JP3679232B2 - Magnetic composite damping material and rail damping device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、弾性を有する拘束板と、着磁された磁性粉を含有する高分子粘弾性体層とを積層して構成され、曲面を有する振動体に装着可能な磁性複合型制振材、この磁性複合型制振材を用いたレール制振装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、鉄道の鋼製桁橋等において、列車走行による騒音や振動を抑制するための制振材として、本願出願人らにより出願された磁性複合型制振材が知られている。この磁性複合型制振材は、剛体からなる拘束板と、着磁された磁性粉を含有する高分子粘弾性体の層とを積層させることにより形成されている(特公平7−51339号公報参照。以下、「剛体板拘束式磁性複合型制振材」という。)。
【0003】
上記の剛体板拘束式磁性複合型制振材においては、高分子粘弾性体の層はそれ自体が磁力を有しているため、高分子粘弾性体の層の側を鋼製桁橋等の表面に当接させることにより、磁力により容易に磁気吸着させることができる。この状態で鋼製桁橋等を振動させると、振動は高分子粘弾性体層内に伝達され、高分子粘弾性体層は鋼製桁橋等と一緒になって振動しようとする。しかし、高分子粘弾性体層には、剛体拘束板が接着等により積層されているので、高分子粘弾性体層は、剛体拘束板によってその動きが拘束される。このため、高分子粘弾性体層内部において振動エネルギーが熱エネルギーに変換され、熱となって発散されて失われる。したがって、振動エネルギーは、まず高分子粘弾性体層の内部損失により低減される(以下、「内部損失制振効果」という。)。
【0004】
一方、高分子粘弾性体層と鋼製桁橋等との境界面においては、両者は完全に固着されているわけではなく、磁力によって高分子粘弾性体層が鋼製桁橋等に磁気吸着されているだけなので、ある程度以上の外力が作用すると、高分子粘弾性体層は鋼製桁橋等に対して「すべり」又は「ずれ」を起こすことが可能となっている。このため、鋼製桁橋等から高分子粘弾性体層内に振動が伝達され、高分子粘弾性体層が境界面で変形しようとすると、高分子粘弾性体層と鋼製桁橋等との間にはすべり摩擦力が発生し、高分子粘弾性体層はこのすべり摩擦力を受けながら境界面上で振動(変形)することになる。この際、振動エネルギーが熱エネルギーに変換され、熱となって発散されて失われる。したがって、振動エネルギーは、高分子粘弾性体層と鋼製桁橋等との境界面のすべり摩擦によっても低減される(以下、「すべり摩擦制振効果」という。)。
【0005】
上記した剛体板拘束式磁性複合型制振材以前の制振材は、内部損失制振効果のみに頼っていたが、上記した剛体板拘束式磁性複合型制振材においては、すべり摩擦制振効果が内部損失制振効果と同等以上の役割を果たしており、両効果の相乗作用により、それまでの制振材に比べより優れた制振効果を発揮することが実験等によっても確認されている。
【0006】
また、それまでの制振材が接着剤等によって振動体に取り付けられていたのに対し、上記した剛体板拘束式磁性複合型制振材においては、振動体が鋼板等によって形成されていれば、磁力により磁気吸着されて支持されるので、接着剤等の塗布に伴う作業が一切不要となり、それまでの制振材に比べ振動体への設置施工が非常に簡易になる。
【0007】
さらに、それまでの制振材の制振効果は、高分子粘弾性体層の内部におけるエネルギーの損失によっていたが、このようなエネルギー損失を表わす損失係数は、ある所定の温度においては高いピーク値を持つが、その温度をはずれると急に減少する、という温度依存性を有していた。しかし、上記した剛体板拘束式磁性複合型制振材においては、すべり摩擦による制振効果も大きく、このすべり摩擦は広い温度範囲でほぼ一定値であるため、温度により制振効果が低減することがなく、内部損失制振効果の温度依存性が緩和され、それまでの制振材に比べ幅広い温度範囲で高い制振性能を発揮することが実験等においても確認されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した剛体板拘束式磁性複合型制振材においては、振動体が曲面状の振動面を有する場合で、剛体拘束板がセラミックスのような脆性材料の場合には、平板状の制振材を製作した後にプレス加工等により曲面状に成形しようとすると剛体拘束板が破壊してしまうおそれがあるため、あらかじめ曲面状に形成された剛体拘束板の曲面上に高分子粘弾性体層を形成する必要があるが、このような方法では、均一な高分子粘弾性体層を形成することは困難であった。
【0009】
本発明は上記の問題を解決するためになされたものであり、本発明の解決しようとする課題は、曲面状の振動面を有する振動体の制振が可能な磁性複合型制振材、この磁性複合型制振材を用いたレール制振装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に係る磁性複合型制振材は、
鋼材からなる鉄道用レールの腹部側面である振動面に磁気吸着させて制振を行う磁性複合型制振材であって、
ヤング率300kgf/mm2以上の弾性を有する材料からなるとともに前記鉄道用レールの長手方向に延在する帯板状部材である1個又は複数個の拘束板と、
残留磁束密度25〜15000ガウス程度に磁性化された磁性粉を含有する高分子粘弾性材料からなり前記鉄道用レールの長手方向に延在して前記拘束板に積層される帯板状部材であってその表面が前記鉄道用レールの腹部側面の凹曲面に合致する凸曲面状に形成され短手方向の両側端部を除く中間部分のみが磁性化されかつ前記振動面に磁気吸着可能な1層又は複数層の磁性層を
備えたことを特徴とする。
【0011】
また、本発明の請求項2に係る磁性複合型制振材は、
鋼材からなる鉄道用レールの腹部側面及び底部上面である振動面に磁気吸着させて制振を行う磁性複合型制振材であって、
ヤング率300kgf/mm 2 以上の弾性を有する材料からなるとともに前記鉄道用レールの長手方向に延在する屈曲された帯板状部材である1個又は複数個の拘束板と、
残留磁束密度25〜15000ガウス程度に磁性化された磁性粉を含有する高分子粘弾性材料からなり前記鉄道用レールの長手方向に延在して前記拘束板に積層される帯板状部材であってその表面が前記鉄道用レールの腹部側面及び底部上面の凹曲面に合致する凸曲面状に形成され短手方向の両側端部を除く中間部分のみが磁性化されかつ前記振動面に磁気吸着可能な1層又は複数層の磁性層を
備えたことを特徴とする。
【0012】
また、本発明の請求項3に係るレール制振装置は、
鋼材からなり凹曲面状の腹部側面を有する鉄道用レールの制振を行うレール制振装置であって、
ヤング率300kgf/mm 2 以上の弾性を有する材料からなり前記鉄道用レールの長手方向に延在する帯板状部材に形成された1個又は複数個の拘束板と、残留磁束密度25〜15000ガウス程度に磁性化された磁性粉を含有する高分子粘弾性材料からなり前記拘束板に積層され表面形状が前記鉄道用レールの腹部側面に合致する凸曲面状で前記鉄道用レールの長手方向に延在する帯状部材状に形成されかつ前記鉄道用レールの腹部側面に磁気吸着可能な1層又は複数層の磁性層を有する磁性複合型制振材と、
他の腹部側面に磁気吸着している他の磁性複合型制振材へ前記鉄道用レールの底部下方を通してボルト結合作用又は弾性反発作用により係止することにより、又は前記鉄道用レールの底部にボルト結合作用又は弾性反発作用により係止することにより、反力を得て、前記鉄道用レールの上下方向又は長手方向への前記磁性複合型制振材の移動を規制する制振材規制具を
備えたことを特徴とする。
【0013】
また、本発明の請求項4に係るレール制振装置は、
請求項3に記載のレール制振装置において、
前記制振材規制具は、前記鉄道用レールの長手方向の端部に取り付けられ、隣接する2つの磁性複合型制振材を同時に規制すること
を特徴とする。
【0014】
また、本発明の請求項5に係るレール制振装置は、
請求項3に記載のレール制振装置において、
前記磁性複合型制振材及び前記制振材規制具のうちのいずれか一方又は両方は、前記磁性複合型制振材の前記鉄道用レールの長手方向の誤差を吸収する誤差吸収手段を有すること
を特徴とする。
【0015】
また、本発明の請求項6に係るレール制振装置は、
鋼材からなり凹曲面状の腹部側面を有する鉄道用レールの制振を行うレール制振装置であって、
ヤング率300kgf/mm2以上の弾性を有する材料からなり前記鉄道用レールの長手方向に延在する屈曲された帯板状部材に形成された1個又は複数個の拘束板と、残留磁束密度25〜15000ガウス程度に磁性化された磁性粉を含有する高分子粘弾性材料からなり前記拘束板に積層され表面形状が前記鉄道用レールの腹部側面及び底部上面に合致する凸曲面状で前記鉄道用レールの長手方向に延在する帯板状部材に形成されかつ前記鉄道用レールの腹部側面及び底部上面に磁気吸着可能な1層又は複数層の磁性層を有する磁性複合型制振材と、
他の腹部側面及び底部上面に磁気吸着している他の磁性複合型制振材へ前記鉄道用レールの底部下方を通してボルト結合作用又は弾性反発作用により係止することにより、又は前記鉄道用レールの底部にボルト結合作用又は弾性反発作用により係止することにより、反力を得て、前記鉄道用レールの上下方向又は長手方向への前記磁性複合型制振材の移動を規制する制振材規制具を
備えたことを特徴とする。
【0016】
また、本発明の請求項7に係るレール制振装置は、
請求項6に記載のレール制振装置において、
前記制振材規制具は、前記鉄道用レールの長手方向の端部に取り付けられ、隣接する2つの磁性複合型制振材を同時に規制すること
を特徴とする。
【0017】
また、本発明の請求項8に係るレール制振装置は、
請求項6に記載のレール制振装置において、
前記磁性複合型制振材及び前記制振材規制具のうちのいずれか一方又は両方は、前記磁性複合型制振材の前記鉄道用レールの長手方向の誤差を吸収する誤差吸収手段を有すること
を特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0022】
(1)第1実施形態
図1は、本発明の第1実施形態であるレール制振装置の構成を示す図であり、図1(A)は断面図を、図1(B)は側面図を、それぞれ示している。また、図2は、図1に示すレール制振装置における磁性複合型制振材のさらに詳細な構成を示す図であり、図2(A)は拘束部の側から見た側面図を、図2(B)は図2(A)における長手方向端部付近の拡大図を、図2(C)は図2(B)におけるA−A断面図を、図2(D)は図2(B)におけるB−B断面図を、それぞれ示している。また、図3は、図1に示す磁性複合型制振材の造方法を示す概念図である。
【0023】
図1に示すように、このレール制振装置101は、鉄道用のレールRの長手方向に延在する帯板状に形成されレール腹部R2の各側面にそれぞれ取り付けられる磁性複合型制振材11A,11Aと、磁性複合型制振材11A,11Aの移動を規制する制振材規制具21Aを備えて構成されている。
【0024】
ここに、レールRは、強磁性体である鋼からなり、まくらぎ(図示せず)上にレール締結装置(図示せず)によって締結されている。図1(A)及び図1(B)は、まくらぎとまくらぎの中間に位置するレールを図示している。レールR上を列車の車輪(図示せず)が走行すると振動が発生し、レールRは振動体に相当している。また、レール腹部R2の各側面は、鉄道の諸規格で規定される所定の凹曲面状、例えば所定の曲率半径の円筒曲面の組合わせによって形成されており、振動面に相当している。
【0025】
図2に示すように、磁性複合型制振材11Aは、弾性材料である鋼板等からなり帯板状部材に形成された拘束板14Aと、磁性化された磁性粉を含有する高分子粘弾性材料である磁性ゴム等からなり拘束板14A上に積層される帯板状の磁性層15を有している。
【0026】
拘束板14Aは、一方向に延在する板状部14aと、板状部14aの短手方向の両端から直角に屈曲する屈曲部14b,14bを有している(図2(C),図2(D)参照)。また、板状部14aの長手方向の両端付近には、円形断面の被嵌合孔14c,14cが設けられている(図2(A),図2(B),図2(D)参照)。
【0027】
また、磁性層15は、表面が凸曲面状に形成されており、この凸曲面は、レール腹部R2の側面の凹曲面に合致するように設定されている(図1(A),図2(C),図2(D)参照)。また、磁性層15の背面は、拘束板14Aの板状部14a及び屈曲部14b,14bが形成する凹部に密着されて積層されている(図2(C),図2(D)参照)。また、拘束板14Aの被嵌合孔14c,14cの箇所では磁性層15の背面が外部に露出している(図2(A),図2(B),図2(D)参照)。
【0028】
上記した磁性複合型制振材11AのレールRの長手方向の長さは、レールRと隣接するレールRとをつなぐ継目板(図示せず)の端部間の距離よりも短い長さの範囲内であれば任意の長さが選択可能である。また、磁性複合型制振材11AのレールRの直角方向の長さは、レール腹部R2の凹曲面部の範囲内であれば任意の長さが選択可能である。
【0029】
また、制振材規制具21Aは、図1に示すように、2つの規制片22,22と、これらの規制片22,22を連結するボルト24Aと、ボルト24Aに螺合可能なナット25と、規制片22と磁性複合型制振材11Aとの間に挿入配置するスペーサー23を有している。
【0030】
規制片22は、図1における上下方向に延在する2つの垂直板部22a及び22cと、これらの垂直板部22a,22cをつなぐ斜板部22bを有しており、全体として偏平かつ直線的なS字状に形成されている。また、垂直板部22aには、板面から垂直に短い円柱状の嵌合凸部22dが突設されている。また、垂直板部22cには、ボルト24Aの外径と同等の内径の円形断面を有するボルト挿通孔22eが設けられている。また、垂直部22cの厚みが少ない場合、ボルト24Aの外径と同等の内径を有する円筒部材を設け、ボルト24Aの長手方向に沿ってスライドする構成としてもよい。
【0031】
規制片22の嵌合凸部22dの中心からボルト挿通孔22eの中心までの長さは、レール腹部R2の中央付近からレール底部R3までの長さよりやや長い値以上であれば任意の長さが選択可能である。また、規制片22の嵌合凸部22dの先端面から垂直板部22cの外面までの長さは、レール腹部R2の側面に取り付けた磁性複合型制振材11Aの背面付近からレール底部R3の突端面までの長さよりやや長い値以上であれば任意の長さが選択可能である。また、ボルト24Aの長さは、垂下した状態の2つの垂直板部22cの外面間の長さよりやや長い値以上であれば任意の長さが選択可能である。
【0032】
また、スペーサー23は、円環状に形成されており、内孔の内壁から直立する小円筒部を有している。この小円筒部の外径値は、上記した磁性複合型制振材11Aの被嵌合孔14cの内径値よりもやや小さく設定されている。また、規制片22の嵌合凸部22dの外径値は、スペーサー23の小円筒部の内径値よりもやや小さく設定されている。
【0033】
上記のような構成により、磁性複合型制振材11Aの長手方向をレールRの長手方向と一致させるようにして、磁性層15の凸曲面状の表面をレール腹部R2の側面に密着させると、磁性層15の磁力により磁性複合型制振材11Aはレール腹部R2の一側面に磁気吸着される。同様にして、レール腹部R2の他の側面の同一位置に他の磁性複合型制振材11Aを磁気吸着させる。
【0034】
その後、それぞれの磁性複合型制振材11Aの被嵌合孔14cにスペーサー23の小円筒部を挿入し、スペーサー23の内孔に規制片22の嵌合凸部22dを挿入する。その後、それぞれの規制片22の垂直板部22cが垂下するようにし、一方のボルト挿通孔22eから他方のボルト挿通孔22eに向けてボルト24Aを挿通し、ナット25をボルト24Aに螺合させて締め付ける(図1(A),図1(B)参照)。
【0035】
上記のようにしてレール制振装置101をレール腹部R2の側面に取り付けると、列車の車輪(図示せず)の走行によりレールRが振動した場合、その振動エネルギーを、磁性複合型制振材11Aの拘束板14Aにより拘束される磁性層15の内部において損失させるとともに、レール腹部R2の側面と磁性層15との境界におけるすべり摩擦によって損失させることができ、レール底部R3からまくらぎ(図示せず)へ伝達される振動を低く抑制することができる。
【0036】
また、制振材規制具21Aにより、磁性複合型制振材11A,11Aは、レールの上下方向(レール頭部R1又はレール底部R3へ向う方向)、又はレールの長手方向のいずれへも微少量しか移動できないように規制される。したがって、磁性複合型制振材11Aに外力が加わった場合でも、レール腹部R2の側面から外れることがない。
【0037】
また、磁性複合型制振材11Aの短手方向の端部、すなわち図1における磁性複合型制振材11Aの上端又は下端付近では、磁性層15の背後の鋼製の拘束板14Aが屈曲部14bで示すように磁性層15側へ屈曲しているため、上端又は下端付近においても磁気遮蔽効果が生じている。このため、列車の車輪(図示せず)とレールRとの摩擦によって発生する鉄粉や、鋳鉄等からなるブレーキ用制輪子からの鉄粉が磁性複合型制振材11Aの短手方向の端部に磁気吸着されて集積し、汚れやサビの原因となることがない。
【0038】
上記した制振材規制具21Aは、レール腹部R2の両側面の同一位置に配置された2個の磁性複合型制振材11A,11Aごとに少なくとも2箇所以上配置されればよい。
【0039】
次に、上記した磁性複合型制振材11Aの製造方法について、図3を参照しつつ説明する。図3においては、被嵌合孔14cを含む断面を図示している。
【0040】
まず、弾性材料を帯板状に加工するとともに、短手方向の両端部を直角に折り曲げて屈曲部14b,14bを形成し、長手方向の両端付近に円形断面の被嵌合孔14c,14cを形成して、拘束板14Aを製作する(図3(A))。
【0041】
拘束板14Aに用いる材料としては、ヤング率300kgf/mm2 以上の弾性、好ましくはヤング率500kgf/mm2 以上の弾性を有し、かつ塑性を有するものが使用可能である。
【0042】
拘束板14Aのヤング率が300kgf/mm2 より小さいと、剛性が小さすぎて磁性層への拘束力が小さくなるため、磁性層内部での変形が起こりにくくなり内部損失による制振性能が低下する。また、磁性層への拘束力が小さくなるため、振動体の振動に制振材全体が容易に追随してしまい、振動体と磁性層との境界でのすべり摩擦が起こりにくくなり、本発明の有利な効果である幅広い温度範囲での制振性能を発揮することができない。
【0043】
拘束板14Aの材料としては、例えば、炭素鋼板、合板鋼板、ステンレス鋼板、冷間圧延鋼板、亜鉛メッキ鋼板等の鋼板が挙げられる。また、銅板、銅合金板等の銅系板、アルミニウム板、アルミニウム合金板等のアルミニウム系板なども使用可能である。また、上記の弾性、塑性の条件を満足すれば、他の金属からなる板、繊維強化金属(Fiber Reinforced Metal:FRM)からなる板等も使用可能である。
【0044】
これらの金属板材の厚みとしては、0.1mm〜5.0mm程度のものが使用可能である。金属板材の厚みは、金属板材のヤング率と関連する。金属板材のヤング率が上記の値の範囲内でかなり大きい場合には、厚みを薄くしても板の剛性は確保される。一方、金属板材のヤング率が上記の値の範囲内ではあるが小さい値の場合には、ある程度厚みを厚くして板の剛性を確保する必要がある。
【0045】
また、上記の弾性、塑性の条件を満足すれば、金属材料以外の材料からなる拘束板も使用可能である。例えば、合成樹脂材料であり、この例としては、不飽和ポリエステル、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等を含む熱硬化性樹脂、ナイロン(ポリアミド樹脂)、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ABS樹脂等を含む熱可塑性樹脂、あるいはまたこれらを母材(マトリクス)としガラス繊維、炭素繊維、芳香族ポリアミド樹脂(アラミド樹脂)繊維等の合成樹脂繊維によって補強された繊維強化合成樹脂(Fiber Reinforced Plastics:FRP )などが挙げられる。これらの合成樹脂材料は、金属材料と比べ、一般にヤング率が小さいため、板材の厚みは、金属板材の場合より厚くする必要があり、0.2mm〜5.0mm程度のものが使用可能である。
【0046】
上記した拘束板14Aの一面14d、すなわち図3(A)における下面(以下、「接着面」という。)に、後述する接着剤を塗布し、拘束板14Aと略同一の平面投影形状を有する平面状のシート材15′(図3(B))を接着して積層した後に成型し、表面が凸曲面状の曲面板状部材15”と拘束板14Aとの積層部材を形成する(図3(C))。その後、曲面板状部材15”内の磁性粉を着磁して磁性層15を形成する(図3(D))。以下、この方式を「シート材接着方式」と呼ぶ。
【0047】
以下にこのシート材接着方式による磁性複合型制振材の製造方法について説明する。
【0048】
磁性層15は、高分子粘弾性材料からなる層の内部に、残留磁束密度25〜15000ガウス程度、好ましくは残留磁束密度100〜10000ガウス程度に磁性化された磁性粉(図示せず)が分散混合されて形成されている。
【0049】
磁性粉の残留磁束密度が25ガウスより小さいと、振動体への制振材の磁気吸着力が不足するため、振動時に脱落、ずれ、ばたつき等が発生し、制振作用が十分発揮できない。一方、磁性粉の残留磁束密度が15000ガウスより大きいと、振動体への制振材の磁気吸着力が強すぎるため、振動時にすべり摩擦が起こりにくくなり、本発明の有利な効果である幅広い温度範囲での制振性能を発揮することができない。
【0050】
粘弾性材料とは、粘性と弾性の両方を兼ね備えた性質を有する材料である。一般に、外力を加えて変形をさせたときに、観測時間の長い時間領域では粘性体としての性質を示し、観測時間の短い時間領域では弾性体としての性質を示す。このような高分子粘弾性材料としては、ゴム系材料と、熱可塑性エラストマーと、熱可塑性樹脂が使用可能である。ゴム系材料としては、ニトリルゴム(NBR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、天然ゴム(NR)、ブチルゴム(IIR)、ポリイソブチレンゴム、ハロゲン化ゴム、エチレンプロピレンゴム(EPM及びEPDM)、ブタジエンゴム(BR)、イソプレンゴム(IR)、クロロプレンゴム(CR)、アクリルゴム(ACM及びANM)、シリコンゴム(Q)、フッ素ゴム(FKM)、エピクロルヒドリンゴム(CO及びECO)、ウレタンゴム(U)、ポリノルボルネンゴム、エチレンアクリルゴム、クロロスルホン化ポリエチレン(CSM)、塩素化ポリエチレン(CM)等が使用可能である。
【0051】
ゴム系材料は、その種類、配合、加硫の有無によって、耐候性、耐熱性、耐寒性、耐油性、耐溶剤性、難燃性等の耐性に差がある。したがって、制振すべき振動体の環境条件によって適宜選択する必要がある。また、ゴム系材料の場合は、後述する熱可塑性合成樹脂等に比べ、加硫工程が増えるものの、高温で軟化しにくく耐熱性に優れているという利点を有しているため、用途により適宜使いわければよい。
【0052】
また、熱可塑性エラストマー(Thermoplastic Elastomer :TPE)系材料としては、例えば、スチレン系統TPE(TPS)、オレフィン系TPE(TPO)、塩ビ系TPE、ウレタン系TPE(TPU)、エステル系TPE(TPEE)、ポリアミド系TPE、1,2−ポリブタジエン系TPE等が使用可能である。
【0053】
さらに、熱可塑性樹脂系材料としては、例えば、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリフェニレンスルフォン、ポリブチレンテレフタレート、塩化ビニル、EVA樹脂(エチレン酢酸ビニル共重合樹脂)、エポキシ樹脂等が使用可能である。
【0054】
また、磁性粉としては、フェライト系磁性粉と希土類系磁性粉が使用可能である。フェライト系磁性粉としては、ストロンチウムフェライト、バリウムフェライト等のフェライト系物質の粉末が挙げられる。また、希土類系磁性粉としては、1−5型サマリウム・コバルト、2−17型サマリウム・コバルト等のサマリウム・コバルト系物質の粉末、あるいはネオジウム・鉄・ボロン系物質の粉末等が挙げられる。これらの磁性粉は、高分子粘弾性材料の製造時、特に、原料の練混ぜ時に混合される。磁性粉の高分子粘弾性材料への充填率は、20〜100重量%程度、好ましくは30〜90重量%程度とする。具体的には、フェライト系磁性粉の場合は、40〜95重量%程度が好ましい。また、希土類系磁性粉の場合には、フェライト系磁性粉に比べて磁力が強いので、フェライト系磁性粉の場合の充填率よりも低い充填率でも十分である。
【0055】
磁性粉の高分子粘弾性材料への充填率が少なすぎると、振動体への制振材の磁気吸着力が不足するため、上述したように制振作用が十分発揮できない。一方、磁性粉の高分子粘弾性材料への充填率が多すぎると、振動体への制振材の磁気吸着力が強くなりすぎ、上述したように制振性能がかえって低下するほか、高分子粘弾性材料の粘弾性が損なわれ、この意味でも好ましくない。
【0056】
磁性粉の混合後、上記の高分子粘弾性材料は、プレス成型、押出し成型、インジェクション(射出)成型、カレンダー成型等によりシート材15′に成型される(図3(B)参照)。高分子粘弾性材料としてゴム系ポリマーを用いる場合には、シート材15′形成時には、非加硫状態とする。高分子粘弾性材料として熱可塑性エラストマー、あるいは熱可塑性樹脂を用いる場合も、加硫は行わない。なお、高分子粘弾性材料中には磁性粉が混合されており、シート材の厚みが薄いとシート状に成型する場合に高分子粘弾性材料の流れが悪いため、厚みが0.4mm程度以下の磁性層を単体のシート材として形成することは困難であり、このような場合には後述するコート法が適している。
【0057】
上記した拘束板14Aの接着面14dにシート材15′を接着して積層するために、拘束板14Aの接着面14dの表面処理を行う必要がある。この表面処理としては、油脂分等を除去し接着面を清浄化するための表面脱脂処理、次いで塗布される接着剤の接着力を高めるための粗面化処理、次いで接着面の防錆、接着力のさらなる向上のために必要に応じて化成処理を行う。
【0058】
拘束板14Aが金属板の場合には、脱脂処理の方法として、溶剤脱脂法、アルカリ脱脂法、電解脱脂法、超音波脱脂法、蒸気洗浄法等が用いられる。また、粗面化処理の方法として、サンドブラスト法、スコッチブライト法、サンドペーパー研磨法等が用いられる。化成処理は、金属板の種類によって異なり、冷間圧延鋼板の場合にはリン酸塩(例えばリン酸鉄)の被膜を、ステンレス鋼板の場合にはシュウ酸塩被膜や亜鉛メッキ又は銅メッキ等の被膜を形成させる。上記した脱脂処理、粗面化処理、化成処理は、金属板の汚れが少ないこと、後述するプライマーの接着性、磁性層を構成する高分子粘弾性体の高分子の種類とその形成方法によっては、1工程又は2工程以上を省略することが可能である。また、拘束板が合成樹脂板の場合には、脱脂処理、粗面化処理、化成処理は、金属板の場合に準じる。
【0059】
次に、上記の化成処理によって拘束板14Aの接着面14d上に形成された被膜の上に接着剤を塗布し、接着剤層を形成する。
【0060】
この接着剤としては、反応型アクリル系接着剤、ユリア樹脂系接着剤、メラミン樹脂系接着剤、フェノール樹脂系接着剤、エポキシ樹脂系接着剤、酢酸ビニル系接着剤、シアノアクリレート系接着剤、ポリウレタン系接着剤、α−オレフィン−無水マレイン酸樹脂系接着剤、水性高分子−イソシアネート系接着剤、変形アクリル樹脂系接着剤、酢酸ビニル樹脂系エマルジョン型接着剤、酢酸ビニル共重合(EVA)樹脂系エマルジョン型接着剤、アクリル樹脂系エマルジョン型接着剤、EVA系ホットメルト型接着剤、エラストマー系ホットメルト型接着剤、ポリアミド系ホットメルト型接着剤、合成ゴム系溶剤型接着剤、合成ゴム系ラテックス型接着剤等の接着剤や、溶剤型ゴム系接着剤、水系型ゴム系接着剤、溶剤型アクリル系接着剤、水系型アクリル系接着剤、液状硬化型接着剤等の感圧接着剤等が使用可能である。
【0061】
また、ポリアミド系、ポリエステル系、ポリオレフィン系、フッ素樹脂系等の、高融点の熱融着性合成樹脂フィルムも使用可能である。
【0062】
あるいは、溶剤型アクリル樹脂系粘着剤、溶液型ゴム系粘着剤、水系型ゴム系粘着剤、水系型アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ホットメルト系粘着剤、液状硬化型粘着剤等も使用可能である。上記の溶液型ゴム系粘着剤としては、天然ゴム(NR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、イソプレンゴム(IR)等を用いたものなどが挙げられる。また、水系型ゴム系粘着剤としては、天然ゴムラテックス、SBRラテックス、クロロプレンラテックス等のラテックスを使用したものなどが挙げられる。
【0063】
次に、上記のようにして拘束板14Aの接着面14dにシート材15′が接着された部材のシート表面を、成型装置51によって所定の凸曲面状に成型する(図3(C)参照)。成型装置51は、上型53と下型55を有している。上型には拘束板14Aの背面形状が形成されており、被嵌合孔14cと合致する凸部53cが形成されている。また、下型55には、磁性層の表面となる凸曲面を形成するための凹曲面部55aが形成されている。高分子粘弾性材料がゴム系材料の場合は、この成型時に加硫を行う(加硫条件は通常170°Cで20分間程度)。
【0064】
高分子粘弾性体内の磁性粉への着磁は、上記した曲面板状部材15”が拘束板14A上に形成された後に行う。着磁を行う場合には、片面多極着磁型コンデンサ着磁装置61を使用する。この装置61では、強磁性体からなる本体61aの一面に、磁性層の表面となる凸曲面と合致する凹曲面部61bが形成され、凹曲面部61b上に、溝61cが1〜10mm程度の間隔で平行形成し、溝61c内に導線61dが配置されて着磁ヨークが構成されている。
【0065】
着磁は、曲面板状部材15”を着磁ヨークに密着させ、各導線61dに交互に逆方向となる大電流をコンデンサを用いて瞬間的に通電することにより行う。これにより、各導線61dに密接していた部分が交互に付近がN磁極又はS磁極に着磁され、磁性層内部の磁性粉が磁性化される(図3(D)参照)。
【0066】
上記した着磁装置61における導線61dの間隔により、着磁後の磁性層の磁力を調整することができるため、制振を行う振動体の表面の荒さや塗装厚等に応じて適宜設定することが望ましい。
【0067】
上記の「シート材接着方式」以外に、拘束板14A上に高分子粘弾性材料を直接シート状に形成し磁性層を形成することも可能である。以下、この方式を「シート材直接形成方式」と呼び、以下にその手順について説明する。
【0068】
このシート材直接形成方式としては、拘束板14A上に形成する磁性層の高分子粘弾性材料がゴム系材料で、接着する拘束板14Aが金属板の場合には、上記の化成処理によって拘束板14Aの接着面14d上に形成された被膜の上に、例えばフェノール樹脂系プライマーをコーター等により塗布し、その後焼付け処理(通常、130〜180°Cで1〜10分間程度)によって約5〜20μm程度の厚みのプライマー層を形成し、このプライマー層上で未加硫ゴムコンパウンドをプレス成型、インジェクション成型等の方法で加硫接着する方法がある。
【0069】
あるいは、他のシート材直接形成方式として、上記と同様に金属製の拘束板14Aとゴム系材料の磁性層の場合に、上記の化成処理によって拘束板14Aの接着面14d上に形成された被膜の上に、例えばフェノール系プライマー等を上記と同様にして焼付け処理によってプライマー層を形成し、未加硫ゴムを溶剤に溶解させたゴム液をコーター等によりプライマー層上にコートした後に乾燥(例えば、60〜130°C程度)させて溶剤を揮発させ、その後に加硫(例えば、160〜240°Cで5〜30分間程度)を行い、磁性層を形成するという方法(「コート法」という。)がある。
【0070】
また、上記したコート法では、コートされるゴム液の厚みが厚いとゴム液が垂れたり、乾燥に長時間が必要であったり、ゴム液中の溶剤が残存しやすいため、厚みが0.5mm以下程度の磁性層を形成する場合に適しており、これ以上の厚みの磁性層の場合にはシート材接着方式等が適している。
【0071】
あるいは、さらに他のシート材直接形成方式として、拘束板14Aが金属製で、高分子粘弾性材料が熱可塑性エラストマー又は熱可塑性樹脂の場合に、上記の化成処理によって拘束板14Aの接着面14d上に被膜が形成された後、適当な隙間を有する金型等を用い、不定形の熱可塑性エラストマー又は熱可塑性樹脂を金属製拘束板14A上で熱可塑性エラストマー等の融点以上の温度でプレスしてシート状に成型し、次いで融点以下に冷却することにより、金属製拘束板14Aの上に磁性層を形成するという方法もある。この場合には、接着剤を用いなくても、熱可塑性エラストマー又は熱可塑性樹脂自身の接着力により磁性層が金属製拘束板14Aに接着される。
【0072】
上記したような各種のシート材直接形成方式によっても、拘束板14Aにシート材15′が積層された曲面板状部材を形成することができる。その後の成型工程は図4(C)の工程と同様であり、着磁工程は、図4(D)の工程と同様である。
【0073】
(2)第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図4は、本発明の第2実施形態であるレール制振装置の構成を示す図であり、図4(A)は断面図を、図4(B)はC−C断面図を、それぞれ示している。図において、レールRの構成は第1実施形態の場合とまったく同様である。
【0074】
この第2実施形態のレール制振装置102は、レールRの長手方向に延在する帯板状に形成されレール腹部R2の側面に取り付けられる磁性複合型制振材11Aと、磁性複合型制振材11Aの移動を規制する制振材規制具21Bを備えて構成されている。
【0075】
この第2実施形態のレール制振装置102が第1実施形態のレール制振装置101と異なる点は、異なる制振材規制具21Bを備えた点である。
【0076】
制振材規制具21Bは、図4(A)に示すように、1つの規制片22と、係止片26と、規制片22及び係止片26を連結するボルト24Aと、ボルト24Aに螺合可能なナット25と、規制片22と磁性複合型制振材11Aとの間に挿入配置するスペーサー23を有している。これらのうち、係止片26以外の構成要素は、第1実施形態の場合と同様である。
【0077】
係止片26は、図4(A)における上下方向に延在する垂直板部26cと、この垂直板部26cに接続する斜板部26bを有しており、全体として略L字状に形成されている。また、垂直板部26cには、ボルト24Aの外径よりも大きな内径の円形断面を有するボルト挿通孔26eが設けられている。
【0078】
上記のような構成により、磁性複合型制振材11Aの長手方向をレールRの長手方向と一致させるようにして、磁性層15の凸曲面状の表面をレール腹部R2の側面に密着させると、磁性層15の磁力により磁性複合型制振材11Aはレール腹部R2の一側面に磁気吸着される。
【0079】
その後、磁性複合型制振材11Aの被嵌合孔14cにスペーサー23の小円筒部を挿入し、スペーサー23の内孔に規制片22の嵌合凸部22dを挿入する。その後、規制片22の垂直板部22cが垂下するようにし、かつ係止片26の斜板部26bを規制片22の側とは逆側のレール底部R3に係止させて垂直板部26cを垂下させ、一方のボルト挿通孔、例えば26eから他方のボルト挿通孔、例えば22eに向けてボルト24Aを挿通し、ナット25をボルト24Aに螺合させて締め付ける(図4(A)参照)。
【0080】
したがって、この第2実施形態では、第1実施形態の場合とは異なり、制振材規制具21Bは、2つの磁性複合型制振材11A,11Aを、レール腹部R2の側面の同一位置に磁気吸着させる必要はなく、レール腹部R2の片側の側面ごとに任意の位置に取り付け可能である。このため、図4(B)に示すように、レール長手方向に隣接する2つの磁性複合型制振材11Aの間の継目部Jの位置がレール腹部R2の同一位置となることを防止することができ、制振性能をより向上できる。
【0081】
(3)第3実施形態
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
図5は、本発明の第3実施形態であるレール制振装置の構成を示す断面図である。図において、レールRの構成は第1実施形態の場合とまったく同様である。
【0082】
この第3実施形態のレール制振装置103は、レールRの長手方向に延在する帯板状に形成されレール腹部R2の側面に取り付けられる磁性複合型制振材11Aと、磁性複合型制振材11Aの移動を規制する制振材規制具21Cを備えて構成されている。
【0083】
この第3実施形態のレール制振装置103は、第2実施形態のレール制振装置の変形例であり、第2実施形態における係止片26をボルト24の頭部に溶接等により結合して係止片付きボルト24Bとしたものである。他の構成要素、及び制振作用は第2実施形態の場合と同様である。
【0084】
(4)第4実施形態
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
図6は、本発明の第4実施形態であるレール制振装置の構成を示す断面図である。図において、レールRの構成は第1実施形態の場合とまったく同様である。
【0085】
この第4実施形態のレール制振装置104は、レールRの長手方向に延在する帯板状に形成されレール腹部R2の側面に取り付けられる磁性複合型制振材11Bと、磁性複合型制振材11Bの移動を規制する制振材規制具21Dを備えて構成されている。
【0086】
この第4実施形態のレール制振装置104は、第3実施形態のレール制振装置の変形例であり、第3実施形態と異なる点は、異なる磁性複合型制振材11Bを用いた点、及び第3実施形態における制振材規制具21Cのかわりに、ステンレス鋼等のバネ鋼材により一体的に形成される制振材規制具21Dを用いた点である。
【0087】
磁性複合型制振材11Bが第1実施形態の磁性複合型制振材11Aと異なる点は、拘束板14Bに、第1実施形態における被嵌合孔14cが設けられていない点であり、その他の点は第1実施形態の磁性複合型制振材11Aと同様である。
【0088】
また、制振材規制具21Dは、垂直板部27bと、垂直板部27bの上方に突設された上方規制部27aと、垂直板部27bの下方に突設された下方規制部27cと、垂直板部27bの下方に接続する係止用曲面部27dと、係止用曲面部27dに接続する平板部27eと、平板部27eに接続する係止用端部27fを有している。上記の上方規制部27aと下方規制部27cの距離は、磁性複合型制振材11Bの短手方向の長さよりやや長く設定されている。
【0089】
上記のような構成により、磁性複合型制振材11Bの長手方向をレールRの長手方向と一致させるようにして、磁性層15の凸曲面状の表面をレール腹部R2の側面に密着させると、磁性層15の磁力により磁性複合型制振材11Bはレール腹部R2の一側面に磁気吸着される。
【0090】
その後、制振材規制具21Dを曲げて開くようにし、係止用端部27fを磁性複合型制振材11Bが磁気吸着されている側とは逆側のレール底部R3に係止させ、平板部27eをレール底部R3の底面にあてがい、係止用曲面部27dを磁性複合型制振材11Bが磁気吸着されている側のレール底部R3に係止させ、磁気吸着されている磁性複合型制振材11Bの背部を、制振材規制具21Dの上方規制部27aと下方規制部27cの間に嵌め込む(図6参照)。
【0091】
このようにすれば、制振材規制具21Dを、バネ鋼材の弾性反発作用により、レール底部R3に係止させることができ、かつ上方規制部27a及び下方規制部27cにより、磁性複合型制振材11Bが、レールの上下方向、又はレールの長手方向へ移動することを規制することができる。また、第2,3実施形態と同様に、制振材規制具21Dは、レール腹部R2の片側の側面ごとに任意の位置に取り付け可能であり、レール長手方向に隣接する2つの磁性複合型制振材の間の継目部の位置がレール腹部R2の同一位置となることを防止することができ、制振性能をより向上できる、という作用も有している。
【0092】
図7は、図6に示すレール制振装置における制振材規制具の変化例を説明する図である。図7(A)は、下方規制部として、L字断面形状の部材27c1を溶接により垂直板部27bの下方に接合して構成した制振材規制具21D1を示している。
【0093】
また、図7(B)は、垂直板部27bに半円形切れ目を入れ、これを折り返すことによって下方規制部27c2を形成した制振材規制具27D2を示している。
【0094】
(5)第5実施形態
次に、本発明の第5実施形態について説明する。
図8は、本発明の第5実施形態であるレール制振装置の構成を示す図であり、図8(A)は断面図を、図8(B)は側面図を、それぞれ示している。図において、レールRの構成は第1実施形態の場合とまったく同様である。
【0095】
この第5実施形態のレール制振装置105は、レールRの長手方向に延在する帯板状に形成されレール腹部R2の各側面にそれぞれ取り付けられる磁性複合型制振材11C,11Cと、磁性複合型制振材11C,11Cの移動を規制する制振材規制具21Eを備えて構成されている。
【0096】
この第5実施形態のレール制振装置105が第1実施形態のレール制振装置101と異なる点は、異なる磁性複合型制振材11Cを備えた点、及び異なる制振材規制具21Eを備えた点である。
【0097】
磁性複合型制振材11Cが第1実施形態の磁性複合型制振材11Aと異なる点は、拘束板14Cに、第1実施形態とは異なり、長円形断面の被嵌合孔14eが設けられている点であり、その他の点は第1実施形態の磁性複合型制振材11Aと同様である。
【0098】
制振材規制具21Eは、図8に示すように、2つの規制片28,28と、これらの規制片28,28を連結するボルト24Aと、ボルト24Aに螺合可能なナット25と、規制片22と磁性複合型制振材11Aとの間に挿入配置するスペーサー23を有している。これらの要素のうち、係止片28以外の構成要素は、第1実施形態の場合と同様である。
【0099】
規制片28は、図8における上下方向に延在する2つの垂直板部28a及び28cと、これらの垂直板部28a,28cをつなぐ斜板部28bを有しており、全体として偏平かつ直線的なS字状に形成されている。また、垂直板部28aには、板面から垂直に短い円柱状の嵌合凸部28dが2個、レール長手方向に並べて突設されている。また、垂直板部28cには、ボルト24Aの外径よりも大きな内径の円形断面を有するボルト挿通孔22eが2個、レール長手方向に並べて開設されている。
【0100】
規制片28の嵌合凸部28dの中心からボルト挿通孔28eの中心までの長さは、レール腹部R2の中央付近からレール底部R3までの長さよりやや長い値以上であれば任意の長さが選択可能である。また、規制片28の嵌合凸部28dの先端面から垂直板部28cの外面までの長さは、レール腹部R2の側面に取り付けた磁性複合型制振材11Cの背面付近からレール底部R3の突端面までの長さよりやや長い値以上であれば任意の長さが選択可能である。また、ボルト24Aの長さは、垂下した状態の2つの垂直板部28cの外面間の長さよりやや長い値以上であれば任意の長さが選択可能である。また、規制片28の2つの嵌合凸部28d間の距離は、磁性複合型制振材11Cをレール長手方向に隣接させた場合の隣接する被嵌合孔14eの中心間隔とほぼ同様の長さであればよい。
【0101】
上記のような構成により、磁性複合型制振材11Cの長手方向をレールRの長手方向と一致させるようにして、磁性層15の凸曲面状の表面をレール腹部R2の側面に密着させると、磁性層15の磁力により磁性複合型制振材11Cはレール腹部R2の一側面に磁気吸着される。同様にして、レール腹部R2の他の側面の同一位置に他の磁性複合型制振材11Cを磁気吸着させる。
【0102】
次に、磁性複合型制振材11Cをレール長手方向に隣接させた継目箇所において、レール腹部R2の両側面の磁性複合型制振材11Cの4個の被嵌合孔14eにスペーサー23の小円筒部を挿入し、スペーサー23の内孔に規制片28の嵌合凸部28dを挿入する。その後、それぞれの規制片28の垂直板部28cが垂下するようにし、一方のボルト挿通孔28eから他方のボルト挿通孔28eに向けてボルト24Aを2本挿通し、ナット25をボルト24Aに螺合させて締め付ける(図8(A),図8(B)参照)。
【0103】
この第5実施形態では、レールの長手方向に隣接する2つの磁性複合型制振材11Cを同時に規制することができ、磁性複合型制振材11Cのレール長手方向の長さや、被嵌合孔14eの位置等に製作誤差があっても、長円形状の被嵌合孔14eと嵌合凸部28dの組合わせにより、それらの誤差を吸収することができる。
【0104】
(6)第6実施形態
次に、本発明の第6実施形態について説明する。
図9は、本発明の第6実施形態であるレール制振装置における磁性複合型制振材の詳細な構成を示す図であり、図9(A)は拘束部の側から見た側面図を、図9(B)は図9(A)における長手方向端部付近の拡大図を、図9(C)は図9(B)におけるD−D断面図を、図9(D)は図9(B)におけるE−E断面図を、それぞれ示している。図10は、図9に示す磁性複合型制振材の製造方法を示す概念図である。図において、レールRの構成は第1実施形態の場合とまったく同様である。
【0105】
この第6実施形態のレール制振装置は、図示はしていないが、レールRの長手方向に延在する帯板状に形成されレール腹部R2の各側面にそれぞれ取り付けられる磁性複合型制振材11D,11Dと、磁性複合型制振材11D,11Dの移動を規制する制振材規制具21Aを備えて構成されている。
【0106】
この第6実施形態のレール制振装置(図示せず)が第1実施形態のレール制振装置101と異なる点は、異なる磁性複合型制振材11Dを備えた点であり、制振材規制具は第1実施形態の場合と同様である。
【0107】
図9に示すように、磁性複合型制振材11Dは、弾性材料である鋼板等からなり帯板状部材に形成された拘束板16と、磁性化された磁性粉を含有する高分子粘弾性材料である磁性ゴム等からなり拘束板16上に積層される帯板状の磁性層17を有している。
【0108】
磁性複合型制振材11Dが第1実施形態の磁性複合型制振材11Aと異なる点は、拘束板16として、第1実施形態の帯板状部材とは異なり、短手方向の両側端部に屈曲部のない帯板状部材を用いた点であり、その他の点は第1実施形態の磁性複合型制振材11Aと同様である。
【0109】
拘束板16は、一方向に延在する板状部16aからなり、板状部16aの長手方向の両端付近には、円形断面の被嵌合孔16c,16cが設けられている(図9(A),図9(B),図9(D)参照)。
【0110】
また、磁性層17は、表面が凸曲面状に形成されており、この凸曲面は、レール腹部R2の側面の凹曲面に合致するように設定されている(図9(C),図9(D)参照)。また、磁性層17の背面は、拘束板16の板状部16aに密着されて積層されている(図9(C),図9(D)参照)。また、拘束板16の被嵌合孔16c,16cの箇所では磁性層17の背面が外部に露出している(図9(A),図9(B),図9(D)参照)。
【0111】
上記した磁性複合型制振材11DのレールRの長手方向の長さは、レールRと隣接するレールRとをつなぐ継目板(図示せず)の端部間の距離よりも短い長さの範囲内であれば任意の長さが選択可能である。また、磁性複合型制振材11DのレールRの直角方向の長さは、レール腹部R2の凹曲面部の範囲内であれば任意の長さが選択可能である。
【0112】
上記のような構成により、磁性複合型制振材11Dの長手方向をレールRの長手方向と一致させるようにして、磁性層17の凸曲面状の表面をレール腹部R2の側面に密着させると、磁性層17の磁力により磁性複合型制振材11Dはレール腹部R2の一側面に磁気吸着される。同様にして、レール腹部R2の他の側面の同一位置に他の磁性複合型制振材11Dを磁気吸着させる。
【0113】
その後、それぞれの磁性複合型制振材11Dの被嵌合孔16cにスペーサー23の小円筒部を挿入し、スペーサー23の内孔に規制片22の嵌合凸部22dを挿入する。その後、それぞれの規制片22の垂直板部22cが垂下するようにし、一方のボルト挿通孔22eから他方のボルト挿通孔22eに向けてボルト24Aを挿通し、ナット25をボルト24Aに螺合させて締め付ける。
【0114】
上記のようにしてレール制振装置を構成しレール腹部R2の側面に取り付けると、列車の車輪(図示せず)の走行によりレールRが振動した場合、その振動エネルギーを、磁性複合型制振材11Dの拘束板16により拘束される磁性層17の内部において損失させるとともに、レール腹部R2の側面と磁性層17との境界におけるすべり摩擦によって損失させることができ、レール底部R3からまくらぎ(図示せず)へ伝達される振動を低く抑制することができる。
【0115】
また、制振材規制具21Aにより、磁性複合型制振材11D,11Dは、レールの上下方向、又はレールの長手方向のいずれへも微少量しか移動できないように規制される。したがって、磁性複合型制振材11Dに外力が加わった場合でも、レール腹部R2の側面から外れることがない。
【0116】
また、磁性複合型制振材11Dの短手方向の両側端部、すなわち図9における磁性複合型制振材11Dの上端又は下端付近では、磁性層17が磁性化されていないため、列車の車輪(図示せず)とレールRとの摩擦によって発生する鉄粉や、鋳鉄等からなるブレーキ用制輪子からの鉄粉が磁性複合型制振材11Dの短手方向の端部に磁気吸着されて集積し、汚れやサビの原因となることがない。
【0117】
上記した制振材規制具21Aは、レール腹部R2の両側面の同一位置に配置された2個の磁性複合型制振材11D,11Dごとに少なくとも2箇所以上配置されればよい。
【0118】
次に、上記した磁性複合型制振材11Dの製造方法について、図10を参照しつつ説明する。図10においては、被嵌合孔16cを含む断面を図示している。
【0119】
まず、弾性材料を帯板状に加工するとともに、長手方向の両端付近に円形断面の被嵌合孔16c,16cを形成して、拘束板16を製作する(図10(A))。拘束板16の材料の材質等については、上記した第1実施形態の拘束板14Aの場合と同様である。
【0120】
上記した拘束板16の一面16d、すなわち図10(A)における下面(以下、「接着面」という。)に、後述する接着剤を塗布し、拘束板16と略同一の平面投影形状を有する平面状のシート材17′(図10(B))を接着して積層した後に成型し、表面が凸曲面状の曲面板状部材17”と拘束板16との積層部材を形成する(図10(C))。その後、曲面板状部材17”内の磁性粉を着磁して磁性層17を形成する(図10(D))。シート材の形成工程については、「シート材接着方式」又は「シート材直接形成方式」のいずれを採用してもよい。また、高分子粘弾性体、磁性粉の材質等については、上記した第1実施形態の拘束板14Aの場合と同様である。
【0121】
拘束板16の接着面16dにシート材17′が接着された部材のシート表面を、成型装置52によって所定の凸曲面状に成型する(図10(C)参照)。成型装置52は、上型54と下型56を有している。上型には拘束板16の背面形状が形成されており、被嵌合孔16cと合致する凸部54cが形成されている。また、下型56には、磁性層の表面となる凸曲面を形成するための凹曲面部56aが形成されている。高分子粘弾性材料がゴム系材料の場合は、この成型時に加硫を行う(加硫条件は通常170°Cで20分間程度)。
【0122】
高分子粘弾性体内の磁性粉への着磁は、上記した曲面板状部材17”が拘束板16上に形成された後に行う。着磁を行う場合には、片面多極着磁型コンデンサ着磁装置62を使用する。この装置62では、強磁性体からなる本体62aの一面に、磁性層の表面となる凸曲面と合致する凹曲面部62bが形成され、凹曲面部62b上に、溝62cが1〜10mm程度の間隔で平行形成し、溝62c内に導線62dが配置されて着磁ヨークが構成されている。また、凹曲面部62bの図における左右両端部には、本体を除去した空間部62eが設けられている。
【0123】
着磁は、曲面板状部材17”を着磁ヨークに密着させ、各導線62dに交互に逆方向となる大電流をコンデンサを用いて瞬間的に通電することにより行う。これにより、各導線62dに密接していた部分が交互に付近がN磁極又はS磁極に着磁され、凹曲面部62bの図における左右両端部の空間部62eに密接していた部分、すなわち磁性層の短手方向の両側端部は磁力線が通らないため着磁されず、磁性層内部の磁性粉は磁性化されないで残る(図10(D)参照)。
【0124】
上記した着磁装置62における導線62dの間隔により、着磁後の磁性層の磁力を調整することができるため、制振を行う振動体の表面の荒さや塗装厚等に応じて適宜設定することが望ましい。
【0125】
(7)第7実施形態
次に、本発明の第7実施形態について説明する。
図11は、本発明の第7実施形態であるレール制振構造の構成を示す断面図である。図において、レールRの構成は第1実施形態の場合とまったく同様である。
【0126】
この第7実施形態のレール制振構造107は、レールRの長手方向に延在する帯板状に形成されレール腹部R2の両側面に取り付けられる2つの磁性複合型制振材11B,11Bを備えて構成されている。
【0127】
この第7実施形態のレール制振構造107が上記した実施形態と異なる点は、制振材規制具を設けず、磁性複合型制振材11Bを直接レール腹部R2に取り付けた点である。制振作用は上記した各実施形態の場合と同様である。
【0128】
(8)第8実施形態
次に、本発明の第8実施形態について説明する。
図12は、本発明の第8実施形態であるレール制振構造の構成を示す断面図である。図において、レールRの構成は第1実施形態の場合とまったく同様である。
【0129】
この第8実施形態のレール制振構造108は、レールRの長手方向に延在する帯板状に形成されレール腹部R2の両側面に取り付けられる2つの磁性複合型制振材11D,11Dを備えて構成されている。
【0130】
この第8実施形態のレール制振構造108は、第7実施形態のレール制振構造の変形例であり、上記した実施形態と異なる点は、制振材規制具を設けず、磁性複合型制振材11Dを直接レール腹部R2に取り付けた点である。制振作用は上記した各実施形態の場合と同様である。
【0131】
(9)第9実施形態
次に、本発明の第9実施形態について説明する。
図13は、本発明の第9実施形態であるレール制振構造の構成を示す断面図である。図において、レールRの構成は第1実施形態の場合とまったく同様である。
【0132】
この第9実施形態のレール制振構造109は、レールRの長手方向に延在するとともに屈曲された帯板状に形成され、レール腹部R2の側面とレール底部R3の上面にわたって取り付けられる2つの磁性複合型制振材11E,11Eを備えて構成されている。
【0133】
この第9実施形態のレール制振構造109が上記した実施形態と異なる点は、レール腹部R2の側面とレール底部R3の上面にわたって取り付けられるように磁性複合型制振材11Eが屈曲形成された点である。この制振材の製造は、磁性層の成型時に拘束板もプレス成型することにより可能である。制振の原理は上記した各実施形態の場合と同様である。また、磁性複合型制振材11A〜11Cと同様に、短手方向の両側端部が屈曲しているため、磁気遮蔽効果により、鉄粉等が磁気吸着されて集積されることがない。また、レールのより広い面を被覆するため、制振効果はさらに向上する。この第9実施形態には、さらに、上記各実施形態で説明したような各種の制振材規制具を取り付けてもよい。
【0134】
(10)第10実施形態
次に、本発明の第10実施形態について説明する。
図14は、本発明の第10実施形態であるレール制振構造の構成を示す断面図である。図において、レールRの構成は第1実施形態の場合とまったく同様である。
【0135】
この第10実施形態のレール制振構造110は、レールRの長手方向に延在するとともに屈曲された帯板状に形成され、レール腹部R2の側面とレール底部R3の上面にわたって取り付けられる2つの磁性複合型制振材11F,11Fを備えて構成されている。
【0136】
この第10実施形態のレール制振構造110が上記した実施形態と異なる点は、レール腹部R2の側面とレール底部R3の上面にわたって取り付けられるように磁性複合型制振材11Fが屈曲形成された点である。この制振材の製造は、磁性層の成型時に拘束板もプレス成型することにより可能である。制振の原理は上記した各実施形態の場合と同様である。また、磁性複合型制振材11Dと同様に、短手方向の両側端部が磁性化されていないため、鉄粉等が磁気吸着されて集積されることがない。また、レールのより広い面を被覆するため、制振効果はさらに向上する。この第10実施形態には、さらに、上記各実施形態で説明したような各種の制振材規制具を取り付けてもよい。
【0137】
上記各実施形態における被嵌合孔14c,14e、及び図6における拘束板14Bの背部は、被嵌合部に相当している。また、嵌合凸部22d,28d、及び図6における上方規制部27aと下方規制部27c、図7(A)における上方規制部27aと下方規制部27c1、図7(B)における上方規制部27aと下方規制部27c2は、嵌合部に相当している。また、図8(B)における被嵌合孔14eと嵌合凸部28eは、誤差吸収手段に相当している。
【0138】
なお、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではない。上記各実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
【0139】
例えば、上記各実施形態においては、振動体がレールで振動面がレール腹部側面である例について説明したが、本発明はこれには限定されず、振動体は強磁性体からなり曲面を含む面からなる振動面を有するものであればどのようなものであってもよい。
【0140】
また、上記各実施形態においては、被嵌合部が孔で嵌合部が凸部の例等について説明したが、本発明はこれには限定されず、他の構成であってもよく、例えば、被嵌合部が凸部で嵌合部が孔や凹部等であってもよい。
【0141】
また、拘束板は複数個の層で構成されていてもよいし、磁性層も複数の層で構成されていてもよい。
【0142】
また、誤差吸収手段は、図1,4,5に示す第1,2,3実施形態に用いられてもよい。
【0143】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の磁性複合型制振材によれば、ヤング率300kgf/mm2以上の弾性を有する材料からなるとともに鉄道用レールの長手方向に延在する帯板状部材である1個又は複数個の拘束板と、残留磁束密度25〜15000ガウス程度に磁性化された磁性粉を含有する高分子粘弾性材料からなり鉄道用レールの長手方向に延在して拘束板に積層される帯板状部材であってその表面が鉄道用レールの腹部側面、又は腹部側面及び底部上面の凹曲面に合致する凸曲面状に形成され短手方向の両側端部を除く中間部分のみが磁性化されかつ振動面に磁気吸着可能な1層又は複数層の磁性層を備えた。また、本発明のレール制振装置によれば、ヤング率300kgf/mm 2 以上の弾性を有する材料からなり鉄道用レールの長手方向に延在する帯板状部材に形成された1個又は複数個の拘束板と、残留磁束密度25〜15000ガウス程度に磁性化された磁性粉を含有する高分子粘弾性材料からなり拘束板に積層され表面形状がレールの腹部側面、又は腹部側面及び底部上面に合致する凸曲面状で鉄道用レールの長手方向に延在する帯状部材状に形成されかつ鉄道用レールの腹部側面に磁気吸着可能な1層又は複数層の磁性層を有する磁性複合型制振材と、他の腹部側面、又は他の腹部側面及び底部上面に磁気吸着している他の磁性複合型制振材へ鉄道用レールの底部下方を通してボルト結合作用又は弾性反発作用により係止することにより、又は鉄道用レールの底部にボルト結合作用又は弾性反発作用により係止することにより、反力を得て、鉄道用レールの上下方向又は長手方向への磁性複合型制振材の移動を規制する制振材規制具を備えた。このため、鋼材からなる鉄道用レールの振動面に磁気吸着させて制振を行うことができる。
また、磁性複合型制振材であるので、振動エネルギーの内部損失制振効果の温度依存性が緩和され、幅広い温度範囲で高い制振性能を発揮する、という利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるレール制振装置の構成を示す図であり、図1(A)は断面図を、図1(B)は側面図を、それぞれ示している。
【図2】図1に示すレール制振装置における磁性複合型制振材のさらに詳細な構成を示す図であり、図2(A)は拘束部の側から見た側面図を、図2(B)は図2(A)における長手方向端部付近の拡大図を、図2(C)は図2(B)におけるA−A断面図を、図2(D)は図2(B)におけるB−B断面図を、それぞれ示している。
【図3】図1に示す磁性複合型制振材の製造方法を示す概念図である。
【図4】本発明の第2実施形態であるレール制振装置の構成を示す図であり、図4(A)は断面図を、図4(B)はC−C断面図を、それぞれ示している。
【図5】本発明の第3実施形態であるレール制振装置の構成を示す断面図である。
【図6】本発明の第4実施形態であるレール制振装置の構成を示す断面図である。
【図7】図6に示すレール制振装置における制振材規制具の例を説明する図であり、図7(A)は下方規制部を溶接により規制具本体に接合した例を、図7(B)は半円形切れ目を折り返すことにより下方規制部を形成した例を、それぞれ示している。
【図8】本発明の第5実施形態であるレール制振装置の構成を示す図であり、図8(A)は断面図を、図8(B)は側面図を、それぞれ示している。
【図9】本発明の第6実施形態であるレール制振装置における磁性複合型制振材の詳細な構成を示す図であり、図9(A)は拘束部の側から見た側面図を、図9(B)は図9(A)における長手方向端部付近の拡大図を、図9(C)は図9(B)におけるD−D断面図を、図9(D)は図9(B)におけるE−E断面図を、それぞれ示している。
【図10】図9に示す磁性複合型制振材の製造方法を示す概念図である。
【図11】本発明の第7実施形態であるレール制振構造の構成を示す断面図である。
【図12】本発明の第8実施形態であるレール制振構造の構成を示す断面図である。
【図13】本発明の第9実施形態であるレール制振構造の構成を示す断面図である。
【図14】本発明の第10実施形態であるレール制振構造の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
11A〜11D 磁性複合型制振材
14A〜14C 拘束板
14a 板状部
14b 屈曲部
14c 被嵌合孔
14d 接着面
14e 被嵌合孔
15 磁性層
15′ シート材
15” 成型後の曲面板状部材
16 拘束板
16a 板状部
16c 被嵌合孔
16d 接着面
17 磁性層
17′ シート材
17” 成型後の曲面板状部材
21A,21B,21C,21D1,21D2,21E 制振材規制具
22 規制片
22a 垂直板部
22b 斜板部
22c 垂直板部
22d 嵌合凸部
22e ボルト挿通孔
23 スペーサー
24A ボルト
24B 係止片付きボルト
25 ナット
26 係止片
26b 斜板部
26c 垂直板部
26e ボルト挿通孔
27a 上方規制部
27b 垂直板部
27c,27c1,27c2 下方規制部
27d 係止用曲面部
27e 平板部
27f 係止用端部
28 規制片
28a 垂直板部
28b 斜板部
28c 垂直板部
28d 嵌合凸部
28e ボルト挿通孔
51,52 成型装置
53 上型
53c 凸部
54 上型
54c 凸部
55 下型
55a 凹曲面部
56 下型
56a 凹曲面部
61 片面多極着磁型コンデンサ着磁装置
61a 本体
61b 凹曲面部
61c 溝
61d 導線
62 片面多極着磁型コンデンサ着磁装置
62a 本体
62b 凹曲面部
62c 溝
62d 導線
62e 空間部
101〜105 レール制振装置
107,108 レール制振構造
R レール
R1 レール頭部
R2 レール腹部
R3 レール底部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is a magnetic composite damping material that is configured by laminating a constraining plate having elasticity and a polymer viscoelastic body layer containing magnetized magnetic powder, and can be attached to a vibrating body having a curved surface, Rail damping device using this magnetic composite damping materialIn placeIt is related.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, a magnetic composite damping material filed by the applicants of the present application has been known as a damping material for suppressing noise and vibration caused by train traveling in a steel girder bridge of a railway. This magnetic composite vibration damping material is formed by laminating a constraining plate made of a rigid body and a layer of a polymer viscoelastic body containing magnetized magnetic powder (Japanese Patent Publication No. 7-51339). (Refer to “Rigid plate restraint type magnetic composite damping material” hereinafter.)
[0003]
In the above-mentioned rigid plate-constrained magnetic composite damping material, the polymer viscoelastic layer itself has a magnetic force, so the polymer viscoelastic layer side is made of steel girder bridge or the like. By abutting on the surface, it can be easily magnetically attracted by magnetic force. When a steel girder bridge or the like is vibrated in this state, the vibration is transmitted into the polymer viscoelastic body layer, and the polymer viscoelastic body layer tries to vibrate together with the steel girder bridge or the like. However, since the rigid body restraining plate is laminated on the polymer viscoelastic body layer by adhesion or the like, the movement of the polymer viscoelastic body layer is restrained by the rigid body restraining plate. For this reason, vibration energy is converted into heat energy inside the polymer viscoelastic body layer, and is converted into heat and dissipated and lost. Therefore, the vibration energy is first reduced by the internal loss of the polymer viscoelastic layer (hereinafter referred to as “internal loss damping effect”).
[0004]
On the other hand, at the interface between the polymer viscoelastic layer and the steel girder bridge, the two are not completely fixed, and the polymer viscoelastic layer is magnetically attracted to the steel girder bridge by magnetic force. Therefore, when an external force of a certain level or more is applied, the polymer viscoelastic layer can be “slid” or “displaced” with respect to the steel girder bridge or the like. Therefore, when vibration is transmitted from a steel girder bridge or the like into the polymer viscoelastic layer, and the polymer viscoelastic layer attempts to deform at the interface, the polymer viscoelastic layer and the steel girder bridge A sliding frictional force is generated between them, and the polymer viscoelastic body layer vibrates (deforms) on the boundary surface while receiving the sliding frictional force. At this time, the vibration energy is converted into heat energy, which is dissipated and lost as heat. Therefore, vibration energy is also reduced by sliding friction at the interface between the polymer viscoelastic layer and the steel girder bridge (hereinafter referred to as “sliding friction damping effect”).
[0005]
The damping material before the rigid plate restraint type magnetic composite damping material relied only on the internal loss damping effect, but the above-mentioned rigid plate restraint type magnetic composite damping material had a sliding friction damping. The effect plays a role equivalent to or better than the internal loss damping effect, and it has been confirmed by experiments that the effect of damping is superior to that of the previous damping material due to the synergistic effect of both effects. .
[0006]
In addition, while the vibration damping material until then was attached to the vibrating body by an adhesive or the like, in the above-described rigid plate-constrained magnetic composite vibration damping material, if the vibrating body is formed of a steel plate or the like Since it is supported by being magnetically attracted by magnetic force, there is no need for any work associated with the application of an adhesive or the like, and the installation work on the vibrating body becomes very simple as compared with the vibration damping material so far.
[0007]
Furthermore, the damping effect of the damping material up to that time was due to energy loss inside the polymer viscoelastic body layer, but the loss coefficient representing such energy loss has a high peak value at a given temperature. However, it has a temperature dependence that suddenly decreases when the temperature is exceeded. However, the above-mentioned rigid plate-constrained magnetic composite damping material also has a large damping effect due to sliding friction, and this sliding friction is almost constant over a wide temperature range, so the damping effect is reduced by temperature. It has also been confirmed in experiments and the like that the temperature dependence of the internal loss damping effect is relaxed and high damping performance is exhibited in a wide temperature range compared to the damping material so far.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-mentioned rigid plate restraint type magnetic composite damping material, when the vibrating body has a curved vibrating surface and the rigid restraint plate is a brittle material such as ceramics, a flat plate shaped damping material is used. If you try to mold the material into a curved surface by pressing, etc., the rigid body restraint plate may be destroyed, so the polymer viscoelastic layer is placed on the curved surface of the rigid body restraint plate that has been formed into a curved surface in advance. However, it is difficult to form a uniform polymer viscoelastic layer by such a method.
[0009]
The present invention has been made to solve the above problems, and the problem to be solved by the present invention is to provide a magnetic composite damping material capable of damping a vibrating body having a curved vibrating surface. Rail damping using magnetic composite damping materialPlaceIt is to provide.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, the present inventionClaim 1The magnetic composite damping material according to
It is the abdomen side of a rail for rail made of steelA magnetic composite type damping material that performs vibration damping by magnetically attracting to a vibrating surface,
Young's modulus 300kgf / mm2Made of material with the above elasticityAnd a strip-like member extending in the longitudinal direction of the rail for rail.One or more restraining plates;
It consists of a polymer viscoelastic material containing magnetic powder magnetized to a residual magnetic flux density of about 25 to 15000 gauss.A strip-shaped member that extends in the longitudinal direction of the railroad rail and is laminated on the restraint plate, the surface of which is formed into a convex curved surface that matches the concave curved surface of the abdomen side surface of the railroad rail. Only the middle part excluding both ends in the direction is magnetizedAnd one or more magnetic layers capable of being magnetically attracted to the vibration surface.
It is characterized by having.
[0011]
Also,The magnetic composite damping material according to claim 2 of the present invention is
A magnetic composite type damping material that performs damping by magnetically adsorbing on a vibration surface that is an abdomen side surface and a bottom upper surface of a railroad rail made of steel,
Young's modulus 300kgf / mm 2 One or a plurality of constraining plates made of a material having the above elasticity and a bent strip-like member extending in the longitudinal direction of the rail for railroads;
A belt-like member made of a polymer viscoelastic material containing magnetic powder magnetized to a residual magnetic flux density of about 25 to 15000 gauss and extending in the longitudinal direction of the rail for rail and laminated on the restraint plate. The surface of the rail is formed into a convex curved surface that matches the concave curved surface of the abdomen side surface and bottom top surface of the railroad rail, and only the middle part except for both side ends in the short direction is magnetized and can be magnetically attracted to the vibration surface One or more magnetic layers
It is characterized by havingThe
[0012]
Also,The rail damping device according to claim 3 of the present invention is
A rail damping device for damping a rail for rails made of steel and having a concave curved abdomen side surface,
Young's modulus 300kgf / mm 2 One or a plurality of constraining plates made of a material having the above elasticity and extending in the longitudinal direction of the railroad rail, and magnetized to a residual magnetic flux density of about 25 to 15000 gauss It is made of a polymer viscoelastic material containing magnetic powder and is laminated on the constraining plate to form a belt-like member extending in the longitudinal direction of the railroad rail with a convex shape that matches the abdomen side surface of the railroad rail. A magnetic composite damping material that is formed and has one or more magnetic layers that can be magnetically attracted to the abdomen side of the railroad rail;
Lock to other magnetic composite damping material magnetically adsorbed on the other side of the abdomen by bolt connection or elastic repulsion through the bottom of the rail, or bolt to the rail bottom A damping material regulating tool that obtains a reaction force by locking by a coupling action or an elastic repulsion action and regulates the movement of the magnetic composite damping material in the vertical direction or the longitudinal direction of the rail for rail.
It is characterized by havingThe
[0013]
Also,A rail vibration damping device according to claim 4 of the present invention provides:
In the rail damping device according to claim 3,
The said damping material control tool is attached to the edge part of the longitudinal direction of the said rail for rails, and controls two adjacent magnetic composite type damping materials simultaneously.
Characterized by.
[0014]
In addition, the present inventionAccording to claim 5 ofRail damping device
In the rail damping device according to claim 3,
Either one or both of the magnetic composite damping material and the damping material restricting tool have error absorbing means for absorbing an error in the longitudinal direction of the rail for the rail of the magnetic composite damping material.
Characterized by.
[0015]
In addition, the present inventionAccording to claim 6 ofRail damping device
A rail damping device for damping a rail for rails made of steel and having a concave curved abdomen side surface,
Young's modulus 300kgf / mm2Made of a material having the above elasticityFor railwayPolymer viscosity containing one or a plurality of constraining plates formed on a bent strip-like member extending in the longitudinal direction of the rail and magnetic powder magnetized to a residual magnetic flux density of about 25 to 15000 gauss It is made of an elastic material and laminated on the restraint plate, and the surface shape isFor railwayThe convex curved surface shape that matches the abdomen side surface and bottom top surface of the railFor railwayFormed in a strip-like member extending in the longitudinal direction of the rail andFor railwayA magnetic composite damping material having one or more magnetic layers that can be magnetically attracted to the abdomen side surface and bottom top surface of the rail;
By locking the other abdomen side surface and other magnetic composite type damping material magnetically adsorbed on the top surface of the rail through the bottom of the rail by bolt connection or elastic repulsion, or of the rail By engaging the bottom with a bolt coupling action or elastic repulsion action, a reaction force is obtained andA damping material restricting tool for restricting movement of the magnetic composite damping material in the vertical direction or longitudinal direction of the rail.
It is characterized by having.
[0016]
Also,The rail damping device according to claim 7 of the present invention is
In the rail damping device according to claim 6,
The said damping material control tool is attached to the edge part of the longitudinal direction of the said rail for rails, and controls two adjacent magnetic composite type damping materials simultaneously.
Characterized by.
[0017]
Also,A rail vibration damping device according to claim 8 of the present invention includes:
In the rail damping device according to claim 6,
Either one or both of the magnetic composite damping material and the damping material restricting tool have error absorbing means for absorbing an error in the longitudinal direction of the rail for the rail of the magnetic composite damping material.
FeaturesThe
[0021]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below in detail with reference to the drawings.
[0022]
(1) First embodiment
FIG. 1 is a diagram showing a configuration of a rail damping device according to a first embodiment of the present invention, in which FIG. 1 (A) shows a cross-sectional view and FIG. 1 (B) shows a side view. 2 is a diagram showing a more detailed configuration of the magnetic composite type damping material in the rail damping device shown in FIG. 1, and FIG. 2 (A) is a side view seen from the side of the restraint portion. 2 (B) is an enlarged view of the vicinity of the end in the longitudinal direction in FIG. 2 (A), FIG. 2 (C) is a cross-sectional view taken along line AA in FIG. 2 (B), and FIG. 2 (D) is FIG. BB sectional views in FIG. FIG. 3 is a conceptual diagram showing a method for producing the magnetic composite damping material shown in FIG.
[0023]
As shown in FIG. 1, this
[0024]
Here, the rail R is made of a ferromagnetic steel and is fastened on a sleeper (not shown) by a rail fastening device (not shown). FIG. 1 (A) and FIG. 1 (B) illustrate a rail located between the sleeper and the sleeper. When a train wheel (not shown) travels on the rail R, vibration is generated, and the rail R corresponds to a vibrating body. Each side surface of the rail abdomen R2 is formed by a combination of a predetermined concave curved surface defined by various railway standards, for example, a cylindrical curved surface with a predetermined curvature radius, and corresponds to a vibration surface.
[0025]
As shown in FIG. 2, the magnetic composite
[0026]
The constraining
[0027]
The surface of the
[0028]
The length in the longitudinal direction of the rail R of the magnetic
[0029]
Further, as shown in FIG. 1, the damping
[0030]
The
[0031]
The length from the center of the
[0032]
The
[0033]
With the configuration as described above, when the longitudinal direction of the magnetic
[0034]
Thereafter, the small cylindrical portion of the
[0035]
When the
[0036]
Further, the magnetic
[0037]
Further, at the end in the short direction of the magnetic
[0038]
The above-described vibration damping
[0039]
Next, a method for manufacturing the magnetic
[0040]
First, the elastic material is processed into a strip shape, and both ends in the short direction are bent at right angles to form
[0041]
As a material used for the
[0042]
The Young's modulus of the
[0043]
Examples of the material of the constraining
[0044]
As the thickness of these metal plate materials, those of about 0.1 mm to 5.0 mm can be used. The thickness of the metal plate is related to the Young's modulus of the metal plate. When the Young's modulus of the metal plate material is considerably large within the above range, the plate rigidity is ensured even if the thickness is reduced. On the other hand, when the Young's modulus of the metal plate is within the above range but small, it is necessary to increase the thickness to some extent to ensure the rigidity of the plate.
[0045]
In addition, if the above elastic and plastic conditions are satisfied, a constraining plate made of a material other than a metal material can be used. For example, it is a synthetic resin material, and examples thereof include thermosetting resins including unsaturated polyesters, epoxy resins, phenolic resins, etc., heat including nylon (polyamide resin), polycarbonate, polyacetal, polyethylene, polypropylene, ABS resins, etc. Plastic resins, or fiber reinforced synthetic resins (FRP) reinforced with synthetic resin fibers such as glass fibers, carbon fibers, aromatic polyamide resin (aramid resin) fibers, etc., using these as base materials (matrix) Can be mentioned. Since these synthetic resin materials generally have a smaller Young's modulus than metal materials, the thickness of the plate material needs to be thicker than that of metal plate materials, and those of about 0.2 mm to 5.0 mm can be used. .
[0046]
A plane having substantially the same plane projection shape as that of the constraining
[0047]
A method for manufacturing a magnetic composite vibration damping material using this sheet material bonding method will be described below.
[0048]
In the
[0049]
When the residual magnetic flux density of the magnetic powder is less than 25 gauss, the magnetic attracting force of the damping material to the vibrating body is insufficient, and dropout, displacement, flapping, etc. occur during vibration, and the damping action cannot be sufficiently exhibited. On the other hand, if the residual magnetic flux density of the magnetic powder is larger than 15000 gauss, the magnetic adsorption force of the damping material to the vibrating body is too strong, so that sliding friction is less likely to occur during vibration, and a wide temperature range that is an advantageous effect of the present invention. The vibration control performance in the range cannot be demonstrated.
[0050]
A viscoelastic material is a material having the properties of both viscosity and elasticity. In general, when deformed by applying an external force, it exhibits properties as a viscous body in a time region with a long observation time, and exhibits properties as an elastic body in a time region with a short observation time. As such a polymer viscoelastic material, a rubber-based material, a thermoplastic elastomer, and a thermoplastic resin can be used. Examples of rubber materials include nitrile rubber (NBR), styrene butadiene rubber (SBR), natural rubber (NR), butyl rubber (IIR), polyisobutylene rubber, halogenated rubber, ethylene propylene rubber (EPM and EPDM), butadiene rubber ( BR), isoprene rubber (IR), chloroprene rubber (CR), acrylic rubber (ACM and ANM), silicon rubber (Q), fluoro rubber (FKM), epichlorohydrin rubber (CO and ECO), urethane rubber (U), poly Norbornene rubber, ethylene acrylic rubber, chlorosulfonated polyethylene (CSM), chlorinated polyethylene (CM) and the like can be used.
[0051]
Rubber materials differ in resistance such as weather resistance, heat resistance, cold resistance, oil resistance, solvent resistance, and flame resistance depending on the type, blending, and presence / absence of vulcanization. Therefore, it is necessary to select appropriately according to the environmental conditions of the vibrating body to be damped. In addition, rubber-based materials have the advantage that they are hard to soften at high temperatures and have excellent heat resistance, although they require more vulcanization steps than thermoplastic synthetic resins described later. It ’s fine.
[0052]
Examples of thermoplastic elastomer (TPE) materials include styrene TPE (TPS), olefin TPE (TPO), vinyl chloride TPE, urethane TPE (TPU), ester TPE (TPEE), Polyamide type TPE, 1,2-polybutadiene type TPE, etc. can be used.
[0053]
Furthermore, as the thermoplastic resin material, for example, polystyrene, polyethylene, polypropylene, polyamide, polyphenylene sulfone, polybutylene terephthalate, vinyl chloride, EVA resin (ethylene vinyl acetate copolymer resin), epoxy resin, and the like can be used.
[0054]
As the magnetic powder, ferrite magnetic powder and rare earth magnetic powder can be used. Examples of the ferrite magnetic powder include powders of ferrite materials such as strontium ferrite and barium ferrite. Examples of rare earth magnetic powders include powders of samarium / cobalt materials such as 1-5 type samarium / cobalt and 2-17 type samarium / cobalt, and powders of neodymium / iron / boron materials. These magnetic powders are mixed when the polymer viscoelastic material is manufactured, particularly when the raw materials are mixed. The filling rate of the magnetic powder into the polymer viscoelastic material is about 20 to 100% by weight, preferably about 30 to 90% by weight. Specifically, in the case of ferrite magnetic powder, about 40 to 95% by weight is preferable. In the case of rare earth magnetic powder, the magnetic force is stronger than that of ferrite magnetic powder, so a filling rate lower than that of ferrite magnetic powder is sufficient.
[0055]
If the filling ratio of the magnetic powder to the polymer viscoelastic material is too small, the magnetic adsorption force of the damping material to the vibrating body is insufficient, so that the damping action cannot be sufficiently exhibited as described above. On the other hand, if the filling ratio of the magnetic powder to the polymer viscoelastic material is too large, the magnetic adsorption force of the damping material to the vibrating body becomes too strong, and the damping performance is reduced as described above. The viscoelasticity of the viscoelastic material is impaired, which is not preferable in this sense.
[0056]
After mixing the magnetic powder, the polymer viscoelastic material is formed into a sheet material 15 'by press molding, extrusion molding, injection (injection) molding, calendar molding, or the like (see FIG. 3B). When a rubber-based polymer is used as the polymer viscoelastic material, the
[0057]
In order to bond and laminate the
[0058]
When the constraining
[0059]
Next, an adhesive is applied on the coating formed on the
[0060]
This adhesive includes reactive acrylic adhesives, urea resin adhesives, melamine resin adhesives, phenol resin adhesives, epoxy resin adhesives, vinyl acetate adhesives, cyanoacrylate adhesives, polyurethane Adhesive, α-olefin-maleic anhydride resin adhesive, aqueous polymer-isocyanate adhesive, modified acrylic resin adhesive, vinyl acetate resin emulsion adhesive, vinyl acetate copolymer (EVA) resin Emulsion type adhesive, acrylic resin emulsion type adhesive, EVA type hot melt type adhesive, elastomer type hot melt type adhesive, polyamide type hot melt type adhesive, synthetic rubber type solvent type adhesive, synthetic rubber type latex type Adhesives such as adhesives, solvent-based rubber adhesives, water-based rubber adhesives, solvent-based acrylic adhesives, System type acrylic adhesives, pressure sensitive adhesives such as liquid hardening type adhesive or the like can be used.
[0061]
Further, a polyamide resin, a polyester resin, a polyolefin resin, a fluorine resin resin, etc. having a high melting point can be used.
[0062]
Alternatively, solvent-type acrylic resin-based adhesives, solution-type rubber-based adhesives, water-based rubber-based adhesives, water-based acrylic-based adhesives, silicone-based adhesives, hot-melt-based adhesives, liquid curable adhesives, etc. are also used. Is possible. Examples of the solution-type rubber-based pressure-sensitive adhesive include those using natural rubber (NR), styrene butadiene rubber (SBR), isoprene rubber (IR), and the like. Examples of the water-based rubber pressure-sensitive adhesive include those using natural rubber latex, SBR latex, chloroprene latex and the like.
[0063]
Next, the sheet surface of the member in which the
[0064]
Magnetization of the magnetic powder in the polymer viscoelastic body is performed after the curved plate-
[0065]
Magnetization is performed by bringing the curved plate-
[0066]
Since the magnetic force of the magnetic layer after magnetization can be adjusted by the spacing of the
[0067]
In addition to the “sheet material bonding method” described above, it is also possible to form a magnetic layer by directly forming a polymer viscoelastic material in a sheet shape on the constraining
[0068]
As this sheet material direct forming method, when the polymer viscoelastic material of the magnetic layer formed on the
[0069]
Alternatively, as another sheet material direct forming method, in the case of a
[0070]
In the above coating method, if the rubber liquid to be coated is thick, the rubber liquid drips, a long time is required for drying, or the solvent in the rubber liquid tends to remain, so the thickness is 0.5 mm. It is suitable for forming a magnetic layer of the following degree, and in the case of a magnetic layer having a thickness larger than this, a sheet material adhesion method or the like is suitable.
[0071]
Alternatively, as still another sheet material direct forming method, when the constraining
[0072]
A curved plate member in which the sheet material 15 'is laminated on the restraining
[0073]
(2) Second embodiment
Next, a second embodiment of the present invention will be described.
4A and 4B are diagrams showing a configuration of a rail damping device according to a second embodiment of the present invention, in which FIG. 4A shows a cross-sectional view, and FIG. 4B shows a CC cross-sectional view. ing. In the figure, the configuration of the rail R is exactly the same as in the first embodiment.
[0074]
The
[0075]
The
[0076]
As shown in FIG. 4A, the damping
[0077]
The locking
[0078]
With the configuration as described above, when the longitudinal direction of the magnetic
[0079]
Thereafter, the small cylindrical portion of the
[0080]
Therefore, in the second embodiment, unlike the case of the first embodiment, the damping
[0081]
(3) Third embodiment
Next, a third embodiment of the present invention will be described.
FIG. 5 is a cross-sectional view showing a configuration of a rail damping device according to a third embodiment of the present invention. In the figure, the configuration of the rail R is exactly the same as in the first embodiment.
[0082]
The
[0083]
The
[0084]
(4) Fourth embodiment
Next, a fourth embodiment of the present invention will be described.
FIG. 6 is a cross-sectional view showing a configuration of a rail damping device according to the fourth embodiment of the present invention. In the figure, the configuration of the rail R is exactly the same as in the first embodiment.
[0085]
The
[0086]
The
[0087]
The magnetic composite damping material 11B differs from the magnetic
[0088]
Further, the damping
[0089]
With the configuration as described above, when the longitudinal direction of the magnetic composite damping material 11B coincides with the longitudinal direction of the rail R, and the convex curved surface of the
[0090]
Thereafter, the damping
[0091]
In this way, the damping
[0092]
FIG. 7 is a diagram for explaining an example of a change in the damping material restricting tool in the rail damping device shown in FIG. FIG. 7A shows a damping material regulating tool 21D1 configured by joining an L-shaped cross-sectional member 27c1 below the
[0093]
Further, FIG. 7B shows a damping material restricting tool 27D2 in which a lower restricting portion 27c2 is formed by making a semicircular cut in the
[0094]
(5) Fifth embodiment
Next, a fifth embodiment of the present invention will be described.
FIG. 8 is a diagram showing a configuration of a rail damping device according to a fifth embodiment of the present invention. FIG. 8A shows a cross-sectional view and FIG. 8B shows a side view. In the figure, the configuration of the rail R is exactly the same as in the first embodiment.
[0095]
The
[0096]
The
[0097]
Unlike the first embodiment, the magnetic
[0098]
As shown in FIG. 8, the damping
[0099]
The regulating
[0100]
The length from the center of the
[0101]
With the above configuration, when the longitudinal direction of the magnetic
[0102]
Next, at the joint where the magnetic
[0103]
In the fifth embodiment, two magnetic
[0104]
(6) Sixth embodiment
Next, a sixth embodiment of the present invention will be described.
FIG. 9 is a diagram showing a detailed configuration of the magnetic composite damping material in the rail damping device according to the sixth embodiment of the present invention, and FIG. 9A is a side view seen from the restraining portion side. 9B is an enlarged view of the vicinity of the end portion in the longitudinal direction in FIG. 9A, FIG. 9C is a sectional view taken along the line DD in FIG. 9B, and FIG. The EE sectional view in (B) is shown, respectively. FIG. 10 is a conceptual diagram showing a manufacturing method of the magnetic composite damping material shown in FIG. In the figure, the configuration of the rail R is exactly the same as in the first embodiment.
[0105]
Although not shown, the rail damping device of the sixth embodiment is formed in a strip shape extending in the longitudinal direction of the rail R and is attached to each side surface of the rail abdomen R2 respectively. 11D and 11D, and a damping
[0106]
The rail damping device (not shown) of the sixth embodiment is different from the
[0107]
As shown in FIG. 9, the magnetic
[0108]
The magnetic
[0109]
The constraining
[0110]
The
[0111]
The length in the longitudinal direction of the rail R of the magnetic
[0112]
With the configuration as described above, when the longitudinal direction of the magnetic
[0113]
Thereafter, the small cylindrical portion of the
[0114]
When the rail damping device is configured as described above and attached to the side surface of the rail abdomen R2, when the rail R vibrates due to the running of a train wheel (not shown), the vibration energy is used as the magnetic composite damping material. It can be lost inside the
[0115]
Further, the magnetic
[0116]
Further, since the
[0117]
The above-described vibration damping
[0118]
Next, a method for manufacturing the above-described magnetic composite
[0119]
First, the elastic material is processed into a band plate shape, and the
[0120]
A surface having substantially the same planar projection shape as the constraining
[0121]
The sheet surface of the member in which the
[0122]
Magnetization of the magnetic powder in the polymer viscoelastic body is performed after the curved plate-
[0123]
Magnetization is performed by bringing the curved plate-
[0124]
Since the magnetic force of the magnetic layer after magnetization can be adjusted by the interval of the conducting
[0125]
(7) Seventh embodiment
Next, a seventh embodiment of the present invention will be described.
FIG. 11 is a cross-sectional view showing a configuration of a rail damping structure according to the seventh embodiment of the present invention. In the figure, the configuration of the rail R is exactly the same as in the first embodiment.
[0126]
The
[0127]
The
[0128]
(8) Eighth embodiment
Next, an eighth embodiment of the present invention will be described.
FIG. 12 is a cross-sectional view showing a configuration of a rail damping structure according to the eighth embodiment of the present invention. In the figure, the configuration of the rail R is exactly the same as in the first embodiment.
[0129]
The
[0130]
The
[0131]
(9) Ninth embodiment
Next, a ninth embodiment of the present invention will be described.
FIG. 13: is sectional drawing which shows the structure of the rail damping structure which is 9th Embodiment of this invention. In the figure, the configuration of the rail R is exactly the same as in the first embodiment.
[0132]
The
[0133]
The
[0134]
(10) Tenth embodiment
Next, a tenth embodiment of the present invention will be described.
FIG. 14 is a cross-sectional view showing a configuration of a rail damping structure according to the tenth embodiment of the present invention. In the figure, the configuration of the rail R is exactly the same as in the first embodiment.
[0135]
The
[0136]
The
[0137]
The fitted
[0138]
The present invention is not limited to the above embodiments. Each of the embodiments described above is an exemplification, and any configuration that has substantially the same configuration as the technical idea described in the claims of the present invention and has the same operational effects can be used. It is included in the technical scope of the present invention.
[0139]
For example, in each of the above embodiments, an example in which the vibrating body is a rail and the vibration surface is a rail abdomen side surface has been described. As long as it has a vibration surface made of
[0140]
Further, in each of the above embodiments, the example in which the fitted portion is a hole and the fitting portion is a convex portion has been described, but the present invention is not limited thereto, and may have other configurations, for example, The fitted part may be a convex part and the fitting part may be a hole or a concave part.
[0141]
Further, the constraining plate may be composed of a plurality of layers, and the magnetic layer may be composed of a plurality of layers.
[0142]
The error absorbing means may be used in the first, second, and third embodiments shown in FIGS.
[0143]
【The invention's effect】
As explained above, the present inventionMagnetic composite damping materialAccording to the Young's modulus 300kgf / mm2Made of material with the above elasticityAnd a polymer viscoelastic material containing one or a plurality of constraining plates which are strip-like members extending in the longitudinal direction of the rail for railroad and magnetic powder magnetized to a residual magnetic flux density of about 25 to 15000 gauss Convex curved surface comprising a strip plate-like member made of and extending in the longitudinal direction of the railroad rail and stacked on the restraint plate, the surface of which is coincident with the concave curved surface of the railroad rail side surface or the abdominal side surface and bottom top surface The intermediate portion except for both side ends in the lateral direction is magnetized and includes one or more magnetic layers that can be magnetically attracted to the vibration surface. Moreover, according to the rail vibration damping device of the present invention, the Young's modulus is 300 kgf / mm. 2 One or a plurality of constraining plates made of a material having the above elasticity and extending in the longitudinal direction of the rail for railroads, and magnetized to a residual magnetic flux density of about 25 to 15000 gauss A belt-like member made of a polymer viscoelastic material containing powder and laminated on a restraint plate, and the surface shape is a convex curved surface shape that matches the abdomen side surface of the rail, or the abdomen side surface and bottom top surface, and extends in the longitudinal direction of the rail for rail. And a magnetic composite damping material having one or more magnetic layers that can be magnetically attracted to the abdomen side of a rail for rail and magnetically adsorbed to the other abdomen side or other abdomen side and bottom surfaces. Locking to other magnetic composite damping material through the bottom of railroad rail by bolt connection or elastic repulsion, or locking to railroad rail bottom by bolt coupling or elastic repulsion The Rukoto to give the reaction force, with a damping material restricting mechanism for restricting the movement of the magnetic composite type damping material in the vertical direction or the longitudinal direction of the railway rails. Therefore, railway rails made of steelVibration can be controlled by magnetically attracting the vibration surface.
Moreover, since it is a magnetic composite type damping material, the temperature dependence of the internal loss damping effect of vibration energy is relaxed, and it has the advantage of exhibiting high damping performance in a wide temperature range.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing a configuration of a rail damping device according to a first embodiment of the present invention, in which FIG. 1 (A) shows a cross-sectional view and FIG. 1 (B) shows a side view.
2 is a diagram showing a more detailed configuration of the magnetic composite damping material in the rail damping device shown in FIG. 1, and FIG. 2 (A) is a side view as seen from the restraint portion side, FIG. 2B is an enlarged view of the vicinity of the end portion in the longitudinal direction in FIG. 2A, FIG. 2C is a cross-sectional view along AA in FIG. 2B, and FIG. 2D is in FIG. BB sectional views are shown respectively.
FIG. 3 is a conceptual diagram showing a method for manufacturing the magnetic composite damping material shown in FIG. 1;
4A and 4B are diagrams showing a configuration of a rail damping device according to a second embodiment of the present invention. FIG. 4A shows a cross-sectional view, and FIG. 4B shows a CC cross-sectional view. ing.
FIG. 5 is a cross-sectional view showing a configuration of a rail damping device according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a cross-sectional view showing a configuration of a rail damping device according to a fourth embodiment of the present invention.
7 is a diagram for explaining an example of a damping material restricting tool in the rail damping device shown in FIG. 6, and FIG. 7 (A) shows an example in which the lower restricting portion is joined to the restricting tool main body by welding; (B) shows an example in which the lower restricting portion is formed by folding a semicircular cut.
8A and 8B are diagrams showing a configuration of a rail vibration damping device according to a fifth embodiment of the present invention, in which FIG. 8A shows a cross-sectional view and FIG. 8B shows a side view.
FIG. 9 is a diagram showing a detailed configuration of a magnetic composite type damping material in a rail damping device according to a sixth embodiment of the present invention, and FIG. 9 (A) is a side view as seen from the restraint portion side; 9B is an enlarged view of the vicinity of the end portion in the longitudinal direction in FIG. 9A, FIG. 9C is a sectional view taken along the line DD in FIG. 9B, and FIG. The EE sectional view in (B) is shown, respectively.
10 is a conceptual diagram showing a manufacturing method of the magnetic composite damping material shown in FIG.
FIG. 11 is a cross-sectional view showing a configuration of a rail damping structure according to a seventh embodiment of the present invention.
FIG. 12 is a cross-sectional view showing a configuration of a rail damping structure according to an eighth embodiment of the present invention.
FIG. 13 is a cross-sectional view showing a configuration of a rail damping structure according to a ninth embodiment of the present invention.
FIG. 14 is a cross-sectional view showing a configuration of a rail damping structure according to a tenth embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
11A to 11D Magnetic composite damping material
14A-14C Restraint plate
14a Plate-shaped part
14b bent part
14c Mated hole
14d Adhesive surface
14e Mated hole
15 Magnetic layer
15 'sheet material
15 "Curved plate-shaped member after molding
16 Restraint plate
16a Plate-shaped part
16c Mated hole
16d adhesive surface
17 Magnetic layer
17 'sheet material
17 ”Curved plate-shaped member after molding
21A, 21B, 21C, 21D1, 21D2, 21E Damping material regulating tool
22 Restriction piece
22a Vertical plate
22b Swash plate
22c Vertical plate
22d Mating convex part
22e Bolt insertion hole
23 Spacer
24A bolt
24B Bolt with locking piece
25 nuts
26 Locking piece
26b Swash plate
26c Vertical plate
26e Bolt insertion hole
27a Upper restriction part
27b Vertical plate
27c, 27c1, 27c2 Lower restriction part
27d Curved surface for locking
27e Flat plate part
27f Locking end
28 Restriction piece
28a Vertical plate
28b Swash plate
28c Vertical plate
28d Mating convex part
28e Bolt insertion hole
51,52 Molding equipment
53 Upper mold
53c Convex
54 Upper mold
54c Convex
55 Lower mold
55a Concave surface
56 Lower mold
56a Concave surface
61 Single-sided multi-pole magnetized capacitor magnetizer
61a body
61b Concave surface
61c groove
61d lead wire
62 Single-sided multi-pole magnetized capacitor magnetizer
62a body
62b Concave surface
62c groove
62d lead wire
62e space
101-105 rail damping device
107,108 Rail damping structure
R rail
R1 rail head
R2 rail abdomen
R3 rail bottom
Claims (8)
ヤング率300kgf/mm2以上の弾性を有する材料からなるとともに前記鉄道用レールの長手方向に延在する帯板状部材である1個又は複数個の拘束板と、
残留磁束密度25〜15000ガウス程度に磁性化された磁性粉を含有する高分子粘弾性材料からなり前記鉄道用レールの長手方向に延在して前記拘束板に積層される帯板状部材であってその表面が前記鉄道用レールの腹部側面の凹曲面に合致する凸曲面状に形成され短手方向の両側端部を除く中間部分のみが磁性化されかつ前記振動面に磁気吸着可能な1層又は複数層の磁性層を
備えたことを特徴とする磁性複合型制振材。 A magnetic composite type damping material that performs vibration damping by magnetically attracting to a vibration surface that is the abdomen side surface of a rail for rail made of steel ,
One or a plurality of restraining plates made of a material having a Young's modulus of 300 kgf / mm 2 or more and extending in the longitudinal direction of the rail for rails ,
A belt-like member made of a polymer viscoelastic material containing magnetic powder magnetized to a residual magnetic flux density of about 25 to 15000 gauss and extending in the longitudinal direction of the rail for rail and laminated on the restraint plate. One layer whose surface is formed into a convex curved surface that matches the concave curved surface of the abdomen side surface of the rail for rails, and that only the middle part excluding both side ends in the lateral direction is magnetized and can be magnetically attracted to the vibration surface A magnetic composite damping material comprising a plurality of magnetic layers.
ヤング率300kgf/mm 2 以上の弾性を有する材料からなるとともに前記鉄道用レールの長手方向に延在する屈曲された帯板状部材である1個又は複数個の拘束板と、
残留磁束密度25〜15000ガウス程度に磁性化された磁性粉を含有する高分子粘弾性材料からなり前記鉄道用レールの長手方向に延在して前記拘束板に積層される帯板状部材であってその表面が前記鉄道用レールの腹部側面及び底部上面の凹曲面に合致する凸曲面状に形成され短手方向の両側端部を除く中間部分のみが磁性化されかつ前記振動面に磁気吸着可能な1層又は複数層の磁性層を
備えたことを特徴とする磁性複合型制振材。 A magnetic composite type damping material that performs damping by magnetically adsorbing on a vibration surface that is an abdomen side surface and a bottom upper surface of a railroad rail made of steel,
One or a plurality of constraining plates which are made of a material having elasticity of Young's modulus of 300 kgf / mm 2 or more and which are bent strip-like members extending in the longitudinal direction of the rail for rails;
A belt-like member made of a polymer viscoelastic material containing magnetic powder magnetized to a residual magnetic flux density of about 25 to 15000 gauss and extending in the longitudinal direction of the rail for rail and laminated on the restraint plate. The surface of the rail is formed into a convex curved surface that matches the concave curved surface of the abdomen side surface and bottom top surface of the railroad rail, and only the middle part except for both side ends in the short direction is magnetized and can be magnetically attracted to the vibration surface One or more magnetic layers
Magnetic composite type damping material, characterized in that it includes.
ヤング率300kgf/mm 2 以上の弾性を有する材料からなり前記鉄道用レールの長手方向に延在する帯板状部材に形成された1個又は複数個の拘束板と、残留磁束密度25〜15000ガウス程度に磁性化された磁性粉を含有する高分子粘弾性材料からなり前記拘束板に積層され表面形状が前記鉄道用レールの腹部側面に合致する凸曲面状で前記鉄道用レールの長手方向に延在する帯状部材状に形成されかつ前記鉄道用レールの腹部側面に磁気吸着可能な1層又は複数層の磁性層を有する磁性複合型制振材と、
他の腹部側面に磁気吸着している他の磁性複合型制振材へ前記鉄道用レールの底部下方を通してボルト結合作用又は弾性反発作用により係止することにより、又は前記鉄道用レールの底部にボルト結合作用又は弾性反発作用により係止することにより、反力を得て、前記鉄道用レールの上下方向又は長手方向への前記磁性複合型制振材の移動を規制する制振材規制具を
備えたことを特徴とするレール制振装置。 A rail damping device for damping a rail for rails made of steel and having a concave curved abdomen side surface,
One or a plurality of constraining plates made of a material having elasticity of Young's modulus of 300 kgf / mm 2 or more and extending in the longitudinal direction of the railroad rail, and a residual magnetic flux density of 25 to 15000 gauss It is made of a polymer viscoelastic material containing magnetic powder that has been magnetized to a certain degree, and is laminated on the restraint plate and has a convex shape that matches the abdomen side surface of the rail for rail and extends in the longitudinal direction of the rail for rail. A magnetic composite damping material formed in the shape of a strip-shaped member and having one or more magnetic layers that can be magnetically attracted to the abdomen side surface of the rail for railroad;
Lock to other magnetic composite damping material magnetically adsorbed on the other side of the abdomen by bolt connection or elastic repulsion through the bottom of the rail, or bolt to the rail bottom A damping material regulating tool that obtains a reaction force by locking by a coupling action or an elastic repulsion action and regulates the movement of the magnetic composite damping material in the vertical direction or the longitudinal direction of the rail for rail.
A rail damping device characterized by comprising .
前記制振材規制具は、前記鉄道用レールの長手方向の端部に取り付けられ、隣接する2つの磁性複合型制振材を同時に規制すること
を特徴とするレール制振装置。 In the rail damping device according to claim 3,
The said damping material control tool is attached to the edge part of the longitudinal direction of the said rail for rails, and controls two adjacent magnetic composite type damping materials simultaneously.
Rail damping device characterized by .
前記磁性複合型制振材及び前記制振材規制具のうちのいずれか一方又は両方は、前記磁性複合型制振材の前記鉄道用レールの長手方向の誤差を吸収する誤差吸収手段を有すること
を特徴とするレール制振装置。 In the rail damping device according to claim 3,
Either one or both of the magnetic composite damping material and the damping material restricting tool have error absorbing means for absorbing an error in the longitudinal direction of the rail for the railway of the magnetic composite damping material. Rail damping device characterized by.
ヤング率300kgf/mm2以上の弾性を有する材料からなり前記鉄道用レールの長手方向に延在する屈曲された帯板状部材に形成された1個又は複数個の拘束板と、残留磁束密度25〜15000ガウス程度に磁性化された磁性粉を含有する高分子粘弾性材料からなり前記拘束板に積層され表面形状が前記鉄道用レールの腹部側面及び底部上面に合致する凸曲面状で前記鉄道用レールの長手方向に延在する帯板状部材に形成されかつ前記鉄道用レールの腹部側面及び底部上面に磁気吸着可能な1層又は複数層の磁性層を有する磁性複合型制振材と、
他の腹部側面及び底部上面に磁気吸着している他の磁性複合型制振材へ前記鉄道用レールの底部下方を通してボルト結合作用又は弾性反発作用により係止することにより、又は前記鉄道用レールの底部にボルト結合作用又は弾性反発作用により係止することにより、反力を得て、前記鉄道用レールの上下方向又は長手方向への前記磁性複合型制振材の移動を規制する制振材規制具を
備えたことを特徴とするレール制振装置。A rail damping device for damping a rail for rails made of steel and having a concave curved abdomen side surface,
One or a plurality of constraining plates made of a material having elasticity of Young's modulus of 300 kgf / mm 2 or more and extending in the longitudinal direction of the rail for rail, and a residual magnetic flux density of 25 It is made of a polymer viscoelastic material containing magnetic powder magnetized to about 15000 gauss, and is laminated on the restraint plate so that the surface shape is a convex curved surface shape that matches the abdomen side surface and bottom top surface of the rail for rail . A magnetic composite damping material formed on a strip-like member extending in the longitudinal direction of the rail and having one or a plurality of magnetic layers that can be magnetically attracted to the abdomen side surface and the bottom upper surface of the railroad rail;
By locking the other abdomen side surface and other magnetic composite type damping material magnetically adsorbed on the top surface of the rail through the bottom of the rail by bolt connection or elastic repulsion, or of the rail Damping material regulation that obtains reaction force by locking to the bottom part by bolt coupling action or elastic repulsion action and regulates movement of the magnetic composite damping material in the vertical direction or longitudinal direction of the rail for rail Rail damping device characterized by comprising a tool.
前記制振材規制具は、前記鉄道用レールの長手方向の端部に取り付けられ、隣接する2つの磁性複合型制振材を同時に規制すること
を特徴とするレール制振装置。In the rail damping device according to claim 6 ,
The rail damping device according to claim 1, wherein the damping material regulating tool is attached to an end portion in the longitudinal direction of the rail for rail and simultaneously regulates two adjacent magnetic composite type damping materials .
前記磁性複合型制振材及び前記制振材規制具のうちのいずれか一方又は両方は、前記磁性複合型制振材の前記鉄道用レールの長手方向の誤差を吸収する誤差吸収手段を有すること
を特徴とするレール制振装置。In the rail damping device according to claim 6,
Either one or both of the magnetic composite damping material and the damping material restricting tool have error absorbing means for absorbing an error in the longitudinal direction of the rail for the railway of the magnetic composite damping material. Rail damping device characterized by.
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