JP3687886B2 - 基板実装コネクタ - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回路基板に実装され、その頂面側に置かれる他の回路基板、カード又は電子装置等との電気的相互接続を実現するための基板実装コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のコネクタの例が、特開平6−68941号、及び特開平8−162227号のそれぞれの公報に開示される。開示される基板実装コネクタは、ハウジング及びそれに支持される複数のコンタクトを含む。コンタクトはハウジングに支持される部分と、それに対して一側に延びて回路基板に表面実装される接続部と、カード又は他のコネクタ装置等の被接続体に電気的に接触するための接触部を有する。接触部は、頂側に載置される被接続体に対して弾性接触するための弾性力を提供する部分を含む。
【0003】
【発明の解決すべき課題】
近年、この種のコネクタには小型化、及び低背化が要求される。上述の公報に開示されるコネクタはある程度の要求を満足できる形状を有するものの、コンタクトの接触部に十分なばね弾性力が得られず、更なる小型化、低背化の要求(1mm以下、例えば0.8mm程度の嵌合高さ)には対応できない。本発明は、そのような要求を満足できる基板実装コネクタを提供するものであり、特に小型で低背ながら十分な弾性力による安定した弾性接触を実現することのできるコネクタを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、回路基板上に実装され、ハウジングに支持される支持部、該支持部の一側に位置して前記回路基板に接続される接続部、前記支持部の逆側に位置して頂面側に置かれる被接続体に対して金属板面で弾性接触する接触部とを具える複数のコンタクトを有する基板実装コネクタにおいて、前記複数のコンタクトの各々の前記接触部は、前記支持部から離れた位置で下方に延びて下に向けて凸形状を成す下向き突部、該下向き突部から延長された前側で再び下に向けて凸形状を形成しつつ頂側に湾曲して延びる湾曲部、及び該湾曲部から後頂側に傾斜して延びて先端近傍に前記被接続体に接触する接触突部を具える腕部を有し、該接触突部は前記下向き突部と前記湾曲部とによって両者間位置に画定される上に向けて湾曲した凸形状を成す部分の頂部を超えた後側位置に設けられることを特徴とする。
【0005】
好ましくは、前記コンタクトは前記支持部と前記湾曲部との間の少なくとも一部に狭幅のくびれ部を有する。
【0006】
好ましくは、該くびれ部は前記下向き突部を含む。
【0007】
好ましくは、前記支持部は前記ハウジングにインサートモールドされて支持される。
【0008】
好ましくは、前記湾曲部と前記腕部との間には比較的急に曲げられる変曲部が設けられる。
【0009】
好ましくは、前記ハウジングは前記複数のコンタクトの前記接触部の列の両外側に、該接触部を保護するための保護用端壁を備え、該保護用端壁の底側中間部には凹部が形成される。
【0010】
又、前記ハウジングには、隣接する前記コンタクトの接触部間を仕切る複数の仕切壁を設けとよい。
【0011】
更に、前記ハウジングが、前記複数のコンタクトの列に平行に延び、前記支持部を支持する主部と、該主部の両端から前記接触部の両外側に延びる1対の端壁と、該1対の端壁を連結して前記接触部を前記支持部、前記端壁とともに囲む連結部とを具備していると効果的である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して本発明の好適実施形態となる基板実装コネクタについて説明する。
【0013】
図1は、本発明による基板実装型コネクタの一実施形態を示す図であり、(a)は正面図、(b)は底面図、及び(c)は側面図である。図2は、図1(b)中の線A−Aに沿う断面図である。
【0014】
図1及び図2によれば、基板実装コネクタ10は、絶縁性のハウジング20及びそれに支持される複数のコンタクト30を含む。ハウジング20は概略コ字形状を成し、コンタクト30の列に平行に延びる主部21、及びその両端から一側の延びる端壁22を有する。端壁22は複数のコンタクト30の両外側に位置する。端壁22の底面の中間位置には凹部24が設けられる。コンタクト30は主部21内でハウジング20にインサートモールドされて支持固定されている。主部21の底面の両端近傍位置には、基板実装コネクタ10が図示しない回路基板に置かれるときにそれを位置合わせするための位置決めポスト23a、23bが形成される。
【0015】
図2によれば、コンタクト30は、主部21内に位置する略L字形状の支持部31、支持部31から前側へ延びてハウジング20の主部21の高さ方向途中位置から延出する接触部32、及び主部21の底面に沿って後側に延びる表面実装型接続部33を有する。接触部32は特徴的な形状を有するがその詳細は後述する。上述したハウジング20の端壁22は図示されるように接触部32に略一致する長さを有し、基板実装コネクタ10が回路基板に実装されるまでの間、接触部32を簡略的に保護するよう作用する。また端壁22は、回路基板への実装が成された後は、先端近傍で回路基板に当接してハウジング20の姿勢を維持すべく作用する。
【0016】
図3はコンタクトをキャリアストリップと共に示す図で、(a)は平面図、及び(b)は正面図である。図4はコンタクトの接触部を示す部分底面図である。
【0017】
図3によれば、コンタクト30はキャリアストリップ60に対して所定ピッチに離間して形成され、この状態でインサートモールドされて図1及び図2に示す基板実装コネクタ10が実現される。各コンタクト30の支持部31と接触部32との境界位置に両端縁に沿って肩35が形成される。肩35はハウジング20がインサートモールドにより成形されたときその外面に略接して置かれ、コンタクト30の支持をより安定化し、その位置を正確に維持すべく作用する。
【0018】
接触部32は、支持部31から離れた位置から下方に延びて下に向けて湾曲した凸形状を成す下向き突部51、下向き突部51から延長された前側で下に向けて湾曲した凸形状を形成しつつ頂側に湾曲して延びる湾曲部52、湾曲部52から後頂側に傾斜して延びる腕部53を有する。腕部53の先端近傍には被接続体に接触するための接触突部54が設けられる。腕部53は湾曲部52から比較的急峻に立ち上がる形状を成し、これにより変曲部55が画定される。腕部53の先端側は二股形状を成し、よって接触突部54は各コンタクト30に対して2つずつ設けられる。接触突部54は、下向き突部51と湾曲部52によって両者間に画定される上に向けて湾曲した凸形状を成す部分56の頂部56aを超えて後側で、下向き突部51より若干前側に位置するよう構成される。
【0019】
更に図4に示すように、支持部31と接触部32の湾曲部52との間の下向き突部51を含む部分にくびれ部57が形成される。くびれ部57の最狭部58は下向き突部51よりも若干前側に位置する。
【0020】
本実施形態によるコンタクト30の接触部32は、その配置によって占められる空間が比較的小さいにもかかわらず、被接続体との安定した接続を実現するための十分な弾性力を提供できる。被接続体がこの基板実装コネクタ10の頂面側に載置されるときに接触突部54をその被接続体へと押し付ける付勢力は、上述の如き特徴的な形状を有する接触部32の略全体から得られるばね弾性力によって提供される。特に被接続体が載置されるとき、接触部32には通常のばね反発力に加えて湾曲部52をわずかに頂側へと移動させるような回転方向の力が作用する点に注目すべきである。従ってコネクタ10は、実装面積が最小とされ且つ比較的低背とされながら信頼性の高い電気接続を提供できる。
【0021】
本発明による基板実装コネクタの他の実施形態を図5乃至図10を参照して説明する。図5は本発明による基板実装コネクタの他の実施形態の斜視図、図6は図5の基板実装コネクタの平面図、図7は図5の基板実装コネクタの正面図、図8は図5の基板実装コネクタの底面図、図9は図5の基板実装コネクタの右側面図、図10は図7の10−10線に沿った拡大断面図である。
【0022】
図5乃至図10によれば、基板実装コネクタ110は、図1乃至図4に示す基板実装コネクタ10と同様に、絶縁性のハウジング120及びそれに支持される複数のコンタクト130を含む。
【0023】
ここで、コンタクト130は、図1乃至図4に示す基板実装コネクタ10のコンタクト30と同一の構成を有し、ハウジング120の主部121内に位置する略L字形状の支持部131、支持部131から前側へ延びてハウジング120の主部121の高さ方向途中位置から延出する接触部132、及び主部121の底面に沿って後側に延びる表面実装型接続部133を有する。コンタクト130は、コンタクト30と同一の構成を有し、支持部131、接触部132、及び接続部133の構成及び作用は、支持部31、接触部32、及び接続部33の構成及び作用と同一であるので、それらの説明は省略する。
【0024】
ハウジング120は、絶縁性の樹脂を成形することによって形成され、図1乃至図4に示すハウジング20と同様にコンタクト130の列に平行に延び、コンタクト130の支持部131を支持する主部121、及びその両端からコンタクト130の接触部132の両外側に延び、接触部132を保護する1対の端壁122を有する。しかし、ハウジング120は、ハウジング20と異なり、更に、1対の端壁122を連結して主部121、端壁122とともに接触部132を囲む連結部123を有する。この連結部123が存在するので、コンタクト130の接触部132の保護がより確実になされると共にハウジング120自体の強度も向上することになる。又、ハウジング120には、隣接するコンタクト130の接触部132間を仕切る複数の仕切壁126が設けられている。この仕切壁126によって隣接するコンタクト130の接触部132同士の干渉、接触が回避される。本実施形態において、仕切壁126は、主部121と連結部123とを連結するように設けられているが、隣接するコンタクト130の接触部132同士の干渉、接触を回避できれば、主部121と連結部123とを連結する必要はない。更に、ハウジング120の主部121の底面であって、各コンタクト130の接続部133の周囲には、接続部133を取囲むように凹部127が設けられている。この凹部127には、接続部133を回路基板(図示せず)上に半田接続する際に、半田フィレットが形成される。なお、図5乃至図10において、符号124は端壁122に形成された凹部、符号125は基板実装コネクタ110を回路基板に置くときにそれを位置合わせするための位置決めポストである。
【0025】
以上の如く本発明の好適実施形態となる基板実装コネクタが説明されたが、これはあくまでも例示的なものであり、当業者によって更に様々な変形変更が可能である。
【0026】
【発明の効果】
本発明の基板実装コネクタによれば、複数のコンタクトの各々の接触部は、支持部から離れた位置で下方に延びて凸形状を成す下向き突部、下向き突部から延長された前側で再び下に向けて凸形状を形成しつつ頂側に向けて湾曲して延びる湾曲部、及び湾曲部から後頂側に傾斜して延びて先端近傍に被接続体に接触する接触突部を具える腕部を有し、接触突部は下向き突部と前記湾曲部とによって両者間に画定される上に向けて湾曲した凸形状を成す部分の頂点を超えた後側位置に設けられることを特徴とするので、比較的低背ながら被接続体との安定した電気的接続が提供される。
【0027】
又、前記ハウジングに、隣接する前記コンタクトの接触部間を仕切る複数の仕切壁を設けたので、この仕切壁によって隣接するコンタクトの接触部同士の干渉、接触を回避することができる。
【0028】
更に、前記ハウジングは、前記複数のコンタクトの列に平行に延び、前記支持部を支持する主部と、該主部の両端から前記接触部の両外側に延びる1対の端壁と、該1対の端壁を連結して前記接触部を前記支持部、前記端壁とともに囲む連結部とを具備しているので、コンタクトの接触部の保護がより確実になされると共にハウジング自体の強度も向上することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による基板実装型コネクタの一実施形態を示す図であり、(a)は正面図、(b)は底面図、及び(c)は側面図。
【図2】図1(b)中の線A−Aに沿う断面図。
【図3】コンタクトをキャリアストリップと共に示す図で、(a)は平面図、及び(b)は正面図。
【図4】コンタクトの接触部を示す部分底面図。
【図5】本発明による基板実装コネクタの他の実施形態の斜視図である。
【図6】図5の基板実装コネクタの平面図である。
【図7】図5の基板実装コネクタの正面図である。
【図8】図5の基板実装コネクタの底面図である。
【図9】図5の基板実装コネクタの右側面図である。
【図10】図7の10−10線に沿った拡大断面図である。
【符号の説明】
10 基板実装コネクタ
20 ハウジング
30 コンタクト
31 支持部
32 接触部
33 接続部
51 下向き突部
52 湾曲部
53 腕部
54 接触突部
56 凸形状を成す部分
56a 頂部
【発明の属する技術分野】
本発明は、回路基板に実装され、その頂面側に置かれる他の回路基板、カード又は電子装置等との電気的相互接続を実現するための基板実装コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のコネクタの例が、特開平6−68941号、及び特開平8−162227号のそれぞれの公報に開示される。開示される基板実装コネクタは、ハウジング及びそれに支持される複数のコンタクトを含む。コンタクトはハウジングに支持される部分と、それに対して一側に延びて回路基板に表面実装される接続部と、カード又は他のコネクタ装置等の被接続体に電気的に接触するための接触部を有する。接触部は、頂側に載置される被接続体に対して弾性接触するための弾性力を提供する部分を含む。
【0003】
【発明の解決すべき課題】
近年、この種のコネクタには小型化、及び低背化が要求される。上述の公報に開示されるコネクタはある程度の要求を満足できる形状を有するものの、コンタクトの接触部に十分なばね弾性力が得られず、更なる小型化、低背化の要求(1mm以下、例えば0.8mm程度の嵌合高さ)には対応できない。本発明は、そのような要求を満足できる基板実装コネクタを提供するものであり、特に小型で低背ながら十分な弾性力による安定した弾性接触を実現することのできるコネクタを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、回路基板上に実装され、ハウジングに支持される支持部、該支持部の一側に位置して前記回路基板に接続される接続部、前記支持部の逆側に位置して頂面側に置かれる被接続体に対して金属板面で弾性接触する接触部とを具える複数のコンタクトを有する基板実装コネクタにおいて、前記複数のコンタクトの各々の前記接触部は、前記支持部から離れた位置で下方に延びて下に向けて凸形状を成す下向き突部、該下向き突部から延長された前側で再び下に向けて凸形状を形成しつつ頂側に湾曲して延びる湾曲部、及び該湾曲部から後頂側に傾斜して延びて先端近傍に前記被接続体に接触する接触突部を具える腕部を有し、該接触突部は前記下向き突部と前記湾曲部とによって両者間位置に画定される上に向けて湾曲した凸形状を成す部分の頂部を超えた後側位置に設けられることを特徴とする。
【0005】
好ましくは、前記コンタクトは前記支持部と前記湾曲部との間の少なくとも一部に狭幅のくびれ部を有する。
【0006】
好ましくは、該くびれ部は前記下向き突部を含む。
【0007】
好ましくは、前記支持部は前記ハウジングにインサートモールドされて支持される。
【0008】
好ましくは、前記湾曲部と前記腕部との間には比較的急に曲げられる変曲部が設けられる。
【0009】
好ましくは、前記ハウジングは前記複数のコンタクトの前記接触部の列の両外側に、該接触部を保護するための保護用端壁を備え、該保護用端壁の底側中間部には凹部が形成される。
【0010】
又、前記ハウジングには、隣接する前記コンタクトの接触部間を仕切る複数の仕切壁を設けとよい。
【0011】
更に、前記ハウジングが、前記複数のコンタクトの列に平行に延び、前記支持部を支持する主部と、該主部の両端から前記接触部の両外側に延びる1対の端壁と、該1対の端壁を連結して前記接触部を前記支持部、前記端壁とともに囲む連結部とを具備していると効果的である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して本発明の好適実施形態となる基板実装コネクタについて説明する。
【0013】
図1は、本発明による基板実装型コネクタの一実施形態を示す図であり、(a)は正面図、(b)は底面図、及び(c)は側面図である。図2は、図1(b)中の線A−Aに沿う断面図である。
【0014】
図1及び図2によれば、基板実装コネクタ10は、絶縁性のハウジング20及びそれに支持される複数のコンタクト30を含む。ハウジング20は概略コ字形状を成し、コンタクト30の列に平行に延びる主部21、及びその両端から一側の延びる端壁22を有する。端壁22は複数のコンタクト30の両外側に位置する。端壁22の底面の中間位置には凹部24が設けられる。コンタクト30は主部21内でハウジング20にインサートモールドされて支持固定されている。主部21の底面の両端近傍位置には、基板実装コネクタ10が図示しない回路基板に置かれるときにそれを位置合わせするための位置決めポスト23a、23bが形成される。
【0015】
図2によれば、コンタクト30は、主部21内に位置する略L字形状の支持部31、支持部31から前側へ延びてハウジング20の主部21の高さ方向途中位置から延出する接触部32、及び主部21の底面に沿って後側に延びる表面実装型接続部33を有する。接触部32は特徴的な形状を有するがその詳細は後述する。上述したハウジング20の端壁22は図示されるように接触部32に略一致する長さを有し、基板実装コネクタ10が回路基板に実装されるまでの間、接触部32を簡略的に保護するよう作用する。また端壁22は、回路基板への実装が成された後は、先端近傍で回路基板に当接してハウジング20の姿勢を維持すべく作用する。
【0016】
図3はコンタクトをキャリアストリップと共に示す図で、(a)は平面図、及び(b)は正面図である。図4はコンタクトの接触部を示す部分底面図である。
【0017】
図3によれば、コンタクト30はキャリアストリップ60に対して所定ピッチに離間して形成され、この状態でインサートモールドされて図1及び図2に示す基板実装コネクタ10が実現される。各コンタクト30の支持部31と接触部32との境界位置に両端縁に沿って肩35が形成される。肩35はハウジング20がインサートモールドにより成形されたときその外面に略接して置かれ、コンタクト30の支持をより安定化し、その位置を正確に維持すべく作用する。
【0018】
接触部32は、支持部31から離れた位置から下方に延びて下に向けて湾曲した凸形状を成す下向き突部51、下向き突部51から延長された前側で下に向けて湾曲した凸形状を形成しつつ頂側に湾曲して延びる湾曲部52、湾曲部52から後頂側に傾斜して延びる腕部53を有する。腕部53の先端近傍には被接続体に接触するための接触突部54が設けられる。腕部53は湾曲部52から比較的急峻に立ち上がる形状を成し、これにより変曲部55が画定される。腕部53の先端側は二股形状を成し、よって接触突部54は各コンタクト30に対して2つずつ設けられる。接触突部54は、下向き突部51と湾曲部52によって両者間に画定される上に向けて湾曲した凸形状を成す部分56の頂部56aを超えて後側で、下向き突部51より若干前側に位置するよう構成される。
【0019】
更に図4に示すように、支持部31と接触部32の湾曲部52との間の下向き突部51を含む部分にくびれ部57が形成される。くびれ部57の最狭部58は下向き突部51よりも若干前側に位置する。
【0020】
本実施形態によるコンタクト30の接触部32は、その配置によって占められる空間が比較的小さいにもかかわらず、被接続体との安定した接続を実現するための十分な弾性力を提供できる。被接続体がこの基板実装コネクタ10の頂面側に載置されるときに接触突部54をその被接続体へと押し付ける付勢力は、上述の如き特徴的な形状を有する接触部32の略全体から得られるばね弾性力によって提供される。特に被接続体が載置されるとき、接触部32には通常のばね反発力に加えて湾曲部52をわずかに頂側へと移動させるような回転方向の力が作用する点に注目すべきである。従ってコネクタ10は、実装面積が最小とされ且つ比較的低背とされながら信頼性の高い電気接続を提供できる。
【0021】
本発明による基板実装コネクタの他の実施形態を図5乃至図10を参照して説明する。図5は本発明による基板実装コネクタの他の実施形態の斜視図、図6は図5の基板実装コネクタの平面図、図7は図5の基板実装コネクタの正面図、図8は図5の基板実装コネクタの底面図、図9は図5の基板実装コネクタの右側面図、図10は図7の10−10線に沿った拡大断面図である。
【0022】
図5乃至図10によれば、基板実装コネクタ110は、図1乃至図4に示す基板実装コネクタ10と同様に、絶縁性のハウジング120及びそれに支持される複数のコンタクト130を含む。
【0023】
ここで、コンタクト130は、図1乃至図4に示す基板実装コネクタ10のコンタクト30と同一の構成を有し、ハウジング120の主部121内に位置する略L字形状の支持部131、支持部131から前側へ延びてハウジング120の主部121の高さ方向途中位置から延出する接触部132、及び主部121の底面に沿って後側に延びる表面実装型接続部133を有する。コンタクト130は、コンタクト30と同一の構成を有し、支持部131、接触部132、及び接続部133の構成及び作用は、支持部31、接触部32、及び接続部33の構成及び作用と同一であるので、それらの説明は省略する。
【0024】
ハウジング120は、絶縁性の樹脂を成形することによって形成され、図1乃至図4に示すハウジング20と同様にコンタクト130の列に平行に延び、コンタクト130の支持部131を支持する主部121、及びその両端からコンタクト130の接触部132の両外側に延び、接触部132を保護する1対の端壁122を有する。しかし、ハウジング120は、ハウジング20と異なり、更に、1対の端壁122を連結して主部121、端壁122とともに接触部132を囲む連結部123を有する。この連結部123が存在するので、コンタクト130の接触部132の保護がより確実になされると共にハウジング120自体の強度も向上することになる。又、ハウジング120には、隣接するコンタクト130の接触部132間を仕切る複数の仕切壁126が設けられている。この仕切壁126によって隣接するコンタクト130の接触部132同士の干渉、接触が回避される。本実施形態において、仕切壁126は、主部121と連結部123とを連結するように設けられているが、隣接するコンタクト130の接触部132同士の干渉、接触を回避できれば、主部121と連結部123とを連結する必要はない。更に、ハウジング120の主部121の底面であって、各コンタクト130の接続部133の周囲には、接続部133を取囲むように凹部127が設けられている。この凹部127には、接続部133を回路基板(図示せず)上に半田接続する際に、半田フィレットが形成される。なお、図5乃至図10において、符号124は端壁122に形成された凹部、符号125は基板実装コネクタ110を回路基板に置くときにそれを位置合わせするための位置決めポストである。
【0025】
以上の如く本発明の好適実施形態となる基板実装コネクタが説明されたが、これはあくまでも例示的なものであり、当業者によって更に様々な変形変更が可能である。
【0026】
【発明の効果】
本発明の基板実装コネクタによれば、複数のコンタクトの各々の接触部は、支持部から離れた位置で下方に延びて凸形状を成す下向き突部、下向き突部から延長された前側で再び下に向けて凸形状を形成しつつ頂側に向けて湾曲して延びる湾曲部、及び湾曲部から後頂側に傾斜して延びて先端近傍に被接続体に接触する接触突部を具える腕部を有し、接触突部は下向き突部と前記湾曲部とによって両者間に画定される上に向けて湾曲した凸形状を成す部分の頂点を超えた後側位置に設けられることを特徴とするので、比較的低背ながら被接続体との安定した電気的接続が提供される。
【0027】
又、前記ハウジングに、隣接する前記コンタクトの接触部間を仕切る複数の仕切壁を設けたので、この仕切壁によって隣接するコンタクトの接触部同士の干渉、接触を回避することができる。
【0028】
更に、前記ハウジングは、前記複数のコンタクトの列に平行に延び、前記支持部を支持する主部と、該主部の両端から前記接触部の両外側に延びる1対の端壁と、該1対の端壁を連結して前記接触部を前記支持部、前記端壁とともに囲む連結部とを具備しているので、コンタクトの接触部の保護がより確実になされると共にハウジング自体の強度も向上することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による基板実装型コネクタの一実施形態を示す図であり、(a)は正面図、(b)は底面図、及び(c)は側面図。
【図2】図1(b)中の線A−Aに沿う断面図。
【図3】コンタクトをキャリアストリップと共に示す図で、(a)は平面図、及び(b)は正面図。
【図4】コンタクトの接触部を示す部分底面図。
【図5】本発明による基板実装コネクタの他の実施形態の斜視図である。
【図6】図5の基板実装コネクタの平面図である。
【図7】図5の基板実装コネクタの正面図である。
【図8】図5の基板実装コネクタの底面図である。
【図9】図5の基板実装コネクタの右側面図である。
【図10】図7の10−10線に沿った拡大断面図である。
【符号の説明】
10 基板実装コネクタ
20 ハウジング
30 コンタクト
31 支持部
32 接触部
33 接続部
51 下向き突部
52 湾曲部
53 腕部
54 接触突部
56 凸形状を成す部分
56a 頂部
Claims (3)
- 回路基板上に実装され、ハウジングに支持される支持部、該支持部の一側に位置して前記回路基板に接続される接続部、前記支持部の逆側に位置して頂面側に置かれる被接続体に対して金属板面で弾性接触する接触部とを具える複数のコンタクトを有する基板実装コネクタにおいて、
前記複数のコンタクトの各々の前記接触部は、前記支持部から離れた位置で下方に延びて下に向けて凸形状を成す下向き突部、該下向き突部から延長された前側で再び下に向けて凸形状を形成しつつ頂側に湾曲して延びる湾曲部、及び該湾曲部から後頂側に傾斜して延びて先端近傍に前記被接続体に接触する接触突部を具える腕部を有し、該接触突部は前記下向き突部と前記湾曲部とによって両者間位置に画定される上に向けて湾曲した凸形状を成す部分の頂部を超えた後側位置に設けられることを特徴とする基板実装コネクタ。 - 前記ハウジングに、隣接する前記コンタクトの接触部間を仕切る複数の仕切壁を設けたことを特徴とする請求項1記載の基板実装コネクタ。
- 前記ハウジングは、前記複数のコンタクトの列に平行に延び、前記支持部を支持する主部と、該主部の両端から前記接触部の両外側に延びる1対の端壁と、該1対の端壁を連結して前記接触部を前記支持部、前記端壁とともに囲む連結部とを具備していることを特徴とする請求項1記載の基板実装コネクタ。
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