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JP3693326B2 - 地図表示システム、音声案内支援装置、地図表示装置 - Google Patents

地図表示システム、音声案内支援装置、地図表示装置 Download PDF

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JP3693326B2
JP3693326B2 JP2001379201A JP2001379201A JP3693326B2 JP 3693326 B2 JP3693326 B2 JP 3693326B2 JP 2001379201 A JP2001379201 A JP 2001379201A JP 2001379201 A JP2001379201 A JP 2001379201A JP 3693326 B2 JP3693326 B2 JP 3693326B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は地図表示システム、音声案内支援装置、地図表示装置に係り、特に地図表示装置のユーザに対する種々のメッセージを音声で案内し、この際、案内に用いる音声の声質をユーザの好みに合わせることを可能とした地図表示システム、音声案内支援装置、地図表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車載用ナビゲーション装置で用いられる地図描画用の地図データは、全国を所定の経度幅と所定の緯度幅でマス目状の地理的領域に分割したメッシュと呼ばれる単位で構成されている。地図データはデータ量が膨大なため、車載用ナビゲーション装置では一般に、CD−ROM等の大容量の記憶媒体にエリア別に地図データを記憶しておき、現在位置周辺の地図データをCD−ROM等から読み出し、該読み出した地図データを用いて現在位置周辺の地図画像を現在位置マークとともに描画し、液晶ドットマトリクス式表示パネル等の表示部に表示させるようにしている(図12(1)参照)。
【0003】
この車載用ナビゲーション装置の中には、音声案内機能を有するものがある。音声案内機能は、ユーザに音声でメッセージを通知する機能であり、車載用ナビゲーション装置に対する特定の操作がなされたときあるいはいろいろな機能の実行中に音声案内が実行される。例えば、車載用ナビゲーション装置には、交差点案内機能を有するものがあり、この交差点案内の途中で音声案内を実行するものもある。交差点案内では、現在位置が走行予定ルート(あらかじめユーザが経由地交差点を順に設定したルート)上の次の経由地交差点まで所定の基準距離内に近づいたとき、一時的に交差点案内モードとなり、地図表示制御部はCD−ROM等に記憶された地図データのうち、当該或る経由地交差点の形状データ又は当該或る経由地交差点近傍の一番詳細な地図データを用いて、現在位置マークを含む所定の縮尺の地図画像の上に当該或る経由地交差点の拡大画像を重ねて表示する(図12(2)参照)。ユーザは拡大画像を見て、当該或る経由地交差点の構成が判り、どの方向へ進めば間違いなく目的地に到達できるか容易に判断できる。
【0004】
また、交差点案内の途中で音声案内を行う機能を有する車載用ナビゲーション装置では、現在位置が走行予定ルート(あらかじめユーザが経由地交差点を順に設定したルート)上の次の経由地交差点まで所定の基準距離に達したとき、音声案内部が交差点案内を開始し、例えば、基準距離が600mであれば、最初に「次の経由地交差点まであと600メートルです。そこを左折してください。」の音声を流し、その後、次の経由地交差点まで400m、200m、0mに達する度に、「次の経由地交差点まであと400メートルです。そこを左折して下さい。」、「次の経由地交差点まであと200メートルです。そこを左折して下さい。」、「次の経由地交差点まであと0メートルです。そこを左折して下さい。」という音声を流す。これにより、ユーザは次の経由地交差点までの接近状況と当該経由地交差点での進路が判り、当該経由地交差点で間違いなく所望の進路へ進むことができる。
【0005】
音声案内は、ユーザが車載用ナビゲーション装置を操作ボタン等により操作したときに、その操作に連動して実行されることがある。例えば、ユーザが車載用ナビゲーション装置の電源ボタンをオンしたときに「おはようございます」あるいは「こんにちは」等の簡単な挨拶メッセージをユーザに音声で伝えるものもある。あるいは、ユーザが、車載用ナビゲーション装置に対して、音声案内機能を有効にする操作をしたときには、「音声案内を開始します」という音声メッセージが出力される。音声案内を利用することにより、ユーザは、前方に注意したまま、車載用ナビゲーション装置が出力するメッセージを知ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の車載ナビゲーション装置においては、音声メッセージとして、装置固有の単一の声質の音声メッセージしか出力されない場合が多い。しかし、ユーザによっては、他の声質の音声メッセージを利用したいと思うことがありうる。例えば、ユーザが男性の場合には、女性の声を用いた音声メッセージを好むかもしれない。逆に、ユーザが女性の場合には、男性の声を用いた音声メッセージを好むかもしれない。更には、ユーザの好みの歌手、俳優等の有名人の声を用いた音声メッセージを好むかもしれない。あるいは子供が同乗しているときには、ユーザは、その子供のために、有名なアニメーションの主人公の声を用いた音声メッセージを利用することを望むかもしれない。あるいは長距離ドライブの場合には、気分転換のために、ドライブの途中で音声メッセージの声質を変えたいと望む望む場合もあり得る。
しかし、上記従来の車載用ナビゲーション装置では、出力される音声メッセージの声質は固定されていて、ユーザは音声メッセージの声質を自分の好みの声質に変えることが出来ないという問題があった。
【0007】
本発明は上記した従来技術の問題に鑑み、音声案内用の音声メッセージの声質をユーザの好みの声質に変更可能にする地図表示システム、音声案内支援装置、地図表示装置を提供することを、その目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本願の請求項1に記載の地図表示システムは、
ネットワークを介して接続される地図表示装置と音声案内支援装置とから成り、
音声案内支援装置は、
予め設定された複数の単位音声メッセージからなる1組の案内用の音声メッセージの全てを、異なる話者がそれぞれ単位音声メッセージ毎に発声して作成した異なる声質の複数組の案内用の音声データを声質毎に識別可能に記憶した音声データ記憶手段と、
任意の声質を特定して前記1組の案内用の音声データまたは単位音声メッセージ毎の音声データの転送を要求する音声データの転送要求に応じて、前記音声データ記憶手段から該当する音声データを読み出して地図表示装置に転送する配信手段と、を備え、
地図表示装置は、
現在位置を検出する現在位置検出手段と、地図画像を現在位置マークとともに表示する表示手段と、地図データを用いて、現在位置を含む一定範囲の地図画像を現在位置マークとともに描画し、表示手段に表示させる地図表示制御手段と、1組の案内用の音声メッセージを生成するための1組の音声データを少なくとも1組記憶可能な音声データ記憶手段と、
任意の声質を特定して前記1組の案内用の音声データまたは単位音声メッセージ毎の音声データの転送を前記音声案内支援装置に要求し、音声案内支援装置から転送された音声データを声質毎に識別可能に前記音声データ記憶手段に記憶させる音声データ取得手段と、
任意の声質を特定し、前記音声データ記憶手段に記憶された対応する音声データを用いて直接音声メッセージを生成する音声案内手段と、を備えることを特徴とする地図表示システム。
また、本願の請求項2に記載の地図表示システムは、請求項1に記載の地図表示システムにおいて、
地図表示装置は、更に、任意の声質を特定して前記音声データ記憶手段に記憶された異なる声質の複数組の音声データから対応する1組の音声データまたは単位音声メッセージ毎の音声データの選択操作をする声質選択操作手段を備え、
前記音声案内手段は、前記音声データ記憶手段に記憶された音声データのうち、前記声質選択操作手段によって選択された任意の声質に対応する1組の音声データまたは単位音声メッセージ毎の音声データを用いて直接音声メッセージを生成することを特徴とする。
本願の請求項3に記載の音声案内支援装置は、
現在位置を検出する現在位置検出手段と、地図画像を現在位置マークとともに表示する表示手段と、地図データを用いて、現在位置を含む一定範囲の地図画像を現在位置マークとともに描画し、表示手段に表示させる地図表示制御手段と、1組の案内用の音声メッセージを生成するための1組の音声データを少なくとも1組記憶可能な音声データ記憶手段と、
任意の声質を特定して前記1組の案内用の音声データまたは単位音声メッセージ毎の音声データの転送を前記音声案内支援装置に要求し、音声案内支援装置から転送された音声データを声質毎に識別可能に前記音声データ記憶手段に記憶させる音声データ取得手段と、
任意の声質を特定し、前記音声データ記憶手段に記憶された対応する音声データを用いて直接音声メッセージを生成する音声案内手段と、を備えた地図表示装置にネットワークを介して接続される音声案内支援装置であって、
前記音声案内支援装置は、
予め設定された複数の単位音声メッセージからなる1組の案内用の音声メッセージの全てを、異なる話者がそれぞれ単位音声メッセージ毎に発声して作成した異なる声質の複数組の案内用の音声データを声質毎に識別可能に記憶した音声データ記憶手段と、
任意の声質を特定して前記1組の案内用の音声データまたは単位音声メッセージの転送を要求する音声データの転送要求に応じて、前記音声データ記憶手段から該当する音声データを読み出して地図表示装置に転送する配信手段と、を備えたことを特徴とする。
本願の請求項4に記載の地図表示装置は、
予め設定された複数の単位音声メッセージからなる1組の案内用の音声メッセージの全てを、異なる話者がそれぞれ単位音声メッセージ毎に発声して作成した異なる声質の複数組の案内用の音声データを声質毎に識別可能に記憶した音声データ記憶手段と、
任意の声質を特定して前記1組の案内用の音声データまたは単位音声メッセージの転送を要求する音声データの転送要求に応じて、前記音声データ記憶手段から該当する音声データを読み出して地図表示装置に転送する配信手段と、を備えた音声案内支援装置にネットワークを介して接続される地図表示装置であって、
前記地図表示装置は、
現在位置を検出する現在位置検出手段と、地図画像を現在位置マークとともに表示する表示手段と、地図データを用いて、現在位置を含む一定範囲の地図画像を現在位置マークとともに描画し、表示手段に表示させる地図表示制御手段と、1組の案内用の音声メッセージを生成するための1組の音声データを少なくとも1組記憶可能な音声データ記憶手段と、
任意の声質を特定して前記1組の案内用の音声データまたは単位音声メッセージ毎の音声データの転送を前記音声案内支援装置に要求し、音声案内支援装置から転送された音声データを声質毎に識別可能に前記音声データ記憶手段に記憶させる音声データ取得手段と、
任意の声質を特定し、前記音声データ記憶手段に記憶された対応する音声データを用いて直接音声メッセージを生成する音声案内手段と、を備えることを特徴とする。
また、本願の請求項5に記載の地図表示装置は、請求項4に記載の地図表示装置において、 地図表示装置は、更に、任意の声質を特定して前記音声データ記憶手段に記憶された異なる声質の複数組の音声データから対応する1組の音声データまたは単位音声メッセージ毎の音声データの選択操作をする声質選択操作手段を備え、
前記音声案内手段は、前記音声データ記憶手段に記憶された音声データのうち、前記声質選択操作手段によって選択された任意の声質に対応する1組の音声データまたは単位音声メッセージの音声データを用いて直接音声メッセージを生成することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の一つの実施の形態を図1を参照して説明する。図1は本発明に係る車載用ナビゲーション装置の構成図である。
1は地図表示装置の一例としての車載用ナビゲーション装置であり、CD−ROMから現在位置周辺の地図画像の表示に必要な地図データを読み出し、該読みだした地図データを用いて、現在位置を含む一定範囲の地図画像を描画し、画面表示する。
【0010】
車載用ナビゲーション装置1のうち、2は衛星航法により定期的に現在位置と現在方位を検出するGPS受信部、3は液晶ドットマトリクス式の表示部、4はエリア別に地図描画用の地図データと経路探索用の道路データと、1組の案内用音声メッセージである案内用音声メッセージ群を生成するための標準の声質での1組の音声データである音声データ群が記憶されたCD−ROM4aから所望の地図データ、道路データあるいは音声データ群の読み取りを行うCD−ROM読取部である。5は操作部であり、電源オン・オフ操作をしたり、交差点案内の要求をオン・オフしたり、音声案内の要求をオン・オフしたり、走行予定ルート上の経由地交差点の位置(経緯度)と、それぞれの経由地交差点での左折、右折あるいは直進等の進路を経由順に入力したり、外部の音声案内支援装置に用意されている音声メッセージ生成用の声質の異なる複数組の音声データのうち所望の声質を有する1組又は複数組の音声データの転送要求操作をしたり、後述する可搬型外部記憶部に記憶された音声メッセージ生成用の1組又は複数組の音声データの転送要求操作をしたり、車載用ナビゲーション装置の音声データ記憶部に記憶された声質の異なる複数組の音声データの内ユーザに案内する1組の音声メッセージを生成するのに使用する所望の声質を有する1組の音声データの選択操作をしたり、前記1組の音声メッセージの各々について、当該音声メッセージの生成に使用する音声データとして所望の声質を有する音声データの選択操作をさせたりするのに使用する。
【0011】
6は通信部であり、所要時に無線通信でインターネット40(図13参照)と接続するとともに、インターネット40の上に存在する音声案内支援装置に対して所望の声質の1組又は所望の複数種の声質に対応する複数組の音声データの要求信号を送信したり、音声案内支援装置からインターネット40経由で送信された音声メッセージ生成用の1組又は複数組の音声データを受信したりする。7はマイコン構成の本体制御部であり、このうち、8は登録部であり、ユーザが操作部5で入力した経由地交差点の位置と進路を入力順(すなわち、経由順)に走行予定ルート記憶部9に記憶させたり、ユーザが操作部5で指定した、声質を変更すべきメッセージに対して変更後の声質を音声データ記憶部10に登録したりする。走行予定ルート記憶部9は、アドレスAD1〜ADNまでN個の記憶領域を有し、ユーザが順に入力した経由地交差点CPの位置とその交差点での右折、左折、直進等の進路との組がアドレス順に各記憶領域に記憶される(図2参照)。
【0012】
音声データ記憶部10は、特定の声質を有する複数の案内用の音声メッセージを生成するための1組の音声データを声質毎に複数のN組(Nは例えば2〜10の整数)記憶可能であり、更に、それぞれの音声データの使用を管理するためのデータを記憶可能になっている。音声データ記憶部10は、書き換え可能なメモリであり、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリであることが望ましい。音声データ記憶部10に記憶されるデータの詳細は後に説明する。
【0013】
11は、交差点案内部であり、交差点案内部11は、操作部5による操作で交差点案内要求がオンにされると起動され、走行予定ルート記憶部9に記憶された経由地交差点の内、次の案内対象交差点を定めるとともに、当該次の案内対象交差点と現在位置との距離L(m)とあらかじめ定められた基準距離L(m)とを比較し、LがLより大きい間は交差点案内モードをオフし、LがLに一致すると交差点案内モードをオンし、かつ、次の案内対象交差点と現在位置との距離がL、(L−200)、・・、0となる度に案内対象交差点との距離とそこでの進路を案内する一つ又は複数のメッセージの番号を含む音声案内指令を後述する音声案内部12へ出力する。音声案内指令は、例えば、「次の経由地交差点まであと600メートルです。そこで左折して下さい。」という音声出力を得るために使用する一つ又は複数のメッセージの番号を指定する。交差点案内部11は、Lが0になると一定時間後に交差点案内モードをオフし、次の経由地交差点に接近すると、以上の動作を繰り返す。
【0014】
12は音声案内部であり、操作部5において音声案内モードがオンにされ、音声案内モードになっているときに起動される。起動されると、操作部5に対して成されたいずれかの操作に音声案内が連動するときには、その連動する音声案内のための音声メッセージを出力する。音声案内部12は、音声案内モードオン下で本体制御部7で実行中の処理により音声案内が指示されたときにも音声案内を実行する。例えば、交差点案内部11により交差点案内モードがオンにされていて交差点案内が実行されている状態で、交差点案内部11から次の案内対象交差点に関する音声案内指令が音声案内部12に入力される度に、音声案内部12は、その音声案内指令により指定された番号のメッセージを示す交差点案内音声信号を、音声データ記憶部10に記憶された音声データを用いて生成して出力する。例えば「次の経由地交差点まであと600メートルです。そこで左折して下さい。」という交差点案内音声信号が生成される。13は交差点案内音声信号を電力増幅するアンプ、14はアンプ13の出力で駆動されるスピーカである。
【0015】
15は音声データ取得処理部であり、本体制御部7の入出力端子CT及び本体制御部の外部に設けられた通信部6とに接続されている。音声データ取得処理部15は操作部5で入出力端子CTに直接接続された外部の音声案内支援装置(図14、図15参照)に対する音声メッセージ群を生成するための所望の声質を有する1組又は所望の複数種の声質に対応する複数組の音声データの要求操作がされると、音声データ要求信号を作成して当該音声案内支援装置に出力し、当該音声案内支援装置から音声メッセージ群生成用の1組又は複数組の音声データが転送されると、音声データ記憶部10に追加する。
【0016】
また、音声データ取得処理部15は、本体制御部7の入出力端子CTに直接接続された図示しない外部の音声案内支援装置(図14、図15参照)から音声メッセージ群生成用の1組又は複数組の音声データを入力すると音声データ記憶部10に追加する。更に、操作部5でインターネット40(図13参照)の上に構築された外部の音声案内支援装置50(図13参照)に対する所望の声質を有する音声メッセージ群生成用の所望の声質の1組又は所望の複数種の声質に対応する複数組の音声データの要求操作がされると、通信部6を制御し、インターネット40と無線接続させるとともに、音声メッセージ群生成用の音声データ要求信号をインターネット40経由で当該音声案内支援装置50に送信させ、当該音声案内支援装置50から転送された音声メッセージ群生成用の1組又は複数組の音声データが通信部6で受信されると、当該受信された音声メッセージ群生成用の1組又は複数組の音声データを入力し、音声データ記憶部10に追加する。
【0017】
16はメスコネクタであり、可搬型外部記憶部30のオスコネクタ31と着脱自在に接続可能である。可搬型外部記憶部30は、音声メッセージ群生成用の音声データの組を複数のM組記憶可能な音声データ記憶部であり、音声メッセージ群生成用の音声データの組に対応付けて名称及びフォーマット種別も記憶可能になっている。17はメスコネクタ16と接続された読取部であり、操作部5で可搬型外部記憶部30からの転送要求操作がされると、可搬型外部記憶部30から音声メッセージ群生成用の音声データの組を全て読み出し音声データ記憶部10に追加する。
【0018】
18は地図表示制御部であり、このうち、19は画像メモリ部であり、表示部3の1画面分の画像データを記憶するための第1画像記憶領域19aと、交差点の拡大画像を記憶するための第2画像記憶領域19bとを有する。20は描画部であり、現在位置データと現在方位データに基づき、現在位置を含み、あらかじめ操作部5による操作により指定された縮尺の地図データをCD−ROM4aから読み出し、読みだされた地図データを用いて現在位置を中心とし、北を上向きとした地図画像を画像メモリ部19の第1画像記憶領域19aに描画し、地図画像の真ん中に現在方位に相当する向きの自車位置マーク(図12(1)の符号V参照)を重ねて描画する。更に、走行予定ルート記憶部9のうち、当該地図画像の示す地図領域に入っている経由地交差点につき、地図画像上の対応する箇所に地図画像に重ねて経由地交差点マーク(図12(1)の符号Q参照)を描画する。
【0019】
描画部20は、交差点案内モードオン時は、更に走行予定ルート記憶部9のうち、交差点案内部11が決定した次の案内対象交差点について、CD−ROM4aから当該次の案内対象交差点の形状データ又は当該次の案内対象交差点近傍の一番詳細な地図データを読み出し、所定のサイズの交差点拡大画像を北を上向きにして、画像メモリ部19の第2画像記憶領域19bのうち、所定の位置に描画する。
【0020】
21は合成部であり、交差点案内モードオフ時は、第1画像記憶領域19aに記憶された地図画像を単独で映像信号に変換して表示部3へ出力し、地図画像を画面3aに表示させる(図12(1)参照)。合成部21は、交差点案内モードオン時には、第1画像記憶領域19aに記憶された地図画像の上に第2画像記憶領域19bに記憶された交差点拡大画像を重ねながら(第1画像記憶領域19aの地図画像のうち、第2画像記憶領域19bで交差点拡大画像が描画されたピクセル位置の範囲を当該交差点画像で置き換える)、映像信号に変換して表示部3へ出力し、地図画像に交差点拡大画像を重ねた画像を画面3aに表示させる(図12(2)参照)。
【0021】
音声データ記憶部10には、図3に示すように、音声データ記憶領域110と管理データ記憶領域120とが設けられている。音声データ記憶領域110には、それぞれ特定の声質を有する音声メッセージ群を生成するための音声データ群111、112、113、114、…が記憶される。本発明では、音声案内で使用する実質的に同じ内容のメッセージを伝えるための音声からユーザが受ける感じが他と異なるとき、これらの音声は声質が異なると呼ぶ。例えば、異なる話者の音声、女性の音声と男性の音声、標準語を話す音声と方言を話す音声など、ユーザが受け取る感じがいろいろな意味で互いに異なる音声を広く声質が異なると呼ぶ。
【0022】
111は、CD−ROM4aから読み込まれて音声データ記憶部10にあらかじめ記憶されている1組の標準的な声質の音声データであり、以下では音声データ群111を標準の音声データ群と呼ぶことがある。112から114は、それぞれユーザが外部の地図支援装置等から読み出して音声データ記憶部10に追加した、他の声質を有する音声メッセージ群を生成するため音声データ群の例である。例えば、112は、ユーザが好きな歌手Aの音声から生成された、音声メッセージ群生成用の1組の音声データである。同様に、113は、ユーザが好きな他の歌手Bの音声により生成された、音声メッセージ群生成用の1組の音声データである。114は、ユーザが好きな方言としての関西弁の音声から生成された音声メッセージ群生成用の1組の音声データである。
【0023】
各音声データ群は、本車載用ナビゲーション装置1で利用可能な複数の案内用の音声メッセージを生成するための複数の音声データからなる。各メッセージには、メッセージ番号が定められている。例えば、音声データ群111は、図4に示すように、案内用の音声メッセージ#1、#2、#3、…のそれぞれを表す音声データからなり、それぞれの音声データはメモリアドレスA1、A2、A3、…に記憶されている。図4には、各音声メッセージの内容の例を括弧内に記載してある。音声メッセージには、「おはようございます」等の挨拶に関連するものの他に、「次の経由地交差点まで600メートルです。そこで左折して下さい。」等の交差点案内に関係するメッセージなどいろいろなメッセージがある。
【0024】
音声データ記憶部10に記憶された他の音声データ群112、113、114、…も同じ複数の案内用の音声メッセージを異なる音声で生成するための音声データからなる。異なる音声データ群について、同一のメッセージ番号に対応する二つのメッセージを構成する音は異なっていても、それらのメッセージの内容が同じであればよい。例えば、メッセージ#1の「おはようございます」に対する音声データは、標準、歌手A、歌手B等の音声データは「おはようございます」という音をそのまま表していて、対応する関西弁による音声データは「おはようさん」という音を表すものであってもよい。更に、ユーザが望む場合には、音声データ記憶領域110に記憶されたいずれかの声質のいずれかのメッセージの音声データとして、図4に例示されたメッセージ(例えば、メッセージ#3の「お疲れさまでした」)とは表現が異なるが、同じ目的で使用できる他のメッセージ(例えば「ご苦労様でした」)を表す音声データを使用することもできる。これにより、メッセージの表現自体をユーザの好みに合わせることができる。
【0025】
音声データ群111から114には、特定の方法で各音声メッセージを示す音声信号を圧縮符号化したものを使用することができる。例えば、メッセージ音声をADPCM(Adaptive Differentia Code Modulation)により圧縮したものでもよい、あるいは、例えばメッセージ音声を一般のパソコンで変換して得られる、WAVEと呼ばれるフォーマットの音声データでもよい(図5のWAV参照)。フォーマットWAVEの音声データを使用する場合には、ユーザが容易に音声データを生成して音声案内に利用することができ、あるいは他人が生成したWAVEフォーマットの音声データを音声案内に利用することができる。
【0026】
管理データ記憶領域120には、音声データ群管理テーブル130と使用声質登録テーブル140のような、音声データ記憶領域110に記憶された音声データ群を管理するためのデータが記憶される。
【0027】
音声データ群管理テーブル130には、図5に示すように、音声データ記憶領域110に登録された各音声データ群について、音声データ群を識別する情報としての音声データ群の名称131、その音声データ群のフォーマット種別132と、その音声データ群に対して準備された後述するアドレス管理テーブル151、152、153又は154、…(図3参照)のアドレス133とが登録される。
音声データ群の名称は、案内用の音声メッセージの声質を一義的に指定するので、以下では、各音声データ群が表す声質の名称にも音声データ群の名称を用いる。図では、音声データ群の名称131には、標準、歌手A、歌手B、関西等が使用されている。更に図示されたフォーマット種別133内の情報によると、関西弁以外の音声データは、ADPCMにより生成された音声データであり、関西弁の音声データは、WAVフォーマットを有している。
【0028】
管理データ記憶領域120には、音声データ記憶領域110に記憶された各音声データ群に対応して、その音声データ群に含まれた各音声データの記憶アドレスを保持する複数のアドレス管理テーブル151、152、153、154、…(図3参照)も記憶される。音声データ群111(図4参照)に対するアドレス管理テーブル151は、図6に例示するように、メッセージ番号1、2、…に対応して、当該メッセージ番号の音声メッセージを生成するための音声データのメモリアドレスA1、A2、…(図4参照)が記憶される。音声データ記憶領域110に記憶されたいずれかの音声データ群に属する音声データを用いていずれかの音声メッセージを生成するときには、当該音声データ群の名称(声質の名称)と、当該生成すべき音声メッセージの番号とを用いて、当該音声メッセージを生成するための音声データのメモリアドレスが、当該音声データ群に対応して記憶されたアドレス管理テーブル151、152、153又は154から読み出され、読み出されたメモリアドレスを用いて目的の音声データが読み出され、当該音声メッセージの生成に使用される。
【0029】
使用声質登録テーブル140は、図7に例示されるように、各メッセージ番号141に対応して、利用可能な複数の音声データ群の数(異なる声質の数)だけの領域142、143、144、145、…を有し、これら複数の領域の一つに使用希望フラグ1が設定される。図の例では、メッセージ#1から6は、歌手Aの声質に対して使用希望フラグ1が設定され、メッセージ#7以降のメッセージについては、歌手Bの声質に対して使用希望フラグ1が設定されている。いずれかのメッセージ番号の音声メッセージを生成するときには、使用声質登録テーブル140内で、当該メッセージ番号に対して使用希望フラグが設定されている声質を有する音声データが使用される。
【0030】
図8から図11は、本体制御部7が時分割で平行して実行する制御処理を示すフローチャートであり、図8は、音声データ取得処理部15と読取部17の制御処理を示し、図9は、登録部8の制御処理のうち音声データ記憶部10に対する制御処理を示し、図10は音声案内部12の制御処理を示し、図11は、交差点案内部11の制御処理を示す。図12は、地図表示制御部18の動作説明図である。以下、これらの図を参照して上記した実施の形態の動作を説明する。
【0031】
なお、説明の便宜上、走行予定ルート記憶部9には既にM個の経由地交差点CP〜CPMの位置データ(経緯度)と、それぞれの交差点での進路が記憶されており(図2参照)、車両は最初の経由地交差点CPより手前の所望の出発地から出発するものとする。また、描画部20に対してはユーザ所望の縮尺データが操作部5による操作によりあらかじめ設定されており、交差点案内部11には、交差点案内を開始するための基準距離としてL=600(m)が記憶済であるとする。
【0032】
(1)音声メッセージ群生成用の音声データ群の追加
(1−1)ネットワーク経由で外部の音声案内支援装置からの音声メッセージ群生成用の音声データ群の転送(図13参照)
図13に示すごとく、インターネット40の上には外部からインターネット経由でアクセス可能な音声案内支援装置(音声案内支援サーバ)50が構築されている。音声案内支援装置50は、音声案内用の音声メッセージ群生成用の音声データ群を声質群毎に複数組、対応する名称及びフォーマット種別とともに記憶した音声データ記憶部51と、インターネット40を経由して外部の車載用ナビゲーション装置1からの名称指定による、音声メッセージ群生成用の音声データ群の転送要求に基づき、音声データ記憶部51から音声メッセージ群生成用の所望の声質の音声データ群と対応する名称とフォーマット種別を読み出し、要求元の車載用ナビゲーション装置1に転送する配信部52とから成る。
【0033】
音声案内支援装置50が提供可能な音声データ群の典型的なフォーマット種別は、例えばADPCM又はWAVEである。音声データ群は、あらかじめ音声案内支援装置50内の図示しない回路を使用してあるいは音声案内支援装置50とは別の回路により作成されて、音声データ記憶部51に記憶されているとする。なお、音声データ群の作成には、例えば、歌手Aによる全てのメッセージの読み上げ音を録音し、各メッセージの読み上げ音を例えばADPCM方式によりコーディングして当該メッセージに対する音声データを作成するという方法を採ることができる。あるいは読み上げ音をWAVE形式の音声データに変換してもよい。
【0034】
音声メッセージ群生成用の所望の声質の1つの音声データ群又は所望の複数種の声質に対応する複数の音声データ群を、外部のインターネット40の上に構築された音声案内支援装置50から取り込みたい場合、車載用ナビゲーション装置1の操作部5で音声メッセージ群生成用の音声データ群の1又は複数の名称を指定して、インターネット40の上の音声案内支援装置50に対する音声メッセージ群生成用の所望のある一つの声質の音声データ群又は所望の声質の異なる複数の音声データ群の要求操作をする。例えば歌手Aを指定して、音声メッセージ群生成用の音声データ群の要求操作をすると、音声データ取得処理部15は通信部6を制御し、インターネット40と無線接続させるとともに、歌手Aの名称を含む、音声メッセージ群生成用の音声データ群要求信号をインターネット40の上の音声案内支援装置50へ送信させる(図8のステップS10でNOで、ステップS12でYES、S13)。
【0035】
該要求信号を受信した音声案内支援装置50の配信部52は、指定された名称に対応する、音声メッセージ群生成用の音声データ群及びフォーマット種別を音声データ記憶部51から読み出し、当該音声データ群と対応する名称及びフォーマット種別をインターネット40を経由して要求元の車載用ナビゲーション装置1に転送する。
【0036】
音声案内支援装置50から送信された名称及びフォーマット種別付の音声メッセージ群生成用の音声データ群は、車載用ナビゲーション装置1の通信部6で受信されて音声データ取得処理部15に入力され、当該音声データ取得処理部15は音声データ記憶部10に音声データ群を追加する(ステップS13。図4の音声データ群112参照)。
【0037】
このとき、追加された音声データ群に対応して、当該音声データ群に属する個々の音声データのアドレスを示すアドレス管理テーブル152(図3、図6参照)を生成し、音声データ記憶部10の管理データ記憶領域120内に記憶する。更に音声データ記憶部10に記憶されている音声データ群管理テーブル130に、上記追加された音声データ群の名称とフォーマット種別と上記生成された対応するアドレス管理テーブル152のアドレスとを登録する(図5参照)。
【0038】
(1−2)車載用ナビゲーション装置に直接接続された音声案内支援装置からの音声メッセージ群生成用の音声データ群の転送(図14参照)
図14に示すごとく、ノートパソコン等で構成した音声案内支援装置60を車載用ナビゲーション装置1の入出力端子CTと接続しておく。音声案内支援装置60も音声案内支援装置50(図13参照)と同様に、音声メッセージ群生成用の音声データ群を対応する名称及びフォーマット種別とともに異なる声質毎に複数組記憶した音声データ記憶部61と配信部62と、操作部63とを有する。なお、音声データ記憶部61の記憶内容はここでは図13の音声案内支援装置50の音声データ記憶部51と同様であるとする(図3参照)。
【0039】
操作部63は、配信すべき音声データ群の1又は複数の名称を指定して当該名称の音声データ群の配信を指示する等の操作をユーザにより実行する。配信部62は、外部の車載用ナビゲーション装置1からの1又は複数の名称指定による、音声メッセージ群生成用の音声データ群の転送要求に基づき、音声データ記憶部61から音声メッセージ群生成用の所望の音声データ群と対応する名称及びフォーマット種別を1又は複数組読み出し、要求元の車載用ナビゲーション装置1に転送したり、音声案内支援装置60の操作部63で、1又は複数の名称指定による音声メッセージ群生成用の音声データ群の転送要求操作がされると、音声データ記憶部61から音声メッセージ群生成用の所望の音声データ群と対応する名称及びフォーマット種別を1又は複数組読み出し、外部に接続された車載用ナビゲーション装置1に転送する。
【0040】
なお、音声データ群は、音声案内支援装置60内の図示しない回路によりあるいは音声案内支援装置60とは異なる他の装置によりあらかじめ作成して、音声データ記憶部61に記憶しておく。なお、音声案内支援装置60が、ノートパソコンあるいは他のパソコンにより構成されているときには、音声データ記憶部61に記憶された音声メッセージ群生成用の音声データ群のフォーマット種別は、WAVとすることが簡単である。
【0041】
音声メッセージ群生成用の所望の1又は複数の音声データ群を外部の音声案内支援装置60から取り込みたい場合、車載用ナビゲーション装置1の操作部5で音声メッセージ群生成用の1又は複数の音声データ群の名称を指定して、入出力端子CTに接続された音声案内支援装置60に対する音声メッセージ群生成用の所望の音声データ群の転送要求操作をする。例えば、歌手Bを指定して音声メッセージ群生成用の音声データ群の転送要求操作をすると、音声データ取得処理部15は歌手Bの名称を含む音声メッセージ群生成用の音声データ群要求信号を入出力端子CTを介して音声案内支援装置60へ出力する(図8、ステップS10でYES、S11)。
【0042】
該要求信号を入力した音声案内支援装置60の配信部62は、指定された名称に対応する音声メッセージ群生成用の音声データ群及びフォーマット種別を音声データ記憶部61から読み出し、当該音声データ群と対応する名称及びフォーマット種別を車載用ナビゲーション装置1に出力する。音声案内支援装置60から出力された名称及びフォーマット種別付の音声データ群は、音声データ取得処理部15に入力され、該音声データ取得処理部15は音声データ記憶部10に追加する(ステップS11。図3の音声データ群113参照)。
【0043】
このとき、追加された音声データ群に対応して、当該音声データ群に属する個々の音声データのアドレスを示すアドレス管理テーブル153を生成し、管理データ記憶領域120内に記憶する(図3参照)。更に音声データ記憶部10に記憶されている音声データ群管理テーブル130に、上記追加された音声データ群の名称とフォーマット種別と上記生成された対応するアドレス管理テーブル153のアドレスとを登録する(図5参照)。
【0044】
音声案内支援装置60から車載用ナビゲーション装置1への音声メッセージ群生成用の音声データ群の転送は、音声案内支援装置60の側からも行える。即ち、操作部63で音声メッセージ群生成用の所望の1又は複数の音声データ群の名称を指定して、外部に接続された車載用ナビゲーション装置1への所望の音声データ群の転送要求操作をする。例えば、関西弁を指定して音声メッセージ群生成用の音声データ群の転送要求操作をすると、配信部62は、指定された名称に対応する、音声メッセージ群生成用の音声データ群及びフォーマット種別を音声データ記憶部61から読み出し、当該音声データ群と対応する名称及びフォーマット種別を車載用ナビゲーション装置1に出力する。
【0045】
音声案内支援装置60から出力された名称及びフォーマット種別付の音声データ群は、入出力端子CTを介して音声データ取得処理部15に入力され、該音声データ取得処理部15は音声データ記憶部10に追加する(ステップS14でYES、S15。図3の音声データ群114参照)。このとき、追加された音声データ群に対応して、当該音声データ群に属する個々の音声データのアドレスを示すアドレス管理テーブル154を生成し、管理データ記憶領域120内に記憶する(図3参照)。更に、音声データ記憶部10に記憶されている音声データ群管理テーブル130に、上記追加された音声データ群の名称とフォーマット種別と上記生成された対応するアドレス管理テーブル154のアドレスとを登録する(図5参照)。
【0046】
(1−3)音声メッセージ群生成用の音声データ作成機能を持つ音声案内支援装置からの転送(図15参照)
図15に示す如く、ノートパソコン等で構成した音声案内支援装置70を車載用ナビゲーション装置1の入出力端子CTと接続しておく。音声案内支援装置70は、車載用ナビゲーション装置1の音声データ記憶部10に対応する音声データ記憶部71と、操作部72と、音声データ群を音声データ記憶部71に登録する登録部73、音声メッセージ群生成用の音声データ群を外部に転送する転送部74を有し、更に音声データ記憶部71に記憶されるべき、音声メッセージ群生成用の音声データ群を作成する音声データ作成部75を有する。
【0047】
音声案内支援装置70を車載用ナビゲーション装置1の入出力端子CTと接続しておき、操作部72で音声データ作成部75に対する音声データ群作成制御操作をおこなって、音声データ作成部75で音声データ群を作成させる。音声データの作成は、図13の音声案内支援装置50について記載した方法によることができる。例えば、特定の声質の音声データ、例えば歌手Aの音声による音声データを作成するときには、全てのメッセージの読み上げ音を適当な音声記録媒体35に録音し、音声データ作成部75は、音声記録媒体35に記録された音声信号のうち、各メッセージに対応する部分を操作部72による編集操作により読み取り、読み取った音声信号をADPCM等の特定の処理を施して音声データに変換する。音声データは、他の種類の音声データ、例えばWAVEフォーマットの音声データでもよい。操作部72は、更に、作成された音声データ群に対応する名称とフォーマット種別の作成操作をする。登録部73は、操作に従い、作成された音声データ群と対応する名称及びフォーマット種別を音声データ記憶部71に追加する。音声データ作成部75は、音声データ記憶部71に記憶させる音声メッセージ群生成用の音声データ群を作成する機能を有する。
【0048】
1又は複数の音声メッセージ群生成用の音声データ群及び対応する名称及びフォーマット種別を作成後、操作部72で音声データ記憶部71のうち、音声メッセージ群生成用の所望の1又は複数の音声データ群の名称を指定して外部の車載用ナビゲーション装置1への転送要求操作をすると、転送部74は音声データ記憶部71から要求された音声データ群と対応する名称及びフォーマット種別とを読み出し、車載用ナビゲーション装置1の側へ転送する。
【0049】
音声案内支援装置70から出力された名称及びフォーマット種別付の音声メッセージ群生成用の音声データ群は、入出力端子CTを介して音声データ取得処理部15に入力され、該音声データ取得処理部15は音声データ記憶部10に追加する(ステップS14、S15)。このとき、追加された音声データ群に対応して、当該音声データ群に属する個々の音声データのアドレスを示すアドレス管理テーブルを生成し、管理データ記憶領域120内に記憶する(図3参照)。更に音声データ記憶部10に記憶されている音声データ群管理テーブル130に、上記追加された音声データ群の名称とフォーマット種別と上記生成された対応するアドレス管理テーブルのアドレスとを登録する(図5参照)。
【0050】
(3−4)可搬型外部記憶部を用いた音声メッセージ群生成用の音声データ群の追加(図16参照)
図16に示す如く、可搬型外部記憶部を介在して音声メッセージ群生成用の音声データ群を追加することもできる。80はパソコン等で構成した音声案内支援装置であり、例えば、家庭に設置されている。音声案内支援装置80のうち、81は音声メッセージ群生成用の音声データ群を異なる声質毎に複数組、それぞれに対応する名称及びフォーマット種別とともに記憶した音声データ記憶部、82は名称指定による生成済みの音声データ群の転送要求操作を行う操作部である。
【0051】
85は可搬型外部記憶部30のオスコネクタ31を着脱自在に接続可能なメスコネクタ、84は操作部82で音声メッセージ群生成用の所望の1又は複数の音声データ群の転送要求操作がされると、音声データ記憶部81から該当する音声メッセージ群生成用の所望の音声データ群と対応する名称及びフォーマット種別を読み出し、メスコネクタ85に接続された可搬型外部記憶部30に書き込む転送部である。音声データ記憶部81に記憶される音声データ群は、音声案内支援装置80内又は他の装置によりあらかじめ作成され、音声データ記憶部81に登録されている。
【0052】
音声案内支援装置80のメスコネクタ85に可搬型外部記憶部30を接続し、操作部82で1又は複数の名称指定による音声メッセージ群生成用の所望の1又は複数の音声データ群の転送要求操作をする。すると、転送部84は音声データ記憶部81から指定された名称に対応する、音声メッセージ群生成用の音声データ群と対応する名称及びフォーマット種別を読み出し、可搬型外部記憶部30に書き込む。
【0053】
音声メッセージ群生成用の1又は複数の音声データ群を可搬型外部記憶部30に書き込んだあと、音声案内支援装置80から可搬型外部記憶部30を外して車載用ナビゲーション装置1のメスコネクタ16に接続する。そして、車載用ナビゲーション装置1の操作部5で可搬型外部記憶部30からの転送要求操作をすると、読取部17が可搬型外部記憶部30に記憶された音声メッセージ群生成用の全ての音声データ群をそれぞれに対応する名称及びフォーマット種別とともに読み出し、音声データ記憶部10に追加する(ステップS16でYES、S17)。
【0054】
このとき、追加された音声データ群に対応して、当該音声データ群に属する個々の音声データのアドレスを示すアドレス管理テーブルを生成し、管理データ記憶領域120内に記憶する(図3参照)。更に音声データ記憶部10に記憶されている音声データ群管理テーブル130に、上記追加された音声データ群の名称とフォーマット種別と上記生成された対応するアドレス管理テーブルのアドレスとを登録する(図5参照)。
【0055】
(3−5)可搬型外部記憶部を用いた音声メッセージ群生成用の音声データ群の追加(図17参照)
図17に示す如く、音声案内支援装置で作成した、音声メッセージ群生成用の音声データ群を可搬型外部記憶部に格納することもできる。
90はパソコン等で構成した音声案内支援装置であり、例えば、家庭に設置されている。音声案内支援装置90の内、91は音声メッセージ群生成用の音声データ群を異なる声質毎に複数組、それぞれに対応する名称及びフォーマット種別とともに記憶可能な音声データ記憶部、92は後に説明する音声データ作成部96に対する音声データ群作成制御操作をおこなって、音声データ作成部96で、音声記録媒体35に記録された音声信号から音声データ群を作成させ、更に、作成された音声データ群に対応する名称とフォーマット種別の作成操作をしたり、可搬型外部記憶部30への転送要求操作をする操作部、93は操作部92での音声メッセージ群生成用の音声データ群と対応する名称及びフォーマット種別の作成操作に従い、音声データ作成部96で作成された音声データ群と対応する名称及びフォーマット種別を作成して作成された音声データ群と一緒に音声データ記憶部91に追加する登録部である。音声データ作成部96による音声データの作成は、図15の音声案内支援装置70内の音声データ作成部75と同様に行なうことができる。
【0056】
95は可搬型外部記憶部30のオスコネクタ31を着脱自在に接続可能なメスコネクタ、94は操作部82で音声メッセージ群生成用の音声データ群の転送要求操作がされると、音声データ記憶部91から音声メッセージ群生成用の該当する所望の音声データ群と対応する名称及びフォーマット種別を読み出し、メスコネクタ95に接続された可搬型外部記憶部30に書き込む転送部である。音声データ作成部96は、音声データ記憶部91に記憶させる音声メッセージ群生成用の音声データ群を生成する機能を有する。
【0057】
音声データ作成部96で音声メッセージ群生成用の音声データ群が作成され、操作部92で当該音声データ群と対応する名称及びフォーマット種別の作成操作をすると、登録部93が操作に応じて作成された音声データ群と、対応する名称及びフォーマット種別を音声データ記憶部91に追加する。1又は複数の音声メッセージ群生成用の音声データ群を作成後、メスコネクタ95に可搬型外部記憶部30を接続し、操作部92で音声データ記憶部91のうち、音声メッセージ群生成用の所望の1又は複数の音声データ群の声質の名称を指定して外部の可搬型外部記憶部30への転送要求操作をすると、転送部94は音声データ記憶部91から指定された1又は複数の名称に対応する、音声メッセージ群生成用の音声データ群と名称及びフォーマット種別を読み出し、可搬型外部記憶部30に書き込む。
【0058】
音声メッセージ群生成用の1又は複数の音声データ群を可搬型外部記憶部30に書き込んだあと、可搬型外部記憶部30を外して車載用ナビゲーション装置1のメスコネクタ16に接続する。そして、車載用ナビゲーション装置1の操作部5で可搬型外部記憶部30からの転送要求操作をすると、読取部17が可搬型外部記憶部30に記憶された全ての音声メッセージ群生成用の音声データ群をそれぞれに対応する名称及びフォーマット種別とともに読み出し、音声データ記憶部10に追加する(図8のステップS16でYES、S17)。
【0059】
このとき、追加された音声データ群に対応して、当該音声データ群に属する個々の音声データのアドレスを示すアドレス管理テーブルを生成し、管理データ記憶領域120内に記憶する(図3参照)。更に音声データ記憶部10に記憶されている音声データ群管理テーブル130に、上記追加された音声データ群の名称とフォーマット種別と上記生成された対応するアドレス管理テーブルのアドレスとを登録する(図5参照)。
【0060】
なお、登録部93とメスコネクタ95を接続しておき、操作部92で音声メッセージ群生成用の音声データ群に対応する名称とフォーマット種別の作成操作をすると、登録部93が操作に応じて音声メッセージ群生成用の音声データ群に対応する名称及びフォーマット種別を作成し、可搬型外部記憶部30に追加するようにしても良い。
【0061】
(2)使用を希望する音声データ群の指定
音声データ記憶部10に複数群の音声データが記憶された状態では、ユーザは、音声案内に用いるメッセージの声質を操作部5による操作により所望のものに指定することができる。本車載用ナビゲーション装置1では、操作部5により案内音声の声質の変更要求操作をする場合には、全てのメッセージの声質を一括して標準以外の他の声質に変更する一括変更態様と、個々のメッセージ毎にいずれかの声質に変更する個別変更態様のいずれかを選んで実行することができる。音声メッセージの声質変更要求操作が操作部5に対してなされ、かつ、全てのメッセージの一括変更要求操作が操作部5に対してなされた場合、全ての案内用の音声メッセージに対して操作で指定された特定の変更後の声質、例えば歌手Aを登録する(図9、ステップS18でYES、S19でYES、S20)。すなわち、図7に示す使用声質登録テーブル140において、全てのメッセージについて、歌手Aに対応するエントリに使用希望フラグを設定する。
【0062】
一方、音声メッセージの声質変更要求操作が操作部5に対してなされ、かつ、個別変更要求操作が操作部5に対してなされた場合、ユーザが個別声質変更要求操作で指定した個々のメッセージに対応付けて変更後の声質を登録する(図9、ステップS18でYES、S19でNO、S21でYES、S22)。例えば、図7において、メッセージ#1「おはようございます」についてユーザが歌手Aを指定した場合、使用声質登録テーブル140の当該メッセージについて、歌手Aに対応するエントリに使用希望フラグを設定する。一方、他のメッセージ、例えばメッセージ#7「次の経由地交差点まで600メートルです」についてユーザが歌手Bを指定した場合には、使用声質登録テーブル140の当該メッセージについて、歌手Bに対応するエントリに使用希望フラグを設定する。このように、個々のメッセージ毎に使用する声質を設定することができる。
【0063】
(3)音声案内の実行
音声案内部12は、本車載用ナビゲーション装置1の使用中のいろいろな時点で音声案内を実行する。図4に例示された一群のメッセージの場合、いくつかのメッセージは操作部5に対する特定の操作に連動して案内される。他のいくつかのメッセージは、本車載用ナビゲーション装置1が特定の処理を実行していて、当該特定の処理が音声案内を指示したときに案内される。
【0064】
例えばメッセージ#5「音声案内を開始します」は、操作部5において音声案内開始要求操作がなされ、音声案内モードになったときに案内される。メッセージ#6「音声案内を終了します」は、操作部5において音声案内終了要求操作がなされ、音声案内モードがオフになったときに案内される。メッセージ#1「おはようございます」は、音声案内モード下で操作部5において電源オン操作がなされ、かつ、その時刻が午前中であるときに案内される。同様に、メッセージ#2「こんにちは」とメッセージ#3「こんばんは」は、操作部5において電源オン操作がなされ、かつ、その時刻がそれぞれ午後又は夜間であるときに案内される。メッセージ#4のメッセージ「お疲れさまでした」は、音声案内モード下で操作部5において電源オフ操作がなされたときに案内される。
【0065】
音声案内モード下でのメッセージの音声案内は、具体的には以下のようにして実行される。音声案内部12では、操作部5に対する何らかの操作がなされたとき、当該操作は、音声案内が当該操作に連動するあらかじめ定められた操作であるかが判断され、実行された操作が音声案内が連動する操作であるときには、その操作に連動するメッセージとしてあらかじめ定められたメッセージが、そのメッセージに対して事前に登録された声質で音声出力される(図10のステップS23でYES、S25)。
【0066】
音声案内部12には、音声案内に用いる各メッセージについて、当該メッセージがいずれかの特定の操作に連動して音声案内に使用されるメッセージであるか否か、あるいは本車載用ナビゲーション装置1内で実行中の処理により音声案内が指示されたときに使用されるメッセージであるかが記憶され、当該メッセージによる音声案内を実行する上で満たされるべき条件が更に存在するときにはその条件も記憶されている。例えばメッセージ#1については、メッセージ#1はお電源オン操作に連動することが記憶され、かつ、このメッセージ#1による音声案内の実行条件として、操作がなされた時刻が午前中であることが記憶されている。したがって、操作部5に対して電源オン操作がなされた場合、音声案内部12は、その操作がなされた時刻が午前中であるときには、その操作にメッセージ#1による音声案内が連動すると判別する。
【0067】
このようにしてメッセージ#1が音声案内されるべきであると判断されると、音声案内部12は、メッセージ#1に対して事前に登録された声質(今の例では歌手A)を使用声質登録テーブル140(図7参照)から検出して、歌手Aの音声データ群、例えば112(図3参照)に対応するアドレス管理テーブル152(図3参照)から、メッセージ#1に対するメモリアドレスを読み出し、このメモリアドレスを用いて、歌手Aのメッセージ#1に対する音声データを読み出す。更に、この音声データのフォーマット種別132(図5参照)は今の例ではADPCMであるので、上記読み出された音声データをADPCMにしたがって復号して音声を再生し、アンプ13を介してスピーカ1から出力する。こうして、メッセージ#1は、当該メッセージに対して登録された声質で音声出力される。
【0068】
メッセージ#7から#13は、本車載用ナビゲーション装置1において実行されている処理により要求される音声案内に使用されるメッセージの例である。すなわち、操作部5に対して交差点案内要求操作がなされたとき、交差点案内部11が以下のようにして交差点案内処理を実行し、その交差点案内の実行過程でメッセージ#7から#13のそれぞれの音声案内の実行を異なるタイミングで要求する。
【0069】
まず、交差点案内部11は、交差点案内モードをオフとし(図11のステップS30)、経由地交差点の順位を示すiを1とし、走行予定ルート記憶部9に1番目の経由地交差点の位置データが存在するかチェックする(ステップS31、S32)。NOであれば次の案内対象交差点無しと決定し、描画部20に通知するが(ステップS48)、ここではYESなので、先頭の経由地交差点を次の案内対象交差点と決定し、描画部20に通知する(ステップS33)。そして、GPS受信部2から現在位置データを入力し、現在位置から次の案内対象交差点までの距離Lを計算するとともに(ステップS34)、あらかじめ記憶された基準距離Lと比較する(ステップS35)。L=Lであれば交差点案内モードをオンするが(ステップS36)、ここではL>Lであったとすると交差点案内モードをオフのままとする。
【0070】
一方、描画部20はGPS受信部2から現在位置データと現在方位データを入力し、現在位置を含みあらかじめ記憶されたユーザ所望の縮尺の地図データをCD−ROM4aから読み出し、該読みだした地図データを用いて画像メモリ部19の第1画像記憶領域19aに現在位置を中心とし、北を上向きとしたユーザ所望の縮尺の地図画像を描画し、かつ、走行予定ルート記憶部9の内、当該地図画像の示す地図エリアに入っている経由地交差点につき、地図画像上の対応する箇所に地図画像に重ねて経由地交差点マーク(図12(1)の符号Q参照)を描画し、更に、地図画像の真ん中に現在方位に相当する向きの自車位置マーク(図12(1)の符号V参照)を重ねて描画する。
【0071】
また、描画部20は交差点案内部11により決定された次の案内対象交差点が存在するかチェックし、YESであれば走行予定ルート記憶部9のうち、次の案内対象交差点について、CD−ROM4aから当該案内対象交差点の形状データ(又は案内対象交差点近傍の一番詳細な地図データ)を読み出し、所定のサイズの交差点拡大画像を北を上向きにして、第2画像記憶領域19bのうち、所定の位置に描画する。
【0072】
合成部21は、交差点案内モードオンであれば第1画像記憶領域19aに記憶された地図画像の上に第2画像記憶領域19bに記憶された交差点拡大画像を重ねながら、映像信号に変換して表示部3へ出力するが、ここでは交差点案内モードオフなので、第1画像記憶領域19aに記憶された地図画像単独で映像信号に変換して表示部3へ出力する。
よって、画面3aには図12(1)に示す如く出発地を中心とする北を上向きにした地図画像が自車位置マーク、経由地交差点マークとともに表示される。
【0073】
車両の走行で現在位置が変化するのに応じて画面の地図画像が移動する。その後、現在位置から次の案内対象交差点までの間が基準距離Lまで縮まると、交差点案内部11は交差点案内モードをオンする(ステップS35、S36)。更に当該交差点での進路が、左折、右折、直進のいずれであるかを走行予定ルート記憶部9内の進路情報に基づいて判別し、左折のときには、次の経由地交差点まであと600であることを案内するメッセージ(今の例ではメッセージ#7)のメッセージ番号7と、そこでの進路が左折であることを指示するメッセージ(今の例ではメッセージ#11)のメッセージ番号11とを含む音声案内指令を音声案内部12へ出力する(ステップS37、S38)。
【0074】
該指令を受けた音声案内部12は、「次の経由地交差点まであと600メートルです。そこを左折して下さい。」という交差点案内音声信号を生成して出力し、スピーカ14から音響出力させる。このとき、音声案内部12は、音声案内部12は、使用声質登録テーブル140(図7参照)からメッセージ#7に対して設定された声質(今の例では歌手B)を検出して、歌手Bの音声データ群113に対応するアドレス管理テーブル153(図3参照)から、メッセージ#7に対するメモリアドレスを読み出し、このメモリアドレスを用いて、メッセージ#7に対する歌手Bの音声データを読み出す。更に、この音声データのフォーマット種別132(図5参照)は今の例ではADPCMであるので、上記読み出された音声データをADPCMにしたがって復号して音声を再生する。メッセージ#11についても同様である。
【0075】
一方、進路が右折であるときには、次の経由地交差点まであと600であることを案内するメッセージ#7のメッセージ番号7と、そこでの進路が右折であることを指示するメッセージ(今の例ではメッセージ#12)のメッセージ番号12とを含む音声案内指令を音声案内部12へ出力する(ステップS37、S39)。該指令を受けた音声案内部12は、「次の経由地交差点まであと600メートルです。そこを右折して下さい。」という交差点案内音声信号を生成して出力し、スピーカ14から音声出力させる。右折の場合にも左折の場合と同様にして歌手Bの音声データを使用される。
【0076】
進路が直進であるときには、次の経由地交差点まであと600であることを案内するメッセージ#7のメッセージ番号7と、そこでの進路を直進すべきことを指示するメッセージ(今の例ではメッセージ#13)のメッセージ番号13とを含む音声案内指令を音声案内部12へ出力する(ステップS37、S40)。該指令を受けた音声案内部12は、「次の経由地交差点まであと600メートルです。そこを直進して下さい。」という交差点案内音声信号を生成して出力し、スピーカ14から音響出力させる。直進の場合にも左折の場合と同様にして歌手Bの音声データを使用される。
【0077】
また、交差点案内モードがオンになると、合成部21は第1画像記憶領域19aに記憶された地図画像の上に第2画像記憶領域19bに記憶された交差点拡大画像を重ねながら、映像信号に変換して表示部3へ出力するので、画面3aには図12(2)に示す如く現在位置を中心とする北を上向きにした地図画像の左上の4半分に重ねて、経由地交差点CPの拡大画像が重ねて表示される。
これにより、ユーザは次の経由地交差点の手前600mの地点に来たこと及びそこでの進路が音声により判り、かつ、該次の経由地交差点の形状が画面から判る。
【0078】
その後、次の案内対象交差点と現在位置の間が200m縮まる度に、交差点案内部11は次の経由地交差点までの距離がLであることを案内するメッセージの番号と、そこでの進路を指示するメッセージの番号とを指定する音声案内指令を音声案内部12へ出力し、音声案内部12により、「次の経由地交差点まであと400メートルです。そこを左折(あるいは右折又は直進)してください。」、「次の経由地交差点まであと200メートルです。そこを左折(あるいは右折又は直進)してください。」との交差点案内音声をスピーカ14から流させる(ステップS41、S37、S38、S39)。よって、ユーザは次の経由地交差点までの接近状況とそこでの進路が判る。
【0079】
その後、車両が次の案内対象交差点に達すると、L=0となるので、交差点案内部11は次の経由地交差点までの距離が0であることを案内するメッセージ(今の例ではメッセージ#10)の番号10と、そこでの進路を指示するメッセージ#11、#12又は#13の番号とを指定する音声案内指令を音声案内部12へ出力し、音声案内部12により、「次の経由地交差点まであと0メートルです。そこを左折(あるいは右折又は直進)してください。」との交差点案内音声をスピーカ14から流させ(ステップS42、S43、S44、S45)、ユーザは次の経由地交差点に到達したこと及びそこでの進路が判る。
【0080】
ステップS45の処理から一定時間後、交差点案内モードをオフする(ステップS46)。よって、画面3aの交差点拡大画像は一旦消え、地図画像が表示される。その後、経由地交差点の順位を示すiを+1する(ステップS27)。こうして、最初の経由地交差点についての交差点案内が終了し、後続の経由地交差点についても以上の交差点案内処理が繰り返される。
【0081】
この実施の形態によれば、案内用の音声メッセージ群を生成するための音声データ群として、ユーザが希望する声質を有する少なくとも1組の音声データを車載用ナビゲーション装置1内に記憶させることができ、音声メッセージの声質を装置固有の標準の声質からユーザの好みのものに変更することができる。しかも、上記実施の形態のように、異なる声質毎に複数組の音声データを車載用ナビゲーション装置1内に記憶させた場合には、それらの複数組のデータが持つ複数種の声質の任意の一つを選んで使用することができる。
【0082】
更に、実施の形態で行ったように、個々の音声メッセージごとに、当該音声メッセージの生成に使用する音声データの声質を指定する方法をとると、個々のメッセージ毎に声質をユーザの希望するものに合わせることが可能になる。例えば、ユーザが男性の場合、例えば「おはようございます」等の挨拶のメッセージは、女性の声を用いたメッセージとし、例えば交差点案内で使用されるメッセージ等の他のメッセージを男性の声を用いたメッセージとすることにより、挨拶メッセージは、やさしく聞こえ、交差点案内のメッセージは、聞き落しを防止しやすいメッセージとすることができる。ユーザが女性の場合には、以上と逆の態様で各メッセージの声質を指定することができる。あるいは、前者のメッセージをユーザ希望の特定の歌手等の声を用いたメッセージとし、後者のメッセージをユーザ希望の他の特定の歌手等の声を用いたメッセージとすることもできる。あるいは、一部のメッセージは標準の声質のメッセージとし、他のメッセージを、ユーザが希望する方言や言語によるメッセージとすることもできる。
【0083】
なお、以上の実施の形態では、本体制御部7内の音声データ記憶部10には、既に記憶された音声データ群に追加して、ユーザが所望する声質の音声データ群が記憶されたが、ユーザが所望する声質の音声データ群を記憶するときには、既に記憶された音声データ群を削除するようにしてもよい。
また、標準の音声データ群は音声データ記憶部10に記憶させないままユーザが所望する声質の音声データ群を音声データ記憶部10に記憶させてもよい。
【0084】
更に、以上ではユーザが希望する声質の異なる複数の音声データ群を音声データ記憶部10に記憶させておき、音声メッセージ単位で好みの声質の音声データを使用できるようにしたが、1組の音声メッセージに対しすべて或る1つの同じ声質の音声データ群を使用するようにしても良い。この場合、音声データ記憶部10には1組の音声メッセージに対する同じ声質の1組の音声データだけ書き換え自在に記憶させるようにすれば、音声データ記憶部10にはユーザが希望した声質の音声データだけとなるので、ユーザが希望した声質を指定する操作を改めて実行する必要がなくなる。
【0085】
更に、以上の実施の形態では、本体制御部7内の音声データ記憶部10には、声質の異なる複数の音声データ群が記憶された状態で、各メッセージに対応して使用する音声データの声質が指定可能になっていたが、メッセージ毎に声質を指定しないで、案内すべき一群のメッセージに対して一つの声質を一括して指定する方法を取ることもできる。この場合には、使用声質登録テーブル140(図7参照)のような、各メッセージ番号毎に希望する声質を登録するテーブルを使用する必要はなく、一括して指定されている一つの声質のみを記憶するようにすればよい。
【0086】
以上の実施の形態では、外部から音声データ記憶部10に転送される一組の音声データの声質はそれらの音声データの全てについて同じであった。異なる声質を有する複数組の音声データをあらかじめ音声データ記憶部10に記憶させた場合には、ユーザはメッセージ別に案内に使用する声質を指定することができた。しかし、例えば以下に述べる方法を用いると、外部から音声データ記憶部10に転送される一組の音声データの声質を音声データ毎に変更することも可能である。
具体的には、例えば、図13に示した地図表示システムでは、ユーザが、外部の音声案内支援装置50にアクセスして、車載用ナビゲーション装置1に転送する一組の音声データを指定するときに、例えば歌手Aの音声データ群というように声質を全てのメッセージに対して一括して指定しないで、個々のメッセージ別に声質を指定する操作をする。例えば、メッセージ#1から#6に対しては歌手Aの声質を指定しメッセージ#7以降に対しては歌手Bを指定する。配信部52は、個々のメッセージに対して指定された声質の音声データを音声データ記憶部51から読み出す。一組の案内用の音声メッセージの生成に必要な一組の音声データを読み出した後で、それらの一組の音声データを一括してインターネット40を介して車載用ナビゲーション装置1に転送すればよい。
この方法を使用すれば、外部から音声データ記憶部10に一組の音声データを転送するだけでも、一組の案内用の音声メッセージの各々の声質をユーザ好みの任意の声質にすることができる。
【0087】
図14から図17に示した他の地図表示システムあるいは図示しなかった他のシステムでも同じことを実現することができる。例えば、図14のシステムでは、車載用ナビゲーション装置1の操作部5(図1参照)に対する操作に基づいて音声データ取得処理部15(図1参照)により、車載用ナビゲーション装置1に直接接続された音声案内支援装置50に音声データの転送を要求するにあたり、転送する一組の音声データを指定する操作として、全てのメッセージに対して同じ声質を一括して指定しないで、個々のメッセージ別に声質を指定する操作をすればよい。配信部62は、図13のシステムの配信部52と同じく、個々のメッセージに対して指定された声質の音声データを音声データ記憶部61から読み出し、一組の案内用の音声メッセージの生成に必要な一組の音声データを読み出した後で、それらの一組の音声データを入出力端子CT(図1参照)を介して一括して車載用ナビゲーション装置1に転送すればよい。
また、同じ図14のシステムにおいて、操作部63に対する操作によって車載用ナビゲーション装置1に音声データを転送する方法を採る場合も、車載用ナビゲーション装置1の操作部5について上に説明した操作と同じく、音声案内支援装置60の操作部63に対して、転送する一組の音声データを指定する操作として、個々のメッセージ別に声質を指定する操作をすればよい。このときの配信部の動作は上に説明したのと同じである。図15に示したシステムについても図14のシステムに対する上に述べた操作と同じ操作をすればよい。
【0088】
更に、図16あるいは17に示した可搬型外部記録部30を使用するシステムでは、可搬型外部記録部30に転送する一組の音声データを指定する操作として、個々のメッセージ別に声質を指定する操作を操作部82(図16)又は92(図17)に対して実行すればよい。この場合も転送部84(図16)又は94(図17)は、図13のシステムの配信部52と同じく、個々のメッセージに対して指定された声質の音声データを音声データ記憶部81(図16)又は91(図17)から読み出し、一組の案内用の音声メッセージの生成に必要な一組の音声データを読み出した後で、それらの一組の音声データを一括して可搬型外部記憶装置30に転送すればよい。
【0089】
上記した実施の形態では、交差点案内処理においては、次の経由地交差点までの距離を案内するメッセージとそこでの進路を指定するメッセージとを組み合わせて使用したが、これらの二つのメッセージに代えて経由地交差点までの距離とそこでの進路を案内する一つのメッセージ、例えば、「次の経由地交差点まで600メートルです。そこを左折して下さい。」あるいは「600メートル先の交差点を左折して下さい。」を使用してもよい。また、上記実施の形態では、次の経由地交差点までの距離を案内するメッセージとして、異なる距離に対応して異なるメッセージを使用したが、複数の音声データを組み合わせて一つのメッセージを示す音声データを生成してもよい。
例えば、「次の経由地交差点まで」、「メートルです。」、「して下さい。」「そこを」というメッセージの一部を表す音声データとともに、例えば「600」、「400」、「200」、「0」というメッセージ内の数値を表す音声データと、「左折」、「右折」、「直進」等の進路を表す音声データを記憶しておき、「次の経由地交差点まで」、「600」、「メートルです。」、「そこを」「左折」「して下さい。」という5つの音声データを組み合わせて、「次の経由地交差点まで600メートルです。左折して下さい。」という一つのメッセージを表す音声データを生成してもよい。
【0090】
【発明の効果】
本発明によれば、案内用の1組の音声メッセージを生成するための音声データとして、ユーザが希望する声質を有する少なくとも1組の音声データを地図表示装置である車載用ナビゲーション装置内に記憶させることができるので、案内用のメッセージの声質をユーザの好みのものに変更することができる。
また、本発明によれば、案内用のメッセージの全てを任意の話者が発声した声声データを用意し、任意の話者を選択してその音声データをそのまま案内用のメッセージとして生成するものであるから、装置構成を簡単にすることができ、また、任意の話者の声そのもので案内用メッセージが出力され、音声合成による声質の変化の影響を受けることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施の形態に係る車載用ナビゲーション装置の構成図である。
【図2】図1中の走行予定ルート記憶部の記憶内容の説明図である。
【図3】図1中の音声データ記憶部に記憶される音声データ群と管理用データを説明する図である。
【図4】図3中の音声データ記憶部に記憶される音声データ及び対応するメッセージを説明する図である。
【図5】図3中の音声データ記憶部に記憶される音声データ群管理テーブルの記憶内容を説明する図である。
【図6】図3中の音声データ記憶部に記憶されるアドレス管理テーブルの内容を説明する図である。
【図7】図3中の音声データ記憶部に記憶される使用声質登録テーブルの内容を説明する図である。
【図8】図1中の音声データ取得処理部と読取部の制御処理を示すフローチャートである。
【図9】図1中の登録部の制御処理のうち図音声データ記憶部に対する制御処理を示すフローチャートである。
【図10】図1中の音声案内部の制御処理を示すフローチャートである。
【図11】図1中の交差点案内部11の制御処理を示すフローチャートである。
【図12】図1中の地図表示制御部の動作説明図である。
【図13】図1中の車載用ナビゲーション装置と音声案内支援装置とを組み合わせた地図表示システムの構成図である。
【図14】図1中の車載用ナビゲーション装置と音声案内支援装置とを組み合わせた他の地図表示システムの構成図である。
【図15】図1中の車載用ナビゲーション装置と音声案内支援装置とを組み合わせた更に他の地図表示システムの構成図である。
【図16】図1中の車載用ナビゲーション装置と音声案内支援装置とを組み合わせた更に他の地図表示システムの構成図である。
【図17】図1中の車載用ナビゲーション装置と音声案内支援装置とを組み合わせた更に他の地図表示システムの構成図である。
【符号の説明】
1 車載用ナビゲーション装置 2 GPS受信部
3 表示部 4 CD−ROM読み取り部
4a CD−ROM 5、63、72、82、92 操作部
6 通信部 7 本体制御部
8、73、93 登録部 9 走行予定ルート記憶部
10、51、61、71、81、91 音声データ記憶部
11 交差点案内部 12 音声案内部
13 アンプ 14 スピーカ
15 音声データ取得処理部 16、85、95 メスコネクタ
17 読取部 18 地図表示制御部
19 画像メモリ部 20 描画部
21 合成部 30 可搬型外部記憶部
31 オスコネクタ 40 インターネット
50、60、70、80、90 音声案内支援装置
52、62 配信部 74、84、94 転送部
75、96 音声データ作成部
111、112、113、114 音声データ群
130 音声データ群管理テーブル 140 使用声質登録テーブル
151、152、153、154 アドレス管理テーブル

Claims (5)

  1. ネットワークを介して接続される地図表示装置と音声案内支援装置とから成り、
    音声案内支援装置は、
    予め設定された複数の単位音声メッセージからなる1組の案内用の音声メッセージの全てを、異なる話者がそれぞれ単位音声メッセージ毎に発声して作成した異なる声質の複数組の案内用の音声データを声質毎に識別可能に記憶した音声データ記憶手段と、
    任意の声質を特定して前記1組の案内用の音声データまたは単位音声メッセージ毎の音声データの転送を要求する音声データの転送要求に応じて、前記音声データ記憶手段から該当する音声データを読み出して地図表示装置に転送する配信手段と、を備え、
    地図表示装置は、
    現在位置を検出する現在位置検出手段と、地図画像を現在位置マークとともに表示する表示手段と、地図データを用いて、現在位置を含む一定範囲の地図画像を現在位置マークとともに描画し、表示手段に表示させる地図表示制御手段と、1組の案内用の音声メッセージを生成するための1組の音声データを少なくとも1組記憶可能な音声データ記憶手段と、
    任意の声質を特定して前記1組の案内用の音声データまたは単位音声メッセージ毎の音声データの転送を前記音声案内支援装置に要求し、音声案内支援装置から転送された音声データを声質毎に識別可能に前記音声データ記憶手段に記憶させる音声データ取得手段と、
    任意の声質を特定し、前記音声データ記憶手段に記憶された対応する音声データを用いて直接音声メッセージを生成する音声案内手段と、を備えることを特徴とする地図表示システム。
  2. 地図表示装置は、更に、任意の声質を特定して前記音声データ記憶手段に記憶された異なる声質の複数組の音声データから対応する1組の音声データまたは単位音声メッセージ毎の音声データの選択操作をする声質選択操作手段を備え、
    前記音声案内手段は、前記音声データ記憶手段に記憶された音声データのうち、前記声質選択操作手段によって選択された任意の声質に対応する1組の音声データまたは単位音声メッセージ毎の音声データを用いて直接音声メッセージを生成することを特徴とする請求項1に記載の地図表示システム。
  3. 現在位置を検出する現在位置検出手段と、地図画像を現在位置マークとともに表示する表示手段と、地図データを用いて、現在位置を含む一定範囲の地図画像を現在位置マークとともに描画し、表示手段に表示させる地図表示制御手段と、1組の案内用の音声メッセージを生成するための1組の音声データを少なくとも1組記憶可能な音声データ記憶手段と、
    任意の声質を特定して前記1組の案内用の音声データまたは単位音声メッセージ毎の音声データの転送を前記音声案内支援装置に要求し、音声案内支援装置から転送された音声データを声質毎に識別可能に前記音声データ記憶手段に記憶させる音声データ取得手段と、
    任意の声質を特定し、前記音声データ記憶手段に記憶された対応する音声データを用いて直接音声メッセージを生成する音声案内手段と、を備えた地図表示装置にネットワークを介して接続される音声案内支援装置であって、
    前記音声案内支援装置は、
    予め設定された複数の単位音声メッセージからなる1組の案内用の音声メッセージの全てを、異なる話者がそれぞれ単位音声メッセージ毎に発声して作成した異なる声質の複数組の案内用の音声データを声質毎に識別可能に記憶した音声データ記憶手段と、
    任意の声質を特定して前記1組の案内用の音声データまたは単位音声メッセージの転送を要求する音声データの転送要求に応じて、前記音声データ記憶手段から該当する音声データを読み出して地図表示装置に転送する配信手段と、を備えたことを特徴とする音声案内支援装置。
  4. 予め設定された複数の単位音声メッセージからなる1組の案内用の音声メッセージの全てを、異なる話者がそれぞれ単位音声メッセージ毎に発声して作成した異なる声質の複数組の案内用の音声データを声質毎に識別可能に記憶した音声データ記憶手段と、
    任意の声質を特定して前記1組の案内用の音声データまたは単位音声メッセージの転送を要求する音声データの転送要求に応じて、前記音声データ記憶手段から該当する音声データを読み出して地図表示装置に転送する配信手段と、を備えた音声案内支援装置にネットワークを介して接続される地図表示装置であって、
    前記地図表示装置は、
    現在位置を検出する現在位置検出手段と、地図画像を現在位置マークとともに表示する表示手段と、地図データを用いて、現在位置を含む一定範囲の地図画像を現在位置マークとともに描画し、表示手段に表示させる地図表示制御手段と、1組の案内用の音声メッセージを生成するための1組の音声データを少なくとも1組記憶可能な音声データ記憶手段と、
    任意の声質を特定して前記1組の案内用の音声データまたは単位音声メッセージ毎の音声データの転送を前記音声案内支援装置に要求し、音声案内支援装置から転送された音声データを声質毎に識別可能に前記音声データ記憶手段に記憶させる音声データ取得手段と、
    任意の声質を特定し、前記音声データ記憶手段に記憶された対応する音声データを用いて直接音声メッセージを生成する音声案内手段と、を備えることを特徴とする地図表示装置。
  5. 地図表示装置は、更に、任意の声質を特定して前記音声データ記憶手段に記憶された異なる声質の複数組の音声データから対応する1組の音声データまたは単位音声メッセージ毎の音声データの選択操作をする声質選択操作手段を備え、
    前記音声案内手段は、前記音声データ記憶手段に記憶された音声データのうち、前記声質選択操作手段によって選択された任意の声質に対応する1組の音声データまたは単位音声メッセージの音声データを用いて直接音声メッセージを生成することを特徴とする請求項4に記載の地図表示装置。
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