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JP3684988B2 - 位置情報サービスシステム、並びに、位置情報サービスシステムにおける位置情報利用方法、発信端末、位置センタ、及び、着信端末 - Google Patents

位置情報サービスシステム、並びに、位置情報サービスシステムにおける位置情報利用方法、発信端末、位置センタ、及び、着信端末 Download PDF

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JP3684988B2
JP3684988B2 JP2000081959A JP2000081959A JP3684988B2 JP 3684988 B2 JP3684988 B2 JP 3684988B2 JP 2000081959 A JP2000081959 A JP 2000081959A JP 2000081959 A JP2000081959 A JP 2000081959A JP 3684988 B2 JP3684988 B2 JP 3684988B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、公衆電話機のような発呼端末(又は発信端末)の設置場所を被呼端末(又は着信端末)に通知する位置情報サービスシステムに係わり、特に、位置情報サービスシステムのセキュリティを保障する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、発信者の住所などの位置情報を着信者に提供するサービスとして、警察・消防回線のような特別な電話番号の着信者に対する発信地紹介サービスが提案されている(特開平08-204835)。このサービスでは、発信者の発呼端末の電話番号又は端末IDを利用してセンタで位置情報を獲得し、着信者に位置情報を提供する。
【0003】
また、特開平08-204841には、発信者が公衆電話機を用いて自分の現在位置を相手に知らせるとともに、発信者自身も現在位置情報を得ることができる公衆電話位置情報システムが開示されている。このシステムでは、発信者が公衆電話機の電話番号や識別コードを基地局(センタ)へ送信し、基地局はこの発信者から送信された情報に基づいて位置情報を検索し、検索結果を受信局に送信する。位置情報の具体例には、所在地名、地図表示が含まれる。
【0004】
また、近年開始された発信者番号通知サービスを利用することにより、交換網の外部でも発信者の電話番号を知ることが可能になるので、電話番号とその電話番号に関連した位置情報とを対応付けしたデータベースなどを構築して発信者の位置情報を提供できるようになる。
【0005】
一方、位置情報サービスの円滑な運用のためには、利用者が望む適切な情報を提供できるだけではなく、一般に、サービス料の適切な課金が必要であると考えられる。さらに、サービス料の適切な課金を行なうため、サービスに関連した情報の秘匿性の向上や情報の改竄の防止などの情報セキュリティ技術が重要になる。
【0006】
従来技術における位置情報サービスへの課金方式として、たとえば、特開平10-326075に記載された発明によれば、ICカード対応のデジタル公衆電話機を利用してその公衆電話機周辺の店舗等の行き先案内サービスを提供する方法において、公衆電話機からサービスセンタにダイヤルした際の通話料がICカードや現金から清算される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来技術の説明からわかるように、発信者の発信端末の端末ID、たとえば、電話番号を知ることができる場合、電話番号をインデックスとした位置情報データベースを構築することにより、交換網の内外を問わずに発信端末の設置場所に関する位置情報を提供することができる。しかし、発信端末の電話番号は、一般には、発信者番号通知サービスを利用しない限り、着信者が知ることのできない情報であり、実際、電話番号を非通知・非公開としている加入者端末が数多く存在する。さらに、公衆電話機においては、その電話番号は非公開とされる。
【0008】
また、サービス提供者が電話番号をインデックスとして位置情報データベースを構築した場合、サービス利用者がサービス利用時に電話番号と位置情報の対を蓄積することによって、サービス提供者の位置情報データベースのサブセットを構築することが可能である。その場合、サービス利用者は、一旦サービスを利用した電話番号と同じ電話番号については、サービス提供者からのサービスを受けずに位置情報を取得できるので、サービス提供者はサービス利用者に対し位置情報の利用料を課金できない。そのため、サービス提供者は、位置情報を検索するために発信端末の電話番号を使用しない方が望ましい。
したがって、本発明は、発信端末の電話番号の秘密性を保ったまま発信端末の設置場所を着信端末に通知する位置情報サービスシステムの提供を目的とする。
【0009】
さらに、本発明は、着信者がサービス利用を望まないときにサービス利用料が着信者に課金されることが防止された位置情報サービスシステムの提供を目的とする。
【0010】
さらに、本発明は、発信端末が別の発信端末に代わって別の発信端末の位置情報を利用した場合にサービスが提供されないように「位置なりすまし」を防止することを目的とする。
【0011】
また、本発明は、上記位置情報サービスシステムにおける位置情報利用方法、発信端末、位置センタ並びに着信端末の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明によれば、位置情報そのものを毎回異なるパスワードで暗号化して送信する技術と、位置情報の取得に対し課金する技術が提案される。
【0013】
本発明の位置情報サービスシステムによれば、発信端末は位置情報をワンタイム暗号化して着信端末に送信し、着信端末は位置センタに対し暗号化された位置情報の復号化を依頼し、位置センタは暗号化された位置情報を復号化し、着信端末に復号化された位置情報を返信する。また、交換網は、着信端末から位置センタへの復号化の依頼に対し代行課金を行なう。
【0014】
ここで、「ワンタイム暗号化」とは、ある特定データを暗号化する際に、復号化可能な毎回異なる暗号化結果が得られるような暗号化方法を意味する。
【0015】
図1は、本発明の原理構成図である。
【0016】
請求項1に係る発明は、交換網7と、上記交換網7を介して接続された発信端末1及び着信端末3と、上記交換網7に接続され上記発信端末1の所在を表わす位置情報を上記着信端末3に提供する位置センタ5とを有する位置情報サービスシステムにおける位置情報利用方法であって、
上記発信端末1は、
上記位置情報を記憶し、
暗号化用の鍵を生成し、上記生成された鍵を使用して上記位置情報を暗号化し、暗号化位置情報を生成し、
上記暗号化位置情報を上記着信端末に通知し、
上記着信端末は3、
上記発信端末1から上記暗号化位置情報を受け、
上記暗号化位置情報の復号化の要求を上記交換網7を介して上記位置センタ5に送り、
上記交換網7は、
上記着信端末3から上記位置センタ5への復号化の要求に応じて、上記位置センタ5から上記着信端末3への位置情報提供サービス料を上記着信端末3に代行課金し、
上記位置センタ5は、
上記着信端末3から上記暗号化位置情報及び上記暗号化位置情報の復号化の要求を受信し、
上記発信端末1の上記位置情報を生成するため、上記発信端末1で使用された鍵に対応した復号化用の鍵を使用して上記暗号化位置情報を復号化し、
上記生成された位置情報を上記着信端末3に送信し、
上記着信端末3は、
上記発信端末1の上記位置情報を利用するため上記位置センタ5から上記位置情報を受信する。
【0017】
この発明によれば、発信端末は、暗号化位置情報だけを着呼端末に通知するので発信端末の電話番号の秘密性が保たれる。
【0018】
また、暗号化及び復号化のための鍵が発信端末から着信端末への呼毎に生成され、暗号化位置情報は呼毎に変化するので、サービス利用者がサービス利用時に電話番号と位置情報の対を蓄積しても暗号化された位置情報を解読することができない。そのため、着呼端末はサービス提供者のサービスを利用すること無く、発信端末の暗号化位置情報を解読することができない。したがって、本発明は、発信端末から着信端末への呼毎に、着信端末で位置情報サービスを利用し、サービス提供者が着信端末側のサービス利用者に対しサービス利用料を課金できる。
【0019】
さらに、着信端末から位置センタへの発呼に応じて着信者に確実に課金することができる。
【0020】
請求項2に係る発明では、上記発信端末1が生成する上記暗号化位置情報は、上記位置情報及び第1の現在時刻に関連したタイムスタンプが暗号化されたタイムスタンプ付き暗号化位置情報であり、
上記位置センタ5は、上記暗号化位置情報を復号化する際に、上記タイムスタンプ付き暗号化位置情報を復号化することにより、上記発信端末の上記位置情報及び上記タイムスタンプを生成し、
上記位置センタ5は、上記暗号化位置情報を復号化した後、上記タイムスタンプに関連した時刻を第2の現在時刻と比較し、上記タイムスタンプに関連した時刻が上記第2の現在時刻に対し所定時間の範囲内に収まらないと判定された場合に、上記生成された上記位置情報の上記着信端末3への送信を抑止する。
【0021】
したがって、位置センタ5での復号化処理は、発信端末1における暗号化処理から所定時間の範囲内でしか行なわれないので、別の発信端末が他の発信端末から獲得した暗号化位置情報を用いること、或いは、いわゆる「リプライ攻撃」が防止され、位置センタ5が着信端末3に通知する位置情報が保証される。
【0022】
請求項3に係る発明は、発信端末通信手段11を有する発信端末1と、着信端末通信手段31を有する着信端末3と、端末の通信手段間に呼を設定する交換網7と、位置センタ通信手段51を介して上記交換網7に接続され上記発信端末1の所在を表わす位置情報を上記着信端末3に提供する位置センタ5とを有する位置情報サービスシステムにおいて、
上記発信端末1は、上記位置情報を記憶する記憶手段13と、
暗号化用の鍵を生成し、上記生成された鍵を使用して上記位置情報を暗号化し、暗号化位置情報を生成する暗号化手段12とを有し、
上記発信端末通信手段を介して上記暗号化位置情報を上記着信端末に通知し、
上記着信端末3は、着信端末通信手段31を介して、上記発信端末1から上記暗号化位置情報を受信し上記暗号化位置情報及び上記暗号化位置情報の復号化の要求を上記位置センタ5に送信し、上記位置センタから上記位置情報を受ける位置情報取得手段32を有し、
上記位置センタ5は、上記位置センタ通信手段51を介して上記着信端末3から上記暗号化位置情報及び上記暗号化位置情報の復号化の要求を受信し、上記発信端末1の上記暗号化手段12で使用された鍵に対応した復号化用の鍵を使用して上記暗号化位置情報を復号化し、上記発信端末1の上記位置情報を生成し、上記生成された位置情報を上記位置センタ通信手段51を介して上記着信端末に送る復号化手段52を有し、
上記交換網7は、上記着信端末3から上記位置センタ5への呼毎に、上記位置センタ5から上記着信端末3への上記位置情報の提供サービス料を上記着信端末3に課金する代行課金手段72を有する。
【0023】
着信端末3から位置センタ5への呼は、発信端末1から着信端末3への発呼に対応しているので、着信端末への課金は確実に呼毎に行なわれる。
【0024】
請求項4に係る発明は、交換網7と、上記交換網7を介して接続された発信端末1及び着信端末3と、上記交換網7に接続され、上記着信端末1からの暗号化位置情報及び上記暗号化位置情報の復号化の要求を取得して、上記発信端末1の所在を表わす位置情報を上記着信端末3に提供するため上記位置情報に対応した暗号化位置情報を復号化する位置センタ5とを有し、上記着信端末1は上記暗号化位置情報及び上記暗号化位置情報の復号化の要求を上記交換網7を介して上記位置センタ5に送信し、上記交換網7は上記着信端末3から上記位置センタ5への要求に応じて上記位置センタ5から上記着信端末3への位置情報提供サービス料を上記着信端末3に代行課金する位置情報サービスシステムにおける発信端末1の位置情報利用方法であって、
上記位置情報を記憶し、
暗号化用の鍵を生成し、上記生成された鍵を使用して上記位置情報を暗号化し、上記暗号化位置情報を生成し、
上記暗号化位置情報を発信端末通信手段を介して上記着信端末3に送信する。
【0025】
請求項5に係る発明は、交換網7と、上記交換網7を介して接続された発信端末1及び着信端末3と、上記交換網7に接続され、上記着信端末1からの暗号化位置情報及び上記暗号化位置情報の復号化の要求を取得して、上記発信端末1の所在を表わす位置情報を上記着信端末3に提供するため上記位置情報に対応した暗号化位置情報を復号化する位置センタ5とを有し、上記着信端末3は上記暗号化位置情報及び上記暗号化位置情報の復号化の要求を上記交換網を介して上記位置センタ5に送信し、上記交換網7は上記着信端末3から上記位置センタ5への要求に応じて上記位置センタ5から上記着信端末3への位置情報提供サービス料を上記着信端末3に代行課金する位置情報サービスシステムにおける発信端末1であって、
上記位置情報を記憶する記憶手段13と、
暗号化用の鍵を生成し、上記生成された鍵を使用して上記位置情報を暗号化し、上記暗号化位置情報を生成する暗号化手段12と、
上記暗号化位置情報を発信端末通信手段を介して上記着信端末に通知する通信手段11とを有し、
上記暗号化手段13は、
乱数によりワーク鍵を生成する手段と、
上記ワーク鍵を用いて上記位置情報を暗号化する手段と、
マスタ鍵を用いて上記ワーク鍵を暗号化する手段とを有する。
【0026】
請求項6に係る発明は、交換網7と、上記交換網7を介して接続された発信端末1及び着信端末3と、上記交換網7に接続され、上記着信端末3からの暗号化位置情報及び上記暗号化位置情報の復号化の要求を取得して、上記発信端末1の所在を表わす位置情報を上記着信端末3に提供するため上記位置情報に対応した暗号化位置情報を復号化する位置センタ5とを有し、上記着信端末3は上記暗号化位置情報及び上記暗号化位置情報の復号化の要求を上記交換網を介して上記位置センタ5に送信し、上記交換網7は上記着信端末3から上記位置センタ5への要求に応じて上記位置センタ5から上記着信端末3への位置情報提供サービス料を上記着信端末3に代行課金する位置情報サービスシステムにおける発信端末1であって、
上記位置情報を記憶する記憶手段13と、
暗号化用の鍵を生成し、上記生成された鍵を使用して上記位置情報を暗号化し、上記暗号化位置情報を生成する暗号化手段12と、
上記暗号化位置情報を発信端末通信手段を介して上記着信端末に通知する通信手段11とを有し、
上記暗号化手段11は、
特定のデータを種とした乱数により暗号化用のワーク鍵を生成する手段と、
上記暗号化用のワーク鍵を用いて上記位置情報を暗号化する手段とを有する。
【0027】
請求項7に係る発明は、交換網7と、上記交換網7を介して接続された発信端末1及び着信端末3と、上記交換網7に接続され、上記着信端末3からの暗号化位置情報及び上記暗号化位置情報の復号化の要求を取得して、上記発信端末1の所在を表わす位置情報を上記着信端末3に提供するため上記位置情報に対応した暗号化位置情報を復号化する位置センタ5とを有し、上記着信端末3は上記暗号化位置情報及び上記暗号化位置情報の復号化の要求を上記交換網7を介して上記位置センタ5に送信し、上記交換網7は上記着信端末3から上記位置センタ5への要求に応じて上記位置センタ5から上記着信端末3への位置情報提供サービス料を上記着信端末3に代行課金する位置情報サービスシステムにおいて、上記発信端末1に搭載される位置情報利用プログラムを格納した記録媒体であって、
暗号化用の鍵を生成し、上記生成された鍵を使用して上記位置情報を暗号化し、上記暗号化位置情報を生成させる暗号化ステップと、
上記暗号化位置情報を上記着信端末3に通知させる通信ステップとを有し、
上記暗号化ステップは、
乱数によりワーク鍵を生成させるステップと、
上記ワーク鍵を用いて上記位置情報を暗号化させるステップと、
マスタ鍵を用いて上記ワーク鍵を暗号化させるステップとを、上記発信端末に実行させる。
【0028】
請求項8に係る発明は、交換網7と、上記交換網7を介して接続された発信端末1及び着信端末3と、上記交換網7に接続され、上記着信端末3からの暗号化位置情報及び上記暗号化位置情報の復号化の要求を取得して、上記発信端末1の所在を表わす位置情報を上記着信端末に提供するため上記位置情報に対応した暗号化位置情報を復号化する位置センタ5とを有し、上記着信端末3は上記暗号化位置情報及び上記暗号化位置情報の復号化の要求を上記交換網7を介して上記位置センタ5に送信し、上記交換網7は上記着信端末3から上記位置センタ5への要求に応じて上記位置センタ5から上記着信端末3への位置情報提供サービス料を上記着信端末3に代行課金する位置情報サービスシステムにおいて、上記発信端末1に搭載される位置情報利用プログラムを格納した記録媒体であって、
暗号化用の鍵を生成し、上記生成された鍵を使用して上記位置情報を暗号化し、上記暗号化位置情報を生成させる暗号化ステップと、
上記暗号化位置情報を上記着信端末3に通知させる通信ステップとを有し、
上記暗号化ステップは、
特定のデータを種とした乱数により暗号化用のワーク鍵を生成させるステップと、
上記暗号化用のワーク鍵を用いて上記位置情報を暗号化させるステップとを、上記発信端末に実行させる。
【0029】
請求項9に係る発明は、交換網7と、上記交換網7を介して接続された発信端末1及び着信端末3と、上記交換網7に接続され上記発信端末1の所在を表わす位置情報を上記着信端末3に提供する位置センタ5とを有し、上記発信端末1は、上記位置情報を記憶し、上記位置情報を暗号化した暗号化位置情報を上記着信端末3に通知し、上記着信端末3は上記暗号化位置情報及び上記暗号化位置情報の復号化の要求を上記交換網7を介して上記位置センタ5に送信し、上記交換網7は上記着信端末3から上記位置センタ5への要求に応じて上記位置センタ5から上記着信端末3への位置情報提供サービス料を上記着信端末に代行課金する位置情報サービスシステムにおける位置センタ5の位置情報利用方法であって、
上記着信端末3から上記暗号化位置情報及び上記暗号化位置情報の復号化の要求を受信し、
上記発信端末1の上記位置情報を生成するため、上記発信端末1で使用された鍵に対応した復号化用の鍵を使用して上記暗号化位置情報を復号化し、
上記生成された位置情報を上記着信端末3に送信する。
【0030】
請求項10に係る発明は、交換網7と、上記交換網7を介して接続された発信端末1及び着信端末3と、上記交換網7に接続され上記発信端末1の所在を表わす位置情報を上記着信端末3に提供する位置センタ5とを有し、上記発信端末1は、上記位置情報を記憶し、上記位置情報を暗号化した暗号化位置情報を上記着信端末3に通知し、上記着信端末3は上記暗号化位置情報及び上記暗号化位置情報の復号化の要求を上記交換網7を介して上記位置センタ5に送信し、上記交換網7は上記着信端末3から上記位置センタ7への要求に応じて上記位置センタ5から上記着信端末3への位置情報提供サービス料を上記着信端末3に代行課金する位置情報サービスシステムにおける位置センタ5であって、
上記着信端末3から上記暗号化位置情報及び上記暗号化位置情報の復号化の要求を受信し、上記位置情報を上記着信端末3に送信する通信手段51と、
上記発信端末で暗号化する際に使用された鍵に対応した復号化用の鍵を使用して上記暗号化位置情報を復号化し、上記発信端末の上記位置情報を生成する復号化手段52とを有し、
上記復号化手段52は、上記発信端末で使用された暗号化用マスタ鍵に対応した復号化用マスタ鍵を用いて、暗号化されたワーク鍵を復号化する手段と、
上記復号化されたワーク鍵を用いて上記暗号化位置情報を復号化する手段とを有する。
【0031】
請求項11に係る発明は、交換網7と、上記交換網7を介して接続された発信端末1及び着信端末3と、上記交換網7に接続され上記発信端末1の所在を表わす位置情報を上記着信端末3に提供する位置センタ5とを有し、上記発信端末1は、上記位置情報を記憶し、上記位置情報を暗号化した暗号化位置情報を上記着信端末3に通知し、上記着信端末3は上記暗号化位置情報及び上記暗号化位置情報の復号化の要求を上記交換網7を介して上記位置センタ5に送信し、上記交換網7は上記着信端末3から上記位置センタ5への要求に応じて上記位置センタ5から上記着信端末3への位置情報提供サービス料を上記着信端末3に代行課金する位置情報サービスシステムにおける位置センタ5であって、
上記着信端末3から上記暗号化位置情報及び上記暗号化位置情報の復号化の要求を受信し、上記位置情報を上記着信端末3に送信する通信手段51と、
上記発信端末で暗号化する際に使用された鍵に対応した復号化用の鍵を使用して上記暗号化位置情報を復号化し、上記発信端末の上記位置情報を生成する復号化手段52とを有し、
上記復号化手段52は、上記発信端末で使用される特定のデータと同期したデータを種として復号化用のワーク鍵を生成する手段と、
上記復号化用のワーク鍵を用いて上記暗号化位置情報を復号化する手段とを有する。
【0032】
請求項12に係る発明は、交換網7と、上記交換網7を介して接続された発信端末1及び着信端末3と、上記交換網7に接続され上記発信端末1の所在を表わす位置情報を上記着信端末3に提供する位置センタ5とを有し、上記発信端末1は、上記位置情報を記憶し、上記位置情報を暗号化した暗号化位置情報を上記着信端末3に通知し、上記着信端末3は上記暗号化位置情報及び上記暗号化位置情報の復号化の要求を上記交換網7を介して上記位置センタ5に送信し、上記交換網7は上記着信端末3から上記位置センタ5への要求に応じて上記位置センタ5から上記着信端末への位置情報提供サービス料を上記着信端末3に代行課金する位置情報サービスシステムにおいて、位置センタ5に搭載される位置情報利用プログラムを格納した記録媒体であって、
上記着信端末3から上記暗号化位置情報及び上記暗号化位置情報の復号化の要求を受信させる受信ステップと、
上記発信端末1で暗号化する際に使用された鍵に対応した復号化用の鍵を使用して上記暗号化位置情報を復号化し、上記発信端末の上記位置情報を生成させる復号化ステップを有し、
上記復号化ステップは、上記発信端末1で使用された暗号化用マスタ鍵に対応した復号化用マスタ鍵を用いて、暗号化されたワーク鍵を復号化させるステップと、
上記復号化されたワーク鍵を用いて上記暗号化位置情報を復号化させるステップとを、上記位置センタ5に実行させる。
【0033】
請求項13に係る発明は、交換網7と、上記交換網7を介して接続された発信端末1及び着信端末3と、上記交換網7に接続され上記発信端末1の所在を表わす位置情報を上記着信端末3に提供する位置センタ5とを有し、上記発信端末1は、上記位置情報を記憶、暗号化し、上記暗号化位置情報を上記着信端末3に通知し、上記着信端末3は上記暗号化位置情報の復号化の要求を上記交換網7を介して上記位置センタ5に送信し、上記交換網7は上記着信端末3から上記位置センタ5への要求に応じて上記位置センタ5から上記着信端末3への位置情報提供サービス料を上記着信端末3に代行課金する位置情報サービスシステムにおいて、位置センタに搭載される位置情報利用プログラムを格納した記録媒体であって、上記位置情報利用プログラムは、
上記発信端末1で暗号化する際に使用された鍵に対応した復号化用の鍵を使用して上記暗号化位置情報を復号化し、上記発信端末1の上記位置情報を生成させる復号化ステップを有し、
上記復号化ステップは、上記発信端末1で使用される特定のデータと同期したデータを種として復号化用のワーク鍵を生成させるステップと、
上記復号化用のワーク鍵を用いて上記暗号化位置情報を復号化させるステップとを、位置センタに実行させる。
【0034】
請求項14に係る発明は、交換網7と、上記交換網7を介して接続された発信端末1及び着信端末3と、上記交換網7に接続され上記発信端末1の所在を表わす位置情報を上記着信端末3に提供するため上記位置情報に対応した暗号化位置情報を復号化する位置センタ5とを有し、上記発信端末1は、上記位置情報を記憶し、該位置情報を暗号化した上記暗号化位置情報を上記着信端末3に通知し、上記交換網7は上記着信端末3から上記位置センタ5への要求に応じて上記位置センタ5から上記着信端末3への位置情報提供サービス料を上記着信端末3に代行課金する位置情報サービスシステムにおける着信端末3の位置情報利用方法であって、
上記発信端末1から上記暗号化位置情報を受信し、
上記受信された上記暗号化位置情報と共に上記暗号化位置情報の復号化の要求を上記交換網7を介して上記位置センタ5に送信し、
上記発信端末1の上記位置情報を利用するため上記位置センタ5から上記位置情報を受信する。
【0035】
請求項15に係る発明は、交換網7と、上記交換網7を介して接続された発信端末1及び着信端末3と、上記交換網7に接続され上記発信端末1の所在を表わす位置情報を上記着信端末3に提供するため上記位置情報に対応した暗号化位置情報を復号化する位置センタ5とを有し、上記発信端末1は、上記位置情報を記憶し、上記位置情報を暗号化した上記暗号化位置情報を上記着信端末3に通知し、上記交換網7は上記着信端末3から上記位置センタ5への要求に応じて上記位置センタ5から上記着信端末3への位置情報提供サービス料を上記着信端末3に代行課金する位置情報サービスシステムにおける着信端末3であって、
上記発信端末1から上記暗号化位置情報を受信し、上記受信された上記暗号化位置情報と共に上記暗号化位置情報の復号化の要求を上記交換網7を介して上記位置センタ5に送信し、上記位置センタ5から上記位置情報を受信する通信手段31と、
上記発信端末1からの上記暗号化位置情報の受信に応じて、上記暗号化位置情報の復号化の要求を作成し、上記位置センタ5からの上記位置情報を利用可能な形式に変換する位置情報取得手段32とを有する。
【0036】
請求項16に係る発明は、交換網7と、上記交換網7を介して接続された発信端末1及び着信端末3と、上記交換網7に接続され上記発信端末1の所在を表わす位置情報を上記着信端末3に提供するため上記位置情報に対応した暗号化位置情報を復号化する位置センタ5とを有し、上記発信端末1は、上記位置情報を記憶し、上記位置情報を暗号化した上記暗号化位置情報を上記着信端末3に通知し、上記交換網7は上記着信端末3から上記位置センタ5への要求に応じて上記位置センタ5から上記着信端末3への位置情報提供サービス料を上記着信端末3に代行課金する位置情報サービスシステムにおいて、着信端末3に搭載される位置情報利用プログラムを格納した記録媒体であって、
上記発信端末1からの上記暗号化位置情報を受信させる受信ステップと、
記暗号化位置情報の復号化の要求を作成し、上記暗号化位置情報及び上記暗号化位置情報の復号化の要求を上記位置センタ5に送信する送信ステップと、
上記位置センタ5から上記位置情報を自端末3において利用可能なフォーマットに変換するための位置情報を取得する位置情報取得ステップと、を、上記着信端末3に実行させる。
【0037】
【発明の実施の形態】
既に説明したように、本発明は、位置情報そのものを毎回異なるパスワードで暗号化して送信する技術と、位置情報の取得に対し呼毎に課金する技術を提案する。
【0038】
そこで、最初に、毎回異なるパスワードで暗号化する技術、すなわち、ワンタイム暗号化技術について説明する。ワンタイム暗号化は、「ある特定のデータを暗号化して送信するとき、暗号化のたびに異なる暗号化結果であって、かつ、復号化可能な暗号化結果を得ること」と定義できる。
【0039】
図2は本発明によるワンタイム暗号化の第1実施例の説明図である。送信側は、暗号化毎に、乱数に基づいて異なる暗号化用ワーク鍵を生成し、この生成されたワーク鍵を用いて暗号化されるべき送信データを暗号化する。このとき、復号化は、「鍵配送方式」として知られる方法(「暗号理論入門」岡本英治著、共立出版や、「公衆電話機位置情報利用システム装置」特願平11-253640号)で行なうことができる。すなわち、送信側は、ワーク鍵とは別のマスタ鍵を用いてワーク鍵を暗号化し、暗号化された送信データと共に暗号化されたワーク鍵を受信側に送信する。受信側は、送信側の暗号化用マスタ鍵に対応した復号化用マスタ鍵を用いて、暗号化されたワーク鍵を元のワーク鍵に復号化する。次に、受信側は、得られた元のワーク鍵を用いて、受け取った暗号化された送信データを復号化して受信データを取得する。送信側と受信側のそれぞれのマスタ鍵は、ワーク鍵の暗号化を対称暗号化方式で行う場合には共通の鍵が使用されるが、非対称暗号化方式に従って行う場合には、暗号化用マスタ鍵と、この暗号化用マスタ鍵に対応した復号化用マスタ鍵が使用される。
【0040】
図3は本発明によるワンタイム暗号化の第2実施例の説明図である。第2実施例では、送信側と受信側が、たとえば、時刻などの同期したデータを種として生成した乱数を暗号化用(ワーク鍵)として用いる。乱数を生成する種のデータが同期しているので、送信側のワーク鍵と受信側のワーク鍵は同じである。送信側は、送信データをワーク鍵を用いて暗号化して受信側に送る。受信側は、受け取った暗号化された送信データをワーク鍵を用いて復号化し、受信データを獲得する。この場合も、同期したデータを毎回変えることによって暗号化のたびに異なる暗号結果を得ることができる。
【0041】
ワンタイム暗号化を位置情報サービスシステムに適用すると、着信端末側でのデータの再利用が困難になるので、着信端末は発信端末からの呼毎に位置センタにデータの復号化を要求する。その結果として、位置センタは位置情報サービスのサービス料を呼毎に着信端末に課金できるようになる。これに対し、ワンタイム暗号化が適用されない場合として、たとえば、着信端末が暗号化位置情報を位置センタに送信し、位置センタで復号化された位置情報を獲得する形態では、着信端末が「暗号化位置情報」と「位置情報」の対応関係を記憶すれば、同じ暗号化位置情報に対しては位置センタなどを使用しなくも位置情報を得ることができ(たとえば、着信端末が位置情報をキャッシングしてDBを作る)、課金できなくなってしまう。ワンタイム暗号化は、このようなデータの再利用を不可能にさせる点で有利である。
【0042】
また、位置情報サービスに対する呼毎の課金を実際に行なうために本発明では、交換網を利用する。
【0043】
図4は、本発明の第1の実施例の位置情報サービスシステムのシステム構成図である。同図に示されたシステムは、電話交換網700と、電話交換網700に接続された複数n台の発信端末100、100、...、100(以下の説明では、一般的に発信端末100と表わす場合がある)と、複数m台の着信端末300、300、...、300(以下の説明では、一般的に着信端末300と表わす場合がある)と、位置センタ500とにより構成される。発信端末100は、位置情報を記憶する位置情報記憶部130と、暗号化のためのマスタ鍵を隠匿して保持するマスタ鍵記憶部132と、発信時に位置情報を暗号化する暗号化部120と、暗号化された位置情報を送信する通信部110とを具備した電話機である。本例において、位置情報とは、経度・緯度、住所、ビル名、フロア名、部屋番号などのような位置を識別可能な情報を格納できるレコード形式のデータを意味する。暗号化部120は、マスタ鍵を用いて位置情報をワンタイム暗号化する。通信部110は、通常の電話機の送受信機能と、発信時に暗号化部で暗号化された位置情報を送信する機能とを有する。
【0044】
電話交換網700は、本例では、ユーザ間情報伝送を行なうネットワークであり、交換機711、712、713と回線網とにより構成される。交換機は、ユーザ間伝送を行なう電話交換機である。
【0045】
着信端末300は、通常の電話機の機能に加えて、送られてきた暗号化位置情報を位置センタを使って復号化、表示する機能を具備する。そのため、着信端末300は、通常の電話機の通信機能を行なうと共に、発信端末100から暗号化位置情報を受信し、位置センタ500に発呼して暗号化位置情報を送信し、復号化された位置情報を受信する通信部310を有する。着信端末300は位置情報取得部320を有し、位置情報取得部320は、通信部310から暗号化位置情報を受け取ったときに、暗号化位置情報を復号化するかどうかをユーザのダイヤルボタン入力等によって確認し、暗号化位置情報を復号化する場合には、通信部310に位置センタ500の電話番号に発呼させ、暗号化位置情報を送信し、位置センタ500から位置情報を得た後に、位置情報フォーマットに従って解釈し、表示できる形式に体裁を整える。着信端末300は、さらに、位置情報取得部320から受け取った位置情報やユーザに対する意志確認メッセージを表示する表示部330、たとえば、ディスプレイを有する。
【0046】
位置センタ500は、着信端末300から位置情報復号化要求を受けたとき、要求と共に受け取った暗号化位置情報を復号化する。位置センタ500は、発信端末100に保存されているマスタ鍵に対応したマスタ鍵を保存するマスタ鍵記憶部530と、位置情報復号化要求及び暗号化位置情報を受信し、マスタ鍵を用いて暗号化位置情報を復号化し、復号化された位置情報を着信端末300に返信する復号化部520を有する。
【0047】
本発明の第1の実施例において、電話交換網700は、特に、日本電信電話株式会社の「ダイヤルQ2」のような情報料回収代行サービスを行なう。この情報料回収代行サービスを利用することにより、位置センタ500が電話交換網700を利用して提供する情報サービスの利用料金は、電話交換網業者が電話料金と一緒に回収される。そのため、位置センタ500の電話番号は交換機に情報料代行課金サービスの対象として登録される。サービス利用者側の着信端末300が、予め電話交換網に登録されている特定の番号で始まる電話番号を呼び出すと、情報料回収代行サービスが起動され、その電話番号を登録されている実際の位置センタの電話番号に変換し、着信端末と位置センタを接続する。このとき、着信端末に対し、通常の電話料金の他に、情報料が課金される。このように、本発明の第1の実施例では、電話交換網の情報料回収代行サービスを利用することにより、位置情報サービスの料金を呼毎に着信端末に確実に課金することが可能になる。
【0048】
図4は、本発明の第1の実施例のシステムにおけるシーケンスチャートであり、以下、シーケンスチャートに沿って本システムの動作を説明する。
【0049】
まず、位置情報を知らせる発信者が発信端末100で着信端末300の電話番号をダイヤルする(ステップ101)と、発信端末100の暗号化部120は、マスタ鍵132を使って位置情報をワンタイム暗号化する(ステップ102)。次に、発信端末100は、着信端末300に発呼して、暗号化された位置情報を送信する(ステップ103)。本実施例では、ISDN回線を利用し、Setup時にUUI[ユーザ・ユーザ・情報]で、この暗号化された位置情報を送信することができる。尚、ISDN回線以外であれば、モデム信号、DTMF信号、アウトチャンネル(音声帯域外)通信などで送信する。このとき、ワンタイム暗号化の第1実施例のように暗号化されたワーク鍵を送信する必要があるときには、暗号化されたワーク鍵が暗号化された位置情報と共に送信される。発信端末100から送信された呼は、交換網700を介して着信端末300に着信する(ステップ104)。
【0050】
着信端末300で着信を受けると、着信者がオフフックし(ステップ105)、着信端末300は交換網700に応答信号を返信する(ステップ106)。このとき、着信端末300は、たとえば、UUIで送信された暗号化位置情報を位置情報取得部320で受け取る。応答信号を受けた交換網700は、発信端末100と着信端末300の呼接続を行なう。
【0051】
着信端末300では、選択的に、位置情報取得部320が表示部330に対し、取得した暗号化位置情報を復号化するかどうかを着信者に指定させるためのメッセージを表示させ、着信者の取得意志確認を行なう(ステップ108)。着信者に取得意志が無い場合、以下の処理は行なわれない。また、取得意志確認は、アプリケーションに応じて、呼毎に毎回確認してもよいが、予め設定された指示に従うように構成し、或いは、取得意志確認ステップを省略するように構成してもよい。
【0052】
暗号化位置情報を復号化する場合、着信端末300の位置情報取得部320は、暗号化位置情報を復号化するため、予め保存されている位置センタ500の情報料代行課金サービスの電話番号に発呼し(ステップ109)、暗号化位置情報を送信する(ステップ110)。このとき、着信端末300から位置センタ500への発呼は、着信端末300と発信端末100との呼とは別のチャンネルを使用して行なわれる。このとき、ISDN回線である場合には、着信端末300は、Setup時にUUIで暗号化位置情報を送信することができ、さらに、暗号化したワーク鍵を受け取っている場合には、この鍵も併せて位置センタ500に送信する。
【0053】
位置センタ500は、着信を受け取る(ステップ111)と、送信された暗号化位置情報、及び、暗号化されたワーク鍵がある場合にはそのワーク鍵を取り出し(ステップ112)、交換網700に応答信号を返信する(ステップ113)。
【0054】
交換網700では、位置センタ500からの応答信号を受け取ると、着信端末300と位置センタ500との呼接続を行ない、位置センタ500の電話番号に対して設定されている金額分の情報料代行課金を着信端末300に対して行なう(ステップ114)。
【0055】
位置センタ500の復号化部520は、受け取った暗号化位置情報の復号化を行ない、復号化された位置情報を着信端末300に対し返信すると共に、呼の切断を行なう(ステップ116)。ISDN回線の使用時には、Disconnect時にUUIを使って復号化された位置情報を送信する。着信端末300は、復号化された位置情報を受信し(ステップ117)、位置情報取得部320は取得した位置情報を適当なフォーマットに変換して、ディスプレイなどにより構成された表示部330に表示させる。
【0056】
次に、本発明の第1の実施例のシステムの各装置における動作をプログラムとして構築した場合について、図6乃至8のフローチャートを参照して説明する。
【0057】
図6は、本発明の第2の実施例の発信端末に搭載されるプログラムのフローチャートである。
【0058】
ステップ201)ユーザ(発信者)によりオフフックされた場合にはステップ202に移行し、そうでない場合には待機する。
【0059】
ステップ202)ユーザが着信端末の電話番号を入力する。
【0060】
ステップ203)マスタ鍵を使い位置情報を前述の方法でワンタイム暗号化し、暗号化位置情報を生成する。
【0061】
ステップ204)着信端末に発呼し、暗号化位置情報を送信する。このとき、ISDNであれば、セットアップ時にUUIで送信が可能であり、ISDN以外であれば、モデム信号、DTMF信号、アウトチャンネル通信などで送信するものとする。また、ワンタイム暗号化の第1実施例のときには、暗号化されたワーク鍵も送信する。
【0062】
ステップ205)着信端末との接続に成功した場合には、ステップ206に移行し、そうではない場合にはステップ209に移行する。
【0063】
ステップ206)着信端末との通話を開始する。
【0064】
ステップ207)着信端末、又は、自端末からの切断要求が発行された場合、又は、オンフックされた場合にはステップ208に移行する。
【0065】
ステップ208)呼の切断処理を行なう。
【0066】
ステップ209)着信端末との接続が失敗した場合にはエラー処理を行なう。
【0067】
図7は、本発明の第3の実施例の着信端末に搭載されるプログラムのフローチャートである。
【0068】
ステップ301)発信端末から交換網を介して着信した場合にはステップ302に移行し、そうでない場合には待機する。
【0069】
ステップ302)着信があると着信音が鳴動する。
【0070】
ステップ303)発信端末との接続が成功したかどうかを判定し、成功した場合にはステップ304に移行し、そうでない場合にはステップ314に移行する。
【0071】
ステップ304)発信端末との通話を開始して、応答信号を発信端末に返却する。発信端末で暗号化された暗号化位置情報が含まれている場合、この暗号化位置情報を受信する。
【0072】
ステップ305)発信端末から暗号化位置情報を受信した場合には、ステップ306に移行し、そうでない場合にはステップ312に移行する。
【0073】
ステップ306)暗号化位置情報を受信した場合には、暗号化位置情報を抽出、取得する。UUIで送信された場合には、Setupデータの中のUUIを解釈して、暗号化位置情報を取得する。
【0074】
ステップ307)課金を伴う位置情報の復号化の要否の意志をユーザに確認する。なお、デフォルト設定がなされている場合には、ユーザへの問い合わせは行なわない。
【0075】
ステップ308)ユーザから復号化の意志がある場合にはステップ309に移行し、そうでない場合にはステップ312に移行する。
【0076】
ステップ309)位置センタに発呼し、暗号化位置情報を送信する。この呼に対し、情報料回収代行サービスによって着信端末への課金が行なわれる。また、ワンタイム暗号化の第1実施例が適用される場合、暗号化されたワーク鍵を暗号化位置情報と共に位置センタへ送信する。
【0077】
ステップ310)位置センタから復号化された位置情報を受信し、位置センタとの間のリンクを切断する。
【0078】
ステップ311)取得した位置情報を適当な書式でディスプレイなどに表示する。
【0079】
ステップ312)発信端末、若しくは、自端末からの切断要求、又は、オンフックが行なわれた場合に、ステップ313に移行し、そうでない場合、オンフックを待機する。
【0080】
ステップ313)呼の切断を行なう。
【0081】
ステップ314)発信端末との接続に失敗した場合には所定のエラー処理を行なう。
【0082】
図8は、本発明の第4の実施例の位置センタに搭載されるプログラムのフローチャートである。
【0083】
ステップ401)着信端末から交換網を介して着信した場合にはステップ402に移行し、そうでない場合には待機する。
【0084】
ステップ402)着信後、暗号化位置情報
を取り出す。UUIで送信された場合には、Setupデータの中のUUIを解釈して、暗号化位置情報を取得する。暗号化ワーク鍵が送信された場合には、暗号化ワーク鍵も取得する。
【0085】
ステップ403)応答信号を交換網に返却する。
【0086】
ステップ404)着信端末から取得した暗号化位置情報を復号化する。
【0087】
ステップ405)復号化された位置情報を着信端末に送信し、着信端末とのリンクを切断する。
【0088】
図9は、本発明の第5の実施例のシステムにおけるシーケンスチャートであり、以下、シーケンスチャートに沿って本システムの動作を説明する。本発明の第5の実施例では、位置情報がモデム信号を用いて送信される。これに対して前述の本発明の第1の実施例では、位置情報がUUIで送信されている。
【0089】
まず、位置情報を知らせる発信者が発信端末100で着信端末300の電話番号をダイヤルする(ステップ501)と、発信端末100の暗号化部120は、マスタ鍵132を使って位置情報をワンタイム暗号化する(ステップ502)。次に、発信端末100は、着信端末300に発呼し(ステップ503)、発信端末100から送信された呼が交換網700を介して着信端末300に着信する(ステップ504)。
【0090】
着信端末300で着信を受けると、着信者がオフフックし(ステップ505)、着信端末300は交換網700に応答信号を返信し(ステップ506)、発信端末100と着信端末300との間で呼接続が行なわれる(ステップ507)。次に、発信端末100は、モデム信号を用いて、暗号化位置情報を着信端末に送信する(ステップ508)。着信端末300は、たとえば、モデム信号で送信された暗号化位置情報を位置情報取得部320で受け取る(ステップ509)。
【0091】
着信端末300では、選択的に、位置情報取得部320が表示部330に対し、取得した暗号化位置情報を復号化するかどうかを着信者に指定させるためのメッセージを表示させ、着信者の取得意志確認を行なう(ステップ510)。着信者に取得意志が無い場合、以下の処理は行なわれない。また、取得意志確認は、アプリケーションに応じて、呼毎に毎回確認してもよいが、予め設定された指示に従うように構成し、或いは、取得意志確認ステップを省略するように構成してもよい。
【0092】
暗号化位置情報を復号化する場合、着信端末300の位置情報取得部320は、暗号化位置情報を復号化するため、予め保存されている位置センタ500の情報料代行課金サービスの電話番号に発呼する(ステップ511)。このとき、着信端末300から位置センタ500への発呼は、着信端末300と発信端末100との呼とは別のチャンネルを使用して行なわれる。このとき、、暗号化位置情報を送信する(ステップ110)。位置センタ500は、交換機を介して(ステップ512)、着信端末300からの着信を受け取る(ステップ513)と、交換網700に応答信号を返信する(ステップ514、ステップ515)。
【0093】
交換網700では、位置センタ500からの応答信号を受け取ると、着信端末300と位置センタ500との呼接続を行ない、位置センタ500の電話番号に対して設定されている金額分の情報料代行課金を着信端末300に対して行なう(ステップ516)。
【0094】
次に、着信端末300は、モデム信号を用いて、暗号化位置情報を位置センタに送信する(ステップ517)。位置センタ500は、たとえば、モデム信号で送信された暗号化位置情報を受け取る(ステップ518)。位置センタ500の復号化部520は、受け取った暗号化位置情報の復号化を行ない(ステップ519)、復号化された位置情報を着信端末300に対しモデム信号を用いて返信し(ステップ520)、呼の切断を行なう(ステップ521、ステップ522)。着信端末300は、復号化された位置情報を受信し、位置情報取得部320は取得した位置情報を適当なフォーマットに変換して、ディスプレイなどにより構成された表示部330に表示させる(ステップ523)。
【0095】
本発明の第6の実施例のシステムは、タイムスタンプ付きのワンタイム暗号化を利用する。タイムスタンプ付きのワンタイム暗号化とは、発信端末100の暗号化部120において、位置情報にタイムスタンプを付与し、タイムスタンプ付きの位置情報を暗号化して着信端末300を介して位置センタ200に送信し、位置センタでタイムスタンプ付きの位置情報を復号化して、時間の検証を行なう暗号化方式である。
【0096】
図10には、本発明の第6の実施例のシステムにおけるタイムスタンプ付きワンタイム暗号化を実現する発信端末100の暗号化部121と位置センタ500の復号化部521の図である。
【0097】
発信端末100の暗号化部121のタイムスタンプ部123は、自端末内の時計などの計時手段によって現在時刻などのタイムスタンプを取得し、位置情報を表わす送信データにタイムスタンプを付与し、タイムスタンプ付き送信データを送信データ暗号化部122に渡す。送信データ暗号化部122は、前述のワンタイム暗号化に従って、暗号化鍵を用いてタイムスタンプ付き送信データを暗号化し、着信端末300を介して位置センタ500の復号化部521に送る。
【0098】
位置センタ300の復号化部521は、前述のワンタイム暗号化に従って、復号化鍵を用いて暗号化タイムスタンプ付き送信データを復号化し、タイムスタンプ抽出・検証部523に渡す。タイムスタンプ抽出・検証部523では、復号化されたタイムスタンプ付き送信データから、位置情報とタイムスタンプを分離し、自装置内の計時手段から現在時刻を取得して、分離、抽出されたタイムスタンプが所定の時間内のものであるかどうかを検証し、検証が正しければ分離された位置情報を受信データとして送出する。
【0099】
このようにタイムスタンプ付きワンタイム暗号化を行なうことにより、リプライ攻撃が防止され、別の発信端末による「位置なりすまし」を防止することができる。
【0100】
以上、本発明の代表的な実施例を説明したが、本発明は、上記の実施例に限定されることなく、特許請求の範囲内において、種々変更・応用が可能である。
【0101】
【発明の効果】
以上の説明の通り、本発明によれば、(1)発信端末に位置情報を保持し、(2)交換機網外で発信端末のID(電話番号)を使用することなく、位置情報を取得し、(3)位置情報提供(復号化)時に着信者に課金がなされる。また、(4)発信端末でワンタイム暗号化し、着信端末に送信し、(5)着信端末は暗号化された位置情報で位置センタに復号化依頼し、復号結果を獲得し、(6)交換網が位置センタへの復号化依頼に対し代行課金を行なう。
【0102】
その結果として、本発明によれば、(A)通信時に位置情報を獲得し、(B)発信端末のID(電話番号など)が発信者側・着信者側の双方に秘匿され、(C)課金が可能であり、(D)着信端末が特定の電話番号の端末に限定されず、(D)位置情報の改竄が防止される。特に、(E)データの再利用を許さずに着信端末に確実に課金ができ、(F)着信者からの積極的な要求に応じた情報提供・課金が行なえる。
【0103】
また、本発明は、交換網をもつ事業者と、発信端末・位置センタを持つ事業者が別個のビジネスモデルに適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明によるワンタイム暗号化の第1実施例の説明図である
【図3】本発明によるワンタイム暗号化の第2実施例の説明図である
【図4】本発明の第1の実施例のシステム構成図である。
【図5】本発明の第1の実施例のシステムにおけるシーケンスチャートである。
【図6】本発明の第2の実施例の発信端末に搭載されるプログラムのフローチャートである。
【図7】本発明の第3の実施例の着信端末に搭載されるプログラムのフローチャートである。
【図8】本発明の第4の実施例の位置センタに搭載されるプログラムのフローチャートである。
【図9】本発明の第5の実施例のシステムにおけるシーケンスチャートである。
【図10】本発明の第6の実施例によるタイムスタンプ付き暗号化の説明図である。
【符号の説明】
1 発信端末
3 着信端末
5 位置センタ
7 交換網
11 発信端末通信手段
12 暗号化手段
13 記憶手段
31 着信端末通信手段
32 位置情報取得手段
51 位置センタ通信手段
52 復号化手段
71 交換手段
72 代行課金手段

Claims (16)

  1. 交換網と、上記交換網を介して接続された発信端末及び着信端末と、上記交換網に接続され上記発信端末の所在を表わす位置情報を上記着信端末に提供する位置センタとを有する位置情報サービスシステムにおいて、
    上記発信端末は、
    上記位置情報を記憶し、
    暗号化用の鍵を生成し、上記生成された鍵を使用して上記位置情報を暗号化し、暗号化位置情報を生成し、
    上記暗号化位置情報を上記着信端末に通知し、
    上記着信端末は、
    上記発信端末から上記暗号化位置情報を受け、
    上記暗号化位置情報の復号化の要求を上記交換網を介して上記位置センタに送り、
    上記交換網は、
    上記着信端末から上記位置センタへの復号化の要求に応じて、上記位置センタから上記着信端末への位置情報提供サービス料を上記着信端末に代行課金し、
    上記位置センタは、
    上記着信端末から上記暗号化位置情報及び上記暗号化位置情報の復号化の要求を受信し、
    上記発信端末の上記位置情報を生成するため、上記発信端末で使用された鍵に対応した復号化用の鍵を使用して上記暗号化位置情報を復号化し、
    上記生成された位置情報を上記着信端末に送信し、
    上記着信端末は、
    上記発信端末の上記位置情報を利用するため上記位置センタから上記位置情報を受信する、位置情報利用方法。
  2. 上記発信端末が生成する上記暗号化位置情報は、上記位置情報及び第1の現在時刻に関連したタイムスタンプが暗号化されたタイムスタンプ付き暗号化位置情報であり、
    上記位置センタは、上記暗号化位置情報を復号化する際に、上記タイムスタンプ付き暗号化位置情報を復号化することにより、上記発信端末の上記位置情報及び上記タイムスタンプを生成し、
    上記位置センタは、上記暗号化位置情報を復号化した後、上記タイムスタンプに関連した時刻を第2の現在時刻と比較し、上記タイムスタンプに関連した時刻が上記第2の現在時刻に対し所定時間の範囲内に収まらないと判定された場合に、上記生成された上記位置情報の上記着信端末への送信を抑止する請求項1記載の位置情報利用方法。
  3. 発信端末通信手段を有する発信端末と、着信端末通信手段を有する着信端末と、端末の通信手段間に呼を設定する交換網と、位置センタ通信手段を介して上記交換網に接続され上記発信端末の所在を表わす位置情報を上記着信端末に提供する位置センタとを有する位置情報サービスシステムにおいて、
    上記発信端末は、上記位置情報を記憶する記憶手段と、
    暗号化用の鍵を生成し、上記生成された鍵を使用して上記位置情報を暗号化し、暗号化位置情報を生成する暗号化手段とを有し、
    上記発信端末通信手段を介して上記暗号化位置情報を上記着信端末に通知し、
    上記着信端末は、着信端末通信手段を介して、上記発信端末から上記暗号化位置情報を受信し上記暗号化位置情報及び上記暗号化位置情報の復号化の要求を上記位置センタに送信し、上記位置センタから上記位置情報を受ける位置情報取得手段を有し、
    上記位置センタは、上記位置センタ通信手段を介して上記着信端末から上記暗号化位置情報及び上記暗号化位置情報の復号化の要求を受信し、上記発信端末の上記暗号化手段で使用された鍵に対応した復号化用の鍵を使用して上記暗号化位置情報を復号化し、上記発信端末の上記位置情報を生成し、上記生成された位置情報を上記位置センタ通信手段を介して上記着信端末に送る復号化手段を有し、
    上記交換網は、上記着信端末から上記位置センタへの呼毎に、上記位置センタから上記着信端末への上記位置情報の提供サービス料を上記着信端末に課金する代行課金手段を有する、位置情報サービスシステム。
  4. 交換網と、上記交換網を介して接続された発信端末及び着信端末と、上記交換網に接続され、上記着信端末からの暗号化位置情報及び上記暗号化位置情報の復号化の要求を取得して、上記発信端末の所在を表わす位置情報を上記着信端末に提供するため上記位置情報に対応した暗号化位置情報を復号化する位置センタとを有し、上記着信端末は上記暗号化位置情報及び上記暗号化位置情報の復号化の要求を上記交換網を介して上記位置センタに送信し、上記交換網は上記着信端末から上記位置センタへの要求に応じて上記位置センタから上記着信端末への位置情報提供サービス料を上記着信端末に代行課金する位置情報サービスシステムにおける発信端末の位置情報利用方法であって、
    上記発信端末において、
    上記位置情報を記憶し、
    暗号化用の鍵を生成し、上記生成された鍵を使用して上記位置情報を暗号化し、上記暗号化位置情報を生成し、
    上記暗号化位置情報を発信端末通信手段を介して上記着信端末に送信する位置情報利用方法。
  5. 交換網と、上記交換網を介して接続された発信端末及び着信端末と、上記交換網に接続され、上記着信端末からの暗号化位置情報及び上記暗号化位置情報の復号化の要求を取得して、上記発信端末の所在を表わす位置情報を上記着信端末に提供するため上記位置情報に対応した暗号化位置情報を復号化する位置センタとを有し、上記着信端末は上記暗号化位置情報及び上記暗号化位置情報の復号化の要求を上記交換網を介して上記位置センタに送信し、上記交換網は上記着信端末から上記位置センタへの要求に応じて上記位置センタから上記着信端末への位置情報提供サービス料を上記着信端末に代行課金する位置情報サービスシステムにおける発信端末であって、
    上記位置情報を記憶する記憶手段と、
    暗号化用の鍵を生成し、上記生成された鍵を使用して上記位置情報を暗号化し、上記暗号化位置情報を生成する暗号化手段と、
    上記暗号化位置情報を発信端末通信手段を介して上記着信端末に通知する通信手段とを有し、
    上記暗号化手段は、
    乱数によりワーク鍵を生成する手段と、
    上記ワーク鍵を用いて上記位置情報を暗号化する手段と、
    マスタ鍵を用いて上記ワーク鍵を暗号化する手段とを有する、発信端末。
  6. 交換網と、上記交換網を介して接続された発信端末及び着信端末と、上記交換網に接続され、上記着信端末からの暗号化位置情報及び上記暗号化位置情報の復号化の要求を取得して、上記発信端末の所在を表わす位置情報を上記着信端末に提供するため上記位置情報に対応した暗号化位置情報を復号化する位置センタとを有し、上記着信端末は上記暗号化位置情報及び上記暗号化位置情報の復号化の要求を上記交換網を介して上記位置センタに送信し、上記交換網は上記着信端末から上記位置センタへの要求に応じて上記位置センタから上記着信端末への位置情報提供サービス料を上記着信端末に代行課金する位置情報サービスシステムにおける発信端末であって、
    上記位置情報を記憶する記憶手段と、
    暗号化用の鍵を生成し、上記生成された鍵を使用して上記位置情報を暗号化し、上記暗号化位置情報を生成する暗号化手段と、
    上記暗号化位置情報を発信端末通信手段を介して上記着信端末に通知する通信手段とを有し、
    上記暗号化手段は、
    特定のデータを種とした乱数により暗号化用のワーク鍵を生成する手段と、
    上記暗号化用のワーク鍵を用いて上記位置情報を暗号化する手段とを有する、発信端末。
  7. 交換網と、上記交換網を介して接続された発信端末及び着信端末と、上記交換網に接続され、上記着信端末からの暗号化位置情報及び上記暗号化位置情報の復号化の要求を取得して、上記発信端末の所在を表わす位置情報を上記着信端末に提供するため上記位置情報に対応した暗号化位置情報を復号化する位置センタとを有し、上記着信端末は上記暗号化位置情報及び上記暗号化位置情報の復号化の要求を上記交換網を介して上記位置センタに送信し、上記交換網は上記着信端末から上記位置センタへの要求に応じて上記位置センタから上記着信端末への位置情報提供サービス料を上記着信端末に代行課金する位置情報サービスシステムにおいて、上記発信端末に搭載される位置情報利用プログラムを格納した記録媒体であって、
    暗号化用の鍵を生成し、上記生成された鍵を使用して上記位置情報を暗号化し、上記暗号化位置情報を生成させる暗号化ステップと、
    上記暗号化位置情報を上記着信端末に通知させる通信ステップとを有し、
    上記暗号化ステップは、
    乱数によりワーク鍵を生成させるステップと、
    上記ワーク鍵を用いて上記位置情報を暗号化させるステップと、
    マスタ鍵を用いて上記ワーク鍵を暗号化させるステップとを、上記発信端末に実行させる、位置情報プログラムを格納した記録媒体。
  8. 交換網と、上記交換網を介して接続された発信端末及び着信端末と、上記交換網に接続され、上記着信端末からの暗号化位置情報及び上記暗号化位置情報の復号化の要求を取得して、上記発信端末の所在を表わす位置情報を上記着信端末に提供するため上記位置情報に対応した暗号化位置情報を復号化する位置センタとを有し、上記着信端末は上記暗号化位置情報及び上記暗号化位置情報の復号化の要求を上記交換網を介して上記位置センタに送信し、上記交換網は上記着信端末から上記位置センタへの要求に応じて上記位置センタから上記着信端末への位置情報提供サービス料を上記着信端末に代行課金する位置情報サービスシステムにおいて、上記発信端末に搭載される位置情報利用プログラムを格納した記録媒体であって、
    暗号化用の鍵を生成し、上記生成された鍵を使用して上記位置情報を暗号化し、上記暗号化位置情報を生成させる暗号化ステップと、
    上記暗号化位置情報を上記着信端末に通知させる通信ステップとを有し、
    上記暗号化ステップは、
    特定のデータを種とした乱数により暗号化用のワーク鍵を生成させるステップと、
    上記暗号化用のワーク鍵を用いて上記位置情報を暗号化させるステップとを、上記発信端末に実行させる、位置情報利用プログラムを格納した記録媒体。
  9. 交換網と、上記交換網を介して接続された発信端末及び着信端末と、上記交換網に接続され上記発信端末の所在を表わす位置情報を上記着信端末に提供する位置センタとを有し、上記発信端末は、上記位置情報を記憶し、上記位置情報を暗号化した暗号化位置情報を上記着信端末に通知し、上記着信端末は上記暗号化位置情報及び上記暗号化位置情報の復号化の要求を上記交換網を介して上記位置センタに送信し、上記交換網は上記着信端末から上記位置センタへの要求に応じて上記位置センタから上記着信端末への位置情報提供サービス料を上記着信端末に代行課金する位置情報サービスシステムにおける位置センタの位置情報利用方法であって、
    上記着信端末から上記暗号化位置情報及び上記暗号化位置情報の復号化の要求を受信し、
    上記発信端末の上記位置情報を生成するため、上記発信端末で使用された鍵に対応した復号化用の鍵を使用して上記暗号化位置情報を復号化し、
    上記生成された位置情報を上記着信端末に送信する位置情報利用方法。
  10. 交換網と、上記交換網を介して接続された発信端末及び着信端末と、上記交換網に接続され上記発信端末の所在を表わす位置情報を上記着信端末に提供する位置センタとを有し、上記発信端末は、上記位置情報を記憶し、上記位置情報を暗号化した暗号化位置情報を上記着信端末に通知し、上記着信端末は上記暗号化位置情報及び上記暗号化位置情報の復号化の要求を上記交換網を介して上記位置センタに送信し、上記交換網は上記着信端末から上記位置センタへの要求に応じて上記位置センタから上記着信端末への位置情報提供サービス料を上記着信端末に代行課金する位置情報サービスシステムにおける位置センタであって、
    上記着信端末から上記暗号化位置情報及び上記暗号化位置情報の復号化の要求を受信し、上記位置情報を上記着信端末に送信する通信手段と、
    上記発信端末で暗号化する際に使用された鍵に対応した復号化用の鍵を使用して上記暗号化位置情報を復号化し、上記発信端末の上記位置情報を生成する復号化手段とを有し、
    上記復号化手段は、上記発信端末で使用された暗号化用マスタ鍵に対応した復号化用マスタ鍵を用いて、暗号化されたワーク鍵を復号化する手段と、
    上記復号化されたワーク鍵を用いて上記暗号化位置情報を復号化する手段とを有する、位置センタ。
  11. 交換網と、上記交換網を介して接続された発信端末及び着信端末と、上記交換網に接続され上記発信端末の所在を表わす位置情報を上記着信端末に提供する位置センタとを有し、上記発信端末は、上記位置情報を記憶し、上記位置情報を暗号化した暗号化位置情報を上記着信端末に通知し、上記着信端末は上記暗号化位置情報及び上記暗号化位置情報の復号化の要求を上記交換網を介して上記位置センタに送信し、上記交換網は上記着信端末から上記位置センタへの要求に応じて上記位置センタから上記着信端末への位置情報提供サービス料を上記着信端末に代行課金する位置情報サービスシステムにおける位置センタであって、
    上記着信端末から上記暗号化位置情報及び上記暗号化位置情報の復号化の要求を受信し、上記位置情報を上記着信端末に送信する通信手段と、
    上記発信端末で暗号化する際に使用された鍵に対応した復号化用の鍵を使用して上記暗号化位置情報を復号化し、上記発信端末の上記位置情報を生成する復号化手段とを有し、
    上記復号化手段は、上記発信端末で使用される特定のデータと同期したデータを種として復号化用のワーク鍵を生成する手段と、
    上記復号化用のワーク鍵を用いて上記暗号化位置情報を復号化する手段とを有する、位置センタ。
  12. 交換網と、上記交換網を介して接続された発信端末及び着信端末と、上記交換網に接続され上記発信端末の所在を表わす位置情報を上記着信端末に提供する位置センタとを有し、上記発信端末は、上記位置情報を記憶し、上記位置情報を暗号化した暗号化位置情報を上記着信端末に通知し、上記着信端末は上記暗号化位置情報及び上記暗号化位置情報の復号化の要求を上記交換網を介して上記位置センタに送信し、上記交換網は上記着信端末から上記位置センタへの要求に応じて上記位置センタから上記着信端末への位置情報提供サービス料を上記着信端末に代行課金する位置情報サービスシステムにおいて、位置センタに搭載される位置情報利用プログラムを格納した記録媒体であって、
    上記着信端末から上記暗号化位置情報及び上記暗号化位置情報の復号化の要求を受信させる受信ステップと、
    上記発信端末で暗号化する際に使用された鍵に対応した復号化用の鍵を使用して上記暗号化位置情報を復号化し、上記発信端末の上記位置情報を生成させる復号化ステップを有し、
    上記復号化ステップは、上記発信端末で使用された暗号化用マスタ鍵に対応した復号化用マスタ鍵を用いて、暗号化されたワーク鍵を復号化させるステップと、
    上記復号化されたワーク鍵を用いて上記暗号化位置情報を復号化させるステップとを、上記位置センタに実行させる、位置情報利用プログラムを格納した記録媒体。
  13. 交換網と、上記交換網を介して接続された発信端末及び着信端末と、上記交換網に接続され上記発信端末の所在を表わす位置情報を上記着信端末に提供する位置センタとを有し、上記発信端末は、上記位置情報を記憶し、上記位置情報を暗号化した暗号化位置情報を上記着信端末に通知し、上記着信端末は上記暗号化位置情報及び上記暗号化位置情報の復号化の要求を上記交換網を介して上記位置センタに送信し、上記交換網は上記着信端末から上記位置センタへの要求に応じて上記位置センタから上記着信端末への位置情報提供サービス料を上記着信端末に代行課金する位置情報サービスシステムにおいて、位置センタに搭載される位置情報利用プログラムを格納した記録媒体であって、
    上記着信端末から上記暗号化位置情報及び上記暗号化位置情報の復号化の要求を受信させる受信ステップと、
    上記発信端末で暗号化する際に使用された鍵に対応した復号化用の鍵を使用して上記暗号化位置情報を復号化し、上記発信端末の上記位置情報を生成させる復号化ステップを有し、
    上記復号化ステップは、上記発信端末で使用される特定のデータと同期したデータを種として復号化用のワーク鍵を生成させるステップと、
    上記復号化用のワーク鍵を用いて上記暗号化位置情報を復号化させるステップとを、位置センタに実行させる、位置情報利用プログラムを格納した記録媒体。
  14. 交換網と、上記交換網を介して接続された発信端末及び着信端末と、上記交換網に接続され上記発信端末の所在を表わす位置情報を上記着信端末に提供するため上記位置情報に対応した暗号化位置情報を復号化する位置センタとを有し、上記発信端末は、上記位置情報を記憶し、該位置情報を暗号化した上記暗号化位置情報を上記着信端末に通知し、上記交換網は上記着信端末から上記位置センタへの要求に応じて上記位置センタから上記着信端末への位置情報提供サービス料を上記着信端末に代行課金する位置情報サービスシステムにおける着信端末の位置情報利用方法であって、
    上記発信端末から上記暗号化位置情報を受信し、
    上記受信された上記暗号化位置情報と共に上記暗号化位置情報の復号化の要求を上記交換網を介して上記位置センタに送信し、
    上記発信端末の上記位置情報を利用するため上記位置センタから上記位置情報を受信する、位置情報利用方法。
  15. 交換網と、上記交換網を介して接続された発信端末及び着信端末と、上記交換網に接続され上記発信端末の所在を表わす位置情報を上記着信端末に提供するため上記位置情報に対応した暗号化位置情報を復号化する位置センタとを有し、上記発信端末は、上記位置情報を記憶し、上記位置情報を暗号化した上記暗号化位置情報を上記着信端末に通知し、上記交換網は上記着信端末から上記位置センタへの要求に応じて上記位置センタから上記着信端末への位置情報提供サービス料を上記着信端末に代行課金する位置情報サービスシステムにおける着信端末であって、
    上記発信端末から上記暗号化位置情報を受信し、上記受信された上記暗号化位置情報と共に上記暗号化位置情報の復号化の要求を上記交換網を介して上記位置センタに送信し、上記位置センタから上記位置情報を受信する通信手段と、
    上記発信端末からの上記暗号化位置情報の受信に応じて、上記暗号化位置情報の復号化の要求を作成し、上記位置センタからの上記位置情報を利用可能な形式に変換する位置情報取得手段とを有する着信端末。
  16. 交換網と、上記交換網を介して接続された発信端末及び着信端末と、上記交換網に接続され上記発信端末の所在を表わす位置情報を上記着信端末に提供するため上記位置情報に対応した暗号化位置情報を復号化する位置センタとを有し、上記発信端末は、上記位置情報を記憶し、上記位置情報を暗号化した上記暗号化位置情報を上記着信端末に通知し、上記交換網は上記着信端末から上記位置センタへの要求に応じて上記位置センタから上記着信端末への位置情報提供サービス料を上記着信端末に代行課金する位置情報サービスシステムにおいて、着信端末に搭載される位置情報利用プログラムを格納した記録媒体であって、
    上記発信端末からの上記暗号化位置情報を受信させる受信ステップと、
    記暗号化位置情報の復号化の要求を作成し、上記暗号化位置情報及び上記暗号化位置情報の復号化の要求を上記位置センタに送信する送信ステップと、
    上記位置センタから上記位置情報を自端末において利用可能なフォーマットに変換するための位置情報を取得する位置情報取得ステップ、を、上記着信端末に実行させる、位置情報利用プログラムを格納した記録媒体。
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