル)、及び酢酸ナトリウム(7.0g,85ミリモル)をエタノール(50ml)中に溶解して得た溶液を、攪拌しながら2時間加熱還流した。水(50ml)を加え、減圧にて揮発分を除去した。酢酸エチル(175ml)を加え、本混合物を10分激しく攪拌した。水相を分離し、酢酸エチルで抽出した(2×60ml)。有機相を合わせてブライン(25ml)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして減圧にて濃縮して表記化合物を白色泡状物(12.28g,約100%)として得た。
【0223】
【化10】
【0224】
実施例3B
シス−4−アミノ−6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
4−ヒドロキシイミノ−6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル(11.0g,34.1ミリモル)をエタノール(100ml)と2N KOH水溶液(102ml,205ミリモル)中に溶解して得た溶液に、攪拌しながらアルミニウム−ニッケル合金(11.7g,136ミリモル)を少量ずつ15分で加えた。反応混合物を35分攪拌し、セライト(Celite)(登録商標)のパッドを通して濾過し、エタノールですすぎ洗いした。揮発分を減圧にて除去し、得られた水相を酢酸エチルで抽出した(3×150ml)。有機相を合わせてブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧にて濃縮して16.32gの粗製物を得た。ジクロロメタン中0〜4%メタノールを溶離剤として使用するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して表記化合物(6.51g,65%)を得た。
【0225】
【化11】
【0226】
実施例3C
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −アミノ ] −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
シス−4−アミノ−6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル(527mg,1.8ミリモル)をジクロロメタン(12ml)中に溶解して得た溶液を、酢酸(0.1ml,1.8ミリモル)と3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンズアルデヒド(0.30ml,1.8ミリモル)で逐次的に処理した。室温で35分攪拌した後、本混合物にトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(570mg,2.7ミリモル)を加えた。3日後、20mlの水を加え、炭酸カリウムで塩基性(pH10)にした。本混合物を酢酸エチルで抽出し(3×35ml)、有機層を合わせてブライン(20ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧にて濃縮した。ヘキサン中0〜20%酢酸エチルを溶離剤とするシリカゲルクロマトグラフィーにより残留物を精製して、表記化合物(663mg)を得た。
【0227】
【化12】
【0228】
実施例4
シス−4− ( ベンジル−エトキシカルボニル−アミノ ) −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸ベンジルエステル
シス−4−ベンジルアミノ−6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸ベンジルエステル(実施例2B)(150mg,0.34ミリモル)を無水ジクロロメタン(5ml)中に溶解して得た溶液に、ピリジン(0.20ml,2.3ミリモル)とクロロギ酸エチル(0.16ml,1.7ミリモル)を加えた。反応混合物を室温で一晩攪拌した。反応混合物を水(20ml)中に注ぎ込み、2NのKOH水溶液(10ml)を加えた。30分攪拌し、混合物をエーテルで抽出した(3×25ml)。有機相を合わせて1NのHCl(3×10ml)で、次いで重炭酸ナトリウム飽和水溶液(10ml)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧にて濃縮して190mgの粗製物を得た。0〜40%酢酸エチル/ヘキサンを溶離剤として使用するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、所望の最終生成物(146mg,83%)を得た。
【0229】
【化13】
【0230】
適切な出発物質を使用して、実施例5〜10、49、63、及び65は、実施例1、2A、2B、及び4に関して記載した反応のシーケンスと類似の方法にしたがって製造し、また実施例11〜48、50〜62、及び64は、実施例1、3A、3B、3C、及び4に関して記載した反応のシーケンスと類似の方法にしたがって製造した。実施例5
シス−4− ( ベンジル−イソブトキシカルボニル−アミノ ) −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0231】
【化14】
【0232】
実施例6
シス−4− ( ベンジル−メトキシカルボニル−アミノ ) −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0233】
【化15】
【0234】
実施例7
シス−4− ( ベンジル−イソプロポキシカルボニル−アミノ ) −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0235】
【化16】
【0236】
実施例8
シス−4− ( ベンジル−ヘキシルオキシカルボニル−アミノ ) −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0237】
【化17】
【0238】
実施例9
シス−4− ( ベンジル−ブトキシカルボニル−アミノ ) −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0239】
【化18】
【0240】
実施例 10
シス−4− ( ベンジル−ベンジルオキシカルボニル−アミノ ) −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0241】
【化19】
【0242】
実施例 11
シス−6,7−ジメトキシ−4− ( メトキシカルボニル−ナフタレン−2−イルメチル−アミノ ) −2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0243】
【化20】
【0244】
実施例 12
シス−4− [( 4−クロロ−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0245】
【化21】
【0246】
実施例 13
シス−6,7−ジメトキシ−4− [( 4−メトキシ−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0247】
【化22】
【0248】
実施例 14
シス−6,7−ジメトキシ−4− ( メトキシカルボニル−チオフェン−2−イルメチル−アミノ ) −2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0249】
【化23】
【0250】
実施例 15
シス−6,7−ジメトキシ−4− [ メトキシカルボニル− ( 4−メチル−ベンジル ) −アミノ ] −2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0251】
【化24】
【0252】
実施例 16
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0253】
【化25】
【0254】
実施例 17
シス−6,7−ジメトキシ−4− [ メトキシカルボニル− ( 3−トリフルオロメチル−ベンジル ) −アミノ ] −2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0255】
【化26】
【0256】
実施例 18
シス−6,7−ジメトキシ−4− [ メトキシカルボニル− ( 2−トリフルオロメチル−ベンジル ) −アミノ ] −2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0257】
【化27】
【0258】
実施例 19
シス−6,7−ジメトキシ−4− [ メトキシカルボニル− ( 4−トリフルオロメチル−ベンジル ) −アミノ ] −2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0259】
【化28】
【0260】
実施例 20
シス−6,7−ジメトキシ−4− [ メトキシカルボニル− ( 3−ニトロ−5−トリフルオロメチル−ベンジル−アミノ ] −2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0261】
【化29】
【0262】
実施例 21
シス−6,7−ジメトキシ−4− [ メトキシカルボニル− ( 3−ニトロ−ベンジル ) −アミノ ] −2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0263】
【化30】
【0264】
実施例 22
シス−6,7−ジメトキシ−4− [ メトキシカルボニル− ( 3−フェニル−プロピル ) −アミノ ] −2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0265】
【化31】
【0266】
実施例 23
シス−6,7−ジメトキシ−4− ( メトキシカルボニル−フェネチル−アミノ ) −2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0267】
【化32】
【0268】
実施例 24
シス−6,7−ジメトキシ−4− ( メトキシカルボニル−ピリジン−2−イルメチル−アミノ ) −2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0269】
【化33】
【0270】
実施例 25
シス−6,7−ジメトキシ−4− ( メトキシカルボニル−ピリジン−3−イルメチル−アミノ ) −2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0271】
【化34】
【0272】
実施例 26
シス−4− [( 3−シアノ−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0273】
【化35】
【0274】
実施例 27
シス−4− [( 3−クロロ−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0275】
【化36】
【0276】
実施例 28
シス−4− [( 3,5−ジフルオロ−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0277】
【化37】
【0278】
実施例 29
シス−6,7−ジメトキシ−4− ( メトキシカルボニル−ピリジン−4−イルメチル−アミノ ) −2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0279】
【化38】
【0280】
実施例 30
シス−4− [( 3,5−ジクロロ−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0281】
【化39】
【0282】
実施例 31
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −エトキシカルボニル−アミノ ] −2−メチル−6−フェノキシ−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0283】
【化40】
【0284】
実施例 32
シス−4− [( 3−カルボキシ−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0285】
【化41】
【0286】
実施例 33
シス−4− [( 2−クロロ−5−メタンスルフィニル−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0287】
【化42】
【0288】
実施例 34
シス−6,7−ジメトキシ−4− [ メトキシカルボニル− ( 2−ニトロ−ベンジル ) −アミノ ] −2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0289】
【化43】
【0290】
実施例 35
シス−4− [( 2,4−ジニトロ−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0291】
【化44】
【0292】
実施例 36
シス−4− [( 3,5−ジニトロ−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カル ボン酸エチルエステル
【0293】
【化45】
【0294】
実施例 37
シス−4− [( 3−ジメチルスルファモイル−5−トリフルオロメチル−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0295】
【化46】
【0296】
実施例 38
シス−4− [( 2−クロロ−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0297】
【化47】
【0298】
実施例 39
シス−6,7−ジメトキシ−4− [ メトキシカルボニル− ( 4−ニトロ−ベンジル ) −アミノ ] −2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0299】
【化48】
【0300】
実施例 40
シス−6,7−ジメトキシ−4− [ メトキシカルボニル− ( 3−スルファモイル−5−トリフルオロメチル−ベンジル ) −アミノ ] −2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0301】
【化49】
【0302】
実施例 41
シス−4− [( 2,6−ジクロロ−ピリジン−4−イルメチル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0303】
【化50】
【0304】
実施例 42
シス−6,7−ジメトキシ−4− [ メトキシカルボニル− ( 3−メトキシカルボニル−ベンジル ) −アミノ ] −2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0305】
【化51】
【0306】
実施例 43
シス−6,7−ジメトキシ−4− [ メトキシカルボニル− [ 3− ( 4−メチル−ピペラジン−1−スルホニル ) −5−トリフルオロメチル−ベンジル ) −アミノ ] −2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0307】
【化52】
【0308】
実施例 44
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −エトキシカルボニル−アミノ ] −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0309】
【化53】
【0310】
実施例 45
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −ブトキシカルボニル−アミノ ] −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0311】
【化54】
【0312】
実施例 46
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −ヘキシルオキシカルボニル−アミノ ] −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0313】
【化55】
【0314】
実施例 47
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −6−メトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0315】
【化56】
【0316】
実施例 48
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −7−メトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0317】
【化57】
【0318】
実施例 49
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸ベンジルエステル
【0319】
【化58】
【0320】
実施例 50
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −5,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H− キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0321】
【化59】
【0322】
実施例 51
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −イソプロポキシカルボニル−アミノ ] −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0323】
【化60】
【0324】
実施例 52
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −プロポキシカルボニル−アミノ ] −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0325】
【化61】
【0326】
実施例 53
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) − tert −ブトキシ カルボニル−アミノ ] −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0327】
【化62】
【0328】
実施例 54
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −イソブトキシカルボニル−アミノ ] −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0329】
【化63】
【0330】
実施例 55
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −プロポキシカルボニル−アミノ ] −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸プロピルエステル
【0331】
【化64】
【0332】
実施例 56
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸プロピルエステル
【0333】
【化65】
【0334】
実施例 57
シス−4− [( 3,5−ジクロロ−ベンジル ) −エトキシカルボニル−アミノ ] −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0335】
【化66】
【0336】
実施例 58
シス−4− [( 3−クロロ−5−トリフルオロメチル−ベンジル ) −エトキシカルボニル−アミノ ] −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0337】
【化67】
【0338】
実施例 59
シス−4− [( 3−クロロ−5−トリフルオロメチル−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0339】
【化68】
【0340】
実施例 60
シス−4− [ エトキシカルボニル− ( 3−フルオロ−5−トリフルオロメチル−ベンジル ) −アミノ ] −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0341】
【化69】
【0342】
実施例 61
シス−4− [( 3−フルオロ−5−トリフルオロメチル−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0343】
【化70】
【0344】
実施例 62
シス−4− [( 3,5−ジメチル−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0345】
【化71】
【0346】
実施例 63
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −2−メチル−6−トリフルオロメトキシ−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0347】
【化72】
【0348】
実施例 64
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) − ( 2−ジメチルアミノ−エトキシカルボニル ) −アミノ ] −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0349】
【化73】
【0350】
実施例 65
トランス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0351】
【化74】
【0352】
実施例 66
シス−ベンジル− ( 6,7−ジメトキシ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル ) −カルバミン酸エチルエステル
シス−4−(ベンジル−エトキシカルボニル−アミノ)−6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸ベンジルエステル(実施例4)(1.0g,1.9ミリモル)をエタノール(20ml)中に溶解して得た溶液をパー・ボトル(Parr bottle)中に入れ、炭素担持10%パラジウム(100mg)を仕込み、パー・シェーカー(Parr shaker)により50psiの水素ガス圧力下で攪拌した。本混合物をセライトの層に通し、酢酸エチルで溶離し、減圧にて濾液を濃縮した。30%酢酸エチル/ヘキサンを溶離剤として使用するシリカゲルクロマトグラフィーにより残留物を精製して、660mg(89%)の所望の最終生成物を得た。
【0353】
【化75】
【0354】
実施例 67
シス− ( 3,5−ビストリフルオロメチル−ベンジル ) − ( 6,7−ジメトキシ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル ) −カルバミン酸メチルエステル
シス−4−[(3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル)−メトキシカルボニル−アミノ]−6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸ベンジルエステル(実施例49)を使用して、実施例66と類似の方法で製造した。
【0355】
【化76】
【0356】
実施例 68
シス−4− ( ベンジル−エトキシカルボニル−アミノ ) −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸メチルエステルシス−ベンジル−(6,7−ジメトキシ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル)−カルバミン酸エチルエステル(実施例66)(111mg,0.29ミリモル)を無水ジクロロメタン(2ml)中に溶解して得た溶液を、無水ピリジン(1ml)とクロロギ酸メチル(38μl,0.49ミリモル)で逐次処理した。室温で一晩攪拌した後、水(10ml)と10%KOH水溶液(10ml)を加え、本混合物を酢酸エチルで抽出した(3×10ml)。有機相を合わせて1N HCl(2×10ml)で、次いで重炭酸ナトリウム飽和水溶液(10ml)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧にて濃縮して112mgの粗製物を得た。0−50%酢酸エチル/ヘキサンを溶離剤として使用するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、所望の最終生成物(12.6mg,10%)を得た。
【0357】
【化77】
【0358】
実施例69〜106の化合物は、適切な出発物質を使用して、シス−ベンジル−(6,7−ジメトキシ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル)−カルバミン酸エチルエステル(実施例66)から実施例68の手順と類似の手順にしたがって製造した。
実施例 69
シス−4− ( ベンジル−エトキシカルボニル−アミノ ) −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸 tert −ブチルエステル
実施例 70
シス− ( 1−アセチル−6,7−ジメトキシ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル ) −ベンジル−カルバミン酸エチルエステル
【0359】
【化78】
【0360】
実施例 71
シス−ベンジル− ( 1−メタンスルホニル−6,7−ジメトキシ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル ) −カルバミン酸エチルエステル
【0361】
【化79】
【0362】
実施例 72
シス−ベンジル− ( 1−エチルカルバモイル−6,7−ジメトキシ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル ) −カルバミン酸エチルエステル
【0363】
【化80】
【0364】
実施例 73
シス−4− ( ベンジル−エトキシカルボニル−アミノ ) −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸プチルエステル
【0365】
【化81】
【0366】
実施例 74
シス−ベンジル− ( 1−ブチリル−6,7−ジメトキシ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル ) −カルバミン酸エチルエステル
【0367】
【化82】
【0368】
実施例 75
シス−4− ( ベンジル−エトキシカルボニル−アミノ ) −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸2,2,2−トリクロロ−1,1−ジメチル−エチルエステル
【0369】
【化83】
【0370】
実施例 76
シス−4− ( ベンジル−エトキシカルボニル−アミノ ) −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸S−メチルエチルエステル
【0371】
【化84】
【0372】
実施例 77
シス−4− ( ベンジル−エトキシカルボニル−アミノ ) −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸ヘキシルエステル
【0373】
【化85】
【0374】
実施例 78
シス−4− ( ベンジル−エトキシカルボニル−アミノ ) −6,7−ジメトキシ−2 −メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸2−クロロ−エチルエステル
【0375】
【化86】
【0376】
実施例 79
シス−4− ( ベンジル−エトキシカルボニル−アミノ ) −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸フェニルエステル
【0377】
【化87】
【0378】
実施例 80
シス−4− ( ベンジル−エトキシカルボニル−アミノ ) −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸イソプロピルエステル
【0379】
【化88】
【0380】
実施例 81
シス−4− ( ベンジル−エトキシカルボニル−アミノ ) −6,7−ジメトキシ−2 −メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸イソブチルエチルエステル
【0381】
【化89】
【0382】
実施例 82
シス−ベンジル− ( 1−イソブチル−6,7−ジメトキシ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル ) −カルバミン酸エチルエステル
【0383】
【化90】
【0384】
実施例 83
シス−ベンジル− ( 6,7−ジメトキシ−2−メチル−1−メチルカルバモイル−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル ) −カルバミン酸エチルエステル
【0385】
【化91】
【0386】
実施例 84
シス−ベンジル− [ 6,7−ジメトキシ−2−メチル−1− ( 3−フェニル−プロ ピオニル ) −1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル ] −カルバミン酸エチルエステル
【0387】
【化92】
【0388】
実施例 85
シス−ベンジル− ( 6,7−ジメトキシ−2−メチル−1−プロピオニル−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル ) −カルバミン酸エチルエステル
【0389】
【化93】
【0390】
実施例 86
シス−ベンジル− ( 6,7−ジメトキシ−2−メチル−1−トリフルオロメタンスルホニル−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル ) −カルバミン酸エチルエステル
【0391】
【化94】
【0392】
実施例 87
シス−ベンジル− [ 1− ( 2,2−ジメチル−プロピオニル ) −6,7−ジメトキシ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル ) −カルバミン酸エチルエステル
【0393】
【化95】
【0394】
実施例 88
シス−ベンジル− ( 1−ホルミル−6,7−ジメトキシ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル ) −カルバミン酸エチルエステル
【0395】
【化96】
【0396】
実施例 89
シス−ベンジル− ( 6,7−ジメトキシ−2−メチル−1−トリフルオロアセチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル ) −カルバミン酸エチルエステル
【0397】
【化97】
【0398】
実施例 90
シス−4− ( ベンジル−エトキシカルボニル−アミノ ) −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸プロピルエステル
【0399】
【化98】
【0400】
実施例 91
シス−4− ( ベンジル−エトキシカルボニル−アミノ ) −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸2,2,2−トリクロロ−エチルエステル
【0401】
【化99】
【0402】
実施例 92
シス−ベンジル− [ 6,7−ジメトキシ−2−メチル−1− ( 2,2,2−トリフルオロ−エタンスルホニル ) −1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル ] −カルバミン酸エチルエステル
【0403】
【化100】
【0404】
実施例 93
シス−4− ( ベンジル−エトキシカルボニル−アミノ ) −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸2−ブロモ−エチルエステル
【0405】
【化101】
【0406】
実施例 94
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸2,2,2−トリクロロ−エチルエステル
【0407】
【化102】
【0408】
実施例 95
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸イソブチルエステル
【0409】
【化103】
【0410】
実施例 96
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸イソプロピルエステル
【0411】
【化104】
【0412】
実施例 97
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸ブチルエステル
【0413】
【化105】
【0414】
実施例 98
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸2−クロロ−エチルエステル
【0415】
【化106】
【0416】
実施例 99
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸2−ブロモ−エチルエステル
【0417】
【化107】
【0418】
実施例 100
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸2,2,2−トリクロロ−1,1−ジメチル−エチルエステル
【0419】
【化108】
【0420】
実施例 101
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H− キノリン−1−カルボン酸 tert −ブチルエステル
【0421】
【化109】
【0422】
実施例 102
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸シクロペンチルエステル
【0423】
【化110】
【0424】
実施例 103
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸メチルエステル
【0425】
【化111】
【0426】
実施例 104
シス− ( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) − [ 1− ( 2,2−ジメチル−プロピオニル ) −6,7−ジメトキシ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル ] −カルバミン酸メチルエステル
【0427】
【化112】
【0428】
実施例 105
シス− ( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) − ( 6,7−ジメトキシ−2−メチル−1−トリフルオロアセチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル ) −カルバミン酸メチルエステル
【0429】
【化113】
【0430】
実施例 106
シス− ( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) − ( 1−ブチリル−6,7−ジメトキシ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル ) −カルバミン酸メチルエステル
【0431】
【化114】
【0432】
実施例 107A
シス−ベンジル− ( 1−クロロカルボニル−6,7−ジメトキシ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル ) −カルバミン酸エチルエステル
シス−ベンジル(6,7−ジメトキシ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル)−カルバミン酸エチルエステル(実施例66)(103mg,0.268ミリモル)をトルエン(2.5ml)中に溶解して得た溶液に、ホスゲン(トルエン中1.93M溶液1.0ml)を加え、反応混合物を2時間加熱還流した。反応混合物を減圧にて濃縮して、所望の塩化カルバモイル(110mg,92%)を得た。
実施例 107B
シス−4− ( ベンジル−エトキシカルボニル−アミノ ) −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸2,2,2−トリフルオロ−エチルエステル
ベンジル−(1−クロロカルボニル−6,7−ジメトキシ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル)−カルバミン酸エチルエステル(実施例107A)(24mg,0.054ミリモル)、2,2,2−トリフルオロエタノール(0.10ml,1.4ミリモル)、及び水素化ナトリウム(56mg,鉱油中60%分散液、1.4ミリモル)を無水ジオキサン(1ml)中に溶解して得た溶液を室温で一晩攪拌した。反応混合物を10mlの水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した(3×15ml)。有機相を合わせて10mlのブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧にて濃縮して43mgの油状物を得た。0−50%酢酸エチル/ヘキサンを遊離剤として使用するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、所望の最終生成物(15mg,58%)を得た。
【0433】
【化115】
【0434】
実施例 108A と 108B
シス−ベンジル− ( 1−ジメチルカルバモイル−6,7−ジメトキシ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル ) −カルバミン酸エチルエステル;及びシス−ベンジル− [ 6,7−ジメトキシ−2−メチル−1− ( 5−オキソ−ペンタ−1,3−ジエニルカルバモイル ) −1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル ] −カルバミン酸エチルエステル
シス−4−ベンジル−(1−クロロカルボニル−6,7−ジメトキシ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル)−カルバミン酸エチルエステル(実施例107A)(38mg,0.085ミリモル)、ピリジン(0.5ml)、及びジメチルアミン塩酸塩(12mg,0.14ミリモル)を無水ジクロロメタン(1ml)中に溶解して得た溶液を室温で一晩攪拌した。10mlの水と10mlの2N KOHを加え、酢酸エチルで抽出した(3×10ml)。有機相を合わせて1N HCl(2×10ml)、10mlの重炭酸ナトリウム飽和水溶液、及び10mlのブラインで洗浄した。洗浄した有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧にて濃縮した。0−75%酢酸エチル/ヘキサンを溶離剤として使用するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、シス−ベンジル−(1−ジメチルカルバモイル−6,7−ジメトキシ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル)−カルバミン酸エチルエステル(実施例108A)(10mg,24%)
【0435】
【化116】
【0436】
;及びシス−ベンジル−[6,7−ジメトキシ−2−メチル−1−(5−オキソ−ペンタ−1,3−ジエニルカルバモイル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル]−カルバミン酸エチルエステル(実施例108B)(7mg,15%)
【0437】
【化117】
【0438】
を得た。
実施例 109
シス−ベンジル− [ 6,7−ジメトキシ−2−メチル−1− ( モルホリン−4−カルボニル ) −1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル ] −カルバミン酸エチルエステル
シス−ベンジル−(1−クロロカルボニル−6,7−ジメトキシ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル)−カルバミン酸エチルエステル(実施例107A)とモルホリンから、実施例108と類似の手順にしたがって製造した。
【0439】
【化118】
【0440】
実施例110〜120は、シス−ベンジル−(1−クロロカルボニル−6,7−ジメトキシ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル)−カルバミン酸エチルエステル(実施例107A)と適切なアルコールから、実施例107Bに記載の手順と類似の手順にしたがって製造した。
実施例 110
シス−4− ( ベンジル−エトキシカルボニル−アミノ ) −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸2−メトキシ−エチルエステル
【0441】
【化119】
【0442】
実施例 111
シス−4− ( ベンジル−エトキシカルボニル−アミノ ) −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸ペンチルエステル
【0443】
【化120】
【0444】
実施例 112
シス−4− ( ベンジル−エトキシカルボニル−アミノ ) −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸2,2−ジメチル−プロピルエステル
【0445】
【化121】
【0446】
実施例 113
シス−4− ( ベンジル−エトキシカルボニル−アミノ ) −6,7−ジメトキシ−2 −メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸シクロペンチルエステル
【0447】
【化122】
【0448】
実施例 114
シス−4− ( ベンジル−エトキシカルボニル−アミノ ) −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸ブト−2−エニルテル
【0449】
【化123】
【0450】
実施例 115
シス−4− ( ベンジル−エトキシカルボニル−アミノ ) −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸アリルエステル
【0451】
【化124】
【0452】
実施例 116
シス−4− ( ベンジル−エトキシカルボニル−アミノ ) −6,7−ジメトキシ−2 −メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸2−メチル−アリルエステル
【0453】
【化125】
【0454】
実施例 117
シス−4− ( ベンジル−エトキシカルボニル−アミノ ) −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸チオフェン−2−イルメチルエステル
【0455】
【化126】
【0456】
実施例 118
シス−4− ( ベンジル−エトキシカルボニル−アミノ ) −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸チォフェン−3−イルメチルエステル
【0457】
【化127】
【0458】
実施例 119
シス−4− ( ベンジル−エトキシカルボニル−アミノ ) −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸フラン−2−イルメチルエステル
【0459】
【化128】
【0460】
実施例 120
シス−4− ( ベンジル−エトキシカルボニル−アミノ ) −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸フラン−3−イルメチルエステル
【0461】
【化129】
【0462】
実施例121〜124の化合物は、適切な出発物質を使用して、シス−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル)−(6,7−ジメトキシ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル)−カルバミン酸メチルエステル(実施例67)から、実施例107A及び107Bの一連と類似の手順にしたがって製造した。
実施例 121
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸2,2−ジメチル−プロピルエステル
【0463】
【化130】
【0464】
実施例 122
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸2,2,2−トリフルオロ−エチルエステル
【0465】
【化131】
【0466】
実施例 123
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸1−エチル−プロピルエステル
【0467】
【化132】
【0468】
実施例 124
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸3,3−ジメチル−ブチルエステル
【0469】
【化133】
【0470】
実施例 125
シス− ( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) − ( 1−ブチル−6,7−ジメトキシ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル ) −カルバミン酸メチルエステル
シス−(3,5−ビストリフルオロメチル−ベンジル)−(6,7−ジメトキシ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル)−カルバミン酸メチルエステル(実施例67)(34mg,0.067ミリモル)、酢酸(4μl,0.067ミリモル)、ブチルアルデヒド(17μl,0.34ミリモル)、及びトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(71μl,0.34ミリモル)を無水ジクロロメタン(1ml)中に溶解して得た溶液を室温にて一晩攪拌した。水(5ml)を加え、水相を炭酸カリウムで塩基性にし、本混合物を酢酸エチルで抽出した(3×10ml)。有機抽出物を合わせてブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧にて濃縮した。0−15%酢酸エチル/ヘキサンを溶離剤として使用するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、32mg(82%)の表記化合物を得た。
【0471】
【化134】
【0472】
遊離塩基のエーテル溶液をHClのエーテル溶液で処理することによって塩酸塩を製造した。塩酸塩:
【0473】
【化135】
【0474】
実施例126〜142の化合物は、適切なカルボキサルデヒド(carboxaldehyde)を使用して、シス−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル)−(6,7−ジメトキシ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル)−カルバミン酸メチルエステル(実施例67)から、実施例125に記載の手順と類似の手順にしたがって製造した。
実施例 126
シス− ( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) − ( 1−エチル−6,7−ジメトキシ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル ) −カルバミン酸メチルエステル
【0475】
【化136】
【0476】
実施例 127
シス− ( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) − ( 6,7−ジメトキシ−2−メチル−1−プロピル−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル ) −カルバミン酸メチルエステル塩酸塩
【0477】
【化137】
【0478】
実施例 128
シス− ( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) − ( 6,7−ジメトキシ−2−メチル−1−ペンチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル ) −カルバミン酸メチルエステル塩酸塩
【0479】
【化138】
【0480】
実施例 129
シス− ( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) − ( 1−ヘキシル−6,7−ジメトキシ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル ) −カルバミン酸メチルエステル塩酸塩
【0481】
【化139】
【0482】
実施例 130
シス− ( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) − ( 6,7−ジメトキシ −2−メチル−1−フェネチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル ) −カルバミン酸メチルエステル塩酸塩
【0483】
【化140】
【0484】
実施例 131
シス− ( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) − [ 6,7−ジメトキシ−2−メチル−1− ( 3−フェニル−プロピル ) −1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル ) −カルバミン酸メチルエステル塩酸塩
【0485】
【化141】
【0486】
実施例 132
シス− ( 1−ベンジル−6,7−ジメトキシ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル ) − ( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −カルバミン酸メチルエステル塩酸塩
【0487】
【化142】
【0488】
実施例 133
シス− ( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) − ( 1−イソブチル−6,7−ジメトキシ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル ) −カルバミン酸メチルエステル塩酸塩
【0489】
【化143】
【0490】
実施例 134
シス− ( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) − [ 6,7−ジメトキシ−2−メチル−1− ( 3−メチル−ブチル ) −1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル ) −カルバミン酸メチルエステル塩酸塩
【0491】
【化144】
【0492】
実施例 135
シス− ( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) − [ 1− ( 3,3−ジメチル−ブチル ) −6,7−ジメトキシ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル ] −カルバミン酸メチルエステル塩酸塩
【0493】
【化145】
【0494】
実施例 136
シス− ( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) − ( 1−ブト−2−エニル−6,7−ジメトキシ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル ) −カルバミン酸メチルエステル塩酸塩
【0495】
【化146】
【0496】
実施例 137
シス− ( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) − ( 1−シクロプロピルメチル−6,7−ジメトキシ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル ) −カルバミン酸メチルエステル塩酸塩
【0497】
【化147】
【0498】
実施例 138
シス− ( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) − [ 1− ( 2−エチル−ブチル ) −6,7−ジメトキシ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル ] −カルバミン酸メチルエステル塩酸塩
【0499】
【化148】
【0500】
実施例 139
シス− ( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) − ( 6,7−ジメトキシ−2−メチル−1−チオフェン−3−イルメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル ) −カルバミン酸メチルエステル塩酸塩
【0501】
【化149】
【0502】
実施例 140
シス− ( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) − [ 6,7−ジメトキシ−2−メチル−1− ( 4,4,4−トリフルオロ−ブチル ) −1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル ] −カルバミン酸メチルエステル塩酸塩
【0503】
【化150】
【0504】
実施例 141
シス− ( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) − [ 6,7−ジメトキシ−2−メチル−1− ( 2−メチル−ブチル ) −1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル ] −カルバミン酸メチルエステル塩酸塩
【0505】
【化151】
【0506】
実施例 142
シス− ( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) − ( 1−シクロヘキシルメチル−6,7−ジメトキシ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル ) −カルバミン酸メチルエステル塩酸塩
【0507】
【化152】
【0508】
実施例 143A
7−ヒドロキシ−6−メトキシ−2−メチル−4−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
6,7−ジメトキシ−2−メチル−4−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル(10.0g,34.1ミリモル)とシアン化ナトリウム(8.35g,170ミリモル)をジメチルスルホキシド(35ml)中に溶解して得た溶液を130℃で16時間加熱した。水(100ml)を加え、混合物を塩化アンモニウムで飽和にし、酢酸エチルで抽出した(4×100ml)。有機抽出物を合わせて、重炭酸ナトリウム飽和水溶液(50ml)とブライン(25ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧にて濃縮した。0−50%酢酸エチル/ヘキサンを溶離剤として使用するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表記化合物を得た(5.10g,54%)。
実施例 143B
7−ヒドロキシ−4−ヒドロキシイミノ−6−メトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
7−ヒドロキシ−6−メトキシ−2−メチル−4−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−キリノン−1−カルボン酸エチルエステル(5.10g,18.3ミリモル)をエタノール(100ml)中に溶解し、塩酸ヒドロキシルアミン(3.81g,54.8ミリモル)を加え、次いで酢酸ナトリウム(3.74g,45.7ミリモル)を加えた。本混合物を2時間加熱還流してから、室温で一晩静置した。水(100ml)を加え、減圧にて揮発分を除去して黄色スラリーを得た。このスラリーを濾過し、水で洗浄して表記化合物を微粉末として得た(4.755g,89%)。
実施例 143C
シス−及びトランス−4−アミノ−7−ヒドロキシ−6−メトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
7−ヒドロキシ−4−ヒドロキシイミノ−6−メトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル(4.76g,16.2ミリモル)をエタノール(100ml)と2N KOH水溶液(50ml,97ミリモル)中に溶解して得た溶液に、ニッケル−アルミニウム合金(7.6g,50%Ni,65ミリモル)を少量ずつ加えた。75分後に追加のニッケル−アルミニウム触媒(0.95g,8.9ミリモル)を加え、そしてその30分後にさらにニッケル−アルミニウム触媒(0.95g,8.9ミリモル)を加えた。さらに2時間攪拌した後、反応混合物をセライトのパッドを通して濾過し、エタノールで、次いで水ですすいだ。攪拌しながら濾液に6N HCl(15ml)を加え、次いで重炭酸ナトリウム飽和水溶液を滴下した。酢酸エチル(50ml)を加え、本混合物を20分激しく攪拌した。水層を分離し、酢酸エチルで抽出した(2×150ml)。水層を塩化ナトリウムで飽和にし、酢酸エチルで抽出した(4×75ml)。有機相を合わせてブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧にて濃縮して表記化合物を立体異性体の混合物として得た(4.49g,99%)。
実施例 143D
シス−4− ( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルアミノ ) −7−ヒドロキシ−6−メトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カ ルボン酸エチルエステル
シス−4−アミノ−7−ヒドロキシ−6−メトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル(4.49g,16.0ミリモル)を1,2−ジクロロエタン(100ml)中に懸濁させて得た懸濁液に、攪拌しながら3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(2.6ml,16.0ミリモル)を加え、次いで酢酸(0.9ml,16.0ミリモル)を加えた。45分後、トリアセトキシホウ水素化ナトリウム(5.1g,24.0ミリモル)を加え、反応混合物を室温で一晩攪拌した。本混合物に水(75ml)と酢酸エチル(75ml)を加え、固体炭酸カリウムで塩基性(pH10)にした。本混合物を酢酸エチルで抽出した(2×100ml)。有機相を合わせてブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧にて濃縮して8.17gの粗製物を得た。0−30%酢酸エチル/ヘキサンを溶離剤として使用するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、4.90g(60%)の表記化合物を得た。
実施例 143E
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −6−メトキシ−7−メトキシカルボニルオキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
シス−4−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルアミノ)−7−ヒドロキシ−6−メトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル(4.9g,9.7ミリモル)と無水ピリジン(30ml,371ミリモル)を無水ジクロロメタン(60ml)中に溶解して溶液を0℃に冷却し、攪拌しながらクロロギ酸メチル(7.5ml,97ミリモル)を徐々に加えた。室温で2日間攪拌した後、反応混合物に水(50ml)と2N KOH水溶液(50ml)を加え、次いで酢酸エチルで抽出した(3×100ml)。有機相を合わせて、重炭酸ナトリウム飽和水溶液(50ml)とブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧にて濃縮して5.89gの粗製物を得た。0−25%酢酸エチル/ヘキサンを溶離剤として使用するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、5.05g(84%)の表記化合物を得た。
【0509】
【化153】
【0510】
実施例 144
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −7−ヒドロキシ−6−メトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
シス−4−[(3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル)−メトキシカルボニルアミノ]−6−メトキシ−7−メトキシカルボニルオキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル(5.0g,8.0ミリモル)と炭酸カリウム(2.2g,16ミリモル)をメタノール(45ml)中に溶解して得た溶液を室温で攪拌した。12時間後、水(100ml)を加え、減圧にて揮発分を除去した。本混合物を酢酸エチルで抽出し(3×100ml)、有機抽出物を合わせて重炭酸ナトリウム飽和水溶液(50ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧にて濃縮して4.67gの粗製物を得た。0−25%酢酸エチル/ヘキサンを溶離剤として使用するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、2.27g(50%)の表記化合物を得た。
【0511】
【化154】
【0512】
実施例 145
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −6−メトキシ−2−メチル−7−オクチルオキシ−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
シス−4−[(3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル)−メトキシカルボニル−アミノ]−7−ヒドロキシ−6−メトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル(30mg,0.053ミリモル)、トリフェニルホスフィン(28mg,0.11ミリモル)、1−オクタノール(33μl,0.21ミリモル)、及びビス−(N−メチルピペラジニル)−アゾジカルボキサミド(30mg,0.11ミリモル)をベンゼン(1ml)中に溶解して得た溶液を、室温で2日間攪拌した。0−20%酢酸エチル/ヘキサンを溶離剤として使用するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して表記化合物(18mg,50%)を得た。
【0513】
【化155】
【0514】
実施例146〜163の化合物は、シス−4−[(3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル)−メトキシカルボニル−アミノ]−7−ヒドロキシ−6−メトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステルの代わりに適切なアルコールを使用することによって、実施例145の場合と類似の手順で製造した。
実施例 146
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −7− ( 2−ジメチルアミノ−エトキシ ) −6−メトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0515】
【化156】
【0516】
実施例 147
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −7−シクロペンチルオキシ−6−メトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0517】
【化157】
【0518】
実施例 148
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −7−イソプロポキシ−6−メトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0519】
【化158】
【0520】
実施例 149
シス−7−ベンジルオキシ−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −6−メトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0521】
【化159】
【0522】
実施例 150
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −6−メトキシ−2−メチル−7− ( 3−メチル−ブトキシ ) −3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0523】
【化160】
【0524】
実施例 151
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −7−ブトキシ−6−メトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0525】
【化161】
【0526】
実施例 152
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −6−メトキシ−2−メチル−7− ( ピリジン−2−イルメトキシ ) −3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0527】
【化162】
【0528】
実施例 153
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −6−メトキシ−2−メチル−7− ( ピリジン−3−イルメトキシ ) −3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0529】
【化163】
【0530】
実施例 154
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −6−メトキシ−7− ( 2−メトキシ−エトキシ ) −2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0531】
【化164】
【0532】
実施例 155
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −7−ヘキシルオキシ−6−メトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0533】
【化165】
【0534】
実施例 156
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −7−デシルオキシ−6−メトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0535】
【化166】
【0536】
実施例 157
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −7−エトキシ−6−メトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0537】
【化167】
【0538】
実施例 158
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −7− ( 5−ジメチルアミノ−ペンチルオキシ ) −6−メトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0539】
【化168】
【0540】
実施例 159
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −6−メトキシ−2−メチル−7− ( ピリジン−4−イルメトキシ ) −3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0541】
【化169】
【0542】
実施例 160
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −メトキシカルボ ニル−アミノ ] −6−メトキシ−2−メチル−7−ペンチルオキシ−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0543】
【化170】
【0544】
実施例 161
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −7− ( 6−ヒドロキシ−ヘキシルオキシ ) −6−メトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0545】
【化171】
【0546】
実施例 162
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −7− (10 −ヒドロキシ−デシルオキシ ) −6−メトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0547】
【化172】
【0548】
実施例 163
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −7− ( 5−エトキシカルボニル−ペンチルオキシ ) −6−メトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0549】
【化173】
【0550】
実施例 164
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −7− ( 5−カルボキシ−ペンチルオキシ ) −6−メトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
シス−4−[(3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル)−メトキシカルボニル−アミノ]−7−(5−エトキシカルボニル−ペンチルオキシ)−6−メトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル(実施例163)(27mg,0.04ミリモル)を0.6mlのTHFと0.2mlのメタノール中に溶解して得た溶液を、室温にて1M水酸化リチウム水溶液(0.2ml,0.2ミリモル)で処理することによって製造した。45分後、1N HClで酸性にし、酢酸エチルで抽出し、有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、そして減圧にて濃縮して25mgの表記化合物を得た。
【0551】
【化174】
【0552】
実施例 165A
6−ベンジルオキシ−7−メトキシ−2−メチル−4−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
6−ベンジルオキシ−4,7−ジメトキシ−キノリン(1.6g,5.5ミリモル)を無水テトラヒドロフラン(20ml)中に溶解した。本混合物を−78℃に冷却し、塩化メチルマグネシウム(テトラヒドロフラン中3.0M溶液3.8ml,11.4ミリモル)を加えた。本混合物を−78℃で1時間攪拌し、次いでクロロギ酸メチル(1.1ml,11.4ミリモル)を加えた。反応混合物を一晩で室温に加温し、12mlの1N HCl水溶液を加えた。30分後、15mlの水を加え、減圧にてテトラヒドロフランを除去した。40mlの水を加えた後、水相を酢酸エチルで抽出した(3×40ml)。有機相を合わせて、20mlの1N HCl、20mlの重炭酸ナトリウム飽和水溶液、及び20mlのブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧にて濃縮して1.99g(99%)の表記化合物を得た。
実施例 165B
6−ベンジルオキシ−4−ヒドロキシイミノ−7−メトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
6−ベンジルオキシ−7−メトキシ−2−メチル−4−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル(1.99g,5.39ミリモル)を95%エタノール(20ml)中に溶解して得た溶液に、塩酸ヒドロキシルアミン(1.1g,16ミリモル)と酢酸ナトリウム(1.1g,14ミリモル)を加え、本混合物を加熱還流した。2時間後、水(50ml)を加え、本混合物を酢酸エチルで抽出した(3×50ml)。有機相を合わせて、ブライン(30ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧にて濃縮して2.05g(99%)の表記化合物を得た。
実施例 165C
シス−4−アミノ−6−ヒドロキシ−7−メトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
6−ベンジルオキシ−4−ヒドロキシイミノ−7−メトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル(2.05g,5.33ミリモル)をエタノール(20ml)と2N KOH水溶液(16ml,32ミリモル)中に溶解して得た溶液に、攪拌しながらアルミニウム−ニッケル合金(1.82g,50%Ni,21.2ミリモル)を少量ずつ加えた。反応混合物を室温で1.5時間攪拌し、追加のアルミニウム−ニッケル合金(1.82g,21.2ミリモル)を加え、反応混合物を3時間攪拌した。追加の2N KOH水溶液(20ml,40ミリモル)を加え、反応混合物を1時間攪拌した。次いで反応混合物をセライトのパッドを通して濾過し、酢酸エチルですすぎ洗いした。濾液を減圧にて濃縮し、本混合物を酢酸エチルで抽出した(3×50ml)。有機相を合わせてブライン(30ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧にて濃縮して0.65gの粗製物を得た。0−5%メタノール/ジクロロメタンを溶離剤として使用するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して387mg(26%)の表記化合物を得た。
実施例 165D
シス−4− ( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルアミノ ) −6−ヒドロキシ−7−メトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
シス−4−アミノ−6−ヒドロキシ−7−メトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル(387mg,1.38ミリモル)をジクロロメタン(9ml)中に溶解して得た溶液に、攪拌しながら3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(225μl,1.38ミリモル)を、次いで酢酸(80μl,1.4ミリモル)を加えた。反応混合物を室温で1時間攪拌し、次いでトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(440mg,2.08ミリモル)を加えた。反応混合物を室温で5時間攪拌した。水(5ml)を加え、炭酸カリウムを徐々に加えて混合物を塩基性(pH10)にした。次いで混合物を酢酸エチルで抽出し(3×10ml)、有機相を合わせてブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧にて濃縮して680mgの粗製物を得た。0−25%酢酸エチル/ヘキサンを溶離剤として使用するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して458mg(65%)の表記化合物を得た。
実施例 165E
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −7−メトキシ−6−メトキシカルボニルオキシ−2−メチル− 3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
シス−4−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジルアミノ)−6−ヒドロキシ−7−メトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル(450mg,0.89ミリモル)と無水ピリジン(2.5ml)を無水ジクロロメタン(5ml)中に溶解して得た溶液に、0℃にて攪拌しながらクロロギ酸メチル(0.7ml,9ミリモル)を徐々に加えた。室温で一晩攪拌した後、水(10ml)と2N KOH水溶液(10ml)を加え、本混合物を酢酸エチルで抽出し(3×10ml)、有機相を合わせて1N HCl(3×10ml)、重炭酸ナトリウム飽和水溶液(10ml)、及びブライン(10ml)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧にて濃縮して551mgの粗製物を得た。0−25%酢酸エチル/ヘキサンを溶離剤として使用するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して448mg(90%)の表記化合物を得た。
【0553】
【化175】
【0554】
実施例 166
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −6−ヒドロキシ−7−メトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
シス−4−[(3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル)−メトキシカルボニル−アミノ]−7−メトキシ−6−メトキシカルボニルオキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル(500mg,0.80ミリモル)と炭酸カリウム(222mg,1.6ミリモル)をメタノール(5ml)中に溶解して得た溶液を室温で一晩攪拌した。少量の水を加え、減圧にてメタノールを除去した。さらなる水(20ml)を加え、本混合物を酢酸エチルで抽出した(3×15ml)。有機抽出物を合わせて、重炭酸ナトリウム飽和水溶液(10ml)とブライン(10ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、そして減圧にて濃縮して412mgの粗製物を得た。0−20%酢酸エチル/ヘキサンを溶離剤として使用するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して378mg(84%)の表記化合物を得た。
【0555】
【化176】
【0556】
実施例 167
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −6−エトキシ−7−メトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
シス−4−[(3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル)−メトキシカルボニル−アミノ]−6−ヒドロキシ−7−メトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル(30mg,0.053ミリモル)、トリフェニルホスフィン(28mg,0.11ミリモル)、エタノール(16μl,0.79ミリモル)、及びビス−(N−メチルピペラジニル)−アゾジカルボキサミド(30mg,0.11ミリモル)をベンゼン(1ml)中に溶解して得た溶液を室温で12時間攪拌した。本溶液を直接、0−20%酢酸エチル/ヘキサンを溶離剤として使用するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、20mg(67%)の表記化合物を得た。
【0557】
【化177】
【0558】
実施例168〜171の化合物は、シス−4−[(3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル)−メトキシカルボニル−アミノ]−6−ヒドロキシ−7−メトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステルの代わりに適切なアルコールを使用することによって、実施例167の場合と類似の手順で製造した。
実施例 168
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −6−イソプロポキシ−7−メトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0559】
【化178】
【0560】
実施例 169
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −7−メトキシ−2−メチル−6−プロポキシ−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0561】
【化179】
【0562】
実施例 170
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −6−ブトキシ−7−メトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0563】
【化180】
【0564】
実施例 171
シス−4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −6−シクロペンチルオキシ−7−メトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
【0565】
【化181】
【0566】
実施例 172
シス−4− [[ 1− ( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル ) −エチル ] −メトキシカルボニル−アミノ ] −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル
予め乾燥したおいたフラスコに窒素雰囲気下にて、シス−4−[(3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル)−メトキシカルボニル−アミノ]−6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル(0.200g,0.346ミリモル)とテトラヒドロフラン(2ml)を加えた。反応混合物を−78℃に冷却し、1.83Mのn−ブチルリチウムのヘキサン溶液(0.23,0.41ミリモル)を加えた。反応混合物を−78℃で45分攪拌し、次いでヨウ化メチル(0.026ml,0.41ミリモル)を加えて反応混合物を0℃に加温し、90分攪拌した。反応混合物を塩化アンモニウム飽和水溶液でクエンチし、ジクロロメタンで3回抽出した。有機層を合わせて硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして減圧にて濃縮して粗製物を得た。20%酢酸エチル/ヘキサンを、次いで70%エーテル/ヘキサンを溶離剤として使用するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して所望のメチル化生成物を得た。
【0567】
【化182】
【0568】
実施例173と174の化合物は、本明細書中に記載の方法を使用して、対応するラセミ化合物、あるいはその合成における中間体を分割することによって、光学的に富化された形で(in optically enriched form)製造した。
実施例 173
[ 2R,4S ] 4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −メトキシカルボニル−アミノ ] −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル 実施例16
実施例 174
[ 2R,4S ] 4− [( 3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル ) −エトキシカルボニル−アミノ ] −6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル 実施例44
Claims (29)
- 式I
このときWは、カルボニル、チオカルボニル、スルフィニル、またはスルホニルであり;
Xは、−O−Y、−S−Y、−N(H)−Y、または−N−(Y)2であり;
各結合に対するYが、独立的にZあるいは完全飽和、部分不飽和、もしくは完全不飽和の1〜10員の直鎖または枝分かれ鎖の炭素鎖であって、このとき結合炭素以外の炭素が、酸素、イオウ、及び窒素から独立的に選ばれる1個または2個のヘテロ原子で所望により置き換えられていてもよく、前記炭素が、ハロゲンで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、またはトリ置換されており、前記炭素がヒドロキシで所望によりモノ置換されており、前記炭素がオキソで所望によりモノ置換されており、前記イオウがオキソで所望によりモノ置換またはジ置換されており、前記窒素がオキソで所望によりモノ置換またはジ置換されており、そして前記炭素鎖がZで所望によりモノ置換されており;
このときZは、酸素、イオウ、及び窒素から独立的に選ばれる1〜4個のヘテロ原子を所望により有する部分飽和、完全飽和、もしくは完全不飽和の3〜8員の環、あるいは窒素、イオウ、及び酸素から独立的に選ばれる1〜4個のヘテロ原子を所望により有することが独立的に考慮される2つの縮合した部分飽和、完全飽和、もしくは完全不飽和の3〜6員の環からなる二環式の環であり;
前記Z置換基が、ハロゲン、(C2〜C6)アルケニル、(C1〜C6)アルキル、ヒドロキシ、(C1〜C6)アルコキシ、(C1〜C4)アルキルチオ、アミノ、ニトロ、シアノ、オキソ、カルボキシル、(C1〜C6)アルキルオキシカルボニル、モノ−N−(C1〜C6)アルキルアミノ、またはジ−N,N−(C1〜C6)アルキルアミノで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、またはトリ置換されていて、前記(C1〜C6)アルキル置換基が、ハロゲン、ヒドロキシ、(C1〜C6)アルコキシ、(C1〜C4)アルキルチオ、アミノ、ニトロ、シアノ、オキソ、カルボキシル、(C1〜C6)アルキルオキシカルボニル、モノ−N−(C1〜C6)アルキルアミノ、またはジ−N,N−(C1〜C6)アルキルアミノで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、またはトリ置換されており、前記(C1〜C6)アルキル置換基がさらに、1〜9個のフッ素で所望により置換されており;
R3は、水素またはQであって;
このときQは、完全飽和、部分不飽和、もしくは完全不飽和の1〜6員の直鎖または枝分かれ鎖の炭素鎖であって、このとき結合炭素以外の炭素が、酸素、イオウ、及び窒素から選ばれる1個のヘテロ原子で所望により置き換えられていてもよく、前記炭素が、ハロゲンで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、またはトリ置換されており、前記炭素がヒドロキシで所望によりモノ置換されており、前記炭素がオキソで所望によりモノ置換されており、前記イオウがオキソで所望によりモノ置換またはジ置換されており、前記窒素がオキソで所望によりモノ置換またはジ置換されており、そして前記炭素鎖がVで所望によりモノ置換されており;
このときVは、酸素、イオウ、及び窒素から独立的に選ばれる1〜4個のヘテロ原子を所望により有する部分飽和、完全飽和、もしくは完全不飽和の3〜8員の環、あるいは窒素、イオウ、及び酸素から独立的に選ばれる1〜4個のヘテロ原子を所望により有することが独立的に考慮される2つの縮合した部分飽和、完全飽和、もしくは完全不飽和の3〜6員の環からなる二環式の環であり;
前記V置換基が、ハロゲン、(C1〜C6)アルキル、(C2〜C6)アルケニル、ヒドロキシ、(C1〜C6)アルコキシ、(C1〜C4)アルキルチオ、アミノ、ニトロ、シアノ、オキソ、カルバモイル、モノ−N−(C1〜C6)アルキルカルバモイル、ジ−N,N−(C1〜C6)アルキルカルバモイル、カルボキシル、(C1〜C6)アルキルオキシカルボニル、モノ−N−(C1〜C6)アルキルアミノ、またはジ−N,N−(C1〜C6)アルキルアミノで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、トリ置換、またはテトラ置換されていて、前記の(C1〜C6)アルキル置換基または(C2〜C6)アルケニル置換基が、ヒドロキシ、(C1〜C6)アルコキシ、(C1〜C4)アルキルチオ、アミノ、ニトロ、シアノ、オキソ、カルボキシル、(C1〜C6)アルキルオキシカルボニル、モノ−N−(C1〜C6)アルキルアミノ、またはジ−N,N−(C1〜C6)アルキルアミノで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、またはトリ置換されており、前記の(C1〜C6)アルキル置換基または(C2〜C6)アルケニル置換基がさらに、1〜9個のフッ素で所望により置換されており;
R4は、Q1またはV1であって;
このときQ1は、完全飽和、部分不飽和、もしくは完全不飽和の1〜6員の直鎖または枝分かれ鎖の炭素鎖であって、このとき結合炭素以外の炭素が、酸素、イオウ、及び窒素から選ばれる1個のヘテロ原子で所望により置き換えられていてもよく、前記炭素が、ハロゲンで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、またはトリ置換されており、前記炭素がヒドロキシで所望によりモノ置換されており、前記炭素がオキソで所望によりモノ置換されており、前記イオウがオキソで所望によりモノ置換またはジ置換されており、前記窒素がオキソで所望によりモノ置換またはジ置換されており、そして前記炭素鎖がV1で所望によりモノ置換されており;
このときV1は、酸素、イオウ、及び窒素から独立的に選ばれる1〜2個のヘテロ原子を所望により有する、部分飽和、完全飽和、もしくは完全不飽和の3〜6員の環であり;
前記V1置換基が、ハロゲン、(C1〜C6)アルキル、(C1〜C6)アルコキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、(C1〜C6)アルキルオキシカルボニル、モノ−N−(C1〜C6)アルキルアミノ、またはジ−N,N−(C1〜C6)アルキルアミノで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、トリ置換、またはテトラ置換されていて、前記(C1〜C6)アルキル置換基が、オキソで所望によりモノ置換されており、前記(C1〜C6)アルキル置換基がさらに、1〜9個のフッ素で所望により置換されており;
R3がVを含んでいるか、あるいはR4がV1を含んでいなければならず;
R5、R6、R7、及びR8は、互いに独立的に水素、ヒドロキシ、またはオキシであり、前記オキシが、Tあるいは部分飽和、完全飽和、もしくは完全不飽和の1〜12員の直鎖または枝分かれ鎖の炭素鎖で置換されており、このとき結合炭素以外の炭素が、酸素、イオウ、及び窒素から独立的に選ばれる1個または2個のヘテロ原子で所望により置き換えられていてもよく、前記炭素が、ハロゲンで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、またはトリ置換されており、前記炭素がヒドロキシで所望によりモノ置換されており、前記炭素がオキソで所望によりモノ置換されており、前記イオウがオキソで所望によりモノ置換またはジ置換されており、前記窒素がオキソで所望によりモノ置換またはジ置換されており、そして前記炭素鎖がTで所望によりモノ置換されており;
このときTは、酸素、イオウ、及び窒素から独立的に選ばれる1〜4個のヘテロ原子を所望により有する部分飽和、完全飽和、もしくは完全不飽和の3〜8員の環、あるいは窒素、イオウ、及び酸素から独立的に選ばれる1〜4個のヘテロ原子を所望により有することが独立的に考慮される2つの縮合した部分飽和、完全飽和、もしくは完全不飽和の3〜6員の環からなる二環式の環であり;
前記T置換基が、ハロゲン、(C1〜C6)アルキル、(C2〜C6)アルケニル、ヒドロキシ、(C1〜C6)アルコキシ、(C1〜C4)アルキルチオ、アミノ、ニトロ、シアノ、オキソ、カルボキシ、(C1〜C6)アルキルオキシカルボニル、モノ−N−(C1〜C6)アルキルアミノ、またはジ−N,N−(C1〜C6)アルキルアミノで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、またはトリ置換されていて、前記(C1〜C6)アルキル置換基が、ヒドロキシ、(C1〜C6)アルコキシ、(C1〜C4)アルキルチオ、アミノ、ニトロ、シアノ、オキソ、カルボキシ、(C1〜C6)アルキルオキシカルボニル、モノ−N−(C1〜C6)アルキルアミノ、またはジ−N,N−(C1〜C6)アルキルアミノで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、またはトリ置換されており、前記(C1〜C6)アルキル置換基がさらに、1〜9個のフッ素で所望により置換されている〕で示される化合物、前記化合物のプロドラッグ(ここでプロドラッグとは、当該化合物がカルボキシル基を有する場合において、当該カルボキシ基の遊離の水素原子を、(C1〜C4)アルキル、(C2〜C7)アルカノイルオキシメチル、4〜9個の炭素原子を有する1−(アルカノイルオキシ)エチル、5〜10個の炭素原子を有する1−メチル−1−(アルカノイルオキシ)−エチル、3〜6個の炭素原子を有するアルコキシカルボニルオキシメチル、4〜7個の炭素原子を有する1−(アルコキシカルボニルオキシ)エチル、5〜8個の炭素原子を有する1−メチル−1−(アルコキシカルボニルオキシ)エチル、3〜9個の炭素原子を有するN−(アルコキシカルボニル)アミノメチル、4〜10個の炭素原子を有する1−(N−(アルコキシカルボニル)アミノ)エチル、3−フタリジル、4−クロトノラクトニル、γ−ブチロラクトン−4−イル、ジ−N,N−(C1〜C2)アルキルアミノ(C2〜C3)アルキル(例えばB−ジメチルアミノエチル)、カルバモイル−(C1〜C2)アルキル、N,N−ジ(C1〜C2)アルキルカルバモイル−(C1〜C2)アルキル、ピペリジノ(C2〜C3)アルキル、ピロリジノ(C2〜C3)アルキル、又はモルホリノ(C2〜C3)アルキルによって置換した化合物である。)、前記化合物の医薬用として許容しうる塩、または前記プロドラッグの医薬用として許容しうる塩。 - 2位の炭素に結合しているメチルがベータであり;
4位の炭素に結合している窒素原子がベータであり;
R1がW−Xであり;
Wが、カルボニル、チオカルボニル、またはスルホニルであり;
Xが、−O−Y−、−S−Y−、−N(H)−Y−、または−N−(Y)2−であり;
各結合に対するYが、独立的にZあるいは(C1〜C4)アルキルであって、前記(C1〜C4)アルキルが所望により1〜9個のフッ素を有しているか、あるいは前記(C1〜C4)アルキルがZで所望によりモノ置換されており;
このときZは、酸素、イオウ、及び窒素から独立的に選ばれる1〜2個のヘテロ原子を所望により有する、部分飽和、完全飽和、もしくは完全不飽和の3〜6員の環であり;
前記Z置換基が、ハロゲン、(C1〜C4)アルキル、(C1〜C4)アルコキシ、(C1〜C4)アルキルチオ、ニトロ、シアノ、オキソ、または(C1〜C6)アルキルオキシカルボニルで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、またはトリ置換されていて、前記(C1〜C4)アルキル置換基がさらに、1〜9個のフッ素で所望により置換されており;
R3がQ−Vであって、このときQが(C1〜C4)アルキレンであり、Vが、酸素、イオウ、及び窒素から独立的に選ばれる1〜3個のヘテロ原子を所望により有する、5員または6員の部分飽和、完全飽和、もしくは完全不飽和の環であり;
前記V環が、ハロゲン、(C1〜C6)アルキル、ヒドロキシ、(C1〜C6)アルコキシ、ニトロ、シアノ、またはオキソで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、トリ置換、またはテトラ置換されていて、前記(C1〜C6)アルキル置換基が、(C1〜C6)アルコキシまたは(C1〜C4)アルキルチオで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、またはトリ置換されているか、あるいは前記(C1〜C6)アルキルが1〜9個のフッ素を所望により有しており;
R4が(C1〜C4)アルキルであり;
R6とR7が、互いに独立的に水素または(C1〜C6)アルコキシであって、前記(C1〜C6)アルコキシが1〜9個のフッ素を所望により有しているか、あるいは前記(C1〜C6)アルコキシがTで所望によりモノ置換されており;
Tが、酸素、イオウ、及び窒素から独立的に選ばれる1〜2個のヘテロ原子を所望により有する、部分飽和、完全飽和、もしくは完全不飽和の5〜6員の環であり;
前記T置換基が、ハロゲン、(C1〜C6)アルキル、ヒドロキシ、(C1〜C6)アルコキシ、(C1〜C4)アルキルチオ、アミノ、オキソ、カルボキシ、(C1〜C6)アルキルオキシカルボニル、モノ−N−(C1〜C6)アルキルアミノ、またはジ−N,N−(C1〜C6)アルキルアミノで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、またはトリ置換されていて、前記(C1〜C6)アルキル置換基が1〜9個のフッ素を所望により有しており;そして
R5とR8がHである;
請求項1記載の化合物または前記化合物の医薬用として許容しうる塩。 - Wがカルボニルであり;
XがO−Yであって、Yが(C1〜C4)アルキルであり、前記(C1〜C4)アルキルが1〜9個のフッ素を所望により有しており;
Qが(C1〜C4)アルキレンであって、Vがフェニル、ピリジニル、またはピリミジニルであり;
前記V環が、ハロゲン、(C1〜C6)アルキル、ヒドロキシ、(C1〜C6)アルコキシ、ニトロ、シアノ、またはオキソで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、またはトリ置換されていて、前記(C1〜C6)アルキル置換基が1〜9個のフッ素を所望により有しており;
R6とR7が互いに独立的に水素または(C1〜C3)アルコキシであって、前記(C1〜C3)アルコキシが1〜7個のフッ素を所望により有している;
請求項2記載の化合物または前記化合物の医薬用として許容しうる塩。 - Qがメチレンであって、Vがフェニルまたはピリジニルであり;
前記V環が、ハロゲン、ニトロ、または(C1〜C2)アルキルで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、またはトリ置換されていて、前記(C1〜C2)アルキル置換基が1〜5個のフッ素を所望により有する;
請求項3記載の化合物または前記化合物の医薬用として許容しうる塩。 - 前記化合物が、
[2R,4S]4−[(3,5−ジクロロ−ベンジル)−メトキシカルボニル−アミノ]−6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル;
[2R,4S]4−[(3,5−ジニトロ−ベンジル)−メトキシカルボニル−アミノ]−6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル;
[2R,4S]4−[(2,6−ジクロロ−ピリジン−4−イルメチル)−メトキシカルボニル−アミノ]−6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル;
[2R,4S]4−[(3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル)−メトキシカルボニル−アミノ]−6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル;
[2R,4S]4−[(3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル)−メトキシカルボニル−アミノ]−6−メトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル;または
[2R,4S]4−[(3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル)−メトキシカルボニル−アミノ]−7−メトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル;
である、請求項1記載の化合物または前記化合物の医薬用として許容しうる塩。 - 前記化合物が、
[2R,4S]4−[(3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル)−メトキシカルボニル−アミノ]−6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸イソプロピルエステル;
[2R,4S]4−[(3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル)−エトキシカルボニル−アミノ]−6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル;
[2R,4S]4−[(3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル)−メトキシカルボニル−アミノ]−6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸2,2,2−トリフルオロ−エチルエステル;
[2R,4S]4−[(3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル)−メトキシカルボニル−アミノ]−6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸プロピルエステル;
[2R,4S]4−[(3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル)−メトキシカルボニル−アミノ]−6,7−ジメトキシ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル;または
[2R,4S]4−[(3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル)−メトキシカルボニル−アミノ]−2−メチル−6−トリフルオロメトキシ−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−カルボン酸エチルエステル;
である、請求項1記載の化合物または前記化合物の医薬用として許容しうる塩。 - Yがエチルであり;
R3が3,5−ジクロロフェニルメチルであり;
R4がメチルであり;そして
R6とR7がそれぞれメトキシである;
請求項4記載の化合物または前記化合物の医薬用として許容しうる塩。 - Yがエチルであり;
R3が3,5−ジニトロフェニルメチルであり;
R4がメチルであり;そして
R6とR7がそれぞれメトキシである;
請求項4記載の化合物または前記化合物の医薬用として許容しうる塩。 - Yがエチルであり;
R3が2,6−ジクロロピリジン−4−イルメチルであり;
R4がメチルであり;そして
R6とR7がそれぞれメトキシである;
請求項4記載の化合物または前記化合物の医薬用として許容しうる塩。 - Yがエチルであり;
R3が3,5−ビス−トリフルオロメチルフェニルメチルであり;
R4がメチルであり;そして
R6とR7がそれぞれメトキシである;
請求項4記載の化合物または前記化合物の医薬用として許容しうる塩。 - Yがエチルであり;
R3が3,5−ビス−トリフルオロメチルフェニルメチルであり;
R4がメチルであり;
R6がメトキシであり;そして
R7が水素である;
請求項4記載の化合物または前記化合物の医薬用として許容しうる塩。 - Yがエチルであり;
R3が3,5−ビス−トリフルオロメチルフェニルメチルであり;
R4がメチルであり;
R6がメトキシであり;そして
R7がメトキシである;
請求項4記載の化合物または前記化合物の医薬用として許容しうる塩。 - Yがイソプロピルであり;
R3が3,5−ビス−トリフルオロメチルフェニルメチルであり;
R4がメチルであり;そして
R6とR7がそれぞれメトキシである;
請求項4記載の化合物または前記化合物の医薬用として許容しうる塩。 - Yがエチルであり;
R3が3,5−ビス−トリフルオロメチルフェニルメチルであり;
R4がエチルであり;そして
R6とR7がそれぞれメトキシである;
請求項4記載の化合物または前記化合物の医薬用として許容しうる塩。 - Yが2,2,2−トリフルオロエチルであり;
R3が3,5−ビス−トリフルオロメチルフェニルメチルであり;
R4がメチルであり;そして
R6とR7がそれぞれメトキシである;
請求項4記載の化合物または前記化合物の医薬用として許容しうる塩。 - Yがn−プロピルであり;
R3が3,5−ビス−トリフルオロメチルフェニルメチルであり;
R4がメチルであり;そして
R6とR7がそれぞれメトキシである;
請求項4記載の化合物または前記化合物の医薬用として許容しうる塩。 - Yがtert−ブチルであり;
R3が3,5−ビス−トリフルオロメチルフェニルメチルであり;
R4がメチルであり;そして
R6とR7がそれぞれメトキシである;
請求項4記載の化合物または前記化合物の医薬用として許容しうる塩。 - Yがエチルであり;
R3が3,5−ビス−トリフルオロメチルフェニルメチルであり;
R4がメチルであり;そして
R6がトリフルオロメトキシであり;そして
R7が水素である;
請求項4記載の化合物または前記化合物の医薬用として許容しうる塩。 - 2位の炭素に結合しているメチルがベータであり;
4位の炭素に結合している窒素原子がベータであり;
R1がW−Yであり;
Wがカルボニル、チオカルボニル、またはスルホニルであり;
Yが(C1〜C6)アルキルであって、前記(C1〜C6)アルキルが1〜9個のフッ素を所望により有しているか、あるいは前記(C1〜C6)アルキルがZで所望によりモノ置換されており;
Zが、酸素、イオウ、及び窒素から独立的に選ばれる1〜2個のヘテロ原子を所望により有する、部分飽和、完全飽和、もしくは完全不飽和の3〜6員の環であり;
前記Z置換基が、ハロゲン、(C1〜C4)アルキル、(C1〜C4)アルコキシ、(C1〜C4)アルキルチオ、ニトロ、シアノ、オキソ、または(C1〜C6)アルキルオキシカルボニルで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、またはトリ置換されていて、前記(C1〜C4)アルキル置換基が1〜9個のフッ素で所望により置換されており;
R3がQ−Vであって、このときQが(C1〜C4)アルキルであり、Vが、酸素、イオウ、及び窒素から独立的に選ばれる1〜3個のヘテロ原子を所望により有する、5員または6員の部分飽和、完全飽和、もしくは完全不飽和の環であり;
前記V環が、ハロゲン、(C1〜C6)アルキル、ヒドロキシ、(C1〜C6)アルコキシ、ニトロ、シアノ、またはオキソで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、トリ置換、またはテトラ置換されていて、前記(C1〜C6)アルキル置換基が、(C1〜C6)アルコキシまたは(C1〜C4)アルキルチオで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、またはトリ置換されているか、あるいは前記(C1〜C6)アルキルが1〜9個のフッ素を所望により有しており;
R4が(C1〜C4)アルキルであり;
R6とR7が、互いに独立的に水素または(C1〜C6)アルコキシであって、前記(C1〜C6)アルコキシが1〜9個のフッ素を所望により有しているか、あるいは前記(C1〜C6)アルコキシがTで所望によりモノ置換されており;
Tが、酸素、イオウ、及び窒素から独立的に選ばれる1〜2個のヘテロ原子を所望により有する、部分飽和、完全飽和、もしくは完全不飽和の5〜6員の環であり;
前記T置換基が、ハロゲン、(C1〜C6)アルキル、ヒドロキシ、(C1〜C6)アルコキシ、(C1〜C4)アルキルチオ、アミノ、オキソ、カルボキシ、(C1〜C6)アルキルオキシカルボニル、モノ−N−(C1〜C6)アルキルアミノ、またはジ−N,N−(C1〜C6)アルキルアミノで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、またはトリ置換されていて、前記(C1〜C6)アルキル置換基が1〜9個のフッ素を所望により有しており;そして
R5とR8がHである;
請求項1記載の化合物または前記化合物の医薬用として許容しうる塩。 - Wがカルボニルであり;
Yが(C1〜C4)アルキルであって、前記(C1〜C4)アルキルが1〜9個のフッ素を所望により有しており;
Qが(C1〜C4)アルキレンであって、Vがフェニル、ピリジニル、又はピリミジニルであり;
前記V環が、ハロゲン、(C1〜C6)アルキル、ヒドロキシ、(C1〜C6)アルコキシ、ニトロ、シアノ、又はオキソで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、又はトリ置換されていて、前記(C1〜C6)アルキル置換基が1〜9個のフッ素を所望により有しており;そして
R6とR7が、互いに独立的に水素又は(C1〜C3)アルコキシであって、前記(C1〜C3)アルコキシが1〜7個のフッ素を所望により有している;
請求項19記載の化合物又は前記化合物の医薬用として許容しうる塩。 - 前記化合物が[2R,4S](3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル)−(1−ブチリル−6,7−ジメトキシ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル)−カルバミン酸メチルエステルである、請求項1記載の化合物又は前記化合物の医薬用として許容しうる塩。
- Yがn−プロピルであり;
R3が3,5−ビス−トリフルオロメチルフェニルメチルであり;
R4がメチルであり;そして
R6とR7がそれぞれメトキシである;
請求項20記載の化合物又は前記化合物の医薬用として許容しうる塩。 - 2位の炭素に結合しているメチルがベータであり;
4位の炭素に結合している窒素原子がベータであり;
R1がYであり;
Yが(C2〜C6)アルケニル又は(C1〜C6)アルキルであって、前記(C2〜C6)アルケニル又は(C1〜C6)アルキルが1〜9個のフッ素を所望により有しているか、あるいは前記(C2〜C6)アルケニル又は(C1〜C6)アルキルがZで所望によりモノ置換されており;
Zが、酸素、イオウ、及び窒素から独立的に選ばれる1〜2個のヘテロ原子を所望により有する、部分飽和、完全飽和、もしくは完全不飽和の3〜6員の環であり;
前記Z置換基が、ハロゲン、(C1〜C4)アルキル、(C1〜C4)アルコキシ、(C1〜C4)アルキルチオ、ニトロ、シアノ、オキソ、又は(C1〜C6)アルキルオキシカルボニルで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、又はトリ置換されていて、前記(C1〜C4)アルキルが1〜9個のフッ素で所望により置換されており;
R3がQ−Vであって、このときQが(C1〜C4)アルキルであり、Vが、酸素、イオウ、及び窒素から独立的に選ばれる1〜3個のヘテロ原子を所望により有する、5員又は6員の部分飽和、完全飽和、もしくは完全不飽和の環であり;
前記V環が、ハロゲン、(C1〜C6)アルキル、ヒドロキシ、(C1〜C6)アルコキシ、ニトロ、シアノ、又はオキソで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、トリ置換、又はテトラ置換されていて、前記(C1〜C6)アルキル置換基が、(C1〜C6)アルコキシ又は(C1〜C4)アルキルチオで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、又はトリ置換されているか、あるいは前記(C1〜C6)アルキルが1〜9個のフッ素を所望により有しており;
R4が(C1〜C4)アルキルであり;
R6とR7が、互いに独立的に水素又は(C1〜C6)アルコキシであって、前記(C1〜C6)アルコキシが1〜9個のフッ素を所望により有しているか、あるいは前記(C1〜C6)アルコキシがTで所望によりモノ置換されており;
Tが、酸素、イオウ、及び窒素から独立的に選ばれる1〜2個のヘテロ原子を所望により有する、部分飽和、完全飽和、もしくは完全不飽和の5〜6員の環であり;
前記T置換基が、ハロゲン、(C1〜C6)アルキル、ヒドロキシ、(C1〜C6)アルコキシ、(C1〜C4)アルキルチオ、アミノ、オキソ、カルボキシ、(C1〜C6)アルキルオキシカルボニル、モノ−N−(C1〜C6)アルキルアミノ、又はジ−N,N−(C1〜C6)アルキルアミノで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、又はトリ置換されていて、前記(C1〜C6)アルキル置換基が1〜9個のフッ素を所望により有しており;そして
R5とR8がHである;
請求項1記載の化合物又は前記化合物の医薬用として許容しうる塩。 - Yが(C1〜C4)アルキルであって、前記(C1〜C4)アルキルが1〜9個のフッ素を所望により有しており;
Qが(C1〜C4)アルキレンであって、Vがフェニル、ピリジニル、又はピリミジニルであり;
前記V環が、ハロゲン、(C1〜C6)アルキル、ヒドロキシ、(C1〜C6)アルコキシ、ニトロ、シアノ、又はオキソで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、又はトリ置換されていて、前記(C1〜C6)アルキル置換基が1〜9個のフッ素を所望により有しており;そして
R6とR7が、互いに独立的に水素又は(C1〜C3)アルコキシであって、前記(C1〜C3)アルコキシが1〜7個のフッ素を所望により有している;
請求項23記載の化合物又は前記化合物の医薬用として許容しうる塩。 - 前記化合物が[2R,4S](3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル)−(1−ブチル−6,7−ジメトキシ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル)−カルバミン酸メチルエステル又は[2R,4S](3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンジル)−[1−(2−エチル−ブチル)−6,7−ジメトキシ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4−イル]−カルバミン酸メチルエステル塩酸塩である、請求項1記載の化合物又は前記化合物の医薬用として許容しうる塩。
- Yがn−ブチルであり;
R3が3,5−ビス−トリフルオロメチルフェニルメチルであり;
R4がメチルであり;そして
R6とR7がそれぞれメトキシである;
請求項24記載の化合物又は前記化合物の医薬用として許容しうる塩。 - Yが2−エチルプチルであり;
R3が3,5−ビス−トリフルオロメチルフェニルメチルであり;
R4がメチルであり;そして
R6とR7がそれぞれメトキシである;
請求項24記載の化合物又は前記化合物の医薬用として許容しうる塩。 - 2位の炭素に結合しているメチルがベータであり;
4位の炭素に結合している窒素原子がベータであり;
R1がZであり;
Zが、酸素、イオウ、及び窒素から独立的に選ばれる1〜2個のヘテロ原子を所望により有する、部分飽和、完全飽和、もしくは完全不飽和の3〜6員の環であり;
前記Z置換基が、ハロゲン、(C1〜C4)アルキル、(C1〜C4)アルコキシ、(C1〜C4)アルキルチオ、ニトロ、シアノ、オキソ、又は(C1〜C6)アルキルオキシカルボニルで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、又はトリ置換されていて、前記(C1〜C4)アルキルが1〜9個のフッ素を所望により有しており;
R3がQ−Vであり;
Qが(C1〜C4)アルキルであって、Vが、酸素、イオウ、及び窒素から独立的に選ばれる1〜3個のヘテロ原子を所望により有する、5員又は6員の部分飽和、完全飽和、もしくは完全不飽和の環であり;
前記V環が、ハロゲン、(C1〜C6)アルキル、ヒドロキシ、(C1〜C6)アルコキシ、ニトロ、シアノ、又はオキソで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、トリ置換、又はテトラ置換されていて、前記(C1〜C6)アルキル置換基が、(C1〜C6)アルコキシ又は(C1〜C4)アルキルチオで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、又はトリ置換されているか、あるいは前記(C1〜C6)アルキルが1〜9個のフッ素を所望により有しており;
R4が(C1〜C4)アルキルであり;
R6とR7が、互いに独立的に水素又は(C1〜C6)アルコキシであって、前記(C1〜C6)アルコキシが1〜9個のフッ素を所望により有しているか、あるいは前記(C1〜C6)アルコキシがTで所望によりモノ置換されており;
Tが、酸素、イオウ、及び窒素から独立的に選ばれる1〜2個のヘテロ原子を所望により有する、部分飽和、完全飽和、もしくは完全不飽和の5〜6員の環であり;
前記T置換基が、ハロゲン、(C1〜C6)アルキル、ヒドロキシ、(C1〜C6)アルコキシ、(C1〜C4)アルキルチオ、アミノ、オキソ、カルボキシ、(C1〜C6)アルキルオキシカルボニル、モノ−N−(C1〜C6)アルキルアミノ、又はジ−N,N−(C1〜C6)アルキルアミノで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、又はトリ置換されていて、前記(C1〜C6)アルキル置換基が1〜9個のフッ素を所望により有しており;そして
R5とR8がHである;
請求項1記載の化合物又は前記化合物の医薬用として許容しうる塩。 - 2位の炭素に結合しているメチルがベータであり;
4位の炭素に結合している窒素原子がベータであり;
R1がW−Zであり;
Wが、カルボニル、チオカルボニル、又はスルホニルであり;
Zが、酸素、イオウ、及び窒素から独立的に選ばれる1〜2個のヘテロ原子を所望により有する、部分飽和、完全飽和、もしくは完全不飽和の3〜6員の環であり;
前記Z置換基が、ハロゲン、(C1〜C4)アルキル、(C1〜C4)アルコキシ、(C1〜C4)アルキルチオ、ニトロ、シアノ、オキソ、又は(C1〜C6)アルキルオキシカルボニルで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、又はトリ置換されていて、前記(C1〜C4)アルキルが1〜9個のフッ素を所望により有しており;
R3がQ−Vであって、このときQが(C1〜C4)アルキルであり、Vが、酸素、イオウ、及び窒素から独立的に選ばれる1〜3個のヘテロ原子を所望により有する、5員又は6員の部分飽和、完全飽和、もしくは完全不飽和の環であり;
前記V環が、ハロゲン、(C1〜C6)アルキル、ヒドロキシ、(C1〜C6)アルコキシ、ニトロ、シアノ、又はオキソで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、トリ置換、又はテトラ置換されていて、前記(C1〜C6)アルキル置換基が、(C1〜C6)アルコキシ又は(C1〜C4)アルキルチオで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、又はトリ置換されているか、あるいは前記(C1〜C6)アルキルが1〜9個のフッ素を所望により有しており;
R4が(C1〜C4)アルキルであり;
R6とR7が、互いに独立的に水素又は(C1〜C6)アルコキシであって、前記(C1〜C6)アルコキシが1〜9個のフッ素を所望により有しているか、あるいは前記(C1〜C6)アルコキシがTで所望によりモノ置換されており;
Tが、酸素、イオウ、及び窒素から独立的に選ばれる1〜2個のヘテロ原子を所望により有する、部分飽和、完全飽和、もしくは完全不飽和の5〜6員の環であり;
前記T置換基が、ハロゲン、(C1〜C6)アルキル、ヒドロキシ、(C1〜C6)アルコキシ、(C1〜C4)アルキルチオ、アミノ、オキソ、カルボキシ、(C1〜C6)アルキルオキシカルボニル、モノ−N−(C1〜C6)アルキルアミノ、又はジ−N,N−(C1〜C6)アルキルアミノで独立的に所望によりモノ置換、ジ置換、又はトリ置換されていて、前記(C1〜C6)アルキル置換基が1〜9個のフッ素を所望により有しており;そして
R5とR8がHである;
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