JP3618211B2 - Method for producing hexagonal boron nitride sintered body - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高温下で使用しても反りの少ない六方晶窒化硼素焼結体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
六方晶窒化硼素焼結体は、高耐熱性、高熱伝導性、電気絶縁性、化学的安定性などに優れた特性を有していることから、電子・半導体分野の電気絶縁部品、放熱板、ブレークリング、セラミックス焼成用治具などに用いられている。
【0003】
従来のセラミックス焼成用治具は、多角盤、円盤、楕円盤等の板状体が使用され、その大きさは、最も長い対角線、直径又は長軸の長さLmmがせいぜい200mm程度のものであった。しかし、最近のセラミックス製品の大型化に伴い、その焼成用治具についても、例えば上記L値が300mm程度以上の大型品が必要となり、従来は複数の治具をネジ等により繋ぎ合わせて使用されていた。しかしながら、このような繋ぎ合わせ構造では、必然的に板厚を厚くしなければならないので熱容量が大きくなってエネルギー効率が低下し、また繋ぎ合わせ部の強度が弱いためにハンドリング時に破損するなどの問題があった。
【0004】
そこで、L値が300mm以上の大型一体物であって、その板厚の薄いものはエネルギー効率とハンドリング性の点で好都合となるが、そのような一体物の薄物は、セラミックス焼成時などの高温下の使用において反りが発生しやすくなる問題がある。
【0005】
一方、六方晶窒化硼素焼結体が上記優れた特性を示す理由は、その高純度にある。従来、高純度の六方晶窒化硼素焼結体を製造するには、例えば次の(1)〜(4)の方法等で製造された六方晶窒化硼素焼結体を(5)〜(6)の方法等で純化処理することである。しかしながら、このような方法では、十分高度に高純度化できないか、又は高純度化処理を行うのに多大な設備・労力・コストが必要であった。
【0006】
(1)非晶質窒化硼素粉のホットプレス法(特公昭49−31724号公報)。
(2)摩砕して結晶性を低下させた窒化硼素粉の常圧焼結法(特公平3−36781号公報、特公平6−17270号公報、特開平6−48839号公報)。
(3)助剤添加窒化硼素粉のホットプレス法(特公昭49−40124号公報)。
(4)助剤添加窒化硼素粉の常圧焼結法(特開平1−131065号公報、特開平1−31066号公報)。
(5)六方晶窒化硼素焼結体を減圧下などで高温加熱する方法(特開昭59−162179号公報、特開平4−65366号公報)。
(6)六方晶窒化硼素焼結体をアルコールや溶媒などで洗浄処理する方法(特開平6−256062号公報、特開平8−208339号公報)。
【0007】
すなわち、酸化硼素や添加した助剤成分の含まれた製品をその酸化硼素や助剤成分の融点以上の温度下で使用すると強度が激減したり、酸化硼素や助剤成分の一部が気化して製品にクラックが発生する等の悪影響を与える。そこで、六方晶窒化硼素焼結体の純化処理が必要となるが、(1)、(3)のホットプレス法によって取り込まれた酸化硼素や助剤成分は、上記純化方法では除去することは困難である。
【0008】
(2)の常圧焼結法では、ボールミルなどの摩砕によって、BN1−X OX やB2 O3 が多量に生成するが、このような原料粉を焼結すると、B2 O3 が気化して焼結体にクラックが発生したり、密度分布が不均一となって反りの発生しやすいものとなり、純化処理を行う以前の重大な問題がある。クラック等が生じないように昇温速度を遅くしたり焼結温度を1800℃程度に抑えて焼結すると、今度は多量のB2 O3 が残存し、(5)、(6)の純化処理によっても十分にそれを除去することはできない。更に重要なことは、焼結時に生じる窒化硼素粒子の粒成長は、結晶質の窒化硼素よりも非晶質の窒化硼素の方がかなり大きいので焼結体の変形が大きくなるということであり、例えば板形状の薄物焼結体を得ようとする場合には、反りが顕著に現れるということである。そのため、製品寸法よりも著しく大きな焼結体を用意する必要があり不都合となる。
【0009】
また、(4)の常圧焼結法では、添加される助剤成分は例えばアルカリ土類金属の硼酸塩等であり、これは一般に添加されるB2 O3 よりも高融点であるので高純度化に手間がかかり、また十分にそれを純化・除去することができない。
【0010】
更に、(5)、(6)の純化処理についても、焼結体を再度加熱処理するためにコストがかかるという問題がある。特に(5)の方法は、高温加熱によりB2 O3 を揮散・除去するために焼結体にクラックが生じやすく、肉厚品の場合は昇温速度を遅くし、処理に十分な時間をかけなければならない。減圧下で高温処理をするにしても、高価な設備が必要となる。(6)の方法では、(5)よりもコスト的に有利であるが、十分高度に純化することができない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、従来の六方晶窒化硼素焼結体の製造方法では、高温下の使用においても反りの発生しにくい、L値が300mm以上の大型品の薄物は、製造することができなかった。そのうえ、高純度化処理を行うのに多大な設備・労力・コストが必要であった。
【0012】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、その目的は、高温下の使用においても反りの発生しにくい、六方晶窒化硼素焼結体の大型薄物品を提供することである。特に、本発明は、従来のように、焼結体の再加熱処理による純化処理を行わなくても、反りの発生しにくい、高純度の六方晶窒化硼素焼結体の大型薄物品を提供することを目的とする。
【0013】
【発明が解決しようとする手段】
すなわち、本発明は、最も長い対角線、直径又は長軸の長さLmmが300以上で厚さTmmの焼結体であって、酸素含有量が0.5重量%以下、密度分布の変動係数が2%以下、曲げ強度が15MPa以上であり、しかも、温度1800℃の窒素雰囲気下で3時間放置した際に生じる反りの大きさをHmmとした時に、式HT/Lで計算される値が0.004以下である六方晶窒化硼素焼結体の製造方法であって、酸素含有量がX重量%(X=0.6〜1.5)、嵩密度が0.2g/cm 3 未満である六方晶窒化硼素粉末を肉厚Ymmの成形体に成形し、それを非酸化性雰囲気下、温度1000℃以上の昇温速度をZ℃/時として昇温を行い、温度2000℃以上、式XYZで計算される値を3000〜7000にして焼結することを特徴とする六方晶窒化硼素焼結体の製造方法である。この場合において、 式HT/Lで計算される値が0.001以下であることが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を更に詳しく説明する。
【0015】
本発明で製造される六方晶窒化硼素焼結体は、酸素含有量が0.5重量%以下、密度分布の変動係数が2%以下であり、かつ曲げ強度が15MPa以上である。酸素含有量が0.5重量%を越えるか、又は焼結体の密度分布が2%を越えると、1500℃以上の高温下の使用において反りが大きくなる。好ましい酸素含有量は0.2重量%以下であり、密度分布の変動係数は1%以下である。また、曲げ強度が15MPa未満では耐久性等の面で実用上問題が生じる。
【0016】
六方晶窒化硼素焼結体の酸素量は、例えば堀場製作所社製O/N同時分析計などを用いて測定することができる。また、密度分布の変動係数は、焼結体から数mm角のサンプルを複数個、好ましくは均等に9個以上切り出し、その重量と寸法からそれぞれの密度を算出し、その平均値と標準偏差を求め、平均値に対する標準偏差の百分率を算出することによって求めることができる。曲げ強度は、JIS R1601に準拠して測定される。
【0017】
また、本発明で製造される六方晶窒化硼素焼結体は、最も長い対角線、直径又は長軸の長さがLmmで厚さがTmmである多角盤、円盤、楕円盤等の焼結体であって、そのL値が300mm以上であり、しかも温度1800℃の窒素雰囲気下で3時間放置した際に生じる反りの大きさをHmmとした時に、HT/L値が0.004以下であることを特徴とする六方晶窒化硼素焼結体である。
【0018】
このような規定は、L値が300mm以上の大型一体物からなる六方晶窒化硼素焼結体の薄物を高温下で使用しても反りが著しく小さいものであることを意味している。すなわち、HT/L値が0.004を越える六方晶窒化硼素焼結体は、反りが大きいものであるか、又は板厚が厚過ぎてセラミックス焼成用治具としては不適切なものであることを意味している。
【0019】
本発明における好ましいHT/L値は0.001以下であり、特に酸素含有量が0.5重量%以下、密度分布の変動係数が2%以下、曲げ強度が15MPa以上、HT/L値が0.001以下である六方晶窒化硼素焼結体である。
【0020】
次に、本発明の六方晶窒化硼素焼結体の製造方法について説明する。
【0021】
本発明で用いられる六方晶窒化硼素粉末の酸素は、主にBN1−X OX の形で存在している。それ以外に粉末中に含まれる酸素源は、B2 O3 、H3 BO3 、更には六方晶窒化硼素粉末の製造の際に用いられるアルカリ土類金属の硼酸塩などであるが、これらは酸やメタノール等の処理によってほとんど除去することができる。従って、本発明で使用される六方晶窒化硼素粉末は、酸やメタノール等であらかじめ処理されていることが好ましい。酸素量は、例えば堀場製作所社製O/N同時分析計を用いて測定することができる。
【0022】
本発明で使用される六方晶窒化硼素粉末中に含まれる酸素量は、0.6〜1.5重量%好ましくは0.8〜1.2重量%である。酸素量が0.6重量%未満では、焼結不足となって強度低下する。逆に、酸素量が1.5重量%を越えると、焼結時の液相量が多くなって窒化硼素粒子の粒成長が大きくなり、焼結体の変形が生じやすくなったり、純度や密度が低下したり、更にはクラックが発生したりするようになる。
【0023】
また、本発明で使用される六方晶窒化硼素粉末は、結晶性があまり低くない方が好ましい。六方晶窒化硼素の結晶性の判断法としては、粉末X線回折による(002)面の回折線の半価幅で評価する方法、(100)面、(101)面及び(102)面の回折線のそれぞれの強度面積I100 、I101 、I102 を用い、(I100 +I101 )/I102 で表される黒鉛化指数で評価する方法を採用することができる。本発明において、非晶質の六方晶窒化硼素粉末とは、(002)面の回折線の半価幅による場合は0.4度を越えるものであり、また黒鉛化指数の場合は5を越えるものであると定義する。
【0024】
X線回折の具体的方法は、例えば理学電機社製X線回折装置JDX−3500を用い、「X線回折の手引き」(理学電機社)に示されているような一般的な条件、例えば幅0.1mmの受光スリットを使用し、0.02度のステップ幅、0.5秒/ステップの速度で測定することができる。本発明で用いられる六方晶窒化硼素粉末の結晶性は、半価幅で0.4度以下、特に0.3度以下が好ましく、また黒鉛化指数では5以下であることが好ましい。
【0025】
半価幅が0.4度を越えたり、黒鉛化指数が5を越えるような窒化硼素粉末であっては、焼結時の窒化硼素粒子の粒成長が著しくなり、焼結体が膨張して変形したり、焼結密度が低下するので好ましくはない。酸素量の調整は、例えば、非晶質の六方晶窒化硼素粉末は酸素量が多く、また結晶質の六方晶窒化硼素粉末のそれは少ないことを考慮して、両粉末を適宜混合することによって行うことができる。一般に、結晶質と非晶質の六方晶窒化硼素粉末を混合すると、その半価幅、黒鉛化指数は、両者の中間の値となる。
【0026】
結晶質と非晶質の六方晶窒化硼素粉末を混合する場合は、特に粉の粒度と混合方法に注意が必要である。両者の粒度差が大きく、配合量が著しく異なる場合などは、焼結体中の密度分布が増加する原因となるので、六方晶窒化硼素粉末としてはできるだけ均質な粉を用いることが望ましい。
【0027】
六方晶窒化硼素は、特有な鱗片形状を有しているために粒子が配向しやすく、焼結体中に配向状態の異なる部分が存在すると、微妙な色ムラとなる。このような色ムラ、すなわち六方晶窒化硼素粒子の配向ムラは、高温下で使用されると反りの生じる原因となるが、この原因は上記した六方晶窒化硼素粉末の酸素量や、焼結体の密度分布の変動による原因よりも小さい。
【0028】
色ムラは、集光灯を用いて目視で確認することができ、その大きさが数mm以上であると反りが大きくなる。色ムラは、六方晶窒化硼素粉末原料を成形する際に、その嵩密度が0.2g/cm3未満となるように解砕等によって調整することによって防ぐことができる。六方晶窒化硼素粉末は、結晶性が高く、充填性の良い粉末ほど静置しておいたり、僅かな振動を付与しただけで0.2g/cm3以上の嵩にしまりやすい。このような状態の粉末を用いて成形すると、成形体中に六方晶窒化硼素粒子の配向ムラが生じ、その形骸が焼結体に残り、反りが生じることとなる。
【0029】
六方晶窒化硼素粉末の成形方法は、金型プレス法、静水圧プレス法、押出し成形法、泥漿鋳込み成形法などの一般的な方法を採用することができる。また、これらを組合わせることもできる。これらの方法において、バインダー等を用いた場合は、焼結前にこれを取り除く必要がある。また、特に焼結体の密度を高めるために、0.5トン/cm3以上の静水圧プレス加えることが望ましい。
【0030】
本発明の特徴の一つは、1000℃から焼結温度までの温度域の昇温速度を規定したことである。すなわち、六方晶窒化硼素粉末の酸素量をX重量%とし、その粉末成形体の肉厚をYmmとした場合、その昇温速度Z℃/時は、XYZ値が3000〜7000の範囲となる速度である。このように限定した理由は、次のとおりである。
【0031】
本発明においては、六方晶窒化硼素の焼結を原料粉末中の酸素から生成されるB2 O3 液相中で行わせるものであるが、B2 O3 は融点が450℃、沸点が1800℃程度であって焼結中に揮散しやすいので、その液相が揮散しない内に焼結を進行させるためである。すなわち、XYZ値が3000以上とする理由は、成形体の肉厚が薄いと、六方晶窒化硼素粉末から生成したB2 O3 が揮発しやすくなり、焼結が十分に進行しなくなるからである。昇温速度は大きいほど好ましいが、XYZ値が7000を越えると、B2 O3 の揮散が急激となり、焼結体にクラックが入りやすくなる。特に、1500℃以上の温度域でこの昇温速度とすることが好ましい。
【0032】
XYZ値が3000〜7000の範囲にあっても、六方晶窒化硼素粉末の酸素量Xと成形体の肉厚Yがともに大きい場合には、1000℃から焼結温度までの温度域における昇温速度を100℃/時以上、特に150℃/時以上にすることが好ましい。
【0033】
1000℃未満の温度域での昇温速度は、いくらでも構わないが、工業的には速い方が有利である。
【0034】
焼結は、非酸化性雰囲気下、2000℃以上の温度で行われる。ここでいう非酸化性雰囲気とは、Arガス、Heガス、N2 ガス等の雰囲気であるが、工業的に安価なN2 ガスが好ましい。また、焼結温度が2000℃未満であると焼結体の純度が低下して好ましくない。焼結温度は高い方が好ましいが、実用的には2300℃程度までである。
【0035】
【実施例】
以下、本発明を、実施例をあげてさらに具体的に説明する。
【0036】
実施例及び比較例で使用した六方晶窒化硼素粉末の特性を表1に示す。結晶性の評価は、X線回折による(002)面からの回折パターンの半価幅を用いた。その具体的な測定方法は、理学電機社製X線回折装置JDX−3500を用い、幅0.1mmの受光スリットを使用し、0.02度のステップ幅、0.5秒/ステップの速度で測定した。また、酸素量は、堀場製作所社製「O/N同時分析計」を用いて測定した。
【0037】
【表1】
【0038】
実施例1〜5 比較例1〜4
表2に示す六方晶窒化硼素粉末を用い、金型成形(成形圧力=30kgf/cm2)とCIP成形(成形圧力=1.5トン/cm2)を行って420×230×30mmの成形体を作製し、それを表2に示す温度、雰囲気の常圧下で10時間焼結した。昇温速度は、1000℃までを400℃/時、その後は表2に示す速度とした。
【0039】
得られた焼結体について、変形量、密度、密度分布の変動係数、3点曲げ強度、酸素量及び反りを以下に従って測定し、それらの結果を表2に示した。
【0040】
(1)変形量は、420mmの焼結体長さに対し、反りが2mm以下のものを「小」、2〜5mmのものを「中」、それより大きいものを「大」とした。
(2)密度は、焼結体の各部より5mm角×3mmの板状試験片を均等に9個切り出し、その重量と寸法から各試験片の密度を求め、その平均値と密度分布の変動係数を算出した。
(3)酸素量は、焼結体の一部を乳鉢で粉砕し、六方晶窒化硼素粉末と同様に測定した。3点曲げ強度は、JIS R1601に準拠して測定した。
(4)反りは、同一条件で作製した焼結体から、400×200×5mmの板形状品を加工し、N2 雰囲気下1800℃で3時間加熱処理した際に生じた反りの大きさを測定した。この板状体においては、HT/L値が0.004以下であるためには、反りが0.35mm以下でなければならない。
【0041】
なお、実施例1〜5で用いた六方晶窒化硼素粉末の成形前の嵩密度は、いずれも0.15g/cm3 程度であった。また、比較例3のF粉末を用いた場合は、焼結体に多数のクラックが発生し、焼結体の評価ができなかった。
【0042】
【表2】
【0043】
実施例6
六方晶窒化硼素粉末として、表1に示すDを60重量%とEを40重量%秤量し、ヘンシェルミキサーで15分間混合したもの( 酸素含有量0.91重量%)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして焼結体を製造した。
【0044】
実施例7〜11 比較例5〜6
表3に示す六方晶窒化硼素粉末を用い、実施例1と同様に420×230mm角で表3に示す厚さの成形体を作製した。これをN2 ガス雰囲気下の常圧において、2150℃で8時間焼結した。焼結時の昇温速度は、1000℃までを400℃/時、その後は表3に示す速度とした。得られた焼結体について、実施例1と同様な評価を行い、その結果を表3に示した。
【0045】
【表3】
【0046】
実施例12
実施例1で用いた六方晶窒化硼素粉末Aを成形前に解砕し、嵩密度を約0.1g/cm3したものを用いたこと以外は、実施例1と同様にして焼結体を製造し反りを測定したところ、その大きさは0.02mm未満であった。
【0047】
比較例7
次に、実施例1で用いた六方晶窒化硼素粉末Aに振動を加えて嵩密度を約0.4g/cm3としたものを用いたこと以外は、実施例1と同様にして焼結体を製造したところ、反りの大きさは0.15mmであった。
【0048】
また、六方晶窒化硼素粉末Aを用い、その嵩密度を種々変えたこと以外は実施例1と同様にして焼結体を製造し色ムラを測定した。その結果、嵩密度が約0.1g/cm3の六方晶窒化硼素粉末を用いて製造された焼結体には全く色ムラが認められなかったが、嵩密度0.2〜0.3g/cm3の六方晶窒化硼素粉末を用いたものには若干の色ムラが認められ、更に嵩密度が約0.4g/cm3となると、十数mmの色ムラが明瞭に認められた。
【0050】
【発明の効果】
本発明の六方晶窒化硼素焼結体の製造方法によれば、従来のように、六方晶窒化硼素焼結体の再加熱処理による純化処理を行わなくても、反りの発生しにくい、高純度で、しかもL値が300mm以上である大型薄物の六方晶窒化硼素焼結体を製造することができる。 [0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for producing a hexagonal boron nitride sintered body that is less warped even when used at high temperatures.
[0002]
[Prior art]
Hexagonal boron nitride sintered body has excellent characteristics such as high heat resistance, high thermal conductivity, electrical insulation, chemical stability, etc. Used in break rings and ceramic firing jigs.
[0003]
A conventional ceramic firing jig uses a plate-like body such as a polygonal disk, a disk, or an elliptical disk, and the size thereof is such that the longest diagonal, diameter, or length Lmm of the long axis is about 200 mm at most. It was. However, with the recent increase in the size of ceramic products, for example, a large-sized product having an L value of about 300 mm or more is required for the firing jig. Conventionally, a plurality of jigs are connected by screws or the like. It was. However, in such a connection structure, the plate thickness must be increased inevitably, so the heat capacity increases, energy efficiency decreases, and the strength of the connection portion is weak, causing damage during handling. was there.
[0004]
Therefore, a large integrated object having an L value of 300 mm or more, which is thin in thickness, is advantageous in terms of energy efficiency and handling properties, but such an integrated object is a high temperature such as during ceramic firing. There is a problem that warpage tends to occur in the use below.
[0005]
On the other hand, the reason why the hexagonal boron nitride sintered body exhibits the above excellent characteristics is its high purity. Conventionally, in order to produce a high-purity hexagonal boron nitride sintered body, for example, hexagonal boron nitride sintered bodies produced by the following methods (1) to (4) are used (5) to (6). This is a purification process. However, with such a method, it has not been possible to achieve a sufficiently high degree of purification, or a large amount of equipment, labor, and cost were required to perform the purification process.
[0006]
(1) Hot pressing method of amorphous boron nitride powder (Japanese Patent Publication No. 49-31724).
(2) Atmospheric pressure sintering of boron nitride powder that has been ground to reduce crystallinity (Japanese Patent Publication Nos. 3-36781, 6-17270, and 6-48839).
(3) Hot press method of auxiliary added boron nitride powder (Japanese Patent Publication No. 49-40124).
(4) An atmospheric pressure sintering method of auxiliary additive-added boron nitride powder (Japanese Patent Laid-Open Nos. 1-131065 and 1-31066).
(5) A method of heating a hexagonal boron nitride sintered body at a high temperature under reduced pressure or the like (Japanese Patent Laid-Open Nos. 59-162179 and 4-65366).
(6) A method of cleaning a hexagonal boron nitride sintered body with an alcohol or a solvent (Japanese Patent Laid-Open Nos. 6-256062 and 8-208339).
[0007]
That is, if a product containing boron oxide or added auxiliary component is used at a temperature above the melting point of the boron oxide or auxiliary component, the strength is drastically reduced or a part of boron oxide or auxiliary component is vaporized. Adversely affects the product such as cracks. Therefore, it is necessary to purify the hexagonal boron nitride sintered body. However, it is difficult to remove boron oxide and auxiliary components incorporated by the hot pressing methods (1) and (3) by the above purification method. It is.
[0008]
In the atmospheric pressure sintering method of (2), a large amount of BN 1-X O X and B 2 O 3 are produced by grinding with a ball mill or the like, but when such raw material powder is sintered, B 2 O 3 As a result of vaporization, cracks are generated in the sintered body, or the density distribution is non-uniform, and warpage is likely to occur, which is a serious problem before the purification treatment. If the temperature rise rate is slowed to prevent cracks and the sintering temperature is suppressed to about 1800 ° C., a large amount of B 2 O 3 remains, and (5) and (6) are purified. Can not remove it enough. More importantly, the grain growth of the boron nitride particles that occur during sintering is much larger in amorphous boron nitride than in crystalline boron nitride, so the deformation of the sintered body increases. For example, when a plate-shaped thin sintered body is to be obtained, warpage appears remarkably. Therefore, it is necessary to prepare a sintered body significantly larger than the product size, which is inconvenient.
[0009]
In addition, in the atmospheric pressure sintering method of (4), the auxiliary component to be added is, for example, an alkaline earth metal borate and the like, which generally has a higher melting point than B 2 O 3 to be added. It takes time for purification, and it cannot be sufficiently purified or removed.
[0010]
Furthermore, the purification treatments (5) and (6) also have a problem that it takes a cost to heat-treat the sintered body again. In particular, in the method (5), since B 2 O 3 is volatilized and removed by high-temperature heating, cracks are easily generated in the sintered body. I have to hang it. Even if high temperature treatment is performed under reduced pressure, expensive equipment is required. The method (6) is more cost-effective than (5), but cannot be purified to a sufficiently high degree.
[0011]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, according to the conventional method for manufacturing a hexagonal boron nitride sintered body, a large-sized thin product having an L value of 300 mm or more, which does not easily warp even when used at high temperatures, cannot be manufactured. . In addition, a large amount of equipment, labor, and cost are required to perform the purification process.
[0012]
The present invention has been made in view of the above, and an object of the present invention is to provide a large-sized thin article of hexagonal boron nitride sintered body that hardly warps even when used at high temperatures. In particular, the present invention provides a large-sized thin article of a high-purity hexagonal boron nitride sintered body that is unlikely to warp without performing a purification treatment by reheating the sintered body as in the prior art. For the purpose.
[0013]
Means to be Solved by the Invention
That is, the present invention is a sintered body having a longest diagonal, diameter or major axis length Lmm of 300 or more and a thickness of Tmm, an oxygen content of 0.5% by weight or less, and a density distribution variation coefficient. 2% or less, the bending strength is 15 MPa or more, and the value calculated by the formula HT / L is 0 when the amount of warpage generated when left in a nitrogen atmosphere at 1800 ° C. for 3 hours is Hmm. A method for producing a hexagonal boron nitride sintered body having a size of 0.004 or less, wherein the oxygen content is X wt% (X = 0.6 to 1.5) and the bulk density is less than 0.2 g / cm 3. A hexagonal boron nitride powder is formed into a molded body having a thickness of Ymm and heated in a non-oxidizing atmosphere at a temperature rising rate of 1000 ° C. or higher at a rate of Z ° C./hour. It is characterized by sintering with the value calculated at 3000-7000. And a method for producing a hexagonal boron nitride sintered body. In this case, The value calculated by the formula HT / L is preferably 0.001 or less.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in more detail.
[0015]
The hexagonal boron nitride sintered body produced by the present invention has an oxygen content of 0.5% by weight or less, a coefficient of variation of density distribution of 2% or less, and a bending strength of 15 MPa or more. When the oxygen content exceeds 0.5% by weight or the density distribution of the sintered body exceeds 2%, warpage increases when used at a high temperature of 1500 ° C. or higher. The preferable oxygen content is 0.2% by weight or less, and the coefficient of variation of the density distribution is 1% or less. On the other hand, if the bending strength is less than 15 MPa, there is a practical problem in terms of durability.
[0016]
The amount of oxygen in the hexagonal boron nitride sintered body can be measured using, for example, an O / N simultaneous analyzer manufactured by Horiba, Ltd. In addition, the coefficient of variation of the density distribution is obtained by cutting out several, preferably 9 or more, samples of several mm square from the sintered body, calculating the density from the weight and dimensions, and calculating the average value and standard deviation. It can be obtained by calculating the percentage of the standard deviation with respect to the average value. The bending strength is measured according to JIS R1601.
[0017]
In addition, the hexagonal boron nitride sintered body produced by the present invention is a sintered body such as a polygonal disk, a disk, or an elliptical disk having the longest diagonal, diameter or major axis length of Lmm and thickness of Tmm. The L value is 300 mm or more, and the HT / L value is 0.004 or less, where Hmm is the amount of warpage that occurs when left in a nitrogen atmosphere at a temperature of 1800 ° C. for 3 hours. This is a hexagonal boron nitride sintered body.
[0018]
Such a regulation means that even when a hexagonal boron nitride sintered body made of a large-sized single body having an L value of 300 mm or more is used at a high temperature, the warp is remarkably small. That is, a hexagonal boron nitride sintered body having an HT / L value exceeding 0.004 has a large warp, or is too thick to be suitable as a ceramic firing jig. Means.
[0019]
A preferable HT / L value in the present invention is 0.001 or less, particularly an oxygen content of 0.5% by weight or less, a density distribution variation coefficient of 2% or less, a bending strength of 15 MPa or more, and an HT / L value of 0. A hexagonal boron nitride sintered body having a diameter of 0.001 or less.
[0020]
Next, a method for producing the hexagonal boron nitride sintered body of the present invention will be described.
[0021]
The oxygen in the hexagonal boron nitride powder used in the present invention exists mainly in the form of BN 1-X O X. Other oxygen sources contained in the powder are B 2 O 3 , H 3 BO 3 , and further, alkaline earth metal borates used in the production of hexagonal boron nitride powder. It can be almost removed by treatment with acid or methanol. Therefore, the hexagonal boron nitride powder used in the present invention is preferably pretreated with acid or methanol. The amount of oxygen can be measured using, for example, an O / N simultaneous analyzer manufactured by HORIBA, Ltd.
[0022]
The amount of oxygen contained in the hexagonal boron nitride powder used in the present invention is 0.6 to 1.5% by weight, preferably 0.8 to 1.2% by weight. If the oxygen amount is less than 0.6% by weight, the strength is lowered due to insufficient sintering. On the other hand, if the oxygen content exceeds 1.5% by weight, the amount of liquid phase during sintering increases and the boron nitride particles grow larger, making the sintered body more susceptible to deformation, purity and density. Decreases, and further cracks occur.
[0023]
The hexagonal boron nitride powder used in the present invention is preferably not so low in crystallinity. As a method for judging the crystallinity of hexagonal boron nitride, there are a method of evaluating by a half-value width of a diffraction line of (002) plane by powder X-ray diffraction, diffraction of (100) plane, (101) plane and (102) plane. A method of using the intensity areas I 100 , I 101 , and I 102 of the lines and evaluating with a graphitization index represented by (I 100 + I 101 ) / I 102 can be employed. In the present invention, the amorphous hexagonal boron nitride powder means a value exceeding 0.4 degrees in the case of the half width of the diffraction line on the (002) plane, and exceeding 5 in the case of the graphitization index. It is defined as a thing.
[0024]
A specific method of X-ray diffraction is, for example, using an X-ray diffractometer JDX-3500 manufactured by Rigaku Corporation. General conditions as shown in “Guide for X-ray diffraction” (Rigaku Corporation), for example, width Using a 0.1 mm light-receiving slit, measurement can be performed with a step width of 0.02 degrees and a speed of 0.5 seconds / step. The crystallinity of the hexagonal boron nitride powder used in the present invention is preferably 0.4 degrees or less, particularly 0.3 degrees or less in half width, and preferably 5 or less in graphitization index.
[0025]
In a boron nitride powder having a half width exceeding 0.4 degrees or a graphitization index exceeding 5, the grain growth of boron nitride particles during sintering becomes significant, and the sintered body expands. This is not preferable because it is deformed and the sintered density is lowered. The amount of oxygen is adjusted, for example, by appropriately mixing both powders in consideration of the fact that amorphous hexagonal boron nitride powder has a large amount of oxygen and that of crystalline hexagonal boron nitride powder is small. be able to. In general, when crystalline and amorphous hexagonal boron nitride powders are mixed, the half width and graphitization index are intermediate between the two.
[0026]
When mixing crystalline and amorphous hexagonal boron nitride powder, special attention should be paid to the particle size and mixing method of the powder. When the particle size difference between the two is large and the blending amount is remarkably different, the density distribution in the sintered body increases, so it is desirable to use a homogeneous powder as much as possible as the hexagonal boron nitride powder.
[0027]
Since hexagonal boron nitride has a unique scale shape, the particles are easily oriented, and if there are portions with different orientation states in the sintered body, fine color unevenness occurs. Such color unevenness, that is, uneven orientation of hexagonal boron nitride particles causes warping when used at a high temperature. This is caused by the amount of oxygen in the hexagonal boron nitride powder and the sintered body. It is smaller than the cause due to the fluctuation of density distribution.
[0028]
The color unevenness can be visually confirmed using a condensing lamp. When the size is several mm or more, the warp is increased. Color unevenness can be prevented by adjusting the hexagonal boron nitride powder raw material by crushing or the like so that the bulk density is less than 0.2 g / cm 3 . Hexagonal boron nitride powder has a higher crystallinity and a powder with better filling properties, and it tends to become bulky of 0.2 g / cm 3 or more even if it is allowed to stand still or a slight vibration is applied. When the powder in such a state is molded, the orientation unevenness of the hexagonal boron nitride particles is generated in the molded body, the shape remains in the sintered body, and warpage occurs.
[0029]
As a method for forming the hexagonal boron nitride powder, a general method such as a die pressing method, an isostatic pressing method, an extrusion forming method, or a slurry casting forming method can be employed. Moreover, these can also be combined. In these methods, when a binder or the like is used, it must be removed before sintering. In order to increase the density of the sintered body, it is desirable to apply a hydrostatic pressure press of 0.5 ton / cm 3 or more.
[0030]
One of the features of the present invention is that the temperature increase rate in the temperature range from 1000 ° C. to the sintering temperature is defined. That is, when the oxygen amount of the hexagonal boron nitride powder is X wt% and the thickness of the powder compact is Y mm, the rate of temperature rise is Z ° C./hour, and the rate at which the XYZ value is in the range of 3000 to 7000. It is. The reason for this limitation is as follows.
[0031]
In the present invention, hexagonal boron nitride is sintered in a B 2 O 3 liquid phase generated from oxygen in the raw material powder. B 2 O 3 has a melting point of 450 ° C. and a boiling point of 1800. This is because the temperature is about ° C. and is easily volatilized during the sintering, so that the liquid phase does not volatilize and the sintering proceeds. That is, the reason why the XYZ value is 3000 or more is that if the thickness of the molded body is thin, B 2 O 3 produced from hexagonal boron nitride powder is likely to volatilize and sintering does not proceed sufficiently. . The higher the rate of temperature rise, the better. However, when the XYZ value exceeds 7000, the volatilization of B 2 O 3 becomes abrupt and cracks are likely to occur in the sintered body. In particular, it is preferable to set the temperature increase rate in a temperature range of 1500 ° C. or higher.
[0032]
Even when the XYZ value is in the range of 3000 to 7000, if the oxygen amount X of the hexagonal boron nitride powder and the thickness Y of the compact are both large, the rate of temperature rise in the temperature range from 1000 ° C. to the sintering temperature Is preferably 100 ° C./hour or more, particularly 150 ° C./hour or more.
[0033]
The rate of temperature increase in the temperature range below 1000 ° C. is not limited, but industrially fast is advantageous.
[0034]
Sintering is performed at a temperature of 2000 ° C. or higher in a non-oxidizing atmosphere. The non-oxidizing atmosphere here is an atmosphere of Ar gas, He gas, N 2 gas or the like, but industrially inexpensive N 2 gas is preferable. Further, if the sintering temperature is less than 2000 ° C., the purity of the sintered body is undesirably lowered. A higher sintering temperature is preferred, but it is practically up to about 2300 ° C.
[0035]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described more specifically with reference to examples.
[0036]
Table 1 shows the characteristics of the hexagonal boron nitride powder used in the examples and comparative examples. For the evaluation of crystallinity, the half width of the diffraction pattern from the (002) plane by X-ray diffraction was used. The specific measurement method uses an X-ray diffractometer JDX-3500 manufactured by Rigaku Corporation, using a light receiving slit with a width of 0.1 mm, a step width of 0.02 degrees, and a speed of 0.5 seconds / step. It was measured. The amount of oxygen was measured using an “O / N simultaneous analyzer” manufactured by Horiba.
[0037]
[Table 1]
[0038]
Examples 1-5 Comparative Examples 1-4
Using a hexagonal boron nitride powder shown in Table 2, mold forming (molding pressure = 30 kgf / cm 2 ) and CIP molding (molding pressure = 1.5 ton / cm 2 ) to form a molded body of 420 × 230 × 30 mm Was sintered for 10 hours under the temperature and atmospheric pressure shown in Table 2. The rate of temperature increase was set to 400 ° C./hour up to 1000 ° C. and thereafter to the rate shown in Table 2.
[0039]
With respect to the obtained sintered body, the deformation amount, density, coefficient of variation of density distribution, three-point bending strength, oxygen amount and warpage were measured according to the following, and the results are shown in Table 2.
[0040]
(1) With respect to the length of the sintered body of 420 mm, the amount of deformation was “small” when the warp was 2 mm or less, “medium” when the warp was 2 to 5 mm, and “large” when larger.
(2) Density is obtained by equally cutting nine plate specimens of 5 mm square x 3 mm from each part of the sintered body, obtaining the density of each specimen from its weight and size, and calculating the mean value and the coefficient of variation of the density distribution. Was calculated.
(3) The amount of oxygen was measured in the same manner as the hexagonal boron nitride powder after pulverizing a part of the sintered body with a mortar. The three-point bending strength was measured according to JIS R1601.
(4) The warpage is the size of the warp produced when a 400 × 200 × 5 mm plate-shaped product is processed from a sintered body produced under the same conditions and heat-treated at 1800 ° C. for 3 hours in an N 2 atmosphere. It was measured. In this plate-like body, in order for the HT / L value to be 0.004 or less, the warpage must be 0.35 mm or less.
[0041]
The bulk density of the hexagonal boron nitride powder used in Examples 1 to 5 before molding was about 0.15 g / cm 3 . Moreover, when F powder of the comparative example 3 was used, many cracks generate | occur | produced in the sintered compact and the sintered compact was not able to be evaluated.
[0042]
[Table 2]
[0043]
Example 6
As the hexagonal boron nitride powder, except that 60 wt% D and 40 wt% E shown in Table 1 were weighed and mixed for 15 minutes with a Henschel mixer (oxygen content 0.91 wt%), A sintered body was produced in the same manner as in Example 1.
[0044]
Examples 7-11 Comparative Examples 5-6
Using the hexagonal boron nitride powder shown in Table 3, a molded body having a thickness of 420 × 230 mm square and a thickness shown in Table 3 was produced in the same manner as in Example 1. This was sintered at 2150 ° C. for 8 hours at normal pressure under N 2 gas atmosphere. The heating rate during sintering was up to 1000 ° C. at 400 ° C./hour, and thereafter, the speed shown in Table 3. The obtained sintered body was evaluated in the same manner as in Example 1, and the results are shown in Table 3.
[0045]
[Table 3]
[0046]
Example 12
A sintered body was obtained in the same manner as in Example 1 except that the hexagonal boron nitride powder A used in Example 1 was crushed before molding and a bulk density of about 0.1 g / cm 3 was used. When it manufactured and the curvature was measured, the magnitude | size was less than 0.02 mm.
[0047]
Comparative Example 7
Next, a sintered body was obtained in the same manner as in Example 1 except that the hexagonal boron nitride powder A used in Example 1 was vibrated to have a bulk density of about 0.4 g / cm 3. It was prepared and the size of the warp was 0.15mm.
[0048]
Further, a hexagonal boron nitride powder A was used and a sintered body was produced in the same manner as in Example 1 except that the bulk density thereof was variously changed, and the color unevenness was measured. As a result, no color unevenness was observed in the sintered body produced using the hexagonal boron nitride powder having a bulk density of about 0.1 g / cm 3 , but the bulk density was 0.2 to 0.3 g / Some color unevenness was observed in the one using cm 3 hexagonal boron nitride powder, and when the bulk density was about 0.4 g / cm 3 , color unevenness of several tens of millimeters was clearly recognized.
[0050]
【The invention's effect】
According to the method for manufacturing a hexagonal boron nitride sintered body of the present invention, as in the prior art, high purity, which is less likely to warp without performing purification treatment by reheating the hexagonal boron nitride sintered body. In addition, a large thin hexagonal boron nitride sintered body having an L value of 300 mm or more can be produced.
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