JP3621009B2

JP3621009B2 - Synthetic resin molded gear

Info

Publication number: JP3621009B2
Application number: JP33450599A
Authority: JP
Inventors: 幸二野口
Original assignee: Enplas Corp
Current assignee: Enplas Corp
Priority date: 1999-11-25
Filing date: 1999-11-25
Publication date: 2005-02-16
Anticipated expiration: 2019-11-25
Also published as: JP2001153207A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外周側に歯部を有するリムの内周側にウェブを備えた合成樹脂製の成形歯車に関し、より詳細には、合成樹脂の収縮差を調整して歯車の成形精度を向上させることができる合成樹脂製の成形歯車に関する。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
一般に、外周に歯部を備えた合成樹脂製の成形歯車は、歯幅が所定の大きさ以上のものになると、合成樹脂の収縮作用が大きく働いて、成形される歯車の歪みが大きくなってしまうため、歯車としての精度を確保するために、肉抜きが施されている。
【０００３】
この種の歯車の従来例を図１０に示す。円筒形のリム１２は、外周面で複数の歯部１１と一体化している。ボス１３は、リム１２の内側に同心円状に配置されている。ウェブ１４は、リム１２の内周部とボス１３の外周部とに、一体的に接続されている。
【０００４】
そしてこの種の歯車は、合成樹脂などの溶融材料を、例えば、ウェブ１４の一方の側の面に同心円上に所定の個数設けられたゲート（図１０においては二点鎖線で一つだけ示す）から歯車の形状に一致するキャビティーを形成した金型（図示省略）内に注入する。注入された溶融材料は、当初、ゲート位置を中心に放射状に流れるが、やがて、全体としてはウェブ１４の外径方向および内径方向へ向かって流れて、歯部１１とリム１２のキャビティー内、ボス１３のキャビティー内を充填する。その後、溶融材料を冷却固化し、離型することによって、図１０（ａ），（ｂ）に示すような合成樹脂製の成形歯車が得られる。
【０００５】
このような射出成形加工においては、溶融材料の冷却固化時に多かれ少なかれ収縮作用が働き、所定の歯車形状の形成に影響を及ぼすことが知られている。そして、その収縮度は、一般には、肉厚が厚く溶融材料が充填される量が多くなる部位ほど、肉厚が薄く溶融材料が充填される量が少ない部位よりも固化が遅れて大きくなる傾向にある。また、同じ肉厚の場合には金型との接触面積が少ない箇所ほど熱が逃げにくく固化が遅れてしまいやすい。
【０００６】
そのため、この種の歯車は、ウェブとの接続部近傍の歯部がウェブとの接続部から離れた部位の歯部に比べて、溶融材料の固化が遅くなり易く、ウェブとの接続部近傍での収縮度とウェブから離れた部位での収縮度に差が生じてしまい、特に、ウェブを歯幅の中央に配置できない歯車や歯幅が大きい歯車等、ウェブとの接続部近傍から歯の側端部までが離れているものほど成形される歯車の歪み、歯車の歯幅内の径差が大きくなってしまう傾向にあった。
【０００７】
例えば、図１０（ａ）に示すような円筒形状をしたリム１２が外周面で複数の歯部１１と一体化した形状に設計された歯車は、実際の射出成形においては、リム１２のウェブ１４との接続部１２ａ近傍は接続部１２ａから離れた端部１２ｂに比べて熱が軸方向に逃げにくく、固化が遅れて収縮作用が大きく働く。
このため、歯車は図１０（ｃ）に示すように、端部１２ｂに比べて接続部１２ａが内側に大きく湾曲してしまう。
【０００８】
そこで、本件出願人は、リムに接続するウェブ１４の肉厚を薄くして、リムの端部から遠く離れた、ウェブとの接続領域における固化の遅れを防ぎ、リムの外周側に備えられた歯に与える歪みを小さく抑えて外径差を極力小さくして歯車の成形精度を向上させることを試み本発明を完成するに至った。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明による合成樹脂製の成形歯車は、外周面で複数の歯部と一体化しているリムと、前記リムの内側に同心円状に配置された環状部と、前記リムの内周部と前記環状部の外周部とに接続するウェブと、前記ウェブの少なくとも一方の面に放射状に条設された複数のリブが一体成形されている合成樹脂製の成形歯車において、前記ウェブの肉厚は前記リムの肉厚に比べて薄く形成され、前記リブの幅が前記ウェブの肉厚よりも細く形成され、前記ウェブの肉厚と前記リブの肉厚の和は前記リムの肉厚よりも薄く形成されていることを特徴とする。
【００１０】
【発明の実施形態】
以下、本発明の実施形態を、図を用いて説明する。
図１は本発明による合成樹脂製の成形歯車の一実施形態を示し、（ａ）は平面図、（ｂ）は（ａ）に示す歯車のＡ−Ａ断面図、（ｃ）は（ｂ）における歯車の変形状態を示す状態説明図である。なお、説明の便宜上、変形状態は誇張して示してある。
【００１１】
本実施形態の合成樹脂製の成形歯車は、外周面で複数の歯部１１と一体化しているリム１２と、リム１２の内側に同心円状に配置された本発明の環状部としてのボス１３と、リム１２の内周部とボス１３の外周部とに接続するウェブ１４とが一体成形されている。また、ウェブ１４は歯幅Ｗ_１の中央ではない偏った位置に配置されている。これらの点については、図１０に示す従来例の歯車と構成が同じである。
本実施形態の成形歯車が従来例の歯車と異なるのは、次の点である。
【００１２】
本実施形態の成形歯車では、ウェブ１４の肉厚Ｔ_１がリム１２の肉厚Ｔ_２に比べて薄く形成されている。また、ウェブ１４の一方の面には、両端がリム１２とボス１３とに接続した状態で、リム１２とボス１３との間に放射状に条設された複数のリブ１５が、一体的に形成されている。
【００１３】
リブ１５は補強の為に必要に応じて形成されるが、その長手方向に直交する方向における幅Ｔ_３をウェブ１４の肉厚Ｔ_１よりも細く形成するのが好ましい。
また、本実施形態では、ウェブ１４の一方の面にのみリブ１５を形成したが、必要に応じてウェブ１４の両面にリブ１５を形成してもよい。
また、リブ１５をウェブ１４の両面に形成する場合は、ウェブ１４の一方の面と他方の面とでリブ１５が重ならないように交互に形成するのが好ましい。
尚、リブ１５を形成するにあたり、リブ１５の肉厚とウェブ１４の肉厚との和Ｔ_４が、リム１２の肉厚Ｔ_２以下となるようにするのが好ましい。
【００１４】
このように構成した本実施形態の成形歯車は、上述した従来の成形歯車と同様の方法で製造される。すなわち、合成樹脂などの溶融材料を、例えば、リム１２とボス１３の間のウェブ１４の一方の面に同心円上に設けられたゲート（図１においては二点鎖線で一つだけ示す）から歯車の形状に一致するキャビティを形成した金型（図示省略）内に注入する。注入された溶融材料は、当初、ゲート位置を中心に放射状に流れるが、やがて全体としては溶融材料は、歯部１１、リム１２およびボス１３のキャビティー内を充填する。その後、溶融材料を冷却固化し、離型することによって、図１（ａ），（ｂ）に示すような合成樹脂製の成形歯車が得られる。
【００１５】
このとき、本実施形態の成形歯車によれば、ウェブ１４の肉厚Ｔ_１がリム１２の肉厚Ｔ_２に比べて薄く形成されるようにしたので、実際の射出成形においてキャビティー内の溶融材料は、ウェブ１４において図１０に示すような従来のものと比べて熱が逃げ易くなって固化が速まり、また、リム１２とウェブ１４との接続部１２ａにおける樹脂の量が少なくなるため、リム１２は、図１（ｃ）に示すように、ウェブ１４との接続部１２ａと接続部１２ａから最も遠くはなれた端部１２ｂとにおける収縮差を極力抑えることができ、歯車の歯幅Ｗ_１方向に沿った径差が低減する。
【００１６】
また、ウェブ１４にはリブ１５を設けることで、ウェブ１４の肉厚を薄くしたことによるウェブ１４の強度低下を抑えることができる。さらに、リブ１５の幅Ｔ_３を、ウェブ１４の肉厚Ｔ_１よりも細く形成したので、リブ１５は、ウェブ１４及びリム１２に比べて固化が遅れることはなく、ウェブ１４との接続部及びリム１２との接続部における収縮度に悪影響を及ぼすことはない。
【００１７】
このため、本実施形態の成形歯車によれば、ウェブの強度を維持しながら、歯車の歯幅Ｗ_１方向に沿った径差を低減させて、歯車の成形精度を向上させることができる。
【００１８】
なお、本実施形態の成形歯車は、図１に示すような、ウェブが歯幅方向の一方に偏った位置に配置された歯車のほかに、図２（ａ），（ｂ）に示すような、大口径の歯車に適用しても、図１の成形歯車と同様の効果が得られる。特に大口径の歯車は、小径の歯車に比べてウェブに強度が要求されるため、収縮度に悪影響を及ぼさないようにリブを形成する本実施形態の歯車は特に有効である。
また、リブ１５をウェブ１４の図１とは逆側（ウェブ１４の下側）の面上に設けた構成としてもよいが、収縮による悪影響を極力抑えるためには、リブ１５は、ウェブ１４のゲートが設けられている側の面に形成するのが好ましい。
【００１９】
図３は、本発明による合成樹脂製の成形歯車のさらに他の実施形態および対応する従来例を示し、（ａ）は本実施形態の歯車の平面図、（ｂ）は（ａ）に示す歯車のＢ−Ｂ断面図、（ｃ）は（ｂ）における歯車の変形状態を示す状態説明図、（ｄ）は本実施形態に対応する従来例の歯車の変形状態を断面で示す状態説明図である。
【００２０】
本実施形態の成形歯車は、ボス１３の同心円上に本発明の環状部としての環状リブ１６が設けられ、また、ウェブ１４がリム１２の内周部と環状リブ１６の一端部とボス１３の外周部とに接続し、更には、ウェブ１４の一方の面に複数のリブ１７が、両端を環状リブ１６とボス１３とに接続し、環状リブ１６とボス１３との間に放射状に条設された状態で、一体成形されている。
【００２１】
そして本実施形態においては、ウェブ１４は、その肉厚Ｔ_１がリム１２の肉厚Ｔ_２に比べて薄く形成されている。
また、ウェブ１４の一方の面には、両端がリム１２と環状リブ１６とに接続した状態で、リム１２と環状リブ１６との間に放射状に条設された複数のリブ１５が、前述の実施形態と同様に、その長手方向に直交する方向における幅Ｔ_３が、ウェブ１４の肉厚Ｔ_１よりも細くなるように一体的に形成されている。
その他の構成は図１の成形歯車とほぼ同様である。
本実施形態においても図１の実施形態の成形歯車と同様の効果が得られる。
【００２２】
図４は、本発明による合成樹脂製の成形歯車のさらに他の実施形態および対応する従来例を示し、（ａ）は本実施形態の歯車の平面図、（ｂ）は（ａ）に示す歯車のＣ−Ｃ断面図、（ｃ）は（ｂ）における歯車の変形状態を示す状態説明図、（ｄ）は本実施形態に対応する従来例の歯車の変形状態を断面で示す状態説明図である。
【００２３】
本実施形態の成形歯車は、外周面で複数の歯部１８と一体化しているリム１９が本発明の環状部としてボス１３の同心円上にリム１２とは別個に設けられた、いわゆる多段式の歯車である。また、本実施形態においても、リム１９とボス１３との間にリブ１７が放射状に配置され、更にはウェブ１４がリム１２の内周部とリム１９の外周部に接続した状態で一体成形されている。
【００２４】
そして本実施形態においては、ウェブ１４は、その肉厚Ｔ_１がリム１２の肉厚Ｔ_２に比べて薄く形成されている。
また、ウェブ１４の一方の面には、両端がリム１２とリム１９とに接続した状態で、リム１２とリム１９との間に放射状に条設された複数のリブ１５が、前述の実施形態と同様に、その長手方向に直交する方向における幅Ｔ_３が、ウェブ１４の肉厚Ｔ_１よりも細くなるように一体的に形成されている。
その他の構成は図１の成形歯車とほぼ同様である。
【００２５】
本実施形態においても図１の実施形態の成形歯車と同様の効果が得られる。
なお上記各実施形態の歯車におけるリブは、図１〜図４のような形態のものに限定されるものではなく、環状のリブを組み合わせたものを用いてもよい。
【００２６】
図５は、本発明による合成樹脂製の成形歯車のさらに他の実施形態および対応する従来例を示し、（ａ）は本実施形態の歯車の平面図、（ｂ）は（ａ）に示す歯車のＤ−Ｄ断面図、（ｃ）は（ｂ）における歯車の変形状態を示す状態説明図、（ｄ）は本実施形態に対応する従来例の歯車の変形状態を断面で示す状態説明図である。
【００２７】
本実施形態の歯車は、外周面で複数の歯部１１と一体化しているリム１２と、リム１２の内側に同心円状に配置された環状部２０と、リム１２の内周部と環状部２０の外周部とに接続するウェブ１４とが一体成形されている。
また、環状リブ２１がリム１２と環状部２０との間に同心円状に配置されると共に、リム１２と環状リブ２１との間に複数のリブ２２が、環状リブ２１と環状部２０との間に複数のリブ２３が、それぞれ放射状に条設されている。環状リブ２０、リブ２２，２３はウェブ１４の一方の面上に一体的に形成されている。
【００２８】
リブ２２は、一端が環状リブ２１に、他端がリム１２にそれぞれ接続している。また、リブ２３は、一端が環状リブ２１に、他端が環状部２０にそれぞれ接続している。
ウェブ１４の肉厚Ｔ_１は、リム１２の肉厚Ｔ_２に比べて薄く形成されている。また、補強用リブ２２，２３は、ウェブ１４の肉厚Ｔ_１よりも細い幅Ｔ_３を有している。
【００２９】
本実施形態の歯車によれば、ウェブ１４の肉厚Ｔ_１がリム１２の肉厚Ｔ_２に比べて薄く形成されるようにしたので、実際の射出成形においてキャビティー内の溶融材料は、ウェブ１４において図５（ｄ）に示すような従来のものと比べて熱が逃げ易くなって固化が速まり、また、リム１２とウェブ１４との接続部１２ａにおける樹脂の量が少なくなるため、リム１２は、図５（ｃ）に示すように、ウェブ１４との接続部１２ａと接続部１２ａから最も遠くはなれた端部１２ｂとにおける収縮差を極力抑えることができ、歯車の歯幅Ｗ_１方向に沿った径差が低減する。
【００３０】
また、ウェブ１４には環状リブ２１、リブ２２，２３を設けることで、ウェブ１４の肉厚を薄くしたことによるウェブ１４の強度低下を抑えることができる。さらに、リブ２２，２３の幅Ｔ_３を、ウェブ１４の肉厚Ｔ_１よりも細く形成したので、リブ２２，２３はウェブ１４及びリム１２に比べて固化が遅れることはなく、ウェブ１４との接続部及びリム１２との接続部における収縮度に悪影響を及ぼすことはない。
その他の構成、作用および効果は、図１の実施形態の成形歯車とほぼ同様である。
【００３１】
なお、図５では、リブ２２，２３の幅Ｔ_３をいずれもウェブ１４の肉厚Ｔ_１より細く形成しているが、少なくともリブ２２の幅Ｔ_３をウェブ１４の肉厚Ｔ_１よりも細く形成すれば、同様の効果を得ることは可能である。
また、本実施形態の成形歯車は、上述のように少なくともリブ２２の幅Ｔ_３をウェブ１４の肉厚Ｔ_１よりも細く形成すれば、環状部２０を図１のボス１３、図３の環状リブ１６、図４のリム１９のいずれに相当する部位として構成しても、図１の実施形態の成形歯車と同様の効果を奏することができる。
【００３２】
その他、上記各実施形態の歯車は、例えば、図６に示すように、逆向きに複数組合せた歯車など、いろいろな形態の歯車に適用可能である。
図６は、本発明による合成樹脂製の成形歯車のさらに他の実施形態を示す断面図である。
【００３３】
本実施形態の成形歯車は、図１の実施形態とほぼ同様の構成の歯車が同軸で逆向きに２つ組み合わされており、それぞれの歯車において、ウェブ１４，１４’の肉厚Ｔ_１，Ｔ’_１が、リム１２，１２’の肉厚Ｔ_２，Ｔ’_２に比べて薄く形成されていると共に、ウェブ１４，１４’の一方の面には、それぞれ両端がリム１２とボス１３とに、リム１２’とボス１３’とにそれぞれ接続した状態で、リム１２とボス１３との間、リム１２’とボス１３’との間にそれぞれ放射状に条設された複数のリブ１５，１５’が、前述の実施形態と同様に、その長手方向に直交する方向における幅（図６では示していない）がウェブ１４，１４’の肉厚Ｔ_１よりも細くなるように、一体的に形成されている。
本実施形態の成形歯車も、上記各実施形態と同様の効果が得られる。
【００３４】
また、本発明による合成樹脂製の成形歯車は、ウェブを有する歯車本体が複数段同軸に組み合わされた構成の歯車に適用可能である。
図７は、本発明による合成樹脂製の成形歯車のさらに他の実施形態および対応する従来例を示し、（ａ）は本実施形態の歯車の平面図、（ｂ）は（ａ）に示す歯車のＥ−Ｅ断面図、（ｃ）は（ｂ）における歯車の変形状態を示す状態説明図、（ｄ）は本実施形態に対応する従来例の歯車の変形状態を断面で示す状態説明図である。
【００３５】
本実施形態の成形歯車は、外周面で複数の歯部１８と一体化しているリム１９がボス１３の同心円上にリム１２とは別個に設けられ、リム１９の内周部とボス１３の外周部にウェブ２４が接続され、ウェブ１４がリム１２の内周部とリム１９の外周部に接続した状態で一体成形されている。
【００３６】
そして本実施形態においては、ウェブ１４は、肉厚Ｔ_１１がリム１２の肉厚Ｔ_１２に比べて薄く形成されている。
また、ウェブ１４の一方の面には、両端がリム１２とリム１９とに接続した状態で、リム１２とリム１９との間に放射状に条設された複数のリブ１５が、前述の実施形態と同様に、その長手方向に直交する方向における幅Ｔ_１３がウェブ１４の肉厚Ｔ_１１よりも細くなるように、一体的に形成されている。
【００３７】
また本実施形態においては、ウェブ２４は、肉厚Ｔ_２１がリム１９の肉厚Ｔ_２２に比べて薄く形成されている。
また、ウェブ２４の一方の面には、両端がリム１９とボス１３とに接続した状態で、リム１９とボス１３との間に放射状に条設された複数のリブ２５が、前述の実施形態と同様に、その長手方向に直交する方向における幅Ｔ_２３がウェブ２４の肉厚Ｔ_２１よりも細くなるように、一体的に形成されている。
【００３８】
本実施形態の歯車によれば、ウェブ１４の肉厚Ｔ_１１がリム１２の肉厚Ｔ_１２に比べて薄く形成されるようにしたので、実際の射出成形においてキャビティー内の溶融材料は、ウェブ１４において図７（ｄ）に示すような従来のものと比べて熱が逃げ易くなって固化が速まり、また、リム１２とウェブ１４との接続部１２ａにおける樹脂の量が少なくなるため、リム１２は、図７（ｃ）に示すように、ウェブ１４との接続部１２ａと接続部１２ａから最も遠くはなれた端部１２ｂとにおける収縮差を極力抑えることができ、歯車の歯幅Ｗ_１方向に沿った径差が低減する。
【００３９】
また、ウェブ１４にはリブ１５を設けることで、ウェブ１４の肉厚を薄くしたことによるウェブ１４の強度低下を抑えることができる。さらに、リブ１５の幅Ｔ_１３を、ウェブ１４の肉厚Ｔ_１１よりも細く形成したので、リブ１５は、ウェブ１４及びリム１２に比べて固化が遅れることはなく、ウェブ１４との接続部及びリム１２との接続部における収縮度に悪影響を及ぼすことはない。
【００４０】
また、ウェブ２４の肉厚Ｔ_２１がリム１９の肉厚Ｔ_２２に比べて薄く形成されるようにしたので、実際の射出成形においてキャビティー内の溶融材料は、ウェブ２４において図７（ｄ）に示すような従来のものと比べて熱が逃げ易くなって固化が速まり、また、リム１９とウェブ２４との接続部１９ａにおける樹脂の量が少なくなるため、リム１９は、図７（ｃ）に示すように、ウェブ２４との接続部１９ａと接続部１９ａから最も遠くはなれた端部１９ｂとにおける収縮差を極力抑えることができ、歯車の歯幅Ｗ_２方向に沿った径差が低減する。
【００４１】
また、ウェブ２４にはリブ２５を設けることで、ウェブ２４の肉厚を薄くしたことによるウェブ２４の強度低下を抑えることができる。さらに、リブ２５の幅Ｔ_２３を、ウェブ２４の肉厚Ｔ_２１よりも細く形成したので、リブ２５はウェブ２４及びリム１９に比べて固化が遅れることはなく、ウェブ２４との接続部及びリム１９との接続部における収縮度に悪影響を及ぼすことはない。
その他の構成、作用および効果は、図１の実施形態の成形歯車とほぼ同様である。
なお、本実施形態のような歯車においても、図５の実施形態に示すような放射状のリブと環状リブを組み合わせたリブを用いてもよい。
【００４２】
その他、本発明による合成樹脂製の成形歯車のリムの外周面に形成される歯の種類は特に限定されず、例えば、平歯、はす歯であってもよい。
また、本発明による合成樹脂製の成形歯車の構成を、図７の実施形態で示したような複数段の歯車に適用する場合において、平歯の２段歯車に適用する場合は、図８に示すように、リブ１５，２５をそれぞれのウェブ１４，２４の両面に設けてもよい。勿論、リブ１５，２５をそれぞれのウェブ１４，２４のいずれか一方の面のみに設けてもよい。
また、はす歯の２段歯車に適用する場合は、要求される歯の精度を保つため、図９に示すように、リブ１５，２５をそれぞれのウェブ１４，２４において互いに反対側を向いた面に設けるのが好ましい。
【００４３】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、歯車の歯部の収縮差を低減させて、歯車の成形精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による合成樹脂製の成形歯車の一実施形態を示し、（ａ）は平面図、（ｂ）は（ａ）に示す歯車のＡ−Ａ断面図、（ｃ）は（ｂ）における歯車の変形状態を示す状態説明図である。
【図２】本発明による合成樹脂製の成形歯車の他の実施形態を示し、（ａ）は断面図、（ｂ）は（ａ）における歯車の変形状態を示す状態説明図ある。
【図３】本発明による合成樹脂製の成形歯車のさらに他の実施形態及び対応する従来例を示し、（ａ）は平面図、（ｂ）は（ａ）に示す歯車のＢ−Ｂ断面図、（ｃ）は（ｂ）における歯車の変形状態を示す状態説明図、（ｄ）は本実施形態に対応する従来例の歯車の変形状態を断面で示す状態説明図である。
【図４】本発明による合成樹脂製の成形歯車のさらに他の実施形態および対応する従来例を示し、（ａ）は本実施形態の歯車の平面図、（ｂ）は（ａ）に示す歯車のＣ−Ｃ断面図、（ｃ）は（ｂ）における歯車の変形状態を示す状態説明図、（ｄ）は本実施形態に対応する従来例の歯車の変形状態を断面で示す状態説明図である。
【図５】本発明による合成樹脂製の成形歯車のさらに他の実施形態および対応する従来例を示し、（ａ）は本実施形態の歯車の平面図、（ｂ）は（ａ）に示す歯車のＤ−Ｄ断面図、（ｃ）は（ｂ）における歯車の変形状態を示す状態説明図、（ｄ）は本実施形態に対応する従来例の歯車の変形状態を断面で示す状態説明図である。
【図６】本発明による合成樹脂製の成形歯車のさらに他の実施形態を示す断面図である。
【図７】本発明による合成樹脂製の成形歯車のさらに他の実施形態および対応する従来例を示し、（ａ）は本実施形態の歯車の平面図、（ｂ）は（ａ）に示す歯車のＥ−Ｅ断面図、（ｃ）は（ｂ）における歯車の変形状態を示す状態説明図、（ｄ）は本実施形態に対応する従来例の歯車の変形状態を断面で示す状態説明図である。
【図８】本発明による合成樹脂製の成形歯車のさらに他の実施形態を示す平歯の２段歯車の部分断面図である。
【図９】本発明による合成樹脂製の成形歯車のさらに他の実施形態を示すはすばの２段歯車の部分断面図である。
【図１０】合成樹脂製の成形歯車の一従来例を示し、（ａ）は平面図、（ｂ）は（ａ）に示す歯車のＦ−Ｆ断面図、（ｃ）は（ｂ）における歯車の変形状態を示す状態説明図である。
【符号の説明】
１１，１１’，１８歯部
１２，１２’，１９リム
１２ａ，１２’ａウェブとの接続部
１２ｂ，１２’ｂ端部
１３，１３’ ボス
１４，１４’ ウェブ
１５，１５’，２２，２３リブ
１６，２１環状リブ
１７リブ
２０環状部
Ｔ_１，Ｔ’_１，Ｔ_１１，Ｔ_２１ウェブの肉厚
Ｔ_２，Ｔ’_２，Ｔ_１２，Ｔ_２２リムの肉厚
Ｔ_３，Ｔ_１３，Ｔ_２３リブの幅
Ｔ_４，Ｔ’_４，Ｔ_１４，Ｔ_２４ウェブの肉厚とリブの幅との和
Ｗ_１，Ｗ_２歯幅[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a synthetic resin molded gear provided with a web on the inner peripheral side of a rim having a tooth portion on the outer peripheral side, and more specifically, improves the molding accuracy of the gear by adjusting the shrinkage difference of the synthetic resin. This invention relates to a molded gear made of synthetic resin.
[0002]
[Prior art and problems to be solved by the invention]
In general, a synthetic resin molded gear having teeth on the outer periphery has a large contraction effect of the synthetic resin when the tooth width is greater than a predetermined width, which increases the distortion of the molded gear. Therefore, in order to ensure the accuracy of the gear, the meat is cut out.
[0003]
A conventional example of this type of gear is shown in FIG. The cylindrical rim 12 is integrated with the plurality of tooth portions 11 on the outer peripheral surface. The boss 13 is arranged concentrically inside the rim 12. The web 14 is integrally connected to the inner peripheral portion of the rim 12 and the outer peripheral portion of the boss 13.
[0004]
In this type of gear, a gate provided with a predetermined number of molten materials such as synthetic resin, for example, concentrically on one surface of the web 14 (only one is indicated by a two-dot chain line in FIG. 10). To the mold (not shown) in which a cavity matching the shape of the gear is formed. The injected molten material initially flows radially around the gate position, but eventually flows toward the outer and inner diameters of the web 14 as a whole in the cavities of the teeth 11 and the rim 12. The inside of the cavity of the boss 13 is filled. Thereafter, the molten material is cooled and solidified, and then released from the mold, so that a synthetic resin-made gear as shown in FIGS. 10A and 10B is obtained.
[0005]
In such an injection molding process, it is known that a shrinkage action works more or less when the molten material is cooled and solidified, thereby affecting the formation of a predetermined gear shape. In general, the degree of shrinkage tends to increase as the thickness of the thicker part increases and the amount of the molten material filled increases than the part of the thinner and less filled material. It is in. In addition, when the thickness is the same, the smaller the contact area with the mold, the more difficult the heat escapes and the solidification tends to be delayed.
[0006]
Therefore, in this type of gear, the solidification of the molten material tends to be slower than the tooth part in the vicinity of the connection part with the web compared to the tooth part in the part away from the connection part with the web. There is a difference between the degree of contraction and the degree of contraction at the site away from the web, especially gears that cannot place the web in the center of the tooth width, gears with a large tooth width, etc. As the distance to the end portion increases, the distortion of the formed gear and the diameter difference within the tooth width of the gear tend to increase.
[0007]
For example, as shown in FIG. 10 (a), a gear in which a rim 12 having a cylindrical shape is designed so as to be integrated with a plurality of tooth portions 11 on the outer peripheral surface is a web 14 of the rim 12 in actual injection molding. In the vicinity of the connecting portion 12a, heat is less likely to escape in the axial direction than the end portion 12b away from the connecting portion 12a, and solidification is delayed, resulting in a large contracting action.
For this reason, as shown in FIG.10 (c), the connection part 12a will be largely curved inside the gear compared with the end part 12b.
[0008]
Therefore, the present applicant reduced the thickness of the web 14 connected to the rim to prevent solidification delay in the connection region with the web far from the end of the rim, and was provided on the outer peripheral side of the rim. The present invention has been completed by attempting to improve the gear forming accuracy by minimizing the difference in outer diameter by minimizing the strain applied to the teeth.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
A synthetic resin molded gear according to the present invention includes a rim integrated with a plurality of tooth portions on an outer peripheral surface, an annular portion disposed concentrically on the inner side of the rim, an inner peripheral portion of the rim, and the annular shape. A synthetic resin molded gear in which a web connected to an outer peripheral portion of a portion and a plurality of ribs radially provided on at least one surface of the web are integrally formed, and the thickness of the web is the rim The thickness of the rib is formed thinner than the thickness of the web, and the sum of the thickness of the web and the thickness of the rib is formed thinner than the thickness of the rim. It is characterized by.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
1A and 1B show an embodiment of a molded gear made of a synthetic resin according to the present invention, in which FIG. 1A is a plan view, FIG. 1B is a cross-sectional view of the gear shown in FIG. It is a state explanatory drawing which shows the deformation | transformation state of the gear in. For convenience of explanation, the deformed state is exaggerated.
[0011]
The synthetic resin molded gear of the present embodiment includes a rim 12 integrated with a plurality of tooth portions 11 on the outer peripheral surface, and a boss 13 as an annular portion of the present invention disposed concentrically inside the rim 12. The web 14 connected to the inner periphery of the rim 12 and the outer periphery of the boss 13 is integrally formed. Also, the web 14 is arranged is not biased position at the center of the tooth width W _1. With respect to these points, the configuration is the same as that of the conventional gear shown in FIG.
The molded gear of the present embodiment is different from the conventional gear in the following points.
[0012]
In the formed gear of this embodiment, the thickness T ₁ of the web 14 is formed thinner than the thickness T ₂ of the rim 12. In addition, a plurality of ribs 15 radially formed between the rim 12 and the boss 13 are integrally formed on one surface of the web 14 with both ends connected to the rim 12 and the boss 13. Has been.
[0013]
Although the rib 15 is formed as needed for reinforcement, the width T ₃ in the direction perpendicular to the longitudinal direction to form thinner than the thickness T ₁ of the web 14 preferably.
Moreover, in this embodiment, although the rib 15 was formed only in one side of the web 14, you may form the rib 15 in both surfaces of the web 14 as needed.
When the ribs 15 are formed on both surfaces of the web 14, it is preferable that the ribs 15 are alternately formed so that the ribs 15 do not overlap on one surface and the other surface of the web 14.
In forming the rib 15, it is preferable that the sum T _{4 of the} thickness of the rib 15 and the thickness of the web 14 be equal to or less than the thickness T ₂ of the rim 12.
[0014]
The molded gear of the present embodiment configured as described above is manufactured by the same method as the conventional molded gear described above. That is, a molten material such as synthetic resin is fed from a gate (only one is indicated by a two-dot chain line in FIG. 1) provided concentrically on one surface of the web 14 between the rim 12 and the boss 13. It is injected into a mold (not shown) in which a cavity matching the shape of the above is formed. The injected molten material initially flows radially around the gate position, but eventually the molten material fills the cavities of the teeth 11, rim 12 and boss 13 as a whole. Thereafter, the molten material is cooled and solidified, and then released from the mold, thereby obtaining a synthetic resin-made gear as shown in FIGS. 1 (a) and 1 (b).
[0015]
In this case, according to the molding wheel of the present embodiment. Thus the thickness T ₁ of the web 14 is formed thinner than the thickness T ₂ of the rim 12, melting in the cavity in the actual injection molding As for the material, the heat in the web 14 is easier to escape than the conventional one shown in FIG. 10 and the solidification is accelerated, and the amount of resin in the connecting portion 12a between the rim 12 and the web 14 is reduced. As shown in FIG. 1C, the rim 12 can suppress the difference in contraction between the connecting portion 12a with the web 14 and the end portion 12b farthest from the connecting portion 12a as much as possible, and the tooth width W _{1 of the} gear. The diameter difference along the direction is reduced.
[0016]
Further, by providing the web 14 with the ribs 15, it is possible to suppress a decrease in the strength of the web 14 due to a reduction in the thickness of the web 14. Furthermore, since the width T ₃ of the rib 15 is formed to be smaller than the wall thickness T ₁ of the web 14, the rib 15 is not delayed in setting compared to the web 14 and the rim 12, and the connecting portion with the web 14 and There is no adverse effect on the degree of contraction at the connection with the rim 12.
[0017]
Therefore, according to the molding wheel of the present embodiment, it is possible while maintaining the strength of the web, thereby reducing the diameter difference along the tooth width W ₁ direction of the gear, to improve the molding accuracy of the gear.
[0018]
The molded gear of the present embodiment is as shown in FIGS. 2 (a) and 2 (b) in addition to the gear as shown in FIG. 1 where the web is disposed at a position biased to one side in the tooth width direction. Even when applied to a large-diameter gear, the same effect as that of the formed gear of FIG. 1 can be obtained. In particular, since a gear having a large diameter requires strength of the web as compared with a gear having a small diameter, the gear of this embodiment in which ribs are formed so as not to adversely affect the degree of contraction is particularly effective.
In addition, the rib 15 may be provided on the surface of the web 14 on the opposite side of FIG. 1 (the lower side of the web 14). However, in order to suppress the adverse effects due to the shrinkage as much as possible, the rib 15 is formed on the web 14. It is preferably formed on the surface on the side where the gate is provided.
[0019]
FIG. 3 shows still another embodiment of a molded gear made of a synthetic resin according to the present invention and a corresponding conventional example, wherein (a) is a plan view of the gear of this embodiment, and (b) is a gear shown in (a). BB sectional drawing of this, (c) is state explanatory drawing which shows the deformation | transformation state of the gear in (b), (d) is state explanatory drawing which shows the deformation | transformation state of the gear of the prior art example corresponding to this embodiment in a cross section. is there.
[0020]
In the formed gear of the present embodiment, an annular rib 16 as an annular portion of the present invention is provided on a concentric circle of the boss 13, and the web 14 is connected to the inner peripheral portion of the rim 12, one end portion of the annular rib 16, and the boss 13. Further, a plurality of ribs 17 are connected to the outer peripheral portion, and one end of the web 14 is connected to the annular rib 16 and the boss 13 at both ends, and radially provided between the annular rib 16 and the boss 13. In this state, it is integrally molded.
[0021]
In the present embodiment, the web 14 is formed such that its wall thickness T ₁ is thinner than the wall thickness T ₂ of the rim 12.
Also, on one surface of the web 14, a plurality of ribs 15 radially provided between the rim 12 and the annular rib 16 with both ends connected to the rim 12 and the annular rib 16 are provided as described above. Similarly to the embodiment, the width T ₃ in the direction orthogonal to the longitudinal direction is integrally formed so as to be smaller than the wall thickness T ₁ of the web 14.
Other configurations are substantially the same as those of the formed gear of FIG.
In this embodiment, the same effect as that of the formed gear of the embodiment of FIG. 1 can be obtained.
[0022]
FIG. 4 shows still another embodiment of a molded gear made of a synthetic resin according to the present invention and a corresponding conventional example, in which (a) is a plan view of the gear of this embodiment, and (b) is a gear shown in (a). (C) is a state explanatory drawing which shows the deformation state of the gear in (b), (d) is a state explanatory drawing which shows the deformation state of the conventional gear corresponding to this embodiment in cross section. is there.
[0023]
The molded gear of this embodiment is a so-called multistage type in which a rim 19 integrated with a plurality of tooth portions 18 on the outer peripheral surface is provided separately from the rim 12 on the concentric circle of the boss 13 as an annular portion of the present invention. It is a gear. Also in the present embodiment, the ribs 17 are arranged radially between the rim 19 and the boss 13, and the web 14 is integrally formed with the inner periphery of the rim 12 and the outer periphery of the rim 19 being connected. ing.
[0024]
In the present embodiment, the web 14 is formed such that its wall thickness T ₁ is thinner than the wall thickness T ₂ of the rim 12.
Further, on the one surface of the web 14, a plurality of ribs 15 radially provided between the rim 12 and the rim 19 with both ends connected to the rim 12 and the rim 19 are provided in the above-described embodiment. Similarly, the width T ₃ in the direction orthogonal to the longitudinal direction is integrally formed so as to be smaller than the wall thickness T ₁ of the web 14.
Other configurations are substantially the same as those of the formed gear of FIG.
[0025]
In this embodiment, the same effect as that of the formed gear of the embodiment of FIG. 1 can be obtained.
In addition, the rib in the gear of each said embodiment is not limited to a thing like a form as FIGS. 1-4, You may use what combined the cyclic | annular rib.
[0026]
FIG. 5 shows still another embodiment of a molded gear made of a synthetic resin according to the present invention and a corresponding conventional example, in which (a) is a plan view of the gear of this embodiment, and (b) is a gear shown in (a). (C) is a state explanatory view showing the deformation state of the gear in (b), (d) is a state explanatory view showing the deformation state of the conventional gear corresponding to this embodiment in cross section. is there.
[0027]
The gear of this embodiment includes a rim 12 integrated with a plurality of tooth portions 11 on the outer peripheral surface, an annular portion 20 disposed concentrically inside the rim 12, and an inner peripheral portion and an annular portion 20 of the rim 12. The web 14 connected to the outer peripheral portion of is integrally formed.
The annular rib 21 is concentrically disposed between the rim 12 and the annular portion 20, and a plurality of ribs 22 are provided between the rim 12 and the annular rib 21 between the annular rib 21 and the annular portion 20. A plurality of ribs 23 are provided radially. The annular rib 20 and the ribs 22 and 23 are integrally formed on one surface of the web 14.
[0028]
The rib 22 has one end connected to the annular rib 21 and the other end connected to the rim 12. The rib 23 has one end connected to the annular rib 21 and the other end connected to the annular portion 20.
The wall thickness T ₁ of the web 14 is formed thinner than the wall thickness T ₂ of the rim 12. Further, the reinforcing ribs 22 and 23 have a width T ₃ that is thinner than the wall thickness T ₁ of the web 14.
[0029]
According to the gear of the present embodiment, the thickness T ₁ of the web 14 is formed to be thinner than the thickness T ₂ of the rim 12. Therefore, in the actual injection molding, the molten material in the cavity is the web. 14, the heat can escape more easily than the conventional one shown in FIG. 5 (d), the solidification is accelerated, and the amount of resin at the connecting portion 12 a between the rim 12 and the web 14 is reduced. 12, as shown in FIG. 5 (c), it is possible to suppress the differential shrinkage in the farthest end 12b from the connecting portion 12a and the connection portion 12a of the web 14 as much as possible, the tooth width W ₁ direction of the gear The diameter difference along is reduced.
[0030]
In addition, by providing the web 14 with the annular ribs 21 and the ribs 22 and 23, it is possible to suppress a decrease in the strength of the web 14 due to the thin thickness of the web 14. Further, since the width T ₃ of the ribs 22 and 23 is formed to be thinner than the wall thickness T ₁ of the web 14, the ribs 22 and 23 are not delayed in solidification compared to the web 14 and the rim 12, and The degree of contraction at the connection portion and the connection portion with the rim 12 is not adversely affected.
Other configurations, operations, and effects are substantially the same as those of the formed gear of the embodiment of FIG.
[0031]
In FIG. 5, the width T ₃ of each of the ribs 22 and 23 is formed thinner than the wall thickness T _{1 of the} web 14, but at least the width T _{3 of the} rib 22 is thinner than the wall thickness T ₁ of the web 14. If formed, the same effect can be obtained.
Further, the molding wheel of the present embodiment, by forming thinner than the thickness T ₁ of the width T ₃ of the web 14 of at least the rib 22 as described above, the boss 13 of FIG. 1 the annular portion 20, an annular Figure 3 Even if it is configured as a portion corresponding to either the rib 16 or the rim 19 of FIG. 4, the same effect as the molded gear of the embodiment of FIG. 1 can be obtained.
[0032]
In addition, the gears of the above-described embodiments can be applied to various types of gears such as, for example, a plurality of gears combined in opposite directions as shown in FIG.
FIG. 6 is a cross-sectional view showing still another embodiment of the synthetic resin molded gear according to the present invention.
[0033]
The formed gear of the present embodiment is composed of two coaxial gears having substantially the same configuration as that of the embodiment of FIG. 1 in the opposite directions, and the thicknesses T ₁ , T of the webs 14, 14 ′ in each gear. ' ₁ is formed thinner than the wall thicknesses T ₂ and T' ₂ of the rims 12 and 12 ', and both ends of the webs 14 and 14' are connected to the rim 12 and the boss 13 respectively. A plurality of ribs 15 and 15 'radially provided between the rim 12 and the boss 13 and between the rim 12' and the boss 13 'in a state of being connected to the rim 12' and the boss 13 ', respectively. but as with the previous embodiments, the longitudinal direction orthogonal to the width in the direction (not shown in FIG. 6) is to be thinner than the thickness T ₁ of the web 14, 14 'are integrally formed ing.
The effect similar to each said embodiment is acquired also in the shaping | molding gear of this embodiment.
[0034]
The molded gear made of synthetic resin according to the present invention can be applied to a gear having a configuration in which a gear body having a web is combined in multiple stages coaxially.
FIG. 7 shows still another embodiment of a molded gear made of a synthetic resin according to the present invention and a corresponding conventional example, wherein (a) is a plan view of the gear of this embodiment, and (b) is a gear shown in (a). EE sectional drawing of this, (c) is a state explanatory drawing which shows the deformation | transformation state of the gear in (b), (d) is a state explanatory drawing which shows the deformation | transformation state of the gear of the prior art example corresponding to this embodiment in a cross section. is there.
[0035]
In the molded gear of this embodiment, a rim 19 integrated with a plurality of tooth portions 18 on the outer peripheral surface is provided on the concentric circle of the boss 13 separately from the rim 12, and the inner peripheral portion of the rim 19 and the outer periphery of the boss 13 are provided. The web 24 is connected to the part, and the web 14 is integrally molded in a state where the web 14 is connected to the inner peripheral part of the rim 12 and the outer peripheral part of the rim 19.
[0036]
In the present embodiment, the web 14 is formed so that the wall thickness T ₁₁ is thinner than the wall thickness T ₁₂ of the rim 12.
Further, on the one surface of the web 14, a plurality of ribs 15 radially provided between the rim 12 and the rim 19 with both ends connected to the rim 12 and the rim 19 are provided in the above-described embodiment. similar to the width T ₁₃ in the direction perpendicular to the longitudinal direction such that thinner than the thickness T ₁₁ of the web 14, are integrally formed.
[0037]
In the present embodiment, the web 24 is formed so that the thickness T ₂₁ is thinner than the thickness T ₂₂ of the rim 19.
Further, on the one surface of the web 24, the plurality of ribs 25 provided radially between the rim 19 and the boss 13 with both ends connected to the rim 19 and the boss 13 are the above-described embodiments. similar to the width T ₂₃ in the direction perpendicular to the longitudinal direction such that thinner than the thickness T ₂₁ of the web 24, are integrally formed.
[0038]
According to the gear of the present embodiment. Thus the thickness T ₁₁ of the web 14 is formed thinner than the thickness T ₁₂ of the rim 12, molten material in the cavity in the actual injection molding, the web 14, the heat can escape more easily than the conventional one shown in FIG. 7 (d), the solidification is accelerated, and the amount of resin at the connection portion 12 a between the rim 12 and the web 14 is reduced. 12, as shown in FIG. 7 (c), it is possible to suppress the differential shrinkage in the farthest end 12b from the connecting portion 12a and the connection portion 12a of the web 14 as much as possible, the tooth width W ₁ direction of the gear The diameter difference along is reduced.
[0039]
Further, by providing the web 14 with the ribs 15, it is possible to suppress a decrease in the strength of the web 14 due to a reduction in the thickness of the web 14. Further, the width _{T 13} of the rib 15, since the thinner than the thickness _{T 11} of the web 14, the rib 15 is not be solidified as compared with the web 14 and the rim 12 is delayed, the connection portion of the web 14 and There is no adverse effect on the degree of contraction at the connection with the rim 12.
[0040]
Further, since as the thickness T ₂₁ of the web 24 is formed thinner than the thickness T ₂₂ of the rim 19, molten material in the cavity in the actual injection molding, the web 24 FIG 7 (d) As shown in FIG. 7 (c), the heat easily escapes and solidifies faster, and the amount of resin in the connecting portion 19a between the rim 19 and the web 24 is reduced. as shown in), it is possible to suppress the differential shrinkage in the farthest end 19b from the connecting portion 19a and the connection portion 19a of the web 24 as much as possible, the diameter difference is reduced along the tooth width W ₂ direction of the gear To do.
[0041]
Further, by providing the ribs 25 on the web 24, it is possible to suppress a decrease in strength of the web 24 due to the thin thickness of the web 24. Further, the width T ₂₃ of the rib 25, since the thinner than the thickness T ₂₁ of the web 24, the rib 25 is not to be solidified as compared with the web 24 and the rim 19 is delayed, the connecting portion and the rim of the web 24 19 does not adversely affect the degree of contraction at the connecting portion.
Other configurations, operations, and effects are substantially the same as those of the formed gear of the embodiment of FIG.
In the gear as in the present embodiment, a combination of radial ribs and annular ribs as shown in the embodiment of FIG. 5 may be used.
[0042]
In addition, the kind of tooth | gear formed in the outer peripheral surface of the rim | limb of the synthetic resin molded gears by this invention is not specifically limited, For example, a flat tooth and a helical tooth may be sufficient.
Further, in the case where the configuration of the synthetic resin molded gear according to the present invention is applied to a multi-stage gear as shown in the embodiment of FIG. As shown, ribs 15 and 25 may be provided on both sides of the respective webs 14 and 24. Of course, the ribs 15 and 25 may be provided only on one surface of each of the webs 14 and 24.
In addition, when applied to a two-stage gear having a helical tooth, in order to maintain the required tooth accuracy, the ribs 15 and 25 are directed to opposite sides in the respective webs 14 and 24 as shown in FIG. It is preferable to provide it on the surface.
[0043]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, it is possible to reduce the difference in contraction of the gear teeth and improve the gear forming accuracy.
[Brief description of the drawings]
1 shows an embodiment of a molded gear made of a synthetic resin according to the present invention, in which (a) is a plan view, (b) is a cross-sectional view taken along line AA of the gear shown in (a), and (c) is (b). It is a state explanatory drawing which shows the deformation | transformation state of the gear in ().
2A and 2B show another embodiment of a synthetic resin molded gear according to the present invention, in which FIG. 2A is a sectional view, and FIG. 2B is a state explanatory view showing a deformed state of the gear in FIG.
3A and 3B show still another embodiment of a synthetic resin molded gear according to the present invention and a corresponding conventional example, in which FIG. 3A is a plan view and FIG. 3B is a cross-sectional view of the gear shown in FIG. (C) is a state explanatory drawing which shows the deformation | transformation state of the gear in (b), (d) is a state explanatory drawing which shows the deformation | transformation state of the gear of the prior art example corresponding to this embodiment in a cross section.
4A and 4B show still another embodiment of a molded gear made of a synthetic resin according to the present invention and a corresponding conventional example, in which FIG. 4A is a plan view of the gear of this embodiment, and FIG. 4B is a gear shown in FIG. (C) is a state explanatory drawing which shows the deformation state of the gear in (b), (d) is a state explanatory drawing which shows the deformation state of the conventional gear corresponding to this embodiment in cross section. is there.
5A and 5B show still another embodiment of a molded gear made of a synthetic resin according to the present invention and a corresponding conventional example, in which FIG. 5A is a plan view of the gear of this embodiment, and FIG. 5B is a gear shown in FIG. (C) is a state explanatory view showing the deformation state of the gear in (b), (d) is a state explanatory view showing the deformation state of the conventional gear corresponding to this embodiment in cross section. is there.
FIG. 6 is a cross-sectional view showing still another embodiment of a synthetic resin molded gear according to the present invention.
7A and 7B show still another embodiment of a molded gear made of a synthetic resin according to the present invention and a corresponding conventional example, in which FIG. 7A is a plan view of the gear of this embodiment, and FIG. 7B is a gear shown in FIG. EE sectional drawing of this, (c) is a state explanatory drawing which shows the deformation | transformation state of the gear in (b), (d) is a state explanatory drawing which shows the deformation | transformation state of the gear of the prior art example corresponding to this embodiment in a cross section. is there.
FIG. 8 is a partial sectional view of a spur two-stage gear showing still another embodiment of a synthetic resin molded gear according to the present invention.
FIG. 9 is a partial cross-sectional view of a helical two-stage gear showing still another embodiment of a synthetic resin molded gear according to the present invention.
10A and 10B show a conventional example of a synthetic resin molded gear, in which FIG. 10A is a plan view, FIG. 10B is a cross-sectional view of the gear shown in FIG. 10A, and FIG. It is a state explanatory view showing the deformation state.
[Explanation of symbols]
11, 11 ', 18 Tooth parts 12, 12', 19 Rim 12a, 12'a Connection part 12b, 12'b End part 13, 13 'Boss 14, 14' Web 15, 15 ', 22, 23 ribs 16, 21 annular rib 17 rib 20 annular portion _{_{_{T 1, T '1, T}}} 11, T 21 the thickness of webs _{_{_{T 2, T' 2, T}}} 12, T 22 thickness of the rim _{_T 3,} _T _13, _T ₂₃ Rib width T ₄ , T ′ ₄ , T ₁₄ , T ₂₄ Sum of web thickness and rib width W ₁ , W ₂ tooth width

Claims

A rim integrated with a plurality of tooth portions on the outer peripheral surface, an annular portion disposed concentrically inside the rim, a web connected to the inner peripheral portion of the rim and the outer peripheral portion of the annular portion ; In a synthetic resin molded gear in which a plurality of ribs provided radially on at least one surface of the web are integrally molded,
The thickness of the web is formed thinner than the thickness of the rim, and the width of the rib is narrower than the thickness of the web. The sum of the thickness of the web and the thickness of the rib is the rim. A synthetic resin molded gear characterized in that it is formed thinner than the wall thickness of the synthetic resin.