JP3667497B2 - 液体定量注出容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は液体定量注出容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
液体定量注出容器として、例えば、圧搾可能な胴部より口頚部を起立した容器体と、口頚部外周に嵌合させた装着筒上部に設けるとともに、底壁により容器体口頚部の上端面開口を閉塞させた筒状計量室と、該計量室の底壁に穿設した透孔外周縁より計量室内へ立設した注出筒と、該注出筒下端に上端を連結させるとともに、下端を容器体内に垂下させた吸い上げパイプと、計量室の頂壁に設けた注出口を閉塞させる閉塞栓を裏面より垂設するとともに、後部を計量室後部上端に回動可能に連結してなる蓋体とからなるものが知られている。
【0003】
これらは、容器体胴部を圧搾させることにより、吸い上げパイプを介して注出筒上端より計量室内に過剰の液を注出させ、胴部の圧搾を解除することにより、注出筒上端より上方レベルまで注出された過剰の液がパイプを介して容器体内へ戻り、計量室内に一定の液が計量される如く構成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の容器は、簡単な操作で略定量の液を計量注出することができる便利なものではあるが、計量室が不透明の場合には、計量筒上方まで過剰な液を注出するのが見えないため、それより少ない液を計量してしまう虞がある。そのため、胴部を勢いよく長い間押圧すればその様な虞はなくなるが、反面、注出液が計量室から溢れる虞も生じる。この様な不都合を解消するために、計量室を透明とすれはよいが、其だけ製造上,コスト面での制約を受ける。
また、液注出に当たり、注出筒の上端部が開口しているため、その開口部から計量液が逆流する虞がないわけではない。
【0005】
本発明は上記した点に鑑み、計量室を透明にしなくても、液を少なく計量する虞はなく、また、計量室から溢れる虞もなく、更に、計量室から容器体内への液の逆流の虞がなく、簡単な操作で常時略一定量の液を計量,注出することのできる優れた容器を提案するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
第1の手段として、筒状胴部2上端より肩部3を介して口頚部4を起立した容器体Aと、周壁5外周上部より二重筒状に突設した装着筒6を前記口頚部外周に嵌合して容器体に装着するとともに、容器体内に垂下させた下端部内に吸い込み弁7を設けてなるシリンダBと、該シリンダ内周面に嵌合させた環状ピストン16を吐出弁17付き吸い上げ管18外周下部より突設するとともに、吸い上げ管18上端を計量カップ19底部中央に連通固定し、且つ、計量カップ19上部一端に下部一端を連結した蓋体20により計量カップ上端開口を開閉可能に閉塞させた可動計量部Cとを備え、上記吐出弁17を、吸い上げ管18内上部に設けた弁座22と、該弁座上に周縁部を圧接するとともに、周囲を複数の棒状弾性板23で支持した弁板24とから構成し、上記可動計量部Cが所定幅で上下動するとともに、シリンダBに対して下降螺着可能に構成し、可動計量部CをシリンダBに対して下降螺着させた際に、その下端面が吸い込み弁7を構成する弁体 12 上面に当接する如く構成した。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例の形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図3は本請求項1発明の一実施例を示し、本発明の液体定量注出容器1は、容器体Aと、シリンダBと、可動計量部Cとを備えている。
容器体Aは、筒状胴部2上端より肩部3を介して口頚部4を起立している。
また、シリンダBは、周壁5外周上部より二重筒状に突設した装着筒6を口頚部4外周に嵌合して容器体に装着するとともに、容器体内に垂下させた下端部内に吸い込み弁7を設けている。
【0008】
本実施例に於けるシリンダBは、周壁5下端縁より底壁8を延設し、底壁8中央に上端を開口した連結筒部9を下方へ垂設し、また、周壁5外周上部からはフランジ10を突設して構成している。更に、フランジ10直下の周壁5に外気導入用の透孔aを穿設し、連結筒部9内には弁座11を突設し、その弁座11上に玉状弁体12を載置することにより吸い込み弁7を構成している。
また、本実施例では、シリンダB上端に嵌着固定した補助キャップDの一部として装着筒6を構成している。この補助キャップは、シリンダ周壁5内周面上端部に嵌合させた螺筒13上端縁より、シリンダ周壁5上面から周壁5外面を通り、フランジ10上面に至る部分に沿って嵌合させた階段状頂壁14を延設し、該頂壁14外周縁部より、内面に螺条を周設した装着筒6を垂設している。そして、装着筒6を口頚部4外周に螺着させることにより、フランジ10を口頚部4上面に当接し且つ下端部を容器体胴部2内に垂下させた状態で、シリンダBを容器体A内に装着固定している。
【0009】
シリンダBの連結筒部9内下端には、吸い上げパイプ15の上端部を嵌着固定させ、その下端部を胴部2内下部に垂下させている。
可動計量部Cは、シリンダ内周面に嵌合させた環状ピストン16を吐出弁17付き吸い上げ管18外周下部より突設するとともに、吸い上げ管18上端を計量カップ19底部中央に連通固定し、且つ、計量カップ19上部一端に下部一端を連結した蓋体20により計量カップ上端開口を開閉可能に閉塞させて構成している。
【0010】
本実施例では、吸い上げ管18を、内壁18a 及び外壁18b を有する二重筒状に構成しており、各壁間には放射状の複数のリブ21を介在させ、また、その上端部はリブがなく、その内周面を大径にして、そこに吐出弁17を形成している。また、吸い上げ管18外周上端部には、上記螺筒13内周面の螺条bと螺合する螺条cを突周設し、可動計量部Cを押し下げた状態で螺着係止する如く構成している。
【0011】
本発明に於ける吐出弁17は、吸い上げ管18内上部に設けた上向き段部状の弁座22と、該弁座上に周縁部を圧接するとともに、周囲を複数の棒状弾性板23で支持した弁板24とから構成している。
【0012】
この棒状弾性板23は、吸い上げ管18の内周面より中心に向かって延びた後、弁板周縁に沿って延び、再び中心に向かって延びて弁板外周に一体に連結する如く構成しており、この棒状弾性板23が周方向当間隔に三箇所設けられている。
【0013】
可動計量部Cは、所定の上下動幅での引き上げ及び押し下げが可能に構成したもので、環状ピストン16上面が螺筒13下面に当接する最上昇位置まで上昇させ、各螺条b,cが当接する位置までを下降させることが出来る様に構成している。そして、この引き上げ及び押し下げ動作により、略一定量の液を計量カップ19内に計量する如く構成している。
また、本実施例では、吸い上げ管18内の下端部に、周方向複数の板リブ25により上端を支持固定された係止棒26を垂設している。この係止棒26は、容器体内圧の上昇等により、容器体内の液が吸い込み弁7及び吐出弁17を介して計量カップ19内に漏出するのを防止する目的で設けたもので、図示例のごとく、可動計量部CをシリンダBに対して下降螺着させた際に、その下端面が玉状弁体12上面に当接する如く構成している。
【0014】
上記の如く構成した容器を使用する場合には、図1の状態から可動計量部Cを螺脱させた後何回か上下動させて、可動計量部Cの押し下げ状態でその下方のシリンダB内に液を充満させる初期作動を行う。次いで、その状態から可動計量部Cを最上昇位置まで引き上げると、吸い込み弁7が開いて容器体A内の液がパイプ15を介してシリンダB内へ導入される。次いで可動計量部Cを、螺条cの下端が螺条bの上端に当接する位置まで押し下げると、吐出弁17が開いてシリンダB内の略一定両の液が計量カップ19内へ導入される。次いで、蓋体20を開いて計量液を注出使用する。
尚、上記各部材は合成樹脂により形成すると良い。
【0015】
【発明の効果】
以上説明した如く本発明液体定量注出容器は、既述構成としたことにより、特に、容器体内に垂下させた下端部内に吸い込み弁7を設けてなるシリンダBと、該シリンダ内周面に嵌合させた環状ピストン16を吐出弁17付き吸い上げ管18外周下部より突設するとともに、吸い上げ管18上端を計量カップ19底部中央に連通固定した可動計量部Cとを備え、また、可動計量部Cが所定幅で上下動する如く構成したので、可動計量部を最上昇位置まで引き上げることによりシリンダ内に一定量の液を吸い上げることができ、次いで可動計量部Cを押し下げ可能な位置まで押し下げることによりシリンダ内の略一定量の液が計量カップ19内に計量されるため、計量カップを透明にしなくても、液を少なく計量する虞はなく、また、過剰な液が計量カップから溢れる虞もなく、簡単に液の計量,注出を行える。
【0016】
また、吸い上げ管18内上部に設けた弁座22と、該弁座上に周縁部を圧接するとともに、周囲を複数の棒状弾性板23で支持した弁板24とからなる吐出弁17を採用しているため、計量した液を注出する際にシリンダ内の液が計量カップ内に浸入する虞はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す要部縦断面図である。
【図2】同実施例の開蓋状態の斜視図である。
【図3】同実施例の可動計量部上昇状態の縦断面図である。
【符号の説明】
2…胴部,3…肩部,4…口頚部,5…周壁,6…装着筒,7…吸い込み弁,
16…環状ピストン,17…吐出弁,18…吸い上げ管,19…計量カップ,
20…蓋体,22…弁座,23…棒状弾性板,24…弁板,A…容器体,
B…シリンダ,C…可動計量部
Claims (1)
- 筒状胴部2上端より肩部3を介して口頚部4を起立した容器体Aと、周壁5外周上部より二重筒状に突設した装着筒6を前記口頚部外周に嵌合して容器体に装着するとともに、容器体内に垂下させた下端部内に吸い込み弁7を設けてなるシリンダBと、該シリンダ内周面に嵌合させた環状ピストン16を吐出弁17付き吸い上げ管18外周下部より突設するとともに、吸い上げ管18上端を計量カップ19底部中央に連通固定し、且つ、計量カップ19上部一端に下部一端を連結した蓋体20により計量カップ上端開口を開閉可能に閉塞させた可動計量部Cとを備え、上記吐出弁17を、吸い上げ管18内上部に設けた弁座22と、該弁座上に周縁部を圧接するとともに、周囲を複数の棒状弾性板23で支持した弁板24とから構成し、上記可動計量部Cが所定幅で上下動するとともに、シリンダBに対して下降螺着可能に構成し、可動計量部CをシリンダBに対して下降螺着させた際に、その下端面が吸い込み弁7を構成する弁体 12 上面に当接する如く構成したことを特徴とする液体定量注出容器。
Priority Applications (1)
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JP15774497A JP3667497B2 (ja) | 1997-05-29 | 1997-05-29 | 液体定量注出容器 |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10329858A JPH10329858A (ja) | 1998-12-15 |
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JP15774497A Expired - Fee Related JP3667497B2 (ja) | 1997-05-29 | 1997-05-29 | 液体定量注出容器 |
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JP (1) | JP3667497B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007099322A (ja) * | 2005-09-30 | 2007-04-19 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 計量カップと該計量カップ装着容器 |
KR20220041920A (ko) | 2019-09-10 | 2022-04-01 | 타이세이카코 카부시키가이샤 | 계량 기구, 및 그것을 구비한 정량 토출 용기 그리고 정량 도포 도구 |
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---|---|---|---|---|
JP5360906B2 (ja) * | 2010-01-29 | 2013-12-04 | 株式会社吉野工業所 | 定量塗布容器 |
-
1997
- 1997-05-29 JP JP15774497A patent/JP3667497B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH10329858A (ja) | 1998-12-15 |
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