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JP3617471B2 - 自動車用ドアトリム - Google Patents

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JP3617471B2
JP3617471B2 JP2001135092A JP2001135092A JP3617471B2 JP 3617471 B2 JP3617471 B2 JP 3617471B2 JP 2001135092 A JP2001135092 A JP 2001135092A JP 2001135092 A JP2001135092 A JP 2001135092A JP 3617471 B2 JP3617471 B2 JP 3617471B2
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JP
Japan
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door
trim
door trim
rib
upper edge
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JP2001135092A
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英之 林
尚 今井
穂積 堤
陵之 浅野
幹浩 岡本
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Toyota Auto Body Co Ltd
Original Assignee
Toyota Auto Body Co Ltd
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Publication date
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車用ドアのドアトリム、特に、トリム上縁の車両前後方向端末部を、外周面に装飾テープを貼着したドアフレームの縦枠部に対向せしめたドアトリムに関する。
【0002】
【従来の技術】
図3に示すように、一般に自動車のドアは、ドア内板の室内面を合成樹脂板からなるドアトリム1で被覆している。ドアトリム1は、例えばタルクを混入したポリプロピレンの射出成形品で、トリムアッパ1aとトリムロア1bとで構成され、トリムアッパ1aはドア内板の上端部を被覆し、トリムアッパ1aの上縁10でドアの窓開口Wの下縁を形成している。また、ドアフレーム2は外周面にブラックアウト塗装の代わりに、例えばポリ塩化ビニルからなる黒色の装飾テープ3(図4)を貼着したものがある。
【0003】
図4および図5はそれぞれ、従来のトリムアッパ1aの上縁端末部(図3のY部)の斜視図および断面図を示す。トリムアッパ1aは車内側へ膨出する形状で、上縁10はほぼ水平面をなす。上縁10の車両前後方向の端末部11は、ドアフレーム2の縦枠部2aの下端の外周面21と若干の間隙(1mm〜2mm程度)をおいて対向せしめている。図4の4a,4bはガラスランである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、トリムアッパ1aは直射日光等により熱膨張しやすい。しかしながら従来構造では、トリムアッパ1aが熱膨張で車両前後方向に伸びて、図6に示すように、上縁10の端末部11がドアフレーム2の縦枠部2a外周面21に衝き当り、ドアフレーム2からの反力により端末部11が湾曲して浮き上がり(図6の破線)、装飾テープ3を擦り上げて、装飾テープ3に皺30が発生する。そして、膨張、収縮が繰り返されると端末部11は湾曲状に永久変形し、上縁10が収縮して端末部11がドアフレーム2の外周面21から離れても(図6の実線)、端末部11が浮き上がったままで、装飾テープ3表面の皺30も残る。これにより、ドアの窓開口Wの下縁と側縁との隅角の見栄えが悪くなる問題があった。そこで、トリムアッパ1aが熱膨張しても、上縁10の端末部11がドアフレーム2の外周面21に当たらないように、両者11,21間の間隙を広げることも考えられるが、間隙が目立ってやはり見栄えが良くない。
【0005】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、ドアトリムが熱膨張しても、ドアの窓開口の下縁隅角の見栄えを損なうことのない自動車用ドアトリムを実現することを課題としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
ドアフレームの外周面に装飾テープを貼着した自動車用ドアのドア本体の室内面を被覆する合成樹脂のドアトリムであって、ドアの窓開口の下縁に沿うドアトリム上縁の車両前後方向端末部を、上記ドアフレーム縦枠部に対向せしめた自動車用ドアトリムにおいて、上記ドアトリム上縁の車両前後方向端末部に、該端末部から断面ほぼL字形に屈曲して下方へ延びるリブを一体成形するとともに、上記リブの下端部の上記ドアフレーム縦枠部との対向面に、上記ドアトリムが熱膨張で車両前後方向に伸長したときに上記ドアフレーム縦枠部に圧接する突起を形成する(請求項1)。ドアトリムが熱膨張で車両前後方向に伸長すると、上縁端末部のリブの突起が外周面に装飾テープを貼着したドアフレーム縦枠部に圧接し、ドアフレームからの反力により上縁端末部のリブが弾性変形する。これにより上縁端末部のドアフレーム縦枠部への衝き当たりが防止される。突起の圧接によりドアフレーム外周面の装飾テープには皺が発生しても、皺はドアトリムの上縁端末部よりも下にできるので、皺は露見しない。
【0007】
上記リブは、ほぼ水平面をなすドアトリムの上縁の車幅方向の幅とほぼ同じ幅に形成し、上記突起は、上記リブの下縁に沿って断面ほぼ半円状に形成する(請求項2)。突起を断面ほぼ半円状としたので、ドアフレーム外周面への当りが柔らかく、突起が繰り返しドアフレーム縦枠部に当たっても装飾テープに皺が発生しにくい。
【0008】
【発明の実施の形態】
図3に示すように、自動車用ドアのドア内板には合成樹脂からなるドアトリム1が被覆してある。ドアトリム1は、トリムアッパ1aとトリムロア1bとに上下に2分割して成形した後、機械的に合体した構造で、クリップ等によりドア内板を覆うように取付けてある。トリムアッパ1aは上端10がドアの窓開口Wの下縁を構成している。トリムロア1bは大型の成形品で、ほぼ中央には室内側へ膨出するアームレスト部5を備え、アームレスト部5にはパワーウィンドウの操作スイッチ類6や、上部にドア開放のための操作レバー7が付設してある。また、ドアフレーム2は、外周面にポリ塩化ビニルからなる黒色の装飾テープ3(図1)を貼着してある。
【0009】
トリムアッパ1aは、ポリプロピレンにタルクを混合して射出成形した成形品で、タルクの混合率は20%程度である。トリムアッパ1aは板厚が約2.5mmで、表面(車室側の面)が車室側へ膨出し、上縁10は平坦で車両前後方向に延びる水平面としてある。
【0010】
図1に示すように、トリムアッパ1aの上縁10はその後端末部11がドアフレーム2の縦枠部2aの外周面21と間隙をおいて対向している。後端末部11には、その端縁から断面ほぼL字形に屈曲して下方へ突出するリブ12が一体に成形してある。リブ12は上縁10の水平面の車幅方向全幅にわたって形成してある。リブ12はドアフレーム2の縦枠部2aの外周面21とほぼ平行に延び、外周面21に対して約2mm程度の間隔をおいて対面している。リブ12の板厚は約2mmとしてあり、下方への突出長は約5mmとしてある。
【0011】
リブ12には、ドアフレーム2の外周面21に対向する対向面の下縁に沿ってリブ12の車幅方向全幅にわたり、外周面21側へ向かって突出する突起13が形成してある。突起13は断面半円状(蒲鉾状)に形成してあり、リブ12の上記対向面から頂部までの突出高さは0.5mm〜1mm程度に設定してあり、突起13と外周面21間にも若干の間隙がある。
【0012】
尚、トリムアッパ1aの上縁10を除く後縁14は、上縁10の後端末部11よりも後方へ張り出して、ドア内板を覆うように設けてあり、リブ12およびリブ12とドアフレーム2外周面21間の間隙を隠す。図1(a)の4a,4bはドアの窓開口Wのガラスランである。
【0013】
トリムアッパ1aは、ドア窓開口Wから射し込む直射日光等で熱膨張しやすく、熱膨張により車両前後方向に伸長する。トリムアッパ1aが伸長すると、図2に示すように、その上縁10の後端末部11は後方へ移動して、リブ12の突起13がドアフレーム2の縦枠部2aの外周面21に圧接する。これにより突起13には、ドアフレーム2からの反力が作用し、リブ12が弾性変形する。ドア内板に取付けられるドアトリム1は、車両前後方向にばらつきやすいが、後端末部11とドアフレーム2の外周面21との間には必ず突起13の突出高さ分の間隙が確保されるので、この間隙寸法の範囲内でトリムアッパ1aが熱膨張しても後端末部11はドアフレーム2の外周面21に当たらない。従って、後端末部11には従来のように浮き上がり変形が発生しない。
【0014】
尚、突起13の圧接によりドアフレーム2の外周面21の装飾テープ3に皺30が発生しても、皺30はトリムアッパ1aの上縁10の後端末部11よりも下方位置にできるので皺30は露見しない。ここで、リブ12の高さ寸法は、突起13の当接により生じる装飾テープ3の皺30が露見しない寸法に設定される。
【0015】
また、突起13は、リブ12の下縁に沿って断面半円状に形成したので局部的に圧接力が集中することがなく、トリムアッパ1aの膨張、収縮が繰り返され突起13が内周面21に繰り返し圧接しても装飾テープ3に傷付きは生じない。
【0016】
上述の実施形態ではトリムアッパの上縁の後端末部に本発明のリブおよび突起を形成したが、本発明は後端末部のみに限らず、前端末部がドアフレームの前部縦枠部外周面に対向する場合には前端末部にも適用できる。また、本発明は、ドアトリムがトリムアッパとトリムロアからなる分割構造のものに限らず、一体構造のドアトリムにも適用できる。
【0017】
【発明の効果】
本発明によれば、ドアフレームの外周面に装飾テープを貼着した自動車ドアにおいて、ドアトリムの熱膨張時に上縁端末部がこれと対向するドアフレーム縦枠部の外周面に衝き当たることが防止され、見栄えを損ねる装飾テープの皺の発生や、上縁端末部の変形を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動車用ドアトリムを示すもので、図1(A)はその要部(図3のY部)斜視図、図1(B)は図1(A)のIB−IB線に沿う断面図である。
【図2】本発明の自動車用ドアトリムを示すもので、トリムが熱膨張した状態の図1(B)に対応する断面図である。
【図3】自動車用ドアの斜視図である。
【図4】従来の自動車用ドアトリムの要部斜視図である。
【図5】従来の自動車用ドアトリムの図4のV−V線に沿う断面図である。
【図6】従来の自動車用ドアトリムの熱膨張後に収縮した状態の図5に対応する断面図である。
【符号の説明】
1 ドアトリム
1a トリムアッパ
1b トリムロア
10 上縁
11 端末部(後端末部)
12 リブ
13 突起
2 ドアフレーム
2a 縦枠部
21 外周面
3 装飾テープ
W ドアの窓開口

Claims (2)

  1. ドアフレームの外周面に装飾テープを貼着した自動車用ドアのドア本体の室内面を被覆する合成樹脂のドアトリムであって、ドアの窓開口の下縁に沿うドアトリム上縁の車両前後方向端末部を、上記ドアフレーム縦枠部に対向せしめた自動車用ドアトリムにおいて、
    上記ドアトリム上縁の車両前後方向端末部に、該端末部から断面ほぼL字形に屈曲して下方へ延びるリブを一体成形するとともに、
    上記リブの下端部の上記ドアフレーム縦枠部との対向面に、上記ドアトリムが熱膨張で車両前後方向に伸長したときに上記ドアフレーム縦枠部に圧接する突起を形成したことを特徴とする自動車用ドアトリム。
  2. 上記リブは、ほぼ水平面をなすドアトリムの上縁の車幅方向の幅とほぼ同じ幅に形成し、上記突起は、上記リブの下縁に沿って断面ほぼ半円状に形成した請求項1に記載の自動車用ドアトリム。
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