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JP3695538B2 - ネットワークサービス接続方法/プログラム/記録媒体/システム、アクセスポイント、無線利用者端末 - Google Patents

ネットワークサービス接続方法/プログラム/記録媒体/システム、アクセスポイント、無線利用者端末 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線LAN(Local Area Network)を用いて、無線利用者端末にインターネット上のサービスベンダへの接続を提供するサービスに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ホットスポット(非特許文献1参照)など、無線LANを用いて、無線利用者端末にインターネット上のサービスベンダへの接続を提供するサービスが増えてきている。
【0003】
【非特許文献1】
“ホットスポット”、[online]、[2003年4月25日検索]、インターネット<URL:http://www.hotspot.ne.jp/abouthotspot_main.html>
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このようなサービスを実現する方法(以下、ネットワークサービス接続方法と呼ぶ)は、無線利用者端末がアクセスポイントを検索する第1のステップと、無線利用者端末がアクセスポイント経由でサービスベンダに接続する第2のステップを含む。
【0005】
第1のステップは、無線LAN(IEEE802.11)を介してなされる。無線利用者端末は、アクセスポイントにアソシエーションするため、アクセスポイントに設定されているSSID(Service Set ID)を何らかの方法で取得する。無線利用者端末がアクセスポイントにアソシエーションする方法としては、次の2つが挙げられる。
【0006】
1つは、無線利用者端末が、アクセスポイントがその通信可能領域に定期的に発信するSSIDを取得して、このSSIDを用いて、アクセスポイントにアソシエーションする方法(Passive Scan)である。
【0007】
もう1つは、無線利用者端末がアソシエーション先として指定したいSSIDをあらかじめ定め、このSSIDを有するアクセスポイントが無線利用者端末の通信可能領域にあるかどうかを問い合わせる方法(Active Scan)である。
【0008】
第2のステップでは、サービスベンダに設置されている認証サーバが、無線利用者端末の認証を行う。認証サーバは、無線利用者端末が保有するユーザIDやパスワードによって、接続を許可するかどうかを判断する。
【0009】
しかしながら、この2つのステップで用いられるキー(SSID、ユーザID、パスワード)は別々のものである。したがって、ステップ1で、無線利用者端末がアクセスポイントへのアソシエーションを確立しても、ステップ2で、サービスベンダへの接続に失敗する場合がありうる。例えば、無線利用者端末が、あるアクセスポイントのSSIDをPassive Scanによって探し出し、そのSSIDをキーとしてアクセスポイントにアソシエーションしたが、そのアクセスポイントが接続を提供できるサービスベンダに対するユーザIDとパスワードは保有していなかった場合、結局、無線利用者端末はサービスベンダに接続できない。このような場合、無線利用者端末は、当該サービスベンダへの接続を提供している別のアクセスポイントへ再びアソシエーションしなければならない。
【0010】
このような無駄なアソシエーション処理をなくし、無線リソースを節約するために、ステップ1とステップ2で用いられるキーの対応付けを行い、これを保存しておくようにすることが考えられるが、そうすると今度は無線利用者端末の管理コストが増大してしまう。
【0011】
本発明の目的は、無線利用者端末に負荷をかけることなく、無線利用者端末とアクセスポイントの間の無駄なアソシエーション処理をなくすネットワークサービス接続方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、無線利用者端末が、選択した所定のアプリケーションに必要なサービスのIDであるサービスアプリケーションIDと、接続のための認証情報を保有しているサービスベンダのIDであるサービスベンダIDとを含むサービスIDを作成し、このサービスIDをもとに、通信可能領域にあるアクセスポイントを探索する。
【0013】
アクセスポイントは、サービスアプリケーションIDと、このサービスアプリケーションIDによって識別されるサービスを提供するサービスベンダのサービスベンダIDと、このサービスベンダとこのアクセスポイントの接続を中継するV−LANスイッチのIDであるVLAN−IDとの対応づけが記憶されたテーブルを保有する。
【0014】
アクセスポイントは、無線利用者端末からサービスIDを受信すると、このテーブル参照して、このサービスIDに含まれるサービスアプリケーションIDに対応するサービスベンダIDが、このサービスIDに含まれているかどうかを判断する。含まれていると判断すると、このサービスベンダIDに対応するVLAN−IDを選択し、無線利用者端末にアクセスポイントのSSIDを送信する。
【0015】
さらに、アクセスポイントは、無線利用者端末がこのSSIDを用いてアソシエーション要求してきた際、サービスベンダに接続するための認証情報を要求して、サービスベンダの認証情報を共有する認証サーバに認証を依頼し、認証が成功した場合にのみ、無線利用者端末からのアソシエーション要求を受け入れ、アソシエーションを確立するようにしてもよい。これにより、無線利用者端末が認証サーバにおける認証処理に失敗するユーザIDとパスワードを持っていたなどの場合に、アソシエーション後の無線利用者端末と認証サーバの間の通信によって消費される無駄な無線リソースを省くことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0017】
(第1の実施形態)
図1を参照すると、本発明の第1の実施形態のネットワークサービス接続システムは、無線LANインタフェースを備え、サービスベンダに接続する無線利用者端末10と、無線利用者端末10をアソシエートして、無線LANレベルでの接続を提供するアクセスポイント20と、アクセスポイント20に接続した無線利用者端末10を所定のサービスベンダへ接続するV−LANスイッチ30と、接続してきた無線利用者端末10に対して、ネットワーク上でのサービスを提供する、インターネットサービスプロバイダなどのサービスベンダ40を含む。
【0018】
無線利用者端末10は、Probeリクエスト送信部11と、Probeレスポンス受信部12と、アソシエーション制御部13と、サービスID生成部14と、アプリケーションランチャ15と、データ格納部16と、データ管理部17を含む。
【0019】
Probeリクエスト送信部11は、サービスID生成部14から入力されたサービスIDをもとに、アクセスポイント20に対してProbeリクエストを送信する。サービスIDについては後述する。
【0020】
Probeレスポンス受信部12は、アクセスポイント20からのProbeレスポンスを受信して、アクセスポイント20のSSIDを取得する。
【0021】
アソシエーション制御部13は、Probeレスポンス受信部12から指定されたSSIDをもとに、アクセスポイント20とのアソシエーションを行なう。また、必要があればWEPキーを用いて、認証を含めたアソシエーションも行なう。
【0022】
サービスID生成部14は、無線利用者端末10で実行されるアプリケーションのIDと利用者が利用したいサービスベンダのIDをもとに、サービスIDを生成する。
【0023】
アプリケーションランチャ15は、無線利用者端末10で実行されるアプリケーションのIDをサービスID生成部14に通知する。
【0024】
データ格納部16は、フラッシュメモリやハードディスクなどの一般的なデータ保持機構で構成され、アプリケーションとサービスIDを対応付けるための情報や、無線利用者端末10が利用できるサービスベンダ40の情報とそれに対応するユーザID・パスワードを格納する。
【0025】
表1を参照すると、アプリケーションランチャ15が管理するアプリケーションと、そのアプリケーションが必要とする、サービスベンダ40が提供するサービスをID化したもの(以下、サービスアプリケーションIDと呼ぶ)との対応付けが示されている。また、サービスアプリケーションIDに対応するサービスが、そのアプリケーションにとって必須なものなのか否かを示す情報として、各サービスアプリケーションIDには検出オプションが対応付けられている。表1の例では、値が「MUST」だった場合はそのサービスアプリケーションIDに対応するサービスは、当該アプリケーションにとって必須であるということを示している。値が「SHOULD」だった場合は、そのサービスアプリケーションIDに対応するサービスは、アプリケーションにとって必須ではないということを示している。
【0026】
【表1】
Figure 0003695538
【0027】
表2を参照すると、無線利用者端末10を利用するユーザが加入しているサービスベンダ40のIDと、そのサービスベンダ40に接続するために必要な認証情報(ユーザIDとパスワード)が示されている。
【0028】
【表2】
Figure 0003695538
【0029】
データ管理部17は、無線利用者端末10に新たにアプリケーションが追加されたときや、サービスベンダ40に対する認証情報(ユーザIDとパスワード)の変更などがあったときに、データ格納部16で保持されている情報の内容を更新する。また、データ管理部17は、更新用のデータを外部とやりとりするために通信用インタフェースを備えてもよい。このとき、通信用インタフェースは、USB(Universal Seraial Bus)やLANなどの有線インタフェースでもよいし、無線LANやBluetooth、赤外線などの無線インタフェースでもよい。
【0030】
アクセスポイント20は、Probeリクエスト受信部21と、Probeレスポンス送信部22と、アソシエーション制御部23と、SSID送信判定部24と、VLAN-ID送信部25と、データ格納部26と、データ管理部27を含む。
【0031】
Probeリクエスト受信部21は、無線利用者端末10からのProbeリクエストを受信し、無線利用者端末10が指定したサービスIDを取得する。
【0032】
Probeレスポンス送信部22は、無線利用者端末10に対してProbeレスポンスを送信する。Probeレスポンスにはアクセスポイント20に設定されたSSIDが含まれる。
【0033】
アソシエーション制御部23は、無線利用者端末10からのアソシエーション要求を受け付け、無線利用者端末10をアクセスポイント20と通信できる状態にする。
【0034】
SSID送信判定部24は、Probeリクエスト受信時に取得したサービスIDをもとに、無線利用者端末10がアクセスポイント20に接続するために必要なSSIDを、無線利用者端末10に送信するかどうかを判定する。判定は、取得したサービスIDに対応したサービスベンダ40への接続を、アクセスポイント20がサポートしているかどうかで行う。
【0035】
VLAN-ID送信部25は、SSID送信判定部24から入力されたVLAN-IDと、アクセスポイント20にProbeリクエストを送信した無線利用者端末10のMACアドレスをV−LANスイッチ30に送信する。
【0036】
データ格納部26は、フラッシュメモリやハードディスクなどの一般的なデータ保持機構で構成され、サービスベンダ40のIDとサービスベンダ40が提供するサービス、サービスベンダ40へ接続するためのVLAN-IDを対応付けるための情報や、アクセスポイント20に割り当てられたSSIDの情報を格納する。
【0037】
表3を参照すると、サービスアプリケーションID、サービスアプリケーションIDが示すサービスを提供可能なサービスベンダのID、このサービスベンダ40が、無線利用者端末10へサービスを提供するにあたり利用可能なネットワークを示すVLAN-IDが示されている。表3で、サービスベンダIDに対して複数のVLAN-IDが登録されているものは、サービスベンダ間でのローミングサービスを提供していることを示す。
【0038】
【表3】
Figure 0003695538
【0039】
データ管理部27は、サービスベンダ40が提供するサービスが新たに追加されたときなどに、データ格納部26で保持されている情報の内容を更新する。また、データ管理部27は更新用のデータを外部とやり取りするために通信用インタフェースを備えてもよい。このとき、通信用インタフェースはUSBやLANなどの有線インタフェースでもよいし、無線LANやBluetooth、赤外線などの無線インタフェースでもよい。
【0040】
本実施形態では、V−LANスイッチ30と繋がるアクセスポイント20は1つだが、複数のアクセスポイント20が1つのV−LANスイッチ30につながることもありうる。
【0041】
V−LANスイッチ30は、切り替え対象のネットワークに割り当てられたID(以下、VLAN-IDとする)と無線利用者端末10を識別するための情報(MACアドレス)を用いてネットワークを切り替える。
【0042】
サービスベンダ40は、無線利用者端末10を認証する認証サーバ41と、TV電話や動画配信などの実際のサービスを提供するサービスサーバ42を含む。
【0043】
次に、第1の実施形態のネットワークサービス接続システムの動作を、図2を参照して詳細に説明する。
【0044】
ステップ201で、無線利用者端末10がサービスを利用するためにアプリケーションを起動する。このとき、アプリケーションランチャ15は、起動したアプリケーションのIDを決定し、サービスID生成部14にそのデータを渡す。
【0045】
ステップ202で、アプリケーションIDを受け取ったサービスID生成部14は、データ格納部16に格納されている表1のリストからアプリケーションIDに対応したサービスアプリケーションIDと検出オプションを取得する。さらに、表2のリストからサービスベンダIDを取得する。本実施形態では、サービスベンダIDは1つだが、複数登録されている場合は、ユーザが明示的に選択してもよいし、無線利用者端末10が自動的に選択してもよい。サービスID生成部14は、表1、表2から取得したサービスアプリケーションIDとサービスベンダIDと検出オプション、さらにSSIDと区別できるようにするための情報を用いてサービスIDを生成する。
【0046】
サービスIDの生成例を下記に示す。
【0047】
【数1】
Figure 0003695538
【0048】
SSIDと区別するために、“SV:”という接頭語を用いる。サービスベンダIDは、“@”を区切りとしてサービスアプリケーションIDの末尾につける。上の例は、アプリケーションIDとして“Movie Player”を選択した場合であり、サービスアプリケーションIDは“MOV”である。下の例は、アプリケーションIDとして“Messenger”を選択した場合であり、サービスアプリケーションIDは“TEL”と“IM”である。サービスアプリケーションIDが複数ある場合は、“.”で区切って並べている。また、サービスアプリケーションIDの検出オプションが“SHOULD”だった場合は小文字で表現する。下の例では“TEL.im”となる。
【0049】
ステップ203で、サービスID生成部14でサービスIDの生成が終了した後は、サービスIDはProbeリクエスト送信部11に渡され、Probeリクエスト送信部11は、アクセスポイント20に対してActive Scan(=Probeリクエスト送信、このActive ScanはSSIDを指定して行うのではなく、サービスIDを指定して行う)を行う。送信されたProbeリクエストはアクセスポイント20のProbeリクエスト受信部21が受信する。
【0050】
ステップ204で、Probeリクエスト受信部21は、受信したサービスIDをSSID送信判定部24に渡す。SSID送信判定部24は、受け取ったサービスIDからサービスアプリケーションIDとサービスベンダIDを抽出し、それらをもとに表3のリストを用いて、無線利用者端末10にProbeレスポンスを応答するかどうかの判定を行う。応答する条件は、「抽出したサービスアプリケーションIDの欄に対応するサービスベンダIDが、抽出したサービスベンダIDの中に含まれているか」である。1つのアプリケーションに対応するサービスアプリケーションIDが複数ある場合は、すべてのサービスアプリケーションIDに対応するサービスベンダIDが、抽出したサービスベンダIDに含まれている必要がある。ただし、検出オプションが"“SHOULD”であるものに対しては、例外として対応付けが成されていなくてもProbeレスポンスを応答する(なぜなら、必須ではないから)。
【0051】
SSID送信判定部24は、無線利用者端末10にProbeレスポンスを応答すると判断した場合、Probeレスポンス送信部22に無線利用者端末10への応答を要求する。それと同時に、表3のリストよりVLAN-IDを取得する。VLAN-IDを選定する際は以下の選定規則を備える。
(1)より多くのサービスアプリケーションIDが利用可能なVLAN-IDを優先する。
(2)サービスアプリケーションIDとサービスベンダIDで決定されるVLAN-IDが複数ある場合は、VLAN-IDの優先度に従って選択する。ここでは、リストの1番上位にあるものの優先度が高いとする。
【0052】
以下に、サービスIDから表3のリストを用いてVLAN-IDを取得する動作例を説明する。
【0053】
サービスIDが<SV:TEL.im@vend−A>の場合、表3のリストを参照すると、必須である“TEL”と“vend−A”に対応するVLAN-IDは“0001”、“0003”と2つ存在するが、必須ではない“IM”と“vend−A”に対応するVLAN-IDは“0003”のみである。この場合、複数のサービスが利用可能なIDが優先されるという(1)の規則に基づくと、選択されるVLAN-IDは“0003”である。
【0054】
サービスIDが<SV:TEL@vend−A>の場合、表3のリストを参照すると、対応するVLAN-IDは、“0001”と“0003”である。この場合、リストの上位にあるものが優先されるという(2)の規則に基づくと、選択されるVLAN-IDは“0001”である。
【0055】
ステップ205で、SSID送信判定部24は、データ格納部26より受け取ったVLAN-IDを、VLAN-ID送信部25に渡す。VLAN-ID送信部25はV−LANスイッチ30にVLAN-IDを渡す。このとき、VLAN-ID送信部25は、Probeリクエスト受信部21から無線利用者端末10のMACアドレスを取得し、V−LANスイッチ30に同じく渡す。無線利用者端末10のMACアドレスは、V−LANスイッチ30が無線利用者端末10ごとにサービスベンダ40へのスイッチングを制御する際に用いる。
【0056】
ステップ206で、V−LANスイッチ30は、このVLAN-IDとMACアドレスを登録する。
【0057】
ステップ207で、SSID送信判定部24よりProbeレスポンスの送信を要求されたProbeレスポンス送信部22は、データ格納部26よりアクセスポイント20に設定されたSSIDを取得し、その情報をProbeレスポンスに載せて無線利用者端末10に送信する。
【0058】
ステップ208で、このProbeレスポンスは、無線利用者端末10のProbeレスポンス受信部12で受信される。Probeレスポンス受信部12はアクセスポイント20のSSIDを取得し、アソシエーション制御部13にSSIDを渡す。アソシエーション制御部13は、渡されたSSIDをもとにアクセスポイント20へアソシエーションを行う。また、Probeレスポンス受信部12がアクセスポイント20のSSIDを取得した際、再度Probeリクエスト送信部11に渡し、通常のActive Scanをやり直してもよい。こうすることによって、Active Scanの結果、本発明の方法を採用していない一般のアクセスポイントへのアソシエーションを行うことができる。これは、ホットスポットで管理する複数のアクセスポイントの中に本発明の方法を用いたアクセスポイントを1台入れるだけでも、本発明が実現しようとしている効果を得られることを表している。
【0059】
ステップ209で、アクセスポイント20がアソシエーション要求を受け入れ、無線利用者端末10、アクセスポイント20のそれぞれのアソシエーション制御部13、23は、SSIDをキーとしたアソシエーション処理を行う。この処理はIEEE802.11で規定されている一般的な処理である。このとき、WEPキーや802.1xによる認証が行われてもよい。この場合、認証に必要な情報は無線利用者端末10、アクセスポイント20のそれぞれのデータ格納部16、26に保持されている。
【0060】
ステップ210で、アソシエーションが完了した後は、無線利用者端末10は、V−LANスイッチ30によって切り替えられたネットワーク上に存在するサービスベンダ40の認証サーバ41に対して認証要求を行う。本実施形態では、無線利用者端末10はサービスベンダ40の認証サーバ41に対してユーザIDとパスワードを提示する。これらの情報は無線利用者端末10のデータ格納部16で保持されている。
【0061】
ステップ211で、認証サーバ41は無線利用者端末10の接続を許可する。
【0062】
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、VLAN−IDと無線利用者端末10のMACアドレスをV−LANスイッチ30に通知するのは、アクセスポイント20がSSIDを無線利用者端末10へ送信するタイミングだったが、そのかわりに、無線利用者端末10とアクセスポイント20がアソシエーションを完了し、サービスベンダ40との認証を行う段階で、ホットスポット上に設置された認証サーバへ通知する方法も考えられる。この場合、構成の一部が以下のように変化する。
(1)図1のホットスポット内に、RADIUS(Remote Authentification Dial In User Service)サーバなどの認証サーバが設置される点。
(2)上記認証サーバで認証が成功したときに、認証サーバからV−LANスイッチ30にVLAN−IDとMACアドレスを通知する点。
【0063】
第1の実施形態においては、例えば、無線利用者端末10があるサービスベンダ40に接続するためのユーザIDとパスワードを持っていて場合、たとえそれが正しくなかったり、古いものであったりしても、アクセスポイント20は無線利用者端末10にサービスベンダ40への接続を提供しようとする。その結果、アソシエーション後の、無線利用者端末10とサービスベンダ40の認証サーバ41の間の通信によって消費される無線リソースが無駄となってしまう。この無駄を省略するために、上記のような構成の変更が有効である。
【0064】
図3を参照すると、本発明の第2の実施形態のネットワークサービス接続システムは、図1で示された第1の実施の形態のネットワークサービス接続システムの構成に加え、アクセスポイント20内の構成においてVLAN−ID送信部25とアソシエーション制御部23が通信し、ホットスポット内にL2レベル認証サーバ50を有する。
【0065】
アソシエーション制御部23は、第1の実施の形態における特徴に加え、無線利用者端末10からのアソシエーション要求を受け付けた際、VLAN−ID送信部25を経由して、L2レベル認証サーバ50に対して、無線利用者端末10の接続を許可するかどうかの認証を行なうように要求する。ちなみに、L2レベル認証サーバ50に無線利用者端末10の認証を要求する際には、VLAN−ID送信部25を経由するかわりに、L2レベル認証サーバ50と直接やり取りしてもよい。
【0066】
VLAN−ID送信部25は、第1の実施の形態とは異なり、SSID送信判定部24から入力されたVLAN−IDと、アクセスポイント20にProbeリクエストを送信した無線利用者端末10のMACアドレスをL2レベル認証サーバ50に通知する。
【0067】
L2レベル認証サーバ50は、アクセスポイント20にアソシエーション要求してきた無線利用者端末10の認証を行なう。さらに、接続を許可した無線利用者端末10のMACアドレスとVLAN−IDをV−LANスイッチ30に通知する。
【0068】
本実施形態では、L2レベル認証サーバ50と、サービスベンダ40の認証サーバ41の間では、何らかの形で、取り扱うユーザの認証情報を共有している必要がある。共有させる方法としては、以下のようなものを考えられる。
(1)サービスベンダ40の認証サーバ41とL2レベル認証サーバ50がネットワークを介してつながっており、ユーザ認証時に、ユーザIDとパスワードをベースにした乱数が、認証サーバ41からL2レベル認証サーバ50に送られてくる。
(2)サービスベンダ40の認証サーバ41が有するユーザ認証情報を、すべてL2レベル認証サーバ50に持たせる。(サービスベンダ40の認証サーバ41は省略する。)
次に、第2の実施形態のネットワークサービス接続システムの動作を、図4を参照して詳細に説明する。
【0069】
ステップ401から404の、アクセスポイント20が無線利用者端末10から受け取ったサービスIDよりVLAN−IDを決定するまでの動作は、第1の実施形態におけるステップ201から204と同一であり、説明は省略する。
【0070】
SSID送信判定部24よりVLAN−IDを受け取ったVLAN−ID送信部25は、第1の実施形態のステップ205では、そのVLAN−IDをすぐにV−LANスイッチ30に渡していた。第2の実施形態では、V−LANスイッチ30に渡さず、VLAN−ID送信部25が一時的に保持しておく。
【0071】
ステップ405で、アクセスポイント20は、Probeレスポンスを用いて無線利用者端末10にSSIDを通知する。ステップ406で、SSIDを受信した無線利用者端末10は、受信したSSIDを用いてアクセスポイント20に対してアソシエーション要求を行なう。第2の実施形態では、無線利用者端末10は、第1の実施形態で説明した内容に加え、アソシエーション要求時にL2レベル認証サーバ50が無線利用者端末10の認証の際に用いる認証情報をアクセスポイント20に送信する。認証情報は、無線利用者端末10のデータ格納部16が保持している。また、ここで利用する認証情報には、サービスベンダ40に接続するためのユーザIDとパスワードか、もしくはユーザIDとパスワードをベースにした乱数などが挙げられる。
【0072】
ステップ407で、無線利用者端末10からアソシエーション要求を受け付けたアクセスポイント20は、無線利用者端末10から受け取った認証情報をL2レベル認証サーバ50に渡し、無線利用者端末10からのアソシエーションを許可するための認証処理を要求する。アクセスポイント20から認証処理の要求を受信したL2レベル認証サーバ50は、アクセスポイント20から受け取った認証情報をもとに無線利用者端末10の認証を行なう。ステップ408で、認証が成功した場合、L2レベル認証サーバ50は、アソシエーションの許可通知をアクセスポイント20に対して行なう。ステップ409で、許可通知を受信したアクセスポイント20は、無線利用者端末10からのアソシエーション要求を受け入れる。
【0073】
無線利用者端末10からのアソシエーション要求を受け入れた後、ステップ410で、VLAN−ID送信部25は、アソシエーション要求を送信してきた無線利用者端末10のMACアドレスとVLAN−IDを、L2レベル認証サーバ50に渡す。ステップ411で、MACアドレスとVLAN−IDを受け取ったL2レベル認証サーバ50は、それらをV−LANスイッチ30に送信する。ステップ412で、V−LANスイッチ30は、受け取ったMACアドレスとVLAN−IDを登録する。
【0074】
ステップ413と414で、無線利用者端末10は、アクセスポイント20経由でサービスベンダ40への接続処理を行なうが、これは、第1の実施形態のステップ210と211と同一のため、説明は省略する。
【0075】
なお、本発明のネットワークサービス接続システムの無線利用者端末10に以下の機能を追加することによって、利用可能なサービスに対するホットスポットの位置を無線利用者端末10で収集することができ、実際にユーザがアプリケーションを起動したときに、現在の無線利用者端末10の位置から1番近いサービスエリアへ誘導することができる。
(1)アプリケーションランチャ15でアプリケーションを起動していないときは、デフォルトのサービスIDで定期的なActive Scanを行う。
(2)無線利用者端末10にGPSや他の通信手段(PHS、PDC)などによって提供される位置検出部を設ける。
(3)無線利用者端末10のデータ格納部16に、サービスIDとそのSSIDを取得した位置を保存する。
【0076】
また、無線利用者端末10と、アクセスポイント20は、専用のハードウェアにより実現する以外に、その機能を実現するためのプログラムを、コンピュータ読み取りが可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムを無線利用者端末10またはアクセスポイント20となるべきコンピュータシステムに読み込ませて実行することにより、実現するものでもよい。コンピュータ読み取りが可能な記録媒体とは、フロッピーディスク、光磁気ディスク、CD−ROM等の記録媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク装置等の記憶装置を指す。さらに、コンピュータ読み取りが可能な記録媒体とは、インターネットを介してプログラムを送信する場合のように、短時間の間に、動的にプログラムを保持するもの(伝送媒体もしくは伝送波)、コンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含む。
【0077】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、次のような効果を有する。
【0078】
第1の効果は、無線利用者端末がアクセスポイントへアソシエーションする段階で、無線利用者端末が利用したいサービスベンダの認証が保証できる点である。この結果、無線利用者端末がアクセスポイントへアソシエーションしたが、認証してもらえるサービスベンダがないという事態を回避できる。これは、無駄なアソシエーション処理をなくし、無線リソースの節約に繋がる。
【0079】
第2の効果は、近年、アクセスポイントのセキュリティを向上させるために、アクセスポイントからSSIDを無線利用者端末に報知しない「ステルスモード」と呼ばれる設定が推奨されている。この場合、無線利用者端末は、内部に持っているSSIDを1つずつ試していかなければならないが、本発明は、1つのサービスIDだけでアソシエーション可能なので、アクセスポイントへ高速に接続できる。
【0080】
第3の効果は、サービスとSSIDの対応付けを無線利用者端末で保持する必要がない点である。この結果、無線利用者端末のメモリリソースを軽減できる。
【0081】
第4の効果は、サービスを提供できない無線利用者端末に対してProbeレスポンスを送信しない点である。この結果、無線リソースの節約に繋がる。
【0082】
本発明における第2の実施形態では、さらに次の第5の効果が期待できる。
【0083】
第5の効果は、サービスベンダの認証サーバにおける認証処理をアソシエーションの段階で代行するにより、無線利用者端末が認証サーバにおける認証処理に失敗するユーザIDとパスワードを持っていた場合、アソシエーション後の無線利用者端末と認証サーバの間の通信によって消費される無駄な無線リソースを省くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のネットワークサービス接続システムの構成を示した図である。
【図2】本発明の第1の実施形態のネットワークサービス接続システムの動作を示したシーケンス図である。
【図3】本発明の第2の実施形態のネットワークサービス接続システムの構成を示した図である。
【図4】本発明の第2の実施形態のネットワークサービス接続システムの動作を示したシーケンス図である。
【符号の説明】
10 無線利用者端末
11 Probeリクエスト送信部
12 Probeレスポンス受信部
13 アソシエーション制御部
14 サービスID生成部
15 アプリケーションランチャ
16 データ格納部
17 データ管理部
20 アクセスポイント
21 Probeリクエスト受信部
22 Probeレスポンス送信部
23 アソシエーション制御部
24 SSID送信判定部
25 VLAN-ID送信部
26 データ格納部
27 データ管理部
30 V−LANスイッチ
40A〜40C サービスベンダA〜C
41A〜41C 認証サーバA〜C
42A〜42C サービスサーバA〜C
50 L2レベル認証サーバ
201〜211 ステップ
401〜414 ステップ

Claims (29)

  1. アクセスポイントが、無線利用者端末に、無線LANを介した、ネットワーク上のサービスベンダへの接続を提供する方法において、
    無線利用者端末が、該無線利用者端末が選択した所定のアプリケーションに必要なサービスのIDであるサービスアプリケーションIDと、前記無線利用者端末が接続のための認証情報を保有しているサービスベンダのIDであるサービスベンダIDとを含むサービスIDを作成する第1のステップと、
    前記無線利用者端末が、前記サービスIDをもとに、前記無線利用者端末の通信可能領域にあるアクセスポイントを探索する第2のステップと、
    前記サービスIDを受信したアクセスポイントが、サービスアプリケーションIDと、該サービスアプリケーションIDによって識別されるサービスを提供するサービスベンダのサービスベンダIDと、該サービスベンダと前記アクセスポイントの接続を中継するV−LANスイッチのIDであるVLAN−IDとの対応づけが記憶されたテーブルを参照して、前記サービスIDに含まれるサービスアプリケーションIDに対応するサービスベンダIDが、前記サービスIDに含まれているかどうかを判断する第3のステップと、
    前記アクセスポイントが、前記第3のステップで含まれていると判断した場合にのみ、このサービスベンダIDに対応するVLAN−IDを選択する第4のステップと、
    前記アクセスポイントが、前記第3のステップで含まれていると判断した場合にのみ、前記無線利用者端末に前記アクセスポイントのSSIDを送信する第5のステップを有することを特徴とする方法。
  2. 前記サービスIDは、複数のサービスベンダIDを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1のステップは、前記無線利用者端末が、前記サービスIDに、SSIDと区別するための識別情報を付加するステップをさらに有する、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記第1のステップは、前記無線利用者端末が、前記サービスIDに、該サービスIDが含むサービスアプリケーションIDが当該アプリケーションに不可欠か否かを示す検出オプション情報を、該サービスアプリケーションIDごとに付加するステップをさらに有する、請求項1から3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記第3のステップでは、前記アクセスポイントが、前記テーブルを参照して、前記サービスIDに含まれる、当該アプリケーションに不可欠である旨の検出オプションが付加されたサービスアプリケーションIDに対応するサービスベンダIDが、前記サービスIDに含まれているかどうかを判断する、請求項4に記載の方法。
  6. 前記第4のステップでは、前記アクセスポイントが、複数のVLAN−IDが選択可能な場合、より多くのサービスアプリケーションIDに対応するVLAN−IDを優先して選択する、請求項1から5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記第4のステップでは、前記アクセスポイントが、複数のVLAN−IDが選択可能な場合、前記アクセスポイントによって定められた優先度に従ってVLAN−IDを選択する、請求項1から6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記第5のステップの後、前記アクセスポイントが、前記無線利用者端末が前記SSIDを用いてアソシエーション要求してきた際、前記サービスベンダに接続するための認証情報を要求して、前記サービスベンダの認証情報を共有する認証サーバに認証を依頼し、認証が成功した場合にのみ、前記無線利用者端末からの前記アソシエーション要求を受け入れ、アソシエーションを確立するステップをさらに有する、請求項1から7のいずれか1項に記載の方法。
  9. アクセスポイントが、無線LANを介した、ネットワーク上のサービスベンダへの接続を提供する無線利用者端末に、
    該無線利用者端末が選択した所定のアプリケーションに必要なサービスのIDであるサービスアプリケーションIDと、前記無線利用者端末が接続のための認証情報を保有しているサービスベンダのIDであるサービスベンダIDとを含むサービスIDを作成する第1のステップと、
    前記サービスIDをもとに、前記無線利用者端末の通信可能領域にあるアクセスポイントを探索する第2のステップを実行させるコンピュータプログラム。
  10. 前記サービスIDは、複数のサービスベンダIDを含む、請求項9に記載のコンピュータプログラム。
  11. 前記第1のステップは、前記サービスIDに、SSIDと区別するための識別情報を付加するステップをさらに有する、請求項9または10に記載のコンピュータプログラム。
  12. 前記第1のステップは、前記サービスIDに、該サービスIDが含むサービスアプリケーションIDが当該アプリケーションに不可欠か否かを示す検出オプション情報を、該サービスアプリケーションIDごとに付加するステップをさらに有する、請求項9から11のいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。
  13. 無線利用者端末に、無線LANを介した、ネットワーク上のサービスベンダへの接続を提供するアクセスポイントに、
    無線利用者端末が送信したサービスIDを受信すると、サービスアプリケーションIDと、該サービスアプリケーションIDによって識別されるサービスを提供するサービスベンダのサービスベンダIDと、該サービスベンダと前記アクセスポイントの接続を中継するV−LANスイッチのIDであるVLAN−IDとの対応づけが記憶されたテーブルを参照して、前記サービスIDに含まれるサービスアプリケーションIDに対応するサービスベンダIDが、前記サービスIDに含まれているかどうかを判断する第1のステップと、
    前記第1のステップで含まれていると判断した場合にのみ、このサービスベンダIDに対応するVLAN−IDを選択する第2のステップと、
    前記第1のステップで含まれていると判断した場合にのみ、前記無線利用者端末に前記アクセスポイントのSSIDを送信する第3のステップを実行させるコンピュータプログラム。
  14. 前記第1のステップでは、前記テーブルを参照して、前記サービスIDに含まれる、当該アプリケーションに不可欠である旨の検出オプションが付加されたサービスアプリケーションIDに対応するサービスベンダIDが、前記サービスIDに含まれているかどうかを判断する、請求項13に記載のコンピュータプログラム。
  15. 前記第2のステップでは、複数のVLAN−IDが選択可能な場合、より多くのサービスアプリケーションIDに対応するVLAN−IDを優先して選択する、請求項13または14に記載のコンピュータプログラム。
  16. 前記第2のステップでは、複数のVLAN−IDが選択可能な場合、前記アクセスポイントによって定められた優先度に従ってVLAN−IDを選択する、請求項13から15のいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。
  17. 前記第3のステップの後、前記無線利用者端末が前記SSIDを用いてアソシエーション要求してきた際、前記サービスベンダに接続するための認証情報を要求して、前記サービスベンダの認証情報を共有する認証サーバに認証を依頼し、認証が成功した場合にのみ、前記無線利用者端末からの前記アソシエーション要求を受け入れ、アソシエーションを確立するステップをさらに有する、請求項13から16のいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。
  18. 請求項9から12のいずれか1項に記載のプログラムを記録した、コンピュータ読み取りが可能な記録媒体。
  19. 請求項13から17のいずれか1項に記載のプログラムを記録した、コンピュータ読み取りが可能な記録媒体。
  20. アクセスポイントが、無線LANを介した、ネットワーク上のサービスベンダへの接続を提供する無線利用者端末において、
    該無線利用者端末が選択した所定のアプリケーションに必要なサービスのIDであるサービスアプリケーションIDと、前記無線利用者端末が接続のための認証情報を保有しているサービスベンダのIDであるサービスベンダIDとを含むサービスIDを作成する第1の手段と、
    前記サービスIDをもとに、前記無線利用者端末の通信可能領域にあるアクセスポイントを探索する第2の手段を有することを特徴とする無線利用者端末。
  21. 前記サービスIDは、複数のサービスベンダIDを含む、請求項20に記載の無線利用者端末。
  22. 前記第1の手段は、前記サービスIDに、SSIDと区別するための識別情報を付加する手段をさらに有する、請求項20または21に記載の無線利用者端末。
  23. 前記第1の手段は、前記サービスIDに、該サービスIDが含むサービスアプリケーションIDが当該アプリケーションに不可欠か否かを示す検出オプション情報を、該サービスアプリケーションIDごとに付加する手段をさらに有する、請求項20から22のいずれか1項に記載の無線利用者端末。
  24. 無線利用者端末に、無線LANを介した、ネットワーク上のサービスベンダへの接続を提供するアクセスポイントにおいて、
    サービスアプリケーションIDと、該サービスアプリケーションIDによって識別されるサービスを提供するサービスベンダのサービスベンダIDと、該サービスベンダと前記アクセスポイントの接続を中継するV−LANスイッチのIDであるVLAN−IDとの対応づけが記憶されたテーブルを格納する第1の手段と、
    無線利用者端末が送信したサービスIDを受信すると、前記テーブルを参照して、前記サービスIDに含まれるサービスアプリケーションIDに対応するサービスベンダIDが、前記サービスIDに含まれているかどうかを判断する第2の手段と、
    前記第2の手段で含まれていると判断した場合にのみ、このサービスベンダIDに対応するVLAN−IDを選択する第3の手段と、
    前記第2の手段で含まれていると判断した場合にのみ、前記無線利用者端末に前記アクセスポイントのSSIDを送信する第4の手段を有することを特徴とするアクセスポイント。
  25. 前記第2の手段は、前記テーブルを参照して、前記サービスIDに含まれる、当該アプリケーションに不可欠である旨の検出オプションが付加されたサービスアプリケーションIDに対応するサービスベンダIDが、前記サービスIDに含まれているかどうかを判断する、請求項24に記載のアクセスポイント。
  26. 前記第3の手段は、複数のVLAN−IDが選択可能な場合、より多くのサービスアプリケーションIDに対応するVLAN−IDを優先して選択する、請求項24または25に記載のアクセスポイント。
  27. 前記第3の手段は、複数のVLAN−IDが選択可能な場合、前記アクセスポイントによって定められた優先度に従ってVLAN−IDを選択する、請求項24から26のいずれか1項に記載のアクセスポイント。
  28. 前記第4の手段で前記SSIDを送信した後、前記無線利用者端末が前記SSIDを用いてアソシエーション要求してきた際、前記サービスベンダに接続するための認証情報を要求して、前記サービスベンダの認証情報を共有する認証サーバに認証を依頼し、認証が成功した場合にのみ、前記無線利用者端末からの前記アソシエーション要求を受け入れ、アソシエーションを確立する手段をさらに有する、請求項24から27のいずれか1項に記載のアクセスポイント。
  29. 請求項24から28のいずれか1項に記載のアクセスポイントが、請求項20から23のいずれか1項に記載の無線利用者端末に、無線LANを介した、ネットワーク上のサービスベンダへの接続を提供するシステム。
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