JP3609708B2 - 無線情報端末機 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話機の如く、携帯可能な小型の本体を有し、該本体に操作キーとディスプレイとを配備した無線情報端末機に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、携帯電話機においては、扁平小型の本体の表面に、電話番号を入力するためのテンキーを含む複数の操作キーを配備すると共に、入力したデータを表示するための画像表示面が設けられているが、近年、電子メールの送受信機能など、携帯電話機の情報端末機としての機能の拡大に伴って、画像表示面に表示すべき情報の量が急激に増大している。
【０００３】
この様な状況の下、携帯電話機においては、ディスプレイの大画面化が図られているが、ケーシングの表面には、複数の操作キーを配備する必要があるため、ディスプレイの大画面化には限界がある。
そこで、ケーシングを折り畳み式として、本体側に複数の操作キーを配備すると共に、蓋体側にディスプレイを配備して、更にディスプレイの大型化を図ることが行なわれている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、折り畳み式の携帯電話機においては、本体に対して蓋体を開くことによって、ディスプレイの表示画面の全体が現われて、待ち受け状態における電池残量や電波状態、送信時に入力した電話番号、受信時の相手の電話番号等の表示を見ることが出来、蓋体を閉じた状態では、これらの情報を知ることが出来ない問題があった。
【０００５】
そこで本発明の目的は、大量の情報を表示するときには、蓋体を開くことによって、その情報量に応じた広い画像表示領域で情報を表示することが出来、蓋体を閉じて受信を待ち受けている状態では、小さな画像表示領域で必要最小限の情報を表示することが出来る無線情報端末機を提供することである。
【０００６】
【課題を解決する為の手段】
本発明に係る無線情報端末機においては、携帯可能な小型の本体(11)に蓋体(12)が開閉操作可能に枢支されている。本体(11)の表面には、複数の操作キー(14)と本体側ディスプレイ(３)が配備され、蓋体(12)は、閉じ状態で本体側ディスプレイ(３)の表示画面を覆うことが可能な大きさを有し、該蓋体(12)には、その内面に蓋体側ディスプレイ(４)が配備されると共に、閉じ状態で本体側ディスプレイ(３)の表示画面の一部を露出させるための窓(15)が設けられている。
そして、蓋体 (12) を閉じた状態で、本体側ディスプレイ ( ３ ) には、蓋体 (12) の窓 (15) から露出する画像表示領域に、受信待ち受け状態にて必要な最少限の情報が表示され、蓋体 (12) を開いた状態で、本体側ディスプレイ ( ３ ) と蓋体側ディスプレイ ( ４ ) には、互いに関連する情報が同時に表示され、何れか一方のディスプレイ ( ４ ) には受信メールが表示されると共に、他方のディスプレイ ( ３ ) には、返信メールのためにキー入力される文字列が表示される。
或いは、蓋体 (12) を閉じた状態で、本体側ディスプレイ ( ３ ) には、蓋体 (12) の窓 (15) から露出する画像表示領域に、受信待ち受け状態にて必要な最少限の情報が表示され、蓋体 (12) を開いた状態で、本体側ディスプレイ ( ３ ) と蓋体側ディスプレイ ( ４ ) には、互いに関連する情報が同時に表示され、何れか一方のディスプレイ ( ４ ) には、受信メールに添付されている画像が表示されると共に、他方のディスプレイ ( ３ ) には、受信メールの文字情報が表示される。
【０００７】
上記本発明の無線情報端末機においては、蓋体(12)を開くことによって、本体(11)に配備された本体側ディスプレイ(３)と、蓋体(12)に配備された蓋体側ディスプレイ(４)とが、前方に向かって露出する。従って、両ディスプレイ(３)(４)を同時に駆動することにより、２画面を用いて大量の情報を表示することが出来る。
又、本体側ディスプレイ ( ３ ) と蓋体側ディスプレイ ( ４ ) には、上述の如く互いに関連する情報が同時に表示されるので、情報の階層的な表示が可能となり、２画面の利用価値が高まる。
【０００８】
又、蓋体(12)を閉じることによって、本体側ディスプレイ(３)の表示画面が蓋体(12)によって覆われ、蓋体(12)に設けられた窓(15)から、本体側ディスプレイ(３)の表示画面の一部だけを見ることが可能となり、窓 (15) から露出する本体側ディスプレイ ( ３ ) の画像表示領域には、受信待ち受け状態にて必要な最少限の情報が表示されるので、蓋体(12)を開くことなく、必要な情報を知ることが出来る。
【０００９】
【発明の効果】
本発明に係る無線情報端末機によれば、大量の情報を表示するときには、蓋体を開くことによって、その情報量に応じた広い画像表示領域により情報を表示することが出来、蓋体を閉じた状態では、小さな画像表示領域により必要最少限の情報を表示することが出来る。
【００１０】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を携帯電話機に実施した形態につき、図面に沿って具体的に説明する。
図１乃至図３に示す如く、本発明に係る携帯電話機（１）は、扁平小型の本体（１１）に蓋体（１２）を開閉操作可能に枢支したものであって、本体（１１）の上端部と蓋体（１２）の基端部とはヒンジ機構（２）を介して互いに連結されている。
【００１１】
携帯電話機（１）の本体（１１）には、ＣＣＤカメラ（５）が出没可能に配備されると共に、送受信のためのアンテナ（１３）が突設されている。
又、本体（１１）の表面には、テンキーを含む複数の操作キー（１４）と、大型の本体側ディスプレイ（３）が配備されている。更に、本体（１１）の表面には送話部（１７）が設けられている。
【００１２】
蓋体（１２）は、閉じ状態で本体側ディスプレイ（３）の表示画面を覆うことが可能な大きさを有し、該蓋体（１２）には、その内面に比較的小型の蓋体側ディスプレイ（４）が配備されると共に、閉じ状態で本体側ディスプレイ（３）の表示画面の一部を露出させるための透明ガラス製の窓（１５）が設けられている。又、蓋体（１２）の背面には、受話部（１６）が設けられている。
【００１３】
図１の如く蓋体（１２）を閉じた状態で、本体側ディスプレイ（３）には、蓋体（１２）の窓（１５）から露出する画像表示領域に、受信待ち受け状態にて必要な最少限の情報、例えば図４（ａ）の如く電池残量、電波状態、現在時刻などが表示される。又、受信時には、図４（ｂ）の如く、相手の電話番号が表示される。
【００１４】
これに対し、図２の如く蓋体（１２）を開いた状態では、本体側ディスプレイ（３）と蓋体側ディスプレイ（４）が同時に駆動されて、両画面には、互いに関連する情報が表示される。例えば、図５（ａ）の如く蓋体側ディスプレイ（４）には受信メールが表示されると共に、本体側ディスプレイ（３）には、返信メールのためにキー入力される文字列が表示される。又、同図（ｂ）の如く、蓋体側ディスプレイ（４）には、受信メールに添付されている画像が表示されると共に、本体側ディスプレイ（３）には、受信メールの文字情報が表示される。
又、電話回線を通じた通話においては、蓋体（１２）を開くことによってハンズフリー機能の実現が可能であり、この場合、本体側ディスプレイ（３）及び蓋体側ディスプレイ（４）による２画面表示に切り替わった状態で、本体（１１）の表面に配備された送話部（１７）が離れた位置からの送話音に感応すると共に、蓋体（１２）の背面に配備された受話部（１６）が大きな音量で受話音を出力する。尚、必要に応じて、受話部（１６）の音量を絞り、或いは出力を停止させることも可能である。
【００１５】
上記本発明の携帯電話機によれば、図２の如く蓋体（１２）を開くことにより、本体側ディスプレイ（３）と蓋体側ディスプレイ（４）の２画面を用いて、大量の情報を表示することが可能であると共に、図１の如く蓋体（１２）を閉じることによって、該蓋体（１２）の窓（１５）から露出する本体側ディスプレイ（３）の一部の画像表示領域に、必要最少限の情報を表示することが出来る。
【００１６】
又、図１の如く蓋体（１２）を閉じた状態では、本体側ディスプレイ（３）及び蓋体側ディスプレイ（４）は、本体（１１）と蓋体（１２）の内側に収納されるので、画面の損傷や汚れを防止することが出来る。
【００１７】
又、本体側ディスプレイ（３）と蓋体側ディスプレイ（４）を独立して駆動することが出来るので、蓋体（１２）を閉じた状態では、本体側ディスプレイ（３）のみを駆動して、窓（１５）に対応する領域に画像の表示を行ない、蓋体（１２）を開いた状態でも、表示すべき情報が少ないときは、何れか一方のディスプレイのみを駆動して、該ディスプレイの表示画面の全域を用いて画像の表示を行なうことが可能である。従って、常に両ディスプレイ（３）（４）を駆動する方式に比べて、消費電力の節減を図ることが出来る。
【００１８】
更に又、蓋体（１２）の開閉状態を検出するスイッチを設け、該スイッチからの検出信号に応じて、窓（１５）を通した小画面表示と両ディスプレイ（３）（４）を用いた２画面表示とを自動的に切り換える構成を採用することが可能であり、これによって更に操作性が良好なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る携帯電話機の閉じた状態を示す斜視図である。
【図２】該携帯電話機の開いた状態を示す斜視図である。
【図３】同上の状態を示す側面図である。
【図４】窓から見える画像の例を示す正面図である。
【図５】本体側ディスプレイ及び蓋体側ディスプレイによる画像表示例を示す正面図である。
【符号の説明】
（１） 携帯電話機
（１１） 本体
（１２） 蓋体
（１４） 操作キー
（１５） 窓
（２） ヒンジ機構

Claims (3)

1. 携帯可能な小型の本体(11)に蓋体(12)が開閉操作可能に枢支された無線情報端末機において、本体(11)の表面には、複数の操作キー(14)と本体側ディスプレイ(３)が配備され、蓋体(12)は、閉じ状態で本体側ディスプレイ(３)の表示画面を覆うことが可能な大きさを有し、該蓋体(12)には、その内面に蓋体側ディスプレイ(４)が配備されると共に、閉じ状態で本体側ディスプレイ(３)の表示画面の一部を露出させるための窓(15)が設けられており、蓋体 (12) を閉じた状態で、本体側ディスプレイ ( ３ ) には、蓋体 (12) の窓 (15) から露出する画像表示領域に、受信待ち受け状態にて必要な最少限の情報が表示され、蓋体 (12) を開いた状態で、本体側ディスプレイ ( ３ ) と蓋体側ディスプレイ ( ４ ) には、互いに関連する情報が同時に表示され、蓋体側ディスプレイ ( ４ ) には受信メールが表示されると共に、本体側ディスプレイ ( ３ ) には、返信メールのためにキー入力される文字列が表示されることを特徴とする無線情報端末機。
2. 携帯可能な小型の本体 (11) に蓋体 (12) が開閉操作可能に枢支された無線情報端末機において、本体 (11) の表面には、複数の操作キー (14) と本体側ディスプレイ ( ３ ) が配備され、蓋体 (12) は、閉じ状態で本体側ディスプレイ ( ３ ) の表示画面を覆うことが可能な大きさを有し、該蓋体 (12) には、その内面に蓋体側ディスプレイ ( ４ ) が配備されると共に、閉じ状態で本体側ディスプレイ ( ３ ) の表示画面の一部を露出させるための窓 (15) が設けられており、蓋体 (12) を閉じた状態で、本体側ディスプレイ ( ３ ) には、蓋体 (12) の窓 (15) から露出する画像表示領域に、受信待ち受け状態にて必要な最少限の情報が表示され、蓋体 (12) を開いた状態で、本体側ディスプレイ ( ３ ) と蓋体側ディスプレイ ( ４ ) には、互いに関連する情報が同時に表示され、蓋体側ディスプレイ ( ４ ) には、受信メールに添付されている画像が表示されると共に、本体側ディスプレイ ( ３ ) には、受信メールの文字情報が表示されることを特徴とする無線情報端末機。
3. 携帯可能な小型の本体 (11) に蓋体 (12) が開閉操作可能に枢支された無線情報端末機において、本体 (11) の表面には、複数の操作キー (14) と本体側ディスプレイ ( ３ ) が配備され、蓋体 (12) は、閉じ状態で本体側ディスプレイ ( ３ ) の表示画面を覆うことが可能な大きさを有し、該蓋体 (12) には、その内面に蓋体側ディスプレイ ( ４ ) が配備されると共に、閉じ状態で本体側ディスプレイ ( ３ ) の表示画面の一部を露出させるための窓 (15) が設けられており、蓋体 (12) を閉じた状態で、本体側ディスプレイ ( ３ ) には、蓋体 (12) の窓 (15) から露出する画像表示領域に、受信待ち受け状態にて必要な最少限の情報が表示され、蓋体 (12) を開いた状態で、両方のディスプレイ ( ３ )( ４ ) には、互いに関連する情報が同時に表示され、何れか一方のディスプレイ ( ４ ) には受信メールが表示されると共に、他方のディスプレイ ( ３ ) には、返信メールのためにキー入力される文字列が表示され、或いは、何れか一方のディスプレイ ( ４ ) には、受信メールに添付されている画像が表示されると共に、他方のディスプレイ ( ３ ) には、受信メールの文字情報が表示されることを特徴とする無線情報端末機。

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