JP3676094B2 - 環状徐放性フェロモンディスペンサー及びその設置具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、害虫に交信攪乱させて害虫防除するため、合成性フェロモンを空気中に放散させる環状の徐放性フェロモンディスペンサーとその製造方法、並びにフェロモンディスペンサー設置具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
交信攪乱による害虫の防除は、対象害虫の合成性フェロモンを大気中に放散させ、雌雄間の交信を攪乱させて交尾率を下げ、次世代の誕生を抑制することにより行われる。したがって、合成性フェロモンを放散させるためのフェロモンディスペンサーは、害虫の発生期間中(2〜6ヶ月)安定して合成性フェロモンを放散する性能が要求される。
【0003】
すでに市販されているフェロモンディスペンサーは、例えばチューブタイプ、バッグタイプ、ボトルタイプ、スパイラルチューブタイプなどのプラスチック容器に合成性フェロモン液が封入され、容器の壁を拡散透過した合成性フェロモンが蒸気となって大気中に放散するようになっている。これらのフェロモンディスペンサーの中で、チューブタイプといわれているものは、プラスチックチューブ(細管)の容器が使用され、合成性フェロモンの蒸気を放散する期間が長く、放散速度も均一であるため、防除効果が他のタイプに比べ最も優れている。
【0004】
フェロモンディスペンサーを使用するにあたっては、植物群の中に合成性フェロモンの蒸気をむらなく放散するように設置され、植物の生育に害や損傷を与えることなく、かつ長期間に亘って安定してその設置状態を保つ必要がある。
【0005】
従来、このような要求を満たすチューブタイプのフェロモンディスペンサーとして、特公昭61−16361号公報、特公平2−63017号公報には、チューブに沿ってアルミニウム等の金属線を並設させたもの、実開昭62−122801号公報にはチューブを環に曲げたもの、実公昭63−722号公報にはチューブを屈曲させたものが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
金属線を並設したフェロモンディスペンサーは、チューブが金属線とともに曲げられて優れた賦形性があるため、植物の枝や幹にかけたり巻き付けたりする設置作業が行いやすく、設置後も安定してその状態を保てるが、使用済みになった後の金属線の残存が問題となる。チューブ自体を曲げたり、リング形に成形したフェロモンディスペンサーは、成形加工にコストが著しくかかるばかりでなく、プラスチックの復元性により長期間のうちに曲がりが伸びて植物の枝等にかけたものが落下することもある。また、フェロモンディスペンサーを包装のために多数を並べようとしても並びが悪く嵩ばり、包装や流通のコストがかかる。
【0007】
一方、フェロモンディスペンサーを設置する手間を省くため、1個あたりの合成性フェロモンの放散量を多くし、単位面積あたりの設置密度を少なくしたいという要求がある。フェロモンディスペンサーのチューブの容量を大きくして合成性フェロモン液の封入量を増やすことで設置密度を少なくできる。しかし、チューブの容量を大きくするために長くすると設置作業の障害になり、また包装や運搬が行いにくくなるため得策ではない。チューブの径を太くして合成性フェロモン液の封入量を増やすこともできるが、封入量に応じた合成性フェロモンの放散量を得るためにはチューブの壁厚を調整して拡散蒸発速度を高める必要がある。そのためチューブの成形加工が難しくなるうえ、チューブの可撓性が低下して曲げにくくなり、設置作業が困難になる。
【0008】
本発明はこれらの課題を解決するためになされたもので、従来のチューブタイプのフェロモンディスペンサーの放散性能を損なうことなく、包装や運搬に便利な形状であって、設置作業が行いやすく、設置後も安定してその状態を保ち、使用済みになった後の処置にも困難がない徐放性フェロモンディスペンサーを提供することを目的とする。
【0009】
また、このフェロモンディスペンサーから放出された気体の性フェロモンは空気より重く下方に拡散するため、性フェロモンを対象害虫が生息する空間に遍く浮遊させるには、フェロモンディスペンサーを植物の高所に設置する必要がある。本発明は、フェロモンディスペンサーを高所に容易かつ迅速に設置できる用具を提供することも目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するためになされた本発明を適用する環状徐放性フェロモンディスペンサーを、実施例に対応する図面を参照して以下に記載する。
【0011】
図1に示す本発明の環状徐放性フェロモンディスペンサー10は、合成性フェロモン液1が封入され、半弾性的に変形するプラスチック細管2aおよび2bが複数並べられ、その末端部3が融着されて互いに連結し、中央部4(図2(B)参照)は互いに独立して引き開くことにより環状の空間を形成できる。なお、プラスチック細管は3本以上並べて環状徐放性フェロモンディスペンサーとすることもできる。
【0012】
図5に示す本発明の別な環状徐放性フェロモンディスペンサー10は、複数のプラスチック細管12aおよび12bがその長手方向に沿うウエッブ15によって連結して一体にプラスチックで成形され、ウエッブ15の一部にプラスチック細管の長手方向に中央部で引き開くための切り込み部14が設けられ、複数のプラスチック細管12aおよび12bの各々に合成性フェロモン液1(図6参照)が封入され、各プラスチック細管12aおよび12bの両末端13が融着されて封鎖されていることを特徴とする。前記各プラスチック細管12aおよび12bの末端13を、該プラスチック細管12aおよび12bと同質なプラスチック材で挟んで、前記溶融して封鎖してもよい。
【0013】
この環状徐放性フェロモンディスペンサー10の切り込み部14は、図8に示すように、プラスチック細管12aおよび12bの長手方向と同一方向の溝で形成して実施できる。
【0014】
また、同じく切り込み部14は、図9に示すように、プラスチック細管12aおよび12bの長手方向と同一方向のミシン目で形成して実施することもできる。なお、プラスチック細管は3本以上並べて環状徐放性フェロモンディスペンサーとすることもできる。
【0015】
本発明の環状徐放性フェロモンディスペンサー10の製造方法は、図3に示すように、押し出し成形により連続成形した長尺のプラスチック細管2aおよび2bに合成性フェロモン液を吸引し、該プラスチック細管2aおよび2bを複数並べて連続的に曳き出しながら、定ピッチで加熱加圧融着し、その加熱加圧融着部分6を切断するものである。具体的には、定ピッチでプラスチック細管2aおよび2bを機械的に引き取った後、プラスチック細管2aおよび2bを0.1〜0.2MPaの圧力で加圧し、28〜32μmの超音波発振子で200〜600mmsec発振して融着して、切断する。
【0016】
この製造方法で、図4に示すように、プラスチック細管2aおよび2bと同質なプラスチック材7で加熱加圧融着部分6を挟んで、加熱加圧融着をしてもよい。
【0017】
本発明の環状徐放性フェロモンディスペンサー10の別な製造方法は、図7に示すように、複数の有芯孔21および22とその複数の有芯孔21および22を結ぶスリット23が設けられたダイ25を通してプラスチックを押出し、スリット23で成形されるウエッブ15により連結する複数のプラスチック細管12aおよび12bを連続的に成形した後、続いてウエッブ15の一部にプラスチック細管12aおよび12bの長手方向と同一方向の切り込み部14を設け、複数のプラスチック細管12aおよび12bの各々に合成性フェロモン液1(図6参照)を封入してから、各プラスチック細管12aおよび12bの末端13を融着して封鎖することを特徴とする。
【0018】
プラスチック細管2aおよび2b、12aおよび12b、ウエッブ15の材質としては、例えば低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル系共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリスチレン、ポリアミド樹脂、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニリデン、ポリブチレン、メチルメタクリレート−スチレン共重合体、メチルペンテン樹脂、アイオノマー、ポリアセタール、酢酸セルロース、セルロースアセテートブチレート、ポリフッ化ビニリデンおよびケイ素樹脂の熱可塑性プラスチックが挙げられる。また、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸、フマル酸およびマレイン酸の中から選ばれる少なくとも一種類のジカルボン酸と、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、オクタンジオール、デカンジオールの中から選ばれる少なくとも一種類のポリオールとの縮重合体または乳酸、ヒドロキシ吉草酸、ヒドロキシカプロン酸およびヒドロキシカプリン酸の中から選ばれる少なくとも一種類の縮合重合体、またはポリカプロラクトンの脂肪族ポリエステル系の熱可塑性プラスチックを使用することもできる。加熱加圧融着部分6を挟むプラスチック材7は、これらのプラスチックの材質のなかからプラスチック細管に採用したのと同じ材質を採用することにより、融着が完全なものとなる。これらのプラスチックに、加工性を改良するため滑剤、可塑剤、安定剤、顔料、充填剤を添加してもよい。
【0019】
上記材質のプラスチックを押し出し成形等の連続的な加工により、内径は0.4〜2mm、より好ましくは0.6〜1.6mmであり、壁厚は0.2〜1.5mm、より好ましくは0.3〜0.8mmの長尺なプラスチック細管が成形される。プラスチック細管2aおよび2b、12aおよび12bの内径がこの範囲より細い細管は成形が困難である上、管内に合成性フェロモン液を吸引することも容易ではない。一方、内径がこの範囲より太い細管は、多量の合成性フェロモン液を吸収することが可能になるが、交信攪乱に必要な合成性フェロモンの量、環状徐放性フェロモンディスペンサーの設置密度を考慮すると過剰容量となり、合成性フェロモン液が無駄になってしまう。プラスチック細管2aおよび2b、12aおよび12bの壁厚は、プラスチック材質の選択とともに、合成性フェロモンの拡散蒸発速度に影響する。前記の範囲よりも壁厚の薄いものは細管の成形が著しく困難である。前記の範囲より壁厚の厚いものは合成性フェロモンの拡散蒸発速度が遅くなりすぎ放散が抑制されすぎ、また細管の成形が困難である。
【0020】
環状徐放性フェロモンディスペンサー10の有効長Lは100〜500mmであり、100〜400mmのものがより好ましい。この範囲以下では中央部4および16を引き開いてできる環状の径が小さすぎて植物の枝等に通す作業が行いにくくなり、逆にこの範囲以上では環状徐放性フェロモンディスペンサーが通常使用される圃場に栽培される植物を対象とするには長すぎて運搬が困難となり実用性が失われる。
【0021】
環状徐放性フェロモンディスペンサー10の末端部3、13の融着された部分の長さは2〜15mmであり、3〜10mmが特に好ましい。この範囲以下であると、融着が不十分となり2本のプラスチック細管2aおよび2b、または2本のプラスチック細管12aおよび12bが分離して植物の枝等に通してある環状徐放性フェロモンディスペンサー10が落ちてしまうことがある。この範囲以上であることは融着の面からは必要以上の長さであり、却って全体長が長くなりすぎ、運搬等が行いにくくなる。なお、図4に示すように、プラスチック細管2aおよび2bと同質なプラスチック材7で加熱加圧融着部分6を挟んで、加熱加圧融着したものは末端部3および13の融着が強固なものとなる。
【0022】
図7に示す、プラスチック細管12aおよび12bをつなぐウエッブ15は、厚みがプラスチック細管の外径の1/2倍〜1/20倍であり、特に1/4倍〜1/10倍であることが好ましく、巾が同じくプラスチック細管の外径の2倍〜1/5倍であり、特に1倍〜1/4倍であることが好ましい。厚すぎると、相対的にプラスチック細管12aおよび12bの外周が大気に触れる表面積が減少し、合成性フェロモンの放散量が少なくなるとともに、経済性にも劣る。逆に薄すぎると、プラスチック細管同士が離れてしまい環状を形成しないという不都合が生じる。また、ウエッブ15の巾は、大きすぎると無駄であるばかりでなく設置作業が行いにくくなるし、小さすぎると切り込み部14をつくるための溝を切る加工、ミシン目を入れる加工が難しくなる。
【0023】
本発明の環状徐放性のフェロモンディスペンサー設置具37は、図12に示すように、引き開かれた環状徐放性フェロモンディスペンサー10(図13参照)を脱着するフック32を両上端に有するワイヤの下端部38が棒33の先端に取付られている。
【0024】
ワイヤは、Y字に屈曲して棒33に連結されていることが好ましい。フック32の形状は、らせん形、U字形またはV字形が好ましい。
【0025】
ワイヤ31およびフック32は、適度な弾性と復元性、反撥力を有した素材であることが好ましい。具体的には、ピアノ線、合成樹脂製線、合成樹脂と金属線との複合線、金属線の中で前記性能を有するものから選択される。ワイヤの下端部38は、適当な長さのSUS、合成樹脂、繊維強化プラスチック、金属のパイプもしくは竹や木の棒33に取付られる。棒33は、防除対象の植物の高さに応じて伸縮自在の延長棒34に連結していてもよい。
【0026】
なお、フック32からワイヤの屈曲点35までの長さは、設置する環状フェロモンディスペンサーの環周の1/6倍〜2/6倍で、Y字形の角度は40°〜120°であり特に60°〜100°の範囲が好ましい。この長さや角度が上記範囲から外れるとフェロモンディスペンサーは、環状に広がり難くなり、植物への設置が困難になる。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明の環状徐放性フェロモンディスペンサーは、図3に示すように、押し出し成形等の連続的な加工により、無限長のプラスチック細管を連続成形する工程から始まって造られる。プラスチック細管2aおよび2bは適当な長さに切断され、吸引ポンプで合成性フェロモン液が吸引され、リール5に巻かれる。プラスチック細管2aおよび2bは、2本並列に並べられて連続的に曳き出され、加熱プレス器8により、所望の長さ、すなわちフェロモンディスペンサーの有効長L(図1参照)に合わせて融着され、2本がその部分で接合するとともに、管内が密閉される。次に、このように形成された加熱加圧融着部分6の中央をカッター9で切断することにより、図2に示す環状徐放性フェロモンディスペンサー10が完成する。
【0028】
本発明の別な環状徐放性フェロモンディスペンサーは、図7に示すように無限長の一体的なプラスチック細管12aおよび12bを連続成形する工程から始まって造られる。溶融したプラスチックを、図示を省略する押し出し成形機のシリンダー27に取り付けられたダイ25を通して、ウエッブ15を有する平行なプラスチック細管12aおよび12bを押し出し、冷却した後、ウエッブ15に刃24で溝14またはミシン目状の切り込みを入れてから、成形工程に合わせた無限長のまま巻き取りる。それを適当な長さに切断し、プラスチック細管12aおよび12bに合成性フェロモン液1を吸い込んで充填した後、プラスチック細管12aおよび12bを各々定寸で封じ、その封じた中央の位置をウエッブ15とともに切り離す。
【0029】
これにより図5に全体図、図6にその部分拡大断面図で示すような、合成性フェロモン液1が封入され末端13が封鎖されている2本のプラスチック細管12aおよび12bがウエッブ15によって一体的に連結し、ウエッブ15の中央部に切り込み部14が設けられている環状徐放性フェロモンディスペンサー10が完成する。
【0030】
図2に示す環状徐放性フェロモンディスペンサー10を例にしてその使用方法についてさらに詳細に説明する。フェロモンディスペンサー10は、図1、図2に示すとおり、合成性フェロモン液1が封入されたプラスチック細管2aおよび2bが2本並べられ、その末端部3(加熱加圧融着部分6に該当)が融着されて互いに連結し、中央部4は互いに独立している。プラスチック細管2aおよび2bが半弾性的に変形する材質であるから、図2(B)に示すとおり中央部4を矢印のように外方に引き開くことにより環状の空間ができる。環状徐放性フェロモンディスペンサー設置具のフック32にプラスチック細管2aおよび2bを掛け、環状の空間に、図10、図11に示すように害虫を防除すべき栽培植物18の幹や小枝、または支柱に通して、環状徐放性フェロモンディスペンサー10は設置される。
【0031】
この環状徐放性フェロモンディスペンサー10は、合成性フェロモン液1が封入されたプラスチック細管2aおよび2bが2本並べられているので、合成性フェロモンの拡散透過量が2倍になる。そのため、従来のフェロモンディスペンサーに較べて設置密度を1/2でき、設置作業の時間を短縮できる。
【0032】
環状徐放性フェロモンディスペンサー10の拡げられた環は弾性により復元しようとし、通されている小枝等を適度に抑え、栽培植物を痛めることなく、また生長を妨げることなく順応して変形し、長期間に亘って安定して設置状態を保つことができる。
【0033】
このような設置状態で、環状徐放性フェロモンディスペンサーのプラスチック細管2aおよび2bの壁を拡散透過した合成性フェロモンが蒸気となって大気中に徐々に放散することで、大気中の性フェロモンの濃度が上昇し、害虫の雌雄間の交信が攪乱され、次世代の誕生が抑制される。
【0034】
図5に示す環状徐放性フェロモンディスペンサーは、図2に示すものと同様に用いられる。
【0035】
次に、本発明の環状徐放性フェロモンディスペンサー設置具を、図12〜14に基づいて詳細に説明をする。
【0036】
本発明の環状徐放性フェロモンディスペンサー設置具は、図12に示すように、金属線のワイヤ31が中点35でY字型に屈曲し、ワイヤの両上端にフェロモンディスペンサーが脱着できるフック32を有している。ワイヤの下端部38は、棒33の先端に熔着または結束して取付られている。棒33は、伸縮自在な延長棒34に連結されていてもよい。
【0037】
前記徐放性フェロモンディスペンサー10の切れ込みを開き環状とし(図2(B)参照)、図13に示すように、環状徐放性フェロモンディスペンサー10の2本のプラスチック細管2aおよび2bを各々、フェロモンディスペンサー設置具のフック32に掛ける。図14に示すようにフェロモンディスペンサー10の環状の空間に、枝36を通す。設置具を下方に引くと、フェロモンディスペンサー10は、フック部32から外れ所定の位置に設置される。
【0038】
ワイヤがY字に屈曲していると、環状徐放性フェロモンディスペンサーを樹の枝に通す際、フェロモンディスペンサーが植物の枝葉に触れてフック32から外れることを防止できる。
【0039】
本発明の設置具を用いることにより高所に容易に迅速に環状徐放性フェロモンディスペンサーを取付ることが出来るので害虫防除に要するコストが著しく低減される。
【0040】
以下、本発明の実施例を詳細に説明するが、本発明はこれらにより限定されるものではない。
【0041】
実施例1〜3は、本発明を適用する図2に示す環状徐放性フェロモンディスペンサーの実施例を示す。実施例4は、本発明を適用する図5に示す別な環状徐放性フェロモンディスペンサーの実施例を示す。比較例1〜5は本発明を適用外のフェロモンディスペンサーの例を示す。
【0042】
実施例1
高密度ポリエチレンを押し出し成形し、内径0.84mm、壁厚0.35mmのプラスチック細管2を作製した。このプラスチック細管2にハマキムシの合成性フェロモン液1を吸入した。このプラスチック細管2を2本並べ204mmのピッチ間隔で長さ4mmの金型8で加熱プレスして融着し、その融着部分6を切断して環状徐放性フェロモンディスペンサー10を得た。この実施例1の環状徐放性フェロモンディスペンサーは、有効長L=200mmで、全長204mmである。封入されている合成性フェロモン液の量は、細管1本当たり約80mgであるから、細管2本で環状徐放性フェロモンディスペンサー1本当たり約160mgである。
【0043】
実施例2
合成性フェロモン液入りの2本のプラスチック細管を208mmのピッチ間隔で長さ8mmの金型で加熱プレスして融着した以外は実施例1と同一の手法で環状徐放性フェロモンディスペンサーを得た。この実施例2の環状徐放性フェロモンディスペンサーは、末端の融着部分の長さが4mmであること、および全長208mであることを除き、実施例1の環状徐放性フェロモンディスペンサーと同一である。
【0044】
実施例3
同様に末端の融着部分の長さが10mm、全長220mmであることを除き、実施例1と同一の環状徐放性フェロモンディスペンサーを得た。
【0045】
比較例1
合成性フェロモン液入りの2本のプラスチック細管を201mmのピッチ間隔で長さ1mmの金型で加熱プレスして融着した以外は実施例1と同一の手法で環状徐放性フェロモンディスペンサーを得た。この比較例1の環状フェロモンディスペンサーは、末端の融着部分の長さが0.5mmであること、および全長201mmであることを除き、実施例1の環状徐放性フェロモンディスペンサーと同一である。
【0046】
比較例2
同様に末端の融着部分の長さが1mm、全長202mmであることを除き、実施例1と同一の環状徐放性フェロモンディスペンサーを得た。
【0047】
比較例3
同様に末端の融着部分の長さが20mm、全長240mmであることを除き、実施例1と同一の環状徐放性フェロモンディスペンサーを得た。
【0048】
比較例4
高密度ポリエチレンの押し出し成形により、内径0.84mm、壁厚0.35mmのプラスチック細管に隣接してアルミニウム細線が並列している管を製造した。このプラスチック細管にハマキムシの合成性フェロモン液を吸入し、208mmのピッチ間隔で長さ8mmの金型で加熱プレスして融着し、その融着部分を切断してフェロモンディスペンサーを得た。この比較例4のフェロモンディスペンサーは、有効長L=200mmで、末端の融着部分の長さが4mm、全長208mmである。封入されている合成性フェロモン液の量は、約80mgである。
【0049】
実験圃場として条件の近似した1haのリンゴ園を8圃場を確保した。そのうちの6圃場に、実施例1〜3、および比較例1〜3の環状徐放性フェロモンディスペンサーを、地上2.5〜3.0mの高さに250本/ha、目通りに500本/haの計750本/haを均等に配置した。高所への設置は本発明の設置具を用いた。また、別の1圃場には、比較例4のフェロモンディスペンサーを、地上2.5〜3.0mの高さに500本/ha、目通りに1000本/haの計1500本/haを均等に配置した。高所への設置は本発明の設置具を用いた。さらに残りの1圃場には比較のためフェロモンディスペンサーを設置しなかった。なお、比較例4のフェロモンディスペンサーだけは、合成性フェロモン液の封入量を他の例の環状フェロモンディスペンサー10と比べて半分にして、合成性フェロモンの放散量を同一にするため設置密度を倍にした。
【0050】
実施例1〜3、および比較例1〜3の環状徐放性フェロモンディスペンサーの設置作業は、環状徐放性フェロモンディスペンサーの中央部を引き拡げて環状にし、図11に示すようにリンゴの木の枝に環を通すことによって行った。比較例4のフェロモンディスペンサーの設置は、リンゴの木の枝に略逆U字形に曲げたフェロモンディスペンサーをかけ、一捻りすることによって行った。
【0051】
フェロモンディスペンサーを設置してから2ヶ月後に、各圃場においてディスペンサーの落下率とハマキムシ類による被害率を調査した。被害率は各圃場より1000葉をランダムに選び、ハマキムシによる食害が観察された葉数を%で表したものである。その結果を表1に示す。併せてフェロモンディスペンサーの設置作業に要した時間を記載する。
【0052】
【表1】
【0053】
表1から明らかなように、実施例1(末端の融着部分の長さが2mm)、実施例2(同じく融着部分4mm)、実施例3(同じく融着部分10mm)、比較例3(同じく融着部分20mm)、および比較例4(アルミニウム細線入り)のフェロモンディスペンサーは、設置後に落下したものはなかった。防除効果が優れていた(被害率小さい)のは、実施例1、実施例2、実施例3、比較例3および比較例4のフェロモンディスペンサーである。実施例1〜3および比較例1〜3の環状徐放性フェロモンディスペンサーは比較例4より合成性フェロモン液の封入量が多く、設置本数を少なくしているめ、設置時間が短縮した。比較例3の環状徐放性フェロモンディスペンサーは、融着部分が20mmと大きくふくらんでいるため束や袋から取り出す際にこの部分が引っかかり、取り出しにくく、また環状徐放性フェロモンディスペンサー設置具への取り付けが良くないため、実施例に比べて設置時間が長くなった。
【0054】
実施例4
高密度ポリエチレンを押し出し成形し、厚さ0.25mm、巾1.5mmのウエッブ15で一体的に連結された各々の内径1.00mm、壁厚0.5mmである2本のプラスチック細管12aおよび12bを作製した。プラスチック細管12aおよび12bを巻き取り機で巻き取る際、ウエッブ15にミシン目状の回転刃24を押し当て、ウエッブ15にはミシン目14が入れられた。各々のプラスチック細管12aおよび12bにハマキムシの合成性フェロモンを吸入した後、プラスチック細管12aおよび12bを20cm間隔でプレス、超音波シールをして封鎖し、その封鎖部分を切断することによって、全長20cmの本発明の環状徐放性フェロモンディスペンサー10を得た。この環状徐放性フェロモンディスペンサー10を設置密度150本/10aの割合で1haのリンゴ園に均等に設置した。設置作業は、ウエッブ15のミシン目14を引き裂くことによって、環状徐放性フェロモンディスペンサー10を環状にし、図11に示すようにリンゴの木の枝に環を通すことによって行った。
【0055】
比較例5
実施例4との比較のため、内径1.00mm、壁厚0.5mmのプラスチック細管とそのプラスチック細管に並べてアルミニウム線を封入して高密度ポリエチレンを押し出し成形し、チューブを作製した。このチューブにハマキムシの合成性フェロモンを吸入した全長20cmの従来のフェロモンディスペンサーを得た。この従来のフェロモンディスペンサーは、合成性フェロモンの封入量が本発明の環状徐放性フェロモンディスペンサー10の半分になっているため、設置密度300本/10aの割合で1haのリンゴ園に均等に設置した。設置作業は、リンゴの木の枝に略逆U字形に曲げたフェロモンディスペンサーをかけ、一捻りすることによって行った。
【0056】
その結果、実施例4に示す本発明の環状徐放性フェロモンディスペンサー10は、設置密度が比較例5に示す従来のフェロモンディスペンサーに較べて1/2であるが、2本のプラスチック細管12aおよび12bを有し合成性フェロモンの封入量が2倍であるため、実施例4の防除効果を示す被害率が比較例5と同等の1.4〜1.6%であった。実施例4の環状徐放性フェロモンディスペンサー10は設置数が少ない上、設置作業が容易であるため、比較例5のフェロモンディスペンサーの設置作業の約半分以下の時間で終了した。
【0057】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明の環状徐放性フェロモンディスペンサーは、高い防除効果を示すとともに、設置作業がやりやすいだけではなく、設置状態を長時間安定に保ち、設置されている樹木を損傷することがない。さらに、包装や運搬に便利な直線の形状であり、金属線等を使用してないのでその回収作業も不要となる。また、本発明の製造方法により、環状徐放性フェロモンディスペンサーは均質なものが連続的に製造され、製造の合理化に役立つ。
【0058】
本発明の環状徐放性フェロモンディスペンサー設置具を用いることにより、梯子や梯子車または専用フック等を使用することなく環状徐放性フェロモンディスペンサーを果樹等の高所に、容易かつ迅速に設置できるので防除作業時間が大巾に短縮でき、果樹などの生産コストの低減に繋がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する環状徐放性フェロモンディスペンサーの実施例の部分断面斜視図である。
【図2】本発明を適用する環状徐放性フェロモンディスペンサーの実施例の全体正面図である。
【図3】本発明を適用する環状徐放性フェロモンディスペンサーの製造途中を示す斜視図である。
【図4】本発明を適用する環状徐放性フェロモンディスペンサーの加熱加圧融着部分の製造途中を示す拡大斜視図である。
【図5】本発明を適用する別な環状徐放性フェロモンディスペンサーの実施例の全体正面図である。
【図6】本発明を適用する別な環状徐放性フェロモンディスペンサーの実施例の部分拡大断面図である。
【図7】本発明を適用する別な環状徐放性フェロモンディスペンサーのプラスチック細管を成形する実施例の部分斜視図である。
【図8】本発明を適用する環状徐放性フェロモンディスペンサーのウエッブの切り込み(溝)の実施例を示す斜視図である。
【図9】本発明を適用する環状徐放性フェロモンディスペンサーのウエッブの切り込み(ミシン目)の実施例を示す斜視図である。
【図10】本発明を適用する環状徐放性フェロモンディスペンサーの使用状態の例を示す図である。
【図11】本発明を適用する環状徐放性フェロモンディスペンサーの使用状態の別な例を示す図である。
【図12】本発明の環状徐放性フェロモンディスペンサー設置具の要部を示す斜視図である。
【図13】本発明の環状徐放性フェロモンディスペンサー設置具のフック部にフェロモンディスペンサーを取り付けた状態を示す要部斜視図である。
【図14】本発明を適用する環状徐放性フェロモンディスペンサー設置具の使用状態の例を示す図である。
【符号の説明】
1は合成性フェロモン液、2a・2bはプラスチック細管、3は融着末端、4は中央部、5はリール、6は加熱加圧融着部分、7はプラスチック材、8は加熱プレス器、9はカッター、10は環状徐放性フェロモンディスペンサー、12a・12bはプラスチック細管、13は封鎖末端、14は切り込み、15はウエッブ、16は中央部、18は植物、21・22は有芯孔、23はスリット、24は刃、25はダイ、27はシリンダー、31はワイヤ、32はフック、33は棒、34は延長棒、35は屈曲点、36は植物の枝、37は環状徐放性フェロモンディスペンサー設置具、38は下端部、Lは有効長である。
Claims (6)
- 複数のプラスチック細管がその長手方向に沿うウエッブによって連結して一体にプラスチックで成形され、該ウエッブの一部にプラスチック細管の長手方向に中央部で引き開くための切り込み部が設けられ、該複数のプラスチック細管の各々に合成性フェロモン液が封入され、各プラスチック細管の末端が融着されて封鎖されていることを特徴とする環状徐放性フェロモンディスペンサー。
- 該切り込み部がプラスチック細管の長手方向と同一方向の溝であることを特徴とする請求項1に記載の環状徐放性フェロモンディスペンサー。
- 該切り込み部がプラスチック細管の長手方向と同一方向のミシン目であることを特徴とする請求項1に記載の環状徐放性フェロモンディスペンサー。
- 複数の有芯孔とその複数の有芯孔を結ぶスリットが設けられたダイを通してプラスチックを押出し、該スリットで成形されるウエッブにより連結する複数のプラスチック細管を連続的に成形した後、続いて該ウエッブの一部にプラスチック細管の長手方向と同一方向の切り込み部を設け、該複数のプラスチック細管の各々に合成性フェロモン液を封入してから、各プラスチック細管の末端を融着して封鎖することを特徴とする環状徐放性フェロモンディスペンサーの製造方法。
- 前記各プラスチック細管の末端を、該プラスチック細管と同質なプラスチック材で挟んで、前記溶融して封鎖することを特徴とする請求項4に記載の環状徐放性フェロモンディスペンサーの製造方法。
- 合成性フェロモン液が封入され、半弾性的に変形するプラスチック細管が複数並べられ、その末端部が融着されて互いに連結し、中央部は互いに独立して引き開くことにより環状の空間を形成する引き開かれた環状徐放性フェロモンディスペンサー;
および、複数のプラスチック細管がその長手方向に沿うウエッブによって連結して一体にプラスチックで成形され、該ウエッブの一部にプラスチック細管の長手方向に引き開くための切り込み部が設けられ、該複数のプラスチック細管の各々に合成性フェロモン液が封入され、各プラスチック細管の末端が封鎖されている引き開かれた環状徐放性フェロモンディスペンサー;
のいずれかを脱着するフックを両上端に有するワイヤの下端部が、棒の先端に取付られていることを特徴とする環状徐放性フェロモンディスペンサー設置具。
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