JP3682592B2 - 小型モータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両用アンチブレーキロック装置においてブレーキ液の液圧を高めるアクチュエータなどの動力源にされる小型モータに関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用アンチブレーキロック装置においてアクチュエータなどの動力源となる小型モータとしては、モータケースの開放側端部の内側にホルダベースが収められ、このモータケースの開放側端部がフロントハウジングに組付けられ、モータケースの内側にマグネットが固定され、モータケースに取付けられた第1の軸受とフロントハウジングに取付けられた第2の軸受との2個の軸受によってアーマチュアのアーマチュアシャフトがマグネットの内側で回転可能に支持されているものが知られている。アーマチュアシャフトはフロントハウジングの外側でポンプ負荷に結合される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記した小型モータは、アーマチュアが通電され、アーマチュアシャフトの回転力によってポンプ負荷を作動している際、アーマチュアシャフトはポンプ側から反力を受けながら回転することになる。そのため、アーマチュアシャフトに与えられた、いわゆるポンプのたたき振動が第2の軸受からフロントハウジングに伝わり、このフロントハウジングとホルダベースとのあいだにあるわずかな隙間によって共振を起こし、小型モータ全体から大きな作動音を発生することとなり、小型モータから発生した大きな作動音が車室内に入って、オーディオの音が聞き取り難いなど、乗員に不快感を与えることがありうるという問題点があった。そして、このような小型モータでは、車両用アンチブレーキロック装置が正常に働くか否かの故障診断時にもアーマチュアへの通電が行われるため、前述した不具合を発生する可能性がより高い。
【0004】
【発明の目的】
この発明に係わる小型モータは、極めて静粛な作動を行える小型モータを提供することを目的としている。
【0005】
【発明の構成】
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1に係わる小型モータでは、モータケースと、モータケースの内側に配置されたホルダベースと、モータケースとホルダベースに接合されるフロントハウジングと、フロントハウジングに取付けられた第1の軸受と、モータケースの内側に取付けられた第2の軸受と、モータケースの内側に配置されたマグネットと、第1の軸受および第2の軸受によって回転可能に支持されていてポンプ負荷に結合されるアーマチュアシャフトをもち、通電によりマグネットの内周側で回転するアーマチュアと、ホルダベース上に配置され、アーマチュアのコンミュテータに電気的に接続可能にして圧接されるブラシと、フロントハウジングに形成されたオーリング収容部と、オーリング収容部に収容されホルダベースとフロントハウジングのあいだに配置されたオーリングと、ホルダベースに形成された振動吸収用部材収容部と、振動吸収用部材収容部に収容されホルダベースおよびフロントハウジングに接触してホルダベースとフロントハウジングのあいだに配置された振動吸収用部材を備えている構成としたことを特徴としている。
【0007】
この発明の請求項2に係わる小型モータでは、モータケースと、モータケースの内側に配置されたホルダベースと、モータケースとホルダベースに接合されるフロントハウジングと、フロントハウジングに取付けられた第1の軸受と、モータケースの内側に取付けられた第2の軸受と、モータケースの内側に配置されたマグネットと、第1の軸受および第2の軸受によって回転可能に支持されていてポンプ負荷に結合されるアーマチュアシャフトをもち、通電によりマグネットの内周側で回転するアーマチュアと、ホルダベース上に配置され、アーマチュアのコンミュテータに電気的に接続可能にして圧接されるブラシと、フロントハウジングに形成されたオーリング収容部と、オーリング収容部に収容され該オーリングがホルダベースとフロントハウジングのあいだに配置されたオーリングと、ホルダベースに形成された振動吸収用部材収容部と、オーリングに一体的にして該オーリングに形成された鍔部、及び振動吸収用部材収容部内でホルダベースに当接し、該鍔部からホルダベースに向けて突出形成されたビードとからなる振動吸収用部材とを備えている構成としたことを特徴としている。
【0008】
この発明の請求項3に係わる小型モータでは、振動吸収用部材の鍔部は、オーリングの外周側周面から一体的に形成した構成としたことを特徴としている。
【0009】
【発明の作用】
この発明の請求項1に係わる小型モータにおいて、フロントハウジングにアーマチュアシャフトから伝わったポンプのたたき振動は、ホルダベースとフロントハウジングとのあいだに、該ホルダベースおよび該フロントハウジングに接触する振動吸収用部材によって吸収される。それ故、フロントハウジングおよびモータケースと、アクチュエータケースや車体とのあいだにゴム製のダンパーを配置するものと比べ、極めて簡素な構造で振動の吸収を行えて、ホルダベースとフロントハウジングとの間で共振をおこすことがない。
また、フロントハウジングのオーリング収容部にオーリングが収容され、ホルダベースの振動吸収用部材収容部に振動吸収用部材が収容されている。それ故、振動吸収用部材は、ホルダベースの所定位置にずれることなく位置決めされる。
【0010】
この発明の請求項2に係わる小型モータにおいて、フロントハウジングのオーリング収容部にオーリングが収容され、このオーリングに一体的に形成された振動吸収用部材の鍔部がホルダベースおよびフロントハウジングのあいだに挟まれて配置され、鍔部に形成されたビードが振動吸収用部材収容部内でホルダベースに当接する。このため、フロントハウジングにアーマチュアシャフトから伝わったポンプのたたき振動は、振動吸収用部材の鍔部およびホルダベースに当接するビードによって確実に吸収される。それ故、フロントハウジングおよびモータケースと、アクチュエータケースや車体とのあいだにゴム製のダンパーを配置するものと比べ、極めて簡素な構造で振動の吸収を行えて、ホルダベースとフロントハウジングとの間で共振をおこすことがない。
【0011】
この発明の請求項3に係わる小型モータにおいて、フロントハウジングのオーリング収容部にオーリングが収容され、このオーリングの外周側周面に一体的に形成された鍔部がホルダベースおよびフロントハウジングのあいだに挟まれて配置される。それ故、請求項2の作用に加え、フロントハウジングにアーマチュアシャフとから伝わったポンプのたたき振動は、オーリングの外周側周面に形成された振動吸収用部材の鍔部によって吸収される。
【0012】
【実施例】
図1ないし図8には、この発明に係わる小型モータの第1実施例が示されている。
【0013】
図示する小型モータ1は、主として、モータケース2、ホルダベース3、フロントハウジング4、第1,第2,第3,第4のマグネット5,6,7,8、第1の軸受9、第2の軸受10、アーマチュア11、第1,第2,第3,第4のブラシ12,13,14,15、第1,第2,第3,第4のブラシばね16,17,18,19、第1のオーリング20、振動吸収用部材21から構成されている。
【0014】
モータケース2は、円筒形状をなすモータケース本体2aの一端側が開放され、外側にフランジ部2bが形成されており、このフランジ部2bがフロントハウジング4に接合されている。
【0015】
モータケース本体2aの他端側は閉塞された板部2cになっており、この板部2cの中央に凹状に形成された軸受取付部2c1に第2の軸受10が取付けられている。また、モータケース本体2aの内側には、第1,第2,第3,第4のマグネット5,6,7,8が取付けられている。第1,第3のマグネット5,7と第2,第4のマグネット6,8とは内周側にそれぞれ相反する磁力を発生している。
【0016】
フロントハウジング4には、円形の板状をなすフロントハウジング本体4aの中央に、凹状にして形成された軸受取付部4a1に第1の軸受9が取付けられている。また、フロントハウジング本体4aの軸受取付部4a1の外周側には、ホルダベース3に相反する側に凹状にして円環形のオーリング収容部4a2が形成されている。このオーリング収容部4a2には、第1のオー(O)リング20が収容される。オーリング収容部4a2に収容された第1のオー(O)リング20は、一端部がフロントハウジング本体4aに圧接する一方、他端部がホルダベース3に圧接する。
【0017】
フロントハウジング4には、フロントハウジング本体4aの外側にフランジ部4bが形成されている。フランジ部4bはモータケース2のフランジ部2bに加締られることによって接合されている。
【0018】
フロントハウジング4の中央に配置された第1の軸受9と、モータケース2の板部2cの中央に配置された第2の軸受10とには、アーマチュア11に備えたアーマチュアシャフト23が挿入されている。
【0019】
アーマチュア11には、アーマチュアシャフト23、アーマチュアコア24、コンミュテータ25、アーマチュアコイル26が備えられている。
【0020】
アーマチュアシャフト23は、第1の軸受9内を挿通したシャフト本体23aの一端側がフロントハウジング4の外側にまで突出しており、一端部に図示しない負荷であるポンプに結合される出力側軸受40が取付けられている。
【0021】
アーマチュアシャフト23のほぼ中央にはアーマチュアコア24が固定されている。アーマチュアコア24には、スロット数に対応した数の巻回部24aが形成されている。
【0022】
アーマチュアコア24の近傍には、コンミュテータ25が固定されている。コンミュテータ25の外周部には、アーマチュアコア24の巻回部24aと同数のコンミュテータ片25aが設けられており、コンミュテータ片25aに電気的に接続されたうえで、アーマチュアコア24の巻回部24aにアーマチュアコイル26が巻回されている。
【0023】
アーマチュア11のコンミュテータ25の外周には、第1,第2,第3,第4のブラシ12,13,14,15および第1,第2,第3,第4のブラシばね16,17,18,19がホルダベース3上に配置されている。
【0024】
ホルダベース3には、円板形状をなすホルダベース本体3aの外周部に円筒形のモータケース差し込み部3bが形成されている。ホルダベース3は、モータケース差し込み部3bが第2のオー(O)リング29を介してモータケース2の一端側の内側に嵌入されるとともに、ホルダベース本体3aの下面3a1にフロントハウジング4が当接することによって、モータケース2の一端側とフロントハウジング4とによって挟まれてモータケース2の内側に固定されている。
【0025】
ホルダベース本体3aのモータケース差し込み部3bの外側には、コネクタ部3cが形成されている。コネクタ部3cはモータケース2の外側に配置されており、このコネクタ部3cの内側には、第1,第2の端子27,28が配置されている。第1の端子27は第1,第3のブラシ12,14にそれぞれ電気的に接続され、第2の端子28は第2,第4のブラシ13,15にそれぞれ電気的に接続されている。
【0026】
ホルダベース本体3aの中央には、丸孔のシャフト挿通部3a3が形成されている。このシャフト挿通部3a3内には、アーマチュアシャフト23の一端側が挿通されている。
【0027】
ホルダベース本体3aの下面3a1には、図2に示されるように、シャフト挿通部3a3の外周側であって、フロントハウジング4のオーリング収容部4a2から外周方向に離れた位置に、凹状にして円環形の振動吸収用部材収容部3a4が形成されている。この振動吸収用部材収容部3a4には、振動吸収用部材21が収容されている。
【0028】
振動吸収用部材21は、ブチルゴム等の弾性材を素材として輪形に形成されている。このとき、ホルダベース3のモータケース差し込み部3bが第2のオー(O)リング29を介してモータケース2の一端側の内側に嵌入され、ホルダベース本体3aの下面3a1にフロントハウジング4のフロントハウジング本体4aが当接することによって、ホルダベース3がモータケース2の一端側とフロントハウジング4とによって挟まれてフロントハウジング4がモータケース2に接合されるに際し、図5に示されるように、フロントハウジング本体4aとホルダベース本体3aの下面3a1とのあいだには、当該フロントハウジング4およびホルダベース3を成形する際に生じたばらつきによって幅寸法L1の隙間Gがある。
【0029】
そして、振動吸収用部材収容部3a4に収容された振動吸収用部材21は、隙間G内に突出し、図5中横方向である高さ寸法が、フロントハウジング本体4aによって囲まれた振動吸収用部材収容部3a4の高さ寸法よりも大きいため、フロントハウジング4がモータケース2に加締められた際に、高さ方向に対して潰れる。そのため、隙間G内において振動吸収用部材21は、一方がフロントハウジング本体4aに圧接する一方、他方がホルダベース本体3aの振動吸収用部材収容部3a4に圧接する。それ故、振動吸収用部材21は、フロントハウジング本体4aにアーマチュアシャフト23からポンプのたたき振動が伝わったとしても、フロントハウジング本体4aとホルダベース本体3aの下面3a1との間での隙間G内においてフロントハウジング本体4aからホルダベース本体3aに対してポンプのたたき振動が伝播するのを阻止する機能を有する。振動吸収用部材21は、輪形に形成されるに限らず、コーキング材状にしてフロントハウジング本体4a側に突出状にして振動吸収用部材収容部3a4に封入するようにしたり、複数個の柱状またはボール状の部材をフロントハウジング本体4a側に突出状にして振動吸収用部材収容部3a4に配置したりしても良い。
【0030】
この場合、振動吸収用部材21がフロントハウジング本体4aとホルダベース本体3aの下面3a1との間に配置されないと、ポンプのたたき振動は、高周波振動になってモータケース2から発生されるため、乗員に対し特に不快感を与えることとなるが、振動吸収用部材21がフロントハウジング本体4aとホルダベース本体3aの下面3a1との間に配置されることによって、高周波振動が消滅することが実験によって判明している。
【0031】
ホルダベース本体3aの上面3a2には、図3に示されるように、第1のブラシボックス30、第2のブラシボックス31、第3のブラシボックス32、第4のブラシボックス33がそれぞれ形成されている。
【0032】
第1のブラシボックス30は第3のブラシボックス32に対称配置され、第2のブラシボックス31は第4のブラシボックス33に対称配置されており、第1のブラシボックス30内に第1のブラシ12、第1のブラシばね16が収容され、第2のブラシボックス31内に第2のブラシ13、第2のブラシばね17が収容され、第3のブラシボックス32内に第3のブラシ14、第3のブラシばね18が収容され、第4のブラシボックス33内に第4のブラシ15、第4のブラシばね19が収容されている。
【0033】
第1、第2、第3、第4のブラシボックス30、31、32、33はそれぞれ同一の形状であるため、ここでは第1のブラシボックス30についてのみ説明する。第1のブラシボックス30は、それぞれ対向配置された第1,第2のブラシガイド部30a,30bと、第1のストッパ部30cとから構成されている。
【0034】
一対の第1,第2のブラシガイド部30a,30bは、図7に示されるように、シャフト挿通部3a3の径方向に長さ寸法を有するものとして、シャフト挿通部3a3からホルダベース本体3aの外周に向け板状にしてホルダベース本体3aの上面3a2からそれぞれ突出形成されている。
【0035】
第1のブラシガイド部30aには、板状の第1のブラシガイド部本体30a1の第2のブラシガイド部30b側にホルダベース本体3aの上面3a2に対してほぼ直交するものとして平面状の第1のブラシ支持部30a2が形成されている。この第1のブラシ支持部30a2がホルダベース本体3aの上面3a2から有する高さ寸法は、第1のブラシ12の高さ寸法よりもわずかに大きい。
【0036】
第1のブラシガイド部本体30a1の先端には、第1のブラシガイド部本体30a1の長さ方向に沿った長さをもち、第1のブラシ支持部30a2の上端部から第2のブラシガイド部30b側に突出した第1の抜け止め部30a3が形成されている。
【0037】
第1のブラシガイド部30aに対向配置された第2のブラシガイド部30bには、板状の第2のブラシガイド部本体30b1の第1のブラシガイド部30a側にホルダベース本体3の上面3a2に対してほぼ直交するものとして平面状の第2のブラシ支持部30b2が形成されている。この第2のブラシ支持部30b2がホルダベース本体3aの上面3a2から有する高さ寸法は、第1のブラシ12の高さ寸法よりもわずかに大きい。第2のブラシ支持部30b2と第1のブラシガイド部30aの第1のブラシ支持部30a2とが有する間隔は、第1のブラシ12の幅寸法よりもわずかに大きい。そして、第2のブラシ支持部30b2と第1のブラシガイド部30aの第1のブラシ支持部30a2とのあいだは、ホルダベース本体3aの上面3a2と同一面のホルダベース本体側ブラシ支持部3a6になっている。
【0038】
第2のブラシガイド部本体30b1の上端部には、第2のブラシガイド部本体30b1の長さ方向に沿った長さをもち、第2のブラシ支持部30b2の上端部から第1のブラシガイド部30a側に突出した第2の抜け止め部30b3が形成されている。第2の抜け止め部30b3と第1のブラシガイド部30aの第1の抜け止め部30a3とが有する間隔は、第1のブラシ12の幅寸法および第1のブラシばね16の外径寸法よりも小さい。そのため、第1,第2のブラシガイド部30a,30bの内側に収容される第1のブラシ12および第1のブラシばね16は、第1,第2の抜け止め部30a3,30b3のあいだから飛び出ることがない。
【0039】
第1のブラシガイド部30aと第2のブラシガイド部30bとのあいだに配置されたホルダベース本体側ブラシ支持部3a6には、ばり逃げ溝3a5が形成されている。ばり逃げ溝3a5は、第1のブラシガイド部30aの第1のブラシ支持部30a2と第2のブラシガイド部30bの第2のブラシ支持部30b2との中央に、第1のブラシガイド部30a、第2のブラシガイド部30bの長さ方向に沿ってホルダベース本体3aの上面3a2から下がって形成されている。このばり逃げ溝3a5の底面には、第1のブラシガイド部30a、第2のブラシガイド部30bの長さのほぼ中央に丸孔の金型押圧治具挿通孔3a7が形成されている。
【0040】
金型押圧治具挿通孔3a7は、ホルダベース本体3aの下面3a1からばり逃げ溝3a5の底面まで貫通して形成されており、第1のブラシボックス30において、第1のブラシガイド部30aの内側部分および第2のブラシガイド部30bの内側部分を成形するための第2の金型60を取り外すのに用いられる。その際、金型押圧治具70をホルダベース本体3aの下面3a1側から金型押圧治具挿通孔3a7内に挿入して押圧することによって第2の金型60が外れる。ばり逃げ溝3a5は、ホルダベース本体3aの上面3a2から下がった位置に底面が配置されているため、第2の金型60によって、第1のブラシボックス30において第1のブラシガイド部30aの内側部分および第2のブラシガイド部30bの内側部分を成形した際、万が一に、金型押圧治具挿通孔3a7の上面3a2側にばりが発生したとしても、そのばりがばり逃げ溝3a5内に配置されて、第1のブラシボックス30の内側において第1のブラシ16が移動するホルダベース本体側ブラシ支持部3a6の面上に出っ張らないようにする機能を有する。
【0041】
第1,第2のブラシガイド部30a,30bからシャフト挿通部3a3の径方向に沿ってわずかに離れた位置には、第1のストッパ部30cが形成されている。第1のストッパ部30cは、第1,第2のブラシガイド部30a,30bに対して直交する角度でもって、板状にしてホルダベース本体3aの上面3a2から突出形成されている。
【0042】
第1のストッパ部30cには、板状の第1のストッパ部本体30c1の第1,第2のブラシガイド部30a,30b側に、ホルダベース本体3aの上面3a2に対してほぼ直交するものとして平面状の第1のブラシばね支持部30c2が形成されている。第1のブラシばね支持部30c2がホルダベース本体3aの上面3a2から有する高さ寸法は、第1のブラシばね16の外径寸法よりもわずかに大きい。第1のブラシばね支持部30c2には、第1のブラシばね16の他端部が当接する。
【0043】
第1のストッパ部本体30c1の上端部には、第1のストッパ部本体30c1の長さ方向に沿った長さをもち、第1のブラシばね支持部30c2の上端部から第1,第2のブラシガイド部30a,30b側に突出した第1のずれ止め部30c3が形成されている。第1のずれ止め部30c3には、第1のブラシばね16の他端部の側部が係止するため、この第1のブラシばね16の他端が第1のブラシばね支持部30c2から位置ずれしないようにする機能を有する。また、第1のずれ止め部30c3の第1,第2のブラシガイド部30a,30bの端部からの離間寸法は、第1のブラシ12の長さ寸法および第1のブラシばね16の長さ寸法よりも小さいため、第1のずれ止め部30c3と第1,第2のブラシガイド部30a,30bの端部とのあいだから第1のブラシ12、第1のブラシばね16が飛び出すことはない。
【0044】
第1のブラシガイド部30aと第1のストッパ部30cとのあいだには第1の押さえ板部30dが形成され、第2のブラシガイド部30bと第1のストッパ部30cとのあいだには第2の押さえ板部30eが形成されている。
【0045】
第1の押さえ板部30dは、第1のブラシガイド部30aの高さ寸法よりも小さく、第1のブラシばね16の外径寸法よりもわずかに大きい寸法の高さ寸法にして、第1のブラシガイド部30aの端部から第1のストッパ部30cに連設されている。そして、第1の押さえ板部30dの内面は、第1のブラシガイド部30aの第1のブラシ支持部30a2と同一面を形成する平面になっている。
【0046】
第2の押さえ板部30eは、第2のブラシガイド部30bの高さ寸法よりも小さく、第1のブラシばね16の外径寸法よりもわずかに大きい寸法の高さ寸法にして、第2のブラシガイド部30bの端部から第1のストッパ部30cに連設されている。そして、第2の押さえ板部30eの内面は、第2のブラシガイド部30bの第2のブラシ支持部30b2と同一面を形成する平面になっている。
【0047】
第1,第2の押さえ板部30d,30eでは、それぞれの高さ寸法が第1のブラシばね16の外径寸法よりも大きく、それぞれの間隔が第1のブラシばね16の外径寸法よりもわずかに大きくなっているため、この第1のブラシばね16に曲げ応力が加えられたとしても、曲がらないように支える機能を有する。
【0048】
第1のブラシボックス30において、第1のブラシガイド部30aと第2のブラシガイド部30bとのあいだに、第1のブラシばね16を先にして、第1のブラシ12が挿入され、第1のブラシ12に電気的に接続された第1のピグテイル34が第1のブラシガイド部30aと第2のブラシガイド部30bとのあいだから引き出されて第1の端子27に電気的に接続される。そして、ホルダベース3のシャフト挿通孔3a3内にアーマチュアシャフト23が挿入されることによって、コンミュテータ25のコンミュテータ片25aに第1のブラシ12が当接する。このとき、第1のブラシばね16は、一端部が第1のブラシ12に係止され、他端部が第1のストッパ部30cの第1のブラシばね支持部30c2に当接することによって弾性的に縮むため、それによって蓄積された弾性反発力により、第1のブラシ12がコンミュテータ25のコンミュテータ片25aに圧接する。
【0049】
コンミュテータ25のコンミュテータ片25aに圧接する第1のブラシ12は、ホルダベース本体側ブラシ支持部3a6と、第1のブラシガイド部30aの第1のブラシ支持部30a1と、第2のブラシガイド部30bの第2のブラシ支持部30b1とによって、図7中の下方および両側方の3方を支持され、さらに、第1のブラシガイド部30aの第1の抜け止め部30a3と、第2のブラシガイド部30bの第2の抜け止め部30b3とによって図7中の上方を抜け止めされて支持されることにより、蓋部材などの別部品を取付けることなく、コンミュテータ25の径方向に移動可能にして、第1のブラシボックス30内に支持される。
【0050】
ホルダベース3では、第1のブラシボックス30内において第1のブラシばね16によって第1のブラシ12がコンミュテータ25側に押圧されて収容され、第2のブラシボックス31内において第2のブラシばね17によって第2のブラシ13がコンミュテータ25側に押圧されて収容され、第3のブラシボックス32内において第3のブラシばね18によって第3のブラシ14がコンミュテータ25側に押圧されて収容され、第4のブラシボックス33において第4のブラシばね19によって第4のブラシ15がコンミュテータ25側に押圧されて収容されている。
【0051】
第1のブラシボックス30は、図8に示されるように、第1の金型50、第2の金型60、金型押圧治具70を用いて成形される。
【0052】
第1の金型50は、第1のブラシガイド部30aの外側部分、第2のブラシガイド部30bの外側部分および第1のストッパ部30cの外側部分を形成するために用いられ、第2の金型60は、第1のブラシガイド部30aの内側部分、第2のブラシガイド部30bの内側部分および第1のストッパ部30cの内側部分を形成するために用いられる。
【0053】
第1の金型50および第2の金型60は、それぞれの先端部を揃えて配置され、これらから図8中下方に離れて図示しない第3の金型が配置される。そして、第1の金型50、第2の金型60と第3の金型とのあいだに樹脂材料が流し込まれた後、第3の金型、第1の金型50が開かれる。第1の金型50が開かれたとき、第1のブラシガイド部30aの内側、第2のブラシガイド部30bの内側、第1のストッパ部30cの内側には、第2の金型60が残されており、第3の金型によって、金型押圧治具挿通孔3a7が形成される。
【0054】
そして、第1の金型50が開かれる際に、第2の金型60が第1の金型50に係止して第1の金型50とともに図8中上方に移動し、金型押圧治具70が図8中の下方から金型押圧治具挿通孔3a7内に挿し込まれて上方に向け押圧されることによって、第2の金型60は金型押圧治具70によって図8中上方に向けて押圧される。すると、第2の金型60が図8中上方に押圧移動されることによって、第1のブラシガイド部30aの内側、第2のブラシガイド部30bの内側、第1のストッパ部30cの内側を外側にそれぞれ押し広げながら移動していき、ホルダベース成形体3xから外れる。このとき、第1のブラシガイド部30aの内側部分、第2のブラシガイド部30bの内側部分、第1のストッパ部30cの内側部分がアンダーカットになっているが、第1の金型50によって第1のブラシガイド部30aの外側、第2のブラシガイド部30bの外側、第1のストッパ部30cの外側がそれぞれ成形されてから、第2の金型60が金型押圧治具70によって第1のブラシボックス30の長さ方向に対し直交する方向に押圧されてホルダベース成形体3xから外れることによって、第1のブラシガイド部30aの内側部分、第2のブラシガイド部30bの内側部分、第1のストッパ部30cの内側部分が成形されるから、第1のブラシ12の移動方向と同一の方向に開かれる金型を用いずに簡素な金型構造での成形が行われ、第1のブラシ12の移動方向においての長さ寸法を大きくとれる。
【0055】
このような構造を有する小型モータ1は、出力側軸受40の外輪がアクチュエータ内のポンプに結合され、モータケース2およびフロントハウジング4がアクチュエータのケースにねじ止めされ、コネクタ3c内の第1,第2の端子27,28が外部のアンチブレーキロック制御回路に電気的に接続されて車両に搭載される。
【0056】
アンチブレーキロック装置が作動することによって、第1の端子27に電源の電圧が印加されるとともに、第2の端子28が接地されると、コンミュテータ25を通じて、第1のブラシボックス30に収容された第1のブラシ12、アーマチュアコイル26、第3のブラシボックス32に収容された第3のブラシ14に電流が流れる一方、コンミュテータ25を通じて、第2のブラシボックス31に収容された第2のブラシ13、アーマチュアコイル26、第4のブラシボックス33に収容された第4のブラシ15に電流が流れ、アーマチュアコア24に磁力が発生する。そして、アーマチュアコア24が発生した磁力と第1,第2,第3,第4のマグネット5,6,7,8が発生している磁力とによる電磁誘導によってアーマチュア11が回転し、アーマチュア11の回転力がアーマチュアシャフト23を通じポンプが作動する。
【0057】
アーマチュアシャフト23の回転力によってポンプを作動している際、ポンプの反力によって、アーマチュアシャフト23にポンプのたたき振動が伝わり、ポンプのたたき振動がアーマチュアシャフト23から第1の軸受9を通じてフロントハウジング4に伝わる。そのとき、フロントハウジング本体4aとホルダベース3の下面3a1とのあいだにある隙間G内に振動吸収用部材21が配置されているから、この振動吸収用部材21は、フロントハウジング本体4aに圧接する一方、ホルダベース本体3aの振動吸収用部材収容部3a4に圧接することによって、フロントハウジング4aに伝わったポンプのたたき振動を吸収するため、ホルダベース本体3aに対してポンプのたたき振動が伝播しないものとなる。
【0058】
図9には、この発明に係わる小型モータの第2実施例が示されており、フロントハウジング4とホルダベース3とのあいだに配置された振動吸収用部材21まわりのみが示されている。
【0059】
この場合、振動吸収用部材21は、第1実施例において示された第1のオーリング20に、この第1のオーリング20に一体的に形成されている。第1のオーリング20の外周側に形成された振動吸収用部材21には、第1のオーリング20の外周に向け板状に突出形成された鍔部21aが備えられており、この鍔部21aの板厚寸法は、フロントハウジング4のフロントハウジング本体4aとホルダベース3の下面3a1とのあいだにある隙間Gの幅寸法よりもわずかに大きくなっている。第1のオーリング20は弾性材のゴムを素材としているため、鍔部21aも弾性を有する。
【0060】
そして、振動吸収用部材21の鍔部21aは、フロントハウジング4のフランジ部4bがホルダベース3を内側に配置したモータヨーク2のフランジ部2bに接合されることによって、フロントハウジング4のフランジ部4bとモータヨーク2のフランジ部2bとにより潰され、それによって、フロントハウジング4のフランジ部4bに圧接する一方、モータヨーク2のフランジ部2bに圧接する。
【0061】
この場合の振動吸収用部材21では、アーマチュアシャフト23の回転力によってポンプを作動している際、ポンプの反力によって、アーマチュアシャフト23にポンプのたたき振動が伝わり、ポンプのたたき振動がアーマチュアシャフト23から第1の軸受9を通じてフロントハウジング4に伝わる。そのとき、フロントハウジング本体4aとホルダベース3の下面3a1とのあいだにある隙間G内に振動吸収用部材21の鍔部21aが配置されていることによって、ホルダベース本体3aに対してポンプのたたき振動が伝播しないものとなる。
【0062】
図10には、この発明に係わる小型モータの第3実施例が示されており、フロントハウジング4とホルダベース3とのあいだに配置された振動吸収用部材21まわりのみが示されている。
【0063】
この場合の振動吸収用部材21には、第2実施例において示された鍔部21aのホルダベース3側に、ホルダベース3の振動吸収用部材収容部3a4内に向け、鍔部21aの全周から突出したビード21bが形成されている。第1のオーリング20は弾性材のゴムを素材としているため、ビード21bも弾性を有する。
【0064】
振動吸収用部材21のビード21bは、フロントハウジング4のフランジ部4bがホルダベース3を内側に配置したモータヨーク2のフランジ部2bに接合されることによって、鍔部21aがフロントハウジング4のフランジ部4bとモータヨーク2のフランジ部2bとにより潰された状態で、ホルダベース3の振動吸収用部材収容部3a4の底部3a5に圧接する。そのため、アーマチュアシャフト23の回転力によってポンプを作動している際、ポンプの反力によって、アーマチュアシャフト23にポンプのたたき振動が伝わり、ポンプのたたき振動がアーマチュアシャフト23から第1の軸受9を通じてフロントハウジング4に伝わった場合に、フロントハウジング本体4aとホルダベース3の下面3a1とのあいだにある隙間G内に振動吸収用部材21の鍔部21aが配置され、さらに、鍔部21aのビード21bがホルダベース3の振動吸収用部材収容部3a4の底部3a5に圧接することによって、ホルダベース本体3aに対してポンプのたたき振動が伝播しないものとなる。
【0065】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明の請求項1に係わる小型モータによれば、フロントハウジングにアーマチュアシャフトから伝わったポンプのたたき振動は、ホルダベースとフロントハウジングとのあいだに、該ホルダベースおよび該フロントハウジングに接触する振動吸収用部材収容部に配置された振動吸収用部材によって吸収される。それ故、フロントハウジングおよびモータケースと、アクチュエータケースや車体とのあいだにゴム製のダンパーを配置するものと比較して、極めて簡素な構造で振動の吸収を行えることによって、ホルダベースとフロントハウジングとの間で共振をおこすことがなくなり、極めて静粛な作動が行えるという優れた効果を奏する。また、フロントハウジングのオーリング収容部にオーリングが収容され、ホルダベースの振動吸収用部材収容部に振動吸収用部材が収容されている。それ故、振動吸収用部材はホルダベースの所定位置にずれることなく位置が決められて長期的な使用の際にも脱落することがないという優れた効果を奏する。
【0066】
この発明の請求項2に係わる小型モータにおいて、フロントハウジングのオーリング収容部にオーリングが収容され、このオーリングに一体的に形成された振動吸収用部材の鍔部がホルダベースおよびフロントハウジングのあいだに挟まれて配置され、鍔部に形成されたビードが振動吸収用部材収容部内でホルダベースに当接する。このため、フロントハウ ジングにアーマチュアシャフトから伝わったポンプのたたき振動は、振動吸収用部材の鍔部およびホルダベースに当接するビードによって確実に吸収される。それ故、フロントハウジングおよびモータケースと、アクチュエータケースや車体とのあいだにゴム製のダンパーを配置するものと比較して、極めて簡素な構造で振動の吸収を行えることによって、ホルダベースとフロントハウジングとの間で共振をおこすことがなくなり、極めて静粛な作動が行えるという優れた効果を奏する。
【0067】
この発明の請求項3に係わる小型モータによれば、フロントハウジングのオーリング収容部にオーリングが収容され、このオーリングの外周側周面に一体的に形成された振動吸収用部材の鍔部がホルダベースおよびフロントハウジングのあいだに挟まれて配置される。それ故、フロントハウジングにアーマチュアシャフトから伝わったポンプのたたき振動は、オーリングの外周側周面に一体的に形成された振動吸収用部材の鍔部によって吸収されて、ホルダベースとフロントハウジングとの間で共振をおこすことがなくなるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる小型モータの第1実施例の縦断正面図である。
【図2】図1に示した小型モータに用いられるホルダベースの右側面図である。
【図3】図2に示したホルダベースの左側面図である。
【図4】図2に示したホルダベースの縦断面図である。
【図5】図1に示した小型モータにおいての振動吸収用部材まわりの縦断面図である。
【図6】図1に示した小型モータにおいてのブラシボックスまわりの縦断面図である。
【図7】図1に示した小型モータにおいてのブラシボックスまわりの外観斜視図である。
【図8】図1に示した小型モータに用いられるホルダベースを成形する際の断面説明図である。
【図9】この発明に係わる小型モータの第2実施例においての振動吸収用部材まわりの縦断面図である。
【図10】この発明に係わる小型モータの第3実施例においての振動吸収用部材まわりの縦断面図である。
【符号の説明】
1 小型モータ
2 モータケース
3 ホルダベース
3a4 振動吸収用部材収容部
4 フロントハウジング
4a2 オーリング収容部
5 (マグネット)第1のマグネット
6 (マグネット)第2のマグネット
7 (マグネット)第3のマグネット
8 (マグネット)第4のマグネット
9 第1の軸受
10 第2の軸受
11 アーマチュア
12 (ブラシ)第1のブラシ
13 (ブラシ)第2のブラシ
14 (ブラシ)第3のブラシ
15 (ブラシ)第4のブラシ
20 (オーリング)第1のオーリング
21 振動吸収用部材
21a 鍔部
21b ビード
23 アーマチュアシャフト
25 コンミュテータ
Claims (3)
- モータケースと、上記モータケースの内側に配置されたホルダベースと、上記モータケースと上記ホルダベースに接合されるフロントハウジングと、上記フロントハウジングに取付けられた第1の軸受と、上記モータケースの内側に取付けられた第2の軸受と、上記モータケースの内側に配置されたマグネットと、上記第1の軸受および第2の軸受によって回転可能に支持されていてポンプ負荷に結合されるアーマチュアシャフトをもち、通電により上記マグネットの内周側で回転するアーマチュアと、上記ホルダベース上に配置され、上記アーマチュアのコンミュテータに電気的に接続可能にして圧接されるブラシと、上記フロントハウジングに形成されたオーリング収容部と、上記オーリング収容部に収容され上記ホルダベースと上記フロントハウジングのあいだに配置されたオーリングと、上記ホルダベースに形成された振動吸収用部材収容部と、上記振動吸収用部材収容部に収容され上記ホルダベースおよび上記フロントハウジングに接触して上記ホルダベースと上記フロントハウジングのあいだに配置された振動吸収用部材とが備えられたことを特徴とする小型モータ。
- モータケースと、上記モータケースの内側に配置されたホルダベースと、上記モータケースと上記ホルダベースに接合されるフロントハウジングと、上記フロントハウジングに取付けられた第1の軸受と、上記モータケースの内側に取付けられた第2の軸受と、上記モータケースの内側に配置されたマグネットと、上記第1の軸受および第2の軸受によって回転可能に支持されていてポンプ負荷に結合されるアーマチュアシャフトをもち、通電により上記マグネットの内周側で回転するアーマチュアと、上記ホルダベース上に配置され、上記アーマチュアのコンミュテータに電気的に接続可能にして圧接されるブラシと、上記フロントハウジングに形成されたオーリング収容部と、上記オーリング収容部に収容され該オーリングが上記ホルダベースと上記フロントハウジングのあいだに配置されたオーリングと、上記ホルダベースに形成された振動吸収用部材収容部と、上記オーリングに一体的にして該オーリングに形成された鍔部、及び上記振動吸収用部材収容部内でホルダベースに当接し、該鍔部から上記ホルダベースに向けて突出形成されたビードとからなる振動吸収用部材とを備えたことを特徴とする小型モータ。
- 上記振動吸収用部材の鍔部は、上記オーリングの外周側周面から一体的に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の小型モータ。
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