JP3611652B2

JP3611652B2 - Manufacturing method of coating powder

Info

Publication number: JP3611652B2
Application number: JP30508695A
Authority: JP
Inventors: 寿嗣鈴木; 善明知野
Original assignee: T Hasegawa Co Ltd
Current assignee: T Hasegawa Co Ltd
Priority date: 1995-10-30
Filing date: 1995-10-30
Publication date: 2005-01-19
Anticipated expiration: 2015-10-30
Also published as: JPH09125087A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種飲食品に広く利用することができる、例えば、香料、酸味料、ビタミン類、甘味料、調味料、機能性物質などのコーティング粉末の製造方法に関し、特に、油脂により被覆されたコーティング粉末の製造方法に関する。更に詳しくは、常温で固体状の芯物質に、融点４０℃以上の脂質粉状体を接触、付着させ、次いで融点４０℃以上の溶融油脂を添加して被覆することを特徴とするコーティング粉末の製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、一般に市販されている香料、酸味料、ビタミン類、甘味料、調味料、機能性物質などの粉末は、結晶状または粉末状のままバインダーを用いて造粒し顆粒状にしたもの、或いはデキストリンのごとき加工澱粉溶液またはアラビアガムのような天然ガムを賦形剤として噴霧乾燥法等により粉状にしたものが大部分である。しかしながら、これらの粉末を飲食品等に配合すると、時間の経過とともに該粉末に起因する吸湿、ケーキング、成分の揮散、成分変化、変色、退色、或いは他成分への悪影響などのトラブルを飲食品に与え、これが商品価値を著しく低下させるという欠点があった。
【０００３】
従来、これらの欠点を改善すべくいくつかの提案がなされている。例えば、油状香料を天然ガム類溶液または化工澱粉溶液とともに乳化し、これを噴霧乾燥して得た粉末香料を溶融した動植物硬化油または合成油脂と混和した後、これを噴霧粉末化して二重コーティング粉末香料を製造する方法（特公昭４５−１２６００号公報参照）、また、有機酸と動植物性硬化油の溶融混合物を噴霧冷却法により処理することにより被覆有機酸を製造する方法（特公昭４５−３２２１７号公報参照）、水溶性ビタミン類粉状体に、被覆剤として融点４０℃以上の脂質粉状体を接触させて、上記水溶性ビタミン類粉状体の全周囲表面に上記脂質粉状体を付着・被覆し、水溶性ビタミン類を芯物質として脂質が被覆された製剤を製造することを特徴とする水溶性ビタミン類被覆製剤の製造方法（特公平３−５８２６４号公報参照）、粒状もしくは粉末状の芯物質に、溶融状態にある脂質を噴霧または滴下して一次被覆膜を形成し、次いで融点４０℃以上の脂質粉状体を接触、衝突させることを特徴とする二重被覆粒子の製造方法（特開平７−８７９５０号公報参照）などが提案されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
これまで、上述したように、固体状の芯物質を油脂でコーティングすることに関しては色々検討され、上記提案により得られるコーティング粉末は、吸湿、添加した飲食品の他成分への影響などの点で或る程度の改善が見られるものの、均一にコーティングすることが難しく、吸湿性、成分の揮散、成分変化、変色、退色、或いは他成分への悪影響など、更には有効成分の持続性の点からは、依然として満足できるものではない。例えば、固体状の芯物質を脂質粉状体単独でコーティングする場合には、芯物質を均一にコーティングすることが難しい。また例えば、固体状の芯物質に先に溶融ワックスや液状油脂を滴下混合した場合、均一にコーティングされにくく、芯物質の量を増やすとダマになったり、容器壁に付着し、作業性が悪くなるなどの欠点がある。このため、更に改善されたコーティング粉末の開発が強く望まれている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記欠点を解決するために鋭意研究を行った。その結果、常温で固体状の芯物質に、融点４０℃以上の脂質粉状体を接触、付着させ、次いで融点４０℃以上の溶融油脂または該油脂に香味物質を溶解させた溶融油脂を添加して被覆することにより、芯物質粉末と脂質粉状体の隙間およびその表面を溶融油脂が被覆し、つまり脂質粉状体の付着を強固にし、かつ隙間を埋めて芯物質の露出を防止することができることを見いだし、上記提案の従来技術と比較して、芯物質を極めて均一にコーティングせしめることが可能となることを発見し本発明を完成した。
【０００６】
従って、本発明の目的は、吸湿性、成分の揮散、成分変化、変色、退色、或いは他成分への悪影響など、更には有効成分の持続性などが著しく改善され、従来の課題を一挙に解決しうるコーティング粉末の製造方法を提供することである。
【０００７】
かくして、本発明によれば、常温で結晶状又は粉末状などの固体状の芯物質に、融点４０℃以上の脂質粉状体を接触、付着させ、次いで、適宜香味物質を含有していてもよい融点４０℃以上の溶融油脂を添加して被覆することを特徴とするコーティング粉末の製造法が提供される。
【０００８】
以下、本発明について更に詳細に述べる。
【０００９】
本発明において使用しうる常温で固体状の芯物質としては、例えば、常温で結晶状または粉末状の形態をとりうる香料、酸味料、ビタミン類、甘味料、調味料、機能性物質などの固体状物を挙げることができる。以下、これらの芯物質についてさらに具体的に説明する。
【００１０】
常温で固体状の香料としては、例えば、メントール、ｄｌ−メントール、バニリン、エチルバニリン、桂皮酸、ピペロナール、ｄ−ボルネオール、マルトール、エチルマルトール、カンファー、チモール、アントラニル酸メチル、桂皮酸メチル、シンナミックアルコール、Ｎ−メチルアントラニル酸メチル、メチルβ−ナフチルケトンなどの常温で固体状の香料化合物；例えば、ビーフエキス、チキンエキス、ポークエキス、カニエキス、鰹節エキス、カキエキス、昆布エキス、タマネギエキス、ニンジンエキス等の野菜エキス、オレンジ果汁、レモン果汁等の果汁類の如き各種動植物エキス類及び／又は通常食品香料として使用される香料に、乳糖、デキストリン、澱粉、カゼイン等の賦形剤および水を添加し、混合・分散の後、例えば、噴霧乾燥法、真空乾燥法、流動層乾燥法その他任意の既知の乾燥法により乾燥して得られる粉末香料；食品香料として一般に使用される油性香料をアラビアガム、ショ糖脂肪酸エステル、レシチン、ポリグリセリン脂肪酸エステル、化工澱粉、キラヤサポニンなどの食品の製造に使用される乳化剤を用いて乳化後、乾燥して得られる粉末香料などの香料が挙げられる。これらの香料は単独で用いても、あるいは２種以上組み合わせて用いることもできる。
【００１１】
常温で固体状の酸味料としては、例えば、結晶クエン酸、無水クエン酸、酒石酸、フマル酸、ｄｌーリンゴ酸などの有機酸；これらの有機酸に予め乳糖、デキストリン、澱粉、アラビヤガム等の高分子賦形剤および水を添加し、溶解・混合した後、噴霧乾燥法、真空乾燥法、流動層乾燥法その他任意の既知の乾燥法により乾燥して得られる酸味料等が挙げられる。これらは用途等に応じて２種以上組み合わせて用いることもできる。
【００１２】
常温で固体状のビタミン類としては、例えば、ビタミンＢ_１、ビタミンＢ_２、ビタミンＢ_６、ビタミンＢ_１２、ビタミンＢ_１３、ビタミンＢ_１４、ビタミンＢ_１５、リポ酸、ニコチン酸、ニコチンアミド、パントテン酸、葉酸、パラアミノ安息香酸、ビオチン、コリン、イノシトール、ビタミンＬ、ビタミンＵ、ビタミンＣ、ビタミンＰなどの水溶性のビタミン類；これらのビタミン類に予め乳糖、デキストリン、澱粉、アラビヤガム等の高分子賦形剤および水を添加し、溶解・混合した後、噴霧乾燥法、真空乾燥法、流動層乾燥法その他任意の既知の乾燥法により乾燥して得られるビタミン類；例えば、ビタミンＡ、ビタミンＤ、ビタミンＥ、ビタミンＫなどの油溶性ビタミンを、アラビアガム、ショ糖脂肪酸エステル、レシチン、ポリグリセリン脂肪酸エステル、化工澱粉、キラヤサポニンなどの食品の製造に使用される乳化剤を用いて乳化後、乾燥して得られるビタミン類の粉末等を挙げることができる。また、上記のビタミン類のカルシウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩及びその他の金属塩、塩酸塩、硝酸塩等の酸塩、リン酸エステル、酢酸エステル、コハク酸エステル、マレイン酸エステル、グルタミン酸エステルなどの誘導体も使用できる。これらのビタミン類は単独でまたは２種以上組み合わせて使用することができる。
【００１３】
常温で固体状の甘味料としては、従来使用されている、各種糖類、配糖体などの水溶性甘味料、水溶性人工甘味料、ペプチド系甘味料、およびこれらの甘味料に予め乳糖、デキストリン、澱粉、アラビヤガム等の高分子物質の賦形剤および水を添加し、溶解・混合した後、噴霧乾燥法、真空乾燥法、流動層乾燥法その他任意の既知の乾燥法により乾燥して得られる甘味料などが挙げられる。これらは用途等に応じて２種以上組み合わせて用いることができる。
【００１４】
常温で固体状の調味料としては、例えば、グルタミン酸ナトリウム、核酸系調味料などの化学調味料；天然食品材料から抽出または分解して得られる天然調味料、およびこれらの調味料に賦形剤を添加して、任意の乾燥法により乾燥して得られる調味料などが挙げられる。これらの調味料は単独でまたは２種以上組み合わせて使用することができる。
【００１５】
常温で固体状の機能性物質としては、例えば、ＤＨＡ、ＥＰＡなどの魚油、リノール酸、γ−リノレン酸、α−リノレン酸、月見草油、ボラージ油、レシチン、オクタコサノール、γ−オリザノールなどの動植物油脂類などを、例えば、アラビアガム、ショ糖脂肪酸エステル、レシチン、ポリグリセリン脂肪酸エステル、化工澱粉、キラヤサポニンなどの食品の製造に使用される乳化剤を用いて乳化後、乾燥して得られる機能性を有する油脂類の粉末；ローズマリー、セージ、イチョウ葉、アロエなどの生薬の粉末、およびこれらの生薬の抽出物に賦形剤を添加して、任意の乾燥法により乾燥して得られる生薬粉末；キチン、キトサン、ローヤルゼリー、プロポリスなどの機能性を有する各種動植物エキス類の粉末などが挙げられる。これらの機能性物質は単独でまたは２種以上組み合わせて使用することができる。
【００１６】
常温で固体状のこれらの芯物質の粒子サイズは、特に制限されるものではないが、一般には、ＪＩＳ標準篩で１０メッシュ〜２００メッシュ、好ましくは、３０メッシュ〜１５０メッシュの範囲内を例示することができる。
【００１７】
本明細書においては、以上に述べた芯物質の単独又は２種以上の混合物を「芯物質粉末」と総称する。
【００１８】
また、本発明において適宜溶融油脂に含有させて用いうる香味物質は、使用上の特別な制約はなく、常温で固体状物あるいは液体状物のいずれの形態のものであっても利用することができる。固体状の香味物質としては、例えば、上述の芯物質となりうる常温で固体状の香料、酸味料、ビタミン類、甘味料、調味料、機能性物質などを挙げることができる。また、液体状の香味物質としては、例えば、従来から調合香料素材として知られているオレンジ油、レモン油、グレープフルーツ油、ハッカ油、シンナモン油などの精油類；コーヒーオイル、各種オレオレジン、各種香味油などの天然由来の香料；ｌ−メントール、メチルシンナメート、酢酸イソプロピルなどの合成香料などが挙げられる。これらの香味物質は単独でまたは２種以上組み合わせて使用することができる。
【００１９】
本発明において、上記芯物質粉末に接触、付着させるために使用される融点４０℃以上、好ましくは４０〜１００℃の脂質粉状体としては、例えば、硬化菜種油、硬化大豆油、硬化ゴマ油、硬化米油、硬化小麦胚芽油、硬化サフラワー油、硬化トウモロコシ油、硬化ヒマワリ油、硬化パーム油、硬化パーム核油、硬化ヤシ油、硬化綿実油、硬化落花生油、硬化ツバキ油などの植物油；牛脂、硬化牛脂、硬化鯨油、硬化魚油などの動物油；脂肪酸モノグリセリド、脂肪酸グリセリド、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、脂肪酸、脂肪酸塩、高級アルコール、ワックス、リン脂質、糖脂質、ステロール、炭化水素及びこれらの水添物、更に上記したものの任意の混合物等の脂質の粉末、特に好ましくは動植物硬化油の粉末を例示することができる。
【００２０】
これら脂質粉状体の粒径は、厳密に制限されるものではないが、通常約５ミクロン〜約３００ミクロン、好ましくは約１０ミクロン〜約１００ミクロンの範囲内にあることができる。
【００２１】
本発明において、前記芯物質粉末に前記の脂質粉状体を接触、付着させてコーティングした後に用いられる、融点４０℃以上、好ましくは４０〜１００℃の溶融油脂としては、前記の脂質粉状体について例示した如き油脂を挙げることができる。その際、溶融油脂としては脂質粉状体と同一の油脂を用いてもよいし、あるいは異種の油脂を用いても差し支えない。
【００２２】
以上に述べた芯物質粉末のコーティングは、それ自体既知の方法、例えば、ボールミル、自動乳鉢、高速ミキサー等を使用し、例えば、芯物質粉末を脂質粉状体と混合した後、あらかじめ加温溶融した上記の溶融油脂を添加し、芯物質粉末の表面全体に脂質粉状体を均一にコーティングせしめることにより行うことができる。該溶融油脂の加熱温度は融点以上であれば特に制限はない。例えば、約４０℃〜約１５０℃、好ましくは約６０℃〜約１００℃の温度が好適である。溶融油脂の添加方法は特に制限されるものではない。例えば、芯物質粉末と脂質粉状体との付着物に滴下しながら、混合する方法を例示することができる。また、コーティングの際、過度な熱や、物理的な力が加わったりすると、芯物質粉末が破壊されるとともに、生成した被膜が壊れ、芯物質粉末の表面全体に脂質粉状体を均一に付着することが難しくなるばかりか、表面に芯物質が漏出し、吸湿による固化、芯物質成分の劣化等の原因となるので、混合条件は芯物質粉末が破壊されない程度のものとする必要がある。
【００２３】
芯物質粉末に対する脂質粉状体及び溶融油脂の使用割合は厳密に制限されるものではなく、芯物質粉末の種類やコーティング粉末中の芯物質の溶出の速さ、強さ、持続時間等に応じて適宜変更できる。一般には、芯物質粉末１重量部に対し脂質粉状体と溶融油脂を合計で約０．０５重量部〜約２０重量部、好ましくは約０．１重量部〜約５重量部の範囲内で用いるのが好適である。
【００２４】
脂質粉状体と溶融油脂の使用比率は特に制限されるものではなく、芯物質粉末の種類やコーティング粉末中の芯物質の溶出の速さ、強さ、持続時間等に応じて適宜変更できる。一般には、脂質粉状体１重量部に対して溶融油脂を約０．０５重量部〜約１０重量部、好ましくは約０．１重量部〜約５重量部の範囲内で使用するのが好ましい。
【００２５】
以上に述べたとおり、常温で固体状の芯物質に融点４０℃以上の脂質粉状体を接触、付着させ、次いで融点４０℃以上の溶融油脂を添加して被覆することにより、本発明のコーティング粉末を製造することができる。更に、本発明の別の態様として、加熱して溶融させた油脂にあらかじめ香味物質を溶解または懸濁させて、芯物質粉末および脂質粉状体に添加することもできる。この香味物質は前記芯物質粉状体として用いられる香味物質と同一のものでもよいし、異種のものであってもよい。また、該溶融油脂に添加する香味物質は液体状または固体状のいずれの形態であってもよい。液体状油性の形態の場合は、そのまま該溶融油脂に溶解させることができ、また、固体状の場合は該溶融油脂に香味物質を懸濁させて添加することができる。また、該溶融油脂に添加する香味物質が水溶性である場合には、ショ糖脂肪酸エステル等の乳化剤を配合して、乳化後に添加することもできる。
【００２６】
しかして例えば、芯物質粉末に香料粉末を用い且つ溶融油脂に油性香料を添加して調製したコーティング香料粉末は、香味物質が比較的最初の段階から溶出し、更に、徐々に溶解放出することもできるため、即効性、持続性に優れた香味増強効果を有する。また、例えば、芯物質粉末にビタミン類粉末または酸味料粉末を用い且つ溶融油脂に香料を用いて調製したコーティング粉末は、芯物質のビタミン類および酸味料の香気、香味をマスキングする効果がある。
【００２７】
本発明の製造法の好ましい一実施態様に従えば、まず前記した如き芯物質粉末１重量部に対し、例えば、粉状体の硬化菜種油約０．１〜約５重量部を、ボールミル、自動乳鉢、高速ミキサー等を用いて付着させ、この付着物にあらかじめ融点以上に加温溶解した硬化菜種油又は菜種油１重量部に香料などの香味物質約０．０１重量部〜約１重量部配合した溶融油脂約０．１〜約５重量部を滴下しながら緊密に混合せしめ、芯物質粉末の表面を硬化菜種油で均一に被覆することにより、コーティング粉末を得ることができる。また、上記した如き工程を繰り返し行うことにより、さらに均一なコーティング粉末が得られる。
【００２８】
本発明のコーティング粉末のうち例えば、コーティング香料粉末、コーティング酸味料粉末およびコーティング甘味料粉末は、香気、香味、呈味の発現が持続的であるので、この点を生かし、本発明のコーティング処理を行っていない、香料粉末、酸味料粉末、甘味料粉末等と併用することにより、飲食した瞬間に香気、香味、呈味が口腔内に一杯に広がり、その後も引き続き持続性のある香気、香味、呈味が楽しめる香料、酸味料、甘味料等を提供することもできる。
【００２９】
かくして本発明のコーティング粉末を用いれば、例えば、アイスクリーム類、シャーベット類、アイスキャンディーのごとき冷菓類；缶コーヒー、果汁飲料、粉末飲料等の飲料類；和洋菓子類、ジャム類、チューインガム類、パン類、和風スープ類、洋風スープ類；各種インスタント食品類、各種スナック食品類、各種健康飲食品類などに適当量を添加することにより、加工および保存時に吸湿固化、成分の揮散、成分変化などが押さえられ、飲食時に長時間芯物質の効果が持続し、満足感を得ることのできる飲食品類を提供することができる。
【００３０】
次に、実施例を挙げて本発明の態様をさらに具体的に説明する。
【００３１】
【実施例】
参考例１
水１５０ｇにアラビアガム４０ｇおよびデキストリン４０ｇ（ＤＥ１２）を添加し、６０〜７０℃で溶解した後４０℃まで冷却した。これにペパーミントオイル２０ｇを添加し、Ｔ．Ｋ．ホモミキサー（特殊機化社製）を用い、３０〜４０℃に保ちながら８０００ｒｐｍにて１０分間撹拌することにより乳化を行う。得られた乳化液をニロ社製モービルマイナースプレードライヤーを用い、送風温度１５０℃、排風温度８０℃で噴霧乾燥し、ペパーミントパウダー９０ｇ（ペパーミントオイル含量２０％）を得た。
【００３２】
実施例１
参考例１で得られたペパーミントパウダー（平均粒径１００μ）７０ｇと硬化菜種油（平均粒径１０μ）１４ｇを自動乳鉢（ヤマト科学社製ラボミイルモデルＵＴ−２１）を用い、１５ｒｐｍにて１０分間混合し、そこへあらかじめペパーミントオイル２ｇを溶解した溶融硬化菜種油１６ｇを滴下しながら、さらに１５ｒｐｍにて２時間混合し、ペパーミント被覆粉末９５ｇ（本発明品１：ペパーミントオイル含量１６％）を得た。
【００３３】
比較例１
参考例１で得られたペパーミントパウダー（平均粒径１００μ）８０ｇと硬化菜種油（平均粒径１０μ）２０ｇを自動乳鉢（ヤマト科学社製ラボミイルモデルＵＴ−２１）を用い、１５ｒｐｍにて２時間混合し、ペパーミント被覆粉末９５ｇ（比較品１：ペパーミントオイル含量１６％）を得た。
【００３４】
比較例２
参考例１で得られたペパーミントパウダー（平均粒径１００μ）５０ｇを７０℃で加熱溶融した硬化菜種油５０ｇに加え、６０〜７０℃で均一に混合した後、常温に冷却し、固化させたものを粉砕し、４０メッシュパスのペパーミント被覆粉末９５ｇ（比較品２：ペパーミントオイル含量１０％）を得た。
【００３５】
比較例３
参考例１で得られたペパーミントパウダー（平均粒径１００μ）８０ｇを撹拌しながら、あらかじめ加熱溶融した硬化菜種油５ｇを噴霧被覆した後、さらに硬化菜種油（平均粒径１０μ）１５ｇを自動乳鉢（ヤマト科学社製ラボミイルモデルＵＴ−２１）を用い、１５ｒｐｍにて２時間混合し、ペパーミント被覆粉末９５ｇ（比較品３：ペパーミントオイル含量１６％）を得た。
【００３６】
実施例２
官能評価：
下記表１に示す配合処方によりペパーミント風味チューインガムを調製した。まず、１〜５の原料を混合し、これにペパーミントオイル、参考例１で得られたペパーミントパウダーおよび本発明品１または比較品１もしくは２さらに３を表１に示す量でそれぞれ添加混合し、常法にしたがって高剪断型ミキサーを用いて約５０℃で混和し、冷却後ローラーにより圧展成型し、１枚３ｇのチューインガムを調製した。
【００３７】

表１に示した配合処方に従い、ペパーミントオイルを添加した対照品、参考例１のペパーミントパウダー（Ａ）、本発明品１（Ｂ）、比較品１（Ｃ）、比較品２（Ｄ）および比較品３（Ｅ）を添加混合したチューインガムを調製し、専門パネラー１０人により評価した。その結果を表２に示す。
【００３８】

表２に示したように、本発明品１を添加したＢは溶出の速さ、強さ、持続性、香味のバランスが非常に優れていた。
【００３９】
実施例３
無水クエン酸粉末（標準篩８０メッシュ篩別品）７５ｇと硬化菜種油（平均粒径１０μｍ）１５ｇを奈良ミキサーグラニュレーター（奈良機械製作所製）を用いて５分間混合し、あらかじめ加温溶解した溶融硬化大豆油１０ｇを滴下しながら５分間処理し、コーティング無水クエン酸粉末９２ｇ（本発明品２：無水クエン酸含量７５重量％）を得た。
【００４０】
比較例４
無水クエン酸粉末（標準篩８０メッシュ篩別品）５０ｇを７０℃で加熱溶融した硬化菜種油５０ｇに加え、６０〜７０℃で均一に混合した後、常温に冷却し、固化させたものを粉砕し、３０メッシュパスの油脂混合無水クエン酸粉末９５ｇ（比較品４：無水クエン酸含量５０重量％）を得た。
【００４１】
比較例５
無水クエン酸粉末（標準篩８０メッシュ篩別品）７５ｇと硬化菜種油（平均粒径１０μｍ）２５ｇを奈良ミキサーグラニュレーター（奈良機械製作所製）を用いて５分間混合し、コーティング無水クエン酸粉末９２ｇ（比較品５：無水クエン酸含量７５重量％）を得た。
【００４２】
実施例４
官能評価：
グラニュー糖４００ｇに水１５０ｇを加え、１１０℃まで加熱して完全に溶解し、さらに水飴５５０ｇを加えて溶解した。これにレシチン１．５ｇおよびソルビタン脂肪酸エステル１．５ｇを植物硬化油８０ｇに溶解したものを添加し、撹拌混合後約１３０℃まで煮詰め、チューイングキャンディベースを調製した。これを約６０〜約７０℃に保温したニーダーに入れ、水２４ｇにゼラチン１６ｇを溶解したものを加え良く混捏し、結晶化を行わせしめる。さらに、ミルク香料４ｇ添加したものに実施例３で得られたコーティング無水クエン酸粉末１０ｇ（本発明品２）または比較例４で得られた油脂混合無水クエン酸粉末１５ｇ（比較品４）さらに比較例５で得られたコーティング無水クエン酸粉末１０ｇ（比較品５）をそれぞれ添加して、良く混捏する。冷却後、成型、切断し、チューイングキャンディーを調製した。対照品として実施例３で得られたコーティング無水クエン酸粉末１０ｇに代えて無水クエン酸粉末７．５ｇ（対照製品）添加し、コーティングクエン酸粉末を含まないチューイングキャンディーを調製し、専門パネラー１０人により評価した。その結果を表３に示す。
【００４３】

表３に示したように、本発明品２を添加したものは酸味の口中における発現の速さはやや遅くなる傾向がみられるが、酸味の持続性及び甘酸味のバランスがよく、チューイングガムキャンディーとしての総合評価は特に優れていた。
【００４４】
参考例２
水４００ｇに水飴１２００ｇ（ＤＥ４０）およびショ糖脂肪酸エステル２０ｇを添加溶解し、この液にカニフレーバー１００ｇを添加し、Ｔ．Ｋ．ホモミキサー（特殊機化社製）を用い、２５〜３０℃に保ちながら８０００ｒｐｍにて１０分間撹拌することにより乳化を行う。得られた乳化液をニロ社製モービルマイナースプレードライヤーを用い、送風温度１４０℃、排風温度７０℃で噴霧乾燥し、カニフレーバーパウダー９５０ｇを得た。
【００４５】
実施例５
参考例２で得られたカニフレーバーパウダー（平均粒径８０μ）３００ｇと硬化大豆油（平均粒径１０μ）１００ｇを奈良ミキサーグラニュレーター（株式会社奈良機械製作所製）を用いて５分間、そしてあらかじめ加温溶解した溶融硬化大豆油１００ｇを滴下しながら５分間処理し、カニフレーバー被覆粉末４５０ｇ（本発明品３）を得た。
【００４６】
比較例６
参考例２で得られたカニフレーバーパウダー（平均粒径８０μ）３００ｇを７０℃で加熱溶融させた硬化大豆油３００ｇに加え、均一に混合した後、常温に冷却し、固化させたものを粉砕し、４０メッシュパスのカニフレーバー被覆粉末５６５ｇ（比較品６）を得た。
【００４７】
比較例７
参考例２で得られたカニフレーバーパウダー（平均粒径８０μ）３００ｇを撹拌しながら、あらかじめ加熱溶融した硬化大豆油５０ｇを噴霧被覆した後、さらに硬化大豆油（平均粒径１０μ）１５０ｇを奈良ミキサーグラニュレーター（株式会社奈良機械製作所製）を用いて５分間混合し、カニフレーバー被覆粉末４５０ｇ（比較品７）を得た。
【００４８】
実施例６
官能評価：
魚肉すり身にフレーバーの含量が同じになるように本発明品３または比較品６、７をそれぞれ１％、１．２％、１％添加したものを、９５℃、５０分間蒸してカニ風味カマボコを調製した。参考例２で得られたカニフレーバーパウダーを０．６％添加したものを対照品として、専門パネラー１０人により評価した。その結果を表４に示す。
【００４９】

表４に示したように、本発明品３を添加したものは加熱時のフレーバーの揮散、成分変化が抑えられており、持続性および総合評価が非常に優れていた。
【００５０】
実施例７
核酸調味料粉末（標準篩６０メッシュ篩別品）１５０ｇと硬化牛脂油（平均粒径１０μｍ）５０ｇを奈良ミキサーグラニュレーター（奈良機械製作所製）を用いて、５分間混合した後、あらかじめ加熱溶融した精製ライスワックス５０ｇを滴下しながら５分間処理しコーティング核酸調味料粉末２２５ｇ（本発明品４：核酸調味料含量６０重量％）を得た。
【００５１】
比較例８
実施例７で使用した核酸調味料粉末１００ｇを、７０℃で加熱溶融した硬化牛脂油１００ｇに加え、７０℃で均一に混合した後、常温に冷却し、固化させ粉砕し、４０メッシュパスのコーティング核酸調味料粉末１８６ｇ（比較品８：核酸調味料含量５０重量％）を得た。
【００５２】
実施例８
官能評価
魚肉すり身に核酸調味料含量が同じになるように本発明品４または比較品８をそれぞれ１．０％、１．２％添加したものを、９５℃、５０分間蒸して蒲鉾を調製した。そのまま核酸調味料を０．６％添加したものを対照品として、専門パネラー１０人により評価した。その結果を表５に示す。
【００５３】

表５に示したように、本発明品４を添加したものは加熱時のコーティング粒子の安定性が保たれており、持続性および総合評価が非常に優れていた。
【００５４】
実施例９
ジベンゾイルチアミン（ビタミンＢ１誘導体）５０ｇと硬化ヤシ油（平均粒径１０μｍ）１５ｇを自動乳鉢（ヤマト科学社製ラボミイルモデルＵＴ−２１）を用い、１５ｒｐｍにて１０分間混合し、そこへあらかじめ加熱溶融した硬化ヤシ油１５ｇを滴下しながら、さらに１５ｒｐｍにて２時間混合し、コーティングジベンゾイルチアミン粉末７２ｇ（本発明品５：ジベンゾイルチアミン含量６２．５重量％）を得た。
【００５５】
比較例９
実施例９で使用したジベンゾイルチアミン１００ｇを、６０℃で加熱溶融した硬化ヤシ油１００ｇに加え、６０℃で均一に混合した後、常温に冷却し、固化させ粉砕し、４０メッシュパスのコーティングジベンゾイルチアミン１８８ｇ（比較品９：ジベンゾイルチアミン含量５０重量％）を得た。
【００５６】
実施例１０
官能評価
粉糖９９ｇとクエン酸０．５ｇにジベンゾイルチアミン含量が同じになるように本発明品５または比較品９をそれぞれ０．５％、０．６％添加したものに５％ゼラチン水溶液４ｇを加え顆粒状にしたものを４５℃、１時間乾燥し、打錠機で加圧しタブレットを調製した。ジベンゾイルチアミンを０．３％添加したものを対照品として、専門パネラー１０人により官能評価した。その結果、本発明品５は対照品、比較品９に比べ、ビタミンＢ１由来の苦みが良く抑えられ、非常に優れていた。
【００５７】
実施例１１
アセスルファム−Ｋ（標準篩８０メッシュ篩別品）２００ｇと硬化菜種油（平均粒径１０μｍ）３０ｇを奈良ミキサーグラニュレーター（奈良機械製作所製）を用い、５分間混合した後にあらかじめ加熱溶解した硬化ひまし油２０ｇを滴下しながらさらに５分間処理し、コーティングアセスルファム−Ｋ２３８ｇ（本発明品６：アセスルファム−Ｋ含量８０％）を得た。
【００５８】
比較例１０
実施例１１で使用したアセスルファム−Ｋ１００ｇを、６０℃で溶解した硬化菜種油１００ｇに加え、６０℃で均一に混合した後、常温に冷却、固化させ粉砕し、４０メッシュパスのコーティングアセスルファム−Ｋ１８８ｇ（比較品１０：アセスルファム−Ｋ含量５０重量％）を得た。
【００５９】
実施例１２
官能評価
実施例２の１〜５まで同じ配合のチューインガム組成物にアセスルファム−Ｋ含量が同じになるように本発明品６または比較品１０をそれぞれ０．５％、０．８％添加してチューインガムを調製した。アセスルファム−Ｋを０．４％添加したものを対照品として専門パネラー１０人により官能評価した。その結果を表６に示す。
【００６０】

表６に示したように、本発明品６は甘味の強さ、持続性が非常に優れており、コーティング皮膜が非常に強固であることが確認された。
【００６１】
参考例３
水１２０ｇに加工デンプン４０ｇ（ナショナルスターチ社製、商品名：カプスール）およびデキストリン２０ｇ（ＤＥ１２）を添加し、６０〜７０℃で溶解した後、４０℃まで冷却した。これにＤＨＡを２７％含有する精製魚油４０ｇを添加し、Ｔ．Ｋ．ホモミキサーを用い、３０〜４０℃に保ちながら８０００ｒｐｍにて１０分間撹拌して乳化した。この乳化液をスプレードライヤーを用い、送風温度１４０℃、排風温度７０℃で噴霧乾燥し、ＤＨＡパウダー９０ｇを得た。
【００６２】
実施例１３
参考例３で得られたＤＨＡパウダー（平均粒径１００μ）５０ｇと粉体状の硬化菜種油（平均粒径５０μ）３０ｇを高速撹拌装置を用いて５分間混合した後、溶融硬化菜種油（融点６５℃）１８ｇにミルクフレーバー２ｇを混合しものを８０℃に保ちながら滴下し、５分間処理しコーティングＤＨＡパウダー９５ｇを得た。得られたコーティングＤＨＡパウダーは室温に３カ月保存しても魚臭が認められず良好であった。
【００６３】
【発明の効果】
本発明によれば、加工および保存時に吸湿固化、成分の揮散、変化などが抑えられ、飲食時に長時間、芯物質の効果が持続し、満足感を得ることのできるコーティング粉末の製造方法が提供され、飲食品等、広い分野への用途が開けるなど極めて有用である。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention can be widely used for various foods and beverages, for example, a method for producing a coating powder such as a fragrance, a sour agent, a vitamin, a sweetener, a seasoning, a functional substance, etc. The present invention relates to a method for producing a coating powder. More specifically, the coating powder is characterized in that a lipid powder having a melting point of 40 ° C. or higher is brought into contact with and attached to a solid core substance at room temperature, and then a molten oil having a melting point of 40 ° C. or higher is added and coated. It relates to a manufacturing method.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, commercially available powders such as flavorings, acidulants, vitamins, sweeteners, seasonings, functional substances, etc. are granulated with a binder in the form of crystals or powders, or granulated, or Most of them are powdered by spray drying or the like using a processed starch solution such as dextrin or a natural gum such as gum arabic as an excipient. However, when these powders are blended with food and drink, etc., troubles such as moisture absorption, caking, volatilization of ingredients, component changes, discoloration, fading, or adverse effects on other ingredients over time will occur in food and drink. And this has the disadvantage of significantly reducing the commercial value.
[0003]
In the past, several proposals have been made to remedy these drawbacks. For example, an oily fragrance is emulsified with a natural gum solution or a modified starch solution, and the powdered fragrance obtained by spray drying is mixed with molten animal or vegetable hardened oil or synthetic oil, and then spray powdered to form a double coating. A method for producing a powdered fragrance (see Japanese Patent Publication No. 45-12600), and a method for producing a coated organic acid by treating a molten mixture of an organic acid and an animal and vegetable hardened oil by a spray cooling method (Japanese Patent Publication No. 45- No. 32217), a lipid powder having a melting point of 40 ° C. or more as a coating agent is brought into contact with the water-soluble vitamin powder, and the lipid powder is applied to the entire surface of the water-soluble vitamin powder. A method for producing a water-soluble vitamins-coated preparation characterized by producing a preparation coated with lipid using water-soluble vitamins as a core substance (Japanese Patent Publication No. 3-58264) )), Or a powdered core substance is sprayed or dripped with a lipid in a molten state to form a primary coating film, and then contacted and collided with a lipid powder having a melting point of 40 ° C. or higher. For example, a method for producing double-coated particles (see JP-A-7-87950) has been proposed.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
So far, as described above, various investigations have been made on coating a solid core substance with fats and oils, and the coating powder obtained by the above proposal is in terms of moisture absorption, influence on other ingredients of added food and drink, etc. Although some improvement is seen, it is difficult to uniformly coat, from the point of durability of active ingredients such as hygroscopicity, volatilization of components, component changes, discoloration, fading, adverse effects on other components, etc. Is still not satisfactory. For example, when a solid core material is coated with a lipid powder alone, it is difficult to uniformly coat the core material. In addition, for example, when molten wax or liquid oil is added dropwise to a solid core material first, it is difficult to coat uniformly, and if the amount of the core material is increased, it will become lumpy or adhere to the container wall, resulting in poor workability. There are disadvantages such as. For this reason, there is a strong demand for the development of an improved coating powder.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The present inventors have intensively studied to solve the above drawbacks. As a result, a lipid powder having a melting point of 40 ° C. or higher is brought into contact with and attached to a solid core substance at room temperature, and then a molten fat or oil having a melting point of 40 ° C. or higher or a molten fat or oil in which a flavor substance is dissolved is added. By covering the gap between the core substance powder and the lipid powder and the surface thereof, the molten oil covers the surface, that is, the adhesion of the lipid powder is strengthened and the gap is filled to prevent the core substance from being exposed. As a result, the present inventors have found that it is possible to coat the core material extremely uniformly as compared with the conventional technique proposed above.
[0006]
Accordingly, the object of the present invention is to significantly improve the hygroscopicity, volatilization of components, component changes, discoloration, fading, adverse effects on other components, and further the sustainability of active components, and solve the conventional problems all at once. It is to provide a method for producing a coating powder that can be produced.
[0007]
Thus, according to the present invention, a lipid powder having a melting point of 40 ° C. or higher is brought into contact with and attached to a solid core material such as a crystal or powder at room temperature, and then appropriately contains a flavor substance. Provided is a method for producing a coating powder, which comprises coating by adding a molten oil having a good melting point of 40 ° C. or higher.
[0008]
Hereinafter, the present invention will be described in more detail.
[0009]
Examples of the core substance that is solid at room temperature that can be used in the present invention include solids such as fragrances, acidulants, vitamins, sweeteners, seasonings, and functional substances that can take a crystalline or powder form at room temperature. Examples can be given. Hereinafter, these core materials will be described more specifically.
[0010]
Examples of fragrances that are solid at room temperature include menthol, dl-menthol, vanillin, ethyl vanillin, cinnamic acid, piperonal, d-borneol, maltol, ethyl maltol, camphor, thymol, methyl anthranilate, methyl cinnamate, cinnamic Perfume compounds that are solid at room temperature, such as alcohol, methyl N-methylanthranilate, methyl β-naphthyl ketone; for example, beef extract, chicken extract, pork extract, crab extract, bonito extract, oyster extract, kelp extract, onion extract, carrot extract, etc. Add various excipients such as lactose, dextrin, starch, casein and water to various animal and vegetable extracts such as vegetable extracts, orange juice, lemon juice, etc. After mixing and dispersing, for example Powdered fragrance obtained by drying by mist drying method, vacuum drying method, fluidized bed drying method or any other known drying method; oily fragrance generally used as food fragrance is gum arabic, sucrose fatty acid ester, lecithin, polyglycerin Examples include fragrances such as powdered fragrances obtained by emulsification using an emulsifier used in the production of foods such as fatty acid esters, modified starches, and quillaja saponins. These fragrances can be used alone or in combination of two or more.
[0011]
Examples of acidulants that are solid at room temperature include organic acids such as crystalline citric acid, anhydrous citric acid, tartaric acid, fumaric acid, and dl-malic acid; polymers such as lactose, dextrin, starch, and gum arabic in advance. Examples include acidulant obtained by adding an excipient and water, dissolving and mixing, and then drying by spray drying, vacuum drying, fluidized bed drying, or any other known drying method. These can be used in combination of two or more according to the application.
[0012]
Examples of vitamins that are solid at room temperature include vitamin B₁, Vitamin B₂, Vitamin B₆, Vitamin B₁₂, Vitamin B₁₃, Vitamin B₁₄, Vitamin B₁₅Water soluble vitamins such as lipoic acid, nicotinic acid, nicotinamide, pantothenic acid, folic acid, paraaminobenzoic acid, biotin, choline, inositol, vitamin L, vitamin U, vitamin C, vitamin P; It is obtained by adding polymer excipients such as lactose, dextrin, starch, arabic gum and water, dissolving and mixing, and then drying by spray drying, vacuum drying, fluidized bed drying or any other known drying method. For example, vitamin A, vitamin D, vitamin E, vitamin K and other oil-soluble vitamins for the production of foods such as gum arabic, sucrose fatty acid ester, lecithin, polyglycerin fatty acid ester, modified starch, quillaja saponin Examples include vitamin powders obtained by drying after emulsification using the emulsifier used. Kill. In addition, calcium salts, sodium salts, potassium salts and other metal salts of the above vitamins, acid salts such as hydrochloride and nitrate, derivatives such as phosphate ester, acetate ester, succinate ester, maleate ester and glutamate ester Can also be used. These vitamins can be used alone or in combination of two or more.
[0013]
As sweeteners that are solid at normal temperature, conventionally used water-soluble sweeteners such as various sugars and glycosides, water-soluble artificial sweeteners, peptide-based sweeteners, and lactose and dextrin in advance. , Starch, arabic gum and other high molecular weight excipients and water are added, dissolved and mixed, and then dried by spray drying, vacuum drying, fluidized bed drying or any other known drying method Examples include sweeteners. These can be used in combination of two or more according to the application.
[0014]
Examples of solid seasonings at room temperature include chemical seasonings such as sodium glutamate and nucleic acid seasonings; natural seasonings obtained by extraction or decomposition from natural food materials; and excipients in these seasonings The seasoning etc. which are added and dried by arbitrary drying methods are mentioned. These seasonings can be used alone or in combination of two or more.
[0015]
Examples of solid functional substances at room temperature include fish oils such as DHA and EPA, and animal and vegetable oils such as linoleic acid, γ-linolenic acid, α-linolenic acid, evening primrose oil, borage oil, lecithin, octacosanol, and γ-oryzanol. For example, gum arabic, sucrose fatty acid ester, lecithin, polyglycerol fatty acid ester, modified starch, emulsifier using emulsifiers used in the production of foods such as Kirayasaponin Powder of fats and oils having; herbal powder such as rosemary, sage, ginkgo biloba, aloe, and herbal medicine powder obtained by adding excipients to these herbal extracts and drying by any drying method; Examples thereof include powders of various animal and plant extracts having functionality such as chitin, chitosan, royal jelly, and propolis. These functional substances can be used alone or in combination of two or more.
[0016]
The particle size of these core materials that are solid at room temperature is not particularly limited, but generally, the particle size is typically 10 to 200 mesh, preferably 30 to 150 mesh with a JIS standard sieve. be able to.
[0017]
In the present specification, the above-mentioned core substance alone or a mixture of two or more kinds is collectively referred to as “core substance powder”.
[0018]
In the present invention, the flavor substance that can be used by being appropriately contained in the molten oil is not particularly restricted in use, and can be used in any form of solid or liquid at room temperature. it can. Examples of the solid flavor substance include a fragrance solid at room temperature, an acidulant, vitamins, a sweetener, a seasoning, and a functional substance that can be the core substance described above. Examples of liquid flavor substances include, for example, essential oils such as orange oil, lemon oil, grapefruit oil, mint oil, and cinnamon oil, which are conventionally known as blended flavor materials; coffee oil, various oleoresin, and various flavors. Naturally derived fragrances such as oil; and synthetic fragrances such as l-menthol, methyl cinnamate, and isopropyl acetate. These flavor substances can be used alone or in combination of two or more.
[0019]
In the present invention, as a lipid powder having a melting point of 40 ° C. or higher, preferably 40 to 100 ° C., used for contacting and adhering to the core material powder, for example, hardened rapeseed oil, hardened soybean oil, hardened sesame oil, hardened Vegetable oils such as rice oil, hardened wheat germ oil, hardened safflower oil, hardened corn oil, hardened sunflower oil, hardened palm oil, hardened palm kernel oil, hardened palm oil, hardened cottonseed oil, hardened peanut oil, hardened camellia oil; Animal oils such as hardened beef tallow, hardened whale oil, hardened fish oil; fatty acid monoglyceride, fatty acid glyceride, propylene glycol fatty acid ester, sucrose fatty acid ester, fatty acid, fatty acid salt, higher alcohol, wax, phospholipid, glycolipid, sterol, hydrocarbon and these Lipid powders, such as hydrogenated products of any of the above, and any mixtures of those mentioned above, particularly preferably of animal and vegetable hardened oils It can be exemplified end.
[0020]
The particle size of these lipid powders is not strictly limited, but can usually be in the range of about 5 microns to about 300 microns, preferably about 10 microns to about 100 microns.
[0021]
In the present invention, as the molten oil having a melting point of 40 ° C. or higher, preferably 40 to 100 ° C., used after coating the core substance powder by contacting and adhering the lipid powder, the lipid powder And the oils and fats as exemplified above. At that time, the same fat or oil as the lipid powder may be used as the molten fat or oil, or a different kind of fat or oil may be used.
[0022]
The core material powder coating described above is a method known per se, for example, using a ball mill, an automatic mortar, a high-speed mixer or the like. For example, the core material powder is mixed with the lipid powder and then heated and melted in advance. It can be performed by adding the above-mentioned molten fat and oil and uniformly coating the entire surface of the core substance powder with the lipid powder. If the heating temperature of this molten oil is more than melting | fusing point, there will be no restriction | limiting in particular. For example, a temperature of about 40 ° C. to about 150 ° C., preferably about 60 ° C. to about 100 ° C. is suitable. The method for adding molten oil is not particularly limited. For example, it is possible to exemplify a method of mixing while dropping on the adhered substance of the core substance powder and the lipid powder. In addition, if excessive heat or physical force is applied during coating, the core material powder is destroyed and the generated coating is broken, and the lipid powder is uniformly attached to the entire surface of the core material powder. It is difficult to do this, and the core material leaks to the surface, causing solidification due to moisture absorption, deterioration of the core material component, and the like. Therefore, the mixing conditions must be such that the core material powder is not destroyed.
[0023]
The ratio of lipid powder and molten oil to core material powder is not strictly limited, depending on the type of core material powder, the elution speed, strength, and duration of core material in the coating powder. Can be changed as appropriate. In general, the total amount of lipid powder and molten oil / fat is about 0.05 parts by weight to about 20 parts by weight, preferably about 0.1 parts by weight to about 5 parts by weight with respect to 1 part by weight of the core substance powder. It is preferable to use it.
[0024]
The ratio of the lipid powder and molten oil used is not particularly limited, and can be appropriately changed according to the type of the core material powder, the elution speed, strength, duration, etc. of the core material in the coating powder. In general, it is preferable to use molten oil in an amount of about 0.05 to about 10 parts by weight, preferably about 0.1 to about 5 parts by weight per 1 part by weight of the lipid powder. .
[0025]
As described above, a lipid powder having a melting point of 40 ° C. or higher is brought into contact with and adhered to a solid core substance at room temperature, and then a molten oil having a melting point of 40 ° C. or higher is added and coated. A powder can be produced. Furthermore, as another aspect of the present invention, a flavor substance can be dissolved or suspended in advance in fats and oils heated and melted and added to the core substance powder and the lipid powder. This flavor substance may be the same as or different from the flavor substance used as the core substance powder. Moreover, the flavor substance added to the molten oil may be either liquid or solid. In the case of a liquid oily form, it can be dissolved in the molten oil as it is, and in the case of a solid form, a flavor substance can be suspended in the molten oil and added. Moreover, when the flavor substance added to this molten oil is water-soluble, an emulsifier such as sucrose fatty acid ester can be blended and added after emulsification.
[0026]
Thus, for example, in a coating flavor powder prepared by using a flavor powder as a core material powder and adding an oily flavor to melted fats and oils, the flavor substance is eluted from the relatively first stage, and may be gradually dissolved and released. Therefore, it has a flavor enhancing effect excellent in immediate effect and sustainability. In addition, for example, a coating powder prepared by using vitamin powder or acidulant powder as the core substance powder and using a flavorant as the molten fat or oil has an effect of masking the aroma and flavor of the core substance vitamins and acidulant.
[0027]
According to a preferred embodiment of the production method of the present invention, for example, about 1 to about 5 parts by weight of hardened rapeseed oil in powder form is added to a ball mill, an automatic mortar, etc. , A high-speed mixer or the like, and a melted fat / oil containing about 0.01 part by weight to about 1 part by weight of a flavoring substance such as a fragrance in 1 part by weight of hardened rapeseed oil or rapeseed oil previously heated to a melting point or higher. A coating powder can be obtained by intimately mixing about 0.1 to about 5 parts by weight and uniformly coating the surface of the core material powder with a hardened rapeseed oil. Further, a more uniform coating powder can be obtained by repeating the above-described steps.
[0028]
Among the coating powders of the present invention, for example, the coating flavoring powder, the coating acidulant powder, and the coating sweetener powder have sustained expression of aroma, flavor, and taste. Therefore, taking advantage of this point, the coating treatment of the present invention is performed. By using in combination with fragrance powder, acidulant powder, sweetener powder, etc. that have not been performed, the aroma, flavor, and taste spread to the mouth at the moment of eating and drinking, and after that, persistent fragrance, flavor, It is also possible to provide flavorings, acidulants, sweeteners and the like that can be tasted.
[0029]
Thus, when the coating powder of the present invention is used, for example, ice creams, sherbets, iced confectionery such as ice candy; beverages such as canned coffee, fruit juice beverages, powdered beverages; Japanese and Western confectionery, jams, chewing gums, bread , Japanese-style soups, Western-style soups; by adding appropriate amounts to various types of instant foods, various snack foods, various health foods and drinks, etc., moisture absorption and solidification of ingredients, volatilization of ingredients, etc. can be suppressed during processing and storage In addition, the food and drink that can maintain the effect of the core substance for a long time during eating and drinking and can obtain satisfaction can be provided.
[0030]
Next, the embodiment of the present invention will be described more specifically with reference to examples.
[0031]
【Example】
Reference example 1
40 g of gum arabic and 40 g of dextrin (DE12) were added to 150 g of water, dissolved at 60 to 70 ° C, and then cooled to 40 ° C. To this was added 20 g of peppermint oil. K. Using a homomixer (manufactured by Tokushu Kika Co., Ltd.), emulsification is carried out by stirring at 8000 rpm for 10 minutes while maintaining at 30 to 40 ° C. The obtained emulsion was spray-dried using a mobile minor spray dryer manufactured by Niro Co., Ltd. at an air blowing temperature of 150 ° C. and an exhaust air temperature of 80 ° C. to obtain 90 g of peppermint powder (peppermint oil content 20%).
[0032]
Example 1
70 g of peppermint powder (average particle size 100 μ) obtained in Reference Example 1 and 14 g of hardened rapeseed oil (average particle size 10 μ) were used for 10 minutes at 15 rpm using an automatic mortar (Yamato Scientific Co., Ltd. Labomile model UT-21). While mixing, 16 g of melt-hardened rapeseed oil in which 2 g of peppermint oil was previously dissolved was added dropwise thereto, mixing was further performed at 15 rpm for 2 hours to obtain 95 g of peppermint-coated powder (Product 1: Peppermint oil content 16%).
[0033]
Comparative Example 1
80 g of peppermint powder (average particle size 100 μm) obtained in Reference Example 1 and 20 g of hardened rapeseed oil (average particle size 10 μm) were used for 2 hours at 15 rpm using an automatic mortar (Yamato Scientific Co., Ltd. Labomile model UT-21). By mixing, 95 g of peppermint-coated powder (Comparative product 1: peppermint oil content 16%) was obtained.
[0034]
Comparative Example 2
50 g of peppermint powder (average particle size 100 μm) obtained in Reference Example 1 was added to 50 g of hardened rapeseed oil heated and melted at 70 ° C., and uniformly mixed at 60 to 70 ° C., then cooled to room temperature and solidified. The mixture was pulverized to obtain 95 g of 40-mesh pass peppermint-coated powder (Comparative product 2: peppermint oil content 10%).
[0035]
Comparative Example 3
While stirring 80 g of the peppermint powder (average particle size 100 μm) obtained in Reference Example 1 while spray-coating 5 g of hardened rapeseed oil previously melted by heating, 15 g of hardened rapeseed oil (average particle size 10 μm) was further added to an automatic mortar (Yamato Science). Using a lab meil model UT-21), the mixture was mixed at 15 rpm for 2 hours to obtain 95 g of peppermint-coated powder (Comparative product 3: peppermint oil content 16%).
[0036]
Example 2
sensory evaluation:
Peppermint flavored chewing gum was prepared according to the formulation shown in Table 1 below. First, the raw materials 1 to 5 were mixed, and the peppermint oil, the peppermint powder obtained in Reference Example 1 and the product 1 of the present invention or the comparative product 1 or 2 and 3 were added and mixed in the amounts shown in Table 1, respectively. According to a conventional method, the mixture was mixed at about 50 ° C. using a high shear mixer, and after cooling, it was subjected to pressure molding with a roller to prepare 3 g of chewing gum.
[0037]

According to the formulation shown in Table 1, a control product added with peppermint oil, a peppermint powder (A) of Reference Example 1, a product 1 (B) of the present invention, a comparative product 1 (C), a comparative product 2 (D) and a comparison A chewing gum mixed with product 3 (E) was prepared and evaluated by 10 professional panelists. The results are shown in Table 2.
[0038]

As shown in Table 2, B to which the product 1 of the present invention was added had an excellent balance of elution speed, strength, sustainability and flavor.
[0039]
Example 3
75g of anhydrous citric acid powder (standard sieve 80 mesh sieve product) and 15g of hardened rapeseed oil (average particle size 10μm) are mixed for 5 minutes using a Nara mixer granulator (manufactured by Nara Machinery Co., Ltd.). Treatment was carried out for 5 minutes while dripping 10 g of soybean oil to obtain 92 g of coated anhydrous citric acid powder (product of the present invention: anhydrous citric acid content 75% by weight).
[0040]
Comparative Example 4
Add 50 g of anhydrous citric acid powder (standard sieve 80 mesh sieve product) to 50 g of hardened rapeseed oil heated and melted at 70 ° C., uniformly mix at 60 to 70 ° C., cool to room temperature, crush the solidified product , 30 g pass of oil / fat mixed citric anhydride powder 95 g (Comparative product 4: anhydrous citric acid content 50 wt%) was obtained.
[0041]
Comparative Example 5
75 g of anhydrous citric acid powder (standard sieve 80 mesh separate product) and 25 g of hardened rapeseed oil (average particle size 10 μm) were mixed for 5 minutes using a Nara mixer granulator (manufactured by Nara Machinery Co., Ltd.), and 92 g of coated anhydrous citric acid powder ( Comparative product 5: citric anhydride content 75% by weight) was obtained.
[0042]
Example 4
sensory evaluation:
150 g of water was added to 400 g of granulated sugar, heated to 110 ° C. to completely dissolve, and further 550 g of starch syrup was added to dissolve. A solution prepared by dissolving 1.5 g of lecithin and 1.5 g of sorbitan fatty acid ester in 80 g of hydrogenated vegetable oil was added to this, and the mixture was stirred and boiled to about 130 ° C. to prepare a chewing candy base. This is put in a kneader kept at a temperature of about 60 to about 70 ° C., a solution of 16 g of gelatin dissolved in 24 g of water is added and mixed well to cause crystallization. Furthermore, 10 g of the coated anhydrous citric acid powder obtained in Example 3 (Product 2 of the present invention) or 15 g of the oil / fat mixed anhydrous citric acid powder obtained in Comparative Example 4 (Comparative product 4) added to 4 g of milk flavor added Add 10 g of the coating anhydrous citric acid powder obtained in Example 5 (Comparative Product 5) and mix well. After cooling, it was molded and cut to prepare a chewing candy. As a control, 7.5 g of anhydrous citric acid powder (control product) was added in place of 10 g of the coated anhydrous citric acid powder obtained in Example 3 to prepare a chewing candy that does not contain the coated citric acid powder. It was evaluated by. The results are shown in Table 3.
[0043]

As shown in Table 3, with the addition of the product 2 of the present invention, the speed of expression in the mouth of the sour taste tends to be somewhat slow, but the balance of sourness sustainability and sweet and sour taste is good, and as a chewing gum candy The overall evaluation was particularly excellent.
[0044]
Reference example 2
In 400 g of water, 1200 g of varicella (DE40) and 20 g of sucrose fatty acid ester were added and dissolved, and 100 g of crab flavor was added to this solution. K. Using a homomixer (manufactured by Tokushu Kika Co., Ltd.), emulsification is carried out by stirring for 10 minutes at 8000 rpm while maintaining the temperature at 25-30 ° C. The obtained emulsion was spray-dried using a mobile minor spray dryer manufactured by Niro Co., Ltd. at an air blowing temperature of 140 ° C. and an exhaust air temperature of 70 ° C. to obtain 950 g of crab flavor powder.
[0045]
Example 5
300 g of crab flavor powder (average particle size 80 μ) obtained in Reference Example 2 and 100 g of hardened soybean oil (average particle size 10 μ) were added for 5 minutes using a Nara mixer granulator (manufactured by Nara Machinery Co., Ltd.) and in advance. It was treated for 5 minutes while dripping 100 g of melt-hardened soybean oil dissolved in warm to obtain 450 g of crab flavor-coated powder (Product 3 of the present invention).
[0046]
Comparative Example 6
300 g of crab flavor powder (average particle size 80 μm) obtained in Reference Example 2 was added to 300 g of hardened soybean oil heated and melted at 70 ° C., mixed uniformly, cooled to room temperature, and solidified. , 565 g of crab flavor-coated powder having a 40 mesh pass (Comparative product 6) was obtained.
[0047]
Comparative Example 7
While stirring 300 g of crab flavor powder (average particle size 80 μm) obtained in Reference Example 2 and spray-coating 50 g of cured soybean oil heated and melted in advance, 150 g of cured soybean oil (average particle size 10 μm) was further added to the Nara mixer. The mixture was mixed for 5 minutes using a granulator (manufactured by Nara Machinery Co., Ltd.) to obtain 450 g of crab flavor-coated powder (Comparative product 7).
[0048]
Example 6
sensory evaluation:
Scrambled crab-flavored sea cucumber with steamed fish meat, steamed with 95% at 50 ° C for 1%, 1.2% and 1% of the product 3 of the present invention or comparative products 6 and 7 so that the flavor content is the same. Prepared. The crab flavor powder obtained in Reference Example 2 with 0.6% added was used as a control and evaluated by 10 professional panelists. The results are shown in Table 4.
[0049]

As shown in Table 4, the addition of the product 3 of the present invention suppressed the volatilization of the flavor and the component change during heating, and the durability and comprehensive evaluation were very excellent.
[0050]
Example 7
150 g of nucleic acid seasoning powder (standard sieve 60 mesh sieve product) and 50 g of hardened beef tallow oil (average particle size 10 μm) were mixed for 5 minutes using a Nara mixer granulator (manufactured by Nara Machinery Co., Ltd.) and then heated and melted in advance. It treated for 5 minutes, dripping 50g of refined rice wax, and obtained 225g of coating nucleic acid seasoning powders (this product 4: nucleic acid seasoning content 60 weight%).
[0051]
Comparative Example 8
100 g of the nucleic acid seasoning powder used in Example 7 is added to 100 g of hardened beef tallow oil heated and melted at 70 ° C., mixed uniformly at 70 ° C., cooled to room temperature, solidified and pulverized, and coated with 40 mesh pass 186 g of nucleic acid seasoning powder (Comparative product 8: Nucleic acid seasoning content 50% by weight) was obtained.
[0052]
Example 8
sensory evaluation
A fish paste prepared by adding 1.0% and 1.2% of the product 4 of the present invention or the comparative product 8 so that the content of the nucleic acid seasoning is the same as the surimi of fish meat was prepared by steaming at 95 ° C. for 50 minutes. As a control product, 0.6% nucleic acid seasoning was added as it was and evaluated by 10 professional panelists. The results are shown in Table 5.
[0053]

As shown in Table 5, when the product 4 of the present invention was added, the stability of the coating particles during heating was maintained, and the sustainability and comprehensive evaluation were very excellent.
[0054]
Example 9
50 g of dibenzoylthiamine (vitamin B1 derivative) and 15 g of hardened coconut oil (average particle size 10 μm) were mixed for 10 minutes at 15 rpm using an automatic mortar (Yamato Scientific Co., Ltd. Labomile model UT-21) While dropping 15 g of the heated and melted hardened coconut oil, the mixture was further mixed at 15 rpm for 2 hours to obtain 72 g of coated dibenzoylthiamine powder (present product 5: dibenzoylthiamine content 62.5% by weight).
[0055]
Comparative Example 9
100 g of dibenzoylthiamine used in Example 9 was added to 100 g of hardened coconut oil heated and melted at 60 ° C., uniformly mixed at 60 ° C., cooled to room temperature, solidified, pulverized, and coated with 40 mesh pass. 188 g of benzoylthiamine (Comparative product 9: dibenzoylthiamine content 50% by weight) was obtained.
[0056]
Example 10
sensory evaluation
Add 4 g of 5% gelatin aqueous solution to 99 g of powdered sugar and 0.5 g of citric acid to which 0.5% and 0.6% of the inventive product 5 or comparative product 9 is added so that the dibenzoylthiamine content is the same. The granules were dried at 45 ° C. for 1 hour and pressed with a tableting machine to prepare tablets. Sensory evaluation was conducted by 10 expert panelists using 0.3% of dibenzoylthiamine as a control. As a result, the bitterness derived from vitamin B1 was well suppressed and the product 5 of the present invention was very excellent compared to the control product and comparative product 9.
[0057]
Example 11
200 g of acesulfame-K (standard sieve 80 mesh sieve product) and 30 g of hardened rapeseed oil (average particle size 10 μm) were mixed using a Nara mixer granulator (manufactured by Nara Machinery Co., Ltd.) for 5 minutes, and then 20 g of hardened castor oil dissolved in advance by heating. It was further treated for 5 minutes while dripping to obtain 238 g of coating acesulfame-K (present product 6: acesulfame-K content 80%).
[0058]
Comparative Example 10
100 g of acesulfame-K used in Example 11 was added to 100 g of hardened rapeseed oil dissolved at 60 ° C., uniformly mixed at 60 ° C., cooled to normal temperature, solidified and pulverized, and coated acesulfame-K 188 g of 40 mesh pass (comparison) Product 10: acesulfame-K content 50% by weight).
[0059]
Example 12
sensory evaluation
A chewing gum is prepared by adding 0.5% and 0.8% of the inventive product 6 or comparative product 10 to the chewing gum composition of the same composition from Example 1 to Example 5 so that the acesulfame-K content is the same. did. Sensory evaluation was performed by 10 professional panelists using acesulfame-K added at 0.4% as a control. The results are shown in Table 6.
[0060]

As shown in Table 6, it was confirmed that the product 6 of the present invention was very excellent in sweetness and durability, and the coating film was very strong.
[0061]
Reference example 3
To 120 g of water, 40 g of modified starch (manufactured by National Starch, trade name: Capsule) and 20 g of dextrin (DE12) were added, dissolved at 60 to 70 ° C., and then cooled to 40 ° C. To this was added 40 g of purified fish oil containing 27% of DHA. K. Using a homomixer, the mixture was stirred and emulsified at 8000 rpm for 10 minutes while maintaining at 30 to 40 ° C. This emulsion was spray-dried at a blowing temperature of 140 ° C. and an exhaust air temperature of 70 ° C. using a spray dryer to obtain 90 g of DHA powder.
[0062]
Example 13
50 g of DHA powder (average particle size 100 μm) obtained in Reference Example 3 and 30 g of powdered hardened rapeseed oil (average particle size 50 μm) were mixed for 5 minutes using a high-speed agitator, and then melted hardened rapeseed oil (melting point 65 ° C.). ) 18 g of milk flavor 2 g was mixed and added dropwise while maintaining at 80 ° C. and treated for 5 minutes to obtain 95 g of coated DHA powder. The obtained coated DHA powder was good with no fishy odor even when stored at room temperature for 3 months.
[0063]
【The invention's effect】
According to the present invention, there is provided a method for producing a coating powder that can suppress moisture absorption and solidification, volatilization and change of components during processing and storage, maintain the effect of the core substance for a long time during eating and drinking, and obtain satisfaction. It is extremely useful in that it can be used in a wide range of fields such as food and drink.

Claims

A method for producing a coating powder, characterized in that a lipid powder having a melting point of 40 ° C. or higher is brought into contact with and attached to a solid core substance at room temperature, and then a molten oil having a melting point of 40 ° C. or higher is added and coated.

The method according to claim 1, wherein the molten oil contains a flavor substance.