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JP3684821B2 - 記録媒体ドライバのシミュレータ装置 - Google Patents

記録媒体ドライバのシミュレータ装置 Download PDF

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JP3684821B2
JP3684821B2 JP07260998A JP7260998A JP3684821B2 JP 3684821 B2 JP3684821 B2 JP 3684821B2 JP 07260998 A JP07260998 A JP 07260998A JP 7260998 A JP7260998 A JP 7260998A JP 3684821 B2 JP3684821 B2 JP 3684821B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体ドライバ、例えばHDD(ハードディスクドライバ)のシミュレータ装置の改良に関する。
【0002】
近年、ハードディスク等、媒体の書込み回路,読取回路はIC化されつつあるが、種々のヘッド,媒体種別,リードライト速度等に対応できるよう、各部回路の特性が外部から設定できるようになっている。そしてドライバ(以下、リードライト回路部分で、IC,またはモジュールと称する)の特性を種々設定するとともにヘッド等の特性に応じた疑似信号を入力してエラーレートを測定し、開発したICの評価、特定のヘッド等装置条件に対する特性設定条件の評価等を行っている。
【0003】
この評価システムは、パソコン(PC)を制御装置として、読取疑似信号を発生する任意波形発生装置、タイミング信号および書込み信号を発生するパターンジェネレータ,出力信号を取り込むロジックアナライザ等で構成されるが、ICの種々の特性で評価するために、特性設定に時間がかかるとか、ノイズの影響を受けると評価に狂いが生じるとか、データ収集のメモリ容量が不足するとか、実際のヘッド特性に対応した非線型な疑似信号を簡易に得ることが困難であるなど、種々の課題がある。このため、上記課題を解決した記録媒体ドライバのシミュレータ装置が求められている。
【0004】
【従来の技術】
図12はHDDドライバ回路例を表す図、図13は従来例のシミュレータ構成図である。
【0005】
図12は、磁気ディスク用のリード/ライト回路例を示したもので、図12− (1)はリードヘッドからのリード信号をNRZデータに復調するまでの回路ブロック図、図12−(2) はNRZライトデータをライトヘッドへのライト信号に変調するまでの回路ブロック図を示したものである。
【0006】
リード回路は、図12− (1)に示すように、AGC回路,前置フィルタ回路、サンプルホルダー回路、イコライザ回路、最尤検出回路、デコーダ、S/P変換回路等から構成されており、リードヘッドにより読み取られたアナログ信号をNRZデータに変換する。
【0007】
一方、ライト回路は、P/S変換回路,エンコーダ,プリコーダ,ライトプリコンペ回路,ダイレクトライト制御回路,ライトFF等より構成され、NRZ書き込みデータをライトヘッドへのライト信号に変換する。
【0008】
このリード回路とライト回路とは、P/S変換回路とS/P変換回路、エンコーダとデコーダ等が一体化され、NRZバスが双方向に構成されるように、それぞれIC化され、ドライバとしてモジュール化されている。
【0009】
図13は、前述したリード回路とライト回路を一体化したモジュールを機能別(リード機能をリード回路モジュール1a、ライト機能をライト回路モジュール1b) にシミュレーションする構成例を示したものである。
【0010】
シミュレータは、制御装置としてのパソコンPC 2, 読取り疑似信号を発生する任意波形発生器11, ライト用NRZデータおよびゲート信号等のタイミング信号を発生するパターンジェネレータ12, 出力データを取得時間とともに取込み記録するロジックアナライザ9,および直流電源より構成され、GPIBバスでそれぞれ接続される。
【0011】
リード機能をシミュレーションする場合、先ず複数の内部レジスタ(以下レジスタ)10a に特性データを設定する。レジスタ10a への設定は、例えばAGCならば引込み時間の設定、等価フィルタならば周波数の設定など数十項目あり、この設定はPC2よりオペレータが操作入力して設定する。この設定が終了するとシミュレーションの準備が完了し、パターンジェネレータ12に指示してリードゲート信号を出力させてモジュールをリード状態に設定し、任意波形発生器11に、例えばPCM信号を出力して読取り疑似信号を出力させる。
【0012】
リード回路モジュール1aは、レジスタ10a に設定されたデータに基づき特性が設定されており、この設定された特性に基づいて、受信した疑似信号を復調し、NRZデータを出力する。リード回路モジュール1aは出力データとともにリードクロックRclockを出力するので、ロジックアナライザ9はこのクロックに同期させてリードゲート信号の立ち上がりをスタート信号として出力データを取込み、内部メモリに時間データとともにログする。
【0013】
このようにして、PC2は、レジスタ10aへのデータ設定を順次変更するとともに、レジスタ設定ごとに、任意波形発生器11に種々のビット列の組み合わせを持つ一連のブロックデータの読取り疑似信号を一定のギャップを設けて発生させてロジックアナライザ9に収集させ、得られたデータと期待値とを比較して、エラーレートを検証し、入力した疑似信号の波形に最適なレジスタ設定データを求める。
【0014】
なお、任意波形発生器11の出力波形は、使用される媒体, ヘッド等により決定される。
ライト機能のシミュレーションも同様にしてレジスタ10bに特性データをセットし、セットごとにパターンジェネレータ12より種々のNRZパターンデータを入力し、出力されるライトデータ(WD)を収集して期待値と比較しライト回路モジュール1bを評価する。但しこの場合は、クロックが出力されないので、ロジックアナライザ9の収集モードを変え、エッジ検出でライトデータWDを収集させており、予めPC上でユーザが設定したクロック間隔でデータを識別している

【0015】
【発明が解決しようとする課題】
以上説明したように、装置条件、例えば使用されるヘッド,媒体等に応じて記録媒体ドライバの特性が設定されるが、その設定データは前述したシミュレーションにより決定されるため、より精密なシミュレーションが必要となる。同様に新たに開発されたモジュールの評価も厳密に行う必要がある。
【0016】
しかし、シミュレーション対象のドライバに外部回路からデータを入力させたり、外部回路でデータを収集するので、装置条件とは相違し、精密なシミュレーションが妨げられる恐れがある。これは例えば、▲1▼シミュレーションを行うためには、数十項目のデータを設定する必要があるが、オペレータの操作入力では設定に時間を要する、▲2▼ノイズ等の影響で正しくデータが設定されない場合が生じ、評価に狂いが生じる、▲3▼有効なデータのみを収集しないとロジックアナライザのメモリ容量が不足する、▲4▼リード信号は一般には非線形であり、実際に則した疑似信号の発生は極めて困難である、▲5▼不要データが収集されるとブロックデータ間の識別が困難である、▲6▼出力データがクロックとともに出力されない場合はエッジ検出でデータを収集するが、データレートが変動するとデータ識別に誤りが生じ易い、等である。
【0017】
本発明は、上記課題に鑑み、簡易な方法で精密にシミュレーションを行うことのできる記録媒体ドライバのシミュレータ装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明は、図1本発明の原理図に示すように、以下のように構成される。
(1) 第1の発明
第1の発明は、疑似信号入力手段31と、出力データ収集手段40と、制御手段36と、評価手段37とを有し、媒体読取信号を復調する読取回路およびまたは媒体書込データを変調して出力する書込回路を有する記録媒体ドライバ30を、ドライバ特性を変化させつつ疑似信号を入力して出力データを取得しその出力データと出力期待値とを比較して評価する記録媒体ドライバ30のシミュレータ装置であって、
前記ドライバ特性を設定する設定データをドライバ30に対応した所定形式でファイルしたデータ設定ファイル34を設け、
制御手段36は、ファイル34を参照しつつ設定データをドライバ30に転送してシミュレーションを遂行する。
【0019】
以上のごとく、ドライバ特性を設定する設定データをドライバ対応のデータ形式でデータ設定ファイル34にファイルしておき、そのファイル34を参照しつつドライバ特性を設定してシミュレーションを行うので、レジスタへのデータ設定時間が大幅に短縮され、シミュレーションの効率化が図れる。
(2) 第2の発明
第2の発明は、前記第1の発明において、制御手段36と記録媒体ドライバ30との間にバッファ手段35を設け、データ設定期間以外は高インピーダンスに設定して制御手段36と記録媒体ドライバ30との間を絶縁する。
【0020】
以上により、設定データを送出する時間以外は制御手段36と記録媒体ドライバ30との間が絶縁されるので、送出側装置, 線路等に起因するノイズが除去され、設定ミスが大幅に削減される。
(3) 第3の発明
第3の発明は、疑似信号入力手段31と、出力データ収集手段40と、制御手段36と、評価手段37とを有し、媒体読取信号を復調する読取回路およびまたは媒体書込データを変調して出力する書込回路を有する記録媒体ドライバ30を、ドライバ特性を変化させつつ疑似信号を入力して出力データを取得しその出力データと出力期待値とを比較して評価する記録媒体ドライバ30のシミュレータ装置であって、
記録媒体ドライバ30から出力されるリードクロックと所定のタイミング信号に基づき、出力データをデータブロック単位に取込むクロックを生成する取込みクロック生成手段39を設け、
出力データ収集手段40は取込みクロック生成手段39から出力されるクロックに基づき出力データを収集する。
【0021】
以上により、不要データが取り除かれるので、出力データ収集手段40(ロジックアナライザ等)の持つメモリ容量が節約され、シミュレーションの効率化が達成される。
(4) 第4の発明
第4の発明は、疑似信号入力手段31と、出力データ収集手段40と、制御手段36と、評価手段37とを有し、媒体読取信号を復調する読取回路およびまたは媒体書込データを変調して出力する書込回路を有する記録媒体ドライバ30を、ドライバ特性を変化させつつ疑似信号を入力して出力データを取得しその出力データと出力期待値とを比較して評価する記録媒体ドライバ30のシミュレータ装置であって、
該読取回路への疑似信号を媒体読取ヘッド特性に対応した波形に変換する変換テーブルファイル33を設け、
疑似信号入力手段31は、変換テーブルファイル33を参照して媒体読取りヘッドに対応した疑似信号を入力する。
【0022】
以上のように、変換テーブルファイル33により理想波形の疑似信号を実際の疑似信号を変換することができ、装置条件に則したシミュレーションを行うことができる。
(5) 第5の発明
第5の発明は、疑似信号入力手段31と、出力データ収集手段40と、制御手段36と、評価手段37とを有し、媒体読取信号を復調する読取回路およびまたは媒体書込データを変調して出力する書込回路を有する記録媒体ドライバ30を、ドライバ特性を変化させつつ疑似信号を入力して出力データを取得しその出力データと出力期待値とを比較して評価する記録媒体ドライバ30のシミュレータ装置であって、
疑似信号の先頭に所定のパターンデータを挿入し、評価手段37は、出力データ収集手段40に収集された出力データ中、該パターンデータをサーチして出力データの先頭を認識する。
(6) 第6の発明
第6の発明は、疑似信号入力手段31と、出力データ収集手段40と、制御手段36と、評価手段37とを有し、媒体読取信号を復調する読取回路およびまたは媒体書込データを変調して出力する書込回路を有する記録媒体ドライバ30を、ドライバ特性を変化させつつ疑似信号を入力して出力データをその変化点を検出して取得するとともに該出力データと出力期待値とを比較して評価する記録媒体ドライバ30のシミュレータ装置であって、
出力データの変化点間の時間分布を求めて該データのデータレートを決定するデータレート検出部38を設け、
検出した該データレイトに基づき収集した出力データを解析する。
【0023】
以上により、出力データがクロックとともに出力されない場合も、正しく出力データを読み取ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態例を図を用いて詳細に説明する。なお、全図を通じて同一符号は同一対象物を表す。
【0025】
図2は一実施例の構成図、図3はレジスタ設定ファイル例を表す図、図4はバッファ回路例を表す図、図5は図4のタイムチャート図、図6はデータ取込み例を表す図、図7は取込みクロック生成回路例を表す図、図8は図7のタイムチャート図、図9は取込みデータの先頭認識方法例を表す図、図10はデータレート決定方法説明図、図11は補正説明図である。
【0026】
以下、HDDドライバのシミュレータについて説明する。図2はシミュレータの一構成図で、図示破線で示す手段は、リードシミュレーションを行う際に必要な手段で、他の部分はライトシミュレーションと共通の手段である。
【0027】
図2において、11は任意波形発生部で、ディジタルアナログ変換機能を有し、PC2の疑似信号生成部5から出力されるPCM信号をアナログ信号に変換して読取り疑似信号を出力する。
【0028】
1は、リード回路およびライト回路から構成されるシミュレーション対象ドライバのモジュールで、図12で示すような構成を有し、リードゲート信号RGが入力されたときはリードモードに、ライトゲート信号WGが入力されたときはライトモードに設定され、それぞれリード動作, ライト動作を行う。
【0029】
12はパターンジェネレータで、モジュール1をリードモードに設定するときはPC2の指示に基づきリードゲート信号RGを出力するとともに、後述する取込みタイミング信号を出力する。モジュール1をライトモードに設定するときはライトゲート信号WGを出力する。ライトモードのときは、同時にPC2から指示されて、NRZパターンデータを出力する。
【0030】
2はシミュレータの制御および評価処理を行うパソコンPCで、後述するレジスタ設定ファイル(図1のデータ設定ファイル34に対応する)3a,変換テーブルファイル3bと、入力データおよび対応する出力データ期待値とを対比したデータ出力データ期待値ファイル3c等のファイルと、モジュール1のレジスタ10にデータ設定を行うデータ設定部4、変換テーブルファイル3bにより補正した読取り疑似信号を発生させる疑似信号生成部5、ライトモード時に収集したデータのデータレートを決定するデータレート検出部6とを有する。
【0031】
7はバッファ回路で、レジスタ10に設定するデータを送出する期間以外は、PC2の出力するゲート信号により、出力インピーダンスを高インピーダンス(Hi−Z)にしてPC2とモジュール1との間を絶縁する。
【0032】
9はロジックアナライザで、取り込みクロックに同期してモジュール1からの出力データを取込み、内部メモリに格納する。もしくは出力データの変化点を時間データとして記録する。8は取込みクロック生成回路で、取込みタイミング信号により有効なデータをデータブロック単位に取込むためのクロックをリードクロックより生成する。
【0033】
以上構成のシミュレータにより、例えばリード機能のシミュレーションを行う場合、次の手順でシミュレーションが行われる。
リードシミュレーションの場合、シミュレーション開始指示で先ずモジュール1の最初のレジスタ設定が行われる。データ設定部4はレジスタ設定ファイル3aより設定データを読み出して、指定されたデータを指定されたデータフォーマットでバッファ回路7に出力する。
【0034】
バッファ回路7ではPC2から同時に出力されるゲート信号でレジスタ設定データをゲートし、モジュール1に出力する。
レジスタ設定が完了すると、パターンジェネレータ12よりPC2の指示によりリードゲート信号RGが出力されて、モジュール1はリードモードになる。続いてPC2はディジタルな疑似信号(PCM)を任意波形発生部11に出力し、任意波形発生部11はこのディジタル信号をアナログ信号に変換して読取り疑似信号としてモジュール1の読取り信号入力端子に出力する。これにより、モジュール1のリード回路は、読取り疑似信号をNRZデータに復調しNRZデータバスにリードクロックRclockとともに出力する。
【0035】
このNRZデータとともに出力されるリードクロックRclockは、取込みクロック生成回路8で取込みクロックとして生成されてロジックアナライザ9に入力される。これによりロジックアナライザ9は取込みクロックに同期してモジュール1から出力されるNRZデータを収集し、時間データとともに自装置内メモリに格納する。
【0036】
なお、読取り疑似信号は、それぞれ異なるビットデータを組み合せた複数のブロック信号で構成され、所定ギャップ間隔で入力される。ブロック信号は、例えば出力データ期待値ファイル3cの入力データを格納順に読みだして理想波形のPCMデータ列に変換し、変換テーブルファイル3bにより実際の波形に疑似させたものを使用する。
【0037】
このようにして、一連のブロックデータでデータ収集が終了すると、レジスタ10が再設定されて前述した処理と同様の次のシミュレーションが行われる。
ライトシミュレーションの場合は、前述したレジスタ設定後にパターンジェネレータ12より、PC2の指定した書込み用の一連のNRZパターンデータが出力されるので、モジュール1のライト回路はエンコード等の処理を施した後にWD端子にライトデータWDを出力する。この場合はリードクロックRclockは出力されないので、ロジックアナライザ9はライトデータWDのエッジを検出し、その時間データを記録する。
【0038】
以上の結果、ロジックアナライザ9に出力データが収集された後、PC2の評価部20で評価処理が行われる。この処理では、収集された出力データの先頭を認識するとともに、出力データ期待値ファイル3c内の期待値と対応するそれぞれの出力データとを比較してエラーレート等で性能を評価する。その際、ライトデータについてはデータレート検出部6でデータレートを求めて得られたデータを識別する。
【0039】
以上のようにして、リードライトシミュレーションが行われるが、発明部分の詳細を以下に説明する。
図3は、レジスタ設定ファイル3aの内容を示したものである。ここで、ファイル3aの1行目の〔FF:FFF〕は、図3の下記項目の記述形式を表す行であり、2行目以降に、モジュール1のレジスタ10の〔アドレス:データ〕を指定している。1行目によれば、2行目以降のデータは、
Adress長:8ビット,Data長:8ビット
Adress:MBS Fast,Data:LSB Fast
Adress:+(High active)
Data:+(High active)
その他の信号極性(クロック,ゲート):−(Low Active)
転送方法:Parallel
である。これらのデータに基づき、レジスタ設定データは、データ設定部4により、クロック, ゲート信号とともに出力される。
【0040】
図4はバッファ回路例を表したもので、信号線ごとにゲート7aが設けられており、ゲート信号▲1▼により、入力データ(レジスタ設定データ)▲2▼が出力されている期間以外はゲート7aの出力は高インピーダンス(Hi−z)となる。この結果、PC2とモジュール1との間が絶縁されるので、不要データによるノイズの影響が軽減される。図5は図4のタイムチャート図を示したもので、ゲート信号▲1▼により、有効データ(入力データ)の前後の僅かな期間以外の不要データがゲート信号により除去され、このレジスタ設定データ(出力データ▲3▼)が、モジュール1に入力されることが示されている。この結果、モジュール1内のI/Oポートまで不要データが除去されたレジスタ設定データが入力されることになるので、モジュール内部でゲート信号により入力データを切り取る場合と比較して、ノイズによる誤設定がさらによりよく防止できる。
【0041】
図6はデータ取込み例を示したものである。
この図は、リードゲート信号▲1▼とは別に必要なデータ部分だけを示す取込みゲート信号▲3▼を作り、その信号▲3▼とモジュール1から出力されるリードクロックRclock▲2▼とアンドをとり、その出力を取込み区間クロック▲4▼としてロジックアナライザ9に対するRclockとして入力するもので、必要なデータ部分のみRclockを出力するので、ギャップ部分等の不要データを取り込まずに済み、ロジックアナライザ9の内部メモリを節約することができる。
【0042】
しかし、このようにした場合、ロジックアナライザ9はリードゲート信号RGの終了は通常認識しないので、ギャップ部分のデータを取込まないと、次のデータブロックとの境をロジックアナライザ9は認識できず、次のブロックも連続したデータとして混同する危険が生じる。
【0043】
この対策としてリードクロックの終わりを取込みタイミング信号から数クロック遅らせる方法がある。図7はこの回路例を示したもので、D−FF16,17により、図8に示すように、取込みタイミング信号の後縁を2クロック分(2D)遅らせている。このようにすることによりデータブロック間を認識することが可能となる。なお、遅延時間は2クロックに限るものではなく、要はデータブロックが識別できる長さであればよい。
【0044】
図9は、データブロックを識別する他の方法を示したものである。この方法はデータの先頭にSB(Synchro byte)パターンを付加しておき、この出力期待値と収集したデータとを比較してデータの先頭を認識する。SBパターンとしてFF 11111111 とした場合、データは数バイト前から取込みゲートがイネーブルされ、取込まれたデータに対して 11111111 をサーチして、これ以降をデータとして認識する。
【0045】
次にライトシミュレーションにおいて、書込みデータWDをロジックアナライザ9に取込む際はRclockが出力されないので、出力データの変化点のみを認識させてログさせる。この場合、データレート検出部6は、その変化点間の時間間隔を統計的に処理してデータレートを検出する。図10は取得した各データの時間間隔の統計を表したもので、最初のピーク値の時間をTとすれば、1/Tがこのデータのデータレートとなる。正確には、T1,T2,T3が整数倍の関係を保ち、それぞれのピーク値に対する誤差がMinとなる1/Tをデータレートとする。
【0046】
以上のごとく、出力データの変化点をログする場合に、時間間隔の統計的処理によりデータレートを正確に計算することができ、モジュール1の評価を精密に行うことができる。
【0047】
図11は、リードシミュレーションに用いる疑似信号の補正方法を示したものである。(イ)に示すテーブルのようにX値とY値の対応表を伝達特性ファイルとし、疑似信号生成部5に読み込ませることにより、実際の磁気記録系の特性を加味できるようにする。実施例では、(ロ)に示す変換テーブルによって(ハ)に示すように▲1▼の理想波形の入力に対し、▲2▼のような伝達特性が加味された補正波形を出力させる。なお、(ロ)のサンプル間は直線,または曲線近似等により補完される。
【0048】
以上のごとく、シミュレーション対象モジュールのレジスタ設定データを簡易に、且つノイズを除去して入力することができ、有効出力データのみデータブロック識別可能に取込んでメモリ容量を節約することができ、疑似信号を実際の信号に近づけることができる。これにより、実際に則した精密なシミュレーションを簡易に行うことが可能となる。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、▲1▼設定データをファイルしてシミュレーション対象モジュールの特性を自動的に設定する、▲2▼多数の設定データをノイズを排除して入力する、▲3▼有効出力データのみ取込んでメモリ容量を節約する、▲4▼疑似入力信号を実際の信号に近づけることにより、精密にシミュレーションを遂行する、▲5▼ログデータの変化点でデータ収集する場合には収集したデータの統計的処理によりデータレートを精密に測定しデータを認識する、▲6▼収集したブロックデータの先頭を簡易に識別する、等の手段を有するので、記録媒体ドライバ(リードライト回路)のシミュレーションおよび装置条件に応じたドライバ特性の設定データ取得のためのシミュレーションを簡易に、且つ精密に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理図
【図2】 一実施例の構成図
【図3】 レジスタ設定ファイル例を表す図
【図4】 バッファ回路例を表す図
【図5】 図4のタイムチャート図
【図6】 データ取込み例を表す図
【図7】 取込みクロック生成回路例を表す図
【図8】 図7のタイムチャート図
【図9】 取込みデータの先頭認識方法例を表す図
【図10】 データレート決定方法説明図
【図11】補正説明図
【図12】HDDドライバ回路例を表す図
【図13】従来例のシミュレータ構成図
【符号の説明】
1 モジュール 2 PC
3 ファイル 3a レジスタ設定ファイル
3b 変換テーブルファイル 3c 出力データ期待値ファイル
4 データ設定部 5 疑似信号生成部
6 データレート検出部 7 バッファ回路
7a ゲート 8 取込みクロック生成回路
9 ロジックアナライザ 10 レジスタ
10a,10b レジスタ 11 任意波形発生部
12 パターンジェネレータ 15,18 ナンド回路
16,17 D・FF 19 アンド回路
20 出力データ期待値ファイル 30 記録媒体ドライバ
31 信号入力手段 32 内部レジスタ
33 変換テーブルファイル 34 データ設定ファイル
35 バッファ手段 36 制御手段
37 評価手段 38 データレート検出手段
39 取込みクロック生成手段 40 出力データ収集手段

Claims (6)

  1. 疑似信号入力手段と、出力データ収集手段と、制御手段と、評価手段とを有し、媒体読取信号を復調する読取回路およびまたは媒体書込データを変調して出力する書込回路を有する記録媒体ドライバを、ドライバ特性を変化させつつ疑似信号を入力して出力データを取得し該出力データと出力期待値とを比較して評価する記録媒体ドライバのシミュレータ装置であって、
    前記ドライバ特性を設定する設定データを該ドライバに対応した所定形式でファイルしたデータ設定ファイルを設け、
    該制御手段は、該ファイルを参照しつつ該設定データを該ドライバに転送してシミュレーションを遂行することを特徴とする記録媒体ドライバのシミュレータ装置。
  2. 該制御手段と該記録媒体ドライバとの間にバッファ手段を設け、データ設定期間以外は該バッファ手段の出力を高インピーダンスに設定して該制御手段と該記録媒体ドライバとの間を絶縁することを特徴とする請求項1記載の記録媒体ドライバのシミュレータ装置。
  3. 疑似信号入力手段と、出力データ収集手段と、制御手段と、評価手段とを有し、媒体読取信号を復調する読取回路およびまたは媒体書込データを変調して出力する書込回路を有する記録媒体ドライバを、ドライバ特性を変化させつつ疑似信号を入力して出力データを取得し該出力データと出力期待値とを比較して評価する記録媒体ドライバのシミュレータ装置であって、
    該記録媒体ドライバから出力されるリードクロックと所定のタイミング信号に基づき、出力データをデータブロック単位に取込むクロックを生成する取込みクロック生成手段を設け、
    該出力データ収集手段は該取込みクロック生成手段から出力されるクロックに基づき出力データを収集することを特徴とする記録媒体ドライバのシミュレータ装置。
  4. 疑似信号入力手段と、出力データ収集手段と、制御手段と、評価手段とを有し、媒体読取信号を復調する読取回路およびまたは媒体書込データを変調して出力する書込回路を有する記録媒体ドライバを、ドライバ特性を変化させつつ疑似信号を入力して出力データを取得し該出力データと出力期待値とを比較して評価する記録媒体ドライバのシミュレータ装置であって、
    該読取回路への疑似信号を媒体読取ヘッド特性に対応した波形に変換する変換テーブルファイルを設け、
    該疑似信号入力手段は、該変換テーブルファイルを参照して媒体読取りヘッドに対応した疑似信号を入力することを特徴とする記録媒体ドライバのシミュレータ装置。
  5. 疑似信号入力手段と、出力データ収集手段と、制御手段と、評価手段とを有し、媒体読取信号を復調する読取回路およびまたは媒体書込データを変調して出力する書込回路を有する記録媒体ドライバを、ドライバ特性を変化させつつ疑似信号を入力して出力データを取得し該出力データと出力期待値とを比較して評価する記録媒体ドライバのシミュレータ装置であって、
    疑似信号の先頭に所定のパターンデータを挿入し、該評価手段は、該データ収集手段に収集された出力データ中、該パターンデータをサーチして出力データの先頭を認識することを特徴とする記録媒体ドライバのシミュレータ装置。
  6. 疑似信号入力手段と、出力データ収集手段と、制御手段と、評価手段とを有し、媒体読取信号を復調する読取回路およびまたは媒体書込データを変調して出力する書込回路を有する記録媒体ドライバを、ドライバ特性を変化させつつ疑似信号を入力して出力データをその変化点を検出して取得するとともに該出力データと出力期待値とを比較して評価する記録媒体ドライバのシミュレータ装置であって、
    該出力データの変化点間の時間分布を求めて該データのデータレートを決定するデータレート検出部を設け、
    該データレイトに基づき収集したデータを解析することを特徴とする記録媒体ドライバのシミュレータ装置。
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